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31 |
映画 |
ドラえもん のび太と雲の王国(1992) |
雲の上に天国があると信じていたのび太はジャイアントスネ夫にそれを馬鹿にされてしまった。それを知ったドラえもんは雲を固定化するガスを使って雲の上に理想の国を作ろうと提案する。やがて王国は完成したが、風に流されて槍ヶ岳に不時着してしまった。その極寒状態の頂上でなんと凍死しかけた一人の少年と絶滅したはずの生物グリプトドンを発見する。
映画版「ドラえもん」は冒険譚が最も多いが、創造系というか、一から国を作るような話も結構多い。有名なものでは『ドラえもん のび太の日本誕生』があるが、本作も代表作の一つと言えるだろう。
個人的には純粋な好みの作品ではないが、本作の設定はなかなか面白い。
最初に雲の王国を作る際、のび太がやったのは株式ファンドだった。そんなに複雑なものではないけど、会社とかの設立には重要な要素をきちんと描いたのは面白い。恐らく概念ではなく実際に運用するものとして描いた唯一のアニメーションではないかとも思う。その後雲の王国を作るのだが、設立から社会的インフラと政治形態を作り上げ、運用まで考えて作られた。劇中には裁判についても描かれており、これらの部分は子どもにきちんと説明していけば、社会の勉強にもなる。
そして始まった雲の王国が内乱と他の国との戦争を経て崩壊するまでを描くことで、一国の興亡史となっているのが面白い。
更に古代史文明の生き残りやらまで入ってくるので、話が随分盛りだくさん。枠組みだけ見れば大作だし、これだけで映画三本分くらい作れる内容を持っていたが、その内容の厚さがネックになった。全体的に薄めの物語が設定についていってない。
薄めに作らないと設定を受け止めきれなかったのかもしれないけど、勿体ないことだ。設定の良さを受け止めきれる脚本を用意出来ていれば傑作にもなったのにな。 |
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20話 |
バットマンは造幣局を占拠したペンギン一味を捕らえるが、一切の犯罪を犯していないことから釈放されしまう。しかもペンギンは印刷用のインクに細工を施し、人を眠らせてしまうバクテリアを混入させていた。
ペンギン編。今回のペンギンは細菌兵器を用いている。稚拙ながらBC兵器を用いたテロ行為となる。バットマンもワクチンを持たないために手が出せなかった。紙幣にバクテリアを混入させることで人々に金を捨てさせてるが、効果的なテロ行為と言えよう。
ペンギンはみんなが捨てた金を回収して大金持ちになったが、そもそも金が使えないため、何も買えないというオチ。
それで自棄になったペンギンは感染蠅を街に解き放って本物のバイオテロを起こそうとしたが、そこはバットマンによって防がれた。
<ペンギンは何も悪いことをしてないと釈放されたが、そもそも造幣局を占拠したこと自体がとんでもない犯罪じゃないのか?> |
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29 |
読書 |
夏目友人帳17
夏目が出会った人の姿をした妖怪は、自分の姿を見ることが出来る女性に会いに来たと言う。放っておくことも出来ない夏目は協力してその女性を探そうとする。
この巻は夏目を巡る二つの物語と、若き頃の名取周一が的場静司と出会う話で、名取の過去が描写されている。 |
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18話 |
ゴードン総監の勤続25周年記念がゴッタム・シティで行われた。来賓として出席するブルース・ウェインだったが、そこに現れた謎の女性ノラ・クラビクルが突然新総監に就任すると宣言する。
これまでに登場しなかった新たな敵ノラ・クラビクルが登場。このキャラは原作には登場しない本作のオリジナルキャラで、表の顔は女性権利を主張する活動家。絶大な女性たちの支持を集め、ミリー・リンシードという女性を警察総監に就任してしまうというやり手。当時始まりかけていたリブ運動を先行するような話になってる。好意的に描かれていないのは時代性だろうか?
ただこれは表向きで、警察署の職員を全員女性にした上で、配下の女性隊員を用いて強盗を野放しにしてバットマンをおびき寄せる。
それでいつも通りバットマンは罠にはまってしまうが、今回はバットガールと一緒に行動していたため、三人まとめて捕まってしまったのがいつもとの違い。
ノラの目的はネズミ型の爆弾をゴッタム・シティの地下に多数配置し、一気に爆発させてゴッタム・シティ全体を破壊してがっぽり保険料を取ろうというもの。
爆弾ネズミはある種の音波によって集まる性質があるため、その音波を解析したバットマンは笛を吹いて爆弾ネズミをおびき寄せる。ハーメルンの笛吹きか?…実際「ゴッタム・シティの笛吹き」とバットガールが呟いていた。
<特殊な人体の結び方をされるトリオ。女性一人に男性二人が密着した姿になるが、これは今では文句言われるだろう。
ノラ・クラビクルの作戦は保険金詐欺だが、1000万ドルのために都市を破壊するというのは相当イカれた考えだな。
笛を吹いたらネズミが集まる。それは良いんだが、バットマンが縦笛吹きまくってるのは相当シュールな光景だぞ。
爆弾ネズミは高性能爆弾だと言っていたが、水に漬けたら機能停止した。雨が降ってたら爆発しなかったんじゃなかろうか?> |
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ゴジラvsコング アート・オブ・アルティメット・バトルロワイヤル |
<A> |
<楽> |
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映画 |
夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021) |
1995年。天才的な青年技術者高倉宗一郎(山崎賢人)は亡き養父の松下の会社でロボット開発の研究に没頭していた。自分を慕ってくれる松下の娘璃子(清原果耶)や愛猫のピートに囲まれて充実した日々を送る宗一郎。ところがある日、婚約者に裏切られ、会社も研究成果もすべて失った上、冷凍睡眠で未来へ送られてしまう。30年後の2025年に目を覚ました彼は、この30年間に起こったことを調べ始める。
かつて日本でも(一部)海外SFブームが起きたことがあった。丁度私もこの時期に読みまくったのだが、その際タイトルは忘れたが、早川書房から出ている「SF入門」みたいな本を最初に読んで、そこに書かれているものを読んでいった。その筆頭に挙げられていたものこそ、ハインラインの「夏への扉」であり、最高作品という評価の作品だった。
そしてこれを最初に読めたことは私にとっても幸いだった。
理由は簡単で、「とにかく読みやすい」のである。以降読んだSF小説の読みにくさたるや。最初にこれを読んで足がかりに出来たお陰で、飽きずにSF見捨てずに済んだようなものである。ある意味ではこれと「アルジャーノンに花束を」は読みやすさという意味では恩人のようなものだ。
原作の良さはバランスの良さとなるだろう。読みやすい割に内容はしっかりSFしているし、起伏のあるストーリーもあって、初心者にも優しいし、読み込める。更に言うなら「私はちゃんとSF好きです」アピールが出来るw。
ただ、日本人向きと言うことからか、あまり海外ではさほど評価は高くないらしく、これまで一回も映像化されていない。
なんとこれが初映画化である。日本でこれが作られたと言うだけで、もうそれで良い。出来れば実写でなくアニメの方が良かったんじゃないか?という気もするが、とにかく出来た以上、観に行かねばならん。
出来としては、「こんなもんだな」というところか。小説の内容をちゃんと捉えて、その通り作っているし、必要な部分はちゃんと入っている。SF的小道具も、これくらいなら許容範囲というところに抑えている。全般的な水準は良い。
ただ、残念なのが何点か。
まず原作リスペクトは良いのだが、これくらいに時間が経ってるし、任せられたのだから、これくらいは改編すべきだろうというのが、タイムマシンのところ。原作でもそうなのだが、登場が唐突すぎる上にたいして伏線も張られてないので、あれがとても違和感に感じられてしまうところ。ここを納得いくように見せられたら評価を上げたいのだが、原作に準じたというか、余計唐突感が増したというか、違和感までそのまんま。ここをもうちょっと丁寧に考えて欲しい。
もう一点がキャラ描写。他は悪くないんだが、主人公に山崎賢人は間違っていたと思うぞ。いや、山崎賢人でも良いけど、もっとエキセントリックな性格で、ほとんどの人から嫌われるようなキャラであって欲しかったんだよな。天才性だけが突出しているために、本当に限られた人にしか愛されないような人物像であって欲しかった。むしろこの役やるなら染谷将太クラスがぴったりなんだがなあ。
他の人の評価はいざ知らず、私にはそこそこ楽しめた。それで充分だろう。 |
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3話 |
GUTS-SELECTの中で新入隊員としてシズマユナ隊員につく事になったケンゴ。そんなユナが何者かに狙われた。宇宙一のトレジャーハンターを名乗るその男イグニスにつっかかるケンゴとアキトだが、軽くあしらわれてしまった。
敵は変形闇怪獣ガゾート。「ウルトラマンティガ」に登場した怪獣だが、この世界では既に認知されている怪獣らしい。今回登場したのは闇の巨人の力を受けた特別なタイプらしい。
謎のトレジャーハンターが登場。何故かユナにご執心でユナを手に入れようとする。第三勢力のような存在らしい。実はユナは遺跡の石版に描かれた女性ユザレの精神を宿していて、ケンゴの夢に出てきた女性そのもの。
ユナを巡って、ケンゴとアキトのやりとりが
ウルトラマントリガーはもう一つのタイプとなるスカイタイプに変身した。一方闇の巨人側も三人目となるヒュドラムが登場した。
イグニス役はどこかで観た気がしていたが、「海賊戦隊ゴーカイジャー」バスコ役の細貝圭だった。 |
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25 |
映画 |
るろうに剣心(2012) |
かつてアメリカで自分で花嫁リサ(ヘドリー)を見つけ、故郷ザムンダへと帰還したアキーム・ジョフィ(マーフィ)。幸せな結婚をして、三人の娘にも恵まれたが、父のザムンダ国王が崩御し、いよいよ国王へと即位することとなった。その際世継ぎを決めねばならなくなったが、聡明な長女ミカ(レイン)は国の掟で王にはなれず、イジー将軍(スナイプス)の息子と結婚して彼を皇太子にしなければならなかった。折角進歩的になりかけた国を将軍に牛耳られるのをなんとか避けようと悩んでいたところ、アキームの親友であり側近でもあるセミ(ホール)から、実はアメリカにはラヴェル(ファウラー)というアキームの息子がいると告げられる。
1988年に公開された『星の王子ニューヨークへ行く』(1988)。当時エディ・マーフィが大ブレイク中ということもあって、日本でも大ヒットを記録していている。私にとってもエディ・マーフィの最初に劇場で観た作品だったと思う。
当時は人種差別に反発するようなところを意識はしていたものの、その辺の意識が低くて本当の楽しさを見いだしていなかった。実際今時分のレビュー読み返して、本当に大切な部分を見てなかったという事実を思い知らされた。
この作品は基本的にコメディなのだが、社会派映画としての側面もある。簡単に言えばそれは人種差別についてのことなのだが、それは単純にアメリカでは黒人が差別を受けているというものに限ったものではない。王族でありエリートでもある黒人の王子がアメリカの黒人社会に入った時に起こるカルチャーショックというかギャップをコメディタッチで描いたもので、人種差別よりもむしろどれだけ近代化しても相変わらず残る様々な社会全体の差別構造について描いたものだ。だから敢えて白人社会を描かず、黒人社会の中で話を完結させることで、アメリカ全体の社会構造を皮肉ったものとなっていた。これほどピンポイントでアメリカを描いた作品は珍しい。
それから33年。まさかの続編となったが、この作品はほぼザムンダ国の中で話が完結しており、全作のようにアメリカの社会を語るものではなくなった。
この作品はアメリカに限ったものではなく、世界を対象にしたものとして作られたのだ。
ここで焦点とされたのは、やはり差別構造で、今度ははっきりと女性差別について描いている。
女性差別については前作でも包括した差別構造の一つとして描かれているが、実際にはこれだけで一本映画を作った方が良いので、この作り方は正しい。
前作から33年。世界はすっかり狭くなり、人権的先進国を自認していたアメリカも後退し、世界中で平等が進んでいる。
だが、世界的な見地でもまだ差別構造は残っている。本作では、どれだけ聡明で資格的には申し分なくても女性は王になれないことでそれを表している。これはアメリカの小国が遅れていると見るのではない。これが世界の実情である事を主張している。
それにこれが製作されていた時期はアメリカではマッチョイズムが社会を席巻しており、性差別は逆に後退していたという事実も前提となっているのだろう。世界はまだまだ変わらなければならないことを語っている。
社会問題として捉えるならば、本作はとても興味深いものになる。
ただ、それがコメディ部分と上手く結びついていたかというと、まだまだ練りが足りなかった。もっと面白く出来たんじゃないかと思うと、そこがちょっと残念。
それは多分アキームの息子として登場したラヴェルが目立ちすぎで、彼が話の中心になりすぎたのが問題だったかな?本来ここはラヴェルではなくアキームの娘のミカをもっと中心になるべきだったかな。そっちの方が個性出せたと思う。 |
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読書 |
キノの旅23
三組の旅人と一人の少女が巡る世界の話。「赤い霧の湖で」(師匠)、「ロボットがいる国」(キノ)、「ピンクの島」(フォト)、「眠る国」(キノ)、「愚か者は死んでも良い国」(キノ)、「戦える国」(シズ)、「狙撃犯のいる国」(キノ)、「始まりと終わりの国」(キノ)を収録する。
「狙撃犯のいる国」が中編であとは短編。いつも通り安心して読める作品に仕上がっていた。初期と較べると話がだいぶ優しくなった気がするが、それが熟練というものかな? |
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24 |
読書 |
銀河鉄道999 10
鉄郎とメーテルの旅もいよいよアンドロメダへと入り、更に常識外の星々への旅が続く。「四次元エレベーター」「ルーズゾーンの妖怪」「アンドロメダ千夜一夜」「幽霊駅13号」「マカロニグラタンの崩壊」「メーテルの旅」「石の花」「サルガッソーの底なし沼」を収録する。
アンドロメダの旅はトラブルも多く、予定した駅に到着出来ないこともしばしば。その中で「メーテルの旅」は未来のメーテルと出会う話で、メーテルが鉄郎との旅の後も旅を続けることが暗示されていた。まあこの場合別世界という解釈もあるが。 |
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17話 |
避暑のため海辺の別荘にやってきたブルース。ディックと友達も招き、宴もたけなわだったが、そこに突如現れたしたルイ・ザ・ライラックによって誘拐されてしまう。
ルイ・ザ・ライラックの二回目の登場。ロータスという香水師を相棒として連れてきて、ブルースを誘拐する。その目的は身代金をせしめて究極の香水を作ることだった。それでバットマンになれないブルースに代わってバットガールが活躍する…と思ったらバットガールまで簡単に捕まって、拷問にかけられそうになってた。バットガールに集中してる間にバットマンとロビンが脱出していつも通り。
ゴードンはこれまでのバットマンの活躍を振り返ろうと、二人の活躍の映画を観ているが、何故か拷問シーンばかりだった。ひょっとしてバットマンを笑いものにしようとしてないか?
ブルースを心配してウェイン家にやってきたバーバラの前でバットフォンが鳴ってしまい、アルフレッドが慌てるシーンもある。
<お湯の中に入れるとバットスーツとロビンスーツになる錠剤が登場してる。ベルトまで再現するというすごい錠剤だった。ただコップ一杯のお湯では足りないと思う。> |
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22 |
映画 |
星の王子ニューヨークへ行く2(2021) |
かつてアメリカで自分で花嫁リサ(ヘドリー)を見つけ、故郷ザムンダへと帰還したアキーム・ジョフィ(マーフィ)。幸せな結婚をして、三人の娘にも恵まれたが、父のザムンダ国王が崩御し、いよいよ国王へと即位することとなった。その際世継ぎを決めねばならなくなったが、聡明な長女ミカ(レイン)は国の掟で王にはなれず、イジー将軍(スナイプス)の息子と結婚して彼を皇太子にしなければならなかった。折角進歩的になりかけた国を将軍に牛耳られるのをなんとか避けようと悩んでいたところ、アキームの親友であり側近でもあるセミ(ホール)から、実はアメリカにはラヴェル(ファウラー)というアキームの息子がいると告げられる。
1988年に公開された『星の王子ニューヨークへ行く』(1988)。当時エディ・マーフィが大ブレイク中ということもあって、日本でも大ヒットを記録していている。私にとってもエディ・マーフィの最初に劇場で観た作品だったと思う。
当時は人種差別に反発するようなところを意識はしていたものの、その辺の意識が低くて本当の楽しさを見いだしていなかった。実際今時分のレビュー読み返して、本当に大切な部分を見てなかったという事実を思い知らされた。
この作品は基本的にコメディなのだが、社会派映画としての側面もある。簡単に言えばそれは人種差別についてのことなのだが、それは単純にアメリカでは黒人が差別を受けているというものに限ったものではない。王族でありエリートでもある黒人の王子がアメリカの黒人社会に入った時に起こるカルチャーショックというかギャップをコメディタッチで描いたもので、人種差別よりもむしろどれだけ近代化しても相変わらず残る様々な社会全体の差別構造について描いたものだ。だから敢えて白人社会を描かず、黒人社会の中で話を完結させることで、アメリカ全体の社会構造を皮肉ったものとなっていた。これほどピンポイントでアメリカを描いた作品は珍しい。
それから33年。まさかの続編となったが、この作品はほぼザムンダ国の中で話が完結しており、全作のようにアメリカの社会を語るものではなくなった。
この作品はアメリカに限ったものではなく、世界を対象にしたものとして作られたのだ。
ここで焦点とされたのは、やはり差別構造で、今度ははっきりと女性差別について描いている。
女性差別については前作でも包括した差別構造の一つとして描かれているが、実際にはこれだけで一本映画を作った方が良いので、この作り方は正しい。
前作から33年。世界はすっかり狭くなり、人権的先進国を自認していたアメリカも後退し、世界中で平等が進んでいる。
だが、世界的な見地でもまだ差別構造は残っている。本作では、どれだけ聡明で資格的には申し分なくても女性は王になれないことでそれを表している。これはアメリカの小国が遅れていると見るのではない。これが世界の実情である事を主張している。
それにこれが製作されていた時期はアメリカではマッチョイズムが社会を席巻しており、性差別は逆に後退していたという事実も前提となっているのだろう。世界はまだまだ変わらなければならないことを語っている。
社会問題として捉えるならば、本作はとても興味深いものになる。
ただ、それがコメディ部分と上手く結びついていたかというと、まだまだ練りが足りなかった。もっと面白く出来たんじゃないかと思うと、そこがちょっと残念。
それは多分アキームの息子として登場したラヴェルが目立ちすぎで、彼が話の中心になりすぎたのが問題だったかな?本来ここはラヴェルではなくアキームの娘のミカをもっと中心になるべきだったかな。そっちの方が個性出せたと思う。 |
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2話 |
ミツクニの頼みで地球へと来たケンゴはそのままGUTS-SELECTへと迎え入れられる。そんな矢先に地底から怪獣ギマイラが現れ出動するGUTS-SELECTだが、戦いの中でみんなを守るためケンゴはトリガーに変身する。
敵は吸血怪獣ギマイラ。昔宇宙から飛来した怪獣で、地下に潜って棲息していた。
ケンゴがGUTS-SELECTに迎え入れられる話。エキスパートという割に多彩な性格の人ばかりで、数人からは反発されている。特にナースデッセイ号の設計者というヒジリアキトが反発心を隠そうともしない。ヒロインであるシズマユナを挟んでのこの二人の関係が本作の見所になっていきそうな感じ。ただ概ねにおいてとても古臭い。30位前のドラマみたい。ただBLっぽい演出は今風かな?
シズマミツクニ以外にケンゴがトリガーである事は知らないのだが、自分の設計したスパークレンスをケンゴが使っていることですぐに正体に気づき、ユナは自分の意思とは関係ないところで光の巨人に何かを感じていたようだ。
二体目の闇の巨人ダーゴンが現れ、トリガーはパワータイプへの二段変身を果たした。
<アキトは技術者のはずだが普通に前線に出て戦っていた。そう言う役回りなの?> |
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20 |
読書 |
Re:ゼロから始める異世界生活18
魔女教大司教達によって占拠されてしまったプリステラ。彼らは市民の命を人質に、貴族達にいくつもの要求を突きつけてくる。市民達の不安が募る中、女王候補のアナスタシアの元に、都市に滞在していた他の女王候補者と騎士達が集まり対策を練る。一方、司教の一人レグルスに捕らえられてしまったエミリアは、なんとレグルスと結婚されそうになるのだが…
今巻は一度も死に戻りがなく、スバルは満身創痍で作戦立案に加わる。この巻はほぼ全編作戦立案で終わってしまった感がある。スバルが動けない分、エミリアが個性出してる感じ。。 |
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20話 |
前にお祝いした七夕が楽しかったため、もう一回やりたいと言い出すマジーヌに合わせて二回目の七夕をしようという介人。ところが喜んだマジーヌがいきなり消えてしまう。そんなところにゾックスが現れるのだが、なんと二人の仮面ライダー、神代凌牙と神代玲花がついてきていた。ゾックスの仲間は自分たちの敵だと攻撃をしかける二人。
敵はヒコボシワルド。髪の毛を後ろで束ねた女性をさらう。そしてダイヒコボシワルド。短冊に書いた願いが現実になる能力を持つ。
「仮面ライダーセイバー」のSPからそのまま続く続編で、今度はゼンカイジャーの世界に陵牙と玲花がやってきてしまうという話。
セイバーの方がスペシャル版だが、こちらはそのまま20カイというのが面白い。世界観が変わらないから違和感もないし。
セイバーの世界に現れたのがオリヒメワルドだったが、こちらはヒコボシワルド。なるほどちゃんと対になる敵だったということか。
そして前回のゼンカイザーに続き、ツーカイザーもパワーアップ。モティーフは「未来戦隊タイムレンジャー」のブイレックスで、額の文字も35となった。やっぱり二体目のロボだったのと、恐竜型のロボという共通点がある。
玲花は一緒に戦ってる内、すっかりマジーヌのことを気に入ってしまったらしく、最後は抱きついていた。意外な側面。
<髪を束ねた女性がさらわれることを知ったゼンカイジャーたちは罠を張るが、介人と陵牙に女装させておびき出そうとしていた。無理ありすぎるだろ。陵牙に至っては化粧までしてチャイナドレス姿。本編とのギャップがありすぎる。一方介人の女装が全く違和感なかった。なによりも、そんな罠に律儀に反応するヒコボシワルドが面白い。
ゼンカイジャー四人で名乗り口上をあげた際、みんなでデュランダルの方をじっと見つめ、それでデュランダルも名乗りを上げていた。律儀だね。> |
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19 |
映画 |
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2020) |
宇宙世紀93年の第二次ネオ・ジオン抗争(シャアの反乱)から12年後の宇宙世紀105年。未だ地球と宇宙移民の確執は続いていた。そんな中、地球に人は住むべきではないと主張する過激派スペースノイドの一派、マフティー・ナビーユ・エリンが地球人特権階級の粛正を中心とするテロ活動を活発化させていた。そんな時、マフティ討伐の任を受けたケネス・スレッグ大佐は地球へと向かっていた。そのシャトルがマフティを名乗る過激派集団に襲われるのだが、そこに居合わせたハサウェイ・ノア(小野賢章)と、ギギ・アンダルシア(上田麗奈)という若い女性の機転によってテロリストを撃退することが出来た。そこでケネスはハサウェイがかつてアムロと共に戦っていたブライト・ノアの息子であることを知る。
30年ほど前。「機動戦士ガンダム」の生みの親である富野由悠季は「ガンダム」の二人の主人公アムロとシャアの決着を付けるために『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988)を作り上げた。それはある意味監督とガンダムの決別であった。
…はずだった。
ところがなんとその翌年1989年に小説でその続編を書いていた。「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」と題されたそれは、まさしく『逆シャア』の直系の続編で、監督が開き直ったのだろうか?という思いにさせられた。
しかしその時点で小説は読む気にもなれなかった。
なんせ私はその時点で「オタク卒業宣言」となっていたし、オタクっぽいアイテムは遠ざけようと思ってた。そもそもが『逆シャア』こそが私にとって「最後のオタク的作品」と決めていたので。
それから数年経って、やっぱりオタクは辞められないと自分自身納得出来たので再びアニメとかに戻ってきた時にようやく「閃光のハサウェイ」小説を読み切った。
原作を読んだ感想を言うなら、「これまで以上にゴツゴツした作品」というのが正直な感想だった。富野監督の書いていたそれまでの小説版「ガンダム」は一通り読んでいたが(「逆シャア」に至っては角川版と徳間版のどっちも読んでる)、今まで読んできたもののなかでどれよりも読み難かった。
原作の読みにくさとは、主人公であるハサウェイの性格が分かりづらいところが大きい。
ハサウェイはマフティーというテロリスト組織のリーダーであるという側面と同時にテロに巻き込まれた人々を救うべく活動する善人という側面があり、そのどちらも並行して行っているため、アイデンティティが分裂したようにしか見えない。更にハサウェイの正体を知りながら協力するでもなくいつも一緒にいるギギという女性を守るという騎士的行為もあって(性的な下心まであって)、なにを考えてるのか今ひとつ分からなかった。大義と人道主義の間で心揺れ、意思が強いのか弱いのかも分からなかった。最後までそれが続いて、行動に一貫性が見られない。更に思いつきで行動するギギに丁寧に付き合ってる内に、ハサウェイが一体何をやってるのか分からなくなる。そんなのが続く内にいつの間にか終わってしまっていた。
総じて言うと、とにかく読み難いのと、キャラの心情がさっぱり分からないために、全く評価出来ない本だった。
それが20年越しで映画化になると聞かされたときは、正直全く期待出来ないものになると思ってた。
それにフェチ要素満載だった『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』(2018)が見事に性癖に合っていたこともあって、富野から離れたガンダムの方が良くないか?とか思ったのも事実。それに今更あんなゴツゴツした作品をアニメ化する必要なかろうとしか思えなかった。
ところがである。
存外本作出来が良い。
あれだけ読み難かった原作が、ここまで分かりやすく映像化されているのも驚きだったが、それ以上の驚きは、あんなにつまらなく思ってた話がやけに面白く感じられたことだった。
中途半端な性格に思えたハサウェイの性格も、なるほどいろんな感情が心に渦巻いているからこそ、あのような中途半端な態度になってたのが分かるし、それが道理として頭にちゃんと入ってくる。
不合理な行動も、色々心にあるものから来ている。行動が一貫しないのは、心の中にあるセンメンタリズムと使命とが上手く合致してないからで、いろんな後悔やら不安やらが表面に出ているから。ハサウェイにとって、シャアほどではないが、人類は地球から離脱しなければならないという確信を持っており、それを行う事が自分の義務であると思っている。しかし一方では目の前で苦しんでいる人を放っておけない。この矛盾が彼の行動原理である。
それは原作にも描かれたものなのだが、ハサウェイの心情に沿って描かれていないため、行動の整合性が分からなかったものを、丁寧に視聴者が理解出来るように描こうとしていた。
これまで富野由悠季の描いた脚本は、主人公の行動原理がぶっ飛びすぎて分からないものばかりだったが、それを丁寧に描くと、ちゃんと分かるものだと分かった。分かりにくいけど分かるというのが富野キャラの性格だったのか。それがやっと分かっただけ成果あった。
それにしても、よくここまでキャラの性格を掘り下げられたものだ。一度物語を完全分解した上で肉付けをしないといけないので脚本は無茶苦茶大変だっただろうに。原作を徹底的に読み込んだ上で行間を想像して、キャラの持つ不合理な考えをどうやったら合理的に持って行くかを考えるという、言葉のパズルみたいなことをやった
三部に分けないといけなかった理由もそこにあるだろう。丁寧に性格を描くためにはかなり尺をとるのだ。
描写の一つ一つも細かくてじっくり作った作品だと分かるが、MSと人間の対比がこんなに上手く出来たのは歴代ガンダム作品の中でトップだろう。MS同士の戦いに巻き込まれる人が大勢いて、ハサウェイとギギもその中にいるのだが、ちょっとした跳弾とか、ビームの余波とかで簡単に人は死ぬ。その辺の描写がとにかく細かい。この辺は繰り返し観られるように配慮して描かれてるのだろう。細かいがちゃんと分かるように作られている。
ただ、原作でもデザインがどうにも気に入らなかった二体のガンダム、Ξとペネロペーが、やっぱり気に入らなかったのだけは書いておかねばならないだろう。原作ではミノスキー・クラフトという特殊機構が組み込まれ、大気圏内でも単独で空中戦が行えるMSと紹介されていたはずだが、サイズが殊の外大きく、可動範囲も狭い。結果としてMSの醍醐味である組み合いがなくなって、戦闘機同士のドッグファイトで終始してしまった感じになっていた。デザインはリファインしてほしかった。
ただ作品自体は概ね満足いく出来なので、それは蛇足か。 |
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SP |
締め切り近くの作品が出来ずにスランプに陥った飛羽真に星を見に誘った芽衣たち。すっかり良い気分になってきていたが、なんと流れ星が落下してしまい、そこから見慣れぬ敵が現れ、更にその敵を追って、金色のスーツを着た何者かが現れた。飛羽真のミスでワンダーライドブックが消えてしまって変身出来なくなってしまった仮面ライダー達は、その敵オリヒメワルドを倒さねばならないとゾックスを頼る。
敵はオリヒメワルド。書いたことが現実になる短冊を使うワルド怪人。恋人達を別れさせるためにやってきた。ただしその能力は人の心に暗示を掛けるだけだった。
「機界戦隊ゼンカイジャー」とのコラボ企画で、こちらはセイバーの世界にツーカイザーが現れるという話。この二つの世界は並行世界であり、世界を旅出来る界賊は自在にこの世界にも現れることが出来る。
飛羽真がオリヒメワルドの落とした短冊にうっかり変な事を書いてしまったため、仮面ライダーが変身出来なくなってしまい、ツーカイザーに頼るしかないという状況だった。
一応ハードな世界観を持つこの物語だが、ワルドが現れた途端にギャグ話になってしまって世界観まで書き換えられてしまった。この作品、そっち方面にで全編作った方が良かったんじゃないか?
元の世界へと帰るゾックスが神代陵牙のワンダーライドブックをスリ取ってしまったため、陵牙と玲花がゾックスの足にしがみついてゼンカイジャーの世界に行ってしまった。
<短冊に書く願いは日本語で良いのね。そもそもオリヒメワルドが日本語で書いてたし。
ツーカイザーの変身中、「何故踊るのですか?」と倫太郎の冷静なツッコミ。ゼンカイジャーの世界では誰も突っ込んでくれなかった。
ゾックスに織り姫と彦星の話をする飛羽真だが、何故織り姫が男なんだ?
オリヒメワルドの末期の台詞は「やっぱり季節外れだったか」だったが、この話の放映は七月だから季節外れとは言えない。> |
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17 |
読書 |
陋巷酒家1
荒廃した未来世界。モンスターが地上を徘徊し、人類は地下で細々と暮らしていた。そんな中でも人々は娯楽を求め、商店街が点在していた。そんな商店街の一つの一角にある立ち飲み屋。気っぷの良い女将さんとアンドロイド女子の笑美がきりもりするその酒場にはいろんな人たちがやってきていた。
タッチと言い物語と言い、「三丁目の夕日」とか「鎌倉物語」あたりを未来世界に持って行った感じの作品で、何か大きな事件が起きる訳でもないちょっとした事件を飲み屋の目を通して描くといった感じ。雰囲気良し。 |
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19話 |
カブトムシワルドの幻覚で大人達が仕事も忘れて虫取りに夢中になってしまった。出動するゼンカイジャーだが、あっという間に幻覚に包まれて全員で虫取りを始めてしまう。幻覚が抜けないままの介人だったが、その中で過去の両親との思い出を思い出す。
敵はカブトムシワルド。幻覚を見せるビームを出し、それに包まれた人間はカブトムシの幻覚を見て虫取りに興じてしまう。そしてダイカブトムシワルド。巨大な林の幻影を出現させる。
ヒーロー全員が幻覚を見せられるというコミカルな話だが、一応ここでゼンカイザーがパワーアップするという話にもなってる。たいして危機にも陥って見えないので、あまりにあっけないパワーアップ。ひょっとして他の形態にもパワーアップするのかな?
一応今回初めてバラシタラが参戦しているが、ツーカイザーとだけしか戦ってなかった。
これまで他のメンバーが戦隊ロボモティーフで、ゼンカイザーだけがアカレンジャーだったのだが、ここでついにロボの姿になった。しかし、メインのヒーローロボではなく「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の追加ロボであるドラゴンシーザーの姿だった。
<カブトムシワルドの幻覚攻撃を受けた人はみんなランニングと半ズボン姿で虫取りを始めるが、キカイノイドまでその格好。そんなでっかいランニングシャツあるもんか。尚、女の子は白いワンピース姿。> |
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15 |
映画 |
映画大好きポンポさん(2020) |
偉大なる映画監督兼製作者ペーターゼンの孫娘にして、敏腕製作者として映画の都ニャリウッドで活躍するジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネット通称ポンポさん(小原好美)は、主にジャンル映画の製作を得意としていたが、彼女が製作する作品はことごとく大ヒットを飛ばしていた。そんなポンポさんの元でアシスタントとして働く青年ジーン・フィニ(清水尋也)は、監督志望だが持ち前の内気な性格もあって、映画制作の現場にいられるだけで満足していた。そんなジーンに対し、ポンポさんは15秒の映画予告制作を命じる。初めての編集作業にのめり込むジーンが作ったCMの出来に満足したポンポさんは、改めて自分の書いた脚本の監督を命じるのだった。
杉谷庄吾原作漫画の映画化作品。
この作品のタイトルは前から何かと目に付いていた。特にTwitterでフォローしている映画好きが時折呟いていたこともあって、著者をフォローして、ちょっとだけ作品の片鱗を見ていた。とにかく映画大好きというタイトル通り著者が本当に映画好きなのがよく分かる作品だった。
原作が他の映画批評系の漫画と大きく異なるのは、作られた映画について語るのではなく、映画をいかに作っていくかという作業を細かく描いているというところ。これは珍しい。しかもこの作品の面白さは、通常の意味での映画作りからも微妙にずれているところにある。映画作りと言えば当然監督が中心になるのが大半。あとはカメラとか技術者とかなら分かるんだが、製作者を主人公にするというのは、私が知る限り一作も無い。
タイトルで分かるとおり主人公は「ポンポさん」なのだが、中心になるのはジーンというオタク青年。彼が監督に抜擢されて四苦八苦するのだが、それを叱咤激励しながら常に上から目線でサポートするポンポさんの姿が見ていて心地よい。
そんな時に映画化の話題があった。正直「こんなもん映画になる?」というのが最初の印象だが、同時に作りようによって凄まじく面白いものが出来るという、変な確信を持ったので、すぐさま観に行くことに。
結果として言うなら、これは観て良かった作品だ。
本作は映画制作をテーマにしているが、映画を作る際、重要なのは何かというのが普通とは別の目で見られている。
通常このような映画を作る作品なら、主人公は天才的な感性を持った監督を主役にすれば良い。自分の思い通りの映画を作るために悪戦苦闘する姿がサクセスストーリーと重なって見応えあるものになるから。
しかし本作の一応の主役であるジーンは映画オタクであり、自分の感性とか、「これだけは作りたいものがある」というモチベーションは低い。ただし映画の作り方についての事前知識は山ほどあり、素材を用意してくれれば、それを料理する編集能力に長けている。いわゆる職人監督である。そんなジーンが最も優れた素質のある編集に話の中心を持って行った。
編集はとても重要な作業だが、基本的には部屋に籠もってひたすら映像を見まくるだけの地味な作業で、全然見栄えがしない。そんな作業を中心にしたのは画期的なことだ。
基本的にこの作品が普通と違うのは、ジーンは最初から敷かれた成功を約束されたレールに乗っている。面倒な交渉や脚本、役者への根回しなどは映画界の申し子ポンポさんが全部やってくれ、あと監督としてやることは実際カメラを回し、それを編集することだけだ。本来映画制作の面白さとか醍醐味は全部回避されてしまった。
編集作業以外は全部トントン拍子に進む。なんでもかんでも上手くいってしまう物語って、物語としては盛り上がりに欠けるはずだが、逆にそれがとても心地よかったりする。こんなイージーな仕事やりてえなあ。とか思い、凄く羨ましい気持ちで観られるし、それがとても気持ちいい。
だからこそ、編集作業という地味な作業の中にドラマを作るのだが、そこだけジーンは個性を見せる。何でもかんでもお膳立てされ、言うがままに映画を作ってきたが、ここで一つだけ妥協出来ないものが出来てしまった。このシーンが恐らく映画としてのクライマックスとなるだろう。
でも基本主人公のジーンの物語は地味な上にとても弱い。ジーンだけでは話が成り立たないので、ここにナタリーという女優のサクセスストーリーと、映画製作者としてのポンポさんの手腕も同時に描いていく。ナタリーについてはともかく、ポンポさんの活動はなかなか面白い。なんせ映画作りで最も重要なのは、作るための資金なのだから。金がなければ映画は作れないし、売れなければ会社も潰れる。だから金を調達して、尚且つ興行的に成功する映画を作らねばならない。その任を担うのが製作者である。
ポンポさんの有能ぶりはオープニングから際立っている。
映画界の申し子と言われながら娯楽用のモンスター映画ばかりつくっているのも、このタイプのジャンル映画も作り方によっては大ヒットするものが出来るという哲学によるものであり、実際に結果を出している。ポンポさんがジーンに映画を任せたのだって、自分の書いた脚本で作ればヒットする上に賞も取れるという確信があったから。それなりの実力があれば、誰が撮ってもそのクォリティが出せる。
一見これは監督を下に見る傲慢な見方に思えるのだが、ここではむしろ製作の大切さというのを強調している。
ただこれだけだとジーンはポンポさんの操り人形みたいなものになってしまう。そのため編集作業で行き詰まったジーンが勝手を言って追加の資金投与が必要になったということをイベントとして挙げた。結果としてこの作品は編集と製作という、軽視されがちな部分に注目して、それをエンターテイメント化してくれた。
映画を作るという作品でこう言う作り方も出来るんだと感心することしきり。
しかも大変心地よく。見事な作品と言えよう。 |
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1話 |
火星で暮らし植物を愛する青年マナカケンゴは毎晩不思議な少女と出会い、闇の巨人に襲われる不思議な夢を見ていた。そんな時、火星遺跡調査を行っていた母について行ったところ、遺跡が発する光がケンゴを包み込む。
敵は超古代闇怪獣ゴルバー。火星地下から現れた怪獣で、かつてティガと戦ったゴルザとメルバが合わさったような姿をしている。実際ゴルザとメルバが合体したものらしい。
新しいウルトラマンの第一話となる話だが、言葉の端々に「ウルトラマンティガ」との関連がうかがえる出来になってる。
主人公は心優しいくせに冒険好きで危険な事も平気で行うという、昭和のヒーローみたいなキャラで、新しいキャラを模索していたこれまでの主人公像とは違って古くさい。これが思考停止なのか、それとも割り切りなのかはこれからの物語展開次第だろう。
一話目の舞台は火星だったが、次回からは地球へと戻るらしい。
ただ、全般的に言うと、大変古くさい印象はある。「ウルトラマンティガ」よりも古い感じだ。
<話の都合だろうが、いきなりスパークレンスをケンゴに託してしまうミツクニって、相当話に無理ないか?> |
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14 |
読書 |
裏世界ピクニック1
廃墟巡りを趣味にしている“私”紙越空魚は噂を頼りにある廃墟から裏世界への道を見つけてしまった。命の危機もある裏世界に何度か通っていたのだが、ある日得体の知れない何かと接触してしまって身動きが取れなくなってしまった。その時、そこに現れた金髪美少女に助けられるが、仁科鳥子を名乗る彼女はこの裏世界で捜し物があると言い、協力を要請するのだった。命の恩人の言うことなので、半ば強制的に鳥子に付き合わされることになってしまう空魚。
女子大生二人が現実につながる異世界に行って、そこで冒険するという話。子どもの頃にアニメで見たような設定だが、しっかりしたSF構成で、ネットロアや様々なSF作品へのオマージュも大きく、読んでいて楽しいものになっていた。 |
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43話 |
ストリウスが始まりの五人の力の本を全て手に入れた。まだ侵略は始まっていないものの、いつワンダーワールドが現実を飲み込むのか分からず焦る剣士たち。一方、命の残り少なくなったデザストと蓮が戦う。
敵はストリウス。
ストリウスの現実侵略が始まり、なんとか撃退したかと思った途端、全ての力を集結した一冊の本が現れた。これから最強のストリウスが登場するようだ。引っ張るねえ。
一方、自分の命が残り少ないことを知ったデザストは蓮と戦うが、その戦いの末に蓮は自分の県の行くべき道を見つけ出した。結局デザストは一人の剣士を作り出すためだけに存在したことになる。ストリウスによって生み出された魔法生物が、この世に自分が存在した証を求めていたという事になるのだろう。
<ここでも「犬も歩けば棒に当たる」方式は健在で、飛羽真が適当に歩いていたらストリウスの隠れアジトを見つけた。分かりやすい。
令花が飛羽真に言った台詞。「あなた如きがお兄様を理解しないで」。この台詞は作品の最初からずーっとみんなが言いたかった台詞を代弁してる。> |
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12 |
映画 |
82年生まれ、キム・ジヨン(2019) |
一流企業に勤める愛する夫デヒョンと、娘に恵まれる専業主婦のジヨン。一見幸せに見える彼女だが、苦労して得たキャリアを夫の実家から否定されたことや、育児疲れなどから、ストレスが溜まっていた。時折記憶が飛ぶことがあり、それは疲れによるものだと思っていたが、デヒョンから精神科を受診するよう勧められる。実は本人も気づいていないのだが、ジヨンはストレスが溜まると他人が憑依してしまうのだった。愛する妻にそれが言い出せないデヒョンだが…
チョ・ナムジュによるベストセラー小説の映画化作品。
男女格差の是正が叫ばれてかなり経つ。世界中でその取り組みは進んでいるが、未だそれは不十分で、その事をテーマに映画も多数作られているが、真面目でお堅くなりがちなこのテーマをきちんとエンターテインメント化できるた作品はそう多くない。
そんな難しいテーマを正面からエンターテインメント化しようとしたのが本作。これは原作が良かったからなのだが、映像化したことによってぐっと切実度が増した。更に変わった精神病理と向き合うことを足がかりにして社会制度を描くことで、ドラマ性を相当派手なものに出来た。
まず本作で前提となるのは社会による性差別である。韓国は儒教の古い構造が伝統として今も残っており、男性に対して女性の地位があまりに低いことが言われている。
基本的な通念として、一家を支えるのは家長の男であり、家族は家長を支えることが務めとされる。特にパートナーとなる女性は夫に家事をやらせないように、家のことは全て行わねばならないし、家のために跡継ぎを生まねばならない。子どもが出来たら今度は家を支える母として家に留まって家族全体を支えることになる。
国が違うと多少通念も変わるが、日本でもかなり似たような状況である。
これを「当たり前」としているのが韓国の社会だった。男性の目からして、これを当たり前と考える人も多いと思うが、女性の目でこれを見た場合、明らかにこれは不平等である。
ただこれも時代が下るにつれ徐々に変化している。世界的な流れとして男女は同じように働き、同じに働けない部分はフォロー体制を築いて働き方を改革していった。
未だそれは途上にあり、これからもどんどん改革していくことになるだろう。
そして途上だからこその軋轢のドラマが生じる。それを正面から描いたのが本作だと言える。
本作で重要なのは社会システムではない。意識の問題である。ジヨンの家も家長である父の勝手さが見えるが、むしろ夫のデヒョンの家が問題となる。デヒョンは一流企業で働く長男なので、家制度が強い韓国の常識からすれば、家族はデヒョンのために尽くす存在でなければならない。妻となったジヨンは子どもを何人か作り、仕事で大変な夫のために家庭を守らねばならなくなる。
ジヨンはそんな社会状況を分かっていたが、そんな社会の中でも結婚前まではバリバリに働いていたし、出来れば仕事を続けていきたいと思っている。彼女も夫の実家相手に引くつもりは無かったはずである。しかし夫の懇願に負けて娘を作ったときから立場が一気に悪くなってしまった。戦おうにも娘を人質に取られてしまったら引かざるを得ない。
これが今の女性の立場である。
このままでも充分ドラマになるが、ジヨンはこの中で精神に異常を来してしまった。それは普通の精神病でなく、憑依という、ある種超自然的現象である。
見方によってはこれは重度の精神障害で治療可能かもしれないが、それは専門家が必要だし、更に本人に自覚症状が無いので、治療はかなり厄介である。
夫のデヒョンも又、新しい時代に対応しており、その上でジヨンの病気をどう治療しようかと悩んでいることが分かってくる。「家長はこうあらねばならない」という過去の常識を本人は鬱陶しくも思っている。ここに来て、実は本作は一方的に女性の立場の弱さを描くものではないことが分かってくるのだ。
結局本作は家制度の強い韓国にあって、それに立ち向かう一つの家族を描いたものと観る事も出来る。ただその家庭自体に温度差があるので、共に立ち向かえてないもどかしさも含め、伝統と社会と個人の軋轢がきちんとドラマになってるところが見事である。 |
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3話 |
大志が怪物と戦っているのを目撃した京はショックを受け、大学に逃げ帰ってしまった。そこで今自分が出来ることを改めて考える。一方グーを守るために怪獣ラゲルトと戦うことを決意した大志と家族。
敵はラゲルト。
とりあえずの最終話。迷いながらも戦うことを決意する主人公二人と、その二人を見守る人々を描く。大志の周りで行われていたことは全て無駄になってなかった。
グーは数世代に一人という特別な人物で、その力を悪用しようとした異星人に狙われたとのこと。捕まったら兵器として利用されてしまうらしい。
パラスポーツをテーマとしているため、戦いよりも自己実現の方に重点を置いた脚本はなかなか面白い。尺が短いために駆け足で話が展開していたようだが、予算がさほど無い感じなので、これくらいが丁度良い具合かな?
一応敵の撃退は成功したものの、あくまでこれは一時的なもの。まだ話は続く可能性があり。ラストでガンディーンの力に興味を持つ謎の男の登場という伏線まであった。
特撮で目立ったのは、ビルの中から怪獣が迫ってくるのを見るシーンが多かったが、これは辻本演出で多用されているもので、特徴的な演出だ。
奥野壮のセミヌードあり。凄い細マッチョだった。こんな体してたんだな。「ジオウ」の時のなよなよした感じは全く感じられない。
<森宮家に現れた怪獣のことを誰も知らない。ニュースにならないよう隠蔽工作があったのか?
ラゲルトは四本脚を広げたような状態で空を飛んでいたが、空を飛ぶ原理は不明。全く動かない。
ロケットをミサイルにしてガンディーンを救おうとする源。それは良いんだが、あのスイッチって自爆ボタンっぽいぞ。こんなのあらかじめ用意してたのか?
全般的に物理法則無視シーンが多すぎるのがちょっと不満かな。> |
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10 |
映画 |
エンパイアベスト |
第1位 |
ゴッドファーザー |
第2位 |
スター・ウォーズ EP5 |
第3位 |
ダークナイト |
第4位 |
ショーシャンクの空に |
第5位 |
パルプ・フィクション |
第6位 |
グッドフェローズ |
第7位 |
レイダース 失われた聖櫃 |
第8位 |
ジョーズ |
第9位 |
スター・ウォーズ EP4 |
第10位 |
ロード・オブ・ザ・リング |
第11位 |
バック・トゥ・ザ・フューチャー |
第12位 |
ゴッド・ファーザー PART2 |
第13位 |
ブレードランナー |
第14位 |
エイリアン |
第15位 |
エイリアン2 |
第16位 |
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 |
第17位 |
ファイト・クラブ |
第18位 |
インセプション |
第19位 |
ジュラシック・パーク |
第20位 |
ダイ・ハード |
第21位 |
2001年宇宙の旅 |
第22位 |
地獄の黙示録 |
第23位 |
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 |
第24位 |
マトリックス |
第25位 |
ターミネーター2 |
第26位 |
ヒート |
第27位 |
続・夕陽のガンマン |
第28位 |
カサブランカ |
第29位 |
ビッグ・リボウスキ |
第30位 |
セブン |
第31位 |
タクシー・ドライバー |
第32位 |
ユージュアル・サスペクツ |
第33位 |
シンドラーのリスト |
第34位 |
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー |
第35位 |
シャイニング |
第36位 |
ディパーテッド |
第37位 |
遊星からの物体X |
第38位 |
マッド・マックス 怒りのデス・ロード |
第39位 |
プライベート・ライアン |
第40位 |
十二人の怒れる男 |
第41位 |
エターナル・サンシャイン |
第42位 |
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド |
第43位 |
カッコーの巣の上で |
第44位 |
グラディエーター |
第45位 |
ドライヴ(2011) |
第46位 |
市民ケーン |
第47位 |
インターステラ- |
第48位 |
羊たちの沈黙 |
第49位 |
トレインスポッティング |
第50位 |
アラビアのローレンス |
第51位 |
素晴らしき哉、人生 |
第52位 |
ウエスタン |
第53位 |
サイコ |
第54位 |
めまい |
第55位 |
パンズ・ラビリンス |
第56位 |
レザボア・ドッグス |
第57位 |
セッション |
第58位 |
イングロリアス・バスターズ |
第59位 |
E.T. |
第60位 |
アメリカン・ビューティー |
第61位 |
フォレスト・ガンプ |
第62位 |
ラ・ラ・ランド |
第63位 |
ドニー・ダーコ |
第64位 |
L.A.コンフィデンシャル |
第65位 |
アベンジャーズ |
第66位 |
スター・ウォーズ EP6 |
第67位 |
メメント |
第68位 |
ゴーストバスターズ |
第69位 |
雨に唄えば |
第70位 |
ライオンキング |
第71位 |
ホット・ファズ |
第72位 |
裏窓 |
第73位 |
七人の侍 |
第74位 |
マルホランド・ドライブ |
第75位 |
ファーゴ |
第76位 |
時計仕掛けのオレンジ |
第77位 |
トイ・ストーリー |
第78位 |
オールドボーイ |
第79位 |
キャプテン・アメリカ:シビルウォー |
第80位 |
千と千尋の神隠し |
第81位 |
ソーシャル・ネットワーク |
第82位 |
お熱いのがお好き |
第83位 |
トゥルー・ロマンス |
第84位 |
ロッキー |
第85位 |
レオン |
第86位 |
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 |
第87位 |
プレデター |
第88位 |
エクソシスト |
第89位 |
ショーン・オブ・ザ・デッド |
第90位 |
ノー・カントリー |
第91位 |
プレステージ |
第92位 |
ターミネーター |
第93位 |
プリンセス・ブライド・ストーリー |
第94位 |
ロスト・イン・トランスレーション |
第95位 |
メッセージ |
第96位 |
グッド・ウィル・ハンティング |
第97位 |
タイタニック |
第98位 |
アメリ |
第99位 |
レイジング・ブル |
第100位 |
スタンド・バイ・ミー |
The 100 Greatest Movies |
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読書 |
悪の秘密結社ネコ2
人間社会に知られぬよう巧妙に人間達を構成員のネコの下僕にすべく活動する秘密結社ネコ。その陰謀を知り、陰謀を防ぐべく日夜活躍するイヌーマンの戦いを描く。
ほぼ1巻と内容は同じ。人間社会に浸食するネコたちの姿と、本能にあらがえずにいつも詰めが甘い犬兄妹とネコ総帥の戦いがぬるく展開する。何度も繰り返して読めるし、なんとも言えぬ癒やしの固まりが素晴らしい。 |
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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。10years after BOX |
<A> |
<楽> |
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グッドスマイルカンパニー MODEROID 機動警察パトレイバー AV-0ピースメーカー |
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09 |
読書 |
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった6
魔法学園を卒業したカタリナは、早く結婚をと迫るジオルドから逃れるようにマリアと共に魔法省へ入省した。そこで新しい生活に慣れようとしていたが、何故か変わり者ばかりしかない魔法具の開発局に入る事になってしまった。そんな時、遠くの村でタヌキ被害をなんとかしてくれと言う依頼で、局の数人がかり出されることになった。カタリナとマリア、そして先に入局していたソラが訓練を兼ねて同行することになる。
学園編が終わったら、今度は続編ゲームの世界での活躍となった。カタリナ自身は未プレイゲームのため、全く分からないまま手探りで破滅回避に動くことになった。新キャラも何人か登場しているが、ちょっと盛り上がりには欠ける感じ。 |
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18話 |
中学時代の同級生と合った介人に、恋愛話を振るジュランと、恋愛の経験が無いというブルーン。そんな二人の前にレンアイワルドが現れる。恋愛を教えてやると言うレンアイワルドの力で周囲の人に恋愛感情を持ってしまう。
敵はレンアイワルド。人の感情に働きかけ、恋愛をするよう働きかけるワルド。攻撃というか、雰囲気を作るだけで、何らかのきっかけで人は恋に落ちてしまうらしい。そしてダイレンアイワルド。矢で射貫いた者を自分に惚れさせてしまう。
人を恋愛体質にしてしまうというワルドが登場。物理的ではなく感情に働きかけるこういう敵はかえって厄介だったりする。しかも恋愛対象は男女関係ないため、凄まじい光景が展開している。ジュランとガオーンまで…って、この二人いつも合体してる訳だが。いつ恋愛体質になるかはランダムなので、まだ恋愛体質になってないキャラが怯えてるのが面白い。一方で恋愛体質になったキャラは自分たちの世界に没入してしまって戦いどころではなくなる。更に恋愛体質が行きすぎると今度は嫉妬に狂うようになる。
ちなみにカップルとなったのは、ジュランとガオーン、マジーヌとフリント。ブルーンとゾックスは一般人と。何故か介人だけ無機物に恋をしていた。基本的に今回はブルーンが中心になっていて、恋愛初心者のブルーンが無理矢理初恋に陥り、混乱しっぱなしだった。嫉妬に狂ったブルーンは怒りのまま攻撃していたが、レンアイを失ってしまったことでやっぱり落ち込んでいた。
今回のギアはジェットマンのものを使ったところ、なんとレンアイワルドをジェットマンの世界に引き込んでしまう。尚、レンアイワルドの役はブラックコンドル。しかも最終回…って、それトラウマ回や!ただし全く事態を飲み込めてない介人は、何故レンアイワルドが苦し出るのか理解してなかった。
よくこんな脚本描いたもんだ。良いぞ良いぞ。
ゼンカイジャーの混乱中にこっそりとカラフルを訪ねてきたステイシーだが、介人の両親の写真を見て怪訝な表情をしていた。伏線だろう。
<介人が恋愛感情を覚えたのはなんとヤツデが作ったカラフルサンデー。なんだこの変態は?
嫉妬に狂ったガオーンはハンカチを噛みながらジュランに詰め寄っているが、ハンカチなんて使う必要あったっけ?
ダイレンアイワルドに対してゼンカイマジーヌが「もしや三股?いや七股?」と詰め寄っているが、七人目は誰?カッタナー?> |
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FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE 4K HDR REMASTER BOX |
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06 |
映画 |
家族を想うとき(2019) |
ニューカッスルに住む建築労働者のリッキー(ヒッチェン)は、一大決心をして妻のアビーの車も売ってトラックを購入して配達事業を始めることにした。しかし実質それは親会社の下請けで、全ての荷物は親会社が指定するもので、ほとんど休みもなく働かされる上に保証もないという契約を結ばされてしまう。泣く泣くその契約を結ぶのだが、どれだけ働いても全く給与は好転せず、更に思春期を迎えた息子は悪い友だちと付き合い始めていた。
イギリスの市民の目線で、ありふれた庶民のドラマで定評あるローチ監督が2010年代の終わりで選んだのは、今の時代の大手通販事業で働く市民の姿だった。まさにそれは最先端の話題だ。
21世紀になって一気に拡大したビジネスはネット通販で、そのロジスティックとして宅配が一気に拡大した。ビジネスとしては魅力的なジャンルだったが、その実体はどうなのかというと、中間搾取が激しい業界だとは聞いていた。
流通業界にはちょっとした思い出がある。大学時代は宅配業者でアルバイトしていたこともあるが、バイト仲間でその運輸業界に入社した先輩がいた。聞くところではその当時得ていた給料は羨ましい限りのレベルだった。体壊すことを厭わずに本気で働けばお前の倍以上は金稼げると言われたこともあったが、10年も経つとだいぶ変化していた。忙しさは変わらないが、どんどん薄利になっていたと言うのだ。以降はその人物も出世したので、私の知り限りではあんまり細かいところは分からないのだが、どうやらこれを観る限り、世界的な状況はますます悪くなっていることがうかがえる。
世界的に見て、現在の宅配業の何が悪いかがこの作品の中にはっきり現れている。
まず宅配業はこれまでのように大きな会社が従業員を雇って、自社の社員に給料を上げている訳では無い。個人の会社に宅配を委託して業務を行っている。元会社にとってこれは大きなメリットがある。自社の社員であれば保険を掛けねばならないが、相手が他の会社なので、そこで働く社員に保険を適用する必要が無い。しかももし事故が起こった場合、責任を相手に取らせることが出来るため、自社の懐が痛まないどころか損失分の金額を要求も出来る。更に出来高払いのため、残業手当もいらない。元会社には大変有利な状況が出来上がる。
そして個人事業主は、会社の社長となるのだが、社長に労働基準法は適用されない。過重労働であっても、どれだけの時間働いても罪に問われない。更に契約に縛られるため、時間通り荷物を送り届ける義務が生じる。これはつまり自分が荷物を運べない場合、自分の責任で誰かに下請けに出さねばならなくなる。
ここから分かるとおり、個人事業主はとにかく立場が悪い。日本では“社畜”などという言葉があるが、そんなレベルではない。逆に社長の方がきつい。
そして案の定リッキーはどんどん追い詰められることになる。
この辺見ていて本当に辛い。
リッキーは多少自分勝手なところもあるが、それでも家族を楽にしてあげたいという思いでこの仕事を始めたはずである。しかし実際に仕事を始めてみると、今までよりずっと忙しくなって、しかも薄利。ギリギリで働いているために家族に何かトラブルが起こってもそれに対応出来ないようになる。家族のために始めたはずなのに、家族に負担ばかりを掛けてしまう。
これによって起こるのは、まずリッキー自身の心から余裕が消える。自分の思い通りにならないことを前にすると、自分より弱い者に当たり散らすようになり、周囲が敵だらけに見えてくる。特にそれは家族へと向かっていく。
リッキーは妻や子どもに対して自分を支えてくれないものと思うようになり、精神的に追い詰められていくのだが、それ以上に家族が追い込まれていく。家族一人の不調は一人で終わらない。精神的な痛みは連鎖していく。
主人公の精神的危機が家族の危機になっていく。この辺がとてもリアリティ高いし、それでこれを解消する術がないというのがなんとも暗澹たる気分にさせられてしまう。
これは人ごとではない。日本も同じ状況なのだから。いやむしろ日本の方が悪い。流通業界だけでなく、「派遣」というとんでもないシステムがあるわけだし。背中が寒く感じる。 |
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2話 |
突如現れた怪獣に立ち向かおうとする大志にグーが力を与え、大志は車いすヒーロー、ガンディーンとして覚醒した。だがガンディーンが一撃を加えた怪獣は消えてしまい、大志は京と共に再びパラ陸上選手を目指すことになる。だが京はそんな大志が何か隠し事をしているのではないかと勘ぐる。
敵はラゲルト。
前回ラストでヒーローとなった大志だが、そんな自分の力に戸惑っていて、周囲の人もどう接して良いか分からない状態。そんな中、大志のコーチである京を中心に話が進む。
グーがこの地に来たのは偶然ではなく、昔一度地球にやってきていて、この土地に定期的に使者を派遣しているとのこと。今回は予定よりも早く来たが、それはアラート星がエルトロン族によって星が破壊されようとしたからで、エルトロン族が次に狙うのは地球だからだと言っている。で、最初に地球に降りた時に接触した大志にヒーローになる力が与えられたとのこと。
その運命を大志が受け入れるまでがこの話の肝となる。
<理央はグーの言葉というかメッセージを理解できる。祖母がアラート星と接触を持っていたかららしいが、それで理由になるのか?
グーの宇宙船を見て興奮した工場の従業員ミキは、「タイファイターでもエンタープライズでもネブカドネザルでもない」とか言っていた。結構偏った映画観てるようだ。> |
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友よ、 水になれ——父ブルース・リーの哲学 |
<A> |
<楽> |
シャノン・リー |
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05 |
読書 |
パタリロ!12
「霧のロンドンエアポート」MI6のバンコランに降りかかる謎の事件。しかしこれはバンコラン自身が何者かに狙われていたことが分かってしまう。実はMI6の同僚でバンコランが唯一敬愛する先輩がその原因だと分かる。たまたまそれに関わってしまったパタリロは、マライヒと共にタイムワープして若き頃に寮生活を送っていたバンコランの元へと向かう。
丸々一巻分を使った長編で、バンコランが美少年キラーとなった理由とか、オカルトやタイムワープなどの単語に嫌悪感を覚えるようになった理由が描かれていく。大部分は時を超えてきたパタリロのせいだった訳だが。 |
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42話 |
ワンダーワールドに戻ったタッセル=ビクトールを待ち構えていたのはストリウスだった。ビクトールに剣を突き立て本を奪う。これによってワンダーワールドからの現実世界への侵食が始まった。一方、蓮と本気で戦えと詰め寄るデザスト。
敵はストリウス。そしてデザスト。
ストリウスが最後の書を手にし、世界崩壊に乗り出す。
最初の五人で生き残ったのはストリウスとビクトールだったが、ビクトールがストリウスに殺される事で最後に残ったのはメギドとなったストリウスだけになった。
一方、本気で蓮を強くしようとするデザストだが、蓮自身がやる気を失いかけている。何故デザストが蓮をこんなに推すのかは分からないが、何らかの関わりがあるのだろうか?
<仮面ライダーが落ち込んだときに食べるのはカップラーメン。塩と味噌がこれまでの定番だったが、ここではとんこつだった。デザストはあの口でどうやって啜ってるんだろう?
現実世界に来ていたルナを見つけて呼びかけた芽衣。よくその子がルナって分かったな。> |
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バイプレイヤーズ ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~ |
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<楽> |
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03 |
映画 |
新感染半島 ファイナル・ステージ(2020) |
謎の感染爆発で半島が崩壊してから4年が経過した。脱出の際に家族を守れなかったことを悔やみ、亡命先の香港で廃人のようになっていた元軍人のジョンソク(カン・ドンゥオン)は、裏社会から半島に潜入して大金を積んだトラックを見つけ出して回収するという依頼を受ける。半ばやけくそで死ぬために半島へと仲間達と密入国するのだが、そこには半島に封じられ、更に凶暴化した感染者達の大群と、そこで独自の軍組織を作って人間社会を維持しつつもそこに住む人々を虐げている民兵集団631部隊があった。その二つに襲われたジョンソクは追い詰められてしまうが、この世界で生き延びてきた幼い姉妹とその母親ミンジョンに助けられる。
2016年にスマッシュヒットした『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編で、あれから4年後に半島がどうなっているかを描く作品。
出来そのものを言えば、素直な続編で、あの話の後であれば、当然こうなるという事態の話になっている。朝鮮半島の脅威は去っていないが、幸い封じ込めは成功しており、世界の中で唯一半島だけが世界から孤立した恐怖の空間になっている。
設定的に言えば永井豪のマンガで地震によって日本の関東地方が孤立して、暴力が蔓延る地になったという設定の「バイオレンス・ジャック」という作品があったが、設定そのものはかなり近い。あのマンガは地震の後の話であり、そこにいる脅威も人間によるものだが、本作の場合は病気という違いはあるが、死の恐怖に怯えながら、極限状態の中で強さだけを頼りに生きていく人間の姿を描くところにも共通点がある。そう言う事で原哲夫の「北斗の拳」に近い設定でもある。
前作があったお陰で、説明なしに話に入れる分、ドラマに力が入っていて、アクション作品としては大変見応えがあるものになったし、単なる暴力だけでなく、極限状態の中で摩耗していく精神状態とか、その中でも人を信じる心とか、親子愛とかいろんなものを詰め込み、なおかつ分かりやすく作っているので、素直にアクション作品としてはかなり見応えのある良い作品だとはいえる。
それは良いのだが、ただ、不満も結構ある。『新感染 ファイナル・エクスプレス』の後の話なのだから、何故あんな感染症が起こったのかの原因究明と、病気によるドラマというのを観たかったのだが、単に設定を下敷きにしただけのアクション作品になってしまったし、あの続編ならではの設定が少ない。キャラクターも全員代わっているので、続編っぽさがなかったのが残念だな。あと演出をアクションに振りすぎてホラー性が低くなったのもちょっと残念。
出来ればもう一本作ってもらって、今度こそ病理に迫る話にしてほしいものだ。 |
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17話 |
一旦は事件解決と見えたものの、ジョーカーとミス・キャットはバットガールの油断を突いて拉致し、バットマンをおびき寄せる罠を張る。まんまと誘い込まれてしまったバットマンだが…
ジョーカー&ミス・キャット編の後編。割とあっさり作戦は失敗して捕らえられてしまうのだが、その後の裁判が重要な話。ゴッタム・シティにも司法があるんだね。陪審員を全員仲間にすり替えてしまったため、危うく無罪放免になりかける。結局司法なんてこの街では何の意味もないことを示しただけだった。
<ジョーカーのヒントは明らかに罠なのだが、バットマンとバットガールどっちも簡単に引っかかってる。罠にはまるのが目的にさえ見えてくる。しかし罠のはずが、現れたバットマンに対してジョーカーが驚いてるのが逆に不思議。
あらゆる爆発を無効化できるバットパウダーなるものが登場。振りかけたバットマン立ちが無事なのはともかく、建物が一切壊れてないんだが?> |
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ライズ・オブ・ウルトラマン |
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カイル・ヒギンズ
マット・グルーム |
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01 |
読書 |
オーバーロード14 滅国の魔女
世界征服に向かう時は満ちたと判断したアインズはついにリ・エスティーゼ王国を滅ぼすことにした。貴族の一人の過失を口実にして、一切の慈悲無く蹂躙を開始する。戦いが進む中、半ば予想していたように、強大な力を持ち立ち塞がる者が現れる。これをかつてのユグドラシルにつながる接点と考え、自ら戦地に赴くアインズ。
ほとんど唐突に始まった王国攻略の話。話としてはアインズ並の力を持つ存在がようやく姿を現したが、それは次巻以降の伏線。それ以上にとんでもないのが王女ラナーだった。王国滅亡を前に全くなにも出来なかったように見えて、最後に全部かっさらっていった。これによってアインズ・ウール・ゴウンはこの世界最高の知恵袋を手に入れた訳だが、彼女の存在がどう話に関わっていくやら。 |
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17話 |
小学校にお化けが出るという噂を聞いたマジーヌは子どもたちと一緒に真相究明に出かける。丁度その頃ゴールドツイカー一家はなんでも透明にしてしまう光線を駆使するトウメイワルドと戦っていた。
敵はトウメイワルド。なんでも透明にしてしまう光線を放ち、ジュランとフリントを透明にしてしまった。そしてダイトウメイワルド。実は本体も透明な存在で、包帯を巻いて姿を作っていた。
マジーヌを中心にした妖怪話。今回は小話っぽいが、昔の戦隊ものでは一話くらいオカルト話があったものだ。懐かしい感じだ。敢えて怖い演出をしてないのが今風かな?お化けに会えてラッキーみたいな描写だった。
ジュランが透明になってしまったが悲壮感はなく、子ども達の妖怪探しの手伝いというか、妖怪役を買って出てる。平和だな。
今回の変身シーンは透明のジュランも含めており、ちゃんとジュランの変身シーンもあるが、姿が見えないため、声だけしか流れない。面白い演出だった。
<キカイノイドの恋人同士がキスしようとしていたシーンがあったが、そこは人間と同じなんだ。顔をぶつけるくらいしか出来ないと思うが。> |
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