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2018'12

 
31
映画
高校生
ブレック・ファースト・クラブ ジョン・ベンダー
ベスト・キッド ダニエル・ラルーソ
バッド・チューニング フレッド・オバニオン
クルーエル・インテンション キャサリン・マーチュイル
バス男 ナポレオン・ダイナマイト
ミーン・ガールズ ケイディ・ハーロン
いまを生きる トッド・アンダーソン
フェリスはある朝突然に キャメロン・フライ
ハイスクール・ミュージカル シャーピー・エヴァンズ
卒業白書 ジョエル・グッセン
スーパーバッド 童貞ウォーズ マクラビン
プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角 アンディ・ウォルシュ
理由なき反抗 ジム・スターク
クルーレス チェア・ホロウィッツ
バック・トゥ・ザ・フューチャー マーティ・マクフライ
キャリー キャリー・ホワイト
プライド 栄光への絆 ボビー・マイルス
ハリー・ポッター(シリーズ) ハリー・ポッター
ヴァージン・スーサイズ ラックス・リスボン
ビルとテッドの大冒険 ビル&テッド
ヘザース/ベロニカの熱い日 ジェイソン・ディーン
ドニー・ダーコ ドニー・ダーコ
天才マックスの世界 マックス・フィッシャー
スクリーム シドニー・プレスコット
BRICK ブリック ブレンダン・フライ
ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ! トレイシー・フリック
if… ミック・トラヴィス
セイ・エニシング ロイド・ドブラー
アメリカン・パイ スティーヴ・ステフラー
フェリスはある朝突然に フェリス・ブエラー
The 30 Best High School Movie Kids

バットマン(2nd)

30話  ミス・キャットの音響拡大装置の中に入れられたバットマンとロビンは自ら対になる音響を作りだして装置を破壊した。だが既にミス・キャットはゴッタム・シティでコンサートを開いていたチャド&ジェレミーの声を奪っていた。
 ミス・キャット編後編。ミス・キャットの作戦はあらゆる人間の声を奪うこと。それで世界中の耳目を集めるためアイドルのチャド&ジェレミーの声を奪った。うばわれた人々の声を取り戻すために奮闘するバットマンとロビン。お互い憎からず思い合っているため、ミス・キャットとの会話シーンが結構こじゃれているのが面白い。最後にキスまでしようとしていた。
 チャド&ジェレミーの声が消えたということで世界中のティーンエイジャーが悲しむという発言の後、バットマンは世界中の親は喜ぶと言っていた。フォークソングがどのような位置づけにあるのかよく分かるエピソードだ。それでもこういうのを受け入れることが進歩だとしっかり言ってる。
 今回のゲストは前回に続きチャド&ジェレミーだが、他に「警部マクロード」に登場したドン・ホーが登場。「ハワイアン・アイ」という番組のレギュラーらしい。
<イギリス政府を相手に脅迫をしようとしてるミス・キャットをなじるバットマン。いつもヴィランたちはアメリカ政府を脅迫してるけど、そっちは良いのか?
 チャド&ジェレミーのファンが取り囲むビルは出入口から脱出できないからとバットロープを使って降りるシーンがある。そんな目立つ事したら真っ先にファンに見つかるだろうけど。>
Blu-ray
<A> <楽>
アンダー・ザ・シルバーレイク
<A> <楽>
プリティが多すぎる
<A>
BR
<楽>
BR
29
読書
嘲笑う屍食鬼
ロバート・ブロック (検索) <amazon> <楽天>
 精神科医の“私”はアレクサンダー・ショパン教授を名乗る男の訪問を受け、その話を聞いていくと、魔術書の研究を続ける内に悪夢を見るようになったと語る。しかもその悪夢に出てくる地下納骨堂を現実でも見たと言い、一緒にそこに来て欲しいと頼まれる。

 設定自体からかなり無理を押し通す感じの話で、無理に無理を重ねている内に「わっ」と驚かせて終わる。びっくり箱みたいな話だった。小説としては駄目駄目だけど、ホラー作品としてこう言うのは嫌いじゃない。
<A> <楽>

仮面ライダージオウ

20話  自らが救世主となるためには2040年のライダーである仮面ライダークイズを倒さねばならないと白ウォズに言われたゲイツ。言われるがままクイズに攻撃を加えるゲイツだが、ソウゴは堂安主水の目的を果たしてやろうとして…
 敵はアナザークイズ。堂安主水の父保が変化させられた。知識に対して貪欲で、人の知識を奪うことが出来る。
 仮面ライダークイズ編の後編。
 目的を持った他者の意思を優先し、その望みを可能な限り果たさせようとするソウゴは魔王に、その目的をたたきつぶすことでゲイツは救世主となろうとしている。二人の道は分かれているように見えるのだが、相変わらずゲイツは悩みながら戦い続けてる。結果、最も良い形にはなったものの、白ウォズが示すとおり二つ目の未来のライダーウォッチを手にすることになった。あと一つ手に入れたらオーマジオウにも勝てるようになるらしい。
 この話はゲイツが中心となり、ソウゴはあくまでサポートに徹し、戦いもすべて敗北している。ちょっと寂しい描写だ。
 今回のジオウはダブルアーマー。そしてゲイツはビルドアーマー。そしてウォズはフューチャリングクイズに変身してる。ダブルアーマーは本編には登場しないが、劇場版で手に入れるのかな?
<この時期に論文を話題にして、しかも「お前の論文は評価されるかどうか」「ブー!」とか、今の卒業論文時期の大学生を思いきり逆なでしてるとしか見えない。
 自分が保の息子であることを示そうと腕時計を見せる主水。でも位置が離れてるので、時計の種類まで分からないと思う。>
VOL.5
<A> <楽>
ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲
<A> <楽>
星獣戦隊ギンガマン DVD COLLECTION VOL.1
<A> <楽>
28
映画
続スーパージャイアンツ 毒蛾王国(1959)
 宝石商が次々に毒殺され、貴重な宝石が奪われる事件が続発した。捜査に当たる川田刑事は怪しげな男を発見するが、その追跡中に外国人の集団に襲われてしまう。そこに現れたスーパージャイアンツ(宇津井健)に命を救われ、ビアス国を調べるようアドバイスを受ける。国際問題と毒の出所を探る川田は蝶の研究家菱山博士(大原譲二)にたどり着く。
 これまで続いてきたスーパージャイアンツも本作で最終回。とはいえ、話自体に特別な盛り上がりがあるわけではなく、いつも通り。ストーリーのアラとか、なんで地球全体の監査に来てるはずのスーパージャイアンツが特定の人間に肩入れするのかの説明が無いとか、冷静に考えるとツッコミどころ満載。
 だけど、本作はそれで良いんだろう。

 結構長い期間となるが、日本におけるスーパーヒーローというのは肉体だけでなく精神的にも超然としたキャラが多い。
 スーパーヒーローは主人公ではなく、むしろ普通の人間が事件を探り、苦労して真相にたどり着いたところで、待ち受けた罠にはまり込んでしまう。そこで初めてスーパーヒーローが颯爽と登場というパターン。少なくとも「仮面ライダー」シリーズが始まる前まではそのフォーマットで作られ続けていた。元をたどれば「鞍馬天狗」あたりに至るのだろうが、スーパーヒーローとしてそのフォーマットを作ったのが本シリーズだろうから。
 その意味では最後までぶれることなくスーパーヒーローを作り続けた訳だから、本作は賞賛すべきものなのだろう。

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー

48話  ゴーシュに捕らわれ、ドラグニオの元に連れてこられたノエル。ドラグニオはノエルの公開処刑を命じる。罠と知りつつ、その場所に向かうパトレンジャー。その背後からルパンレンジャーも現場に向かっていた。
 敵はゴーシュ・ド・メドゥ。ノエルの公開処刑を命じられるが、ルパンレンジャーとパトレンジャーに邪魔され、コレクションをすべて剥奪されて戦いを強いられる。ギャングラーの幹部の一人がまた倒された。ルパンコレクションはケーキ入刀(Coupe le gâteau)。
 ノエルの救出劇とルパンレンジャーの正体の暴露という、クライマックスが描かれる。別々にノエル救出に現れたが、最後は共同して敵に当たる。結果ゴーシュを打倒することが出来た。最後はどうしても明かさねばならないことだったが。
 ここでの戦いの場は随分狭いところだ。あれ?ここって『カメラを止めるな』の撮影と同じ場所かな?
 いよいよあとの敵はザミーゴと、首領のドラグニオとなった。
DVD10
<A> <楽>
マンディ 地獄のロード・ウォリア―
<A> <楽>
つくもがみ貸します
<A> <楽>
23
読書
夏目友人帳14
緑川ゆき (検索) <amazon> <楽天>
 「音無しの谷」お使いの途中で小妖怪に襲われ、声を出せなくなってしまった夏目。そんな夏目を助けた妖怪は、今度は夏目をレイコと間違えて、自分のすみかに連れて行かれてしまう。
 「悪戯な雨」急な雨にあった夏目の前に古いタオルが飛んできた。そのタオルを持ち帰ったところ、タオルの持ち主だという少女の姿をした妖怪が洗われる。
 「変わらぬ姿」夏目をレイコと決めつける妖怪が現れ、盗んだ人形を返せと言ってくる。当然身に覚えのない夏目だが…

 あとがきにもあったが、クラスメイトとの関わりがメインだった15巻に対し、今度は妖怪との関わりに特化させた3編の中編。ネガティブな話は少なく、著者らしいちょっと引っかかるところがあるほのぼの系の話となってる。時折読むととても心地良い。
<A> <楽>

バットマン(2nd)

29話  テレビアナウンサーが番組途中で声を失ってしまった。誰かの悪党の仕業と調査を開始するバットマン。ジョーカー、ナゾラー、ペンギンは全員刑務所だったが、改心したミス・キャットが自らの劇団を引き連れて警察に慰問に訪れていた…
 ミス・キャット2回目(3回目?)の登場。人の声を奪う装置で脅迫するという話。その装置を使えば誰の声も奪えるのだが、電話の相手まで効果がある。
 前の話でミス・キャットはバットマンに惚れ込んでしまったが、バットマンもまんざらではないらしい。なにかとミス・キャットの肩を持つ発言もしてる。
 ミス・キャットは犬アレルギーと言う事も発覚。
 今回の罠はミス・キャットが爪に睡眠薬を仕込んでバットマンとロビンを眠らせ、その後巨大音響装置の中にバットマンとロビンを入れ、そこに水滴を一滴ずつ垂らす。ミス・キャットは腑抜けになったバットマンの体を欲しているので、気が狂っても仕方ないと思ってるらしい。
 今回のゲストはチャド&ジェレミー。イギリスのフォークデュオで、当時アメリカで大ヒットしていた(ちなみに現役)。
<バットマンとロビンを眠らせたミス・キャットはバットベルトも奪っている。しかしその顔を全く拝もうとしないのは何故だ?>
Blu-ray
<A> <楽>
ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ
<A> <楽>
デス・ウィッシュ
<A> <楽>
22
映画
ハロウィン映画
第1位 ハロウィン オープニング
第2位 ハロウィン 座り込んだローリーの背後に映るマイケルの姿
第3位 ハロウィン ベッドの上に置かれた墓石
第4位 ハロウィン4 ピエロのコスチュームでマイケルを誘導するシーン
第5位 ハロウィン ローリーが子ども達と共にいるシーン
第6位 ハロウィン4 ハドンフィールドに帰ってきたルーミス
第7位 ハロウィン4 ベッドルームに置かれた写真立て
第8位 ハロウィン H20 影の中で待つマイケル
第9位 ハロウィン5 廃シャフトに閉じ込められたレイチェル
第10位 ハロウィン ローリーをつけ回す男
第11位 ハロウィン2 マイケルが登場するオープニング
第12位 ハロウィン3 ハロウィンマスクをかぶった子どもの頭が変形する
第13位 ハロウィン H20 20年を経て現れたマイケル
13 creepiest Halloween movie moments

仮面ライダージオウ

19話  2019年の今、またしてもアナザーライダーが現れ、戦いを開始するジオウとゲイツ。だがそんな二人の前にアナザーライダーを倒しに来た新しい仮面ライダーが現れる。
 敵はアナザークイズ。2040年の異なる時間軸からやってきた仮面ライダークイズから生まれたアナザーライダー。そして仮面ライダークイズ。2040年の堂安主水が変身する仮面ライダー。体の各部にクイズのボタンを付けている。
 またしても新しい仮面ライダークイズが登場。時間軸が変わった時代の2040年からやってきた仮面ライダーだという。
 アナザーライダーが出現するとオリジナルライダーは消えるはずなのだが、クイズに関してはオリジナルとアナザーが共存している。
 黒ウォズと白ウォズの二人が共存してる世界で、どの場面でもウォズが出てきてる。もはや主人公はウォズになってる感じだ。白ウォズの世界ではオーマの日以降も仮面ライダーが生まれているが、彼らの力をゲイツリバイブが吸収する未来だという。白ウォズがこの時代にやってきたのも、先に彼らの力をゲイツに力を与えるためだという。
 救世主となるためには仮面ライダー達の力を奪わねばならない。気がついたら、いつのまにか話の中心はソウゴではなくゲイツの方に移ってる。
 今回の変身はジオウがディケイドアーマー。ゲイツがエグゼイドアーマー。
 仮面ライダークイズに変身する同案主水役は「特命戦隊ゴーバスターズ」桜田ヒロム役の鈴木勝大。仮面ライダーと戦隊レッドに変身した初のキャラになる。
<どうでも良いことかもしれないけど、クイズのデザインはとにかく違和感だらけ。何より頭に「?」マークが付いてるデザインはどう見ても「バットマン」のリドラー(ナゾラー)が元にしか見えない。変身ポーズは…これ「クイズ・タイムショック」では?>
VOL.5
<A> <楽>
くるみ割り人形と秘密の王国
<A> <楽>
パーフェクトワールド 君といる奇跡
<A> <楽>
20
読書
顔のない神
ロバート・ブロック (検索) <amazon> <楽天>
 エジプト奥地の砂漠で黒い彫像を見つけたという報告を受けた商人のシュトゥガッツェは大もうけをもくろみ、調査隊を組んでその地へと向かう。報告通り砂に埋まった彫像を見つけるのは見つけるのだが、そのあまりに醜悪な姿に、そのために連れてきた者たちは誰も手を付けようとせず、シュトゥガッツェを残して逃げてしまう。仕方なく一度戻ることにするのだが…

 著者自身が長編で書いたこともある、いわゆる黒い神ニャルラトテップをモティーフにした作品。獲物をいたぶって、精神的に追い詰め、拷問のようにじりじり死を与えるという描写がねちっこくてよし。
<A> <楽>

バットマン(2nd)

28話  ペンギンの罠をかいくぐり、無事にオハラ署長を救い出したバットマンとロビン。ペンギンを裁判に持ち込むが、ペンギンの策略によって無罪になってしまう。
 ペンギン編後編。刑務所に入りたがってるペンギンが中々刑務所には入れなくてイライラすると言う、通常とは逆の話になってる。
 ペンギンの目的は贋札作りの天才を仲間に引き込んで大々的に贋札を作ろうとすること。当初は刑務所の中にある印刷所を使おうとするのだが、それが出来ないので、彼を誘拐しようとしている。
 贋札作りの天才というクイルに扮するのはアルフレッドだが、変装もしてないためにあっという間にばれてしまった。そりゃそうだろ。
 オチはペンギンの望み通り刑務所には入ったものの、肝心な印刷機を使う人間をバットマンが保釈してしまった
<高所からの銃弾の嵐をバットシールドで防ぐバットマンとロビン。頭が盾の上から出てるので、角度的には頭が撃たれてないとおかしい。
 バットマンは高圧電流のプラスとマイナスを入れ替えることで電流の罠を無効化したが、それ無効化にならないような?
 ペンギン一味によってパイにされてしまったアルフレッド。猟奇的…と思ったら普通に寝転んでるだけだった。当然か。>
Blu-ray
<A> <楽>
バッド・ジーニアス 危険な天才たち
<A> <楽>
閃乱カグラ SHINOVI MASTER -東京妖魔篇-
<A> <楽>
19
映画
シュガー・ラッシュ:オンライン(2018)
 平穏が戻ったゲームセンターでは、毎晩店が閉じるとラルフとヴァネロペは一緒に過ごしていた。毎日同じコースを走るだけのヴァネロペがレースに飽きていることを知ったラルフはシュガーラッシュに新しいコースを作ってやるのだが、それが元でアーケードのハンドルが壊れてしまう。メーカーのサポートが終わってしまったため、頼みの綱はネットオークションだった。ハンドルが出品されていることを知った二人は、つながったばかりのwifiを使ってネットの世界に向かう。
 前作『シュガー・ラッシュ』はピクサー型のディズニー映画の完成形と言った感じで、とても安心感を持って観る事が出来た作品だった。
 その続編と言うことで、その延長線のようなものが作られるのではないかと思ってたのだが、予想に反してかなり攻めた感じの作品になってた。
 これを無難にまとめることは難しくない。例えばゲームセンターの経営上の危機とかを問題にする無難な作品にすることも出来たはず。しかしオンラインを舞台にしてプリンセスの自立の問題にするという攻めた姿勢は賞賛に値する。

 前作は嫌われ者の二人が本当の自分を探しに行くという自分探しの話と、それには仲間の大切さが必要であるという友情の話がミックスされた質の高い話が展開していた。その時点でのハッピーエンディングは、二人とも幸せになってめでたしめでたし。
 しかしその幸せとは
「あなたさえいれば他はどうでも良い」という共依存に陥りかねない危ういものだった。だからこそ、ハッピーエンドの内に幕を閉め、その後は描かないのが華なのだが、ここで更に一歩踏み込んだ。

 昼間は仕事して、夜は二人でいる事の幸せを手放したくないラルフと、刺激が足りず、もう一歩踏み出したいヴァネロペ。まるで倦怠期の夫婦みたいな二人を描いてみせた。ハッピーエンドの後、何年も経ってしまうとこういう状態になってしまうのかもしれないと感じさせる。
 実際これを描いただけでも本作は観る価値がある。

 しかしそれはあくまで前提。ここからが本作のユニークさとなる。
 本作では殊更ヴァネロペがプリンセスであることを強調する。
 前作ラストでヴァネロペが実はプリンセスであったことが発覚したが、今回もゲーム「シュガー・ラッシュ」では主人公キャラとして他のキャラを圧倒していた。それに何より本作では歴代のディズニープリンセスからの質問攻めに遭って、プリンセスの資格ありと認められている。
 そんなプリンセスが、ネットの世界で最も殺伐としたレースゲームを前に大興奮。それだけでなくそんなレースに積極的に嬉々として参加して、プレイヤーとして実力を見せつけている。
 そこで彼女は、これこそ本当に自分が求めているフィールドであると確信してしまう。プリンセスにあるまじき行為だが、これが本作でのヴァネロペの立ち位置である。彼女はそもそも通常の意味でのプリンセスに収まるキャラではないのである。

 しかしそうなると、ナイト役であったはずのラルフの立場がなくなってしまう。
 ヴァネロペが大好きだからラルフは彼女のナイトとして努力を冒頭から何度も繰り返している。ゲームセンターでは彼女のために新しいコースを作ったり、ネットの世界でハンドルを競り落とそうと努力したり、金を作るために自らをユーチューバ-として売り込んで見せたり。もちろんヴァネロペの危機には率先して立ち上がって彼女を救う。まさしく涙ぐましい努力で、それこそ騎士の鏡である。

 ところが自立してしまったヴァネロペにとって、ラルフのその愛情とか忠義とかは重くなりすぎた。彼女は安定したいつもの暮らしよりも、何が起こるか分からない刺激を求めていたのだから。

 その結果、プリンセスとナイトの間に大きな齟齬が生じてしまった。そして一度完全に崩れてしまったものをどう再構築するか。
 この二人の関係は、ある意味、これまでのディズニープリンセスの脱構築となっていた訳だ。
 ディズニーは過去一度同じ形の脱構築をはかった映画『プリンセスと魔法のキス』(2009)を投入しているが、もう一度それを問い直したような形となっている。

 これまでの定式にとらわれず、敢えて冒険に出たその姿勢は買う。

 だけど、
それがちゃんと機能していたか?というと少々疑問もある。
 本作のラストシーンはお互いにすれ違った二人が、お互いの立場を認め合うことで終わっているが、その結果、二人は別々の世界で住まねばならなくなる。まさしくポストモダン的な着地の仕方だが、2010年代も終わろうとする今、30年も前のポストモダンを出されても、ちょっと古すぎる感じで、後味の苦さがちょっと上手く機能してなかった感じ。

 ラストシーンはもう一ひねりが欲しかったな。
 例えば、あの場末のゲームセンターは経営者のおじいちゃんの道楽だろうから、お爺ちゃんが引退したらゲームセンターは無くなってしまう。
 しかしゲームのキャラはネットの中で生きられることが証明されたのだから、ヴァネロペは彼らの居場所を作るためにネットの世界に敢えて残ったという意味合いを残せば、だいぶ変わったと思う。

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー

47話  圭一郎から、魁利達がルパンレンジャーだと言われた咲也は、それを確かめるために初美花をデートに誘う。そんな時、ギャングラー出現の連絡が入り、咲也は現場へと向かう。深入りを防ぐため、こっそり二人を尾行する魁利と透真だが…
 敵はザミーゴ・デルマ。ゴーシュによって金庫を着けてもらい、そこに液体化するルパンコレクションを入れて参戦。撃たれててもすべてすり抜けてしまう。そしてゴーシュ・ル・メドゥ。
 いよいよラスト近くなり、ルパンレンジャーの正体を探るパトレンジャーと、それを防ごうとするルパンレンジャー。その間でジレンマを感じるノエルという三つの立場で話が展開していく。それぞれに言い分がある上、全員が一致しているわけでは無いので、話は結構複雑化。
 ルパンレンジャーの方は宿敵であるザミーゴと戦うが、新たにルパンコレクションを仕えるようになったザミーゴに全く歯が立たず。一方ゴーシュと戦うパトレンジャーも敗北。ノエルが自分を犠牲にして投降する。
<真っ昼間に戦っていたはずなのに巨大戦になったら夜になってる。なんの意味があったんだろう?>
DVD10
<A> <楽>
search サーチ(2018)
<A> <楽>
ハード・コア
<A> <楽>
17
読書
日常4
あらゐけいいち (検索) <amazon> <楽天>
 みおとゆっこの学校生活の日常はのんびりすぎていく。周囲に巻き起こる混乱と、ゆっこのあこがれの君にまつわる話。

 主に非日常の日常を描くことが多いが、今回みおが喫茶店に入って混乱する話はあるあるネタ。ロボットのなのを調べようとする先生が何度もチャレンジを繰り返しながら、そのたびごといろんなトラブルで思いが果たせないとか、ナンセンスギャグも結構たくさんあり。キャラが増えてきたので、だんだん主人公二人から離れた話が増えてきた感じ。
<A> <楽>

バットマン(2nd)

27話  刑期を終えてゴッタム・シティに戻ってきたペンギンはペンギン亭ろいう高級料理店を開いていた。ところがゴードン長官とオハラ署長の目の前で泥棒行為を働く。自ら刑務所に入ろうとしているとしか見えないペンギンの姿に違和感を覚えたブルースは、この場をバットマンに任せようと提案する。
 ペンギンの二回目の登場。折角刑務所から出たのに、再び刑務所に戻ろうとしている。それに胡散臭さを感じたバットマンが逆に刑務所入りを阻止するという不思議な話になってる。ペンギンの話はかなり捻ってるな。ペンギンの目的は名士のサインを手に入れ、刑務所の印刷所で多量の小切手を作ろうというもの。
 今回の罠はゴードン署長を鉄の棺桶に閉じ込め、それを助けようとしたバットマンに高圧電流を流そうと待ち構えている。
 今回ビルの中から現れたのはテッド・キャシディ。TV版「アダムス一家のお化け一家」のフランケンシュタインの怪物っぽいラーチ(クズテツ)役。
<ゴードン長官にパイを投げるペンギン。なんでレストランにクリームパイが置いてるんだろう?>
Blu-ray
<A> <楽>
ヴェノム(2018)
<A> <楽>
インベスターZ
<A> <楽>
15
読書
妖蛆の秘密
ロバート・ブロック (検索) <amazon> <楽天>
 怪奇小説家の“私”は古書店でラテン語で書かれた稀覯本を見つける。「妖蛆の秘密」と書かれたその本をラテン語の読める友人の家に持ち込み、目の前で朗読をお願いするのだが…

 ラヴクラフトの弟子を自認する著者が師匠を小説の中で殺してしまうと言う皮肉めいた作品。「ネクロノミコン」などと並ぶ神話大系で重要な書物「妖蛆の秘密」はここが初出となる。
<A> <楽>

仮面ライダージオウ

18話  ゲイツが救世主となった未来から来たと言うもう一人のウォズ。まずこの時代に現れたアナザーシノビを倒さねばならないのだが、別な時空から来たシノビのウォッチはこの時代では作り出せなかった。このままでは歪んだまま時代が進行してしまうことになるが…
 敵はアナザーシノビ。2年後に仮面ライダーシノビとなるはずの連太郎という青年にウールが接触して作り上げたアナザーライダー。倒すためにはシノビウォッチが必要だが、それを持ってくることが不可能なので、理論上無敵。
 変わってしまった時空の中で生まれたライダーのアナザーライダーが登場。アナザーライダーを倒すためにはオリジナルのライダーウォッチが必要なのだが、歪んだ時空に入る事ができないため、倒す事が出来ないというややこしい事態になってしまった。
 この事態を決着させるための方法として、アナザーシノビとなった連太郎の正義の力を信じ、シノビウォッチを捨てさせるという方法を用いた。しかし、実はそれこそが白ウォズの本当の目的だったという、相当ややこしい話になってる。これによって仮面ライダーウォズは仮面ライダーシノビの力を手に入れる。
 ソウゴを魔王にしようとするのはソウゴ自身と黒ウォズの二人。それに対し最終的に自分自身が救世主となるならば、オーマジオウが魔王として君臨する未来にはならないと思うようになったゲイツとツクヨミの姿もある。
 今回の変身はジオウはジオウのまま。ウォズがフューチャリングシノビに変身する。
 ついでに又しても新しい仮面ライダーが登場のようだ。仮面ライダークイズ?なにそれ?
VOL.5
<A> <楽>
ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ
<A> <楽>
約束のネバーランド
<A> <楽>
14
映画
リメイク映画 ベスト&ワースト
ベスト
ディパーテッド インファナル・アフェア
花嫁のパパ 花嫁の父
ザ・フライ 蠅男の恐怖
荒野の七人 七人の侍
SF/ボディ・スナッチャー ボディ・スナッチャー/恐怖の街
オーシャンズ11 オーシャンと11人の仲間
トーマス・クラウン・アフェアー 華麗なる賭け
ドーン・オブ・ザ・デッド ゾンビ
3時10分、決断のとき 決断の3時10分
天国から来たチャンピオン 幽霊紐育を歩く
ケープ・フィアー 恐怖の岬
マルタの鷹 マルタの鷹
ワースト
PLANET OF THE APES/猿の惑星 猿の惑星
シティ・オブ・エンジェル ベルリン・天使の詩
サブリナ 麗しのサブリナ
バニラ・スカイ オープン・ユア・アイズ
サイコ サイコ
ステップフォード・ワイフ ステップフォード・ワイフ
キングコング キング・コング
ロンゲスト・ヤード ロンゲスト・ヤード
ジャズ・シンガー ジャズ・シンガー
ピンクパンサー ピンクの豹

バットマン(2nd)

26話  暴れ牛の暴走の罠から、牛を誘導することで脱出するバットマンとロビンはシェイムが注文した超高性能トラックが何に使われるのかを調べるのだが、その目的は、この夜にゴッタム・シティで行われるロデオ大会にあることが分かった。
 シェイム編後編。西部の男を気取るだけに、武器は銃を使っている。本作では結構珍しい。ロビンが撃たれてしまったが、バット洞窟で薬を使ったらあっという間に回復してる。
 シェイムの目的はロデオ会場で競りにかけられるアンガスの雄牛。一頭100万ドルの雄牛で、それが4頭も出たのを海上を襲って強奪。最後は牧場での決闘となるが、明らかにこれ『OK牧場の決闘』のパロディ。
 マタドールよろしくケープを振って牛を誘導するバットマンはロビンに、牛は色盲だからどんな色でも良いと言っている。正しい認識ではあるが、夢が無い。
 クリフ・ロバートソンにキレやすいヴィランを演じさせる。なかなか観られないものだ。
 あと、いつものようにビルを登ってるバットマンの前に現れたのはワーナー・クレンペラー。「Hogan's Heroes」というテレビシリーズでの大佐として出演してる。
<シェイムは西部劇の格好をしてるから、日中は活動しないというバットマンの推理。普通の格好に戻れば良いだけでは?
 バットマンのケープとマスクが綺麗な紫色になってる。新調したかな?
 シェイムに下された判決は懲役99年だとか。他のヴィランは数ヶ月で出てるのだから、随分重いものになってる。>
Blu-ray
<A> <楽>
オズランド 笑顔の魔法おしえます。
<A> <楽>
寄宿学校のジュリエット
<A> <楽>
11
読書
血界戦線 Back 2 Back1
内藤泰弘 (検索) <amazon> <楽天>
 アルバイトもライブラでの仕事も無い久々の休日にゲーム三昧の自堕落な日を送ろうとしていたレオ。ところがその一日が始まった瞬間に部屋が破壊され、更に何者からトランクを託されたところ、殺し屋に命を狙われる羽目に。一体何が起こったのか分からないまま、トランクを抱えて逃げ回ることになるレオ。

 二部の開幕となるが、やってることは基本一部となんら変わりない。勝手に誰かに命を狙われ、逃げ回ってる内にライブラの面々が集まって、なし崩しに事態は収束していく。これが日常だったら命がいくつあっても足りないが、それが本作の通常運転というものだ。
 いろんな映画のインスパイアと著者特有の省略描写で、一体何が起こってるのか、よく読まないと分からないのが難点だが、それこそが著者の魅力とも言えるか。
<A> <楽>

バットマン(2nd)

26話  暴れ牛の暴走の罠から、牛を誘導することで脱出するバットマンとロビンはシェイムが注文した超高性能トラックが何に使われるのかを調べるのだが、その目的は、この夜にゴッタム・シティで行われるロデオ大会にあることが分かった。
 シェイム編後編。西部の男を気取るだけに、武器は銃を使っている。本作では結構珍しい。ロビンが撃たれてしまったが、バット洞窟で薬を使ったらあっという間に回復してる。
 シェイムの目的はロデオ会場で競りにかけられるアンガスの雄牛。一頭100万ドルの雄牛で、それが4頭も出たのを海上を襲って強奪。最後は牧場での決闘となるが、明らかにこれ『OK牧場の決闘』のパロディ。
 マタドールよろしくケープを振って牛を誘導するバットマンはロビンに、牛は色盲だからどんな色でも良いと言っている。正しい認識ではあるが、夢が無い。
 クリフ・ロバートソンにキレやすいヴィランを演じさせる。なかなか観られないものだ。
 あと、いつものようにビルを登ってるバットマンの前に現れたのはワーナー・クレンペラー。「Hogan's Heroes」というテレビシリーズでの大佐として出演してる。
<シェイムは西部劇の格好をしてるから、日中は活動しないというバットマンの推理。普通の格好に戻れば良いだけでは?
 バットマンのケープとマスクが綺麗な紫色になってる。新調したかな?
 シェイムに下された判決は懲役99年だとか。他のヴィランは数ヶ月で出てるのだから、随分重いものになってる。>
Blu-ray
<A> <楽>
劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」
<A> <楽>
フィギュアライズスタンダード 仮面ライダージオウ 色分け済みプラモデル
10
映画
斬、(2018)
 江戸時代末期。開国を巡って揺れ動く日本。そんな中、浪人の都築杢之進(池松壮亮)は、江戸の喧噪を離れて農村で手伝いのようなことをしていた。そんな時、剣の達人澤村次郎左衛門(塚本晋也)という侍が現れ、共に江戸に行こうと誘われる。折しも野伏たちがこの村を狙っていたのだが…

 『野火』以来4年ぶりの新作がリアルタイムで劇場で観られる。内容は問わない。これだけで東京に住んでいることに感謝したくなる。
 この4年間、監督は何もしなかったわけではない。役者としては国内外で随分活躍していて、そうやって充電期間を用いて自分の映画に着手するという、監督らしい作り方で作り上げた作品。
 とにかく一通り観て思うのは、本当に自分が作りたいように作ったと言う感じ。商業ベースで考えるならこれは絶対に売れないし、物語としても成立していない。
 しかし、作りたいものを作りたいように作るという監督のエゴを見事に体現しているし、気がついてみると、それにノッてる自分自身がいる。意外にこういう作品も自分なりにはいけることに気づいたというか、ATGっぽさが逆に新鮮な気分である。

 ところであらゆる映画監督が理想とするものは何かと言うと、自分の作りたい映画を作る環境だと言われることがある。
 現実にはそうはいかず。通常莫大な制作費がかかる映画作りは多くの出資者によって金が出されるものであり、映画制作も出資者の意向に従って作られることになる。
 よくオフラインで話題にするのだが、例えばそれは『日本沈没』(1973)のリメイクが『日本沈没』(2006)になったことが挙げられる。「恋愛要素を入れろ」「ジャニーズを使え」「日本は沈没させてはならない」という出資者の意向を全部実現したらあんな作品になった訳だが、多かれ少なかれ、ほとんどの映画において、多かれ少なかれその影響が出てしまう。
 その影響を受けないようにするために監督が出来ることはいくつかある。
例えば精一杯言葉を尽くして説得するとか、何らかの見返りを約束するとかがあるが、一番理想的なのは、自分で制作費の大部分を担うというやり方がある。
 そのやり方で成功した監督は世界的に見るとそこそこは存在する。
 その中で、自分自身が高額の出演料の映画に出演して、それで資金を稼いで映画を作ったという人物がいる。それがジョン・カサヴェテスである。
 塚本監督はそのカサヴェテスのやり方を真似て、それで自分独自の世界観で映画を作ってる。
 その姿勢には惜しみない拍手を与えたい。

 それではそこまでやって監督は本作で何を表現したかったのだろうか?
 それは観てる人が一人一人考えれば良い。監督の狙いはそこにあるのだろう。とりあえず思わせぶりな演出を多々使用し、「ほれ解釈してみろ」と投げつけているのだから。だから一人一人観てるものが違って良いのだ。それがこの映画の意味合いなのだから。

 それで私自身が思うには、監督が本作をこのタイミングで作ったのには意味があると思ってる。
 初期の塚本監督作品の大きな特徴は肉体の変容だった。それもより強靱な人間を越えたものとして。例えばそれは『鉄男 TETSUO』のシリーズであったり、『TOKYO FIST』であったり、それが少しずつエロチシズムへと傾向が変わっていった。元々が性欲過多のきらいがある作風なので、相当偏った精神世界的なエロが展開していたものだ。
 それが2010年あたりを境に、更に作風が変化していった。精神世界には違いないが、それまで見えていたエロチックさが抜けている。そして前作『野火』に至っては、それまでの情緒的な描写を抜き、ソリッドな演出だけで見せようとしていた感じである。
 その『野火』の後で作られた本作は、一見過去の性欲過多の物語に見えなくもないが、明らかに変化している点もある。
 他でもない監督自らが演じている澤村が枯れ過ぎてるのだ。主人公の都築こそ生々しいが、それを導こうとする人物の中には性欲は残っておらず、効率的な思考だけで物事に対処する。こんなキャラは塚本監督らしくない。
 都築をかつての監督自らの姿と考える事も出来るが、現実には澤村こそが監督の映しであるとするなら、おそらく塚本監督、老いを意識し始めたのではなかろうか?
 本作を作った理由というかモチベーションは、自分の中で老いというものと対決し、それを解釈したいため。
 そのようにも思えてしまう。

 しかし、これは本来思考で止まるべきものであり、人前に映像として出せるものではない。
 それを敢えて出してしまうという一種の露悪趣味にこそ本作の本当の意味合いがあるのではないかと思う。
読書
彼方よりの挑戦
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 砂漠で不思議な石英を見つけた地質学者ジョージ・キャンベルは不思議な光を放つその石英を見つめている内に精神だけ別世界に飛ばされ、その次元の住人の芋虫のような肉体に転生させられてしまう。混乱したキャンベルだが、やがてこの世界の理を理解し、どう生きるべきかを見いだしていく。

 名だたる作家達の連作短編。設定は恐怖小説なのに、超ポジティブな主人公のお陰で異世界を舞台にした異色冒険譚になってた。むちゃくちゃだし、完成度も高くないけど、楽しい作品だった。
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愛しのアイリーン
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07
読書
YASHA6
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 人質の命を優先し、雨宮家に下った静。殺したいほど静を憎む凜は、義父の協一郎の説得を受け、共に静の故郷奥神島の有末家に向かう。そこで静の過去の思い出と直面するが、それは昔から感覚を共有していた凜にとって、拷問にも等しいものだった…

 最終巻。静と凜の双子の兄弟対決の決着が描かれる。
 世界中をウイルスが席巻しているはずだが、話そのものはそんなに大きくなく、静と凜の兄弟喧嘩および雨宮家のお家騒動から出ていない。でもそれでさえ情報量がとてつもなく多く、話が急展開していく感覚がある。これを全部描くには倍くらいの紙面が必要だっただろうから、これで良かったんだろう。
 しかし結果として、主人公は静ではなく、そのライバルキャラとなる凜の方だったというのが面白いところだ。これは「BANANAFISH」と同じで、特異能力のキャラクターを横から見せることで、際立たせるという方法だろう。
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仮面ライダージオウ

17話  初夢で2022年の世界で新たな仮面ライダーと出会ったソウゴ。あまりに生々しい夢に戸惑うソウゴだったが、2019年の今、未来でも存在しないはずのアナザーライダーが現れたとゲイツから告げられてしまう。
 敵はアナザーシノビ。2022年の仮面ライダーである仮面ライダーシノビのアナザーライダー。時を遡って2019年にやって来た。忍法に近い技を駆使する。
 前回のエピソードで王となる決意を固くしたソウゴだが、そのトラブルによって歴史が変わってしまい、新しい仮面ライダーがこの時代に生まれたと言う事になる。しかも現れたライダーは2人。一人はともかく、もう一人はゲイツの変身したライダーだった。しかもそのウォズは未来から来たもう一人のウォズという、なんだかよく分からない展開になってる。
 しかももう一人のウォズが告げたのは、未来は変わり、王となったのはオーマジオウではなく、ゲイツが変化したゲイツリバイブという。これでジオウに仕えるウォズとゲイツに仕えるウォズの二人に分裂したことになる。
 ゲイツの目的はオーマジオウを倒す事だったが、自分が王になってしまうと言う本末転倒な未来を見せられてしまった。なんというか、少々可哀想なキャラでもある。
 今回の変身はジオウがディケイドアーマー。
<仮面ライダーシノビだが、音楽全般が「手裏剣戦隊ニンニンジャー」っぽさがある。流用?
 仮面ライダーゲイツのドライバーはテンション高すぎて鬱陶しい。>
VOL.5
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風が強く吹いている
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06
映画
クールな車
ロマンシング・ストーン/秘宝の谷 フォード・ブロンコピックアップトラック
ジム・キャリーはMr.ダマー 犬の形にされたフォード・エコノリン・バン
アニマル・ハウス パレードに使われたリンカーン・コンチネンタル
クルーエル・インテンションズ ジャガーXK140ロードスター
ラッシュ/プライドと友情 フェラーリ312T2
マペットの夢みるハリウッド フォジーが乗る1951 Studebaker Commander Coupe
キャノンボール ダッジ・トレイデスマン
ブルース・ブラザーズ ダッジ・モナコ
怪盗グルーの月泥棒 1960年代のサイバー車
グリーン・ホーネット ヴィンテージのクラウン・セダン
スクービー・ドゥー Chevrolet Sportvan 108
リトル・ミス・サンシャイン フォルクスワーゲンのバン
グラン・トリノ グラン・トリノ・スポーツ1972
カーズ2 フィン・マックミッシール
デュークス・オブ・ハザード 1969ダッジ・チャージャー
グリース 1948フォードデラックス
フレンチ・コネクション ポンティアック・ルマン
デス・レース2000年 改造車の数々
ドライヴ フォードマスタングGT
アメリカン・グラフィティ 1932フォード・クーペ
チーチ&チョン/スモーキング作戦 手作りのバン
スタスキー・アンド・ハッチ(2004) グラン・トリノ
ボーイズ’ン・ザ・フッド 1964チェヴィー・インパラ
栄光のル・マン ポルシェ917K
特攻野郎Aチーム THE MOVIE GMCヴァンデュラ
007 リビング・デイライツ アストン・マーティン
チキ・チキ・バン・バン 空飛ぶ車
トランザム7000 ポンティアック・トランス
カーズ ライトニング・マックィーン
マッド・マックス フォードの改造車
断絶 ポンティアックGTO
テルマ&ルイーズ 1966フォード・サンダーバード
クリスティーン 1958プリマス・フューリー
スピード・レーサー マッハ5
死霊のはらわた デルタ88
ワイルド・スピード 1970ダッジ・チャージャー
デス・プルーフ in グラインドハウス 1971チェヴィー・ノヴァ
フェリスはある朝突然に フェラーリ250GT
60セカンド 1967シェルビー・マスタング
トランスフォーマー シボレー・カマロ
ラブ・バッグ フォルクスワーゲン・ビートル
バニッシング・ポイント 1970ダッジ・チャレンジャー
007 私を愛したスパイ ロータス・エスプリットS1
ブリット 1968フォード・ムスタングGT
ゴースト・バスターズ 1959キャデラック・ミラー・メテオ
007 ゴールド・フィンガー アストン・マーティンDB5
バットマン(1989) バットモービル
バットマン・ビギニング バットモービル
ミニミニ大作戦 ミニクーパー
バック・トゥ・ザ・フューチャー デロリアンDMC-12
50 Coolest Movie Cars

バットマン(2nd)

25話  西部の男シェイムがゴッタム・シティへと舞い戻った。次々と名車を奪うシェイムに、バットマンの出動を要請する警察。
 初のヴィランとなるシェイムが登場。西部の男のような粗野な姿が特徴だが、なんとクリフ・ロバートソンが演じている。良い役者使ってるな。
 シェイムの目的はバットマンカーよりも高性能のモンスターマシンのトラックを作ることで、ブルースの車を狙う。そこでバットマンは敢えて車を用いてシェイムをおびき寄せ、わざと車を盗ませてアジトを探る。ところがあっけなくシェイムの一味に返り討ちに遭い、暴走牛のコースに寝かされてしまう。
<「恥」を意味するシェイムだが、西部の男って事は、『シェーン』から来てるんだろうな…実際に子どもが「カムバーック・シェーム」とか叫んでたよ。ちなみに部下の女性の名前はオーキー・アニーで、アニー・オークレイのパロディ。全般的に西部劇の登場人物を名前にしてるみたい。>
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うちのメイドがウザすぎる!
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VOL.5
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04
映画
パウロ 愛と赦しの物語(2018)
 ローマ帝国ネロ帝時代。かつてキリスト教伝道者パウロと共に世界中を旅した医師ルカ(カヴィーゼル)は、捕らえられてしまったパウロの汚名を晴らすべくローマへと帰還した。だが先のローマ大火はキリスト教徒の仕業とされ、その首謀者とされているパウロを助けることは絶望的ということだけしか分からなかった。大金を積んでなんとかパウロと面会だけ出来る状態の中、どうすればいいか悩むルカ…
 キリスト教初期の伝道者として有名なパウロを扱った作品。関連としてはローマの大火を扱った『クォ・ヴァディス』(1951)と同時代となる。
 聖書によると、パウロはローマで処刑される前まで、家を購入してそこで住んだとされるのだが、その間に何が起きたのかというのを推測を交えて描いた作品となる。聖書に書かれている部分を拡大解釈したものとも言えるが、聖書に書かれているものからはだいぶ離れてしまった(最後に一応のエクスキューズがある)。
 一応これもキリスト教をベースにした話なのだが、宗教臭さはなく、奇跡も起きない。処刑される運命だったパウロは予定通り処刑されるし、病気の癒やしも奇跡ではなく、世界中を旅して見聞を広めたルカの経験からのものとなっている。
 『沈黙 -サイレンス-』(2016)同様、宗教を扱っていながら、すべては人間の営みとして描いているし、落ち着いた演出で映画としてしっかりしたものとなってる。
 ただ、主人公ルカを演じるカヴィーゼルは前に『パッション』(2004)でイエス役を演じていたので、そちらのイメージが強く、同じキリスト教を扱った作品に再登場するするため、少々混乱するのがちょっとした難点。
読書
暗恨
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 親友のふりをしながらその心を弄んでいた考古学者マルタッキが亡くなり、彼の妻と財産を独り占めにしたウェッソン・クラークは、マルタッキの遺品の中に自分宛の小箱を目にする。大変貴重なその箱を手にとって眺めている内、そこに封印が施されていることに気づく。

 死んだ人間による復讐という純粋なホラーを扱った作品で、キングあたりが好みそうな素材だった。短い作品だが、ポイントを押さえた作りになってる。
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チア☆ダン
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BR
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BR
VOL.5
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02
映画
機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)(2018)
 「ラプラス事変」の決着が付いてから一年の月日が流れた宇宙世紀0097。事変に関わった二機のユニコーンガンダムは解体され研究に回されていたが、実は三機目のユニコーンガンダム"フェネクス”が存在していた。一体誰が乗っているのかも分からぬまま、忽然と姿を消したフェネクスは時折その姿を見せていた。強奪犯を捕らえるため、特別編成された部隊シェザール隊の戦艦に、フェネクスを捉えるために作られた特殊なガンダムナラティブのパイロットとしてヨナ・バシュタと、資金提供したルオ商会の特別顧問ミシェル・ルオが乗り込む。実はこの二人は過去「奇跡の子どもたち」と呼ばれた幼なじみであり、フェネクスにはもう一人の仲間リタ・ベルナルが搭乗していると推測していた。
 機動戦士ガンダムシリーズの中の宇宙世紀を描く部分で、小説家福井晴敏による
「機動戦士ガンダムUC」があった。小説の後でコミック化を経てオリジナルアニメとして7巻のシリーズ化された。それをリファインして2016年にテレビアニメとして放映したことから、知名度はそこそこ高いエピソード。
 本作はそれから一年後の世界を描く話となる。脚本としてUC原作者の福井晴敏が再び起用され、UCからスムーズにつながる物語として描かれた。

 本作は実はこれまでにはなかった不思議な物語でもある。
 主人公はニュータイプではあるが、アムロのようなナチュラルな存在ではなく強化人間として作られた存在であり、しかもパイロットとしては「中の上」と称される程度の腕前で兵士としてほとんど期待されてない。彼の存在意義はニュータイプとして、いなくなったリタに呼びかけるためだけにある。

 これまでのガンダムの主人公はニュータイプであると共に、卓越した操縦技術も持っていて、兵士としてエースとして衆目にも認められていたし、戦場において決定的な要素を生み出していたものだ。
 例外的にはニュータイプではない一般兵士が活躍するものもあるが、本作はそのどちらにもカテゴライズされない。
 主人公がこれまでにはない極端なニュータイプという設定だからである。

 その目新しさが気に入った。
 なんせこれまでのシリーズで、とことん「ニュータイプ」にこだわった作品はなかったものだから。
 強いて言えばこの作品の一年前の話となる
「機動戦士ガンダムUC」はかなりその領域に近寄っていたが、最終的に歴史を刻むことの方を優先した作りとなってしまい、「ニュータイプとは?」という問いに答えずに終わってしまった。
 おそらくは脚本を担当した福井晴敏がそこでもう一度、改めて「ニュータイプとは?」と問い直したのが本作と言う事になるのだろう。これまで
「何となく特別な力」で放っておいたものに正面から向き合った。これだけでも充分だろう。

 実を言えば、かくいう私自身今から30年ほど前、時期的には『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988)の時に「ニュータイプとは」という映画感想文のようなものを角川に送ったことがある。若気の至りというか、単なる荒ぶった中二病患者というか。そんな思い出があるのだが、その辺でオタクに区切りをつけたこともあって、その事を敢えて考える事を止めた。
 もし
あのままそれを考え続けていたらどうなったか?

 たぶん、
本作がその答えになる

 私にとって、実は本作こそが30年越しの
「本当に観たかったガンダム」なのである。いや正確には「本当に作りたかったガンダム」と言っても良い。

 そんな夢のような設定を持った作品が目の前にある。それだけでもう充分である。
 私の目にはもはやストーリーや演出などすべてぶっ飛んだ。ただひたすら設定を追うことで頭がフル回転していた。まさに「ニュータイプとはなんだ?」という問いに答えてくれ、次々に「そうか、俺の考えは間違ってなかったんだ」「あ、これ俺が思ったのと違ってる」という思いで溢れていった。
 なんというか、もうとても心地良い時間だった。

 それでなんでこの点数かというと、結局それは
「30年前に観たかった」という一点に尽きる。せめてオタクに復帰した20年前。
 今となってはもうそこまで感情を燃え立たせることも出来なくなった自分に気がつき、映画の終了と共に寂しさを抱えてる自分に気づくことになったから。
読書
屍衣の花嫁
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 愛する婚約者ミリアムの死を看取った“私”は、ミリアムとの再会を熱望していたが、やがて夜な夜なミリアムが“私”を訪ねてくるようになった。しかも彼女と出会う場所は、夢の中で次々変わり、やがてこの世ならざる恐怖の空間へと変化していった。

 神話大系の設定を味付けにした純粋なホラー小説。短いけど雰囲気がなかなか良く、ちょっとした映画に仕上げられそうな雰囲気はある。
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LBJ ケネディの意志を継いだ男
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エクソシスト
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