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機界戦隊ゼンカイジャー

機界戦隊ゼンカイジャー事典
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書籍

2021'03'07~ 

主な登場人物
五色田介人
ゼンカイザー
(役)駒木根葵汰。
 ゼンカイジャーリーダー。何でも良いから“世界初”を狙う青年。両親の残したアイテムを使いゼンカイザーに変身出来るようになる。
ジュラン
ゼンカイジュラン
(声)浅沼晋太郎。俳優兼声優。特撮ではウルトラマンジードのシャドー星人ゼナの声など。
 赤いキカイノイドで、最初に介人と仲間になった。年齢は高く中年くらいだが、体のキレは全く他のメンバーに劣らない。ゼンカイジャーのレッドであるゼンカイジュランに変身する。
ガオーン
ゼンカイガオーン
(声)梶裕貴。有名声優だが、特撮は実は初出演。
 ゼンカイジャーの一員のキカイノイド。生きている動物が大好きで、人間や犬猫などとにかく偏愛するが、一方キカイノイドに対しては全般的に素っ気ない態度しか取らない。介人をペットのようにかわいがっている。
マジーヌ
ゼンカイマジーヌ
(声)宮本侑芽。俳優兼声優。特撮での声優は初。
 ゼンカイマジーヌに変身するキカイノイド。ジュランの幼なじみで、得意の占いで介人を助けようとしたことから関わりが始まった。人見知りで引っ込み思案な性格だが、熱中すると周りが全く見えなくなってしまうという極端な面もある。
ブルーン
ゼンカイブルーン
(声)佐藤拓也。多くのアニメや映画吹き替えで活躍。特撮での声優は初。
 トジテンドで清掃係をしていたキカイノイド。トジテンドの機密事項を知ってしまったことから追われることになり、介人に助けられた。ボウケンジャーのギアを使いゼンカイブルーンに変身する。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 キカイ世界はキキカイカイ!

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 突然機械生命体キカイノイドによって並行世界が消えてしまう。たった一つだけの次元が残り、キカイトピアの領土と融合してしまい、キカイノイドの一般人が入り込んでしまった。そんな新しい世界で、どんなことでも良いから“世界初”を成し遂げたいと願う青年五色田介人はキカイノイドの世界トジテンドと戦う事を決意する。そんな介人に祖母のヤツデは、秘密のプレゼントを贈る。

 敵は戦闘員であるクダイターと巨大なクダイテスト。
 スーパー戦隊45周年に贈る、これまでの全戦隊集結の話。「海賊戦隊ゴーカイジャー」と似たお祭りになるかと思われる。
 これまでの戦隊との大きな違いは人間としてのヒーローは一人だけという事。その代わりとして機械生命体であるロボットが他のメンバーとして戦う。今回は最初の仲間が入った。あと主人公はレッドではなく複数の色を持つ存在で、仲間になるキカイノイドに色が付いているのが特徴。色的に言えば「ジャッカー電撃隊」と同じか。
 今回仲間になったのは赤いキカイノイドのジュランで、変身すると16番目の戦隊「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の大獣神モティーフとなる。
 これまでの戦隊の話はそれぞれ別次元という設定で、それらの次元がコインにされてるというのが特徴。そのコインを使うことでかつての戦隊の力を使えると言うことのようだ。ただしゴーカイジャーとは違って姿形が変わることはない。今回は「動物戦隊ジュウオウジャー」「手裏剣戦隊ニンニンジャー」の力。ジュウオウジャーの力は野生解放で、ニンニンジャーの力は忍烈斬だった。
<普通に「ユーチューバー」という言葉が出てくる。一応一企業なんだけど、良いのかな?
 最高齢ヒロインと言われた榊原郁恵。かつて「ROBOT」という歌を歌ってたから、ある意味ぴったりな人選だったかも。
 必殺技を出すためにはギアトリンガーのギアを回す必要があるのだが、ジュランなんかの場合相当回すのに苦労してる感じ。
 ゼンカイジャーとゼンカイジュランの二人で「二人そろってゼンカイジャー」と名乗っていた。5人揃わないとゼンカイジャーとは言わないのではないだろうか?
 恐竜化したジュランは空を飛ぶのだが、それは口から炎を吹いて尻尾を丸めて後ろ向きに飛ぶという奴。どこからどう見ても例のゴジラだ。>
VOL.1
<A> <楽>
第2話 ガオな野獣がごやっかい!

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 キノコワルドの能力で突如町中にキノコが生え始めた。キノコワルドを追い詰めるゼンカイザーとジュランだが、すんでの所で逃げられてしまった。まだ仲間が必要だと前科ジャーの募集を始めたが、そんな二人に声を掛けるキカイノイドがいた。

 敵はキノコワルド。キノコピアのギアを使って作られたワルド怪人。あらゆるところにキノコを生えさせる能力を持つ。そのキノコは毒の胞子をまく。
 三人目の仲間であるガオーンが仲間入り。生き物が大好きで、生き物と友だちとなろうとしてる一種のマニア。生き物を守るために戦う事を決意する。25番目の戦隊「百獣戦隊ガオレンジャー」の力でゼンカイガオーンとなる。
 ただ、その姿勢がいい加減だと思ったジュランとは喧嘩してばかり。言い喧嘩友だちになるようだ。
 巨大戦が始まった。ジュランティラノとガオーンライオンが合体して巨大ロボになるんだが、合体が左右合体というのが特徴。合体時に劇中歌が流れたが、なんとささきいさおと堀江美都子のデュエット。泣けるで。
 今回使った能力は「大戦隊ゴーグルファイブ」「忍風戦隊ハリケンジャー」。ゴーグルVの能力は新体操のリボンが使えるようになる。確かに特徴ではあるが。ハリケンジャーでは影の舞を使う。
<ガオーンは動物と観ると見境なしに抱きつこうとするのだが、人間で言うところのケモナーに近いような?
 巨大戦の左右合体はアニメ「勇者王ガオガイガー」に出てくる超竜神っぽい。残り二人の合体は撃龍神かな?ゼンカイザーの巨大ビジョンが合体を司るあたり「創聖のアクエリオン」っぽくもある。>
第3話 マジでぬぬぬな魔法使い!

  脚本:香村純子
  監督:田崎竜太
 新しいメンバー探しに出かけたゼンカイジャーの三人。だがコオリワルドによって街は凍り付いてしまった。滑る世界で戦わなければならなくなったが、滑ってお互い衝突してしまう。その中でジュランは幼なじみのマジーヌと衝突する。

 敵はコオリワルド。何でも凍らしてしまうワルドで、地面を凍らせることで敵を滑らせて攻撃を掛けられないようにする。人工的な氷河期を作ろうとしてる。
 四人目の仲間であるマジーヌがゼンカイジャーに入隊する話。占いマニアだが何を占っても上手くいかないことですっかりネガティブな性格になってしまった。介人によって、占いは決断するためのものだと言われて覚悟が決まる。29番目の戦隊「魔法戦隊マジレンジャー」の力でゼンカイマジーヌとなる。占いではなく魔法を駆使して戦う。
 巨大戦ではゼンカイマジーヌも巨大化し、一時的だがゼンカイジュランと合体してる。
 今回使った能力は「烈車戦隊トッキュウジャー」の力。連結攻撃を発動した。
<地面が凍って滑るけど、足下が普通のコンクリートでも滑ってた。
 四人になったゼンカイジャーの名乗り口上はEXILEローリングやりながら。これってトッキュウジャーのものでは?>
第4話 ブルブルでっかいおせっかい!

  脚本:香村純子
  監督:田崎竜太
 ボクシングワルドによって人々が無理矢理ボクシングさせられるようになってしまった。ボクシングワルドに応戦するゼンカイジャーだが、戦いのさなかに青いキカイノイドのブルーンが乱入してくる。トジテンドで掃除係をしていたが、イジルデにスクラップにされそうになったので逃げてきたというブルーンを連れて逃げるゼンカイジャー。

 敵はボクシングワルド。ボクシングトピアを閉じ込めたトジルギアによって生まれたワルド。額のゴングを鳴らすことで人間はボクシングを始めてしまう。
 四人目の仲間ブルーンが登場。第一話から登場していたトジテンドの掃除係だったが、ここでやっとゼンカイジャーとなった。30番目の戦隊である「轟轟戦隊ボウケンジャー」の力で変身する。
 ブルーンによれば、キノコトピアとコオリトピアの二つの世界が解放されたそうだ。トジルギアを装着したワルドを倒すと世界は解放されることが推測される。そうなると戦隊のいる世界が解放される話も出てくるのかな?これまで44戦隊あるから、一つ一つ解放していっても、なんとか最終回に間に合うかも。
 あと、ブルーンによれば、介人の両親はかつてトジテンドにいたそうだ。世界をギアに変える研究なんだろうなやっぱり。
 巨大戦ではブルーンが変形したブルーンダンプが参戦。マジーヌと合体してゼンカイオーブルマジーンとなった。
 最初に登場したスーさん役は喜多川2tom。70年代から長らくスーツアクターを務めていた大ヴェテラン。
<ブルーンは眼鏡がないと見えないらしいが、眼鏡外されたとき、「眼鏡眼鏡」と節回しで喋ってる。ヤッさんかよ。>
第5話 握り握られスシ大会!

  脚本:香村純子
  監督:諸田敏
 ブルーンから両親がかつてトジテンドにいた可能性を聞かされた介人は、トジテンドに行けないかを考え始める。そんな時スシワルドが現れて人間を次々握ってしまう。両親のことを考えていた介人は全く精彩を欠いてしまい、ジュランと介人がスシワルドに逃げられてしまった。

 敵はスシワルド。スシトピアを閉じ込めたトジルギアによって生まれたワルド。人間だろうが機械だろうがなんでも握ってそこら中に固定してしまう。
 介人は両親を探すためにトジテンドとこの世界をツナグ通路を探しているが、その考えでいっぱいになってしまって人を助けられなくなってしまったという話。両親のことを考えるのは間違っておらず、むしろそれを一人で抱え込むのが問題だとジュランにたしなめられてる。この結論は結構珍しい。
 スシワルドを倒せば握られた人間やキカイノイドを助けられると、ガオーンが意外に良いアイディアを出してスシワルドをおびき寄せるが、三人では全く駄目で、介人が自力で脱出していた。
 今回キュウレンジャーのギアを使ったら、究極のラッキーが起こって、戦いの場に現れてしまった。
<スシワルドを攻撃する際、背面から股間を蹴り上げるマジーヌ。何と卑怯な。でも機械の体でも股間は弱点なんだろうか?
 背面でくっついたままで高速回転したら土に潜ったゼンカイザーとゼンカイジュラン。この技はレインボーマンの土の化身では?>
VOL.2
<A> <楽>
第6話 不快不可解ゴミあつかい!

  脚本:香村純子
  監督:諸田敏
 外出したブルーンは町がゴミに覆われているのを発見する。それはゴミワルドの仕業とわかり、汚れが我慢出来ないブルーンは単独で戦いを挑むが、ゴミワルドの生み出すゴミの量はあまりにも多く、全く掃除が追いつかない。

 敵はゴミワルド。頭から多量のゴミを出して周囲をゴミだらけにしてしまう。このゴミに埋もれていると、人間もキカイノイドもやる気を失う。そしてダイゴミワルド。ゴミを自在に操ってゼンカイオーを攻撃するが、マジーヌによってゴミがリサイクルされると動かせなくなってしまった。
 ずぼらで周囲をゴミだらけにするマジーヌと、汚れていることが我慢出来ず、掃除が生き甲斐というブルーンの二人が中心になった話。真面目すぎるブルーンだけでは詰めが甘く、ゴミワルドを追い詰めることが出来なかった。一方いつもゴミに埋もれているマジーヌはゴミから目的のものを見つけるのが得意で、二人合わさって攻略出来た。
 ゴミを片付けるのも一人一人個性が出ていて、特にゴミから漫画を発掘してしまって読みふけるというアルアルパターンが面白い。
 ゼンカイジャーを見つめるステイシーという青年が登場。果たして敵か味方か?パターン的にはどっちもあり。
<タイトルが「ドロロン炎魔くん」なんだが?
 やる気を失って目に隈ができる介人だが、隈が取れても顔が疲れていた。
 ゼンカイザーは「世界初ゴミのヒーロー」と言っていて、セッちゃんは「本当に世界初か検索中」と言っていた。私が知る限りゴミの力で動くロボットは「ジャンジャジャ〜ン ボスボロットだい」という漫画にあった。>
第7話 魔界の王子は気がみじかい!

  脚本:香村純子
  監督:山口恭平
 前に戦いを見物していた青年ステイシーと再会した介人は根掘り葉掘りステイシーのことを聞こうとするのだが、すぐに去られてしまう。一方、空気を読まず仲間を無視するガオーンに他のゼンカイジャーの面々は我慢がならなくなっていた。

 敵はステイシーザー。ステイシーの武装形態。他にステイシーが呼び出したゴレンジャーとガオレンジャーの影。巨大戦でも偽物の巨大メカを呼び出すが、それぞれ大獣神、ガオキング、マジキング、ダイボウケンで、ゼンカイジャーそれぞれのモティーフになったロボだった。
 喧嘩によって仲間の絆が強まるというパターンの話。自身もキカイノイドなのだが、生き物の偏愛のあまりキカイノイド嫌いになってしまったガオーンが和を乱してしまう。これが当たり前の光景で、まだお互いを認め合うまでにはなってないが、キカイノイドより弱い生き物を守らねばならないという使命は理解された。
 前回登場した青年は敵側だった。そしてその青年ステイシーが呼び出して歴代の戦隊が登場するようになった。今回登場するのは秘密戦隊ゴレンジャーと轟轟戦隊ボウケンジャー、魔法戦隊マジレンジャーの三つの戦隊。合計15人と戦わねばならなくなった。更に百獣戦隊ガオレンジャーまで登場。
 ステイシーは過去のスーパー戦隊の偽物を呼び出して戦わせる事が出来る。過去の戦隊が出るのは予測出来たが、こう言う形で登場するのは結構意外だ。ただし、そのギアを奪って使うと味方になってくれる。まだまだいろんな形で登場するのだろうな。
 多数の戦隊が実際に登場したことでやっとお祭りっぽくなってきたぞ。
<ステイシーが呼び出した戦隊は偽物だと見抜く介人。その理由は、父と母が地球を脅かすような人を呼び出さすはずがないからだそうだ。理由としては総統薄弱。
 ゼンカイジャーとゴレンジャーでハリケーンの蹴り合いになった際、ゴレンジャーはアオレンジャーがゴレンジャーハリケーンを出している。これではパワーが出ない訳だ。
 それぞれ自分のモティーフとなった敵と戦うゼンカイジャーの面々。ビジュアル的にはゼンカイジャーの方がパチモン。>
第8話 ドアtoドアで別世界?!

  脚本:香村純子
  監督:山口恭平
 ステイシーが呼び出した戦隊ロボの群れに圧倒されるゼンカイジャーだが、戦いの最中にエネルギー切れを起こしてロボ達は消え去る。そこにバラシタラがドアワルドを連れて現れ、そのドアワルドの出したドアにゼンカイジャーが一人一人放り込まれてしまう。

 敵はドアワルド。ドアを開ける度全然別の空間に相手を飛ばす能力を持つ。
 数十体におよぶ戦隊ロボと戦いが始まった途端に話はいつも通り。前半で盛り上げすぎるのもなんだから、これくらいで良いのかもしれない。
 ステイシーはバラシタラと人間の女性との間に出来た子どもらしい。一方的に介人をライバル視して突っかかってくる。現時点ではゼンカイジャーの方は戦隊の力を使うだけだが、ステイシーは戦隊の偽物五人および戦隊ロボを丸ごと召喚する。今のところはステイシーの方が圧倒的優位。
 ただし、更に新たなキャラが参戦。宇宙海賊を名乗ってトジルギアを集めているらしいが、ステイシーの持つギアが偽物だと判断していた。
 第三勢力の登場によって風呂敷が広がっていく。現時点では全体像が把握出来ない。
<取調室に現れたブルーンは急須のお茶を湯飲みに高い位置で注ぎ込んでる。このポーズは「相棒」で観た。
 新たな戦隊が現れると一目でそれが何の戦隊だか分かる介人は凄い。私でも判断するまでちょっと時間が必要だ。>
第9話 世界海賊、愉快ツーカイ!

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 ゼンカイジャーとステイシーの戦いに割って入ったのは宇宙海賊のゾックスと名乗る。トジテンドにギアにされてしまった海賊トピア出身というゾックスは生き残った仲間と共にギアを集めているという。カラフルで食事を振る舞う介人だが、そこで海賊行為を働こうとするゾックスに、罪を重ねないようにと勝負を挑む。

 敵はカシワモチワルド。人間とキカイノイド区別なく柏餅中毒にさせてしまう。そしてダイカシワモチワルド。あんこと餅を召喚して敵を柏餅に変えてしまう。
 前回ラストで登場した海賊の格好をした男は次元世界を渡り歩く、界賊と呼ばれる存在だった。合計四人のチームで、もう一つの戦隊と言った風情。ゴーカイジャーっぽい姿は、デザインを真似ただけとのこと。トジテンドから奪ったセンタイギアも使っているが、デザインなどが微妙に異なっている。
 そんなゾックスに勝負を挑んだ介人だが、いつしか勝負はどっちが先にカシワモチワルドを倒すかになってしまう。ゾックスにとっては仲間以外はどうでも良いらしく、裏切りや卑怯さも全く気にしてないが、逆に仲間が傷つけられると我慢が出来なくなる義理堅さがある。
 今回の勝負はゾックスの方が負けを認めたため介人のゼンカイザーが勝利した。しばらくはこんな感じで勝負が続くのかな?それはそれで面白い。
 ところでゾックスのセンタイギアは過去トジテンドに潜入した際に手に入れたそうだが、これはトジテンドにもオリジナルのセンタイギアが存在すると言うこと。トジテンドが使うダークセンタイギアはオリジナルを元に作ったものなのだろう。
 転売人として現れた胡散臭い男はスーツアクターの寺本翔悟。
VOL.3
<A> <楽>
第10話 お昼も夜でもブルースカイ!

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 地球で買い物を楽しんでいたゾックスたちゴールドツイカー一家は、何か悪さをしようとしていたマヒルワルドを発見して追うが、人質を取ったマヒルワルドごと攻撃を加える。人助けは自分の仕事ではないというゾックスにこの世界に来た理由を聞く介人。一方、何故か世界は昼のままでずっと夜が来なくなってしまった。

 敵はマヒルワルド。疑似太陽を作り出して延々と昼間を続けさせる能力を持つワルド。そしてダイマヒルワルド
 ゾックスがこの世界に来た理由が明らかになる。実はカッタナーとリッキーは本来人の姿をしていたが、たまたま訪れたSDトピアという次元でこの姿に変えられてしまった。再びSDトピアに行って二人を元に戻そうとしたところ、トジテンドにギアにされてしまった。兄弟を救うためにはSDトピアの解放が必要なので、トジテンドと戦っていればいつかSDギアを解放出来るだろうと考えて戦ってるとのこと。
 ゼンカイジャーの方も、その事情を知ったことで、とりあえずトジテンドと戦う点において共闘することになった。ゴールドツイカー一家は全力でトジテンドと戦い、ゼンカイジャーは全力全開で戦いながら人を守るとのこと。
 乙女は睡眠を必要としていると、完全にキレまくったゼンカイマジーヌによってマヒルワルドは倒された。
<まだ昼間だからという理由で仕事が続けられていた。誰も時間って奴を見てないのか?>
第11話 渡る世間は鬼ゴッコかい?!

  脚本:香村純子
  監督:田崎竜太
 商店街に現れたオニゴッコワルドに対してゴールドツイカー一家のカッタナーとリッキーの二人はどちらが勝つかを賭けて勝負を挑むが、オニゴッコワルドにタッチされた二人は強制的に鬼ごっこの鬼にされてしまう。この鬼は伝染し、次々と商店街の人たちが鬼にされてしまう。ブルーンとマジーネまで鬼にされてしまったゼンカイジャー。

 敵はオニゴッコワルド。タッチした人間やキカイノイドを強制的に鬼にしてしまう。鬼になった人間は鬼でない人間を探してタッチして、それを鬼にしてしまう。そしてダイオニゴッコワルド。爆弾のなすりつけあいの鬼ごっこを行う。
 鬼ごっこをモティーフにした話で、次々に鬼にされてしまう世界の中で戦わねばならないゼンカイジャーとゴールドツイカー一家の対比が描かれる。パンデミックを前にどう対処するかなのだが、その辺は曖昧で、ゼンカイジャーを囮にしてゾックスが背後から攻撃して撃退した。
 巨大戦ではフリントが作ったツーカイザーの巨大メカが登場。一家の乗船であるクロコダイオーがクロスカイオーとクローリングオーに分離して二体のメカとなった。今のところ合体までは至ってない。
 今回は新型メカの登場によってゴールドツイカー一家の方が勝利を得た。
第12話 ノロノロマイマイ、カタイ貝!

  脚本:香村純子
  監督:田崎竜太
 お使い中のジュランとマジーヌの前に現れたカタツムリワルドの能力によって動きがスローになってしまい、一方的に攻撃を受けてしまう。フィールドの中にいるジュランとマジーヌ、そしてゾックスに手が出せない。

 敵はカタツムリワルド。マイマイフラッシュという技を使ってそこに入った人間の動きをスローにしてしまう特殊フィールドを作り出す。自分だけは普通に動けるため、このフィールドの中にいる限りは極端に強い。そしてダイカタツムリワルド。時間を遅くする能力は無くなったが、極端な堅さを持つ頭部と、カタツムリ型の爆弾、更に気候を変えるなど様々な能力を有する。
 話としては特殊能力を持つ敵の攻略を行ういつものパターンの話だが、見所としては 前回登場したゴールドツイカー一家のメカが合体して巨大ロボが登場する話。一方ではステイシーが操縦するバトルシーザーロボも登場してる。
 どさくさ紛れにツーカイザーも入れて「六人揃って」と言いかけたゼンカイザーだが、それは拒否されてしまった。一緒に戦ってはいるが、仲間ではないとのこと。
<絶対的優位にあるのに始末は後にしてしまうカタツムリワルド。詰めが甘いのは戦隊ものの定番だ。
 スローエリアの中で動き回れるのはターボレンジャーのギアを使って高速移動したから…そんな能力は無かったはずだが?セッちゃんもツッコんでたから、分かってやってたんだろうけど。>
第13話 リサイクルすりゃもう一回!

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 買い物に出かけた介人とガオーンの前に現れたリサイクルワルドは近くにいた人たちを吸い込んでリサイクルクダックに変えてしまう。人間を攻撃出来ないゼンカイジャーは攻撃を躊躇するが、そこに現れたゾックスのツーカイザーは、委細構わず攻撃をかける。人々を守るため、ツーカイザーと戦わざるを得なくなったゼンカイジャーだが…

 敵はリサイクルワルド。6話に現れたゴミワルドと同じ姿をしているが、リサイクルギアから生まれたワルドで、人間をクダックに変えてしまう。そしてダイリサイクルワルド。これまでに倒された巨大ワルドを復活させる能力を持つ。
 ガオーンとゾックスの間のわだかまりを描く話。トジテンドと戦う点では一致しているものの、家族を取り戻すために手段を選ばないゾックスと、生物みんなを守ろうとするガオーンとでは価値観が違いすぎてぶつかり合ってしまう。それを重くせずに描いて見せた。介人が介入したことでなし崩しに和解したが、とても息が合った攻撃をしていた。
 リサイクルワルドはこれまでに倒されたワルドたちを復活させることも出来て、リサイクル戦隊ダイワルジャーなるものを結成していた。
 ツーカイザーがシンケンフォーム状態で新たなギアを使っている。既に一つ使っているのに二重に使えるらしいことが分かった。
<キカイノイドをくすぐる作戦を用いる介人だったが、その際サンバの格好をしてる。その格好全く意味が無いが。
 走りながらゼンカイジャーの口上をした歳、ブルーンが変形して全員を自分に乗せるのだが、一瞬で降りてしまった。意味ないぞ。>
VOL.4
<A> <楽>
第14話 決闘!ゼンカイVSツーカイ!

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 ダイリサイクルワルドを倒したステイシーはゾックスに、カッタナーとリッキーを元に戻すトジルギアと交換にゼンカイザーを倒すよう交渉する。そこでゾックスはギアは自分で探すから、トジテンドに連れて行くことを条件に取引に応じる。すぐさま介人に決闘を申し込むゾックス。

 敵はステイシーバトルシーザーロボ
 タイトル通りゼンカイザーとツーカイザーの決闘となる。二人の実力はほぼ拮抗していて、ギアの活用が勝負を分けたが、ゼンカイザーの使ったマスクマンのギアが何故か発動しなかったため、ツーカイザーに敗北を喫する。
 ゾックスに取引を申し込んだステイシーだが、やはりというか騙したことがわかった。実はマスクマンのギアは空を飛ぶための力で、それで介人は姿を隠していただけで、最初から騙すことを前提で戦っていたとのこと。今回は完全にゼンカイザーとツーカイザーが仲間となって戦っていた。
 バトルフィーバーJのギアを発動したら踊り出してしまった。それを見たゾックスはダンスの勝負を挑む。ゾックス相手に限っては有効な攻撃だった。
 ゼンカイザーとツーカイザーの二人を相手にするステイシーだが、五人の戦隊メンバーを呼び出せるという強みがあるため、一対二でも問題なし。
<姿を消すためにマスクマンのギアはおかしくないか?キュウレンジャーのカメレオングリーンならともかく。
 次々とギアを使用する場合、両手を使用してしかも発動まで時間が掛かるギアトリンガーは使い勝手悪いよな。ゴーカイジャーのレンジャーキーは使い勝手良かった。>
第15話 ガチョーン!レトロに急旋回!

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 トジテンドからレトロワルドが出現し、あらゆるものを古びたものに変えてしまう。真っ先に駆けつけたゾックスとゼンカイジャーが戦うが、レトロ電波によって全員がレトロな格好になってしまう。

 敵はレトロワルド。レトロ電波を使ってあらゆるものを古いものにしてしまう。古くする時代はバラバラだが70年代くらいのものが多い。人の記憶を掘り返し、昔の良かった思い出に閉じ込めてしまう。そしてダイレトロワルド。言葉をレトロなものしか使えなくしてしまえる。
 なんでも古びさせるワルドが出現する。主に70年代くらいの光景が展開するが、昭和レトロをネタ化したような話になった。思い出に浸りこむことで「あの頃は良かった」としか言えなくなる人間の思考停止を指摘する話になった。ゼンカイジャーの面々は、特にキカイノイドの四人は過去に楽しい思い出が一つも無く、今が一番楽しいことに気づかされるというのも面白い。介人とゾックスも思い出に浸ってしまったため、四人だけで戦っていた。
 ヤツデの明るさが攻略の糸口になった。ヤツデ中心回と言って良いな。ステイシーもヤツデを見て母親を思い出していた。
 巨大戦ではレトロな言葉しか使えなくなったため、「がちょーん」とか「シェー」とか「あっと驚くタメゴロー」とかの台詞が次々出てくる。
 今回は幹部やステイシーではなくゲゲが作戦を行ってる。
 時を遡るネタと言うこともあってか、今回の登場戦隊はタイムレンジャーだった。
<レトロ光線は人の記憶にある古いものを掘り出すそうだが、平成生まれの人たちがなぜ昭和を思い出せるんだろう?
 ヤツデが自分の事を「ヤッちゃん」と言っていたが、昔「ナッキー」と呼ばれていた時代をなんだか思い出してしまった。
 テレビのチャンネルひねったら「レッドスネークかモーン」やってたけど、これは野太い男の声で言わないと雰囲気が出ない。
 ダイレトロワルドが光線技を出すポーズはウルトラセブンのワイドショットだった。あるいはジャックのシネラマ光線。>
第16話 磁石シャクだぜもう限界!

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 現れたジシャクワルドの力で人間やキカイノイドの体が磁石にされてしまい、金属がくっついてしまうようになってしまう。身動きが取れなくなってしまって満足に戦えないゼンカイジャーは一度カラフルに戻るが、そこにはステイシーが祖母のヤツデを尋ねてきていた。

 敵はジシャクワルド。人間やキカイノイドの体を磁石にしてしまう能力を持つ。キカイノイドの場合は磁力は徐々に強くなる。そしてダイジシャクワルド。S極とN極の力を敵に与えることが出来るようになった。
 前回に続いてゲゲが作戦の立案者で、基本は人間の体が磁石になってしまって混乱を起こすという、パターンに則ったコミカルな話だが、ステイシーが絡んでちょっと不思議な感じ。やっぱりステイシーは完全な悪者ではないというところか。みんなを助けるために介人がステイシーに頭まで下げてる。
 磁石の力でジュランとガオーンが逃げ回ってるシーンは「ジョジョの奇妙な冒険」第三部でジョセフとアブドゥルが同じようなことをやってたっけ?アニメ版で脚本書いてたのは小林靖子だったな?
 磁石の威力を落とすための知識を得るためにファイブマンのギアを使った。確かにファイブレッドは理科の先生だった。
<ゾックスによって鉄骨を除去されたゼンカイジャー。しかしばらしただけでは又くっつく…と思ったら、タイムラグでくっついてた。
 ステイシーの格好を見てながら普通に家に招いているヤツデ。
 車に挟まって瀕死のブルーンは右手でサムアップしながら「アイル・ビー・バック」とか言ってる。
 磁石の力でクロコダイオーに追いかけられてしまうジュランとガオーン。クロコダイオーが逆噴射して>
第17話 ぬぬっとオカルト同好会!

  脚本:香村純子
  監督:山口恭平
 小学校にお化けが出るという噂を聞いたマジーヌは子どもたちと一緒に真相究明に出かける。丁度その頃ゴールドツイカー一家はなんでも透明にしてしまう光線を駆使するトウメイワルドと戦っていた。

 敵はトウメイワルド。なんでも透明にしてしまう光線を放ち、ジュランとフリントを透明にしてしまった。そしてダイトウメイワルド。実は本体も透明な存在で、包帯を巻いて姿を作っていた。
 マジーヌを中心にした妖怪話。今回は小話っぽいが、昔の戦隊ものでは一話くらいオカルト話があったものだ。懐かしい感じだ。敢えて怖い演出をしてないのが今風かな?お化けに会えてラッキーみたいな描写だった。
 ジュランが透明になってしまったが悲壮感はなく、子ども達の妖怪探しの手伝いというか、妖怪役を買って出てる。平和だな。
 今回の変身シーンは透明のジュランも含めており、ちゃんとジュランの変身シーンもあるが、姿が見えないため、声だけしか流れない。面白い演出だった。
<キカイノイドの恋人同士がキスしようとしていたシーンがあったが、そこは人間と同じなんだ。顔をぶつけるくらいしか出来ないと思うが。>
VOL.5
<A> <楽>
第18話 いのち短し、恋せよゼンカイ!

  脚本:香村純子
  監督:山口恭平
 中学時代の同級生と合った介人に、恋愛話を振るジュランと、恋愛の経験が無いというブルーン。そんな二人の前にレンアイワルドが現れる。恋愛を教えてやると言うレンアイワルドの力で周囲の人に恋愛感情を持ってしまう。

 敵はレンアイワルド。人の感情に働きかけ、恋愛をするよう働きかけるワルド。攻撃というか、雰囲気を作るだけで、何らかのきっかけで人は恋に落ちてしまうらしい。そしてダイレンアイワルド。矢で射貫いた者を自分に惚れさせてしまう。
 人を恋愛体質にしてしまうというワルドが登場。物理的ではなく感情に働きかけるこういう敵はかえって厄介だったりする。しかも恋愛対象は男女関係ないため、凄まじい光景が展開している。ジュランとガオーンまで…って、この二人いつも合体してる訳だが。いつ恋愛体質になるかはランダムなので、まだ恋愛体質になってないキャラが怯えてるのが面白い。一方で恋愛体質になったキャラは自分たちの世界に没入してしまって戦いどころではなくなる。更に恋愛体質が行きすぎると今度は嫉妬に狂うようになる。
 ちなみにカップルとなったのは、ジュランとガオーン、マジーヌとフリント。ブルーンとゾックスは一般人と。何故か介人だけ無機物に恋をしていた。基本的に今回はブルーンが中心になっていて、恋愛初心者のブルーンが無理矢理初恋に陥り、混乱しっぱなしだった。嫉妬に狂ったブルーンは怒りのまま攻撃していたが、レンアイを失ってしまったことでやっぱり落ち込んでいた。
 今回のギアはジェットマンのものを使ったところ、なんとレンアイワルドをジェットマンの世界に引き込んでしまう。尚、レンアイワルドの役はブラックコンドル。しかも最終回…って、それトラウマ回や!ただし全く事態を飲み込めてない介人は、何故レンアイワルドが苦し出るのか理解してなかった。
 よくこんな脚本描いたもんだ。良いぞ良いぞ。
 ゼンカイジャーの混乱中にこっそりとカラフルを訪ねてきたステイシーだが、介人の両親の写真を見て怪訝な表情をしていた。伏線だろう。
<介人が恋愛感情を覚えたのはなんとヤツデが作ったカラフルサンデー。なんだこの変態は?
 嫉妬に狂ったガオーンはハンカチを噛みながらジュランに詰め寄っているが、ハンカチなんて使う必要あったっけ?
 ダイレンアイワルドに対してゼンカイマジーヌが「もしや三股?いや七股?」と詰め寄っているが、七人目は誰?カッタナー?>
第19話 ゼンカイ改め超ゼンカイ!

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 カブトムシワルドの幻覚で大人達が仕事も忘れて虫取りに夢中になってしまった。出動するゼンカイジャーだが、あっという間に幻覚に包まれて全員で虫取りを始めてしまう。幻覚が抜けないままの介人だったが、その中で過去の両親との思い出を思い出す。

 敵はカブトムシワルド。幻覚を見せるビームを出し、それに包まれた人間はカブトムシの幻覚を見て虫取りに興じてしまう。そしてダイカブトムシワルド。巨大な林の幻影を出現させる。
 ヒーロー全員が幻覚を見せられるというコミカルな話だが、一応ここでゼンカイザーがパワーアップするという話にもなってる。たいして危機にも陥って見えないので、あまりにあっけないパワーアップ。ひょっとして他の形態にもパワーアップするのかな?
 一応今回初めてバラシタラが参戦しているが、ツーカイザーとだけしか戦ってなかった。
 これまで他のメンバーが戦隊ロボモティーフで、ゼンカイザーだけがアカレンジャーだったのだが、ここでついにロボの姿になった。しかし、メインのヒーローロボではなく「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の追加ロボであるドラゴンシーザーの姿だった。
<カブトムシワルドの幻覚攻撃を受けた人はみんなランニングと半ズボン姿で虫取りを始めるが、キカイノイドまでその格好。そんなでっかいランニングシャツあるもんか。尚、女の子は白いワンピース姿。>
第20話 映画公開記念合体スペシャル 剣士と界賊、兄の誓い。

  脚本:毛利亘宏
  監督:諸田敏
 前にお祝いした七夕が楽しかったため、もう一回やりたいと言い出すマジーヌに合わせて二回目の七夕をしようという介人。ところが喜んだマジーヌがいきなり消えてしまう。そんなところにゾックスが現れるのだが、なんと二人の仮面ライダー、神代凌牙と神代玲花がついてきていた。ゾックスの仲間は自分たちの敵だと攻撃をしかける二人。

 敵はヒコボシワルド。髪の毛を後ろで束ねた女性をさらう。そしてダイヒコボシワルド。短冊に書いた願いが現実になる能力を持つ。
 「仮面ライダーセイバー」のSPからそのまま続く続編で、今度はゼンカイジャーの世界に陵牙と玲花がやってきてしまうという話。
 セイバーの方がスペシャル版だが、こちらはそのまま20カイというのが面白い。世界観が変わらないから違和感もないし。
 セイバーの世界に現れたのがオリヒメワルドだったが、こちらはヒコボシワルド。なるほどちゃんと対になる敵だったということか。
 そして前回のゼンカイザーに続き、ツーカイザーもパワーアップ。モティーフは「未来戦隊タイムレンジャー」のブイレックスだった。スーパーゼンカイザーと比較すると、同じく二体目のロボだったのと、恐竜型のロボという共通点がある。
 玲花は一緒に戦ってる内、すっかりマジーヌのことを気に入ってしまったらしく、最後は抱きついていた。意外な側面。
<髪を束ねた女性がさらわれることを知ったゼンカイジャーたちは罠を張るが、介人と陵牙に女装させておびき出そうとしていた。無理ありすぎるだろ。陵牙に至っては化粧までしてチャイナドレス姿。本編とのギャップがありすぎる。一方介人の女装が全く違和感なかった。なによりも、そんな罠に律儀に反応するヒコボシワルドが面白い。
 ゼンカイジャー四人で名乗り口上をあげた際、みんなでデュランダルの方をじっと見つめ、それでデュランダルも名乗りを上げていた。律儀だね。>
第21話 大カイジュウの大破壊!

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 コピーワルドが人間を次々にコピーし悪さを行わせる。出動するゼンカイジャーだが、コピーワルドによってゼンカイザーとツーカイザーがコピーされてしまい、コピーされた二人はそれぞれゼンカイザーとツーカイザーを名乗って各地で悪さをしまくる。それで介人は警察に捕まってしまうのだが…

 敵はコピーワルド。人間やキカイノイドをコピーする能力を持つ。コピーした方は悪い考えを持つ。そしてダイコピーワルド。無機物もコピー出来て、物理的にはあり得ない動きで攻撃する。
 偽物が現れる話は戦隊ものではそれなりに多いが、ゼンカイワールドと呼ばれる本作ではとにかく話がスピーディに展開するので、とても小気味よい。何の証拠もなく警察に捕まったり、すぐに脱獄したり。深刻にならないのが本作の良いところだ。
 介人はともかくゾックスの方は元が泥棒なので、偽物がやってることがちょっと派手になっただけなんだけど。
 新たな巨大ロボゼンカイジュウオウが登場。なんとスーパーゼンカイザーとスーパーツーカイザーが巨大化して合体するという…これは考えつかなかった。全砲門を解放する必殺技がCGではなく特撮なために大変派手で、そこら中のビルを破壊しながら敵を粉砕してる。
<コピーワルドは手にしたコピー機のトナーがなくなるとそれ以上コピー出来ないそうだ…トナー?
 スーパーゼンカイザーとスーパーツーカイザーが合体するのは良いんだが、前屈みになったスーパーゼンカイザーに後ろから尻尾が合体するシーンは相当ヤバイ描写。>
VOL.6
<A> <楽>
第22話 ウシシなモ〜れつ闘牛会!

  脚本:香村純子
  監督:渡辺勝也
 人にウシのような角を突けて凶暴化させるトウギュウワルドが現れた。出動するゼンカイジャーだが、凶暴化した人間達に襲いかかられてしまう。そんな時に介人が呼んでもゼンカイジュウギアが来なかった。

 敵はトウギュウワルド。強そうな人間に角を付けて凶暴化させる。凶暴化した人は指定した色に向かっていく。そしてダイトウギュウワルド
 ガオーンが中心になったいつものパターンの話。ゼンカイジュウギアを怒ったら家出してしまったと落ち込んで、それをジュランになじられて落ち込む。動物だけでなくキカイノイドも好きになれるようになったという話。
 ガオーンの話はちょっとしんみりしてるけど、元々がなんでもありの作品なので無茶苦茶やった方がむしろしっくりくるところがある。ゼンカイジャーの面々までウシになってしまったり、その辺はこの話でも無茶苦茶でよろしい。
 後が無くなったステイシーが決死の覚悟でバトルシーザーロボで出撃しているが、改良型のロボはゼンカイジュウオウまで圧倒する。
<トウギュウワルドの台詞「呼ばれて飛び出てウッシッシ」は、色々情報詰めすぎてなんともかんとも。
 ダイトウギュウワルドは「闘牛の恐ろしさを見せてやる」と言いつつ焼き肉で攻撃…死んでるじゃん。>
第23話 三大合体 地球最大の戦い!

  脚本:香村純子
  監督:渡辺勝也
 ゼンカイジュウオーとバトルシーザーロボ2号の戦いは実力拮抗で長引き、介人はステイシーに改めて勝負を挑む。仲良くなれるかもしれないステイシーに対して、その思いを受け止めるために本気で挑もうとする介人。

 敵はステイシーバトルシーザーロボ2世
 介人とステイシーとの戦いが展開する。もう後のないステイシーはなりふり構わず介人を倒そうとしており、その決死の思いを受け止めた介人も全力全開で受けて立つ。
 そんな介人の思いを受け、二人の戦いに割って入ることなく、戦いをサポートするゾックス。良い感じの人間関係になってきた。
 ステイシーザーにより久々に偽物戦隊が登場。シンケンジャーとオーレンジャーだった。
 ゼンカイオーとゼンカイジュランが合体し、スーパーゼンカイオージュランに変形した。更にスーパーツーカイザーもツーカイオーと合体してスーパーツーカイオーへと
 これでステイシーは瀕死の重傷を負うが、何故かザザが回収してイジルデの元へと連れて行った。そしてイジルデの研究室には介人の両親がコールドスリープ状態で置かれている。
<ゼンカイジュウオーとバトルシーザーロボ2世の戦いをただ見ているだけのゼンカイジャー。なんで参戦しないの?
 キカイノイドは社会に溶け込んでいるが、屋台のラーメン屋までいる。器用というか、変なところですれているというか。
 スーパーゼンカイザーは生身のまま巨大化してるのだが、あんな変形までしたら、介人の骨格はどうなってるんだろう?>
第24話 侵略完了! できるか奪回?!

  脚本:香村純子
  監督:山口恭平
 ヤツデが町内会の旅行に出ている間にバカンスワルドが現れ、交戦となる。チェンジマンの力で空高く飛ばされたバカンスワルドは空から世界中にバカンス光線を浴びせ、その光線を浴びた人間は皆バカンス気分になってしまう。戦意消失して平和な世界が訪れるが…

 敵はバカンスワルド。人間の戦意を失わせるバカンス光線を発する。本人も戦う気はなく、ひたすらバカンスを楽しむことを目的としている。遊びほうけていたため、バラシタラに怒られて破壊されてしまった。そしてダイバカンスワルド
 人間に抵抗する気持ちを失わせたらそのまま侵略完了してしまう。理屈としてはその通りで、戦意消失した世界を征服するのは簡単だ。ただ、侵略者の方もバカンス気分になってしまって、侵略する気が無くなってしまうという問題があった。馬鹿じゃん。
 前回が結構ハードだったが、今回はいつも通りというか、いつもよりも更にコミカル回で、全編ほぼ遊んでるだけ。バランスが崩れてる。
<合体するときにかき氷の好みの話をしてるマジーヌとブルーン。なんか倦怠期の夫婦みたい。>
第25話 やり直せ! ゼンカイジャー・改!

  脚本:八手三郎
  監督:山口恭平
 ヒドケイワルドによって時が戻され、トジテンドがこの世界にやってきた時に戻ってしまった。なんとかギアトリンガーを手に入れゼンカイザーになることが出来た介人だが、次第に記憶が消えていく。改めてこれまでの時間を繰り返すゼンカイジャーたち。

 敵はヒドケイワルド。マヒルワルドそっくりの顔をしているが、時を戻すという特殊能力を持つ。ただし時を戻せるだけのため、同じ時間が繰り返すだけ。
 時が戻り、もう一度同じ時間を繰り返すという話。かつて「仮面ライダー龍騎」でやったことの繰り返しのようだ。半分以上がかつて使われた映像なので、かなり予算が抑えられたのでは?
 今回の中心となったのはセッちゃんだった。ヒドケイワルドに連れて行かれて酷い目に遭ってしまうが、逐一通信をゼンカイジャーに送っていたお陰で攻略の糸口をつかめた。
 この話の脚本は八手三郎である。40年以上も前から主に作詞家として知られるが、脚本を書いたのは初めてでは…いや、調べたら「天装戦隊ゴセイジャー」で脚本書いてた。
<バラシタラの命令で時を戻したヒドケイワルドだが、いざ時を戻ったら、そこにいたバラシタラは命令そのものを忘れていた。当然の話だ。>
VOL.7
<A> <楽>
第26話 改造王子と闇の外科医!

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 強化改造されたステイシーは再度介人に挑む。ステイシーと友だちになりたい気持ちを捨てられない介人はどうしても本気になれずにいたが、ゾックスやジュランから、本気で戦わねばならないとアドバイスされ、戦う意思を固める。

 敵はステイシーザー。そしてブラックジュラガオーン
 再度パワーアップしたステイシーザーとの戦い。本来二話前にやっておくべき話だった。このままでは何度倒してもやってくるのは確実だが、ステイシーの心が変わるまで何度でも撃退することを心に決めるという話。話は単純でまだ途中だが、おちゃらけただけでなく、ちゃんと真面目な話も作る必要はある。
 あと、イジルデの研究所でコールドスリープ状態だった介人の母美都子が脱走した。
<ゼンカイザーが顔を洗ってるシーンがある。あのマスクって水を通すのかな?単に気合い入れただけか。
 ステイシーザーは右手にむき出しのミサイル付けたまま殴りかかってる。信管叩いたら右手が吹っ飛ぶぞ。
 セッちゃんはカーレンジャーのギアを使うよう指示するが、その際「カ~~~~レンジャー」と言ってた。流石だ。>
第27話 7つの世界を大航海!

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 トジテンドから逃げた介人の母美都子が並行世界のどこかにいると考えた介人はゾックスに並行世界にツイれていって欲しいと頼む。まずはこれまでに解放した世界へと向かう介人達。

 敵はブラックジュラガオーン
 前回でトジテンドを逃げ出した介人の母美都子を探す話。ゴールドツイカー一家は次元を超えた海賊なので、行く気になればいつでも行けた。これまで一つの次元だけの話だったが、ここから次元を超えていくつもの世界も舞台になるようでもある。
 彼らが訪れたのは過去トジテンドギアを解放して復活した世界だが、再びトジテンドによる侵略を受ける可能性が出てきた。それら全てを守らねばと思い込む介人と、そんなことは出来るはずがないと突き放すゾックス。良い対比になってる。
 今回訪れた国はカシワモチトピア、レトロトピア、コオリトピア、キノコトピア。それぞれの世界にスーさんがおり、そこで交流しているが、全ての世界は今平和になっている。
 今回はほとんどストーリーは進まず、美都子の偽物を作って介人のいる世界に連れて行くことで、トジテンドの攻撃を集中させることに成功しただけ。守るべきもの、やることがどんどん増えて言ってる。ますます混乱しそう。
<イジルデが電話をするときは口で「ピポパポピ」と言ってコールしてる。かなり狭い時代を参照にしてるようだ。
 並行世界に行ったゼンカイジャーは三人だが、変身はゼンカイザーとゼンカイジュランだけで、1話以来の「二人合わせて機界戦隊ゼンカイジャー」が聞ける。
 ゴールドツイカー一家にカラフルでの全額支払いを頼まれた介人はかなり焦っているが、正義の味方がこんなに金に困る描写はいつ以来だろう?「未来戦隊タイムレンジャー」か?>
第28話 週刊少年マンガワルド大図解!

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 フリントの協力を得て並行世界に母美都子を探す介人。一方残してきた世界では人間やキカイノイドを次々に漫画に変えてしまうマンガワルドが現れた。ゾックスと残ったゼンカイジャーの三人が戦うが、カッタナーとリッキーととジュランとマジーヌが漫画にされてしまい、人質にされてしまう。

 敵はマンガワルド。人間やキカイノイドを漫画に変えてしまう能力を持つワルド。ゼンカイジャーやゴールドツイカー一家を次々漫画に変えてしまう。そしてダイマンガワルド。空中に描いた武器を実体化させて攻撃する。
 登場するキャラが次々に漫画にされてしまうというネタ。どこかで似たネタがあった気がするが、どこだったかな?紙になっても本人は生きていて、漫画の吹き出しで会話も出来る。なかなか器用だ。なんと戦う事も出来る。二次元と三次元の間の戦いはなかなかの新機軸だ。
 マンガワルドを騙してこっそり近づこうとするとか、やってることは牧歌的だ。
 今回はゾックスが中心で、かつてマンガトピアに行った時に漫画の面白さに目覚めて、漫画をお宝と思っているようで、並々ならぬ思い入れを持っていることが分かった。家族を救うためにはそのお宝をぶちまけることも厭わないが。
 今回はいつに増して歴代戦隊からの引用が多い。マンガワルドが人間を漫画にする際、「一筆献上」と言ってるのは「侍戦隊シンケンジャー」だし、ゾックスの台詞「漫画を舐めるな」は「動物戦隊ジュウオウジャー」から。さりげなく使ってるところが好感度高い。
<ジュランとマジーヌの紙を前にライターの火を近づけて笑ってるブルーンが怖い。色々溜まってるんだろうな。
 ゾックスに蹴られたブルーンは「ひでぶ」とか言ってる。これも漫画が元ネタ。>
第29話 王子のねらい、知ってるかい?

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 アルバイトの配達途中にステイシーの挑戦を受ける介人。ステイシーザーとゼンカイザーの戦いが始まり、それに合流するゼンカイジャーの面々。しかしそんな時、ヤツデの前にテニスワルドが現れた。

 敵はテニスワルド。お嬢様言葉で話すワルドで、テニスボールで形作られる髪型は勿論縦ロール風。ラケットで打ったボールにぶつかると、その人はテニスボールになってしまう。ちなみにテニス勝負でないとダメージを与えられない。そしてダイテニスワルド。巨大なテニスコートを作り出してテニス勝負を挑む。
 テニス勝負の話。テニスでないとダメージを与えられないというテニスワルドとの勝負で、ゼンカイジャーの面々が特訓を受けてテニス勝負するという話になる。意外にゾックスがテニス好きで、下手なテニスプレイヤーにはキレてしまう。
 テニスと言ったら日本には二つの代表的マンガが存在する。ということで、その二つ、即ち「エースをねらえ」と「テニスの王子様」モティーフの無茶苦茶な話になってる。狙ってやったんだろうが、ピンポイント過ぎる。
 テニス勝負のために特訓を受けるゼンカイジャーの面々。やってることがモロに戦いの特訓だが、滝行は意味あるのか?
 テニス勝負に参戦するステイシーだが、ヤツデを助けるため、ゼンカイジャー側で戦っていた。
<そもそもテニスでないとダメージ与えられないという設定自体に無理がある訳だが。
 「テニスは格闘技だ」というゾックスに対して「自分の知ってるテニスじゃない」というマジーヌ。「テニスの王子様」で散々聞かされた台詞だ。他にも「全力全開の極み」「俺様の妙技に酔っちゃいな」とか、テニスワルドは分身までしてる。いろいろと、こう…
 テニスの特訓で滝行やった結果、どこでも水を振らせることが出来るようになったブルーン。それはそれで大きな特技だ。>
VOL.8
<A> <楽>
第30話 隣のキカイはカキ食うハカイ?!

  脚本:香村純子
  監督:渡辺勝也
 手にした鐘を鳴らすことで騒音をまき散らすカキワルドが出現した。出動するゼンカイジャーとツーカイザーだが、カキワルドを守るためにトジテンドの新たな戦士ハカイザーが現れる。次々と偽物スーパー戦隊を呼び出すハカイザーの力で圧倒されてしまう。更に本性を現したホシガキワルドの力で急速に水分を失いながら戦う羽目に。

 敵はホシガキワルド。左手の鐘を鳴らし、それを聞いた人は少しずつ干からびていく。最初はカキワルドとして登場したが、後に本性を現す。そしてダイカキワルド。牡蠣、花器、火器など「かき」と名の付くものを操る事が出来る。
 メインの話はいつも通りのダジャレとドジな敵で安定した面白さだったが、この話で重要なのは新たな強力な敵が現れたという点。介人の両親が残したデータを元にイジルデが作ったが、格好と言い台詞と言いほとんどヒーロー然としている。ただしやってることはワルドの守護という、アンバランスなキャラ。尚、設計は介人の両親のデータからということで、おそらくはゼンカイザーと設計が同じのはずである。
 ハカイザーの使える力はそのままゼンカイザーに転用可能のため、ハカイザーの武器ゼンリョクゼンカイキャノンを奪ってゼンカイザー専用武器となる。的の武器をそのまま武器にしてしまうとは、前代未聞かも。
<ハカイザーはなんか敢えて悪人やってる感じで、ゴーカイジャーがやってきたと言われても納得できるキャラだった。
 喉の渇きのためにほんの数分しか戦えず、苦しむ姿。それは確かにどこかのヒーローの姿と重なる。
 水分が足りず、給水しながら戦うゼンカイジャーだが、変身して補給出来るの?と思ったら、補給のためには一度変身を解かねばならないらしい。えらい手間の掛かる戦い方だ。
 ゼンリョクゼンカイキャノンの必殺技は歴代戦隊レッドの顔が発射され、それがゼンカイザーの顔になって突撃するというもの。よくこんな笑える演出考えたもんだ。しかも何故か敵の背後は波しぶきをあげる海。東映かよ…東映だった。>
第31話 ギュウっと合体!NEWっと公開!

  脚本:香村純子
  監督:渡辺勝也
 ハカイザーから奪い返したゼンリョクゼンカイキャノンを調べるセッちゃんは、これには隠された機能があり、それを解放させようとしていた。そんな時、町中を牛乳まみれにしてしまうギュウニュウワルドが現れ、出動するゼンカイジャー。だがやはりハカイザーも現れてしまう。

 敵はギュウニュウワルド。牛乳を飛ばして攻撃する。その牛乳まみれになったものは全て真っ白になってしまう。あらゆるものが白くなるため、記憶やデータも白くなってしまう。そしてダイギュウニュウワルド。巨大な牛乳瓶を出してそこで牛乳を補給して多量の牛乳を吹き付ける。
 ゼンリョクゼンカイキャノンの真の力が発現する話なのだが、その前にセッちゃんが記憶喪失という危機に陥ってしまう。ギュウニュウワルド倒したら元に戻ったので、さほど危機というほどではないか。
 ゼンリョクゼンカイキャノンの真の力は、巨大化してゼンカイザー用の飛行機となり、そこに他の四人が合体してゼンリョクゼンカイオーとなった。話も後半になってやっと全員合体が出たか。CGがものすごく力入っていて、ほぼCGアニメーションなのだが、よく動いてる。
 今回はツーカイザーがハカイザーを止めてくれたお陰でギュウニュウワルドに集中出来た。やっぱり良いコンビだ。
 妙に明るいハカイザーだが、セッちゃんによれば、性格の元となったデータは介人から取ったものだとか。
 今回ゼンカイザーがゼンリョクゼンカイキャノンで呼び出したのはビーストパワーで、ガオレッド、ブルードルフィン、イエローオウル、ジュウオウエレファント。選考がよく分からない。
<ニュウギュウワルドではなくギュウニュウワルドなのね。男性声優が声を当ててるが、この場合女性型にすべきでは?…『ミュータント・フリークス』という映画で少年の声を出す乳牛のモンスターが出たが、その名前はカウボーイだったな。
 セッちゃんによれば、ゼンリョクゼンカイキャノンは介人の両親の設計のため、これは奪い返したと強弁しているが、どう見てもあれは強奪だ。まるで政治家みたいなこと言ってる。
 記憶を失ったセッちゃんの台詞は「ここはどこチュー、わたしは誰チュー」…昭和ギャグか!>
第32話 怒るサカサマ!まさかサルかい?

  脚本:香村純子
  監督:山口恭平
 ステイシーの挑戦を受けて戦いを開始した介人。だがそこに現れたサカサマワルドによって介人とステイシーの人格が入れ替えられてしまった。あくまでポジティブな介人はステイシーの体を使ってトジテンドの本拠地トジテンドパレスに向かう。一方取り残されたステイシーは他のゼンカイジャーの面々にカラフルに連れてこられる。

 敵はサカサマワルド。人間やキカイノイドの人格を入れ替えることが出来る。そしてバラシタラが参戦した。直接の戦いでは圧倒的な力でゼンカイジャーをねじ伏せてた。そしてダイサカサマワルド。大地をサカサマにすることが出来て、空に重力を作り出す。
 人格変換というありがちなネタを使った話だが、本作らしい一筋縄にはいかない話になってる。具体的には介人とステイシー、ゾックスとフリントという入れ替わりだが、ステイシーと介人の入れ替わりは割と重要な話にもなっている。
 ステイシーの体で初めてトジテンドパレスに入り込んだ介人は、ステイシーの扱いの悪さを知ったり、何故かゲゲに助けられたりして、目を白黒させてた。確かにステイシーの扱いって悪いよな。ゲゲは介人よりも大きいことが分かったが、一体何を考えているのだろう?一方ステイシーは介人としてみんなに受け入れられたことで人間関係の暖かさを味わうことになる。本人はこのままの生活が続けば良いとまで思ってたようだ。
 介人とステイシーの変身は肉体に負っているため、介人はステイシーザーに、ステイシーはゼンカイザーに変身する。ステイシーザーを中心にゼンカイジャーの名乗りを上げるのがシュールだ。ただしゼンリョクゼンカイキャノンはステイシーザーの姿でも普通に使えた。
 一方ゾックスはフリントの体を使ってそのままツーカイザーに変身していた。ただしゼンリョクゼンカイキャノンは介人の方が使っている。
<ステイシーの姿となった介人はゼンリョクゼンカイキャノンを隠し持っていた…あんなでっかいのをどこに隠した?
 いつもは怪人が現れるとすぐに反応するセッちゃんが今回は全く反応してない。今回は役立たずだった。
 サカサマワルドによって人格を入れ替えられてしまったゾックスとフリントが一緒に言った第一声は「私達、入れ替わってる?」…まあやるよなやっぱり。>
第33話 グレートティーチャー鬼使い!

  脚本:香村純子
  監督:山口恭平
 自分の周囲を学校にしてしまうガクエンワルドとそれを守るハカイザーが現れ、戦うゼンカイザーだが、ガクエンワルドの力で学校を模した特殊空間に閉じ込められてしまう。ガクエンワルドさえ倒せばこの空間を消すことが出来るはずだが、そこではクダックさえ極端なパワーアップしていた。

 敵はガクエンワルド。学校を模した空間を作り出し、そこに敵を閉じ込めてしまった。そしてダイガクエンワルド。バリアーとなるランドセルを前面に装着する。
 敵の能力によって出演者全員が学生服とセーラー服になってしまうと言う妙な話で、その妙な空間から出ようと四苦八苦する話。全員が学生服(マジーヌとフリントはセーラー服)に着替えさせられるが、何故か全員とても痩身になってる。ゾックスとかは完全に80年代風の不良姿だった。完全にネタに走ってるけど、暴走上等なこの作品だとそれで良い。なんとヤツデまでセーラー服…って、ナッキーかよ(wiki)。
 この空間から出るためにはガクエンワルドを倒す必要があるのだが、校長になったガクエンワルドに会いに行くためにはクイズを全問正解しなければならなかった。その問題はクダックの歯の数(17本)、スシワルドの腕の寿司ネタ(鉄火巻き、エビ、イカ、スモークサーモン)、ゴミワルドとリサイクルワルドの見分け方で、ブルーンだけ二問答えたが、最後で失敗。
 このままではガクエンワルドに会いに行けないため、逆に不良の格好をして大騒ぎすることになったが、まるで金八先生のような台詞を言いながらガクエンワルドは確かにおびき寄せられて出てきた。
 前回トジテンドパレスに行って、そこでゲゲと会った介人は、ゲゲがセッちゃんの色違いである事に気づいているが、ちらっと言っただけ。これも伏線なのだろう。
<不良の格好をしてるマジーヌはヨーヨーを持っていた。スケバンって言えば外せないアイテムだ。土佐弁で喋ってるから二代目だな。
 ジュランは「ツッパることが男の勲章だ」とか、大暴れしているゼンカイジャーを止めようとしたガクエンワルドは「お前らは腐ったミカンじゃない」とかも言っている。ネタに走りすぎだが、東映ノリは嫌いじゃない。>
VOL.9
<A> <楽>
第34話 カボチャをトリトリ競技会!

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 ハロウィンを迎え、思い思いの仮装でお客を迎えるカラフルだが、仮装した大人達が大挙して訪れ、暴れ出してしまう。それは頭にカボチャを付けて人間を凶暴化させるハロウィンワルドの仕業だった。

 敵はハロウィンワルド。人間を凶暴化させるビームを出す。頭にカボチャをかぶっているとパワーアップするというワルドで、実はどんなカボチャでも構わないと言う。そしてダイハロウィンワルド。お化けを呼び出して攻撃させる。
 ハロウィンネタで、みんなでカボチャを探す話。正味これだけの話で一本作っちゃうんだから、この作品は凄いな。介人、ステイシー、ゾックス、ゼンカイザーがそれぞれカボチャを探すレースみたいになってた。オチは、ハロウィンワルドの頭のカボチャは何でも良かったというオチで、みんなで脱力していた。
 ゼンカイジャーの名乗り口上を走りながらやっていた。こういう登場の仕方は初めてかも。
 ラストでハカイザーの充電が切れ、ヘルメットが消えてしまった。ロボットじゃなかったのか。それで中にいたのは介人の父五色田功だった。
<カラフルの面々の紛争はそれぞれだったが、ヤツデは緑色の服。これってピーター・パンだよね?前回に続いて身を切ったギャグをやるなあ。
 安く済ますためか、カボチャワルドの洗脳を受けた人は紙で作ったカボチャのお面をつけてる。分かるけどさ。
 これまでの戦隊ではやってなかったこと。味方四人で四肢を押さえ込んで相手を拘束し、動けない相手をリーダーがボコボコにする描写あり。それってリンチって言わないか?>
第35話 ダイヤモンド♢ユカイ?!

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 ハカイザーの中にいるのは介人の父五色田功であることを知ってしまったゼンカイジャーの面々。一人だけそれを知らない介人はみんなの態度がおかしいと感じていた。そんな時、あらゆるものを硬くしてしまうダイヤワルドが現れる。だが共に現れたハカイザーがに手を出せなくなったゼンカイジャーは介人の攻撃からハカイザーを守ってしまう。更にダイヤワルドから口が堅くされてしまい、ダイヤ以外の言葉を発せなくなってしまい、介人から裏切ったと思われてしまう。

 敵はダイヤワルド。あらゆるものを硬くすることが出来るワルドで、使いようによって、人の口を堅くすることも出来る。そしてダイダイヤワルド。今回は強化されたニュークダイテストによる変身だった。ダイヤの硬さを持つ剣で攻撃し、光線技も空中に浮かべたダイヤモンドの固まりで屈折させる。
 前回ラストでハカイザーが五色田功であることが分かってしまったゼンカイジャーの面々は、介人にハカイザーを倒される訳には行かず、しかも口がきけなくなってしまったため、仲違いをしてしまう。この作品のノリのお陰であっさり解決してしまうのだが、それまでは介人とゾックスの二人だけで戦う事になる。相手も二手に分かれているため、それぞれが個別に戦わざるを得なくなる。
 ハカイザーと手を組むことを決めたステイシーは二人で介人を襲っている。ただあんまりコンビネーションは良くなく、意識せずにお互いが邪魔し合ってたりもしてた。
 そして今回もハカイザーのマスクが外れ、そこで現れた功の顔を介人も見てしまう。しかし父が生きていることが分かったと、逆にサバサバしていて、これは良い知らせと受け止めている。これも本作らしさだ。
<期待していたのにタイトルで名指しされた人は出てこなかった。>
第36話 ビックリどっきり大ユーカイ!

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 ハカイザーの中にいるのが父の功であることが分かった介人は妙にハイテンションになり、現れたビックリバコワルドに嬉々として向かって行く。ゾックスと協力してビックリバコワルドを捕まえてハカイザーをおびき出そうとする。

 敵はビックリバコワルド。蓋の付いたものをびっくり箱に変えてしまう。ギアトリンガーを使い物にならなくした。弱いふりをしていたが、顔のびっくり箱を開いて本物の顔が出ると一気にパワーアップする。そしてダイビックリバコワルド。ビルとかをびっくり箱に見立てて、そこからミサイルを撃ち出す。
 介人の父功を助けようとするのと、敵を倒すのを両方やらねばならなくなって、そこでゴールドツイカー一家とゼンカイジャーの間で齟齬が生じてしまい、その隙にバラシタラが攻撃してくる。
 今回はビックリバコワルドの能力でギアトリンガーの蓋が閉じなくなってしまって武器が使えなくなってしまうという話。ギアトリンガー自体が使えなくなる訳ではないため、仲間が蓋を抑えることで変身も出来るようになったという単純な解決法で乗り越えた。ゾックスの場合は踊りがはいるため、変身させるために相当苦労してるが。
 一方、前回自分の事を仲間と言ってくれたハカイザーにシンパシーを感じたステイシーはハカイザーの記憶を取り戻させないためにゼンカイジャーと戦う事を心に決めた。
 ゼンカイザーでなくてもゼンリョクゼンカイキャノンは撃てることが分かったが、あまりに威力が強すぎるため撃ったブルーンの上半身が吹っ飛んでしまった。人間だったらモロなゴアシーンだ。
<ビックリバコワルドを拘束してくすぐって拷問&脅迫するゾックス。ヒーロー側がこれをやるのは滅多にない。
 ビックリバコワルドの能力によってギアトリンガーの蓋が閉じなくなって変身出来なくなったが、ゼンカイジュウギアは関係ないのでは?と思ったら、その通りのことを変身した後で言っていた。遅いよ。
 ゼンリョクゼンカイキャノンは巨大なゼンカイザーの顔を撃ち出すのだが、初めてゼンカイザーの後頭部が見える。生首がすっ飛んでいくように見えて構図的にはかなり間抜けな物に見える。
 ゼンカイオーブルマジーンが攻撃をする際、「そっちがびっくりなら、こっちはドッキリです」と言っているが、これは「ヤッターマン」の「今週のビックリドッキリメカ!」だよな。しかもその後倒れたダイビックリバコワルドを背後に、「おはようございます。今日はダイビックリバコワルドのお部屋にお邪魔しています」と、スターどっきりマル秘報告の台詞を言っている。ドッキリってそっちかよ。一体この番組対象年齢はいくつだ?>
第37話 恨みダイコン、根が深い!

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 ゼンカイザーの洗脳を解くことと並行して介人の母親の美都子の探索も行っているゼンカイジャーの面々。そんなとき、元の世界に帰還した介人とブルーンの前に自分の作った人形を落としてしまったという少女由椰が現れる。その人形を探そうとマジーヌが占いをしようとしたところでダイコンワルドが現れる。ゴミを引きつけてしまう能力に、ブルーンがかかってしまう。

 敵はダイコンワルド。歌舞伎役者のような見得を切って登場するワルドで、人の頭に大根おろしを付けると、その人物が捨てたゴミに取り憑かれる。捨てたものを大切にすると成仏する。そしてダイダイコンワルド。ニュークダイテストがダイコンワルドの恨みを吸収して誕生した。巨大なダイコンを召喚してそれを大根おろしにして攻撃する。
 一人の少女の成長を見守ると言う話で、戦隊では唱和の時代からの定番物語と言える。今回はフリントとマジーヌが中心になって少女に寄り添っていた。具体的には捨てたウサギの玩具を取り戻すために敢えてダイコンワルドの能力を使ったというものだが。
 今回はブルーンが使い物にならなくなったが、それはきれい好きのブルーンはこれまで多量のゴミを捨てていたからで、膨大な量のゴミに取り憑かれて身動きが取れなくなってしまった。
 ダイコンワルドの力は捨てたものを引き寄せると言うものだが、キカイトピアを捨てたジュランには、なんとキカイトピアがこの世界に近づいてきた。話が大きすぎるわ。
<フリントが昔作ったのはオルゴールだった。次元を超えてもオルゴールは変わらないんだな。音階まで自分で作ってるそうなので、とんでもなく器用な少女だったんだな。
 ブルーンはカラフルの裏でゴミに押しつぶされているのだが、ゼンカイジャーの口上の時はちゃんと変身までしてる。あの体で変形したら体の中までゴミが入り込みそうだ。>
VOL.10
<A> <楽>
第38話 ご先祖様だョ!大霊界

  脚本:香村純子
  監督:渡辺勝也
 一二月も半ば。カラフルではクリスマスパーティの準備をしていた。そんな時に現れた二体のワルド。ショウガツワルドとボンワルドが現れた。先祖を呼び出すことが出来るボンワルドの能力でジュランとゾックスの御先祖様が現れてしまう。更にステイシーの母であるリセまで現れてしまう。

 敵はボンワルド。人間の御先祖様を呼び出す能力を持つワルドで、現れた先祖を凶暴化させて子孫に攻撃させる。そしてダイボンワルド。巨大な精霊馬を呼び出して攻撃させるほか、多量に出した盆提灯からビームで攻撃する。
 今回はステイシーの中心回。おちゃらけが中心のこの作品にあって、唯一のシリアスキャラだけに、話はかなり重いものになってしまった。母親を愛するステイシーは父であるバラシタラから母のリセを守ろうとするが、その母が自分を殺そうとしたことや、自分自身が介人と父ハカイザーを引き離そうとしていることに気づいてしまう。
 身内を操る敵に対しては介人も怒り心頭で、こちらも珍しくシリアス。
 今回はボンワルドとショウガツワルドの二体が登場するが、一度に作戦を行えるのは一体だけだそうで、今回はボンワルドのみが戦った。盆と正月が一緒に来たような話になるかと思ったんだが。
 ゾックスの御先祖様役はスーツアクターの清家利一。調べてみたら「電撃戦隊チェンジマン」からずっと出てるそうで、今もバラシタラの中の人。
<ゴールドツイカー一家の御先祖は海賊だそうだが、海賊のイメージは今やパイレーツ・オブ・カリビアンなのね。>
第39話 無限あけおめ誕生会!

  脚本:香村純子
  監督:渡辺勝也
 ボンワルドを倒したが、もう一人ショウガツワルドが作戦を開始した。折しもカラフルでは介人の誕生日をお祝いしていた真っ最中にで、出動を余儀なくされた面々は怒り心頭。ところがショウガツワルドが鳴らした除夜の鐘を聞くと、みんながお正月気分になってしまい戦いを放棄してしまう。しかもそれが一時間毎に起こってしまう。

 敵はショウガツワルド。手にした除夜の鐘を鳴らすと、それを聞いた人間の悩みが吹っ飛び正月気分になってしまう。そしてダイショウガツワルド。獅子舞や干支の虎のぬいぐるみを出して攻撃する。
 微妙に季節外れの正月の話。ジュランも言っていたが、半月遅れていれば問題なかったのに。ショウガツワルドによって悩みが吹っ飛んでしまうということは、そのまま麻薬みたいなもんだが、人の心をリフレッシュすると言うことでカウンセリングみたいなことやってる。悩みを忘れて楽しくなってしまうことで、考えを変え、ショウガツワルドを倒す事を楽しみにしたら普通に戦えるようになった。
 今回の巨大戦は久々にゼンカイオージュラガオーン、ゼンカイオーブルマジーン、ツーカイオーによる乱戦だった。ツーカイオーなんていつ以来だ?
 一方、ゲゲが妙にステイシーに関わってくる。何か目的があるようなのだが、それが見えてこない。
<古いマンガで失礼だが、ショウガツワルドは「県立地球防衛軍」というマンガに出てきた正月仮面と全く同じ事をやってる。
 ゴーカイジャーの力を使ったら、武器を交換したくなるだけ。全然役に立たないな。
 巨大戦で登場した虎の着ぐるみが普通に人がぬいぐるみ来てるだけなのに意外に強い。なんか「ジュウレンジャー」の時を思い出す。
 獅子舞に頭囓られたブルーンは「暗いです。狭いです」と言っていた。面堂終太郎か?>
第40話 とーちゃん奪回、ワンチャン一回!

  脚本:香村純子
  監督:渡辺勝也
 ゼンカイジャーの前に現れた巨大ロボハカイジュウオーはボッコワスの力を受けて巨大変形したハカイザーだった。圧倒的な力で街を破壊し、更に等身大となってゼンカイジャーに襲いかかる。なんとか逃亡出来たものの、このままでは父功の力で破壊が進んでしまう。そこで父の奪回作戦は次で最後にすると誓う介人。その覚悟を受け、ゼンカイジャーも本気モードでハカイザーへとぶつかっていく。

 敵はハカイジュウオー。ボッコワスの力を受けてハカイザーが巨大変形した恐竜型の敵で、一切の容赦なく町も敵も攻撃する。
 ここまで続いてきた父の奪回作戦もこれがクライマックス。大変困難な作戦だったが見事成功させることができた。功も正気に戻り、無事カラフルへと帰還を果たした。
 正気を取り戻すため、五色田功の思い出を語るゼンカイジャーたち。それによると1983年生まれだと分かった…1983年って「ダイナマン」の時代か。
 しかしゼンカイジャー側はそれで良いのだが、折角出来た仲間が奪われてしまったステイシーの方がますます可哀想になってくる。戦隊史上最も悩み多いキャラかもしれない。
<ハカイジュウオーの頭部にハカイザーが埋まっていることが分かったが、最初の変形ではそのままハカイザーに変形してから縮小してたぞ。>
第41話 推しメン沼はつるつる深い!

  脚本:香村純子
  監督:田崎竜太
 10年ぶりに帰ってきた功はこれまでの空白期間を埋めるように様々な知識を詰め込み始めていた。父と話す時間もない介人だが、そんな時にメンワルドが現れてしまう。危険を顧みずに出撃しようとする功。

 敵はメンワルド。人の感情を操作し、うどん派とそば派の派閥を作ってしまう。そしてダイメンワルド。更なる多様な麺派にする能力を持ったが、ゼンカイジャーの面々に無理矢理麺を食わされて倒された。
 派閥争いを引き起こすワルドとの戦いだが、これは実生活でもよくあること。ここではそば派とうどん派だが、これ以外にもキノコたけのことか、ご飯パンとか、色々。麺だって他にもパスタやラーメン、焼きそばなど…巨大化したら本当にやってたけど。
 前回で助け出した功だが、さすが介人の父親で、ちょっと興味が出るととことん突き詰めないと気が済まないので、今の世の中は知りたいことだらけになっていた。
 介人は功がこちら側に来たことで、ステイシーが寂しくなってると功に訴えるが、功からはそれは介人の役目だと言われてしまう。
 そのステイシーだが、イジルデに裏切られてゼンカイジャーの内通者に仕立て上げられてしまっている。本当に可哀想なキャラだ。
 ラストシーンで功は母を探しに功は並行世界へと旅立つが、その際46番目のセンタイギアを渡していた。
<昔カップ麺のCMで蕎麦派とうどん派の争いのがあったなあ。と懐かしく。
 ツッコミではないが、蕎麦作りにこだわりを持つゾックスは十割蕎麦を作ろうとしているが、素人が十割蕎麦を作るのはほぼ不可能。
 イエローオウルを呼び出して何をやらせるかと思ったら、トマト投げつけるだけだった。セッちゃんも「イエローオウルと言えばトマト」と言ってるが、それは可哀想では?
 麺の中にビーフンが入っていたが、これは麺だろうか?
 これまでたくさんの敵が出てきたが、食い過ぎで倒された敵は初めてでは?(食べ物が爆弾に変わったとか、腐ってたとかはあるけど)>
VOL.11
<A> <楽>
第42話 新ヒーローにゃ!おコタの密会!!

  脚本:香村純子
  監督:田崎竜太
 寒くなってこたつがほしいと呟く介人に合わせるように、コタツワルドが現れた。その光線に当たった人は強制的にこたつでくつろがせられてしまう。光線が当たってしまったゼンカイジャーの面々。一人暑がりのジュランだけがその呪縛から逃れるが…

 敵はコタツワルド。人を強制的にこたつでくつろがせられてしまう。長時間こたつに入ると猫になってしまう。そしてダイコタツワルド。遠赤外線ビームやこたつバリヤーなどの技も駆使する。今回のみ登場のドンゼンカイオーに倒される。
 他のメンバーが戦線離脱させられてしまい、ジュラン一人で敵に立ち向かわなければならないという話。放っておくとみんな猫になってしまうため、奮闘するが何をやっても無駄。結局一人で戦うことになるが、バラシタラまで現れてしまう。結局はせっちゃんのアイディアで、こたつ毎戦場に連れて行き、こたつから出ることなく戦っていた。
 ちなみに今回の作戦はボッコワウスにペットを献上しようというだけの動機で行われたものらしい。
 前回功からもらったギアを使ったところ、そこからナンバー46となるドンモモタロウが現れ、ジュランと協力して戦っていた。巨大化戦ではバイクが変形してゼンカイジュランと合体。ドンゼンカイオーとなった。
 一方、裏切り者として捕らえられてしまったステイシーの前にゲゲが現れ、その体を乗っ取ってしまった。相変わらず不幸なキャラだ。
<ジュランに言わせると汗っかきだそうだが、機械の体で汗って出るものなのか?
 猫化する介人は三毛猫だった。オスの三毛は貴重なんだよ。どうでもいいけど。
 猫化したガオーンにも猫の耳が生えてくるが、最初から猫耳なので、同じような耳が重なって生えてる。
 ドンモモタロウの登場シーンは『AKIRA』の金田のバイクだった。>
第43話 風見鶏の頭は風の真向かい!

  脚本:香村純子
  監督:山口恭平
 強力なムカイカゼワルドに手を焼くゼンカイジャー。苦戦する彼らに手を貸したのはステイシーだった。ゼンカイジャーの仲間に入れて欲しいというステイシーの言葉に喜びつつ、違和感を覚える介人。

 敵はムカイカゼワルド。常に強力な向かい風を生じさせて敵の足を止めるワルドで、敵は一切攻撃が出来なくなってしまう。倒されない限り向かい風は消えない。そしてダイムカイカゼワルド。更に強力な風を作り出すため、ゼンカイオーの合体も出来なくなってしまった。更に追い風や横風も駆使する。
 前回ラストでゲゲに洗脳されたステイシーがゼンカイジャーの仲間に入りたいと言ってくる。あからさまに態度が違ってみんな懐疑的だが、あんまり関係なく勝手に仲間になろうとしていた。
 トジテンドでもステイシーの態度は問題視され、バラシタラがステイシーを倒しに来てしまう。作品もそろそろ終わりに近づき、バラシタラが普通に戦いに出るようになった。
 今回の戦いは向かい風の中で戦わなければならなくなったゼンカイジャーが後ろ向きに戦うという変な戦い方で、名乗り口上も背中を向けて行っている。
 ムカイカゼワルドの声は檜山修之だった。戦隊作品ではかつて敵幹部の声をいくつも演じていたので、この声をここで聞くのは懐かしくて良い。
第44話 SD=スモール+デッカい?!

  脚本:香村純子
  監督:山口恭平
 ゼンカイジャーとツーカイザーを狙って現れたのはSDワルドだった。実はSDトピアこそカッタナーとリッキーをこのような姿にしてしまった元凶だった。二人を元の姿に戻すためにSDワルドに挑むツーカイザー。だがSDワルドの攻撃で、次々と仲間達がSD化されてしまう。

 敵はSDワルド。光線によって人間やキカイノイドを玩具のような姿にしてしまう。ただし一度SD化されてしまった人間には無力。そしてダイSDワルド。敵を小さくさせるのみならず大きくさせる大きくも出来るようになった。
 ゴールドツイカー一家が、その目的であるSDギアを手に入れる話。海賊トピアのならわしで、家長が家族を守ることに誇りを持つゾックスは一人で戦おうとするが、介人達がお節介を焼いて、「お互い好きなこと」をすることで助けに入った。
 SDワルドを連れてきたのはステイシーで、これで仲間になろうと言ってくる。
 今回は介人以外のゼンカイジャーが全員SD化されてしまったため、等身大戦ではツーカイザーとゼンカイザーの二人だけ。
 これでこの世界に来た目的を果たしたと言ってゴールドツイカー一家は解放されたSDトピア目指して
<SDワルドの「D」の文字が「エコ」に見えてしまう。これはダイデンジンの胸のマークと同じ。更に武器は鉄球で、これもダイデンジンの武器デンジボールを模してる。
 去って行くゾックスに向かって「ちょ待てよ」と言ってるジュラン。ほどほどジャニーズかぶれのようで。
 SD化されたブルーンが風船に縛られて飛んでいくシーンのBGMは「うる星やつら」のものに酷似していた。昔懐かしいファミコンゲームの「うる星やつら ラムのウエディングベル」っぽい…知ってる人も少ないだろうが。>
第45話 超大凶って運勢最下位?!

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 オミクジワルドによって無理矢理おみくじを引かされて、「凶」を引いてしまったブルーンとマジーヌは徹底的に運が悪くなってしまう。しかも時間が経てば経つほど事態は悪くなっていくため、一刻も早くオミクジワルドを倒さねばならなくなってしまった。

 敵はオミクジワルド。強制的におみくじを引かせてそのおみくじの結果をもたらす。オミクジワルドが恣意的にくじを変えることが出来るため、味方には吉を、敵には凶を送り込むことも出来る。そしてダイオミクジワルド。自らに大吉のおみくじを張ることで一切の攻撃を受けなくなった。
 話そのものは他愛もないネタでコミカル感満載で通常運転。敵の能力でどんどん不幸になるというものだが、なんとゼンリョクゼンカイキャノンで出てきたのはキレンジャー、バトルコサック、イエローフォー。この三人の共通項は、全員劇中で死んでいるということ。それに対し、全員が自分たちが大吉だと信じて戦ったら勝ってしまった。プラシーボで勝つなんてこれまでにはなかったと思うぞ。
 一方、ステイシーの意識を乗っ取ったゲゲは何かを目的としているらしく、人を別次元に送っているが、目的がまだ分からない。最後に自分は神だとか言い始めてる。
 巨大戦では久々にスーパーゼンカイオージュランが登場したが、ダイオミクジワルドの強運の前には全く太刀打ち出来ず、なんとステイシーの力で強制的にダイオミクジワルドの能力を奪われてしまい、素体のクダイテストをいたぶるようにタコ殴りにしていた。
 劇中歌で新曲が二曲。一曲はステイシーのもので、もう一曲はヤツデのもの。榊原郁恵の新曲が今聴けるというのもなんとも不思議な気分だ。
<戦隊メンバーで死んだキャラはもう一人いるが、18話でブラックコンドルネタやってたので、歴代戦隊で劇中死したキャラは全員出てきた。>
VOL.12
<A> <楽>
第46話 ゲゲっと飛び出た神のちょっかい!

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 ダイオミクジワルドを消し去ったステイシーは突然自分はこの世界を作った神様だと言う。実はトジテンドの悪行に起こったため、ゼンカイジャーを使ってトジテンドを消し去りたいと言ってくる。信じられないというゼンカイジャーに対し、次に現れるのはニンジンワルドだと言って去って行ったが、その後確かにニンジンワルドが現れる。

 敵はニンジンワルド。人をニンジンに変えてしまう能力を持ち、ゼンカイザーをニンジンにしたら、体の色が赤くなっただけだった。そしてダイニンジンワルド。あっけなく倒されたニンジンワルドに代わって現れたが、これもあっけなく倒された。次にサファイアワルドダイサファイアワルド。人間を宝石好きにする光線を使う。更にコウモリワルドダイコウモリワルド。人を吸血鬼にする音波を放つ。
 ステイシーの体を使っているゲゲは自分の事を神だと言ってくる。本人曰くトジテンドを懲らしめるためだと言うのだが、それが本当かどうかはまだ不明。ただとりあえずトジテンドを倒すまでは協力することに決めた。
 ようやくステイシーが素直になりかけているが、トジテンドは見限ったものの、ゼンカイジャーを味方する気にはなれないようだ。
<赤いゼンカイザーはまんまアカレンジャーだな。>
第47話 パレス突入!ボスの前でも頭が高い!

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 自称“神様”の導きでトジテンドパレスへと乗り込むこととなったゼンカイジャー。だがトジテンドパレスへと送り込んだ時点で神様の力は消えてしまい、初めてのボッコワウスと対峙することになってしまう。

 敵はイジルデ。そしてイジルデストロイヤー4世。イジルデが自分専用に作った巨大マシン。
 ラストストーリーへとなだれ込む前哨戦で、まずは敵首領ボッコワウスとの対峙と、イジルデの撃破が描かれる事になった。イジルデは様々な発明をしてきたが、その大半は介人の父勇の発明品を改造したもので、更に勇まで洗脳して改造してしまったため、介人にとっては最大に恨みを持つキャラだった。
 “神様”によって世界は少しずつ元に戻されている。これまで融合していた人間とキカイトピアの世界も分離を始めた。しかし“神様”ってのがゲゲだからねえ。善意でやってるようには見えない。
 そしてようやくステイシーはトジテンドから離脱することを決意した。ゴールドツイカー一家も帰ってきたので、これで最後の戦いのお膳立ては出来上がった。
<前回3体もワルドが出てきて豪華版だと思ったが、実際は使う予定で作ったのは良いが、話が無くなってしまったために無理矢理出したのかな?>
第48話 天網恢々、王朝崩壊!

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 イジルデを倒し、最後に残ったボッコワウスの元へと向かったゼンカイジャーの前に“神様”に憑依されたゲゲが現れ、ボッコワウスの弱点を告げた。怒ったボッコワウスはゲゲを破壊して自らに取り込み、真の姿へと変わっていく。一方、強大なバラシタラの前に劣勢に追い込まれるツーカイザーとステイシーザー。

 敵はボッコワウス。そしてバラシタラ。ツーカイザーとステイシーザーの両面攻撃を食って倒された。
 ボッコワウスとの最終決戦。並行世界のトジルギア全てを使うボッコワウスと全戦隊の想いの加護を受けたゼンカイジャーとの戦い。次々とセンタイギアを使って攻撃するボッコワウスに変身が解除されながらも気力で戦うゼンカイジャーに全戦隊の力が宿り、再び変身出来るようになる。
 一方、バラシタラと戦うゾックスとステイシーも又これまでの戦いを経て本当に大切なものを自覚したお陰でバラシタラを撃破出来た。
 二つの物語は盛り上がっているのだが、戦隊ものの常で、ラストバトルはパターンが決まっていることもあって、「こんなもんか?」と思ったのだが、本作はひと味違った。ボッコワウスを撃破したことで全てのトジルギアは解放され、世界は元に戻ったのだが、そこに現れた“神様”は介人に憑依し、世界を再びトジルギアに変えてしまう。今度はキカイトピアと人間の世界までも封印されてしまった。まだ話は終わっていないというオチ。
<歴代戦隊の力を使うボッコワウスはその戦隊を象徴するキーワードを言うのだが、ゴレンジャーでは「バンバラバンバンバン」と節を付けて言っている。中田譲治の渋い声でこれやると凄い違和感がある。>
第49話 俺の世界、みんなのセカイ

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 両親も見つかり、再び日常を取り戻した人間世界。だが介人はこの世界に強烈な違和感を覚えていた。だがある日、介人はポケットの中に何も刻印のされていないセンタイギアを見つけ、そこで全てを思い出す。介人の前に現れた“神様”は、これまでの出来事は全て自分が仕組んだことと語りかける。

 敵は“神様”。何人もの人格を渡り歩いたが、今は介人そのものの姿を取っている。
 最終回。トジテンドを倒したら終わりではなく、その背後にもう一人黒幕がいた。全ての世界を作った“神様”は増えすぎた世界を整理しようとしたが、キカイトピアと人間の世界だけが整理出来ず、そのどちらかを残すことにした。結果として人間の世界だけ残すことに決めた。
 そこで戦いになるのだが、同じ介人同士で戦うというシュールなもの。その戦いは精神的なものなので、心の強さでの勝負となった。それでも神様に敵うはずは無いものの、これまでの戦いで得た仲間達の力を借りて戦い、なんとか互角の戦いに。
 しかし戦いは終わらないため、“神様”の提案で、最後の勝負をかけることになるが、その勝負に介人が選んだのがじゃんけんだった。
 その勝負に勝ったのが介人の方だった。“神様”に言わせると、自身世界を閉じるのが勿体なくなってしまったから、その気持ちが自らを負けさせたらしい。
 最後は戦いではなく、精神的な成長で終わったというのはこれまでにない話で、良き終わり方となった。ステイシーもすっかり角が取れたし、ゴールドツイカー一家も全員元通り。並行世界も行き来が出来るようになって世界は広がった。それでたくさんの世界を見てみたいという介人はゼンカイジャーの仲間達と新たな旅に出る。
 この最終回あってこそ、本作は名作になれたかな?

 恒例の次戦隊レッドとのハイタッチは、ドンモモタロウにゼンカイザーが抱きつくシーンだった。
第50話
第51話
第52話

 

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