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2015 | |||||||||
2014 | |||||||||
2013 | ハンガー・ゲーム2 監督 | ||||||||
2012 |
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2011 | 恋人たちのパレード 監督 | ||||||||
2007 | アイ・アム・レジェンド 監督 | ||||||||
2005 | コンスタンティン 監督 |
ハンガー・ゲーム2 2013 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2013ゴールデン・グローブ歌曲賞 2013放送映画批評家協会歌曲賞、アクション映画賞、アクション映画女優賞(ローレンス) 2014MTVムービー・アワード作品賞、男優賞(ハッチャーソン)、女優賞(ローレンス)、格闘シーン賞、悪役賞(サザーランド)、役作り賞(バンクス)、シャツなし演技賞(クラフリン)、フェイバリット・キャラクター賞(カットニス) |
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アイ・アム・レジェンド | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2008MTVムービー・アワード男優賞(スミス)、作品賞 2008サターン主演男優賞(スミス)、SF作品賞 |
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2009年。遺伝子治療による画期的な癌の特効薬が完成した。だが、それは強力なウィルス性の伝染病に変質。人間を次々と病魔に冒していった。そして3年後。死滅してしまったニューヨークでたった1人、ウィルスに耐性を持つ科学者のロバート・ネビル(スミス)は孤独の中で生き残っていた。彼は孤独と闘いながら特効薬の開発を続け、愛犬サムとともにほかの生存者の存在を信じて無線で交信を続けていた… リチャード・マシスン(『激突』の原作者)のSF小説「地球最後の男」の映画化。同原作では『地球最後の男』(1964)、1971年に『地球最後の男 オメガマン』(1971)に続く三度目の映画化になる。 出来として決して悪い作品ではない。むしろネタとしてB級SFにしかならない作品を、よくここまで人間中心の物語にしたとは思う。本作はSF作品と言うよりは究極の孤独に耐える人間ドラマとして観るべき作品だろうとも思うし、それなりに評価も上げたい。 本作を人間ドラマと限定して考える限りは色々なものが詰め込まれている。自分以外の仲間が誰一人いない中、精神的な安定を保たせるために出来る限り人としての生活を送ろうとする姿勢や、そんな中突然現れた人間に戸惑いを隠すことが出来ない、そんな人間を演じたスミスの好演が光る作品とは言える。スミスは『アイ,ロボット』(2004)に続いてSF大作の主演だが、SFとは割と相性が良いようだ。監督のローレンスも前作『コンスタンティン』(2005)のようなCGに頼った姑息な演出ではなく、人間の描き方も上手くなっている。 無人のマンハッタンを使った遊びもたっぷりあって、特に前半は楽しめる。人の全くいなくなったブロードウェイの看板とかにも結構遊び心が込められてたりする(バットマンの模様の胸に「S」の字が光ってたりとか)。 ただ、本来がマシスンが描いたのは、かなり強烈なオチが待っており、“アイ・アム・レジェンド”というのは、とんでもないマイナスの意味に捉えられているのだが、本作はそれをすっぱり抜かしてしまった。折角題を『The Lastman on Earth』から『I am legend』という題にしたというのに。何とも勿体ない話である。 その意味ではいくらでも面白くできた作品だったし、これを現代のイラク戦争につなげることも出来たのに(ウィルスの発信地であるマンハッタンを「グラウンド・ゼロ」と言ってみたり、イラク戦争でアメリカ軍のゲリラ狩りのようなダーク・シーカーズ探索も、現代のアメリカに向かってのアンチテーゼとして作れたはずなのだ)、その魅力を見事に全部すっぱりと抜かしてしまった。勿体ないと言うよりも、なんでこんな脚本にした?という思いの方が大きい。 ただ、これをSF映画として観てしまうと山ほどツッコミ所満載になってしまうのがちょっと問題。そう言う事を気にしてしまうとどうしようもないが、どうしてもそう言う目で見てしまう自分がいる。 いくらでも出てくるが、本当にちょっとだけ以下に。嫌な思いをする可能性があるので、閲覧はご注意を。 <ミュータント化した人間はダーク・シーカーズと呼ばれるらしいが、他のリビングデッドものとは異なり、かなり知性が高いのが特徴的。ロバートに対して、かつてロバート自身が使った複雑な罠を仕掛けてみたり、こっそりロバートを観察して住んでる家を突き止めてみたりと、これまでにない知性を持っている。これが本作の面白い点なのだが、そこから基本的に逃げるだけでそれに対抗する手段をロバートは取っていない。実際ニューヨークから逃げ出して郊外に移るとか、完全密閉式の要塞を作って、そこで寝泊まりするとか、最低でも塒を複数用意しておくべきなんだろうけど、基本的にその対抗手段を一切取ってないために、ちょっとしたミスで全てを失ってしまう。ロバートはそこまでセンチメンタルだったのか、それともどこかに自殺願望があったんだろうか? 最初の鹿狩りのシーンがある。多分これは鹿にはウィルスに耐性があるという事だろうけど、犬は耐性を持ってないのだから、サムに噛みつくよう命令するのはまずいだろ?そう言えばライオンとか鳥とかもいたけど、犬は駄目だって理由は一言説明しても良かったんじゃない? ダーク・シーカーズは感染した犬をペットのように使っていたけど、人間でさえあれだけ知性を減退させるのに、犬は飼い慣らせるものなの? ロバート自身は自分が地球最後の男と思っていたようだが、ちゃんと横のつながりはあったことが最後に発覚。かつてロバートは遺伝子治療のホープで雑誌にも載ってた位なのに、3年の間誰も接触しなかったのも妙な話。 致命的なのは、タイトルは「I am Legend」なのだが、ラストシーンで「He is Legend」と言わせてしまったことかな?タイトルに帰って欲しかったもんだ。> |
コンスタンティン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2005ホラー大賞第9位 2005外国映画興収第10位 |
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天国と地獄に属するものを見分けることができる特殊な能力を持つコンスタンティン(リーヴス)。かつてこの能力を疎ましく思い、自殺を試みた結果、生還はしたものの、その能力は逆に顕著となり、更に自殺という大罪を犯してしまったために地獄行きが決定してしまう。自分の魂をなんとかして天国行きに変えようと、彼は天使と契約して人間界に進入してくる悪魔の退治屋を行っている。一方、ロサンジェルス市警の女刑事アンジェラ(ワイズ)は、双子の妹イザベル(ワイズ二役)が謎の飛び降り自殺を遂げた事実を受け入れることが出来ず、その真相を究明しようと独自の調査を始めていた。やがて、アンジェラはコンスタンティンへと行き着く。アンジェラの訴えにとりつく島もない素っ気ない態度のコンスタンティンだったが、今世界に起こりつつある異変がアンジェラに関係する事に気づき、共に行動を開始するのだった。 革新的な描写で話題となった『マトリックス』(1999)により一躍映画界の寵児となったリーヴスだったが、『マトリックス』のネオのイメイージに固まってしまうことを恐れてか、最近は結構色々な役にチャレンジしていた。ただ、そのイメージチェンジは成功せずに、結局同じような役に舞い戻ってきてしまった。そういえば前にリーヴスは『ディアボロス 悪魔の扉』(1997)で悪魔との交わりを描いた作品の主人公もやってたけど、それとは違ってるんだろう?とか思いながら劇場へ。 まず一つ言いたいこと。 原作は読んでないけど、完全にこれ、ノリはアメコミそのまんまだ。しかも、リーヴスの性格を全く無視して原作の性格に合わせてる(のだろう)が、これがまず致命的な点。リーヴスは決して器用な役者じゃない。いや、役の狭さで言えばハリウッドスターの中では随一と言っても良いくらい。つまり、役に合わせることが出来ない人だということ。彼を主人公にするんだったら、脚本と演出で役の方をリーヴスの方に合わせなければならない。原作ファンにはどれだけ不評であろうと、映画として成り立たせるためには、そうしなければならなかったのに、根本的なその点を見落としてる。『マトリックス』のネオ役は確かに彼にはまっていたが、リーヴスをダークヒーローに仕立てるのは実に難しい。基本的にまじめな顔しかしないし、しかも無表情なんだから、マッチョな役は徹底的に似合わない。彼を映えさせるつもりなら、もっと感情的に繊細な役柄を設定しなければならないはず。対してここで描かれるコンスタンティンは悪魔や天使に対し、タメ口で、駆け引きするような役なんだから、心臓に毛が生えていて、更に精神までも筋肉で出来てるような人間でないと全然映えない。繊細なリーヴスにはとうてい出来ない。何のことはなく、一言で言えばミスキャストだって事…しかし、考えてみると、この人だからこれだけ宣伝できるのは確かか(笑) 物語は全く新味がなし。演出も最早見慣れたCGばかりだし、期待していた荒廃したロスの町並みも、単に炎が出てるだけで、目が痛いだけ。金をかけるんだったら、もうちょっと考えて欲しい。 概ね天使が出てくる作品は当たりが少ないけど、本作もまさにその通り。特に本作の場合は天使が人間的すぎるので、別段天使である必要が無かった。あと一ひねり、二ひねりが欲しかった。聖書的キー・ワードをバラバラに入れれば良いってもんじゃ無かろう? 別段怒るほどの作品ではないが、仮に本作がシリーズ化されたとしても、2作目以降は劇場で観ることはないだろう。人にお勧めする気も起きない。 |
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