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ジェームズ・ワン
James Wan

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鑑賞本数 2 合計点 8 平均点 4.00
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
著作
ソウ―SAW(書籍)

_(書籍)
2014
2013
死霊館 監督▲
2012
2011
2010 インシディアス 監督・編集
ソウ ザ・ファイナル 3D 製作総指揮
2009 ソウ6 製作総指揮
2008 ソウ5 製作総指揮
2007 狼の死刑宣告 監督
デッド・サイレンス 監督・原案
2006 ソウ3 製作総指揮・原案
2005 ソウ2 製作総指揮
2004 ソウ 監督・原案
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986
1985
1984
1983
1982
1981
1980
1979
1978
1977 2'27 クチングで誕生

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死霊館 2013
2013放送映画批評家協会SF/ホラー映画賞
2014
MTVムービー・アワード恐怖演技賞(ファーミガ)

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トニー・デローザ=グランド
ピーター・サフラン
ロブ・コーワン
ウォルター・ハマダ
デイヴ・ノイスタッター(製)
チャド・ヘイズ
ケイリー・W・ヘイズ(脚)
ヴェラ・ファーミガ
パトリック・ウィルソン
ロン・リヴィングストン
リリ・テイラー
シャンリー・キャズウェル
ヘイリー・マクファーランド
ジョーイ・キング
マッケンジー・フォイ
カイラ・ディーヴァー
シャノン・クック
ジョン・ブラザートン
スターリング・ジェリンズ
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
インシディアス 2010

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ジェイソン・ブラム
スティーヴン・シュナイダー
オーレン・ペリ
ブライアン・カヴァナー=ジョーンズ(製)
リー・ワネル(脚)
パトリック・ウィルソン
ローズ・バーン
タイ・シンプキンス
リン・シェイ
バーバラ・ハーシー
アンガス・サンプソン
アンドリュー・アスター
リー・ワネル
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
デッド・サイレンス 2007

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リー・ワネル(脚)
ライアン・クワンテン
アンバー・ヴァレッタ
ドニー・ウォールバーグ
ボブ・ガントン
マイケル・フェアマン
ジョーン・ヘニー
ローラ・レーガン
ドミトリー・チェポヴェツキー
ジュディス・ロバーツ
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ソウ 2004
2005ジュラルメール・ファンタスティック映画祭審査員特別賞
2005
MTVムービー・アワード恐怖演技賞(エルウィズ)

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リー・ワネル(脚)
ケイリー・エルウィズ
ダニー・グローヴァー
モニカ・ポッター
リー・ワネル
トビン・ベル
ケン・レオン
ディナ・メイヤー
ショウニー・スミス
マイケル・エマーソン
マッケンジー・ヴェガ
ベニート・マルティネス
★★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ソウ―SAW(書籍)ジェームズ・ワン
 アダム(ワネル)が目覚めた時、そこは薄汚れた広いバスルームに足をいましめられていた。そこにいたのはアダム同様バスルームのもう一方の端に足をいましめられているゴードン(エルウィズ)と、中央に自殺した死体。彼らのポケットには一本ずつテープが入っており、それを再生した時に流れた男の声で、彼らは生き残りをかけたゲームを否応なく演じさせられることとなるのだった。その頃、元刑事のタップ(グローヴァー)は“ジグソウ”と呼ばれる連続殺人犯を追っていた。“ジグソウ”は殺しの対象者に命を賭けたゲームを強いる奇妙な癖を持っており、彼を追いつめたゴードンの同僚を殺していたのだ。家を見張るタップはそこに蠢く人の動きを見ていた…
 サンダンス映画祭で絶賛されたと言うことを聞いており、知り合いも絶賛していた。機会があったら是非観てみたいと思っていた作品だったが、たまたま私の住む田舎にもやってくると言うことを知り、これは絶対観に行くぞ!と言う思いをもって拝見。
 実際観て思ったこと。
 これは確かにサンダンス向き。
好きな人はとことん好きで、受け付けない人は全然駄目というタイプだ。敷居は高いが、これを認められるならば、とことん好きになれる。そんな作品だと言える。
 ちなみに私は
もの凄く好き
 ホラーと言われていたので、ちょっとびくびくしていたが、実際は怖い演出はそう多くなく、サスペンスドラマとして充分鑑賞に足る。少なくとも『セブン』(1995)を面白いと思える人間には是非ともお勧めしたい作品に仕上がっている。
 以下ネタバレ全開で書かせていただく。
特に本作はネタバレされると魅力が無くなってしまうため、これからご覧になる方は以下のレビューを見ないようにお勧めする(警告)

 先ずこの作品で一番感心したこと。それは先ず題。原題
『SAW』というのは、一つの意味では「see」の過去形。もう一つの意味では「のこぎりで挽く」と言う意味があるが、この題は見事にその二重の意味を表していたこと。「のこぎりで挽く」というのはそのまんまだが、「見た」というのは様々な意味に捉えることが出来る。一つには犯人“ジグソウ”が犠牲者の事を見ているたこと(しかも最前列で)、二つには“ジグソウ”を追うタップ刑事が犯人の顔を見ていたと言うこと。そして全てが終わった時、アダムとゴードンの二人は何を見ていたか?と言う問いになっていたこと。色々な意味に捉えることができる。これだけ短い題でこの映画そのものをしっかり表していたと言うのが凄い。
 次に物語全般を覆う緊張感のお陰で、
しっかり監督の張り巡らせた罠にかかってしまったこと。ここまで明確なオチにこんなに簡単に騙されるとはねえ。これに関しては確かにいくつも伏線があったんだよな。“ジグソウ”は絶対自分の手を汚すことはなく、被害者は半ば自殺していたと言う前提があったことや、ゴードンの家に入った犯人を目の前にしながら、ギリギリになるまで動かなかったタップとか(彼は犯人の顔を見ていたからね)、テープに吹き込まれていた声が咳き込んでいたとか(わざわざ音を大きくして二回聴かせると言う演出まで入って)、“ジグソウ”は最前列で見るのを好んだとか、犯人と目されるゼップが操作してないのに電流が流されているとか(そこで機械をしっかり見て、それできびすを返すシーンがあるし)、何より“ジグソウ”が言う「死体」は実はこれまで全部生きていたと言うこと全部小骨が喉に引っかかるようなヒントの出し方をしていたのが心憎い。というか、ここまでヒントを出されて分からなかった自分が情けない(それだけ映画に入り込んでいたと言っておこう)。その結論に観客が入らないようにした演出が見事だ。
 殺され方が一々ケレン味があるのは、最近のホラーの常套なため、さほど言うべき事はないのだが、全部自殺になってしまうのが面白いところ。ゲームに参加した被害者は結局、自分で自分を殺している。
 魅力で言うとこの辺までだが、観終わっていくつかの矛盾というか、
小骨が喉に刺さったような気分にさせられたのは事実。特にその中で主人公であるアダムの位置づけが変だと言う点が一番。彼はこれまでさほどの罪を犯したわけでもないし、こんな複雑なゲームに巻き込まれるような男ではなかったはず。しかも彼に限って生き残るためのヒントがほとんど無いのも気になった。冒頭で鍵を無くした時点で死ぬしか選択肢が無い。これはもはやゲームとは言えないだろ?“ジグソウ”はこれまで『セブン』の犯人同様、社会的に制裁を加えるべき人間を選んで殺していたようだったし、これまで一人の人間に限ってゲームをしていた。だったらなんでアダムとゴードンの二人にゲームさせたんだ?
 …と、徒然に考えていたのだが、ちょっと変なことを不意に思いついた。
 あれ?そうだよな。
“ジグソウ”が対象としていた被害者って常に一人なんだよな。
 と、すると、“ジグソウ”が狙っていたのは、
実はここでも一人だけだったのでは?
 もうちょっと考え直してみよう。
 これまでに殺人現場に二人以上いたと言うシーンが一箇所ある。唯一助かった女性が助かるためには、“ジグソウ”の言う「死体」から鍵を取り出さねばならなかったのだが、その「死体」というのは実は生きていた。つまり彼女はその人間を
「死体にして」鍵を取り出すことになっていた。
 これはつまり、
“ジグソウ”は生きた人間を「死体」に見立て、それをゲームに参加させる事があったと言うこと。
 だとするなら、
アダムは実はゴードンの前に置かれた“ジグソウ”流の「死体」だったのでは?
 そう言えばアダムに残されていた最初のメッセージで何と言っていた?
「君は死んでいる」だったんじゃないのか?
 そこで疑問が氷解。
 そうなんだ。アダムが主人公だからてっきりこれはアダムに課せられたゲームだと思いこんでいたが、実は主人公こそがこの物語では脇役どころか、
単に既に死ぬことが決まっている、死体として置かれてるだけのキャラクターだったんだ
 だとすると、最後の「ゲームオーバー」の台詞とスタッフロールで延々と流れる叫び声は意味が見事なほどに符合する。ゴードンがこのゲームに勝ったかどうか、それとは関係なく、アダムは死んでなければならない。しかも“ジグソウ”の手を煩わすことなく…
 なんとも救いようのないラストだが、少なくともこれは設定的にはしっかりしてるじゃないか。
こいつは凄いぞ!

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