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2006 | ||
2005 | ||
2004 | ||
2003 | 閉ざされた森 監督 | |
2002 | ||
2001 | ローラーボール 監督・製作 | |
2000 | ||
1999 | 13ウォーリアーズ 監督・製作 | |
トーマス・クラウン・アフェア 監督 | ||
1998 | ||
1997 | クイックシルバー 製作総指揮 | |
1996 | ||
1995 | ダイ・ハード3 監督・製作 | |
クライム・タイム 製作 | ||
1994 | ||
1993 | ラスト・アクション・ヒーロー 監督・製作 | |
1992 | ||
1991 | ザ・スタンド 監督 | |
ロビン・フッド 製作総指揮 | ||
1990 | レッド・オクトーバーを追え! 監督 | |
1989 | ||
1988 | ダイ・ハード 監督 | |
1987 | プレデター 監督 | |
1986 | ||
1985 | ノーマッズ 監督・原作・脚本 | |
1984 | ||
1983 | ||
1982 | ||
1981 | ||
1980 | ||
1979 | ||
1978 | ||
1977 | ||
1976 | ||
1975 | ||
1974 | ||
1973 | ||
1972 | ||
1971 | ||
1970 | ||
1969 | ||
1968 | ||
1967 | ||
1966 | ||
1965 | ||
1964 | ||
1963 | ||
1962 | ||
1961 | ||
1960 | ||
1959 | ||
1958 | ||
1957 | ||
1956 | ||
1955 | ||
1954 | ||
1953 | ||
1952 | ||
1951 | 1'8 ニューヨークで誕生 |
閉ざされた森 Basic |
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パナマのクレイトン基地から特別訓練に出たレンジャー部隊7名が密林の中で行方不明となる。捜索の末、三人を発見するが、その現場ではお互いに殺し合いをしており、一人は捜索隊の目の前で死んでしまった。残されたダンバー(ホルト)とケンドル(リビシ)の二人に事情を聞くが、要領を得ず、麻薬捜査官のトム・ハーディ(トラボルタ)に調査が依頼された。結果、それは巨大な麻薬組織にまつわることと分かるのだが、二人の証言は食い違っていた。尚二人から話を聞き出すトム。 マクティアナン監督とトラボルタが組んだとなれば、当然アクション映画を予想するのだが、本作は意外なことにメインがスペンス映画になっている。アクションもあるがだいぶ抑え気味で、基本的に密室での会話がメインとなる。 当初期待していたものとだいぶ違っていたので結構戸惑ってしまった。 ただ、純粋なサスペンス映画として考えると、この作品はちょっと出来がよろしくない。 どんでん返しに次ぐどんでん返しが本作の売りだったが、その演出がくどすぎて、単に意外な物語が続くだけだし、登場するキャラが多すぎて、「これ誰だっけ?」と思わせるところが多すぎ。悪い部分は他にもあって、全般的に室内での会話が中心なのだが、暗い密室の中で次々人が入れ替わるため、誰が誰だか。結局何が言いたかったのか、真実は何なのかという興味が薄れて、「早く終われ」としか思えなくなってしまう。 多分かなり緻密なプロットがあるとは思うのだが、前述のように背景もキャラも理解出来ないうちに話が展開するために混乱するだけ。ソフトや配信で観る場合、後で観直さないと理解出来ないが、そもそも観返す気になれない。 せめてもう少しキャラを絞ってくれればとは思うし、シンプルにしてくれれば観やすくなったものを。 やっぱりマクティアナンはアクション監督だと再認識した。それが分かっただけでも良かろう。 |
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13ウォーリアーズ 1999 | |||||||||||||||||||||||||||
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中世北欧。アラビアを追われ大使として北方のノルマン人の地を訪れた詩人アハメッド(バンデラス)は、バイキングの傭兵たちと出会う。彼らの故郷は霧の中から現れる魔物によって危機に瀕していると聞かされ、更にこの地を守る13人の戦士の一人としてアハメッドが選ばれてしまう… ヒット・メーカーのマイクル=クライトンの「北人伝説」の映画化作品。元は北欧に使節として赴いたイヴン・ファラドンというアラビア人が書いた「ヴォルガ・ブルガール旅行記」が元だという。 ただ、もの凄く評価が低いので、何でだろう?と思って拝見。 一見すると、決して悪い作品とまでは思わない。特に戦いの映像表現に関してはかなりの表現力があり、それだけ取ってみるなら、良質作品とさえ言えるだろう。 ただ、問題があるとすれば、やっぱり物語そのものと人物描写がとにかく悪いところ。話を最後のクライマックスへと持っていくのは分かるのだが、そこまでに至るまでがあまりにもかったるすぎる。本作は『七人の侍』(1954)を多分に意識したんじゃないかと思うのだが、人物描写が薄っぺらく、しかもバンデラスのアップばかりを延々と撮るので、いい加減飽きてしまう。折角13人も戦士がいるんだから、せめて数人でもいいからもっと深く描写すべきだったんじゃ無かろうか?決して短くない時間だけに、話が間延びしてたまらない。パートパートの場面は良いのに、その間の悪さが全てを台無しにしてしまった。 多分最後のアクションシーンを強調しようとしての事だと思うのだが、主役のバンデラスが韜晦しっぱなしなのも痛い。 クライトンは元々映像畑の人で、脚本家から小説家に転身した経緯があるため、映像に関しては大変細かく口を出す人として知られている。そのため試写を観たクライトンは出来にNGを出し、追加撮影と編集をやらせたと言う。クライトン本人も戦闘シーンは太鼓判押していたそうだから、勿体ない作りであったことは確か。 折角なら作り直して欲しい作品だ。 |
トーマス・クラウン・アフェア 1999 | |||||||||||||||||||||||||||
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ニューヨーク美術館から白昼堂々モネの絵画が盗まれた。保険会社から派遣された敏腕調査員キャサリン・バニング(ルッソ)はこの犯人は大富豪のトーマス・クラウン(ブロスナン)ではないかと推測する。クラウンに会ったキャサリンは直接彼が犯人だと指摘。クラウンはその挑戦を受けて立つのだった。 マックィーン&ダナウェイ主演の『華麗なる賭け』(1968)リメイク(ダナウェイは本作でも精神分析医として登場している)。なんの苦労もない大富豪が趣味で泥棒してるという設定はそのまま、心理劇の方に強調が置かれているのが特徴。 ただ、オリジナルのような視覚効果はなく、心理描写に力を入れすぎたのか、ブロスナン、ルッソ共に今ひとつ弾け足りない感じ。 この二つの作品を比較してみると、主人公のパワーダウンが一番の問題だと思う。考えてみると、いかにも“アメリカ人の典型です”と言ったマックィーンと較べ、アイルランド生まれのブロスナンはこういう貴族的な役柄が似合うような気がするんだけど、いざ本当の金持ち役をやってみると、何故かマックィーンの方が金持ち役には似合っているという事実。成金趣味でけばけばしい格好だから似合ってるんだろうか?それに『テイラー・オブ・パナマ』(2001)で見られるようにボンド役から離れると、ブロスナンは悪役をやりたがる傾向があるのだが、やっぱりボンド役がはまっているのか、悪役が今ひとつ似合って見えない。 それに心理的駆け引きに焦点を置きすぎたためか、話が静かに進みすぎるのも問題か。豪奢なセットが浮いて見えるし、物語が静かすぎるので、展開がかったるく見えてしまう。 いろんな意味で意気込みは感じられるのだが、それがことごとく外しまくっているように見えてしまう。残念な作品と言えるか。 |
ダイ・ハード3 1995 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1996MTVムービー・アワード アクション・シーン賞 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ニューヨーク五番街の中心で爆発が起きる。その後犯人からの次の爆破予告が警察に届く。これから犯人が出すクイズに全て答えられたら…と言う犯人は何とマクレーン刑事(ウィリス)を指名する。ハーレムでゼウス(ジャクソン)と言う相棒を得たマクレーンはNYを舞台として爆破犯と対決するのだった。 ハーリンから再び1のマクティアナンに監督がバトン・タッチされて作られた『ダイ・ハード』シリーズの3作目。シリーズの1作目はビルで地上、2作目は空港で空、そして第3作目は船で海。と元々考えていたらしいが、折悪くシナリオを進めている最中に『沈黙の戦艦』(1992)が公開されてしまい、しかもストーリー的にかぶる部分があったため、ストーリー自体を再構築する必要に駆られてしまった。裏話だが、元々これは『リーサル・ウェポン』の新作用に書かれた脚本の流用だという(尚、元々使う予定だった船を舞台とした脚本は『スピード2』(1998)で流用されてるとのこと) 1作目『ダイ・ハード』の魅力は、限定された空間で、それを利用したアクション。そして主人公マクレーンの人間味あふれる行動だったのではないかと思う。たった一人の孤独な戦いでありながら、徹底して攻める立場にある緊張感と、そして不安に苛まれつつ、それでも人質を救出しなければならない、なかんづく自分の妻を救うために戦うマクレーンをウィリスが好演したのが面白さとなっていた。監督が替わった2では、派手さと笑いが強調され、別物として楽しめた感じ。 それでこの3は更に随分方向性が変わった。舞台はNY市全体に変わり、相棒が出来、終始受けに回り続けるという、1と較べると正反対の方向へとベクトルが向いてる感じ(奥さんを助けるどころか離婚してたし)。実際これはウィリスが頑張って1作目と同じ姿で走ってるからこそ、『ダイ・ハード』としてなんとか観ることが出来る、と言った出来。シリーズ中最も派手な爆発シーンとNY中を駆けめぐるウィリスとジャクソン。むしろ彼らの涙ぐましい努力は評価されるべきだろう。 ストーリーの方はちょっと問題あるけど、あのクイズは面白かった(ちなみに私は時間内には解けなかった)。 1とは別系統と思って見ればそれなりに見所が多いので、アクション映画が好きな人には充分にお勧めできる。 |
ラスト・アクション・ヒーロー 1993 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1993ゴールデン・ラズベリー最低作品賞、最低主演男優賞(シュワルツェネッガー)、最低監督賞(マクティアナン)、最低脚本賞、最低音楽賞、最低新人賞 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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少年ダニー(オブライエン)は映画のヒーロー、ジャック・スレイター(シュワルツェネッガー)に夢中で、彼の映画を諳んじるほど何度も観ていた。そんなダニーに老映写技師は不思議なチケットを手渡す。それを使って映画館に入ったダニーはスレイターの活躍する映画の中へ入りこんでしまう。映画の中でスレイターを狙う殺し屋は、ダニーの持つ魔法のチケットに目を付け、まんまとチケットの半券を手に入れ、それを使って現実世界にやって来てしまう。それを追ってダニーとスレイターも現実世界へとやって来るが… 先ず、この映画の受ける要素というのを考えてみよう。 少年が映画に入り込むと言う設定は面白い。『ネバーエンディング・ストーリー』(1984)の映画版とも言えるが、特に映画好きだったら、設定的にこっちの方がはるかに嬉しい。 懐かしの映画や俳優も登場の登場も嬉しい。『アマデウス』(1984)のサリエリ役、エイブラハムや『ターミネーター2』(1991)のロバート・パトリック。映画からはこれまで散々パクられてきた『E.T.』(1982)もともかく、『第七の封印』(1956)までもがフォローされてるのが嬉しい。 シュワルツェネッガーのセルフ・パロディ。『ターミネーター』(1984)のT-800が何故かスタローンになってたり、スレイターがシュワルツェネッガー本人に向かって「おまえは嫌いだ」なんて言うシーンもある。かなり笑える。 アクションは派手だし、カメオ出演の豪華さは特筆もの。音楽も良い。 …確かに凄く受ける要素が満載。これだけサービス満載でありながら、総体的に見るとなんでこんなに面白くなくなるんだろうか?サービスの方に気を取られ、物語そのものに力を入れられなかったのが最大の問題ではないか?確かにサブストーリーには面白いものばかりが揃ってるのだが、それが肝心の本編を食いまくってるし、本筋が単純に過ぎるのも問題だろう。しかも、そんな単調な本編で見せようとしてしまった。結果質の悪いパロディ映画になってしまい、残念ながら設定が活かせてなかったと言うことになるだろうか?脇が豪華だからこそ、本編をしっかりさせてないのが最大の敗因だ。 非常に勿体ない映画ではある。 |
レッド・オクトーバーを追え 1990 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1990米アカデミー音響効果編集賞、編集賞、録音賞 1990英アカデミー主演男優賞(コネリー) |
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大西洋を潜水するソ連製の最新型高性能潜水艦レッド・オクトーバー。だが、ラミウス艦長(コネリー)はソ連を裏切り、アメリカへの亡命を考えていたのだ。一方、アメリカでは潜水艦の謎の行動にやきもきしていた。その中で一人CIAのライアン(ボールドウィン)だけがその潜水艦の行動を正確に推測していた… 原作を先に読んでしまったため、泣いてしまった映画の一つ。先に読んでさえいなければそこそこ楽しめたんだろうとは思うんだが… 何せ原作のボリュームは並ではなく、それを丸ごと映画にするのはとうてい無理。それで色々端折ることになるのだが、その端折り方が今ひとつ。それでもライアンがラミウスとかつて親交を持っていたから、その人となりが分かり、ロシア語が出来るとした部分は結構良い設定変更じゃなかったかな? ショーン=コネリーは既に大分渋めの役が似合うようになって好演してるが、それ以外のキャラクターの印象が薄い。主人公であるはずのボールドウィン演じるライアン(原作ではライアンが登場する話はシリーズ化されていて、映画ではハリソン=フォード、ベン=アフレックが演じている)の個性が今ひとつ強くないのもちょっと残念。 本作でかなり不満に思うのが戦闘シーン。原作ではソ連とアメリカが一隻の潜水艦を巡って緊張感のある心理的、物理的な攻防戦を繰り広げるのだが、。映画の演出として戦闘シーンだけを引き延ばした感じで、その割に間延びしてしまった。あのマクティアナンでさえ、本作を料理出来なかったかと、非常に残念だった。 撮影はヤン・デ・ボン。 |
ダイ・ハード 1988 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1988米アカデミー特殊視覚効果賞 1989日本アカデミー外国作品賞 1989ブルーリボン外国作品賞 1989キネマ旬報外国映画第1位 1989報知映画海外作品賞 |
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ロサンジェルスにそびえる高層ビル「ナカトミ・ビル」では、年末恒例のクリスマスパーティが
開かれていた。ニューヨーク市警の刑事、ジョン・マクレーン(ウィリス) は、ナカトミ商事に勤める妻のホリーに会うためにナカトミ・ビルを訪れていた。
ちょうどそのころ、テロリストのハンス・グルーバー(アラン・リックマン)も、
数名の部下と共にナカトミ・ビルに潜入しつつあった。 ロデリック=ソープによる小説の映画化作。1988年全米興行成績7位。 これまでぱっとしなかったウィリスを一気にスターダムに押し上げた(撮影監督はヤン=デ・ボン。彼にとっても本作によってその手腕を買われ、後に『スピード』(1994)でブレイクする)。 本作はかなりの冒険作。のっけから主人公も観客も状況が分からない空間に放り込まれる。なにゆえホテル?なにゆえこんなところにきてるの?これはダイ・ハードシリーズを通して貫かれていて、殆ど状況説明がない空間に観客は連れて行かれる。 そこで起こる銃声と爆破。ここからが本当のストーリーとなる。ここでのウィリスが又、強い。決してマッチョをひけらかす強さではなく、あくまで淡々と、状況判断をして、自分の怖さを克服しつつ、着実にテロリストを消していく。その姿にこそ、感動を覚える。ここには決して人間離れしたヒーローではなく、血と肉が通った実物大の古いタイプの人間が描かれている。そこが一番のこの映画の売りではないだろうか? 壁に体を預け、自分を叱咤激励する姿、歩くのに苦痛を覚え、顔をしかめる仕草。しかもそれを演じるのが冴えない(失礼)中年のおじさん。そこに共感を覚えるのではないか。主人公を裸足にしたというのも、“痛さ”を見事に強調していて良し。 思えばスタローンの『ランボー 怒りの脱出』(1985)やシュワルツェネッガーの『ターミネーター』(1984)のように、80年代のヒーローはどんどんマッチョ化し、人間とは思えないようなタフさを見せるようになったが、それはヒーローの人間性そのものまで奪ってしまったため、ここに不満をどうしても覚えていた矢先に本作が持ってこられた。時期的にぴったりだったという事が一番大きかったのかも。 ただ、不満点もないわけではない。ちょーっとばかし主人公が強すぎたし、日本人が多く出ていて、次々に殺されるってのは?それにあのラストのパターンはまさしくホラー映画の黄金パターンじゃないか?(ホラー好きだからかえって喜んだ部分があるのも否めないけど)。 |
プレデター | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1987米アカデミー特殊視覚効果賞 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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南米のジャングルで行方を絶った要人を救出するために派遣された特殊コマンド部隊。その隊長ダッチ=シェイファー(シュワルツェネッガー)はゲリラを掃討することに成功する。だが作戦成功後の彼らを待ち受けていたのは、宇宙から飛来した肉食異星人プレデターだった。体を透明化させて周囲の風景に溶け込み、どこからともなく牙を向くプレデターに隊員たちは次々に倒されていく。仲間を全て失った隊長シェイファーは、姿なき敵が熱に反応して攻撃してくる事を突き止め、ついに一対一の闘いを挑む。 シュワルツェネッガー主演作としては『ターミネーター』(1984)に次ぐ代表作となった作品で、1987年全米興行成績7位。 この映画は二部構成で、密林の中での困難なミッションを成し遂げる“息詰まる”アクションを描く(ああいうマッチョな男達が画面狭しと暴れまくる光景を見るだけで、文字通り“息詰まる”気分がするもんだが)第一部と、作戦が成功し、ほっとする間もなく今度は謎の敵から攻撃を受けると言う第二部。 勿論第二部の方がこの映画の中心となるのだが、意外に第一部の作りに手を抜いていないのが面白い。この辺、さすがマクティアナンと言うべきか。普通のアクション映画と思わせておいて、いきなりモンスターを出すのは上手い作りだ。尤も既に観る側はモンスターが出るのがあらかじめ分かっているわけだから、意外性は全然ないのが困ったものだが。 圧倒的なパワーを持つ見えない敵に対し、たった一人残ったシュワルツェネッガーの戦う姿に、「どうやったらあんな作戦を思いつくのだろう」、あるいは「おまえらどっちが化け物やねん」。などと突っ込みを入れてはいけない。ただこの作品はひたすらシュワルツェネッガーの戦いぶりと、その圧倒的な強さを純粋に楽しめれば良い。 ここでのシュワルツェネッガーの強さは本当に圧倒的で、ラスト付近はまさに、ばけもん同士のどつきあい。逆にプレデターが弱っちくさえ見えてしまう程。 シュワルツェネッガーが最も輝いていた時代の、大量消費文化の落とし子とも言える作品だろう。現代の作品は主人公を弱くすることで心理描写などにむしろ重点が置かれるし、異星人の側の心情に立ったりするので、(誉め言葉として)こういう無茶苦茶な作りの映画は作られにくくなってきた。古き良き時代を代表する作品だ。 モンスターのデザインは当初かなり難航したらしいが、出来上がったプレデターの姿には悪評紛々。曰く強そうに見えないとか、人間的すぎるとか、悪趣味なデザインとか、無茶苦茶言われていた。尤も今から見ると、結構愛嬌のある姿だったようにも思えるし、科学と獣性を兼ね揃えた意外に凝った造形じゃなかったかな? 有名な話だが、このプレデターの着ぐるみに入っていたのは無名時代のジャン=クロード=ヴァン・ダム。お陰で外宇宙からやってきた異星人のくせに、構えた姿が何故か空手の型にはまっているのは面白い。いや、むしろ、勉強熱心な異星人だから、日本の文化も吸収しているのだろう、と解釈してあげるのが正しいかも(笑) 尚、ここで特殊部隊が派遣された南米の区の名前はバル・ベルデ。実はコマンドー(1985)での舞台。 |
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