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新藤兼人

新藤 兼人
Wikipediaより
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鑑賞本数 合計点 平均点
書籍
著作
新藤兼人・原爆を撮る

_(書籍)
2012 5'29 死去
2010 一枚のハガキ 監督・原作・脚本
2009
2008 石内尋常高等小学校 花は散れども 監督・原作・脚本
2007 陸に上った軍艦 原作・脚本
2006
2005
2004
2003 ふくろう 監督・脚本・美術
2002
2001 大河の一滴 脚本
2000 三文役者 監督・原作・脚本・出演
1999 生きたい 原案・脚本
完全なる飼育 脚本
おもちゃ 原作・脚本
1998
1997 ユキエ 脚色
1996 宮澤賢治-その愛- 脚色
1995 午後の遺言状 監督・原作・脚色
1994
1993
1992 墨東綺譚 監督・脚本
遠き落日 原作・脚本
1991 東京交差点 脚本
1990 ドンマイ 原作・脚本
1989
1988 さくら隊散る 監督・脚本
1987 ハチ公物語 原作・脚本
映画女優 原作・脚本
1986 落葉樹 監督・原作・脚本
ブラックボード 監督・脚本
1985 白い町ヒロシマ 脚本
1984 地平線 監督・原作・脚本
1983 素浪人罷り通る 去るも地獄残るも地獄 脚本
積木くずし 脚本
生きてはみたけれど 小津安二郎伝 出演
1982
芙蓉の人
<A> <楽> 脚本
1981 北斎漫画 監督・脚本
蓮如とその母 脚本
1980 遙かなる走路 脚本
地震列島 脚本
1979 絞殺 監督・製作・脚本
配達されない三通の手紙 脚本
あめゆきさん<TV> 脚本
1978 事件 脚本
危険な関係 脚本
1977 竹山ひとり旅 監督・脚本
1976
新・座頭市(1st~3rd)
<A> <楽> 脚本
1975 ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 監督・製作・構成
昭和枯れすすき 脚本
1974 わが道 監督・脚本
1973  監督・製作・脚本
混血児リカ ハマぐれ子守唄 脚本
混血児リカ ひとりゆくさすらい旅 脚本
1972 讃歌 監督・製作・脚本・出演
鉄輪 監督・製作・脚本
混血児リカ 脚本
軍旗はためく下に 脚本
1971 甘い秘密 脚本
激動の昭和史 沖縄決戦 脚本
闇の中の魑魅魍魎 脚本
天皇の世紀
<A> <楽> 脚本
1970 裸の十九才 監督・脚本
触角 監督・脚本
1969 かげろう 監督・脚本
鬼の棲む館 脚本
千羽鶴 脚本
1968 強虫女と弱虫男 監督・脚本
薮の中の黒猫 監督・脚本
眠れる美女 脚本
1967 性の起原 監督・脚本
華岡青洲の妻 脚本
堕落する女 脚本
妻二人 脚本
限りある日を愛に生きて 脚本
1966 本能 監督・製作・脚本
こころの山脈 製作
酔いどれ波止場 脚本
けんかえれじい 脚本
続・酔いどれ博士 原作・脚本
本能 脚本
座頭市海を渡る 脚本
酔いどれ博士 脚本
1965 悪党 監督・脚本
清作の妻 脚本
鼠小僧次郎吉 脚本
1964 鬼婆 監督・脚本・美術
肉体の盛装 脚本
沙羅の門 脚本
卍(まんじ) 脚本
駿河遊侠伝 賭場荒し 脚本
傷だらけの山河 脚本
1963 母 監督・原作・脚本・編集
海軍 脚本
舞妓と暗殺者 脚本
嘘 脚本
1962 人間 監督・脚本・美術
しとやかな獣 原作・脚本
地獄の刺客 脚本
当りや大将 脚本
鯨神 脚本
斬る 脚本
青べか物語 脚本
裁かれる越前守 脚本
黒蜥蜴 脚本
爛 脚本
家庭の事情 脚本
1961 献身 脚本
熱愛者 脚本
背徳のメス 脚本
雲がちぎれる時 脚本
女の勲章 脚本
「挑戦」より 愛と炎と 脚本
松川事件 脚本
1960 裸の島 監督・製作・脚本・美術
大いなる驀進 脚本
がんばれ!盤嶽 脚本
女の坂 脚本
路傍の石 脚本
国定忠治 脚本
大いなる旅路 脚本
1959 花嫁さんは世界一 監督・脚本
第五福竜丸 監督・脚本
貴族の階段 脚本
電話は夕方に鳴る 脚本
その壁を砕け 脚本
才女気質 脚本
からたち日記 脚本
1958 悲しみは女だけに 監督・原作・脚本
夜の素顔 脚本
裸の太陽 脚本
一粒の麦 脚本
不敵な男 脚本
夜の鼓 脚本
氷壁 脚本
禁じられた唇 脚本
1957 海の野郎ども 監督・脚本
白鳥物語 脚本
地上 脚本
美徳のよろめき 脚本
うなぎとり 脚本
殺したのは誰だ 脚本
ひかげの娘 脚本
倖せは俺等のねがい 脚本
多情仏心 脚本
1956 女優 監督・脚本
流離の岸 監督・脚本
銀心中 監督・脚本
四十八歳の抵抗 脚本
狙われた男 脚本
あやに愛しき 脚本
赤穂浪士 天の巻・地の巻 脚色
1955 狼 監督・脚本
歌舞伎十八番鳴神・美女と怪龍 脚本
姉妹 脚本
銀座の女 脚本
愛すればこそ 脚本
1954 どぶ 監督・脚本
足摺岬 製作・脚本
泥だらけの青春 脚本
1953 女の一生 監督・脚本
縮図 監督・脚本
地の果てまで 脚本
夜明け前 脚本
君に捧げし命なりせば 脚本
慾望 脚本
村八分 脚本
女ひとり大地を行く 脚本
千羽鶴 脚本
1952 原爆の子 監督・脚本
雪崩 監督・脚本
西陣の姉妹 脚本
1951 愛妻物語 監督・脚本
十六夜街道 脚本
源氏物語 脚本
舞姫 脚本
上州鴉 脚本
誰が私を裁くのか 脚本
自由学校 脚本
熱砂の白蘭 脚本
阿修羅判官 脚本
偽れる盛装 脚本
1950 処女峰 脚本
暁の追跡 脚本
長崎の鐘 脚本
戦火の果て 脚本
春の潮 後篇 脚本
春の潮 前篇 脚本
春雪 脚本
1949 嫉妬 脚本
わが恋は燃えぬ 脚本
お嬢さん乾杯! 脚本
朱唇(べに)いまだ消えず 脚本
森の石松 脚本
真昼の円舞曲 脚本
1948 誘惑 脚本
噂の男 脚本
わが生涯のかゞやける日 脚本
幸福の限界 脚本
四人目の淑女 脚本
1947 仮面の街 原作・脚本
結婚 脚色
安城家の舞踏會 脚本
1946 女性の勝利 脚本
待ちぼうけの女 脚本
1945
1944
1943
1942 元禄忠臣蔵 後篇 建築監督
1941 元禄忠臣蔵 前篇 建築監督
北極光 潤色
1940
1939
1938
1937
1936
1935
1934
1933
1932
1931
1930
1929
1928
1927
1926
1925
1924
1923
1922
1921
1920
1919
1918
1917
1916
1915
1914
1913
1912 4'22 広島で誕生

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一枚のハガキ 2010
2010東京国際映画祭審査員特別賞

2011日本アカデミー監督賞
2011ブルーリボン監督賞
2011日本映画批評家大賞主演女優賞(大竹しのぶ)
2011キネマ旬報日本映画第1位
2011毎日映画コンクール日本映画大賞、脚本賞、撮影賞、音楽賞、録音賞
2011報知映画特別賞
2011
ヨコハマ映画祭第5位
2011映画芸術ベスト第5位
<A> <楽>
新藤次郎
渡辺利三
宮永大輔
新藤次郎(製)
新藤兼人(脚)
豊川悦司
大竹しのぶ
六平直政
柄本明
倍賞美津子
大地泰仁
大杉漣
川上麻衣子
津川雅彦
絵沢萠子
木下ほうか
大原康裕
渡辺督子
渡辺大
麿赤兒
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 農民を夢見ながらこれまで一度も農村の風景を描けなかった監督が最後に至った境地は、農家の嫁をもらうという話だった。
ふくろう 2002
<A> <楽>
新藤次郎(製)
新藤兼人(脚)
大竹しのぶ
伊藤歩
木場勝己
柄本明
原田大二郎
六平直政
魁三太郎
田口トモロヲ
池内万作
蟹江一平
大地泰仁
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 国策によって作られ、失敗した東北の開拓村で残った一軒だけの家に住むユミエ(大竹しのぶ)とエミコ(伊藤歩)の母娘。何とか生き抜くために二人が選択した方法は、なんと家で売春宿を開き、訪れた男達を特製の毒焼酎でもてなし、殺害して金品を奪うというものだった。次々に訪れる男達(山向こうで始まったダム建設の関係者、電気屋、水道屋、県の役人に麓の警察の巡査)…
 日本においては現役最長老の新藤兼人監督
(この時点で91歳)により作られた、現代版“安達ヶ原鬼女伝説”。
 とにかく男の浅ましさと欲望。そしてそれを逆手にとってしたたかに生きる二人の女性が徹底して描かれるので、観ていて痛々しい
(私も男だから)。なまじコメディタッチなだけに、痛々しさは更に増してる。
 大竹しのぶの怪演と開けっぴろげな伊藤歩の演技はどこか突き抜けて、狂気さえ感じさせられ、演技の巧さは充分すぎるほどだし、出てくる男達もみんな芸達者な者ばかりで、舞台劇風の演出は楽しめた。
 ただ一方、ここまでやるだけの“貧しさ”と“切実度”の演出があまりにもお粗末だし、同じ事が延々と繰り返されるだけというのは、映画にしてはメリハリが無さ過ぎ。ラストも強引。
50年前にやってれば結構面白い作品として現代にも残ったかも知れないけどね。
三文役者 2000
2000日本アカデミー主演男優賞(竹中直人)
2000日本映画プロフェッショナル大賞第7位
2000キネマ旬報日本映画第6位
<A> <楽>
新藤次郎
平形則安(製)
新藤兼人(脚)
竹中直人
荻野目慶子
吉田日出子
乙羽信子
緋田康人
三浦景虎
桂南光
広岡由里子
笠原秀幸
篠田拓馬
波乃久里子
二木てるみ
倍賞美津子
塩野谷正幸
渡辺とく子
夏目玲
江角英明
田中要次
新藤兼人
野呂瀬初美
大森南朋
鈴木卓爾
堀川弘通
渋谷拓生
川上麻衣子
原田大二郎
千葉茂樹
東郷晴子
真野きりな
新田亮
六平直政
上田耕一
木場勝己
原ひさ子
松重豊
うえだ峻
水野あや
加地健太郎
富沢亜古
西沢仁
梶原阿貴
菊地百合子
吉利治美
諸江みなこ
下飯坂菊馬
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
三文役者の死―正伝殿山泰司 <A> <楽>
新藤兼人 (検索) <A> <楽>
 戦後日本映画界で貴重なバイプレイヤーとして活躍した殿山泰司。自らを“三文役者”と称し、女と酒とミステリ小説を愛しつづけた彼のことを、みなは親しみを込めて“タイちゃん”と呼んだ。彼と1998年4月30日にその生涯を閉じた殿山泰司の俳優人生を長年の同志、新藤兼人監督が竹中直人主演で映画化した。
 ちょっと悔しいのが殿山泰司と言う役者について私は殆ど知らないと言うこと。映画好きを自称している私だが、この映画を観て、本当にまだまだ甘過ぎることを痛感させられた。これからは邦画鑑賞にも力を入れていきたいな。
 それにしても竹中直人は本当にこの役を怪演。この人だから出来る演技を堪能させてくれた。それと忘れてならないのがキミエ役の荻野目慶子。あそこまでするか。と言うレベル。
隠せよ、おい!
 この映画は彼女を主人公として見ることも出来る。そうするとまさにこれは勝手な夫を内助の功で支える浪花節の世界。こう言うのに関西弁はよく似合う(ちょっと彼女の京都弁は下手だったようだけど)。
 とにかく芸達者な竹中直人の怪演は一見の価値あり。パンツ一丁で街に出て嫁さんにすがりつくなんて…少なくともやりたくねえぞ。俺は。
 あと、絶対に顔を見せようとしない「カントク」とか、乙羽信子との対話形式で進む物語展開とか、映画としても面白い作りをしている。
生きたい 1999
<A> <楽>
新藤次郎
平形則安(製)
新藤兼人(脚)
三國連太郎
大竹しのぶ
吉田日出子
塩野谷正幸
羽村英
津川雅彦
柄本明
大谷直子
宮崎美子
広岡由里子
麿赤兒
六平直政
渡辺徹
中里博美
草薙仁
絵沢萠子
大森南朋
菊地百合子
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 妻に先立たれ、70歳になった安吉(三國連太郎)は、40歳になる嫁き遅れの長女・徳子と暮らしている。長男、次女は家を捨てたも同然で別居しており、躁鬱病の徳子だけが父の世話をしていたのだった。躁鬱症の徳子は、自分が婚期を逃したのも病気になったのも父のせいと言ってはばからなかった。
 時折姨捨山の話の映像を挿入しつつ、老人の生活を淡々と描く作品。三國連太郎が老人の役を好演している。まるで地のような演技だが、その部分だけ妙にリアルなので、観ていてちょっとつらい者を感じないでもない。大竹しのぶはもはや日本を代表する女優と言っても良いな。特にこういったおばさんが入ったきつめの役が板に付いてきた。こんな不快な汚れ役を体当たり演技してくれた。ただ
本当に上手いだけに観ていて本気に不快感を感じてしまったけど…
 挿入される姨捨山の話は、当時の山部の民の生活風習が良く出ている。ああ言った貧しい食べ物をガツガツ食べるシーンってかなり好き(笑)
 今は高齢者社会で高齢者となってもちゃんと生きてはいけるけど、それで“どう生きていくか”という点においてはあまりにも注意が払われていない。そりゃ、個人個人が好きなように生きていけばいい。と言う意見もあるだろうけど、好きに生きることが出来ない人も多い。せめて家族に囲まれて生きて生ければ良いんだけど、その肉親の情ってのも無視するのが現代だからなあ。好き勝手生きることが出来るようになったのは良いけど、その結果負担がかかるのがこういった高齢者って事になるのかもな。
 …まあ、
映画で言われるまでもなく、そんなことは自明なんだが
午後の遺言状 1995
1995日本アカデミー作品賞、助演女優賞(乙羽信子)、監督賞(新藤兼人)、脚本賞(新藤兼人)、特別賞(新藤兼人)、編集賞(渡辺行夫)
1995ブルーリボン作品賞
1995日本映画批評家大賞作品賞
1995キネマ旬報日本映画第1位
1995毎日映画コンクール優秀賞、監督賞
1995報知映画作品賞
<A> <楽>
新藤次郎
溝上潔
井端康夫(製)
新藤兼人(脚)
杉村春子
乙羽信子
朝霧鏡子
観世榮夫
瀬尾智美
松重豊
上田耕一
永島敏行
倍賞美津子
麿赤兒
津川雅彦
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
午後の遺言状 <A> <楽>
新藤兼人 (検索) <A> <楽>
 夏、農家の主婦豊子(乙羽信子)の待つ蓼科の別荘に避暑にやってきた老女優、蓉子(杉村春子)。そこへ、昔の舞台仲間だった登美江(朝霧鏡子)が夫(観世栄夫)と一緒にやってくる。
 平均年齢がとんでもなく高いキャストを用い、新藤監督が描く日常の光景。こう言った作品はかなり好き。淡々とした日常と、そこに加わる非日常性。それをヴェテランが演じる事で、味わい深い作品となっている。
 ただ、これを観ていたら、変な気持ちになってきた。昔のことを思い出した。
 こんな所で書くのは少々気も引けるが、大学時代、私の同級生には変なのが多かった。ゼミの教授と後で会った時、しみじみと
「お前らの年代の奴らは本当に妙なのが揃っていた」と言われてしまったほど。
 一晩中学校の校庭で穴を掘っていた奴。丸一日以上金も持たずにひたすら歩き回り、後で隣の県から「迎えに来て」と言ってきた奴。土砂降りの雨の中、自転車で走り回り、奇声を上げる奴。そして学校の木の枝を用い、「死」を選んだ奴
(シャレにならない実話だ)私もその一人だったりするが…
 自分とは何か?と言う問いつめ方は人それぞれだが、皆、それに悩んでいたのだろう。
 その中で最もシャレにならない奴がいた。
私の知り合いというわけではないけど、同じ授業も受けていたはず。彼はバットを持ち、片手には包丁を括り付けて下宿の前でゲートボールをしていた人たちを襲った…全国版のニュースにもなった凄惨な事件だった。
 …まさかあの事件を題材にしたんじゃなかろうな。
 ここではかなりコミカルに描かれているとは言え、フラッシュバックが起こった。同時に一番嫌だった自分自身の事まで思いだしてしまった。
 人とは全く違うところだろうけど、私にとってはとてつもなく“痛い”映画になってしまい、それ以降のストーリーが乗り切れなかった。いや、乗りすぎたため、酔ったのかも知れない。
 こんなコメント書いて良かったんだろうか?

 本作で主演の乙羽信子は既にガンに冒されており、本作の撮影終了後に死去。監督は愛妻のため、最後の花道を用意したと言われている。
墨東綺譚
<A> <楽>
多賀祥介
新藤次郎
赤司学文(製)
新藤兼人
津川雅彦
墨田ユキ
宮崎淑子
八神康子
佐藤慶
井川比佐志
浜村純
角川博
杉村春子
乙羽信子
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1992
製作会社
ジャンル
売り上げ
原作
墨東綺譚 <A> <楽>
永井荷風 (検索) <A> <楽>
歴史地域
関連
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
絞殺 1979
1979ヴェネツィア国際映画祭イタリア映画ジャーナリスト選出女優(乙羽信子)
<A> <楽>
新藤兼人(脚)
西村晃
乙羽信子
狩場勉
会田初子
岡田英次
殿山泰司
小松方正
草野大悟
渡辺とく子
根岸明美
初井言栄
観世栄夫
戸浦六宏
森本レオ
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 1975
<A> <楽>
田中絹代
木暮実千代
京マチ子
香川京子
若尾文子
乙羽信子
山田五十鈴
入江たか子
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 日本を代表する映画監督の一人溝口健二と一緒に仕事をした39人の俳優・スタッフ・友人に、新藤兼人監督自らがインタビューして、溝口の人生を描く長編ドキュメンタリー。
 数々の傑作を作り上げ、日本映画に大きな足跡を残した溝口監督だが、その姿を赤裸々に描こうとする新藤監督の姿勢がよく分かる作品で、通り一遍のインタビュー作品とは一風変わった作品に仕上げられている。これが出来るのもATG作品だからだろう。一応師匠に当たるはずなのだが、新藤監督も本当に作りたいものを作ったと言うことがよく分かる。
 ただ、その気合いの入り方は
時として暴走もあり。何せ聞き手であるはずの新藤監督の方が時として雄弁に語ってしまい、語り手の方を萎縮させてしまったり、時には怒らせてしまったりしてる。殊に溝口監督に反感を持つ増村保造や、公私にわたる溝口監督のベストパートナー田中絹代に対してのインタビューは、観ていて「新藤監督って無礼すぎないか?」と思わされるほど。特に田中絹代に対しては、最初から「お前ら男と女の仲だっただろう?」という前提で話しているため、田中が否定しようがやんわりとかわそうとしようがお構いなくずけずけとたたみ込んでいく姿勢は凄まじいほど(監督曰く、それで田中絹代のガードを崩せたとのこと)。
 本音を引き出すという意味では凄いけど、溝口監督そのものではなく、新藤監督から見た溝口健二という一個人を突きつけられた感じである。
 新藤監督の姿勢には頭が下がるとはいえ、映画監督は映画監督で良いんじゃないか?という思いも確かにあり。それを一個人として剥ぎ取るってのはどうだろ?多少の気持ち悪さも覚えてしまった。
 1973
<A> <楽>
葛井欣士郎
新藤兼人(製)
新藤兼人(脚)
松橋登
辻萬長
杏梨
乙羽信子
殿山泰司
荒川保男
小竹外登美
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
こころ <A> <楽>
夏目漱石 (検索) <A> <楽>
鬼婆
1964ブルーリボン助演女優賞(吉村実子)、撮影賞
<A> <楽>
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IMDb
WikipediaJ
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新藤兼人(脚)
乙羽信子
吉村実子
佐藤慶
殿山泰司
宇野重吉
荒谷甫水
松本染升
加地健太郎
田中筆子
吉田道紀
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 怪談話に被爆者の描写を加えることで社会風刺的な意味合いをも持たせている
製作年 1964
製作会社 近代映画協会
東京映画
ジャンル ホラー(怪談)
売り上げ
原作
歴史地域
関連
キーワード
裸の島
1960キネマ旬報日本映画第6位
<A> <楽>
新藤兼人(脚)
殿山泰司
乙羽信子
田中伸二
堀本正紀
★★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 瀬戸内海にある孤島に一組の夫婦と二人の子どもが住んでいた。電気・ガス・水道もないこの島で農業を営むが、毎日毎日朝から晩まで黙々と働かねばならなかった。日々変化の少ないこの島にも、いくつかのドラマがあった。夫婦の息子が大きな鯛を釣り上げ、それを売って広島まで出かけて外食や買い物をしたり。そんな日々の中、息子が突然高熱を出してしまう。

 脚本家として既に有名になっていた新藤兼人だが、これまでに監督としても既に何本かの作品を撮っていた。それらの作品に共通するのは、非常に挑戦的な作風で、特に反権力および時事問題に対しての強い問題意識が見られるものだった。社会派と呼ばれる映画監督は多かったが、その中でも相当過激な作風である。ただ、過激すぎたこともあってか、なかなか映画館にもかからず、興行的には失敗続きだった。監督が作った近代映画協会も倒産ギリギリの状態。

 そんな新藤監督が世界的に認められた最初の作品が本作だった。これまでのような社会派バリバリの話ではなく、一つの貧困家庭に焦点を当てた落ち着いた話を作り上げた。更に本作は1961年のモスクワ国際映画祭でグランプリを取ったことから、新藤は監督を続けられることになった。仮に本作がここまでヒットしなかったら新藤監督は監督として作品を作り続けることが出来なかったかもしれないのだから、それだけでも本作は重要な作品と言える。

 本作は日本映画界にいくつもの功績を残した作品でもある。
 まずこの作品はこれまでの常識を越えた最低予算で作り上げられたということ。これによって以降の自主製作映画に道行きを開いた。これまでのように映画館ではなく、様々な場所で上映され、ホール上映のスタイルの始まりとなったことも大きい。
 次に自主製作だからこそ、実験的な作品が作ることが出来るし、それが国際的にも評価されることが分かったことで、映画そのものの可能性も広がった。本作の特徴として、台詞を一切排した無言劇でも映画が作れる事を示したのもある。以降多くの監督達によっていくつもの失敗作はあったものの、実験的作品が多数作られることで日本映画は発展してきた。
 そして何より新藤兼人が監督を続けられたということが一番の功績となるだろう。彼の作品なしに今の日本映画はあり得ないのだから。

 実際作品として考えるならば、台詞やナレーションを排したために本作は決して親切な作品ではない。観ている側が意味を読み取らないといけないし、時としては何が起こっているのかも分からないくらいだ。しかしその「考える」作業がとても楽しい作品でもある。集中して画面を観て、自分なりに解釈する楽しみがあって、映画を観ている面白さを存分に味わえる。逆に言えば、本作は片手間で観て良い作品ではない。相当な集中が必要である。そして集中するからこそ、主人公の感情に気持ちが寄り添い、本当に悲しみを覚えたりもした。観てるだけで結構疲れるが、それに見合うだけの感動も覚える。映画でこんなにリアルな感情共有が出来るのは珍しい。

 本作の主役は新藤監督の盟友で数多くの映画に出演している殿山泰司だが、実は主役がほとんど無く、本作は間違いなく殿山にとっての代表作となった。ほぼ会話がないため、表情だけで全てを語る演技も見事…と言っても基本的に感情をそぎ落としたような無表情ばかりだが、その無表情をじっくり観ることが本作の醍醐味なのだ。

 調べてみたところ、監督は、ラストシーンに「しかし彼らは生きて行く」とタイトルを入れようと提案したが、それを止めたのは試写を観た岡本太郎だったそうだ。そうすると詩情が単なるリアリズムになってしまうからというのが理由だったらしい。
製作年 1960
製作会社 近代映画協会
ジャンル シュール
人生(貧困)
売り上げ
原作
歴史地域 宿禰島(広島)
関連
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wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
第五福竜丸
1959キネマ旬報日本映画第8位
1959毎日映画コンクール音楽賞
<A> <楽>
絲屋寿雄
若山一夫
山田典吾
能登節雄(製)
八木保太郎
新藤兼人(脚)
宇野重吉
乙羽信子
小沢栄太郎
千田是也
清水将夫
金井大
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 1954年3月1日に起きた第五福竜丸事件を元にする
製作年 1959
製作会社 近代映画協会
新星映画社
ジャンル 歴史
売り上げ
原作
歴史地域 1954'3'1 ビキニ諸島で水爆実験。第五福竜丸が被爆する
関連
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wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
どぶ
<A> <楽>
山田典吾
吉村公三郎(製)
新藤兼人
棚田吾郎(脚)
乙羽信子
宇野重吉
山村聡
木匠マユリ
中北千枝子
殿山泰司
鶴丸睦彦
本間文子
下元勉
左卜全
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1954
製作会社 新東宝
ジャンル 人生(貧困)
売り上げ
原作
書籍名 <A> <楽>
著者名 (検索) <A> <楽>
歴史地域
関連
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wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
原爆の子
<A> <楽>
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吉村公三郎
山田典吾(製)
新藤兼人(脚)
乙羽信子
滝沢修
宇野重吉
山内明
清水将夫
細川ちか子
北林谷栄
多々良純
東野英治郎
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 新藤兼人と吉村吉三郎による近代映画協会の第一回作品。企画をどのメジャー会社も受け入れなかったため、完全自主製作
 この年、日本が独立を回復したことで初めて製作が可能となる
 大映スターとして育成中だった乙羽信子がその立場をなげうって参加した。
 世界で初めて原爆の恐怖と放射能の害を訴えた作品となる。
製作年 1952
製作会社
ジャンル
売り上げ
原作
原爆の子―広島の少年少女のうったえ <A> <楽>
長田新 (検索) <A> <楽>
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