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31 |
読書 |
弟
石原裕次郎の兄として、その成長と成功、そして看取りまでした著者が見た弟裕次郎の生き様と、著者自身がスターの弟との関わりを描いた半自伝的作品。
一口で言うと、随分ぶっちゃけた作品である。著者の好みだけで人をけなしたり持ち上げて見せたり、世界で最も重要なのは自分の家族だけだという態度を全く崩そうともしない。更に政治家として行った不正自慢や新興宗教団体の関わりなど。もはやこれ犯罪目録だろ? |
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15話 |
モーダン4号星で反体制テロリストが惑星連邦の重鎮を人質に取った。モーダン星総督であるカーナスによれば、テロリストは交渉相手として45年前にモーダン星で人質交渉に当たったというマーク・ジェームソン提督を指名した。そこで既に病に冒されていたマークは最後の奉仕と薬で体を若返らせて交渉に向かう。
今回はエンタープライズ号を離れ、突然現れた連邦の提督を中心にした話となる。昔から連邦で働いていた人物で、その際にしてしまった過ちの償いを描く。
その償いとは、ある星の内戦を長引かせてしまったことで恨みを買ってしまったことで、その結果、命を賭けて交渉を行い、実際そこで命を落としてしまうと言うもの。死人は出るもののストーリーはあっけないもので、なんとなくこのシリーズっぽくはない感じだ。
自分より上の位の提督の勝手な言い分に何も言えないピカードの態度がサラリーマン風で、色々苦労があることが推測される。部下に対して責任を感じたか、今回は上陸班はいつものライカーではなくピカード自身が同行した。ちゃんとアクションもこなしてる。
ジェームソン提督は自分の命を賭けるのは良いが、それで妻をないがしろにしてる感じがあって、あんまり観てて気分が良くない。
<ジェームソン提督が若返っていることを写真を使って説明するピカード。しかしそれって合成し放題なんだが、よくそれで証拠にしたもんだ> |
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イントゥ・ジ・アビス 深淵へ ヴェルナー・ヘルツォーク |
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29 |
映画 |
ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022) |
2020年。世界がパンデミックに襲われロックダウンが相次ぐ中、億万長者のマイルズ・ブロンは、ギリシャにあるプライベート・アイランドに友人たちを招待し、そこで殺人ミステリーゲームを開催する。ところがそこには招待したはずのない名探偵のブノワ・ブラン(クレイグ)も招かれたと言って現れて、ゲームに参加する。旧知の仲のメンバーで和気藹々としたパーティが行われていたが、そこで殺人事件が起こってしまう。
2019年に劇場公開された『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』はスマッシュヒット作となり、続編が求められていた。結果としてNetflixがその権利を買ったために劇場公開ではなくネット公開になってしまった。次に劇場に掛かったら必ず観に行こうと思ってたため、ちょっと残念ではあったものの、すぐに観られるので、ありがたく観させていただいた。
前作『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』はいわゆる倒叙ミステリーを逆手に取ったストーリーで楽しませてくれたが、それに対して本作は通常の探偵作品を使って、敢えて定式を崩した形で展開する。やや邪道な形ではあるが、満足いくミステリー作品として仕上げてくれた。
本作の特徴としては、ミステリーよりも、奇妙な人間関係から、どう殺人に結びつくのかを紐解く方に力が入っていて、探偵であるブノワもその人間関係の中に入り込んでくるため、一見話が複雑になるが、それを割とすっきりと見せていて、すっと頭に入ってくる謎解きが上手い。その分やや単純なところもあるのだが、映像化する場合、この程度のレベルに抑えたのは正解だろう。その分とんでもない描写も結構あったりして視覚で楽しませてくれている。
何より本作はブノワの造形が良い。前作では狂言回しのような役どころであまり個性を出すことが出来ず、折角のクレイグの使い方が良くなかったと思っていたが、本作ではその魅力が爆発してる。
ブノワというのは掛け値なしの名探偵で、本人もそれを自覚してる。そもそもブノワは何かの事件を考えてないと自分の存在意義を見いだせないってキャラで、しかもとにかく傍若無人。探偵として頼りにはなるが、友人には絶対なりたくないというタイプ。まさに名探偵と言った風情が強調されていたのが素晴らしい。一気に魅力が増した感がある。だからブノワを見てるだけでも楽しくなった。これだけで充分面白くなった。
一作目とは違った意味で魅力に溢れた作品だと言って良かろう。 |
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28話 |
ベロバの変身した仮面ライダーグレアの攻撃で殺されそうになった英寿だが、そこに割って入った景和と祢音によって助けられた。だが戦国ゲームはまだ続いており、三人の仮面ライダーは戦いにかり出される。
敵は忍者ジャマトと仮面ライダーグレア。
死にかけてしまった上、オーディエンスのジーンに大怪我を負わせてしまったことを反省してか、英寿はジーンに自分のことを話し始めた。2000年の間、何度も生きており、その中で最初に生き別れた母を探し続けているとのこと。何故か生まれ変わっても「えいす」と名付けられており、前世の記憶も持っていた。そのため英寿が母を探しているのは自分の正体を探るためでもある。
ギーツはブーストマークIIを装着すると激しく消耗するため、新たなパワーアップとしてブーストマークIIバックルと一緒にジーンの持つレイズライザーを装着することで新たなレーザーブーストフォームに変身した。仮面ライダーグレアをも圧倒した。
ジーンは自分のレイズライザーを渡して、それをギーツのものにすると宣言して表舞台から去った。自分自身の生き方を考え直したのだとか。
道長は敗北してしまったベロバを助けるが、その代わりにヴィジョンドライバーをもらってしまった。これでライバル関係ははっきりしたが、景和と祢音は置いてけぼりか。
<英寿の最初の母親はローマにいたそうだが、背後に松の木が見えてたな。
英寿を心配する福君の顔が恋する男っぽいのがなんとも。「君を俺色に染めた」って、なんだその台詞。> |
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いま、映画をつくるということ 日本映画の担い手たちとの21の対話(2023) |
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ワーナー・ブラザース100周年記念 クリント・イーストウッド 45-Film コレクション |
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27 |
読書 |
ファイブスター物語17
魔導大戦が始まってかなりの時間が経過した。ボオスの星を巻き込んだ戦闘も膠着状態となり、どの国も次の一手を指しあぐねている状態の中、遠い外宇宙では偶然から、力の大部分を失った蓮葉の次期王女マグダルが目を覚ます。それに呼応するかのように次々と新しい事態が展開していく。
いつの間にやら魔導大戦もほぼ後半戦。それぞれの国が次の一手を指そうとしている状態の中、その中心となったのがマキシだった。ついに誕生後戦闘もこなし、人類とは違う思考で周囲を混乱させていく。彼が魔導大戦の幕引きとして話を引っ張っていくのだろう。 |
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4話 |
かつての五流護六の再建を志す信彦は創世王復活の鍵となるキングストーンを求めていた。葵がキングストーンを持っていると知り、光太郎の元を訪れた。そんな時、父が帰国したと聞き、急いで父の元へ向かう葵だが…
敵はカニ怪人。拉致された葵の父英夫がヘブンを与えられて怪人化した姿。洗脳を受けて葵をおそう。
2022年と1972年の双方で物語は展開していく。2022年のものは、葵が聖なる石を持っていると推測して彼女を狙う五流護六と秋月信彦。そして彼らから彼女を守ろうとする光太郎の姿がメイン。
1972年では、ダロム達によって変質してしまった五流護六から離れた信彦と光太郎が、本来の怪人を守る組織を作ろうとする話となる。これは1968年を境に左派が分裂したことを念頭に描かれたものだろう。1972年の山中の訓練の様子は連合赤軍の手記にあるものとよく似ている。確実にその影響あるだろうけど。
創世王を復活させるためには二つの聖なる石が必要だが、信彦のものは奪われてしまってないらしい。ただし、ダロム達も信彦の聖なる石がどこにあるのかは知らない。ではもう一つを光太郎が持っている事を把握してないのかどうか。ただ光太郎と信彦を放置している理由はよく分からないが、創世王を復活させる気がないようにも見える。
話があんまり展開せず間延びしてため、観てて苛々するところもあり。もうちょっとソリッドに展開してほしいものだ。
<葵の父が怪人だと気づいたのは、洗濯物に泡が付いていたことからだった。いつそんなもの付けた?そもそもその時点で分かるんじゃないのか?
葵の父は改造手術を受けてカニ怪人になってしまったのだが、カニを示すためにがに股で移動してる。流石にそれはないだろう。
カニ怪人は倒された際、泡になって消えてしまったが、腕だけは残った。なんで残る?メカニズムが分からない。> |
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25 |
映画 |
バビロン(2022) |
1920年代。ハリウッドは映画産業が急成長していた。砂漠にしつらえられた撮影現場では毎日多くの機材と人員が投入され、夜になると狂乱の宴会が毎夜のように開かれていた。そんな映画業界で働きたいという願いを持つマニー・トレス(カルバ)は、宴会のスタッフとして働いていた。そんなある日。大スターのジャック・コンラッド(ピット)のパーティで、無理矢理潜り込もうとしている女優の卵ネリー・ラロイ(ロビー)を見かける。彼女に興味を持ったマニーは彼女をパーティ会場に入れるのだが、それが二人にとって転機となった。コンラッドにスカウトされる形で映画と関わることになった二人は、それぞれのやり方で映画業界に足跡を残していく。やがて1930年代となり、映画業界はトーキーへと移っていく。その中で三人は…
映画マニアとして知られ、これまで作った映画には必ず複数の映画のオマージュを詰め込んだチャゼル監督。そんなチャゼル監督の最新作は、映画業界の裏を描くもので、ある意味最も彼らしい作品になった。これこそ監督の集大成だろうと思ったので観に行ってきた。
オープニングシーンはワクワクさせてくれたし、ラストの怒濤の映画場面のラッシュなど、大変面白いところも多いのだが、全体を通して見ると、思ったほどは気持ちが上がらなかった。私が分からないだけなのかも知れないけど、思った以上にオマージュが少ないのと、もっと多面的な見方をするものだと思ったのに、随分狭い話になってしまった感じだったから。
何が悪かったのか具体的には言いにくいが、どの面取っても今ひとつと言った印象になった。
まず本作の面白い点。それは出てくるキャラにそれぞれ映画に関わる職を与えたことだろう。メインとなる主人公のマニーは裏方と製作者として、ジャックとネリーはそれぞれ男優、女優として。更にトランペット奏者のシドニーやジャーナリストのエリノア、字幕制作者、小物作りなど、それぞれに見所をつけ、様々な仕事を見せており、当時の映画製作を彷彿とさせてくれる。
もう一点重要なのは1920年代と30年代の違いというものとなる。1920年代。まだ映画は黎明期であり、混乱と狂躁の中にあったことが分かる。撮影も屋外で行われ、多量のエキストラに無理をさせ、同時に複数の映画を撮影する。夜ともなればスターを中心に馬鹿騒ぎをして、毎日毎日が夢のような日々となる。しかし30年代になり、トーキーの時代になるのと時を同じくして映画は一気に洗練されていく。その動きに対応できた人と対応できなかった人を克明に描いていた。それは、世界に適応できない人は容赦なく切り捨てられるというある種残酷な話でもある。
その激動の時代を運もあって生き残れたマニーと、生き残れなかったジャックとネリーが対比され、三人の立ち位置が時間と共に変化するのが面白い作品だった。
ただ、それであんまり点数が上がらないのは、この素材で作るならば、もうちょっとコメディ寄りにした方が良かったんだよな。終始真面目に作ると、頂点にいた人間の転落物語になってしまっていたたまれなくなってしまう。更に後半のトビー・マグワイアの登場あたりになると蛇足感が強く、もうちょっとすっきりさせられるんじゃないかと思ってしまう。それに長すぎる。
もっと娯楽寄りに作ってくれれば大分雰囲気も変わったし、観やすくなったと思う。それこそボグダノビッチ監督の『ニッケルオデオン』(1976)みたいな部分をもっと増やしてくれれば良かった気はする。
良い作品とは思うが、もうちょっとだけ足りない。 |
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3話 |
ボダルジームを撃破したギラとヤンマだが、そこに現れたゴッドカマキリによって二人は医療と美の国イシャバーナに連れてこられてしまう。国王ヒメノはゴッドクワガタを差し出すようにギラに命じ、ギラを捕らえてしまうなどやりたい放題。そんなヒメノがこの国で好かれている理由があると考えるギラだが…
敵はフンジーム。フンコロガシのBNAを備えた怪ジーム。固い甲羅で敵の攻撃をはじく。
テンポ良く話は進み、三話目で三つ目の国となるイシャバーナの国にやってきた。ここは医療と美の国で、福祉が充実しているために国民の満足度が高いという国。
そんなイシャバーナの王はカマキリオージャーであるヒメノ。勝手なことばかりを言う女王で、周囲に高圧的に振る舞い、更に自分の勝手で、「美しくない」という理由だけで国民の家を勝手に壊したりもする。
そんなヒメノの我が儘に振り回されるだけの話だった のだが、彼女の勝手さは自分のものである国民全員を守るという強い意志から来ていて、国民を救うために強制的に国民を動かしている。
その心意気を感じたギラは彼女を三人目の仲間と認めるのだが、ヒメノ自身はその気は無いらしい。
そして今回もラストで巨大なカブトムシが襲ってきた。ただしこれまでのようにキングオージャーをさらうのではなく、突然攻撃してきた。
<自身の我が儘で国民を救うというヒメノの姿は意味理想的な独裁者となる。しかし、指導者によって左右される政治は最も恐ろしい国でもある。物語だからそのまま受け止めれば良いのかもしれないが、だがこれはちょっと問題があるぞ。
カマキリオージャーの必殺技は踵落としなのだが、ローアングルでたっぷりと演出している…いいのかな?> |
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24 |
読書 |
英国一家、日本を食べる 日本をおかわり
日本を訪れ食を堪能した著者一家。それから時が流れ、日本では東日本大震災が起こり、そして著者の本がアニメ化までされた。そして成長した息子達を連れ、再び家族で日本を訪れた著者一家が、九州から始まり北海道まで、今度はじっくりと食を学びながら旅する紀行と食のレポート。
作品がアニメ化された後で刊行された本なので、アニメについての軽い文句なども盛り込んでいる。日本食についてだいぶ知識が付いているようで、読んでるこっちの方が全く知らないことが次々出てくる。いかに自らが食に無頓着かを痛感させられた。 |
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14話 |
エンタープライズ号は航行途中で検査のためターサス3号星にある宇宙基地に停泊する。メンテナンス要員としてバイナー星人が乗り込んでくるが、彼らの焦った行動を見たライカーはなにか不穏なものを感じ取っていた。
エンタープライズ号が乗っ取られてしまうと言う話。バイナリー星人の母星のマザーコンピューターが破壊されるため、そのデータを保存するためにエンタープライズ号を奪った。具体的には偽の情報でエンタープライズ号が爆破されることを警告し、乗組員を外に出したところで奪うというものだった。ピカードとライカーだけが艦内に残されてしまい、ピカードがエンタープライズ号を操縦するシーンもある。
バイナリー星人には悪意はなく、星を救ったらすぐに返すつもりだったそうだ。ストレートに助けを求めていればそれで良かったというだけの話なんだが、断られるリスクを冒したくなかったと説明されている。
一応エンタープライズ号クルーの休暇の様子がある。ピカードはくつろいで読書。データは絵画。ヤーとウォーフはスポーツと、それぞれ。ライカーは自分が休暇を取るとトラブルが起きると言ってエンタープライズ号に残ったが、残ってもトラブルが起きている。ライカーは古き良きアメリカが好きで、ホロデッキで1950年代のジャズバーを再現して楽しんでいた。トランペットも趣味らしい。
ライカーはホロデッキの中で理想的な女性を作ってもらったが、すっかり惚れ込んでしまった様子。ところがバイナー星人を救うためにそのデータが消えてしまったというオチがつく。ちなみにピカードも当時のアメリカに憧れがあるらしく、話が盛り上がっていた。
ピカードのルーツにフランス人も入っていることが言及された。
<面白いタイトルで、ストーリーが進むとこれがコンピューター言語だと分かるのだが、量子コンピューターの概念はまだこの時にはなかったことが分かる。
ジョーディがデータに絵を教えているのを見たライカーは、「花を見たことのない男がアンドロイドに絵を教えている」とジョークを言っているが、ちょっときつすぎるものでは?
バイナー星人は母星のマザーコンピューターのデータを一時エンタープライズ号に保存しようとしているが、そんな高速通信が可能なのか?そもそも母星から相当な距離があるから、タイムラグはどうなる?> |
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22 |
映画 |
漁港の肉子ちゃん(2021) |
お肉の塊のような体格で、“肉子ちゃん”と呼ばれている見須子菊子はいつも元気だが、恋多き彼女はいつも男に騙され、その度ごとに住んでいる場所を変えていかざるを得ず、今は東北の小さな漁港で焼き肉屋の看板娘をしていた。そんな肉子ちゃんの娘キクりんこと見須子喜久子は、思春期を迎え、少々母との関係に気詰まりを覚え始めていた。そんなキクりんが、小学校や家庭で味わう様々な事件。
2021年は未だコロナ禍の中にあって、何本かのアニメ作品が劇場公開された。その中でちょっとだけ話題になったのが本作。上映館はあまり多くはなかったが、明石家さんまがプロデュースをしたということでテレビではちょくちょく流れていた。
でも芸能人がバックアップする映画って、そうたいしたこともあるまいと劇場はスルーしてしまったのだが、映画好きの中でもかなり評価が高く、その時は観ておけば良かったか?という思いはあった。そして比較的早くテレビ放映されたことで観てみたのだが、なるほどこれは確かに上手い作品だわ。
本作にSF的要素は一切無く、田舎の漁村での母子の日常を中心に、思春期に突入している主人公のキクりんの感情を丁寧に描く感じで展開していく。最近ではSF要素なしの作品はほとんど作られなくなったが、昔は割とこう言う作品が合ったし、作り方によってはこっちの方が受けるはずである。ある意味ニッチな部分に正面から切り込んだ設定が良かったし、これにゴーサインを出した製作陣にも拍手を送りたい。
本作の特徴は、顔の全く似てない、しかも同じキクコという名前の母子という設定の違和感が、物語が進むにつれて分かっていくという軽いミステリー要素と、思春期を迎えた主人公のキクりんの微妙な感情を丁寧に描くことでしっかりとした見応えを作っているし、肉子ちゃん役の大竹しのぶのおっとりした喋り方が妙にはまってる。
こんなにリアルならば実写で作っても良かったのでは?という話もあるが、そうではなく、アニメだからこそ得られる良さというのがあるのだ。
簡単に言えば、それは実写の文脈とアニメの文脈の違いである。実写の場合、演じる役者自身の個性が入ってくるため、小説をそのまま映像化することは難しいが、逆にそれが新しい魅力となることも多い。一方アニメだとかなり小説そのものを映像化させることが出来る。どちらを取っても良いんだが、アニメだからこそ、原作の良さをかなりそのまま映像化出来る利点があって、それを最大限活かせれば見事な作品になってくれる。そして本作はそれに適応した好作であると言って良かろう。
一見単純で複雑な親子関係、世間と大分ずれた感覚の親を見る娘の視点。これは『じゃりン子チエ』(1981)を思わせる好設定だし、更に以外に奥行きのある物語と、ちょっとした恋愛要素も入れてとても豪華な話になっていた。
ニコニコしながら観られる一方で物語そのものにも引き込まれる。凝縮された上質の朝ドラを観てる気分で見応え充分。 |
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27話 |
ジャマトグランプリ第2回戦が勝手に始まった。敵キャラに設定された景和、祢音、そしてゲームマスターのニラムに襲いかかる。パワーアップしたジャマトの群れに劣勢を強いられるライダー勢だが、そこにギーツブーストマークIIを装着した英寿が現れると、全てのジャマトを殲滅させる。
敵はバッファジャマトをはじめとする上級ジャマト達。
前回から唐突に現れたギーツのパワーアップ形態だが、これを使うと肉体に負担を掛けるらしく、変身すると英寿は眠ってしまう。勿論連続装着は不可で、戦いの最中でも眠ってしまうという弱点を持つ。
ジーンの調べで、英寿は実は2000年前に生きていた人物で、そこで生き別れた母ミツメを探すために何度も生まれ変わっているという事が分かった。妙に仮面ライダーに対する知識があるのはそのためだった。今回のパワーアップもその知識の中にあったようだ。
今回の中心はジーンだった。英寿の追っかけやってるのは、感動したいからでそのための生死は問わないとか言ってた。相当特殊な性癖を持っている事も分かるが、彼に限らずオーディエンスの多くは、ライダー達を娯楽の対象として愛していることがはっきりした。だから「推し」という言葉を使うんだろう。
一方、奪ったヴィジョンドライバーを使ってベロバが仮面ライダーグレアに変身していた。ジーンの使うレイズライザーベルトよりもヴィジョンドライバーの方が高性能らしく、仮面ライダージーンを圧倒していた。
<英寿の追っかけやってるジーンがだんだんクソデカ感情を持ち始めた。大分病んできたな。狂気がなかなか良い感じだぞ。> |
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20 |
映画 |
トロール(2022) |
第1位 |
ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア(1999) |
第2位 |
ブレイキング・バッド(2008) |
第3位 |
MAD MEN マッドメン(2007) |
第4位 |
THE WIRE/ザ・ワイヤー(2002) |
第5位 |
シンプソンズ(1989) |
第6位 |
ゲーム・オブ・スローンズ(2011) |
第7位 |
スター・トレック宇宙大作戦(1966) |
第8位 |
バフィー~恋する十字架~(1997) |
第9位 |
ツイン・ピークス(1990) |
第10位 |
ザ・ホワイトハウス(1999) |
第11位 |
X-FILE(1993) |
第12位 |
LEFTOVERS/残された世界(2014) |
第13位 |
アタック・ザ・ブロック(2011) |
第14位 |
Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―(2004) |
第15位 |
アトランタ(2016) |
第16位 |
GALACTICA(2004) |
第17位 |
トワイライト・ゾーン(1959) |
第18位 |
THIS IS US/ディス・イズ・アス(2016) |
第19位 |
ハンニバル(2013) |
第20位 |
ラリーのミッドライフ★クライシス(2000) |
第21位 |
となりのサインフェルド(1990) |
第22位 |
そりゃないぜ!? フレイジャー(1993) |
第23位 |
LOST(2004) |
第24位 |
24(2001) |
第25位 |
バンド・オブ・ブラザーズ(2001) |
第26位 |
Cheers(1982) |
第27位 |
Parks & Recreation(2009) |
第28位 |
デッドウッド ~銃とSEXとワイルドタウン(2004) |
第29位 |
ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~(2002) |
第30位 |
ファーゴ(2014) |
第31位 |
Chappelle's Show(2003) |
第32位 |
ボージャック・ホースマン(2014) |
第33位 |
サウス・パーク(1997) |
第34位 |
30 ROCK/サーティー・ロック(2006) |
第35位 |
新スター・トレック(1987) |
第36位 |
Friday Night Lights(2006) |
第37位 |
SEX AND THE CITY(1998) |
第38位 |
OZ/オズ(1997) |
第39位 |
Veep/ヴィープ(2012) |
第40位 |
コミ・カレ!!(2009) |
第41位 |
SPACED ~俺たちルームシェアリング~(1999) |
第42位 |
フレンズ(1994) |
第43位 |
フォルティ・タワーズ(1975) |
第44位 |
I'm Alan Partridge(1997) |
第45位 |
シックス・フィート・アンダー(2001) |
第46位 |
GIRLS/ガールズ(2012) |
第47位 |
プリズナーNO.6(1967) |
第48位 |
空飛ぶモンティ・パイソン(1969) |
第49位 |
フィラデルフィアは今日も晴れ(2005) |
第50位 |
ファイヤーフライ 宇宙大戦争(2002) |
第51位 |
ER(1994) |
第52位 |
FRINGE/フリンジ(2008) |
第53位 |
エイリアス(2001) |
第54位 |
Queer as Folk(1999) |
第55位 |
官僚天国!~今日もツジツマ合わせマス~(2005) |
第56位 |
ジ・オフィス(2005) |
第57位 |
ベター・コール・ソウル(2015) |
第58位 |
JUSTIFIED 俺の正義(2010) |
第59位 |
Fleabag フリーバッグ(2016) |
第60位 |
キング・オブ・メディア(2018) |
第61位 |
ハウス・オブ・カード 野望の階段(2013) |
第62位 |
TRUE DETECTIVE(2014) |
第63位 |
ストレンジャー・シングス 未知の世界(2016) |
第64位 |
時空刑事1973 LIFE ON MARS(2006) |
第65位 |
オレンジ・イズ・ニュー・ブラック(2013) |
第66位 |
シッツ・クリーク(2015) |
第67位 |
キリング・イヴ/Killing Eve(2018) |
第68位 |
刑事コロンボ(1968) |
第69位 |
ブル~ス一家は大暴走!(2003) |
第70位 |
ブラック・ミラー(2011) |
第71位 |
グッド・ワイフ(2009) |
第72位 |
ジ・アメリカンズ(2013) |
第73位 |
ハンドメイズ・テイル/侍女の物語(2017) |
第74位 |
ダウントン・アビー(2010) |
第75位 |
ブルックリン・ナイン-ナイン(2013) |
第76位 |
The Singing Detective(1986) |
第77位 |
ルーツ(1977) |
第78位 |
ボードウォーク・エンパイア 欲望の街(2010) |
第79位 |
ジ・オフィス(2001) |
第80位 |
ウォーキング・デッド(2010) |
第81位 |
ピープ・ショー ボクたち妄想族(2003) |
第82位 |
ローワン・アトキンソンのブラックアダー(1983) |
第83位 |
トゥルーブラッド(2008) |
第84位 |
MASH(1972) |
第85位 |
ライン・オブ・デューティ(2012) |
第86位 |
Futurama(1999) |
第87位 |
デクスター(2006) |
第88位 |
Catastrophe(2015) |
第89位 |
おしゃれ(秘)探偵(1961) |
第90位 |
バビロン5(1994) |
第91位 |
ドーソンズ・クリーク(1998) |
第92位 |
Key and Peele(2012) |
第93位 |
たどりつけばアラスカ(1990) |
第94位 |
ヒッチコック劇場(1955) |
第95位 |
こちらブルームーン探偵社(1985) |
第96位 |
シャーロック(2010) |
第97位 |
チェルノブイリ(2019) |
第98位 |
グッド・プレイス(2016) |
第99位 |
ウォッチメン(2019) |
第100位 |
フリークス学園(1999) |
The 100 best TV shows of all time |
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読書 |
ショートショートショートさん3
趣味で書いている小説を本にしたいと思い立ったショートさんは、友人と語らって、同人誌即売会で売るために本を作ることにした。そこから即売会、その後の話など、いくつものトラブルと、たくさんの思い出を描く。
これまでの四コマではなく、ストーリー仕立てで、一巻丸々コミケ?について描かれている。同人誌あるあるネタなのだろうが、実際そこまで苦労したことが無いため、あくまで「そんなもんか」という感じだが、承認欲求の強さと、それを形にする努力は、実際に共感するもの。色んな意味で面白い。 |
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転生したらスライムだった件 転スラ日記
転生したらスライムだった件(外伝) |
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wiki |
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18 |
読書 |
俘囚
研究者の夫に隠れて浮気していた“あたし”魚子は、愛人の松永と共に夫を殺害してしまう。ところがその愛人が翌日蒸発してしまい、更に死んだはずの夫が現れるのだった。更に蘇った夫によって“あたし”の体は切り刻まれ、顔だけにされて壺の中で生かされ続けることになってしまう。
とんでもない猟奇的な小説で、このまま映像化したら一級のホラー映画に仕上がるはず。著者の実力が遺憾なく発揮された作品と言っても良いだろう。 |
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2話 |
シュゴッダムで指名手配犯とされてしまったギラだが、そんなギラに興味を持ったンコソパ国王ヤンマはギラの前に現れ、その身柄を勝手にンコソパに連れてきてしまう。シュゴッダムとは全く異なるテクノロジーの王国に驚くギラだが、そんなンコソパもバグナラクによる侵攻を受けていた。
敵はボダルジーム。ホタルのBNAを備えた怪ジーム。空を飛び、腕から光線を放つ。
舞台となるこのチキュウでは国は五つあり、それぞれに王がいるという設定。それぞれ王様だけが王鎧武装ができるのだが、何故か前回シュゴッダムで王鎧武装出来てしまったギラ。それで指名手配犯になって、自分自身は王の前に行って決着を付けるつもりでいたのだが、その前にンコソパ国王のヤンマにさらわれてしまうという話。
そこで今回はンコソパ国が舞台になるが、ここはテクノロジーが極端に進んだ国であるが、同時にPCのゲームこそが一番の価値観となっていた。ヤンマは貧民街から天才的な頭脳とゲームの才能だけで王にのし上がったという。そして自身が王になっても対決に価値を置きつづけ、国民の訴えも全てゲームで決着を付けている。その分国民全員柄は悪いが一旦信用するとすぐに打ち解ける。全員員子どものような価値観を持っていて、心地の良い国になっていた。1話目でかなりぶっ飛んだ性格に描かれたギラが圧倒されてしまってる。
巨大戦では、今回はヤンマがキングオージャーを操縦していた。背中にトンボの羽が生えて空を飛んでいる。
前回、今回とバグナラクの王デズナラク8世が現れるが、言葉がみんな無視されてしまう。少し可哀想になって来た。
無事今回も敵を倒すことは出来たが、今度は巨大なバッタにギラとヤンマが連れ去られてしまった。まずは全員分の国を回ることになるらしい。
<「敵に背中を見せるとは甘い」と行った次の瞬間ヤンマに背を向けるギラ。言ってることとやってることが違う。
ギラとヤンマの意地の張り合いでは顔がとても近い。コロナ禍でこれだけ近づくのは観てるだけでも心臓に悪い。昔懐かしい「メンチを切る」ってやつだな。口をちょっと伸ばせばキスできそう。
ンコソパって言いにくい国だと思ったし、これって…と思ったらギラがモロに言っていた。子どもは喜ぶだろうが。> |
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女 |
<A> |
<楽> |
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17 |
映画 |
トロール(2022) |
ノルウェーの古生物学者ノラ・ティーデマン(ウィルマン)は、発掘調査の途中で政府から突然呼び出しを受けた。そこでドブレ山脈で巨大な“何か”が出現したことを知らされる。実はノラの父トビアスは、ノルウェーにはトロールと呼ばれる巨人がいたことを主張した結果、学会から見捨てられてしまったという過去を持っていた。そこでノラはしばらく寄りつかなかった父の家に行くことにする。
ノルウェーには特有の怪物が存在する。それがゲームではお馴染みのトロールというやつで、中世を舞台にしたゲームなどでは石の巨人としてよく登場する。それ以外にも「三匹のやぎのがらがらどん」や「ムーミン」などでもトロールの名前は出てきて、トロールという名前が出ると、「ああこれはノルウェーの作品だな」と分かるとても良い指標になっている。
それでそのトロールを扱った作品として、『トロール・ハンター』(2010)があったが、あれは面白かった。
それで同じトロールを扱ったものなので、本作はどうだろうかと観てみた。
結論から言うと、ごく普通の怪獣映画だった。
普通というと、何が普通というのかと言われるかも知れないけど、概ね特定の主人公を設定し、その人物だけが真相に近づいていくのだが、他の人たちの無理解によって、孤立していく。だが主人公の努力によって少しずつ理解する人が増えていき、やがては彼らの協力を得ることで怪物を倒すというパターン。
これは巨大な怪獣に向かっていく無力な人間を描くにはぴったりの物語で、多くの怪獣作品で用いられていることから、「普通」と言って良かろう。
その「普通」さを衒いなくやってることが本作の特徴で、個性はないが、安定した面白さがあった。
正直、ギリギリトロールというノルウェー特有の怪物がいたからこそ、特徴付けられたとも言える。さもなくば個性そのものもない単なる怪獣作品となってしまう。 |
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13話 |
7年前に大破した貨物船オーディン号の脱出ポッドの行方を追うエンタープライズ号は、連邦未加盟の女性上位惑星である惑星エンジェル1号へと到着した。だがその元首であるビアタ議長はエンタープライズ号を歓迎しようとしなかった。それでも脱出ポッドがこの惑星に到達したことだけは分かるのだが、折しもロミュラン艦隊が星系に近づいてきた。
女性上位惑星との交流で、本作ではこう言う惑星が良く出てくる。折しもダイバーシティへと向かう時代に沿った話とも言える。まさに男女逆転した80年代の地球社会のような星が舞台なのでリアリティがあって「スター・トレック宇宙大作戦」の時代とはちょっと違った雰囲気になってる。男性にも権利を持たせようとするアナーキストをどう扱うかという話。ライカーの説得によって男性女性という性差ではなく、役割をきちんと果たし、社会のために働く人ことが重要だという結論になってる。現実の地球とは逆の形になってるのが面白い。
今回は交渉者としてカウンセラーが活躍するのかと思ったら、結果としてはライカー一人が活躍していた。ライカーはこの星ならではの男性着衣を着込むのだが、体の大部分が裸というセクシーなもので、それで議長のビアタと交流を深めている。
そしてピカードが罹患してしまったため、ラフォージが艦長代行をしているが、危機の連続にあたふたしていた。致死性はないものの猛烈な感染力を持つ伝染病に艦としてなりたたなくなってしまった。ウィルスに冒された艦内に惑星に出た人たちを戻すかどうかギリギリの選択が緊張感ある。
ところで本作では初めてロミュランの名前が出た。「スター・トレック宇宙大作戦」ではお馴染みの名前だが、このシリーズでも関わってくるようだ。
<病気にかかっても「大丈夫」を連呼して休息を拒否するピカード。感染症なのに艦長とは思えない行為なんだが。
ライカーは大変毛深いので、胸を露わにするとあんまり注目したくない光景が展開している。> |
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マッドマックス 怒りのデス・ロード 口述記録集 血と汗と鉄にまみれた完成までのデス・ロード(2023) |
<A> |
<楽> |
カイル・ブキャナン |
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15 |
読書 |
イチャイチャするとお金が湧いちゃう2人の話1
貧乏大学生のアキとハル。隣のアパートに越してきた二人が偶然触れあったところ、何故かお金が湧いて出た。それから二人は度々触れあったり、時には一緒に抱き合ったりしてお金を湧かせて生活費のたしにしていた。だが近づく度にお互いの好きという感情が大きくなっていく。体の関係を持つと金が湧かなくなる可能性があり、お互いに一歩踏み出せないままもどかしい日々が過ぎていく。
twitterで見かけた漫画が面白かったので読んでみたが、続けて読むとやや薄味な感じかな?臭いフェチのハルの設定が面白いので、続けて読むことにする。 |
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26話 |
二つ目の櫓が完成し、かみなりジャマト祭りの2ターン目が終わった。タイクーンとナーゴが負傷して残ったのはギーツだけになった。残り三つ櫓を作られるとこの町は雷で滅ぼされる状況にあってギーツが取った方法は…
敵はバッファジャマトとナイトジャマト。
タイクーンとナーゴが負傷して後退したため、ジャマトグランプリに単独で挑む英寿のギーツ。三人でも敵わないのを一人ではどうしようもないわけだが、最後にパワーアップを果たすという、ある意味お約束展開。
ギーツが仮面ライダーギーツブーストマークIIに進化する。どうやらあらかじめ英寿がこの形態になれることを知っていたようだが、この姿は未来から来たデザイアグランプリ運営にも知らないものだった。一人運営のニラムだけがこれについて推測をしていたが、それはかつてデザイアグランプリでデザ神になれなかった人々の願いを英寿が呼び出したというもの。本来のゲームでは不可能な方法だった。
一方、道長は死んでナイトジャマトとなった親友の透と仲良くやってる。仮面ライダーを潰すのが目的だったはずだが、いつの間にか仮面ライダーを含めた人間を潰すことが目的に変わってるが、本人的には矛盾がないのかどうか。
<怪我で戦えないという割に景和と祢音は祭りで跳びはねてた。元気じゃん。
ブーストマークIIバックルを手にした英寿は「これが俺の求めていた力」と呟く。台詞自体は格好良いが、手にしてるのが安っぽいプラスチックなのがなんとも。
ギーツブーストマークIIは高速で動けるが、自由落下までスピードアップしてる。物理法則が歪んでる…が、既に「仮面ライダーカブト」で同じツッコミをしてる。> |
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13 |
映画 |
SHE SAID シー・セッド その名を暴け(2022) |
2017年。ニューヨーク・タイムズの記者ジョディ・カンター(カザン)は、ハリウッドの大物プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインが女優や女性従業員に対して性的暴行を繰り返していたとの情報を得る。同僚のミーガン・トゥーイー(マリガン)の助けを借り、取材を進めようとするのだが、報復やキャリアへの悪影響を恐れる被害女性たちの口は重く、なかなか決定的な証言を得られず難航する。それでも諦めずに女性達へのアプローチを続ける二人だが…
つい先日ハーヴェイ・ワインスタインが禁固刑を受けたというニュースが流れた。おそらくは死ぬまで刑務所の中だろうとのこと。セクハラとパワハラの結果がこれだと重すぎるのでは?という思いもつい頭をよぎるが、それだけ厳しくやらないと、これからその手のハラスメントがなくならないという判断なのだろう。
ただ正直、ワインスタインという名前は映画好きであってもあまり知られることがなく、2017年の事件が起こって初めて知った名前でもあった。改めてフィルモグラフィを眺めてみると、かなりたくさんの映画に関わっているし、メジャーな作品も多数。自分自身も結構な数を観ていることが分かった。間違いなく実力者である。
そんな人物の逮捕でハリウッドは揺れた。これはワインスタインという個人の逮捕に留まらず、それまでハリウッドが保有していたハラスメントの実態が明らかになったからである。
ハリウッドは基本的に自由を大切にする土壌であり、ハラスメントは起こりにくいという建前があっただけに、このようなことがいざ起こってしまうと本当に激動だったことは容易に想像が付く。
その構造的なハラスメントをそのままドラマ化したのが本作となる。
実話ベースで新聞記者が国を揺り動かすようなスクープをものにする映画はこれまでも結構たくさん作られてきた。代表作としては『大統領の陰謀』(1976)があるが、近年にも『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』(2017)があったし、政治ではないが、世界を揺り動かした記事を描いた『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)がある。本作もそれに則ったものになっている。
ただ、これまでの作品とは大きく違っている部分もある。それが主人公が女性であると言う点。男性でも女性でも関係ないというものではない。女性がスクープを取るには難しい部分がいくつもあるのだ。それは本作で充分に見せている。本作の主人公である二人の記者はどちらも子育て真っ盛りだし、出産までしている。この時点で全てを捨ててスクープに没頭することが出来ないという事になる。実生活をしっかり描きつつ、新聞での困難さを描いたことで、とてもリアリティのある話になったと言うことである。そしてもう一つが女性は暴力によって狙われやすいと言う事実となる。この作品、終始主人公が一人になるシーンを細かく撮影している。しかも不安にさせるようなカメラアングルを敢えて使って、ひょっとしたら襲われるのではないか?と思わせる演出を常に行っている。お陰で色々緊張感があって、その意味では飽きさせない。この演出は初めて観た気がするが、これは意図的というか、女性監督だからこそ出来たものなのではなかろうか。
その意味ではとても面白い作品だった。
ただ、リアルさを追求したことで、多少「良いのかな?」というのもあった。
実際ワインスタインの被害を受けた人たちが証言する内容は、強姦にまで至ってないのだ。性的奉仕を求められていても、それはあくまで手で行うとか、マッサージ止まりだったり。これはセクハラには違いないけど、強姦罪とまではいかず、どっちかというとパワハラの方で止まってる。
これはワインスタインという人物についてとても良く示していて、彼は性的な満足を得るのに性行為を必要としない。むしろ自分が女性を屈服させるという事実にこそ性的興奮を覚える人物ということになる。
この辺リアルになると、「そこまで重い罪なのかな?」となんとなく思ってしまう。それ自体私の感覚が麻痺してる証拠とも言えるけど、2023年に下された判決は禁固16年という。あるいは死ぬまで刑務所にいる可能性もある。そこまでのものとすれば、もうちょっと「これだけのことをしました」という追加要素が欲しい。 |
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3話 |
何者かに命を狙われている葵を守ることになった光太郎。だが葵は人間と怪人の共生という自分の主張を曲げようとはせず、積極的にデモ隊に参加し、命を狙われ続ける。そんな中、突然怪人の味方として自分を主張する秋月信彦。そして1972年では、総理の孫を誘拐した五流護六党が総理と交渉を始め、怪人による政党を作ることとなった。
敵はクジラ怪人。光太郎とは旧知の仲の怪人で五流護六の一員。光太郎がキングストーンを持つ事を知った三神官から、キングストーンを奪うよう命じられてやってくるが、殴り合ってる内に葵の仲裁を受けて去って行く。
2022年と1972年の二つの時代で並行して物語は展開中。現代では葵を狙う何者かから葵を守る光太郎と、何かを心に秘めつつ光太郎を見守っている信彦の構図。ただ信彦は怪人の権利主張のために戦う事をアピールし始めた。
1972年では過激派組織として立ち上がった五流護六が現首相に丸め込まれてしまい、過激派と現状維持派の二つに分裂することが描かれていた。
クジラ怪人役は濱田岳だが、光太郎の西島秀俊と殴り合いをしてる。人間体でやってるとなかなか豪華なシーンだ。
<国会で総理と幹事長との会話は、数年前の国会で良く見た姿だった。間違いなく意識してる。> |
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11 |
読書 |
現実主義勇者の王国再建記2
エルフレーデン王国の再建は着々と進んでいるものの、王国を支える陸海空軍の大将たちがソーマ・カズヤを認めないという事態に直面してしまう。更にこれを好機と隣国のアミドニア公国が攻め込む機会を窺っていた。厳しい国際情勢の中、次に採るべき方法を考えるカズヤ。
内政は着実に行っているものの、戦いの方は待ったなしに襲ってくる。今巻はいかにもファンタジーといった展開になった。 |
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1話 |
ここは人類と守護者の昆虫が共存する平和な世界チキュー。だが予言によると、この年地下に封じられた邪悪な帝国バグナラクが復活することになっていた。それに対抗するため、地上の五大王国は同盟を結んで対抗しようとしていたが、まさに調印の日にバグナラクの侵攻が始まった。それぞれの王国の王は伝説の鎧を纏い戦いを始めるが、最大国のシュゴッダムの王だけは動こうとしなかった。
敵はダンジーム。ダンゴムシ型の怪ジーム。頑強な肉体から無数のダンゴムシ型爆弾を放ち、シュゴッダムを攻略しようとする。
新しい戦隊のコンセプトは全員王様で、昆虫の鎧を纏って戦う。これまでの戦隊で昆虫モティーフは追加戦士だけだったが、今回はメインとなる。それに王というコンセプトも初めてのこと。また現実世界ではなく、ちょっとファンタジックな世界が舞台なのも特徴的。
主人公ははっきりしていて、五人のキングオージャーの中で、一人だけ平民のギラ。しかし平民でありながら王の証である最強のゴッドクワガタの守護を受けている。
現時点では他の四人もあくの強いキャラばかりで、仲間意識は全くない。本来ゴッドクワガタとなるべきシュゴッタムの王は、バグナラクよりもこの地上の侵略の方に執心で、その王の代わりに平民のギラが戦うという話になった。しかし王の怒りを買ってしまったため、彼自身は反逆者として追われる身になってしまう。なかなか複雑な展開だ。
演出にはかなり力入っていて、架空世界が舞台だからCG演出が多いが、とにかく派手だし、戦いも派手。キングオージャーの合体も特撮じゃなくてアニメ的。
敵首領が登場したら第一声が「人間どもは皆殺しだ」だった。いやいやいや、素晴らしい一言だった。
<この世界は架空世界で、舞台となる惑星の名前はチキューだそうだ。昔チーキュという名前の惑星が舞台だった戦隊もあったな。チキュウという戦隊もあった。> |
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09 |
映画 |
イニシェリン島の精霊(2022) |
1923年、アイルランド島近海の孤島イニシェリン島で牛乳絞りの仕事をしているパードリック(ファレル)の唯一の楽しみは親友のコルム(グリーソン)とパブで飲むことだった。今日もいつも通りコルムを誘いに来たのだが、突然一方的に絶縁を宣言されてしまう。理由もわからず激しく動揺するパードリック。許してもらおうとしつこく話しかけるも、余計にコルムを怒らせてしまい、ついにはこれ以上つきまとうなら自分の指を切り落とすと言われてしまう。
2017年に、全く期待せずに観に行って驚いた名作『スリー・ビルボード』のマクドナー監督の最新作。それを知ったら絶対に観に行かねばならぬと思った作品だった。
二人の男の仲違いの話とだけ情報を入れて観に行ったが、受け止めかねているというのが正直な感想でもある。
一応ネットなどを用いてその真相を探ってみたが、明確に納得できる記述が見当たらない。そのため、勝手な想像で書かせてもらおう。
本作のメインストーリーは前述したとおり二人の男の仲違いの話である。舞台となるイニシェリン島は架空の島だが、海を挟んだ西側にはアイルランドの首都ダブリンがあって、大きな音が鳴り響くとイニシェリン島にも聞こえるくらいに近い(地図で調べたら、この舞台となっているアラン諸島は全く逆の西側の島だった)。主人公であるパードリックは善良ではあるが、自分と家族と飼っている家畜についてくらいしか考えることのない人物で(ロバの糞の話を二時間喋ることくらいしか話題がない)、狭いこの島の中でそれなりに満足して生きていた。対してコルムは楽器を演奏するだけでなく作曲も行っており、更にアイルランド本当から彼を慕って音楽学校の生徒がやってくることもあって、かなり才能豊かな人物であることが分かる。
そんな才能あるコルムはこれまでパードリックの退屈な話にずっと付き合ってきたが、その話に我慢できなくなって絶交したというのが表向きのストーリーとなる。実際、人生をよりよく生きたいと思ってる人間にとって、退屈さをなんとも思わない人間と付き合うのは時間の無駄だけでなく、自分自身を駄目にしてしまうような気にさせられるので、コルムがパードリックにうんざりしてるのは理解出来る。ただそれで終わっていればコメディとして観られる作品なのだが、そのすれ違いがどんどんずれていき、やがて完全に離れていく。命のやりとりに近いところまで行くので、後半は観ていてきつくなってくる。途中まではコミカルで笑えるところもあったのだが、最後の方はかなりどんよりした気分にさせられてしまう。
ただ、だからといって面白くない訳では全くない。ぐいぐい引き込まれる。演出的にも優れた作品だ。
それで本作を大人の喧嘩というだけで観ても良いのだが、もう少し違ったことも考えられる。
この作品の場所と時を考えてみると、1923年のアイルランドというのがこの作品の舞台で、海を越えたダブリンでは砲撃が起こっている。これは理由があって、この時に確かにアイルランドは散発的な内乱が起こっている。それは2年前の1921年にアイルランドから北アイルランドが分離し、イギリスに属したことから、北アイルランドを巡って侃々諤々の議論が起こっていて、北アイルランドをアイルランドに奪回することを主張する過激派のIRAはイギリスや北アイルランドでテロ行為を行っていたが、啓蒙活動としてダブリンでもテロを起こしていた。実際それは劇中でも語られている。
コルムの家には様々な世界のお土産のようなものが多数あったことから(日本の能面まであった)、コルムはおそらく音楽家としてかつて世界を巡ってきた人物なのだろう。だからこそ国際問題としてのアイルランドを深く考えている。この問題を非常に深い愁いを覚えていた。祖国アイルランドが分割されたことに悲しみを覚えていたということが一面にあり、それに対して何にも考えてないパードリックに大変な苛つきを覚えていた。何を喋っても反応がない上に、ロバの糞の話を延々と聞かされるのは流石にきついだろう。
コルムが指を切り落としたのは、自分自身が祖国のために何が出来るかを考えた時、今の自分が何も出来ないという無力感で、無力な自分が何を出来るのかと考えた結果、最も好きなものを封印しようと考えたのではないだろうか?それ自体がアイルランド紛争に何らかの影響を及ぼす訳ではない。ただ、何の意味がないと言われても責任を取らねばならないという彼なりのけじめだった。
と、いう意味もあるだろう。
またもう一つ。この二人の関係がアイルランド紛争そのものを示しているという可能性もある。コルムは葛藤を経て今はイギリス領となった北アイルランドを示し、パードリックは、それに対して政治のことも何も考えず、勝手にやってろと見放したアイルランドに対応するとしたら、これは監督なりのアイルランド紛争の元を描こうとしたものかもしれない。
これらは勝手な妄想に過ぎないので、真相が分かれば書き直す予定。
他にこの島に住む精霊のことや妹のことなども、色々謎めいたキーワードが多いから、その辺すっきりした解釈を読んでみたいものだ。 |
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12話 |
オミクロンセータ星系へとやってきたエンタープライズ号。そこにはデータの故郷の植民惑星があり、データのために数時間滞在することにした。ところが開拓民は全滅しており、地下にはもう一体のアンドロイドが未完成のまま残されていた。エンタープライズ号に回収し、修理の上起動したところ、そのアンドロイドはロアと名乗り、この惑星で何があったか語り始める。
最初からエンタープライズ号の乗組員として存在したデータだが、26年前に“発見された”アンドロイドだったことが分かった。これまで誰が作ったのかさえ不明で、記憶に欠損もある。更に体内構造にもブラックボックスがあるそうだが、26年間の調査と訓練を経てエンタープライズ号のクルーとなったそうだ。それでもよくそんなのを乗せてるもんだな。
データはスン博士という人物によって作られた経緯が描かれるのだが、それは割とあっさりと流されてしまい、データと同型のアンドロイドが発見されて、それを起動したところ危機に陥るというのがメイン。
データの同型機のアンドロイドはあまりに人間的だった。ある意味データの完成形とも言えるのだが、その感情のために廃棄されたという。なんか人間の性を感じさせる脚本だった。この辺りの設定はロッデンベリーっぽいと思ったら、ロッデンベリーのオリジナル脚本だった。
この話は結晶生命体とのファースト・コンタクトでもあった。エンタープライズ号よりも巨大な大きさの結晶構造を持つ生命体で、ここでは一方的に人類に攻撃を仕掛けるだけの存在。ロアは結晶生命体と結託し、生命体を差し出す役割を担っているそうだ。あやうくエンタープライズ号全員の命が取られかねなかったが、ウェスリーの機転で危機を避けられた。これじゃピカードよりもウェスリーの方が有能に描かれてしまってる。
ロアは転送機で宇宙に放り捨てられてしまったが、なんせ死なない体なので、又どこかで登場しそうな気はする。
データは自分でも知らないブラックボックス化された記憶があるらしいが、何らかのトリガーで暴走の可能性があるはず。それについてヤーが疑問を投げかけていたが、ピカードはそれを一蹴している。ひょっとしたらそれを前提に乗せているのかもしれない。
<スン博士はアシモフ型陽電子頭脳を研究していて、その完成形がロアやデータだったらしいが、平気で人類を死に追いやるモデルにアシモフの名前を冠するとは皮肉だな。
ロアが成り代わったデータを完全に信用するように言うピカード。今のデータがちょっと違っていることに気づかないとはなんとも間が抜けている。
ウォーフとデータが戦うシーンがあるが、一方的にウォーフの方がやられてしまう。なんという弱さだ。> |
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08 |
読書 |
パタリロ!31
タイムワープの研究をしている内に時間を止める事が出来る事に気づいたパタリロは世界中の銀行に行って軽い盗みを繰り返していた。そんな時、ロンドンの銀行で銀行強盗と鉢合わせし…
前後編を含める短編が主な作品で、今巻では基本的にはパタリロの思いつきで周囲を巻き込んで大騒ぎになるというのが多く、核戦争を引き起こしかけるというシャレにならないネタもあった。あと久々にラシャーヌが再登場する話もあり。パタリロとラシャーヌがいると全く話が進まない。 |
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25話 |
ジャマト側のゲームマスターとなったベロバはジャマトグランプリの開始を宣言する。道長もそれに参加していた。一方仮面ライダー側はジャマトグランプリを邪魔するために英寿、景和、祢音の三人が出動する。その戦いの中で一人の少年と出会う英寿。
敵はバッファジャマトとジャマトの群れ。
完全にデザイアグランプリは無視され、ジャマトグランプリに組み込まれてしまう仮面ライダー達。立場が全く逆になってしまう。ジャマトの方もパワーアップしてレイズバックルを使いこなし、むしろ仮面ライダーよりも強い。一回り回って普通の仮面ライダーっぽくなってきた。
ジャマトが普通に喋るようになってる。それが進化というものらしい。
ジーンが英寿に語ったことによると、未来の人間にとってデザイアグランプリは最高の娯楽だが、それは人間は全てデザインされたもので、人生が全く面白くないからこそ、自分の欲望に向かって一生懸命な姿を見るのが何より楽しいのだとか。
そして祢音の父親が運営と言い合ってるが、祢音の家の富は未来から来ているものだとの言及あり。
<相変わらず道長は棒読みだな。だいぶ経つんだけど、なんでこんなに台詞がこなれてないんだろう?> |
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06 |
映画 |
マーベル映画 |
第1位 |
キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー |
第2位 |
アベンジャーズ インフィニティ・ウォー |
第3位 |
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー |
第4位 |
アベンジャーズ エンドゲーム |
第5位 |
アイアンマン |
第6位 |
マイティ・ソー バトルロイヤル |
第7位 |
キャプテン・アメリカ シビル・ウォー |
第8位 |
アベンジャーズ |
第9位 |
ブラック・パンサー |
第10位 |
キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャーズ |
第11位 |
スパイダーマン ホームカミング |
第12位 |
スパイダーマン ファー・フロム・ホーム |
第13位 |
アントマン |
第14位 |
キャプテン・マーベル |
第15位 |
アイアンマン3 |
第16位 |
アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン |
第17位 |
ドクター・ストレンジ |
第18位 |
マイティ・ソー |
第19位 |
アントマン&ワスプ |
第20位 |
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス |
第21位 |
アイアンマン2 |
第22位 |
インクレディブル・ハルク |
第23位 |
マイティ・ソー ダークワールド |
Best Marvel movies – ranked! |
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読書 |
異世界食堂6
週に一度だけ開く異世界に通じる扉の中にある異世界食堂ねこ屋。今日も又多くの種族の者達が食堂に集っていく。ねこ屋には更に新しい人間の従業員が入り、ますます賑やかになっていく。
完全に安定した物語で、安心して読むことが出来る作品。新しい従業員として、人間でマスターの姪が入ってきたが、やってることは基本的に同じ。 |
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04 |
映画 |
リビング・フラワーズ |
中国。ある館の主人が女性を招いて宴会を開く。しかし手ひどくふられてしまった主人は怒って飾り物の花を踏み散らしてしまった。その夜出現した花の精霊達は主人に対する復習を相談する。
映画初期に作られた五分くらいの特撮作品で、踏みにじられた花が復讐を果たすという物語。多くの場面は花の化身の華やかな女性達が踊り回っているためとても明るい雰囲気で作られているが、実際にやってることはえげつない復讐劇で一種のホラーでもある。作り方変えればモロに怪奇ものにも出来る素材だった。ひょっとしたら初めて作られたホラー作品となのかも知れない。
舞台を中国にしたのは、その辺をエキゾチックという括りで緩和しようとしてのことだったか?
動画サイトで検索すれば出てくるし軽い気持ちで観られるため、今はとても良い時代だ。 |
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50話 |
徐々に人間界の記憶を失っていくタロウは、ドンブラザーズの面々と会い、それとなく別れを告げていった。そしてそれぞれの道を歩み始める面々。
敵はソノナとソノヤ。脳人の世界からやってきた処刑人。変身はしてないが、ソノシ、ソノゴ、ソノロクをあっという間に消し去りその姿を手に入れた。二人でドンモモタロウ以外の全員を圧倒する力を持つが、ドンモモタロウ一人にあっけなく倒されてしまう。
最終回だが、なんか特別な大きな出来事が起こったという感じではなく、いつも通り敵を倒して終わった感じ。ドンブラザーズは誰も欠けることなく健在で、タロウに代わってジロウがリーダーとなった。そしてはるかは漫画家として再出発。夏美は翼と別れてみほとしてつよしの元へといく。ソノニは翼と共に逃亡生活を送り、ソノザははるかのパートナーとして漫画のダメ出しを行っている。
おそらくこの世界ではまだ完全な平和は来てない。鬼はこれからも現れ続け、脳人の世界からのちょっかいも続いていくが、ジロウをリーダーにしたドンブラザーズが鬼退治をし続けていくことになるのだろう。こう言う終わり方も良い(かつての「特捜戦隊デカレンジャー」がそう言う終わり方だった)。
ただしタロウだけは別。この世界でなすべき事は全て終わり、去って行く。タロウ自身はまだこの世界に残るが、記憶は消え、普通の人間として生きる事になる。他の面々と再会することはあっても、タロウ自身は覚えていないと言う事になるらしい。そう言う意味では寂しい終わり方だったが、ラストでちゃんと変身していた。一時的ではあるもののドンブラザーズ6名に脳人3人を加え、更にドンムラサメを加えて10人の戦隊となった。最後の最後に10人全員の名乗り口上も聞ける。
今回登場したソノナ役は「激走戦隊カーレンジャー」イエローレーサー=志乃原菜摘役の本橋由香。そしてソノヤ役は「仮面ライダー555」仮面ライダーカイザ=草加雅人役の村上幸平。
最後の戦いは採石場だった。完全に狙ってやってるだろ?
ところで最後まで五色田介人が何故ここにいるのか全く語られなかったんだが、一体どういうこと?完結版の映画かオリジナルビデオで明らかになるのか、それともまさか次の作品まで引っ張るとか?
例年のレッドのハイタッチは今回はがっちり腕を組んで、二人でポーズを決めるというものだった。
<真一が寝転がって空に手を伸ばしてるシーンがある。これって「555」のラストシーンだよな。脚本が同じ井上敏樹なんで、これも狙いか。> |
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け |
<A> |
<楽> |
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ おとぎ話の巨匠による新しい人形劇の創作術(2023) |
<A> |
<楽> |
ジーナ・マッキンタイヤー
ギレルモ・デル・トロ |
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03 |
読書 |
僕のヒーローアカデミア11
爆豪を救うために集まったヒーロー達。その中心となるオールマイトの前に立ち塞がったのは、ヴィラン連合を束ねるオール・フォー・ワンという男だった。宿怨ある二人の戦いには誰にも割っては入れなかったが、こっそり現場に来ていた出久達雄英高校の面々は、オールマイトが全力で戦えるよう、ヴィラン連合から爆豪をさらうことを考える。
オールマイトが、その姿での最後の戦いとなった。その力は既に出久へと受け継がれているが、そこで残った最後の力でオール・フォー・ワンを捕らえることは出来たというところ。爆豪も無事戻り、改めて学園生活が始まるが、今まで通りではなくなっているという状況。徐々に話は重くなっていく。表紙も相当痛々しい。 |
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11話 |
交渉のためハラーダ星へと向かうエンタープライズ号。ハラーダ人との交渉のために完璧なスピーチをマスターすべく勉強していたピカードは、すこし息抜きしようと他のクルーを誘いホロデッキでしばし旧世代の探偵気分を味わおうとする。ところがハラーダ人のスキャンを受けたエンタープライズ号に不具合が生じ、ホロデッキに閉じ込められてしまう。
ピカード達が仮想現実の中に閉じ込められてしまうという話。80年代のSFの特徴は、ゲームの世界に閉じ込められてしまうと言う作品が多いこと。それはそもそも「宇宙大作戦」を再現しようという試みもあるのだから、この話はだいぶメタフィクションっぽいものに仕上がった。実はホロデッキはこれから何度も登場するネタで、これがその一番最初の話となる。
こう見えてピカードは20世紀のマニアらしく、探偵ものの主人公になってすっかりホロデッキに興奮してしまってた。なんとホロデッキの中でキスされたら、ルージュが唇に付いていた。まんまリアルじゃん。ピカードがすっかり浮かれてしまったため、ライカーとかは苦笑しながら観ていた。
ホロデッキにピカードが扮する探偵の名はディクソン・ヒルだが、タイトルが"The Big Goodbye"なので、明らかにフィリップ・マーロウを意識したものだろう(「長いお別れ」と「大いなる眠り」を合わせた造語)。危機一髪のところを助けられるが、探偵作品としては中途半端に終わってしまった。
一方でピカードは気を遣う相手との交渉をしなければならない立場で、ホロデッキに閉じ込められてしまってる間に相手がへそを曲げてしまう。なんとかピカードを取り戻そうと奮闘するライカーとウェスリーの姿もある。
<ホロデッキの中に入った人はその世界の登場人物になるのだが、容姿はそのままのようで、特にデータの場合、その容姿を揶揄されるシーンが多用されていた。普通顔も変わるものでは?
煙草を吸ってむせるピカードの姿もある。この時代には完全に煙草はなくなっていることの証拠。
危機一髪となった登場人物達を救うためにホロデッキ内でもちゃんと逃げ道は用意してあったはずなのだが、それが描かれてないままだった。> |
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01 |
映画 |
少年猿飛佐助 |
信濃の山里に住む少年佐助は山の動物たちを救うために仙人のもとで忍術の奥義を極める。山を降りた佐助は、山賊を追う真田幸村と出会い、共に山賊退治に向う。
東映劇場アニメーション第二作。前作『白蛇伝』に続き、藪下泰司が監督で、新たなスタッフを得て総力で臨んだ。前回が中国の故事だったが、今回は分かりやすく日本の戦国時代を舞台に、人気ある真田幸村の物語をベースに、アニメ的に見栄えのする忍術合戦を中心に描かれることになった。
『白蛇伝』と較べると、動きは格段に良くなっていて、見所は多くなっているし、紙芝居的なものからあっという間に脱却したことで、スタッフの努力と学びを感じさせられる好作ではある。
ただ、物語としては普通の勧善懲悪ものになってしまったようで、猿飛佐助という存在そのものを活かしていないし、物語としての奥行きが薄く、表現的にはかなり後退してしまった感じ。
あと動物の擬人化も、なんかディズニーを真似してるだけのような気がして居心地が悪い。全編人間ドラマにしていた方が良かったんじゃないかな?
後は出てくる登場人物が今ひとつ造形が好みではない。
全般的に見る限り今ひとつの出来なんだが、それでも初期の日本の劇場アニメとして抑えておくべき作品には違いない。 |
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24話 |
ベロバによってデザイアグランプリが無効にされてしまったため、運営はオーディエンスに向けデザイアグランプリの説明を行う緊急特番を行う。オーディエンスの中にはベロバの攻撃で大怪我を負ってしまったものの、生き残った仮面ライダーの面々もいた。
敵はジャマトの群れ。
一通りデザイアグランプリの真実が分かってきたところで、大まかな説明が入る。これによってこれまで推測だけだったデザイアグランプリについて確認できるようになった。
これによって分かったのは、デザイアグランプリは未来の地球で行われているゲームで、過去のいくつかの時代を舞台に、その時代の人間を仮面ライダーにしてバトルロイヤル方式で戦わせ、優勝者には望みを叶えさせる。この時代では無敵の英寿だが、実は英寿の生まれも未来だったらしいことが分かる。設定が複雑なため、なかなか親切な設計だ。
ただ物語はそこで終わらない。充分ジャマトが強くなり、仮面ライダーにも勝てるようになったことで、これからジャマト対仮面ライダーの本当の戦いが始まると宣言された。
ジーンに続き、新たにケケラとキューンも仮面ライダーになっている。オーディエンズは全員仮面ライダーなのか?
<初めてギーツに変身した英寿は「狐か」と呟いていた。鏡もないのによく分かったな。
オーディエンスは遥か未来から来ているのだが、そこで「推し」という言葉を使うのはなんか変な感じだ。> |
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テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98&MOVIE(2023) |
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