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30 |
読書 |
闇に潜む顎
近所に引っ越してきたスタークという男と友だちとなった“わたし”。博識なスタークの魅力に捕らわれてしまうのだが、何故か近所の動物たちが次々と消えていく。更にスターク家の屋根裏から妙な音が聞こえるようになっていく。
ストーリーはとても単純だが、その分ビジュアル的な話で、このままB級映画の脚本になりそうな話。 |
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35話 |
三日の間にプリシャスとスペースドラゴンの攻略を強いられる事になったリュウソウジャー。だがあまりに強力なスペースドラゴンとそれを使役するプリシャスに自分の技をコピーされたことにコウはショックを受けていた。長老は真の力を得るために試練の塔に登ることを命じた。
敵はスペースドラゴン。
騎士竜の真の力の覚醒が描かれる。騎士竜はこれまでに陸のキシリュウオー、海のキシリュウオーネプチューン、ヨクリュウオーの三体が登場したが、彼らが合体しなければならない。その合体のための試練となる。そして登場したのがキングキシリュウオーとなる。
リュウソウジャーそれぞれに試練が与えられるが、何故かコウだけ試練が与えられない。それはコウの心の問題と言うが、そもそもキシリュウオーとヨクリュウオーはコウ一人でもなんとかなるため、コウだけの問題だったりする。ここまで一人に全部負わせる作品だったんだ。ちなみにあとカナロがいれば全部OKになるので、二人で全部なんとかなる。
<プリシャスにコピーされた技で敗北してしまったコウに、力量を上げて戦えというメルト。単純に別な技を使えば良いような気もするが?最強必殺技が必要なら、少なくともその指摘は誰かがしてほしい。
試練の塔でコウの前に敵が現れないのは自分が最強だと思い込んでるからと言われたが、さっき負けたばかりなのになんでそう思ってるんだろう?
ギリギリに間に合ったコウはプリシャスに向かって「待て」と言っていたけど、ここはやっぱり出来ればビルの屋上からとか見下ろして「待てい!」と上から目線で言うべきだろう。細かいところでお約束を外すのが困る。
スペースドラゴンにジャイアントスイングをしかけるキングキシリュウオー。周囲のビルを巻き込んでるのが相当迷惑だ。> |
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29 |
映画 |
映画の対立 |
チャイナタウン |
ポランスキー監督 VS ダナウェイ |
アメリカの災難 |
デヴィッド・O・ラッセル VS リリー・トムリン |
何がジェーンに起ったか? |
ベティ・デイヴィス VS ジョーン・クロフォード |
ターミネーター4 |
クリスチャン・ベール VS シェーン・ハールバット |
ハロー・ドーリー! |
ウォルター・マッソー VS バーブラ・ストライサンド |
スコア |
マーロン・ブランド VS フランク・オズ |
ウォール街 |
ション・ヤング VS ダリル・ハンナ&オリバー・ストーン |
ピンクの豹(シリーズ) |
ピーター・セラーズ VS ブレイク・エドワーズ |
トワイライト(シリーズ) |
クリスティン・スチュワート VS ロバート・パティンソン |
野郎どもと女たち |
フランク・シナトラ VS マーロン・ブランド |
ゾディアック |
ジェイク・ギレンホール VS デヴィッド・フィンチャー |
Maidstone |
リップ・トーン VS ノーマン・メイラー |
チャーリーズ・エンジェル |
ビル・マーレイ VS ルーシー・リュー |
エニイ・ギブン・サンデー |
LLクールJ VS ジェイミー・フォックス |
愛と追憶の日々 |
デブラ・ウィンガー VS シャーリー・マクレーン |
セックス・アンド・シティ2 |
サラ・ジェシカ・ジョーンズ VS キム・カトラル |
スリー・キングス |
デヴィッド・O・ラッセル VS ジョージ・クルーニー |
アメリカン・ヒストリーX |
エドワード・ノートン VS トニー・ケイ |
イージー・ライダー |
デニス・ホッパー VS リップ・ホーン |
アギーレ 神の怒り |
ヴェルナー・ヘルツォーク VS クラウス・キンスキー |
The 20 most awkward on-set movie arguments to make you cringe |
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読書 |
闇に潜む顎
近所に引っ越してきたスタークという男と友だちとなった“わたし”。博識なスタークの魅力に捕らわれてしまうのだが、何故か近所の動物たちが次々と消えていく。更にスターク家の屋根裏から妙な音が聞こえるようになっていく。
ストーリーはとても単純だが、その分ビジュアル的な話で、このままB級映画の脚本になりそうな話。 |
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27 |
映画 |
記憶にございません!(2019) |
史上最悪の総理と言われた黒田啓介(中井貴一)は演説中に市民から投げつけられた石が頭に当たってしまい、記憶を失ってしまう。入院先の病院から逃げ出して何も分からず町を彷徨っていた黒田を保護した秘書官の井坂(ディーン・フジオカ)と黒田聡子(石田ゆり子)だが、二人は記憶を失ったままの黒田を上手く使ってこの難局を乗り切ろうと考える。だがその渦中にいる黒田自身は一から政治を学び直したいと言い始めてしまう。
これまで脚本家・演出家・監督としてテレビ、舞台、映画とマルチに活躍をしている三谷監督。映画ではこれまで数々のジャンルの作品を作ってきたが、最新作として選んだのは、これまで手を出してこなかった政治劇だった。
どことなく今の日本を思わせるような政治の世界が舞台で、“偉くなること”だけを目的として、そのためにあらゆる犠牲を払ってきた男が、本当の政治家とは?と考えを巡らせるようになるという話。
いわゆる裸の王様タイプの作品で、割とコメディでは定番作品ともいえるだろう。本作もコメディ調で話が展開する。そのため極端に話が政治的に深くなることはないし、複雑な経済問題や三権分立などには手を触れず、総理の資質についてのみを話の中心にしてる。
でもその軽さが作品にははまっている。
本作は深刻な問題を考えたりするのではなく、政治の初歩をコメディタッチで伝えるものでもあって、軽快さと深刻さのギャップがほどよいさじ加減。実際政治劇というのはこの程度でも充分である。単純さの中にこそ真理があり、その大切な部分さえつんで、そこから政治を学べば良い。
それで結局“正しい”政治とは何かと言えば、純粋に国民のために働くということ。ここさえぶれなければ、あとはどんな風に作っても大丈夫。あとはコメディとして笑わせてくれればそれで良いのだし、本作はその部分はきちんとクリアしてる。
だからこれ以上を求める事は必要ない。これでいいのだ。
三谷組総出演と行った感じの出演者も安定してるけど、ところどころで「なんで個々にこんな人が?」という場合もあって、最後のスタッフロールで驚いたりもした。そんな驚きもあるので、少々点数はかさ上げ。 |
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21話 |
イージスに入社したいという青年田崎がやってきた。その熱意が買われて試験採用されることになった。指導係としてヒロユキがつくことになったが、田崎の宇宙人に対する憎しみに少々危惧を覚えていた。
敵は幽霊怪人ゴース星人。地球で細々と生活していた宇宙人だったが、育てていたパンドンが大きくなりすぎたため、そろそろ地球を出ようとしていたところを宇宙人を憎む田崎に見つかってしまう。そして双頭怪獣パンドン。ゴース星人に育てられた怪獣で、親代わりのゴース星人がピンチになった時に救おうとして現れる。
主人公の後輩が現れる話。過去ゼットンが暴れた際、足下の家に住んでいた人物で、母親が大怪我をしてしまったことから宇宙人に対する憎しみのままイージスに入社した。だが実際には裏で動いた霧崎に操られるまま。
地球を守るためには宇宙人は抹殺すべきと言う考えは人種差別そのまんま。しかし憎しみのあまり宇宙人を殺すことは、その血族の復讐を呼んでしまうという、ある種当然の帰結となった。“人を呪わば穴二つ”を素でやった話なので大変重めの話に仕上がった。
今回は親を助けようと奮闘する怪獣を助けようとするヒロユキとタイガだが、その思いが報われることはなかった。
トレギアの次の目的は、何かを地球に呼び寄せること。今回はそのために必要な地底爆弾を使うための作戦だった。その何かは現時点では不明。今まで登場したものなのか、それとも新しいキャラが登場なのか?
<ゴース星人は良い宇宙人だというオチではあったが、地底爆弾まで用意していたという側面もあった。> |
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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ Blu-ray BOX Flagship Edition |
<A> |
<楽> |
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26 |
読書 |
妖蛆の館
この世ならぬ何処かの時空。ある老人が夜な夜な催す祝宴。毎晩多くの人々が加わるが、その一部はどこかに姿を消してしまう。その事に気づいた“わたし”はそれに疑問を覚えて館に乗り込むのだが…
おそらくはハイパーボリア時代の話で、老人というのはエイボンという名前なのだろう。この地は宇宙の深淵とつながっており、そのために不安定な土地となっている。やがて地上から消えていくその土地の崩壊が始まった時の話だと思われる。 |
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12話 |
暴走マギアの原因は飛電インテリジェンスにあるとして、警察の立ち入り検査が始まった。現在新型プログライズキーを制作中のラボにも警察の手が伸びるが、そこに現れたのは旧型の探偵型ヒューマギアのワズ・ナゾートクだった。伝説のヒューマギア探偵の薦めで或人が社長室から逃亡して、立ち入り検査を少しだけ遅らせることが出来た。
敵はドードーマギア改。本人曰く暗殺ヒューマギアの完成態で、滅亡迅雷ネットから独立して更なる暴走状態になり、滅と迅に襲いかかる。
会社の危機を救ったのはワズ・ナゾートクというヒューマギアだった。彼の捜査能力を信じた或人はわざと逃亡劇を演じるので、今回は主人公は全く活躍してない。
イズは旧型であるワズの事を最後まで信用しておらず、そのためワズの行いを全部悪く或人に伝えているけど、なんだか随分人間っぽい反応にも見える。
一方滅亡迅雷ネットの方にも不協和音があって、4体目の暗殺ヒューマギアが反乱を起こした。既に仮面ライダー迅および滅を超える力を手に入れており、既に戦ってラーニングを終えたゼロワンとバルカンも全く相手にしてない。
そんなドードーマギア改に対抗するため新たなゼロワンシャイニングホッパーが登場。登場したところで終わったけど。 |
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23 |
映画 |
ジョーカー(2019) |
ゴッサム・シティに暮らすサンドイッチマンのピエロのアルバイトをしながらスタンダップコメディアンを目指すアーサー・フレック(フェニックス)。だが人を喜ばしたいという努力は空回りばかりで、仕事仲間からも馬鹿にされ、町の不良にはボロボロにされてしまう。そんなある日、地下鉄で絡まれてしまったアーサーはたまたまその時に持っていた銃を暴発させて相手を殺してしまう。
ジャスティス・リーグ(2017)につながることになるDCの新シリーズは、王道から少々離れて多様性を持たせながら現在展開中。いろんなヒーローや悪役ヴィランを多角的に捉える形へと変化している。本作はバットマンの敵役となるジョーカーの誕生秘話となる。
バットマンに限らないが、アメコミの大部分は複数の作家によって描かれるため、同一キャラでも作家によってだいぶ違った描かれ方をするのが特徴となる。
本作の主人公であるジョーカーもシリーズ毎に描かれ方が違っている。
実はコミックでもジョーカーになる前の人間時代は複数描かれており、場合によっては名前さえも違っている。コミックのみならず映画でもティム・バートン監督のバットマン(1989)の場合はニコルソン演じたジョーカーはジャックという名前だし、本作のアーサーとはジョーカーのなり方も全く異なっている。
そのどれが正しくてどれが間違っているかではなく、そういう謎めいたキャラクターであると受け取れば良い。
だから本作のアーサーというキャラもジョーカーの要素の一つである。
それを飲み込んだ上で本作について語っていこう。
本作はジョーカーの誕生を描く話となるが、肝心のヒーローとなるはずのバットマンが一切登場しない。バットマンが現れるのはもっとずっと後なので、それは当然だが、ヴィランの誕生に際し、一切のヒーローが登場しないというのはかなり異色である。
これはよく言われることだが、テレビシリーズにおいては、ヒーローは単独では存在しない。悪を行うヴィランに対抗するために正義の使者としてヒーローが存在するためだ。ヒーローがヒーローたり得るためには、前提条件として悪を行う存在が不可欠となるのだ。
一方悪は単独で存在できる。それがヒーローに倒される前提であったとしても、ヒーローに先行できるのは大きな強み。そこに目を付けたのは本作のユニークさと言えるだろう。
ではどんな誕生を描くのか。
ヴィランは基本的に悪の存在だが、その悪を生み出す過程は様々。何かの目的のために莫大な金が必要なので、手っ取り早く金を得るためだったり、破壊そのものに快感を覚えていたり、世界征服という妄想的な思いを抱いたり、あるいは理屈はなく、ただそうしないといけないという使命感からなされる場合がある。
そのどの要素もジョーカーらしいモチベーションだが、本作はそこにもう一つ違う要素を入れてみた。
それは、底辺の人間のために立ち上がる革命家としての悪である。
本作ではアーサー自身が精神障害を持っており、多量の薬を服用しているし、カウンセリングにも通っている。その母も明らかに精神的には病んでいたし、そんな母を甲斐甲斐しく面倒を看ていた。稼ぎはアーサーがしている慰問と宣伝活動だけで、とても侘しいギリギリの生活である。
これは何もアーサーに限っていない。ゴッサム・シティに住む人々の現実である。巨大産業を保有するウェイン財団に関わる人々は多くの金を得ているが、多くの人々は貧困にあえぐ。教育水準も高くないらしく、若年層の犯罪が横行し、警察もそれを取り締まろうとしていない。選挙活動を始めたウェインはテレビでは弱者救済を訴えるが、現状シティは福祉の予算を次々に打ち切っている。そして娯楽と呼べるものはテレビくらいしか無くなってしまってる。
そんなやるせない社会を背景に、貧者のストレスは高まっており、爆発寸前に来ている。何かのきっかけがあれば、いつでも暴動が起きる可能性があった。
彼らが求めていたのは自分たちを導いてくれるリーダーでありヒーローだった。正確に言えばヒーローである必要はなく、ただきっかけがほしかった。
アーサーは自分では全く自覚していなかったが、初めて自らの意思で殺人という一線を越えてしまったためにヒーローとなっていく。
アーサーがなったジョーカーというのは、元々がヴィランではなかった。むしろ貧しい市民の代弁者としてのヒーローだったのだ。
ヴィランの誕生を描く話のはずが、何故かヒーローの誕生になってしまっているのが本作の面白いところだ。
だがこのヒーロー像はかなり危うい。ここにおいてアーサーは祭り上げられたヒーローへと変貌する。それは本人の望まぬ形でのヒーローだし、それにこの場合、彼は象徴的存在である。
この象徴的存在というのが本作におけるジョーカーの最大の特徴だろう。本人の持つ悪のヒーロー性ではなく、他の人たちから祭り上げられた存在であり、悪の象徴ではあっても、アンチヒーローやヴィランではない。実際ウェイン家を襲ってブルースの両親を殺したのはアーサーではなかった。ピエロの格好をして悪を成す存在がジョーカーと呼ばれるようになるのだ。
これは非常に現代的視点である。特にネット世代には、一つの指向性を与えられた緩やかなネットワークを形成する。このようなものをアノニマスと言うのだが、ここでのジョーカーはまさに象徴的存在で、誰とも分からないぬ構成員の行為がアーサー=ジョーカーの犯罪にされてしまう。結果、ジョーカーという虚像だけが大きくなっていくことになる。ジョーカーは世界中のどこにでもいて、いつでも爆発する用意できているというのは結構恐怖となる。
このストーリー展開は、スコセッシ監督の傑作タクシードライバー(1976)およびキング・オブ・コメディ(1983)の2作品に共通するものでもある。作り手であるフィリップス監督自身もそれを意識していたのは確かで、だからこそデ・ニーロの起用なんて事をしたんだろう。
それに加えてアノニマス的な先導者としてのアーサーの姿はネットワーク(1976)にも通じる。完全に70年代の価値観で作られているのも特徴的だ。
この70年代映画を強引に引用するならば、本作は社会福祉の必要性を端的に示しているものでもある。社会福祉は単なる弱者救済のためじゃないのだ。市民生活を安定させるためには必ず必要だと言うことをしっかり示してくれている。
ただ、このような存在が果たして「バットマン」のジョーカーたり得るのか?
たり得るからこそ映画になってるのだが、少なくとも私が思う、強烈な個性を持ち、何者かに飢えてギラギラした姿はここにはなく、虚像としてのジョーカーでは少々燃焼不足と言った感があって、それでちょっとだけ点数が落ちた。 |
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9話 |
死者の国からブランディを取り返すことが出来た。一方ブランディを手に入れられなかったルビーとケリーに入った悪霊は生き残るために策を練っていた。
ブランディは取り戻せたが、現実世界の肉体に別な魂が入っているケリーは未だ取り返せずにいる状態。
ケリーを取り戻すためにはケリーの肉体の魂を追い出す必要があって、それでルビーの家に向かうアッシュ。ブルホとして魔界の扉を閉じようとするパブロ。そして魔界の裏切り者となってしまってブランディも手に入れられなかったルビーは生き残るために様々な策を弄している。ただ、それ以前に死んだはずのブランディが生き返ってしまったので、彼女を確保すれば良かっただけ。
先に示されていたが、ブランディこそがキーパーソンらしいが、一体彼女の何が魔界と現実世界をつなぐのかが分からないところが問題。とりあえず彼女の抑止力は一切関係なくルビーはあっけなく殺されてしまい、悪霊の親玉がこの世界にやってきてしまった。
家にいるブランディを悪霊が襲うシーンはまさに『死霊のはらわた』1作目のカメラワークで、自分の左手と戦うのは『2』から。この遊び心がたまらん。
<悪趣味な描写が目白押しの本作だが、吐いてるシーンは苦手だ。やたら多いのが困ってしまう。
全身血まみれのキャリー状態のブランディがパブロと会った瞬間に言った言葉は「大丈夫」だった。普通の女子高生がここまで図太くなるのか。> |
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22 |
読書 |
シドニアの騎士14
いくつもの人間に融合していた落合の意思は、館長の小林を撃ち、融合個体“かなた”の残された肉体を乗っ取った上でシドニアに対し宣戦布告して去って行った。危機感を覚えた残されたシドニア上層部はレム星系への移民を急ぐことにしたが、二手に分かれてレム星系へ向かった移民船はそれぞれ奇居子に襲われてしまう。
これまで何匹もの腺虫の中で時期を待っていた落合が満を持して登場。奇居子だけでなく、落合という最強の個体も敵となった。一方、レム聖域への移民計画は続いているが、長道がシドニア防衛に残った場合、長道なしの艦隊は襲われて全滅するのがパターン。今回はつむぎが同行した艦隊が全滅してしまった。 |
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34話 |
気丈なふりをしているが、ナダの死のショックが未だ言えないコウ。そんなリュウソウジャーの前にパワーアップしたガチレウスが現れる。マックスリュウソウレッドとなったコウはガチレウスを圧倒する力を手に入れたが、そんな戦いを見ていたのは…
敵はガチレウス。そしてプリシャス。ドルイドンの最後の幹部で、様々な効果を持つカードを使って攻撃する。そのカードを使ってガチレウスとワイズルーの心臓を抜いてしまい、それを脅迫材料に二人を使役する。
前回でガイソーグの力を手に入れてマックスリュウソウレッドとなったコウの強さをまず出してから、そのマックスリュウソウレッドさえも敵わない敵が登場と、かなり早い展開を見せる。
今回から現れたプリシャスはワイズルー以上の捻ったキャラで、人の心臓を抜き取ったり、技を完全コピーするカードを使う。まだいろんな効果を持つカードを持っていそうなキャラだ。
そんなリュウソウジャーは全員がパワーアップしなければならなくなって、特訓を開始するのだが、塔を登って、それぞれに必要な試練を超えるというもの。「ドラゴンボール」のカリン塔かな?今回はバンバとトワが挑戦し、バンバには柔軟さの試練で、生卵を持ったまま10体のマイナソーと戦わなければならない。トワは孤独に耐える試練が与えられ、言葉を一切使わず千体のドルン兵を倒さなければならなくなる。
スペースドラゴンの登場で、僅か一分足らずで街一つを破壊してしまう。当然そこにいる人間も犠牲になっているはずなので、こんな大量虐殺は戦隊ものでは極めて珍しい。
<大量虐殺を三日待ってやると言うプリシャス。戦隊ものの常で敵が甘すぎるが、どっちかというとこの話だと「ドラゴンボール」的と言うべきか?> |
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20 |
映画 |
インクレディブル・ハルク(2008) |
実験の失敗によって緑色の巨人に変化する力を得てしまった科学者ブルース・バナー(ノートン)は軍の手から逃れ、南アメリカで潜伏していた。武道家に師事し、精神のコントロールを学ぶ日々を送っていた。だがある日、怪我をしてしまって流れた血から居場所がばれてしまうのだった。エミル・ブロンスキー(ロス)率いる軍に囲まれて撃たれてしまったブルースは自分の意思とは別に巨人に変化してしまう。大暴れして部隊を壊滅させてしまうのだが、その姿は動画で世界中に配信されてしまう。
かつてアン・リー監督によって鳴り物入りで作られた『ハルク』(2003)の後を継いで作られた作品で、続編と言っても良いのだが、出演者も変わって、設定も微妙に変わっている。
実は実質的には全く新しいハルクを作ったリブート版となっており、『アイアンマン』(2008)に続くマーベルコミックスの新シリーズの2作目として作られた作品である。
ただ、ハルクというのはヒーロー作品としてはかなり幅の狭いヒーローでもある。基本路線は正体を隠して逃げて、どこかの町に入り、そこでしばし人間関係を作って、正体がばれて大暴れして、最後は町を追い出されるというパターン。テレビドラマの「逃亡者」みたいというか、本当にそのものの物語しか作れない。むしろハルクを狂言回しにして、一話ごとに違う中心人物を据えるテレビシリーズ向きの作品となる。
ただ、それでは映画ではインパクトが弱くなってしまうのだが、ハルクを中心にすると同じパターンの話だけになるというジレンマが生じてしまう。
そして本作の作り方は、人間ドラマを少し削って、見栄えするアクションを適切に用いるという方法を使った。
ストーリーこそ単純だが、映画らしくちゃんとライバルキャラも登場するし、見栄えのする戦いのシーンもしっかり演出されている。更に原作を知っていると分かるネタもいくつか。それなりの水準にまとまった作品とは言える。
プログラムピクチャーの域は出てないが、これもMCUシリーズの一作と考えるなら充分だろう。 |
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20話 |
元宮教授によって地球人と宇宙人を判別する装置CQが開発された。外事X課からの依頼で、ヴィラン・ギルドに命を狙われている元宮を護衛することとなったイージス。だがホマレとヒロユキ意外にも教授を守る人物がいた。
敵は大蟻超獣アリブンタ。バド星人が使役する地底超獣。地中に潜って高速移動ができる。
地球人と宇宙人を区別する装置にまつわる話。差別を助長しそうな装置だが、ひょっとしたら後半のキーアイテムになるのかもしれない。
ホマレの親代わりだった先生が実は宇宙人を束ねる親分だったことは先に分かっていたが、金儲けのために破壊活動を命じていたこともわかり、それがホマレにばれてしまう。
今回の戦いはタイタスにすべて持って行かれてしまった。なんだよウルトラマッスルって。それを連呼するな。楽しいじゃないか。
<今回は最初からタイタスが登場。その時の口上は「たとえ天が許しても私のウルトラマッスルが許さん」だった。別段誰も許してない。
ウルトラマンは耳が良いはずだが、タイタスは地中を進むアリブンタを探るために横顔を地面に付けていた。やっぱりそこが耳なんだ。
佐倉の最後の台詞。「CQが静かに眠れるのが一番良い世の中だ」。どこかで聞いた台詞だ。「マッハバロン」は円谷じゃなくて宣弘社だぞ。> |
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超激造シリーズ ゴジラ 2016 第2形態 |
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18 |
読書 |
ク・リトル・リトルの恐怖
“私”は引っ越してきた不思議な隣人エリファス・スノードグラスという男と知り合う。聡明な彼との会話を楽しんでいるうち、自分がミスカトニック大学の司書をしてることを漏らしてしまう。その話題に異常に食い込むエリファスの態度に不審を覚えるようになるのだが…
混沌に足を踏み入れてしまった人間の末路を描く話。敢えて説明を省いて思わせぶりなところで終わらせるのは良かったけど、ラヴクラフトを真似ようとするあまり意気込みが強すぎて少々鬱陶しくも感じてしまう。 |
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11話 |
ヒューマギア俳優との共演に難色を示すベテラン俳優大和田伸也によって、ドラマがなかなか進まなかった。或人は必死に説得を続け、その熱さに少しずつほだされていく大和田だったが、そんな中、滅亡迅雷ネットによって俳優型ヒューマギアの松田エンジが暴走させられてしまう。
敵はアルシノマギア。俳優型ヒューマギアの松田エンジが哺乳類の絶滅種「アルシノイテリウム」のデータイメージによって変化させられたマギア。頭部に伸びた二本の角で攻撃する。そして仮面ライダー滅とドードーマギア。ドードーマギアはますます強くなっており、仮面ライダーバルカンでは全く歯が立たなくなっている。
前回からの続きで、前回出演した大和田伸也役の大和田伸也が続投。ドラマ撮影に関しては少々浮いた部分もあるけど、ますますヒューマギアのマギア化が進んでいき、飛電インテリジェンスは窮地に陥っていくという話。
飛電インテリジェンス以上の巨大企業ザイアが登場。実は唯阿はザイアの社員で、エイムズには技術顧問として出向していた。そしてエイムズで唯阿に指令をしていたのはガイアの社長天津垓だったことが分かる。一見ザイアによる飛電インテリジェンスの乗っ取りっぽくもあるが、それだけで終わるとは思えない。
第1話のおちゃらけた雰囲気がどんどんハードなものになっていく。一話完結の軽いヒーローものになるかと思ってたんだが、かなり凄いものになってきつつある。
<「責任を取ってもらう」は副社長の福添の口癖だが、この時点での社長辞任は会社にとっても福添にとってもマイナスにしかならないのだが。> |
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16 |
映画 |
バーニング(2018) |
今は刑務所にいる父親の作った借金を返すために黙々とアルバイトにいそしむ青年イ・ジョンス(ユ・アイン)は、父親のお陰で友だちも去り、遊ぶことも出来ず鬱々とした日々を過ごしていた。そんな時、たまたま行ったカーニバルでシン・ヘミ(チョン・ジョンソ)という変わった女性と知り合う。変わり者同士意気投合した二人は付き合い始めるのだが、ある日突然シンは海外ボランティアに行くと宣言してイの元を去ってしまう。それからしばらくして、帰国したシンは、大金持ちの青年ベン(ユァン)と一緒だった。三人で色々遊ぶようになったのだが、ある日ベンはイに向かって、趣味は納屋を焼くことだと言い始める。更に今度はイの家の近くの納屋を焼く予定だというのだが…
村上春樹の初期の短編「納屋を焼く」の映画化作品。舞台を現代の韓国にとって、原作の雰囲気とはだいぶ変わった印象のある作品になった。
最初に村上春樹についての思い出を語ると、ノルウェイの森(2010)にも少し書いた記憶があるが、私も往年の「ノルウェイの森」ブームで読み始めたもので、いわゆる「にわかファン」である。ただ、割としつこい性格もしてるため、その後数年にわたって当時出版されていた村上春樹作品はほとんどすべて読み切った。もちろん原作の「納屋を焼く」もその時に読んでいる。
ただ、今思うと、原作にはこれと言った印象はなかった。せいぜい著者らしいというか、軽いサイコパスを扱った作品かな?というくらい。人死に(?)は出るものの、あくまで短編のものだし、読み飛ばしていた。
しかしそれが映像化したら、それまで抱いていた私の印象が一気に変えられてしまった。
現代韓国における就職の難しさは聞いていたが、その現実が目の前にある。本来仕事に希望を持つべき20代がまるで仕事に誇りを持てない現状を目の当たりにさせられる。貧乏暮らしは過去の作品にもあるが、本作に描かれる世界は若者に未来を閉ざすもので、絶望的な未来ばかりが目に付いてしまう。持つものと持たざるものとの格差は決定的。そしてなにより、これは日本の若者の姿に重なって見えるので、なんとも後味が悪い。
そして出口の見えない状況の中、それでも自然は美しい。中盤、田舎で三人が観ている夕焼けの美しいこと。逆にどん詰まりだからこそ、その美しさが強調されているかのようだった。
そして謎の解明の部分がなんともショッキング。これまでの伏線をきちんと回収しつつ、驚くべき真実を突きつけてくる。
これが分かった時に初めてベンとシンの関係が見えてくる。単なる謎の解明ではなく、この二人の間にそれまであった緊張関係の理由が分かってくるから。
単純に見るならば、ベンはシンを殺害しただけの関係なのだが、シンはその事をあらかじめ知っていたのだろうか?知っていたとすれば、何故ベンと付き合い続けたのか?
これに関しては劇中では一切言及がないが、それまでの描写によって推測できるのは、ベンとシンは一種の共犯関係にあったと見ることが出来る。共犯と言うより、契約と言うべきかもしれないが、シンはベンが殺人鬼である事をあらかじめ知った上で自分を殺してくれる人としてベンを指名しており、ベンはその提案に乗って、彼女の願い通り殺害したということになる。ベンにとって、シンは「納屋を焼く」行為を許してくれる人であり、シンにとっては、ベンは自殺を手伝ってくれる人という関係になる。
この二人の関係はいわゆるウィン・ウィンの関係で完結しているのだが、そこにイを間に挟む意味は何か。
意味はある。
シンにとっては、これから消える自分自身が確かに生きていたという証がイの存在だったから。だからこそ、必要以上にイに絡み、自分を印象づけようとする。それが嫉妬心であったとしても、憎む心であったとしても構わないのだ。自分が生きていた事をはっきり知ってくれる人がいるならば。
一方ベンは、自ら行っている行為を黙っていることが出来なかった。誰かに自分のやっていることを知ってほしいが、それを言うと犯罪者になってしまう。だからこそ、ターゲットをイに定め、「納屋を焼く」という言葉でそれを語る。それは犯罪自慢だったのかもしれないし、言わずにはいられない衝動だったのかもしれない。あるいは誰かに断罪してほしいという願いも込められていたのかもしれない。
最後にイがベンに対して行ったことは、ベンにとってはある種の救いだったのかもしれないのだ。
…という事がぶわっと頭に入ってきて、ほんとにこれ凄い作品だと思えた。
暗喩を含めて観ている側に考えさせるところも大きいが、大変見事な作品である。 |
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読書 |
大いなる帰還
突如失踪したイギリス人ロバート・クルーク。失踪後に発見された手記から、ロバートの足跡を辿ることになるが…
手記を書いた主人公が実は闇の眷属だったというパターンの話で、神話大系では最も有名な「インスマスの影」の翻案と言った具合。
この世界で異物であるという自覚のある人物が、自分の真の姿を受け入れるというのは、ある種憧れににも似たものがある。 |
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15 |
映画 |
辛い映画 |
第1位 |
縞模様のパジャマの少年 |
第2位 |
レクイエム・フォー・ドリーム |
第3位 |
リービング・ラスベガス |
第4位 |
パッション |
第5位 |
キリングフィールド |
第6位 |
ミリオンダラー・ベイビー |
第7位 |
SCUM/スカム |
第8位 |
ハピネス |
第9位 |
アレックス |
第10位 |
砂と霧の家 |
第11位 |
火垂の墓 |
第12位 |
レボリューショナル・ロード |
第13位 |
ホテル・ルワンダ |
第14位 |
メランコリア |
第15位 |
エレファントマン |
第16位 |
ケス |
第17位 |
リリア 4-ever |
第18位 |
ソフィーの選択 |
第19位 |
ヴェラ・ドレイク |
第20位 |
日蔭のふたり |
第21位 |
プレシャス |
第22位 |
アンジェラの灰 |
第23位 |
ダンサー・イン・ザ・ダーク |
第24位 |
ザ・ロード |
第25位 |
Dead Man's Shoes |
The 25 most depressing movies ever made |
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33話 |
騎士のソウルを取り戻したナダがリュウソウジャーの仲間に加わった。一方ドルイドンでは新たな幹部ウデンが現れる。戦いの中で次々姿を消すリュウソウジャー。最後に残ったナダは、ウデンの中に他のメンバーが取り込まれたことを察するが…
敵はウデン。ドルイドン幹部の一人で、まだワイズールとガチレウスがいる間に現れた。左胸のバックルから敵を吸い込み、体内の迷宮に入れてしまい、迷宮の中にいる人間のパワーと技を吸い取ってしまう。
リュウソウジャーには新しいメンバーが入り、これで七人体制になるかと思いきや、みんなを助けるために新しいメンバーであるナダが死亡。結構ショッキングな展開となった。感動的な展開ではあるものの、退場が早すぎる感もある。
そしてガイソーグのソウルを手にしたコウは新たな力を得てマックスリュウソウレッドに変身。
まだ幹部が二人も残っているのに新しい幹部が登場。ただ今回限りの登場で、これも退場が早すぎ。でも幹部と呼ばれるのは更にもう一人いるらしい。
<迷宮に捕らわれたメンバーは一緒に戦う事も出来るらしい。すると幻影のウデンはメンバーの数だけいるということになるのか?一体しか出てこないけど。
ナダは死ぬまでに随分時間罹ってるけど、その間にウデンが攻撃しないのは何故だ?
ウデンを倒したら捕らわれた全員は解放された。ウデンと共に死んでしまう可能性は考えなかったんだろうか?> |
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松田優作 4K Scanning Blu-rayセット |
<A> |
<楽> |
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13 |
読書 |
血界戦線 Back 2 Back 4
人体を破壊する麻薬を追うライブラ。組織の潜入捜査で酒場に入り浸るザップとツェッド。なかなか情報をつかめないまま、バーに通い詰め、いつの間にかその主のようになってしまう二人。
今巻はオムニバスの短編のみで構成される。前作であっけなく殺されてしまった次元怪盗ヴェネーノがどうなったのか。いつも通りクズそのもののザップの話。そしてツェッドの意外な一面を垣間見せる一本。
ヘルサレムズロットという雑多な街を描くには、一貫した長い話よりもこういった短編の連続の方がはまる。相変わらず描写がごちゃごちゃしてるけど楽しい。 |
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19話 |
ホマレを撃って重傷を負わせた霧崎。自分の責任だと思い込み、イージスに退職届を出して霧崎を探しに出たヒロユキだが、そんなヒロユキを止めるカナ。
敵は雷撃獣神ゴロサンダー。雷の神で、相撲で勝負を賭けるのが大好き。こう見えても神なので、タイガたちにとっては天敵。
前回ラストでホマレが撃たれたが、一命を取り留めていた。だがその責任を取ってイージスを退職しようとした。そんなヒロユキに対してイージスの存在意義を語るカナ。ここまでは良かったが、そのカナがゴロサンダーに捕らえられてしまった。カナを殺さずにゴロサンダーをどう倒すかが課題。ゴロサンダーは相撲好きという設定なのでパワーファイターのタイタスの出番かと思ったら、あんまり目立てなかったのが残念。少々お遊び色が強いゴロサンダーがシリアスな世界観に上手くはまれなかった感じだ。
タイガがゴロサンダーと戦ってる間に何か他の用事に出かけたトレギア。その狙いはピリカに重傷を負わせてヒロユキの絶望を増させることだったが、ピリカには自分でも知らない秘密があるらしいことが分かった。
前回に続き今回もミニチュア演出が映える。辻本監督の趣味が多量に入っているのだろう。 |
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11 |
映画 |
来る(2018) |
香奈(黒木華)との結婚式を経て愛娘知紗を授かり、幸せな家族生活を送る田原秀樹(妻夫木聡)。だがそんな時、職場に「チサさんの件で」と訪ねてきた人がいた。仕事で忙しい田原は応対を後輩に任せるのだが、その後輩は突然血まみれになって倒れ、入院後に死んでしまう。それからほどなくして、知紗の周りに怪異な出来事が次々と起こり始める。友人で民俗学者・津田(青木崇高)に相談したところ、オカルトライターの野崎(岡田准一)と、霊媒師の血をひくキャバ嬢・真琴(小松菜奈)を紹介され、やや胡散臭さを感じつつも二人に会うのだが…
角川は30年ほども前からホラー小説の懸賞をやってて新人発掘に力を入れているが、その中で多くの優れた小説家を排出している。本作の著者澤村伊智もそこから登場した作家で、そのデビュー作「ぼぎわんが、来る」が初の映画化作品となった。デビュー作を中島哲也監督に認められたと言うだけでももう成功者と言って良いだろうし、この豪華な俳優陣を見よ!というほど力のこもった作品になった。
…の、だが、出来た作品が今ひとつぱっとしない。
いくつも理由は挙げられるが、一番重要なのは、原作小説の映像化への転換の失敗だろうかと思う。
確かに原作は途中で主人公が変わるというか、主人公が誰か分かりづらい構造を取っているし、文章だから分かる伏線や謎解きも結構あるので、映像化は相当難しい作品だった。
だが難しいからこそ、中島監督なら想定以上のものが作られると思っていた。これまでの中島監督は原作以上のポテンシャルを引き出した作品を数多く作り上げている。だからこそ期待していた。
だが実際出来たものは少々疑問。
全般的に言うならさほど悪くない。平均点くらいは上げられる作品だろう。
でも、何点も引っかかるところが出てきてしまう。
特に問題は役者関係。監督の人徳か、日本映画では主役クラスが何人も出てくるのだが、その使い方が今ひとつにしか見えない。
最初に主人公の交代劇。元々の主人公は田原秀樹が途中あっけなく死んでしまうというのがストーリー上の衝撃。特に主人公が妻夫木聡という一流役者なので、てっきりこの人が良い人と思ったのに…と、いう演出が出来ていれば良かったのだが、最初から小悪人として描いてしまったため、この時点で驚きを失わせてしまった。あくまで普通の良い夫であり父であったと見せておいて、事件後に「その実は」と持って行くべき部分だった。
その後を継ぐように野崎役の岡田准一と香奈役の黒木華、そして霊媒師の松たか子が中心になるのだが、特に原作では仲介役以外の存在感が無かった野崎が妙に存在感が高い。結果として原作よりも活躍の場が多くなったが、それが違和感になってしまった。
全般的に言って、良い役者を使い潰した感がある。
演出不足は最後まで続く。ラストの霊対決もあんなに派手にする必要性あっただろうか?見栄えだけであのシーン入れたとすれば無駄すぎる。ラストもちょっと違和感ある。
全般的な問題より、細かいところで色々不満が残るものになってしまった感じ。 |
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10話 |
ヒューマギア暴走事件によって売り上げが一気に落ち込んでしまった飛電インテリジェンスは、ヒューマギアの有用性を強調するためにテレビドラマを作ることとなった。ヒューマギアの俳優松田エンジとヴェテラン俳優大和田伸也によるドラマは制作快調だったが、その現場に滅亡迅雷ネットの迅と暗殺ヒューマギアが現れる。
敵はドードーマギアと仮面ライダー迅。
ヒューマギアの売り上げ低迷をなんとかしようとする話で、大和田伸也本人が自分役で登場してたりして、メタな話になってる。
一見コミカルな話なのだが、その中にエイムズの諌と唯阿の確執を混ぜ込んだことで話はかなり深刻なものになっている。
ドードーマギアの映像を撮影してそれをリークしたのが唯阿であることが分かったが、エイムズの上層部の意向と言うことしか分からない。ただ、飛電インテリジェンスに揺さぶりを掛ける事自体がエイムズ上層部の意向らしい。
ほぼ完全に諌はデレてる。むしろゼロワンの敵は唯阿の方になりつつあり。やってることと本意は別らしいことも暗示される。
ただ、今回は諌と唯阿ばかりで肝心の或人は置いてけぼり。
<或人にだけ分かるようにジェスチャーするイズ。字幕が付くために何を言ってるかはテレビ観てる側は分かるけど或人はそれで分かるもんなのか?> |
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09 |
映画 |
シャザム!(2019) |
幼い頃に母親と離れ離れになり、機会がある度に母親探しに家出するため孤児院を転々としていたビリー・バットソン(エンジェル)は、新たな里親バスケス夫妻が運営するグループホームに入居する。先に入居していた6人の里子たちは快くビリーを迎えるが、母親を探す目的を諦めてないビリーは心を閉ざしたままだった。足が不自由で同じく少し浮いてしまっているフレディ・フリーマンと同室になったビリーだが、地下鉄に乗ってるときに突然不思議な空間に呼び出されてしまい、そこでシャザムというスーパーヒーローとなる能力を与えられる。ほとんど何も説明しないまま先代シャザムが消えてしまったため、その能力をどう使えば良いのか分からず、事情を打ち明けたフレディと共に色々試してみるのだが…
MARVELと並ぶヒーローコミックの老舗で、積極的に映像化をしてきたDCブランドだが、最近はなんか妙な感じになってる。
MARVELがMCUという複数のヒーローを一つの世界で活躍させる企画で成功したのを受け、DCも又豊富なヒーローの集合作品を作ろうとした。これに関しては全く問題ない。そもそもMARVELよりもDCの方がそっちも老舗だ。
だが、マン・オブ・スティール(2013)、バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016)、ジャスティス・リーグ(2017)と続く基本シリーズが今ひとつぱっとせず、外伝とかスピンオフばかりがヒットする状況になってしまった。
それでDCの方も割り切ってしまったのか、メインのシリーズは一旦凍結。統一世界観もとりあえずは棚上げしていろんなヒーローの活躍作品を作る事にしたようだ。
すくなくともそれは成功したと言って良いだろう。ジャスティス・リーグの後に作られた本作とアクアマンはかなりのヒット作となったし、この後も何人かのヒーロー達が控えている。
MARVELの場合、最初から集まることが分かっていながら、しばらくは単独のシリーズが続いた。そのためなじみのあるヒーローが一堂に会することで快感を得られていたのだが、ジャスティス・リーグ(2017)はスーパーマンとバットマン以外は単独ヒーローの活躍の場が無かったために、もったいぶって出したヒーローがたいして格好良く感じない。
だからこそ一度巻き戻して単独でヒーローを出して、それから再び巻き返しと思ったのだろう.。少なくともそれに関しては間違ってない。
本作の主人公シャザムはジャスティス・リーグには登場していないキャラだが、あの後にヒーローになったという設定で、ところどころでスーパーマンやバットマンが登場したりもしてる。後に作られることになるだろうジャスティス・リーグ再開の折には恐らくみんなと一緒に出演することになるだろう。
そして本作の特徴だが、これまでのDC作品にはなかった重要な要素を持っている。
これまでのDC作品は全般を通してあまりにも物語の幅が狭かった。それは、全般的に内容が真面目すぎたのだ。ストーリーは深刻で、戦いの場は暗闇の中で展開することがほとんど。つまり足りなかったのは、単純なヒーローであり、笑いだった。
そんなストレートで笑いのある作品を目指して作られたのが本作で、それを受けてきちんと作られた。
本作のヒーローとなるシャザムは。まるでビッグ(1988)を踏襲したかのような設定で、子どもの心を持ったヒーロー。心は純粋でとにかく明るい。常識もないためにいくつもの犯罪行為も冒すが、それも戦いの中で常識を学んでいくことになる。意外にちゃんとしたビルドゥングスロマンになってる。
ストーリーは単純だが、その単純さがこれまでのDC作品にはない面白さを作り出してるし、何よりヒーロー自身が楽しそうなのが良い。
でもこれって実は物語の構造自体は皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015)とほぼ同じだった。それをとても明るくしたら本作になる。 |
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読書 |
深海の罠
とある島に駐留中の軍隊にいた貝マニアのジョブリングはそこで新種の貝を発見して、その改に夢中になっていく。だがその日から徐々に衰弱していき、ついに亡くなってしまう。上司のハリーはジョブリングの衰弱は新種の貝にあるのではないかと思い、残されたノートに従ってその海域に潜ってみるが…
最後の貝の様子からすると転移ものだろうか?少々難解な物語。 |
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07 |
読書 |
オーバーロード8 二人の指導者
かつてアインズによって救われたカルネ村では、最初にアインズと遭った少女エンリが家族のために奮闘して働いていた。そしてそんな彼女を助けるのは、アインズのもう一つの姿モモンによって救われた錬金術師の少年ンフィーリアと、エンリが村を救うために呼び出した19体のゴブリンたち。だがそんなカルネ村にも又しても不穏な空気がながれこんでいた。
閑話休題と言った感じで、カルネ村の生活と、村に迫る危機が一応のまとまった話。あとはナザリック大墳墓での一日を描くだけ。作品としては結構いい加減というか、投げやりな感じなのだが、それでも面白いのでついつい読み込んでしまう。不思議な作品だ。 |
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18話 |
次々に現れる怪獣たちを倒していくトライスクワッドとヒロユキ。そんな活躍の中、イージスでの休暇中のホマレは古くから地球にいるという宇宙人小森セイジと出会う。お互い地球にいる宇宙人として苦労している身で、意気投合するのだが…
敵はベムラー、ゼットン。
話自体は宇宙人と主要メンバーの交流という、いつもの話。自らが宇宙人である事を隠して生活しているホムラだけに、話は重め。差別を受けている宇宙人が地球人に自らを認めさせるために過激派に身を投じるとか、70年代のドラマみたいだ。しゃべり方まで当時風だ。
70年代要素が強いせいか、話も初期ウルトラマンシリーズを相当意識してる感じ。出てくる怪獣も初期シリーズの怪獣たちだし、特にゼットンは「ウルトラマン」に出てきた時と同じ技を使う。パワーアップしたタイガには敵わなかったけど。
冒頭からいきなりレトロなミニチュア描写。しかも質が高いので、見てるだけで肌がゾクゾクする。序盤の闇の中でベムラーとの戦いや、中盤の新世界よりをBGMに現れるゼットンと、破壊される町並み。これだけでずっと見ていられる。
ラストは衝撃的展開で、ホマレが霧崎に撃たれてしまう。霧崎はヒロユキに絶望を味合わせたいと思ってることを隠そうともしなくなった。
<セイジがホマレに渡したマンダリンジュースなるものだが、これは「ウルトラマンタロウ」27話に出てきたメフィラス星人が地球攻略に使った毒のある植物。これ相当ヤバイブツなのでは?> |
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05 |
映画 |
白黒映画 |
第1位 |
レイジング・ブル |
第2位 |
シンドラーのリスト |
第3位 |
ペルセポリス |
第4位 |
アメリカン・ヒストリーX |
第5位 |
メメント |
第6位 |
クラークス |
第7位 |
博士の異常な愛情 |
第8位 |
エド・ウッド |
第9位 |
アパートの鍵貸します |
第10位 |
シン・シティ |
第11位 |
フランシス・ハ |
第12位 |
バーバー |
第13位 |
お熱いのがお好き |
第14位 |
憎しみ |
第15位 |
マッド・マックス 地獄のデス・ロード |
第16位 |
ヤング・フランケンシュタイン |
第17位 |
アディクション |
第18位 |
コントロール |
第19位 |
サイコ |
第20位 |
ありふれた事件 |
第21位 |
π |
第22位 |
GO fish |
第23位 |
アーティスト |
第24位 |
深夜の告白 |
第25位 |
カラー・オブ・ハート |
The 25 best black and white movies you should watch |
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読書 |
銀河鉄道999 5
銀河を離れ、未知の惑星に立ち寄りつつ、時に人類以外の生物や幽霊にまで出会いながら旅を続ける鉄郎とメーテルの旅。
これまで以上に叙情性が高い話になっていて、時に肉体をほしがっている幽霊に自らの身を任せようとするなど、鉄郎もだいぶ大人になってきた感じ。テレビアニメだと30分番組に収める必要があるから余計な描写も増えるが、漫画版はストレート。
この話の中では「ミー君の命の館」がなんとも沁みる。ペットを飼ってる身としては、家族に先立たれることの辛さが身にしみる。 |
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02 |
映画 |
移動都市 モータル・エンジン(2018) |
太陽系の中で多くの植民が開始されている時代。外宇宙に人類以外の知的生命体がいる可能性を求めて旅立った科学者達がいた。だが事故が起こり、彼らの生存が絶望的とされてしまう。そのリーダーであるクリフォード・マクブライド(ジョーンズ)の息子ロイ(ピット)は宇宙飛行士として研鑽を積んでいた。何事も冷静に対処できるが、父の事故が未だにトラウマとなり、適切な人間関係を築けないまま成長してしまう。そんな時、度々地球を含める惑星では宇宙からのサージ電流を受けるようになっていた。分析によると、かつてクリフォードたちが乗っていた宇宙船リマに積んでいた反物質によるものと推測された。父が生きている可能性を告げられ、そのままリマ探索を命じられるロイだが…
2019年にワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドで見事な演技を見せたブラッド・ピットはこの年、もう一本の映画の主人公を演じることになった。本作の方は製作も関わり、ほとんど出ずっぱりのSF作品。
あまり事前情報を入れる方では無いが、漏れ聞くところによれば、本作は地獄の黙示録(1979)の原作である「闇の奥」っぽさがあると言われたので、観る気になった。
確かにこれ「闇の奥」っぽさがあるのは確かだし、それを狙っているのは分かる。だけど、はっきり言わせてもらうと、「全く面白くない」。
「闇の奥」自体がよく分からないような不思議な作品だったが、それに輪を掛けてわかりにくくした上に、一時間程度の物語を無理矢理倍以上に引き延ばしてしまったお陰で、とにかく退屈。せめてオチはちゃんと付けるのかと思ったら、肝心のオチがたいしたことなかったので、結局徒労感のみ残った。
寝るぞこれ。
そして我慢できないのが設定のおかしさ。
ロイがクリフォードに会いに行くためには幾多の困難が待ち受けているのだが、その必然性が見えてこない。制作の側には筋の通った理屈があるのかもしれないけど、それが全く伝ってこない。
設定面で言っても何点か。まず月で襲われるシーンがあるが、月面車でのカーチェイスは見応えあるけど、単に宇宙服着て普通のカーチェイスやってるだけ。月だからこそこう言うシーンになるのだ!というのが全くなし。そもそもあの強盗団って何が目的なの?太陽系が壊れるかもしれない事態を前に、それでも強盗しなければならない何があるのかを見せてほしい。単に襲ってるだけだから説得力が全くなし。
宇宙に飛んだら今度は難破船が出てきた。そもそも難破船なんて設定必要なの?しかも太陽系の危機を前に、わざわざ助けに行く必然性は?(あの難破船の状態って筒井康隆の短編「たぬきの方程式」まんまなので笑ってしまったが)
根本的なのは、宇宙船リマに積んだ反物質が過剰反応してると言う設定。
そんな危険なのを推力に使うこと自体がおかしいのだが、反物質の原理は通常物質との対消滅。その際にエネルギーは放射線として放出される。それだけの放射線を浴びてなんでリマの乗組員はこれまで全員無事だったの?そして核爆弾でリマを破壊するんだが、それって反物質の過剰反応引き起こすだけにしか思えない。あれで太陽系は確実に滅んでる。
昔ハリウッドB級ホラーで顔のない悪魔(1958)と言うのがあったが、モンスターを出なくするために原子力発電所を爆弾で破壊するというオチだった。それにとっても近い。
正直、これを科学的にまともに観ようってのが無理。よくこんなアラだらけで脚本パスしたもんだ。 |
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8話 |
アッシュの偽物によりハイスクールのダンスパーティーは惨殺の場に変わってしまい、エルクグローブの警察は血眼でアッシュを捜し回っていた。そんな中、死んでしまったケリーとブランディを生き返らせるべく、アッシュとパブロは最初の山小屋へと向かう。
劇場版での舞台となる山小屋へと向かう話。1stでも一度行っているが、今度は明確に仲間を生き返らせるための積極的行動だった…はずなのだが、アッシュの考えでは、「とりあえず行ってみればなんとかなる」で、ほぼ何の考えもなしに向かっただけだった。それでなんとかなってしまうのがアッシュらしいところ。
人を助けるために一度は命を差し出すというアッシュの自己犠牲行動はこれまでにはなかったが、いざ死者の国に行ってもやってることは変わらなかった。
一方死んだはずのブランディは死者と生者の間の世界に閉じ込められてしまうが、そこでやはり死んだはずのシュメール騎士団のダルトンとケリーと出会う。結果現実と死者の国二方向での物語となる。アッシュまで死者の国に行った結果、現実に残ったのはパブロだけになったけど。
パブロの尽力でアッシュとブランディは現実世界に戻れたが、ケリーは残ったまま。まだここでやることがあるのかな?
<何かあると精子バンクの建物に入ってるのはなんか理由があるんだろうか?
アッシュは「悪霊に家族を殺されて黙っていられるか」と言ってるが、親父と姉貴はどうした?> |
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01 |
読書 |
ボクは、声優
役者としてデビューし、その後声優として日本のアニメーションの黎明期から半世紀以上も中心となって活躍している著者が語る、自らの声優としての経歴と、その間のアニメーション業界の変化。
大上段ではなくあくまで個人史としてのアニメーションの歴史を語る話で、メインは苦労話と番組番組で出会った仲間達の話だが、それはとりもなおさずアニメーションの歴史そのものでもある。こう言うのが実は読んでいて楽しいのは確かだし、こう言うのをいくつも読んでいくうちに俯瞰としてアニメーションが見えてくることもある。 |
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7話 |
フレベット先生から呼ばれてダンスパーティへと向かうブランディ。だがそれはブランディとアッシュを分断させようとするルビーの罠だった。一方悪霊の魂を入れられてしまったケリーの体はアッシュの家に戻ってくるのだが…
前回ケリーが死んで、その体に悪霊が乗り移っているのだが、ブルホとなったパブロは死んだケリーの声を聴くことができる。この作品、生きてても死んでてもやってることは同じだけど。
ルビーの目的はアッシュのコピー体の子どもを成長させ、アッシュの代わりにすることだった。悪霊を従えるために
前回まで赤ん坊だった子どもは既に成長し、アッシュと同じ姿になってる。その姿で仮装パーティーに登場し、パーティーに参加してる高校生を惨殺して回ってる。そこに本物のアッシュがやってきて…という話になってる。結局ブランディの前で対決してるから、ブランディを騙すことは出来なかったんだけど。
<今日のアッシュが変だというケリー。いつも変だけど。
自分のコピーを見たアッシュは一言。「又俺が出てきた」だった。これまで散々出てきてるからね。
コピー体のことをアッシュは「イケメン悪魔」と言いつつ、「その顔をぶっ潰せ」とも言ってる。それで実際頭部をぶっ潰してた。有言実行。> |
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