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2012 | トータル・リコール 監督・製作総指揮 | |
アンダーワールド 覚醒 製作・原案・脚本 | ||
2011 | ||
2010 | ||
2009 | アンダーワールド:ビギンズ 原案 | |
2008 | ||
2007 | ダイ・ハード4.0 監督 | |
2006 | アンダーワールド:エボリューション 監督・原案 | |
2005 | ||
2004 | ||
2003 | アンダーワールド 監督 | |
2002 | ||
2001 | ||
2000 | ||
1999 | ||
1998 | ||
1997 | ||
1996 | ||
1995 | ||
1994 | ||
1993 | ||
1992 | ||
1991 | ||
1990 | ||
1989 | ||
1988 | ||
1987 | ||
1986 | ||
1985 | ||
1984 | ||
1983 | ||
1982 | ||
1981 | ||
1980 | ||
1979 | ||
1978 | ||
1977 | ||
1976 | ||
1975 | ||
1974 | ||
1973 | 3'4 カリフォルニアで誕生 |
タイトル | |||||||||||||||||||||||
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トータル・リコール 2012 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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地球上の大半が汚染された未来。人類は汚染されていない二つの地域に固まって住んでいた。方や裕福な支配階級の住む“連邦”と、方や“連邦”に労働力を提供するためだけの“コロニー”に。その格差に反発する“コロニー”のテロリストは“連邦”に幾度もテロを仕掛けていた。そんな中、“コロニー”に住む工場労働者ダグ(ファレル)は妻ローリー(ベッキンセイル)と慎ましく生活していた。だが夜な夜なダグは妻とは違う女性と無理矢理引き離される夢に悩まされ、ノイローゼ気味になってしまう。そして気分転換にと、偽りの記憶を売るというリコール社を訪ねるのだが… かつてポール・ヴァーホーヴェン監督によって作られた『トータル・リコール』(1990)。これはディックの短編「追憶売ります」を大胆に改変してフリークスとマッチョの跋扈する異色作に仕上げられていて、SFと言うよりも、なんでもありのごった煮状態の作品になっていた。でもこれはこれで“あり”な作品だったと思ってる。 まあヴァーホーヴェンだからこそこんな猥雑な作品が作れたんだろうと思ってたのだが、それがまさかのリメイク。最後まで「本気かよ?」という気分が抜けなかった。 それで出来てしまった本作だが、原作に近づけようという気は全く無し。本当にヴァーホーヴェン版を忠実にリメイク(火星が出てこないとか主人公の目玉が飛び出すとか悪趣味演出が出てないとは言え)。なんか映像の力というものを見せつけようと、敢えて困難な道を選んだ製作者の姿勢については賞賛を送ろう。 確かに映像の質は高まってる。巨大エレベーター“フォール”の迫力は満点で、その中での活劇シーンの細やかさも特筆に値するだろう。流石近年になってアクション監督として頭角を現したワイズマン監督らしさはよく出ている。 原作…と言うか、オリジナル版に対する敬意も散見できるし(オリジナルで出てきたフリークスっぽい女性が出てきたり、シュワが変装したおばさんキャラが同じ「トゥー・ウィークス」という台詞を喋ったり)、リメイク作としては充分だろう。 主人公もシュワのようなマッチョでなくなり、最後は力業で何とかするという期待感が無くなった分、アクションにはキレがあり、実にそつなくまとまった作品と言える。『ボーン・アイデンティティー』(2002)を経験した後でのアクション作品の典型とも言えるだろう。 …しかし、問題があるとすれば、それはその“そつなくまとまった”という部分なんだろう。 確かにオリジナル版はアラがありすぎるし、グロすぎる。物語も強引すぎると、良いところがないのだが、それらを含めて、「ああ、これこそヴァーホーヴェンだなあ」とほっとする部分が無くなってしまった。それが寂しいというか、それがなくてなにが『トータル・リコール』か。と思ってしまうのが問題。結局あれは“変な作品”だからこそ面白かったのであり、すっきりとまとめてしまったら、何の特徴もない普通のSFになってしまう。質としては高いものの、印象に薄い『イーグル・アイ』(2008)を彷彿とさせる。 少なくともワイズマンは『ダイ・ハード4.0』なんて馬鹿馬鹿しい作品だって作れるんだから、所詮B級にしか作れないんだったら、そつなくまとめるのではなく、個性を出す方向に向かってくれた方が良かったな。 |
ダイ・ハード4.0 2007 | |||||||||||||||||||||||
2007allcinemaONLINEユーザー投票第16位 2007ゴールデン・トマト・アウォーズアクション第4位 2008サターンアクション/アドベンチャー/サスペンス作品賞、助演男優賞(フランコ) |
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アメリカ独立記念日を前に国中がお祭り気分。そんな夜にNYPDのジョン=マクレーン刑事(ウィリス)は不運に見舞われる。離婚した妻が連れて行って、今や姓も変わってしまった娘ルーシー(ウィンステッド)に逢いにわざわざニュージャージーまでやってきたのに、ルーシーはデートの邪魔をされたことを怒ってジョンを締め出すし、更にたまたま近くにいたというだけで、上司からの連絡でニュージャージーに住むハッカーのマット=ファレル(ロング)をFBI本部まで連行せよ。と命令を受けてしまうのだった。だが、それは更なる不幸の前兆に過ぎなかった… 前作『ダイ・ハード3』(1995)から実に12年ぶりとなる“死ににくい奴”続編。本当に久しぶりだが、もう中年を過ぎて老境に入ろうとしているウィ リスがどんなアクションを見せてくれるのか?同じく老境に入りつつあるスタローンが『ロッキー・ザ・ファイナル』(2006)で素晴らしい演技を見せてくれたこともあり、半分期待、半分失望覚悟で観に行ってきた。 しかし、これは期待以上の出来をしっかりと見せてくれた。こういう作品にたまに出会えるとほっとする。 実際とても面白かったのだが、それは何故?と改めて考えてみると、実は観た直後はよく分からなかった。実際本作は単に派手なだけでストーリーは一本道の単純なもの。いくら何でもあり得ないという“死ににくい男”の姿も、まさかここまで死なないってのはやりすぎ。って感じもあり。 しかし、改めて考えてみると、本当に本作の物語はパターンそのもので、二昔ほど前のバディ・ムービーをそのままやってしまっただけ。それでどこが面白いんだろう? バディ・ムービーの特徴は、凸凹コンビが基調で、無茶苦茶な先輩に引きずられる新米が、やがて抑え役を脱し、自分の個性を見せるようになる。と言うパターンで、本作ではジョンとマットの関係はまさにそのまんま。このパターンはいくらなんでも古い…と思ったところで分かった。 そう言えば第1作目の『ダイ・ハード』(1988)が凄く面白く感じたのは、実はその当時でも古くさいヒーローをウィリスが演じたからだった。当時はスタローンやシュワルツェネッガーのような超人が真っ正面から敵に突っ込んでいって、ラッセル車のように力押しで敵をなぎ倒していくというパターンが最盛期。そんな中で、限られた状況の中、考えながら行動していく、当時ちょっと古くさいヒーロー像がそこにはあったのだが、これは1960年代あたりのヒーローってのはこう言うのが多かった。実は丁度二回りほど前のヒーロー像を出したお陰で、逆にそれが新鮮だった訳だ。 それで考えてみたら、バディ・ムービーが華やかだったのはまさに丁度20年前の1980年代だった。丁度二回り前のヒーロー像を新鮮なものとして作っているのが最大の特徴だったのか。昔と違い、今は悩むヒーローばかりだから、逆にこういった筋肉馬鹿みたいなまっすぐなヒーロー像を求めている時代だったんだな。 そうすると、本作は4というタイトルが付けられているが、実質的には本当に『ダイ・ハード』の20年ぶりの続編だったのだ。それが理解できたらなんかほっとした。 演出も確かにCG多用ではあるものの、人間が肉体使ってアクションしてる。って事を徹底的に強調しているため、どんどんボロボロになっていくジョンの姿が良い。人間なんだから当然怪我をしたらすぐに治るはずはない。当然話が進むに従って満身創痍になっていく。その痛々しさも最近のアクション作品ではあまり感じられない強調点だから、とても新鮮(に、しても死ににくさは超人レベルであることは確かだが)。 心配していたウィリスも、充分すぎるほどによく動いていたし(流石にアクションシーンでは顔映してないシーンが目立ったものの)、オロオロしっぱなしのマット役ロングも相棒としては申し分なし。それにかなり気に入ったのがジョンの娘役ウィンステッドの存在感。まさにジョンの娘!ってのがよく分かる気の強さで、登場こそ少なかったが、個性を充分見せつけていた。実は彼女の存在感が、続編を期待させてくれてもいる。 さて、それでこれまでのシリーズの舞台を振り返ってみると、『ダイ・ハード』はビル一つ。『ダイ・ハード2』(1990)は空港。『ダイ・ハード3』(1995)は街一つ。そして本作はアメリカ全土。シリーズはどんどん場所を広げていっている。じゃ、次は世界が舞台か?やってやれやってやれ。今度は是非娘と二人で世界を股にかけて。 |
アンダーワールド:エボリューション 2006 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
2006MTVムービー・アワードヒーロー賞(ベッキンセール) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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アンダーワールド 2003 | |||||||||||||||||||||||
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数百年に渡る死闘を繰り広げてきた吸血鬼一族とライカン(狼男)の両種族。数百年前にライカンの首領ルシアンが殺され、吸血鬼の勝利は目前と思われていた。数少ないライカンを狩る吸血鬼側の女戦士セリーン(ベッキンセール)は、ライカン族がマイケル(スピードマン)という人間の医師を執拗に追っていることに気付く。何とか彼を助け出したセリーンは地下で何かが起こっていると考える。だが吸血鬼の現頭首のクレイヴン(ブローリー)はセリーンの調査を執拗に妨害していく… 吸血鬼と狼男。これら二つは映画という素材を活用し、最も有名になったモンスターの筆頭だろう(個人的にはここにフランケンシュタインの怪物を入れたいが)。その二つがぶつかり合う。しかも近代集団戦で。設定見ただけで結構わくわくしてくる…しかし、言っちゃなんだがこの組み合わせはあまりにも安直にすぎ。上手く行ってカルト化がせいぜいの所だ。 そう言う不安も抱えながら、劇場鑑賞。 …冒頭からがっかりさせてくれる。 スナイパーと化したベッキンセールが長々とストーリーの説明をしてくれる。わあ、なんて親切。そしてなんという蛇足。 その後、場面は一転して地下鉄でのバトルとなるのだが、なんのことはない。これは単なる銃撃戦じゃないのか?確かに弾を喰らっても簡単には死なない化け物同士の闘いだけど、これで狼男と吸血鬼の闘いと言えるのか?せめて変身位しろよ… あ、変身した。でも、何?汚いモーフィングだな。折角の狼男の変身シーン。もうちっと個性を出してくれないもんか? ものの20分弱であきらめた。これは完璧なほどの駄作だ。 その後物語はサスペンス仕立ての吸血鬼組織の話となっていくのだが、これは冗長。丸分かりの人間関係とひねりのないストーリー展開が続くだけ。 大体ヴァンパイアって言っても単なる不死者で牙が生えてるだけだったし、設定も活かされているとはとても言えない状態。久々に30分弱で時計を見てしまったよ。 それでもラストバトルだけは結構見応えがあったので、その点だけでちょっとだけ評価を上げさせてもらう。それ以外はこれと言って評価できない。続編ができそうだけど、多分劇場では観ることないだろ。 |