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2021'02

 
26
映画
クリストファー・ノーラン ベスト
第1位 殺し屋たちの挽歌
第2位 十二人の怒れる男
第3位 シン・レッド・ライン
第4位 怪人マブゼ博士
第5位 ジェラシー
第6位 戦場のメリークリスマス
第7位 宇宙へのフロンティア
第8位 コヤニスカッティ
第9位 秘められた過去
第10位 グリード

サンダーバードAREGO(3rd)

26話  小惑星の中でついにジェフと再会し、ゼロXLに迎え入れることが出来た兄弟。感動の再会だったが、ゼロXLに乗り込んでいたフッドがゼロXLを奪おうと画策していた。一方トレイシーアイランドはカオス・クルーの襲撃を受けていた。

 三期最終話。ついにジェフとの再会が果たされた。だが一筋縄にはいかず、宿敵フッドとの戦いが待っている。ゼロXLに乗り込んでいたフッドは催眠術を使ってブレインズを操りゼロXLを奪おうとする。
 一方トレイシーアイランドもカオス・クルーの襲撃を受け、コンピュータにウイルスを流し込まれてしまう。ケーヨとおばあちゃん、そしてザ・メカニックの三人で対処するが、
 トレイシーアイランド襲撃でいくつものメカが倒れたりしてるが、かつて使われたものばかりなので、なんか懐かしい。
 カオス・クルーのヒューズは犬とおばあちゃんが苦手というのが発覚した。特におばあちゃんの説教には何も言い返せなくなってしまった。心根の優しいキャラなんだよな。
 今回パーカーも何も良いところなし。ただカオス・クルーが逮捕されたときに「お前達はもう終わりだ」とポーズを決めてただけ。これはこれで良し。
 フッドが何故悪人になったのか、本人が語っている。昔大親友だったジェフに自分の考えを理解してもらえなかったからだとか…
 地球帰還の際、ジェフの声で「5、4、3、2、1、ゼロ。サンダバード・ア・ゴー」が聞けただけで幸せな気持ちになった。
 司令塔としてジェフが復帰。これでやっと本来のサンダーバードになった。4thがあるかどうかは分からないけど。
<アランのフルネームはアラン・バートレット・トレイシーだと分かった。ミドルネーム付きなんだ。他の兄弟はどうなのかな?>
さくら
<A> <楽>
韓国映画・ドラマ――わたしたちのおしゃべりの記録2014~2020 <A> <楽>
25
読書
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった4
山口悟 (検索) <amazon> <楽天>
 死亡フラグを全て回避し、魔法学園の卒業を控えたカタリナは卒業後にすぐ結婚を申し入れてくるジオルドに手を焼いていた。そんな折、義弟のキースが突然家出してしまう。そんなキースを連れ戻そうと意気込むカタリナだが、その助力を申し入れたのはジオルドとマリア、そして魔法局のラーナとソラだった。

 これまではゲームの中の出来事で基本的にカタリナの想定内で物語は進んでいたが、これからは完全オリジナルの世界観になっていく。将来の義姉となる?ラナと、その部下のソラがこれから話に関わってくるようになりそうだ。
<A> <楽>

魔進戦隊キラメイジャー

44話  オラディン王を連れて帰還したキラメイジャーだが、ヨドンヘイムの深淵にたたき落とされた充瑠だけが帰ってこなかった。一方カナエマストーンの持つ力に目を留めたヨドン皇帝はキラメイジャーの持つ三つのカナエマストーンを奪って全宇宙をヨドンヘイムにしようとする。

 敵はヨドン皇帝
 いよいよ最終決戦の始まりで、ヨドン皇帝自身が地球へ攻めてきた。それを迎え撃つキラメイジャーだが、要となるキラメイレッド抜きで戦わねばならなくなり、圧倒的不利に。それでも三つのカナエマストーンの力を用いてなんとか封印一歩手前まで持って行ったのだが、ヨドンナを切り捨てることでヨドン皇帝はあっという間に封印を破って出てきてしまった。
 ヨドン皇帝の弱点が発覚した。それは皇帝の仮面の下にある本当の顔なのだが、問題は仮面が宇宙一硬いので、それを壊す事が出来ないという事。
 結局攻略法が分からないまま戦い、絶体絶命の窮地に陥るのだが、その時に現れたのは、ガルザのスモークジョーキーに乗った充瑠だった。瀕死のガルザはオラディン王と同様キラメイストーン状態になってスモークジョーキーに乗り移り、充瑠を助けた。ガルザの意識はなくなってしまったが、スモークジョーキーも仲間となった。ちなみにクランチュラも協力を申し出ていた。
<ヨドンナが封印されたが、その姿は『スター・ウォーズ』のカーボンフリーズだった。
 ヨドンナが死んだはずだが、ヨドンナの邪面はヨドン皇帝の顔に付いていた。死んでないという伏線なのかな?>
VOL.8
<A> <楽>
おらおらでひとりいぐも
<A> <楽>
VOL.4
<A> <楽>
23
映画
クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 〜拉麺大乱〜(2018)
 しんのすけの友だちマサオが挙動不審な行動を取るようになり、しんのすけらカスカベ防衛隊でマサオを調べるが、マサオはカスカベに昔からある中華街のアイヤータウンで「ぷにぷに拳」の修行に励んでいたことが分かった。マサオから弟弟子として一緒に修行しないかと誘われるみんなだが、師匠の娘ランに惹かれてしまうしんのすけは真っ先に弟子になる。だがアイヤータウンでは大いなる陰謀が渦巻いていた。

 カスカベ町を舞台にした外食戦争。実はこのパターンはこれまでにも『嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード』(2003)『バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』(2013)があり、もはや定番の一つと言っても良いパターンの話である。ただ、これまでの食事を題材にした話はシリーズの中では最も小さな範囲の話になってしまってこぢんまりした感があった。
 それを解消しようとしてだろうか?本作はラーメンの話だけでなくカンフーの話を取り入れ、更に秘伝書とか世界規模での話に持って行った。お陰でだいぶ派手になった。
 しかしその分とてもとりとめのない話になってしまった
 この作品は当初はしんのすけとカスカベ防衛隊の面々が中心になってるが、メインの話はほぼ中盤で完結してしまう。ただ秘伝書をめぐる争いとなって以降はランの方に移ってしまい、しんのすけ達はほとんど何もすることがなくなってしまって、推移を見守るだけ。
 後半は資格がないのに秘伝書を得たランが暴走して、それを止めるためにしんのすけ達が活躍するのだが、その展開がとにかくグダグダ。
 全般を通して脚本がお粗末でまとまりに欠ける作品になってしまった。

ウルトラマンG

9話  サザン大学の教授クランクスタイン博士が発見した植物は通常の数十倍のスピードで二酸化炭素を吸収し、多量の酸素を作り出すことが分かった。公害対策になる可能性を秘めた植物の研究を進めるが、

 敵は電脳生物バイオス。宇宙から飛来した植物の種子で、成長すると多量の酸素を作り出す。実は知性も高く、大学のコンピューターに侵入して地球を自分たちの住みやすい環境に変えようとした。
 植物怪獣が登場。知性を持つ植物はウルトラマンシリーズを通して何度も登場してるが、コンピュータと融合するというのは初めてのこと。
 科学の進歩が人類を危機に陥れるのもシリーズの一貫したテーマだが、どっちかというと「怪奇大作戦」寄りの話だ。怪獣が出なければ本当にそのまんま。
<UMA基地に新種の植物を持ち込むロイド。なんか自分で動いてるけど、そんなの普通に持ってきて良かったのか?良くなかったけど。
 バイオスの凶暴さを抑えるために音楽をかけたが、その音楽はカセットテープだった。
 怪獣に捕まえられた戦闘機の中のパイロットが振動で気持ち悪くなってる。この描写なかなかないんだよな。
 バイオスの手は固まっていて閉じたり出来ないのだが、グレートの頭を掴んでいる。頭と指に相当な隙間があるんだが、よく掴めるな。それとも念動力かなにかで固定してるのか?
 巨大化したバイオスを倒す事は出来たが、研究室にはまだ体の一部が残ってるし、株はいくつかあったみたいだが、そちらは放置して良いんだろうか?>
Blu-ray
<A> <楽>
STAND BY ME ドラえもん2
<A> <楽>
なぜ君は総理大臣になれないのか(2020)
<A> <楽>
22
読書
パタリロ!9
魔夜峰央 (検索) <amazon> <楽天>
 一話完結の話を中心にした小話。パタリロの子孫となるパタリロ10世の話、タマネギ部隊創設の話、バンコランのもう一つの仕事の話など、盛りだくさん。

 根本的な設定にまつわる話が多々。前巻でパタリロ9世の話が出たが、ここでは10世。400年も未来の話で、パタリロに似た遺伝子はなかなか出てこなかったらしい。バンコランが00ナンバーを持つ女王直属というのもここが初出。タマネギ部隊に関しては5巻でちらっと出たが、創設の6人というのが出たのも初めて。
<A> <楽>

仮面ライダーセイバー

23話  ソードオブロゴスの中にいる裏切り者を特定するため、一度ソードオブロゴスの長であるマスターロゴスに会見しようと考える飛羽真。尾上の助けを借り、サウザンベースへと潜入する飛羽真。一方メギドもサウザンベースへと侵入を果たしていた。

 敵はレジエルストリウス
 これまでノーザンベースのみで展開していた話が、サウザンベースでも展開していく。構造はノーザンベースと全く同じだが、ここにはソードオブロゴスの長であるマスターロゴスがいる。
 実にたまたま全く同じタイミングでメギドのストリウスもサウザンベースに侵入していたために混乱状態に陥るが、ストリウスの狙っていた禁書をセイバーが手に入れてしまったため、セイバーは新しい形態プリミティブドラゴンへと変化した。都合が良いというか、適当というか。
 プリミティブドラゴンは力が強すぎて飛羽真の意思とは関係なく力を振るう。また主人公の暴走か。
 セイバーによって人間のメギド化は抑えられたかと思ったが、複数のメギドが誕生しているため、セイバーが解放したのはほんの一部に過ぎないという事実も発覚した。当然人間がワンダーライドブックに変化してしまったということになる。
VOL.3
<A> <楽>
精神0
<A> <楽>
ウルトラマンA 捕らわれたウルトラ4兄弟 ネックレス ウルトラマンVer.
20
映画
犬鳴村(2019)
 霊視が出来る臨床心理士の森田奏(三吉彩花)の周囲で不思議な事件が起こっていく。はじめは動画配信者の突然の失踪だが、そこから連鎖するかのように自殺者や不可解な殺人事件も起こっていく。全てはかつてダムに沈んで、現在心霊スポットとなっている犬鳴村にあると知った森田。だが実は犬鳴村は森田自身に深い関わりがあった。

 九州にある有名な心霊スポット犬鳴村をモティーフに取ったホラー(実は全くその事は知らず、今この作品のwikipedia見て知った)で、2019年にスマッシュヒットを放った。実際全く期待してなかったけど、意外な面白さがあった。
 監督の清水崇は『呪怨』によっていわゆるJホラーの代表ともなったが、『呪怨』の面白さは理不尽さにこそあった。そこに足を踏み入れた人を容赦なく悪霊が襲う。そこには因果関係もなく、圧倒的に理不尽な仕打ちを受けるだけ。説明の出来ない恐怖こそが売りの作品だった。
 それから約20年。清水監督が完全に新しいホラージャンルを開拓してみせた。
 本作は一見単純な怪談話なのだが、敢えて泥臭い怪談話を徹底的に分析して作られている。『呪怨』とは異なり、本作は事象の一つ一つにきちんと説明がつけられ、因果関係がしっかり描かれている。一見理不尽に見える幽霊騒ぎを紐解いていく内に、きちんと理由が分かってくるし、それが主人公の血に関わるものというところで、巻き込まれっぱなしだった主人公の存在意義が出てくる。
 言うなれば推理ものとホラーを合わせたものになる。実は多くのホラーと作りは変わっていないのだが、謎解きの部分を丁寧に行うことに力を入れ、更にピンポイントで怖さの演出を取り入れたことできちんとホラーとしても成り立っており、とてもバランスの取れた話になった。
 そもそもJホラーは日本古来の怪談からの影響も強かったが、本作をそこを更に強調して、土着の怪談話をJホラーの手法で仕上げたことで、とても新しい感じの話にもなり、新しいタイプの日本のホラー作品と言った雰囲気になった。ちゃんと特徴的だし面白い。
 泥臭い怪談とスタイリッシュなJホラーの融合。このパターンの作品はこれから結構作られるようになるんじゃないだろうか?

サンダーバードAREGO(3rd)

25話  新型ゼロXが完成し、ついにジェフ救出の手立ては揃った。全サンダーバード号でトレイシー一家は出発しようとする。しかしそれを察知したフッドはカオス・クルーに命じ、発射台を破壊しようとする。

 3期のクライマックス。いよいよジェフの救出へと向かう。その際5号を含めた全サンダーバードが宇宙へと向かう。これまでの作品の中で唯一の全機出撃となった。5号まで宇宙に行くとはなかなか豪毅な。ジェフ探索のためには全機が出撃。実に格好良い。1号と4号が大気圏外に出たのは初めてか。それにしてもサンダーバード全機と合体するゼロXLは実に良い。プラモデルとか出ないのか?
 トレイシーアイランドに残ったおばあちゃんが実に凜々しい。兄弟達の留守を守る自覚だろうが、流石ジェフの母親である。
 勿論それを黙って見過ごすフッドではなく、カオス・クルーとの戦いとなるのだが、ケーヨが迎撃に当たったことでシャドーだけ全機出撃から外れてしまった。なおシャドーも武装は持たないため、カオス・クルーザーをアームで掴んで海にたたき落としてた。
 肝心なフッドはどこにいるのかというと、なんと混乱に紛れてゼロXLの中に。まさかこの展開とは。
 ラスト。ジェフがいた小惑星が崩壊しようとし、それに巻き込まれそうになったスコットを助けたのは…燃える展開だった。
<出撃シーンで劇的な音楽が流れていたが、それはマックスが流していた。ブレインズのツッコミでばれた。
 オールトの海まで行くスピードが少々早すぎる気はする。ワープ並。>
AWAKE
<A> <楽>
ダンとアンヌとウルトラセブン: ~森次晃嗣・ひし美ゆり子 2人が語る見どころガイド~ <A> <楽>
19
読書
キノの旅22
時雨沢恵一 (検索) <amazon> <楽天>
 4つの旅人達の物語。「仮面の国」(師匠、キノ、シズ)、「退いた国」(キノ)、「取り替える国」(キノ)、「議論の国」(キノ)、「届ける国」(シズ)、「来年の予定」(フォト)、「餌の国」(キノ)と掌編。

 今巻はシズの話が多くて、過去にシズとリクの出会いの話もある。今巻はしばらく鳴りを潜めていた皮肉描写も多かった。
<A> <楽>

魔進戦隊キラメイジャー

43話  ロードガルザはヨドンヘイムで処刑を行うとオラディン王を連れ去ってしまった。宝路によって捕らえられたクランチュラの力を用いてヨドンヘイムへと乗り込むキラメイジャー。その中で、幼少の頃きらめいていたガルザが何故変わってしまったのかと疑問を持つ充瑠。

 敵はロードガルザ。そしてヨドン皇帝
 最終章のクライマックス。これまで謎だったヨドンヘイムに乗り込む話となる。一気に話が飛んだ感じだが、それもよし。
 幼少の頃にひらめきの才能があったガルザが何故裏切ったのかが明らかになった。実はヨドン皇帝は英雄の素質を持つガルザの力を利用するために邪悪な心を吹き込んだのだとか。
 クランチュラが充瑠の言うことを聞くようになった。前々回の戦いでクリエイター同士通じ合うものを見つけたからだとか。
 そして自分を取り戻したガルザだったが、心が弱まってしまったところでヨドン皇帝が復活し、ガルザを放り出してしまった。
<バスラの吸引力にあらがって走るオラディン王とキラメイレッド。走ると言うことは脚が宙に浮くため、すぐに吸引されるはず。
 ひらめきの力を持つガルザとキラメイレッドの戦いは、思いつきで大技をクリエイトしている。中二病の夢だな。
 バスラに食われてしまったオラディン王だが、死んだと思ったらバスラの口の中でしっかり生きてた。両手両足を踏ん張って口を強引に開けていたが、「サザエさん」EDのタマか?>
VOL.8
<A> <楽>
朝が来る
<A> <楽>
VOL.3
<A> <楽>
17
映画
燃えよデブゴン TOKYO MISSION(2020)
 正義感の強さのあまり暴走気味だった香港警察の刑事チョウ・フクロン(イェン)は、巻き込まれた事件で多大な被害を与えてしまい、内勤に変えられてしまう。婚約者ソン(チョウ)にも逃げられてしまったストレスもあって暴食の末、体重120キロの肥満体になってしまった。そんなチョウに、山本勇二(葉山豪)という日本人を日本に護送するという簡単な任務が与えられた。首尾良く任務を果たせたら刑事課に戻してやると言う上司の言葉を信じて、山本と共に日本行きの飛行機に乗る。

 かつてサモ・ハン・キン・ポー主演の好作『燃えよデブゴン』(1980)と同じタイトル(原題『肥龍過江』も同じ)を冠した作品。主演は痩身で知られるドニー・イェンで、肉襦袢で太った肉体を作っての主演を張った。
 ドニー・イェンは痩身だけでなく、物静かな役を演じることが多いために、コメディとは意外な感じなので、どんなもんかと思って観に行ってみた。結果は普通にコメディとして楽しめる思ったとおりの話に仕上がっていて、とても安心して観ることが出来た。ドニー・イェン、コメディもちゃんとできることが分かっただけで充分。
 デブなキャラが軽快に動くのは観ていて気持ちが良い。

 基本的にそれだけで感想は終わっても良い。

 以降ちょっと意地の悪い見方。
 香港映画は時代によって色々変遷があり、長く中国映画の牽引役だった。ところが現在は中国本国が映画作りに大変力を入れており、ハリウッドに負けない予算の大作映画も続出するようになり、本国の映画に押された形で香港映画がぱっとしなくなってしまった。
 それで起死回生という訳ではなかろうが、香港映画が輝いていた時をもう一度ということだろうか?1980年の作品を引っ張り出してきた。ただ内容自体は現代を舞台にして、特徴的な場所でアクションさせるという90年代にジャッキー・チェンが確立したもので、今としてはかなり古臭さを感じるものだ。
 ただ、その古臭さが良いという人も多いはず(私も含めて)。昔の香港映画を好きだった人にとってはこれはたまらない。観てるだけで昔を思い出して、「あれをこの映画館で観たなあ。」とか脳内トリップしてしまって、内容よりもノスタルジー的感覚で楽しめた。

 まあ、舞台となるのが日本で、しかもずれた日本観してるのが受け入れられるかどうかというのはある。80年代風の無法地帯ナニコレ日本をそのまま描いていて、日本ってどんだけ無法地帯なんだ?というのがひっかかる。
 少なくともこんな国には行きたくないし、住みたくもない。2020年代に作るなら、それなりに今の日本を描くべきだろう。それでも笑えるのは作れる。もうちょっとだけ舞台に気を遣って欲しかった

ウルトラマンG

8話  新開発の農薬が開発されて全土に散布された。だがその農薬を摂取することで巨大化した昆虫が人々を襲い始める。

 敵は昆虫怪獣マジャバ。新開発農薬のオルガノPCBを散布され巨大化したバッタの一種からミュータント化した個体。雄と雌の二体が存在し、雌は羽がなく、地下に穴を掘って卵を産もうとしていた。元がバッタらしいが姿はカマキリに似ている。
 人間の開発によって怪獣が出現する。ウルトラマンシリーズでは一貫して作られ続けているテーマの話。大地が広大だから随分開放感がある演出になってる。
 ジャックがグレートと会話してるのは他の人たちからは独り言を言ってるようにしか見えないらしい。ジーンによると、ジャックが独り言を言い始めると何かが起きるそうで、確かにその通り。
<ハマーの故障をジーンが修理している間にロイドとジャックがカードに興じていた。真面目なロイドにしては珍しい。脚本家の個性かな?
 卵を守ろうとする怪獣に容赦なく攻撃を加えるグレート。残酷に思えるがお国柄の違いだろうか?>
Blu-ray
<A> <楽>
はちどり
<A> <楽>
VOL.8
<A> <楽>
16
読書
定額制夫のこづかい万歳1
吉本浩二 (検索) <amazon> <楽天>
 毎月サラリーマン平均を下回る二万千円の小遣いでやりくりする漫画家の“ぼく”が、その中からどうおやつ代や趣味代を出しているかを面白おかしく描くエッセイ風コメディ漫画。そして同じく少ない小遣いを有効活用している人たちを紹介しつつ、いかに楽しく過ごすかを描いてみせる。

 何かとネットで出てくるために興味を持って購入してみたが、思いのほか面白い。かつての「大東京ビンボー生活マニュアル」を彷彿とさせるのか?と思ってたのだが、家族持ちと言うこともあってそれ以上に切実な世知辛さが見え隠れしてる。金は少なくても最大限楽しむというのは、非常に共感を持てる部分でもある。
 あと読んでて思ったのは、節約というのはそれ自体が趣味みたいなものだな。困難をいかに乗り越えるのかというアスリート的感覚もあり。
<A> <楽>

仮面ライダーセイバー

22話  カリュブディスメギドになってセイバーに救われた双子のフードファイターの姉の伊本マミから妹のレミが行方不明となったと連絡があり、放っておけない飛羽真と芽衣はマミの元へと向かう。そんな飛羽真の前に尾上が現れ勝負を挑む。

 敵はカリュブディスメギド。前回の伊本マミに続いて妹のレミが変化した。実は双子が融合した上で変化したもので、一度双子を分離した上でなければメギドも分離出来ない。
 人間をメギドにするメカニックはかなり複雑らしい。まず対象となる人物が執着するものがベースになり、更にそこでいくつかの個性を加える。今回は一卵性双生児が融合して一体のメギドに変わった。双子といえども一人一人の個性があるとして、双子を分離した上でメギドから分離するという複雑な過程が必要だった。単体の話としてはきちんとしたものだ。
 ただ、相変わらず仲間内での争いが全く面白くないのが問題で、ストレスが溜まるばかり。
 飛羽真の仲間となった大秦寺は剣のマイスターと言うことで、ユーリに対して興味津々。解剖しかねない勢いでユーリに迫っている。そこは面白かった。
<飛羽真が苦しんでる姿があまりにわざとらしすぎて、オーバーアクションに引く。
 ユーリの台詞「昔は強いヒーローがいれば良かった。でも今は悩み、苦しみ、それを乗り越えて強くなれば、誰もがヒーローになれる時代だ」は、確かに間違ってないけど、なんか言い訳に聞こえてしまう。>
VOL.2
<A> <楽>
新感染半島 ファイナル・ステージ
<A> <楽>
映画「痛くない死に方」読本 <A> <楽>
14
映画
ドラえもん のび太の日本誕生(1989)
 それぞれの理由から家出を決めたドラえもん以下のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかの五人は誰も追ってこれない古代の日本に行くことにした。七万年前の日本でのびのび遊んでいたが、やはり家も恋しくなり、定期的にここに来ることにして一旦現代に帰る。ところが古代から一人の少年が偶然に時空乱流に巻き込まれて現代に現れた。その少年ククルから集落の危機を聞いたのび太は彼の集落を助けようと考える。
 1989年邦画興行成績2位。映画「ドラえもん」では長らく観客動員数1位をキープした大ヒット作(この記録を破ったのがドラえもん のび太の宝島(2018)で、実に30年本作がトップだった)。
 この作品が大ヒットしたのは、ここに登場する遮光器土偶の姿をしたツチダマや黒幕ギガゾンビの名前が長らく語られていたことからも分かる。ギガゾンビの名前と遮光器土偶のツチダマは恐らく劇場版で最も有名な名前だろう。度々その名前を目にしたことがあるくらいで、劇場キャラではかなり有名なゲストキャラになる。
 この作品の特徴としては前半はかなり脳天気な展開で、子どもらしいわんぱくな考えで話が展開していくのだが、後半から一転してシリアスとなる。
 特に後半の雪山のシーンではのび太の死(?)まで描かれる事になった。これまでのシリーズの中で初めて死の概念が入り込んでるのも大きな特徴となるだろう。本作が話題になったのも、その衝撃あってのことかもしれない。
 物語のバランスも良く、テンポ良く世界中を駆け回りつつ、アクションもこなす。完成度で言うならば確かに名作と言って良かろう。
 ただ、ラストのギガゾンビとの戦いが思ったほど盛り上がらなかった印象もあって、私自身はそこまで興奮しなかった感じ。時間を用いたネタがちょっと滑り気味で、都合良く行きすぎてるのかちょっと不満。もうちょっとだけ時間ネタを丁寧にすれば私にも名作と感じられただろう。

サンダーバードAREGO(3rd)

24話  若いレスキュースカウトが山火事に巻き込まれてしまい、インターナショナル・レスキューに緊急コールが入る。四兄弟全員で救出活動に急行する。一方、ブレインズとザ・メカニックはついに新しいゼロXの開発に成功していた。

 通常のレスキューはこれが最後の任務。サンダーバード1号と2号。そして兄弟全員がレスキューに当たる、本作を総括する話にまとまってる。5号のジョンが危機を察知。1号が先行して状況を見て救出優先。2号で広域消火を行うという実に定番話。勿論レスキュー中のトラブルもあって、機転で乗り越える。これくらいベタだからこそ映える。
 スコットは幼いレスキュースカウトを安心させるために危険を冒して彼らの元へと向かい、自分もレスキュースカウトだったことを明かして彼らの心を解きほぐそうとしてる。救助される人の心理状況もちゃんと見てるのが良いね。
 ダムの決壊シーンは特撮として実に映えていた。レスキューものの醍醐味はやっぱり水だ。
 今回でブレインズはついに新しいゼロXを完成させた。いよいよ次回からジェフの救出作戦だ。
461個のおべんとう
<A> <楽>
異端の鳥
<A> <楽>
12
読書
オーバーロード13 聖王国の聖騎士 下
丸山くがね (検索) <amazon> <楽天>
 魔皇ヤオルバオトと戦うため聖王国入りしたアインズ・ウール・ゴウン。しかし最初の戦いでは敗北を喫し遙かな荒野に吹き飛ばされてしまった。これまでの経緯でアインズに心服するようになったネイア・バラハの精神的打撃は大きかったが、倒される前にヤオルバオトから奪い取った悪魔メイドのシズは、アインズが生きていると主張する。

 上下巻合わせて完全マッチポンプの話でナザリックが聖王国を手に入れる過程というだけの話なのだが、主人公視点を何も知らない一兵士に置いたことで、表面的な救国の英雄譚に仕上がってるのが特徴的。
<A> <楽>

魔進戦隊キラメイジャー

42話  ヨドン皇帝の力を受けたガルザが侵攻を開始する。ガルザが放つ闇に飲み込まれた人間達は全員ベチャットに変わってしまう。充瑠のクラスメイトもベチャットにされてしまい、闇に覆われた地にヨドン皇帝が降臨する。

 敵はガルザ。ヨドン皇帝の中に迎え入れられ、かつてのシャドンの代わりにヨドン皇帝の影となる。そしてロードガルザ。ガルザがヨドン皇帝の意識を乗っ取り、ガルザの姿で巨大化したもの。圧倒的な力を持ち、巨大戦でも無敵。
 最終章の開始。ガルザによって淀みに沈められてしまった街にヨドン皇帝が降臨するという話なのだが、事前にガルザが同化しており、ガルザの方が逆にヨドン皇帝の意識を乗っ取るという下剋上の話になってる。そのチャンスを作るために前回クランチュラを助けたのだとか。
 敵幹部が敵首領を乗っ取る話は実は戦隊ものでは結構多い。ある意味定番中の定番。しかしその姿を見たキラメイレッドは「格好いい」とはしゃいでる。緊張感がないが、逆にそれが良い。
 王様が放った初めての必殺技が全く通用しなかった。初出の必殺技が効かないのは極めて珍しい。
 ガルザによってヨドン皇帝の意識は刈り取られてしまった。ガルザによれば死んだと言っているが…
 冒頭で充瑠が過去のクリスタリアでキラメンタルを使える少年と出会った。充瑠はそれがオラディン王だと思ったのだが、実はそれは子どもの頃のガルザだった。
VOL.7
<A> <楽>
サイレント・トーキョー
<A> <楽>
ヘリオス Glow In The Dark 仮面ライダーファイズ
11
映画
ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密(2019)
 犯罪小説家ハーラン・スロンビー(プラマー)がマサチューセッツ州の邸宅での85歳の誕生パーティーを行い、息子娘の家族を招待した。皆ハーランの遺産を狙う者ばかりで、気まずい一夜が明けると、翌朝、自室でハーランの喉が切られて死んでいるのを発見された。警察はハーランの死因を自殺と認定するが、正体不明の者が私立探偵ブノワ・ブラン(クレイグ)を雇い捜査を依頼する。ブノワは家族それぞれに聞き込みを行ったが、その中でハーランの健康管理を行っている看護師のマルタ・カブレラ(デ・アルマス)の言動に違和感を覚える。

 スター・ウォーズ 最後のジェダイで監督を務めたジョンソン監督が次に選んだ作品は純粋な推理作品だった。しかも原作なしのオリジナルという近年では珍しい話に仕上げた。
 一時期ミステリー作品が映画界を賑わせた時代はあったが、それは相当下火になってる。日本では定期的にまだ作られているけど、ハリウッドではほとんど近年の作品の記憶がない。近年で観た推理作品だと、インフェルノ(2016)とか蜘蛛の巣を払う女(2018)くらいだが、これも純粋な推理じゃなくてアクション作品にもなってる。更に原作なしのオリジナル作品はほぼ無くなってる。
 空白期だからこそ本企画が通ったということなんだろう。よくこんなのがこの時代に出来たと思う。しかし、何というか、すごく観ていて心地が良い。
 映画の楽しみ方はたくさんあるけど、意外性を持つ物語を観るのが面白いというのは確かにあって、それを満足させてくれる最大のジャンルはミステリーだろうと思う。
 特にミステリーでも、映画で展開する作品だと、リアルタイムで事件が進行していくのが楽しい。本作の場合も、視聴者に対しては比較的簡単にハーランの死の真相は明かされるが、その後で丁々発止のやりとりと、現在進行形で起こる殺人事件に、推理劇が展開していく。一つの謎の種明かしは最初に提示されるが、以降に起こる殺人事件や放火事件、それにブランを雇った人物は誰なのかとか、その辺が分からないので、緊張感を持ったまま観ることが出来た。
 強いて言うなら、風呂敷のたたみ方が見事すぎて、あまりにコンパクトにまとまってしまったのが難点というか。オチがあっけないので、もう少し引っ張って欲しかったかな?と言うのが正直な感想だな。

 ただそれ以上に本作はヴェテラン俳優が多く出演してるために、その姿を見てるだけで楽しいというのがある。映画好きな人だったら観て損な気にはならないはず。実際これだったら劇場で観るべきだったかと思える出来だった。

ウルトラマンG

7話  内陸地奥深くでは森林破壊が進んでいた。それに怒った怪獣ガゼボが現れ暴れ回る。人里に下りるのを防ぐためと、ガゼボに遭遇して行方不明となった少女を助けるためUMAが出動する。

 敵は守護獣ガゼボ。像のような鼻と鳴き声をした怪獣で、森林奥深くに住んでいた。人間による森林破壊に怒って現れる。森に生えていたキノコが苦手。グレートによって洞窟に誘導されてその入り口を塞いだことで再度眠りに就いた。
 ゴーデス亡き後も怪獣の出現が続く。これからはいかにも「ウルトラマン」っぽい話になっている。
 自然破壊と怪獣出現はある意味セットのようなもので、パターンとしては多用される。オチが弱くて単に怪獣を封印させてアフターフォローが無かったのが残念だが。
<ガゼボが出るのは未開の開拓地のはずだが、ちゃんと整地されている自然公園っぽい。それともオーストラリアは未開地でもこんな感じなんだろうか?
 調査に来ているはずのロイドとキムはでっかい銃を携行してる。怪獣に当たったらその時点で終わりなので、あんまり意味が無いのでは?それとも倒しに行ったのか?
 今回は怪獣が出ているのにUMAは全員徒歩で探している。航空機もあるのだから、もっと効率良い方法もありそうだが?
 特撮ではかなり珍しいが、飛行機酔いする人の描写があった。紙袋を持って口付けていたが、ちょっとやりすぎか?
 ガゼボは洞窟に閉じ込められて冬眠に入ったが、開発が続くのでは又起きると思うな。
 少女ジェニーを助けてくれて色々アドバイスしてくれた少年がいたが、その正体については一切語られず、ラストにも登場しない。>
Blu-ray
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ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒
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ウルトラマンZ特写写真集 <A> <楽>
09
読書
聲の形4
大今良時 (検索) <amazon> <楽天>
 高校になって初めて出来た友人の永束から、みんなで遊園地に行こうという提案を受けた将也は、無理矢理引きずられるかのように遊園地へと向かう。同行する硝子を気遣いながら、それでも心浮き立つ気分を味わうのだが、無理矢理これに参加していた植野直花は、別な思惑があった。

 これまで生きる事が辛すぎていた将也が楽しいという感情を取り戻す話だと思ったら、後半でかなりきつい展開に。こう言う地雷が多数置いてあるから侮れない。
 ここで直花がやってることは、ひたすら善意から来ている。しかし人の善意というのは時に最も人を傷つける。そこを余すところなく描いているのが良いのだが、それがとてもきつい。
<A> <楽>

仮面ライダーセイバー

21話  次々と人間がメギドになっているという事実を知らされた飛羽真は、ノーザンベースの面々に、共に戦おうと持ちかけるのだが、誰もその言葉を聞こうとせず、大秦寺哲雄は仮面ライダースラッシュとなって襲いかかる。そんな飛羽真の前にカリュブディスメギドが現れる。これも誰か人間が変化したものかと、攻撃が出来ない飛羽真。

 敵はカリュブディスメギド。フードファイターの伊本マミが変えられてしまった暴食のメギドで、腹を開いて何でも食べてしまう。
 少しだけ和解が出来た。それだけ。ポーズだけで悩んでいる飛羽真の姿を見てると腹が立つので、この展開はいい加減やめてほしい。
 目の前の人を救うことは何にもならないと達観してるような大秦寺の言葉も、なんだか分からない電波君発言ばかり。本気でこの脚本正気で書いてるのか?
 主人公が悩んで叫んでる内にいつの間にか話がまとまってる。この作品の一番の問題点はそこ。
 一応ユーリが完全に仮面ライダーの姿となった。アメコミのような演出で敵と戦ってる。
VOL.2
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魔女がいっぱい
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悪魔の受胎
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08
映画
悪人伝(2019)
 遊技場を仕切るギャングのボス、チャン・ドンス(マ・ドンソク)はある夜何者かに襲撃され、大怪我を負ってしまう。舐められることに我慢が出来ないチャンは部下を使って犯人捜しに乗り出す。だがその犯人は近年韓国を騒がす連続通り魔だった。その犯人を追っていた正義感だけで突っ走る刑事チョン・テソク(キム・ムヨル)は、犯人逮捕のためドンスに協力を持ちかける。お互い天敵の二人は全くそりが合わないままそれでも協力して犯人捜しを行う。

 近年世界を席巻し始めた韓国映画界でのトップスターの一人で、全世界に熱烈なファンを持つマ・ドンソク。強面だがコミカルな演技も出来たりしてギャップが面白い俳優だが、その本領はやはり暴力系の作品にある。犯罪都市(2017)でのはみ出し刑事役も良かった。そんなマが今度は暴力団の親分。ほんとにまんまぴったりの役だった。
 この作品は連続通り魔殺人事件を巡り、正義感溢れるはみ出し刑事と、「舐められたら終わり」の暴力組織の親分とが反目したり協力したりしながら犯人を追い詰めるシンプルなバディ・ムービーで、作品自体にそんなに語るべき部分は多くない。70年代の東映実録ものを徹底的にスマートにした感じで、泥臭さとスタイリッシュさを兼ね揃える演出は見事だが、主人公側のキム・ムヨルがどうしても見劣りするのがちょっと残念なところだ。
 思うにマ・ドンソクは個性が強すぎて現韓国俳優では釣り合う人がほとんどいないのではないか?単独主人公にするかさもなくば完全脇役に押し込むくらいでしかできない。その個性を持て余してる印象がある。

 あと、無差別通り魔が何でよりにもよってあんな危険な人間に襲いかかるのやら。普通あの姿見たら襲うの止めるぞ。怖いからより、失敗する可能性が高いから(「誰でも良かった」と言ってる無差別通り魔は、基本的には弱い人間しか襲わないという事実がある)。その時点でかなりリアリティが減じている。

 概ね面白いが、結果としてこの程度の点数になるかな?
レビュー 太陽戦隊サンバルカン全話 太陽戦隊サンバルカン事典 完了
ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020)
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秋山邦晴の日本映画音楽史を形作る人々/アニメーション映画の系譜 マエストロたちはどのように映画の音をつくってきたのか? <A> <楽>
秋山邦晴
06
読書
桐島、部活やめるってよ
朝井リョウ (検索) <amazon> <楽天>
 地方にある公立の進学校。バレー部のキャプテンでエースだった桐島が理由も言わずに突然部を辞めてしまった。それによって生じたさざ波は在校生の面々に少しずつ影響を及ぼしていた。五人の高校生を主人公に、その思いを描く。

 映画桐島、部活やめるってよ(2012)の方がとにかく面白かったので原作をと思って読み始めた。確かに面白い。
 ここに登場するのは特別なことのない面々だけど、その心理描写がとてもリアリティに溢れていて、昔の自分自身に思いを馳せるような気分。いるべきところにいる人がいなくなってしまった後の喪失感。それはおそらく長続きしない感情なのだが、その一瞬を上手く捕らえた好作。
 それにしてもこの原作でよくあんな映画が出来たもんだ。むしろそっちの方に驚く。
<A> <楽>

サンダーバードAREGO(3rd)

23話  アマゾンで新種の蜘蛛を探していた昆虫学者がその蜘蛛に噛まれてしまい、送った血清を運ぶ途中のドローンが木の枝に引っかかってしまった。救援要請を受けたインターナショナル・レスキューは2号で救出に向かう。

 今回も定番の救出劇。出動は2号だが、スコットとケーヨが同行する。
 一方でブレインズとザ・メカニックによるTドライブエンジンの設計は進んでいる。未だザ・メカニックを信用できないスコットがちょっと邪魔をしている。
 今回はスコットとケーヨの二人が主役。いつもはお堅いスコットが冒険になると途端にやんちゃな性格が出てくる。面白いお兄ちゃんだ。一方ケーヨは意外に蝶が苦手だと分かった。
 Tドライブエンジンの燃料が盗まれてしまい、それを取り返すための心理戦も行われる。こちらはペネロープとパーカーだが、パーカーは久々にとんでもない推理力を披露してる。
 一見単純な任務の話だが、かなり盛りだくさんの話になった。
名建築で昼食を
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ビューティフルドリーマー(2020)
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05
映画
アリー スター誕生(2018)
 カントリーロック歌手のジャクソン・メイン(クーパー)は全米ツアー中のカリフォルニアでコンサートの後バーで飲んだくれていた。そんなバーでのパフォーマンスで歌っていたウェイトレスのアリー(ガガ)の歌を聴いて、その才能に驚かされる。その場でアリーのプロデュースを買って出るが、自分に自信の持てないアリーはその申し出を断った。だがジャクソンは強引にコンサートに彼女を参加させ、大舞台でデュエット曲を歌わせたところ、観客の大喝采を浴びる。

 ジョージ・キューカー監督による『スタア誕生』(1937)のリメイク作品。これ自体が既に何度もリメイクされている名作。
 ただ、「名作」とは書いたものの、実はこの作品は私は苦手。栄光の絶頂にあった人物が堕落してしまい、それまで保護していた人物に逆に守られるというパターン。これはかつてハリウッドの黄金期には映画ではそれなりに多く作られているパターン化された物語だった。
 オリジナルの『スタア誕生』(1937)こそ観ていないが、スタア誕生(1954)およびスター誕生(1976)を観てきて、良い作品とは思うものの、観ていて辛くなるため、どうにも評価が上がらない。
 そんなこともあって本作も辛くなると思って劇場ではスルー。レンタルで視聴となったが、なんかとても素直に観る事が出来た。たぶん前二作と較べると、痛々しさがあんまり感じられなかったからだろう。
 多分それは男女の関係よりも音楽の方に重点が移っていたからからだろう。主演にレディ・ガガという当代随一のロック歌手を起用したことで、歌の方に重点を置いたことで、設定的にもかなり説得力が増した。
 具体的にはアメリカ音楽のジャンルの移行期を描いた話として考えると良い。本作は昔からのアメリカ伝統であるカントリーミュージックからロック、そしてニューミュージックへと移行する音楽シーンの中での一エピソードとして見ると、なかなか趣深い。
 今もカントリーミュージックはアメリカの魂と言われ、ファンは多いが、純粋なるカントリーからロックを取り入れたものも一つのジャンルとして確立されており、ポップスの始まりのジャンルとなるし、現在でもこのジャンルにこだわるミュージシャンもいる。本作の主人公の一人ジャクソンはそのこだわりを持ち続けるミュージシャンである。ただ、このジャンルは既に80年代の頃にはだいぶ衰退していて、以降は熱烈なファンに支えられて細々と続けられてるジャンルとなる。
 この作品の年代ははっきりしていないが、おそらくは80年代初頭くらいだと思う(今の時代でも一応可)。まさにカントリーロックの衰退期に入っており、そこから新たにポップスのジャンルが台頭していく。それがジャクソンとアリーの関係になっていく。カントリーロックにこだわるのジャクソンは、音楽性を転換できない人で、故にカントリーロックと共に衰退していく。一方、それを踏み台にして新たなジャンルであるポップミュージックへと転換できたアリーが次世代のロックスターの階段を上る。
 この音楽の関係をそのまま人間関係に重ねたことで本編は単なる恋愛ではない時代性を背景にした人間関係となっていく。
 本作を面白いと感じたのはそこにある。止めようのない時代の流れを実感できる、世代の物語になっているからだ。
 わかりきってるパターンの恋愛要素よりもそっちの方で見所があったので、それなりに点数は高めに。

魔進戦隊キラメイジャー

41話  人間から邪面獣を生み出すという画期的作戦が阻止されてしまったクランチュラは、再び創造の力を取り戻すべく、人を猫に変えてしまうマネキネコ邪面を作り出して創造の元にしようとする。

 敵はマネキネコ邪面。クランチュラの最高傑作という邪面師で、人を猫に変えて気力を奪ってしまう。本人もとても気まぐれで、猫化した人間を放っておいてたが、ヨドンナによってパワーアップされ、従わせる猫を全部凶暴化させた。そしてネコカンリガニー。顔の部分の猫缶から長い舌を出して攻撃する邪面獣。
 クランチュラの中心回で、スランプに陥ったクランチュラが同じく創造する力を持った充瑠と触れあうことでやる気を取り戻すという話。
 マネキネコ邪面の攻撃を受けた人は猫化して、何もかもやる気を失ってしまう。実はこれこそが一番怖い攻撃なのかもしれない。これまでやってなかったのが不思議なくらいだが、それがクランチュラらしさとも言える。
 何より大切なのは自分の誇りである事に気づいたクランチュラだが、それを裏切り行為だと見なされてヨドン皇帝に粛正されてしまう。ギリギリでガルザが助けていたが。
<クランチュラから受けた猫起こしで瀬名と小夜の目を覚まさせる充瑠。でも起こされた時の記憶は無いはず。>
VOL.7
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ストックホルム・ケース
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映画になった驚愕の実話 <A> <楽>
高橋 ヨシキ
03
読書
ようかい居酒屋のんべれケ。1
nonco (検索) <amazon> <楽天>
 アルバイトを何度やっても長続きしない本金ひのは、先輩の紹介で深夜開店の立ち飲み屋にアルバイトを始めた。ところがそこは妖怪がやってくる居酒屋で、なんとひのは妖怪を引き寄せるフェロモンを放出していると言われてしまう。次々にやってくる妖怪に妙に好かれてしまい、バイトに行く度に大変な目に遭わせられることに。

 女性同士がイチャイチャするという一種の百合作品と言うべきか、異種族交流と言うべきか。Twitterで著者の4コマとかの短編を目にする機会が多くて試しに読んでみたら、なかなか好みの作品だった。ギャグのセンスが割と昭和チックなのが良い感じ。
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ウルトラマンG

6話  ゴーデスの細胞に侵されてしまったジーン。グレートからは彼女を信じるようにとだけアドバイスを受けたジャックだが、気が気でなかった。そんな時、砂漠地帯で怪獣が鳴動していると連絡を受けたUMAは調査を開始するが、対処が手ぬるいと出張ってきたオーストラリアの軍がUMA基地を制圧してしまう。

 敵は邪悪生命体ゴーデス。地球からマイナスエネルギーを多量に吸い込み、巨大化した。グレートの攻撃を全て受け流した上でグレートを吸収しようとする。
 これまで戦ってきたゴーデスとの戦いが終わる。てっきり全話に渡って出てくるかと思ったら途中退場だった。
 怪獣を前にして防衛隊の内紛が起こってしまう。これまでの作品にはなかった新機軸で、これは後のシリーズの大きな布石になっている。
 結局UMA職員は最後まで指令のアーサーの方を信じたことで元の鞘に収まる形となる。
 前回ゴーデスの細胞に侵されたジーンはゴーデスの思念を受け、ジャックがグレートである事も分かってしまった。
<ジーンをどう救えば良いのかと尋ねるジャックに対し「彼女の精神力を信じろ」としか言わないグレート。歴代のウルトラマンの中で最も饒舌で最も頼りない言葉だ。
 ブリューワー将軍はジャックを裏切り者呼ばわりしながら、戦えと連呼してる。ヒステリーか?
 ジーンと一緒にいたはずのジャックだが、いつの間にかジーンを全力疾走で追いかけてた。
 グレートがゴーデスによって吸収されたことを見たブリューワー将軍はオーストラリアを核攻撃するよう言っている。過激というか、そこまでの権限ないだろうに。>
Blu-ray
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どうにかなる日々
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BEM~BECOME HUMAN~
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02
映画
ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020)
 2020年。“ワイルド・スタリオンズ”として今も活動するビルとテッドだったが、一時期上がった人気もすっかり下がってしまい、今や応援してくれるのは家族だけになってしまった。そんな2人の前に、かつて二人にタイムマシンを与えたルーファスの娘が現れ、あと77分25秒で曲を完成させなければ世界は消滅すると告げる。そんな短時間で世界を救う曲など作れないと、二人はタイムマシンを使って未来の自分たちを頼ることにする。一方ビルとテッドの窮地と世界の危機を知った娘たちも、父親たちを救うべくタイムトラベルの大冒険へと繰り出すのだった。

 ビルとテッドの大冒険(1989)ビルとテッドの地獄旅行(1991)に続くシリーズ三作目。しかし年代を見れば分かるとおり、二作目からなんと30年ぶりの続編である。よくぞここまで企画を持ち続けたものだ。
 この間に(ミュータント・フリークス(1993)という共演作があったが)リーヴスは数々の当たり役をものにし、ハリウッドを代表する俳優の一人になっていた。ただ本人はこのシリーズに思い入れが強かったようで、本作もリーヴス本人が希望していたから実現したとのこと。それが叶ったことは何より。
 1作目、2作目を経て、30年が経過しての本作の特徴は、初めて“危機感”を演出したことだろう。先の二作は基本的に脳天気な二人が好き放題やるだけで物語が進んでいたが、二人は中年になっても音楽から離れることもなく、売れなくなってもあがき続ける。日常そのものがプレッシャーになってしまった。お陰で完全に中年男の悲哀の話になってしまったが、実はそれが本作の一番の味とも言える。切実感が違うし、何をして良いのか分からないけど、とにかくがむしゃらにあがく姿がリアルでよろしい。世界を救う曲を探しに未来へ未来へと向かって、そこにいる自分と合うが、未来の自分たちも全て迷走しっぱなしで、数年のスパンで全く違った姿になってるのがなんとも笑える。リアルというか、一作目当時と今の自分自身の姿の変化を考えると、身に迫ったリアリティを感じてしんみりしてしまう
 とはいえ、基本はコメディであり、父親が動けない分、二人の娘達が頑張ってる。彼女たちがいろんな時間軸に行って連れてきた音楽家たちがセッションを起こすことで物語は佳境に入る。この二人のポジティブシンキングさはまさにかつてのビルとテッドと同じで、ここだけ旧作っぽさが出て微笑ましいのだが、彼女たちがやっていることは父達がやっていたことと質的に違う。
 父親達がやっていたことは、基本的に自分たちのためであり、世界が狭かったのだ。ビルとテッドの二人が音楽を続ければ世界は救われる。だから自分たちだけを見ていれば良かった。しかし今回は世界を救うための明確な活動で、自分の問題ではない。むしろ父親のしていることの遥かに上の次元で活動していた。
 結局その二人に感化される形でビルとテッドが世界を救う音楽を見いだすことが本作の肝である。
 一作目、二作目を通して明かされず、本作を通して求めていた本物の音楽とは何か。
 それは全ての時代全ての人物によるセッションだった。音を出せる人は全員音楽を奏で、それが出来ない人は声援で応える。時間を越えて全ての人が行うこと。その中心にいるのがビルとテッドだったということだ
 意外なオチだったが、同時に見事なオチでもあった。これぞSFマインド。
 それにこれって80年代の音楽シーンを知ってる人にとってはとても懐かしく、共感できるものでもある。
 そう。私達は1984年のバンド・エイド。1985年のライヴエイド(ボヘミアン・ラプソディ(2018)でそのステージが再現される)、USAフォーアフリカによる「We are The World」を知っている世代。そこで「世界は一つ」というスローガンに感動した世代でもある。
 この世代の人間にはこれは心まで響く。
 今の時代にこれをよく作った!というか、今の時代だからこそこれが重要なんだ。
 ストーリーの荒唐無稽さや矛盾やどうしようもなさを全部越えて、ラストシーンはマジで心が震えた気がした。
 あのラストシーンを見せてくれた。正直これだけで本作は充分である。

仮面ライダーセイバー

20話  メギドにされそうになった高校生来島慎吾を救おうと王様メギドを追う飛羽真。しかし一瞬現れては消えるを繰り返す王様メギドの行方を追いきれなかった。一方玲花は雷鳴剣黄雷を飛羽真が持っていると言い、それを奪うようノーザンベースの面々に命じていた。

 敵は王様メギド。その目的は実物大の城のジオラマを作ることだった。
 相変わらずソードオブロゴスの内乱が長々と続く。特に単純な蓮は嬉々として飛羽真に襲いかかってる。多分話を奥深いものにしようとしてるんだろうと思うけど、描写がストレスだけしかないので、それが全く上手く活かせてない。
 一方メギド側にも内紛が。話はだいぶ混沌化している。
<芽衣が大怪我をしている。シリーズでこんな怪我するキャラは珍しい。ユーリによってすぐに回復してたので、それが前提だったか。>
VOL.2
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とんかつDJアゲ太郎
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悪魔が憐れむ歌 ――暗黒映画入門 <A> <楽>
高橋 ヨシキ