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ピーター・ボグダノヴィッチ
Peter Bogdanovich

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鑑賞本数 合計点 平均点
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
2011 コーマン帝国 出演
2010 ラストプラン 出演
2009 ママと恋に落ちるまで(5th)<TV> 出演
2008
2007 ブロークン・イングリッシュ 出演
ダーティ・セクシー・マネー(1st)<TV> 出演
2006 映画の巨人 ジョン・フォード 監督・脚本・出演
ジャズ・シンガー/ジャッキー・パリスの生涯 出演
ザ・アイデンティティー 出演
LAW & ORDER クリミナル・インテント(6th)<TV> 出演
ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア(6th)<TV> 出演
2005 マーロン・ブランド 苦悩するカリスマ 出演
2004 堕ちた打撃王 ピート・ローズ 監督
ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア(5th)<TV> 出演
2003 イージー・ライダー☆レイジング・ブル 出演
アメリカン・ニューシネマ 反逆と再生のハリウッド史 出演
パパにはヒ・ミ・ツ(2nd)<TV> 出演
2002 カンヌ 愛と欲望の都 出演
ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア(4th)<TV> 出演
2001 ブロンドと柩の謎 監督
ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア(3rd)<TV> 出演
2000 ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア(2nd)<TV> 出演
1999 パパがママでママがパパ!? 監督
エクスタシーをさがして 出演
1998 ネイキッド・シティ2/新・裸の町 監督
1997 レスキュアーズ 監督
ベラ・マフィア/ファミリーの女たち 出演
1996
1995 いつも心に太陽を2 監督
殺意の罠 監督
1994
1993 愛と呼ばれるもの 監督
1992 カーテンコール/ただいま舞台は戦闘状態 監督
1991
1990 ラスト・ショー2 監督・製作・脚本
1989
1988 ロブ・ロウの おかしなおかしな探偵物語 監督・製作
1987
1986
1985
1984 マスク 監督
1983 シティ・ガール 製作総指揮
1982
1981 ニューヨークの恋人たち 監督・脚本
1980
1979
1978
1977
1976 ニッケルオデオン 監督・脚本
1975
1974 デイジー・ミラー 監督・製作
1973 ペーパー・ムーン 監督・製作
1972 おかしなおかしな大追跡 監督・製作
1971 ラスト・ショー 監督・脚本
1970
1969
1968 金星怪獣の襲撃 監督
殺人者はライフルを持っている! 監督・製作・原案・脚本・出演
1967 白昼の幻想 出演
1966 ワイルド・エンジェル 助監督
1965
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957
1956
1955
1954
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946
1945
1944
1943
1942
1941
1940
1939 7'30 ニューヨーク州キングストンで誕生

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タイトル

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物語 人物 演出 設定 思い入れ

 

ペーパー・ムーン 1973
1973米アカデミー助演女優賞(オニール、カーン)、脚色賞、音響賞
1973ゴールデン・グローブ有望若手女優賞(オニール)

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アルヴィン・サージェント(脚)
ライアン・オニール
テイタム・オニール
マデリーン・カーン
ジョン・ヒラーマン
P・J・ジョンソン
ジェシー・リー・フルトン
ランディ・クエイド
ノーブル・ウィリンガム
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 両親を事故で失ったアディ(オニール)は唯一の身寄りである叔母に引き取られることになった。彼女をミズーリーに送り届ける任務を承ったのは、聖書のセールスマンであるモーゼ(オニール)。アディの母と深い関係にあったことを脅迫のネタにされ、渋々アディと同行する事に。だが、この旅の中、アディが予想を超えた頭の良さを持つことを知るに至り、彼女をパートナーに詐欺の道行きが始まる…
 ライアン・オニールとボグダノヴィッチ監督との二作目の作品で、不思議なコンビ関係を描いたロード・ムービーの傑作の一つ。『或る夜の出来事』(1934)同様、よくコメディやイラストのネタにされるので、知名度も高い。それにライアンの娘テイタムのデビュー作で、当時10歳。アカデミー助演女優賞の最年少記録を作った事でも有名
(子役止まりだったけど)
 元々反発し合っている年の離れた二人が、喧嘩していく内に仲良くなり、危機を経て本物の親子関係を作り出していく。
この手の作品は私のツボで、どうしても最後はほろりと来てしまうことが多い。それで本作もかなり好きな方。特に最初に小生意気なだけだったアディが、小生意気なまま可愛くなっていくのは、テイタムの上手さを感じさせてくれる。ストーリーも軽快さを失わないまま、二人は本当に親子か?と言う所を回避し、時に重い所も見せてくれるので、バランスも良い。
 ただ本作の場合は私には
泣ける部分が無かった。それはおそらくテイタムが子供としてよりも若い女としての個性を出し過ぎているからではないかと思う。テイタムが上手いため、ライアンと対等に渡り合えてしまった。それが良い部分でもあり、悪い部分でもあり。微妙な所で私のツボをすり抜けてしまったかな?もうちょっとテイタムに可愛げがあって、素人臭かった方が良かったな。話もなまじ軽快すぎて1950年代の作品かと思ってしまえるほど。ニューシネマ真っ盛りにこの演出は古すぎだろ?

 ロード・ムービーの傑作と言われる本作だが、実はかなりの低予算で製作されたもので、本作がモノクロなのは単に予算がなかったからだとか。それで大ヒットのみならず、後にテレビシリーズにまでなったのだから、大成功だろう(テレビシリーズの方のアディ役はジョディ=フォスターが演じたが、彼女も又ブレイクすることになる)。
ラスト・ショー 1971
1971米アカデミー助演男優賞(ジョンソン、ブリッジス)、助演女優賞(リーチマン、バースティン)、作品賞、監督賞(ボグダノヴィッチ)、脚色賞、撮影賞
1971
全米批評家協会助演女優賞(バースティン)
1971NY批評家協会助演男優賞(ジョンソン)、助演女優賞(バースティン)、脚本賞
1971ゴールデン・グローブ助演男優賞(ジョンソン)
1971英アカデミー助演男優賞(ジョンソン)、助演女優賞(リーチマン、バースティン)、脚本賞、作品賞、監督賞(ボグダノヴィッチ)
1998アメリカ国立フィルム登録簿登録

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ラリー・マクマートリー
ピーター・ボグダノヴィッチ(脚)
ティモシー・ボトムズ
ジェフ・ブリッジス
ベン・ジョンソン
エレン・バースティン
アイリーン・ブレナン
ランディ・クエイド
クロリス・リーチマン
シビル・シェパード
サム・ボトムズ
ジェシー・リー・フルトン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ラスト・ショー(書籍)ラリー・マクマートリー
 1951年のテキサスの小さな町アナリーン。ここではたった一つしかないロイヤル映画館が娯楽の場だった。高校生のソニー(ボトムズ)と親友デュアン(ブリッジス)にとっても、ここは娯楽の場所であり、唯一の女の子とデート出来る場所だった。二人それぞれにガールフレンドは持っていたが、やがてソニーはフットボールコーチの妻ルース(リーチマン)に惹かれるようになり、デュアンは町一番の美人と評判のジェイシーとどうしても上手くいかない。やがて映画に押されたロイヤル映画館は閉鎖すると分かるのだが…
 ラリー=マクマートリーの小説の映画化。古き良きアメリカが変化を始めた時代を、多感な少年が青年へと変わっていく成長と合わせて描く作品で、このノスタルジーは大いに受け、
1972年全米興行成績6位
 こういうノスタルジックな雰囲気の作品の代表としては『アメリカン・グラフィティ』(1973)があるが、これは舞台が1962年だから、本作は更に一世代さかのぼった世代を対象としており、明らかに世代的な狙いがあるのだろう。
 カウボーイが走り回り、自分たちが絶対正義と疑わなかった時代が終わり、国際的な責任の矢面に立ち始めたアメリカという国。そして丁度ビートニクが始まる世代。その混乱こそが本作の肝なのだろう。対する『アメリカン・グラフィティ』は、10年を経て既にそれは自明のものとして受け入れつつ、自分たちの世界に価値観をシフトしてきた世代だとも言える。だから質的にはずいぶん異なっているし、狙いも又異なっていることを感じ取ることが出来る。
 それとやっぱり映画館が舞台ってのも良いよね。映画は時代を映す鏡とも言われるが、オープニングの『花嫁の父』(1950)、エンディングの『赤い河』(1948)というのは、なんか切なくなるような気分を感じさせてくれる。かつての古き、そして決して夢いっぱいとは言えない古い記憶を掘り起こしてくれる。
 そう言う意味で青春ものを扱った作品としては評価できるのだが、日本人である私の目からすると、その肝であるノスタルジーが全然分からないというのが残念なところ。カウボーイがそれだけもてはやされるのも、当時としては過激であろう性の乱れなども、「こんなものか」で終わってしまう。その時代に生まれてもいないし、その空気を吸ってもいない人間の弱みだ。本作を本当に楽しむには、アメリカ人でないといかんのだろうな。
 ところで私毎だが、最初全く分からずに見始め、モノクロの画面にてっきりかなり古い作品だろう。などと思いながら観進んでいる内、どう考えても50年代には許されなかった表現がいくつも出てきたので、ようやく本作が結構最近に作られたことに気付いた。
金星怪獣の襲撃 1968

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ノーマン・D・ウェルズ
ロジャー・コーマン(製)
ヘンリー・ネイ(脚)
マミー・ヴァン・ドーレン
メアリー・マー
ペイジ・リー
アルド・ロマーニ
マーゴット・ハートマン
ピーター・ボグダノヴィッチ
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 『火を噴く惑星』(1962)を購入したロジャー・コーマンが様々なカットを加えて作り上げる。ボグダノヴィッチ監督はデテク・トーマス名義で監督。
殺人者はライフルを持っている! 1968

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ピーター・ボグダノヴィッチ(脚)
ボリス・カーロフ
ティム・オケリー
アーサー・ピーターソン
モンティ・ランディス
ナンシー・スー
ピーター・ボグダノヴィッチ
スタッフォード・モーガン
ジェームズ・ブラウン
メアリー・ジャクソン
ティム・バーンズ
サンディ・バロン
ジェラルディン・バロン
マーク・デニス
フランク・マーシャル
マイク・ファレル
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 家族を殺し、ハイウェイで凶行を繰り広げたライフル魔が逃げ込んだドライブ・イン・シアターには、引退を決意した怪奇映画スター、バイロン=オーロック(カーロフ)が特別ゲストとして来ていた。映画が上映される中、やがてライフル魔の無差別殺人が始まる!
 本作はロジャー=コーマン製作による作品で、これを長く様々な監督の元で助監督を務めていたボグダノヴィチに任せたが、ボグダノヴィチはコーマンの期待とは違い、1966年に起こったテキサスのタワー狙撃者チャールズ=ウィットマンの事件を元に独自のアレンジを加えて傑作に仕上げる。
 1968年。この年は国内外で様々な良質な映画が作られていた年である。この年はオイル・ショックで世界中が驚愕し、科学万能時代が来ることを疑わなかった者達が、頬を張られた気分になった年である。それを表すかのように、科学そのものに警鐘を与える大作として、アメリカでは『2001年宇宙の旅』(1968)及び『猿の惑星』(1968)が封切られていた。大作続きの映画の中にひょっこりとこんな作品が入っていたのは微笑ましいと同時に、映画の作り方そのものを問う作品としても記憶に残る。アメリカ製のヌーヴェル・ヴァーグ作品とも言われる。
 これはいわゆるサイコ作品に分類されるものだと思われるが、構成が面白い。何もかも与えられているにも係わらず、その中で内なる衝動に耐えきれずにライフル殺人に走る青年。それと並行して大物怪奇映画スター
(ボリス=カーロフと言えば、なんと言ってもフランケンシュタイン役で有名だが、役中の彼の姓が面白い。オーロック。これは『フランケンシュタイン』(1931)と双璧を為す怪奇映画の雄、吸血鬼映画の傑作『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)の伯爵の名字だ)が自分の老いに耐えられず、引退を決意するところを延々と描いている。
 確かに決して充分な金をかけた作品とは言えない。だが、その安っぽさの中に、本当のアメリカという国の恐怖が眠っていたのかも知れない。誰でも手軽に銃を手に入れることが出来る社会。全てを与えられ、家族も揃っていて、何一つ不自由のないはずの青年がロックのビートに乗せ、人を殺していく。その凶状を目の当たりにしたホラー役者バイロンの語る
「私の時代は終わった。現実が追いついてしまった」。それはまさに当時のアメリカという国そのものを指しているだろう。確かに安っぽい作品かも知れないし、演出も決して上手いとは言えない。だが、その奥にあるメッセージ性は今も尚健在だ。
 尚、本作でカーロフが出演している映画はコーマンが監督した
『古城の亡霊』で、本作がホラー作品と聞いたコーマンはこの未使用フィルムの使用も認めたが、結局は使用されずに終わったという。
 名優ボリス=カーロフの遺作として、彼らしい作品だったとも言える。

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