読書日誌2004'10-12

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04'12'30 疾るワン・ナイト・スタンド フルメタル・パニック!3 (著)賀東招二 <amazon>
 謎のテロリスト集団の一員が日本の空港で捕まった。まだ少年のその人物を取調中にテロリストが襲ってきた。たまたまそこに居合わせた海軍大佐のテスタロッサはその少年を連れ、宗助の家に…
 本編の第2作目で謎の組織の姿が少しだけ見えてきた話。一作目と較べると遙かに手慣れた感じなのだが、話そのものの展開はほとんど進展していない。ドラマ部分の盛り上がりは良いけど、テッサの紹介という意味合い程度だったか?
 しかし、このテッサというのは、超が付く天才でありながら運動能力無し。小悪魔的なところあり。と、記号論的に言うなら典型的な萌えキャラなんだな…多分。
疾るワン・ナイト・スタンド
04'12'26 放っておけない一匹狼? フルメタル・パニック!2 (著)賀東招二 <amazon>
 「フルメタル・パニック!」のもう一つの面。相良宗助と千島かなめによるどたばた学園ドラマを描く外伝的作品。
「南から来た男」「愛憎のプロパガンダ」「鋼鉄のサマー・イリュージョン」「恋人はスペシャリスト」「芸術のハンバーガー・ヒル」「シンデレラ・パニック!」の6編を収録する。
 本来、私はこの作品はこういうものだと思っていたので、漫画的に大変楽しんで読めた。特に映画からのパクリが大変多く
(タイトルの多くは映画から題を取ってる)、映画好きには楽しめた。私なりには「芸術のハンバーガー・ヒル」が好みだが、「シンデレラ・パニック!」に出てきたアーサー王も使ったとされる聖なる手榴弾は完璧にツボにはまって大爆笑。しかし一体どれだけの人間がこれで笑えるんだろう?
04'12'22 戦うボーイ・ミーツ・ガール フルメタル・パニック!1 (著)賀東招二 <amazon>
 戦場しか知らずに育ち、世界最強の武装集団<ミスリル>に属する相良宗助に与えられた新たなる任務は、何と日本の高校に潜入し、ターゲットに知られないように、その身辺を警護することだった。しかし平和な日本を知らない宗助は次々と余計なトラブルを引き起こし、当のターゲットである千島かなめからはストーカー扱いされる日々…果たしてかなめに秘められた謎とは?
 友人のカラス氏が貸してくれると言うことで、DVDを含め一式借りた「フルメタル・パニック!」だが、とりあえずアニメ版を観る前に予習のつもりで読み始めた。カラス氏とは特に映像系に関しては異様なくらい趣味が合うのだが、こう言ってはなんだが、まるで期待せずに読み始め。
 あれ?面白いじゃないか?(笑)
 久々に本気読書モードに突入。一挙に読み切る。頭痛起こす位のスピードなので、最近あんまりやってなかったけど、その甲斐はあったな。面白かった。
 …しかし、アニメ版の方は…うううう。そのうち面白くなるのを待とう。
04'12'20 からくりサーカス35
藤田和日郎 (検索) <amazon> <楽天>
 ついにフェイスレスによるゾナハ病の世界的散布が始まる中、フェイスレスの言うゲエムは佳境を迎えていた。しろがね=エレオノールを狙うオートマタ「最後の四人」が迫り来る中、勝はしろがねを守ろうと奮戦するが…
 終末後の話を描く話となったが、ラストストーリーは始まったばかり。ストーリーそのものはまとまってきたと思ってたのだが、最後の最後に大風呂敷を広げたもんだ。個々の物語が盛り上がってきているが、はてさて、一体どのような展開になるやら…「うしおととら」の時は大体ラストも分かってたのに、これはマジで分からん。
<A> <楽>
04'12'19 はじめの一歩71
森川ジョージ (検索) <amazon> <楽天>
 苦戦の末、武を倒した一歩の見守る前で宮田の戦いが始まった。反則すれすれのラフファイトを展開する挑戦者に押されっぱなしの宮田。果たして一歩との「約束」がどうなるのか?そしてライト級のベルトを賭けて戦う鷹村の勝負の行方は…

 この作品が長く続く理由として、長年登場してきたボクサーが次々と戦っていくのが挙げられるだろう。今回主人公の一歩は何もしておらず、周りだけが戦っていくのだが、これが意外に結構盛り上がる。鷹村の話もあるし、まだまだ長く続きそうだな。これは。
<A> <楽>
04'12'15 美しき魂の告白 (著)ゲーテ 
 ゲーテ自身の長年の友人で信仰深いクレッテンベルグ嬢との書簡や手記を元に、小説調に地上の幸福と心の平和を得られるまでの課程を描く作品。
 久々に何か文学を読んでみたいと思って(でも疲れるから短い作品を)積ん読を漁っていたら出てきたので読んでみた。
 現代の価値観とは又違っているような気もするのだが、様々な葛藤の果てに魂の平安を得られたという課程は、なんかとても羨ましい。まあ、まだまだ私はそんな年齢じゃないか。
 まだまだ葛藤は続くでしょう。でも、それをプラスに受け止めなければな。
04'12'07 鉄腕バーディ7 (著)ゆうきまさみ <amazon>
 謎の病院から千川千明を救い出したバーディーだったが、千明自身の様子がどうにもおかしいことに気づく。彼は一体何者なのか?…しかしそれ以前に千明自身がなんとバーディーに一目惚れ。捜査はますますややこしい方向に…
 こう来たか。単純なような複雑なような物語だが、多分これは「ややこしい」と言うのが一番よく合った言葉のように思える。変な方向に話が行ったり来たりして、キャラクタがどんどん増えていくけど、その核となる部分を見失わないことが重要だ。
 …結局著者のケレン味が多すぎるんだよな。これはいつものことだけど。
鉄腕バーディー 7 (7)
04'12'05 馬と少年 ナルニア国ものがたり5 (著)C・S・ルイス <amazon>
 ナルニアの南にあるカロルーメンという国に住む孤児のシャスタはある日ブレーという喋る馬と出会った。ブレーはナルニアの出身で、一緒にナルニアに行かないか?とシャスタに話を持ちかける。それがどれほど大きな冒険になるかは知らず、今の生活から逃げ出したいばかりにその提案に乗るのだが…
 巻数が進むに連れ、徐々に質的に落ちていく感じがするが、面白いのは確か。ここではピーター達がまだナルニアの王だった時代の話で、四兄弟も登場はするのだが、ここでは普通の王族という感じ。
 思えば、子供の頃はこういう想像をした事ってあったなあ。自分はこんなところにいるべき人間じゃなくて、実は王様の子供だった…なんて。ゲームじゃ今でも当たり前のように使われてるけど。
馬と少年
04'12'03 ザ・スタンドV
スティーヴン・キング(検索) <amazon> <楽天>
 ゾーンからラスヴェガスに送り込んだスパイは次々と見破られ、粛正されていった。その中、スチュー、ラリー、ラルフ、グレンの4人と犬のコジャックはマザー・アバガイルの遺言に従い、徒歩でラスヴェガスへと向かう。一体何が待つのか分からぬまま、歩みを止めない彼らだったが、同時期ラスヴェガスの主フラッグも又、自らの不調に気づかされていた…

 長かった本作もこれで完結。著者の作品では何作か「これが代表作」と言える作品があるが、本作もその中に違いない。この時が一番バランスが取れていた時期だったんじゃないだろうか?以降の作品はヴェテラン作家として地位あるものかきしてるもんな。本作が多分著者にとって最後のガチンコの作品だったんだろう。
ザ・スタンド 5
04'12'01 銀のいす ナルニア国ものがたり4 (著)C・S・ルイス <amazon>
 かつていとこのエドマンドとルーシーと共にナルニアに入ったユースチフはクラスメイトのジルと共にまたもやナルニアに迷い込んでしまった。そこではかつて共に過ごしたカスピアン王が老境を迎え、失われた一人息子を悲しむ姿が…アスランに命じられ、誘拐された王子を探しに行く二人だったが…
 初期メンバーが全員抜け、新しくなった話だが、これまでの3作と較べ、ややパワーダウンしてるかな?展開が単純すぎる感じがする。ただ、やはりアスランが出てくると話に重みが出るな。
銀のいす
04'11'29 ヨコハマ買い出し紀行12 (著)芦奈野ひとし <amazon>
 アルファを取り残し、時は流れていく。新しく知り合った友達もいれば、こどもだったタカヒロは就職。マッキは働こうとしていく…ヨコハマで、アルファは今日も生きていく。
 1巻が出てもう10年…アルファ自身も時の流れを感じていたが、リアルタイムで読んでいたこっちもなんか時の流れって奴を感じてしまった。もうそんなになるんだな。
 ちょっとしみじみ。
ヨコハマ買い出し紀行 12
04'11'26 げんしけん5 (著)木尾士目 <amazon>
 コミフェスに受かってしまった現視研の面々。初めての試みで戸惑うばかりだったが、様々な障害を乗り越え、コミフェスでの販売までを描く。
 ぬるいサークル模様がこれまで続いていたけど、今回は一貫した活動が描かれている。最後はそれなりに「やり遂げた!」と言う充実感が描かれているが、ちょっと引いて考えてみると、要はエロ本作り…ま、深くは突っ込まないことにしよう。
 最後のげんしけんの作り上げた漫画はなんともはや。引くよな。やっぱり。
げんしけん 5 (5)
04'11'25 ラブやん4 (著)田丸浩史 <amazon>
 ラブやんがカズフサの部屋に現れて2年半。未だに彼女が出来ず、しかもラブやん本人もやる気が無い状態でのだらだらとした二人の生活を描く。
 1巻と較べ、やはりパワーは落ちてる…というか、私の嗜好とは大分離れてしまってるような気がする。痛さよりもいい加減さの方ばかり見えてるし。
 しかし、表紙が1巻の逆転だったり、帯にかかれている
「増刷に次ぐ増刷。人気作かつ話題作。しかし…全メディア黙殺!」ってのが一番笑えた。そらこれをアニメにしようもんなら、日本はもう末期状態だ(笑)
ラブやん 4 (4)
04'11'19 仮面ライダーspirits1〜6 (著)村枝賢一       資料1 資料2
村枝賢一 (検索) <amazon> <楽天>
 紹介するのは遅きに失したが、この作品は特撮ファン(特にオールド仮面ライダーファン)には絶対お勧め。初期仮面ライダーシリーズ(1号〜ZXまで)の続編として、ここまで爽快感にあふれる作品を作ってくれたことに感謝したいくらい。それに設定がとにかくマニア泣かせで、「おお!こんな細かいところまで!」と思わせてくれるのがとにかく嬉しい。変身ポーズまで完璧。著者のマニアぶりには本当に頭が下がる思いで、データベースとしても使える。今やレンタルやDVDでもシリーズは出ているので、入門編として読んでから観てみるのも一興。

 基本的に1〜3までは1号からスーパー1に至るまでの各ライダーの後日譚が描かれ、4巻からZXを中心とした物語に移っている。現在も連載中で、大変楽しみな作品である。
 ちなみに私のお薦めは3巻のストロンガーの話。
仮面ライダーSPIRITS
04'11'17 朝びらき丸 東の海へ ナルニア国ものがたり3 (著)C・S・ルイス <amazon>
 両親の旅行中に伯母の家に引き取られたエドマンドとルーシィ、そしてその家の意地悪な従兄弟のユースチスは屋根裏で見つけた絵の中に迷い込んでしまう。絵の中の船に乗っていたのはかつてエドマンドとルーシィが助け、ナルニア王となったカスピアンが乗っていた。カスピアンは東の海に消えたという賢者に会いに行くと言い、3人もそれに従うことになる。
 やっぱり上手い人だ。と言うのが正直な感想。最初の方はイベントの繰り返しという感じだが、これまでいなかったタイプのユースチスという少年を登場させることによって、少年の成長を合わせて描く事が出来、それが深みを与えているのだろう。特に竜に変身してしまったユースチスが元に戻る下りは色々シンボリズムに考えることが出来るし。
朝びらき丸 東の海へ
04'11'14 カスピアン王子のつのぶえ ナルニア国ものがたり2 (著)C・S・ルイス <amazon>
 ナルニアでの冒険から約一年後、ピーターら四兄弟が旅行のため汽車を待つ間、再びナルニアに引き込まれる。しかし、そこは彼らが知っていたナルニアとは違っていた。ものを言う動物たちは既にほとんどいなくなり、理性的なテルマール人によって治められる世界に変わっていた。そこでかつてのナルニアに思いを馳せるカスピアン王子を助ける事になる四人だったが…
 登場する人間こそ変わらないものの、数百年後のナルニアが舞台。無くならない国は無いとはいえ、一気に世界が変わっているので、子供の頃読んだ時はなんかとても寂しくなったもんだ。しかし、それが移りゆく時代というものに興味を持ち始めた最初だったんじゃなかったか?と改めて考えさせられた。これも一種の原体験だったんだな。これ又この年齢で読み返してみると、味わいが深い。
カスピアン王子のつのぶえ
04'11'10 わたくしだから改
大槻ケンヂ (検索) <amazon> <楽天>
 著者によるエッセイ集「わたくしだから」の文庫版。大幅な加筆を加えている。

 古い年代のものから新しいものまでごちゃ混ぜに入れた感じのエッセイだが、面白いのもあり、面白くないのもある。初期の頃の著者は鬱に入ると途端にパワーダウンしてしまうんだな。最近のエッセイは鬱に入っていても、そこそこのものが書けるのだが、それが若さだったのかも。
 ただはっきりしたのは、『ドス竜』は必ず観ることにしよう。と心に決めたこと。
<A> <楽>
04'11'05 ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり1 (著)C・S・ルイス <amazon>
 ピーター、エドマンド、ルーシー、スーザンの4人兄弟が、疎開先の家の衣装だなから入り込んだのは動物が喋る不思議な国だった。雪に覆われたその世界は白い魔女によって治められる冬の国だった。4人はその世界で不思議な冒険を行うことになる。ナルニア国ものがたりの第1巻。
 夏に実家に帰った時、戸棚の奥から子供の頃に読んだこの本が出てきたので、久々に興味が湧いたので持ち帰って読んでみた。
 いや、これは凄い。今年のベスト作品はこのシリーズで決定だな。
 子供の頃に読んだ時は何にも分からず、単なるファンタジーとして読んでいたけど、改めて今読んでみると、色々面白いことが分かってくる。良質なファンタジーは子供の時に読んだ後、大人になってから読んでみると、味わいが分かってくるものだ。
ライオンと魔女
04'10'31 ジパング16 (著)かわぐちかいじ <amazon>
 みらいのクーデターにより船を下ろされる角松は、その思想的張本人である草加と再会の後、日本へと帰還する。これ以上の戦争拡大を防ぐため、角松は米内に直訴。天皇の勅使による講和実現を願うが…
 内容がますます重く、しかも混沌としてしまった。一体これからどうやって終わらせるつもりだ?何より角松の存在意義は?とか色々考えてしまった。しかし毛沢東の思想をこれだけしっかり捉えたのは漫画では初めて見たよ。感心。
ジパング (16)
04'10'29 ノスフェラスへの道 グインサーガ97
栗本薫 (検索) <amazon> <楽天>
 グイン救出のため急遽救出部隊が編成されるケイロニア。そしてその部隊に同行するパロの魔道士達に紛れ、かつてケイロニアを出奔したマリウスの姿が…妻オクタヴィアと娘マリニアと出会い、自分の心情を吐露するマリウス。

 前人未踏の長期シリーズの第97巻。今回はマリウスが中心となり、オクタヴィアやアキレウス大帝との和解(と言うか呆れられるというか)が語られる話で、実質的にはほとんどストーリーは進展していない。しかし、こんなペースで進んでいって、一体本当の終了は何巻になるんだ?
<A> <楽>
04'10'27 ザ・スタンドIV
スティーヴン・キング(検索) <amazon> <楽天>
 フリーゾーンの精神的柱であるマザー・アバガイルの突然の失踪。そして委員会の設置により街の機能を取り戻し始めていた。だが、その委員会に対し暗い情熱を抱くハロルドとナディーンの二人が結託した。“闇の男”フラッグの波動を受けた二人が行ったこととは?そして徐々に明らかになっていく闇の軍勢とは…

 街作りが行われるのと同時にやってくる戦いの予兆。これはなかなかじっくりと読ませる話となった。上昇志向と、これからの戦いとの兼ね合いのバランスが巧い。
 ただ、キング自身の最近の作品に現れる善悪二元論の萌芽がここにも見られる。確かにこれがバランスを取っていた最後の作品だったのかも知れない。
ザ・スタンド 4
04'10'21 オーケンの散歩マン 旅マン
大槻ケンヂ (検索) <amazon> <楽天>
 旅についての著者のエッセイ集。筋肉少女帯の解散直前からその後のアジア各地への旅行も合わせての紀行文。

 長いことファンを続けてるが、本当にこれ、笑える。感覚が私のものとピッタリと合ってるんだな。見事にツボにはまってしまった。とにかく映画やら漫画やらの引用が無茶苦茶面白く、大爆笑もの。
 ところでこの本の中、オーケンがインド旅行に行った際、白いギターを抱えた日本人と会い、小林旭の真似か?と聞いたところ、「早川健だ」と答えたというのは、なんか凄いなあ。今もそいつ、白いギターを抱えて放浪してるんだろうか?
<A> <楽>
04'10'19 からくりサーカス34
藤田和日郎 (検索) <amazon> <楽天>
 陰で命をかけた戦いを続けつつも、勝にとって楽しかった黒賀村での夏も終わる。勝のお陰で、村人はだんだんと明るくなっていった、まさにその時、悲劇は起こる…
 ちょっと中だるみっぽいストーリーがこれまで続いていたが、いよいよ物語は佳境へと入っていく。幸せいっぱいな姿を映し出し、そこから絶望のどん底へとたたき落とす著者の筆は冴え渡っており、これが何と言ってもこの著者の好きなところ。しかし最終タイトル(かな?)が「デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)」とはなんともはまった題となってる。
 これから話は一挙に進んでいくのだろう。期待度満点で読ませていただこう。
<A> <楽>
04'10'16 和解 (著)志賀直哉 <amazon>
 著者の自伝小説で、第一子の死と第二子の誕生を絡め、父との確執が消え、父との和解を描く作品。
 たまには文学を。と思い、積ん読の中からたまたま最初に手に取った作品。著者を始めとする白樺派の作品って、どうにも好きになれないものだが、それでも何故か結構積ん読の中にはおいてある。誰かからもらったのかな?
 生きる事に対し、頭で考えたことと、実際の差というものが描かれているので、むしろ現代でこそ意味を持つ作品なのかもしれない。やっぱりどうにも認識のずれを感じてしまうものだが。
和解
04'10'14 キノの旅2
時雨沢恵一 (検索) <amazon> <楽天>
 モトラドのエルメスと共に旅をするキノの見聞を描く連作短編集。「狙撃兵の話」「人を喰った話」「過保護」「魔法使いの国」「自由報道の国」「絵の話」「帰郷」「本の国」「優しい国」「砂漠の真ん中で」を収録する。
 1作目を読んだのは随分前だった気がするが、たまたま出張中読む本が無かったからと言うだけの理由で購入。とびとびの時間で読むにはこういう短編が一番適していて、出張中にさくさく読むことが出来た。
 改めて読んでみると、著者の文体ってかなり特殊で、それが最初読みにくさにもなってたのだが、なれてしまうとかなり面白いと分かった。自分でも結構意外。
<A> <楽>
04'10'12 彼氏彼女の事情19
津田雅美 (検索) <amazon> <楽天>
 有馬総一郎の義父総司から語られる総一郎の父怜司の過去。何故総一郎は生まれたのか、そして有馬家に淀む闇とは…そしてついに怜司と総一郎の母涼子と出会う。

 天才的キャラクタ満載の本作でも掛け値なしの天才有馬怜司の過去がすべて明るみに出るお話。読んでてきついと思うね。それでも面白い。
 初期の頃と有馬であれ、雪乃であれ、随分キャラが変わってるな。これも成長なのか?なんだか話自体は吉田秋生の「吉祥天女」を思い出すよ。
<A> <楽>
04'10'11 コーヒーが廻り世界史が廻る (著)臼井隆一郎 <amazon>
 原油を除けば世界で最も流通されているコーヒー。中東で生まれたこの飲み物の発生から、歴史にどうコーヒーが関わってきたのかを描く作品。
 私は完全な紅茶党で、コーヒーについてはこれまでほとんど知らなかったのだが、なんか興味が出たので読んでみたのだが、これがかなり面白い。特に歴史の中にコーヒーが関わってきたことの意義は、なるほど!と思わせられる。革命の背後にコーヒーあり。う〜ん。興味深い。
 コーヒー好きであっても無くても、歴史が好きな人は是非読んでほしい作品。
04'10'10 サイバラ茸3 (著)西原理恵子 <amazon>
 著者のこれまで書いた挿絵漫画や既に単行本化された漫画を集め、一冊の本とした第三弾。「むいむい」、「山ちゃん物語」、
「アジアパー伝」「たぬきランド」1巻2巻の漫画を収録する。
 これまでに1巻2巻と読んできたが、3巻の作品全部読んでたりする。ほんでもぼんやりしてるときなんかパラパラめくるには丁度良い作品ではある。
サイバラ茸3
04'10'07 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
J.K.ローリング(検索) <amazon> <楽天>
 ヴォルデモートの復活を目撃したハリーだったが、魔法省はそのことを認めようとはせず、むしろハリーを追いつめようとしていた。何とかホグワーツ魔法学校に戻ることは出来たものの、魔法省は今度はダンブルドア校長を排除しようとするのだった。
 最早子供向きとはとうてい言えないような内容と化した本作。とにかく悪意にあふれた作りで、読んでいて全然面白いとは思えないことが最大の問題。痛快感がこれほど無くなってしまうとはね。1巻読んだときは3時間とかけずに読み切ったものだが、これは8時間以上もかかってしまったよ。読んでるだけで放り出したくなるような作品だしなあ。著者は元々こういう風にする予定だったのだろうか?だとしたら、これは短めに流してしまうべきでは?
不死鳥の騎士団
04'10'06 THE大市民3、4 (著)柳沢きみお <amazon> <amazon>
 成城に住み、食と人生にこだわる男山県鐘一郎の、日常と日本を斬る言葉を記したシリーズの3巻および4巻。
 3巻がでていたことは知っていたのだが、なかなか出会うことが無かったため、これまで全然読めなかったのだが、ようやく4巻と共に発見。早速買ってきた。たかが漫画ではあるが、読んでると味わいがあり、自分自身の生活を見直してみたくもなってくる…それに料理の参考にもなる(笑)
 ぴったり合った漫画というのはなかなか見つからないし、見つける努力も最近は放棄してるが、時折偶然にこんなものを見つけることがあるので、それが楽しい。
THE大市民 3 (3)
04'10'05 天地無用!GXP1 (著)梶島正樹白根秀樹  <amazon>
梶島正樹 (検索) <amazon> <楽天>
白根秀樹(検索) <amazon> <楽天>
 ひょんなことから宇宙へ放り出されてしまった岡山県在住の一人の少年山田西南が、幼なじみのお姉さん霧子や天音といった面々に囲まれ、冒険を行っていくテレビシリーズのノベライズ版。
 このテレビシリーズ、私は大変楽しんだものだが、何よりこの奥深い設定が大好きな上に、監督のワタナベシンイチの暴走ぶりが目立ち、とにかくサービス満点だった。そのノベライズ版である本作は、そこに登場する人物の微妙な表情と内面を主題とし、「あれはこういう意味があったか」などと、いろいろと考えさせられ、大変楽しい作品となった。文体は決してこなれているとは言えないまでも、充分読める。
 …しかし、これを読むと、今のOVAシリーズの出来の悪さのことをどうしても考えてしまうなあ。
天地無用!GXP〈1〉