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2022'04

 
30
映画
THE BATMAN-ザ・バットマン-(2021)
 ハロウィンの夜。市長選挙を控えたゴッサム・シティの市長ドン・ミッチェルが自宅で何者かに殺害された。そこに残されていたのは、リドラーという署名の入った謎めいたメッセージが書かれた手紙だった。一筋縄ではいかない事件だと認識したジェームズ・ゴードン警部補は警察の権限を越えることも認識しながら敢えてバットマンに連絡を入れた。独自の単独調査によって、リドラーに近づいていく。だが、この犯人は常にバットマンの先をいっていた。

 ワーナーが有するDCブランドでは、その稼ぎ頭はスーパーマンバットマンになるだろう。その中でもバットマンは特別な作品と言って良く、ワーナーでは何度もリブートされている。
 最初がテレビシリーズから『バットマン』(1966)があるが、これはコメディで、後に続くものが無い。その後『バットマン』(1989)以降のシリーズが実質的な一作目。次に『バットマン・ビギンズ』(2005)から始まるノーランの三部作が二作目。そして2016年から始まるジャスティス・リーグシリーズが三作目。
 このジャスティス・リーグのシリーズは正確に言えばまだ終わっておらず、バットマン以外のキャラ達にとってシリーズは今も続いているのだが、それと並行して新たなバットマンのシリーズが出来上がった。その第一作が『ジョーカー』(2019)である。これはバットマンは登場せず、ライバルのジョーカーが誕生する話で、てっきりこれは単発の作品だと思い込んでいたのだが、大ヒットをうけ、そのままシリーズへとなだれ込んでいった。ワーナーとしても『ジョーカー』のヒットは予想外だったのだろうが、それが上手くいってしまったためにもう一つ別なシリーズが作られることになった。

 そして出来たのが『ジョーカー』から20数年後という時代設定の本作だった。
 それが端的に分かるのがゴッサム・シティの様子で、『ジョーカー』の時とほとんど状況は変わっていない。ジョーカーによる暴動もどうやら押さえ込まれ、そのまま矛盾と貧富の差を抱え込んだまま年月が経過してしまったようだ。少なくともシリーズ中最も住みたくないゴッサム・シティの様子が見て取れる。
 前述したが、『ジョーカー』で一度市民による暴動が発生している。しかしどうやら首謀者とされたジョーカーが捕らえられることで一度は沈静化したが、市民の不満は更に高まり、それがマグマのように地下に溜まっていた状態がこの舞台になる。
 市民の不満は溜まりに溜まっている。何かきっかけがあればすぐに吹き出してしまう。この状況では、悪のカリスマが一人でも出ればあっという間にその人物に群がり、再び暴動が起こってしまうはず。そしておそらくはそのような事態はこれまで何度も起こってきたのだろう。ただ、ジョーカーの時代とは大きく異なるものがある。それがバットマンの存在である。
 この作品におけるバットマンはこれまでの作品のものとはだいぶ異なる。このバットマンは自分の役割をゴッサム・シティの守り神として考えており、ゴッサム・シティを守るためには、欺瞞だらけであろうとも秩序を保つことが一番重要なものと考えているようだ。
 これまで何人かヴィランが登場してきただろうが、彼らがカリスマ化する前に警察とバットマンが彼らを防いでいたと考えるのが正解だろう。その部分は描かれていないが、いつ暴動が起きて街が崩壊してもおかしくない状況でもなんとか秩序が保たれているのはバットマンの存在があったからだと分かる。ヴィランが出たら、それがカリスマになる前にその芽を摘み取る。これが功を奏してなんとか秩序は保たれているが、これによって市民の不満は中途半端に溜まるばかりである。
 実際本作でもペンギンのエピソードがそれを端的に表していて、ペンギンが市民の不満を吸い取る存在になる前に捕まえて警察に突き出している。れまで何人ものヴィランをこうやって警察に捕まえさせていたのだろう。そう考えると、一見意味が無いように見えるペンギンのシークェンスがあることが分かってくる。
 その上で本作ではリドラー(かつて日本ではナゾラーと呼ばれていたおちゃらけキャラ)と呼ばれるヴィランが現れる。彼の存在はこれまでバットマンが捕まえてきたヴィランとは違う。彼は自己顕示欲はなく、自分はあくまで表に出ること無く、人を操ってこのゴッサム・シティを転覆させようとしている。いや正確に言うなら、リドラーの狙いは特定の人間ではなく、ゴッサム・シティに不満を持つ全ての人に呼びかけているのだ。駆りにその中の何人かがテロの犠牲になって死んだとしても、逆に残された者たちは殉教者の気分で暴徒と化す。それが分かっているので、間違いなく勝算を持って行っている。これまでのバットマンの動きも分析していて、バットマンがどう動いても作戦は成功する予定だった。
 このやり方、つまり大衆暴動を前提としたテロは、かつてジョーカーが行ったことだったが、それをバットマン込みで計算づくしでもう一度あの暴動を起こし、そして今度こそ成功させられるはずだった。
 ただ結果として、キャットウーマンという不確定要素が入り込んでしまったためにリドラーの作戦は失敗してしまうのだが、このやり方はまさしく『ジョーカー』のラストにつながるちゃんとした続編になっていることが分かる。

 あの含みを持たせたラストも含めてだが、確実に新しい最もダークなバットマンシリーズが始まっている。果たして続きがあるのかどうかは分からないけど、この結末を見てみたいものだと思う。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

8話  喫茶どんぶらでひたすらに絵を描いている客がいた。理想のモデルを探しているというその男に鬼気迫るものを感じるはるか。一方火事の現場で逃げ遅れた人を助けたタロウは、そこで同じく人を救うソノイと出会う。通じるものを感じた二人。

 敵は魔進鬼。究極のモデルを探す榊という男がその欲望のあまりにヒトツ鬼となった。ソノイに消されてしまうが、キラメイジャーのアバターギアを落とした。
 広い意味では脳人も世界を救おうとしていることが分かった話。タロウともどこか通じる部分はあるのだが、根本的なところで違いが出てくるので、微妙なところでぶつかる。
 今回もドンブラザーズの面々や脳人たちが偶然遭遇するシーンが目白押し。ソノニと翼、翼とつよし、ソノイとタロウ…この偶然だらけの脚本は流石に井上脚本だ。
 翼とつよしが語り合うシーンがあるのだが、二人が愛する人がまるで同一人物のような感じ。なんだこの修羅場を思わせる設定は。そしてつよしの妻であるミホは榊に誘拐されるも自力で脱出してくる。意外に怖い目つきをする女性でもあった。
 キジブラザーがドンモモタロウを妨害したために、ソノイによって榊は消されてしまう。それを気に病むかと思いきや、妻のみほに危害を加えた奴はこの世にいてはいけないと言い放つつよしもいる。この夫婦、だいぶ狂気に冒されてないか?あくまで想像だが、キジブラザーはメンバーチェンジするかもしれないぞ。
 アバターチェンジはドンモモタロウがジュウオウイーグル、トッキュウ1号、パトレン1号、ルパンレッドに次々と変身してソノイと戦っていた。
<キジブラザーのヘルメットの下のつよしの顔はちゃんと眼鏡を掛けていた。ヘルメットの下の眼鏡って初めての描写では?>
真夜中乙女戦争
<A> <楽>
VOL.6
<A> <楽>
28
読書
蜘蛛ですが、なにか?5
馬場翁 (検索) <amazon> <楽天>
 エルロー大洞窟から出た“私”は魔王から逃げること以外何も目的がなく、しかも魔王は直接出てこないため、完全に何もすることがなくなってしまった。たまたま誘拐現場に居合わせ、さらわれそうになった赤ん坊を助けたことで少し人間との関わりを持つようになった。一方エルフの郷に来たシュンたちは来たるべき帝国軍を迎え撃とうとしていた。

 “私”と魔王との戦い、そして15年後のエルフの郷への大侵攻をザッピングして描いている。話自体は全く問題ないが、場面転換が今ひとつといったところ。その辺もっと細かく配慮が必要だったかも。
<A> <楽>

カウボーイビバップ

4話  記憶を失い、自分自身の過去を探す女性フェイ・ヴァレンタインは、コールドスリープ状態にあった自分の記憶を探して、その手がかりとなるコールドスリープ技師を追い詰めるのだが、そこはカリスト解放戦線を名乗るテロリストに襲撃されてしまう。命からがら生き延びたフェイが頼ったのは、たまたまその町にいたスパイクとジェットだった。

 1話目に登場して以来鳴りを潜めていたフェイが再登場。色々あってビバップ号の仲間になった。改めて観ると、原作とかけ離れた風貌してる。
 前回保護したコーギーのアインはビバップ号にいた。ジェットによれば飼い犬だが、それを見つけたフェイは金にしようと考えて、アインを連れて逃げてしまう。結局フェイとアインのコンビの話になっていく。
 フェイがやってることがあまりに行き当たりばったりすぎて、全くまとまりがない。これは脚本に難ありだろう。
 フェイは自分の過去を追い求めているらしい。コールドスリープから目覚めたら記憶を失っていて、過去のIDが盗まれたということらしい。
 一方ではヴィシャスが組織に対して反抗しようとしているところが描かれるが、なんでもかんでもジュリアに喋るもんだから、あっという間にばれてしまうと言うのがあまりに間抜けだ。
 カリスト解放戦線は動物を救えと言っているけど、具体的に何も要求してない。思想の中心がどこにあって、なにを目指しているのか全く分からないテロリストでは全く説得力がない。
 全体的にこの話は練り込みが全然駄目で脚本の難点ばかりしか見えてこない。ツッコム気力もない。
<フェイがスパイクを見つけた理由が全く語られない。たまたまってのは天文学的確立だから、なんらかの手段で見つけたはずなんだが。>
ゴヤの名画と優しい泥棒
<A> <楽>
俺だけ入れる隠しダンジョン
<A> <楽>
wiki
27
映画
クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2020)
 怪物の襲撃が続く中、出産したエヴリン(ブラント)は、引き続き家族とともに怪物から逃げ回っていた。新たな避難場所を求めて旅立った彼らは、廃工場で謎の生存者エメットに遭遇する。

 スマッシュヒットを記録した『クワイエット・プレイス』の続編。登場人物も同じで完全続編として仕上げられてる。
 前作では最後にだけ登場し、何を目的にしてるのかよく分からなかった敵も結構出っぱなしで、サービス満点。オリジナル版の特徴だった安っぽさを失うことなく、バランスも良く作られてる。続編として考えるなら大変優等生的な作り方だった。結構出るようになった怪物の凶悪さもよく出ているし、登場人物も増えているので、パニックものとしても見応えはあり。
 ただ続編だからこそこれでいいのだが、前作ラストで怪物のことも、その弱点も知っているために主人公が対処出来てしまう。続編だからこそのインパクトのなさも健在で、正直これと言った売りが無いのが残念なところかな。
 本当言うなら、作りはこれでも良いんだが、怪物の正体についての掘り下げが少し欲しかったかな。あまりに普通の続編っぽい作品になってしまっていて、これといった特徴が無い。
 多分もう一、二本これを撮る予定なんだろう。その過程の一本として見るなら分かる。

仮面ライダーリバイス

32話  下校中のさくらの前に現れたアギレラは、突然クインビー・デッドマンに変身してさくらに襲いかかる。仮面ライダージャンヌとなって迎え撃つさくらだが、何故かジャンヌのパートナーであるラブコフが戦いを拒否してしまい、変身が強制解除されてしまった。

 敵はクインビー・デッドマン。そしてギフテリアン
 さくらとアギレラの戦いがメインとなる。全てを失ってしまったアギレラは、もうさくらと戦うことしか残されていない。一方のさくらもアギレラを倒すことに躊躇しており、その迷いを察知したラブコフが戦いを拒否してしまう。
 このまま戦い続ければ記憶や思い出が消えていくことを知らされたが、それを受け入れてギフを倒すまでは戦い続ける決意をした一輝の決意もあり。
 そして赤石長官がなにを企んでいるのかを探る大二や狩崎らだが、赤石はのらりくらりと追及をかわしている。あまりに都合良く現れるギフテリアンもまるで赤石の意思を代弁してるかのよう。
 元フリオの玉置がアギレラを心配してつきまとっているが、やってることがいちいち失敗ばかりで、ギャグ要員というか萌え要員として働いてる感じ。
VOL.5
<A> <楽>
シラノ
<A> <楽>
シン・ウルトラマン マルチポーチBOOK <A> <楽>
25
読書
ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話 3
清水めりぃ (検索) <amazon> <楽天>
 ブラック企業勤めで精も根も尽き果てた青年ハチ太は、一念発起して会社を辞めて新しい職場を得ようと就職活動を始めたが、なんとその矢先に巨大猫になってしまう。仕方なくそのまま就職活動を続けることになる。

 人間サイズの巨大猫となった人を描く漫画の第三作目。基本は三人目の猫となったまだ若い男の話で、友人と共に就職活動を頑張る話になってる。相変わらずの癒やし系物語でのんびり繰り返し読むのに向いてる。というか、三巻出てることをつい先日知ったんだけど、続いてたのね。
<A> <楽>

絶狼-ZERO- -DRAGON BLOOD-

12話  巨大化したループによって飲み込まれそうになった零とエデルの前に現れたのはアリスだった。そのままループに飛び乗り飛び去っていく。後を追う零と、瀕死の重傷を負ったエデルと戦う烈花。

 敵は鎧竜エデル。そしてループ
 今回の戦いはエデルと烈花。エデルは既にループによって瀕死の重傷を負っていたこともあって烈花によって倒されたが、その際人間に対する恨み言を言いながら消滅。
 一方、ループを従えるアリスだが、実はこれは卵状態だったループによって呼ばれたからだという。子ども時代に竜の卵と出会ったことも含めて結局全てループが仕組んだことだった。アリスの心自体がコントロールされているのだが、アリス自身がそれを喜んでいる。
 ヒロインかと思われた少女が実はラスボスというオチ。どんでん返しというほどではないが、本作らしいオチだ。アリスを信じて生かすのか、それとも殺すのかという選択を強いられる事になった零だが、その選択は、竜を殺してアリスを解放することだった。
 しかしアリスは自ら進んでループに取り込まれ、ループと一体化してしまう。
<アリス役の青島心はやや棒読みっぽいので、長い台詞はちょっときつい。
 ループと戦っているのは遺跡のある荒野だが、それどこだよ。>
<A>
BR
<楽>
BR
牛首村
<A> <楽>
海洋堂 Character Classics シン・ウルトラマン
23
映画
主人公が死ぬ映画
マトリックス
ブレイブハート
トゥモロー・ワールド
プライベート・ライアン
エルム街の悪夢3
グレート・ギャツビー(2013)
ベンジャミン・バトンの奇妙な生活
ロイヤル・テネンバウムス
ロミオ+ジュリエット
デビルズ・リジェクト~マーダー・ライド・ショー2~
ターナー&フーチ/すてきな相棒
タイタニック
イントゥ・ザ・ワイルド
ムーラン・ルージュ
7つの贈り物
プレステージ
V・フォー・ヴェンデッタ
バーン・アフター・リーディング
クローバーフィールド
X-MEN:ファイナル ディシジョン
フィラデルフィア
ペイ・フォワード
リービング・ラスベガス
パンズ・ラビリンス
ボーイズ・ドント・クライ
暴力脱獄
サンセット大通り
ブレアウィッチ・プロジェクト
スカーフェイス
テルマ&ルイーズ
シャイニング
アメリカン・ビューティー
エイリアン3
ディパーテッド
グラディエーター
ドニー・ダーコ
つぐない
縞模様のパジャマの少年
ターミネーター2
明日に向かって撃て
俺たちに明日はない
マイ・ボディガード
サイコ
戦場にかける橋
狙撃者
ハロルドとモード
レザボア・ドッグス
火垂るの墓
ダンサー・イン・ザ・ダーク
ウィッカーマン
50 Movies Where The Main Character Dies
読書
終物語 中 化物語16
西尾維新 (検索) <amazon> <楽天>
 夏休み明け。“ぼく”阿良々木暦は臥煙伊豆湖の頼みで後輩の神原駿河を学習塾跡に呼び出した。ところが突然そこに現れた鎧武者に襲われてしまう。それは忍の本体キスショットがかつて眷属にした侍のなれの果てで、400年前に自ら死を選んだその男に対して暦は何をすれば良いのか。

 又しても過去話で、夏休み最終日に過去に行って、その翌日八九寺真宵を失った、その翌日の話で、翌日羽川翼の虎と戦うと言うかなりギチギチに詰め込まれた日の出来事。これまで何度か語られてきた忍の昔の眷属の話に決着がつけられた。それにしても暦が殺されたのはいったいどうなった?
<A> <楽>
オッドタクシー
<A> <楽>
wiki
ドリームプラン
<A> <楽>
21
映画
ナイル殺人事件(2020)
 エジプトに旅行に出かけた名探偵ポアロ(ブラナー)はそこで“偶然”旧友のブーク(ベイトマン)と出会う。母(ベニング)と共にリネット・リッジウェイ・ドイル(ガドット)の結婚旅行に同行しているというブークに同行することになる。ところがリネットの夫サイモン・ドイル(ハマー)の元婚約者であるジャクリーン(マッキー)が現れ、この新婚旅行には暗雲が垂れ込めていく。

 『オリエント急行殺人事件』に続いて送る推理サスペンスでケネス・ブラナー監督兼主演で名探偵ポワロを演じる作品もこれが二作目。
 私にとっては本作は『オリエント急行殺人事件』以上に楽しみな作品だった。実は原作の「ナイルに死す」が未読だったから。クリスティの推理小説の大半は読んでたが、超有名作の本作だけ読んでなかったのは、本自体を持っていたのに引っ越しの際に無くしてしまい、そのままなんとなく読まないままここまで来てしまった(最初の数ページだけ読んでる)。更に1978年に作られた『ナイル殺人事件』も未見(これも偶然ながら冒頭だけ観てる)。読んでないからこそ、全くのまっさら状態で映画が観られるってだけで新鮮。
 それで冒頭から驚かされるのは、オープニングシーンは戦争に出た若きポワロが大怪我をしてしまうと言うものだった。あの塹壕戦からすれば、当然あれは西部戦線での出来事で、近年『1917 命をかけた伝令』(2019)『キングスマン:ファースト・エージェント』(2020)などでも登場した馴染みの光景だった。
 これが一体何の意味が?と思うまでもなく、次なる展開は本編へと向かう。ここからエジプト旅行が始まり、怒濤の展開が待っている。
 通常推理小説であれば、静かに始まるものだが、本作はサスペンスよりもまるでアクション映画のような演出で、次々と事件が起こるため展開が全く飽きさせない。
 特に本作の特徴として、最初の殺人事件で事は終わらず、リアルタイムで事件は続いていると言うことがある。その中で人間関係も変化するし、登場人物は例外なく殺人事件に関わっていくことがある。これが極めて短い時間で起こるため、劇的なストーリー展開が可能になった。
 そして映画特別な要素として、ポワロ自身が当事者になっているということだろう。オープニングとエンディングでポワロ自身の物語を語るのは、この作品自体にポワロ自身が一要素とて関わるということを示したのだろう。ちゃんとその要素も加えて物語が作られているのが面白い。
 『オリエント急行殺人事件』ほど豪華俳優というわけではないけど、物語性で言えば本作の方が上をいってるし、ドラマ性も高いので、かなり見応えある作品になった。しかしなにより、犯人が分からない状態で観る映画は実に楽しい。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

7話  はるかの高校にはいろいろな人物の人生を学ぶ特別授業があり、はるかは密かにそれを楽しみにしていた。そんな時、授業の先生として猿原真一がやってきた。その授業中、今度は桃井タロウが勝手に先生になってやってきた。

 敵は地球鬼。はるかの高校の校長先生が規律を守らせることに執着した挙げ句に変身したヒトツ鬼。姿を隠す事が出来るが、花粉症のため居場所はバレバレ。そして地球鬼ング。倒されるとファイブマンのアバターギアを落とした。
 鬼頭はるかの学校にヒトツ鬼が出てくる話。たまたま猿原真一と桃井タロウが学校にいるときに出現したが、たまたま丁度その周辺に雉野つよしと犬塚翼がいた。偶然が起こりすぎるが、井上脚本では当たり前の演出だ。
 桃井タロウ曰く、他のメンバーとの関係は「主人とお供」だそうだ。嘘を言えないため、完全にそう思っているのだろう。戦いが終わったときに他のメンバーに襲いかかるのは、お供としての力を力を付けるために鍛えてやってるのだとか。確かに桃太郎と従者という関係だったらその通りだが、ここまで力関係がはっきりした戦隊はこれまで無かった。
 猿原真一が何を職業にしているのか。それは完全な無職。ただし飯は食えているとのこと。こう言うキャラが結構井上脚本には出てくる。ちなみに金に触れると拒絶反応を起こすそうな。
 今回はアバターチェンジはなし。巨大戦はドンゼンカイオーで戦った。
<真一は金に触れなくなってしまったそうだ。これは松尾スズキの『ジヌよさらば』という映画でやったネタだ。
 空手部主将が正拳突きで椅子に穴を開けたあとで、タロウは椅子を粉砕した。やっぱりどこかのヒーローじゃないか。
 キジブラザーとイヌブラザーのCG加工が甘すぎて、動きがカクカクしてる。>
ホテルアイリス
<A> <楽>
ショットとは何か <A> <楽>
蓮實 重彦
20
読書
パタリロ!20
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 バンコランと叔父との戦いの完結編となる「散る薔薇咲く薔薇」ほか、バンコランに恋い焦がれるロボットのランダムや、CIAのヒューイットが中心となるなど5本の短編を収録。

 三巻分も使用したが、やっとバンコランの話が決着。ここで登場するラーケンもこれから色々と関わってくる人物となっていくが、何よりこの巻ではCIAのヒューイットが一番の見所だろう。パタリロに弱みを握られて良いように使われてしまう悲しくも笑える人物として、これから長く登場することになる。それにしても千葉県になんか恨みでもあるのか著者は?
<A> <楽>

カウボーイビバップ

3話  ステーション“タルシス”で地球人を狙って殺す高額な賞金首がいると知ったジェットはスパイクと共に売春宿へと向かった。だが、スパイクには賞金以外の目的があった。

 カウボーイとしての仕事をしながら自分の方の調査も進めるスパイク。
 メインの話としては、顔を変えて逃げる犯人の顔を特定して捕まえるという話で、話はだんだん複雑になっていく。ハードボイルドの探偵ものっぽい話にSF的味付けを施した感じで、見せ方も古びた感じだが、これは狙ってのことだろう。
 ストーリーとしてはある男の復讐劇だが、地球から逃げた金持ち連中を狙ってのこと。自分を含めた家族を地球に取り残したのに犬だけは連れて行ったことで、その恨みを晴らすために次々その金持ちを殺したという話。犬も殺そうとしたが、殺せなかった。
 賞金首は目の前で警察に撃たれて殺されてしまってくたびれ損だったが、少なくともジェットは娘にプレゼントを渡すことが出来た。
 そのプレゼントというのがコーギーだったが、結局元奥さんに受け取りを拒否されてしまい、宇宙線に持ち帰ることになる。言うまでもないが、その犬の名前はアインという。
 もう一方でスパイクが追っているのはヴィシャスだが、そのヴィシャスの方も麻薬販売の方が上手くいっておらずに苛ついていた。おちゃらけた雰囲気がないし、ヴィシャスが小者っぽすぎてイメージと違う。
 そしてジュリアは比較的自由を許されているらしく、前話でスパイクが訪れたバーに顔を出していた。
<スシ・バーの店主が情報屋をやってるが、これは『ブレードランナー』だろうな。
 犬を銃で撃とうとするシーンがあるが、これは精神的にきつい。殺さなかったけどね。>
大怪獣のあとしまつ(2021)
<A> <楽>
Blu-ray2
<A> <楽>
18
映画
アイリッシュマン(2019)
 1950年代、第二次世界大戦に従軍して復員したシーラン(デ・ニーロ)はフィラデルフィアにて食肉配達のトラック運転手として生計を立てていた。そんなある日、シーランは地元マフィアに誘われて積荷の横流しを行ったところすぐに発覚し、会社から訴えられてしまう。この時決して共犯者の名前を明かさなかったことからマフィアの大物ラッセルの目にとまり、マフィアの下で働くことになった。やがてマフィアのボスであるジミー・ホッファに度胸を買われてヒットマンとなる…

 過去『グッドフェローズ』をはじめとする優れたマフィア映画を作ってきたスコセッシ監督が、新しいプラットフォームにNetflixを用いて作られた、新しいマフィア映画。
 この作品の凄さはなんと言ってもキャラの豪華さ。スコセッシと組んで多くの傑作に主演したデ・ニーロ、これがデ・ニーロとは三回目の共演となるこれまた名優のアル・パチーノ。更にジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテルと、まるで70年代に戻ったかのような顔ぶれ。みんな爺さんになってるけど、それこそ『ミーン・ストリート』であったり『グッドフェローズ』であったり『スカーフェイス』であったりと、思いっきりノスタルジーに浸り込める。一応CG処理した若い頃の姿もあるが、動きや喋りがどうにものんびりしてるのは愛嬌。
 また、Netflixというプラットフォームに最適な形で作られているのも特徴だろう。本作は年老いたシーランの回想形式だが、その回想も、とても若い頃の話とマフィアのヒットマンとなってそれなりに偉くなった時、そして老人となって刑務所の中で死を待つ三つの時代をザッピングしていて、それぞれにたっぷり時間を使っているためにとても長い。一気に観るよりも休憩を挟みながら観る方が良いし、場合によっては考えをまとめるために場面を戻しても良い。そうすることを前提に考えているようでもある。私は『Mank マンク』(2020)の方を先に観て、そう言う作り方をしてるんだと思ったけど、既にスコセッシによってその形式が作られていた訳だな。
 そして本作は実在の人物をそのままの名前で登場させているのも特徴となる。実際に起こった事件を元にした原作を使っているお陰だが、それだけにリアリティ溢れる話になっていた。
 ただ、そのリアリティがちょっとだけ足を引っ張った感はある。簡単に言えば地味。本作における大きな事件は一つだけで、それを中心に描いている訳だが、やってることは大虐殺とかじゃなく裏切りだけだけなので、「こんなもんか」で終わってしまう。演技派揃いで見所は多いものの、ストーリーをもうちょっと盛り上がって欲しかったというのが本音。「これで終わり?」と思ってしまったので、だいぶ話が薄めになった印象がある。これまで監督作品を観てきた身としては、だいぶおとなしめに思える。キャラの魅力だけで出すのでは無く、もうちょっとだけで良いから精神に来るような描写が欲しかったかな?ちょっとだけ点数は上乗せさせてもらう。

 原作読んだら印象が変わるかもしれないので、今度読んでみよう。

仮面ライダーリバイス

31話  一輝とバイスは自分たちがラフレシア・デッドマンの攻撃で幻覚の中に入り込んでしまったことに気付く。そこで過去を直視した一輝は、ジーコこと池山浩二に怪我を負わせてプロの夢を諦めさせたのが自分自身であることを思い出す。

 敵はラフレシア・デッドマン。実は先輩である木村昴が生み出したデッドマンだった。
 高校時代の辛い思い出が蘇る話で、みんなそれぞれ相手のことを思いやるが為に互いに苦しんでしまうという青春時代の辛さを描いた話になった。
 前回に続いて木村昴が本人役で登場し、ラフレシア・デッドマンを生み出したことが分かった。
 その大切な記憶を失っている一輝だが、これには理由があって、実は18年前にバイスと家族を守る代わりに記憶を失うという契約をしていたからだという。やがて家族のことまで忘れてしまう可能性が出てきた。記憶を失うのは一輝本人だが、それで何故家族写真から一輝が消えているのかは今のところ不明。
 今回も二人の声優が実名登場。堀川りょうと伊藤美来。
<ラフレシア・デッドマンが悪臭を放つ際、まるで放屁のような音を立てるが、これはやりすぎ。>
VOL.5
<A> <楽>
私ときどきレッサーパンダ
<A> <楽>
ARTFX アベンジャーズ アイアンマン マーク7
16
映画
スーパーヒーローの恋人
「アイアンマン」シリーズ グウィネス・パルトロウ
キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー ヘイリー・アトウェル
デアデビル ジェニファー・ガーナー
ゴーストライダー エバ・メンデス
バットマン リターンズ ミシェル・ファイファー
X-MEN:ファースト・ジェネレーション ローズ・バーン
スパイダーマン キルステン・ダンスト
スーパーマン リターンズ ケイト・ボスワース
バットマン リターンズ ミシェル・ファイファー
ファンタスティック・フォー 超能力ユニット ジェシカ・アルバ
グリーン・ランタン ブレイク・ライブリー
マイティ・ソー ナタリー・ポートマン
ハルク ジェニファー・コネリー
「X-メン」シリーズ ファムケ・ヤンセン
読書
押絵と旅する男
江戸川乱歩 (検索) <amazon> <楽天>
 旅好きな“私”が北陸から東京へ帰りの列車の中で知り合った、変わった絵を持つ男。その男が語る絵にまつわる不思議な話。

 「魍魎の函」の元ネタの一つとなった作品で、ファンタジックなホラー小説と言った感じ。短編だからこそぴったりとはまった物語になってる。
<A> <楽>
オペレーション・ミンスミート
<A> <楽>
Blu-ray4
<A> <楽>
14
読書
銀河鉄道999 13
松本零士 (検索) <amazon> <楽天>
 鉄郎がアンドロメダから戻って一年が経過した。もう地球に来ることの無いはずの999が地球にやってきて、そこから降り立ったメーテルが見たものは、機械人間がいなくなった世界で、飽食に明け暮れる人類と、何故か地下で拘束刑を受けている鉄郎だった。そんな鉄郎に、再び旅立つときがきたことを告げるメーテル。

 1981年に完結した「銀河鉄道999」の約20年後の1996年に描かれた正式な続編。連載再開の時は途中までは読んでいて、この辺もだいぶ前に読んではいた。
 改めて読んでみると、メーテルの顔がだいぶ変わってしまったこととか、作品の設定がかなりごちゃごちゃになってしまってることがあったりするが、作品自体は安心して読める展開。これから向かうべき場所も分からず、ただエターナルというキーワードだけでどこまで引っ張れるか。
<A> <楽>

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

6話  仕事で失敗続きで落ち込む雉野つよしは、着実に仕事に成功している妻のみほにもコンプレックスを感じていた。そんな雉野に、何でも上手くいくポイントを使ってみないかと誘う五色田介人。一方、桃井タロウに、ドンブラザーズとは何なのかと問い詰める鬼頭はるかと猿原真一。だがタロウ自身何も分からないと言うだけだった。

 敵は動物鬼。頑張る看護師の切田という女性が人を助けたいという思いから変化したヒトツ鬼。倒されるとジュウオウジャーのアバターギアを落とす。
 今回は雉野つよしが中心。何事も自信を持てない卑屈な人間なのだが、一度自信を持ってしまうと鼻持ちならない性格になってしまうという、なかなか素敵なキャラだと分かった。愛する妻を喜ばせるために強くなりたいという思いが空回りしてしまう。妻がいないとアイデンティティを保てないらしい。
 はるかと真一は、何も知らない同士、ドンブラザーズとしてどうすれば良いのかとタロウを問い詰める。そもそも「何故戦うのか」が全く分からない戦隊って初めてでは?
 ドンブラザーズとなると、何かのポイントがたまり、それを使えば幸運が舞い込むことが分かったが、ポイントは有限のため、すぐに使い切ってしまう。
 そして敵組織について、桃井陣が少しだけ語っている。脳人という高次の世界の住人がこの世界に干渉しており、彼らが欲望を持つ人間をヒトツ鬼にしてしまう。脳人は人間の感情を理解しようとしているようだ。
 アバターチェンジはキジブラザーがパトレン2号。
 今回つよしにポイントを与えたのは五色田介人だったが、ドンブラザーズのポイントを全部管理している描写があった。そもそもポイントとは一体何なのかが全く分かってないけど。
<何でも出来てしまうから得意な者が何もないというタロウ。これもどこかで聞いた台詞だ。>
ノイズ
<A> <楽>
映画音楽はかく語りき いつか見た映画、時をかける音楽 <A> <楽>
志田一穂
13
映画
ドラえもん のび太の創世日記(1995)
 夏休みの自由研究に行き詰まっていたのび太たちは、ドラえもんのひみつ道具「創世セット」で新たな宇宙を作り、地球型惑星の歴史を観察することにした。そこで出来上がった新地球に人類も誕生し、それを観察していく内、その中にのび太によく似た人間を発見したのび太は感情移入してもいた。のび太は自分に似た人間たちについ肩入れし、奇跡の力を駆使してその部族の文明を高めるのだが、実はそれはこの世界の正当な歴史を歪めてしまう結果となってしまった。本来地上に君臨するはずだった昆虫人は、人類に対する恨みを募らせて地下に潜伏しており、ついに地上への侵攻を開始し始める。その矢面に立つのはのび太そっくりの野美のび秀だった。

 ここまでのシリーズで、特に藤子・F・不二雄が脚本を書いた話は明確にSFっぽい話になるのが特徴だが、これこそ究極のセンス・オブ・ワンダー。ドラえもんの秘密道具を使えば何でも出来ると言うことを最も端的に表したことで、なんとここでのび太は神になってしまった。創造主にして世界で最も強い存在になった場合、人は何をするのかというシミュレーションになっているのは確かで、明確な敵もなく、更にいつもの仲間達のサポートもないこれまでにない不思議な物語が展開する。
 ここでのび太は自分が作り上げた地球の管理者となるのだが、平等とは全く縁遠い性格で、自分の好みの生物に徹底的に肩入れして進化を歪めてしまった上に、本来進化すべき生物が登場したらパニックに陥ってしまって、最終的に彼らを押しやってしまう。とても身勝手な神様だ。
 いつもの作品を期待すると肩透かしを食らうけど、これはこれでなかなかに興味深い。
 これは現実の政治や、戦争構造のプリミティブな形なので、これを観て、最も正しい解決の方法とは何かと考えさせるにはぴったりで、幼少時の思考実験の教材になり得る作品でもある。
 作品そのものはさほどの出来ではないとは思うのだが、単なるつまらないでは終わらない奥が深い話でもある。

絶狼-ZERO- -DRAGON BLOOD-

11話  自らの息子たるループを成長させ、この世界から人間を一掃するというエデルは、邪気を吸わせたループを伴って姿を消す。ループが真に覚醒する前に竜を封印するように元老院から命じられた零と烈花。そしてそれに無理矢理ついて行こうとするアリス。

 敵は鎧竜エデル
 成体として覚醒しようとするループを巡り、竜騎士と魔戒騎士のぶつかり合いとなった。絶狼と鎧竜エデルの戦いが繰り広げられる前でループは成体となるが、零や烈花だけでなく父であるエデルまで攻撃してしまう。
 零は人間に絶望もしておらず、人間による未来を信じるとストレートに言っていた。これが鋼牙との違い。基本的にポジティブな善人であることを崩さないのが零の持ち味だ。
 目の前にいる人間全てに攻撃するループは暴走状態かと思ったらそうではなく、そこに現れたアリスの言葉には従っている。何故そこにアリスが現れ、命令をしているのかは不明だが、まるでボス敵のような現れ方をして、微笑みを浮かべていたことから、彼女にとってこれは想定内の出来事だったのかもしれない。
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コンフィデンスマンJP 英雄編
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ダイアクロン DA-92 鎧装合体 パワードコンボイ
11
読書
三つの眼鏡
夢野久作 (検索) <amazon> <楽天>
 母を亡くして、寂しさのあまりにいたずらばかりするようになった武雄は、ある日家族の眼鏡を全部隠したことで叱られて納戸に閉じ込められてしまう。母が恋しく泣きはらす武雄は暗闇の中で三つの眼鏡を全部付けてみる。

 子供用雑誌に掲載された小品で、実に道徳的なものだった。著者がこんなのも書くのかと感心する。
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仮面ライダーリバイス

30話  一輝の卒業した高校のサッカー部の同窓会があり、バイスを連れて参加した一輝。敬愛する先輩の木村昴らと会うが、友人のジーコこと池山浩二と話をしていたら、突然キレられてしまう。

 敵はラフレシア・デッドマン。フェーズ1のデッドマン。悪臭を放って近づけない。それとサーベルタイガー・デッドマン。一輝の見た幻影の中で登場する。
 今回もお祭りで、声優が大挙して顔出し。一番はなんと言ってもバイスの中の人である木村昴だが、他にも鈴村健一(「仮面ライダー電王」のリュウタロス)、神谷浩史(「宇宙戦隊キュウレンジャー」ショウ・ロンポー)など。一輝とバイスがラジオに出演していたり。
 親友だった男に裏切り者扱いされて戸惑う一希の姿もあるが、記憶に欠落が出ているのだろうか?前回ラストで写真から姿が消えていたのも伏線かも。後半は幻影と戦い続けていた。いったいいつ現実から幻影の中に入ったのかが全く分からない。なんか神林長平の小説読んでるみたい。
 ただ、話自体は進んでいて、フェニックスの赤石長官は着々とギフ復活に向けて暗躍中。フェニックスの中で構造改革を進めようとする大二と、正式にウイークエンドに入会したさくらという構図もはっきりした。ウイークエンドの狩崎真澄によれば、赤石は全く歳を取っていないのだとか。
 バイスは自分たちの色のことをはっきりピンクと言っていた。ピンクで良いのね。
<木村昴を見たバイスの反応は「超絶爆裂ハイパー人気声優」だった。よくここまで言えるもんだ。その後も「あの人本当にイケてるよね。ハンサムだし、声も良いし、ハンサムだし」…ははは。
 ラフレシア・デッドマンと戦い、あまりの悪臭に吐いてしまうバイスの姿もある。透過光アニメで演出されるとは言え、仮面ライダーでこの描写は初めてでは?
 暴れる一輝を抑えようとしたフリオこと玉置豪は、一輝に跳ね飛ばされた際、
VOL.5
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021)
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EX-ARMエクスアーム
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wiki
10
映画
ウエスト・サイド・ストーリー(2021)
 再開発が進むニューヨークマンハッタンのウェストサイド。既に街が壊されつつある中、二つの少年達の不良グループが抗争を行っていた。先にアメリカに来ていたポーランド系アメリカ人を中心にしたジェット団と、近年の移民であるプエルトリコ系アメリカ人を中心にしたシャーク団は、日々怪我人を出しつつ抗争がエスカレートの一途を辿っていた。そんな中、ダンスホールでシャーク団リーダーのベルナルドの妹マリア(ゼグラー)と、ジェット団リーダーのリフの親友トニーが出会った。出会った瞬間に恋に落ちた二人は、自分たちの幸せのためにこの抗争を止めさせようと考えるのだが…

 ウィリアム・シェイクスピアの名作「ロミオとジュリエット」を現代アメリカに置き換えて上演されたミュージカル。そしてそれを映画化した『ウエスト・サイド物語』(1961)が公開され、50年以上が過ぎてしまった。
 そこで突然スピルバーグがこれを映画化するという。
 そこで思ったのは、はっきり言えば「なんで?」だった。スピルバーグと『ウエスト・サイド物語』の間にはほとんど関連が感じられない。スピルバーグがこのリメイクを作る意味がどこにあるのかと、考えてみるに、一番説得力ある考えは「作りたかったから」だろうな。
 それで「作りたかった」という欲求はおそらく、できる限りオリジナルをコピーした上で個性を出したいというものだっただろう。
 ナタリー・ウッドありきで作られたオリジナルでは出来なかったプエルトリコ系ののヒロインを、そして様々な民族の血統を持つアンセル・エルゴートを用いてキャラに説得力を持たせた。そして背景をきちんと描写することでこの抗争が起こっているのかの説得力を増させた。ほぼ台詞で説明も入れてる。
 その上でオリジナルをきちんとトレースすることで作り上げたのが本作となる。
 お陰でオリジナル版よりもずっとわかりやすい作品となった。

 ただ、良い作品には違いないのだが、だから何?と言えてしまうのが本作の問題点だろうな。元々が名作なのだから、それをリメイクする必然性というのを感じないままだった。
 更にオリジナル版は「今」を描こうとする姿勢があったのが、本作では50年代の物語そのものなので、見えるのはノスタルジーのみ。
 それなりに評価は出来るけど、これだったらオリジナル版観てれば済むだけの話。
 単にこれはスピルバーグがやりたかった企画だけだった気がしてならない。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

5話  指名手配の逃走犯として警察に追われている犬塚翼は逃走中に偶然はるかと出会い、運命の一目惚れと言って人質になってくれと頼む。これがマンガのネタになると思ったはるかはノリノリでその狂言に付き合うことにする。

 敵は警察鬼。定年前に手柄を立てたい刑事狭山健児が犬塚翼を追っている内に執念によって変化した。そして警察鬼ング。ドンゼンカイオーに倒されてパトレンジャーのアバタロウギアを落とす。
 5話にしてやっとはるかがドンブラザーズ全員の本名を知った。随分遅くなった。全員向いてる方向がバラバラなので、会話が成り立ってない。バラバラに一人一人ヒーローやってる感じだな。
 桃井タロウ曰く、「幸せが分からないから、人を幸せにして幸せを学ぼうとしているのだとか。
 今回のアバターチェンジはリュウソウブルー、ピンク、ブラックの三人。イエローがいないため、オニシスターはチェンジ出来なかった。
<猿原真一は特徴的な帽子に和装で、まるで金田一耕助。
 パンを食べてしまったお詫びに行った家で「困ったことはありませんか?」と聞いた桃井タロウに、すぐに用事を言い渡す主婦。切り替え早いというより、この世界の人間はモブも含めて全員異常すぎる。
 変身アイテムのサングラスを落とした翼だが、警察鬼に追われて逃げ込んだ先にそのサングランスがあった。偶然にしては出来すぎだな。
 メンバー中二人がCGなので、合成に違和感が出まくってる。>
ハウス・オブ・グッチ(2021)
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押井守のサブぃカルチャー70年 <A> <楽>
押井守
08
映画
笑えて泣ける犬映画
南極物語(1983)
南極物語
ハチ公物語
HACHI 約束の犬
わんわん物語
101匹わんちゃん大行進
101
マリリンに逢いたい
アーティスト
犬と私の10の約束
わさお
マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと
ペット
僕のワンダフル・ライフ
犬ヶ島
読書
はじめの一歩130
森川ジョージ (検索) <amazon> <楽天>
 メキシコの試合観戦が終わり帰国してきた一歩。その戦いの興奮冷めやらぬまま、再び日常に戻り、後輩の指導に当たる一歩だが…

 大きな試合があるとだいたい一巻分くらいコメディ回が出てくるのだが、丁度本巻はそのような位置づけにあるようだ。面白いかどうかと言うと、たいして面白くはないが、一歩の復帰がなんか本当におこりそうな雰囲気はあり。
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アンチャーテッド
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フィギュアーツZERO 鬼滅の刃 我妻善逸 霹靂一閃
05
読書
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン3 セカンド・スクワッド・ジャム下
時雨沢恵一 (検索) <amazon> <楽天>
 SJ2も順調に進み、多くのチームが消えていった。ただピトフーイを倒すためだけにSJ2に参加したレンも生き残っていたが、混乱の中でひときわ容赦の無い戦いをするピトフーイに勝てる確率は低かった。それでも果敢に挑んでいく。

 二回目のスクワッド・ジャムが終了。ピトフーイのリアルが見えたことと、戦いの中では全く意識しないまま勝つためにどんな手でも使うレンのえげつなさが出てきた。リアルとアバターの差が面白いところ。
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絶狼-ZERO- -DRAGON BLOOD-

10話  アリスが孵化させた竜ループだが、突如起こった突風によって森深く連れ去られてしまう。弱り切ってしまったループを救おうとして自分の血を与えるアリスの前に復活したエデルが現れる。一方、竜とアリスの行方を追う零

 敵はエデル
 竜騎士エデルが復活。7話で心臓が貫かれたが、いつもエデルと共にいた魔界の生物が心臓の代わりになったことで復活した。そしてアリスに自分のルーツを語り始めた。元はホラーの生け贄として捧げられた人間の赤ん坊だったが、命を竜に救われ、竜に育てられた。やがてその竜が寿命で死ぬと、その子ノヴァと契約して竜騎士になった。実はループはエデルとノヴァの間の子ども。
 アリスの孵化させた竜ループだが、それを救うためには魔界の邪気が必要で、魔界に通じる扉を開いて邪気を喰わせることで巨大化した。
 今回はほとんど戦いらしいものは無く、鎧も装着しないまま。
<さらっと流しているが、エデルは竜との間に子どもをなしたという。>
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裏世界ピクニック
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ゴーストバスターズ アフターライフ(2010)
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03
映画
映画トリビア
第1位 タクシードライバー トラヴィスが鏡の中の自分と会話するのはデ・ニーロの即興
第2位 レイダース 失われた聖櫃 対戦でインディが銃を使うのは、ハリソン・フォードが病気で動けなかったから。
第3位 ゼア・ウィル・ビー・ブラッド テキサス州での撮影では本物の油田を撮影している。
第4位 キャリー オーディションにはジョージ・ルーカスもおり、デ・パルマがシシー・スペイセクを取り、
ルーカスはキャリー・フィッシャーを取った
第5位 ユージュアル・サスペクツ 真面目に並んでいるはずのシーンが役者に自由にやらせたために笑いのシーンになってしまった
第6位 ドクター・ストレンジ 最後は作戦室のパイ投げで終了するはずだったが、登場人物が楽しそうだったのが不謹慎とされてカットされた
第7位 スパイダーマン(2002) ベンおじさんが乗っている車デルタ88はライム監督の私物
第8位 サイコ 脚本のジョセフ・ステファノはパートカラーを使って血を赤くすることを考えていた
第9位 ブレードランナー タイトルはバロウズの本に惚れた監督が勝手に付けた
第10位 ターミネーター2 T-1000がサラに化けるシーンはリンダ・ハミルトンの双子の姉妹レスリーが演じている。
第11位 フォレスト・ガンプ 特徴的なシーンの大部分はCGIで作られている
第12位 スタンド・バイ・ミー 年長の出演者はこっそり麻薬をやっていて、撮影で動けなくなってしまった人もいる
第13位 チャイナタウン ポランスキーとダナウェイはお互いに憎み合っていたため、撮影は最悪だった
第14位 バットマン・リターンズ キャットウーマンのスーツがきつすぎ、ミシェル・ファイファーは気絶寸前だった
第15位 ターミネーター ターミネーター候補は多数おり、OJ・シンプソンが有力候補だった
第16位 パルプ・フィクション ヴィンセントがミアの胸に注射をするシーンは間違わないように逆回転で撮影されている
第17位 脱出 バンジョーを奏でる少年は31年後にバートン監督の『ビッグ・フィッシュ』に出演している
第18位 ブルース・ブラザーズ キングコングのポスターに「See You Next Wednesday」が書かれている
第19位 ロード・オブ・ザ・リング ヴィゴ・モーテンセンの入れ墨は『イースタン・プロミス』でも観られる。
第20位 シャイニング ホテルの部屋番号237号は存在しない番号。撮影は217号で行われた。
第21位 ソーシャル・ネットワーク ハマーとペンスの撮影は全く別でデジタルで合成している
第22位 ファーゴ 原案となっているロデリック・ジェインズはコーエン兄弟が作った架空の人物
第23位 スター・ウォーズ EP5 宇宙飛行シーンでジャガイモと靴が飛んでいる
第24位 俺たちに明日はない 技師によって音声が抑えられている
第25位 ショーシャンクの空に モーガン・フリーマンは原作通りアイルランド生まれにされた
第26位 テルマ&ルイーズ 最後のキスシーンはサランドンのアドリブ
第27位 エクソシスト パズスの声を演じるために様々な方法を使って声を潰した。
第28位 アニー・ホール この映画が元で"快感消失”という医学用語が生まれた。
第29位 ゴッドファーザー ブランドが口に綿を詰めていたのはオーディションの時だけ。実際の撮影では歯医者に詰め物を作ってもらっていた。
第30位 グッドフェローズ 脚本のニコラス・ピレッジは同時に『キャロルの結婚』の脚本のアドバイザーをしており、
その影響を受けてコメディ寄りの描写が多くなった
第31位 アメリカン・サイコ トム・クルーズと役を争ったベイルはそのための肉体作りに取りかかり、監督に猛プッシュした
第32位 ブルー・ベルベット リンチ監督はモリー・リングワルドにドア・サンディの役をやらせたかった
第33位 オールド・ボーイ 生きているタコを食べているシーンがある
第34位 ジョーズ 見学に来たジョージ・ルーカスがサメの口の中に入ったら出られなくなってしまった。
第35位 スター・ウォーズEP1 クワイ・ガン=ジンの使っているコミュニケーターは剃刀を改造したもの。
第36位 ウォッチメン フォックスのプロデューサーの暴言を公開した。
第37位 ストーカー 撮影途中で屋外セットが全滅した
第38位 ハロウィン マイケルの仮面は実は「スター・トレック」のカーク船長のお面を白く塗ったもの。
第39位 ダークナイト ノーランはプロット時に King Kong, Citizen Kane, Cat People, Stalag 17, Black Sunday,
A Clockwork Orange, Heat, and Batman Begins.の8つの映画をすりあわせた
第40位 エイリアン エイリアンの卵の部屋は青色レーザーで撮影された。
第41位 ダイ・ハード ナカトミビルはFOX本部の建物で撮影された。
第42位 大脱走 ドナルド・プレザンスは実際にこの事件の渦中にいた。
第43位 素晴らしき哉、人生 これまで必ず登場させていたペットのカラスを使わなかった。
第44位 フェリスはある朝突然に フェリスが球場でファウルボールを取ったのは事実を元にする。
第45位 スター・ウォーズ EP4 衣装の汚れを表現するため、アレックス・ギネスは撮影前に床を転げ回った。
第46位 ロッキー ポスターのミスは演出ではなく本当に間違えていた
第47位 E.T. 海賊版と区別するため、販売用VHSは緑色にした。
第48位 グッド・ウィル・ハンティング マット・デイモンとベン・アフレックはこの作品の売り込みの際、敢えて不適当なセックスシーンを入れ、
それを指摘したハービー・ウェンスタインに権利を売った。
第49位 エイリアン4 リプリーが投げたバスケットボールが一度消えてからポストに入ってる。
第50位 オズの魔法使 ブリキ男に最初に起用されたイブセンは錫アレルギーを発症して交代。
魔女役のマーガレット・ハミルトンは顔料のために顔に火傷を負う
50 movie trivia facts you (probably) don't know
読書
へうげもの4
山田芳裕 (検索) <amazon> <楽天>
 豊臣秀吉の天下となり、茶人はますますもてはやされるようになった。師匠の千利休をも超える茶人となりたいと願う古田織部は、千利休の兄弟子だという丿貫を訪ねる。そこで織部が得たものとは。

 茶人として既に名を挙げている織部の次なる望みは天下一の称号。しかし色々創意工夫をするものの、外し気味というのが面白い。惜しげも無く天下の銘茶器を用いる秀吉、茶の頂点である利休、シンプルさにおいてこの上ない丿貫。それらの間にあって、上を観るとまだまだ上があるため、焦ってしまうのだろう。それを含めての面白さがある。
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東宝 怪獣・特撮Blu-ray 2枚組
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Blu-ray3
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01
読書
三体II 黒暗森林 上
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 三体人に地球が居住可能惑星だと知られてしまい、移住計画が始まった。400年後にやってくる三体艦隊を迎え撃たねばならなくなった人類。しかし科学力は大きく隔たっており、更に三体からは智子(ソフォン)というマイクロコンピュータが最初に送り込まれ、地球人の言動や通信は全て筒抜けになってしまった。絶望的な状況の中、前代未聞の面壁計画が発動され、人類から選ばれた四人の面壁者に未来が託される。その一人で、何故自分が選ばれたのか分かってない羅輯(ルオ・ジー)は、何をして良いのか分からず、全ての責任から逃れようとする。

 第二部の上巻となる本巻は、第一部の直後から始まり、史安など、同じ人物も継続して登場。今回は基本的には四人の面壁者の動向と、その周辺の人物を描く群像劇になっているのが特徴。その中でも特に中心となる羅輯は、自分が何をすべきなのか全く理解していないまま、責任だけ押しつけられるという変な役回りの人物。面白くはあるのだが、羅輯に同化して読んでると、単に不安なだけの話でもある。
<A> <楽>

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

4話  桃井タロウをようやく探し当てたはるかだが、ドンモモタロウとなった桃井タロウは突然他のドンブラザーズのメンバーに襲いかかる。そこでタロウに会えと言った桃井陣を探し当てたところ、タロウの過去について話される。一方宅配便が一時休業となったため、コンサル会社でアルバイトをすることになったタロウは、そこで雉野つよしと出会う。

 敵は超力鬼。おにぎり屋のオーナーである水野幸雄が美味しいおにぎりを作ろうという執念から誕生した鬼で、「超力戦隊オーレンジャー」ベースのピラミッド型。
 桃井陣の告白でタロウの過去が明かされる。何でも出来る上に正義漢が強く嘘をつけないタロウは本音を言いすぎて嫌われてしまったという…問題として、話に全く関わりが無く、別にそんな過去はどうでも良いという点。実際はるかも「訳わかんない」と言ってた。
 何故かコンサル会社のアルバイトとなったタロウがおにぎり屋を立ち直す話になってるが、話の流れはモロに「仮面ライダーカブト」である。流石同じ脚本家だけのことはある。オーナーには技術を、従業員にはやる気を伝える。ただし、桃井タロウ自身は嫌われてしまう。
 他にもはるかと牧原真一がお互いにドンブラザーズの一員である事に気づいた。これで真一も桃井タロウのことを知った。ドンモモタロウが仲間を攻撃するのは自分たちを鍛えるためだと推測して、戦い終了後に二人でドンモモタロウに襲いかかるが、あっけなく退けられてしまった。あとタロウと雉野がお互いのことを知っていき、徐々にメンバーが固まってきた。
 今回のアバターチェンジはリュウソウピンク、ルパンイエロー、ルパンブルー、リュウソウブラックの四人。
 そして今回もソノニが現れて超力鬼を殺そうとしたがドンモモタロウに防がれた。そして今回も巨大戦はなし。
<そもそも従業員がこんなにやる気が無い店自体がおかしいと言えばそれまで。
 特訓した水野のおにぎりを食べたタロウは「日本で二番目においしいおにぎりだ」と言ってる。どこかで聞いた台詞だ。>
ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア
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WAVE!!〜サーフィンやっぺ!!〜
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wiki