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ジョン・ワッツ
Jon Watts

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書籍

_(書籍)

_(書籍)
2019 スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 監督
2018
2017 スパイダーマン:ホームカミング 監督・脚本
2016
2015 COP CAR/コップ・カー 監督・製作・脚本
2014 クラウン 監督・脚本
2013
2012
2011
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
<A> <楽>
ケヴィン・ファイギ
エイミー・パスカル
ルイス・デスポジート
ヴィクトリア・アロンソ
トーマス・M・ハメル
エリック・ホイサーマン・キャロル
スタン・リー
アヴィ・アラッド
マット・トルマック(製)
クリス・マッケナ
エリック・ソマーズ(脚)
トム・ホランド
サミュエル・L・ジャクソ
ゼンデイヤ
コビー・スマルダーズ
ジョン・ファヴロー
J・B・スムーヴ
ジェイコブ・バタロン
マーティン・スター
マリサ・トメイ
ジェイク・ギレンホール
アンガーリー・ライス
トニー・レヴォロリ
レミー・ハイ ブラッド
ヘムキー・マデーラ
ヌーマン・アチャル
マイケル・マンド
J・K・シモンズ
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 サノスとアベンジャーズの最終決戦からほどなく。自分を本物のヒーローにしてくれたアイアンマン=トニー・スタークの死から未だ立ち直ることの出来ないピーター・パーカー(ホランド)は、これまでのように町の平和を守り続けていたが、その心は喪失感にさいなまれていた。そんな折、高校の修学旅行でヨーロッパに行くこととなり、恋するMJ(ゼンデイヤ)との仲を進展させようと気負う。そんな折、世界中で次々と異変が起きていた。調査に向かったニック・フューリー(ジャクソン)は、そこで怪物と戦う男と出会う。ミステリオを名乗るその男(ギレンホール)は、別な次元から敵を追ってやってきたという。そして次に怪物が現れるのは、ヨーロッパと言うことが分かるのだが…

 

スパイダーマン:ホームカミング 2017
<A> <楽>
ケヴィン・ファイギ
エイミー・パスカル
ルイス・デスポジート
ヴィクトリア・アロンソ
パトリシア・ウィッチャー
ジェレミー・ラーチャム
アヴィ・アラッド
マット・トルマック
スタン・リー(製)
ジョナサン・ゴールドスタイン
ジョン・フランシス・デイリー
ジョン・ワッツ
クリストファー・フォード
クリス・マッケナ
エリック・ソマーズ(脚)
トム・ホランド
マイケル・キートン
ジョン・ファヴロー
ゼンデイヤ
ドナルド・グローヴァー
タイン・デイリー
ジェイコブ・バタロン
ローラ・ハリアー
マリサ・トメイ
ロバート・ダウニー・Jr
グウィネス・パルトロー
クリス・エヴァンス
トニー・レヴォロリ
ガーセル・ボヴェイ
ヘムキー・マデーラ
ボキーム・ウッドバイン
ローガン・マーシャル=グリーン
マイケル・チャーナス
マイケル・マンド
ケネス・チョイ
ハンニバル・バレス
マーティン・スター
セレニス・レイバ
トゥンデ・アデビンペ
J・J・トター
エイブラハム・アッター
ティファニー・エスペンセン
アンガーリー・ライス
カーク・R・サッチャー
スタン・リー
イーサン・ディゾン
エイミー・ヒル
ジェニファー・コネリー
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
シリーズ
 超人的能力を受け、“クモ男”としてNYクイーンズの平和を守ってきたクイーンズ高校の学生ピーター・パーカー(ホランド)は、アヴェンジャーズのトニー・スターク(ダウニー・Jr.)に見いだされ、ハイテクスーツと共にアヴェンジャーズの準隊員として使命を受けた。だがアイアンマンとして忙しいトニーはなかなか指令を与えてくれず、お目付役のハッピー(ファヴロー)からもほとんど無視される状況だった。そんな中、明らかにオーバーテクノロジーをの武器を持った強盗団に出くわし、そこでの乱闘の帰りに親友のネッド(バタロン)に自分がスパイダーマンである事がばれてしまう…
 最初にスパイダーマンが銀幕に現れて衝撃を受けた『スパイダーマン』(2002)から既に15年。その間にトビー・マグワイア主演のシリーズ3作、アンドリュー・ガーフィールドによる『アメイジング・スパイダーマン』(2012)が2作はさみ、更に『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』(2016)にも登場し、マーベルの一翼を担うようになったスパイダーマンシリーズ。随分長続きしたものだ。
 そして『シビル・ウォー』で半分カメオ出演のような形で登場したトム・ホランド版スパイダーマン.。ついにその第一作目が登場となった。
 少しシリーズの歴史を振り返ってみよう。
 トビー・マグワイア版の『スパイダーマン』はヒーロー作品に革命を起こし、以降のマーベル作品を中心としたスーパーヒーロー作品の先鞭を付けた作品となる。
 それは勿論CGの発達によって出来るようになった描写能力に負うところが大きいが、それだけではない。
 それまで割と画一的な描かれ方をしていた従来のヒーロー像から外れた主人公の存在感こそが一番の強みだった。 
 それまでのヒーローは悪を倒すためにあらゆるものを犠牲としながら孤独な戦いを行うし、少なくとも自分自身について悩むことは無い。人よりも優れた力を躊躇無く正義のために使う。そんな存在だった。
 ところが
『スパイダーマン』に出てくるピーターは、スーパーパワーを持っていても冴えなず、思春期特有の悩みを持ったキャラで、ヒーローとしての自覚も低い。それが自分自身を受け入れていくという、一種の青春ものとして描かれたからこそ、ヒーロー作品の広がりを見せる事が出来た。
 従来の普通の映画の作り方でヒーローものが作れるという事実に気づかされたことから、ヒーロー作品はどんどん増えていったのだ(この辺分かっておらず、従来の作り方に固執したDCは完全に立ち後れてしまったわけだが)。
 ただし、新しい手法としても、同じパターンは何回も使えない。
 リブート版の『アメイジング・スパイダーマン』がまるで面白くなかったのは、まさに同じ手法でリブートしてしまったからだ。色々作りたいことも多かっただろうし、設定的にもこれから描くべきものはあったはずなのだが、作品に驚きが一切無かったため、失敗作に終わってしまった。
 それで本作は全く切り口を変えてみた。
 主人公のパーカーをより幼くさせ、ヒーローとして半人前以下の存在にさせてみたのだ。これはとても新鮮。
 本作のピーターは、高校生活を満喫する15歳という若さで、叔父さんの死に立ち会ってるわけでもないから、心に暗さがない。当然ノブレス・オブリージュなんてものを自覚もしてない。自分に与えられたスーパーパワーを解放させて酔いたいし、人助けは自分の良心だけに負う趣味でしかない。
 要する
に強大な力を持ってしまったお子様というのが本作のピーターの立ち位置となる。確かに今までにないとても新鮮な設定である。
 実はこの高校生のヒーローとしてのピーターの姿はコミック版・アニメ版では
「アルティメット・スパイダーマン」という作品で描かれている。そして同じように実写では自分勝手な大人版のヒーローを描く『ハンコック』(2008)『Gガール 破壊的な彼女』(2006)というのがある。しかし思春期真っ盛りでこんな勝手な性格のヒーローを実写映画で描くのは初の試みとなった。
 それが一つの大きな良さとなっている。
 ただこれだけでは単純に主人公が巻き込まれて暴れるだけの話になるため、その枷を付けることになった。
 それが先輩ヒーローとしてのアイアンマンの存在である。
 アイアンマンことトニー・スタークは、ヒーローとしての先輩というだけではない。かつてピーターと同じく自分の得た強大な力を自分の良心だけで用いようとして、その後長きにわたる戦いを経て成長した性格的にも先輩キャラである。すっかりベテランとなって落ち着いているが、彼にとってピーターの存在は、過去の自分が通ってきた道を歩み始めた後輩ということになる。
 いわば、
歴戦の勇者が振り返りたくも無い過去を突きつけられ、せめて自分が正しい成長を促してやろうという老婆心でつきあってるという感じになる。これはトニーだから出来る事で、例えばキャプテン・アメリカとかソーとか、他のアベンジャーズのキャラでは出来ない役回り。上手い人選と言える。しかも基本的に放置することによってスパイダーマンのサイドキック(サポート役の相棒)化も防いでいる。
 だから配役の絶妙さというのがまず本作の強みとして考えられるだろう。

 そして物語もそんな設定に合わせている。
 ヒーローものと考えると、ついつい大がかりで、地球侵略とか政治的なものを考えがちだが、今回登場するヴァルチャーは悪党としてのスケールがとても小さい。
 中小企業の社長という設定の彼が考えているのは、家族に不足無く食べさせることであり、従業員に給料をやって養うというレベル。少々違法性があっても、そのためだけに働いている。
 スケールが大きければ良いというものでは無い。高校生のヒーローが守る適正レベルのヴィランはこれくらいがぴったりするし、この位だから、戦いも見応えがあるというものだ。単に敵がでかければ良いってもんじゃない。それにヴァルチャーの正体がばれた瞬間は、全然予測しておらず、これまでの伏線が一気に収束していく感じで、「見事」と言いたかった。

 高水準にまとめられ、しかも楽しい。これは良い作品だ。

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