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本業はグラフィックノベル作家。 | ||||||||||
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DARK KNIGHT バットマン:ダークナイト(コミック) シン・シティ:ハード・グッドバイ(コミック) daredevil(コミック) _(書籍) |
2015 | ||
2014 | シン・シティ 復讐の女神 共同監督 | |
300 <スリーハンドレッド> 〜帝国の進撃〜 製作総指揮・原作 | ||
2013 | ||
2012 | バットマン:ダークナイト リターンズ Part 2 原作 | |
バットマン:ダークナイト リターンズ Part 1 原作 | ||
2011 | ||
2010 | DCコミック・ヒストリー 〜ヒーロー誕生〜 出演 | |
2009 | ||
2008 | ザ・スピリット 監督・製作・脚本 | |
2007 | 300 <スリーハンドレッド> 原作 | |
2006 | ||
2005 | シン・シティ 共同監督・製作・原作・脚本・出演 | |
エレクトラ 原案 | ||
2004 | ||
2003 | デアデビル 原案 | |
2002 | ||
2001 | ||
2000 | ||
1999 | ||
1998 | ||
1997 | ||
1996 | ||
1995 | ||
1994 | ||
1993 | ||
1992 | ロボコップ3 脚本 | |
1991 | ||
1990 | ロボコップ2 原案・脚本 | |
1989 | ザ・ヒストリー・オブ・アメリカン・コミックス 出演 | |
1988 | ||
1987 | ||
1986 | ||
1985 | ||
1984 | ||
1983 | ||
1982 | ||
1981 | ||
1980 | ||
1979 | ||
1978 | ||
1977 | ||
1976 | ||
1975 | ||
1974 | ||
1973 | ||
1972 | ||
1971 | ||
1970 | ||
1969 | ||
1968 | ||
1967 | ||
1966 | ||
1965 | ||
1964 | ||
1963 | ||
1962 | ||
1961 | ||
1960 | ||
1959 | ||
1958 | ||
1957 | 1'27 メリーランド州で誕生 |
ザ・スピリット 2008 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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シン・シティ 2005 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2005カンヌ国際映画祭パルム・ドール 2005放送映画批評家協会アンサンブル演技賞 2005シカゴ映画批評家協会助演男優賞 2005全米オンライン映画批評家協会助演男優賞(ローク)、撮影賞、編集賞 2006MTVムービー・アワードセクシー演技賞、作品賞、キス・シーン賞(ドーソン&オーウェン) |
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EPISODE1:自分に不釣り合いな高級娼婦ゴールディ(キング)を一夜を共にしたシン・シティのタフガイ、マーブ(ローク)。だが、夜が明けると、傍らのゴールディは何者かによって殺されており、更に彼を犯人と決めつけた警官隊が彼を狙って押しかけてくる。絶体絶命の危機は、しかしそれまで自分の体力をもてあまし、何の生き甲斐を持つことの出来なかったマーブに復讐の快感をも与えていた… EPISODE2:お尋ね者のドワイト(オーウェン)は、警察から身を隠すため、顔を変え、シン・シティに潜んでいた。だがある夜、昔恋人だったゲイル(ドーソン)が警察から自治を勝ち取り娼婦たちが仕切る街で警察官が殺されるトラブルが起こる。発覚すれば警察との協定は破棄されて彼女たちは窮地に陥る事は明確だった。彼女たちを救おうと一肌脱ぐドワイトだが… EPISODE3:これまで何百人とも言われる少女を殺してきながら、父の上院議員のもみ消しでのうのうと暮らしていた殺人犯を、現行犯で追いつめるハーディガン刑事(ウィリス)。しかし、相棒の裏切りに遭い無実の罪で投獄されてしまった。8年後、出所した彼はかつて救い出した少女ナンシー(アルバ)に再び危機が迫っていることを知り、彼女の元へと急ぐのだが… アメコミ作家フランク・ミラーの同名漫画を映画化した作品。ミラーはこれまでのアメコミの映画化には極めて懐疑的で、特に自身の『デアデビル』(2003)の出来に幻滅し、本作は絶対に映画化させないと明言していたくらい。 それが映画化の運びになったのは、一つにはロドリゲス監督の猛烈なラブ・コールがあるが、ロドリゲスはもう一つの譲歩があった。つまり、ミラー自身を共同監督にする。という離れ業である。もちろんコミック作家であるミラーは映画を撮った経験はないのだが、自分が好きなように出来るというのであれば。という事でこのオファーを了解したとか。好きなものの映画化とはいえ、ロドリゲス監督も板挟みにあって相当大変だったことだろう。 そしてこの豪華なキャストの布陣。主役の三人を見てもブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェンと、一流を集めているのみならず、脇だって、ジョシュ・ハートネット、ベニチオ・デル・トロ、イライジャ・ウッドなど、よくここまで集めたものだと感心できる布陣だった。そしてそれがまるで白黒の画面の中で動き回る様を予告で観てからは、期待度は跳ね上がった。まさに新しい映画の形と言えるほどの画像。本作は私にとっては、この秋の一番の期待作だった。 それで、勇んで拝見。 う…これは困った。 ここまで過激な物語が展開しているのに、眠くなるとは思わなかった。 確かに画面は面白いし、充分に派手なエフェクトと言い、ジェットコースタームービーっぽく、次から次へと楽しませようと言う演出にはあふれている。それぞれに愛を貫く漢たちの、ハード・ボイルド作で、特にEPISODE1のロークは本当に超人で、その姿はほとんど超人ハルク。 それは分かってるんだよ。だけど、それがことごとくツボに入ってくれない。すかすかと素通りするばかり。 いったい何でこんな面白くないのだろう?とつらつら考えていたら気が付いた。 本作は“動く漫画”なんだな。 漫画だからこそ許される表現でこれは勝負している。だけど、漫画だからこそ、全てが軽い。漫画に忠実であろうとしたお陰で、箱庭の中で紙芝居をしてるだけとしか見えないものになってしまっていたのだ。確かに画面はセンシティヴさに溢れているものの、死や残酷描写さえも記号でしかなかった。ここにはあらゆる意味でリアリティが欠如している。それはそれで充分価値観があるとは思うのだが、全てが軽く思えてしまった時点で映画向きではなくなった。 それに漫画というのは、映画と違って能動的に読むものだ。面白くないと思ったら閉じれば良いのだが、映画の場合は面白くなくても目の前に画面が流れ続けるので、必然的にずっと観ていなければならない。興味の持てない漫画を延々めくり続けるというのは、かなりの苦痛だぞ。最後まで結局乗り切れないまま終わってしまったな。 だから多分、これはつぼにはまる人にとっては最高の作品となるんだろうとは思うんだが、はまらなければやっぱり駄目なんだよな。私は明らかに後者だったと言うことで。ロドリゲス監督の作品って、合うのと合わないのが極端だけど、本作は合わない方だった。 |