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30 |
映画 |
最後の決闘裁判(2021) |
1386年。ノルマンディーの騎士ジャン・ド・カルージュ(デイモン)の妻マルグリット(カマー)は、夫の親友で領主ピエール伯(アフレック)の覚えめでたいジャック・ル・グリ(ドライヴァー)に強姦されたと訴える。妻の言葉を受け、ル・グリを重罪犯として処刑することを訴え出るが、ピエール伯は無罪を主張するル・グリの主張を支持する。そこでカルージュは国王シャルル6世に決闘での決着を直訴し、カルージュとル・グリは決闘裁判に臨む。
老いてますます盛んというか、様々なジャンルの映画を作っているリドリー・スコットが選んだ題材は今度は中世の歴史的事実を元にした決闘もの。それを知っただけで絶対観ようと思った。
ただ、観る直前に漏れ知った情報からだとすこぶる評判が悪い。さらにあっという間に上映数が減ってしまったので慌てて観に行った。
観た結果思ったことだが、なるほど評判が悪いのはよく分かった。
一つの事件を複数の目から見て、それぞれの違いから真相を探るというのは素材としては全く悪くない。これは黒澤明の大傑作『羅生門』(1950)から始まって、これまでの映画史でもいくつかの作品は作られていたが、同じ事実を別々の人が見ると、事情が変わるという視点変化だけでも面白いものだ。ただ見た目が全ての映画で嘘を描くというのは、かなりの邪道にあたるため、そうそう多発はできない。
そんな視点変化が楽しめるだろうと思ったのだが、それはちょっと期待外れだった。それこそ『羅生門』のように事実が全く変わってしまうほどの違いが出ると思ったのだが、そこまでの極端な違いが出てこない。それどころか、三人が別々な目で見ているのに、事実がほとんど変わらないため、同じ事実を三回見させられるだけという問題があって、結構退屈な作品になってしまった。
こう言う作品を作るんだったら、三人の見ているものが別である必要があって、最後のオチで全部ひっくり返されるようなものでないと観ていて面白くない。
多分監督もその事はよく認識しているはずである。では何故このような形で映画にしたのだろうか?そう考えると、これは“不貞”という同じ行為を三者の視点で見た作品と考えるのが正しいだろう。だからこれはストーリー云々ではなく、一つの行為を通して人の心を描こうとして作られたものだと思われる。敢えて衝撃の展開を捨て、普遍的な男女間の視点の差という視点で作ってみたのだろう。
寝取られ男のジャンにとって、妻の不貞はそのまま自分の監督不行き届きになり、自分の名誉挽回のためにも、悪いのは寝取ったジャックでなければならない。その正義を示すために決闘を行わねばならなくなる。人並み外れた名誉欲のあるジャンにとっては決闘は行わなければならない。彼にとって命よりも名誉の方が重要であり、名誉を失うくらいなら死を選ぶ。一途で馬鹿な生き方しか出来ないのがジャンという男だった。
対して寝取り男となったジャックはもっと打算的な性格と描写されている。要領が良いし、ピエールの元で出世するためにはおべっかも使うし汚れ役も平気でこなす。そんな彼が決闘を受けた理由は何なのか?ここが少々曖昧なのだが、おそらくはジャックに対する友情と、それ以上のマルグリットに対する愛情の板挟みとなってしまって、感情をどこにも持っていけなくなってジャックの決闘を受けざるを得なくなってしまったのではないかと思われる。
最後にマルグリットだが、彼女の場合この作品ではあまり考え無しのキャラとして描かれてる感じがする。彼女が悪女であればそれこそ『羅生門』的などんでん返しも可能だったが、彼女は善良すぎたし、正直すぎた。彼女の告白が夫ジャンと愛人ジャックをどれだけ苦しめるのかも考えてなかったし、それによる決闘は自分の命をも危うくさせることに思い至ってもいなかった。彼女は確かに被害者だが、その被害者としての視点でしか描かれてない。もし彼女が悪女であるなら二人を手玉にとって罠にはめたという構図が取れるし、それを期待して観るのだが、彼女があまりに善良すぎたので肩透かしを食ってしまう。
結果として表裏のない一つの事実を三つの視点で見ただけになってしまったが、事実よりもそれぞれの心の動きを観るためにこの作品があると考えるべきだろう。ジャンの立場、ジャックの立場、マルグリットの立場で同じ事件を観ると、事件が重層的に観られる。それを狙ったのだろう。ただ、その心の動きというのが分かりづらいというところが問題なのだが。
ただ、やはり一流どころのキャラが良く立っていて、甲冑での戦いも大変見所あり、最後の決闘なんかは見応え充分なので、そちらを中心に観るなら充分に楽しめるはずである。
あと強いて言うなら、一つ一つの物語をもう少し短くして、ピエール伯の視点で短いエピソードが欲しかった気もする。何故ジャンをあれほど憎み、ジャックを重用するようになったのか。単なる相性の問題だとしても、そこを描くと、どちらも別々に映画業界で成功者となったマット・デイモンとベン・アフレックの関係を推測出来るから、ぐっと身近な素材になったはずなのだが。 |
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12話 |
デッドマンズからもらったベルトを使っても変身できず、一輝を傷つけてしまったことにショックを受けるさくらは
敵はプラナリア・デッドマン。灰谷が見込んだ人間に擬似的なバイスタンプを持たせることでフェーズ2に変身させる。灰谷本人が倒されない限りいくらでも作り出される。
さくらが変身する話の後編。自分より弱い兄二人が仮面ライダーとなったことで焦りを覚えていたところをアギレラの甘言に迷い、心の中にいる悪魔ラブコフの力が解放されてしまった。
そしてさくらは自分に弱さがあることを認めてそれを受け入れることで仮面ライダージャンヌに変身できるようになった。一輝同様悪魔と分離するが、バイスとは違ってラブコフは変身しない。二頭身のマスコットキャラみたいな姿をしている。今回のストーリーでは同じ悪魔つながりでバイスがお守りをしていた。
それで兄弟三人で戦うことになった。三人の連携も良かったが、大二のストーリーが長引いた割にさくらの変身は早かった…まだ終わってないのかな?
劇中突然大二に向かってヒロミが自分の過去について告白するシーンあり。元々ひ弱でヒーローがいつか救いに来てくれることを夢見ていたが、ヒーローが来ないことを知ってしまったため、自分が強くなるしかないと悟ったという…こういう告白って、古いアニメだと死亡フラグなんだが大丈夫か?強制変身解除させられてたから、ひょっとして本当に?
<仮面ライダージャンヌのバイスタンプはコブラ。これまでが蜘蛛とコウモリと続いているので、間違いなく「仮面ライダー」の敵をトレースしてる(ただ、蜘蛛、コウモリは1,2話なんだが、コブラは9話。
仮面ライダージャンヌに吹っ飛ばされた聖子を受け取った仮面ライダーバイスは「親方女の子が降ってきましたよ」と言っている。台詞はまあともかくとして、経産婦を「女の子」ってのは…> |
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読書 |
聲の形6
飛び降り自殺を図った硝子を助けた将也だが、自分の方が落下してしまって意識不明の重体に陥ってしまった。将也の周囲の人々は、今将也のために自分が出来ることを探していく。
前巻ラストで突然の飛び降り自殺?から来た衝撃展開。この巻では主人公の将也が意識無くして寝てばかりのために周囲の人間が中心となる。人のために出来ることをしようとした結果、余計人を苦しめることや、人を攻撃することでしかコミュニケーションが取れない人、償えないものを償おうとする行為。様々な重さを描写しているが、読んでいてやっぱりきつい。 |
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36話 |
ハカイザーの中にいるのが父の功であることが分かった介人は妙にハイテンションになり、現れたビックリバコワルドに嬉々として向かって行く。ゾックスと協力してビックリバコワルドを捕まえてハカイザーをおびき出そうとする。
敵はビックリバコワルド。蓋の付いたものをびっくり箱に変えてしまう。ギアトリンガーを使い物にならなくした。弱いふりをしていたが、顔のびっくり箱を開いて本物の顔が出ると一気にパワーアップする。そしてダイビックリバコワルド。ビルとかをびっくり箱に見立てて、そこからミサイルを撃ち出す。
介人の父功を助けようとするのと、敵を倒すのを両方やらねばならなくなって、そこでゴールドツイカー一家とゼンカイジャーの間で齟齬が生じてしまい、その隙にバラシタラが攻撃してくる。
今回はビックリバコワルドの能力でギアトリンガーの蓋が閉じなくなってしまって武器が使えなくなってしまうという話。ギアトリンガー自体が使えなくなる訳ではないため、仲間が蓋を抑えることで変身も出来るようになったという単純な解決法で乗り越えた。ゾックスの場合は踊りがはいるため、変身させるために相当苦労してるが。
一方、前回自分の事を仲間と言ってくれたハカイザーにシンパシーを感じたステイシーはハカイザーの記憶を取り戻させないためにゼンカイジャーと戦う事を心に決めた。
ゼンカイザーでなくてもゼンリョクゼンカイキャノンは撃てることが分かったが、あまりに威力が強すぎるため撃ったブルーンの上半身が吹っ飛んでしまった。人間だったらモロなゴアシーンだ。
<ビックリバコワルドを拘束してくすぐって拷問&脅迫するゾックス。ヒーロー側がこれをやるのは滅多にない。
ビックリバコワルドの能力によってギアトリンガーの蓋が閉じなくなって変身出来なくなったが、ゼンカイジュウギアは関係ないのでは?と思ったら、その通りのことを変身した後で言っていた。遅いよ。
ゼンリョクゼンカイキャノンは巨大なゼンカイザーの顔を撃ち出すのだが、初めてゼンカイザーの後頭部が見える。生首がすっ飛んでいくように見えて構図的にはかなり間抜けな物に見える。
ゼンカイオーブルマジーンが攻撃をする際、「そっちがびっくりなら、こっちはドッキリです」と言っているが、これは「ヤッターマン」の「今週のビックリドッキリメカ!」だよな。しかもその後倒れたダイビックリバコワルドを背後に、「おはようございます。今日はダイビックリバコワルドのお部屋にお邪魔しています」と、スターどっきりマル秘報告の台詞を言っている。ドッキリってそっちかよ。一体この番組対象年齢はいくつだ?> |
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007/ジェームズ・ボンド論 ダニエル・クレイグ映画の精神分析と経済と哲学 |
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山本 てつし |
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27 |
映画 |
アースフォール JIU JITSU(2020) |
どこか地球の片隅でアメリカ軍諜報部活動中に記憶を失ったアメリカ人(ムーシ)が現れた。とんでもない強さの男に、軍は何かの軍関係者ではないかと勘ぐるが、男には記憶がなかった。更にその男を奪いにチームが現れ、諜報部の銃撃を難なく交わして素手のみで男を連れ帰ってしまう。その一員ケウン(トニー・ジャー)は男をカルメン(チャン)、ハリガン(グリロ)、ワイリー(ケイジ)らのいる場所に連れて行く。ワイリーは、自分たちがエイリアンと戦わねば人類は滅亡すると語る。
ニコラス・ケイジがSFアクションやってるというだけの情報で観る気になった作品。
少なくとも観たいと思ってた画は全部入っていた。だから文句を言う筋合いの話ではない。
ただ、これだけ言わせてもらうと、よくこんな幼稚な設定の物語を作ったもんだ。定期的に力試しに来る宇宙人とチームで戦い、勝ったら退けられるというゲーム。こんな小学生レベルの設定を大真面目に作った結果、こんなものが出来てしまったと言った感じだ。
どんなに設定がくだらなくてもそこそこヒットしたというだけあって、アクション部分はかなり質が高い。タイトルに「柔術」とあり、基本的に肉体戦だけで勝負を決するというだけあって、飛び導具なし肉弾戦が地味だが見所多い。なかなか玄人好みの演出だと言えよう。
そこだけでどれだけ評価出来るかどうか。私は比較的楽しかった。あくまで比較的。 |
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2話 |
地下から地上に上がったディートはまず目的地であるハラールへと向かうことにし、ポドリン族のハップと知り合い、共にハラールへと向かう。ミラ殺害の罪を負わされたリアンは裏切り者として追われる立場となり、城から逃げ出す。そしてブレアは図書館で発見した記号を読み解いてもらうために長老の元を訪れる。
リアンは皇帝によって殺されたミラの殺人犯にされてしまって城から逃げ出すが、同胞のゲルフリン族によって追われる立場になってしまい、父からも人殺し呼ばわりされ追われてしまう。
ディートは初めて地上に上がり、地上の生き物を観察しつつゆっくりと旅を続ける。いろんな生物と交流しようとするが、逆に襲われてしまって、命を助けてもらったポドリン族のハップと道連れとなる。
ブレアは図書館で見つけた記号を夜見といてもらおうとするが、予言者にもそれは読み解けず、逆に母からの命令で記憶を奪われそうになってしまうが、機転を利かせて飲み物をすり替えたことで長老の記憶を消してしまった。お陰で母親から大目玉を食ってしまう。
スケクシス族では、生命のエキスを奪う技術が出来たが一度成功してミラのエキスを奪った時点で機械が故障してしまう。残ったミラのエキスを巡って醜い争いが始まっている。
そして三人が目的とするハラールでは惑星トラと記憶を共有するオーグラが目覚めた。トラが危機に陥っていることを知ったが、その理由が分からないので、それを調べているところ。 |
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クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園 |
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25 |
映画 |
テーマ曲 |
ティファニーで朝食を |
「ムーン・リバー」オードリー・ヘップバーン |
タイタニック(1997) |
「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」セリーヌ・ディオン |
黒いジャガー |
「黒いジャガーのテーマ」アイザック・ヘイズ |
ボディガード |
「アイ・ウィル・オールウェイズ・ラブ・ユー」ホイットニー・ヒューストン |
オズの魔法使 |
「虹の彼方に」ジュディ・ガーランド |
ダーティ・ダンシング |
「タイム・オブ・マイ・ライフ」ビル・メドレー&ジェニファー・ウォーンズ |
フィラデルフィア |
「ストリーツ・オブ・フィラデルフィア」ブルース・スプリングスティーン |
追憶 |
「追憶」バーブラ・ストライサンド |
フェーム |
「フェーム」アイリーン・キャラ |
トイ・ストーリー |
「You've Got a Friend in Me」ランディ・ニューマン |
8 Mile |
「Lose Yourself」エミネム |
ブレックファスト・クラブ |
「Don't You (Forget About Me) 」シンプル・マインズ |
ONCE ダブリンの街角で |
「Falling Slowly」グレン・ハンサード&マルケタ・イルグロバ |
ライオン・キング |
「サークル・オブ・ライフ」エルトン・ジョン |
007/死ぬのは奴らだ |
「Live and Let Die」ポール・マッカートニー&ウィングス |
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読書 |
ノマド 漂流する高齢労働者たち
2010年代に入り、高齢で家を捨て、車で寝泊まりしながら全米の季節労働を渡り歩くハウスレスワーキャンパーが激増している。その取材のため自らもキャンピングカーを購入して彼らと生活を共にした著者が描くワーキャンパーの実体。
映画『ノマドランド』(2020)の原作となる本作。ドキュメンタリーではあるが、リンダという女性を中心に描いているため、一人の女性の生涯を描くことになるため、確かに原作となるのがよく分かる。オチこそないが、現在進行形の物語で、アメリカの今を描くものにもなってる。映画では描かれてない側面もあって、色々考えさせられる話になってた。 |
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読書 |
悪役令嬢転生おじさん1
52歳公務員の頓田林憲三郎は、気がつくとファンタジー世界の公爵令嬢になっていた。どうやらこれは娘がプレイしていた乙女ゲームの中であると気づくのだが、自分の立場は主人公の恋路を邪魔するいわゆる悪役令嬢役だった。しかしどうやれば良いのか分からず、自分の出来る範囲で主人公の少女アンナに嫌がらせをしていくが、生来の優しさが出てしまって逆にアンナに懐かれてしまう。
前にネットで1話が公開されていたのを読んで、面白かったので購入した。
転生ものの中でも一ジャンルとなってる悪役転生もののマンガ作品。主人公の中身が女性ではなく男性。しかも52歳の妻子持ちのおっさんというのがとにかく違和感のようなはまってるような、不思議な感覚。著者は漫画家としては少年漫画家としてのベテランなのだが、よくこんなジャンルに手を出したもんだ。 |
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18話 |
巽隊長がGUTS−SELECTアジア総司令官に任命された。そのお祝いをしようとサプライズでお祝いの会を開こうとする隊員の面々。そのメンバーに次々幸運が舞い込んでくるのだが、舞い上がる面々の前に怪獣が突然現れる。
敵は超古代闇怪獣ゴルバーU。1話で登場したゴルバーと同じ姿の怪獣だが、異次元から突然現れた。より力は強化されている。
いつも仏頂面してるタツミ隊長が笑顔を見せてるのが特徴的な話。大変明洋な事だが、出世が嬉しいらしく、すぐに顔が緩んでしまう。そんな隊長のお祝いをしようとする隊員の面々を描いている。何故か全員幸運が舞い込み、舞い上がってしまって狂躁状態に陥ってしまったため、怪獣退治が上手くいかない。一見コメディ回にも見えるのだが、この話は続きがあるらしい。
お祝いの会のネーミングは「スマイル作戦第一号」だが、勿論これは「ウルトラマン」の第一話「ウルトラ作戦第一号」からだろう。
闇のウルトラマンの方も少し事情が変化している。トリガーダークの波動を感じたカルミラはすっかり舞い上がってしまい、それを見ているダーゴンとヒュドラムは、このままカルミラがリーダーで良いのだろうかとこっそり話し合ってる。しかもダーゴンの方はユナのことが忘れられず、ストーカーと化している。
結果として、イグニスを含めてGUTS−SELECTの面々は全員幸運の幻影を見せられていた訳だが、何者かが波動を送っていたらしい。それが誰で何の目的なのかは不明。ゴルバーIIが現れた理由も不明。最後に訳ありのように現れた男が鍵を握っているのかのようだ。
<マルゥルの幸運とは、宇宙人居住可の家を探し当てたことで、木造二階建てちゃぶ台付きだそうだ…ちゃぶ台?更に理想の住居は四畳半。まあこれだろう。
アキトがトリガーに変身しようとしてポーズまで取ってる。よくポーズまで知ってたな。こっそり練習してたんだろうか?> |
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スター・ウォーズ/ビークル・クロスセクション完全版 |
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パブロ・ヒダルゴ |
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22 |
映画 |
DUNE デューン 砂の惑星(2020) |
遥か未来。宇宙中に進出した人類は宇宙帝国の皇帝によって支配されていた。皇帝が収める星々の中でも、最も重要とされる“デューン”と呼ばれる砂の惑星アラキスは長年ハルコンネン男爵によって統治されていたが、皇帝はこの星を有力貴族のアトレイデ家に統治を任せることにした。侯爵家の息子ポール(シャラメ)は父レト、母ジェシカと共にアラキスへと向かう。そこでアトレイデ家の統治が始まるのだがほどなくしてハルコンネン家の大軍団に襲われてしまう。
フランク・ハーバートによるSF叙事詩「デューン」シリーズの第一作目を映画化。ただ、話自体が大変長いために前後編となってしまい、ここでは砂の民フレーメンの中に仲間として受け入れられるまでの話となる。
しかしなんというか、まさかである。あの「DUNE」が再映画化。なんかそれを考えるだけで脳が熱くなってくる気分になる。なんせ「DUNE」は私にとっても思い出深い作品だし、これを映画にしようと言う無謀な監督が今もいることに感慨を覚える。
「DUNE」は既に二度映画化されている。現時点で観たのはリンチ版の『砂の惑星』(1984)のみだが、この作品は一般には失敗作と言われている。ただ私はこの作品が相当に好きで、かなり高得点を入れてる。
理由は『砂の惑星』のレビューを見てもらえば分かると思う。何故あの作品が好きかは考察していたが、その後『ホドロフスキーのDUNE』(2013)を観たことで、はっきり分かった事がある。それは私自身この世界観が大好きなのだということである。「DUNE」シリーズの中でも一作目の「砂の惑星」はストーリーは結構単純なもので、悪人に家族を惨殺された貴族の子どもが復讐を遂げるまでという身も蓋もない単純さの物語である。その単純なストーリーを背景とする膨大な設定と世界観こそがこの作品の最大の魅力だと言える(二部以降はストーリーと人間関係などの複雑さの方が魅力的になっていく)。
この宇宙の設定も魅力的。普通に文明が進展していくと、科学はどんどん進み、人工頭脳によって、大変理性的な世界が始まるはず。戦いとかも大変スマートになるだろうというのが通常のSF的な考え方だが、この世界観は逆行している。もっと人間は人間らしく生きているし、技術は人間に負っているため、徒弟制度やプロの技術者は大変重宝される。貴族の子弟は剣を使っての戦闘や乗り物に習熟しなければならない。ノブレス・オブリージュを極めたまるで中世のような世界観である。偏にこれは人工頭脳の反乱が起こってしまって、人類そのものが滅ぼされかけたこともあって、人類は人工頭脳を一切使わない生き方を強いられていたことと、武器よりもバリアの方が技術が進んでしまい、ほぼどんな飛び道具の攻撃でも防げてしまうという世界観があるから。未来的SFの世界と中世が渾然一体となった独特の世界観ができたことによって作品が大変魅力的になった。人工頭脳が無ければ当然恒星間旅行なども不可能なはずなのだが、それを可能にする超能力人間と、その超能力のために不可欠なメランジ。そのメランジが唯一採掘出来るが、人間が生きるには過酷すぎる惑星アラキス…この設定を頭に思い浮かべるだけで設定マニアは恍惚となってしまう。
そんなもんで、そのような業の深い人間にとって、この映画は、世界観をどう描くのかが最大の関心事になる。失礼ながらストーリーは二の次。むしろどのような美術でこの世界を描くのかこそ注目していた。
リンチ版『砂の惑星』は、不完全ではあるがかなりそのレベルは高い。監督の歪んだ美意識が生んだ妙な世界が逆に作品にはまった。オープニングの恒星間旅行のシーンなんて、描かなくても良いところを細部にわたって描いて、リンチ版の世界観をしっかり作っていた。私がリンチ版を好む理由は監督の歪んだ世界観にこそあると今では分かる。又完成には至らなかったが、ホドロフスキーの作ろうとしていたものは、美術に徹底的に時間を掛けようとしていたことと、正直あのコンセプトアートには想像力かき立てられたし、SFというよりエキゾチックな無国籍な描写に、ひょっとして、この世界観の方が正しかったのかも?と思ったりもしていた。
では本作ヴィルヌーヴ版はどうか。
少なくとも私が思っていたのとは違う方向性だったが、これはこれで実に良い感じだ。
私のイメージとしては、統一されたデザインではなく、アトレイデ家とハルコンネン家、そして皇帝家、ベネ・ゲセリットそれぞれでデザインが違っていて、例えばアトレイデ家はシンプル、ハルコンネン家はゴテゴテした極彩色でといった具合に分かれているものだったが、本作はかなりシンプルを極めているし、全体的に統一感のあるデザインとなっていた。
そのシンプルさがヴィルヌーヴの特長だが、もう一つの特徴として、静かに空に浮かぶ巨大なオブジェは本作でも健在。何もない空間に巨大で曲線主体の宇宙船が浮かんでいるのは、見慣れてるようで違和感があるようで、その辺の感触がとても心地良い。少なくともこれまでの経緯で充分このデザインは飲めるので問題なし。ヴィルヌーヴらしさに溢れたデザインと雰囲気を堪能出来た。
アラキスのデザインは普通の砂漠のようでちょっと物足りないのと、リンチ版の口が三つに分かれるサンドウォームのイメージが強かったので、掃除機のノズルのような(?)デザインには違和感を感じたが、描写時間が短かったので、この辺は続編での描写に期待しよう。
キャラについては全く問題なし。ポール役のシャラメは、まさにイメージ通り。更に脇を固める武人がジョシュ・ブローリンであったり、ジェイソン・モモアであったりして、この二人に鍛えられたというだけで、ポールはとんでもなく強いのでは?と思わされたり。
物語自体がそんなに進んでいないし、SFではよくある貴種流離譚のコンセプトそのものにしか見えないため、ほぼ雰囲気だけの作品になってしまったが、三時間弱が全く気にならなかった。それだけで充分。 |
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11話 |
仮面ライダー三人体制となって一気に強化されたフェニックスだが、デッドマン関連の事件も多発しており、一輝も大二も忙しく働いていた。そんな時さくらの表情が暗くなっていることに気付いた一輝だが、さくら自身は一輝の助言を受け入れようとしなかった。そんな時、さくらの元に届けられた宅配便には謎のベルトとバイスタンプが入っていた。
敵はプラナリア・デッドマン。灰谷という男と契約をした極端な再生能力を持つデッドマンでいくら戦っても一瞬で再生してダメージを受けない。ダメージが残っている内にたたみかけて攻撃して倒した。その後灰谷に心を支配された大森聖子という女性に憑依してフェーズ2となった。
大二との確執が終わったと思ったら、今度は妹のさくらとの確執が始まる。重めのファミリードラマが続くらしい。さくらは誰よりも強くなろうと努力して空手家になったが、仮面ライダーになった二人の兄に力がないと邪魔者扱いされたことと、どうしようもない現実に直面した時に、力で物事を解決しようと考え始め、それをデッドマンズに利用されていく。デッドマンズからもらったベルトを使って変身しようとしたが、今回は失敗してしまった。
事件としては、息子の病気の治療のために大金を必要とする母親がデッドマンになると言う話。これまでとは違い、人の心を操る灰谷という男によって灰谷と契約したデッドマンを第三者に憑依させてフェーズ2にさせている。
すっかり良いコンビ(バイスに言わせるとコンビでなくトリオ)となった一輝と大二は良いコンビネーションで敵と戦っているが、。しかしいつもバイスが茶々を入れて連携が乱れる。ほんとにデッドプール的役割をしっかり果たしてる。
今回の変身はメガロドンバイスタンプと、ブラキオバイスタンプで変身し、ブラキオバイスタンプでは合体攻撃も使っている。
<さくらは力さえあれば何事も解決できると思ってる節がある。こう言うのをジャイアニズムと言う。> |
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20 |
読書 |
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン2 セカンド・スクワッド・ジャム
第一回スクワッド・ジャムで見事優勝を勝ち取ったレンこと小比類巻香蓮。しばらくはのんびりGGOで狩りなどで楽しんでいたが、ほどなく二回目のスクワッド・ジャムが開催されることを知る。シード枠での出場を打診されるが、もうあの緊張感は不必要と、不参加を決め込もうとしていた。そんな時実生活でストーカーにつきまとわれることになってしまう。その男阿僧祇豪志と名乗り、あのスクワッド・ジャムでレンとコンビを組んだエムだと名乗る。更に二回目のスクワッド・ジャムに出場しないと人が死ぬと物騒な事を言い出す。
二回目のスクワッド・ジャムの話。前半は可憐がSJに出場しなければならなくなった実生活と、新しい相棒とコンビを組むまで。そして後半は実際の戦いが開始される。前半も後半もそれぞれ面白かった。著者が欲望のままに筆に任せて書いてる感じがあって、それが楽しい。 |
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1話 |
惑星トラは世界の中心であるクリスタルを守っていたゲルフリン族。だがクリスタルの力が弱まったとき、外宇宙からスケクシス族がやってきてクリスタルを研究して再び活性化させると宣言する。人の良いゲルフリン族はスケクシス族に星の支配権を与えると、スケクシス族はこの星に強力な帝国を作り上げていった。そんな折、ついにクリスタルが衰えはじめ、科学者はクリスタルの活性化の方法をついに見つけ出した。それは生物の生命エネルギーをクリスタルに注入することだった。その光景を見てしまった兵士リアンは、犯罪者として追われることとなる。一方、地下に棲息する一族の少女ディートは、聖なる木からクリスタルを元に戻すよう命じられる。そして王族のブレアは、調べ物をしている最中に何者かの声を聞く。
映画『ダーククリスタル』の全日譚を描くテレビシリーズの開始。映画版では荒廃しきった惑星トラに多くの住民がいた時代の話となる。
オリジナルの映画の描写力は凄かったが、今はギニョールだけでなくCGも用いて描写力は更に上がっている。ギニョールのギミックも見事。ただ、スケクシス族が体液を垂れ流すシーンなんかは結構気味が悪いぞ。
映画同様主人公はゲルフリン族だが、ここではスケクシス族と敵対しておらず、スケクシス族の配下となっている。主人公は兵士のリアンと、王女のブレアと、聖なる木と会話出来るディートの三人。この三人が別々に旅立つまでが描かれる。どれもスケクシス族に対抗するためなので、三人は最終的に同じ目的を持つ事になる。 |
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フィグゼロ シン ウルトラマン 12インチ ウルトラマン[映画『シン・ウルトラマン』] |
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18 |
映画 |
スパイの妻<劇場版>(2020) |
1940年神戸。貿易会社を営む福原優作(高橋一生)と結婚した聡子(蒼井優)は、日中戦争が深まる中でも不自由ない生活を送っていた。だが仕事で行った満州から帰った優作は、そこで行われている非道な人体実験の資料を託されていた。正義感から事実を世界に公表しようと準備を進めていく優作だが、そんな優作の行動に不審を覚えた聡子は優作を問い詰め、その事実を暴いてしまう。聡子の幼なじみでもある憲兵隊の津森泰治(東出昌大)が優作への疑いを強めていることがわかり、聡子はある決断を迫られる。
黒沢清監督の最新作は、テレビ用に作られた作品だったのだが、出来が良かったのと、8K用に作られたためにみんなに観てもらえるようにと劇場用に再編集したものが本作。
ただ劇場版が限定公開だったこともあったし、「所詮はテレビ用」という先行概念、そしてこの手の作品はだいたい同じものが出来るものだから、たいした出来ではなかろうと劇場版はスルーし、レンタル解禁となってからようやく拝見。
結論。私は馬鹿だった。こんなに面白い作品だったとは。
確かに元はテレビ用なので低予算がはっきり分かる演出の寂しさはあった。しかし主役二人だけで充分一本の映画に耐えるだけの演技もしっかりしていたし、何よりあまりに意外性のあるストーリーに見入ってしまった。
私は、てっきり本作は、スパイとなって憲兵隊に引っ張られた夫を健気に待つ妻の姿を描いたものだと思っていた。多分色々酷い言葉を吐かれるだろうし、妻の辛さを強調する物語だったら、観ていてストレスが溜まりまくるだろうと思ってた。金出してストレス溜まるだけの話観るのが最近きつくなってきたこともあったから、劇場で観る気が起きなかった。先行して考えたのはそれだった。
ところが話は予想とは全く違っていた。こう言う物語と分かっていたら、絶対劇場に観に行ってたのに!
この作品に健気さはない。夫婦の騙し合いが描かれる話になっている。
本作は前半と後半とに分かれていて、前半は妻が夫を、後半は夫が妻を騙す話になっている。特に前半、聡子が優作を裏切って憲兵に書類を手渡すシーンなんかは思った以上に非情な物語だと痛感させられる。夫を救うためには夫を裏切るとは。予想していたのとは違うが、これもきついな。とか思ってたら、あのオチ!これで一気に引き込まれた。
ただ、後半の騙しは、今度は前半のオチを知ってた分、「こうなるだろう」と思ったとおりになるため、こちらはもうちょっとだけ工夫欲しかった。結局この作品は前半でクライマックスだったんだよな。でもそこで充分面白い。
一応あとはラストシーンだろうか。ここははっきり答えは出ていないのだが、死んだと伝えられた優作の亡くなった地であるアメリカで聡子が行方不明になったというオチは洒落た終わり方で、かなりすっきりした気分になった。今まで二回騙してるのだから、これも当然騙しだろうと思わせるところが味噌だ。
都合三回も騙されてしまう話になるが、後味も爽やかでとても心地良い。それは騙しが全て悪意あるものではなく、全て夫婦が互いを思いあって最大限相手を救おうとすることが分かからなのだろう。こんな騙し合いが愛情によって成り立つというのが良いのだ。 |
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35話 |
ゼンカイザーの中にいるのは介人の父五色田功であることを知ってしまったゼンカイジャーの面々。一人だけそれを知らない介人はみんなの態度がおかしいと感じていた。そんな時、あらゆるものを硬くしてしまうダイヤワルドが現れる。だが共に現れたハカイザーがに手を出せなくなったゼンカイジャーは介人の攻撃からハカイザーを守ってしまう。更にダイヤワルドから口が堅くされてしまい、ダイヤ以外の言葉を発せなくなってしまい、介人から裏切ったと思われてしまう。
敵はダイヤワルド。あらゆるものを硬くすることが出来るワルドで、使いようによって、人の口を堅くすることも出来る。そしてダイダイヤワルド。今回は強化されたニュークダイテストによる変身だった。ダイヤの硬さを持つ剣で攻撃し、光線技も空中に浮かべたダイヤモンドの固まりで屈折させる。
前回ラストでハカイザーが五色田功であることが分かってしまったゼンカイジャーの面々は、介人にハカイザーを倒される訳には行かず、しかも口がきけなくなってしまったため、仲違いをしてしまう。この作品のノリのお陰であっさり解決してしまうのだが、それまでは介人とゾックスの二人だけで戦う事になる。相手も二手に分かれているため、それぞれが個別に戦わざるを得なくなる。
ハカイザーと手を組むことを決めたステイシーは二人で介人を襲っている。ただあんまりコンビネーションは良くなく、意識せずにお互いが邪魔し合ってたりもしてた。
そして今回もハカイザーのマスクが外れ、そこで現れた功の顔を介人も見てしまう。しかし父が生きていることが分かったと、逆にサバサバしていて、これは良い知らせと受け止めている。これも本作らしさだ。
<期待していたのにタイトルで名指しされた人は出てこなかった。> |
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セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記/劇場版 仮面ライダーリバイス |
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<楽> |
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション |
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<楽> |
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16 |
映画 |
LGBT映画 |
第1位 |
キャロル |
第2位 |
WEEKEND ウィークエンド |
第3位 |
ブエノスアイレス |
第4位 |
ブロークバック・マウンテン |
第5位 |
パリ、夜は眠らない |
第6位 |
トロピカル・マラディ |
第7位 |
マイ・ビューティフル・ランドレット |
第8位 |
オール・アバウト・マイ・マザー |
第9位 |
愛の唄 |
第10位 |
マイ・プライベート・アイダホ |
第11位 |
タンジェリン |
ペトラ・フォン・カントの苦い涙 |
アデル、ブルーは熱い色 |
第14位 |
制服の処女 |
ショー・ミー・ラブ |
オルランド |
第17位 |
Victim(1961) |
第18位 |
私、あなた、彼、彼女 |
第19位 |
ルッキング・フォー・ラングストン |
第20位 |
美しき仕事(Beau Travail) |
とても素敵なこと/初恋のフェアリーテール(Beautiful Thing) |
第22位 |
湖の見知らぬ男 |
テオレマ |
ウォーターメロン・ウーマン |
アリーケの詩(うた) |
マルホランド・ドライブ |
第27位 |
Portrait of Jason(1967) |
狼たちの午後 |
ベニスに死す |
ピンクナルシス |
日曜日は別れの時 |
トムボーイ |
薔薇の葬列 |
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読書 |
へうげもの3
織田信長が討たれ、その後の羽柴秀吉の台頭が始まった。信長に心酔していた佐介は、すっかり武力による栄達に興味を無くし、趣味の数寄物への傾倒を深めていった。ついには千利休からも一目置かれるような存在へと成り上がるが、まだ本当の意味で数寄者としての道を究めようとする。
ようやくここで吉田織部の名前になった。それにしても栄達を諦めた途端にどんどん位が上がっていき、その分ますます数寄にのめり込んでいくという姿がなんとも皮肉な話だ。久々に続巻読み始めたが、やっぱり面白い。 |
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新海誠の世界 時空を超えて響きあう魂のゆくえ |
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榎本 正樹 |
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15 |
読書 |
母の記憶に
余命二年を宣告されたエミーの母は、少しでもエミーの成長に合わせて過ごそうと、光速宇宙船に乗って地球時間7年周期で帰ってくる。七歳づつ歳を取っていくエミーは、全く変わらない母との数日のふれあいに複雑な思いを持ちつつ、その時を過ごしていく。
ウラシマ効果を使ったSF短編は数多くあり、これもその一つで、割とありがちな話ではあるが、これも又著者が国籍と住む国のアイデンティティに引き裂かれているからこそ書ける作品でもある。著者の作品は自分自身を描いたような作品が多い。 |
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10話 |
大二と同じ顔をしたカゲロウをどうしても倒す事が出来ない一輝。危うくフェニックスのヒロミに助けられたものの、そのヒロミから私情を捨てろと諭される。だがそれを聞いていた妹のひろみは、仮面ライダーこそが家族をバラバラにした張本人だと思い込んで出て行ってしまう。だがバイスは、エビルの中にいる大二は消えてはいないと言う。
敵は仮面ライダーエビル。そしてブラキオ・デッドマン。三体が合体して完全体となった。
大二を正気に戻すことにやっと成功する話。こじれた兄弟関係をどうするかと思ったら、全て自分中心に考えていたと一輝が大二の心を慮ることで和解する。これで大二は新たな仮面ライラーライブへと成長する。
一方、一輝と大二の妹さくらはデッドマンズからのスカウトを受けていた。どうやら一難去って又一難らしい。
こうしてようやくもう一人の仮面ライダーとして覚醒した大二だが、これら全ては狩崎の予測の範囲内だったとか。自分の研究のためならどれだけ他人が苦しんでも構わないと言う完璧なマッドサイエンティストっぷりで、本当に素晴らしいキャラだ。
バイスは人の心の入り込んで、その本心を覗き見することが出来る能力まで発揮してた。フェニックスのヒロミが自分の心を押し殺して非情になろうとしていることも、大二の感情が生きていることもお見通し。バイスってデッドプールとベノムの造形だけでなく、サイロックの能力まで持ってるようだ。
今回の変身はブラキオバイスタンプを使ってブラキオゲノムとなった。モティーフは「仮面ライダージオウ」らしい。分かりづらいが、体の中央にある蛇腹状の器官で判別出来た。
<風呂から突然立ち上がる一輝。その股間にはシャンプーのボトルが…ありがちな演出だが、これはほどほどにした方が良い。
立ち直った一輝に向かって「五十嵐一輝ふっかーつ」とエールを送るバイス。えっと、これ「バキ」の烈海王だよね?
ヒロミの変身した仮面ライダーデモンズに胸を小突かれて吐息漏らしてる仮面ライダーバイス。演出がやり過ぎだって。
一輝は大二が正気を取り戻したことを知ってエビルを撃破したが、そのまま大二が死ぬ可能性を考えなかったんだろうか?> |
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13 |
映画 |
るろうに剣心 最終章 The Final(2020) |
志々雄真実との死闘を乗り越えた緋村剣心(佐藤健)は、東京の街に戻って神谷道場の師範として仲間たちと平穏な日々を送っていた。そんなある日、馴染みの牛鍋屋と、剣心が指南している警察署に何者かが襲撃を賭けてくる。そこには“人誅”と書かれた紙が残されており、その筆跡から、それが剣心の“十字傷の謎”を知る男・雪代縁(新田真剣佑)であると知る。
前作から6年。完結編として二本の作品が登場した。本作は『るろうに剣心 伝説の最期編』からの直接の続編となる、コミックの人誅編と呼ばれる一編の映画化となる。本作Finalともう一作Beginingは補完構造となっていて、共通のキャラクターが登場したり、剣心の過去を探ったりと言うことがあるが、本作は概ねは純粋なアクション作品として観る事が出来る。
演出は相変わらずクオリティが高く、ワイヤーアクションを加えた縦横無尽の殺陣シーンは見栄えする。
でもその部分はこれまでのシリーズでよく分かってる。問題は内容だ。
本作はこの一本だけでなくもう一本の『The Begining』と合わせることで評価される作品である。この二作品は剣心の過去と現代を行き来することで相互補完の関係にある作品なのだから。しかしその辺の連絡が密接と言うほどではなく、ちぐはぐな印象だし、実は今回の敵雪代縁とかつての人斬り抜刀斎時代の剣心との関わりがもう少し欲しかったかな?
設定のちぐはぐさととってつけたようなストーリーの薄さから、どうにもはまり込めない。格好良さだけで見るべきなんだろう。 |
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17話 |
メツオーガを倒す事が出来たものの、その骸から現れたメツオロチが暴れだした。トリガーとトリガーダークを一蹴したメツオロチに対してナースデッセイ号に未完成のガーゴルゴンキーを使って足止めだけはだけた。猶予は20時間のみの中、タツミ隊長は今出来ることをそれぞれの隊員に命じる。
敵は新宇宙伝説魔獣メツオロチ。メツオーガの骸から生まれた新種の怪獣で、実はこれこそが本来の姿。あらゆるものを食い尽くしていく。あらゆる光線兵器を無効化するバリアを張れる。バリアを張る頭部の角が弱点で、GUTSファルコンに角を折られたところをグリッタートリガーエタニティによって両断された。そしてカルミラ。
トリガーダーク登場の前後編の後編。トリガーダークとなったイグニスの恨みが込められており、トリガーを攻撃しようとするが、逃げ惑う人を見ると冷静ではいられなくなって助けようとしてしまう。この辺がイグニスの魅力か?
この作品はやけに地上にいる人間が怪獣に対して銃ぶっ放すシーン多いが、GUTS−SELECTの隊員の大半がそれをやってる。この話は本作の特徴と言っても良いだろう。
GUTSファルコンをケンゴが直接操縦するシーンあり。完全遠隔操作じゃ無かったのね。動きがマクロスのヴァルキリーっぽい。
トリガーをそそのかした人物としてケンゴに恨みを持つカルミラが直接参戦してトリガーを倒そうとしてるが、トリガーのことを「マナカケンゴ」と呼んでる。やっぱり一体化してるんだな。
<メツオロチの出現で、みんなでビビりまくっていたくせに、なんかあっさり倒してしまった。切実度の割に簡単。
カルミラにとってはトリガーダークの姿こそが本当のトリガーのはずだが、全く相手にしてない。トリガーダークも可愛そうに。> |
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ダイアクロン DA-90 二輪戦闘車/強襲ボレットセット |
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12 |
読書 |
パタリロ!15
プラズマ一家の母親アフロが腐食性の黴に冒されてしまった。どうやっても取れない黴に手を焼いたパタリロはロボット工学の師匠ブラント博士を頼るのだが、それこそパタリロを陥れる罠だった。結果アフロが死んでしまい、母と喧嘩中だったプララは激しく落ち込んでしまう。
今巻はほぼ丸ごとプララの話で、昔の少女漫画の定番である少女が苦労するというパターンの話。今はそのジャンル自体絶滅してるが、作品自体が丁度そう言う時代だったこともあって、ノスタルジーを感じてしまう。 |
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8話 |
公聴会での災害はスーパーヴィランによるものだと断定した国防省によってCIAはスーパーヴィラン対抗のためにコンパウンドVの配布を決定する。無差別な能力者拡大に危機感を覚えるザ・ボーイズの面々だが、ブッチャーには元妻のベッカから息子のライアンが奪われたと連絡が入る。
第2期の最終話。危うい形ではあるが均衡は保たれた。
セブン側はほぼホームランダーとストームフロントの二人だけの話。ホームランダーはライアンを自分のものにしようとするが、メイヴに飛行機事故の証拠写真を突きつけられ、ライアンから手を引かせられる。一緒にライアンを迎えに行ったストームフロントはスターライト、キミコ、クイーン・メイヴにボコられた上でライアンに真っ二つにされた。更に元ナチスである事をばらされ、公聴会での事故の犯人に仕立て上げられた。最後はスターライトとAトレインがセブンに復帰することで収まった。ディープだけ戻れず、
ザ・ボーイズの方はライアンをなんとか取り戻し、コンパウンドVの配布を中止させることに成功する。その際ブッチャーは自分が犠牲になろうとするのだが、代わりにベッカの方がストームフロントに殺されてしまった。あと最終的にライアンはザ・ボーイズ側に付くが、どうやら本当にホームランダーに対抗出来るだけの能力者であるらしく、母の命の危機にたった一撃でストームフロントの両手両足をぶった切ってしまった。
今頃になってヒューイの母は生きていることが分かった。常にヒューイがビリー・ジョエルを聴いているのは、母が好きな曲だったからと説明される。スターライトとの仲は少し深まったようでもある。
公聴会での頭部破壊はCIAのヴィクトリア・ニューマンによるものだった。あの事件によってヴォート社が有利になったため、おかしな行為だったが、最終的にはこれで自身がCIA内部の能力者担当となり、政界にも打って出るようになった。実はここまでの展開は全部彼女が書いたシナリオだったかのようでもある。次回作の中心人物になりそう。
振り返ってみるに、2期はほぼストームフロント一人に振り回され続けた感じだ。なんとかそれについては決着が付いたが、ホームランダーが暴走しかけているところで終わった。
前話でアナフィラキシーショックを受けたブラック・ノワールは生きているらしいし、ストームフロントも頭部と体は残っている。まだ |
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10 |
映画 |
007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(2020) |
スペクターとの戦いの後、現役を退いたボンド(クレイグ)とマドレーヌ(マレック)はかつてのボンドの恋人ヴェスパー・リンドの墓があるイタリアの港町で平穏な生活を送っていた。しかしある日ヴェスパーの墓参りの際、何者かに襲われてしまったボンドは、それがマドレーヌの手引きだと思い、別れを切り出す。そして五年後、ジャマイカで一人暮らしをしていたボンドの元に旧友のCIAエージェント、フィリックス・タイラーが訪れ、スペクターの残党に誘拐されたロシアの細菌学者ヴァルド・オブルチェフを救い出してほしいと依頼される。それを断ったその夜、もう一人の来訪者がボンドの元を訪れる。彼女はノーミと名乗り、今のMI6での007であることを明かす。彼女が伝えた余計な事をするなと言うMの指令に、逆に興味を持ってフィリックスに協力する気になったボンド。
『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)から始まったダニエル・クレイグのボンドもこれで五作目。振り返ってみると、もう15年も前からだったんだと感慨深い。クレイグがボンドになって許せるのか許せないのかと言った議論をしたのも今は懐かしい話だ。それが終わるというので、一区切り付いたとほっとした。
007のシリーズは基本的にジェームズ・ボンドという公的スパイが主人公となったシリーズだが、時代を経るにつれ、徐々にそのあり方が変質していった。
ショーン・コネリーが演じた最初に登場したボンドは野生児みたいなキャラで、自分の行っていることは絶対正しく、そして自分は絶対死なないという自信に溢れた造形だった。自分がやってることは絶対正しいため、仲間を見捨てることも、敵の女性をたらし込むことも、自分の判断で良い奴と悪い奴を判断して殺すことも、全部好き放題にやる。特に目的を達成するための手段として女性を用いるやり方は、本当に当時のマッチョなヒーローの考え方そのものだった。それにショーン・コネリーが見事にはまった。粗野で下品な部分と、エレガントでフェミニンな部分を全部ごった混ぜにした矛盾溢れるキャラをちゃんと演じられたし、この人がいたからこの作品はシリーズ化されたのだと分かる。
ただ、時代が下るに従って、色々配慮というのが見られるようになっていく。レーゼンビー辺りからボンドはフェミニスト的性格を強くして、女性を道具のように見ることがなくなっていく。更にアルコールやタバコを控えめになるようになっていき、情報局のはみ出しものと言った個性もなくなっていく。やがて単なる格好良いヒーロー的な存在へと変わっていった。ブロスナンがボンドになる頃には、ボンドというのは没個性なヒーローのアイコンとなっていく。単なる格好良さだけが求められるようになって、見所は物語や監督のこだわりへとなっていく。
それが変わったのが『007 カジノ・ロワイヤル』で始まったクレイグのボンド作品からである。明らかにこれまでのボンドと全く異なるコンセプトで作られたボンドの造形には戸惑いを禁じ得なかった。
正直な話を言えば、前作『007 スペクター』(2015)まで私はその戸惑いをずっと引きずったままだった。果たしてこれが本当にボンドと言えるのかどうか、ずーっと迷い続けていたのだ。
それを見事に払ってくれたのが本作だった。
はっきり言うが、本作の物語自体を私はさほど評価するつもりはない。演出は良いのだが、話のバランスはそんなに良くないし、何より敵となるサフィンが情報が多いくせに個性が足りないという今ひとつなキャラだった。上映時間が長い割にバランスが悪いし話も中途半端な話に思えてしまう。
だが、物語そのものではなくここでのボンドの存在がすとんと納得出来た。
このボンドがこれまでのボンドと違っているのは、それまでにはいセンチメンタリズムを持った存在であること、一話ごとの別人ではなく、五作を通しての一人のボンドであること。過去を持つこと。そしてこのボンドが死んでも、007は他の人が継いでいくということ。それらのことが本作を観ている内に素直に受け入れられた。
このボンドは没個性なヒーローではなく、個性を持った全く異質な存在だった。ボンドは幼少時から死んだ昔の恋人といった過去を振り返るし、能力にも限界がある。全てをひっくるめて一人の人間としてのボンドを五作品を通して描いたのだ。
クレイグの演じるボンドは全て通して同一人物が演じている人物。言葉にすると単純だが、そう考えることでこれまで持っていた違和感が丸ごと消え、五作品全部を素直に受け入れられるようになった。
恐らく本作は一般的にはさほど評価は高くなかろうが、少なくとも私にとって、クレイグのボンドを全て受け入れさせてくれた大切な作品となった。 |
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16話 |
イグニスはナースデッセイ号から奪ったスパークレンスとトリガーダークキーを使ってトリガーダークへと変身して暴れ回る。それがイグニスとは知らずに戦いを始めるトリガー。その戦いの中、地中から巨大な卵のようなものが現れる。
敵は闇黒勇士トリガーダーク。かつて地上に現れた闇のトリガーの力を封じたキーとスパークレンスを遣ってイグニスが変身する。ちなみにトリガーダークという名称はこの話から。そして宇宙伝説魔獣メツオーガ。なんでも飲み込んでしまうと言う宇宙魔獣。かつてヒュドラムが地球に持ち込んだが、危険性が高いために地中に埋めて放置していた。トリガーとトリガーダークの戦いに反応して地上に出現する。
13話でナースデッセイ号に忍び込んだイグニスが巨大化するという話。イグニスの本来の姿ではなくかつて現れたトリガーダークだった。イグニスはヒュドラムを倒すためだけにこの姿を取り、試験運用の形でトリガーと一度戦った後にヒュドラムに挑戦する。
ただヒュドラムには一蹴されてしまい、かつてヒュドラムが地球に持ち込んだという魔獣の卵が復活して、それと戦うと言う話になってる。最終的にグリッタートリガーエタニティとナースデッセイ号の攻撃で倒すことには成功したが、その亡骸から更にパワーアップした姿で登場している。
<ヒュドラムに対して正々堂々と戦おうとするイグニス。復讐のためだったら闇討ちするという手もあるだろうに。それにトリガーダークの力も引き出せてないのに敢えて正面から戦う理由が分からん。> |
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08 |
映画 |
映画主題歌 |
タイタニック |
セリーヌ・ディオン/マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン |
黒いジャガー |
アイザック・ヘイズ/黒いジャガーのテーマ |
ボディガード |
ホイットニー・ヒューストン/アイ・ウィル・オールウェイズ・ラブ・ユー |
オズの魔法使い |
ジュディ・ガーランド/虹の彼方に |
ダーティーダンシング |
ビル・メドレー&ジェニファー・ウォーンズ/タイム・オブ・マイ・ライフ |
ティファニーで朝食を |
オードリー・ヘップバーン/ムーンリバー |
追憶 |
バーブラ・ストライサンド/追憶 |
フィラデルフィア |
ブルース・スプリングスティーン/ストリーツ・オブ・フィラデルフィア |
フェーム |
アイリーン・キャラ/フェーム |
トイ・ストーリー |
ランディ・ニューマン/君はともだち |
8MILE |
エミネム/ルーズ・ユアセルフ |
ブレックファスト・クラブ |
シンプル・マインズ/ドント・ユー? |
ONCE ダブリンの街角で |
グレン・ハンサード&マルケタ・イルグロバ フォーリング・スローリー |
ライオン・キング |
エルトン・ジョン/サークル・オブ・ライフ |
007 死ぬのは奴らだ |
ポール・マッカートニー&ウイングス/007 死ぬのは奴らだ |
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読書 |
Re:ゼロから始める異世界生活19
強大な大罪司教を前に、分散してそれぞれが攻略を見つける方針で対応することになったスバル達。スバルは世界最強の勇者ラインハルトと組んで、肉体に一切のダメージを受けない司教レグルスと対することとなった。あらかじめ想定していた不死身のからくりが次々と外れ、絶体絶命の危機へと陥るスバル達。一方そのレグルスに“花嫁”として囚われているエミリアも脱出の糸口を探していた。
昔のジャンプノリで大罪司教の個別撃破という話になった。彼らにはそれぞれ強さに秘密があって、それを暴くことが面白い。
ただ、ストーリーは良いんだが、アクション描写が今ひとつの著者が全編アクションを描いたため、読んでると興ざめしてしまうのが痛し痒し。 |
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ジブリがいっぱい 監督もいっぱい コレクション |
<A> |
<楽> |
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超合金魂 GX-101 大鉄人17 |
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06 |
映画 |
マリッジ・ストーリー(2019) |
ニューヨーク在住の売れっ子舞台演出家チャーリー・バーバー(ドライヴァー)は、元劇団員のニコール(ヨハンソン)との間に愛息子のヘンリーをもうけ、幸せな家庭生活を送っていたはずだった。しかし売れっ子故の忙しさにかまけ、家族をないがしろにしてきたチャーリーと、俳優としてのキャリアを再開したいニコールとの間には亀裂が入り始めていた。そんな時、カリフォルニアで撮影されるテレビドラマの主役をもちかけられたニコールは、意を決して離婚を切り出す。当初は落ち着いて話し合いを始めたはずが、ヘンリーのことや、お互いの不満、そして弁護士のアドバイスなどによってどんどん話し合いは泥沼状態になっていく。
日本でも数多く起こる事案だが、アメリカでは特に良く起こる離婚問題に焦点を当て、リアルな離婚劇を描く作品。
これは大変勉強になる作品だった。本作におけるリアリティとは、感情の問題ではなく、法的な意味で離婚はどう行うかを的確に描いている点にあるから。確かに映画的にするためにドラマ性は取り入れているが、それもきっちりしたリアリティの上で行っているので、共感出来る描写になってる。
リアリティという意味で言うならば、離婚において有利なのは、先に優秀な弁護士を雇うこと。まずスタートでこれが出来ていれば半ば勝訴は確定される。この作品の場合、最初にそれが出来たのが妻のニコールの方。それからきっちり証拠固めをした上で(チャーリーは一度浮気をしていたという弱みもあった)、確実に勝てる状態にした上で離婚を切り出す。この時点でもはやチャーリーには勝ち目がない。なんとか実力ある弁護士を雇うことは出来たものの、精々多少の譲歩(ヘンリーと会うことは自由になるとか)を引き出す程度。映画的に盛り上がるどんでん返しもない。
ただ、裁判はオチではなく、そこから新しい人間関係の形成が始まっていく。自暴自棄に陥らなかったチャーリーはこれまでの自分勝手な生き方を改めざるを得なくなり、なんとか友好な疑似家族関係を作らねばならなくなる。涙ぐましい努力となるのだが、それを淡々と描いているところもリアリティだ。
そんな物語なので、映画的な意味で盛り上がるところがとても少ない作品なのだが、主演のアダム・ドライヴァーとスカーレット・ヨハンソンが抑えた演技巧いため、しっかり観ていられるし、痛々しさも感じない。淡々としてはいるが、とても素晴らしい物語になったのはこの二人の演技力によるものだろう。
最後までカイロ=レン対少佐の戦いがいつ始まるかと頭の片隅で期待していたのも多少の事実ではあるが… |
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7話 |
ストームフロントとホームランダーの二人はセブンの必要性を訴えるためにスーパーヴィランがテロリストとしてアメリカに入り込んでいることを訴え、それを真に受けた市民達は次々に移民を排除しはじめる。
セブン側ではホームランダーとストームフロントが結託して白人のためのスーパーヒーロー軍団を作ろうとしている。その際不必要な者は切り捨てようと、ブラック・ノワールに命じてスターライトを拉致させる。そして生まれながらの能力者であるホームランダーの息子ライアンを仲間に引き入れようとする。
ザ・ボーイズ側ではランプライターを確保してCIAに引き渡す。その後スターライトが拉致されたことを知り、ヒューイとランプライターがヴォート社に侵入するが、そこで自分の像が無くなっていることを知ったランプライターは焼身自殺し、その光でスターライトが脱出に成功する。ブッチャーはコンパウンドVの開発者で引退しているヴォーゲルバウム博士を訪ね、公聴会に無理矢理出席させてコンパウンドVのことを告白させようとするが、公聴会が能力者に襲われ、次々と人の頭が爆発する事態に。
ホームランダーが野郎としていることは移民排斥と白人エリート集団による統治。まさしくこれは2020年時点でのアメリカの潮流だった。
ラストは公聴会で決着と思ったら、人の頭が次々と爆発して何が何だかという状態。かなりのカオス状態だが、あと一話でどう決着を付けるんだ?
<焼身自殺したランプライターの指紋が必要となったヒューイはその手を切り落とすのだが、そのシーンがやけにリアル。観ていて気持ち悪い。
ブラック・ノワールはナッツアレルギーで、アーモンドを口に押し込まれて動かなくなった。死んだのかどうかは不明だが、世にも情けない死に方ではある。> |
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04 |
読書 |
銀河鉄道999 11
アンドロメダ星雲の奥深くへと向かう999。銀河系とは常識が異なる星々に翻弄されるばかりの鉄郎。しかも999にも予測不能のトラブルが続いていく。
話も後半となっているはずだが、やっていることはほぼ変わらず。だいぶ変な星が次々に現れるくらいか?なんか口の悪い機械人間であるメタルナというウェイトレスが登場し、鉄郎に憎まれ口を叩きつつ、結果的に鉄郎を助ける役を担っていたが、数話で退場してしまった。 |
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34話 |
ハロウィンを迎え、思い思いの仮装でお客を迎えるカラフルだが、仮装した大人達が大挙して訪れ、暴れ出してしまう。それは頭にカボチャを付けて人間を凶暴化させるハロウィンワルドの仕業だった。
敵はハロウィンワルド。人間を凶暴化させるビームを出す。頭にカボチャをかぶっているとパワーアップするというワルドで、実はどんなカボチャでも構わないと言う。そしてダイハロウィンワルド。お化けを呼び出して攻撃させる。
ハロウィンネタで、みんなでカボチャを探す話。正味これだけの話で一本作っちゃうんだから、この作品は凄いな。介人、ステイシー、ゾックス、ゼンカイザーがそれぞれカボチャを探すレースみたいになってた。オチは、ハロウィンワルドの頭のカボチャは何でも良かったというオチで、みんなで脱力していた。
ゼンカイジャーの名乗り口上を走りながらやっていた。こういう登場の仕方は初めてかも。
ラストでハカイザーの充電が切れ、ヘルメットが消えてしまった。ロボットじゃなかったのか。それで中にいたのは介人の父五色田功だった。
<カラフルの面々の紛争はそれぞれだったが、ヤツデは緑色の服。これってピーター・パンだよね?前回に続いて身を切ったギャグをやるなあ。
安く済ますためか、カボチャワルドの洗脳を受けた人は紙で作ったカボチャのお面をつけてる。分かるけどさ。
これまでの戦隊ではやってなかったこと。味方四人で四肢を押さえ込んで相手を拘束し、動けない相手をリーダーがボコボコにする描写あり。それってリンチって言わないか?> |
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パペット・マスター1&2&3 Blu-ray |
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<楽> |
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02 |
映画 |
シチリアーノ 裏切りの美学(2019) |
1980年代初頭シチリアマフィアパレルモ派の大物トンマーゾ・ブシェッタは抗争を収めること失敗し、一人ブラジルへ逃れるが、残された家族や仲間たちはコルレオーネ派の報復により次々と殺害されてしまった。ブラジルで逮捕されイタリアに引き渡されたブシェッタは、判事ファルコーネから捜査への協力を求められ、司法取引としてそれを受け入れ組織の罪を告白することを決意する。だがそれはマフィア全体への裏切り行為であり、命の危機に直面することでもあった。
日本にいるとあまり馴染みのないイタリアンマフィアの話。私も全く分からない話なので、とりあえずネットで説明を読むしかなかった。
それで分かったのは、これは実話を元にした話で、ギャングのボスが警察に何もかも喋ったというのも本当。ただ、何故地の掟のあるマフィアがなんでそんなに簡単に真実を話したのかが謎だとされているらしい。
アメリカにおけるイタリア系マフィアの作品は数多くあり、映画も多く見受けられるが、肝心のイタリアにおけるマフィアを描いた作品はあまり観たことがない。ましてや実録ものを観る機会はほとんどない。私の知る限りでは『シシリーの黒い霧』(1962)とアメリカン・マフィアを扱った『バラキ』(1972)くらいか?
その分全く知らない歴史が目の前で展開していくのだが、新しい歴史を叩き込むのは大好きだ。映画観た後でブシェッタのことを調べてみた。
なるほどwikipediaに載ってるブシェッタと映画の姿にはだいぶ違いがある。特に家族に対する愛情は、映画ではかなり情の深さが出ていたが、事実は次々と愛人変えてることから、かなりドライな愛情を持っていたことが分かる。思うに、ブシェッタという人物はその時その時で最大限の愛情を目の前の女性にぶつけるタイプの人で、その時の愛情は本物だが、一旦醒めてしまうと、次の女性に向かってしまうと言うタイプの人だったかと思われる。
彼にとって自分自身を含めた家族の安全こそが何よりも優先される。そのためには義理や人情などと言った任侠的な価値観は持ってない人物なのだろう。人間としてとてもアンバランスで、サイコパス的な部分と行きすぎるくらいの愛情を両方持った人物であることが見て取れる。なかなか興味深い人物像である。
改めて考えると、映画でもそこは描いていたのかも。歴史そのものよりもブシェッタというエキセントリックな人物を描いた作品として見るべき作品だ。 |
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15話 |
ケンゴの前に現れた青年は、自分がウルトラマンリブットであることを明かし、ケンゴに特訓を施すという。一方、アキトはタツミ隊長にナースデッセイ号の真の力を解放する時が来たと進言する。
敵はアブソリュートディアボロ。
アブソリューティアンとの戦いの続編。カルミラたちダーク勢は静観しており、イグニスも生暖かく特訓を見守っていた。
パワーアップには相応の訓練が必要となる。同じウルトラマンから特訓を受けるのは当然と言えば当然だが、ここでは普通の特訓ではなく、踊ってるだけだった。理由はちゃんとあって、ウルトラマンの使命とか考えるのではなく、無心で力をコントロールすることが重要だとか。無心で踊るのが特訓になってた。そして無心になったところでユザレであるユナが精神を導く。
ウルトラマンリブットの変身ポーズも初登場。スパークレンスを使って変身していたが、ウルトラマンは人間体になると変身用のアイテムがないと元に戻れないと言っていた。
一方GUTS−SELECTの方もパワーアップ。ナースデッセイ号が怪獣モードへと変形した。名前から分ってたが、ナースデッセイ号って「ウルトラマンティガ」で出たアースデッセイ号と、「ウルトラセブン」のナースを合わせたネーミングだし。なお、変形すると司令室以外は
<リブットによれば、人間体になったウルトラマンは元に戻るためには変身用アイテムを必要とするらしいが、M78のウルトラマンたちは状況によっては無しでも結構変身してたぞ。多分気合いが足りないだけだ。> |
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ブレンパワード Blu-ray Revival Box |
<A> |
<楽> |
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01 |
読書 |
紙の動物園
“ぼく”の母は中国から来た少数民族の孤児で、父に買われてアメリカに来て結婚して、“ぼく”が生まれた。父は母のことを愛していたが、“ぼく”はハーフの血に反発し、母を憎むようになっていった。そんなある時、母が倒れて余命幾ばくも無いと聞かされてしまう。
紙で作った動物に命を与えることが出来る民族というのが出てくるので、多少SF的設定はあるが、基本的にはまともな母子の相克の話。異民族の女性が生きる事の辛さを描くということは、著者自身の思いも色濃く入っていることが推測される。 |
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9話 |
大二が悪魔に乗っ取られてしまったことにショックを受ける五十嵐一家。だがなんとか大二を取り戻す方法を考える一輝。しかしフェニックスからはエビル殲滅の命令が下っていた。
敵はブラキオ・デッドマン。ブラキオサウルスの遺伝情報を持つデッドマンで、大二が持ってきたブラキオプロトバイスタンプで三人の詐欺師が変身させられた。それぞれ胸にチェーンソー、キャノン砲、ドリルを持つ。そして仮面ライダーエビル。
弟が仮面ライダーエビルとなってしまったことでショックを受ける一輝だが、なんとか大二を取り戻そうと努力する。その努力空しく、、大二の悪魔カゲロウを呼び出したのが一輝自身であることを突きつけられてしまう。
大二が心に悪魔を生じさせたのは、いつも人気者の兄に対するコンプレックスを持ち続けていて、ようやくフェニックスに入って一輝のいない場所で活躍できると思ってたら、一輝があっさりと自分が変身できない仮面ライダーに変身してしまったことで一輝に悪魔化が進んだそうだ。
大二は消えたと言い続けているカゲロウだが、実は大二は消えておらず、カゲロウの中で抵抗し続けている。何をしても消えないまま。
今回の変身ではカマキリバイスタンプを使ってカマキリゲノムとなった。モティーフは「仮面ライダー鎧武」らしい。合体するとカマキリ型。バイスは逆立ちして脚をリバイの肩に載せている。
<相変わらずバイスは第四の壁を壊しまくってるが、ハッシュタグを使って宣伝してとSNSの話まで出してきた。本当にデップー化が激しい。
大二を消したのは一輝のせいだと言うが、それって単なる逆恨み。
仮面ライダーデモンズはモグラバイスタンプを使っているが、変形したのは右手だけ。モグラってことは、あるいは「仮面ライダーアマゾンズ」ベース?リバイスが使ったら分かるかな。> |
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