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2022'08

 
31
読書
隣の宇宙人がコワい1
阿東里枝 (検索) <amazon> <楽天>
 宇宙人が大好きで、誰とも友だちも作らずにひたすら宇宙人を思い続ける中学生の少年丸の内のクラスに念願の宇宙人が転校してきた。すっかり舞い上がってしまう丸の内だが、その真の姿が人間の美少女と変わらないことが分かって急速に興味が薄れてしまった。ところが熱烈なアプローチをかけられた当の宇宙人の宇宙村がすっかり丸の内に惚れ込んでしまい…

 設定からしてモロに「うる星やつら」な作品で、同じコメディ作品。こっちの方が直情的な上に病んでたり変態だったりして、より現代風だがこういうの好きだぞ。
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仮面ライダーリバイス

50話  家族のみんなを食ってしまったというバイスに怒りの鉄拳を向ける一輝。だが戦いの中で、自分自身を忘れさせることで他の家族のことを思い出させようというバイスの思いやりに気付いてしまう。そのバイスの思いを受け止め、改めて二人は戦いを再開する。

 敵は仮面ライダーバイス
 最終回。バイスは一輝の記憶を取り戻すために敢えて一輝に戦いを挑み、自らは一輝の中で消滅して一輝が自分以外の全てを思い出すように仕向ける。一輝の方もそれを理解してバイスの思いを受け止めるために戦う。
 最後の戦いはほぼじゃれ合いで、ほぼ楽しげな戦いが展開する。次々にゲノムチェンジを繰り返しつつ戦うのは本当に遊びのよう。その戦いの末にバイスは消えるが、完全に消えたのではなく一輝の中で眠ってるだけらしく、劇場版ではちゃんと復活する伏線はちゃんと張ってる。
 バイスが消えた後、バイス以外の記憶を取り戻した一輝は再びしあわせ湯で働く。そして大二は新しい平和維持組織“ブルーバード”を立ち上げ、さくらは医者をめざして勉強を始める。
 ラストシーンは一輝が高校の友人達とサッカーをしているが、そこにはバイスの中の人木村昴がいた。そしてなんとキング・カズまで登場。ラストはなんとカズで終わるという変な終わり方をしていた。台詞棒読みなのでちょっと外し気味。
 最後の最後になって次回登場の仮面ライダーギーツの主人公が現れている。名前はまだ不明で、変身ポーズだけ取ってフェードアウトしてる。
<やがては自分たちの中の悪魔も消えると言っている大二とさくらだが、なんでそれが分かるんだ?ラブコフとかカゲロウは嫌な気分で聴いてると思うぞ。
 そう言えばギフから分離したオルテカはどうなったかと思ったら、無事捕まえられて刑務所にいるらしい。思わせぶりな復活をしながらこれかよ。
 ラストのサッカーでは木村昴がほぼバイスの声で語っていた。>
VOL.9
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進化の実〜知らないうちに勝ち組人生〜
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wiki
マーベラス
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29
映画
CUBE 一度入ったら、最後(2021)
 後藤裕一(菅田将暉)が目を覚ますと、そこは真四角の空間の中だった。一体何故こんなところに入れられたのか分からない裕一は、とにかく部屋を探ってみたところ、全く同じ構造の隣の部屋には入れることが分かった。それを繰り返していく内に、甲斐麻子(杏)、越智真司(岡田将生)、中学生の宇野千陽(田代輝)、井手寛(斎藤工)、安東和正(吉田鋼太郎)らと合流出来た。誰も今の状態を把握しておらず、更に部屋の中には致死性のトラップがある場所もあることがわかり、慎重に移動することとなった。しかし死の恐怖から徐々に精神の均衡を崩してパニックに陥る者たちが現れ…

 四半世紀ほど前。静かなヒットを記録した一本の映画が存在した。ヴィンチェンゾ・ナタリ監督による『CUBE』(1997)というその作品は低予算で作られたホラー作品にもかかわらず、一般の客層に受け、世界的にもヒットした。この成功によってナタリ監督は個性的な作品を次々投入し、私としても結構楽しませてもらった。
 それから四半世紀も経過して、日本でリメイクという。
 二つの考えが頭をよぎった。一つは「今更かよ」であり、もう一つは「邦画だと合うだろう」という考えである。
 今更なのはともかく、この設定は限られた空間の中で様々なドラマが展開する作品を最も得意とする日本の映像作品とは相性が良い。テレビドラマであれ映画であれ、密室劇を扱った作品は数多い。
 おそらく本作の基本概念は、枠組みだけオリジナルから引っ張ってきて、中身はお得意の密室群像劇にしてやろうというものだっただろう。
 その狙いはある程度成功している。登場人物それぞれに過去を背負わせ、トラウマを超える描写を付けたら、大変日本的な作品に早変わりしてくれた。
 実際オリジナルと較べると、会話が多くなり、過去のフラッシュバックやそこから来ているトラウマ的描写が大変多くなり、ねっとりした人間関係の物語になっていた。
 ただ、それが良いのかどうかは観る側の判断だろう。少なくとも私に関しては、オリジナルの乾いた描写の良さを捨てて、ねっとりしたよく見るパターンの作品に貶めてしまったことにちょっと腹が立つ部分はあり。
 物語自体は全く問題ないので、これは本当に個人的な好き嫌いだ。

ウルトラマンデッカー

7話  地球がスフィアによって封鎖されている間。火星では旧GUTS-SELECTお面々がそこに住む人々を守り続けていた。その中心にいたのはウルトラマントリガーことマナカケンゴだった。そのケンゴの前にユザレが現れる.一方地下で謎のエネルギーを感知した現GUTS-SELECTは調査へと向かう。

 敵は邪神スフィアメガロゾーア。地中に眠っていたメガロゾーアがスフィアの力を吸収して復活した。既に知性は感じられなくなっている。
 前作「ウルトラマントリガー」からトリガーが参戦する。これまでの経緯からすれば当然登場するのは推測できたが、スフィアにある地球封鎖も関係なくあっさりと登場してしまった感じ。監督もトリガーのメイン監督だった坂本浩一。
 トリガーが帰ってきた理由は前作の最後の敵であったメガロゾーアがスフィアの力を使って復活したからで、分かりやすい継続の仕方をしてる。
 本作は「ウルトラマントリガー」の世界での続編ということもあって、スムーズに受け入れていた。特にGUTS-SELECTの面々は、過去のメンバーのことも分かっているので、カナタが変身したこともあまり違和感なく受け入れいているようだ。トリガーとデッカーの連携もあっという間。
 ただ、トリガーとデッカーは少し経緯が違うらしく、デッカーは古代文明からやってきたトリガーとは異なる存在らしいことを推測している。
<旧GUTS-SELECTの面々は火星にいるが、あれから10年も経っていながら全然顔が変わってなかった。>
エルヴィス(2022)
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淀川長治映画ベスト100&ベストテン(2022) <A> <楽>
27
読書
終物語 下 化物語17
西尾維新 (検索) <amazon> <楽天>
 臥煙伊豆湖によって斬られて殺害された“僕”阿良々木暦は気がつくと地獄にいた。そしてその隣には成仏したはずの八九寺真宵の姿があった。彼女の話によると、これは臥煙の計画の一部で、暦はすぐに生き返ることになると言うが…

 一応の物語シリーズの最終話。ようやく死んだはずの暦がどうなったかが分かったが、あまりにあっさりした結論になってしまった。あくまで一応であり物語はこれからも続くが、卒業というイベントで高校生活が終わること。そして2期の要であった忍野扇の正体と目的、そして彼女がどうなったかが描かれる。なんか終わるべくして終わった感じであんまり感慨はない。
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暴太郎戦隊ドンブラザーズ

25話  勤めていたコンサルタント会社を首にされてしまい、収入のために当座肉体労働にいそしんでいた。そんな時にヒトツ鬼大鬼が現れるが、慣れない肉体労働で体が重いキジブラザーは全く戦力にならなかった。そんなつよしを見かねた他のメンバーはつよしの代わりに働くと言い出す。

 敵は大鬼。雉野つよしの上司山田が全く使えないつよしの尻拭いをしたくなくて変化した。新体操の道具を武器に使う。そして大鬼ング
 雉野つよし中心回。仕事を首になってしまい、誤解した他のドンブラザーズの面々が勝手に仕事をするという話。猿原真一に至っては今まで働いたことがないので、金を稼ぐ事が出来ないが、それでも頑張ってる。勘違いが勘違いを呼び、つよしまでもが誰か他の人のために働き始めるというカオスな話になってる。
 雉野が傾けた店を再建するためドンブラザーズの面々が頑張っているが、何故かそこには犬塚翼までいる。これでお互い正体を知らないのだから笑える。
 井上敏樹脚本の場合、必ず出てくるヒーロー論がこの作品では少ないと思っていたが、今回介人から「ヒーローとは本来無償の行為。いわばボランティアでするべきものだ」との言葉が出てきて満足した。
<大鬼が新体操の道具を武器に使う理由は言うまでもなく「大戦隊ゴーグルV」の武器から。
 レストランの宣伝活動を含めてドンブラザーズが変身してレストラン内で盛り上げているが、あの格好で踊られると衛生面が心配だぞ。
 「仮面ライダーリバイス」の最終回を受け、次回予告で突然タロウが「次回でフィニッシュを決める」とか言い始めた。>
VOL.5
<A> <楽>
ソー:ラブ&サンダー(2022)
<A> <楽>
MEVA-002L 汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 2号機
25
映画
くもとちゅうりっぷ(1943)
 花畑の上で歌っているてんとう虫の女の子を、樹上から見つめるクモは、樹上のハンモックにてんとう虫を誘うが、「陽が落ちて、三日月さまが出たから遊ばない」と断りクモと別れる。なんとしてもてんとう虫を自分のものにしようと追いかけるクモだが、危険を察知したチューリップがてんとう虫を花の中に隠すのだった。

 今やアニメーション大国となった日本だが、歴史はそれなりに長い。ディズニーによるアニメ映画が登場するとほどなくして日本でも独自にアニメーション作りが始まった。最初は『新説カチカチ山』(1936)のような、動く紙芝居っぽいものだったが、ほどなくしてきちんとした作品が作られるようになり、戦前の日本アニメもそれなりにレベルが上がる。そしてその最高峰と言えるのが本作だった。
 漫画チックな擬人化と、一見残酷な自然の摂理をファンタジックに仕上げたストーリーは当時の新機軸を打ち出していたし、モノクロなのに色彩まで感じられる描写は、明らかにディズニーとは一線を画しながらも、それに匹敵するものを感じさせてくれる。
 問題としては、すっきりしすぎて引っかかるものが無いというところだろうか。既に多くの派生した物語を観ている身としては、作品自体が心に残りにくいという問題があって、もっと早くに観ておけば良かったというのが少々後悔。

ザ・ボーイズ(3rd)

8話  ブッチャー、ヒューイ、ソルジャー・ボーイはホームランダーを倒す算段を立て、ヴォート社へと向かう。その際、ヴォート社から移送中のメイヴは脱出し、彼らに合流する。その時、ホームランダーはヴィクトリアから情報を得て息子のライアンを探し当てる。

 第3期最終話。ソルジャー・ボーイ編の決着が付く。
 ホームランダーはソルジャー・ボーイをセブンに入れようとスカウトするが、結局戦いになってしまう。ソルジャー・ボーイが暴走しかけたところをブッチャーとホームランダーがソルジャー・ボーイを再び封印して話は終了。

 セブンではホームランダーがソルジャー・ボーイの事を知っていて黙っていたブラック・ノワールを殺す。メイヴが反ホームランダーの姿勢を明らかにしてブッチャー達と合流したが、暴走するソルジャー・ボーイを抑えて能力を失う。そしてスターライトはセブンから脱退し、正式にザ・ボーイズの一員となる。

 ザ・ボーイズ側は最後の戦いに向かうブッチャーはヒューイを殴って気絶させ、V24を使えなくさせてその命を救う。そしてソルジャー・ボーイとメイヴを引き連れてホームランダーへと向かうが、そこにいたライアンごとホームランダーを殺そうとしたソルジャー・ボーイを抑える。ザ・ボーイズ自体がブッチャーとそれ以外の二つに分かれてしまうのだが、ソルジャー・ボーイを封印して最終的には合流。

 結果として、セブンは今やホームランダーとAトレインとディープだけになった。ザ・ボーイズの方は一応全員生き残り、更にスターライトがメンバーになるが、ライアンがホームランダーの側に付き、ブッチャーの命ももうすぐに尽きることになる。そしてホームランダーと組んだヴィクトリアは副大統領へ。
 ヒューイは最後に一つだけ手に入れたV24を使うかどうかを迷った挙げ句、使わずにソルジャー・ボーイを封印する手助けをして、スターライトの信用を取り戻した。
 ラストシーンは自分には向かう群衆の一人を殺したホームランダーと、それを褒め称える支持者の群衆達。それを見つめて一人微笑むライアン。ライアンの表情がなんかとても怖い。
<最後に登場した医者はブッチャーに本名のビリーではなくブッチャーと呼びかけていた。>
炎の少女チャーリー
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MAFEX マフェックス No.192 MAFEX ROBOCOP MURPHY ロボコップ マーフィー HEAD DAMAGE Ver.
24
読書
パタリロ!24
魔夜峰央 (検索) <amazon> <楽天>
 パタリロの無軌道な活躍を描く短編集。掃除嫌いのパタリロがタマネギ部隊の快感中枢を改造したり、自分の身代わりにロボットのパタリロを作ったり。新規のタマネギメンバー444号についての話。ヒューイットに空飛ぶスーツを貸したところ、おかしな事になった話など。

 お騒がせなパタリロの行為を描くいつも通りの話。被害者としてだんだん堂に入ってきたヒューイットが酷い目に遭う話も入ってるし、スーパーキャットがついに力を取り戻すとか、後々の伏線となる話なども。
<A> <楽>

仮面ライダーリバイス

49話  家族の記憶を失ってしまった一輝はそれでもしあわせ湯で平和に生活していた。だがそんな自分を温かく迎える家族の雰囲気にいたたまれなくなった一輝はバイスと共に家を出て二人で共同生活を送ることにした。だが突然バイスは一輝に襲いかかる。

 敵は仮面ライダーバイス
 ラストストーリーの前編。家族の記憶を全て失ってしまった一輝が、それでも共に生きようとして努力するが、あまり上手くいかなくなってしまう。
 家族の記憶を全て失うとバイスとの契約も消えるはずだが、ところがバイスは消えていなかった。その理由は、一輝がバイスのことを家族と思っているからだという。バイスのことを家族と思わなくなれば自然と契約は消えるため、バイスは芝居を打って一輝の家族を食ったと嘘をついた上でお互いに戦うことにする。
<一輝が家族のことを忘れたら、もう記憶に何も残ってないと言うが、日常生活に関しては全く問題ないらしい。ずいぶんいい加減だ。
 一輝とバイスの生活はまるで新婚生活みたいだ。ついでに言うなら狩崎とヒロミもなんかBLっぽい会話してるぞ。
 バイスは大きなゴムのアヒルになって元太の変身したデストリームを食ってしまうと、尻から排出してる。扱いが酷い。
 リバイとバイスの戦いを遠巻きに眺めている五十嵐家の面々。あんなあからさまにいたらばれないだろうか?>
VOL.9
<A> <楽>
擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD
<A> <楽>
wiki
マイ・ニューヨーク・ダイアリー
<A> <楽>
22
映画
ソー:ラブ&サンダー(2022)
 サノスとの激闘の後、ようやく立ち直ったソー(ヘムズワース)は、助けを求める人々を救うために“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の仲間とともに旅を続けていた。そんな時、地球にある新ミッドガルドから、新しいソーが現れたという連絡を受ける。自分の偽物かと、慌てて帰国したところ、壊れたはずのムジョルニアを手にした女性のソーが現れた。その顔は、かつてソーと恋人関係にあったジェーン・フォスター(ポートマン)だった。更にそこには神殺しの二つ名を持つゴア(ベイル)も現れ、影の軍団で新ミッドガルドに襲いかかり、そこにいる子ども達をさらっていく。

 MCUシリーズも4期に入ってそれなりに時間が経過し、順調にシリーズも進んでいる。ディズニー+の配信と合わせてそれなりに広がりはあって、映画や配信の伏線を他のメディアで回収するようなことも起こっているが、話は広がりすぎてる感がある。
 これまでに『ブラック・ウィドウ』(2020)では冷戦時代の負の遺産について、『シャン・チー テン・リングスの伝説』(2021)では地球地下の世界について、『エターナルズ』(2021)では宇宙の意思について、そして『ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)ではマルチバースについて。そしてディズニー+の配信でもいくつかの設定が…
 ここまで脈絡なく広がった設定をどうまとめるのかが全く見えてこない
 そんな中で中止となる主人公の一人でシリーズ1期からずっと出演しているソーが出てきたことで話はまとまっていくのだろうと、なんとなく漠然と思っていて、どうまとめてくれるんだろうという思いを持って観に行ってきた。

 結果から言うと、まとまってなかった。いや、まとまるとかなんとかじゃなくて、余計世界観広げてるんだが。先に挙げたいろいろな広がりを持った世界観に、更に今度はギリシア神話の話が入り込んできた。ゼウスと交渉したり、ヘラクレスに命を狙われたり。更に宇宙にはもっとたくさんの神がいて、神殺しまで出てくることに。
 まとめ役を担うはずのソーが余計まとまりのない世界観を作ってどうする?
 フェイズ4は世界観を広げるだけで終わるのか。そうすると次のフェイズ5でまとめるのか…まとめられるのか?

 物語として考えるならば、「こんなもんか」で終わる。
 ソーの恋人のジェーンがムジョルニアに選ばれ、もう一人のソーになるというのが売りのはずだが、それがあんまり上手く機能してない。彼女がソーになった理屈はどうでも良いけど、一緒に戦う以外の役にたってない。しかもジェーンを末期癌にしてシリアスにまとめようとしたらものすごく中途半端になった。
 本作の悲劇的部分というのは癌に冒されて余命幾ばくもないジェーンの命を賭けた挑戦と、神々から見放され、神殺しとなったゴアの悲願という二つがあったのだが、どっちも描写が碌にされておらず、どこかで見た設定というのに過ぎない。本当にワイティティ監督は悲劇を描くのが下手だということを再認識した。『ジョジョ・ラビット』の時も思ったが、この監督に真面目な内容のものを作らせてはいかん。
 一方前半のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとソーが共闘するストーリーは相当面白い。ソーは何も考えずに戦っていれば良いだけで、相手が迷惑でも親切を押しつけて被害が出ても知らんぷり。無軌道だし自分勝手。大きな事は考えず、自分の手の届く範囲でやりたいことをやるだけ。その勝手さが愛おしい。ワイティティ監督の真骨頂は間違いなくコメディの方にある。これで突っ走っていてくれれば良かったんだよ。それで突っ走った『マイティ・ソー バトルロイヤル』がとても面白かったので、そっち方面で行ってほしかった。それこそジェーンの死も含めてなにもかもコメディにするくらいのつもりで作って欲しかったよ。

ウルトラマンデッカー

6話  120年に一度咲くという天変地異の前触れとも言われるササメダケの花が咲いた。その直後に空には金色の虹が現れ、更に多くの地底怪獣が現れる。

 敵は地底怪獣パゴス。ササメダケの花に誘われるように出てきた地底怪獣。そして地底怪獣グドン地底怪獣テレスドン地底怪獣ツインテール。地下空洞の中で多数現れた怪獣達。
 地底怪獣よりも透明怪獣の方が合いそうなタイトルで、シリーズの中で「地底怪獣」と付けられた怪獣が大挙して登場している。
 リュウモンの過去が少しだけ語られる。リュウモンというキャラは特段並外れた才能も無い割に上から目線キャラで、常に「やってやってる」感を出すためにあまり好かれないタイプのキャラだが、恵まれた家庭に育ち、なんでも与えられているので、自分自身の力で何かを成し遂げたいと思い続けているという。
 新たなディメンションカード怪獣としてアギラが現れた。「ウルトラセブン」では役立たずだったが、ここではちゃんと役に立ってたようだ。
 ササメダケの花と金色の虹、地底怪獣の関連性を推測はしてるが、理屈がよく分からない。これは何かの伏線なのか?
 常に新しいタイプの特撮を作ろうとする辻本監督らしく、今回は怪獣の体当たりで壊れる建物にだいぶこだわりがある。あと、地下での戦いも、暗さの描写が絶妙。
<そこら辺に避難民のいる中で叫びながら変身するカナタ。見つかることを気にしてないのね。
 今回ガッツファルコンに乗っているのはリュウモンで、デッカーが地下に引きずり込まれた際、ガッツファルコンでその穴に飛び込んでいる。飛行機で地下に突っ込むなんて自殺行為だと思うぞ。
 地底怪獣を一網打尽にするために市街地に向かってネオマキシマキャノンぶっ放すナースデッセイ号。怪獣以上の被害が出るのは確定だな。
 ミラクルタイプとなったデッカーはテレポーテーション能力を使って怪獣を空中に放り投げた。このやり方を使えば大概の怪獣はそのまま倒せるよな。重力が最大の武器になる。>
バズ・ライトイヤー
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成城町271番地 ある映画作家のたわごと(2022) <A> <楽>
市川崑
和田夏十
20
読書
女のいない男たち
村上春樹 (検索) <amazon> <楽天>
 ある夜突然かかってきた電話で古い知り合いの死を知らされる。かつて“私”が知る中で最も変わった女性だったが、彼女と別れて以来“私”の中には大きな穴が空いていることに気づかされるのだった。

 一応エッセイっぽくまとめられた詩的な別れの話。好きな人を失うと、その喪失感は心に穴が開いてしまうということを著者流の表現で語る。
<A> <楽>

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

24話  タロウが荷物を届けに行った家の主婦東智子がタロウを息子の耕一郎だと言い張る。何度否定しても息子と言い張る彼女に戸惑うばかりのタロウ。他のメンバーがサポートして、彼女を安心させようとするのだが…

 敵は忍者鬼。東耕一郎という男が生き甲斐を求めてなったヒトツ鬼で無差別に人を襲う。そして忍者鬼ング
 タロウが人違いされてしまうと言う話で、いつも不遜で自信たっぷりなタロウが戸惑うという珍しい話になってる。タロウの代わりに他のメンバーが声を出してごまかすのだが、だんだんごまかしが利かなくなってしまって混乱してしまうという話。にっちもさっちもいかなくなったところで都合良く敵が現れてうやむやの内に終わってしまう訳だが。
 問題としてタロウは嘘をつくと心臓が止まってしまうので、無理矢理嘘をつかせようとしたら動けなくなってしまう。
 話としてはいいんだが、前回犬になってしまった翼がいつの間にか戻っているとか、ジロウの性格豹変とかドンムラサメのこととか色々絶賛放置中。
<喫茶どんぶらの地下には防音室とグランドピアノが置いてある。用意周到…って不自然すぎるだろ。しかも妙に広いし。>
VOL.5
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ザ・ロストシティ
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VOL.9
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18
映画
MINAMATA―ミナマタ―(2020)
 1971年、ニューヨーク。アメリカを代表する世界的写真家ユージン・スミス(デップ)の前に日本語の通訳として現れた女性アイリーン。彼女は日本の水俣市で、工場から海に捨てられている有害物質が多くの人々を苦しめている現実を、あなたの写真で世界に伝えてほしいと訴える。水俣の惨状に心を痛め、現地での取材を開始するユージンだったが…

 長年ハリウッドのトップスターだったジョニー・デップは、役者だけでなく過去には監督経験もあるし製作にも積極的乗り出しているが、それらは売れ線ではなく、かなりマニアックな作風で知られている。今はやや俳優からは距離を置いていたが、丁度良い機会なので、好きなように映画作ってみようとしたようで、ある意味とても衝撃的な作品が誕生した。
 これは高度成長時代にある日本が直面した公害問題に直結する話で、熊本に工場を持つ薬品会社である新日本窒素肥料という会社が垂れ流した工場排水に混じっていた有機水銀による病気で、1968年に水俣病として公害認定された実話がベースになっている。そしてそれを世界に発信した人物こそがこのユージン・スミスで、世界的に有名な写真家である彼にとっても最大のスクープとなった。
 それに興味を持ったジョニー・デップがスミス役となって自ら製作主演を演じたのが本作。すっかり売れ線の映画にばかり出ているように見えて、実際デップはかなりのオタク体質で、アングラものを大変好むという側面もあって、その意味ではやっとそう言う作品を作られるようになったとも言える。
 売れてないからこそ好きなものを作ってほしい人物で、製作に回っても良いし、自分で出ても良いから、こう言うマニアックな作りの映画を作り続けて欲しいものだ
 今回デップが選んだのは実在のカメラマンであるユージン・スミスで、その役を自分自身が演じた。なんとなくデップはユージンと通じるものを感じたのかもしれない。破滅型の人物として描いて見せた。基本的には人のために働く気はなく、そもそもやる気があるのかないのか分からないけど、権力によって押しつぶされることには反抗し、長いものに巻かれるくらいなら反抗してやるという、消極的反骨精神が好ましい。この反骨精神こそが本作の最大の見所になるのだから。
 いつも不機嫌で、人との付き合いもしたくなく、仕事だから仕方なくこんな汚いところに来てやってるという姿勢を全く隠すことも無く、ずーっと仏頂面で通して出来ればこんな人には近寄りたくないような人物だが、それを演じることで、これまでのおちゃらけた役とは一線を画し、本当にこう言うキャラを作りたかったのではないかと思わせてくれる見事な演技を見せてくれた。
 ただ、デップが目立ちすぎたためか、他の日本人キャラが今ひとつ目立ってないところがあって、それがバランスの悪さになっていた感はある。出てくるキャラの多くがアクション映画の常連というのも違和感を感じさせる部分だ。

 少なくとも日本ではドキュメンタリー以外で作りにくいものを、アメリカで作ってくれたということで、ちゃんと日本の歴史に目を留めるためには観ておいた方が良い作品だろう。
新規 レビュー 人造人間キカイダー全話 人造人間キカイダー事典 完了
新諸国物語 黄金孔雀城シリーズ
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シャドーハウス
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wiki
17
読書
織田シナモン信長2
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 柴犬に転生し、普通の家庭で飼われている織田信長ことシナモン。犬の生活もまんざらではなく、他の戦国武将が転生した犬たちと交流を深めつつ、飼い主の尾田市子とのまったりとした生活を満喫する。そんな時、新たな武将として真田幸村が現れる。

 物語性は低めに、犬の本能をコミカルに描きつつ、戦国武将としての思い出話が展開していく。戦国武将の話は相当最新版の説を採っているため、著者は本当に好きで色々調べてることが分かる。
 今回初登場したコーギーの真田幸村だが、この人の立ち位置もちゃんと考えられてるので、なかなか絶妙な匙加減。
<A> <楽>

仮面ライダーリバイス

47話  大二のエビルドライバーとさくらのジャンヌドライバーを奪われつつも、狩崎の手から逃れることが出来た五十嵐兄弟。ヒロミから狩崎の目的は父親を否定することだと聞かされた一輝たちは、狩崎を止める方法を求め、狩崎の父真澄の遺品を探すことにする。

 敵は仮面ライダージュウガ
 狩崎の暴走を止める話。狩崎が最後の敵になるかと思ったら、あっさりと改心してしまって拍子抜け。真澄の秘密を探るエピソードは結構コミカルだが、今の状況では凄く浮いて見える。
 そこでラストストーリーはどうやら一輝の記憶にまつわるものになるらしい。今回の変身で一輝は兄弟に対する記憶まで失い、バイス以外のことを忘れてしまった。
<一輝の記憶の抜けはかなり曖昧なもので、両親のことを忘れていながらヒロミや狩崎のことは覚えてるとか。親しい人を忘れてる割にどうでも良いことは覚えてるようだ。日常生活に関しても支障はないらしい。
 真澄の部屋は日の光の差す普通の部屋だった。どうやら定期的に掃除とかしてたようだが、隠し部屋という割に普通に窓があるよな。
 大二の時もそうだが、一旦憑き物が落ちると途端に優しくなるのが嘘くさい。>
VOL.8
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シルクロード.com―史上最大の闇サイト―
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この1本!: 超人気映画シリーズ、ひとつだけ見るならコレ(2022) <A> <楽>
ホイチョイ・プロダクションズ 馬場康夫
15
映画
ゆるキャン△(2022)
 山梨県身延町で野外活動サークル通称“野クル”でキャンプを楽しんでいた女子高生5人も、高校卒業以来それぞれ就職して様々な場所で活動していた。名古屋の出版社で編集者となっていた志摩リンは、ある日野クルのリーダー格大垣千明の訪問を受け、話をしている内に、千明が山梨の観光推進機構に勤務しており、今富士川町にある青年の家の再建計画を行っていることを聞かされる。何気なくキャンプ地にしたらどうか?と話をしたところから、再びメンバー五人の集結へと結びついていく。東京のアウトドア用品店に勤めるなでしこ、山梨の小学校教員となったあおい、横浜のペットサロンでトリマーとして働く恵那も集結し、5人はイチからキャンプ場作りに挑戦するのだった。

 すっかりアニメーションの一ジャンルになった日常系アニメ。これは特段大きな事件が起きる訳ではないなんとなく楽しく過ごす人々を描くアニメで、概ねは若い男女、若しくは女性ばかりの話が多い。普通テレビアニメだと四半期に一本から二本程度が普通に作られている。
 その中でかなりヒットした作品に「ゆるキャン△」があった。これは漫画原作で、キャンプ大好きな高校生女子達がキャンプに行ってご飯を食べるという、これだけ書くと他愛ない作品だが、観てるとなかなか楽しい作品だった。女の子達が楽しそうだし、キャンプ飯が美味そうだったり、キャンプの豆知識が得られるなど、色々複合的な要素が受けて、漫画からアニメ、実写ドラマに至るまで多くのメディアで作られるようになった。
 基本的に悪いことが起きないので、とても安心して観ることが出来るのも癒やしになって良い。
 そんなこんなで私も楽しんで観ていたのだが、もう一つ私にはこれを楽しめる要素がある。それは数年前まで山梨で仕事をしており、この作品で登場するキャンプ地の大半は実際に行ったことがある場所ばかりということ。とても懐かしい気分にさせてくれるし、アニメでの実際の風景の再現度も思い浮かべることが出来るので大変心地良い(行きつけの温泉が出たときはにやつきが止まらなかった)。実写で観た景色を観るのも良いし、アニメで再現を観るのも良し。いずれにせよ楽しかった。
 その楽しみが今回も観られるか?と思って劇場にも観に行ってきた。

 実際に観て思ったことを正直に言えば、劇場版にするほどの物語にはなってなかった。これだったらテレビアニメで観るくらいが丁度良い程度。はっきり言うなら、退屈な作品だった。
 特にキャラにたいして思い入れがない身としては、「あの子がこんな仕事に」という感慨がない分、物語に入り込むことが出来なかった。
 あと、舞台が富士川というかなり行きにくい場所で、私も数回通り過ぎた程度の町。懐かしい描写に薄く、そちらも入り込めなかったので、私にとって重要な要素がごっそり抜けてしまったところがきつい。

 しかし改めて考えてみると、いくつか思い入れがある。
 一つには斉藤恵那の飼っている犬チワワのちくわが老犬になっていて、その描写が結構上手く、犬が年取るとこうなることで、今飼ってる犬のことを思い浮かべて寂しくなるってのはあった。
 あともう一つ。懐かしさが無いとは言ったが、一点だけ激しい思い出が出てくる。
 他でもない。大垣千明が山梨県庁に勤めていて、度々県庁が出てくるのだが、それが出てくる度にどきっとさせられる。なんせ前の仕事、県庁に色々許可を取る必要のある仕事だったため、何度となく県庁に赴き、その度に書類の差し戻しとか受けていたため、あんまり良い思い出がないから。県庁が出てくる度に嫌な思い出が襲いかかってきたので、そこに関しては思い入れが強かった。

ウルトラマンデッカー

 GUTS-SELECT特務三科の責任者であるホッタマサミチは、昔のことを思い出していた。そんなところに共にナースデッセイ号を開発したマルゥルがやってきた。旧交を温める二人だが、マルゥルが特務三科に戻ってくることがわかり…

 これまでの話の特別総集編。単なる総集編とならないように新キャラと前作「ウルトラマントリガー」からの設定の裏話なども加えている。
 「トリガー」でガッツウイングが無人機になったのは、アキトの無茶ぶりによるもので、アキトがいなくなってから有人機に戻したこと。ナースデッセイ号は逆に有人機から無人機に戻したことなども言及されている。
 マルゥルがうっかり口を滑らせたことで、人間がウルトラマンに変身することがばれてしまった。
<マルゥルが特務三科に戻ってくるとき、段ボール一箱に荷物詰めてやってきた。これは退職する時にやるものだが。>
選ばなかったみち
<A> <楽>
映画ブラックアダム ブラックアダム
14
読書
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン4 サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス上
時雨沢恵一 (検索) <amazon> <楽天>
 大学の授業などで忙しくなかなかGGOにダイブできない日々が続いていた香蓮だが、三回目のスクワッド・ジャムが開催されることになり、ピトフーイこと神崎エルザから、今度はチームとして登録したからと半ば強引に参加させられてしまう。徐々にフィールドが狭くなる特殊フィールドでレン、ピトフーイ、フカ、Mの四人は順調に生き抜いていく。

 三回目のSJが開催。一応今回はSHINCとの決着を付けるという意味はあるものの、レン自身に高揚感はなく、淡々と戦いをこなしていく感じ。後半で変わるか?
<A> <楽>

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

23話  愛する夏美と会えないまますっかりクサってしまった犬塚翼は、現れたヒトツ鬼の獣拳鬼と戦っている中でイヌブラザーから戻れなくなってしまう。桃井陣によれば、犬の霊が憑いてしまってると言われ、時間が経つにつれだんだん精神まで犬になってしまう。

 敵は獣拳鬼。勉強に行き詰まった田丸という青年が変身する。そして獣拳鬼ング。虎龍攻神によって倒された。
 翼の中心回。お互いに正体を知らないまま夏美=みほつながりで雉野つよしとはなんだかんだでよく出会っている。そんな翼が死んだ犬の霊に取り憑かれて本当に犬になってしまったという話。幽霊話は19話でもやっているので連発っぽいが、なんだか脈絡のない物語が連発してる感じだ。特撮の常でラストで姿は元に戻っている。しかし、ラストシーン観る限り、精神は犬のままだった。
 一方自分自身がもっとヒーローとならねばならないと悩む桃谷ジロウは故郷の友だちと会って正体を明かしたことで一皮むけ、戦闘時に二人に分裂してそのまま合体巨大化。虎龍攻神となった。結果として単独で巨大化したことになる。片方はタロウを敬いすぎ、片方はタロウを軽視しすぎるという相反した性格で、その二人が合体するのだが、お互いに反発しているため、自分自身の間で喧嘩しながら合体してる。
 今回はアバターチェンジして、イヌブラザーを除いた四人がダイレンジャーとなった。
 一方、つよしの妻みほは獣人となった狭山と会った瞬間に性格が豹変して人間離れした動きで獣人と戦っている。
 色々謎を投げっぱなしのまま無視して物語は続いている。
<ヒトツ鬼になった青年は「何故俺の勉強を邪魔する」とか言ってたが、喫茶店で勉強してたらそうだろう。
 イヌブラザーはその姿のままなのだが、何故か普通に犬として認識されてるようだ。二足歩行する真っ黒な犬を普通に受け入れる社会って、相当異常だと思う。>
VOL.5
<A> <楽>
巨神ゴーグ Blu-ray BOX
<A> <楽>
ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA エピソードZ
<A> <楽>
12
映画
砲艦サンパブロ(1966)
 1926年中国。楊子江沿いの長沙にアメリカ海軍の砲艦サンパブロが寄港していた。中国ににらみを利かせるという意味はあったものの、することも無く、乗組員達はだらけきっていた。ところが中国国民党と学生達の一斉蜂起が勃発してしまう。

 第一次大戦後の中国を舞台にした戦記物。ただし作品に高揚感は一切なく、概ね虚しいだけの思いをさせられる作品だった。これまでにワイズ監督の作品はかなり観てきたし、概ねどれも面白かったので、結構期待して観たのだが、正直全然面白くなくて、ワイズ監督がこんなつまらんのを撮るのかと思ってた。それで長いことこれは失敗作だと思っていた。
 しかしいざこのレビューを書こうと思ってネットで調べてみたら、意外なことが分かった。
 この作品、ワイズ監督が何より作りたがっていた作品で、とても思い入れが強いそうだ。なんと監督が『サウンド・オブ・ミュージック』の仕事を受けたのは本作を撮りたかったからということまで分かった。あの名作がついでに作られたと言う事実に素直に驚いた。

 それでは一体何が本作は良いのだろうか?
 基本的にここに登場するアメリカ軍の面々は嫌な奴らが揃ってる。勿論それぞれ個性があるし、仲間内では良い奴もたくさんいるだろう。しかし中国という異国の地において彼らは完全に差別主義者になっている。正確に言えば、現地に馴れてしまっていて、現地の人間は教養の無い本能だけで生きているように思っている。中には彼らのことを思う人もいるが、そう言う人も西洋的な教育を押しつけることが一番良いと思っていたりして、無自覚な差別主義者になってしまっていた。
 この前提条件が重要である。これこそアメリカ的な白人至上主義の考えが現れており、それこそがヴェトナム戦争の本質である事をここではっきりと描こうとしたようだ。
 このような傲慢な考え方ではヴェトナムのことを理解もしないし、そもそも「ヴェトナムを救う」といくら勇ましいことを言ったとしても、実質的にヴェトナムには何にも関心がない。これがアメリカの実態だと言っているのだろう。
 そして全く救いのないラストは、これから来るであろうアメリカの運命を語るのだし、実際本当にその通りになった。見る人が見れば、この作品は現在から未来に渡って描かれた告発の作品だと分かる。本当にここに描かれるような形でヴェトナム戦争は展開していくのだから

 そう考えると、確かに本作はすごい作品だと言える。
 ただ、それは分かるけど、ここまで全く救いのない話は観ていて大変きつい。作品そのものに快感が薄すぎるため、どうしても評価できなくなってしまった。良い作品であることは頭では理解するが、どうしても評価は上がらない

ザ・ボーイズ(3rd)

7話  スターライトはソルジャー・ボーイのことを告白した動画をネットに上げるが、ヴォート社CEOのアシュリーはそれを否定するが、早急にソルジャー・ボーイ対策を立てねばならなくなる。

 今回もソルジャー・ボーイを中心となっている。ソルジャー・ボーイはホームランダーの父親だと発覚した。そして監禁の末新しい能力を得ており、それは能力者の能力を消すというものだった。

 セブンではスターライトが公然と裏切りMMの元へと身を寄せる。ブラック・ノワールはソルジャー・ボーイから逃れるため、隠れ家を転々とするが、そこで自らの過去のトラウマと直面させられる。心臓発作を起こして死にかけたAトレインはブルー・ホークの心臓を移植されて復帰する。

 ザ・ボーイズ側は、ヒューイとブッチャーがソルジャー・ボーイと組んで、マインドストームを殺すが、テレパシー能力を持つマインドストームは一度ブッチャーを悪夢の中に叩き込み、その悪夢の中で死んだ弟からヒューイだけは失ってはならないと言われる。能力を失ってフレンチーを殺されかけたキミコはスターライトにコンパウンドVを求める。そして命がけでスターライトはコンパウンドVを手に入れ、それを用いてキミコは能力を取り戻す。
<前回に続いてディープはタコと…やめて。
 V24を打った後、耳から血のようなものが出ているが、ヒューイはそれを脳だと言ってた。出るか?
 ブラック・ノワールのアーヴィングは役者志望で『ビバリーヒルズ・コップ』のアクセル役を演じたかったとか。色々現実と交錯してる。>
THE3名様~リモートだけじゃ無理じゃね?~
<A> <楽>
僕らを育てた特撮監督のすごい人 佐川和夫編 下(2022) <A> <楽>
10
読書
銀河鉄道999 14
松本零士 (検索) <amazon> <楽天>
 目的も分からないままメーテルと共に999に乗り旅を始めた鉄郎。かつて訪れた星や、新しい星など、いくつもの星を巡りつつ、多くの懐かしい人々や新しい人々と出会っていく。

 エターナル編の2巻。前作と構造は似ているが、既に鉄郎が戦士として一本立ちしていることから、単にものを知らずにメーテルに教えてもらうだけでない存在である事がちょっと違い。後は折に触れてハーロックやエメラルダスとかが時折現れるのも特徴か。
<A> <楽>

仮面ライダーリバイス

46話  ギフが倒れ、町にも平和が訪れた。平和な日常を取り戻した五十嵐家だが、一輝の記憶はどんどん消えていた。そんな折、贖罪の旅に出ていた花と玉置が何者かに襲われてしまう。現場に急行した一輝とバイスは、そこに新たな仮面ライダーであるジュウガの姿を見る。

 敵は仮面ライダージュウガ。全てのバイスタンプの力を用いて、悪魔に頼らない最強のライダーシステム。狩崎によって開発され、狩崎自身が変身する。
 おそらくこれがラストエピソードとなるが、ギフに関係した全てを消し去るため、狩崎が最強のライダーシステムを作り上げた。その対象は当然五十嵐家にもあり、襲いかかってくる。
 一方では一輝の記憶の減退は続いており、両親のことまで忘れてしまった。変身すればするほど記憶が消えるため、大二とさくらからもう変身しないように言われるが、やはり最後は変身してしまう。
<悪魔を使わないライダーシステムと言うが、バイスタンプを使っている時点で悪魔の力を使っている訳だが。>
VOL.8
<A> <楽>
おいしい給食 卒業
<A> <楽>
弱キャラ友崎くん
<A> <楽>
wiki
09
映画
エルヴィス(2022)
 1954年。メンフィスへとやってきた興行師のトム・パーカー(ハンクス)は、偶然レコードから流れる歌声を聴き、興味を持ってその人物に会いに行った。白人でありながら黒人音楽のブルースを見事に歌いきるその青年エルヴィス・プレスリー(バトラー)を見た瞬間、これは金になると直感を得、エルヴィスのマネージャーを買って出る。エルヴィスは仲間と共にブルースを新しい音楽ロックンロールへと昇華させ、その音楽は全米に鳴り響く。

 ここ数年で大物ロックスターの伝記が次々に公開されている。その中で、ついにというか、ようやくとか、ロックンロールの始まりの人で、現代音楽はこの人から始まったという最重要人物であるエルヴィス・プレスリーの伝記が投入された。
 これは本当に満を持してと言った感じで、決定版かもしれない。しかも監督がバズ・ラーマンとあっては、期待せざるを得ない。
 という事で楽しみにして劇場へと向かったが、自分が期待していたものの遥か上に行っていた。高い期待度を軽々超えてこられては、最高点を差し上げざるを得ないだろう。

 本作の面白さというかユニークさはいくつもある。

 勿論通常のロックスターを描く映画としての及第点は充分取っているし、演出も素晴らしい。ラーマン監督はやっぱり音楽を使った演出が突出して上手いが、特にエルヴィスが新しい音楽を作り出しつつあると言うことを観客の興奮も含めてきちんと演出していた説得力に関しては格の違いを見せつけた感がある。

 その素晴らしい演出を前提にして、物語も上手い。
 本作の主人公はエルヴィスでは無い。冒頭からずっと、エルヴィスを見いだし、支え、騙し、全てを奪ったトム・パーカーの方だ。中心人物を俯瞰して見るために敢えて主人公を変える構成自体はいろんな映画で使われているが、本作は異様なくらいそれがはまっている。
 これは基本的にエルヴィスという存在を純粋なものとして捉えた結果であろう。色々な経験をしているものの、エルヴィスは基本的には変わらない。ただひたすら歌が好きで、歌っている間の高揚感や全能感に包まれるトランス状態に依存しているだけ。
 そんな変わらない、まるで妖精のような人間を描くのに、極めつきの俗物を主人公にすることで、エルヴィスの純粋さを失わせないままちゃんとドラマを構成できるようになった。
 これまでのロックスターを描く作品は基本的に主人公が変わっていくことを描いていたのとは真逆にして、エルヴィスはひたすら純粋なままで描いてみせた。これによってエルヴィスはどんなキャラでも演じることが出来る。トム・ハンクスがトム・パーカーを演じたという事が最も重要な要素になる。彼がエルヴィスを操ることによって、エルヴィスは純粋な妖精のまま、大変なドラマに叩き込むことが出来た。
 この点が他のロックスターを扱った作品とは全く異なる印象を与えてくれた。だいたい画一的なストーリーとなるとばかり思っていたため、こんな物語の構成の仕方があったという事実に驚かされた。

 そしてもう一点。エルヴィスがロックンロールを作り上げたという歴史的な事実をはっきりと見せつけたということがある。
 ロックは突然出来たのではなく、ちゃんと歴史の積み重ねの上で作られた。
 それはロックとは黒人による音楽ジャンルであるブルースとゴスペルが融合した上で白人であるエルヴィスが歌ったことで完成したという事実である。
 当時のアメリカの中でも、特に南部は白人と黒人の間は明確に分けられていた。全く別の文化として考えていたため、黒人の音楽は黒人だけが歌えるものと考えていた。それがどれほど素晴らしいものであったとしても、それは黒人だけが許される音楽と考えられていた。更に黒人音楽の中でも神を称えるゴスペルと、悪魔の歌と言われるブルースは完全に別なジャンルであり、これを融合させるのは絶対に避けられていた。
 白人と黒人の間の分断とゴスペルとブルースの分断。この二つの分断の狭間に存在したのがエルヴィスという人物だった。エルヴィスは白人だったが、その家は黒人居住地域にあった。これはエルヴィスの父親が障がいを持っていたため、稼ぎが少なくてそこで住むしか無かったということが明かされており、幼少時のエルヴィスの友だちはみんな黒人だった。更に映画の冒頭で教会でトランス状態になったエルヴィスはゴスペルシンガーとなったが、その後ブルースに惹かれて、いつしかその二つのジャンルを融合させることになった。あらゆる意味で狭間の存在であり、更に大変な音楽の才能を持っていたエルヴィスだからこれら全てを融合させることが出来たのだという事実がはっきりと描かれていた。既成の音楽ではなく、完全に新しい音楽を作り出したという事実を見事に描き出したことで、これは歴史的な出来事である事を示すことが出来たのだ。
 あと、初期のエルヴィスが何故不道徳だと言われていたかは、腰振りダンスが卑猥だからという理由も確かにあるが、むしろ黒人の音楽を白人が演奏していることに対する激しい反発があったというのも良く理解出来た。
 実に色々勉強になった。

 お陰で全体的に思った以上に意外性の溢れた作品になっていて、これはもう最高点以外の点数が思い浮かばない。最高の作品だった。

ウルトラマンデッカー

5話  度々現れ、電気を吸い取っては消える怪獣エレキングに手を焼くGUTS-SELECT。その現場でイチカは謎の少女ユウコと出会う。ユウコは宇宙人だと分かったが、怪我をした

 敵は宇宙怪獣エレキング。元々はピット星人のペットだったが、地球の環境に合わせて巨大化した。単に腹が減っているから電気を奪うだけ。高電圧の電気を与えたら食いすぎて暴れ出した。そして変身怪人ピット星人。地球が封鎖する前に地球に訪れており、出られなくなってしまった。エリーと呼ばれるエレキングを飼っていたが、それが巨大化する。
 これまで度々様々な形で登場したエレキングがここでも登場。怪獣を保護するというちょっとコミカルな感じの話に仕上げた。過剰な電気を与えたら暴れたという、地球防衛組織にあるまじき失態をしていた。結局デッカーのミラクルタイプで元の小さな個体に戻された。
 成長するエレキングは幼生体が「ウルトラマンマックス」、ぬいぐるみみたいなのは「ウルトラマンメビウス」からか。
 エレキングに対してミクラスを出すのは「ウルトラセブン」に則った方法だが、やられ方も同じ。ミクラスは電気に弱いという設定がある。
 エレキングの電気攻撃を食ってる内にデッカーはミラクルタイプに変身した。「奇跡よ起これ」と唱えてたらミラクルタイプになったという、何の脈絡もない変身の仕方で、まるで「仮面ライダーblack RX」のロボライダーみたいだ。
<乾電池から電気を補給するエレキングだが、ちょっと離れたところから電気の形で吸収してる。馬鹿げた描写だが、すごく細かくて馬鹿馬鹿しいことを言うと、電気は乾電池のマイナスの方から放出されるが、ここではプラスの方から出ていた。ツッコミにもならんけど。
 エレキングは電気を食べるのなら、海底に放り込めば電解質を分解して勝手に補給するぞ。
 ミラクルタイプはエレキングの成長を逆転させた。確かに奇跡的な方法だが、これを使えるならどんな敵も無効化できてしまう。能力が強すぎないか?>
20歳のソウル
<A> <楽>
VOL.5
<A> <楽>
07
読書
木野
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 妻との離婚を機に小さなバーを経営することにした木野。常連もつき、そこそこ生活も出来るような日々が続いていった。そんなある日、常連の一人カミタという男から、おかしな話をされる。彼によると、今は木野はここにいてはいけないというのだ。

 色々なものを捨てざるを得なかった中年男の悲哀を描くような作品だと思ってたら、途中からオカルトっぽいものへと変化していく。映画版の『ドライブ・マイ・カー』(2021)の決めの台詞はここから来てる気がする。
<A> <楽>

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

22話  鬼頭はるかのマンガを見て感情を動かされたというソノザに誘拐されてしまったはるかは無理矢理マンガを書かされることになってしまう。書いている内に盛り上がってしまい、「初恋ヒーロー」の新章が出来上がっていく。

 敵は電磁鬼。何もかも面白くなくなったという大富豪の豪田という男が変身したヒトツ鬼。面白い話をしろと迫り、面白い話が無いと吸収してしまう。そして電磁鬼ング
 前回はるかが誘拐されてしまったが、ドンブラザーズの一員だからではなく、漫画家として認められたからだった。それで無理矢理漫画を書かされるのだが、ソノザの編集力は高く、ダメ出しを出されてる内にはるかの方が乗ってしまう。劇中劇が展開していくし、はるかの変顔が非常に特徴的。よくここまでやらせるもんだ。結局ソノザを満足させることが出来ず、恥を忍んで、かつてはるかが盗作したと噂された椎名ナオキの元へと向かう。
 一方桃井タロウは、何もかもがつまらなくなったという大金持ちと知り合うが、はっきり、それはお前が面白くない人間だからだと言ってしまって、ヒトツ鬼化させてしまった。
 猿谷真一と雉野つよしは別人格に支配されてる時の自分の事を覚えていないという桃谷ジロウを問い詰めるが、いつ襲われるか分からないのも緊張感があって良いと、タロウはジロウを受け入れている。タロウによれば、変身時に「ドン」が付くのは、一族のものだからとのことだった。
 はるかは自分を盗作者にしてしまったという椎名ナオキに会いに行くが、なんとその人物は着ぐるみを着っぱなしで正体が分からず。なんだこのキャラ?ひょっとして誰か既知のキャラなのか?
 ドンブラザーズは全員で久々にメガレンジャーにアバターチェンジしたが、あんまり意味がなかった。ドンドラゴクウはキョウリュウゴールドにアバターチェンジしてソノイを撃退していた。今回は珍しく巨大化してからの戦いが長い。
<ビーフストロガノフをいつの間にか作ってる椎名ナオキ。これ短時間で作れる料理じゃないんだが。
 久々のアバターチェンジでメガレンジャーに変身していたが、目の前にいる電磁鬼こそがメガレンジャーのアバターギアを持っているはず。ギアはどこから持ってきた?>
VOL.4
<A> <楽>
特撮黄金時代 円谷英二を継ぐもの(2022) <A> <楽>
八木 毅
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八木 毅
06
映画
オールド(2021)
 ガイとプリスカの夫婦は息子のトレントと娘のマドックスを連れて家族旅行で南国のリゾート地を訪れる。親切なホテルのマネージャーは彼らに何かと良きアドバイスをしてくれて、ホテルの近くにある素晴らしいビーチを案内してくれるという。そして選ばれてた四組の家族達はそのビーチへと招かれる。そして休暇を満喫する彼らだったが、浜辺で女性の死体が発見され、更に何故かビーチの通路となる洞窟から外に出られなくなってしまった。しかも彼らは自分たちが急速に老化していることに気づいてしまう…

 ハリウッドの不思議の一つとして、シャマラン監督が継続的に映画を作り続けられていると言うことがある。なんというか、シャマラン監督の作る作品はどれもハリウッドらしくないし、ヒットもそこそこ。普通の監督だったら干されるような状況なのに、それでもコンスタントに作られ続けている。制作側に熱烈なファンでもいるのか、それとも思った以上にコンスタントに黒字を出せるからなのか?
 私は途中までは劇場で観ていたけど、だんだん劇場まで行く気力が無くなって今はビデオ待ちばかり。これもビデオ待ちしてから。
 少なくとも、これ観て、コンスタントに作れる理由の一つは分かる。このような作品を作れる人というか、作ろうとする人はハリウッドの中でもこの人しかいないので、とてもユニークではある。
 ほぼネタ一つだけで最後まで持って行くこの姿勢は、簡単なようで難しい。売れるかどうか分からない映画にあって、最後までネタ一つのソリッドな姿勢を貫ける人は多くない。どうしても何らかのサービスをしようと考えてしまうと思うのだが、敢えてそれを取らない姿勢はとてもストイックさを感じる。
 本作のプロットは実にストレートで、単純に老化が早まるビーチに放り込まれた何組かの家族の物語である。途中でその事に気づいてからがパニック映画っぽくなるが、外部の人間が入り込まないため、パニックを起こしても死んだり傷ついたりするのは同じ家族の面々だし、同じ面々で協力したり殺し合ったりがずっと続く。そしてほとんどのメンバーが運命を受け入れて死を迎える。
 最後にちょっとしたサプライズはあるものの、登場人物全員が不幸になるのをただ見守ってるだけで、救いも低い。スカッとしないので満足度も低い。
 でもやっぱり唯一無二の作りというのだけははっきりしていて、又作ったら観るだろうという気にさせる。

 本当にシャマランというのは不思議な監督だ。

ザ・ボーイズ(3rd)

7話  スターライトはソルジャー・ボーイのことを告白した動画をネットに上げるが、ヴォート社CEOのアシュリーはそれを否定するが、早急にソルジャー・ボーイ対策を立てねばならなくなる。

 今回もソルジャー・ボーイを中心となっている。ソルジャー・ボーイはホームランダーの父親だと発覚した。そして監禁の末新しい能力を得ており、それは能力者の能力を消すというものだった。

 セブンではスターライトが公然と裏切りMMの元へと身を寄せる。ブラック・ノワールはソルジャー・ボーイから逃れるため、隠れ家を転々とするが、そこで自らの過去のトラウマと直面させられる。心臓発作を起こして死にかけたAトレインはブルー・ホークの心臓を移植されて復帰する。

 ザ・ボーイズ側は、ヒューイとブッチャーがソルジャー・ボーイと組んで、マインドストームを殺すが、テレパシー能力を持つマインドストームは一度ブッチャーを悪夢の中に叩き込み、その悪夢の中で死んだ弟からヒューイだけは失ってはならないと言われる。能力を失ってフレンチーを殺されかけたキミコはスターライトにコンパウンドVを求める。そして命がけでスターライトはコンパウンドVを手に入れ、それを用いてキミコは能力を取り戻す。
<前回に続いてディープはタコと…やめて。
 V24を打った後、耳から血のようなものが出ているが、ヒューイはそれを脳だと言ってた。出るか?
 ブラック・ノワールのアーヴィングは役者志望で『ビバリーヒルズ・コップ』のアクセル役を演じたかったとか。色々現実と交錯してる。>
パリ13区
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ター・ウォーズ ブラックシリーズ クレジット コレクション マンダロリアン (タトゥイーン)
03
読書
バツイチで泣き虫なおとなりさん
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 あまり深く考えないところもある好男子沢渡の住むアパートに一人の女性落合が引っ越してきた。自己評価が低く、何かあるとすぐに泣いてしまう彼女のことが気になってしまうが、ご飯を作りに来たりしてるうちに徐々に仲良くなっていく。

 不思議と味のあるマンガを描いている著者で、twitterでフォローしていたら、いつの間にやらtwitterで書いてたマンガが単行本化されたというので読んでみた。エロっぽいんだけど全くエロがないという不思議な味を持つ微妙な感じ。この感じになんか惹かれてしまう。
 現在も時折twitterの方では書いてるけど、2巻はないかな?
<A> <楽>

仮面ライダーリバイス

45話  バイスの口を借りたギフは、五十嵐家を始祖として世界を作り直すと語りかける。一輝と大二はギフを倒すことで全ての決着を付けることを誓い合うが、肝心なギフの倒し方が全く分からなかった。一方、怪我を負ったラブコフを戦いに連れて行きたくないさくらは、ラブコフと喧嘩してしまう。

 敵はギフ
 全くダメージを与える事が出来ずに難攻不落のギフをどう倒すかを考え続けた結果、ゲートの中にあるギフの棺を破壊すれば良いと分かる。そのためにバイスをゲートの中に送り込み、外で三兄弟が多量のギフテリアンたちと戦い続ける事となった。
 さくらのラブコフも実は怪我を負っていたのではなく、脱皮をしようとしていたことが分かり、仮面ライダージャンヌがラブコフと一体化することでパワーアップし、インビジブルジャンヌとなって再びギフを倒すことに成功する。
 これまで一度も変身を許されなかった玉置も牛島光に託されたデモンズドライバーを用いてついにオーバーデモンズに変身している。
 既に数回にわたって倒され続けたギフが又倒れた。ただこれまでの経緯からギフが本当に倒れたのか分からないのが何とも。
 ギフは倒れたものの、空に変なゲートが出ているし、なんか最後に狩崎が変な言動を取っているので、もうちょっと話は続くようだ。まだ話は続く。
<一輝の声援を受けてゲートに飛び込む際のバイスは「まかせんしゃい」と言っていた。キレンジャーかよ。
 ラブコフの背中の亀裂が脱皮のためだと悟るさくらだが、伏線が全くなく、突然悟ってしまった。ずいぶんいい加減だ。
 覚醒したラブコフは大阪弁でしゃべるが、ネイティブでない発音なので聞いてるとぞわぞわする。
 戦いの中で五十嵐三兄弟がそれぞれ格好良い台詞を吐くのだが、まるで示し合わせたように言葉が一つなぎになってる。戦いの前に練習したのかな?>
VOL.8
<A> <楽>
アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場
<A> <楽>
きりえや偽本シネマ大全:名作映画パロディの世界(2022) <A> <楽>
高木亮
映画
ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019)
 インドの南部ケーララ州にある小さな村で肉屋を営むカーラン・ヴァルキは店員のアントニと共にいつも夜明け前に水牛を屠殺して市場に卸す牛肉を準備していた。しかし、ある日屠殺前の水牛が逃げてしまい、村中を破壊しながら逃走する。その際火事まで生じて村は大混乱に陥ってしまう。牛を殺すことが赦されるのは肉屋のみという伝統に生きる村は、水牛の脱走をカーランとアントニの責任として押しつけようとし、更に村を追い出されて、村はずれのあばら屋に住むクッタッチャンに水牛を殺すように依頼する。やがてアントニとクッタンチャンのどちらが牛を仕留めるかの賭まで始まる始末。更に混乱の中、村人達は互いにこれまで溜めてきた不満を爆発させ合っていく。

 最近インド映画が普通に日本でも観られるようになってきて、インド映画も特別なことで無くなってきたが、それだけ質の高い作品が多くなっているという事だろう。とても良いことだ。
 そんな時に昨年不思議な作品がミニシアターで観られていた。『ジャッリカットゥ』というその題と、血だらけの牛が暴れるビジュアルが目を引いた。なかなか面白そうじゃないか。
 しかし地雷の危険性も感じていたので、劇場公開はスルーしてレンタル開始と共に借りてきて観てみた。
 本作を観るにあたって一つ確認しておきたかったのは、インドにおいて牛は聖なる生き物とされているはずだが、その扱いはどうなるのだろうという疑問だった。
 結論を言えば、普通に肉屋が牛殺して人々に売っていた。

 こんなものなの?とは思ったが、ちょっと調べてみたら、牛を聖なる存在とするのはヒンドゥー教で、しかもこの舞台ケーララ州はヒンドゥー教徒が比較的少ない州だとのこと。他の宗教だと牛肉食も可らしいので、こう言う職業も普通にあって良いのだろう。
 ただ、動物の命を奪う職業というのは基本的にはあまり好まれないようで、必要不可欠ではあるが、肉屋は下に見られてしまうようには見受けられる。詳しくは分からないけど、肉を扱う人を差別する昔の日本に近いのかもしれない。
 そんな立場にある男を主人公にしたところで、本作が単なる動物パニック作品で終わるはずがない
 主人公の肉屋のアントニは好きな女性ともあまり上手くいってないし、村人からもどこか馬鹿にされている。そんな彼が水牛に逃げられたことで、今度は村人から恨みを買うことになってしまい、ますます鬱屈の度合いが激しくなった。そんな中で乾坤一擲のために牛を殺さねばならないという追い詰められてしまった状態。アントニが一人で捕まえて殺して初めて認められるという相当厳しい条件で、村全部挙げた争奪戦に加わらねばならなくなる。
 面白いのはここからで、自分で捕まえて自分で殺すという使命感があまりにも強まった結果、他の人たちを邪魔したり、逆に牛を逃がしたりという方向へと思考が向かっていくようになる。手段のために目的を忘れてしまった
 実はこの主人公の行いこそが本作の一番面白いところ。これがないと単なる暴れ牛をみんなで捕まえるだけの話になったところを、おかしな主人公がかき回した結果、相当カオスな争奪戦が展開されるようになる。
 もはやストーリーは理性で語るレベルを超え、何が何だかよく分からない状況の中で、牛が暴れ人が暴れるカオス状態。恋敵であるアントニと便利屋のクッタンチャンもお互いに憎み合い、暴れ牛に乗じてお互いを亡き者にしようとしてたり、普段から差別的な言動をする村人に復讐しようとしたりして、主人公の性格の悪さが非常に良く出てくる。
 ラストは更にカオス。もはや何が何だか分からないまま肉の塊の中でもがく牛とアントニ。なんだこれ?

 そのカオスを楽しむのがこの作品の醍醐味だろう。観れば観るほど訳分からなくなるので、そういうのを楽しめる人にはお勧めしたい。

ウルトラマンデッカー

4話  寂れた温泉街に謎の巨大カプセルが現れた。調査のためにその温泉を訪れるカナタ

 敵は破壊獣モンスアーガー。ユノハナ町に地中から現れたカプセルの中から現れた怪獣。元々宇宙から文明を滅ぼすために地球に持ってこられた。体組織は極めて硬く、ほとんどの攻撃が通じない。あとシミュレーションの中で闇黒星人シャプレー星人宇宙怪獣ベムラーが登場している。
 最初はGUTS-SELECTの訓練風景でシミュレーターの中での戦闘訓練だったが、それが分かっていてもカナタは危機に陥った瞬間デッカーに変身しようとしてしまう傾向がある。こんなんではすぐにばれるだろうな。
 ハネジローには事情を話し、自分の代わりに会話させることにしたカナタだが、ハネジローがカナタの真似をするとなんだかイェーイ系になってしまった。他のメンバーには事務的な敬語で対しているので、まるで二重人格のよう。ひょっとしてツンデレ?
 今回はガッツファルコンとガッツホークが合体してガッツグリフォンとなった。成功する確率は少ないとか言いながらハネジローが勝手に合体させてたが、やっぱりこのキャラ目立ちすぎてない?
 辻元監督は人間の目線で怪獣とウルトラマンの戦いを描くことを好むが、今回もその演出は健在。見応えあった。
<ハネジローによれば、モンスアーガーの体組織はダイヤモンドよりも硬いため、武器が通用しないとのこと。ちなみにダイヤモンドはひっかきに強いだけで、とてももろいため、この場合の硬さの基準にはならない。
 さびれた温泉街で戦っていたはずだがそれなりに高層ビルが建っている。どこだここ?>
ポゼッサー
<A> <楽>
シキザクラ
<A> <楽>
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