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サイモン・キンバーグ
Simon Kinberg

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書籍

_(書籍)

_(書籍)
2019 X-MEN:ダーク・フェニックス 監督・製作・脚本
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1973 8'2 ロンドンで誕生

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X-MEN:ダーク・フェニックス 2019
<A> <楽>
サイモン・キンバーグ
ハッチ・パーカー
ローレン・シュラー・ドナー
トッド・ハロウェル
スタン・リー
ジョシュ・マクラグレン(製)
サイモン・キンバーグ(脚)
ジェームズ・マカヴォイ
マイケル・ファスベンダー
ジェニファー・ローレンス
ニコラス・ホルト
ソフィー・ターナー
タイ・シェリダン
アレクサンドラ・シップ
ジェシカ・チャステイン
コディ・スミット=マクフィー
エヴァン・ピーターズ
コタ・エバハート
アンドリュー・ステリン
スコット・シェパード
ハンナ・エミリー・アンダーソン
サマー・フォンタナ
アトー・エッサンドー
ブライアン・ダーシー・ジェームズ
ハルストン・セイジ
★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
MARVEL
 アポカリプスから世界を救ったことにより、エグゼビア・スクールは社会に認知され、チャールズ(マカヴォイ)の積極的な働きかけもあって、困難な災害救助のプロフェッショナルとして政府からも賞賛されるようになっていった。そんな時、スペースシャトルの事故に出動要請があり、X-MENメンバーは宇宙へと向かうのだが、救助の際ジーン(ターナー)が爆発に巻き込まれてしまう。幸い怪我もたいしたことなく、地上へと戻るのだが…
 2011年の『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)で一旦仕切り直しとなったシリーズも本作で4作目。『X-MEN:アポカリプス』(2016)で新しくX-MENとなったメンバーを中心とした直接の続編となり、宣伝によれば最終作となる。
 X-MENシリーズはMARVEL作品の中でも中核にあたる作品である。最初から集団ヒーロー作品として作られた本作は他の単独キャラクターシリーズと異なり、重層的なキャラクター描写が特徴で、大変厚みのある物語が特徴となる。
 コミックでは後に他のMARVELの単独ヒーロー達が集まってアベンジャーズとなっていくが、それに先行して始まっており、時にアベンジャーズや単独ヒーロー達と関わりを持ちながら、独自のシリーズとして現在も展開中である。
 映像化に関してもアベンジャーズのシリーズよりも早く始まり、一度完結までしながら、リブートという形で現在も映画が作られている。
 現在MARVEL作品は三つの製作会社で作られている。他の二つはパラマウントでアベンジャーズ。ソニー(コロムビア)でスパイダーマン。そして20世紀フォックスでX-MENとファンタスティック・フォーが展開中。それぞれ独自に作っていたのだが、パラマウントのアベンジャーズが大ヒットしたため、他のシリーズの取り込みが始まっている。
 そんな中、最高のヒットとなった『アベンジャーズ エンドゲーム』(2019)にぶつける形で本作が作られた。対抗意識が見え見えだが、フォックスの意地というものも感じられた。
 その意気や良し。

 という事で、結構それなりに期待をして観に行った。

 実際期待してなかったと言えば嘘になる。私としても旧三部作は思い入れがあるし、『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014)は見事に二つの世界をつないだ名作だと思ってる。

 その上で言わせてもらうと、本作ははっきり「駄作」である。

 本作の最大特徴はジーン・グレイが破壊的衝動に目覚めてしまって人類の敵になってしまうと言うものなのだが、これは旧作の最終作『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(2006)の焼き直しとなる。
 そもそも同じストーリーで作るとするなら、明らかに旧作版を超える意気込みと脚本が必要になるはずなのだが、それが全然出来ていない。目標点に全く到達してないのに無理矢理作ってしまった感じ。

 演出の水準除けば何もかもが今ひとつなのだが、一番の問題は、このタイミングでこの物語を作ってしまったことだったと思われる。
 なによりキャラの魅力が全然出ていない。
 X-MENの魅力はいくつもあるが、複数のヒーローが様々な葛藤を乗り越えて一つの目標(概ね強大な敵)に向かって行くことがある。そのために必要なのは個々のキャラの魅力となるのだが、同時にキャラが多いという事は、一人一人の描写に充分に時間かけられないと言うことでもあり、どうしても不十分になってしまう。
 それを回避するために、旧シリーズではウルヴァリンを明確な主人公にして、彼と、数人だけを魅力的に見せようとした。またアベンジャーズでは一人一人の主人公の映画を作り、それが集まるという豪華版で作っていた。
 この作り方が正しかったと考えるならば、その意味では本作は大きな過ちを犯してる。
 何よりまずいのは、キャラクターの魅力が全然伝わらないのだ。
 本作の主人公たるジーンは『X-MEN:アポカリプス』に続いての登場となるが、そこでの登場はちょい役だったし、ほとんど存在感がなかった(と言うより、あの作品ではジーンは思い切りスター・ウォーズ ジェダイの復讐(1983)ディスってたので、それだけでジーンが嫌いになった)。そもそもあれが成長したら本当にファムケ・ヤンセンになるか?顔も体格も全く違うんだけど。
 ジーンだけでない。他のサイクロップスもストームもナイトクローラーも練り込みが足りないために全く描写が追いついてない。
 更にこれまで複数回に渡って登場してきたキャラを早々に退場させてしまったことも問題。未熟なキャラばかり残してしまったため、まとまりがなくなってしまった。

 これを解消させるには、これに至る前にもう一本作っておけばとは思うんだよな。こんな「世界の終わりです」みたいなものじゃなくて、もっと軽くて、個々のキャラの描写を掘り下げるようなものを。
 作る気になったらいくらでも作れたのだ。例えばジーンの不調。ナイトクローラーとミスティークの関係。クイックシルバーとマグニートーの関係。ストームの使命。逃げているウルヴァリンを追う話も出来たし前作の後のサイロックのことでも良い。いろんなものが作れるはずだった。これら全部を一つの物語にまとめたって良い。でもそういうオムニバスっぽい作品が一本作れていたらだいぶ印象が変わった気はする。

 キャラの練り込みが足りない上にストーリーに目新しさもないので、結果として大変薄い内容だった。

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