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牙狼 GARO 魔戒ノ花

牙狼 魔戒ノ花事典
牙狼 GARO(第1期)
牙狼 GARO MAKAISENKI(第2期)
牙狼-GARO- 〜闇を照らす者〜(第3期)
絶狼<ZERO>(オリジナル)
牙狼-GARO- -GOLDSTORM- 翔(第5期)
牙狼-GARO- -魔戒烈伝-(第6期)
神ノ牙−JINGA−(第7期)

 

主な登場人物
冴島雷牙
黄金騎士牙狼
(役)中山麻聖。三田村邦彦と中山麻理の息子。絶狼役の藤田玲は高校時代の同級生。
 冴島鋼牙とカオルの間の息子で、父の後を継ぎ、牙狼の鎧を纏う魔戒騎士。非常に優しい性格をしているが、騎士としての実力は折り紙付き。
ザルバ (声)影山ヒロノブ。数々の特撮やアニメソングを歌う歌手。
 魔導輪。常に黄金騎士と共にある意志を持った指輪。鋼牙の後を継いだ雷牙の良きサポーター。
倉橋ゴンザ (役)螢雪次朗。ヴェテラン俳優で、特撮。殊にガメラに多くの思い入れがあるとは本人の言で、新ガメラシリーズはネットに上げられた『4』まで出演している。
 冴島家の執事。雷牙に代が代わってもやはり執事として雷牙のために働いている。過去のことが少しだけ描かれていく。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 化石

  脚本:雨宮慶太
  監督:雨宮慶太
 博物館に安置されていた石版が黒装束の男によって破壊され、そこから封印されていたエイリスという古の魔獣が9体のホラーと共に解放されてしまった。エイリスの復活を知った元老院は最強の魔戒騎士牙狼を派遣する。牙狼の鎧を纏うのは、冴島鋼牙とカオルを両親とする青年冴島雷牙。
 敵は
アズダブ。エイリスと共に復活したホラーの一体。人を驚かせて楽しがる傾向あり。
 最初から不気味な雰囲気で展開する物語。暗闇の中で展開する物語は、まさしく牙狼の血統を継ぐ作品であることが分かる。
 今回の主人公冴島雷牙は鋼牙とは異なり、かなり笑顔が優しい人物。まさしくヒーローって感じだが、これまでのシリーズではやや異質っぽい。倉橋ゴンザは相変わらず冴島家に仕えているようだ。2期以来20年くらいの時間が経過しているはずだが、その姿は全く変わりが無い。
 最初に雷牙が発した言葉は「久しぶりの指令だ」だが、それは1作目牙狼 GAROと同じ台詞だった気がする。それ以外にも、台詞の言い回しや牙狼の鎧の装着時間が出たりと、第1期の雰囲気を継承した感じの作品になってる。
 今回の敵ホラーは牙狼剣では封印が出来ないそうで、そのために特別にマユリという女性が登場。魔戒法師ではないようだ。
 警備員役はバナナマン日村勇紀。元々が異相を持つ芸人だけに、不気味さがぴったり。
<ホラーが正体を現す際のかけ声は「怒る(おこる)」だった。「怒る(いかる)」は雨宮監督が関わっていた超人機メタルダーの変身のかけ声。狙ったか?>
第2話 害虫

  脚本:雨宮慶太
      藤平久子
  監督:雨宮慶太
 エイリス封印のために活動を開始する雷牙とマユリ。そんな二人の前にもう一人の魔戒騎士クロウが現れる。
 敵は
エクスタ。様々なものに変身出来るホラーで、ホームレスの女性を取り込んで若い男を捕食しまくる。その正体は蜘蛛のような姿だった。
 前回登場したマユリは任務のこと以外はまるで無関心。ゴンザの料理にも全く興味を示さない。その非常識ぶりには雷牙もどう反応して良いか分からない模様。魔導具としての彼女がだんだん人間っぽくしていくことも一つの目的になるのかな?
 ホラーに襲われそうになった人をやんわりとたしなめるなど、雷牙の優しさみたいなものも出ている。戦いにも余裕があるし、やっぱり鋼牙とは違うな。
 そしてもう一人の魔戒騎士クロウが登場。今のところ雷牙の戦いぶりを見てるだけの存在。雷牙に対しては敬語を使っているが、その態度はどことなく冷ややか。その目的はエイリスの封印を解放した存在を探しているようだ。
 まだ作品の全貌は見えていない。
第3話 温室

  脚本:藤平久子
      田口 恵
  監督:阿部満良
 死をモティーフとした芸術家常磐エリナは、美の追究の末、殺人を犯してしまった。そんな彼女を見初めたホラーのサキュバスに憑依されてしまう。
 敵は
サキュバス。エイリスの石版とは無関係に、芸術家常磐エリナに取り憑いたホラー。
 芸術家の狂気をモティーフとした作品で、ホラー性がとても高い。いかにも「牙狼」らしいと言えばらしい作風でもある。
 相変わらずゴンザを全く見てないマユリ。人間性というものを欠如させたキャラだが、その無故にホラーに襲われる。そんなマユリを必死に救おうとする雷牙がまさしく正統的なヒーローとしての姿だ。
 エリナ役は佐伯日菜子。かつてJホラーと呼ばれた時代のホラー映画の常連だった。ちなみに押井守イチオシ女優。
第4話 映画

  脚本:江良 至
      山口雄大
  監督:山口雄大
 ホラー映画を主に上映する地方の映画館。今月いっぱいでここを閉めるというオーナーにぶち切れたハリマの心に入り込んだホラー、イルギシン。次々と映画館に人を取り込んで捕食SR宇イルギシンだが…
 敵は
イルギシン。ホラー映画をこよなく愛する映画館主ハリマに取り憑き、次々と人間を捕食する。エイリスの石版とは無関係。
 山口雄大がメガフォンを取った話。映画人だけに、こよなく映画を愛していることがよく分かる話に仕上がってた。山口監督は変な作品ばかり作るけど、映画に対する愛情は本物のようだ。偏ってるけど。
 ここで登場する映画の元ネタは
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『28日後…』『スクリーム』『羊たちの沈黙』『エルム街の悪夢』、イルギシンの姿には『13日の金曜日』『悪魔のいけにえ』とか『エイリアン』も入ってる感じ。
 虚々実々なメタ世界が展開し、映画好きなら分かるネタが満載。なんかたまらなく楽しい話でもある。それで
 なんというか、ここに登場するホラー映画マニアが自分を観てる気にさせてなんだか落ち着かない。
 雷牙はあんまり絵が上手くないらしい。でもカオルの息子なんだよな?
 イルギシン役はきたろう。特撮は「仮面ライダークウガ」以来か。
<映画館で上映されているのは『ナイト・オブ・リビングデッド』をベースにしてる。出てくるのが日本人だから、今ひとつ締まらないが。しかし、出てくる中には明らかに『サンゲリア』からのものも入ってるぞ。
 ハリマによれば、名だたるホラー監督はロメロ、フルチ、オバノンだそうだが(名前は出てないけどボイルも入ってる)、いわゆるリビングデッドもののみらしい。ホラー全般ならアルジェントとフーバーとカーペンターくらい入れろよ。いや、それよりライミを…
 ハリマが「今度はオスカーでも取りますか」と言ったら、次のシーンは『羊たちの沈黙』…まあ、確かにこれもホラーと言えるか。
 「最近はデジタルばかりで辟易します」というハリマ…なんか根本的にこの作品を否定してかかってるような?
 最後にオタクは生き残っていたが、ギークは生き残るのがホラー映画の定番。よく分かってらっしゃる。>
第5話 星図

  脚本:木田紀生
  監督:阿部満良
 女性を星に見立て、殺人を続ける男ルークにホラー、ステラスが憑依した。
 敵はステラス。獲物とした人間を「願いを叶える」と言いつつ魂を星に変えてコレクションにする。隕石を武器とする。
 もう一人の魔戒騎士クロウが中心となった話。これまで人間態としてだけ出ていたが、ここで初めて魔戒騎士の姿を現した。現時点では雷牙のサポート役を自認しているが、これも変わっていくのかも。なんか腹に一物持ってる感じだ。
 クロウの鎧・吼狼の顔はまるでカラスのようだが(「ベルセルク」のグリフィスの兜(フェムト)に似ている)、草稿を跳ね上げることで、やはり狼のような顔が洗われる。実質的にホラーを斬って封印したのは牙狼の方だが、実質的に追いつめたのは吼狼の方だった。
 ステラス役はセイン・カミュ。過去「牙狼」外伝「絶狼」でもホラー役で登場している。ちなみに特撮では「超光騎士シャンゼリオン」10話の通訳としても出演している。
第6話 風鈴

  脚本:梅田寿美子
  監督:山口雄大
 風鈴作りの名人シマダにホラーが取り憑いた。シマダが作る美人画の風鈴は、実体化した美人画が人を襲う。
 敵は
エゴサイレーン。石版とは無関係のホラーで、息子を失い絶望した風鈴作りの名人シマダに取り憑いた。シマダの作った美人画の風鈴に人を襲わせていた。風鈴のような兜が特徴。
 山口監督の二作目で、やはりホラー風味。前のはホラー映画だが、今回は怪談っぽくしっとりした雰囲気に仕上げている。スローモーションを多用した殺陣もなかなか見事で、なかなかの演出力。意外に実力ある監督なのかも。東京下町で、変わるものもあれば変わらないものもあるという描写も良い。濡れ場の描写は下手くそだけど。
 雷牙の過去が少し語られる。魔戒騎士になる前の少年時は普通の町で暮らしていたらしい。
 ゴンザが整理していた思い出の品の中にはカオルの描いた絵本も入っていた。細かいところだが、こういう所が良い。
 シマダ役は松方弘樹。こんな大物も出てくるんだな。映画を除けば特撮とは縁がなかったはず。歳を食っても殺陣は見事。
第7話 神話

  脚本:雨宮慶太
      江良至
  監督:横山 誠
 雷牙が倒したホラーは100体を超え、肉体に溜まったホラーの邪気を浄化した鋼牙。だが冴島家に帰宅した雷牙に、かつて父鋼牙が倒したホラーの怨念体ザジが現れる。
 敵は
ザジ。かつて鋼牙に倒された、ホラーの邪気によって生まれたホラー。実体ではなく、鋼牙の新しい力を与えるため、試練として現れる。三体現れ、その全てを倒した鋼牙は轟天の力を得る。
 今回はメインの話から離れ、雷牙の訓練のような話となっているが、過去シリーズとのつながりを感じさせる大切な話となった。
 冴島家の地下で雷牙が訓練のために戦っているのはグラウ竜。これは第一期で鋼牙が戦った存在で、そのつながりを感じさせられる。
 そして雷牙の父鋼牙はどうやら異世界にいるらしい。そこで今も尚、戦い続けているらしい。ガロの称号も、鋼牙自身が雷牙に譲り渡したと言う事も分かる。
 雷牙の前に現れた牙狼の鎧は「父ではない」と言っているが、その声は鋼牙の父大河の声(渡辺裕之)だった。なかなか細かいところでツボを突いた演出してくれる。
 そして第二期に現れたホラー、ザジも現れ、この話は過去のシリーズの延長線上に本作がある事をしっかり示した話となった。
 文句を言う訳ではないが、1期と2期とのつながりは最初から明確なので、3期とのつながりを示して欲しかったところではある。これからの話しに期待か。
第8話 家族

  脚本:藤平久子
  監督:阿部満良
 樹海で自殺しようとした男性の前に突如民家が出現し、招かれるままその家に入る男だが、そこにあった巨大な鍋に放り込まれ、食われてしまう。
 敵は
デリィータス。家族に分裂して民家を構え、そこに迷い込んだ人間を食ってしまう家の形のホラー。石版のホラーではなく、過去からずっとこうやって人を食らってきたホラー。
 2期にあった「手紙」に似た構造の話で、突然現れた暖かい家族の家に人間が取り込まれてしまうという話。なんか温かい家庭に入り込んで惨殺の限りを尽くす魔戒騎士の方が悪者になってしまうというのも虚しくて良い。優しいばかりと思われた雷牙が意外にもホラーに対しては一片の同情もなく、切り捨てるのも凄いな。
 寂しい思いをした人達の心の隙間に入り込むってのは、どっちかというと「笑ゥせぇるすまん」っぽい話でもある。
 今回のゲストはガッツ石松。人の良いお爺さん役が板に付いてきた。
第9話 飼育

  脚本:梅田寿美子
      雨宮慶太
  監督:松田康洋
 道端に倒れていた女性を介抱する青年ミキモト。彼女の世話をしている内に、雄の生物なら何でも食べる事を知っていき、様々な動物を食べさせる事に。だが、彼女が人間の男までも食べる事を知ってしまう…
 敵は
リザリー。ミキモトという男性に取り憑いたホラー。女性を介抱しているという偽りの記憶を与え、人間を次々に捕食していく。
 今回はホラーとして柄本時生をゲストに、ゲスながら、純粋な男を演じさせている。本人も結構ノリノリで演技してる感じ。話の都合上、今回は女性のヌードも多々。
 物語としては男が助けた女性がホラーだという演出をしておいて、実は男自身がホラーだったというミスリードがなされており、短い時間でよくそれを演出出来たと感心出来る。
 作り物とは言え、虫の幼虫をアップで食べるシーンがあったり,
胞衣に包まれて生まれてくる女性の描写とか(映画
『富江』でもやってた)かなりグロ。ホラーもゴキブリがモティーフらしく、相当気持ち悪い。「仮面ライダー剣」に出てきたダークローチっぽくもあるが、いかにも雨宮デザイン。
 徐々にマユリが人間っぽくなっていくのも本作の見所だが、今回はゴンザと一緒にクワガタを育ててる姿が観られる。
第10話 食卓

  脚本:田口 恵
  監督:金田 龍
 館でくつろぐ雷牙とマユリ。そんな二人に番犬所から、空間に逃げ込んだホラーのグランダの討伐の命令が下る。雷牙とマユリは一日出張るため、ゴンザに一日の休暇を与える事にした。ゴンザは馴染みの女性アンナと逢い引きすることになったが…
 敵は
グランダ。異空間に逃げ込んだ石版ホラーで、いつ人間世界に出るか分からないため、定点観測して出る瞬間を叩くしかないというホラー。機械で出来た金魚のような形をしている。
 今回はついに来たって感じのゴンザが主役回。昔なじみのアンナという女性と共に料理をして過ごすという異色回。
 一方の雷牙とマユリはのんびりとホラーが出るのを待って一撃で倒すってやり方。そしてマユリの方は、初めて食べ物の味を知る。やっぱり少しずつ人間っぽくなってきてるって事か。
 今回のゲストアンナ役は松坂慶子。劇場版の方で出演していたので、これが二度目になる。後、ゴンザとアンナの似顔絵を描いていたのは漫画家の桂正和。この人のヒーロー好きは筋金入りだが、ついに出演が叶った訳か。
<冴島家からゴンザが休みをもらったのは、これが初めてだとか。三代に渡って仕えてきたから、半世紀くらい休みをもらってなかったってことか。>
第11話 漫画

  脚本:田口 恵
      河波佑介
  監督:下田章仁
 既に売れたのも過去のもの。今や売れない漫画家カワバタセイジは、なんとか取った連載原稿をようやく上げた。だがその時、アシスタントがプロになると聞き、激昂した瞬間、ホラーに憑依されてしまう。
 敵は
カリガジュアン。売れない漫画家に憑依し、才能ある漫画家の能力を自分のものにしてしまう。絵に描いた武器を実体化出来る。石版ホラーではない。
 漫画家に憑依したホラーとの戦い。なんとなく新しい
「ウルトラQ」っぽい物語展開だが、ダークファンタジーの王道って感じだな。売れる漫画家はちやほやされ、売れなくなると全く顧みられなくなる。漫画家の厳しい現実が描かれていく。
 今回の演出はなかなか面白く、漫画の書き割りと現実が戦うって奴。「ジョジョの奇妙な冒険」第4部でもこんな攻撃があったな。戦いが漫画の書き割りになるってのも面白い。
 牙狼の漫画も登場するが、結構きっちり描かれていたりする。誰が描いたんだろう?
 雷牙の最期の台詞「大切なのは作品に込められた想い」とは、母の言葉らしい。カオルだよね?
 EDで、突然苦しみだして薬を飲んでるマユリの姿があり。
 今回ホラーになった漫画家役はお笑いコンビ「アリtoキリギリス」のボケ担当石井正則。
<漫画家って言えばやっぱりベレー帽。テンプレートだが分かり易い。>
第12話 言霊

  脚本:雨宮慶太
  監督:雨宮慶太
 散歩の途中で光る毛玉のようなものを拾った少女カリナ。それを部屋に飾って愛でていたが、そんな彼女の前に雷牙とクロウが現れ、その毛玉は霊獣のタマゴと説明する。
 今回は敵は登場しないファンタジックな回。一人の女性の思い出を主軸に、大変リリカルな話になっている。ただし、雨宮監督はこのタイプの物語はあんまり巧くないのがネック。なんだかんだ言ってもアクション畑の人だから、あんまりこういうのは合わないっぽい。やりたいんだろうけどさ。
 ファンタジックな演出を、基本プラクティカルで行っているのも特徴か。CGを使わない方法なので、なんか実相寺演出のようにも見えてしまう…多分狙ったんだろうとは思う。
 霊獣と出会った雷牙は、その光の中に父と母の姿を観る。それが鋼牙とカオルなのかは言及はされてないが。
 クロウとマユリの会話シーンがあるが、極めて事務的に一言二言だけで会話が終わってしまうのがこの二人っぽい。
 カリナの祖父役はミッキー・カーチス。歌手だが、特撮にも過去結構登場しており、「時空戦士スピルバン」ではギローチン皇帝を演じている。
 そう言えば、今回ザルバも出てこなかったな。
第13話 凶獣

  脚本:田口 恵
  監督:中川茂之
 来るべき戦いに備え魔戒剣を浄化するため月光の儀に向かうクロウは、たまたま出会った雷牙を儀式に誘う。
 敵は
バルグ。邪気を吸い込む体質を持ったホラーで、陰の騎士達が自分たちの魔戒剣を浄化するために定期的に井戸の底から呼び出す。呼び出しに失敗して祠から出てしまった。
 今回はクロウを中心にした話で、クロウは影の魔戒騎士と呼ばれる一団のメンバーだと分かった。当然ながら久々に吼狼となるシーンもあり。空中での殺陣はなかなか派手。
 あとマユリが魔戒獣と心を通わせるシーンもあり。あんなに嫌っていたようなのだが、普通にマユリに接しているようだ。
 今回から後半に入るので、OPも変化。前半は音楽だけ。後半になると歌が入ってくるのは本シリーズの特徴か。
第14話 変身

  脚本:梅田寿美子
  監督:雨宮慶太
 エイリスの種を宿したホラーのイドラを倒す牙狼とクロウ。だがその種を回収しようとしたマユリが倒れてしまう。
 敵は
イドラ。エイリスの本体を宿した石版ホラーだが、エイリス自身は他の石版ホラーへと逃げ込んでしまった。マユリの前に現れ、ホラー化させようと働きかける。
 マユリの過去が明らかになる話。母はホラーに憑依されてしまった魔戒法師で、その母の力に守られ、ホラーを拒絶する体質となったという。その力故に元老院から導具として使われるようになったという。
 マユリ自身はホラーを封印する度に体に負担が生じ、今はかなり疲弊しているのだが、どうやらそれだけではないらしい。四道法師によれば、「篭を開いた」ことが疲弊の原因らしい。篭が本当に開いた時、マユリはホラーそのものになるとのこと。そしてその篭を開くというのは、人間らしい感情だとか。
 しかし、実は人間の感情を持つことによってホラー化しないように思う意志の力が生じるとのこと。マユリを雷牙に付かせた元老院の思惑はここにあったのかも?実際命を賭けてマユリの精神世界に入り込み、見事イドラを切り捨てた。
 でも、この話はこれで終わりか?少々唐突な話ではあったが。
第15話 紅茶

  脚本:田口 恵
  監督:井野十兵
 魔戒通信の記者のインタビューに答えるゴンザ。これまで三代に渡って仕えてきた黄金騎士について語る。
 今回は総集編。ゴンザの視点で雷牙の戦いを振り返る話だが、鋼牙とカオルが消えてしまった理由というのも少しだけ語られている。最初に異世界に行ったのはカオルの方で、それを追うように鋼牙も
 雷牙が意外に几帳面というか、潔癖症の部分もあることが分かった。あと、クロウは自分の髪型にこだわりがあるようで。
 それを受けて、雷牙がゴンザのことを語っているが、言葉に愛情が溢れていた。
 今回カメラの後ろに魔戒通信記者がいるという設定のため、カメラが常にぶれている。こだわるのは良いけど、ちょっと頭がぐらぐらしてくるよ。
第16話 絶叫

  脚本:藤平久子
      雨宮慶太
  監督:梅津芳臣
 絶叫マシンをレジャー会社に売り込みに来た女性キエラ。そのあまりの怖さに、是非これをアトラクションとして置く事を決めた。より多くの人々の恐怖を得ようとするキエラだが…
 敵は
プロファンデス。恐怖を追求する女性キエラに取り憑いたホラー。絶叫マシンを作り、多量の人間を恐怖と共に魔戒に引き込もうとする。石版ホラーとは無関係。
 人は何故進んで恐怖を味わおうとするのか。単純ながら、答えがなかなか出ないものでもある。恐怖とは一種の快楽につながるというのは『ヘルレイザー』でも語られていたか。特に本作は恐怖をかなり追求する作風なので、とても親和性が高い話となっている。実際演出がかなり怖い。
 プロファンデスが魔戒騎士のために用意した恐怖とは、魔戒に引き込もうとすることだった。
 キエラ役は宮地真緒。前に朝ドラの主役演った時とはえらい違いがある。
第17話 少年

  脚本:雨宮慶太
      江良至
  監督:雨宮慶太
 来駕の誕生日。夢で幼い頃の日々を見ていた雷牙は、魔戒法師のアカリとの出会いを思い出していた。そんな日に現れたのは、過去雷牙の父鋼牙と共に戦った零だった…
 敵は名前が出ていないホラー。10歳になった雷牙が初めて出会ったホラーで、絶狼によって倒された。
 今回は過去編。第1期および2期で鋼牙と共に戦った絶狼こと鈴邑零が登場。幼い頃の雷牙と会い、魔戒騎士としての修行をさせたとのこと。あれから10年の歳月が経ったという設定のため、あごひげを蓄えているのがちょっとした違い。絶狼の姿も久々だ。
 そして零の誘いにより、魔戒騎士になると誓う雷牙。これによって初めての師匠が出来た。
 そして最後、雷牙の修行が終わったら旅に出るという零。彼もまた、鋼牙の元へと向かったのだろうか?ちなみに未だに鋼牙という名前は出ていない。
 ちなみに零役藤田玲は雷牙役の中山麻聖と同級生。
第18話 紅蓮

  脚本:江良至
  監督:大橋明
 闇に墜ちた魔戒騎士を葬る魔戒法師の媚空。彼女が狙うのはホラーのラテルに取り憑かれてしまった魔戒騎士のイズモだった。番犬所から媚空を補助するように指令を受けた雷牙とクロウだが…
 敵は
ラテル。石版ホラーの一体。闇に墜ちた魔戒騎士のイズモに憑依したホラーで、憑依した状態で雷牙とクロウの連係攻撃をしのぎきる実力者。
 訳ありの魔戒法師と協力して闇に墜ちた魔戒騎士を追うという話で、これまでもこのパターンは結構あった。宿命の対決という演出に持って行くのが本作らしさか。
 今回はほぼ全編アクションだったが、その分えらく力が入っていて、これまでで一番のワイヤーアクションだったかも。
 改めて、エイリスを解放したのは魔戒法師であることが指摘された。闇に墜ちた魔戒法師なのか、そうでないのかは今のところ不明。
 媚空役は秋元才加。AKB48の元メンバーだが、えらく影のある役をきちんとこなしていた。
第19話 組曲

  脚本:梅田寿美子
  監督:金田 龍
 人の心を音楽で癒やした後にその人を食ってしまうホラー、アビスコアの討伐を命じられる雷牙。だがそんな雷牙の元には、魔戒騎士の曲を作ろうとアビスコアからの招待状が舞い込むのだった…
 敵は
アビスコア。石版ホラーの一体。ヨハンという男に憑依し、人間の心を癒やす楽曲を奏でる楽団を率い、幸せにあるその人を楽譜に変えて食ってしまう。
 最初の頃の話のように、役者に合わせたホラーが登場。今回はROLLYで、キレッキレの演技を見せてくれる。そう言えば一番最初の特番で既に出ていたので、実は結構早く作られてたのかもしれない。音楽のためなら自分の死さえも喜んで受け入れるホラーってのも良いね。「超光騎士シャンゼリオン」のゴハットみたい。
 マユリがどんどん人間っぽくなっていて、今回は音楽を聴いてうっとりする姿が見られる。そんなマユリに目をつけて、その楽曲を作ろうとされてしまう。
<ヨハンが引き連れた楽隊は数が少ないが、フルオーケストラの音を出している。まあ、幻想だからこれもありなんだろう。>
第20話 鉄人

  脚本:雨宮慶太
      木田紀生
  監督:江良 至
 巨大な鉄人を使い、人を襲い続ける少女。だが人を襲う度に救いを求めていた。少女の名前はサキ。彼女の本当の願いとは…
 敵は
ドゥオクト。巨偶ホラーと称されるホラー。鉄巨人のような姿をした大きなホラーで、陰我を持たない人間を体内に捕らえ、動力源として用いる。石版ホラーではない。
 今回はクロウが中心となって、ホラーに取り憑かれてはいるものの、正気を保っている少女との交流が描かれる。
 ドゥオクトの造形はレトロさがミカドロイドっぽくて結構良い具合。この巨体を作ったんだな。たいしたもんだ。
 女子高生を見ながら「眩しい」と言ったり、クロウの手伝いにやってきた雷牙を、クロウは「これは僕の指令です」と言いつつ「でも手伝ってくれると嬉しいです」とか。素直じゃないキャラだねえ。今回台詞がちょっとたどたどしいので、なんかギャグっぽくなってしまったけど。
 結果として鎧の力を使って少女の命を救った雷牙と、その言葉を信じたクロウの連携が良かったということになってる。ちなみに黄金騎士の鎧に人を入れて命を救うというのは第2期でやっていたので、それと関連してのことだろう。
 石版ホラーとは違っているためか、今回マユリの登場はほんとうにちょっとだけ。
 サキ役は「獣拳戦隊ゲキレンジャー」では小学生の真咲なつめ役だった桑江咲菜。
第21話 残像

  脚本:梅田寿美子
  監督:大橋 明
 ホラー狩りをしていた雷牙の元に、あたかも魔戒騎士のような姿を持ったホラーが現れる。
 敵は
ゴギート。石版ホラーの一体で、魔戒騎士の姿に酷似したホラー。マトウという男に憑依している。瞬間移動能力と、過去自分が捕食した人間の幻影を見せる事が出来る。
 魔戒騎士に好意的なホラーというおかしな設定のホラーの物語。実際は自分の都合で魔戒騎士も利用する事しか考えてないらしいが、どことなく良い奴に見えてしまうのが面白い。
 今回の石版ホラーはエイリスの種を宿していたが、今回も肝心なエイリスには逃げられてしまった。残りは後1体。
 このホラー、なかなか存在感が強く、もっと引いて、早くから出ていたら面白かったとは思う。特に家族というものを馬鹿にされたために完全にキレてしまった雷牙の姿が見所。
 又、エイリスの封印を解いた法衣の男が魔戒騎士の毒島エイジであることが発覚。いよいよクライマックスに向かっている事を感じさせる話でもあった。
 マトウ役は渡辺謙の息子である渡辺大。雷牙役の中山麻聖と共に二世同士の対決となった。そして満を持して登場した毒島エイジ役は哀川翔。いよいよ登場だ。
第22話 番犬

  脚本:雨宮慶太
      江良至
  監督:雨宮慶太
 雷牙達の前に現れた法衣の男。それはクロウの師匠であり影の部隊を指揮する毒島エイジだった。ショックを受けるクロウはエイジの元へと向かう。
 敵は
ジエンダ。石版ホラーの最後の一体でエイリスの種を最後に宿したホラー。毒島エイジによってたたきのめされ、消滅した。そして毒島エイジ
 クロウと雷牙の決意が描かれる話で、非常に重要な話。
 これまで雷牙と共に戦っていたクロウはエイジの弟子であり、それ故にエイジの指令で雷牙に使わされたということが分かる。だが悪は悪であると自らを奮い立たせ、エイジと敵対する事を決意する。
 そして雷牙は元老院に、エイリスを封印できたらマユリを解放してくれるよう頼んでいる。
 毒島エイジの目的は、最愛の女性を蘇らせるためにエイリスを手に入れようとしているらしい。割と単純な理由だ。ちなみにその女性というのは17話で少年時代の雷牙があった女性アカリ。一方、その花を開花させるためにマユリをさらったりもしている。
 そのマユリはエイリスを封印するために使わされているはずなのだが、一方、彼女がいないとエイリスの花は咲く事もないため、エイジはマユリに執着する。。
 ジエンダに寄生された女性役は「幻星神ジャスティライザー」天童澪役の江口ヒロミ。2作目の「牙狼 GARO MAKAISENKI」でも登場している。
第23話 追想

  脚本:雨宮慶太
      江良至
  監督:雨宮慶太
 恋人アカリの命を蘇らせるため、エイリスの花とマユリを手に入れた毒島エイジ。そんなことをさせないと立ちはだかる雷牙とクロウ。魔戒騎士同士の戦いが今始まる。
 敵は
毒島エイジ
 過去、エイジは恋人アカリの精神を心を持たないマユリに移そうとした事があるらしい。そのためにマユリが必要と言う事か。
 今回は雷牙がエイジと戦っているため、マユリを救おうとクロウが大活躍。ここでマユリを救うため、エイリスを自らの体に憑依させ、敢えて雷牙の敵となる。最初からいつか牙狼と吼狼が戦うシーンは出てくるだろうと思っていたが、クロウ自身が裏切ったわけではないというのが特徴か。
 18話に登場した媚空が再登場。法衣の男エイジを追っていたらしいが、その改心を知って、敢えて
 雷牙とエイジの戦いは、ほとんど親子対決。三田村邦彦と哀川翔が共演した作品ってどこかにあったかな?
<吼狼はあんまり長い間飛べないという設定があったが、それはどうなるんだろう?これからの展開次第か?>
第24話 稀人

  脚本:雨宮慶太
  監督:雨宮慶太
 クロウに憑依したエイリスは自らの開花場所へと向かって行った。それを追う雷牙とマユリだが…
 敵は
エイリス。クロウに取り憑いていたが、開花の時を迎え、ホラーを吸い込んであらゆる時空にホラーを飛ばそうとする。巨大な樹木と化した際、いくつもの分身を出す事が出来る。
 最終章の第2部。エイリスに取り憑かれたクロウとの戦いとなるが、クロウが騎士になるために何を捨て、どのような苦労をしてきたかが語られるが、一方で、最初から普通の人間となることが出来なかった宿命を負っている雷牙の思いも語られている。そして雷牙の優しい心に触れる事でクロウ自身にも影響があったということ。ただ、これらの言葉は良いんだが、これまでの展開から、ちょっと唐突すぎるかな?
 オープニングで雷牙の目の前から異世界に吸い込まれてしまう両親の姿がある。ついに鋼牙も登場。そして二人が異世界へと行ったのは、今この瞬間エイリスが開花したため。時空にひずみをもたらしたからだと分かった。
 そして開花の時を迎えたエイリスの幹を駆け上がり、エイリスに侵入しようとする雷牙の姿があったが、結果としてエイリスに鎧の時間を吸い取られ、黄金の間中へと変化してしまった。第1期にもそれはあったが、こちらの方が演出は上がってるな。
<鋼牙とクロウの戦いを観ていたエイリスは一言。「茶番は終わりか?」と言っているが、それは視聴者を代弁しているようだ。
 あらゆる時空にホラーを飛ばそうとするエイリスだが、そこでの世界はテンプレート過ぎるかな?
 エイリスの木の頂上へと向かうガロ。なんで脚で駆けるの?隣に飛べるクロウがいるのに。>
第25話 天命

  脚本:雨宮慶太
  監督:雨宮慶太
 エイリスによって魔獣へと姿を変えた雷牙。自らの力を制御出来ず、暴れ回る魔獣に立ち向かうクロウ。一方、エイリスを封印すべくマユリもエイリスの樹木へと登っていった。
 敵はエイリス。
 いよいよ最終回。金色の魔獣と化した牙狼に立ち向かう吼狼と義流。そしてマユリとエイリスの一騎打ちが描かれていく。
 そして雷牙を救ったのは、ここまで度々現れていた鈴だった。ちゃんとこれ、キーアイテムとなってたのね。第1期の鋼牙同様雷牙もそれに打ち勝つ事ができた。
 そしてマユリによってエイリスも無事封印され、物語は収束する。結果として異世界に行ってしまった雷牙の両親はそのままだったが、これはひょっとして続編の布石なのか?
 そして最後。マユリは眠りにつき、すべての記憶を失う…はずだったのに、記憶は消えておらず、めでたしめでたし。ちょっと出来すぎだったかな?
<最初魔獣となった牙狼に生身でクロウが戦っているが、その理由が全く分からない。
 魔獣の中で雷牙はホラーに囲まれているのだが、あれ?そんな設定だったっけ?
 エイジがまるで憑き物が落ちたようにさわやかな笑顔を見せているけど、これっておとがめなしなの?>