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帰ってきた時効警察オフィシャル本 著作 自殺サークル 完全版 夢の中へ 時効警察 |
2022 | ||||||||
2021 | ||||||||
2020 | ||||||||
2019 | ||||||||
2018 | ||||||||
2017 | ||||||||
2016 | ANTIPORNO アンチポルノ 監督・脚本 | |||||||
園子温という生きもの 出演 | ||||||||
2015 | ひそひそ星 監督・製作・脚本 | |||||||
みんな!エスパーだよ! 監督・脚本 | ||||||||
リアル鬼ごっこ 監督 | ||||||||
ラブ&ピース 監督 | ||||||||
2014 | 新宿スワン 監督 | |||||||
TOKYO TRIBE 監督・脚本 | ||||||||
2013 | 地獄でなぜ悪い 監督・脚本・音楽 | |||||||
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2012 | 希望の国 監督・脚本 | |||||||
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2011 | ヒミズ 監督・脚本 | |||||||
恋の罪 監督・脚本 | ||||||||
2010 | 冷たい熱帯魚 監督・脚本 | |||||||
2009 | ちゃんと伝える 監督・脚本 | |||||||
2008 | 愛のむきだし 監督・原案・脚本 | |||||||
東京残酷警察 出演 | ||||||||
2007 | エクステ 監督・脚本 | |||||||
ヒミコさん 出演 | ||||||||
図鑑に載ってない虫 出演 | ||||||||
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2006 | 気球クラブ、その後 監督・脚本 | |||||||
ダメジン 出演 | ||||||||
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2005 | 紀子の食卓 監督 | |||||||
Strange Circus 奇妙なサーカス 監督・脚本・音楽 | ||||||||
夢の中へ 監督・脚本 | ||||||||
2004 | ノーパンツ・ガールズ 〜Movie Box-ing2〜 監督・脚本 | |||||||
園子温ファンタ・ジア SHORT FILM COLLECTION 監督・脚本 | ||||||||
2003 | ||||||||
2002 | HAZARD ハザード 監督・原作・脚本 | |||||||
自殺サークル 監督・脚本 | ||||||||
2001 | 盲獣VS一寸法師 出演 | |||||||
2000 | 0CM4(ゼロ・センチ・メーター・フォー) 監督・脚本・編集 | |||||||
1999 | うつしみ 監督・脚本・撮影・編集 | |||||||
1998 | 男痕-THE MAN- 監督・脚本 | |||||||
1997 | 桂子ですけど 監督・製作・脚本・美術・編集 | |||||||
1996 | ||||||||
1995 | ||||||||
1994 | ||||||||
1993 | 部屋 THE ROOM 監督・脚本・編集 | |||||||
1992 | ||||||||
1991 | きらい・じゃないよ 出演 | |||||||
1990 | 自転車吐息 監督・脚本・出演 | |||||||
1989 | ||||||||
1988 | ||||||||
1987 | ||||||||
1986 | ||||||||
1985 | 俺は園子温だ! 監督 | |||||||
1984 | ||||||||
1983 | ||||||||
1982 | ||||||||
1981 | ||||||||
1980 | ||||||||
1979 | ||||||||
1978 | ||||||||
1977 | ||||||||
1976 | ||||||||
1975 | ||||||||
1974 | ||||||||
1973 | ||||||||
1972 | ||||||||
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1967 | ||||||||
1966 | ||||||||
1965 | ||||||||
1964 | ||||||||
1963 | ||||||||
1962 | ||||||||
1961 | 12'18 愛知県豊川市で誕生 |
ANTIPORNO アンチポルノ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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リアル鬼ごっこ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ラブ&ピース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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地獄でなぜ悪い | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2013日本アカデミー新人俳優賞(星野源) 2013ブルーリボン助演女優賞(二階堂ふみ) 2013ヨコハマ映画祭助演女優賞(二階堂ふみ)、最優秀新人賞(星野源)、第7位 |
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希望の国 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2012日本映画プロフェッショナル大賞特別賞(大谷直子) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ヒミズ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2011ヴェネツィア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(二階堂ふみ、染谷将太) 2012日本アカデミー新人俳優賞(二階堂ふみ、染谷将太) 2012日本映画プロフェッショナル大賞第6位 2012ヨコハマ映画祭第6位 |
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母親と共に貸しボート屋をやっている中学三年生住田祐一(染谷将太)。時折帰ってくる父親からはいつも理不尽な折檻を受け、母親は目下不倫中で、祐一の目もはばからず男を家に連れ込む。そんな住田に好意を抱くクラスメイトの茶沢景子(二階堂ふみ)は押しかけ女房よろしくボート屋を勝手に手伝う。そんな景子を疎ましく思いながら、それでも少しずつ心を開いていく祐一。だが、ある日家に来た父親を、祐一は勢い余って殺してしまった… 園子温監督と言えば、とにかく過激な作品で知られ、中でも『冷たい熱帯魚』は大きなヒットを飛ばしたことが記憶に新しい。そんな監督が初めて原作付き作品に挑んだ。選んだのは古谷実による同名マンガの映画版。古谷実って、ギャグマンガ家だと思っていたら、どうやら監督のお眼鏡に適うような作品も描いているらしい。 ただ、これを観るのにはかなりの覚悟が必要だった。なんせあの『冷たい熱帯魚』を劇場で観てしまったことで、かなり精神的にもダメージを与えられただけに。 どこまで過激にやる?それでも海外で評価されるくらいだから、残酷な描写はなかろう?それでも不安…といった嫌な考えがぐるぐる頭を巡りつつ、それでも意を決して劇場へと向かった。 結果を言うなら、これは実にフツーの作品だった。正直、観終わるまで抜けなかった緊張感が最後の最後で本当にほっとした。 そして映画としてとても優れた作品でもある。 かつてATG作品にはこう言ったタイプの作品がいくつかあった。つまり、未来を棒に振るような行いをしてしまった若者(場合によってはもっと高齢な場合もあるけど)が、様々な葛藤を経て立ち上がっていくというもの。一人の人間が成長するまでを様々な角度で描いていくことになるのだが、これは70年代を代表する邦画の基本とも言える構成でもある。 ところが80年代以降こう言った作品はあまり省みられなくなっていく。ハリウッドの派手な作品に触発を受け、それを真似しようと言うアクションもの、あるいはもっと小さく小さな共同体における微妙な人間関係を描く作品がメインになっていき、丁寧に人間の成長を描く作品は少なくなっていった。 それが変わってきたと見られたのが2010年あたりになってからだろうか?まさしくそのフォーマットに則った『悪人』(2010)、『ヒーローショー』(2010)などが出てくるようになり、何となく邦画も変わっていくんじゃないか?と思っていたのだが、その考えもあながち間違ってなかったか。と本作を観て思えた。たぶんこのタイプの作品はこれから着実に作られ続けることになるのではないだろうか?邦画の変化を如実に示したかのような感がある。 これが作られるに至ったは日本という国に未来が見えなくなってきたことが一つの理由となるのかもしれない。更に2011年には311の東北大震災もあり、ますますこの傾向は進んでいくと思われるし、必要とされていくのではないだろうか。その先鞭を付け、これからの邦画の方向性を確立していく、その過程にある作品とも言えるだろう。 ただ、それを作ったのが園子温監督というのが一つの問題だろうか?この人は別に本人が邦画のメインストリームになろうと思ってるわけでなく、作りたいものを作り続けるというスタンスを崩さない人だから、描写の一つ一つがとかく過激で観ていて苦しい描写が次々と出てくるし、細部に細やかさがなくいい加減な描写も多い。いくつもの伏線がありながら、それを上手く消化できてないというか、あれだけ張った伏線を簡単に片付けすぎてしまった感もある。その辺の大ざっぱさが監督の魅力でもあるが、どうにも落ち着かせない気分にさせられたりもする。もう少しだけ丁寧に作ってくれたら傑作となり得た作品かも知れない。 |
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冷たい熱帯魚 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2010報知映画監督賞 2011日本アカデミー助演男優賞(でんでん) 2011ブルーリボン作品賞 2011キネマ旬報第1位、監督賞、助演男優賞(でんでん) 2011毎日映画コンクール男優助演賞(でんでん) 2011報知映画助演男優賞(でんでん)、監督賞 2011ヨコハマ映画祭監督賞、助演男優賞(でんでん)、助演女優賞(神楽坂恵、黒沢あすか)、第2位 2011映画芸術ワースト第6位 |
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2009年。熱帯魚屋を営む社本信行(吹越満)と妻の愛子(黒沢あすか)は、万引きで捕まった娘の美津子(梶原ひかり)が縁で同業者の村田(でんでん)という男と知り合う。大きな熱帯魚店を営む村田のアグレッシブさに押され、家族ぐるみでつきあうことになったのだが… これまでも何かと物議を醸す作品を作り続けてきた園監督が、1993年に起こった愛犬家殺人事件を元に描き出した、モツいっぱいの作品。とにかく描写がもの凄く、血はどばどば流れるし、これでもか!と内臓が溢れてる。まあ、食事は済ませてから観た方が良い作品には違いない。 今のところ監督の作品では『紀子の食卓』だけなので(『自殺サークル』も途中までは観たんだけど)、こんな事を言うのは多少はばかれるのだが、園監督の作品はどれもどこかおとぎ話っぽさを持っていると感じることがある。 劇中ではリアルな痛みを描いているし、これでもか!と言うほど血は流れて精神的にきっつい物語が展開するのだが、その物語はどこかリアリティから一歩引き、なんかメルヘン調を感じてしまう。 だからこそ、どんなグロでも血塗れゴア作品でも、観てる側はちゃんと受け入れられる。実際こういう作品がとてつもなく苦手な私が素直に観られた位だから。なんか気持ち悪さよりもテンポの良さに飲まれてしまった感じ。特にでんでんは、まさに本作を演じるために役者をやっていたかのようで、その独特の口調も相まって見事なテンポを作り出していた。 先ほど挙げたメルヘン調という点から見るなら、(『紀子の食卓』もそうだが)、家族のあり方というものに基調を置いているのが面白い。最初から家族なんてものはわかり合えないという突き放した考え方があって、だから表面を取り繕って(あるいは自分でもそう思い込もうとしている)家族を一度解体し、ばらばらの個人として再構築してみせる。本音を出し合ってしまった家族は最早家族ではなく、なまじ近い存在だけに憎しみも増していくことになる。ここに登場する社本の家は最初から擬似的な家族であったが、一度解体された時に、滑稽なほどにいびつな関係ができあがってしまった。「これが家族なんだ」と言う監督の考えが入り込んでいるようだ。 そう言う家族の解体をやってしまうのがでんでん演じる村田であり、社本の家族にとってはメフィストフェレスに他ならない。彼はまさしく悪魔のような存在であり、人の欲望とか、痛みというものを手に取るように分かってしまう人物として描かれる。彼が社本一家を共犯に選んだのも偶然ではなく、信行を見た時に、こいつは使えると直感したのだろう。彼を逃れられない立場に追い込んだ後、共犯者に仕立て上げた手口は最初から狙ったとしか思えないし、これだけの事件を起こし、警察に目を付けられてながら逃げ切っているのは、人間の心というものが分かるため。村田自身も家族には色々問題を持っている事が暗示されているが、「どうせ家族はこんなもん」とどこか達観してしまってる節がある。何というか、彼は人間としては描かれてないんだよな。多分その辺が本作をおとぎ話っぽくさせているのだろう。 悪魔に魅入られてしまった家族の悲劇を描く。これも又、家族のあり方というものにメスを入れた作品と見ても良いだろう。 …で、その上で言うのだが、私が好きな話は家族を再生させる話であり、嫌いな話は家族をぶっ壊す話だったりする。途中までで、そのどちらに話を持っていくのだろう?と言うのが後半の興味だったが、疑似なら疑似で、家族を整える方向に持っていくかと思った途端、ラストでこう来た時にはがっくりきた(後になって考えると、園監督のこれまでの作品からすると、こういう落とし方にするのは納得いくか)。 面白い素材だし、ここまでやられるといっそ爽快でもあるのだが、その一点でやっぱり受け入れられなかった。 |
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愛のむきだし | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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紀子の食卓 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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