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マイケル・ドハティ
Michael Dougherty

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鑑賞本数 合計点 平均点
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書籍

_(書籍)

_(書籍)
2019 ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 監督・脚本
2018
2017
2016
2015 クランプス 魔物の儀式 監督・製作・脚本
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008 ブライアン・シンガーの トリック・オア・トリート 監督・製作総指揮・脚本
2007
2006 スーパーマン リターンズ 原案・脚本
ストーリー・オブ・スーパーマン 〜スーパーマンの全て〜 出演
2005 ルール 封印された都市伝説 脚本
2004
2003 X-MEN2 脚本
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986
1985
1984
1983
1982
1981
1980
1979
1978
1977
1976
1975
1974 10'28 オハイオ州コロンバスで誕生

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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
<A> <楽>
メアリー・ペアレント
アレックス・ガルシア
トーマス・タル
ジョン・ジャシュニ
ブライアン・ロジャーズ
製作総指揮: ザック・シールズ
バリー・ウォルドマン
ヒロ・マツオカ
大田圭二
ダン・リン
ロイ・リー
坂野義光
奥平謙二(製)
マイケル・ドハティ
ザック・シールズ(脚)
カイル・チャンドラー
ヴェラ・ファーミガ
ミリー・ボビー・ブラウン
渡辺謙
チャン・ツィイー
ブラッドリー・ウィットフォード
サリー・ホーキンス
チャールズ・ダンス
トーマス・ミドルディッチ
アイシャ・ハインズ
オシェア・ジャクソン・Jr
デヴィッド・ストラザーン
アンソニー・ラモス
エリザベス・ラドロウ
ジョナサン・ハワード
CCH・パウンダー
ジョー・モートン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ゴジラとムートーの戦いから五年が経過した。地球には巨大生物が存在することが明らかとなり、それまで極秘で活動していたモナークはおおっぴらに怪獣調査が出来るようになっていた。それまでの調査から、地球各地に休眠中の怪獣を発見し、それぞれ見守っていたのだが、怪獣不要論に傾く政府や世論は休眠中の怪獣を抹殺するように命じられていた。そんな中、中国でモスラと呼ばれる怪獣を保護していたモナークのエマ・ラッセル博士(ファーミガ)は怪獣と交信を可能とする“オルカ”の開発を行っていた。モスラの幼虫と交信が可能になりかけた時、環境テロリストがモナーク基地に押し入り、オルカを強奪。エマと娘のマディソンを拉致してしまう。自体を重く見たモナークはエマの元夫の科学者マーク・ラッセルチャンドラー)に協力を要請する。
 東宝の誇るゴジラ。今や日本だけでなくレジェンダリーでもシリーズ化された。既にギャレス・エドワーズによる『GODZILLA ゴジラ』(2014)が作られ、今回は完全にその続編として作られた。これまでに作られた『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)と合わせ、モンスターバース・シリーズの一本として作られた。
 前作『GODZILLA ゴジラ』はミスリードによって、ゴジラは凶悪な怪獣ではなく、むしろ世界を維持するための存在というオチが付いたが、これはこのレジェンダリーシリーズの方向性を形作った。
 これまでゴジラのシリーズでは、基本的にゴジラは人類の敵であり、地球を破壊する存在だった。そのためこのモンスターバースはこれまでのゴジラシリーズとは全く逆な存在となった。
 そのため物語上明確な悪役が必要となる。前作『GODZILLA ゴジラ』ではムートーがそれに当たるが、本作ではライバルキャラとして最も人気のあるキングギドラを登場させた。基本設定では怪獣は地球の環境維持をするワクチン的な存在だが、キングギドラだけは宇宙から飛来したもので、地球産のものではないし、これまでのシリーズでゴジラとキングギドラは一切手を組むことなく、一貫してライバルキャラなので、ゴジラの相手をするのはぴったりな存在だ。
 基本的には本作は「ゴジラ対キングギドラ」と言って良いくらいに二体の怪獣の激突に特化した作品となる。その分人間ドラマが割り食ってしまって、すごく単純になってしまったものの(単純以前の問題という話でもある)、怪獣プロレス好きにとっては、これほど高揚するものはない。
 それに、昨年公開された『GODZILLA 星を喰う者』(2018)ではせっかくキングギドラ出したのに、全然活躍させられずにストレスが溜まってた身としては、ゴジラとキングギドラの激突が観られただけでもう充分

 正直な話を言えば、これでレビュー終わってもいい。だって本当にそれだけしか見所ないんだから。

 だがそれではレビューとしてどうかとも思うので、もう少々、これまでのゴジラシリーズの兼ね合いで本作を語ってみたい。

 ゴジラという怪獣映画は長く作られてきたため、ゴジラの存在についても様々。もちろん最初に登場した『ゴジラ』(1954)は完全に人類の敵だった。その存在感故に名作ともなったのだが、続編を作る際にはこのままだと作りにくくなってしまったため、人類を気にもせず、他の怪獣戦う事を目的とする乱暴キャラ、そして一応人類を守る側に入っていく。昭和の後期作品はゴジラはヒーローのアイコンになってしまった。
 その後、平成シリーズとも呼ばれる『ゴジラ』(1984)によって仕切り直しとなり、このシリーズではほぼ一貫してゴジラは人類の敵という姿勢を崩さなくなった。VSシリーズでは、タイトルの「VS」の後に続く怪獣の方が人類の味方をしているパターンが多くなっていく。
 更に仕切り直しのミレニアムシリーズと呼ばれる『ゴジラ2000 ミレニアム』(1999)以降の作品は、一本ごとに仕切り直しでゴジラを基本的に敵として描くようになっていった。
 その後完全仕切り直しで『シン・ゴジラ』(2016)があって、これで日本で作られたゴジラは現時点で最後になってる。

 そのため本作は昭和シリーズとだいぶ似通っている。ゴジラとラドンとキングギドラが出ることから、基本は『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964)となるが、多数の怪獣が登場して戦い続けるという『怪獣総進撃』(1968)にも近い内容になる。
 

 更に『怪獣総進撃』はお祭り感が高い作品だったが、その後の北村龍平監督の暴走作品『ゴジラ FINAL WARS』(2004)があって、むしろ本作はそっちの方に近い感じである。
 そもそも『FINAL WARS』自体が『怪獣総進撃』を多分に意識してる感じがあって、その意味では本作は順当な進化の過程とも言える。『FINAL WARS』の場合、最後に「おお!キングギドラが出た!」と思ったらちょっと違ったカイザーギドラで、がっつんがっつん殴り合うだけの戦いになってしまったためにやや不満があったが、本作は最強の敵として完全にキングギドラなので、その意味でもありがたい。
 強いて言うなら、キングギドラは制空権を取って終始ゴジラを見下ろして戦おうとし、それを引きずり下ろすための努力というのを観たかったところもあるんだが、それは個人的な趣味の領域だろう。

 あと、本作では全く語られることがないのが人間ドラマ。それなりに盛り上げようと考えているようなのだが、怪獣をあまりに中心におきすぎたお陰で何もかもすっかり色あせてしまったのがちょっと残念。
 芹沢に関してはまあともかくとして、人類を裏切ったエマに関してはその説明もモチベーションも描かれないため、なんでこんなことをした?という疑問に一切答えてない。その辺不必要と割り切るのかどうかで本作の評価は変わるだろう。

 その辺の問題はあるものの、私に関して言わせてもらえれば、本作はとても面白い作品だといおう。
製作年 2019
製作会社
ジャンル
売り上げ
原作
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