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ジョセフ・コシンスキー
Joseph Kosinski

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鑑賞本数 1 合計点 3 平均点 3.00
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
2013 オブリビオン 監督・製作・原作
2010 トロン:レガシー 監督
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
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1993
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1989
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1981
1980
1979
1978
1977
1976
1975
1974 3'3 誕生

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オブリビオン 2013

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ピーター・チャーニン
ディラン・クラーク
ダンカン・ヘンダーソン
ジョセフ・コシンスキー
バリー・レヴィン
デイヴ・モリソン
ジェシー・バーガー
ジャスティン・スプリンガー(製)
カール・ガイダシェク
マイケル・デブライン(脚)
トム・クルーズ
モーガン・フリーマン
オルガ・キュリレンコ
アンドレア・ライズブロー
ニコライ・コスター=ワルドー
メリッサ・レオ
ゾーイ・ベル
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
Oblivion(コミック・英語)
 60年前。地球は未知の生命体スカブによって侵略を受けた。人類は勝利を収めたものの、荒廃した地球を捨て、タイタンへの移住を余儀なくされてしまった。そのためのエネルギーを得るために海水の採取が行われ、それを監視するためジャック・ハーパー(クルーズ)とヴィクトリア・オルセン(ライズボロー)の二人が地球に派遣されていた。スカブの生き残り掃討を無人機に任せたまま、ポッドの修理をしながら暮らす日々を送っていたのだが、そんなある日、宇宙船の墜落を目撃したジャックはその現場に向かうのだが…
 『トロン:レガシー』の監督コシンスキーはグラフィック・ノベルの原作もしており、それで本人が描いていた「オブリビオン」を、自ら監督することとなった。
 本作は明らかに原作付きの作品であることはよく分かる。物語自体は単純だが、ちゃんと伏線と結果が合致しているし、何よりほとんど説明をせずに物語を作っているのがたいしたものだ。実は本作で一番感心したのがその点。
 どんな面白い作品であっても、説明がグダグダ続くと興ざめとなる。だが日常生活とは切り離されているSFにおいては説明は不可欠。この兼ね合いが難しい。
 そのために様々な方法が使われるのだが、その中では最初に説明はせずに、物語が展開して行くにつれ、徐々に登場人物の口から語らせるようにさせるのが一番となる。
 この作品でも、ちょっとそれはあるものの、基本は映像のみで物語と設定を見せるという高度な方法を貫いた。脚本がしっかりしているお陰なのだが、それでも映像のみでの説得力に溢れた演出は凄い。
 そして説明不足だからこそ、こちら側が推測する部分が増え、物語を堪能出来る。

 そしてもう一点。
 伏線を持つ作品として面白いのは、常に
「真実は目の前にある」状態で、主人公だけはそれに気がついてないと言う状況に置くことが重要になる(まさしく『シックス・センス』(1999)はその教科書的作品となる)。それを気付かせないようにするために、作り手の側は様々に努力する。最も多いのは、“真実にもうちょっとで気付く”その瞬間を狙って物語上を盛り上げる方法。この作品の場合、それは妨害という形を取っている。
 その妨害とは、基本的に全編に渡り、何かが起ころうとする度に無人機であるドローンがジャックの目の前に現れるように作られているのだ。それは時に故障として、時に主人公を妨害するものとして。このアイテムの絶妙な用い方が本作の肝だ。ある意味、『トゥルーマン・ショー』(1998)でエド・ハリス演じるクリストフのような存在だが、これが物言わぬ機械というのが面白い。最初に登場したときは、実に頼りがいのある仲間のような存在だが、中盤になってくると、融通の利かない機械の塊にしか見えなくなり、後半になると明確な敵となる。だが、実はドローンそのものは全く存在を変えてはいない。
変わったのはジャックの側だった。彼が経験を積み、様々なものを知っていく事で、ドローンを見る目も変わってくる訳だ。
 全く変わってないのに、視点の変化でこれだけ多彩な側面を見せてくれるドローンの姿にこそ本当の面白さが隠されている。最初観た時、あの口のように見える部分で
「わあ、ザルドスみたい」と思ったが、実はオリジナル以上に存在感があったのが嬉しかった(『未来惑星ザルドス』(1974)では、単なる輸送機だったもんなあ)。その魅力あって、本作は特殊な位置づけとなり得る。
 緻密などんでん返しの驚きと、ドローンのお茶目さがあったから、物語の強引さについては不問としよう。なんかオチがすっきりしないけど。
トロン:レガシー 2010
2010米アカデミー音響賞
2010放送映画批評家協会視覚効果賞
2010映画comワースト第4位

2011MTVムービー・アワードブレイクアウト・スター賞(ワイルド)
2011
サターンプロダクションデザイン賞、SF作品賞、助演男優賞(ヘドランド)、音楽賞、衣装賞
2011興行収入第11位

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エディ・キッツィス
アダム・ホロウィッツ(脚)
ギャレット・ヘドランド
ジェフ・ブリッジス
オリヴィア・ワイルド
マイケル・シーン
ボー・ガレット
ブルース・ボックスライトナー
ヤヤ・ダコスタ
セリンダ・スワン
ジェームズ・フレイン
エリザベス・マシス
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 デジタル業界で新分野を切り開いたエンコム社社長ケヴィン・フリン(ブリッジス)は一人息子のサムを残し、突如姿を消してしまった。それから20年が経過し、27歳となったサム(ヘドランド)のもとに、ケヴィンから謎のメッセージが届く。メッセージをたどり、父の営んでいたゲームセンターの地下にあった秘密の部屋に入ったサムは、そこから突然コンピュータ・システムの世界に入り込んでしまう。そこにはサムの記憶のまま若いケヴィンがいたが、彼から命をかけた危険なゲームを強制されてしまう。クオラ(ワイルド)という謎の女性によって死のゲームから抜け出せたサムだが…
 『トロン』(1982)の正統な続編で、かつて主人公のケヴィン役のブリッジスも続投。
 『トロン』と言えば、当時のディズニー・ピクチャーズが総力を挙げて造り上げた画期的なSF作品だった。予告編を観ただけで「とんでもない時代が来たんだ」と心わくわくさせるものをこの作品は持っていた。とにかく画面の一つ一つがいかにもコンピュータ時代の映像と言った感じで、当時ドットゲームにはまっていた身としても、
「これぞ未来のゲームの姿」などという夢想を抱かせてくれた。
 だが、本編は…画面は良いのだ。だが、問題として物語性が悲しいほどに低かった。結果として物語そのものはどうでもよく、ただ画面だけ観る作品になりはてた。
 これを一種のカルト作と言っても良いのだが、はっきり言えば、
大失敗作。であった。

 それが実に30年近くの時を経て新世紀に復活。これはディズニーのリベンジか?流石にあれほど見事に失敗したのだから、かなり凄いのが出来るんじゃないか?という思いはあった。ましてや『アバター』(2009)の後発。あれを超える映像が提供されるに違いない。
 気が付くと心がわくわくしていた。いや、頭のどこかでは
「このパターンは『トロン』で味わったものだから、注意が必要だ」という声も聞こえてた気がしていたが…

 で、その結果だが…
 少なくとも前作と比べれば、
遥かに物語は良くなった。おまけ付きで言えば2倍くらいに凄くなってる。
 だけど、3倍くらいに凄くなってる映像と比較してしまうと…
 結局
物語と映像の差がますます広がっただけのような気がしてきた。
 脚本については先に「良くなった」とは言ったが、それはある意味SFオタク的な意味でであり、この用語の羅列は一見さんお断りの看板を立ててるようなもん。しかも物語そのものが80年代のサイバー・パンクをモティーフにしたようなもので、相当に古くさく見えてしまう。
日本のアニメだったら、もう20年前に通り過ぎてきた物語だ
 そんな古くさい物語を最新の映像で造り上げたものだから、もの凄い違和感が生じてる。
 何のことはない。これじゃ前作のバランスの悪さをますます悪化させただけではないのか?ほんとにディズニーは『トロン』の失敗に学ばなかったのだろうか?というか、『マトリックス』(1999)の失敗という前例もあったのだが?
 何より困りものなのが、タイトルにあるトロンが何の活躍もしてないと言う所じゃないか?結局単なる敵の一人として出てきて、最後に正義に目覚めたのは良いけど、そのまま退場では寂しすぎる。あるいは続編も考えてるのかな?出来ればいいけどね。

 ただ、オリヴィア・ワイルドだけは良かったぞ。『マトリックス』のトリニティよりも遥かに草薙素子っぽいし。

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