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クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ある日みさえが見つけた家族参加OKの激安オーストラリア新婚旅行ツアーに参加することになった野原一家。ところがオーストラリアに到着した途端にひろしが謎の仮面族にさらわれてしまう。そしてそんなひろしを奪おうとするトレジャーハンターまで現れ、何が何だか分からないまま、みさえとしんのすけとひまわりはひろしを追って仮面族の住むオーストラリア奥地へと向かう。 長く続いている「クレヨンしんちゃん」の映画では何作も海外に行く作品は出ているが、多くは誰かが拉致監禁されてどこか分からない国に行くパターンがほとんど。実際にリアルな旅行だと、『伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』(2006)のメキシコ以来と言う事になるだろうか。今回の旅は観光名所を回るため、紀行作品として観られるのが特徴となる。 この話は野原一家の冒険話だが、肝心の父ひろしがさらわれてしまうため、他の三人が頑張ってひろしを救う事になる。それで今回の話に限って、シリーズの中で最も常識人で頼りになるはずのひろしが全く活躍出来ないのみならず、逆に他の野原一家を邪魔するような行動を取る。無軌道なしんのすけの行動や手間のかかるひまわりに手を焼くみさえばかりが苦労するだけの話になってしまって、観ていて殊の外ストレスが溜まる。なんだかんだ言ってもやっぱりひろしが活躍する話の方が作品としては安定することを再確認したし、そのバランスの屑仕方を失敗したと思うばかり。 物語そのものは、何かのトラブルが起きて、それを解決することで次のステージに行くという安定した普通の話。ひろしがいない分しんのすけも頼りにされるからか、暴走も少なくて、とても普通の話になってしまった。 だから概ね本作は「実に普通」と言うべきかな?このシリーズで「普通」は全く褒め言葉にならないけど。 |
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クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ある夜、野原家にUFOが不時着した。UFOの中にいたのは宇宙から来たという宇宙人のシリリだった。生物を若返らせる力を持つシリリによって子どもにされてしまったひろしとみさえ。二人を元に戻すには、父親の力が必要と言われ、シリリの父親がいるという種子島に向かうことになった。 毎年恒例のクレヨンしんちゃんのシリーズで、前作『爆睡!ユメミーワールド大突撃』がカスカベ少年隊と、しんのすけのパートナーとなる女の子との話であったが、今回は家族を中心にして、新キャラとなるしんのすけのパートナーのドタバタ喜劇となってる。いつもと違うのは、そのパートナーというのが本物の宇宙人だと言うこと。 設定だけ見ればこれ以上無い特徴的な話なのだが、宇宙人という特徴はあっという間になくなってしまい、ほぼ普通のアクション作品みたいなものになってしまった。 日本縦断の旅の中でいろんなトラブルと出会うという話なのだが、ミニエピソードの繰り返しが今ひとつはまれない。オチも今ひとつ盛り上がらない。 それは中心となるはずのシリリが常識人だったからというところに尽きるのではないか?異星人のくせに空気読むし、自分の立場をちゃんと理解して引くところは引いてるし。特に本作のシリーズでは普通の人間よりもよっぽど常識分かってる。でもそれは物語が都合良く進むだけのことで、宇宙人という魅力がまるでなくなるという事になる。 結局人を若くしたり歳を取らせたりという能力以外、普通の人間と何ら変わりがないので、魅力的なキャラを生かし切れなかったというのが問題だ。 全般的に低調な作品だが、時にはこう言う外れもある。 |
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クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 〜サボテン大襲撃〜 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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突然会社命令で部長就任とメキシコへの出向を命じられた野原ひろし(藤原啓治)。妻のみさえ(ならはしみき)に相談したところ、一緒について行くと言ってくれた。かくしてメキシコに引っ越すこととなった野原一家。息子のしんのすけ(矢島晶子)は友だちとの別離を済ませ、出向先のマダクエルヨバカに乗り込むのだが、そこは思いもしない大田舎だった。そこで健康に良いというサボテンの実を買い付ける仕事を始めるひろしだが、村の長老はのらりくらりと質問をはぐらかすばかりで一向に仕事は進まない。一方あっという間に現地に溶け込んだしんのすけは幼稚園先生カロリーナに夢中。そんなしんのすけを何かと構うフランシスカに囲まれ、生活を満喫していたが… 毎年公開される「クレヨンしんちゃん」の映画。出来が良いのもあればさほどでないものもある。前年のガチンコ!逆襲のロボとーちゃんは大当たりだったが、この年の作品は、「まあ並か」というレベルの作品。ストーリーは悪くないが、なんせ20作以上も作られているので、上位に食い込むには相当な良作でないと無理。薄味の本作ではそこまでいくことはない。 これまで旅行で海外に行く話はいくつかあったものの、生活するのは初めてだったかもしれない。そこでカルチャーギャップなども描けて行ければ良かったのだが、尺が短いために割とすんなりメキシコに馴染んでしまってた。 舞台が海外のため、目先は変わっているが、テレビ版から登場するキャラは家族に限られてしまうので、逆に世界が狭まった感がある。新キャラも言うほどアクが強くないので、するっと観られてしまう。あんまり心には残らなかった感じだ。 メキシコにいるのだから、カルチャーギャップをもっと前面に押し出すか、新キャラであるフランシスカがもう少し個性見せていれば違った形で見所もあったと思う。結局しんのすけの個性に全部持って行かれてしまったので、いつもの作品と言った風情だし、家族の結束もそんなに強調されていない。結果薄味の作品だった。 |
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クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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春日井市で毎年行われているB級グルメカーニバルを楽しみにしていたしんのすけだったが、親の予定が合わずに行くことが出来なくなってしまう。それが不満のしんのすけはカスカベ防衛隊のメンバー全員で内緒でカーニバルに乗り込むことにした。その途中、しょうがの紅子と名乗る謎の女性から、ソースをカーニバルに出店しているソースの健に届けることを頼まれる。調子よくそれを引き受けて大きな瓶を転がしながら会場に向かっていく。だが、その会場には不穏な空気が流れていた。 前作『嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス』(2012)は家族の物語で、順番通り本作はカスカベ防衛隊の話になる。 本作の見所というか特徴は、話をあまり大きくしなかったということに尽きるだろう。話はカスカベ市内で全て完結しているし、敵も存在はするが、世界を巻き込むほどの巨大な組織ではない。これまでのシリーズの中で言うなら、『嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード』(2003)と並ぶ小規模な話になる。 世界が小さいから小ネタに走ることになるのだが、むしろその小ネタが本来のこのシリーズの面白さになってる。 このシリーズで一番面白いのは、しんのすけの暴走と変わり者の敵との丁々発止のやりとりとなるため、それをきちんと抑えていれば面白くなる。その一番面白いところをしっかり抑えているため、本作はとても安心して観ていられる作品になっていた。出てくる変わり者キャラが魅力的で、次々に立ち塞がっていくのが『死亡遊戯』(1978)っぽさに溢れてるし、その襲撃のかわし方がそれぞれ個性的。 それにテーマであるB級グルメが良い具合。子どもも大人も大好きなジャンクフードを主題にしてるお陰で食の楽しみみたいなものもあって、観てると楽しくなってくる。ラストの大団円は気持ち的には少々引いたけど、そこに至るまでが楽しかったからこれで良し。 テーマの取り方と舞台の設定で充分に面白いものが作れることをきちんと証明した作品と言えるだろう。 |
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