集合 |
ウルトラヒーロー必殺技スーパーガイドウルトラマン〜ギンガ |
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1974年 東條昭平(監) コ・ガオデンディ、アナン・プリチャ |
干ばつに苦しむタイ。仏様を深く愛する少年コチャンは、仏像泥棒の悪党を追いかけている途中で撃ち殺されてしまう。しかし、そのコチャンの勇気を見たウルトラの母は彼の死を深く憐れみ、コチャンを英雄神ハヌマーンとして蘇らせるのだった。あっという間に悪党を懲らしめた(要するにぶち殺した)ハヌマーンだったが、実はタイの干ばつは太陽が地球に近づいているからだとわかり、太陽神に地球から離れてくれるようにとお願いに行く。だがその時!!!!…(いい加減あらすじ書いてて虚しくなってきた) まずこれは円谷英二がタイと関わりを持っていたことから、タイを舞台として全編新作で円谷プロの顔であるウルトラマンを作ろうと企画したのが最初らしく、しかも公開はタイのみ。日本で公開するとは考えてなかったらしい。しかし、折角の新作ウルトラマンと言うことで、少々遅れたが日本でも公開しようとしたもの。 ところで、この作品は私にとってもかなり特別な部類に入る特撮作品。私自身、人後に落ちるものではないと断言できるほどの特撮ファンではあるが、特撮というのは、時折すさまじくイタい作品というのが出てくることがある。しかも時にその中には、幼少時のトラウマとして残ってしまうものもある。 本作はその最たるもの。 これを観たのは小学生の頃で、たまたまテレビで放映したものだったはず。しかし、いきなり冒頭からの展開に頭にはパニック状態。何せ主人公が日本人じゃない上に、ウルトラマンとは全く関係がない猿のバケモン。しかも正義のヒーローのはずなのに、高笑いしながら人間を握りつぶす描写を見せつけられるわ、出てきた怪獣軍団がやってることが押しくらまんじゅうだったわ、最後のウルトラ兄弟とハヌマーンで一体の怪獣を集団リンチにかけるわ、意味があるのかないのか分からない猿踊りを延々観させられるわ…今考えても、充分にトラウマになる内容だったと思う。少なくとも私の心には忘れ得ぬ痕が残った。 しかも、たまたま高校時代に何人かの友人と会話中、何気なくウルトラマンの話が出てきたので、この話を得意がって話したら、思いっ切り嘘つき呼ばわりされると言うオマケまで付いた…おかしい。みんな同じ時代に同じ地域で生きてきてるので、当然観た人間はいるはずなのだが… 結果、長いことこれは私の中で封印されたままの作品となってしまった。 その後、だいぶ経ってネットを始めるようになり、ぼつぼつといろんな知り合いが出来ていたが、やはりと言うかなんというか、特撮つながりの友人も出来た。それでおそるおそるその話を始めたところ、あっけないほどにあっさりと話が通じてしまった。ここに来てようやく長年のトラウマが解消された(ネットで検索してもよくヒットするので、結構有名な作品には違いない)。 で、考えてみたらレビューしてなかったな。と思い直したので、ちょっと書いてみたい。 タイというのは仏教国だから、慈悲深い国かと思ったのだが、本作での死に方は堂に入ってる。最初に主人公の少年が頭撃たれてぱっくり頭が割れて死ぬだけでなく、その少年を殺した悪人は情け容赦なくハヌマーンに踏みつぶされるわ、握りつぶされるわで残酷に殺されるし、出てきた怪獣は怪獣で腕を千切られ、首を引き抜かれ、肉をはぎ取られて骨だけになったり、最後の一体となったゴモラは這い回って逃げようとした所をウルトラ兄弟に手足をがっちりと押さえ込まれ、ハヌマーンの棍棒でめった打ちにされて絶命という、いくらなんでもここまでやるか?的な描写が続く。何という国だ。タイというのは。この辺は多分仏教国だからこそ、仏像を大切にしなければ仏罰が落ちるぞ。という説話じみた話なのかもしれないけど。 更に科学考証は凄まじいというしかない。一応科学的な部分も結構あって、タイ全土を襲う干ばつの被害をどうするかと、一応科学者達が顔揃えて考える描写があるんだが、その原因というのが、太陽の神様がちょっとだけ間違えて地球に近く来すぎたと言うだけのオチ…おい。そんな間違いするんだったら、これまでに地球は何度も滅んでるぞ。しかもそれを収めたのは科学ではなく、ハヌマーンが頼んだからという…しかもその会話というのが、「お前の炎は近頃激しすぎるぞ」「そういえばそうだな」…おいおい。それで、人工降雨計画なるものが発動されるのだが、それを推進した博士は発狂してしまい、しかも研究所は爆発。更に怪獣軍団を呼び込んでしまう。科学って無力だな。 しかもこのハヌマーンはどう見てもウルトラマンシリーズにはそぐわない、なんとも言えないような姿してるし、ウルトラの母の交友関係の広さを思わせてしまう。 日本人からすると、まるで精神を冒されそうな作品。だからこそ、これは笑って済ませてしまいたい作品だ。 |
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ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団 付録:ウルトラ怪獣名簿 |
R計画 | ||||
【あーる-けいかく】 | ||||
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アストロモンス | ||||
【あすとろ-もんす】 | ||||
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アナンダ | ||||
【あなんだ】 | ||||
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ヴィルット博士 | ||||
【う゛ぃるっと-はかせ】 | ||||
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ウルトラセブン |
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【うるとら-せぶん】 | ||||||
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ウルトラの母 | ||||
【うるとら-の-はは】 | ||||
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ウルトラマン | ||||
【うるとら-まん】 | ||||
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ウルトラマンA |
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【うるとら-まん-えーす】 | ||||||
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ウルトラマンジャック |
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【うるとら-まん-じゃっく】 | ||||||
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ウルトラマンタロウ |
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【うるとら-まん-たろう】 | ||||||
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M78星雲 | ||||
【えむ-ななじゅうはち-せいうん】 | ||||
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コチャン | ||||
【こちゃん】 | ||||
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ゴモラ |
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【ごもら】 | ||||||
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サングロテトリチャナー | ||||
【さんぐろてとりちゃなー】 | ||||
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スーリヤー | ||||
【すーりやー】 | ||||
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ゾフィ | ||||
【ぞふぃ】 | ||||
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タイラント | ||||
【たいらんと】 | ||||
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ダストパン | ||||
【だすとぱん】 | ||||
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ドロボン | ||||
【どろぼん】 | ||||
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ハヌマーン | ||||
【はぬまーん】 | ||||
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マリサー | ||||
【まりさー】 | ||||
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1984年 高野宏一(監) |
ウルトラ兄弟長兄ゾフィーを進行役に、「ウルトラQ」から「ウルトラマン80」までの名勝負を紹介する作品。 大人気だったウルトラマンシリーズだが、流石に長期化したため視聴率が低迷する事になり、一応「ウルトラマン80」で一区切り付けることになった。だが、視聴率が 悪くとも、ウルトラマンの根強いファンは存在していた。そんなファンのラブコールに応え、円谷プロは何作かの映画を制作して、その内の一本。進行役にゾフィーを配し、兄弟達の戦いを語っていく訳だが、基本的にはバンクのみ。 ただ名場面だけを流すだけでは芸がないからか、色々メリハリを付けようとしているのは分かる。当時プロレスの実況中継で目立っていた古舘伊知郎を起用して「ウルトラファイト」っぽく怪獣プロレスを実況中継させてみるとかはやってる。 ただ、ビデオのない当時はともかく、今になってしまうと、これを観るよりも本編観た方が良いって問題がある訳だが。 一応ちょっとしたツッコミ。「ウルトラマンタロウ」のテンペラー星人との戦いでウルトラボールからウルトラ兄弟が次々に現れるシーンがあるのだが、ゾフィーとジャックが逆になってたりする。 |
アリブンタ | ||||
【ありぶんた】 | ||||
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ウルトラセブン |
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【うるとら-せぶん】 | ||||||
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ウルトラマン | ||||
【うるとら-まん】 | ||||
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ウルトラマンジャック |
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【うるとら-まん-じゃっく】 | ||||||
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M1号 |
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【えむ-いち-ごう】 | ||||||
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ガッツ星人 | ||||
【がっつ-せいじん】 | ||||
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カネゴン |
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【かねごん】 | ||||||
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ガラモン | ||||
【がらもん】 | ||||
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ガロン | ||||
【がろん】 | ||||
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ギガス |
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【ぎがす】 | ||||||
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ギャンゴ | ||||
【ぎゃんご】 | ||||
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キングジョー | ||||
【きんぐ-じょー】 | ||||
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クレージーゴン | ||||
【くれーじーごん】 | ||||
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ケムール人 |
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【けむーる-じん】 | ||||||
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ゴモラ |
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【ごもら】 | ||||||
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ザンボラー | ||||
【ざんぼらー】 | ||||
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ジェロニモン | ||||
【じぇろにもん】 | ||||
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ゼットン | ||||
【ぜっとん】 | ||||
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ゾフィー | ||||
【ぞふぃー】 | ||||
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ドラコ |
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【どらこ】 | ||||||
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ナックル星人 | ||||
【なっくる-せいじん】 | ||||
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パゴス |
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【ぱごす】 | ||||||
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ババルウ星人 | ||||
【ばばるう-せいじん】 | ||||
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バラバ | ||||
【ばらば】 | ||||
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バルタン星人 |
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【ばるたん-せいじん】 | ||||||
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プラズマ | ||||
【ぷらずま】 | ||||
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ブラックキング | ||||
【ぶらっく-きんぐ】 | ||||
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ペギラ |
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【ぺぎら】 | ||||||
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ペダン星人 | ||||
【ぺだん-せいじん】 | ||||
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ベムスター | ||||
【べむすたー】 | ||||
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マイナズマ | ||||
【まいなずま】 | ||||
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モングラー | ||||
【もんぐらー】 | ||||
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ラゴン |
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【らごん】 | ||||||
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ラゴン2代目 | ||||
【らごん-に-だい-め】 | ||||
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リットル | ||||
【りっとる】 | ||||
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レッドキング |
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【れっど-きんぐ】 | ||||||
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名称 | ||||
【】 | ||||
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ULTRAMAN |
2004年 小中和哉 |
太平洋沖に未確認飛行物体が落下し、海上自衛隊がその調査に当たるが、海上自衛隊員の有働貴文が青い玉に接触してしまう。その後有働は姿を消してしまう。一方航空自衛隊パイロットの真木舜一は空中で赤い玉と衝突してしまう。奇跡的に生還した彼を待っていたのは防衛庁のBCST(対バイオ研究機関)だった。真木は強制的に隔離状態に置かれてしまうが、彼の前に行方不明となっているはずの有働が現れる… 割と長く続いた『ウルトラマンコスモス』の終了宣言(60話を超すテレビシリーズ本編と、3本の劇場版という、シリーズ中最長の作品となった)と共に、円谷は新しいプロジェクトを発動させた。“Nプロジェクト”と銘打ったそのシリーズは劇場・テレビ・雑誌の三つの媒体でそれぞれ異なるウルトラマンを作り、それが密接に連動した作品を作ろうというものだった。それぞれ「ウルトラマンネクスト」「ウルトラマンネクサス」「ウルトラマンノア」という、それぞれNを頭文字とするウルトラマンが登場している。 その一番最初の話として作られたのが劇場版である本作。これが異星人と地球人とのファースト・コンタクトとなり、その後テレビシリーズの「ウルトラマンネクサス」へと続いていく位置づけに当たる。監督もウルトラシリーズを支え続けた小中和哉を起用し、ウルトラマンの原点回帰を図りつつ、新しい作品を作ろうとしているのは分かる。ここでも“成長するウルトラマン”という面白い設定が使われてもいる(上記の三個体は全て同じウルトラマンが変化した姿である)。 本作の特徴として、リアリティのあるファースト・コンタクトものを作ろうと言うこと。「ウルトラマン」の第一話で、もし今の日本に本当にウルトラマンが地球に来たら、人間はどういう反応を示すのか。そしてウルトラマンの戦いとはどのようなものになるのか。様々な側面からリアリティを追求しようとしている。ただ、意気込みは分かるものの、それが本当に楽しかったかというと、実は結構疑問。 実際、話をリアルにしようとすればするほど人間のエゴを描くことが多くなり、結果非常に話が暗くなってしまうのだ。ウルトラマンも超人的なパワーは持つものの、誰からも理解されることなく、孤独な戦いを強いられてしまうし、人間側も政治的駆け引きから彼を利用しようとしたり、単に力が強いと言うだけの理由で抹殺しようとしたりと、話が重くなりすぎてしまった(その重さはテレビ版の「ウルトラマンネクサス」にも受け継がれたが、お陰で全然視聴率が稼げなかった)。大人向きのウルトラマンを作ろうとしているとは思うのだが、果たしてこれを観て、かつてのウルトラマン世代がどのような反応を示すやら。ファン心理としては、ウルトラマンのファンだからこそ、陽性のものが観たかったはず。リアリティを突き詰め、重くしてしまうと、それは最早ウルトラマンには思えなくなってしまうのだ。 劇中数々のオリジナル版「ウルトラマン」や「ウルトラQ」の数々のオマージュは見られるものの、それは逆にウルトラマンファンに喧嘩売ってるのか?と思えてしまう部分もあり、出来としても残念な感じ。特にかなりの低予算で作られているのが丸見えだというのは一番のネックだろう。 色々と意気込みは感じられるので、悪くは言いたくないのだが、風呂敷を広げすぎて収拾付かなくなってしまう小中監督の悪い癖が端的に出てしまった作品とも言える。 |
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ULTRAMAN STYLE (英知ムック) ULTRAMAN劇場映画写真集 (講談社ヒットブックス) コミック ウルトラマンthe next (Tanosuke)沢樹隆広 |
青い玉 | → | |||
【あおい-たま】 | ||||
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赤い玉 | → |
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【あかい-たま】 | ||||||
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アンファンス | → | |||||||
【あんふぁんす】 | ||||||||
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イドロビア | → | |||
【いどろびあ】 | ||||
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有働貴文 | → | |||
【うどう-たかふみ】 | ||||
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ウルトラマン・ザ・ネクスト | → | ウルトラマンネクサス | |||||
【うるとらまん-ざ-ねくすと】 | |||||||
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エボルレイ・シュトローム | → | |||
【えぼるれい-しゅとろーむ】 | ||||
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倉島剛 | → | |||
【くらしま-つよし】 | ||||
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ジュネッス | → | ||||||
【じゅねっす】 | |||||||
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曽我部 | → | |||
【そがべ】 | ||||
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BCST | → | |||
【びー-しー-えす-てぃー】 | ||||
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ビースト・ザ・ワン | → | ウルトラマン・ザ・ネクスト | ||
【びーすと-ざ-わん】 | ||||
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ベルゼブア | → | |||
【べるぜぶあ】 | ||||
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ベルゼブア・コローナ | → | |||
【べるぜぶあ-ころーな】 | ||||
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星川航空 | → | |||
【ほしかわ-こうくう】 | ||||
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真木舜一 | → | |||
【まき-しゅんいち】 | ||||
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真木継夢 | → | |||
【まき-つぐむ】 | ||||
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真木蓉子 | → | |||
【まき-ようこ】 | ||||
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万城目 | → | |||
【まんじょうめ】 | ||||
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水原沙羅 | → | |||
【みずはら-さら】 | ||||
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ラムダ・スラッシャー | → | |||
【らむだ-すらっしゃー】 | ||||
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レプティリア | → | |||
【れぷてぃりあ】 | ||||
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2006年 小中和哉(監) |
20年前、ウルトラマン、セブン、新マン、エースの四人はヤプール人が操る最強超獣Uキラーザウルスを神戸港の沖に封じ込めた。そして封印のため力を使い果たした四人はそれぞれハヤタ(黒部進)、諸星ダン(森次晃嗣)、郷秀樹(団次朗)、北斗星司(高橋圭二)とし??の監視を兼ねて神戸に留まっていた。そして現代。新しく地球に着任したヒビノミライ(五十嵐隼士)ことウルトラマンメビウスは神戸沖に不審な波動を感じ、調査へとやってきた。実はこれはUキラーザウルスを復活させるべく手を組んだザラブ星人、ガッツ星人、ナックル星人、テンペラー星人による宇宙人連合の仕業だったのだ。強力な宇宙人を前にピンチに陥るメビウスだが… 現在大好評放送中のウルトラマンメビウスの劇場版。実際はTVシリーズ開始前に撮影そのものは終わっていたそうだが、これは面白いことをやった。現在TVで放映している番組に時間軸を合わせ、9月時点2クールが終わった直後の話として本作を持ってきたのだ。TV版は単独でも楽しめるが、この劇場版を観れば、その理解はさらに深まるはず。これだけ細かく時間軸を限定した作品は初めてだろう。 そもそもTV版は「ウルトラ兄弟が登場」が売りだったはずなのに、2クールまでにはほとんど兄弟は登場してこなかった。その辺ちょっと不満も感じたものだが、それはこの劇場版で明らかになる。兄弟の中でも四人は出ようにも出られなかった。と言うのがここで明らかにされた。実は彼らは変身能力を失って地球にいたのだという。なるほどね。 それで宇宙人連合の攻撃で危機に陥ったメビウスを救うため兄弟達も最後の変身を敢行。他の兄弟達も救援に駆けつける。その辺はかなり燃える展開へと仕上げられていた。 メインとなる物語こそ単純だが、その辺の燃え方は、子供から古いファンまで充分満足できる出来。よほどのマニアが作ったか、一々細かいところまで旧シリーズに沿っているところも心憎いところ。細かくは書かないけど、かなりウルトラマン知ってないと分からないネタが多く、私くらいの世代だったら心の中で歓声を上げてしまうだろうし、勿論それが分からなくても充分に楽しめる作品に仕上がってる。 特撮ファンとしては、充分すぎる出来で堪能できた作品ではある。 ただ、もう一方の目、映画ファンとしてはどうか? と言うと、かなり苦しい。 実は物語があまりにも一本調子で、しかもウルトラマンを見せるためだけにあって、出ずっぱりのため、単なるお祭り作品にしか見えないと言うのが致命的な欠陥。実際この演出はウルトラマンでなく、仮面ライダーでも物語は破綻無く出来上がってしまう。子供に喜んでもらおうという演出はよく分かるし、その兼ね合いではぎりぎりの線だし、これ以上は無い物ねだりって気もするが、思い入れ無しの一見さんが楽しめるか?と問われると首を傾げる。 設定とか細かいところにはこれだけ力を入れているのに、物語そのものは完全に子供向けになってしまった。 一回くらいはこう言うのがあっても良いか。と言う感じか? そう言えば、テレビヒーローものを劇場で観たのはこれが初めてのことだったなあ。自分でも意外。 |
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ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 超全集 |
宇宙人連合 | ||||
【うちゅうじん-れんごう】 | ||||
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ウルトラセブン | 諸星ダン
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【うるとら-せぶん】 | ||||||
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ウルトラマン | ハヤタ | |||
【うるとらまん】 | ||||
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ウルトラマンエース | 北斗星司 | |||
【うるとらまん-えーす】 | ||||
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ウルトラマンジャック | 郷秀樹
|
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【うるとらまん-じゃっく】 | ||||||
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ウルトラマンタロウ |
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【うるとらまん-たろう】 | ||||||
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ウルトラマンメビウス | ||||
【うるとらまん-めびうす】 | ||||
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ウルトラマンメビウス・インフィニティ | ||||
【うるとらまん-めびうす-いんふぃにてぃ】 | ||||
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ガッツ星人 | ||||
【がっつ-せいじん】 | ||||
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郷秀樹 | ウルトラマンジャック | |||
【ごう-ひでき】 | ||||
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ザラブ星人 |
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【ざらぶ-せいじん】 | ||||||
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ジングウジ・アヤ | ||||
【じんぐうじ-あや】 | ||||
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ジングウジ・タカト | ||||
【じんぐうじ-たかと】 | ||||
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ゾフィ | ||||
【ぞふぃ】 | ||||
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テンペラー星人 | ||||
【てんぺらー-せいじん】 | ||||
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ナックル星人 | ||||
【なっくる-せいじん】 | ||||
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ニセウルトラマンメビウス | ザラブ星人 | |||
【にせ-うるとらまん-めびうす】 | ||||
|
ハヤタ | ||||
【はやた】 | ||||
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ファイナル・クロスシールド | ||||
【ふぁいなる-くろす-しーるど】 | ||||
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北斗星司 | ウルトラマンエース | |||
【ほくと-せいじ】 | ||||
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モロボシ・ダン | ウルトラセブン | |||
【もろぼし-だん】 | ||||
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ヤプール | ||||
【やぷーる】 | ||||
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Uキラーザウルス | ||||
【ゆー-きらーざうるす】 | ||||
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我々ウルトラマンは、決して神ではない。 | → | ハヤタ | ||
【われわれ-うるとらまん-は-けっして-かみ-では-ない】 | ||||
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2008年 |
幼なじみのアスカ(つるの剛史)、我夢(吉岡毅志)と共にテレビの「ウルトラマン」に夢中になっていたダイゴ(長野博)。三人が知り合った白い服の少女と共に夢を語っていた。だが大人となった今、ダイゴは宇宙飛行士の夢を捨て横浜市役所の職員として平凡な毎日を送っていた。プロ野球選手となりたいと願っていたアスカは横浜球場でボールボーイとして、科学者になりたかった我夢は科学館の職員として、やはりどこか後ろめたさを持ちつつも、平凡な生活に埋もれている。だが、ダイゴは最近になって不思議な夢を見るようになった。近所のおじさん達がウルトラマンとなって怪獣達と戦っている姿。更にそれは自分自身がウルトラマンになっているというもの。だんだんその夢は頻繁になり、ついには白昼夢まで見るようになってしまう。夢で横浜に登場した見知らぬウルトラマンを応援するダイゴ。だがその直後、現実世界にそのウルトラマンの人間体ヒビノミライ(五十嵐隼士)が現れ、ダイゴに「七人の勇士が必要だ」と語りかける… まずはこの作品をよく作ったと言うことには感謝したい。意表をつく昭和シリーズと平成シリーズの合体を破綻なくまとめ上げた脚本も褒めたいし、何より全員オリジナルメンバー+懐かしのレギュラーメンバー総出演はファンなら感涙もの。実際よくここまでキャスティングしてくれたと感謝したいくらいだ。 まずはこの合体について一言述べさせていただこう。 ウルトラマンは「帰ってきたウルトラマン」以降同一世界観で作られていた。これは放送の都合上、過去のウルトラマンたちが「兄弟」として登場すると視聴率が稼げるという制作上の利点によるものだったが(もちろん「仮面ライダー」シリーズの影響もあってのこと)、おかげで世界観が統一され、設定マニアたちが推測を交えて様々な物語を考え出す余地を与え、シリーズとして深まりを持たせることに成功した。だがそれも「ウルトラマン80」を以って終わりを告げ、それから実に20年の年月を経て平成の世に復活した「ウルトラマンティガ」は、前のシリーズとは全く異なる世界観で作られるに至った。その後連続して「ダイナ」「ガイア」が作られたが、この三部作も緩やかなつながりを持つため、一つのシリーズとして考えられる。ここにおいてウルトラマンは二つのシリーズを持つに至った訳だ。 この二つの全く異なるシリーズを合体させるきっかけを作ったのは、2006年の「ウルトラマンメビウス」の存在あってのこと。昭和時代のシリーズ最終作「ウルトラマン80」放送終了後25年も経過し(「ウルトラマン」に至っては40年ぶり)、ここで昭和シリーズの正統な続編が作られた。TV版の「ウルトラマンメビウス」はオールドファンにとっては感涙ものの演出が続出し、まさに「大きなお友達」のために作られた作品と言っても良いくらい。旧作の主人公たちが次々と登場するわ、昭和シリーズで中途半端に終わった物語に決着をつけてみせるわ、見事にオールドファンの心をがっちりとつかんでくれた。おかげで私自身も初めて前劇場作品『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』で劇場に足を運んだくらいだから。これは本当に素晴らしい作品だった。 このメビウスが昭和と平成二つの物語をつなげる形で本作は誕生するに至ったのである。 さすがに普通に物語をつなげるのは無理があるため、パラレルワールドと言う設定で、しかもメビウスがティガと知り合うことを契機として物語は作られた。ちょっとややこしくなるが、本作は正統的昭和シリーズ(メビウス)と、パラレルワールドの昭和シリーズ、パラレルワールドの平成シリーズの三つの物語をくっつけて誕生したことになる。それによって豪華なオールスターキャスト全員参加の物語が誕生したのである。 このパラレルワールドと言う設定はかなり痛し痒し。良い部分と悪い部分くっきりと目立つことになってしまった。 悪い部分というのは、物語の強引な結び付けによって、全部の過去を一旦リセットしてしまったこと。この作品はノスタルジーはあっても外伝的な要素が強く、過去からつながる設定の引き継ぎがなくなってしまった。その分、物語が表層的で薄いものになってしまった。過去からの膨大な物語、資産がほとんど生かされておらず、結果ウルトラマンたちは個性が弱く、大半が単純に登場しただけになってしまったのが痛い(前作はそこから思い切り盛り上げてくれたのに)。物語の性質上仕方なかったこととは言え、特撮ファンの目で見ると、これは結構寂しい。敵も個性が弱く、合体後の姿に至ってはCGそのもの。特に戦いも終わりくらいになると描写は特撮と言うよりもアニメーションに近い。主だった強敵は「メビウス」本編で出尽くしたとはいえ、ヒッポリト星人ではやっぱり弱いな。変身シーンまではかなり盛り上がったのに、いざ変身した後の戦いのシーンが盛り上がらなかった。 一方良い点は、パラレルワールドだけに、シリーズでは見られなかった「こうだったら良かったのに」という組み合わせが観られることだろう。この作品は特に女性の描写に力が入っていて、オリジナルキャストをわざわざ引っ張ってきて、本シリーズではありえなかった組み合わせを夫婦役としてキャスティングしている。ウルトラマンのハヤタにはフジアキコが、セブンの諸星ダンにはアンヌが、ジャック(新マン)の郷秀樹には坂田アキが(岸田森の遺影も泣かせる)、エースの北斗には南が。これら本シリーズの関係は劇中好き合っていることが繰り返し描かれているにもかかわらず、決して結ばれることなく、最後は別れてしまう運命にあった恋人たちだった。彼らがこのパラレルワールドではそれぞれちゃんと結ばれ、夫婦となって歳を取っているいるというのは、ファンとしては、観たかったものを見せられた感じで頬が緩む(残念ながら平成版の方の組み合わせは分からないが、これも知ってる人からすれば納得行く組み合わせなのだろう)。しかも単に夫婦になっているだけでなく、お互いの信頼関係をしっかり描けているのは大きい。怪我をした妻をつききりで看病してる姿もあれば、一番一緒にいてほしいはずの良人を信頼して何も言わず送り出す女性の姿もあり。それぞれのヒーローが、二人の信頼関係あって戦えるということをよく示している。さらに昭和シリーズヒロインたちが一同に介してのフラダンスのシーンなんかもあって、これだけでかなり点数を甘くしたくなる程だ。 私に限って言えば、昭和シリーズの頃は小学生で、昭和シリーズに関して少なからず思い入れと知識を持つが、しばらくの間この手のサブカルチャから離れたこともあって、平成シリーズはほとんど観ておらず、こちらの方は全然わからず。だから昭和シリーズと平成シリーズの合体と言われても本当の意味で楽しめたのは半分だけだが、それだけでも充分ノスタルジーには浸れた。 ウルトラマン登場以降の描写の弱さを置けば、概ねにおいては満足な作品とは言えるだろう。バトルシーンでの不満は『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』かTV版本編のビデオで楽しませてもらおう。 |
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大決戦! 超ウルトラ8兄弟 僕たちの好きなウルトラマン ウルトラ8大戦士編 |
アスカ・シン | ウルトラマンダイナ
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【あすか-しん】 | ||||||
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あなたの目はあなたの身体を離れ、この不思議な時間に入り込むのです | ||||
【あなた-の-め-は-あなた-の-からだ-を-はなれ-この-ふしぎ-な-じかん-に-はいり-こむ-の-です】 | ||||
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ウルトラセブン |
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【うるとらせぶん】 | ||||||
|
ウルトラマン | ハヤタ・シン | |||
【うるとらまん】 | ||||
|
ウルトラマンA |
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|||||
【うるとらまん-えーす】 | ||||||
|
ウルトラマンガイア | 高山我夢
|
|||||
【うるとらまん-がいあ】 | ||||||
|
ウルトラマンジャック |
|
|||||
【うるとらまん-じゃっく】 | ||||||
|
ウルトラマンダイナ | アスカシン
|
|||||
【うるとらまん-だいな】 | ||||||
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ウルトラマンティガ | マドカダイゴ
|
||||
【うるとらまん-てぃが】 | |||||
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ウルトラマンメビウス | ||||
【うるとらまん-めびうす】 | ||||
|
帰りマン兄さん | ||||
【かえり-まん-にいさん】 | ||||
|
ギガキマイラ | ||||
【ぎがきまいら】 | ||||
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キングゲスラ | ||||
【きんぐ-げすら】 | ||||
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キングゴルドラス | ||||
【きんぐ-ごるどらす】 | ||||
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キングシルバゴン | ||||
【きんぐ-しるばごん】 | ||||
|
キングパンドン | ||||
【きんぐ-ぱんどん】 | ||||
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郷アキ | ||||
【ごう-あき】 | ||||
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郷秀樹 | ||||
【ごう-ひでき】 | ||||
|
郷メグ | ||||
【ごう-めぐ】 | ||||
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坂田モータース | ||||
【さかた-もーたーす】 | ||||
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佐々木敦子 | ||||
【ささき-あつこ】 | ||||
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新マン兄さん | ||||
【しん-まん-にいさん】 | ||||
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スーパーヒッポリト星人 | ||||
【すーぱー-ひっぽりと-せいじん】 | ||||
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高山我夢 | ウルトラマンガイア | |||
【たかやま-がむ】 | ||||
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ダンディ4 | ||||
【だんでぃ-ふぉー】 | ||||
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7人の勇者 | ヒビノミライ | |||
【なな-にん-の-ゆうしゃ】 | ||||
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日本丸 | ||||
【にほん-まる】 | ||||
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ハヤタ・アキコ | ||||
【はやた-あきこ】 | ||||
|
ハヤタ・シン | ウルトラマン | |||
【はやた-しん】 | ||||
|
ヒビノミライ | ||||
【ひびの-みらい】 | ||||
|
藤宮博也 | ||||
【ふじみや-ひろや】 | ||||
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北斗星司 | ||||
【ほくと-せいじ】 | ||||
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北斗夕子 | ||||
【ほくと-ゆうこ】 | ||||
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マドカダイゴ | ウルトラマンティガ | |||
【まどか-だいご】 | ||||
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モロボシ・アンヌ | ||||
【もろぼし-あんぬ】 | ||||
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モロボシ・ダン | ウルトラセブン | |||
【もろぼし-だん】 | ||||
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ユミムラ・リョウ | ||||
【ゆみむら-りょう】 | ||||
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流星一号 | ||||
【りゅうせい-いち-ごう】 | ||||
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レナ | ||||
【れな】 | ||||
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2009年 坂本浩一 |
これまで長年にわたって地球と人間たちを守ってきたウルトラ戦士たちの故郷“光の国”。そこはプラズマスパークと呼ばれる人工太陽によって住民たちに超常的な力を与え、星を安定化させていた。だが、ザラブ星人の姦計により宇宙牢獄から邪悪な戦士ウルトラマンベリアルが脱出した。100体の怪獣を召喚できる“ギガバトルナイザー”を手にしたベリアルは光の国へと侵入。プラズマスパークを奪い、ウルトラ一族への復讐を開始する。偶然外宇宙にいて難を逃れたウルトラマンメビウス(五十嵐隼士)は、ベリアルと戦うため、新たな戦士を探し出す。彼が見つけたのは、ZAP
SPACYのクルーで、レイオニクス星人の遺伝子を受け継ぐ怪獣使いの青年レイ(南翔太)。そしてかつてベリアル同様力を求め、現在氷の星で訓練を受けているゼロ。まだ力が残っているウルトラマン達は、ベリアルの潜む怪獣墓場へと向かう… 『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』、『大決戦!ウルトラ8兄弟』に続く、ウルトラマン・サーガの最新作で、新しいヒーローを加えた新シリーズへと続く(であろう)一本。これまでのウルトラマンが大挙して出るとか、元首相の小泉純一郎が声優初挑戦だとか、何かと公開前にも話題を振りまいていた。 先行する『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』、『大決戦!ウルトラ8兄弟』の2本を一言でいえば、ノスタルジー。昭和のウルトラマンシリーズ、あるいは「地上編」とされた新しいウルトラシリーズを知っている人には懐かしく、そしてそのノスタルジーを見事にくすぐる作品を作ってくれていた。 これはこれで古い特撮ファンにとっては嬉しいことなのだが、これが通用するのはせいぜい2本まで。3本目ともなると流石に飽きが来る。 スタッフもそれを感じてのことだろうか。昨年まで放映されていた外伝的な「ウルトラギャラクシー」を入れたり、新しいウルトラマンとしてゼロを登場させたりと、それなりに気を遣っているようで、更に本作を起点としてゼロを中心とした新シリーズをもくろんでいるような印象を与えさせてくれる。 過去を一旦清算した上で新しい作品を作ると言う意志を汲むなら、本作にはちゃんとした意味はあった。少なくとも新しいものを生み出したいというスタッフの思いを受け取れただけで充分。 その点は認めるのだが、内容的にはちょっと満足度は低かったか。 一旦これまでのすべてのウルトラマンシリーズを精算させ(本作にはいわゆる“正統”とされる「ウルトラマン」〜「ウルトラマンメビウス」と、後に作られた“地上編”と呼ばれる3作の他、全く別の単体シリーズとして作られたもの(アメリカ産含む)までほとんどすべてのウルトラマンが登場している)、全てを受け継いで新しいウルトラマンを作っていこうという心意気は認められるものの、その分やたらたくさんのウルトラマンが登場し、しかもあっけなく退場していくため、モブシーンの中で「あ、これは!」と言う以外見所が少なく、物語性も低い。あまりにも多くのウルトラマンが出てくるので仕方ないところはあるのだろうが、もう少し物語性を深めて欲しかった。描写的にも新しい所が無く、何となくいつもの雰囲気で終わってしまった感じもある。初めての悪のウルトラマンであるベリアルも、ギガバトルナイザーに頼った戦い方なので、単体での強さが分かりづらかったし、他のウルトラマン達に出番を取られた分、ゼロの個性も低い。 物語の性質上、ここでは話を深められなかったなら、もし次回作があるなら、懐古趣味は終わらせ、ウルトラマンゼロ単体できっちり物語を作って欲しいものだ。 ただ、流石に山ほどのウルトラマンと怪獣達が次々に登場しているので、それを観てるだけで楽しくはなる。出てきた怪獣やウルトラマンの名前をどれだけ言えるかと言うゲーム的な楽しみ方も出来るだろう。そうそう。だったらハヌマーンも出て欲しかった気もするな。 |
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大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE Visual File |
アーストロン | ||||
【あーすとろん】 | ||||
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アギラ | ||||
【あぎら】 | ||||
|
アスカ・シン |
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|||||
【あすか-しん】 | ||||||
|
アストラ |
|
|||||
【あすとら】 | ||||||
|
アリゲラ | ||||
【ありげら】 | ||||
|
アングロス | ||||
【あんぐろす】 | ||||
|
アントラー |
|
|||||
【あんとらー】 | ||||||
|
EXゴモラ | ||||
【いー-えっくす-ごもら】 | ||||
|
ウィンダム | ||||
【うぃんだむ】 | ||||
|
宇宙牢獄 | ||||
【うちゅう-ろうごく】 | ||||
|
ウルトラウーマンベス | ||||
【うるとら-うーまん-べす】 | ||||
|
ウルトラコロセウム | ||||
【うるとら-ころせうむ】 | ||||
|
ウルトラセブン |
|
|||||
【うるとらせぶん】 | ||||||
|
ウルトラセブン21 |
|
|||||
【うるとらせぶん-つーわん】 | ||||||
|
ウルトラゼロキック | ||||
【うるとら-ぜろ-きっく】 | ||||
|
ウルトラ念力 | → | |||
【うるとら-ねんりき】 | ||||
|
ウルトラの父 |
|
|||||
【うるとら-の-ちち】 | ||||||
|
ウルトラの母 | ||||
【うるとら-の-はは】 | ||||
|
ウルトラベビー | ||||
【うるとら-べびー】 | ||||
|
ウルトラマン | ||||
【うるとらまん】 | ||||
|
ウルトラマン80 |
|
|||||
【うるとらまん-えいてぃ】 | ||||||
|
ウルトラマンA |
|
|||||
【うるとらまん-えーす】 | ||||||
|
ウルトラマンキング | ||||||||
【うるとらまん-きんぐ】 | ||||||||
|
ウルトラマングレート | ||||
【うるとらまん-ぐれーと】 | ||||
|
ウルトラマンジャック |
|
|||||
【うるとらまん-じゃっく】 | ||||||
|
ウルトラマンスコット | ||||
【うるとらまん-すこっと】 | ||||
|
ウルトラマンゼノン | ||||
【うるとらせまん-ぜのん】 | ||||
|
ウルトラマンゼロ | |||||
【うるとらまん-ぜろ】 | |||||
|
ウルトラマンダイナ |
|
|||||
【うるとらまん-だいな】 | ||||||
|
ウルトラマンタロウ |
|
|||||
【うるとらまん-たろう】 | ||||||
|
ウルトラマンチャック | ||||
【うるとらまん-ちゃっく】 | ||||
|
ウルトラマンネオス |
|
|||||
【うるとらまん-ねおす】 | ||||||
|
ウルトラマンパワード | ||||||||
【うるとらまん-ぱわーど】 | ||||||||
|
ウルトラマンヒカリ | ||||
【うるとらまん-ひかり】 | ||||
|
ウルトラマンベリアル | ULTRA-ACT ウルトラマンベリアル | |||
【うるとらまん-べりある】 | ||||
|
ウルトラマンボーイ | ||||
【うるとらまん-ぼーい】 | ||||
|
ウルトラマンマックス | ||||
【うるとらせまん-まっくす】 | ||||
|
ウルトラマンメビウス | ||||
【うるとらまん-めびうす】 | ||||
|
ウルトラマンレオ |
|
|||||
【うるとらまん-れお】 | ||||||
|
エメリウムスラッシュ | ||||
【えめりうむ-すらっしゅ】 | ||||
|
エレキング | ||||
【えれきんぐ】 | ||||
|
オキ | ||||
【おき】 | ||||
|
ガッツ星人 | ||||
【がっつ-せいじん】 | ||||
|
ガルベロス |
|
||||
【がるべろす】 | |||||
|
ガンQ | ||||
【がんきゅー】 | ||||
|
ギガバトルナイザー | ||||
【ぎが-ばとるないざー】 | ||||
|
ギャラクシークライシス | ||||
【ぎゃらくしー-くらいしす】 | ||||
|
キングゲスラ | ||||
【きんぐ-げすら】 | ||||
|
キングゴルドラス | ||||
【きんぐ-ごるどらす】 | ||||
|
キング・ジョーブラック | ||||
【きんぐ-じょー-ぶらっく】 | ||||
|
キングシルバゴン | ||||
【きんぐ-しるばごん】 | ||||
|
キングパンドン | ||||
【きんぐ-ぱんどん】 | ||||
|
グドン | ||||
【ぐどん】 | ||||
|
クマノ | ||||
【くまの】 | ||||
|
グロマイト | ||||
【ぐろまいと】 | ||||
|
K76星 | ||||
【けい-ななじゅうろく-せい】 | ||||
|
ケルビム | ||||
【けるびむ】 | ||||
|
ゴメス | ||||
【ごめす】 | ||||
|
ゴモラ |
|
|||||
【ごもら】 | ||||||
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サドラ | ||||
【さどら】 | ||||
|
ザラガス |
|
|||||
【ざらがす】 | ||||||
|
ザラブ星人 |
|
|||||
【ざらぶ-せいじん】 | ||||||
|
サラマンドラ | ||||
【さらまんどら】 | ||||
|
ジャシュライン | ||||
【じゃしゅらいん】 | ||||
|
シャプレー星人 | ||||
【しゃぷれー-せいじん】 | ||||
|
スーパーヒッポリト星人 | ||||
【すーぱー-ひっぽりと-せいじん】 | ||||
|
スペースペンドラゴン | ||||
【すぺーす-ぺんどらごん】 | ||||
|
ゼットン | ||||
【ぜっとん】 | ||||
|
ゼットン星人 |
|
|||||
【ぜっとん-せいじん】 | ||||||
|
ゼロスラッガー | ||||
【ぜろ-すらっがー】 | ||||
|
ゼロスラッガーアタック | ||||
【ぜろ-すらっがー-あたっく】 | ||||
|
ゼロツインシュート | ||||
【ぜろ-ついん-しゅーと】 | ||||
|
ゼロツインソード | ||||
【ぜろ-ついん-そーど】 | ||||
|
ゾアムルチ | ||||
【ぞあむるち】 | ||||
|
タイラント | ||||
【たいらんと】 | ||||
|
ダダ |
|
|||||
【だだ】 | ||||||
|
ツインテール | ||||
【ついんてーる】 | ||||
|
テクターギア・ゼロ | ウルトラヒーローシリーズEX テクターギア・ゼロ | |||
【てくたーぎあ-ぜろ】 | ||||
|
テレスドン |
|
|||||
【てれすどん】 | ||||||
|
デント | ||||
【でんと】 | ||||
|
テンペラー星人 | ||||
【てんぺらー-せいじん】 | ||||
|
ドラコ |
|
|||||
【どらこ】 | ||||||
|
ドラゴリー | ||||
【どらごりー】 | ||||
|
ナース | ||||
【なーす】 | ||||
|
ナックル星人 | ||||
【なっくる-せいじん】 | ||||
|
にせウルトラマン | ||||
【にせ-うるとらまん】 | ||||
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ネオバトルナイザー | ||||
【ねお-ばとるないざー】 | ||||
|
ノーバ | ||||
【のーば】 | ||||
|
バードン | ||||
【ばーどん】 | ||||
|
バキシム | ||||
【ばきしむ】 | ||||
|
バトルナイザー | ||||
【ばとるないざー】 | ||||
|
ババルウ星人 | ||||
【ばばるう-せいじん】 | ||||
|
ハヤタ | ||||
【はやた】 | ||||
|
バルキー星人 | ||||
【ばるきー-せいじん】 | ||||
|
バルタン星人 |
|
|||||
【ばるたん-せいじん】 | ||||||
|
榛名ジュン | ||||
【はるな-じゅん】 | ||||
|
バンピーラ | ||||
【ばんぴーら】 | ||||
|
ピグモン | ||||
【ぴぐもん】 | ||||
|
ヒビノ・ミライ | ||||
【ひびの-みらい】 | ||||
|
ヒュウガ | ||||
【ひゅうが】 | ||||
|
ファイヤーゴルザ | ||||
【ふぁいやー-ごるざ】 | ||||
|
プラズマスパーク | ||||
【ぷらずま-すぱーく】 | ||||
|
プラズマスパークフラッシュ | ||||
【ぷらずま-すぱーく-ふらっしゅ】 | ||||
|
ブラックキング | ||||
【ぶらっくきんぐ】 | ||||
|
プレッシャー星人 | ||||
【ぷれっしゃー-せいじん】 | ||||
|
フログロス | ||||
【ふろぐろす】 | ||||
|
ベムスター | ||||
【べむすたー】 | ||||
|
ベムラー |
|
|||||
【べむらー】 | ||||||
|
ベリュドラ | ||||
【べりゅどら】 | ||||
|
ベロクロン | ||||
【べろくろん】 | ||||
|
ホー | ||||
【ほー】 | ||||
|
マグマ星人 |
|
|||||
【まぐま-せいじん】 | ||||||
|
マグラー | ||||
【まぐらー】 | ||||
|
ミクラス | ||||
【みくらす】 | ||||
|
ムカデンダー | ||||
【むかでんだー】 | ||||
|
ムサシ | ||||
【むさし】 | ||||
|
メトロン星人 | ||||
【めとろん-せいじん】 | ||||
|
モロボシ・ダン | ||||
【もろぼし-だん】 | ||||
|
モンスロード | ||||
【もんすろーど】 | ||||
|
ユリアン | ||||
【ゆりあん】 | ||||
|
リトラ |
|
|||||
【りとら】 | ||||||
|
リフレクト星人 | ||||
【りふれくと-せいじん】 | ||||
|
ルナチクス | ||||
【るなちくす】 | ||||
|
レイ | ||||
【れい】 | ||||
|
レイブラッド星人 | ||||
【れいぶらっど-せいじん】 | ||||
|
レイモン | ||||
【れいもん】 | ||||
|
レオゼロキック | ||||
【れお-ぜろ-きっく】 | ||||
|
レッドキング |
|
|||||
【れっどきんぐ】 | ||||||
|
ロベルガー二世 | ||||
【ろべるがー-に-せい】 | ||||
|
ワイドゼロショット | ||||
【わいど-ぜろ-しょっと】 | ||||
|
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2010年 アベユーイチ(監) |
かつてウルトラマンゼロ達によって倒されたウルトラマンベリアルが異次元で復活した。強大な銀河帝国を築いたベリアルはウルトラマン達の次元に邪悪な尖兵ダークロプスを多量に送り込んでくる。兄弟達よりベリアル帝国の本拠地を探る任務を受けたゼロは、ある惑星で人間の兄弟と出会う。弟を助けるために瀕死となった兄ランの姿を借り、一体化することで彼を救うゼロ。その後、惑星エスメラルダの王女"エメラナ姫"と出会ったゼロだが… かつて日本のお茶の間を席巻し、現在も細々と思いついたように新作が作られている「ウルトラマン」だが、円谷の方ももうテレビを作る体力を失ってしまったか、ここのところは年に一回程度劇場作品を作るくらいになってしまった。 それでこれまでのウルトラマンを総括する形としてこれまで『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(2006)、『大決戦!超ウルトラ8兄弟』(2008)、『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(2009)、?の三作が作られてきたのだが、これらはどれも痛し痒しという感じ。これら三作に共通するのは懐古趣味。古いオリジナル版の「ウルトラマン」シリーズを知っている人には懐かしいウルトラマンや人物が出てくるために嬉しくなるし、ヒーローものとして新しいファンも拡大できていた。 ただ、三作目の『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(2009)に関しては多少毛色が違った。これまでの懐古趣味だけでなく、新しいヒーローとして新しいウルトラマンであるウルトラマンゼロが登場したのだ。 で、本作の出来の方だが、確かに懐古趣味は随分入っているものの、それほど悪くはないというのが正直な感想(それでも懐かしいヒーローが出る度、心の中で歓声を上げてるあたり、私自身のいい加減さが…特撮ファンの性というものか?)。 物語をあんまり単純にはせず、主人公たちに旅をさせてその場その場で世直しのような戦いをさせ、新しい仲間を得ていくという、特撮と言うよりもアニメか古いロール・プレイング・ゲームのような物語にしたのは、この作品については結構うまくはまっているし、お子様向きの物語としていい具合。 これは主人公のウルトラマンゼロがこれまでのウルトラ兄弟とは性格がずいぶん違うからなんだろう。 これまでのウルトラマンは人間を越えた力だけでなく、その性格も基本父性的な慈愛に溢れた性格付けがされている。そのため、「神のような」キャラになっていた。その分幅が狭く、人間時はともかく、ウルトラマンになってしまうと後は姿形が変わっただけでやってることは同じになってしまうという問題があった。2作目『大決戦!超ウルトラ8兄弟』がウルトラマンに変身した途端に面白くなくなったのはまさにそれが原因だ。 それを反省したか、新しいウルトラマンゼロは未完成キャラとして性格付けされた。具体的には、正義感溢れる人物だが、やや思慮が足りないところがあり、公共的な正義よりも自分自身の思う正義を優先する。目の前にある不幸を見逃すことができないという、まるで「マジンガーZ」の兜光二のような、ヒーローアニメの原点のような性格に仕上げて見せた。 このため、人間体にならずとも、ウルトラマンの姿のままちゃんと物語を進行させることができるようになった。これまでの作品が、基本的に物語は人間が進め、ウルトラマンは戦うためだけに出していた構図を完全に変えることができたのが大きい。そのため、人間体、ウルトラマン体のどちらにも物語進行が担われ、その分幅のある物語を作ることができたのだ。 だからこの作品は、これまでの「ウルトラマン」の映画作品とは毛色が全く異なるのだ。 「ウルトラマン」誕生から半世紀。ここで全く新しい可能性が作られたということになる。そんな意味ではまさしく新しい「ウルトラマン」のメルクマールとなった作品となった訳である。 物語自体がかなりお子様向きだが、これこそが新しい「ウルトラマン」の姿として捉えるべきであろう。 …今思い出したが、レビュー書き始めた時は「たぶん酷評になるだろう」という気分だったのに、いざ書いてみるとノッてしまって肯定的なレビューになってた。こんなこともあるもんだ。 |
アイアロン | ||||
【あいあろん】 | ||||
|
アイアロンソニック | ||||
【あいあろん-そにっく】 | ||||
|
アストラ |
|
|||||
【あすとら】 | ||||||
|
アナザースペース | ||||
【あなざー-すぺーす】 | ||||
|
アヌー | ||||
【あぬー】 | ||||
|
アバンギャルド号 | ||||
【あばんぎゃるど-ごう】 | ||||
|
ウルティメイトゼロ | ||||
【うるてぃめいと-ぜろ】 | ||||
|
ウルティメイトフォースゼロ | ||||
【うるてぃめいと-ふぉーす-ぜろ】 | ||||
|
ウルトラセブン |
|
|||||
【うるとら-せぶん】 | ||||||
|
ウルトラゼロアイ | ||||
【うるとら-ぜろ-あい】 | ||||
|
ウルトラゼロブレスレット | ||||
【うるとら-ぜろ-ぶれすれっと】 | ||||
|
ウルトラの父 |
|
|||||
【うるとら-の-ちち】 | ||||||
|
ウルトラの母 | ||||
【うるとら-の-はは】 | ||||
|
ウルトラマン | ||||
【うるとら-まん】 | ||||
|
ウルトラマン80 | ||||||||
【うるとら-まん-えいてぃ】 | ||||||||
|
ウルトラマンA |
|
|||||
【うるとら-まん-えーす】 | ||||||
|
ウルトラマンキング | ||||||||
【うるとら-まん-きんぐ】 | ||||||||
|
ウルトラマンジャック |
|
|||||
【うるとら-まん-じゃっく】 | ||||||
|
ウルトラマンゼノン | ||||
【うるとら-まん-ぜのん】 | ||||
|
ウルトラマンゼロ | ||||
【うるとら-まん-ぜろ】 | ||||
|
ウルトラマンタロウ |
|
|||||
【うるとらまん-たろう】 | ||||||
|
ウルトラマンヒカリ | ||||
【うるとら-まん-ひかり】 | ||||
|
ウルトラマンマックス | ||||
【うるとら-まん-まっくす】 | ||||
|
ウルトラマンメビウス | ||||
【うるとら-まん-めびうす】 | ||||
|
ウルトラマンレオ |
|
|||||
【うるとら-まん-れお】 | ||||||
|
エスメラルダ | ||||
【えすめらるだ】 | ||||
|
エメラナ | ||||
【えめらな】 | ||||
|
エメラル鉱石 | ||||
【えめらる-こうせき】 | ||||
|
カイザーベリアル | ||||
【かいざー-べりある】 | ||||
|
鏡の星 | ||||
【かがみ-の-ほし】 | ||||
|
ガル | ||||
【がる】 | ||||
|
ギル | ||||
【ぎる】 | ||||
|
グル | ||||
【ぐる】 | ||||
|
グレンドライバー | ||||
【ぐれん-どらいばー】 | ||||
|
グレンスパーク | ||||
【ぐれん-すぱーく】 | ||||
|
グレンファイヤー | ||||
【ぐれん-ふぁいやー】 | ||||
|
グレンファイヤーキック | ||||
【ぐれん-ふぁいやー-きっく】 | ||||
|
グレンファイヤーパンチ | ||||
【ぐれん-ふぁいやー-ぱんち】 | ||||
|
ゴーネビーム | ||||
【ごーね-びーむ】 | ||||
|
ゴーネビュート | ||||
【ごーね-びゅーと】 | ||||
|
叫べナオ | ||||
【さけべ-なお】 | ||||
|
ジャンブレード | ||||
【じゃん-ぶれーど】 | ||||
|
ジャンバード | ||||
【じゃん-ばーど】 | ||||
|
ジャンファイト | ||||
【じゃん-ふぁいと】 | ||||
|
ジャンブレード | ||||
【じゃん-ぶれーど】 | ||||
|
ジャンボット | ||||
【じゃんぼっと】 | ||||
|
ジャンミサイル | ||||
【じゃん-みさいる】 | ||||
|
シルバークロス | ||||
【しるばー-くろす】 | ||||
|
スペースニトロメタン | ||||
【すぺーす-にとろ-めたん】 | ||||
|
ダークゴーネ | ||||
【だーくごーね】 | ||||
|
ダークロプス | ||||
【だーく-ろぷす】 | ||||
|
ディフェンスミラー | ||||
【でぃふぇんす-みらー】 | ||||
|
ディフェンスミラーゼロ | ||||
【でぃふぇんす-みらー-ぜろ】 | ||||
|
デルスト | ||||
【でるすと】 | ||||
|
ナイトムーバー | ||||
【ないと-むーばー】 | ||||
|
ナオ | ||||
【なお】 | ||||
|
ハスキー | ||||
【はすきー】 | ||||
|
バトルアックス | ||||
【ばとる-あっくす】 | ||||
|
バラージの盾 | ||||
【ばらーじ-の-たて】 | ||||
|
ビームエメラルド | ||||
【びーむ-えめらるど】 | ||||
|
光の国 | ||||
【ひかり-の-くに】 | ||||
|
必殺風車 | ||||
【ひっさつ-かざぐるま】 | ||||
|
ヒロ | ||||
【ひろ】 | ||||
|
ファイヤーコア | ||||
【ふぁいやー-こあ】 | ||||
|
ファイヤースティック | ||||
【ふぁいやー-すてぃっく】 | ||||
|
ファイヤーダッシュ | ||||
【ふぁいやー-だっしゅ】 | ||||
|
ファイヤーフラッシュ | ||||
【ふぁいやー-ふらっしゅ】 | ||||
|
ブリガンテ | ||||
【ぶりがんて】 | ||||
|
ベリアルウイルス | ||||
【べりある-ういるす】 | ||||
|
ベリアル銀河帝国 | ||||
【べりある-ぎんが-ていこく】 | ||||
|
炎の海賊 | ||||
【ほのお-の-かいぞく】 | ||||
|
マイティスター | ||||
【まいてぃ-すたー】 | ||||
|
マルチバース | ||||
【まるち-ばーす】 | ||||
|
マレブランデス | ||||
【まれぶらんです】 | ||||
|
ミナ | ||||
【みな】 | ||||
|
ミラーキック | ||||
【みらー-きっく】 | ||||
|
ミラーナイト | ||||
【みらー-ないと】 | ||||
|
ミラーナイフ | ||||
【みらー-ないふ】 | ||||
|
ミラーハレーション | ||||
【みらー-はれーしょん】 | ||||
|
ミラーパンチ | ||||
【みらー-ぱんち】 | ||||
|
焼き鳥 | ||||
【やき-とり】 | ||||
|
ユリアン | ||||
【ゆりあん】 | ||||
|
ラン | ||||
【らん】 | ||||
|
レギオノイド | ||||
【れぎおのいど】 | ||||
|
レギオビーム | ||||
【れぎお-びーむ】 | ||||
|
名称 | ||||
【】 | ||||
|
|
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突如日本だけに地中から巨大生物が現れるようになった。通常兵器では太刀打ち出来ないその生物は禍威獣と呼ばれるようになり、様々な形態の禍威獣が現れた。それらに対応するため、日本政府はスペシャリストを集結させ、禍威獣特設対策室専従班、通称“禍特対”を設立した。そして新たな禍威獣出現と共に出動するが、電気を吸っては周囲にまき散らす巨大禍威獣通称ネロンガを相手に、全く手が出せなかった。そんな時、空から光が落ち、そこから禍威獣と同サイズの人型の巨大生物が出現し、瞬く間にネロンガを退治して姿を消した。禍特対班長田村君男(西島秀俊)は、禍威獣以外にもウルトラマンと呼称されるその巨大人型生物の調査を始めることとなった。そんな時、ウルトラマン調査のため禍特対に分析官浅見弘子(長澤まさみ)が赴任し、隊員の神永新二(斎藤工)とバディを組むこととなる。秘密主義で打ち解けない神永にいらだちを感じる浅見だったが、そんな時に又新たな禍威獣が出現する。 かつてオタクのアイコン的存在だった庵野秀明は、2010年代に入ってから新しいコンセプトとして「シン」を冠する作品をこれまで二作世に出した。一つは世界に認められる日本のアイコンともなっているゴジラをリブートした『シン・ゴジラ』(2016)であり、もう一つが、これも世界的に認められた大ヒットアニメの完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』(2020)である。どちらも庵野秀明の思い入れがたっぷり詰まった好作だった。監督が本気で作ると、ここまでのものが出来るという実力を遺憾なく発揮した二作だった。この二作品で間違いなく庵野は日本のトップクリエイターとなったことを内外に広く認めさせた。 この「シン」シリーズは四作が予定されており、本作『シン・ウルトラマン』は三作目に当たる。 ただし庵野は企画脚本に回って、盟友である樋口真嗣に監督を任せた。 樋口真嗣はある意味とても不遇な監督でもある。実力はあるのに、何故か作る作品がみんなぱっとせず、樋口監督を応援する人たちも、「またか」と思わされ続けていた。樋口監督の場合、脇に回って技術的なことや折衝などをやらせるときっちりやるのに、監督という責任のある立場はどうも苦手らしい。おそらく人が良すぎて他人の言うことを最大限叶えようとした結果、本来持つソリッドな演出が出来ないまま映画が完成してしまう結果を呼んだからだろうと思っている。それでも例えば『シン・ゴジラ』なんて樋口監督のサポート無しでは完成出来なかったというのだから、サポート役に徹すれば良い役割を果たす。 それで今回は監督として表に出ているので、実は本作は観るのが少々怖い部分もあったのだが、初日にいそいそと観に行ってしまった。 一見してからの感想を言おう。 まず本作は色々細かいところで問題点はある作品だが、全体的には私は肯定する。パーセンテージで言えば、否定20%。肯定80%と行ったところか。でも否定の部分もちゃんと意味は受け止められるので、そこも含めて肯定しよう。 ここからが本文になるが、あらかじめ言っておくとだいぶ長文になる。 まずそもそもから「ウルトラマン」というコンテンツの映画にはいくつかの種類がある。 一つには、その時テレビ放映していた作品を映画にするパターン。なんせリアルタイムで観ているウルトラマンを劇場で観られるので、確実な集客が望める。過去『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』(1998)から始まったこの手法は途中の休眠期間はあるものの、伝統的に続いている。今はこれがメインで作られている。 二つ目に、似たパターンではあるが、ウルトラマンの集合としてのドラマを作るもの。旧作から新作まで登場したウルトラマン達が大挙して出演し、同じく大挙して現れる怪獣と戦うものとなる。最初に出したのが『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』(1974)で、それから長らく作られていなかったが、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(2006)で復活。このヒットによって以降は定期的に作られるようになった。この場合劇場オリジナルの新しいウルトラマンを出演させてウルトラマンゼロのように重要なキャラを作ったりもしているので、コンテンツとしては重要なものになっている。 三つ目に、完全オリジナルのウルトラマンを突然劇場に投入する方法もある。これまでに『ウルトラマンゼアス』と『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』(2001)と『ULTRAMAN』(2004)の三本が作られた。これらはこれまでテレビで登場したウルトラマンは登場しない(若しくはフィクションとして解釈されている世界)世界観の中の完全オリジナルで、劇場後に照れ秘シリーズが作られたことも共通している。ただし、これは当たり外れがとにかく激しいため、相当な賭けであり、かなりの覚悟が必要となる(実際にコケた『ULTRAMAN』は危うく円谷の身売りまでささやかれていたほど)。 四つ目の方法として、テレビシリーズの再編集版というのもある。『ウルトラマン』(1979)、『ウルトラマン物語』(1984)、『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』(1984)の三作が作られているが、テレビの再編集版に少しの新作映像を入れれば済むため、コスパは良いものの、多用すると視聴者にそっぽ向かれてしまうため、多用は出来ない最終手段みたいな方法となる。 さて、それで本作はどのパターンに入るのかというと、全く新しいパターンとして作られたものとなる。四つ目の方法に近い部分もあるものの、全てが新作映像なので、やはり当てはめることは出来ないだろう。 本作の特徴。それはテレビシリーズ「ウルトラマン」のリメイクという点である。リブートであれば、毎年テレビシリーズでもやってるし、新解釈という意味でなら劇場版なら既に『ULTRAMAN』でやっている。だが本作はリブートではない。オリジナル版の「ウルトラマン」の再解釈である。ここにきて五つ目のパターンが作られることになった。 リメイクと言うことであって本作は基本的に「ウルトラマン」の文脈に沿った物語展開をしているし、出てくる禍威獣(怪獣)や外星人(宇宙人)も「ウルトラマン」に登場したものばかりになってる。明らかに「ウルトラマン」の再解釈若しくは新解釈を目指している。 しかし最も難しいものに手を突っ込んでしまったものだ。 特撮オタクであればやってみたい夢ではある。しかしこれをやる場合、ほとんど全員、文章で行うだろう。「私はこう思う」というエクスキューズを付けて文章で開陳するなら、それを読む人は温かい目で見てくれるし、時として褒めてもくれる。 だが、それを映像でやるのは暴挙である。 映像とは同じ土俵であり、作ってしまったら多かれ少なかれオリジナルに傷を付ける。 ウルトラマンはオリジナルのテレビシリーズの出来の良さもあるが、不出来な部分も含めて大変愛されている作品であり、その愛されているものに敢えて新しい解釈を加えるならば、旧来のファンの恨みを買うのは必至である(現にその発言はネットで結構大きくなってる)。これに手を突っ込む勇気にはまず最大限リスペクトしたい。 では一体何をリメイクの肝にしたか。ここが重要になるのだが、それはこれまでのウルトラマンシリーズで、できるだけ見ようとしなかった部分。つまり、「何故ウルトラマンは人を守るか」という点である。 ウルトラマンは神ではないが、かなり全能に近い高位次元的存在である。それが何故人間というちっぽけな存在を気に掛けて守ろうとするのか。これに関しては解釈では数多く見られている。前述のように文章であれば、可能性としていくつかの解釈は私も目にしている。でもこれは深く考えないようにしてることが多い。人間には分からない何らかの理由があるとか、ひたすら善意でという解釈で思考を止めてしまった方が良い。そもそも作り手自身が考えてないことの方が多いのだから。 本作は敢えてそこを描写することで、ウルトラマンの行動様式に解釈を付けてみた。 高位次元的存在にとって人類などは知能を持った動物のようなものだ。何もしないなら放っておいても良いが、もし宇宙の秩序に手を出すようならば、抹殺の対象となる。本作に登場するウルトラマン個体名リピアも、あくまで観察対象として人類を眺めるために地球に来ていたようだ(この辺は「ウルトラマン」ではなく「ウルトラセブン」の設定に近いし、ほぼ『天元突破グレンラガン』の設定と同じだ) ただ、リピアはその任務に彼なりの嫌気を感じていた。それは任務の退屈さではなく、人類とは距離を置いて、心情を理解しないように務める任務に、人類を害獣扱いして檻から出ようとしたら抹殺するという任務自体にストレスを感じていたのだろう。 しかも人類は後に彼らウルトラマン達のような進化を遂げる可能性さえ持っていたことが暗示されており、そのような存在を抹殺することに相当なストレスを感じていたようだ。 そしてリピアは禁断の方法。人類の一個体と融合することで、人類を理解しようと考えた。 これによって人間の感情が入り込む。融合元の神永のパーソナリティを受け入れることで、深い人類愛を理解するようになった。 本来冷徹に人類の危険性を観測する側が、人間と融合することで今度は人類を守ることを選択するようになる。高位次元的存在の特権的立場を捨てて、死の可能性を持つようになったとしても、それ以上の満足を得ている。 この点が本作の再解釈のメインとなる部分。 ウルトラマンが人類を守るのは、人類を守ろうと思う人の意思を取り込んで、それに共感したからということになる。しかしラストでゾーフィによってその方法は重大な犯罪である事が示されているので、地球人に肩入れするというのは、宇宙の秩序の面からするなら、最大級の裏切りである。言うなれば、檻に閉じ込めた害獣を愛してしまって、それを命を賭けて守ろうとするようになってしまったようなものだから。 そう考えると、手っ取り早く人類抹殺を考えたザラブの方がむしろ宇宙の秩序を守る側に立っているし、人類に利用価値を付け加えて生き延びさせようとするメフィラスの方が遥かに現実主義である。 リピア=ウルトラマンはそのような外星人の考えではなく、人類を愛するという純粋な愛情で地球を守ることを選択した。 これがウルトラマンが人類を守る理由である。これまで触れてこなかった解釈をここでぶつけてきた。 尤もこれは解釈としては新しいものではなく、西部劇では既に『シェーン』(1953)で使われているし、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990)や『アバター』(2009)などで多く使われているパターンだ。だが、それを明確にしたことによって、「ウルトラマン」のシリーズは完全に再解釈されてしまったことになる。 これを書いている時点で劇場公開から一週間。初日の熱に浮かされたように褒めちぎっていた論調が徐々に薄れ、批判が上がってきている理由の一端は、これに危機感を覚える人が大変多いからだと思っている。 その上で私はどうこれを感じているかというと、「全部受け入れる」に近い。良いじゃんその解釈で。 尤もこれに関しては、劇中避難をかわす言動もあって、これを受け入れにくい人は、これは「マルチバースだから」と思うとダメージも軽減する。ウルトラマンの世界は「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」以降、並行世界の物語として全ての作品を一つの世界観で見るようになった。その一つの宇宙ではウルトラマンはこう言う解釈で存在するのだと思えば良い。 |
浅見弘子 |
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【あさみ-ひろこ】 | ||||||
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ウルトラマン |
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【うるとらまん】 | ||||||
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大隈泰司 | ||||
【おおくま-たいし】 | ||||
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カイゲル |
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【かいげる】 | ||||||
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禍威獣 |
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【かいじゅう】 | ||||||
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加賀美 | ||||
【かがみ】 | ||||
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禍特対 |
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【か-とく-たい】 | ||||||
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ガボラ |
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【がぼら】 | ||||||
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神永新二 |
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【かみなが-しんじ】 | ||||||
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狩場邦彦 | ||||
【かりば-くにひこ】 | ||||
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小室肇 | ||||
【こむろ-はじめ】 | ||||
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ゴメス |
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【ごめす】 | ||||||
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ザラブ |
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【ざらぶ】 | ||||||
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ゼットン |
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【ぜっとん】 | ||||||
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ゾーフィ |
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【ぞーふぃ】 | ||||||
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そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。 | ゾーフィ | |||
【そんなに-にんげん-が-すき-に-なったのか-うるとらまん】 | ||||
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滝明久 |
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【たき-あきひさ】 | ||||||
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田村君男 |
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【たむら-きみお】 | ||||||
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中西誠一 | ||||
【なかにし-せいいち】 | ||||
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ネロンガ |
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【ねろんが】 | ||||||
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パゴス |
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【ぱごす】 | ||||||
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早坂 | ||||
【はやさか】 | ||||
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船縁由美 |
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【ふなべり-ゆみ】 | ||||||
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ベータカプセル | → |
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【べーた-かぷせる】 | ||||||
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ペギラ |
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【ぺぎら】 | ||||||
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マンモスフラワー |
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【まんもす-ふらわー】 | ||||||
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宗像龍彦 | ||||
【むなかた-たつひこ】 | ||||
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メフィラス |
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【めふぃらす】 | ||||||
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ラルゲユウス |
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【らるげゆうす】 | ||||||
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リピア | ||||
【りぴあ】 | ||||
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