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2014 | ||||||||||
2013 | ヌイグルマーZ 監督・脚本 | |||||||||
NEW NEIGHBOR 出演 | ||||||||||
神様のイタズラ<TV> 監督 | ||||||||||
2012 | ABC・オブ・デス 監督 | |||||||||
デッド寿司 監督 | ||||||||||
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2011 | 劇場版 はらぺこヤマガミくん 監督・出演 | |||||||||
ゾンビアス 監督・脚本 | ||||||||||
富江 アンリミテッド 監督・脚本 | ||||||||||
ロックンロール・マジック 監督・脚本 | ||||||||||
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恋チョコ<TV> 監督 | ||||||||||
2010 | 電人ザボーガー 監督 | |||||||||
戦闘少女 血の鉄仮面伝説 監督・原案 | ||||||||||
making of ロックンロール・マジック 出演 | ||||||||||
2009 | ロボゲイシャ 監督・脚本 | |||||||||
きょーれつ! もーれつ!! 古代少女ドグちゃんまつり スペシャル・ムービー・エディション 総監督・原案・構成 | ||||||||||
山形スクリーム 出演 | ||||||||||
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恋とオシャレと男のコ<TV> 監督 | ||||||||||
2008 | hajiraiマシンガール 監督 | |||||||||
怪談新耳袋 絶叫編 監督 | ||||||||||
音女<TV> 監督 | ||||||||||
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栞と紙魚子の怪奇事件簿<TV> 監督 | ||||||||||
2007 | 片腕マシンガール 監督・脚本 | |||||||||
そんな無茶な! 監督 | ||||||||||
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2006 | 卍(まんじ) 監督・脚本 | |||||||||
おいら女蛮(スケバン) 監督・脚本 | ||||||||||
2005 | 猫目小僧 監督 | |||||||||
楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女 監督 | ||||||||||
オッパイ星人 出演 | ||||||||||
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2004 | 電脳刑事まつり 出演 | |||||||||
サヨナラ COLOR 出演 | ||||||||||
犬猫 出演 | ||||||||||
悪魔の刑事(デカ)まつり 出演 | ||||||||||
恋の門 出演 | ||||||||||
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2003 | 恋する幼虫 監督・脚本・撮影 | |||||||||
帰ってきた!刑事(デカ)まつり 監督 | ||||||||||
ラッパー慕情 出演 | ||||||||||
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2002 | いたいふたり 出演 | |||||||||
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2001 | 連弾 出演 | |||||||||
2000 | ||||||||||
1999 | 毒婦/妖しい炎 監督・撮影・出演 | |||||||||
日曜日は終わらない 出演 | ||||||||||
1998 | わたしとクルシメさん 監督・撮影・出演 | |||||||||
クルシメさん 監督・撮影・出演 | ||||||||||
1997 | 聖母(マドンナ)のララバイ 出演 | |||||||||
1996 | ||||||||||
1995 | ||||||||||
1994 | ||||||||||
1993 | ||||||||||
1992 | 演歌なアイツは夜ごと不条理な夢を見る<TV> 出演 | |||||||||
1991 | ||||||||||
1990 | ||||||||||
1989 | ||||||||||
1988 | ||||||||||
1987 | ||||||||||
1986 | ||||||||||
1985 | ||||||||||
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1983 | ||||||||||
1982 | ||||||||||
1981 | ||||||||||
1980 | ||||||||||
1979 | ||||||||||
1978 | ||||||||||
1977 | ||||||||||
1976 | ||||||||||
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1974 | ||||||||||
1973 | ||||||||||
1972 | ||||||||||
1971 | ||||||||||
1970 | ||||||||||
1969 | 6'28 東京都で誕生 |
ヌイグルマーZ 2013 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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デッド寿司 2012 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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電人ザボーガー 2010 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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次期首相の前評判も高い若杉議員(木下ほうか)が狙われているとの情報を受け、警視庁は特別警戒を敷く。そんな中、ミスボーグに率いられたサイボーグ組織Σ(シグマ)が現れる。超科学を持つΣの前に、警視庁の精鋭は全く歯が立たなかったが、そこに颯爽と現れた一人の男と顔が付いたバイク。それこそΣに父を殺され、復讐に燃える大門豊(古原靖久)と父勇の遺したロボット“ザボーガー”だった。同じく大門勇の開発されたロボット同士の戦いの幕が切って落とされる。 青年期と中年期の二部作で展開する特撮ドラマ。青年期のタイトルは「たたかえ! 電人ザボーガー」で古原靖久を主役とするストレートなヒーローもの、中年期のタイトルは「耐えろ大門! 人生の海に!」で板尾創路を主演に、くたびれた中年ヒーローが宿命の戦いを繰り広げる。 最初、この作品が作られるという噂を聞いた時、正直「何の冗談だ?」と思えた。 「電人ザボーガー」これは特撮を良く知る人なら当然知っているが、「仮面ライダー」や「ウルトラマン」と比べてしまうと、相当に知名度が落ちる作品である。しかも円谷でも東映でもなく、あっと言う間に消えてしまったピー・プロダクションの作品。ここまでマイナーな作品を作るなんて、なんと無謀な。 それでも監督の名前見た途端、なんか納得してしまったのも確か。井口昇だったら、ウケ狙いだけでもやるだろう。まあ、ヒットはしないだろうけど、一特撮ファンとして見てやるか。そんな気持ちを持って劇場へ… はっきり言って、私は大きな間違いをしていた。私は、おそらく井口監督は、他の版権がもらえなかったので、仕方なくマイナーな作品を選んだのだと思ってた。おそらくはどんな作品でも、昔の特撮だったら何でも言いから作りたいのだろう。そんな先入観を持っていたのだが、それは大間違い。 観てはっきり分かった。間違いなく井口監督は最初から「ザボーガー」を作りたかったに違いない。そう思わせてくれる作品だった。 ではオリジナルのテレビ作品「電人ザボーガー」とはどんな作品だったのか。 70年代は特撮の最も盛んな時代で、東映と円谷、東宝などで特撮番組が作られていたが、後発で特撮技術も金も少なかったピー・プロは、先行するそれらの作品と差別化を図らざるを得なかった。 折しも70年代というのは激動の時代だった。同時多発に起こった学生運動はあっと言う間に燃え広がり、いわゆる先進国全体を巻き込む巨大な運動になっていった。一方ではアメリカで起こったヒッピー運動も大きな広がりを見せていた時代だった。 これは大きな意味合いを持ってもいた。当時“常識”とされていたことに対し、若者が疑問を呈した運動とも言える。つまり、“常識を疑う”ことをこの運動は内包していた訳だ。 これはメディア界にも大きな影響を与えた。いわゆるアメリカン・ニューシネマはこれらの運動の影響を受けた作品でもある。 特撮にもその波は来ていた。「ウルトラマン」シリーズでも、例えば「ウルトラセブン」の「ノンマルトの使者」、「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いと少年」など、明らかに正義を逆転させた作品が出ていたし、「仮面ライダー」に至っては、ヒーローの誕生そのものが悪の組織によるものという、明らかに正義の逆転によって作られていたものだ。概ねストレートなヒーロー物語の中にそういう話が挿入されると、深く考えさせられるようになる。 ピー・プロは、そこに活路を見出した。「ザボーガー」に至るまで何作かの特撮番組を作ったが、それらは通常のヒーローものと比べると、明らかに異質な作品に仕上げられるようになった。具体的にそれらの作品は、「正義とはいったい何なのか?」という疑問から出た話が多かったのだ。その中には、正義を行っているはずのヒーローの活躍を、視点を変えてみると悪人に見えるというものもあった。極端にそれが出たのが「ザボーガー」の前に作られた「鉄人タイガーセブン」だった。最早今になったらネタにしかならないが、主人公が誤って無実な人を攻撃してみたり、これまで正義だと思ってやっていたことが全て否定され、ついにはイップスになってしまい変身できなくなってしまうとか、無茶苦茶な描写がなされていたものだ。 「電人ザボーガー」は、「タイガーセブン」の反省もあって、かなり純粋なヒーロー作品としては作られているのだが、作り手が同じなので、話の端々に、そう言った疑問が挿入されていったものだ。 一言で言えば、「電人ザボーガー」とは、“正義とは何か?”ということを大まじめに考えた作品だった訳だ。 この前提あってこそ、この映画は意味を持つ。 特に本作の前半。復讐に燃える主人公大門は、Σを倒すことだけが正義を全うすると信じ、そのためだけに戦い続ける。ここら辺は暑苦しい普通のヒーローの姿なのだが、そんな彼がミス・ボーグの悲しい姿を見せられ、更に自分が救っている市民が、救うに値しないものだという事を知らされたとき、彼は正義を見失ってしまい、その葛藤が相棒ザボーガーの破壊を招いてしまう。 この下りは本当に秀逸で、ここ観ただけでも「これこそピー・プロの遺伝子だ」と思えてしまう。 この作品は基本笑いを中心とするコミックショー的な作品だけに、その中にこれを入れてくれた事がなんとも嬉しいし、井口監督が本気でこの作品を作りたがった理由がわかる。 ポストモダンの時代を経て、視聴者はだいぶすれてしまった感があり、正義を相対的に考えるようになった。むしろ“正義”は胡散臭いものであり、疑ってかかる傾向が強まってきた。こんな時代に、それでも作られている特撮も色々チャレンジをしているが、概ね今作られているものは、“正義”を曖昧にしているのが特徴でもある。 そんな中、真っ正面から“正義”を主題にした作品が作られている。それだけでも大変嬉しいものである。 先に少し書いたが、作品そのものはコミカルで、特撮も敢えて安っぽく作られているが、この暑(苦し)さを受け入れる人は必ずいる。この熱い魂を心の中に持っている人だったら、絶対に観てほしい作品だ。 |
ロボゲイシャ 2009 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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片腕マシンガール 2007 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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女子高生日向アミ(八代みなせ)の弟ユウがヤクザの息子木村翔(西原信裕)を中心とするいじめグループによって殺されてしまった。復讐を誓ったアミはいじめグループの一人一人を追いつめていくが、木村によって捕らえられ、拷問を受けて左手を失ってしまう。そんなアミを助けたのはアミ同様いじめによって息子を殺されたという修理工の夫婦だった。二人によって左腕にマシンガンを装着したアミは、木村に対して宣戦布告する… 新世紀に入ってから現在まで、ハリウッドは危機的状況にあるらしい。簡単に言えば脚本不足で。 映画の町で、しかも優秀な脚本家がたくさんいるというのに、脚本不足というのは皮肉な話なのだが、ハリウッドが自ら課している自粛が良い脚本を作れない状況を作り出しているとも言われる。 端的な言い方をすれば、物語上不必要とされる人間の死の描写はできず、可能な限り血を流すことも御法度。肉体的精神的に苦痛を与えるシーンあったらあっと言う間にレーティングシステムに抵触し、一般公開不可となる。そんな状況である。言うなればとても上品な作品しか今のハリウッドでは作れないのだ。今流行のヒーロー作品を観ても、残酷な描写や死というのは最低限に押さえられてるのがわかる。 しかしながら、これだけ注意していても、視聴者が望むのはもっと過激な作品である。ハリウッドメジャーが望む方向と、一般視聴者が望む方向が全く別方向を向いてしまってるというのが現在の状況とも言える(アメコミヒーロー作品がやたら作られてるのはその妥協点と考えることもできるだろう)。 それでハリウッドが見つけた活路は、海外で作られた作品を配給することと、そのリメイクを作ること。そして製作費を出して海外のクリエイターに過激な作品を作ってもらうことだった。 前置きが長くなったが、本作が作られた背景にはそのようなハリウッドの状況がある。日本人監督が日本を舞台に、日本人だけ出して作る分にはいくらそれが過激になろうとかまわず、それを堂々と劇場にかけることができる。 だから本作に求められたのは最初から過激さと、あふれんばかりの血糊、そして馬鹿馬鹿しさだったし、監督は見事にそれに応えてくれた。 これはどうお世辞を言おうと、最初から物語は破綻してるし、描写に至っては笑えるほどあっけらかんと殺人シーンばかり。ましてや何の意味もなくセーラー服姿の主人公が片手に装着したマシンガンやらチェーンソーやらを振り回すだけ。 でも、それがつまらないか?と言えばさにあらず。時に映画に求められるのは、単なる過激さであり、ばかばかしくて笑ってしまうストーリーなのだから。 その意味では、本作はもっとも映画らしい映画とも言えるのではないかとさえ思う。 だって楽しいんだもん。それ以上映画になにを求めるんだ?その開き直りで作られた作品があっても良いじゃないか。 モラル的には決して褒められたものじゃないので、最初から開き直れる人だけしか観てはいけない作品でもあるけど。 |