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2015 | ターミネーター:新起動 ジェニシス 監督 | ||||||||||
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2013 | マイティ・ソー ダーク・ワールド 監督 | ||||||||||
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2001 | 帽子を脱いだナポレオン 監督・脚本 | ||||||||||
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1996 | パルーカヴィル 監督 | ||||||||||
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1965 | 誕生 |
ターミネーター:新起動 ジェニシス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2029年。「審判の日」から30年以上にわたる人類とスカイネットの戦いは、リーダーであるジョン・コナー(クラーク)率いる人類側の大侵攻によって最終局面を迎えようとしていた。最後の時を迎えようとしていたスカイネットは、ジョンの存在そのものを抹殺するため、タイムマシンを用いて1984年にヒューマノイド型暗殺機械T-800を送り込む。そのことを知ったジョンは、最も信用できる部下カイル・リース(コートニー)をタイムマシンで同じ時代に送った。首尾良く1984年にやってきたカイルは、ジョンの母サラ(クラーク)を探すのだが、それはカイルが思っていたものとは全く違った事態が起こってしまい… 映画では5作目に当たる「ターミネーター」シリーズ最新作。 改めて、この作品ほど先の読めないシリーズはない。 キャメロン監督の大出世作第1作の『ターミネーター』(1984)は、B級の安っぽい作品だったから、矛盾の多いタイムトラベル作品でも受け入れられた。 元が設定上アラの多い作品だけに、続編は相当難しい。なんせ設定上の矛盾を含めようとすると、本編の物語の方が噴飯物になってしまうだろう。だから続編は失敗が約束されていたようなものなのだが、驚くべくことに、『ターミネーター2』(1991)は1作目を超える出来の良さで、SF映画史に残る名作となった、ほぼ奇跡のような作品に仕上がった。 だがここまで。以降、『ターミネーター3』(2003)、『ターミネーター4』(2009)は凡作に仕上がり、ほぼ失敗作の烙印を押されてしまう。 当時は『ターミネーター』と『ターミネーター2』の続編で、渾身の力が入った作品と言うことで、期待度が高く、それ故に失敗作の落胆も大きかったのだが、改めて考えると、『2』の奇跡的な出来に目を奪われてしまい、本来失敗の確率の方が遙かに高い作品であることを忘れていたのだ。最初から失敗するものと思っていた方が無難だったようだ。 それで消えるかと思われたのだが(『ターミネーター4』は3部作の予定だったが、興行の失敗により製作会社が倒産し、続編は立ち消え)、全く新しい観点から新作が作られることとなった。それが本作である。 その出来は如何?というより、期待すること自体を放棄した状態で観に行ったのが功を奏したようで、結構楽しく観ることは出来た。 物語の設定で言うなら、これは本来の『ターミネーター』を書き換える物語で、だから本来の物語と全く異なるサイドストーリーと割り切ったのが良かったんじゃないかな。オリジナルストーリーを下敷きに、やりたい放題やったものの、決して嫌味にはなってない。 それが可能だったのは、結局「誰も何も期待してない」という、かなり後ろ向きな理由から。前述の通り、少なくとも『4』のあたりでほとんどの人は、もうこれ以上このシリーズに期待するのを止めてしまった。その時流に乗れたからこそ、好き放題にやっても許される作品となったのだから。 だから、本作は全く新しい『ターミネーター』として観るのが正しいし、新しい『ターミネーター』の始まりの話であるとすれば良い。そこで踏み込んで、本作がターミネーター・サーガとか言い出したら悲しくなるから、そこに至らないように精神を保つ必要性がある。 それでもうずうずしてしまうため、一つだけ設定のアラを。 『ターミネーター』で使われたタイムマシンだが、これが仮に任意の時代に対象物を送る事が出来たとしたら、全ての設定が崩れ去ってしまうという事実がある。2029年からは1984年にしかタイムトンネルが開いてないという設定が必要なのだ。そうでなければ、ターミネーターをもっと前の時代に送って、例えば結婚する前のサラの母とかを殺していれば済む。時代も1960年代だったら、流石に対抗手段もなかろう。それにそうなると『ターミネーター2』も、何故この時代にT-1000を送らねばならなかったのか、という設定が崩れ、あの物語自体に意味が無くなる。ましてや1984年から好きな時代にタイムマシンで行けるとなると、最早物語そのものが破綻してしまうわけだが… そのへんも、「これは『ターミネーター』のパラレルワールドの話である」と考えておくのが正しいのだろう。 |
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マイティ・ソー ダーク・ワールド | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2014MTVムービー・アワードヒーロー賞(ヘムズワース)、シャツなし演技賞(ヘムズワース)、フェイバリット・キャラクター賞(ヒドルストン) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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チタウリの乱終息後のアスガルドでは、首謀者のロキ(ヒドルストン)が幽閉され、9つの次元の平和のためソー(ヘムズワース)は仲間と共に飛び回って戦いを続けていた。一方、地球ではソーの恋人であるジェーン(ポートマン)が不安定な次元の裂け目がロンドンにある事に気づき、その場所を調査中に他の次元に飛ばされてしまう。そこでジェーンは不思議な液体と接触するが、その液体が彼女の中に入り込んでしまう。 『マイティ・ソー』(2011)続編にしてMCUシリーズ第8作となる本作。時空軸では『アベンジャーズ』(2012)の後の話となり、チタウリをミッドガルドに招き入れたロキのお仕置きから始まる話。 作品の構造自体は実に真っ当なヒーロー作品に仕上がってる。物語自体は新たな強大な敵が現れ、ヒーロー単独では敵わないほどの敵に、多くの仲間が協力して対抗するという話となる。その中にはかつて自分を裏切った弟のロキもいて、その和解と献身が見所となる。勿論主人公ソーの危機に次ぐ危機に、愛する女性との関係が深まるとか、昔のハリウッド映画の萌え要素てんこ盛りとなってる。 だから実に真っ当な作品のはずなのだが、本作を「真っ当」と言うには憚れるほど歪んだ作品でもある。 本作の主人公はソーである。彼はヒーローそのもので、全くその行動には陰りがない。徹頭徹尾ヒーローとして行動する。そんな彼を主人公にするのは当然だが、この作品にはもう一人の主人公が存在する。それが、コンプレックスの塊であると共に奸智に長けたソーの弟ロキだった。 ロキはシリーズ前作である『マイティ・ソー』では兄ソーを罠に陥れた人物で、更にMCU第6作となる『アベンジャーズ』でチタウリと組んで地球を攻めた張本人。悪人そのものの存在である。 このロキを表のヒーローであるソーに対応する裏のヒーローとして設定したところに本作のユニークな点があった。 地球攻略が失敗して幽閉されてしまったロキは、そのままでは永遠に等しい時間を幽閉生活を送らねばならない。ところが新たな敵の出現によって半ば無理矢理戦いにかり出されてしまう。それで汚名挽回とばかりに奮闘する。その健気な姿は、このキャラが単なる悪人では無かったことを強く印象づけた。 そしてラストのオチで彼はダークヒーローとして見事なキャラ立ちをしてみせた。まさかこんなどんでん返しが待っていようとは思いもしなかったため、これまでロキに持っていたイメージは一気に変えられてしまった。 ロキを演じたヒドルストンの陰のある演技が見事にはまって、ロキは大変印象深いキャラクターに変わっていた。 この一点が本作の最大の面白さとなるだろう。結局終わって気づくのだ。本作の主人公は実はロキだったと。 尚、本作は後のシリーズに影響を及ぼすインフィニティ・ストーンのひとつ赤のリアリティ・ストーン登場回でもある(現時点ではキャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー(2011)に登場したキューブに収められていた青のスペースストーン、アベンジャーズ(2012)でロキが使っていた杖に収められていた黄色のマインド・ストーンに続き3つめのインフィニティ・ストーン)。ストーンと言っても現時点では液体の状態。ラストシーンで何者か知らない大金持ちに引き取られていたが、その顔観たら更に吹き出した。何でデル・トロがこんなちょい役で? デル・トロ演じるコレクターがきちんと登場するのはMCU10作目のガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014)で。本作もちゃんとシリーズの中の一本である事を印象づけている。 |
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