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ジェームズ・ガン
James Gunn

James Gunn
Wikipediaより
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鑑賞本数 合計点 平均点
書籍
2025 スーパーマン 監督・製作・脚本
2024
クリーチャー・コマンドーズ
<A> <楽> 製作総指揮・脚本
2023 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3 監督・脚本
2022 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル 監督・製作総指揮・脚本
ピースメイカー(1st,2nd)
<A> <楽> 監督・製作・脚本
アイ・アム・グルート
<A> <楽> 製作総指揮
2021 ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 監督・脚本
2020
2019 ブライトバーン 恐怖の拡散者 製作
アベンジャーズ エンドゲーム 製作総指揮
2018 アベンジャーズ インフィニティ・ウォー 製作総指揮
2017 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 監督・脚本
2016
2015
2014 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 監督・脚本
2013 ムービー43 監督・脚本
2012
2011
2010 スーパー! 監督・脚本
2009
2008
2007
2006 スリザー 監督・脚本
2005
2004 スクービー・ドゥー2 モンスター パニック 脚本
ドーン・オブ・ザ・デッド 脚本
2003 ハリウッド人肉通り 出演
2002 スクービー・ドゥー 原案・脚本
2001
2000 MIS II メン・イン・スパイダー2 脚本・出演
1999
1998
1997
1996 トロメオ&ジュリエット 監督・製作総指揮・脚本
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986
1985
1984
1983
1982
1981
1980
1979
1978
1977
1976
1975
1974
1973
1972
1971
1970 8'5 ミズーリ州セントルイスで誕生

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スーパーマン
Superman
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ピーター・サフラン
ジェームズ・ガン
ニコラス・コルダ
シャンタル・ノン・ヴォ
ラース・P・ウィンザー(製)
ジェームズ・ガン(脚)

デヴィッド・コレンスウェット
レイチェル・ブロズナハン
ニコラス・ホルト
エディ・ガテギ
アンソニー・キャリガン
ネイサン・フィリオン
イザベラ・メルセド
スカイラー・ギソンド
ウェンデル・ピアース
ミカエラ・フーヴァー
ベック・ベネット
マリア・ガブリエラ・デファリア
サラ・サンパイオ
フランク・グリロ
ショーン・ガン
テレンス・ローズモア
スティーヴン・ブラックハート
ズラッコ・ブリッチ
アラン・テュディック
マイケル・ルーカー
ポム・クレメンティエフ
ジェームズ・ヒロユキ・リャオ
ディネーシュ・ティアガラージャン
ウィル・リーヴ
プルイット・テイラー・ヴィンス
ニーヴァ・ハウエル
ブラッドリー・クーパー
アンジェラ・サラフィアン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 地球を守る活動を開始して3年が経過し、それまでにも無敵の力を用いて多くの人を救ってきたスーパーマン(コレンスウェット)だったが、そのスーパーマンを目の敵にするレックス・ルーサー(ホルト)は挑戦を諦めず、ついに最強のメタヒューマンであるハンマーとエンジニアという二人を用いてスーパーマンに重傷を与える事に成功した。ルーサーの狙いは、これでスーパーマンの秘密基地を暴くことで、首尾良く基地を特定することができた。そんな事も知らないスーパーマンは、再び世界を守る任務へと戻り、次々に現れるメタヒューマンと闘い、世界で起こる紛争の仲介をしたりしている。一方仮の姿、デイリープラネット社の記者としてのクラーク・ケントとしては、正体を知っている恋人のロイス(ブロズナハン)とのすれ違いの生活や、SNSを通じて日々行われている中傷に頭を悩ませてもいた。

 迷走中のDCユニバースだが、現在は複数のユニバースが並行して展開している。それで一応全部のユニバースを包括する『ザ・フラッシュ』(2023)が出て、一応の収束を見た。あとは個々で勝手にやってくれと言う投げ出しとも言えるが、好き放題にやっても言いというお墨付きをいただいたとも言える
 そういう訳で、どのユニバースにもつながっていない完全オリジナルとしてスーパーマンをやり直すのが本作の特徴。スーパーマンとして、基本中の基本でストレートな作品をやりつつ、ちゃんと見応えも、設定的にも素晴らしいものを作り上げてくれた。
 しかしそれはかなりの驚きでもある。
 なんせ監督がジェームズ・ガン。この監督のことを知れば知るほど、「まともな」作品とはかけ離れた人物である事が分かる。
 なんせ監督の名前を初めて知った『スーパー!』の悪意に満ちたヒーロー観を知ったとき、とんでもない監督がいると思ったし、その後機会があって共同監督を務めた『トロメオ&ジュリエット』観ることができて、なるほどデビュー作からこう言うのを作ってたのかとしみじみ思い、肝いりで製作したという『ブライトバーン 恐怖の拡散者』ではっきりとスーパーヒーローに対する歪んだ思いを知らされた。
 そう言う事もあって、ガン監督の作品は、一見ストレートに見えて、どこかで梯子を外して絶望に落とすのではないだろうかというやや偏見を持っていた。実際監督した『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズはバランス良く悪意を取り混ぜることで面白いものができたので、それはそれで良いと思う。
 ただ、そんなガン監督がスーパーマンという陽性の極みのような作品を作ると聞いたときはかなり疑問を感じたものだ

 しかしできたものはどうだ。見事なほどのストレートなスーパーマンだった。これまでの監督作品を知ってる限り、驚くばかり。
 この作品でのスーパーマンは既に自分のスーパーパワーは地球人全体のために使うと覚悟が完了しており、超人の善意で人を助けている。スーパーマン映画の場合、主にここで迷わせることが多いだけに、既にこの部分をクリアしているスーパーマンの姿は逆に新鮮だったし、強いて人を助ける理由としては、それが自分の存在意義だからと考えている。メタヒューマンである自分が地球人に受け入れられるためには、自分の持てる力を人のために用いる必要があると考えているだけ。アイデンティティーは既に確立していて、人を助けることは自らの使命と考えている。
 これまでのスーパーマンの大半は超人故の悩みばかり強調されていて、そんなストレートなスーパーマンの姿は、本当にこれまで全然作られてなかった。
 ガン監督がなんでこんなストレートな作品を作る?いや、あれだけ悪意を持ってた人がこんなにまともなのを作ってるのに驚きだ。
 だが、観終わってから考えた。このようなストレートなものこそ、本当にガン監督が作りたかったものではなかったのかと。監督なりにヒーローの幅を考え、最終的に落ち着くのが王道である事。
 そしてその王道こそが今は最も重要である事を感じていたはずなのである。
 ガン監督がこれまで人の精神を逆なでするような作風の作品を作ってきたのは、ある意味社会に対するアンチテーゼを表明するためだったと考えるならば、王道とは即ち、現在の世相に真っ向から反対することとなる。皮肉ではあるが、人のために尽くすとか、善意とかは今や全く流行らないという時代に入っている。つまり王道が時代に逆行するタイミングを計って本作を投入したというなら、監督の姿勢は変わらず、相変わらず世相に中指立てるような作風であるとも言えよう。
 その意味では本当にガン監督らしい作品と言えるだろう。

 さて、本作は本当に王道で、スーパーマンは完全な善意で人間を守り続けているのだが、そのモチベーションとして自分が移民であるということを常に心に留めていることが重要である。スーパーマンは人々から愛されているが、完全に人間になれないので、いつ排斥されるか分からない。だから愛され続けなければ受け入れられないという事をよく知っている。だからこそ人を助け続ける事を自分に強いている。
 ある意味、これほど移民の肩身の狭さを示したものものなかろう。こう見えてしっかり社会性にコミットしているのだ。
 更に他のメタヒューマンたちが政治的にややこしいところは手を出さないと協定を結んでいるのに、スーパーマンだけは人の命を救うのに国境など関係ないというスタンスを取っている。
 もしスーパーマンがアメリカのヒーローであれば、アメリカのためだけに働けば良いし、アメリカに都合の悪いなら見なければ良い。だから、スーパーマンはアメリカのヒーローではない。世界の人間の一員であることを心に決めている。結果として、政治的なトラブルに巻き込まれてしまうことになる。
 正しさを追求した結果、悪になるというのも皮肉で、他のヒーロー達はそういった政治性からは一歩引いて、あまり非難を受けないようにしているのだが、本作ではその一歩引いた態度が逆に政治的になってしまっていることを指摘もしている。結局何をしても中立では居られないのだから、割り切って人の命を救うことが重要だというオチに持っていく。この結論の付け方も実に良い。
 本作では故郷から地球にスーパーマンを送り出した親の言葉が何だったのかというのが一つのテーマになっているのだが、その言葉を解析したら、なんと両親は地球を侵略し、クリプトン星人の遺伝子を地球に残すことを望んでいたという真実が明らかになり、それを教えられたスーパーマンがアイデンティティーに悩むシーンもあるのだが、最終的にスーパーマンは親の期待よりも自分の思いで人を助ける事を選択する。亡くなった生みの親の遺言を無視しても、それ以上にやるべき事があるという決断を下すのも見事。『ブライトバーン 恐怖の拡散者』とは真逆の結論が面白い。
 移民の理論こそが、ヒーローのあり方の原点であると言うのは、日本の特撮にも通じる普遍的な定義になるのだろう。一見単純に見えながら、深い考察も感じられる。

 後は言うまでもないが、本作の大きな魅力となっているのがクリプトの存在だろう。普通映画に登場する犬というのは主人公のバディ役であり、とても頭が良く忠実というのが定番だが、ここに登場するクリプトは自分の欲に忠実で、更にあまり考えてない。だから簡単に捕まるし、食べ物さえ与えておけばどこにいようともそれなりに満足してしまう。言ってしまえば馬鹿犬なのだが、それが実に愛おしい。特に犬を飼っている自分としては、あまりに愛おしいもんだから、映画観ながら飼い犬を抱きしめたいという思いにあふれてしまった。ハリウッドの文脈からは離れてしまっているのも、監督の思いなのかもしれない。

 一見単純に見えてこれだけ考えられた作品だと褒めるしかない。これこそ私が観たかったヒーロー映画でもある

 ただ、二点。本作には不満もある。
 今回の敵となり、悪意を持ってスーパーマンを陥れようとするレックス・ルーサーについてなのだが、このキャラもガン監督の投影があるのか悪意そのもののキャラで、この造形は人間的で実によろしく、そして憎たらしい。
 そんなルーサーがスーパーマンのコピー体を作って戦わせるのは良いんだが(名前がウルトラマンというのも皮肉だ)、その指令を自分自身で行ってまともに戦えるとは思えない。複数のオペレーターに数字を言って反応を早めているが、人間の反応速度では到底スーパーマンには敵わない。ジャスティス・リーグ(2017)ではフラッシュの超スピードにもちゃんと反応してるくらいだから、ルーサーが命令してそれを受ける前に何発でも攻撃を入れられているはず。折角異次元世界の設定があるのだから、そこで時をねじ曲げる空間をとかを作り、そこで超反応で指令するとかすれば説得力があったんだが。それと、最後に追い詰められたルーサーは自分の欲で一連の事件を起こしたことを告白していたが、ここはルーサーの性格ではこれを言ってはいけなかったと思う。ルーサーは純粋な人間という立場でありながら、スーパーマンに対するアンチヒーローなのだから、見栄だったとしても、最後の告白は、地球で起こる出来事は異星人の手を借りず、地球の人間だけで解決するためだと強弁してほしかった。
 作品全体に対しては些細なことだが、やはりここがちょっとだけ。特に本作のルーサーは私の好みにぴったりだった分、そこが引っかかってしまった。
製作年 2025
製作会社
ジャンル
売り上げ
原作
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著者名 (検索) <A> <楽>
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関連
キーワード
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
Guardians of the Galaxy Vol. 3
2023米アカデミー視覚効果賞
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ケヴィン・ファイギ
ルイス・デスポジート
ヴィクトリア・アロンソ
ニコラス・コルダ
サイモン・ハット
セーラ・スミス(製)
ジェームズ・ガン(脚)
クリス・プラット
ゾーイ・サルダナ
デイヴ・バウティスタ
カレン・ギラン
ポム・クレメンティエフ
ショーン・ガン
チュクーディ・イウジ
ウィル・ポールター
エリザベス・デビッキ
シルヴェスター・スタローン
ネイサン・フィリオン
ダニエラ・メルキオール
ミリアム・ショア
ニコ・サントス
マイケル・ローゼンバウム
クリストファー・フェアバンク
スティーヴン・ブラックハート
グレッグ・ヘンリー
ジェニファー・ホランド
ベンジャミン・バイロン・デイヴィス
ロイド・カウフマン
カイ・ゼン
マイケル・ルーカー
ヴィン・ディーゼル
ブラッドリー・クーパー
マリア・バカローヴァ
リンダ・カーデリーニ
アシム・チョードリー
ミカエラ・フーヴァー
ディー・ブラッドリー・ベイカー
セス・グリーン
ジュディ・グリア
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 アベンジャーズとしての戦いが終わった後、かつてコレクターの保有していた巨大宇宙船ノーウェアを本拠地とし、そこで傭兵の仕事を始めたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々。しかし仕事がない時には、ガモーラを失った悲しみに囚われてしまって飲んだくれてしまうピーター(プラット)。そんなピーターを見守っている仲間達。だがある日、突如宇宙の彼方からやってきたアダム・ウォーロック(ポールター)がノーウェアを襲撃し、その際ロケットが重傷を負ってしまう。ロケットの命を救うためには一度彼の生体データを照合しなければならないことが分かり、ピーターらはかつてロケットが生まれたオルゴコープ社に向かう。ところがロケットの襲撃を依頼した張本人こそ、オルゴコープ社社長のハイ・エボリューショナリー(イウジ)だった。当然罠を張って待ち受けているのだが、ロケットを救うために敢えてオルゴコープ社に侵入を試みるガーディアンズ・オブ・ギャラクシーたち。

 MCUシリーズの中でも唯一宇宙を舞台にしたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーも本作で三本目。他のシリーズとは異なり、この三部作は全てジェームズ・ガンが監督しているのが特徴なので、一貫性のあるストーリーとなってる。
 この三作に登場するキャラはそれぞれみんなちゃんと見所があって、バランス良く描写されるのが特徴だが、その中でもやはり主人公であるピーターが間違いなく中心となっている。
 ピーターは宇宙人の盗賊集団ラベジャーズに育てられた地球人で、他のキャラと較べて何の個性も持たないが、天性のリーダーシップと度胸そして仲間思いからガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダーとして活躍する。そして二作目の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』で、何故ラベジャーズに拉致されたのか、そして自分の正体について知らされることになるのだが、それは実はピーターは神とも言われる惑星生命体の息子であり、半分神であるという事実だった。
 その後『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』において仲間の一人で恋人のガモーラを失って、精神的に参ってしまったところから本作が始まる。先に『ソー:ラブ&サンダー』(2022)に登場した時は傭兵としてきっちり仕事していたが、仕事がなくなると途端に無気力になってしまう。勿論これは最愛のガモーラの喪失感からだが、それだけでなく、ピーターは自らのアイデンティティーに悩んでいたことも大きい。惑星エゴの息子として神の一体としての自分が果たして人間として生きていけるのか、あるいはどう生きるべきかを考えているうちに頭の中がゴチャゴチャしてしまって、何かしてないと落ち着かないという状態になっていたのだろう。任務がある時は良いが、無い時は正気を失うまで酒を飲むしかないという状態だった。半神の宿命からは逃れられないが、その宿命からはなるだけ逃げていたいというのが本音だったと思われる。そんなピーターが自分自身を見つける話が本作のメインストーリーとなる。
 ピーターは仲間のために働くだけでなく、みんなが守る宇宙の生き物たちを全部守り切り、更にラベジャーズに属するもう一人のガモーラを思い切ることが出来た。これによって新しい一歩を踏み出すことになる。まさしく本作はピーターの成長物語なのだ。彼はまず人間として生きる事を選択して地球に帰ったが、おそらくはその後でもう一つ冒険を行い、再び宇宙へと戻っていくことだろう。
 その意味では一作目から三作目まで通してピーターの成長が描かれたわけだが、それだけでは終わらない。
 本作のメインストーリーはむしろロケットにあった。アライグマの赤ちゃんが無理矢理知能を付けられてなってしまったことで、彼も又ずっとアイデンティティーに悩んでいた。これまではラクーン(アライグマ)と呼ばれる度にキレていたが、自らの出生を受け入れたことで、ロケット・ラクーンという名前を自らに付けるに至る。これによってロケットはこれまでの皮肉屋から一歩足を踏み出して新生ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダーとなった。彼もまた自らを受け入れ成長した物語となってる。
 更にそれだけでなく、ドラックス、グルート、ネビュラ、マンティスのガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々それぞれに自分を受け入れる成長が描かれており、一人一人にちゃんと見せ場がある。二時間半という長い時間が必要だったのは、一人一人の描写をここまで深めたら当然のことだ。更に言うなら、今回初登場となったアダムも主人公クラスの見せ場をちゃんと作ってるし、なんだかんだでやっぱり出てきたロナンの存在感も含め、色々と遊びの要素も作ってるし、盛りだくさんの内容だったと言えよう。
 意外性のある物語では無いものの、堅実にキャラクターを大切にした物語として質の高い物語に仕上げられた好作と言ったところだろう。
製作年 2023
製作会社
ジャンル
売り上げ
原作
書籍名 <A> <楽>
著者名 (検索) <A> <楽>
歴史地域
関連 MCUシリーズ第作
キーワード
ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
<A> <楽>
チャールズ・ローヴェン
ピーター・サフラン
ザック・スナイダー
デボラ・スナイダー
ウォルター・ハマダ
シャンタル・ノン・ヴォ
ニコラス・コルダ
リチャード・サックル(製)
ジェームズ・ガン(脚)
マーゴット・ロビー
イドリス・エルバ
ジョン・シナ
ジョエル・キナマン
ヴィオラ・デイヴィス
ジェイ・コートニー
ピーター・キャパルディ
デヴィッド・ダストマルチャン
ダニエラ・メルキオール
マイケル・ルーカー
フルーラ・ボルク
ネイサン・フィリオン
ピート・デヴィッドソン
メイリン・ン
ショーン・ガン
アリシー・ブラガ
ファン・ディエゴ・ボト
ホアキン・コシオ
タイカ・ワイティティ
スティーヴ・エイジー
ティナシー・カジェセ
ジェニファー・ホランド
ストーム・リード
フリオ・セサール・ルイス
シルヴェスター・スタローン
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 南米の独裁国家でクーデターが起こることを察知したアメリカ政府は、再び凶悪犯達を集めた部隊“スーサイド・スクワッド”を結成し、その阻止に向かわせる。その部隊に入れられたハーレイ・クイン(ロビー)だが、クーデター軍に事前に察知されてしまい、部隊はほぼ全滅してしまう。運良く生き残ったハーレイは、偶然スーサイド・スクワッドの別動部隊と合流出来た。実はこちらの部隊の方が本命で、任務もクーデター阻止ではなく、この国で研究されている凶悪な宇宙生物を封印することにあったことを知らされる。


 MARVELのMCUに対抗するようにDCコミックスもエクステンド・ユニバースを展開している。ムラが大きいためにヒット作が限られ、作られる作品は少ないが、それでも定期的に投入されるので、それを逃さないように観ている。エクステンデッド・ユニバースの特徴は、ヒーロー側のみならず悪人側を主人公とするものも作られていること。これまでに『スーサイド・スクワッド』(2016)『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』(2020)の二作が作られている。その中心となるのが現時点ではハーレイ・クインで、彼女が出るのがシリーズの大きな特徴になっていて、ヴィランと言うよりハーレイ・クインシリーズと言っても良いくらい。
 それで三作目となる本作は、ハーレイ・クインが少し後退して、主人公はむしろ軍人のフラッグが中心で、そこに数々の銃火器を扱うブラッドスポートとピースメイカーという似た二人を加えた三人で話を引っ張っていく。ハーレイ・クインは遊撃隊みたいな位置づけ。本作の場合あまり脇道にそれないようにする必然性があったためだろう。
 ただ、それが良かったかどうかは別。真面目になりすぎて話が一本調子となってしまい、ヴィランの魅力というのが少々減ってしまった感がある。主人公側が平気で人を殺す以外ヴィランである必然性がない。
 更にキャラが多いくせにその魅力を出す前に退場するキャラばかりだし、生き残ったキャラも今ひとつ個性が出せなかったこともあって、思った以上にキャラの魅力が減ってしまった。
 あと、作品が観たまんまで奥行きがないのも気になる。例えば『スーサイド・スクワッド』であればメインの話以外にジョーカーという魅力的なキャラの描写があったが、本作にはそれもなく、本当に浅いまま。
 更に言うならば、人体破壊シーンが必要以上に多く、それが観ていてきつい。これをプラスアルファとするなら、ちょっと失敗だよな。
 悪い作品では無いものの、たいして面白いとも思えなかったというのが正直な感想。

 監督のジェームズ・ガンは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』製作後にMARVELから危うく解雇されそうになった(かつてSNSに書いたきわどいジョークが問題視されたと言うが、実際は攻撃的に政権批判をしたために煙たがられたとも言われている)。実際に一度解雇されたのだが、多くの映画人からの嘆願を受け、現在は撤回されているが、解雇騒ぎがあった中でDC側から申し出があって本作を監督することになったそうだ。
 私は『スーサイド・スクワッド』好きだったけど、本作はそこまでいかない。多分これがジェームズ・ガン監督の本当の個性だ。そしてその個性は私の感性とは相容れない。相性の悪さがモロに出てしまった。
製作年 2021
製作会社
ジャンル
売り上げ
原作
書籍名 <A> <楽>
著者名 (検索) <A> <楽>
歴史地域
関連 特撮事典
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 2017
2017米アカデミー視覚効果賞
<A> <楽>
クリス・プラット
ゾーイ・サルダナ
デイヴ・バウティスタ
マイケル・ルーカー
カレン・ギラン
ポム・クレメンティエフ
エリザベス・デビッキ
クリス・サリヴァン
ショーン・ガン
シルヴェスター・スタローン
カート・ラッセル
トミー・フラナガン
ローラ・ハドック
エヴァン・ジョーンズ
ワイアット・オレフ
グレッグ・ヘンリー
ヴィング・レイムス
マイケル・ローゼンバウム
ミシェル・ヨー
ジェフ・ゴールドブラム
デヴィッド・ハッセルホフ
スタン・リー
ブラッドリー・クーパー
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
MCUシリーズ第15作
 惑星ソヴリンで、アニュラクス・バッテリーを宇宙怪物から守るという依頼を受けたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバー。ボロボロに成ながらもなんとか依頼を果たし、報酬であるガモーラ(サルダナ)の妹ネビュラ(ギラン)の身柄を確保した。だがロケットがバッテリーをくすねてしまったことで、今度はソヴリンから命を狙われる羽目に。絶体絶命の危機を救ったのは、なんとピーター・クイル(プラット)の実の父エゴ(ラッセル)だった。ようやく会えた父の誘いで、エゴの保有する惑星へと行くことになった。だが一方、ピーターの養父で、海賊のヨンドゥ(ルーカー)率いる海賊団がピーター不在の宇宙船を襲う。
 スマッシュヒットを飛ばした『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』直接の続編となる作品。本作の舞台もMCU(Marvel Cinematic Universe)という一貫したマーベル作品の世界観の一つだが(前作に登場したオーブが世界観をつなぐキーアイテムになる)、少なくともここまでは単独の作品として展開中。そして前作から物語を継承し、ノリをますます深めたような話に仕上げていた。
 前作を超える80年代ネタが次々と出てくる為、その頃に青春時代を送った身としては、いろんな思い出が引き出されてくるし、敢えて知ってる人向けのボケもいくつかかましてくれるので、その辺はとても楽しい
(一例を挙げると、エゴの登場シーンで「俺の名前を知ってるか?」とか言うが、それを言ってるのがカート・ラッセルなんで、つい心の中で「スネイクだろ?」とかツッコミが入ってしまう)。登場キャラもカート・ラッセル、シルヴェスター・スタローン、カメオでデヴィッド・ハッセルホフなど、80年代のヒーローだらけ。心擽られる
 それとキャラが全員続投の為、役が練れていて、会話のキャッチボールがとても心地良いのも挙げられる。比喩表現が全く理解出来ずなんでも言葉にまっすぐ反応するドラッグス、ツンデレポジションで、なんでもかんでもピーターの言葉にツッコミいれまくるガモーラ、ますます毒舌に磨きがかかり、話してるだけで苛つかせるロケット、そしてたった一言「アイ・アム・グルート」としか言わないくせにバリエーション豊かなしゃべり方をするグルート(前作ではなんとヴィン・ディーゼルが声を当てていたが、流石に今回の赤ちゃん役は無理だったか)。そしてそのどれにもちゃんとツッコミを入れられるキーパーソンとしてのピーター。彼らの展開する会話の波に乗るのがとても気持ちいい。
 更に言うなら、80年代のポップスが次々に流れてきて、一々キャラがそれに反応するのもよろしい
(この選曲にもちゃんと意味があるらしいけど、そこまでは理解出来ず)
 総じて言えば、本作の面白さというのは、本筋のストーリーではなく、そういった部分にあると言えるだろう。前作が受けた理由はそこだ。

 そしてその拡大版である本作は、ノリに関しては前作を超える面白さを誇っていたとは思う。
 ただ、楽しいのは楽しくても、ノリの良さだけでは、もう物語としては成り立たないことも痛感させられる。本来単なる
『VOL.2』だったのを、敢えて邦題に『リミックス』と付けたのは、「前作とあんまり変わりませんよ」というネガティブな意味があったのかと勘ぐるほどにノリが変わらない。更なる付加要素を付けるか、あるいはもっと物語で見させる工夫が必要だっただろう。
 一応付加要素としてあるのは、古い西部劇の演出をわざと挿入したことくらいだろうか。最初のエゴの登場シーンなんかはまさしく騎兵隊の登場シーンだったし(ご丁寧にエゴは手綱を握って宇宙船動かしてた)、幾たびも劇中宇宙で生きる為のコツについて語られているのも、荒野の掟を語るのと一緒。“敵の敵は味方”を地でやるのも西部劇からだし、何よりラストのヨンドゥがいかにピーターを思いやっていたかが分かるシーンなんかはまさしく『赤い河』(1948)の引用そのものだった。多分意識的に挿入して見せたんだけど、それが上手くは機能してなかったようだ。なんか昔のSFが「西部劇のガンマンが銃を光線銃に変えただけ」と揶揄されていたのを、そのまま意識的に引用したかのよう。
 その付加要素がそこまで上手く機能しなかったのが乗り切れなかった理由だろうか。

 物語に関しても親子の相克がどうにも単純化されすぎてるし、ラストに大切な人の犠牲で主人公は救われるってパターンも前作とほぼ同じ。ちょっと乗り切れず。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 2014
2014米アカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞、視覚効果賞
2014英アカデミーメイクアップ&ヘアー賞、特殊視覚効果賞
2014
放送映画批評家協会ヘア&メイクアップ賞、アクション映画賞、視覚効果賞、アクション映画女優賞(サルダナ)
2015MTVムービー・アワード作品賞、男優賞(プラット)、コメディ演技賞(プラット)

<A> <楽>
ケヴィン・ファイギ
ルイス・デスポジート
アラン・ファイン
ヴィクトリア・アロンソ
ジェレミー・レイチャム
ニック・コルダ
スタン・リー(製)
ジェームズ・ガン
ニコール・パールマン(脚)
クリス・プラット
ゾーイ・サルダナ
デイヴ・バウティスタ
ジャイモン・フンスー
ジョン・C・ライリー
グレン・クローズ
ベニチオ・デル・トロ
リー・ペイス
マイケル・ルーカー
カレン・ギラン
ローラ・ハドック
ショーン・ガン
ピーター・セラフィノウィッツ
クリストファー・フェアバンク
ワイアット・オレフ
グレッグ・ヘンリー
スタン・リー
アレクシス・デニソフ
オフィリア・ラヴィボンド
シャリフ・アトキンス
ブレンダン・フェア
ジョシュ・ブローリン
ロイド・カウフマン
ブラッドリー・クーパー
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
MCUシリーズ第9作
特撮事典
 2014年。かつて地球から拉致され、宇宙海賊ラヴェンジャーズによって育てられ、宇宙でトレジャーハンターとして活躍する地球人ピーター・クイル(プラット)は、育ての親ロナン(ルーカー)を出し抜いて惑星モルグでオーブを手に入れる。だがそれはこの宇宙そのものを根本から変えてしまう危険なもので、そのオーブを狙い、野望に燃えるクリー人ロナン(ペイス)が配下の殺し屋ガモーラ(サルダナ)を派遣する。オーブを売り払うため惑星ザンダーにやってきたピーターを襲うガモーラ。そこに賞金首ピーターを狙い、アライグマ型宇宙人のロケットと相棒のグルートが加わり、町を大混乱に陥れる…
 これまで『スパイダーマン』(2002)『X-メン』(2000)そして『アベンジャーズ』(2012)という3つの系列のヒーロー作品を映画化してきたMARVELによる新しいヒーローシリーズの開始となる作品
(ここでは『デアデビル』と『ファンタスティック・フォー』等は無視する)。これは私は全く知らない作品でもあり、正直、予告の時点では観る気もしてなかったのだが、あまりに評判が良く、とりあえず観ておいたほうがいいかな?という思いに駆られ、時間を作って観に行ってきた。
 出来で言うなら、演出部分はきっちり作りこまれているし、物語は単純ながらヒーローものとして重要な部分をしっかり抑えつつ、しっかりしたものとして出来ていた。
 本作の大きな売りは、
物語が古くさいところと言える。
 ヒーローものであるにかかわらず、主人公のピーターが普通の人間という部分に大きな特徴がある。たいして力は強くないし、特殊な能力を持つわけでも、財力があるわけでもない。そんな普通の人間が、持ち前の機転と度胸で特殊能力者たちを率いて戦っていくということ。主人公は様々な特殊能力を持ったキャラ立ちを統合するリーダーであるという、ありそうでなかった設定だ。正確には別段ピーターはリーダーって訳ではないのだが、気が付くといつも中心にいて、時に仲間たちを励まし、時にからかったりもして、仲間のやる気を引き出し、反発していた仲間たちをやがてひとつにまとめあげていく。その過程を楽しむのが醍醐味だろう。単に主人公が格好いいとか、物語にメリハリがあるとかよりも、地に足の着いた昔風の物語構成が何よりの面白さになってるのだろう。なんかハリウッド黄金期の物語を観ている感じだ。ピーターをとりまく仲間たちの個性もどこか牧歌的で、ピーターの存在をきちんと立てるように作られているのも良い具合。基本的に殆どのキャラが善人だし。ほとんど使い捨て状態のデル・トロも楽しそうだったし。

 …ということで、本作は古くて新しい作品ということで評価するのが妥当だが、これを更に面白くしてるのがもう一つある。
 それが、
80年代というキーワードだ。
 ピーターは1988年にアブダクションされたのだが、その際、手にあったカセットテープとウォークマンを大切に保管し、今もそれを使って音楽を聞いている。それで、映画本編も全編にわたって80年代ポップミュージックが使われているわけだが、それが実に良い演出になってる。80年代ポップミュージックがこれだけSFにぴったりくるってことをしっかりと示しているし、ピーターのテープに録音された音楽が、一体誰の歌だろう?と思えるのも良い。又、ピーターの知識が基本的に80年台で止まっているので、その当時の映画のキーワードが次々と出てくるところでニヤニヤできる。まあ、私なんぞにはぴったりの作品だってことだろう。40代の映画ファンに対して出されたメッセージを受け取れる人には、まさに幸せを感じさせる作りだな。特に『フットルース』(1984)好きな人だったら、いろんなメッセージを受け取れると思う。
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