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31 |
映画 |
新感染 ファイナル・エクスプレス(2016) |
ソウルの若き実業家ソ・ソグ(コン・ユ)は、娘のスアンが誕生日に実母に会いたいという願いを渋々受け入れ、別れた妻に会うため釜山へと向かう超特急列車に乗り込んだ。だが列車が出発する直前、スアンは駅員が何者かに襲われているところを目にしてしまう。その後、親子の乗ってる車両の横で大騒ぎする声が聞こえてくる。
2010年代はホラー映画がとても流行ったが、最も多く作られたのがいわゆるリビングデッドものとなるだろう。死んだ人間が生き返るのもあるが、むしろ病気などで凶暴化した人間というパターンが多く、パワフルかつ素早い人型モンスターと言った感じのものが多い。それで多数の狂気に満ちた人型のモンスターのただ中にあって極限状態での人間ドラマが話のメインとなる。狭い場所に正気を保った人間が集まることによって、いつもは取り繕っている人間の本性の醜さや、家族の絆などのドラマを作り出すことになる。
そこで新幹線を舞台にしたのは面白い。基本的に限られた空間。しかも一つ一つが独立した部屋となる密室を順番に攻略しつつ、駅に着いたら広い空間でと、映画にはおあつらえ向きの舞台が用意されている。
舞台も魅力的だし、出てくるモンスターもパワフルな集合体。アクション映画としてはそれだけで充分面白い。
ただ本作を称するのに最も適したものは、「キャラが立ってる」だろう。モンスターに負けず劣らずの個性を見せてくれてるのがマ・ドンソク。噛まれたらモンスター化するというのに委細構わずラリアート食らわすわ、粗暴に見えて情の厚いところ見せつけるわで、一気に話を食ってしまってる。
アクションよりもキャラ性で楽しませてくれた作品でもある。逆にマ・ドンソクなしではシンプルになりすぎたかも? |
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13話 |
ロビンを助け出すことには成功し、今度は捕らわれたままのバットガールを救いに行くバットマン。ロビンの証言から、フォッグ家が巣窟であると確信し、一路その地下へと向かう。
ロンドニウム編後編。助けに来たはずが見事に罠に引っかかるのがバットマンらしいが、それを力尽くで乗り越えてしまうのが本作の醍醐味。
フォッグ兄妹の真の狙いはロンドニウム塔にある女王の王冠だが、ギリギリのところでそれを察知するのも定番の流れだ。
今回もアルフレッドが大活躍というか、物理的に活躍するのは珍しい。ロンドニウム編はバットマンもバットガールも冴えないため、基本アルフレッドを観るためにあるような話だ。
バットガールが落とした荷物を拾ったバットマンは、これで彼女の正体が分かると息巻いていたが、アルフレッドに止められてしまった。自分自身にも関わってくるからね。その意味でもアルフレッドはしたたかだ。
<お茶のことを「ティー」ではなく「チャー」と敢えて呼んでるシーンある。こんなところに日本贔屓か?> |
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ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー |
<A> |
<楽> |
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29 |
読書 |
機龍警察 未亡旅団
特捜部の一員由起谷志郎は非番の日に半グレ集団に目を付けられていた外国人の少女を助ける。そんな折、ブラックウィドウと呼ばれる女だけの傭兵集団が日本に入ってきて、自爆を厭わぬテロ活動で多くの被害が出始めていた。特捜部もかり出されるが、自爆テロに巻き込まれてしまう。そんな中、由起谷は先日助けた少女の姿をそこに見る。
ライザ、ユーリときたので、今巻はもう一人の機龍パイロットの姿になるかと思ったが、むしろ捜査班と上層部の面々の個人的な話に踏み込んだ話になっていた。ドライさとウェットさが上手い具合に融合した読み応えのある話。 |
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12話 |
お使い中のジュランとマジーヌの前に現れたカタツムリワルドの能力によって動きがスローになってしまい、一方的に攻撃を受けてしまう。フィールドの中にいるジュランとマジーヌ、そしてゾックスに手が出せない。
敵はカタツムリワルド。マイマイフラッシュという技を使ってそこに入った人間の動きをスローにしてしまう特殊フィールドを作り出す。自分だけは普通に動けるため、このフィールドの中にいる限りは極端に強い。そしてダイカタツムリワルド。時間を遅くする能力は無くなったが、極端な堅さを持つ頭部と、カタツムリ型の爆弾、更に気候を変えるなど様々な能力を有する。
話としては特殊能力を持つ敵の攻略を行ういつものパターンの話だが、見所としては 前回登場したゴールドツイカー一家のメカが合体して巨大ロボが登場する話。一方ではステイシーが操縦するバトルシーザーロボも登場してる。
どさくさ紛れにツーカイザーも入れて「六人揃って」と言いかけたゼンカイザーだが、それは拒否されてしまった。一緒に戦ってはいるが、仲間ではないとのこと。
<絶対的優位にあるのに始末は後にしてしまうカタツムリワルド。詰めが甘いのは戦隊ものの定番だ。
スローエリアの中で動き回れるのはターボレンジャーのギアを使って高速移動したから…そんな能力は無かったはずだが?セッちゃんもツッコんでたから、分かってやってたんだろうけど。> |
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27 |
映画 |
アントマン&ワスプ(2018) |
ソコヴィア協定の賛否を巡りキャプテン・アメリカ側で戦ったアントマン=スコット・ラング(ラッド)は前科者となってしまった。司法取引でアメリカに送られたものの、アントマンとしての活動は禁止されてしまう。二年の軟禁生活を終える直前、スコットは粒子世界の夢を見、かつて粒子世界に消えた初代ワスプのジャネット(ファイファー)がそこで助けを待っている光景を見る。そこで絶縁状態だったハンク・ピム(ダグラス)とその娘ホープ(リリー)と連絡を取ってみることにした。
マーベル・シネマティック・ユニヴァースも本作で20作目。シビル・ウォー キャプテン・アメリカ(2016)の二年後にあたり、アベンジャーズ インフィニティ・ウォー(2018)と同じ時間軸で展開する。サノスがインフィニティ・ガントレットを発動するその瞬間までの話なので、アフリカでアベンジャーズ達が戦ってる背後でアメリカでは何が起こっていたかを描く事になる。
それで何をやっていたかというと、ストレートでヒロイックな救出劇だった。
本作の目的はかつて限度を超えた縮小をしてしまい粒子の世界に行ってしまったジャネットを救うこと。それは違法な方法なので、そこに至るまでのアクションを描く事になる。その過程がとてもストレートで、こう言っては何だが、昔懐かしい古いSFヒーロー作品そのまんま。その分安心できるというか、なんか見慣れた感じ。
ストーリーの弱さの問題は、主人公のスコットのモチベーションの低さによるものだろう。一作目の『アントマン』ではいろんな意味で崖っぷちからの脱出劇だったためにスコットのモチベーションが高く、それが緊張感を与えていたが、この作品ではスコットは基本的に満たされた状態のために、どうしてもテンションが低くなる。
観ていてテンションの低さが分かるため、ストーリーが今ひとつと言った感じになってしまった。
MCUの中に入れるには些か単純すぎる話だが、MCUは幅があるので、こう言うのもあって良いんだろう。
むしろこの作品で重要なのは後にシリーズのキーとなる粒子世界の存在と、ラストシーンでその粒子世界の中に残されてしまったスコットの存在となるだろう。この話が意味を持つのは『アベンジャーズ エンドゲーム』(2019)になってから。そのための予習として観るべき作品である。 |
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9話 |
気特対のドキュメンタリー番組が放映されることとなった。特に女性隊員を中心にドラマが進み、さくらと万里、悠里が出ずっぱり。
テレビドラマの主人公にされてしまった気特対の活躍について描く話。広報と予算獲得のためと割り切って脚本棒読みでドラマに参加してるのが泣かせる。
雪男の目撃情報で出動したら、着ぐるみを着た愉快犯だったとか、幽霊情報で出動したら「恐いビデオ」と区別が付かなくなったとか、仕事って大変なことがよく分かる。
気特対はM専門の調査隊だが、幽霊情報でSかMか分からない時は確認するまでは出動となることも分かる。
結局取材は終わったものの、映像は全回収。
<気象庁の意向によってドラマは放映中止。「これだからお役人は」とぼやくさくらだが、あなたも役人だよ…と、見事なツッコミが入っていた。> |
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25 |
映画 |
スコセッシ推薦 |
メトロポリス |
ドクトル・マブゼ |
吸血鬼ノスフェラトゥ |
ナポレオン |
大いなる幻影 |
天井棧敷の人々 |
無防備都市 |
戦火のかなた |
揺れる大地 |
自転車泥棒 |
ウンベルトD |
美女と野獣 |
東京物語 |
生きる |
七人の侍 |
雨月物語 |
山椒大夫 |
天国と地獄 |
絞死刑 |
いつもの見知らぬ男たち |
若者のすべて |
大人は判ってくれない |
ピアニストを撃て |
勝手にしやがれ |
ウィークエンド |
はなればなれに |
追い越し野郎 |
情事 |
欲望 |
革命前夜 |
肉屋 |
四季を売る男 |
不安は魂を食いつくす |
マリア・ブラウンの結婚 |
さすらい |
アメリカの友人 |
カスパー・ハウザーの謎 |
アギーレ・神の怒り |
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読書 |
大江戸恐龍伝4
ニルヤカナヤの場所が特定出来たためゑれき丸を駆って大嵐をついてついに島を発見した。しかし島の探索を始めようとした矢先、そこにいた人々に突然攻撃され、更に巨大な龍と出会った上に大地震にまで巻き込まれてしまう。そんな中で、今にも生け贄にされそうになっていた女性を助けてしまった源内。
一気に話はニルヤカナヤでの冒険譚になる。全く常識が異なる国で、とりあえず危機に陥った女性を助けて…という話はまるで50年代のSFみたいだ。話が強引すぎ。「火星の大統領カーター」か? |
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MAFEX マフェックス No.155 ウルトラマン |
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読書 |
大江戸恐龍伝4
ニルヤカナヤの場所が特定出来たためゑれき丸を駆って大嵐をついてついに島を発見した。しかし島の探索を始めようとした矢先、そこにいた人々に突然攻撃され、更に巨大な龍と出会った上に大地震にまで巻き込まれてしまう。そんな中で、今にも生け贄にされそうになっていた女性を助けてしまった源内。
一気に話はニルヤカナヤでの冒険譚になる。全く常識が異なる国で、とりあえず危機に陥った女性を助けて…という話はまるで50年代のSFみたいだ。話が強引すぎ。「火星の大統領カーター」か? |
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35話 |
全知全能の書を手に入れたマスターロゴスは、その発動条件が揃えるために再びルナを手に入れようとしていた。そんなマスターロゴスを止めようとノーザンベースの面々は戦いに赴くが、マスターロゴスが変身した仮面ライダーソロモンを倒すためには他の全てのライダーの力が必要だと知る。
敵は仮面ライダーソロモン。マスターロゴスの変身した仮面ライダー。最強の仮面ライダーらしい。
マスターロゴスの望みは平和や安定ではなく、戦いの世界。これまで平和を作り出してきたソードオブロゴスの任務に飽きてしまったからだとか。分かりやすいがやってることは子どもの考える「最強の敵」っぽい。
仮面ライダーのほぼ全員がマスターロゴスを敵と認めたが、現時点では賢人のエスパーダと蓮の剣斬、そして前回ワンダーライドブックを失ったファルシオンは不参加。その代わりとして、飛羽真の火炎剣烈火がキーとなるらしい。
一方、賢人の真の目的もはっきりした。元々はマスターロゴスに聖剣を渡さないよう封印しようとしていたのだが、それが失敗したため、自らが犠牲となることで世界を救おうと考えている。
<最強の敵として現れた仮面ライダーソロモンだが、その姿はライダーと言うより「魔弾戦記リュウケンドー」に出てきたリュウガンオーみたいだ。
前回バラバラになって肉体を失ったかに見えたバハトだが、普通に存在していた。
玲花の変身する仮面ライダーサーベラは必殺技のかけ声がなんか可愛い。> |
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ウルトラマンの「正義」とは何か |
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花岡 敬太郎 |
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22 |
映画 |
21ブリッジ(2019) |
マンハッタンのワインバーで強盗殺人事件が起こった。ここで取引が行われているコカインを奪うため、マイケル・トルヒーヨ(ジェームス)とレイ・ジャクソン(キッチュ)が店に押し入ったところで、警官がやってきて、銃撃戦となってしまい、結果として八人もの殺人を犯してしまう。逃げ出した二人を捕まえるため、アンドレ・デイビス刑事(ボーズマン)が担当に任命される。アンドレは正義感の強さのあまり、犯人をすぐに射殺してしまうことで有名で、分署の署長は犯人を見つけ出し次第射殺しろと命じる。その指令に不自然なものを感じつつ、マンハッタン島をつなぐ21の橋を全て封鎖し、犯人を追うアンドレ。
『ブラックパンサー』(2018)ティ=チャラ役で頭角を現し、次世代のハリウッドの中心となると噂されていたチャドウィック・ボーズマンがガンのために死去した。その死の前に最後に主演で撮影されたのが本作。若くして亡くなったボーズマンは以降の映画の損失となってしまったが、こんな人がいたことは忘れないでいたいものである。
それでこの作品であるが、とてもユニークな物語になっている。
まずストーリーと言い設定と言い、とても古くさい。はっきり言えば、まるで70年代の作品だ。捜査は地道に足を使って行い、トラブルが起きる度に話が停滞する。そして裏がありそうな登場人物は実際に裏の顔を持つ。この辺は70年代の低予算アクションでの定番で、懐かしい感じ。
だが、懐かしいが古くはない。今の技術で演出をこなすと、とてもスタイリッシュなものになる。ボーズマンのキャラ性もあって、たいへんスマートな作品になっている。70年代の泥臭さと現代のスタイリッシュな演出が合わさったことで、とてもユニークなものになってくれた。
又この作品は刑事の側だけでなく犯人の側の物語も充実していて、逃亡を余儀なくされる二人の犯人がかなり存在感もっている。何故こんなに都合悪く行く先々に警察が待ち構えているのかとか、問答無用で殺されそうになっているとかの謎が積み重なっていく展開も良い具合。犯人を活かそうとしているのは最終的に主人公だけになってしまうと言うのも皮肉な話で、その辺が話にもメリハリが付いているので緊張感もあって、最後まで飽きさせずに観させてくれる。
B級作品を大きくした感もあるが、きちんと作られているので好感度は高い。 |
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12話 |
怪盗を取り逃してしまったバットマンは、館の主フォッグが怪しいと睨むが、由緒正しいフォッグ家を捜査することは警察から禁止されてしまう。
ロンドニウム編の中編。勝手知ったるゴッタム・シティとは異なり、捜査に制限が加えられてしまうところが大きな特徴。それは例えば貴族を逮捕できないとか、パブに未成年を連れては入れないとか。ロビン抜きでなんとかならないあたり、今期のバットマンは弱体化してる。
それで罠にはまってしまったバットマンは記憶を消されてしまうし、ロビンはロビンで女性たちに襲われ、無抵抗で捕らえられてしまった。更にバットガールまで罠にはまって同じく捕らえられる。
こういう時に頼りになるのはアルフレッドで、記憶を失ったバットマンの記憶を取り戻したり、バットガールのサポートをしたりと忙しく活動してる。ロンドニウムは彼にとって古巣というのがあるので、サービスかな?
バットマンによってロビンは助けたものの、バットガールは捕らえられっぱなし。今回は良いところ無し。
<記憶を失ったバットマンは電気を通すことで記憶を取り戻してる。記憶を失う方法は色々あると思うが、ぴったりの回復方法がよく分かったもんだ。
バットコンピューターまで今回は不調だが、殴ったら直った。昭和だなあ。> |
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仮面ライダー THE MOVIE 1972-1988 4KリマスターBOX |
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ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画 |
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20 |
読書 |
定額制夫のこづかい万歳2
著者が会った小遣い制で生活してる人たちが、どのように限られた小遣いでやりくりしてるのかを描く短編漫画の第2巻。ネットで話題になったステーション・バーの話や、なんと小遣い0円で生活している豪傑など、様々な人々が登場する。
今巻も充分楽しい一冊。ステーション・バーについては既に読んでいたが、この趣味は未だによく分からない。
本作は、いかに少ないお金でどれだけ楽しめるのかというのを追求するような物語で、貧乏生活というのとはちょっと違う節約生活を描く事になる。制限があるからこそ楽しめるものがあると言うのは、確かに私自身も共感出来るものでもある。
新しい楽しみ方として、サブスクにもちょっとだけ触れているが、これは注意深く扱わないと、小遣いの概念がおかしくなる。 |
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11話 |
商店街に現れたオニゴッコワルドに対してゴールドツイカー一家のカッタナーとリッキーの二人はどちらが勝つかを賭けて勝負を挑むが、オニゴッコワルドにタッチされた二人は強制的に鬼ごっこの鬼にされてしまう。この鬼は伝染し、次々と商店街の人たちが鬼にされてしまう。ブルーンとマジーネまで鬼にされてしまったゼンカイジャー。
敵はオニゴッコワルド。タッチした人間やキカイノイドを強制的に鬼にしてしまう。鬼になった人間は鬼でない人間を探してタッチして、それを鬼にしてしまう。そしてダイオニゴッコワルド。爆弾のなすりつけあいの鬼ごっこを行う。
鬼ごっこをモティーフにした話で、次々に鬼にされてしまう世界の中で戦わねばならないゼンカイジャーとゴールドツイカー一家の対比が描かれる。パンデミックを前にどう対処するかなのだが、その辺は曖昧で、ゼンカイジャーを囮にしてゾックスが背後から攻撃して撃退した。
巨大戦ではフリントが作ったツーカイザーの巨大メカが登場。一家の乗船であるクロコダイオーがクロスカイオーとクローリングオーに分離して二体のメカとなった。今のところ合体までは至ってない。
今回は新型メカの登場によってゴールドツイカー一家の方が勝利を得た。 |
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文庫 天皇と接吻: アメリカ占領下の日本映画検閲 |
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平野 共余子 |
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19 |
映画 |
狂武蔵(2020) |
慶長9年(1604)、宮本武蔵(坂口拓)によって師範の清十郎とその弟・伝七郎を失った吉岡道場はなんとしても正式な決闘で武蔵を殺そうと、清十郎の嫡男・吉岡又七郎を押し立て、一門全員で武蔵を襲おうと計略を練り、なんと400名に及ぶ武芸者を募って武蔵を待ち構える。一方、それを知った武蔵は奇策を用いて又七を切り捨て、大挙してやってきた吉岡一門と対峙する。
殺陣師として、あるいは役者として2000年代の日本のアクション映画を牽引してきた坂口拓がスクリーンからの引退を考えていた時期に、最後の主演作として企画に上がった作品で、実際の撮影の大半はその際に際のもの。
本作を特徴付けるものは言うまでもない「長回し」であろう。一つのカメラで70分を超す撮影を行ったという、相当とんでもない作品である。そして坂口拓がその中心となり、画面の中心であり続けた。結果とし坂口拓を観るだけの作品になってしまったのだが、本作の場合はそれこそが目的なので、それで充分である。
ひたすら戦い続けるその描写には頭が下がる。最初の頃のキレのあるアクションがどんどん動けなくなっていき、中盤からほぼ突きと頭を叩くだけになってしまってるが、それもどんどん効率良く戦うようになったという事で、逆に終わりの方がスマートな戦い方になってるのが面白い。
あと、一応延べ人数として400人と戦ってるが、実質は20〜30人くらいが入れ替わり立ち替わり戦っているため、何度も同じ顔が出てくるし、誰も倒れたりしない。どれだけ斬っても死体が転がってないというシュールな光景が展開するのがなんだか微笑ましい。
どこを取っても見所はあるが、割と単調なこともあって、なんども繰り返し環境映画として流すには合ってる作品かもしれないな。
脚本協力として園子温がクレジットされている。 |
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8話 |
気特対のやり方にいちいち口を出す氷室に気特対の面々は反発を覚えていた。全く交わらないまま出向の最終日を迎える。
出向してきた氷室によって職場がギスギスし始めている。前回氷室に口説かれた万里はそれで調子が狂ってしまい、誰に対してもつっけんどんなしゃべり方をしてしまう。それで職場がますますギスギスしてしまうと言う悪循環。組織の中では結構あるパターン。
そんな中、一人でみんなと仲良くしようと奮闘するさくらの姿あり。さくらって一匹狼タイプだったが、妙なところで空気を読んでしまうらしい。
それで万里を口説くのかと思われた氷室は結局ただそこにいるだけで誰とも会話せずそのまま去ってしまった。これで終わり?と思ったら、最後に万里にちょっとだけちょっかい出していった…と、思ったら最後に帰ってきてしまった。これもよくあること。
部長から気特対の存在意義がちょっと語られてる。本来防衛省の役割を気象庁に押しつけたのは、Mの出現を待っている勢力が防衛省にいるからだとか。 |
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ウルトラマントリガー DX最強なりきりセット |
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読書 |
機動警察パトレイバー シンタックス・エラー
後藤隊長の姪の真帆子から野明に連絡が入った。内容は後藤に恋人ができたらしいので、その追跡を手伝って欲しいというものだった。なんだかんだで真帆子の我が儘に付き合う形になった野明だが、事態は思わぬ展開を見せる。
父親に対してどうしても反発してしまう篠原遊馬には、その理由があった。数年前自動車事故で死んでしまった兄が自分に託したもの、そして今も交流が続いている兄の婚約者とのこと。
最初の話はほんとどうしようもない話だったが、遊馬の方の話はかなり作品に奥行きを持たせた感じの話だった。こう言う過去があるとなると、作品の見方そのものが変わってくる。 |
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34話 |
最強の力のぶつかり合いによって本の世界に亀裂が走り、そこからルナが世界に戻ってくる。だがこの瞬間を待っていた玲花によってルナは連れ去られてしまう。更に玲花と陵牙の罠によって倫太郎の聖剣もマスターロゴスに回収されてしまった。
敵は仮面ライダーファルシオン。
マスターロゴスが全ての聖剣を手にして最強の力を手にする話。最終回前のような展開だった。来週で終わってくれればそれでも良い。観てるだけで辛いのでいっそ終わってくれない?
<飛羽真は子どもの頃にちょっとだけ会っただけでこの前まで存在さえ忘れていたルナをこんなに大切にする意味あるんだろうか?> |
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16 |
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読書 |
パタリロ!11
「ゲルマン城の虜」パタリロの友人の妹が借金の形に売られてしまうと言うのでパタリロが助ける話。「プラズマ・パパ」パタリロのライバルを自称するロボット工学博士のスカンキーがパタリロの作ったプラズマの技術を盗もうとして、プラズマの子どもをでっち上げる話。「待ってます」バンコランの浮気を疑うマライヒを、たまたまロンドンに来ていたパタリロが助けようとする。「ニャンコはニャンコ」亡くなったアメリカの大金持ちが遺産を飼い猫に与えたことで起こったトラブルにパタリロが巻き込まれる。「プララ」プラズマの子どもとなったプララというロボットが人気者になってしまい、パタリロが嫉妬して。「その男バンコラン」バンコランが少年の面倒を看ていることが分かったマライヒがバンコランを追う話。
この話はバンコランの浮気話とプラズマの子どもでだいたい話が終わってしまった。パタリロの存在感が低いためか、著者のミーちゃんが出張って掛け合い漫才がやたら多くなってるのも特徴。 |
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14 |
映画 |
ミナリ(2020) |
アメリカでの成功を夢見て移民してきたジェイコブ(ユァン)とモニカ(イェリ)。サンフランシスコの養鶏場で働いてまとまった金を得たジェイコブはアーカンソー州の田舎に土地を買い、そこで農業で一旗揚げようとする。夫婦で働くため、アンとデビッドという二人の子どもの面倒を看てもらうため、モニカの母スンジャ(ヨジュン)を韓国から呼んで一家五人での生活が始まった。
今年のアメリカアカデミーでは本命として『ノマドランド』(2020)があり、その対抗馬として本作があったが、この二作品はどちらも東洋系の監督によるもの。『ノマドランド』が中国出身の女性監督であり、本作は在米韓国人である。ただし形は全く違う。『ノマドランド』が今のアメリカについて描いていたのに対して、本作はまさに監督のルーツそのものである。1978年生まれの監督はこの映画の舞台ではまだ10代にも至らない子ども。実はこの作品に登場するジェイコブとモニカの息子デビッドこそ監督本人の幼い頃の姿である。
そう考えると、この作品の類似が見えてくる。これは往年のテレビドラマ「大草原の小さな家」とほぼ同じ形のものであり、更に言うとキュアロン監督の『ROMA ローマ』(2018)とも共通してる部分がある。監督が体験しているからこそフィクションでもリアリティを感じさせるし、80年代のアメリカがどんな国だったのかも少し見えてくる。
実際、本作は80年代の韓国系移民が当時味わっている状況を見させるので、資料としても参考にもなる。
80年代は日本ではバブルが始まって、折しもタイミング悪く不況となっていたアメリカの物件が次々日系企業に買われていき、アメリカとしてはアイデンティティの問題に曝されていた。いわゆるアメリカンドリームも古くからのものからだいぶ変質しており、移民の成功者というのは単に金儲けだけが目的ではなく、自らのアイデンティティを実現することが求められるようになった(こう言っちゃ何だが、当時エコノミックアニマルと言われた日本は反面教師だった訳だ)。
本作の主人公ジェイコブの言動にそれが色濃く表れている。彼は皆から一目置かれるヒヨコ選定のプロである。ヒヨコ選定なんて大して金にはならないものの、家族を食べさせるくらいの稼ぎは持っているし、共働きしていればそれなりに蓄えも出来るだろう。しかしそれでは真の成功者にはなれないことを自覚している。彼が農業で成功者になるためには、アメリカにいる同胞達韓国人のために故郷の食べ物の提供者となることで初めて成功したと言える。
生きるのに必死なのに、そこまでやるのは相当きついが、きついからこそそれを行おうとする、ある意味意識が高い人物こそがジェイコブだった。生きている限り足跡を残さねばならないという使命感を持つ人物と言っても良い。彼は儲けと両立する形でアメリカに住む韓国人達のために働こうとしたのだ。
いわゆるアメリカンドリームとは、そう言う人間にこそ門戸を開くのだが、一方では大部分はドリームを掴む前に力尽きてしまう訳で、残念ながらその大部分の中に入ってしまうことを映画を通して描かれていく。
そんな意識高い父親に振り回されるのはやはり家族で、上ばかり向いてる父親は下にいる子どもを見ることがない。割を食うのが母親で、とても一人でそれを受け止めることが出来ないために韓国から母親を呼び、彼女に孫を看てもらうことにした。
これによって三世代の同居生活が始まるのだが、これが不思議な魅力を醸す。このおばあちゃんは孫を愛しているものの、かなり身勝手で、更に自分の常識を孫に押しつける人物だった。彼女は韓国で生まれ育った人なので、韓国で持っている常識のまま孫に接する。一方の孫の方はアメリカ生まれということもあって、常識そのものが全く違うため、おばあちゃんの言うことが聞けずに反発するばかりとなる。この辺りは古くからある世代間のギャップで、反発と歩み寄りを繰り返すことで互いを認め合っていく定番の物語展開となっていく。ここで韓国社会の常識とアメリカの常識が家庭の中でコミカルさとペーソスさを合わせてすりあわされているのが面白い。子ども達はアメリカ人として生きながら、自分のアイデンティティの一部は確かに韓国にある事を確認していくことになる。おばあちゃんが韓国から持ってきて植えたセリ(ミナリ)が世代だけでなく文化をつなぐキーアイテムになっている。
ここにおいて、本作は単なる一家の物語ではなく、在米韓国人のアイデンティティというものが大変強調されたものとして本作は考えられる。
このような物語はもっと作られて然るべきだ。今こそ日本人監督にこういう作品を作って欲しいと切実に思う。この視点で描いてくれたチョン監督には素直に拍手を送りたい。 |
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11話 |
ヨーロッパにある霧の都ロンドニウムで兄妹怪盗が幅を利かせていた。アメリカ大統領に依頼があり、大統領はバットマンをロンドニアムに送ることを提案する。ゴードン長官からの願いでゴッタム・シティを離れ、一路ヨーロッパへと向かうバットマン。
初めてバットマンがゴッタム・シティから離れて活躍する三話連続の話となる。敵は初出演となるフォッグ兄妹。霧を生じさせるパイプを使って次々に盗みを働く兄妹。表の顔は本物の貴族で、篤志家の仮面をかぶって裏で悪事を働くパターン。
ロンドニウムのモデルは当然イギリス。アルフレッドはバットマンにちゃんと左側通行でバットマンカーを走らせるように忠告しているのが芸細かい。あと更に細かいが、フォッグ家の寄宿舎にいる女性がみんなピンクをベースとしたけばけばしい格好をしてる。まさに当時のロンドンルックだ。
アルフレッドがヨーロッパ生まれであることもちょっとちょっとだけ暗示されている。まあ典型的ジョンブルのように描写されてるのだから当然か。
バットガールの正体を知ってるアルフレッドがバットマンにはその事を告げていないことも分かった。バットマン自身がそれに無頓着というか、知りたくないのかもしれないので、先回りして黙っていたのかな?
<バットマンが乗っているはずの船にブルース・ウェインとディックが乗っている。これで正体がばれない方がおかしいのだが、そこに目を瞑るのが特撮の醍醐味。バーバラがちょっと嫌味を言っていたが、それは野暮だ。
ロンドニウム警察の署長は顔と言いしゃべり方と言い、『ピンクパンサー』のクルーゾーを意識してるかのよう。
バットマンはフォッグ家の芝生を見て「見事だ」と言っている。そこら中芝生が剥がれて地面見えてるぞ。> |
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フィギュアライズスタンダード 仮面ライダーアギト グランドフォーム |
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13 |
読書 |
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった5
悪役令嬢として転生してしまったカタリナ。そんな彼女によって周囲の人たちも変えられていった。そんな周囲の人々を中心に、カタリナに対する思いを様々な視点で描く掌編集。
これまでカタリナに関わってきた人々の思いを中心に描く作品だが、内容はほぼ無いに等しい。漫画チックに軽く読めるのが幸いか。 |
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10話 |
地球で買い物を楽しんでいたゾックスたちゴールドツイカー一家は、何か悪さをしようとしていたマヒルワルドを発見して追うが、人質を取ったマヒルワルドごと攻撃を加える。人助けは自分の仕事ではないというゾックスにこの世界に来た理由を聞く介人。一方、何故か世界は昼のままでずっと夜が来なくなってしまった。
敵はマヒルワルド。疑似太陽を作り出して延々と昼間を続けさせる能力を持つワルド。そしてダイマヒルワルド。
ゾックスがこの世界に来た理由が明らかになる。実はカッタナーとリッキーは本来人の姿をしていたが、たまたま訪れたSDトピアという次元でこの姿に変えられてしまった。再びSDトピアに行って二人を元に戻そうとしたところ、トジテンドにギアにされてしまった。兄弟を救うためにはSDトピアの解放が必要なので、トジテンドと戦っていればいつかSDギアを解放出来るだろうと考えて戦ってるとのこと。
ゼンカイジャーの方も、その事情を知ったことで、とりあえずトジテンドと戦う点において共闘することになった。ゴールドツイカー一家は全力でトジテンドと戦い、ゼンカイジャーは全力全開で戦いながら人を守るとのこと。
乙女は睡眠を必要としていると、完全にキレまくったゼンカイマジーヌによってマヒルワルドは倒された。
<まだ昼間だからという理由で仕事が続けられていた。誰も時間って奴を見てないのか?> |
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11 |
映画 |
フリクリ プログレ(2018) |
自分の体が腐り落ちていく夢を観続ける少女ヒドミは、実生活では常にヘッドフォンを装着して他者とコミュニケーションを図らないよう行動していた。そんなある日、空から突然降ってきたジンユという女性と正面衝突したヒドミの頭には角のようなものが生えてくる。一方、ヒドミに思いを寄せるクラスメイトの井出の前に、ラハルと名乗る女性が現れる。
『フリクリ オルタナ』と同時製作され、二週間の時間をおいてほぼ同じく公開されたOVA「フリクリ」の続編作品。どちらも「フリクリ」と関わりのあるようなないような並行世界のような場所を舞台にした続編で、二つの作品に関わりはない。設定上、アイロンのような巨大物体がある世界で、頭部から怪物を生み出す青年を主人公にしたということと、トリックスターとして同じ顔をした女性が現れるところが共通している。
比較的ストーリーに整合性を持たせた結果、普通の出来になってしまった『オルタナ』よりもこちらの方がストーリーに脈絡がなくてオリジナル版に近い無茶ぶりを見せているところだろうか。
あと一応ラハル(ハル子)がどんな存在なのかということが暗示はされている。ここで登場するラハルはこれまで登場してきたハル子とは同じ意思を持った別個体であり、ハル子は自分自身を分裂させて様々な平衡次元に送り込んでいて、それは誰かと出会うためだったというものだった。その辺までくらい。
それが分かった事で、これまでの物語のいくつかの線がつながったが、評価出来るのはその辺だろうか。実験部分が消えた上でまとまりがないために作品自体がたいして面白くない。一般的な評価はともかく、まだ私は『オルタナ』の方が好ましいと思う。
演出もかなり控えめで、IGの上品で緻密な演出とは根本的に合わない。
総じて言えば、続編を作るべきでなかったとだけは言える。 |
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7話 |
友人に無理矢理頼まれて合コンに参加させられた万里は、そこで知り合った男性と飲み比べをすることになった。飲み勝った万里だが、翌日激しい二日酔いを抱えて出勤したところ、なんと防衛省から出向してきた役人氷室真琴こそ、その男だったことを知らされる。
ようやく主人公?の朏万里に話が戻ってきた。恋人とも会えず、無理矢理出席させられた飲み会で泥酔するという、いかにも独身女性といった感じだが、そこで知り合った男が実は防衛省の役人で、気特対に出向してきたというオチ。
昨日知り合った男が職場に来たので、なんだよラブコメか。と呟いたら、灰田がまんま呟いてた。外さない脚本だな。
気特対と防衛省との駆け引きが存在。M災害を未然に防ぐのが気特対の役割だが、それは誰からも評価されない。いっそM災害を起こしてしまって、それを防衛省に丸投げできればと部長がぼやいてた。
それで防衛省からやってきた氷室真琴という男だが、当然のように気特対からは浮きまくってしまう。
それでなんと、本作は前後編だった。
<気特対のPCがハッキングされ、画面に文字列がひたすら流れるのはまさしく『機動警察パトレイバー the movie』まんま。これも外さない脚本だ。> |
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ウルトラマンの「正義」とは何か |
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<楽> |
花岡 敬太郎 |
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10 |
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33話 |
別な世界の中にルナが生きていることが分かり、マスターロゴスは全能の書を回収するためルナの探索を開始する。そのため剣士達に恨みを持つ剣士バハトを復活させてノーザンベースの剣士達を襲わせる。一方、剣士同士の本気のぶつかり合いがルナを呼び出すきっかけになると考えた飛羽真はユーリとぶつかり合う。
敵は仮面ライダーファルシオン。そして仮面ライダーデュランダル。
新しい仮面ライダーである仮面ライダーファルシオンが登場。まだ人間だった頃のユーリとの知り合いで、全ての剣士を滅ぼそうとした剣士だそうだ。倒すべきは全ての剣士のため、敵味方関係なく仮面ライダーに襲いかかるというバーサーカー的なキャラだった。
ファルシオンに対抗するため一時的にセイバーとカリバーが力を合わせるのだが、それが何らかの鍵となるらしい。ルナも現れていた。
なんと仮面ライダーファルシオン役は谷口賢志だった。「仮面ライダーアマゾンズ」のアマゾンアルファに続いて二度目の仮面ライダー役。
<「お前の気持ちが分かる」と言っていた飛羽真。これほど嘘臭い台詞もない。実際誰もそれをスルーするあたり、このキャラの立ち位置が分かる。> |
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08 |
映画 |
ザ・バッド・ガイズ(2019) |
韓国の刑務所からの囚人護送中に覆面武装集団の襲撃を受け、数人の凶悪犯が脱走した。警察の上層部は逃亡した凶悪犯たちを再び捕まえるために元警察官のオ・グタク(キム・サンジュン)を呼びつけ、刑務所に収監されている服役囚たちを集めた極秘プロジェクト、“特殊犯罪捜査課”を始動させる。オが選んだのは“伝説の拳”と呼ばれる元暴力組織元締めのパク・ウンチョル(マ・ドンソク)と天才詐欺師のクァク・ノスン(キム・アジュン)と元警察官で正義執行のために殺人を犯して捕まったコ・ユソン(チャン・ギヨン)。四人はお互いを信用しないままチームを組み、逃亡犯を追い詰めていく。
近年とみに質が上がった韓国映画。2019年には『パラサイト 半地下の家族』(2019)がアメリカのアカデミー賞受賞したし、2020年にも『ミナリ』が作品賞ノミネートと、文芸調の作品の質も上がっているが、韓国映画での真骨頂はアクション映画にある。登場人物がみんなシュッとしたイケメンな上に軽々アクションもこなすので、キャラにおいても素晴らしいが、一方では舞台が小汚い路地とかで行われることが多いため、スタイリッシュさと泥臭さが絶妙な匙加減で展開する。こんなアクションが撮れるのは現代では韓国映画が第一線。特にこの数年の韓国アクション大作は見所だらけだ(日本でも80年代にそちらの方に行く目があったはずなんだが、そこで失敗したのが勿体なすぎる)。
今書いたが、基本的に韓国人俳優、特に男優はシュッとしたイケメンが多い。しかし作品をぐっと引き締める人物は、実は大陸系の顔立ちした人だったりもする。彼らが同じように主役で演じることによってえもいわれぬ見事なアンサンブルが出てくるのだ。例えば本作ではチャン・ギヨン演じるコ・ユソンが正統的なヒーロー顔なのに対し、マ・ドンソクがむしろ前に出ることで、一気に作品に膨らみが出せている。これも又泥臭さとスタイリッシュの両面が合わさって見事な演出となっている。
でもなんだかんだ言って、マ・ドンソクが格好良かったからそれで良いで終わっても良いんだろう。それだけ格好良かった。なんせこの人器用な役回りで、ハードさとコミカルさの両面出せるので、その両面が出せただけで大正解。
キャラと演出に全振りした感もあって、設定とかストーリーとかはかなり端折られた感はある。確か作品の紹介で韓国版『スーサイド・スクワッド』(2016)ととか言われていたが、むしろ『ワイルド7』(2011)に近い感じ…なんか書いていてあの作品の出来思い出すと悲しくなってきた。
黒幕の関係上、日本ではあまり受けないかな?という感はあるけど、最初から最後までたっぷり楽しめる好作。 |
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10話 |
ゴッタム・シティのサーフィンの名所ゴッタム・ポイントでサーフィンの世界大会が開かれようとしていた。そこに現れたジョーカーは優勝候補のスキップ・パーカーを誘拐し、バットマンを誘い出す。
今期初となるジョーカー編。サーフィンをテーマにした大変陽気な話になってる。今回のジョーカーの目的自体がサーファーの能力を奪って自分が世界一のサーファーになろうというもの。最後はジョーカーとバットマンとでサーフィン勝負。実に平和だ。
前半ですぐにジョーカーの罠にはまって拷問を受け、バットマンとロビンはサーフボードにされてしまうが、あっけなく脱出してしまった。これまで通りの前後編で良かったのに。
バットコプターも登場してる。2期では普通のヘリコプターだったが、ここではちゃんとバットマンの意匠がある。バットマンが操縦していたが、そこでのバットマンはアダム・ウェストだったかどうかは不明。ちなみに劇場版で出てたサメよけスプレーも登場してる。
バットガールも出てるけど、最後の乱闘の時だけしか出てない。
<バットマンとロビンはサーフボードにされてしまったが、厚さが人間のものではない。普通死んでる。
バットマンとジョーカーがサーフィン勝負をするがバットマンはちゃんと水着を着てる…スーツの上からだが。> |
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海洋堂 Character Classics ウルトラマンガイア V2 |
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06 |
読書 |
憑物語 化物語13
いつものように妹にたたき起こされた阿良々木暦が風呂に入っているとき、自分の姿が鏡に映っていないことに気づいてしまう。パニックに陥る暦に、まるで狙ったかのようなタイミングで臥煙伊豆湖からメールが入る。そこには影縫余弦と会えとメッセージが書かれていた。
これまで何度も忍の吸血鬼の力を利用してきたつけが回ってしまった話で、ついに阿良々木暦が吸血鬼になってしまった。ただし、血を吸われたからではなく、吸血鬼という存在になり慣れてしまったため、概念が後から付いてきたと言うのが著者っぽさだ。手折正弦という忍野たちのかつての仲間である新キャラも登場したものの、あっけなく死んでしまう。 |
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9話 |
ゼンカイジャーとステイシーの戦いに割って入ったのは宇宙海賊のゾックスと名乗る。トジテンドにギアにされてしまった海賊トピア出身というゾックスは生き残った仲間と共にギアを集めているという。カラフルで食事を振る舞う介人だが、そこで海賊行為を働こうとするゾックスに、罪を重ねないようにと勝負を挑む。
敵はカシワモチワルド。人間とキカイノイド区別なく柏餅中毒にさせてしまう。そしてダイカシワモチワルド。あんこと餅を召喚して敵を柏餅に変えてしまう。
前回ラストで登場した海賊の格好をした男は次元世界を渡り歩く、界賊と呼ばれる存在だった。合計四人のチームで、もう一つの戦隊と言った風情。ゴーカイジャーっぽい姿は、デザインを真似ただけとのこと。トジテンドから奪ったセンタイギアも使っているが、デザインなどが微妙に異なっている。
そんなゾックスに勝負を挑んだ介人だが、いつしか勝負はどっちが先にカシワモチワルドを倒すかになってしまう。ゾックスにとっては仲間以外はどうでも良いらしく、裏切りや卑怯さも全く気にしてないが、逆に仲間が傷つけられると我慢が出来なくなる義理堅さがある。
今回の勝負はゾックスの方が負けを認めたため介人のゼンカイザーが勝利した。しばらくはこんな感じで勝負が続くのかな?それはそれで面白い。
ところでゾックスのセンタイギアは過去トジテンドに潜入した際に手に入れたそうだが、これはトジテンドにもオリジナルのセンタイギアが存在すると言うこと。トジテンドが使うダークセンタイギアはオリジナルを元に作ったものなのだろう。
転売人として現れた胡散臭い男はスーツアクターの寺本翔悟。 |
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ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷 |
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<楽> |
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05 |
映画 |
新説カチカチ山(1936) |
動物村で音楽会が開かれた。大人気スターのウサギの團子之輔が舞台に上がると、大盛り上がりとなった。その時、客席にいたウサギのお嬢さんがタヌキの山賊に誘拐されてしまう。責任を感じた團子之輔は真っ先に狸を追う。そして彼に加勢するのは動物たちの他に五月人形の金太郎や桃太郎や丹下左膳だった。
市川崑が21歳の時の作品で、約7分のモノクロアニメーション作品。
後に日本映画界を牽引した重鎮の市川崑が初期の頃はアニメーションを手がけていたのが面白い。
アニメと言っても、紙芝居を動かした感じの作品で、紙があまり良くないのか、色々と荒さが目立つ作品だし、背景も荒いし絵も稚拙、ディズニーアニメの丸パクリっぽいところも多々ある。現代だったら著作権問題に触れてしまう描写も多々。
しかしアニメーション技術の発展というのはそう言うものである。技術、絵柄、動きすべてを手本から学び、手本を超えようとすることから始まるのだから。
まず日本でもアニメーションは作れることを内外に示すことが出来たし、発展の礎に市川崑の名前が燦然と輝いているのが素晴らしい。
いずれにせよ日本アニメ史における重要な一本だろう。 |
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6話 |
帰宅途中の案野悠里は踏切で自分を見つめてる女の子の視線に気づき、その直後に気絶してしまう。起き上がった時、そこは昭和25年の鎌倉で、祖母の園子の精神に転移してしまっていたことを知る。
4話に続き案野悠里の中心回。祖母になってしまったのだが、なんとなくそれを受け入れてしまうあたりが面白い。何故この時代に精神が来てしまったのかを探るのが目的だったが、なんとなく終わってしまった。
ただ、鎌倉に現れるはずのないMが一瞬現れ、そのまま消えてしまったことから、この誕生を阻止するために悠里は過去に送り込まれたことが推測される。
悠里の曾祖父十宮宗吉役は國村隼。さらっと有名な役者持ってくるのが本作の凄いところだ。あと、気絶した悠里を助け起こす通行人役が庵野秀明だったのと、悠里がタイムスリップするきっかけを作った少女役で橋本愛が再登場。3話の時点ではちょい役かと思ったのだが、なんかもう少し物語に関わってくるのかな?
昭和25年にもMは出てくるが、それを「怪獣」とちゃんと呼んでる。最初の「か」にイントネーションが置かれているので、そこに違和感を作り出してる。
<劇中で『禁断の惑星』が言及されているが、この映画は1956年に公開だから、1950年のこの時代には合わない。それともなんかの伏線なのか?> |
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24フレームの映画学――映像表現を解体する |
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北村 匡平 |
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03 |
読書 |
銀河鉄道999 9
「時間城の海賊」銀河系とアンドロメダ星系の中間点にあるヘビーメルダーに到着。そこでメーテルはなすべき事があると出かけ、それを追った鉄郎は時間城と呼ばれる城へとたどり着く。「アンドロメダの雪女」雪女がいるという雪の惑星スノーインカにの話。「ヤーヤボールの小さな世界」無理矢理航路をねじ曲げられた999が引き寄せられたのはヤーヤボールという男が作り上げたミニチュアの世界だった。「フライング・クロ」空を飛ぶ猫がいる惑星クイマの話。
中間イベントとして重要な時間城の話。ここではキャプテン・ハーロックのコピーロボットで、メーテルと深い因縁があるらしいが、メーテルはその理由を語ってくれなかった。大きなイベントのはずだが謎だらけ。 |
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32話 |
賢人と会った飛羽真は再び共に戦おうと話をするが、賢人はこのままでは世界の滅びが進むだけとその申し出は拒絶される。そんな二人の前にマスターロゴスが現れた。一方、ノーザンベースを出た蓮を探す倫太郎達だが、先に蓮にはデザストが接触していた。
敵はマスターロゴス。生身のままでセイバーとカリバーを圧倒する実力者。そして仮面ライダーサーベラ。仮面ライダー斬鉄とデザストと戦った。
全知全能の書を作ろうとするマスターロゴスの好きにさせると世界が滅ぶが、剣士達がどれだけ頑張っても滅びの書は出来てしまう。だから全ての剣を封印するしかないとする賢人。マスターロゴスを倒して世界を元通りにしようとする飛羽真とは相容れない。
一方、デザストの誘いを断り続ける蓮の描写もあるが、自分を救おうとしてサーベラに倒されたデザストの姿を目にし、ついにメギド側に付くことを決意した。 |
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HAF アカレンジャー ノンスケール |
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02 |
映画 |
ガールズ&パンツァー 最終章 第3話(2021) |
戦車道大会の二戦目。弱小であるはずの知波単学園の思いもかけない頭脳プレイで苦戦を強いられた大洗学園だったが、長期戦の末に辛くも勝利を得る事が出来た。その間にも他のトーナメントの勝者が次々と決まっていく。準決勝の相手は継続学園となり、その対戦が始まるが、継続学園得意の雪上戦を余儀なくされる。
「ガールズ&パンツァー」最終章も本作で前半の終了。三本の映画が公開されるまでに既に4年が経過しているので、一体最終回までどれだけ時間かかるのか分からなくなってきた。
完全に前作からの続きだが、相変わらず戦車戦のクォリティは馬鹿高く、戦車戦の見応えは充分。戦いのシーンもメリハリもあるし、混乱しがちな中で、ちゃんと何をやっているのか視聴者が分かるよう工夫されているのがよく分かる。特に今回主人公チームである大洗学園が戦う相手はこれまでの高校とは違うところなので、その個性もきちんと描かれている。
大洗だけでなく、トーナメントの他の高校同士の戦いもあって、その演出は素晴らしい。時間とある程度のまとまった金を投入出来る劇場版の強みを遺憾なく発揮している。
ただ、戦いのシーンに力を入れすぎた結果、これまで以上にストーリーパートが薄くなってしまって、観終わって気がついたら、内容はほぼ「準決勝が出そろいました」だけになってしまった感じ。
ストーリーを進めない代わりに演出に力を入れる。これはこれで潔い話なのだが、ほとんど書く事がなくなってしまった。
一話くらいは戦車戦の方を最低限に、人間ドラマに力入れた話も観てみたい気はする。 |
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8話 |
ステイシーが呼び出した戦隊ロボの群れに圧倒されるゼンカイジャーだが、戦いの最中にエネルギー切れを起こしてロボ達は消え去る。そこにバラシタラがドアワルドを連れて現れ、そのドアワルドの出したドアにゼンカイジャーが一人一人放り込まれてしまう。
敵はドアワルド。ドアを開ける度全然別の空間に相手を飛ばす能力を持つ。
数十体におよぶ戦隊ロボと戦いが始まった途端に話はいつも通り。前半で盛り上げすぎるのもなんだから、これくらいで良いのかもしれない。
ステイシーはバラシタラと人間の女性との間に出来た子どもらしい。一方的に介人をライバル視して突っかかってくる。現時点ではゼンカイジャーの方は戦隊の力を使うだけだが、ステイシーは戦隊の偽物五人および戦隊ロボを丸ごと召喚する。今のところはステイシーの方が圧倒的優位。
ただし、更に新たなキャラが参戦。宇宙海賊を名乗ってトジルギアを集めているらしいが、ステイシーの持つギアが偽物だと判断していた。
第三勢力の登場によって風呂敷が広がっていく。現時点では全体像が把握出来ない。
<取調室に現れたブルーンは急須のお茶を湯飲みに高い位置で注ぎ込んでる。このポーズは「相棒」で観た。
新たな戦隊が現れると一目でそれが何の戦隊だか分かる介人は凄い。私でも判断するまでちょっと時間が必要だ。> |
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スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021 コレクターズパック 豪華版 |
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<楽> |
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