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マル・オン・マル―ルイ・マル、自作を語る(書籍) |
1995 | 11'9 死去 | |
1994 | 42丁目のワーニャ 監督 | |
1993 | ||
1992 | ダメージ 監督・製作 | |
ラヴィ・ド・ボエーム 出演 | ||
1991 | ||
1990 | ||
1989 | 五月のミル 監督・脚本 | |
1988 | ||
1987 | さよなら子供たち 監督・製作・脚本 | |
1986 | しあわせを求めて 監督 | |
1985 | アラモベイ 監督・製作 | |
1984 | クラッカーズ/警報システムを突破せよ! 監督 | |
1983 | ||
1982 | ||
1981 | ||
1980 | アトランティック・シティ 監督 | |
1979 | ||
1978 | プリティ・ベビー 監督・製作・原案 | |
1977 | ||
1976 | ||
1975 | ブラック・ムーン 監督・脚本 | |
1974 | ||
1973 | ルシアンの青春 監督・脚本 | |
1972 | ||
1971 | 好奇心 監督・脚本 | |
1970 | ||
1969 | カルカッタ 監督・ナレーション | |
1968 | ||
1967 | 世にも怪奇な物語 ロジェ・ヴァディム、フェデリコ・フェリーニと共同監督 | |
1966 | パリの大泥棒 監督・脚本 | |
テルレスの青春 製作 | ||
1965 | ビバ!マリア 監督・製作・脚本 | |
1964 | ||
1963 | 鬼火 監督・脚本 | |
1962 | 私生活 監督・脚本 | |
1961 | ||
1960 | 地下鉄のザジ 監督・脚本 | |
1959 | ||
1958 | 恋人たち 監督・脚本 | |
1957 | 死刑台のエレベーター 監督・脚本 | |
1956 | 沈黙の世界 共同監督 | |
1955 | ||
1954 | ||
1953 | ||
1952 | ||
1951 | ||
1950 | ||
1949 | ||
1948 | ||
1947 | ||
1946 | ||
1945 | ||
1944 | ||
1943 | ||
1942 | ||
1941 | ||
1940 | ||
1939 | ||
1938 | ||
1937 | ||
1936 | ||
1935 | ||
1934 | ||
1933 | ||
1932 | 10'30 ノールで誕生 |
42丁目のワーニャ 1994 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1994インディペンデント・スピリット助演男優賞(パイン)、助演女優賞(スミス) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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五月のミル 1989 | |||||||||||||||||||||||||||
1990英アカデミー外国語映画賞 1990セザール助演女優賞(ブラン) 1990キネマ旬報外国映画7位 |
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さよなら子供たち 1987 | |||||||||||||||||||||||||||
1987米アカデミー脚本賞、外国語映画賞 1987ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞(マル) 1987LA批評家協会外国映画賞 1988シカゴ映画批評家協会外国語作品賞 1987ゴールデン・グローブ外国映画賞 1987インディペンデント・スピリット外国映画脚本賞 1987セザール作品賞、監督賞(マル)、脚本賞、撮影賞、音響賞、編集賞 1988英アカデミー監督賞(マル)、作品賞、オリジナル脚本賞、外国映画賞 1988ヨーロッパ映画脚本賞 |
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第二次世界大戦中の自身の寄宿生活を題材とする。 |
アトランティック・シティ 1980 | |||||||||||||||||||||||||||
1980ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞(マル) 1981米アカデミー作品賞、主演男優賞(ランカスター)、主演女優賞(サランドン)、監督賞(マル)、脚本賞 1981英アカデミー主演男優賞(ランカスター)、監督賞(マル)、作品賞、脚本賞 1981全米批評家協会作品賞、主演男優賞(ランカスター)、監督賞(マル)、脚本賞 1981NY批評家協会男優賞(ランカスター)、脚本賞 1981LA批評家協会作品賞、男優賞(ランカスター)、脚本賞 2003アメリカ国立フィルム登録簿 |
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ニューシネマの匂いがする好作。 ランカスターが初老のギャングを悲哀に満ちて演じる サランドンは助演の方だと思っていたので、主演の方は投票もしなかったとか。 |
ブラック・ムーン Black Moon |
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ルシアンの青春 1973 | |||||||||||||||||||||||||||
1974米アカデミー外国語映画賞 1974英アカデミー作品賞、監督賞、脚本賞 1974全米批評家協会助演男優賞(ローウェンアドラー) |
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ドキュメンタリー作品『悲しみと憐れみ』に触発されて作られた作品。ここではフランス人は対独協力派であったという事実をベースにしている。 裏切り者となったパルチザンの青年を、一片の同情をもって描く |
パリの大泥棒 1966 | |||||||||||||||||||||||||||
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ビバ!マリア | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1966英アカデミー女優賞(モロー、バルドー) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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鬼火 Le feu follet |
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1963ヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞、イタリア批評家賞 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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地下鉄のザジ Zazie dans le métro |
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1961キネマ旬報外国映画第7位 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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十歳の少女ザジ(ドモンジョ)は母に連れられて生れて初めてパリにやってきた。彼女はパリの地下鉄に乗るのがあこがれだったのだが、叔父さんのガブリエル(ノワレ)と共にパリの町を歩くと、運悪く地下鉄はストの真っ最中。あきらめきれないザジは翌日一人で地下鉄の駅に向かうのだが… 古くから映画界では「ネタがないなら子供か動物を使え」と言われていたらしい。愛らしいものを主人公に据えることで、家族で観られるほっとする映画。と言う意味合いもあるんだろう。流石に現在となっては陳腐化した風もあるが、特に子供を主人公とした映画は公開時の世相が他の映画よりもはるかに分かりやすいので、貴重な資料としての意味合いも持っている。 ここではザジという少女を主人公にすることで、社会の矛盾というのが浮き彫りにされる。ザジは小悪魔的な所があるが、基本的には無邪気なキャラクターとして描かれ、公共の乗り物である地下鉄が何故止まらねばならないのか。なんで大人は子供を縛ろうとする一方で、争うのか。それを全く理解してない。 そんな“大人の事情”って奴をコメディ・タッチでまとめている。子供は大人の事情が分からないだけに、何故当たり前のことが大人は出来ないのか?と言う疑問者の位置に置かれるようになる。それが巧くはまると、観ている側のこっちまで「大人の事情」って奴が疑問に思えてくるようになる。 彼女は世界は自分を中心であると信じて疑わず、自分に親切にしてくれるのは当然と考えるし、それが得られなかったら泣きわめく…これが大人だったらケリの一つも入れてやりたくなるキャラだけど、子供は得だ。なんだか許してしまいそうな、そんな自然なキャラクターに仕上がっていた。なによりあの本当に楽しそうな顔を見られたら、それで良いか。と思えてしまう。 本映画の最大特徴は時間の流れを変えてやってる所にある。主人公の周りの時間はゆっくりと周り、周囲の時間は加速度的に早く進む。それが不思議な雰囲気を見せているのだが、これは低速度撮影で撮り、俳優には動きを遅く演じさせると言う事をしているため。相当の手間暇がかかっている。 それが不思議な演出となっていたのは確かなんだが、しかし結局この映画、そう言う手法よりも子供の表情の方にばかり目がいく。面白い映画だけど、バランス的には今ひとつ。と言うところか? |
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「地下鉄に乗った?」「ううん」「じゃ、何をしたの?」「年を取ったわ」 |
恋人たち Les amants |
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1958ヴェネツィア国際映画祭サン・マルコ銀獅子賞 1959キネマ旬報外国映画第3位 |
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死刑台のエレベーター Ascenseur pour l'échafaud Elevator to the Gallows |
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1958キネマ旬報外国映画第6位 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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未開地開拓会社で技師として働くジュリアン・タベルニエ(ロネ)と社長夫人フロランス・カララ(モロー)。愛し合う二人は自分たちの愛のためシモン社長を殺す完全犯罪を計画した。計画は通り、ジュリアンは社長を自殺に見かけさせる事に成功するが、ビルから出ようとしたジュリアンはエレベーターに閉じこめられてしまう。一方、花屋の売り子ベロニック(ベルダン)とチンピラのルイ(プージュリー)はビルの前に駐車していたジュリアンの車を盗んで郊外にでかけ、そこで知り合った旅行中のドイツ人夫婦を、車の中にあったジュリアンの銃で殺してしまう… 若干25歳の若さで登場した新人監督ルイ・マルのデビュー作であり、推理作家ノエル・カレフの原作を元にほぼ自己資金のみで製作した作品。本作をもってヌーヴェル・ヴァーグは始まったとも言われる。 これを若干25歳が?と思えるほどに完成度が高い作品。ルイ・マル監督の名前を一気に高めたのみならず、どんな実績のない新人でも、才能と資金さえあれば素晴らしい映画を作ることが出来るという希望を与え、ヌーヴェル・ヴァーグが生まれる追い風となった。映画史に残る重要な作品である。 とにかく突出して演出が凄い作品なのだが、先ず驚かせられるのはカメラアングルの見事さ。映画史において、これまでも色々な手法が試みられていたが、当時の映画ではまだまだカメラは動かさず、人の演技に全てを負っていた部分が大きかった。それに対し、この作品は縦横無尽にカメラは配置を変え、人や物の映し方を変える。エレベーターを下から映したり、エレベーターの中からアングルが取られているのには、今でも驚かされるくらいだ。人物に至っても、特に孤独を表すアングルが本当に見事。カメラアングルに関して、これだけ自由に撮りたいように撮って、しかもきちっとはまってるという才能を評価したい。 もう一つ特出すべきはラストの印画紙の用い方。これが結局ジュリアンとフロランスの犯罪をばらしてしまうことになるのだが、定着液の中で徐々に定着していく写真。そしてそれで明らかになっていく事実…幸せそうな一瞬を映し出した写真が、今度は焼けこげていく。その過程を克明に映し撮った演出は感動に近い。 それと音楽についても特筆すべきだろう。本作はマイルス・デイヴィスによるジャズナンバーで彩られているが、ジャズがこれだけ映画にはまるというのを実証する結果となった。はまりすぎるほどのはまりぶりだった(フィルムのラッシュを観ながら即興で音楽を作ったそうで、本作はシネ・ジャズとも言われる)。 ストーリー的な特徴を言えば、一見フィルム・ノワールに見えつつ、それまでの定式を見事にうち破っているのが凄いところで(それこそがヌーヴェル・ヴァーグの真骨頂だ)、通常ファム・ファタール(運命の女)となるべき存在のジャンヌ=モローの弱さを前面に出しているのが面白い。ジュリアンを求め、夜の町をふらふらと彷徨う彼女の演技がこの作品を特徴づけている(ここでトランペットがもの悲しい調べを送ってくれるのがなんとも凄い演出)。 ただ、ここまで褒めておいてなんだが、残念な部分もある。ストーリーがちょっとお粗末すぎる事。演出が素晴らしい上、エレベーターに閉じこめられるなんて設定が良いのに、肝心の物語が、ちょっとこれはないんじゃない?のレベル…ここが若さだったか! |
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