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30 |
読書 |
英国一家、日本を食べる 下
三ヶ月の日本の旅で忙しく動き回る著者一家。今度は西日本にやってきて、京都、大阪、沖縄を中心に日本料理を食べ尽くす旅を描く。
上巻の東日本編に続き西日本を中心に描く食紀行。上巻ほど皮肉は効いていなかった感じはあるが、食べられないものは素直に不味いと言う姿勢ははっきりしている。ラストにあった日本最高峰の料亭というのは、一生食べられないものと思うととても羨ましく思う。 |
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41話 |
赤石は大二を除く五十嵐家の抹殺をベイルに命じる。大挙して襲ってくるギフジュニアとベイルを食い止めるウィークエンドだが、その中でアルティメットリバイらと戦っていたベイルは急に苦しみ出す。
敵はギフデモス。
赤石および大二との戦いは続く。前回の戦いで大二は結局フェニックスに戻ってしまったため、話は全く進んでおらず、同じような展開が続く。親として責任を取ろうと、五十嵐元太と狩崎真澄が死地に臨んでいるが、それももったいぶって決着は後回し。概ねストレスが溜まるばかりの話だった。
ベイルは肉体を失っていたのを無理矢理バイスタンプの力で肉体を保たせていたが、それもそろそろ限界のようで、このままでは遠からず滅びを待つことになるらしい。しかしベイルの死はそのまま元太の命を失うと言うことになるっぽい。
ようやくウィークエンドも量産型デモンズドライバーの開発に成功。二種類のデモンズトルーパーが登場している。 |
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28 |
映画 |
RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編]君の列車は生存戦略(2022) |
不治の病に冒された妹・陽毬を救うため、謎のペンギン帽子に命じられるまま“ピングドラム”を探すことになった双子の兄・冠葉と弟・晶馬。2人はやがて、彼らと同様に大切な人を思ってそれぞれ奔走する荻野目苹果、夏芽真砂子、多蕗桂樹、時籠ゆりたちと出会い、互いの運命が交錯する中で懸命に"ピングドラム”を追い続けるのだった。
2011年。東日本大震災が起こり、気分的にはだいぶ落ち込んでいたその時期、一本のアニメ作品が投入された。「少女革命ウテナ」の幾原監督による「輪るピングドラム」という作品で、上映開始から話題になっていた。当時「生存戦略」という言葉がアニメ界隈の流行になっていたが、それ以上に物語が複雑で非常に分かりづらいのも特徴だった。そしてこの当時が一番Twitterが活躍した年でもある。ほぼリアルタイムで「輪るピングドラム」の考察が次々に流れてくるので、それを眺めているだけで内容が理解出来たような気になっていく。最終的には自分では全く思いも付かない考察に至って、たいへん感心した思いがある。それが本当かどうかはともかく、私はそれで理解した。
その考察について語るのは後半に譲ることにするが、それを前提に前編である本作を観ていると、思う事は主に描写についてとなる。
11年前に「輪るピングドラム」が放映されたとき、シンプルさと緻密さのコントラストが見事な作品だと思った。主要キャラ以外のキャラクターは丸と四角だけのピクトグラムで表され、バンクシーンも多用。金が無いという世知辛い現実があるのだろうが、それを工夫で乗り切った感がとても良かった。
そして2022年という今の時代に新作パートを作ったら、その質のあまりの違いに驚かされることになった。10年で特にCG関係の描写力が極端に上がっているという事実により、新作パートと旧作パートの描写が全然違っていた。途中に新作パートを挟まなかったのはその理由だろうが、それは正しい選択だっただろう。下手に新作を挿入したら、そのギャップでちぐはぐな描写になっていたはずだ。
本作は内容的にはテレビ版の前半部分を素直に作っているが、テレビ同様前知識無しで素直に観る限り全く分からない。それこそ一度通してテレビ版を観て、ちゃんと考察が出来てないとまるで分からない。
少なくともこんな中途半端な作品をよく作ったもんだと思う。でもこれが好きってのが困ってしまうところだ。 |
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読書 |
デキる猫は今日も憂鬱6
仕事の帰り道でスーパーのアルバイター仁科を見かけた幸来。ところが体調の悪かった仁科は幸来の目の前で倒れしまう。行きがかり上彼女の家まで送り届けることになるが、そこはかつて幸来自身のものを思い起こさせる汚部屋だった。
掌編オムニバスの話だが、今回は仁科の話がちょっと長めに取られている。部屋を綺麗にすることを最大の趣味とする諭吉にとって、汚部屋の掃除は最高の娯楽であるというオチ。相変わらず面白い。
連載当初からずっと読んでるが、ついにアニメ化だそうで。しかしどうやって?10分くらいの作品? |
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ムービーマガジン 1975-1989(2022) |
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<楽> |
浦崎浩實 |
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26 |
映画 |
CGで若返ったキャラ |
第1位 |
アントマン |
マイケル・ダグラス(ハンク・ピム) |
第2位 |
トロン:レガシー |
ジェフ・ブリッジス(ケヴィン・フリン) |
第3位 |
ホビット(シリーズ) |
スマウグ(オーランド・ブルーム) |
第4位 |
ターミネーター 創世記 |
T-800(アーノルド・シュワルツェネッガー) |
第5位 |
ピーウィーのビッグ・ホリデー |
ピーウィー(ポール・ルーベンス) |
第6位 |
X−MEN:ファイナル ディシジョン |
チャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート) |
第7位 |
ベンジャミン・バトンの奇妙な生涯 |
ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット) |
7 movie actors made impossibly young by CGI |
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読書 |
イエスタデイ
大学時代の“僕”は東京のバイト先で木樽という同年齢の男と知り合った。生まれも育ちも東京なのに完璧な大阪弁を喋る木樽との会話は楽しかったが、ある日突然木樽から、自分の恋人と付き合って欲しいと言われて戸惑う。
著者の「ノルウェイの森」を思わせる大学時代の話。ネタもビートルズの歌からだから、実際にそれを意識したのだろう。すごく瑞々しく、ノスタルジックな思いにさせてくれる。短編と言うことで死人は誰も出てないけど。 |
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24 |
映画 |
えんとつ町のプペル(2020) |
常に煙りまみれで空が見えない煙突だらけの町。そこで鉄くずから一体のゴミ人間(窪田正孝)が生まれた。皆から疎まれ壊されそうになったそのゴミ人間はえんとつ掃除屋のルビッチ(芦田愛菜)と出会う。名前の無いゴミ人間に、ルビッチは「ハロウィン・プペル」と名付け、二人は仲良くなる。実はルビッチは父親の言葉を信じて空には星があるのだと主張し、それで仲間はずれにされていたのだ。星を見るという夢をプペルに語るルビッチ。
多芸で知られるお笑いコンビのキングコングの西野亮廣が最も成功したのが絵本製作で、なんと10年をかけて作り上げた「えんとつ町のプペル」が最大のヒットとなるだろう。当時テレビ番組とかでとにかく良く取り上げられて、西野はコメンテーター達から褒めちぎられていたものだ。
その内映画にもなるだろうと、友人と喋ったことがあったが、その後美麗な画を作ることで有名なSTUDIO 4℃が制作で作るということで、凄いのが出来るのではないかと思っていた。
実は劇場に観に行こうとも思っていたのだが、公開後あんまり評判が良くなかったのと、コロナのこともあったので、後で観れば良いと思っていたが、早くもネット配信で観られるようになったのを機に観させてもらった。
とにかく画が綺麗。これだけは確かだった。
確かなのはそれだけだった。
物語は並程度。悪い訳ではないが、凄く面白いとも言えない。この程度の作品であればアニメにする必要性は無かったかな?ただ流石STUDIO 4℃。とにかく美麗な画面を堪能さえすれば良いという作品となる。
一応言わせてもらうと、ルビッチ役を芦田愛菜にしたのは間違ったと思う。無茶苦茶浮いてたし、無理矢理台詞言わせられてる感じがあって、聞いていて痛々しい。プペルの窪田正孝は良い感じだが、それ以外の他の役も今ひとつ。こういう作品はプロの声優にやらせないと駄目だよ。
それと人の感情があまりに薄い。「こうすればこういう反応をする」という見事にステロタイプの言動と反応に、人間観察の浅はかさばかりが際だつ。絵本で止めておくのが無難だった。
結果として、画面の美しさ以外に語るべきものがない作品というだけだ。 |
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16話 |
ヒトツ鬼になって暴れてしまった雉野つよが激しく落ち込む一方、素直にみんなに感謝の言葉を語る桃井タロウ。そして押しかけメンバーのような形になった桃谷ジロウ。新メンバーの追加には慎重なはるかと真一。
敵は恐竜鬼。ゲーム実況をしていた青年がSNSで中傷されたことで怒りを覚えて変身したヒトツ鬼。そして恐竜鬼ング。倒されるとジュウレンジャーのアバターギアを落とす。
新入メンバーの桃谷ジロウに旧メンバー達が振り回される話。全く空気を読めず、親切を押しつけるキャラのため、みんなが迷惑してしまう。こう言うキャラを出すのが井上脚本の特徴。
ジロウは二重人格らしく、タロウのお供として満足している一方、何かを機に性格と記憶が変わり、タロウを倒して唯一のドンブラザーズとなろうとしている。お供たちの力を奪う能力を持っていて、キジブラザー以外の三人の力を奪った。正気に戻ったら全員に土下座していたが、どうも人格が不安定な感じだ。
一方、タロウは生還するために力を貸したソノイと会話している。会話はすれ違うが、お互いに正々堂々戦う良きライバルとして認定したようでもある。
少しずつだがタロウの性格が変化している。仲間を褒めたり、謝ったり出来ているので、最初の頃からは成長しているように見える。
いつも通り敵を倒すとアバターギアが落ちるが、ジュウレンジャーのギアだけでなくドラゴンレンジャーのギアも落ちていて、それは桃谷ジロウの元にやってきている。これが一体何を意味するのか?
<イヌブラザーは犬の本能があるらしく、餌を目の前にすると這いつくばって食おうとするし、「お手」をやられるとついやってしまう。今までそんな設定なかったと思うが?
ドンドラゴクウにびんたを放つはるかだが、あれだけ勢いよく腕を振り始めたのに、実際のびんたは撫でる程度になってる。> |
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23 |
読書 |
新仮面ライダーSpirits20
村雨はバダン本部で暗闇大使が変身したサザングロスと相対する。既に正気を失っていたサザングロスはかつて大首領が閉じ込められていた異次元との扉をを無理矢理こじ開けようとし、それに乗って村雨のZXは異世界へと向かう。一方、バダンとデルザー軍団双方の攻勢が始まり、残ったライダー達は人間を守るために前線で戦い続ける。
村雨がバダンに戻った理由は、暗闇の牢獄に直接向かうためだった。しかし既にそこには大首領がいないので、大首領と倒す目的ではないようなのだが、そこはまだはっきりしていない。一方、デルザー軍団で生き残っていた狼長官が意外な強さを見せて残った全ライダーと戦っている。色々個性を引き出してるな。 |
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1話 |
ストームフロントの事件が決着し、世界は小康状態を保つ。スターライトと共に超能力管理局に勤めることになったヒューイはザ・ボーイズから脱退し、静かな生活を手に入れたが、妻を失ったブッチャーと離婚を突きつけられたMMはくすぶっていた。
過激な展開を見せた第二部から少しだけ時間が経過し、人間関係はだいぶ変化している。セブンの求心力は落ち、特にホームランダーは世間から不信の目で見られ始めている。そのため、超能力管理局からの応援を受けたスターライトが共同リーダーにされる。
一方のザ・ボーイズは前回ラストで出てきたヴィクトリアによって超能力管理局の管理下に入る事になった。ヒューイはザ・ボーイズではなく管理局の職員となり、上の立場にあるが、むしろブッチャーによる二重スパイのような立場。MMも抜けたため、今はブッチャー、フレッチャー、キミコの三人だけ。
今回はヴィクトリアが全ての中心にいる。人の頭部を破壊出来る能力者だが、それを気取られないようにしている。何か裏があるのは確実なんだが、底が見えてこない。
あと、ストームフロントはやはり死んでなかった。彼女もまだ登場してくるんだろうか?ホームランダーとの会話で、ホームランダーを頂点とするアーリア人の支配者階層を作ろうとしていたらしいが、まだ諦めていないらしい。
セブンとザ・ボーイズの関係は複雑になった。ホームランダーを殺したいクイン・メイヴと、息子のライアンの居場所を知りたいホームランダーはわざわざブッチャーに会いに来るし、それを嫌うブッチャーもいつの間にかカウンセラーのように話を聞いていたりする。ヒューイが管理局にいるので、今のところ三つ巴。
今回のビリー・ジョエルの楽曲が使われるが、内容にそぐわない明るい曲が使われている。
<過激な描写は良いんだが、最初の能力者の殺人は流石に何か食いながら観られなかった。> |
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52TOYS MEGABOX MB 11PC プレデター 光学迷彩Ver. |
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21 |
映画 |
バッタ君町に行く(1941) |
ブロードウェイの外れにある邸宅の一隅に虫たちが住んでいた。音楽家で旅に出ていたバッタの青年ホピティが帰ってきて、恋人の蜜蜂のハニー・ビーと再会した。ところがそんなホピティを狙うギャングの親分であるカブトムシのビーグリー・ビートルが子分の蚊のスマックと蝿のスワットを使ってはホピティの邪魔をし、ハニーの善良な父親であるミスター・バンブルをいじめるのだった。だがそんな中、この館が壊されることになってしまう。
世界的なアニメ映画史において外せない作品はいくつか存在するが、その中で本作は最重要の作品の一つだろう。ディズニーによって開発発展したアニメーションはディズニー独自のものではないことを示してくれたことで、アニメーションの可能性を示すことが出来たのだから。
本作の特徴を言うならば、動物の擬人化と、台詞の重要性があるだろう。擬人化については既にディズニーによってなされているが、基本それは台詞よりもパフォーマンスの方に偏ったものだったが、ドラマ性を深めるためには台詞が必要不可欠。そこにディニズニーにはない魅力を詰め込もうとした感じで、とにかく軽快な会話が身上の作品になった。その結果ストーリーも面白くなった。
そしてもう一点が、擬人化と共に演出のデフォルメがある。アニメーションをよりリアルに近づけるのではなく、省略することで、アニメーションならではの演出を入れたこと。具体的に言うならば、昆虫たちの生活の中で時がどんどん過ぎているのだが、彼らは基本的に普通に動いているのに、背景だけがめまぐるしく展開するようなシーンがあるが、よくこのような動きを考えついたと感心したが、これによって演出がとにかく上手く出来ている。この演出方法は後の日本アニメーションに取り入れられていった。も力が入っているので、文句の言いようない上手い作品になっていた。
話そのものは他愛ないものかもしれないけど、地上げ屋とかギャングとかアダルトな話題をふんだんに使って、全世帯に観られる内容になってるし、これもアニメーションならではの省略によってテンポが良いので、意外に内容が詰まっていて良い具合。
なにせ突出して演出が上手いので、今の時代に観ても全く遜色ない。特にアニメ好きだったら、これはなんとしても観て欲しい作品でもある。 |
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40話 |
一輝やさくらの言葉を受け入れられない大二はとことんウイークエンドに敵対することを宣言する。大二の心を取り戻すためにどうすればいいか分からなくなった一輝だが、そんな一輝に両親の元太と幸実は派手な夫婦げんかを見せつける。そこで一輝は本気の兄弟げんかをすることを心に決める。
敵は仮面ライダーホーリーライブ。そしてギフデモス。
兄弟の心がバラバラになってしまったことに思い悩む一輝とさくらの姿が描かれる話。派手な兄弟げんかになるが、半ばそれが殺し合いになってしまう。こんな兄弟げんかは正直観たくなかった。しかも大二は赤石に連れ去られてしまい、今回で話は終わってない。
一方でウイークエンドに襲いかかるデッドマンの群れに対するのはジャンヌ、オーバーデモンズ、アギレラの三体だが、赤石の変身するギフデモスには全く敵わなかった。そしてギフデモスによって殺されそうになった光の身代わりになったのは太助だった。
<喧嘩の演技で一輝を騙した元太は、「これで朝ドラに出られるかな」と言っていた。売り込み?
本気で一輝を倒そうとする大二のホーリーライブだが、スペック的にはアルティメットリバイには全く敵わないはずなんだが?冷静ささえ失ったか?> |
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19 |
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読書 |
三体II 黒暗森林 下
三体人襲撃まであと二世紀に迫る中、治療のためのコールドスリープから目覚めた元面壁者羅輯は、地球が対三体人の防衛を固めていることを知らされる。既に三体を超えた科学力を手に入れた地球は安泰かと思われたが、そんな時に三体の先遣隊が地球に到達する。
上巻とがらりと雰囲気が変わり、二世紀後の世界が舞台。話は上がったり下がったりで、これだけ壮大な物語がたった一人の人間の言葉だけで終わってしまうと言う話のたたみ方が凄い。結局面壁者の役割とは、三体人に対して、どう脅迫するかだけの話。SFマインドはたっぷりだが、これでいいの?という思いもそこはかとなく。 |
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス |
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<楽> |
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「ウルトラマンA」の葛藤(2022) |
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白石 雅彦 |
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17 |
読書 |
海が走るエンドロール1
夫と死別し、その後これと言ってすることもなく暮らしている茅野うみ子。偶然入った映画館で海という一人の青年と出会い、そこで彼から、映画を作ってみたくないかと問われる。その瞬間から、彼女の世界は一変することになった。
マンガのアンテナに引っかかって、その内読もうと思っていながら積ん読状態だったが、確かにこれは面白い。65歳からの女性の映画作りという、又えらく困難な素材を選んだが、かなりそれがしっかりマンガ化されているし、情熱の描写がとても良い。読んでいてとても心地よさを感じる。 |
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15話 |
ドンモモタロウが復活したのはほんの一瞬で、そのために使用したはるかと真一のキビ・ポイントがマイナスになってしまった。その頃、愛する妻みほが怪我をしたことでつよしの心が暴走しかけていた。
敵は激走鬼。妻のみほの体を心配するあまり、心が暴走して変化してしまった。一度ソノイに斬られて異空間に送り込まれるが、その後ドンモモタロウとドンドラゴクウによって現実に引き戻された上で二人に斬られて正気に戻った。倒された際カーレンジャーのアバターギアを落とす。
なんと戦隊メンバーの一人雉野つよしが怪人になってしまうと言う話。メンバーが裏切ることはあっても怪人化するのは初めてだった気はする。
前回登場した桃谷ジロウがついに変身する。ジロウ自身は普通の人間で、桃井タロウに憧れるだけの男だと言っていたので、なんで変身出来るのかは不明。その名前はドンドラゴクウ…竜と悟空の合成かな?桃太郎の後継者と言った感じではないな。
前回キビ・ポイントを失ったため、はるかは脚が動かなくなり、真一は俳句が作れなくなった。はるかはそれでもなんとかタロウを復活させようとするが、真一は生きている意味がなくなったと絶望している。二人に随分温度差があるのが面白い。
みほと夏海という同一人物を巡ってつよしと翼が反目している。一人の女性を巡り誤解と反目が生じるのはまさに井上脚本だが、全体的にこの話は全員とても個性的だと言うことだ。同じ事が起こっても反応が一人一人違う。
タロウを救うヒントを与えたのは、なんとソノイだった。ヒトツ鬼を斬るとその瞬間に異空間の扉が開くので、その扉に飛び込んでタロウを回収した。尚、斬られたのはつよしで、つよしごと現実に引き戻された。復活したタロウは相変わらずの性格だが、ジロウがお供としてタロウに付き従うことになる。ジロウはタロウに代わる存在では無かったという事が分かったが、お供という訳でもなさそう。なんだか分からない存在だ。
これで分かったのは、ソノイによって斬られた人は死んだ訳ではなくて異空間に封印されているだけ。然るべき手順を踏めば戻せると言うこと。
<キビ・ポイントがマイナスになってしまって脚が動けなくなったはるかは、なんかしんみりした口調で真一に話しかけている。一生動けなくなるわけじゃないのに、随分演出過剰だな。
もう死にたいという真一に向かって刀を振り上げるジロウ。言われたことを忠実に守ってるんだが、おかしい。
異空間に行ったドンドラゴクウは、そこに多くの人がいるのを知り、「今まで斬られた人たち」と言っていた。何で新参者のジロウがそんなことを理解出来るんだ?
ドンドラゴクウの必殺技は光の竜を呼び出して敵にぶつけるというものだが、その際「あーたたたた」と化鳥音を叫ぶ。これを「ベタ」と言うのは相当な年齢になるような?> |
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52TOYS 3.75 シリーズ ラヴクラフトの遺産 ラヴクラフト サイレント映画 VER. |
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映画 |
スプリー(2020) |
いつか一発当てて有名人になってやろうと野望を燃やすライドシェアドライバーのカート・カンクル(キーリー)は誰もやったことの無い動画配信を思いつく。それは車の中に多数のカメラを設置し、乗客を手にかける姿をライブストリーミングで配信するというとんでもないものだった。ところがフォロワー数は全然上がらず、見ていた人たちからもフェイク動画と決めつけられる始末。思惑がはずれたカートの怒りの矛先が向かう先は…
今や素人でも動画を簡単に作る事が出来る時代となり、人によっては年収数億円という動画制作者も増えている昨今、動画制作者を主人公にする作品は必ず出てくると思っていたが、まさにそんな作品が作られた(他にも私が知らないところで作られているのかもしれないが)。
設定自体は面白い。いわゆるユーチューバーにとっては視聴者数が何より重要なので、セルフプロデュースして魅力的なコンテンツを提供し続けなければならない。それでどんどんエスカレートさせていくという構造は面白い。
似た作品としてはギルロイ監督の『ナイトクローラー』(2014)があって、これが面白かったので、これもそんな感じの作品だろうかと観てみた。
似てるかと思っていたが、だいぶ異なる。『ナイトクローラー』の場合、コンテンツを誰かに買ってもらわないといけないこともあって、誰も見ていない時に細工するが、本作の場合は全てが観られているという前提のため、用意も何もなし。見かけた人をとりあえずぶち殺すだけ。どっちかというとスラッシャー映画を殺人鬼側に立って見てるような作りとなる。設定自体はユニークで面白い。スラッシャー映画で殺人鬼側に主人公を置いた作品は立派なジャンルの一つだ。ところが本作では全くリアリティが感じられなかった。
動画製作をしているならば、その独自の視点で殺人を見せれば良かったんだが、本作の場合実際に手を下すシーンはとても少なく、社内で会話するばかり。重要な部分をカットするなら、それに変わるシーンが必要のはずだが、主人公が笑ってくだらないジョークを言って突然キレるだけの作品になった。一応ちょっとだけ理由の説明を入れてるけど、そこを深めていかないと話にならない。伏線も何もあったもんじゃない。
人をいらだたせる言動をしてる主人公のトークを聞き続けるだけの作品になってしまい、本作のユニークさがなく、うんざりするだけの作品に仕上がってしまった。せめて主人公にもう少しリアリティなり共感出来る部分なりを付け加えられるなら良かったんだけど。 |
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10話 |
父親を含めた長老の粛正を終え、組織を掌握したヴィシャスは、最後の仕上げにスパイクの首を狩ると宣言する。一方アナとグレンに命を救われたスパイクは、組織で起こっていたことを知らされ、ヴィシャスによって命が狙われていることを知る。
第一部最終回。因縁のスパイクとヴィシャスの決闘となる。過去精算したはずの三角関係が今も続いていることで起こる痴話喧嘩みたいなもの。
それでヴィシャスがスパイクを呼び出す方法は、ジェットの娘を誘拐してスパイクを呼び出すというもの。そこでジェットはスパイクの過去を知ることとなった。過去警察官として組織を追っていた身としてはスパイクを許せないはずだったが、ギリギリで友情の方を取り、スパイクの命を助けてしまう。
それで二人とも絶体絶命の危機に陥った時、戦闘機に乗って来たのはフェイ。ヴィシャス以外の組織メンバーを銃殺し、最後はヴィシャスとスパイクの一騎打ち。
それで盛り上がるかというと…それ以外の展開はありえないだろうから、規定の話としか。演出もさほど良くないので、今ひとつ盛り上がりに欠けた。
ヴィシャスはスパイクと共にジュリアも裏切り者として殺そうとしたが、スパイクに構ってる間に逃げるのだが、わざわざ戻って隠れてヴィシャスを狙撃した上で、ヴィシャスを殺して組織を乗っ取ろうとスパイクに持ちかけてくる。
ジュリアを生かしてどう使うかと思ったら、こんな悪女にしてしまった訳か。これは原作ファンから相当に叩かれることを思わさせて、大問題だと思う。
最後はなんとジュリアに用済みと見なされてジュリアに撃たれて塔から落下し、それでも生き残って一人寂しく歩いてるスパイクがラストショット。なんともやるせないラストだ。最後の最後で犬のアインを連れた赤毛の少女と出会ってるシーンがあって、第二部はエドと組むことになる暗示はあり。ただし第二期は作られないことになったそうだ。色々取り残しが多い作品になってしまった。
<これまでほぼ銃しか使ってこなかったヴィシャスがやっと日本刀を使い出したが、本作ではこれと言って刀にこだわりがあるようではない。殺しに美学を持たないヴィシャスには魅力もない。> |
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海洋堂 Character Classics ウルトラマン Bタイプ |
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14 |
読書 |
英国一家、日本を食べる 下
三ヶ月の旅で日本食べようと、今度は西日本へと足を向けた著者一家。京都、大阪、沖縄を中心に日本食べつくしの旅を描く。
上巻の東日本に続き西日本を中心に描かれる。上巻ほど皮肉は効いてないが、舌に合わないものをはっきりと不味いと言うところはちゃんとしている。最後のエピソードで東京に戻って最高の料亭のエピソードが実に羨ましい限り。 |
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39話 |
アルティメットとなったリバイとバイスのお陰でギフに対抗する組織としてのウイークエンドが認知され、多くの人々が集い始めた。それに危機感を覚えた赤石はウイークエンドへの攻勢を強め、犠牲者も出始める。そしてついにフェニックスから大二がウイークエンド殲滅のために派遣される。
敵は仮面ライダーホーリーライブ。そしてヘルギフテリアン。
話は完全にフェニックスに従うことにした大二に対して一輝とバイスとさくらの戦いが中心になっている。カゲロウを失い、一旦思い込むと、それが正義だと思い込んでしまう。正義が暴走した大二は、人の命を救うためにはギフに隷属するしかないと、ついにギフ側に付くことを選択した。そのため今回は兄弟が完全に仲違いをしてしまう話で、話はどんどん重くなってしまう。最初の頃のおちゃらけが懐かしい。
悪の心を失った大二に近づくのはベイルで、自分がカゲロウの代わりになろうと申し出ているシーンもある。
一方、量産型仮面ライダーデモンズの開発は進み、量産化の目処もたったが、既に強力化したギフテリアンにはまだ敵わないため、戦いはリバイス頼み。 |
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ウィリアム・ギブスン エイリアン3(2022) |
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<楽> |
ウィリアム・ギブスン
パット・カディガン |
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12 |
映画 |
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022) |
マグルを駆逐し、魔法使いが中心となる世界を作ろうと主張するグリンデルバルド(ミケルセン)の支持者はますます拡大する中、魔法使いのリーダーを選ぶ継承の儀式が近づいていた。魔獣使いのニュート・スキャマンダー(レッドメイン)は、儀式を左右する聖獣キリンを求め、中国奥地へと入るが、そこで老いたキリンから生まれた赤ん坊をグリンデルバルドの配下の魔法使いに奪われてしまう。そして契約によりグリンデルバルドと戦う事が出来ないダンブルドア(ロウ)は、仲間を募ってグリンデルバルドを抑えようとする。
ハリー・ポッターシリーズの前史となるファンタスティック・ビーストのシリーズも本作で3作目。同じイェーツ監督による前作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で魔法使いと人類の危機が近づいているというところで終わり、そこから始まる危機感溢れる話になるはずだった。
そして一応確かに危機感は溢れているだけど、既知感に溢れた話だった。危機から危機へのつなぎはプログラムムービーとしてはそこそこ巧く、演出も決して悪くない。だけど根本的に個性に乏しい。前作でかなり複雑な展開になったので、それを深めれば良かったのだが、そうはならなかった。もうちょっと本作ならではの個性を見せてほしかったところだ。
結果として語る事の極めて少ない作品になってしまった。
前作の取りこぼしはいくつもあった。例えばダンブルドアとグリンデバルドの愛情混じりの確執とか、ジェイコブとクイニーの恋の行方とか、ダンブルドアの弟であったことが発覚したクリーデンスと、彼と共にいるナギニ。そしてグリンデバルドが行おうとしている事件の全容とか。これらは一通り語られはするものの、全部するっと流されてしまって、大切な個性が生かされていない。主人公側がなんの工夫もなく真っ直ぐ突進していくだけなので、搦め手もなければどんでん返しもない。全体的にとても普通のアクション作品になってしまった。
何より主人公のニュートが全く役に立ってない。物語の中心にいながら、ダンブルドアの指示通りに動くばかりなのでこれと言って目立った活躍をしてない。魔法生物の大家なんだから、そちらを活かした物語を期待してたんだが、これも肩透かしに終わった。
あと、前作であれだけ目立っていたクリーデンスがあまりに話に関わってこないのが気になる。彼を中心にする続編があるんだろうか?
唯一良かったのがダンブルドアの造形だが、髭面のジュード・ロウが良い感じにはまっていた感じ。てっきりジュード・ロウはマイケル・ケインの方向に行くのかと思ってたんだが、ショーン・コネリーの方に行ったか。 |
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14話 |
ソノイの攻撃でドンモモタロウは消滅してしまった。これからどうすれば良いのか、桃井陣の元へと向かったドンブラザーズの三人だが、陣はタロウがいなくなれば、その代わりがやってくるとだけ告げる。そしてとある村ではお告げを受けた一人の青年桃谷ジロウがお告げを受けていた。
敵は高速鬼。高校生棋士が将棋の手に詰まって悩んでいる内にヒトツ鬼になった。復活したドンモモタロウに一閃されてあっけなく倒された。そして高速鬼ング。倒されるとターボレンジャーのアバターギアを落とす。
前回ラストで桃井タロウが消滅するという展開で、どう復活するかと思ったら、復活は一瞬で、その代わりとして桃谷ジロウなる新しい人物が登場している。はっきり言えば訳の分からない脚本である。ジロウはヒーローを目指すだけの青年で、変身も出来ないのだが、脳人と人間の戦いそのものは理解している様子。
その代わりとして戦いの時だけキビ・ポイントを使ってタロウが復活してドンモモタロウとして戦う。戦いが終わると消滅してしまう。
一方、獣人と戦いを繰り広げるソノイだが、脳人は獣人と戦えないと言われてしまう。弱点を突いてドンモモタロウを倒したことを後悔し、戦っても虚しさばかりが募っている様子。
難の力も持たないヒーロー願望を持つ青年が出てくるのも井上脚本の特徴の一つ。知識だけはあるから参謀みたいな役割を果たすことも、単なるイタいだけのキャラで終わることもある。ここでは追加戦士だろうか?ただ、タロウ自身は本当に復活していないため、これから彼が中心になる可能性もある。でもこの二人の関係って、「ドラえもん」の劇中マンガ「ライオン仮面」のライオン仮面とオシシ仮面の関係のような?
ところで愛する妻みほが怪我してしまい、それを見舞うつよしの顔がヒトツ鬼らしき(カーレンジャーっぽい)ものになってる。みほ自身翼と出会う度におかしくなるので、こちらの物語も気に掛かる。
<バイクを奪って逃亡する犬塚翼。逃亡中はちゃんとヘルメットをかぶっている。随分用意良いな。> |
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11 |
映画 |
ウディ・アレン映画ベスト |
第1位 |
ミッドナイト・イン・パリ |
第2位 |
ブルージャスミン |
第3位 |
マジック・イン・ムーンライト |
第4位 |
カフェ・ソサエティ |
第5位 |
ローマでアモーレ |
第6位 |
恋のロンドン狂想曲 |
第7位 |
教授のおかしな妄想殺人 |
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読書 |
パタリロ!22
パタリロは夢で自分が御先祖様であるパタリロ6世に憑依してしまった。そこでのパタリロは悪魔アスタロトに魂を売り、アスタロトの秘書のようなことをしていたが、折しも魔界には法王の魂を巡って大騒乱状態にあった。そこでアスタロトの命を受けて魂争奪戦に参加させられてしまう。
いきなり外伝っぽい話が展開。確かアスタロトに関しては他にもいくつか書いてるので、著者のお気に入りのキャラらしい。パタリロの主人という立場のキャラは今までいなかったので、パタリロを動かしやすいようで、作品自体も結構生き生きしてる。 |
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トランスフォーマー トランスフォーマーレガシー TL-12 エリータ-1 |
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09 |
読書 |
ドライブ・マイ・カー
名の知れた俳優の家福は医師から視力の問題を指摘され、愛車の運転を控えるように言われてしまった。運転再開が出来るまでのつなぎとして渡利みさきという若い女性ドライバーを雇うことになったが、渡利は家福にとっては理想的なドライバーだった。彼女の運転に身を任せ、二年前に亡くなった妻に思いを馳せる家福。
映画『ドライブ・マイ・カー』(2021)を観た後で興味を持って読んでみたが、映画をだいぶ誤解していたことに気がついた。そもそもこれは人はわかり合うことが出来ないと言う事を理解するための話だった。映画ではわかり合おうとする努力の方向ばかり観ていた気がする。 |
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9話 |
ピエロとの決闘で気絶したスパイクは過去、ヴィシャスとジュリアと共に過ごした日のことを思い出していた。それは親友であったヴィシャスと組織の殺し屋として命令のまま過ごしていた日々と、ジュリアが現れてから少しずつきしみ始めた友情。そしてヴィシャスが抱える野望と向き合うことだった。
回想シーンで過去組織に属していたフィアレスことスパイクとヴィシャスの過去が描かれる。この時はスパイクは髪をオールバックにしており、ヴィシャスと共に組織内の殺し屋をやっていた。そこで歌手のジュリアと出会ったことが全ての始まり。ジュリアに一目惚れしたヴィシャスは猛烈にアタックし、恋人関係になる。だがピリピリしたヴィシャスについていけなくなったジュリアはやがてフィアレスの方に惹かれていく。
前回組織の長がヴィシャスの父親だと分かったが、それを前提に父親との確執と、組織のためなら容赦なくヴィシャスを切ろうとしている父カリバンの命令で、フィアレスが刺客にされてしまったが、恩人のヴィシャスを殺せなくて、ヴィシャスと共に他の刺客を殺し回り、組織を抜けたが、その際ジュリアに付いてきて欲しいと願ったことから、ヴィシャスにも恨まれることになる。
そして不意打ちを食ってヴィシャスからの銃弾を受けたフィアレスは死んだはずだった。
…という過去が描かれたが、思った以上に軽い話だった。この程度の脚本しか用意出来ないとは残念。 |
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ウルトラマン(シン・ウルトラマン)/ メガソフビキット |
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07 |
映画 |
コーダ あいのうた(2021) |
マサチューセッツ州グロスター。代々の漁師一家のロッシ家は父のフランク(コッツァー)、母のジャッキー(マトリン)、兄のレオ(デュラント)の三人が耳が聞こえない一家だった。唯一長女のルビー(ジョーンズ)だけは耳が聞こえるため、家族のための通訳を果たしていた。高校の新学期となり、授業の選択で何気なく合唱部を選んだのだが、顧問のベルナルドは彼女の歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学への受験を強く勧めるようになる。しかしそれは家族を捨てることになると、大学進学を諦めようとするルビー。
2021年のオスカー作品賞を見事射止めたヒューマンドラマ。そもそもアカデミーは、例えば精神疾患やハンディキャップなどについて描いた作品とは相性が良く、これまでも多くの作品がノミネートされたり、勝訴のものを得たりもしていたが、今回のように聴覚障害は確か初だと思う。ちなみに本作タイトルのCODAは「Child of Deaf Adults」(耳の聞こえない家族を持つ子)という意味。
この作品は元々Disney+の配信だったのだが、あまりの出来の良さに劇場公開されたもので、日本で公開されたのは2021年の夏。そこで観ても良かったのだが、なんとなく躊躇してしまって結局アカデミー賞発表後に観に行った。
作品の姿勢はこれで良いと思う。耳の聞こえない家族のために自らを犠牲にするか、それとも自分の可能性に飛び込むのか。その決断に至るまでの過程が丁寧に描かれているし、素直でない主人公コーダの葛藤もしっかり演出している。とても分かりやすい話になってるけど、これくらいベタなくらいが丁度良い。
本作で評価出来るのは、障がいを持つ人物を愛すべき存在として、しかし普通の人間として描いたことにある。足りないところがあるならば、それを補うものがありさえすれば一般の人と何ら変わりがない。それを素直に描いた。ロッシ一家にしても、サポートしてくれる人がいれば漁師としてやっていけるし、リーダーにもなれる。一家の面々は色々コンプレックスがあっても、しっかり前を向いている。その後押しのためにもルビーは一度家から離れた方が良かった。この話はルビーが家から自由になるだけでなく、家族がルビーから自由になる話でもあるのだ。ストーリーはしっかりしている。
そんなことで全般的にとても質が高いが、細かいところで設定に難もあって、そちらがちょっとだけ目に付いてしまったところもある。
結構いくつかあるが、最後にローラが遅刻ギリギリで試験会場に行くのに車を使っていたという点。ひょっとして大学って家から相当近くない?すぐに帰れる距離なんだから、ラストシーンのあの余韻はやりすぎじゃないか?とか。
本作で一番の見所はお父さん役のコッツァーだろう。一目観て、この人がオスカー取るのは当然だと思えた。本当の障害者だそうで、手話が堂に入ってるのは当然だが、下品な手話を生き生きと演じるのが見事で、この手の作品では珍しい笑い声が観客席から上がっていた。
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38話 |
朱美を殺したのは一輝だと思い込んだ大二は一輝に襲いかかるが、それを止めたのはヒロミだった。実は記憶喪失ではなく、裏からフェニックスを調査していたというヒロミに大二のことを任せる一輝。一方朱美を失ったことでギフの細胞を採取出来なったために研究が止まっていた狩崎父子の元に元太が現れる。
敵はバイス。そしてヘルギフテリアン。
現時点でリバイとバイスの最強形態が登場する話。パワーアップしすぎなんだが、これが令和ライダーの特徴か。
ただしそのためには父の元太の命を危うくすることになるため、手術が終わるまで複雑な心境のまま戦い続けることになる。元太の中に残っているギフの細胞は心臓なので、それを取り出すためには心臓手術となる。父の命の危機を知った一輝は元太の命を救うために手術を中止させてしまう。
そして不完全なギファードレックスバイスタンプを無理矢理起動させた結果、リバイとバイスは二人とも最強のパワーアップを果たす。ギフの代理人であるヘルギフテリアンも倒し、ギフの直接攻撃も耐える力を手に入れた。
<裏からフェニックスを監視していたというヒロミの言葉に「本当にヒロミ?」と聞くバイス。失礼な奴だ…悪魔だったか。
吹っ切れたとはいえ、ギフを呼び捨てにする花には違和感しか感じない。
手術室に平服のまま入ってくる一輝。良いのかよ。
アルティメットとなったリバイとバイスが必殺技を放つ際には一度お互いの手をタッチする必要がある。なんか恋人みたいだな。> |
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王立宇宙軍 オネアミスの翼 4Kリマスターメモリアルボックス |
<A> |
<楽> |
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眼に映る世界〈新装版〉: 映画の存在論についての考察(2022) |
<A> |
<楽> |
スタンリー・カヴェル |
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05 |
映画 |
フランケンシュタイン映画 |
第1位 |
フランケンシュタイン(1931) |
第2位 |
フランケンシュタインの花嫁 |
第3位 |
フランケンシュタインの逆襲 |
第4位 |
凸凹フランケンシュタインの巻 |
第5位 |
ドラキュリアン |
第6位 |
ヤングフランケンシュタイン |
第7位 |
ゴッド・アンド・モンスター |
第8位 |
真説フランケンシュタイン/北極に消えた怪奇人間! |
第9位 |
フランケンシュタイン(1910) |
第10位 |
フランケンウィニー |
第11位 |
フランケンシュタインの復讐 |
第12位 |
ミツバチのささやき |
第13位 |
フランケンシュタイン(1994) |
第14位 |
悪魔のはらわた |
第15位 |
フランケンフッカー |
15 best Frankenstein movies |
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読書 |
大相撲令嬢1
アリアカ王国の王子と婚約していたフローチェは陥れられ、婚約放棄され、ライバル令嬢のヤロミーラに張り手された瞬間、前世の記憶を取り戻す。それは大学の女子相撲部だった自分の姿。そしてその瞬間から、相撲の神がフローチェに舞い降り、王宮に居合わせた全員をたたきのめす。その後、王宮地下に囚われた第二王子リジーを助け出し、逃亡生活を送ることに。
あまりにぶっ飛んだ設定と、妙齢の女性が住もうに打ち込むとか、いろんなツッコミどころ満載の作品ではあるのだが、相当笑えるコメディ作品。原作はあるのだが、マンガ化の方をネットで先に読んでしまったために購入に至ってしまった。 |
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03 |
読書 |
Re:ゼロから始める異世界生活21
大罪司教による襲撃を撃退はできたものの、女王候補も含めて多くの問題が起こっている現状を打破するため、賢者と呼ばれる人物に会いに行くことになったスバルたち。だがその前に立ちはだかるのは、かのラインハルトでさえ踏破出来なかったという砂漠だった。そこで魔獣の襲撃を受けてしまう。
前巻ラストで唐突に賢者なる存在が出てきて、いきなりそれに会いに行くという話になってる。正直、この展開はほとんど冗談みたいなものだが、話そのものはそれなりにちゃんと冒険譚にはなってる。倒した魔女司教二人の精神がスバルの中にいるらしい描写もあって、色々伏線を張ってる感じはある。 |
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13話 |
ドンブラザーズも四人まで正体が分かった。そこで現状を話し合うことになったが、戦士としての自覚が足りないと他のメンバーに鋭い指摘をするタロウに他のメンバーは反感を覚えるばかりだった。ついに真一は自分たちのありがたみが分かるまで戦いをボイコットすると言ってしまう。一方、脳人のソノイは、故郷を滅ぼしたのがドンモモタロウの一族である事を告げられ、ドンモモタロウを倒す事を心に決める。
敵は獣電鬼。町のクレーマーの構って欲しいという欲望から生まれたヒトツ鬼。そして獣電鬼ング。倒されるとキョウリュウジャーのアバターギアを落とした。そしてソノイ、ソノニ、ソノザの三人が全員ドンモモタロウを集中して襲いかかる。
四人のドンブラザーズに亀裂が生まれると言う話で、その亀裂から始まって、タロウが消えてしまう。実は桃井タロウは異次元から来た人物で、彼の一族が危うく脳人の世界を滅ぼしかけたのだそうで、脳人の三人にとっては彼こそが宿敵となる。
ドンブラザーズでは犬塚翼だけがまだ正体が分かっていないため、他のメンバーが戦いをボイコットしてる理由が分からず、一人で戦っていた。
タロウとソノイは心で通じるものがあるのだが、変身後は宿敵になる。このパターン井上敏樹好きだよな。ここでお互いの正体が知られてしまったが、嘘がつけないというタロウのことを知っていたソノイはそこでドンモモタロウの弱点を聞いたところ、素直にそれを教えてしまった。
マスターはクレーマーに対しても、まるでホストのような大人の対応している。すっかり「ゼンカイジャー」の時とは変わってしまった感がある。
<はるかがコケるシーンがあるが、古典的なズッコケ。狙ってやってるよな。
脳人の故郷の名前はイデオンというそうだ。なんてネーミングだ。
逃亡者のはずの翼が普通に美容院で髪切ってもらってた。目撃者も多いんだが、随分余裕ある逃亡者だな。
獣電鬼の前に出たときのドンモモタロウの台詞は「俺が来た」だった。オールマイトか?
獣電鬼ングはトリッキーな動きで翻弄するが、それをサンバのリズムと見抜く真。よく分かったな。> |
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定年後に見たい映画130本(2022) |
<A> |
<楽> |
勢古 浩爾 |
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02 |
映画 |
ドント・ルック・アップ(2021) |
ミシガン州立大学の天文学博士のランドール・ミンディ博士(ディカプリオ)助手ケイト・ディビアスキー(ローレンス)は、最新の太陽系の星図を作成していた際、木星近くに未知の彗星があることに気がついた。ミンディ博士にそれを報告し、二人で彗星の軌道計算を行ったところ、約6ヶ月後に地球に衝突してしまうことに気づいてしまう。これが地球にぶつかれば惑星全体の絶滅を引き起こしてしまう危惧があるため、大急ぎでNASAに確認し、NASAもそれを認める。ところが選挙を控え、不利が伝えられる現職大統領のジェニー・オルレアン大統領(ストリープ)とその息子で首席補佐官のジェイソンはこの事実に関心を持たなかった。
劇場公開を前提としないながら一流監督の起用によって質の高い映画をいくつも提供しているNetflixで、2021年一番の話題作となったのが本作。監督にブラックコメディの名手アダム・マッケイを起用したお陰で、ほぼ全編真っ黒なコメディが出来上がったあまりにも反応が良かったために劇場公開までされている。
ブラックコメディの本質は権威や権力を馬鹿にしつつ、自分自身を含めた一般人も含めて笑うこと。健全な笑いではないが、実際の権力を批判出来るという利点がある。
そしてアダム・マッケイは、まさしくそのエキスパート。これまでも見事なブラックジョーク作品を作ってきたが、本作も見事な皮肉っぷりを見せつけてる。
政治家にとって重要なものとは何かと言われると、建前上は国民のためということになる。誰でもそう言うし、事実必ずその要素を持っているはずである。
しかし政治家になって世界を変えるという意識は、政治家になったときにかなり減退することになる。それは選挙というものによって、票を取れたものが政治家になれるという民主主義の基本によるもので、政治家になる目的は、票を得る目的と同一視されるようになる。この辺りはポリティカルな映画には好まれるらしく、数多くの作品が作られている。その代表作は『オール・ザ・キングスメン』(1949)になるだろうが、マッケイ監督の『バイス』はそれを現実の世界で起こっているものとして描いた傑作でもある。
そして今回は完全フィクションだが、今の政治はパフォーマンスだけで構成されていることを皮肉にしているのだが、まさかこんなことが起こるはずがないという思いと同時に本当にありそうだから怖いという思いも抱かせてくれる。
世界が壊れることは怖いが、それ以上に目先にあるものが重要である。むしろそれをチャンスにして利益を得られるかもしれない。ほぼギャンブラーの思考だが、必ずこう考える人は出てくる。そしてそう考える人が大多数を占めてしまった時、そこで笑えないコメディが展開することになる。ここでは政治家やメディアの人々がそういう状態に陥っているが、それに対して何も言えない大衆に対しても笑っている。
そしてこの笑いは全部自分に跳ね返ってくるということを忘れてはならないと言うことだろう。笑えるが後味が苦い。
この作品はとにかく出演者が豪華だ。最近貫禄が出てきて本当にいろんな役を演じるようになったディカプリオは、今回初となる気弱で情けないキャラクターを好演していて、ますます演じる幅が出来た感じだ。更に大統領役のメリル・ストリープが見事と言うしかない貫禄たっぷりの演じっぷり。この人政治家を演じることは多いのだが、基本真面目な役が多いのに、今回は完全にコメディ寄りで、身勝手な大統領を見事なエキセントリックな役を見事に演じきっていた。器用な役者だと知ってたけど、こんな役もちゃんとこなすところがさすがだ。他にもジェニファー・ローレンスやケイト・ブランシェットなど、一流どころが全員情けないかエキセントリックかの役を楽しそうに演じているのが良い具合。
とにかくバランスが良い上にキャラも良いので、申し分ない良作と言えよう。 |
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8話 |
ヴィシャスは組織の研究室から最悪の殺人鬼となった重力を操る強化人間を身請けし、スパイクを殺すよう命じる。
最悪の殺し屋との戦い。体の周囲の重力を操るというキャラで、「マルドゥク・スクランブル」に出ていたボイルドみたいなキャラだった…というか、そのものっぽいぞ。
あまりに強いため全く太刀打ち出来ないまま殺されそうになるが、唯一の弱点である犬が味方にいたお陰で一度目の襲撃を逃れ、二回目は敵の挑発に乗って一騎打ち。その敵ってのわざわざスパイクに周囲の人間を巻き込みたくなかったら一人で来いとか、殺し屋とは思えない礼儀正しさで、なんか行動がちぐはぐな感じだ。
ちなみにこの殺し屋の名前はPierrot Le Fou。これはゴダールの某映画のタイトルと同じ。
ジェットの知り合いの情報屋がスパイクの過去について少しだけジェットに伝えている。「ゴーストよりヤバい」というだけだが。それでスパイクが闇の世界の特殊部隊にいたことだけは察している。フェイも含めてお節介を焼くのもジェットらしさ。そしてそんなジェットの心情を知りつつ、敢えて一人で行くスパイクもそれらしい。
ピエロの操作によってアインは目から映像を投影している。普通の犬では無いことがここから分かった。
一方、ヴィシャスは着々と組織の乗っ取りを進めており、危ない橋を渡りつつも長老を一つところに集めて一気に殺害した。実は頂点に立つのはヴィシャスの父親だった。ただしそんな事関係なく全員殺していたが。
この話では終わらず、次の話へと続く。
<ヴィシャスは一人で長老の護衛全員を相手にしている。それだけ自信があったのだろうが、無謀と言うよりそれは半分自殺だ。臆病だったり大胆だったり、ヴィシャスの性格が一定してない。> |
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ウルトラアクションフィギュア ゾーフィ(シン・ウルトラマン) |
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