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30 |
読書 |
はじめの一歩125
ライト級東洋チャンピオンとなった間柴に挑むのは日本チャンピオンの伊賀だった。伊賀を日本チャンプに育て上げたトレーナーの栗田は自信満々で試合に挑み、それを迎え撃つ形となった間柴。ラフプレイすれすれの行為に対して間柴が取った戦術とは。
基本もうだらだらと続けるしかない作品だったが、この話は結構締まりがあった。最初に一歩と戦ったときのチンピラ然としていた間柴がボクサーとしてここまで成長したかのか、という感じで、昔から読んでいればこそ楽しめる話になってる。 |
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28 |
映画 |
アクアマン(2018) |
メイン州に住む灯台守トム・カリー(モリソン)はある日浜に打ち上げられてしまった女性(キッドマン)を助ける。自分は古代アトランティスの女王アトランナであると名乗る彼女を救い、地上での生活をサポートしていくことにするのだが、やがて二人の間に地上人と海底人のハーフとなるアーサーが生まれる。地上ですくすくと育ち、やがて頑強な男に育ったアーサーは、凄腕の漁師として地元のヒーローになっていた。だが女王アトランナ無き海底では、地上侵攻を着々と進めていた。
DC版アベンジャーズとも言えるDCエクステンド・ユニバースだが、メインとなったジャスティス・リーグ(2017)が見事にコケてしまった後、決められていた予定だからというだけの理由で作られ続けるシリーズ作品。当初それは惰性で作られたと思われたのだが、何故かこちらの方は評判が良いという不思議な展開を見せている。正直なんでこんな状況になってるのか私にはちょっと分からないが、強いて考えてみると、MARVELのMCUと同じく、順を追って単独のヒーロー作品の積み重ねの後でヒーローの集合作品を作った方が良いということだろうか?
で、本作の正直な感想を言えば、極めてストレートなヒーロー作品である。
SF作品の基本の一つに貴種伝説というのがある。要するに高貴な生まれの人間が一般人に育てられ、そこから自分の出生の秘密を知ってヒーローとなるという話なのだが、これは元々神話の典型例から来ている。
それはスター・ウォーズが典型的な例だが、これまで映画では数多く作られていて、本作もその系譜に数えられるものだろう。
本作は特にそれを上手く使っている。
最近のヒーロー作品は数が多いだけに様々なひねりを入れたものが多くなる。これはこれで大変層が厚くなるので、好みではあるが、時にストレートに楽しみたいという思いもある。
そんな中で、こんなストレートな貴種伝説の話が出てしまったのに、多少戸惑いを覚えつつ、一回りして「これでいい」と思えてしまう。
そしてジェイソン・モモアという、近年にないワイルドな男優が主演を務めてるのもポイントだろう。ヒーローものの常で主人公はマッチョなキャラが多くなるが、近年は凄く洗練されたキャラがほとんどで、細マッチョの美形揃いという特徴があった。そんな中で、くせっ毛と長い髭、ワイルドな容貌のモモアが出てくると、これもまた一回りして「これでいい」と言った感じ。
あとは、他のDC作品と較べ、色彩がとても明るいのも特徴か?これまでのDC作品はほとんどの戦闘シーンは夜か、さもなくばくすんで荒れた色彩の中で戦わせることばかりだったが、シャザム!(2019)と本作はとても明るい舞台の中での戦いとなってる。特に本作は本来暗闇の中にあって然りの海の中ですら明るく、その意外性もあって面白いし、海の中だけに様々な魚などを武器にしたり乗り物にしたりと、柔軟な発想が出ていて大変面白かった。
昨今のヒーロー作品に食傷気味の人にこそ観てほしい作品でもある。 |
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1話 |
マダガスカルで調査中の地質学者が巨大なメカに襲われクラックに落ち込んでしまった。緊急救助信号を受けて出動するGDFだったが、待ち構えていたメカは昆虫型ドローンを放出してGDFの機械を破壊し、更に出動したサンダーバード2号に襲いかかる。
第2期の始まり。基本完全に1期からの続きとなるが、タイトルにあるように新たな敵としてザ・メカニックが登場する話となった。ザ・メカニックの駆使するメカはブレインズをして「素晴らしい」と言わしめるものだった。1期ラストで捕まったフッドとの関係もあるのかもしれないとペネロープが探っている。現時点では関係は不明だが、ほぼ関係があることは確定らしい。
ザ・メカニックによって救助活動中のサンダーバード2号が破壊されてしまい、代わりにケーヨのS号が活躍するのも本作らしさだ。
相変わらずミニチュア撮影は素晴らしく、CGとの兼ね合いでも自然に融合している。
EOSは完全にインターナショナル・レスキューの一員になってるようで、ブレインズも頼りにしてることも分かった。 |
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26 |
読書 |
インズマスの彫像
著名な彫刻家ジェフリー・コレイは故郷のインズマスの近郊に家を借り、そこで創作活動を続けていたのだが、その作風に変化が生じてきて、ある日突然失踪してしまう。その家を訪ねた“私”は一冊の日記を見つけるのだが…
「インスマスの影」姉妹編とも言える内容で、自分が何者なのかを悟ってしまった人物の行動を描く作品。これも典型的なパターン。 |
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39話 |
クリスマスに盛り上がる時、ウィザードマイナソーによって町中のクリスマスの飾りが正月飾りに変えられてしまう。クリスマスを守るためウィザードマイナソーと戦うリュウソウジャーだが、武器が次々に正月飾りに変えられてしまう。
敵はウィザードマイナソー。マジシャンから生まれたマイナソーで、魔法でクリスマスの飾りを正月飾りに変えてしまう。そしてガチレウス。
サンタクロースが嫌いなワイズルーがクリスマスをなくしてしまうという話。言うまでもなくコミカルな話に仕上がっている。一応バンバの中心話だが、剣をなくしてしまって、大真面目な顔して花束で戦ってたり。お堅いバンバが好意を持ってる女性というのも登場し、その中を勘ぐったメルトに対して凄い顔で睨んでたり。
コミカル話ではあるが、ガチレウスとの最終決戦でもあり、完全粉砕することができた。既に倒される前にプリシャスから見捨てられていたけど。
今回巨大戦では俯瞰からのカメラと直下からのカメラが次々切り替わる演出だった。これは田口清孝が得意としてるアングル。「ウルトラマン」シリーズで一緒に仕事してたから、それに触発されたかな?
<正月飾りの中にでんでん太鼓が入っていたが、これは正月飾りだった?
さりげなくガリチレウスを「ザコレウス」と言っているクレオン。酷い。
ラストシーンで尚久がたくさんのフライドチキンを持って登場。その顔はかつて吹越満本人が演じた「有言実行三姉妹シシュトリアン」に登場したフライドチキン男そのまんま。悪ノリしてるなあ> |
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25 |
映画 |
決算!忠臣蔵(2019) |
赤穂藩主浅野内匠頭(阿部サダヲ)が江戸城松の廊下で起こした狼藉によって赤穂藩は取り潰しの命令を受けてしまう。留守を預かっていた筆頭家老の大石内蔵助(堤真一)は、城詰めの武士達に、赤穂藩としてどのように振る舞うかを問う。皆は取り潰しに逆らうことを主張するのだが、大石の幼なじみで金庫番の矢頭長助(岡村隆史)が、まさに今、取り潰せるならば、金庫の損失はギリギリまで抑えられると囁き、それに乗ってしまった。結果、それなりの退職金を得て浪人となった藩士たち。
山本博文の新書「「忠臣蔵」の決算書」をベースにして、そこにドラマを加えて映画化した作品。
目の付け所は実に良い。これまで義理人情とか、忠義とかそういう面でしか見てなかった「忠臣蔵」を純粋に経済で語ろうとしたことはこれまでなく、それをドラマにするのは挑戦的で面白い。
ただ、その最大の強みがあまり活かされなかったというか、人間ドラマが散漫すぎて中心がぶれてしまったのが問題だった。経済で語ろうというのであれば、コメディにする必要は全くない。シリアスなドラマの中、それを支える裏方の苦労を描くべき素材だった。余計とは言わないけど、そこに加えるドラマの出来が悪いので経済中心の話に全く見えなくなってしまったのが敗因。コメディとして見るにも中途半端で見てるとストレスが溜まる。
そして大挙して出演した吉本興業の面々が見事に作品をぶっ潰してくれた。
それこそ劇中同様本作は経済的な意味で、吉本と組む必要があったのは理解できる。
四十七士を中心とする「忠臣蔵」は登場人物が多すぎて、それだけで制作費が圧迫されてしまう。昔は映画製作会社各社が数年に一回のお祭り企画としてぶち上げ、当代のスターを多量に出演させて作られた。豪華なものだが、それは出演者にも、これに出演すれば一流だという気負いがあったから可能だった話である。実際にきちんと出演料を数えれば、現代で作るには金がかかりすぎる。
結果、大きなスポンサーを付けてバックアップしてもらう必要が出たのだが、それで名乗りを上げたのが吉本興業だった。
金は出すが口も出すという形だったのだろう。結局本作は吉本寄りになってコメディ作品に仕上げられてしまった。
前述したとおり、本作をコメディ仕立てにしたことで作品の売りが消えて設定がぶち壊された。
そして大挙して出演したお笑い界の面々。この顔を見てると、忠臣蔵の登場人物ではなく、芸名の本人にしか見えない。
真面目な作品の中で一人二人お笑いから出てくる程度なら気にならないけど、本作のようにお笑い界の出演者の方が多くなると、彼らが出ているそれだけでコメディになってしまい、真面目に見る気を失う。
何カ所か笑えた場所もあったし、挑戦としては面白いので、そこまで点数を落とす気はないけど、できればこれを真面目に演出した作品として観てみたい。 |
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25話 |
ウーラーにエネルギーを吸われ、ピリカも失ってしまったタイガ。このままでは地球そのものがウーラーに食い尽くされてしまうことになる。最大の危機に、ヒロユキの取るべき方法とは…
敵は宇宙爆蝕怪獣ウーラー。宇宙のあらゆるものを食い尽くそうとする生命体だが、悪意はなく、単に空腹を満たすためだけに行動してるだけ。腹を満たせてくれるならそれで満足するらしい。
最初にウーラーの決着となる。地球人と宇宙人、ウルトラマンと機械生命体が協力して、しかも倒すのではなく説得するというのが面白い設定だった。
その際、ウルトラマンの協力が必要と言うことで、カナ所長とホマレはヒロユキの肩を叩いて「お願い」と言っていた。分かってたのね。いや、分からないはずはないか。
そしてトレギアとの決着となるが、ウーラーを説得するためにはトレギアの力も使ったことで、トレギアの中にもまだウルトラマンとしての心が残っていると考えたタイガによって単なる戦いとはならず、戦いながら説得していた。最後に光線技で爆発していたが、この程度で死ぬキャラじゃないだろう。
そして最後。イージスは宇宙人も積極的に受け入れる政府公認モデル事業として再出発。
終わってみると、この話は最終回としては少々物足りない感じもある。タイガたち三人は今もヒロユキの中にいるし、トレギアに対しての説得が効いたのかも分からない。それを含めて色々取り残したものが多い。劇場版で締めるのかもしれないけど、むしろもう一期やってほしい感じもする。今度はウルトラマンの客演とかも増やして。
<ブラックホールにホワイトホールをぶつけて中和させる。言葉にすると簡単だが、物理学的にはそれ不可能。まあここの場合、文字通りではなく「ブラックホールに似たもの」に「ホワイトホールに似たもの」をぶつけるという意味だろう。
タイガのストリウムブラスターを脚で蹴って消し去るトレギア。それ光線技なんだが。> |
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23 |
読書 |
双亡亭壊すべし 9
双亡亭の侵略者を受け入れてしまった緑朗は正気を失いながら、それでもその侵略者を自らの肉体もろとも滅ぼそうと機会を狙っていた。一方大正時代の兵士達に襲われた凧葉はその凶刃に倒れされてしまう。
最初からの主人公二人、凧葉と緑朗が別な場所で同時に死にかける。勿論話の都合上二人とも助けられることになるが、二人が倒れても話が展開するので、だいぶ人が増えたことを感じさせる。 |
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16話 |
衛星ゼアに転送されたイズのサポートでシャイニングアサルトホッパーの新の力を引き出した或人は仮面ライダー迅も粉砕。滅亡迅雷ネットとの戦いに完全勝利する。或人の社長解任動議も回避でき、これによって人類に平和が訪れたと思われたのだが…
敵は仮面ライダー迅。そしてベローサマギア。
前回のラストで滅亡迅雷ネットは迅が生き残って、これからも戦いが続くのかと思われたのだが、割とあっさりと迅も倒されてしまい、滅亡迅雷ネットはなくなってしまったしイズもすぐに復帰。更に社長解任動議も不発。結構意外な展開だったが、これから巨大企業ザイアが飛電インテリジェンスの前に立ち塞がることになった。
ザイアの社長天津垓が一体何を考えているのか、今のところ全く分からないが、かつてアークを作り出したということ、そして滅亡迅雷ネットのデータをすべて取り込んだことから、ろくでもないことを考えていることだけは分かる。そんなザイアが飛電インテリジェンスを買収を宣言する。
そんな垓に黙って従う唯阿の姿もあり。 アサルトウルフプログライズキーはゼロワンとバルカン共通。その取り合いをしてるのがなんか微笑ましい。
<平和を取り戻し、クリスマスを祝うショッピングモールには何故か「鮭あります」の文字が。これは「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」45話からなのか?> |
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ウルトラマン ゼットン メガネ |
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22 |
映画 |
カルトムービー |
第1位 |
ビッグ・リボウスキ |
第2位 |
ロッキー・ホラー・ショー |
第3位 |
さらば青春の光 |
第4位 |
ファイト・クラブ |
第5位 |
ウイズネルと僕 |
第6位 |
時計仕掛けのオレンジ |
第7位 |
ショーガール |
第8位 |
フリークス |
第9位 |
ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間 |
第10位 |
レポマン |
第11位 |
ショーシャンクの空に |
第12位 |
スパイナル・タップ |
第13位 |
AKIRA |
第14位 |
死霊のはらわたII |
第15位 |
バートン・フィンク |
第16位 |
ピーウィーの大冒険 |
第17位 |
イレイザーヘッド |
第18位 |
ある愛の詩 |
第19位 |
ウォーリアーズ |
第20位 |
ZOMBIO |
第21位 |
ファスタープッシーキャット キル!キル! |
第22位 |
プラン9・フロム・アウタースペース |
第23位 |
未来世紀ブラジル |
第24位 |
アンソニーのハッピー・モーテル |
第25位 |
悪魔のいけにえ |
第26位 |
マンマ・ミーア |
第27位 |
ピンク・フラミンゴ |
第28位 |
クラークス |
第29位 |
ゼイ・リブ |
第30位 |
狙撃者 |
第31位 |
リストラ・マン |
第32位 |
ハロルドとモード |
第33位 |
The Room(2003) |
第34位 |
ラビリンス |
The 34 best cult movies you should be obsessed with |
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読書 |
黒の詩人
怪奇に満ちた詩を書く詩人ジャスティン・ジェフリーに興味を持ったジェームズ・コンラッドは、そのイメージが一軒の家から始まったことを突き止めた。友人と共にその家を調査してみることにしたジェームズがそこで体験したこととは。
人間が触れてはいけないものに踏み込んでしまった結果の話で、これこそ神話大系の骨子とも言える話。実力ある人が描くと迫力がある。怪奇ものとしてはかなり良い感じの作品に仕上がってる。 |
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20 |
映画 |
真実(2019) |
フランス映画界の大スター、ファビエンヌ(ドヌーヴ)が自伝を出版することとなり、そのお祝いのためにアメリカで映画の脚本を書いている娘のリュミール(ビノシュ)が夫でアメリカ人俳優のハンク(ホーク)と娘シャルロット(グルニエ)を連れてお祝いに来た。だがその実リュミールは折り合いの悪い母が自伝で嘘を書いてないかどうかを確かめに来たのだった。そして実際、自殺した姉についての記述に大きな嘘が書かれていたことを指摘するのだが、ファビエンヌ自身は撮影が忙しいと言い放ち、会話をしようともしなかった。
前作万引き家族で見事カンヌ国際映画祭パルム・ドールを獲って名実ともに世界のトップ監督となった是枝監督。フランス映画界はそれを放っておかず、最新作はフランスで、しかも複数のスターを招いての作品となった。
これだけの実力派俳優を集めての作品は近年では珍しくて実に見応えがあった。
ただ、実力派俳優が多数出ると言うことは、それぞれの役者の持つ癖が強いと言うことでもあり、それをどのようにコントロールするかが問われることになる。
本作ではそのコントロールがあまり効いておらず。やや役者に振り回されてしまったか?といった感じ。
役者の個性の強さをどうコントロールするかは監督も充分に分かっていて考えたのだろう。だからこそ、ドヌーヴを目立たせるために、敢えてベルイマン監督の手法を投入したし、その手法を用いて歩いても 歩いてもに似た設定で自分のフィールドに寄せて作ろうとしたのだろう。
ただ、そこで問題となるのがドヌーヴという強烈な個性という壁だった。
個性と言うだけで言うならドヌーヴは見事に演じて見せた。一見単なるわがままキャラに見えるが、役者としての誇りと孤高さ、孤独さと人恋しさなど、いろんなユニークさを併せ持った複雑なキャラを演じてくれた。
実にのびのび演技していたが、言い換えればそれはほぼ本人そのままに見えてしまうということ。ヴェテランに対して敬意を表したのかもしれないけど、驚きがない。これでは是枝監督作品というよりドヌーヴのプライベート作品としか言えないし、本当の魅力を引き出したようにも見えない。
更に娘役のジュリエット・ビノシュ、その夫役のイーサン・ホークはそれぞれ主役級のキャラなのに、全部ドヌーヴに食われたし、二人共演の力量も出せないままといった感じだった。
是枝監督は日本の気心知れた役者はちゃんと演技指導できるけど、この作品ではそれが無理だったのかな?
悪い訳じゃないんだけど、もう少し配役を考えてほしかったな。豪華な俳優陣の割にアンサンブルのパワーが出せてない。
あともう一つ言わせてもらうと、物語があるべきところにすっぽり収まりすぎ。決着の付かないモヤモヤした葛藤を描いてるくせに、なんとなく落ち着いてしまって新鮮な驚きを得ることができなかった。是枝作品の味って、流れるような中に、驚きを得られることなんだが、それが全く感じられない。
良い作品なんだけど、あと一歩の物足りなさを感じてしまう。 |
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38話 |
セトーから告げられた「始まりの神殿」に向かうリュウソウジャー。そこに現れたのは空に浮かぶ城で、コウとカナロの二人だけが神殿の中に転送される。二人は自分の信念のために戦わされることになる。一方残されたリュウソウジャーの前にはガチレウスが全身全霊を用いて作り上げたカリブディスマイナソーとガチレウスが現れた。
敵はカリブディスマイナソー。ガチレウスが生み出したマイナソーで、水を吸い込んで攻撃力を増す。ガチレウスが攻撃を受ければ受けるほど強くなる。
リュウソウジャーが二つに分かれて話は展開。コウとカナロは使命と仲間のどちらかを選ぶかという問いに、コウは仲間を、カナロは使命を選択するが、その答えは「仲間と共に使命を果たす」というもので、それを悟った二人は試練を超えてノブレスリュウソウレッドとノブレスリュウソウゴールドに進化する。
一方、プリシャスに心臓を握られて後が無いガチレウスは自らマイナソーを生み出してリュウソウジャーと戦わせる。命がけの作戦だが、その「命がけ」というのにはクレオンに自らを罵らせるというのがあって、それが結構笑える。自分を罵れというガチレウスにノリノリで罵るクレオンが良い。
リュウソウレッドがノブレスリュウソウレッドになったが、レッドだけマックスリュウソウレッドと二つの形態になるのは依怙贔屓の気がする。尤もリュウソウカリバーは一本だけなので、ノブレス状態になるのはリュウソウゴールド中心になるのだろう。
<カリブディスマイナソーはそこら辺にある水を吸い取ってしまう。バンバは「水がなければ生物は生きられない」と言っていたが、あの程度の吸収で生物全体に影響があるようには思えない。
カリブディスマイナソーを断続的に攻撃することで体内の水をなくす作戦で倒したリュウソウジャー。巨大化したときにはファイブナイツで戦ってるけど、同じ作戦が有効ならこの場合は騎士竜がバラバラに攻撃すべきなんじゃないか?> |
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19 |
読書 |
ファイブスター物語15
AKDに雇われてパルセット(パルスエット)を娶ったヨーン・バインツェルは魔導大戦でスパイ活動を強いられていた。だが別段隠すつもりもないために色々と周囲に迷惑をかけていた。そんな彼と合流したジークボゥだが、二人まとめて窮地に陥ってしまう。一方、膠着状態に陥った魔導大戦の中で、ファティマを使わずにGTMを駆動させる実験を行っていたコーネラ帝国はシステム・カリギュラと組んで大々的なデモンストレーションを行おうとしていた。
本来トラフィック編に入ったはずのヨーン・バインツェル編がここで展開中だが、ヨーンよりもジークの方が目立ってる。一方ではこれまで何度も言われていた三大モーターヘッドがGTMとなってそろい踏み。名前と格好では全く分からないのが味噌だな。対比表が必要。
あと、ソフト化もされてない花の詩女 ゴティックメード(2012)ネタを色々ぶっこんでるのもなんだか。 |
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24話 |
トレギアが宇宙から呼び寄せたものは、この世のあらゆるものを食い尽くす怪獣ウーラだった。その落下と共にイージスのピリカがいなくなってしまう。ホムラとヒロユキに対してピリカについて語り始めたカナだが…
敵は宇宙爆蝕怪獣ウーラー。宇宙のあらゆるものを食べてしまう怪獣で、惑星に落下した場合、その惑星を食い尽くしてしまう。タイガの攻撃そのものもエネルギーとして食ってしまう。そしてトレギアが呼び出したギャラクトロンMK2。タイガと戦っていつ最中に地中から現れたウーラーに食われてしまった。
もうすぐ最終回で、最後の戦いに向かうが、その際に現れたのは宇宙人ではなく怪獣だった。最強の敵はやっぱりトレギアの方か?一応最強の怪獣と言うこと。
これまで過去が分からなかった旭川ピリカだが、実はアンドロイドだったという事実が明らかとなった。そもそもウーラーを止めるために宇宙に派遣されたアンドロイドの一体だったそうだ。前にピリカと接触した霧崎はそれを知って、「面白そうだから」という理由だけでウーラーを呼び寄せた。
トレギアの目的が明らかになった。自分を含めてあらゆるものの消滅だそうだ。なんだこの中二病設定?
<たとえ負けると分かっていても戦うのがウルトラマン。それは確かに格好良い台詞だし、これまでもそうだった。しかしそれを言葉にするととても軽く感じてしまうのが少々残念。> |
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17 |
映画 |
がっこうぐらし!(2018) |
胡桃(阿部菜々実)、由紀(長月翠)、悠里(間島和奏)の三人は学校の家庭科室で半ば閉じこもりつつ共同生活を送っていた。彼女たちがこのような生活を送っているのには理由があり、実は世界中は原因不明の奇病に冒されており、それに感染した人間はすべて理性を失ってしまうのだ。感染せずに理性を保っていた三人は、奇病に冒された人々から狙われており、彼らから逃れつつ生活を続けていた。そんなある日、物資調達中の胡桃と悠里は病気に罹らず、一人生き延びていた美紀(清原梨央)を発見し、保護する。これで四人のサバイバル生活が幕を開ける。
漫画原作の先行して放映されたテレビアニメに続く、実写化映画作品。
原作自体はほのぼの系マンガを中心とする漫画雑誌「まんがタイムきららフォワード」に連載されたもの。ただ、連載直後から大きな話題になったものでもある。
理由は簡単で、基本ほのぼのの作品ばかりが載っているのに、突然ホラー作品が載ってしまったから。しかもタイトル名でも全く内容が推測できず、第一話も基本的にはほのぼの学園作品に見せていたのに、ラストシーンで突然この学園は危機に陥っており、主人公達はサバイバル生活を送っているという事実が発覚する。このどんでん返しが大いに話題になったのだ。
原作はそこから出オチで終わらず、その後の物語展開もしっかりしていたため多くのファンも付き、そのお陰でアニメや実写化が出来た。
それで最初の映像化となったアニメは一通り観たけど、するっと観終えてしまった感じ。強いて言うと、一番印象に残ったのが「台詞が相当に恥ずかしい」というくらい。それでもアニメではよくある台詞のデフォルメなので、別段そこまで気にするものではなかった。
それで次に来たのが実写映画化。つまり本作となる。
作品としての出来はどうか?と言われると、映画単体として観る限りはいわゆるゾンビものの作品のフォーマットに則っているし、物語自体も決して悪くなくてそれなりに完成している。
突然来てしまった終末の中、日常生活を送る女子高生の弛緩した日常と、突然やってくる日常の終わり。ほんわかした日常と絶望感がギリギリのせめぎ合いをしてる演出はユニークで良かった。
ただ、二点ほど困ったことが起こった。
一つには高校生としての演技者の質。それなりに実力はあるのかもしれないけど、女子高生を演じるにはみんな少々きつい。それに私は“なんちゃって高校生”を画面で見せられると凄く落ち着かない思いをするタイプなので、観てるだけで恥ずかしくてたまらない。
もう一点が、アニメにもあった台詞の恥ずかしさ。アニメでも多少の恥ずかしさを伴った台詞だったが、実写になると台詞の恥ずかしさはとんでもないレベルになってしまう。会話聞いてるのが苦痛で「早く物語進めてくれ」と思う。
原作は、絵的に幼すぎるキャラを現実の高校生として描いたことと、漫画の文脈だから可能な会話をそのまま実写化したことで違和感ばかりが残ることになったのだろう。
恐らく監督は原作を読み込んで本作を作ったのだろうと思う。
これを実写でやるならば、相当に改変しないと映画的演出に耐えられなくなるが、なまじ原作に忠実に作ろうとした結果、大変浮き上がったような作品が出来てしまった。
監督は過去リアル鬼ごっこを監督しているが、あの改変は大変なレベルで、しかも全然面白くならなかったので、その反省点があったのかもしれない。しかし、本作こそ、大きく変えて良かったと思う。 |
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15話 |
かつてのデイブレイク時に破壊された都市デイブレイクシティに滅亡迅雷ネットの本拠地がある事が分かり、エイムズは突撃を計画する。
敵は仮面ライダー滅と仮面ライダー迅。
あっという間にクライマックスへ。ここで一度滅亡迅雷ネットは滅んでしまうが、迅だけが残った。これから迅がどのような行動を取るかで物語は変化していくはず。
一方、シンギュラリティを獲得したらしいイズだが、迅によって機能停止に持ち込まれてしまう。飛電インテリジェンスと滅亡迅雷ネット双方が戦力を半減させられた形になる。
イズが活動停止になったということは、ある種本作の主人公を失ったと言うことでもあるが、一体どんな物語になっていくやら。一応イズ無しでも或人は自在にシャイニングホッパーに変身出来るようになったらしい。 |
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15 |
読書 |
シャッガイ
ハイパーボリア時代の魔術師エイボンは、この宇宙の真理の探究の末に行き詰まってしまった。最後の手段として危険な星シャッガイに意識だけを飛ばして探索する。だがそこでエイボンは想像を絶するものを目の当たりにする。
「エイボンの書」の著者が味わった恐怖体験で、探求の果てに見たものはくたびれ損だったというオチがついた話。事情が分からない人が偶然入り込んだのではなく、意識して危険に飛び込んだというのが他の作品との違い。 |
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13 |
映画 |
ロボット2.0(2018) |
チッティによる大量破壊事件から数年。バシーガラン博士(ラジニカーント)は、完全なサポートロボットに限った研究を許され、女性型ロボットのニラー(クマール)を完成させ、彼女の成果によって多くの技術革新をインドにもたらすことが出来た。そんな時、一つの都市からすべての携帯電話が消えるという事件が起きる。しかも携帯電話業者が次々に謎の死を遂げていく。政府から調査を依頼された博士とニラーは、消えた携帯の行方を探るうち、電磁波の危険性を訴え続け、最後には自殺した一人の科学者に行き着くのだった。
ラジニカーントを主役に世界的にヒットを飛ばしたロボットはインド映画のSF作品がここまでいくのか?と思わせる実に楽しい作品だった。作品の展開は無茶苦茶だけど、CGというオモチャを最大限ぶん回して何もかもぶち込んでみましたという姿勢が心地よかったし、ちゃんと劇中のダンスもあって、これぞマサラ映画と言った感じだった。
本作はその続編だが、この作品も濃さは健在。いろんな設定を放り込んでるが、ほぼすべて設定だけ入れてフォローなし。なんでも面白そうなものを放り込んでマサラ味で仕上げたって感じ。インド映画の濃さを見事なまでに体現してた。特にファーストシーンで一文字ずつ文字が飛んできて、「SUPERSTERRAJINI」でやられた感じ。
ただ、ネタ的には既にロボットでやりきってしまった感はあって、面白くはあったものの、ちょっと馴れすぎてしまった感じ。
前作との違いは科学よりもオカルト的な作品である事と、携帯電話による電磁波がひょっとしたら生物に影響を及ぼしているのではないか?という観点から社会的側面が出てきたということだろうか。
ただ、それが過激な環境テロリストの話だけになってしまったので、社会派としては薄すぎるし、あまり有効な解決策とも思えないのがちょっとモヤッとくる。
科学を標榜する作品でオカルティックな内容を素直に受け入れてすぐに対処してしまうところがなんとも杜撰というか、おおらかというか。
雰囲気としては東映のスーパー戦隊を映画化したような話で、巨費をかけて失敗したパワーレンジャー(2017)なんかよりもずっと戦隊ものっぽい。スパイス仕立てのスーパー戦隊バトル。
さすがにラジニカーントもだいぶお歳のようで、昔のようなパワフルさは感じないが、サングラスを掛けたチッティは声優の玄太哲章にしか見えないのと、携帯に変形するクッティはトランスフォーマーと言うより往年のテレビ番組「ゴールドライタン」を彷彿とさせる。んで環境テロリストとなった亡霊博士のパクシの主張はなんか宮崎駿っぽいと感じてしまったら、もう駄目。コンボイとゴールドライタンが巨神兵に挑むイメージ画頭の中に湧き上がってしまって脳内だけで爆笑しっぱなしだった。 |
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37話 |
突然行方不明となったティラミーゴを捜しに出たコウは、ティラミーゴが子どもに噛みついている姿を目撃してしまう。その少年一郎の母に散々叱られるものの、ティラミーゴは何も語らない。そんな時にガチレウスが現れる。
敵はノームマイナソー。地面に潜って出てこないマイナソーで、見えないミサイルで攻撃する。地上で戦うガチレウスをサポートした。
ティラミーゴの覚悟というか、子どもとの約束を守る姿を描く話。子どもを襲っていたかと思われていたティラミーゴが実は…となってる。
リュウソウジャーと騎士竜は誰よりも信頼しなければならないというが、実はコウは自分の言うことをティラミーゴに聞かそうとしてただけという事実に気づかされる。これって前半でやるべき話だよな。特に本作では初期メンバーの騎士竜で喋れるのはティラミーゴだけなので、初期にやってこそ意味が出る話だ。話もシンプルだし。
ドルイドンの中で不協和音。プリシャスがクレオンを懐柔して、他の幹部から引き離そうとしてて、少し考えてる姿があった。
お母さん役は吉井怜だった。「仮面ライダードライブ」のりんな役もだが、「仮面天使ロゼッタ」のあすか役だな。
<今回登場するノームマイナソーは地面を潜るという特性上、シンプルな姿をしてるが、単に仮面とグローブ付けた白衣着たおっさんのようだ。
「俺たちのソウルは一つだ」とティラミーゴと連係攻撃を行うマックスリュウソウレッド。「ごめん」の一言で仲間になっちゃうのね。戦隊ものだとこれも良し。> |
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12 |
映画 |
サマームービー |
第1位 |
ジョーズ |
第2位 |
スタンド・バイ・ミー |
第3位 |
ドゥー・ザ・ライト・シング |
第4位 |
バッド・チューニング |
第5位 |
裏窓 |
第6位 |
ホリデーロード4000キロ |
第7位 |
アメリカン・グラフィティ |
第8位 |
狼たちの午後 |
第9位 |
アドベンチャーランドへようこそ |
第10位 |
キングス・オブ・サマー |
第11位 |
バーニーズ/あぶない!?ウィークエンド |
第12位 |
ドリーム・ガール/ママにはないしょの夏休み |
第13位 |
プールサイド・デイズ |
第14位 |
13日の金曜日 |
第15位 |
ミートボール |
第16位 |
七年目の浮気 |
第17位 |
大混乱 |
第18位 |
サマー・オブ・サム |
第19位 |
ボールズ・ボールズ |
第20位 |
マイ・サマー・オブ・ラブ |
第21位 |
恋人までの距離 |
第22位 |
ダーティ・ダンシング |
第23位 |
あの頃ペニー・レインと |
第24位 |
ラスト・サマー |
第25位 |
Wet Hot American Summer(2001) |
The 25 best summer movies to watch at the beach... er, well, maybe not |
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読書 |
墓場鬼太郎6
「怪奇オリンピック」怪奇漫画家水木は鬼太郎から地獄オリンピックのチケットを手に入れる。だがそのチケットを使うためには死ななければならないという事実をつきつけられる。
「ないしょの話」ねずみ男が持ってきた地図から、ニューギニアに新種の動物がいることがわかった。大学生山田はその探検隊に加わるが、そこで彼が味わったのはあまりに恐ろしい出来事だった。
墓場鬼太郎シリーズの最終巻。今回収録した二つの話はどちらも鬼太郎があまり関わっていない。むしろトリックスターとしてのねずみ男の方が活躍してる。どちらの話もそれぞれ分解されて他の物語に使われているのも特徴だな。「ないしょの話」は後に「大海獣」として、映画にもなった話。 |
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10 |
読書 |
墳墓の主
中央アジアに遺跡調査に向かった後、行方不明となったブレイン博士。生き残った探検隊メンバーの一人が持ち帰った手記に書かれていたのは世にも恐ろしい遺跡の存在だった。
探検の末に発見したのは邪神だったというオチの話。結構多いパターンの話だが、この話はオチが分かりづらく、終わり方もモヤモヤしたものを残す。どっちかというと悪夢作品っぽさがあった。 |
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23話 |
ことごとくウルトラマンタイガに作戦を潰されてしまったヴィラン・ギルドは、ついに最悪の悪魔ウルトラマンベリアルを甦らせてしまう。圧倒的な力の前に押さえ込まれるタイガだが、その時空からもう一人のウルトラマンが降臨する。
敵はウルトラマンベリアル。チブル星人が保有していたベリアル因子を用いて復活したコピー体。ちなみに本体ではなくコピー体のようで、パワーだけは本体並みだが、理性は失っている模様。
これまで全く存在感が無かったヴィラン・ギルドがようやく個性を出した。ちなみに地球でのメンバーは、チブル星人、ザラブ星人、ゴドラ星人、スラン星人。彼らがチブル星人の提案に従ってウルトラマンベリアルを甦らせてしまうという話。コピー体とは言え、パワーは圧倒的で、三人のウルトラマンの誰も敵わない。
ベリアル出現となれば、当然ライバルであるゼロが現れる。ニュージェネレーションの大部分に出演してるためこのキャラは特別のようだ。勿論タイガとは旧知の仲らしいが、立場はちょっとだけゼロの方が上のようだ。ゼロの言葉から、ベリアルはジードによって完全に殺されてしまったことも分かった。
そしてゼロから受け取ったブレスレットによって又しても新しい力を手に入れたタイガ。ちょっと装甲が青くなった。
ところでベリアルとトレギアの関係はどうなるのかな?
<直前までカップラーメン食ってたヒロユキは変身時にフォークを出してしまう。当然「ウルトラマン」34話からの引用。
霧崎はいわゆるシャフ度を多用していたが、ついにトレギアまでその格好をするようになった。
チブル星人の末期の台詞は「チブルの科学力は宇宙一」だが、これはネタとしてはもう使われすぎてるな。> |
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09 |
映画 |
血槍富士(1955) |
槍の名手権八(片岡千恵蔵)は主君酒匂小十郎(島田照夫)の付き添いで東海道を旅していた。お忍びで身分を隠す小十郎はすっかりはしゃいで夜な夜な深酒を繰り返し、権八は毎日その対応に追われている。そんな二人に旅の仲間も出来、ゆっくりと旅を続けていくが、折しも東海道は極悪な強盗“風の六右衛門”の出没に戦々恐々といった風情。そんな事も気にせずに飄々と旅を続ける小十郎だが…
アクション監督として将来を嘱望された内田吐夢は、一兵士として太平洋戦争にかり出されてしまった。敗戦を経ての中国抑留の期間を経て、ようやく日本に帰還してからの第一作となる。実に13年ぶりの復帰作となり、東映の全面協力のみならず、伊藤大輔、小津安二郎、清水宏といった蒼々たる監督達が企画協力し、カムバックを応援したという。
本作のジャンルを言えば股旅物と言うべきだが、主人公が旅の間にばったばったと人を斬るようなものではなく、わがままな主人に従って苦労するだけのものになってるのが特徴で、痛快さはないが、その分しんみり見せるものになってるのが特徴。
主人公の権八も強くはあるが冴えないキャラだが、なんかいろんな人に好かれるタイプで、任務と人情の板挟みにあってもやもやするのもそうだし、虐げられた貧乏人のやるせなさなんかもしっかり描いていてバランスの良さもあり。後にアクション一辺倒になっていく東映の少し前の時代の時代劇として面白く観られる。
終わり方がなんかすっきりしない気がするが、それも味かな? |
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14話 |
エイムズの唯阿は飛電インテリジェンスの中に滅亡迅雷ネットの内通者がいるのではないかと考え、地上のヒューマギアをすべて管理する人工衛星の管理ヒューマギアの宇宙野郎雷電と宇宙野郎昴を調べる。
敵は仮面ライダー雷。宇宙野郎雷電がドードーゼツメライズキーを用いて変身した滅亡迅雷ネットの仮面ライダー。
人工衛星から送られてくる武器はちゃんとヒューマギアの手で回収管理されている。当然と言えば当然だが、これを細かく描くのは結構珍しいし、こう言う話が実は大好き。
今のところ滅亡迅雷ネットのメンバーは滅と迅。諌は他に滅と雷というメンバーがいるのではないかと考えていたが、丁度雷という名前を持つヒューマギアが現れるというナイスタイミングの話となった。彼が身の潔白を証明するために滅亡迅雷ネットの本拠地が確定した。
しかしながら、それこそが最初からプログラムされていたことで、滅亡迅雷ネットの仮面ライダーがもう一人増えた。それはやはり宇宙で活動していた飛電インテリジェンスのヒューマギアだった。その仮面ライダー雷は「アークの意思のままに」と語っていたが、そのアークとは人工頭脳らしいことが分かった。
あれだけデレていた諌が又頭硬くなってしまった。ちょっと残念だが、デレるのが早すぎたから、これでバランス取れるか。アサルトウルフのプログライズキーを使って新たに仮面ライダーバルカンアサルトウルフに変身する。 |
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07 |
読書 |
窠
大学に通う“ぼく”が借りた農家の一軒家にはおかしな祭壇がしつらえられており、その中心には井戸があった。試しにその井戸からくんだ水を飲んでみたが、その夜から悪夢を見るようになってしまう。
精神のみ異世界に飛んで宇宙の中心を観るという話。神話大系では有名な創造神にして知恵を持たぬ邪神アザトースの姿が垣間見られる話となっている。 |
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10話 |
次元の裂け目から死霊が地上へと這い出し、地球規模で災害が始まった。。これを封印することがアッシュの使命と言われるのだが、アッシュにはその根性はなく、家に逃げ帰ってしまう。
最終話。地球そのものの危機に際し、相変わらずヘタレなアッシュは逃げ出そうとばかりするが、娘のブランディが喝を入れて戦いに赴く。ちょっと格好良すぎるのがシリーズ的には違和感あるが、最後だけはやっぱり決めないといかんという意地なんだろう(その前に大麻をキメたりするのがアッシュらしさ)。実際の話で、30年間も戦い続け。なんで自分だけがこんな役回りなのかと言いたくなるのは確かだ。
最後の敵として現れるのがカンダールという巨大な怪獣みたいな悪霊。この名前は劇場版でネクロノミコンが発掘された場所の名前だった。
ラストシーンは冷凍睡眠状態にされたアッシュが目覚めたのは未来世界だったというオチ。『キャプテン・スーパーマーケット』のラストシーンに対応してる。
ちょっと中途半端な気もするが、これでシリーズ最終回。もうブルース・キャンベルがアッシュ役やらないと宣言したかららしいが、これも例えばブランディを主役にして続けられなくもない。特に3rdになって女性の強さが際立ってるので。または『ダークマン』方式でキャラを変えて中身だけ同じという形でも可能。
<甦ったケリーは開口一番「アッシュ、今度は何やらかしたのよ」だった。アッシュをどう思ってるのか実によく分かる。
アッシュは戦車の操縦までできる。覚えるようなところにはいなかったと思うが?> |
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05 |
映画 |
イエスタデイ(2019) |
イギリスの片田舎で売れない歌手をしている青年ジャック・マリック(パテル)は、ある夜世界中の電気が一斉停電した瞬間に事故に遭ってしまう。退院後、友人の前でビートルズのイエスタデイを奏でたところ、誰一人その曲を知らなかった。ビートルズのいない世界の中に紛れ込んでしまったジャックは、悩んだ末、記憶にあるビートルズの曲を自分の曲として売り出すことに決める。そこで天才音楽家とおだてられ、渡米することになった。その際、幼なじみのマネージャーであるエリー・アップルトン(ジェームズ)から別れを告げられてしまう。
このところポップスミュージックを扱った作品が結構目に付く。昨年のボヘミアン・ラプソディ(2018)という傑作もあったが、概ね1970~80年代のものが主。私なんぞはまさにド直球世代なので、その当時のポップスミュージックを聴くと口ずさみたくなる位なのだが、それをすっとばして、ポップスの生みの親で、世界の音楽をまるごと変えて見せた始祖。ビートルズを熱かった作品が世に出てしまった。
馬鹿馬鹿しい設定だし、果たしてビートルズの音楽が半世紀を経て本当にこんなに受けるのか?とか言う疑問はあるものの、観てる内にそんな事どうでも良くなってくる。
だって気持ちいいんだ。とにかく音楽シーンが浸れる。こんなに画面で心地よく音楽に浸れるのはボヘミアン・ラプソディ以上。私にとっての気持ちよさのレベルはマンマ・ミーア!(2008)レベル。ものすごく気持ちよかったし、観終えた後、とても幸せな気分に浸れた。作品も良いけど余韻も良かった。特にラストのオブラディ・オブラダは歌詞の内容までラストシーンにぴったりはまっててとても心地よい。
本作の特徴として、基本的に悪人がいないと言う事になろうか。アメリカ人プロデューサーのデブラが悪人っぽいけど、表裏がなくて最初から自分の欲望を全開にして嘘を言ってないので、全く悪くない。ジャックの友人たちも個性が強くて迷惑ばかりかけるけど、それはイギリス流の人間関係だから。イギリスで作られた映画ということもあるけど、意識してイギリス人らしさというのを強調してるので、距離感掴めない人間が多数登場してる。それがイラッとさせることもあるが、彼らも基本は良い奴ばかりだ。そういう意味では本作はイギリス人とアメリカ人の対比という意味合いでも楽しめたりする。
そしてこれは絶対に評価しなければならないのは、ジョンが訪れる海の家にいるジョン・レノンの姿。確かにこの世界にはビートルズは存在しなかったが、メンバーまでいなくなったわけではなかったようで、ジョンは漁師として人生を全うしてる。
このIFの物語に、ここを描いてくれただけでも本作は成功だと思えたし、このシーンを全く予想できなかった自分が恥ずかしい。
ビートルズを知っていて、多少歌える世代にとってはとても幸せな気分に浸れる作品とは言っておこう。 |
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36話 |
又しても恋をしたカナロだが、その女性をつけたところ、なんとトワと仲良くしている光景を目にしてしまう。そんな時にシルフマイナソーが現れたが、トワだけが戦いに参加しようとしなかった。
敵はシルフマイナソー。高速移動できるマイナソーで、リュウソウジャーのハヤソウルでも追いつけないスピードを誇る。
トワを中心にした話。トワが女性と付き合ってると思われたのだが、それにもちゃんと理由があって…という話。話自体はシンプルでコミカルな話だが、リュウソウジャーメンバーの性格もだいぶ変わったことを思わさせる。特にトワは人を思いやれるようになっていたようで、かなり良い雰囲気になってる。
ドルイドンとの戦いが終わったら何をしたいかという問いがなされたが、答えはそれぞれ。明確に答えられたのは世界を見たいというコウと美味しいものをいっぱい食べたいというアスナだけだった。
ワイズルーにとっては胸のときめきをいつも求めている。プリシャスに心臓を奪われたらドキドキしなくなったことに苛ついてる。なるほど物理的なものだったのね。
<キングキシリュウオーはスピードもあるらしいが、普通巨大になればなるほど動きは遅くなる。実際見た目もっさりしてる。> |
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03 |
読書 |
仮面ライダークウガ10
恋人と思っていた本田絵美が駿河の依頼で接触したという事を知らされた津上翔一は再び絶望の淵に落とされてしまうが、そんな翔一の前に翔一同様アギトとなった者たちが現れ、仲間に入るよう誘いをかける。一方、メ・ガリマ・バと出会う事でグロンギの中に本当に人間のような存在がいることを知った五代はグロンギと人類の共存について方法がないかと考えていく。
グロンギとアギト集団を間に挟んでの五代雄介のクウガと津上翔一のアギトのすれ違いがメイン。「仮面ライダー555」を思わせる著者らしいすれ違い描写となっている。
グロンギの一部が何故アギトを生み出したのかがはっきりした。このままゲゲルが続くのを放置していると、どう転んでもグロンギは全滅してしまう。それを防ぐにはゲゲルを遂行するグロンギを力でねじ伏せてゲゲル自体を無効化すること。そのために多数のアギトを作ってゲゲルの邪魔をすることが目的らしい。なるほど理解出来た。 |
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22話 |
ヒロユキの前に現れた少年が怪獣の出現を予言し、その言葉通り海からタッコングが、地中からギーストロンが現れる。少年は地球に危機が近づいており、そのために怪獣が怒っているとヒロユキに告げる。
敵はオイル怪獣タッコング。海から合われた怪獣だが、基本的に敵意は全くなく、ただそこに突っ立ってるだけ。全身の吸盤で地面にしがみついたり、ウルトラマンの手を吸着したりする。そして凶猛怪獣ギーストロン。人類が汚した大地の怒りの塊。額の角からレーザーのような光線を出して攻撃する。
戦う気が全くない怪獣を相手にウルトラマンがどうするかという問題を扱った話。既にこれは「ウルトラマン」34話のスカイドンや35話のシーボーズなどでおなじみ。ただいるだけの怪獣に攻撃するウルトラマンの姿が凶悪なものに見えてしまうのが面白い。結局タッコングと共闘してギーストロンと戦うという話になってる。ただ、ギーストロン自身も決して悪い怪獣という訳ではなく、地球そのものの怒りとみられる。
海から少年が現れ地球の危機を告げるというパターンは「ノンマルトの使者」っぽくもあり。
前回霧崎が地中爆弾を使ったのはギーストロンを呼び出すため?とも思われたが、にしては霧崎自身が出てこないし、最後に隕石のような天体が地球に近づいていた。そっちが本命か。
辻本監督のこだわりか、相変わらず細かいミニチュア描写が映える。特にタイタスがすっころんで周り中の小物が吹っ飛ぶ当たりマニアック。
<妙に事情通なシンジにあっさり自分がタイガである事をばらしてしまうヒロユキ。素直すぎないか?
最後にタッコングとタイガがハイタッチしてるけど、意味分かってるんだろうか?> |
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02 |
映画 |
太陽の塔(2018) |
芸術家の岡本太郎によってデザインされ、1970年の大阪万博でお披露目された巨大な塔“太陽の塔”。既にデザイナーの岡本太郎は故人だが、この塔にまつわる話をインタビュー形式で聞き込み、何故あのようなデザインになったのかを検証する。
2度目の東京オリンピックに合わせるように、今度は大阪で2度目の万博が決まった。それに合わせるように、先の万博の紹介と検証のために制作された作品と思われるが、万博そのものではなく象徴の太陽の塔に限っているのが面白い作品となった。
正直太陽の塔の説明を聞かされるのは、今更感ばかりであまり興味は持てなかったというのが本音だが、当時の日本の置かれた状況から、何故こんな前衛的な建物が設計され、しかも万国博覧会という大舞台に置かれたのかという説明は面白い。
万国博覧会開催は国際的な中の日本の立場としてはとても光栄ではあったのだが、科学の発展を伝える博覧会にふさわしいデザインというのに考えあぐねた末、科学とは全く逆のベクトルになる元始を彷彿とさせるものを作り出そうとしたというのだ。
これは科学に対比させるためと言えば聞こえは良いが、実際のところ、科学の象徴というデザインが全く浮かばなかったから、窮余の策としてデザインされたというのが面白い。
だから太陽の塔は近代を表すのではなく、人間の根源的な信仰の部分を象徴する作品となる。人類の根源的な信仰とは、太陽信仰であるという事が前提に、太陽を人格あるものとして捉え、その表の部分と裏の部分、秘部の部分をデザインしたという。
裏返して考えると、1970年時点の日本とは、本当の意味で科学の先進国になっていないというコンプレックスが見えてくる。科学力を前面に出して誇れないからこそ、原初の力というものに頼る必要があった。
コンプレックスの開き直りというのが凝縮されたのがこの塔だったと考えられる。
今の時代からすれば、それはとても素晴らしいことだったと思う。日本は“まだ”科学立国になってない。でも、これからなる!という意思に溢れていたし、始まりから出発することで、これから日本は変わっていくのだ!という主張にも通じている。
現状に満足せずに高みを目指す。これこそ日本という国の本来持っていたパワーではないかと思う。
そう考えてみると、又このデザインも味わいが出るものだ。 |
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13話 |
シャイニングホッパーに変身したゼロワンだが、あっけなくラーニングされ、逆に圧倒されてしまう。そんな或人に助けられ、不完全なシャイニングホッパーキーを渡してしまったとイズが自分の事を社長秘書失格と言い始めてしまう。
敵はドードーマギア改。
イズとワズの二人の関係を中心に、ゼロワンシャイニングホッパーの真の力の覚醒を描く。不完全なシャイニングホッパーキーを完成させるためには特別なヒューマギアのセントラルメモリーを必要とした。それを持っているのはイズとワズの二人だけ。社長秘書失格と思い込んでるイズは自らのセントラルメモリーを使おうとするが、ワズがその身代わりとなる。或人のためにその命を使えというワズのその思いはまさにシンギュラリティだった。それを見たイズがついにワズのことを「お兄様」と言っている。
諌が完全にデレてしまい、完全に或人との共闘に入っていく。なんか徐々に唯阿もデレ始めてる。今回はイズ、諌、唯阿の三人全員がツンデレ状態。
そんな二人に対し、ドードーマギア改を倒すために手を組もうと言ってくる滅亡迅雷ネットの迅と滅。敵側にも色々事情が出てきたが、内紛には少々早い気がする。 |
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