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2024'02

 
29
読書
最後にして最初の人類
オラフ・ステープルドン (検索) <amazon> <楽天>
 著者の頭に直接語りかける声。それは20億年後の人類からのメッセージだった。過去の人類の精神にアクセスを繰り返し、やっと第一期の人類にたどり着いたというその声が語るのは、滅亡と再生を繰り返し、実に第一八期にも渡る人類の歴史だった。

 先日映画の方を観て原作を探してみた。1930年に刊行されたSF小説で、物語性を排し仮想歴史だけで描かれた壮大な作品となっている。どんなに文明が滅びても、遺伝子がつながっている限り精神がつながるという設定は面白く、まさしくセンス・オブ・ワンダーにあふれた作品だった。
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王様戦隊キングオージャー

50話  王と民全てが立ち上がりダグデド・ドゥジャルダンに立ち向かい、最後の戦いが始まった。一方、足りない不死の命のコピーを作るために全ての国の知恵を結集していた。

 敵はダグデド・ドゥジャルダン。そしてカメジム。これまで散々裏切られてきたラクレスとデズナラク8世の怒りで滅多斬りにされた上でデズナラク8世に死の国に連れて行かれる。
 ついに本当のラストバトル。未だパーツが足りず、ダグデド・ドゥジャルダンを殺せない状態での戦いだが、背後で頭脳達が永遠の命の合成を試みており、最終的にそこで結論が出た。実はその永遠の命とは、無限に連なる小さな命、つまり民達の命だった。自らの命を王様に託した時、永遠の命は誕生するというオチ。
 最終決戦はダグデドの部屋の中の血栓となる。実はダグデドはここから外に出ることができず、ここからちょっかいを出すしかない存在だった。そこから放り出された時に力を失い、キングオージャー全員の剣で滅ぶ。
 すべてが終わった時チキューは一度統一国家を作ろうとしたが王達の喧嘩でご破算。その後相手を受け入れることで交流を続ける事になる。終わり方がなかなか洒落ていて良い。
 結局他の勝手な王の間で右往左往しているギラが一番苦労しそうなオチだった。ラクレスは罪人としてゴッカンで労働しているが、それはそれで楽しそうだ。
 恒例のハイタッチは、タッチはなしで、ブンレッドの車にクワガタオージャーを乗せて走っている。
<ダグデドの台詞にはお手玉や独楽といった台詞が出てくるが、出身地は日本なんだろうか?>
VOL.9
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ロスト・フライト
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アメリカ映画の文化副読本(2024) <A> <楽>
渡辺将人
27
映画
サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020)
 ニューヨークの映画学の大学教授モート・リフキン(ショーン)は、映画記者の妻のスー(ガーション)と共にスペインのサン・セバスチャン映画祭へとやってきた。実はスーの推す映画監督フィリップ(ガレル)が賞を受け取るために来ているので、その取材という名目だった。ただ、モートはこの二人が不倫関係にあるのではないかと疑っていた。風光明媚なサン・セバスチャンの景色も目に入らず、ただ二人を監視するばかりのモートはやがて心臓が痛くなってしまう。そこで知り合いに紹介されたクリニックを訪れるのだが、そこにいた女医ジョー(アナヤ)に一目惚れしてしまい…

 昔からスキャンダルまみれで、もはやアメリカでは制作に金を出してくれる人がいないと言う状況にあるウディ・アレンだが、世界中にファンがおり、ヨーロッパで映画を作り続けている。私としても監督の作品が好きなので、ひとまず作り続けてくれることはありがたい。それに今回も存分に楽しめた。
 本作は常に超然としていたいと願いつつ、嫉妬深くて不格好な姿をみんなに見られてしまうという情けない男性の話で、監督の初期の傑作である『アニー・ホール』の主人公に似たキャラである。もし20年くらい前に本作が作られていたなら、ウディ・アレン自信が主人公を演じていたことだろう。
 ただ、それだけだと本当に『アニー・ホール』の続編になってしまう。実際作品そのものはあまり意外性は無く、いかにも監督らしさにあふれているが、監督としては当たり前。ただ本作ではそれに一要素加えることで面白さを増している。それは多くの映画の引用として現れている。
 主人公のモートは映画学の教授ということもあって、様々な映画を愛しているのだが、名作を愛するあまり、現代の流行りの映画については否定ばかりしているし、夢で数々の名作の中に自分自身が入り込む妄想を抱く。
 特に夢のシーンに関してははっきりと引用が分かるように作られてるのが面白い。出てくる作品を挙げてみても、市民ケーン(1941)8 1/2(1963)突然炎のごとく(1961)男と女(1966)勝手にしやがれ(1959)、「仮面 ペルソナ」(イングマール・ベルイマン)、野いちご(1957)皆殺しの天使(1962)第七の封印(1956)と、有名なものばかり(ベルイマンだけ3作)。それ以外にも会話の中で『忠臣蔵 花の巻 雪の巻』(1962)『影武者』(1980)と、実に多彩な映画の引用がある。監督が自分の愛する映画を紹介してるみたいでとても微笑ましい。そのアクセントあって、特徴は充分ついている。
 特に監督のファンとして、そして映画好きとして本作は悪く言いようがない作品と言えるだろう。こんな作品を作れる監督にはむしろ感謝と言うべきかも。

牙狼-GARO- ハガネを継ぐ者

5話  一つのビルの中にいる全員がホラー化してしまった。流牙をはじめとした魔戒騎士達が戦いに赴くが、流牙はこのビルの封印は創磨が来るまで待つように指示する。

 敵は名なしのホラー達。多数の人間がホラー化したもので、顔にちょっと黒い模様があるくらいの人間達。
 創磨のことを信頼する流牙と、彼を見捨てようとする他の魔戒騎士達の間に軽い軋轢が生じたが、創磨自身の覚悟と決断によって、魔戒騎士としての務めを果たすことを決意する。
 創磨の作戦は、広い場所にゲートを作って、三人組の魔戒騎士たちに倒させるため、片端からホラーをそこに放り込むという方法。そのために創磨とコヨリが遊撃隊のように戦う。
 魔戒騎士達全員の装着シーンあり。全員ハガネのために同じデザイン。
 ここまでで完全に流牙は黄金騎士として余裕のある発言をしている実力と経験がそうさせたようだが、この立場では完全にアウェイの立場でしかならないので、もっと積極的に関わってほしいところだ。
<強く金が欲しいと思っただけでホラーになって、簡単に消滅させられてしまう人間って、憐れすぎる。>
アンブッシュ
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VOL.5
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25
読書
パタリロ!42
魔夜峰央 (検索) <amazon> <楽天>
 前にも増して食欲が増して常に食べ続けるパタリロは、タマネギ部隊の小言を抑えるため、食欲増進機械を作ってタマネギ部隊をどんどん太らせることに。

 今巻は基本的にパタリロの発明品が迷惑を掛けるという話で、いつものようにタマネギ部隊と、時折登場するヒューイットが相変わらず酷い目に遭う。あとは珍しくタマネギ部隊に入りたいという少年が登場するのだが、やっぱり酷い目に遭う。そればっかか。
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王様戦隊キングオージャー

49話  王達による全力の攻撃にも全く動じなかったダグデド・ドゥジャルダン、チキューに隕石を落として壊滅状態に貶めた。王達もほとんどが瀕死で、たった一人ギラだけが戦う石を見せるも、国民の脱出計画まで潰されてしまい、絶望の声を上げる。しかし、そこになんと死んだはずの国民達が集まってくる。

 敵はダグデド・ドゥジャルダン。そしてカメジム
 前回ラストで、最後の希望として国民を脱出させようとしたが、それは失敗。しかし結果として、全員チキューに残ったことで全員生き残っていたという。
 更に死者の国であるハーカバーカからこれまで戦ってきた敵達が、ダグデドと戦うために蘇ってくる。その中には前回出てきたデズナラク8世もいるが、それだけでなく、動けない動けないリタとカブラギに代わり、前王カーラスとイロキが王鎧武装していたり。更には始祖の王であるライニオールまで登場と、見所だらけ。
 何の力も持たない一般国民が全員で戦うシーンあり。これまでの作品では決して観られなかった凄まじい描写となる。
 今回は名言だらけでメインの物語よりも台詞を追うだけで手一杯だった。
VOL.9
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怪物の木こり
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『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』 Rhyme Anima+
ヒプノシスマイク(2nd)
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wiki
24
映画
ワム!(2023)
 イギリスのポップデュオ、ワム!の誕生から解散までの、二人の軌跡を追ったNetflixオリジナルドキュメンタリー。

 80年代ロック&ポップスが流行っていた時代を味わっていた人間にとって、思い出深いポップス歌手はたくさんいる。ワム!もその中ではやはり思い出深いユニットだった(「ジョジョの奇妙な冒険」でも同じ名前を持つキャラが出ていたし)。特に「ラスト・クリスマス」は今も定番のクリスマスソングで、冬になると大概どこかで耳にするほどの有名な曲になってる。
 そんなワム!のドキュメンタリーだが、実は既に一本ドキュメンタリー作品は映画化されている。『ジョージ・マイケル 〜素顔の告白〜』(2005)なのだが、ここではメンバーの一人、ジョージ・マイケルに焦点を当て、彼のセクシャリティと、犯してしまった犯罪行為に至るまでを、本人出演で描いた作品となっている。私もそれは観たが、よくここまでさらけ出せるものだと、変なところで感心してしまった。
 それに対し、ジョージ・マイケルだけでなくアンドリュー・リッジリーについてもちゃんと描きつつ、高校生の友だちがデュオとしてデビューした理由と、なかなか売れない時代を経てヒットメーカーになったこと、お互いに刺激し合ったこと、そして仲違いなど、まあ普通のドキュメンタリーだったか。ここでもジョージのセクシャリティについても語られているので、普通のテレビ番組ではなかなかやりにくい素材だが、配信専門でやるにはぴったりだと思う。オーソドックスな作りが逆に良かった。
 『ジョージ・マイケル 〜素顔の告白〜』との違いは、売れっ子状態の時、ジョージは女性達に大いに持てたのだが、それは彼にとってどれだけストレスだったのかと思わされたりもする。

牙狼-GARO- ハガネを継ぐ者

4話  創磨の父ゴドウが行方不明になってからクレアシティに破滅ノ門が開き始めた。イグスにそれを指摘された創磨は創磨に刃を向けようとする。不安定なその性格に危惧を覚える流牙だが、自身でもその自覚を持つ創磨は魔戒法師のムツギに自分の剣を預けてしまう。

 父のことを思うあまり不安定になってしまった創磨の葛藤。父が破滅ノ門の出現に関わってると言われて思わずかっとしてしまう性格を自分でも恥じている。
 実は創磨は過去に父の閃光剣舞を習得しようとした際、闇に飲み込まれかけたことがあり、それが恐怖になってがむしゃらになってるようだ。
 そんな創磨に対して流牙がアドバイスをしてるが、もう流牙は人を指導する立場にあることを思わせる。成長したんだね。
 今回は具体的なホラーとの戦いは無かったが、クレアシティで欲望に飲まれた者はみんなホラー化する。ラストで金儲けに邁進する会社ごと全員がホラーになってしまった。
ファミリー・ディナー
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スティーヴン・キング大全(2024) <A> <楽>
ベヴ・ヴィンセント
22
読書
転生したらスライムだった件12
伏瀬 (検索) <amazon> <楽天>
 ユウキが東の帝国へと逃亡し、そこで将軍になっていることが分かった。これによって帝国が西部連合に攻め込んでくるのはほぼ確実となり、矢面に立つテンペストはそのための用意が必要になった。先行してテンペストの様子を見に来た転生者達は、偵察よりも腕試しで迷宮に挑むが…

 ルミナスの話が一段落し、今度は東の帝国とやり合う話へと移行する。今回はその前哨戦のような話で、帝国の転生者達がやってくる話。しかしあっけなく懐柔されてしまうあたりが面白い。しかもその理由が「飯が美味いから」というのも本作らしさだ。
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仮面ライダーガッチャード

23話  禁断の多重錬成によってカマンティスとサーベライガーのケミーを飲み込んだクロトーは極端なパワーアップを果たした。一方、人の精気を吸収するズキュンパイアのケミーは何か目的があるのではないかと睨んだ宝太郎。

 敵はマンティスマルガムサーベルタイガーミクスタス。クロトーがカマンティスとサーベライガーを飲み込んで変身したマルガム。
 前回の続きで、人の精気を吸うズキュンパイアのケミーの目的が明らかになった。彼は純粋に世界平和を願って世界中の人々に愛をもたらそうとしていた。だが本人も知らなかったが、それは人の精気を吸い取ることになってしまうため、吸い取られた人は命の危機を迎えてしまう。
 それにショックを受けたズキュンパイアは作り上げたハートを消そうとするが、それをクロトーが奪おうとし、それを防ぐという話になった。珍しく普通の話。二話使ってやるほどの話ではなかった気はする。
 ズキュンパイアのケミーは、それ単独で人間だけで無くケミーカードも魅了する。そのカードを使うだけでマルガムを弱体化出来る有能なカード。しかしこのカード強すぎだよな。
<大真面目に「ずっきゅんする」とか言われると引くな。
 ズキュンパイアの本体は冠の方なのに、人間の方が仲間になってしまった。>
VOL.4
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オペレーション・フォーチュン
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メガソフビ シン・ウルトラマン ザラブ
19
映画
PERFECT DAYS(2023)
 古びたアパートで独り暮らしをする寡黙な清掃作業員平山(役所広司)は、早起きしてワゴン車を運転し、公衆トイレを一つ一つ丁寧に清掃していく。その後は行きつけの浅草駅の飲み屋でちょっと飲んで本を読んで寝るという、判を押したような生活を毎日送っていた。その中でも、古いカセットテープでロックを聴くことと、毎日昼飯に通う神社で木漏れ日の写真を撮ることを楽しみにしていた。日々変わりなく過ぎていくが、少しだけ異なる日常が時折やってくる。今回は平山の姪である女子高生のニコ(中野有紗)がアパートへ押しかけてくる。

 ヴィム・ヴェンダース監督が日本で役所広司を主演に映画作ってると聞いたのは昨年の頭。小津作品に並々ならぬ執着を持つ監督のこと。小津映画のオマージュに溢れたものになるだろう。その時点で「監督、夢を叶えたんだな」というのが正直な思いだった。

 ただ、その先行した考えは、半分当たり、半分外れた。

 本作は概ね「小津らしい」作品には仕上がっていて、変わらぬ日常を生きる一人の男と、変わらないように見えながら、少しずつ変化していく周囲の人々。そして目に見えないような小さな決断を下して、再び変わらぬ日常へと向かう。
 そんなフォーマットはしっかり保っている。ただ、小津作品とは異なって役所広司が思いの外生々しい役柄なので、枯れた感じがない。にじみ出る生き生きした生の讃歌みたいなものを感じさせて、ここの部分は雰囲気が異なる。
 これは最初から役所広司を使う前提で本作が作られたため、彼に合わせた役作りになっていたからなのだろう。小津らしさは多少削れるが、役所広司の映画としてきちんと作られているので、それで良い。

 作品として考えるならば、日常の中で、ちょっとした違いが後を引くという話となる。何かが起こったとしても最初と終わりは変わらず、日常が続いていく。まるで[旅芸人の記録](1975)のような感じで、小津とアントニオーニを合わせたような感じ。
 それこそが作品の目的なので、この雰囲気に浸って心地よさを感じるならば本作はとても評価が高くなる。
 一方、この投げっぱなしの物語を基地悪いと感じる人もいるだろう。特に三浦友和と石川さゆりの下りは、あまりに変な物語である。わざわざ戸を開けて抱き合っているのを、覗き見る必要性は全くないし、そこで覗いていた人間をわざわざ探し出す必然性もない。突然始まる影踏みにおいては、全く無意味。
 このくだりに関してはもう少し作りようがあったとは思うのだが、出来すぎた夢という演出と考えるならば、この部分のリアリティのなさはむしろ狙いなのかもしれない。
 水面に石を投げその波紋が去って、湖面がまた静かになるまで。それを繰り返しつつ、読書と写真という目に見える形の分だけ、少し日常が変わっていく。そんな生活を描いたものとして見てみれば良いのだろう。

 とにかく役所広司が役所広司である映画とだけは言えるだろう。

牙狼-GARO- ハガネを継ぐ者

3話  クレアシティの破滅ノ門の開門が近づいた。開門を防ぐため番犬所から三人の騎士が派遣されたが、創磨は一人でこの街を守ると言い張っていたが、流牙が父のゴドウの剣を使うことにショックを受けていた。

 今回はホラーとの戦いは無く、魔戒騎士たちの葛藤と訓練で明け暮れた。生身で木刀を振り回すのはかなりの迫力。なにより全員よく動く。
 訓練でも手を抜くことなく、相手が怪我をしても攻撃する創磨に危機感を覚えるベテラン騎士のイグスは、他の魔戒騎士をこの街に常駐させようとするが、父が帰ってくるまで自分一人でこの街を守ると言う創磨に手を焼いている。このままでは世界の危機が迫っている中、一人の騎士の成長のために何もかもを失う賭に出ようという変な話の展開になりつつある。人手が足りないためにそうせざるを得ないということだろうか?
 流牙は破滅ノ門がある限り、いつかこの世はホラーに覆い尽くされるから、最終的に破滅ノ門を破壊する事を目的とすると言っていた。
NOCEBO/ノセボ
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B-PROJECT〜熱烈*ラブコール〜
B-PROJECT(3rd)
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wiki
17
読書
新仮面ライダーSpirits24
村枝賢一 (検索) <amazon> <楽天>
 暗黒空間で戦う村雨のゼクロスだが、仲間であるはずのアマテラスが変質していく。一方地上では大総統率いるデルザー軍団をバダンの残党が襲っていた。そんな中で動けない仮面ライダー達。

 話は複雑化しているが、とにかく話が全くすっきりせず、中途半端に展開するので、大変間延びしてしまっている。もはや物語の大意は掴めず、そこに描かれる戦いを眺めているしかできない状態になってる。
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王様戦隊キングオージャー

48話  グローディを倒しすことが出来た。だがそのためにジェラミーの永遠の命を使ってしまったため、究極の力が得られていないキングオージャーではダグデド・ドゥジャルダンを倒す事は出来なかった。しかしそんな時にみんなの前に現れたダグデドはこのチキューをまっさらにしてしまおうと言ってくる。

 敵はダグデド・ドゥジャルダン。宇宙で誰も対抗出来ない力を持つ。そしてカメジム。唯一残った宇蟲五道化の一人で、国民達の前に現れ、全員を殺害しようとする。
 一旦は手に入れた究極の力を手放してしまったキングオージャーに、ダグデド・ドゥジャルダンを倒す手立てはなく、それでも否応なく戦いはやってきてしまった。ここからは最後の戦いとなる。
 唯一の希望はヤンマがジェラミーのための擬似的な命を作れるかどうかだが、それも時間が必要だが、ダグデドはその時間を許さなかった。
 そのため絶望的な戦いを強いられる事になるのだが、この戦いの中で王達が選択したのは、全国民を宇宙に送り出し、その時間稼ぎで絶望的な戦いを行うというものだった。ラクレスはその脱出計画の指導者で、辛い立場にあったが、真実を知ってしまった国民は皆、チキューに残ることを選択した。ラクレスも心は同じで、全員でチキューに残ることを宣言。
 ラクレスの宣言の直後にカメジムが現れるが、更にその時に死の国からデズナラク8世がやってくる。凄い展開になってきたな。
<チキュー脱出計画だが、一応元の地球という逃げ込む場所はあるのはあるのだが、そこは無視か。>
VOL.9
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SISU/シス 不死身の男
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デイヴィッド・リンチ 幻想と混沌の美を求めて(2024) <A> <楽>
イアン・ネイサン
15
映画
ほの蒼き瞳(2022)
 1830年。ニューヨーク州ウェストポイントにある陸軍士官学校において士官候補生惨殺事件が起こった。軍は秘密裏にこの事件を調査するため、元刑事オーガスタス・ランドー(ベイル)が雇われる。非協力的な士官学生たちに阻まれるなか、オーガスタは他の士官とは毛色が違う分析好きな一人の若い士官エドガー(メリング)の協力を得共に事件の謎を追っていく。

 ルイス・ベイヤードの「陸軍士官学校の死」の映画化作品。主人公にクリスチャン・ベイルを使って、怪奇色満点の雰囲気も良い。公開でもやっていける内容と思うが、Netflixでの配信のみでの公開となった。割と地味な話なので、配信が丁度良いのかも。
 物語はオカルティックな雰囲気での捜査模様が展開される一種のゴシックホラー。19世紀のアメリカというのは、ゴシックホラーの本場の舞台で、まさしくエドガー・アラン・ポーっぽさがある。そんな雰囲気の中で、まさかバディ役に本当に若き日のポーが登場するのは出来すぎ。この事件が契機でポーがゴシックホラーを描き出すきっかけになるという意味があるんだろうな。
 ただ、雰囲気重視の作品のため、これと言って目新しい部分はないし、ベイルもあまり個性が出せてなかったかな?
 不気味な雰囲気は良い具合で、役者としての巧さは感じるが、ベイルでなければこの役演じられないというほどではない。結局雰囲気だけが突出して良かった作品だったか。

 ラストは結構意外性があったので、そこまでこの作品の雰囲気に浸れることが出来れば高評価にもなるだろう。伏線が今ひとつ分かりづらかったこともあって、私は少しはまりきれなかった感じだったけど。

新スタートレック(2nd)

19話  パシフィカで行われる連邦会議に出席する二人のアンティード星人を乗船させたエンタープライズ号。更にそこに全権大使としてディアナの母ラクサナも乗り合わせる。ラクサナはベタゾイド人特有の段階期という状態にあり、性的欲求が爆発していた。

 ディアナの母ラクサナによってエンタープライズ号が引っかき回される話。1st10話に登場して以来二回目の登場となるが、性格は相変わらず強烈で、しかも今回は発情状態ということで、アダルティな話が展開していく。
 今回はピカードにとっては受難の話となった。ピカードは性的な話題はムードが重要なため、直情的に迫られるのは苦手。直球で迫るラクサナに対してとにかく「いい加減にしてくれ」という表情が良い。データに救いを求めたりもしてる。
 ラクサナの追求を逃れるためにホロデッキに籠もるピカードは1st11話と同じハードボイルドな世界で私立探偵役になっているが、妙にはまってる。心休めるつもりで行ったものの、ホロデッキでも荒事に巻き込まれてしまって、これはこれで閉口してしまう。
 一方、同じようにラクサナに迫られたライカーは、ディアナにも責められてしまって、やはりホロデッキに逃げ込む。
 冒頭に出てきたアンティード星人を放っておいて話が展開していくのだが、最後の最後にラクサナによって、彼らがテロリストであることが明かされた。オチのためだけに出ていた訳か。
 全般的にコメディ色が強い話だった。こう言うのが一本あって良い。
<ベタゾイド人の特性を知って尚、「艦長には良い運動になる」と軽く返すポラスキー。なかなか洒落た言い回しだ。
 ライカーが娘と付き合っていることを知ってか知らずかライカーに迫るラクサナ。すげえ描写。>
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法廷遊戯
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Blu-ray1
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14
読書
生きている腸
海野十三 (検索) <amazon> <楽天>
 親の遺産で不自由なく暮らす医学生の吹矢隆二は、人間の腸の素晴らしさに気づき、自ら調合した薬品を用いて、死体から取り出した腸を生かし続けることが出来るようになった。医局の人間を買収し、死んだばかりの死体から腸を切り出し、それを保管していくのだが、生きている腸は徐々に感情のようなものを持ち始め…

 話としてはホラーに近いものがあるが、妙にコミカルな描写をしてるため、なんとも不思議な作品に仕上がっている。読んでいて気持ち悪くなるので読むのはお薦めしないが。
<A> <楽>

仮面ライダーガッチャード

22話  妙にウキウキしている蓮華の様子から、恋をしているのではないかと考えた宝太郎達は蓮華を追いかけるのだが、そこにはたくさんの人間を魅了する青年がいた。その信奉者には加治木までいた。

 敵はクロトー。グリオンの力を分け与えられてパワーアップし、マンティスマルガムに変身したのみならず、複数のケミーを取り込んでより強力なものとなった。そしてサーベルマルガム。クロトーをサポートするためにグリオンから派遣されたマルガム。
 人を魅了するという面白いケミー、ズキュンパイアにまつわる話。王冠型のケミーで、人に取り憑いてはその人物をカリスマ的な魅力を与え、その人物に魅了した人間の生体エネルギーを吸うという厄介なケミーだが、それを利用しようとしたグリオンがそれを野放しにして仮面ライダー達を妨害している。
 ミナトはグリオンの信用を得ようと服従しているが、とりあえずグリオンはミナトではなく冥黒三姉妹の方を信用しているよう。そもそも冥黒三姉妹はグリオンによって作られた存在だから。
<あれだけ熱心に推し活やってたのに、正体が分かった瞬間塩対応になる。蓮華は魅了されている時と冷静な時の性格の差が激しいな。>
VOL.4
<A> <楽>
夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく
<A> <楽>
ひろがるスカイ!プリキュア
プリキュア(20th)
<A> <楽>
wiki
11
映画
窓ぎわのトットちゃん(2023)
 あまりのお転婆すぎのため、小学校を退学になってしまった黒柳徹子、通称トットちゃん(大野りりあな)は、子どもの自主性を伸ばすというユニークな教育方針のトモエ学園に通い始めた。ここはトットちゃんのやることも認められるため、のびのびと学校生活を送ることが出来た。家族や優しい先生たち、個性豊かな同級生たちと楽しい日々を過ごしていたトットちゃんだが、時代はまさしく太平洋戦争のただ中へと突入していた。

 黒柳徹子が自らの幼少時代を描いた自伝小説で、今も尚売れ続けているベストセラーの「窓ぎわのトットちゃん」はこれまでにも何度か映像化はされているのだが、本作で初のアニメ化となった。
 原作は幼少の頃に読んでいて、物語はだいたい把握している。自伝小説だが、基本は反戦で平和を求める話だったと記憶している。
 それで予告を観る限り、概ねストレートな反戦と共生の物語だと分かった。
 あの予告では、ちょっと変わり者の主人公が障がいを持つ子どもと触れあっていくという内容にしか見えない。教科書的なものになってしまうだろうと思えたし、昔学校で習ったようなものを今更出されても気持ちが乗らない。

 …と、思っていたのだが、公開されてからの評判がやたらと良い。しかもその評判というのが、道徳の教科書的なものではないということで興味を持った。

 そして一見。

 評判の理由はよく分かった。かなり高水準にまとめられてる。
 本作には明確な目標がある。簡単に言えばそれは反戦映画と言うことなのだが、それをストレートには描こうとしない。
 この作品の最大特徴は、あくまでトットちゃんの視点で物事を見ていると言うことにある。幼児にとっては目に見える範囲だけが世界の全てで、戦争の渦中であっても、彼女に見えるのは周囲のことだけである。
 彼女が見てるのは、例えばそれまで普通にあった食事が貧相になっていたことだったり、遠くへ仕事に行ってしまった父が帰ってこなくなったり、少しずつ男の大人が街から少なくなったり。そして友だちの主張が変化していったり。そんなものを目の当たりにするだけで充分不便さを意識出来るし、戦争の悲惨さを見ることもできる。下手に説教じみたものを出さずにちゃんと戦争を描いている。ここまで徹底してやったのは本当に見事な作りだった。
 あくまで子ども目線というのは基本的に徹底されており、当時の日本ではつまはじきにされかけてる、少し外れた子ども達を、友だちとして見つめているトットちゃんの視点がとにかく素晴らしい。
 只唯一、一箇所だけ視点が変わるシーンはある。それがラストのトモエ学園の校長先生の一言。それまで穏やかな目線を崩さなかった校長が、燃える学園を見ながら、赤く光る目で一言呟く。あれは強烈な違和感を持たせるが、あれは同時に強いメッセージ性を持つ。平和を望むだけではない。誰もが同じように生きられる社会を目指すには、優しさよりも本当に強い意志が必要だというメッセージとなる
 あのシーンがあって、はっきり本作は閉じられることが分かる。彼の願いが未来に叶えられることを望んで。

王様戦隊キングオージャー

47話  不死のグローディを倒すため、ジェラミーの命をグローディに与えたが、そこでパワーアップしたグローディは再び神の怒りを起こそうとした。チキューの危機に際し、人命最優先で全てを救おうとする王達。

 敵はグローディ
 グローディによってゴッドセミの大軍が現れて17年前と同じく神の怒りが発動したが、今回は六国の王達が連合して、誰一人殺さないという固い信念の元に行動する。シュゴッダムは国にある全てのシュゴッドを使ってゴッドセミをできるだけ食い止め、ンコソパは全世界に通信で避難場所を指定する、イシャバーナは各国の怪我人の治療、トウフは国内全ての食料の持ち出し、ゴッカンは囚人達を用いての避難誘導、そしてバグナラクは地下を開放して避難民を受け入れる。これらの連携の結果、予定通り全ての人を殺さずに民を避難させられた。
 更に避難を行う中で、ラクレスが献身的に働き、国民達にその思いを伝えることが出来、王としての責任を果たしているのも見所。
 結局思い通りにならなかったことに怒ったグローディは巨大化して星を破壊しようとするが、ゴッドキングオージャーの戦いの末、グローディは撃破され、命を奪うことに成功。
 これで宇蟲五道化は全て消え、後はダグデド・ドゥジャルダンだけとなった。
VOL.9
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キリエのうた
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20世紀最高の映画100作品(2023) <A> <楽>
古澤 利夫
07
読書
亜人ちゃんは語りたい8
ペトス (検索) <amazon> <楽天>
 高橋は改めて町に対して自分の思いを伝え、振られてしまった町は気持ちを切り替え新しい道へと歩み出そうとしていた。そんな町に対して仲間達は応援のために集まってくる。一方高橋は、佐藤先生と少しだけ進み出そうとしていた。

 少しだけ話は展開中。前巻末で世界の危機が訪れるみたいなことが起こっていたが、あっという間に元通り。あっけないオチだったが、これは、認識によって世界が変化する際、世界は元に戻ろうとするという、著者なりのホメオスタシスの解釈なのだろう。
 いずれにせよ、話はだいぶ進んでいる。そろそろ畳もうとしている感じ。
<A> <楽>

新スタートレック(2nd)

18話  植民惑星のないはずのファイカス星域から、古い地球のコードを使ったSOS信号を受信したエンタープライズ号はそこに急行するが、そこには連邦にも属しない古い地球人達が独自に作り上げていたコロニーがあった。丁度その時、ウォーフはクリンゴン人の子どもがかかる伝染病に罹患してしまう。

 本作のメインとなるファーストコンタクトものとなるが、ちょっと捻っていて、古い地球人とのコンタクトになっているのが面白いところ。文明が隔絶しているため、まず調査でライカーが向かうが、そこはまるで中世のような暮らしをしていた。それで帰還する際、家畜とかもエンタープライズ号に転送してしまった。
 そして更にもう一つの惑星で、今度は科学力の進んだ文明との接触が起こり、そこで二つの文明を結び合わせることで安定した文明を形作る。多分これは互いに受け入れ合うことで新しい社会を作るというポストモダン的考えによるものだろう。上手くいってるかどうかはともかく、それも含めてリアリティかな?
 この話ではウォーフがクリンゴン人にしかかからない病気にかかってしまい、それを恥じたウォーフはポラスキーと取引して自分の過去の話をしていた。メインストーリーにあまり絡まなかったのが少々残念。
 性格のきつい女性と出会ったピカードはまんざらでもない様子で、そう言う女性がストライクゾーンらしい。ちなみにその女性をライカーが口説いていた。意外に女性の趣味は似ているのかな?
<ファイカス星域へと出発したのは22世紀で、第三次世界大戦後という。本作の設定では第三次大戦は21世紀に行われたことになるので、少し設定が異なっている。
 ライカーを送り込んだらすぐに転送するように命令するピカード。下で揉めてるんだったら、ちゃんと話を聞くべきだろうに。
 ライカーは女性を口説いたその直後でダイアナと会話をしているが、怖くないのだろうか?>
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー
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CCP ミドルサイズシリーズ ゴジラEX 第1弾 煙突ヘドラ
06
読書
童貞
夢野久作 (検索) <amazon> <楽天>
 これまでの人生、ピアノ以外何もしてなかった昂作は、肺病にかかり死を待つばかりとなった。死ぬ前に童貞を捨てようと思い立ち、そんな彼の元に逃げてきた女性がおり、彼女の言うがまま警察に嘘をついて彼女を逃がしてやる。

 全編ただやるせないだけの物語。短編ながら、次々に新しい事態が始まってめまぐるしく展開していく。スピード感あふれるのだが、なんのオチもなく終わるという投げっぱなしの物語。逆にそれが面白い。
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牙狼-GARO- ハガネを継ぐ者

2話  魔戒法師のコヨリに誘われクレアシティに到着した道外流牙の前に現れたのはこの街を守護する魔戒騎士の白羽創磨だった。この町は一人で守ると言う創磨だが、破滅ノ門の開門が近づいているこの街ではホラーの出現頻度が極端に上がっているという事実が指摘されており、流牙以外にもハガネの魔戒騎士たちが集まりつつあった。

 敵はルカルゴル。恐喝を受けて半殺しになった男に憑依したホラー。ホラー態はカタツムリの化身のような姿となり、両手に装着したカタツムリの殻を盾として用いて、口から火を吐いて攻撃する。
 クレアシティの謎の一端が明かされる。この街では本来ホラーになるほどの因果がなくても、ホラーになってしまうと言う。それこそが破滅ノ門の影響だと考えられている。
 前回ラストで登場したハガネの騎士の白羽創磨だが、一匹狼を気取り、黄金騎士の流牙でさえ下に見るという不遜さを表している。魔戒騎士である失踪した父に対する思いが強いようだが、自信のなさも窺わせられる。なりふり構わずホラーに斬りかかった結果、一般人に被害を及ぼしそうになり、それを流牙に指摘された際は激しく動揺していた。
 そんな創磨に対して余裕を見せつける流牙。流石だいぶベテランになったことを窺わせている。ラストで創磨の父によって剣技を教わったことを語っている。この街には何らかの因縁があると言うことらしい。
 そして他の魔戒騎士達も集まり始めている。三人いるが、全員魔戒騎士としては最も基本のハガネの騎士とのこと。中には仮面ライダーゴースト=天空寺タケル役の西銘駿もいる。
クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男
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映画技術入門(2023) <A> <楽>
高良 和秀
04
映画
ほかげ
 終戦後しばし。焼け残った小さな居酒屋に1人で住む女(趣里)がいた。飲み屋の体裁はあったものの、そこは生きるために身体を売るための小屋だった。ある日、焼け跡から一人の少年が食べ物を盗みに来て、何故か居心地が良かったために店に居座るようになってしまう。そんな中でも日は過ぎ、女を抱きに復員兵がやってきたり、少年に仕事を持ってきた男(遠山未來)がやってきたり…

 近年の塚本晋也監督は昔と大きく変わった感じがある。特に2014年の『野火』からは顕著で、これまでのエンターテインメント性から、むしろ人間の内面に深く踏み入ろうとしていることが窺える。『野火』は太平洋戦争、『斬、』は幕末、そして本作は戦後というはっきりした時代の中の出来事として描いたことで、はっきりリアリティへの指向が見られるようになった。
 時代のリアリティ。それは「後悔」であることが監督の方向性であったのだろう。ただしそれは単純な自己憐憫でも偽悪でも終わらせない。そこに生きた人間が、その場で感じた後悔と、そこから一歩進めることをテーマにしてる感じがある。
 残酷な行為を無理矢理やされる場合、人の心は大きく傷つく。そして傷ついた心を癒やすには大変時間がかかるし、それ以上に治らない可能性もある。それは『野火』の場合は実生活に戻った後の田村が見つめている炎だったし、『斬、』は斬ってしまったという事実に直面した都築はもう動けなくなってしまい、そこからもう一歩を踏み出すまで。
 前2作は、最後に主人公は傷を癒やすこともなく、ただ過去に責められたまま行き続けることとなっていたが、本作ではもう一歩それを進め、けじめの部分まで描こうとしていたようでもある。
 そのけじめとは何か。

 本作は終戦後を舞台にして、一人の少年が見た大人達を描いている。彼が見る大人は皆一様に戦争で精神を傷つけられて病んでいる。最初に登場した河野宏紀演じる復員兵の過去は明かされていないが、戦争によって完全に無気力に陥っていて、完全に未来を諦めきっている。ただ女を抱こうとする時だけ精気がみなぎり、それで女を無理矢理抱こうとする。これは生きようとする気力を作り出そうとする行為だろうが、それは他人を傷つけるだけだった。次に現れる、森山未來演じるテキ屋で、彼も復員兵で自分が戦争で無理な命令で戦友を殺した事をずっと気に病んでいるそして敢えてかつての上官の家の近くをうろつくばかり。そして最初に登場する趣里演じる女は、戦争で家族を失ったことをずっと悔やんでいながら、それでも商売で男に抱かれ続けている。
 そんな彼らを見つめている少年は、彼らの運命を見る狂言回しのような役割を担う。
 物語は淡々として流れ、誰も救われないまま終局を迎える。そのため一見虚しい話となってしまう。
 ただ、要所要所に、決着を示す描写が出てくるのが本作の特徴で、そこが前二作とは異なる。一番分かりやすいのが遠山未来の復員兵で、彼は元の上官に向かって銃を撃ち、自らが行ってきた所業の責任を取らせている。その際拳銃を撃つのが印象的だった。
 劇中、他にも銃が出てくることが何度かある。少年が河野宏紀の復員兵に突きつけるのが印象的だが、他にも銃声として何度か聞こえてくる。特にラストの銃声は、女が自らに決着を付けた音として印象深い。
 その銃声一発一発が、一人一人の人間の決着を描いたものだとしたら。ただ鳴り響くだけに聞こえた何発もの銃声が、それぞれ誰かの人生の決着を付けたものと考えるならば、それは重い響きとなっていく。

 直接的な描写はしないものの、病んでしまった人間が自分なりに決着を付けた話というものを本作では描こうとしていたと考える事も出来る。その意味では確かに一歩踏み出した作品と言っても良かろう。

王様戦隊キングオージャー

46話  ミノンガンが倒された後、今度はグローディが現れた。まるで殺してくれと言わんばかりの挑発に、命を刈る王の証の力を得たヒメノが対峙する。見事グローディを殺したはずが、何故か生き残り、姿を消してしまう。

 敵はグローディ
 前回でカグラギとリタの王の証の力が発動したが、開始時点でもうヒメノが能力に目覚めている。そして今回はジェラミーの能力が発動する。この二人の能力は合わせ鏡のようで、ヒメノが命を刈る力、ジェラミーが命を与える力だった。前回のカグラギとリタの関係と同じか。
 ヒメノの王の証の力を発動させ、一度は倒れたグローディだが、すぐに起き上がる。実はグローディは既に死んでおり、ダグデド・ドゥジャルダンによってかりそめの命が与えられているだけの存在である事が明かされた。
 このままではグローディは殺す事は出来ない。それで考えた作戦は、ジェラミーの持つ永遠の命の力を用いて一度グローディに命を与えた上で、改めて殺すというものだった。
 だが、その作戦によって命を与えられたグローディは極端に力を増してしまい、かつての神の怒りの時と同じくグローディは多量のセミシュゴッド呼び出している。
 医者としてヒメノは、命を弄ぶことを極端に嫌う一方、両親を生き返らせたいという強い願いを持っている。対して望まぬまま不老の能力を与えられてしまったジェラミーは、その力の使い道について悩む。ヒメノの結論は、「死の克服は医療の夢じゃない。」だった。「生を全うするために医療はある。死があるから生きる事は美しい」とのこと。不老不死について真面目に考える内容で、戦隊ものでこんな深いテーマを扱うとは驚きである。
VOL.9
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北極百貨店のコンシェルジュさん
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VOL.4
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02
読書
BEASTARS5
板垣巴留 (検索) <amazon> <楽天>
 隕石祭の夜、ハルが誘拐された。それを知ったレゴシとルイは双方独自に調査を開始し、彼女をさらったのはライオンだけで構成される暴力団組織シシ組であることを突き止める。このままではハルは食われてしまう。非常事態を前にレゴシは…

 これまでグジグジと悩むだけで一向に弾けないレゴシだったが、ここで完全に暴力に目覚める。暴力団相手に殴り込みとか、どこの不良漫画だ?という感じだが、チャンピオンコミックは結構そう言う展開多かった事を思い出した。
 レゴシとハルは完全にヒーローとヒロインの構図になってるが、それとは別にルイの物語もなかなか見せてくれる。
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新スタートレック(2nd)

17話  エンタープライズ号はパルサー調査のためイプシロン9星域に向かっていたが、ピカードは急な心臓手術をうけることとなり、アカデミーの入試試験を受けるウェスリーと共に第515宇宙基地に向かうこととなった。そんな中、緊急通信を受けたエンタープライズ号は、救出へと向かう。

 ピカード不在の中、艦長代理となったライカーが活躍する話。ライカー一人だと途端にオリジナル版である「スタートレック宇宙大作戦」のカーク船長っぽくなるのが面白い。それでもピカードの薫陶を受けているためか、ちゃんと抑えに回るキャラもいる。何故かそれがクリンゴン人のウォーフというのが皮肉。
 ライカーは故障したパクレド人宇宙船の修理のためにラフォージを送り込むが、そこで拉致されてしまう。パクレド人は異星人を捕らえてはその技術を自分たちのものにしてしまう種族だったとのこと。ライカーの機転で隠しメッセージをラフォージに届けて事なきを得たが、ギリギリだった。これもオリジナル版っぽさ満載。
 今回ピカードが艦を離れたのは心臓手術だったが、それは若い頃やんちゃをして心臓を刺されたことからとのこと。ウェスリー相手にちょっとした武勇伝を語るのはちょい悪の大人っぽさだな。
 第1期1st18話で試験を受けて落ちてしまったウェスリーが再度の試験を受けるが、これに関しては全く問題なく合格。ただ、これで試験の合格というわけではないらしい。
<光速船を作れる文明を持った種族が未開人みたいに扱われてる事自体がおかしいのだが。ライカー舐めすぎ。
 ウェスリーがクリンゴン人が連邦に加盟したという台詞があったが、確かこの時点では不可侵条約を結んでるだけでは?
 ピカードの手術を行う医師は真っ赤な手術着を着ていた。なんだろうなこの「まさかの時の」感は。
 ピカードの心臓手術を行ったのはポラスキーだった。随分お早いお着きで。>
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ウォーキング・デッド コンプリート・コレクション
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星屑テレパス
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wiki
01
映画
アルコール先生お好みの気晴らし
 バーで飲み始めたチャーリーは酔っ払ったまま外に出て美しい女性と出会い、彼女に言い寄る。しかし彼女の父親がやってきたのを見てすぐさまバーに戻って飲みながら、女性がどこに行くのかを探していく。

 チャップリンの才能を遺憾なく示した作品として有名になった作品で、山型帽子にドタ靴というチャップリンのあの格好はこの作品のヒットで確立された。
 チャップリンの初期作品の特徴は、空気を全く読まない主人公が自分の倫理に素直に従って行動するというものとなる。つまり一般常識からは離れているが、独自のパターンを持った人物のことである。
 その中には酒を飲んだり、自分を馬鹿にする人間に殴りかかったり、仕事上の上司であろうと気に食わないとすぐに殴るというパターンで、ナンセンスギャグなのだが、それを最も上手く使ったのがチャップリンの存在感だろう。
 これは単なる笑いでは無く、鬱屈した思いを発散させてくれるものなので、観て笑ってすっきりするという、良い意味で痛快な話になってる。空気を読まない主人公だからこそできる笑いというのがあることを世界に示している。
 この姿勢はずっとチャップリンが持ち続けた姿勢でもある。その原点と考えれば良い。
 本作は当時最も有名な俳優であるロスコー・アーバックルが共演しているが、初期のハリウッド映画は結構混沌としていたことが分かる。

仮面ライダーガッチャード

20話  スパナの師匠である鏡花がキッチンいちのせ連合に新しいドライバーを持ってきた。これはスパナのためにドライバーなのだが、もしスパナが黒い炎に飲み込まれたら一生仮面ライダーにはなれないと語る。みんなにスパナが炎に飲み込まれないように注意するように語る。一方、そのスパナの前には死んだはずの両親が現れていた。

 敵はエンジェルマルガム。グリオンが作り出した強力なマルガムで、死者にかりそめの命を与えて蘇らせる力を持つ。そしてウィールマルガム。両親が死んでいることを思い出した黒鋼スパナがマッドウィールの黒い炎に飲み込まれて変身したマルガム。
 前回のりんねに続きスパナが仮面ライダーに変身する話の前編。最初は嫌味で強力な錬金術師として登場していたにもかかわらず、マルガムの強力化についていけず、あっという間に弱体化してしまっていた。それを跳ね返すためには仮面ライダーになるしかないと考えていたのだが、師匠の鏡花がドライバーを完成させずにいて、ずっとやきもきしていた。
 実はスパナには幼少時に目の前に両親を殺された記憶があり、その記憶が蘇ると、自らの中にある黒い炎に自らが焼き尽くされてしまうのだそうだ。その記憶を鏡花が錬金術で忘れさせていた。
 グリオンの意を受けたエンジェルマルガムはスパナの目前で両親を一度蘇らせた上で、敢えて殺害現場を見せてその事実を突きつける。
 絶望したスパナはマッドウィールケミーと合体してウィールマルガムにさせられてしまった。
 そして自らの後輩がこんな姿にされているのに黙って見ているミナトの姿もあり。
 今回は宝太郎はあんまり活躍してないが、これまで二回の戦いを経てファイヤーガッチャードの力を使いこなしている。一方のりんねはマジェードの力をまだ使いこなしてはいない。その対比もあり。
<スパナは顔に大怪我をしているのだが、一切血が流れてない。錬金術の力なのか?>
VOL.3
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白鍵と黒鍵の間に
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Color of Film ストーリーを語るカラーパレット(2023) <A> <楽>
チャールズ・ブラメスコ