Top
record

2024'11

 
29
映画
ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024)
 ピエロの扮装を施し5人を殺害し、犯罪者のカリスマ化したアーサー・フレック(フェニックス)は、凶悪犯として収監後、全ての気力を失ったように模範囚として日々を送っていた。毎日同じ生活を送っていたのだが、ある日刑務所の一角で音楽療法のプログラムを受けている女性リー(レディ・ガガ)と出会う。彼女と会話を繰り返す事で、アーサーは少しずつ気力を取り戻していくが、それは自らの中にある狂気を再び表面化させることだった。

 久々のDC実写のヒット作となった『ジョーカー』。気の弱い一般人がジョーカーになってしまう内容が衝撃的だったこともあったが、思いもしないほどに作品は拡大し、社会現象を引き起こすまでに至った。
 そこで当然の如く続編が待望された。実はこれから20年後を描いたとされる『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2021)でちらっとジョーカーらしい人物が登場しているので、おそらくは最終的には再び刑務所に入るような形で終わるような形で終わるのだろうと思っていた。少なくともアーサーが死ぬと言うことはないはず。そのような思い込みがあった。
 再び収監に至るまで、アーサーはジョーカーとして大成するような物語になるのだろうか?と素直に思って鑑賞したのだが、少なくとも私の予想はことごとく違っていた
 アーサーは犯罪者として大成するようなことはなかったし、ハーレー・クインとなるはずのリーも、だいぶイメージとは異なる。それにこの終わり方はおかしくないか?
 などと思うが、後にネットで本作の経緯を読んでみると、ストーリー展開は迷走して、撮影中にも変えられていたとか、フェニックスのアドリブに合わせている内に話が迷走したとか色々書かれていた。

 それで改めて考えるに、『ジョーカー』は製作側が思ってもいなかったところでヒットしてしまい、製作側のコントロール出来ない拡大をしてしまったことに対して大きな不満が生じたのだろう。本作はその反省点を活かしたような作品になっているのではないだろうか
 『ジョーカー』で描かれるジョーカーは他の映画で描かれるジョーカーとは全く異なる独自解釈によるものとなっていた。アーサーがジョーカーになったのは精神的な不安定さが元で防衛が攻撃になって殺人を犯したという面があった。最後の殺人以外は意識して行ったのではないし、その後のオチも本物のジョーカーは個人ではなく群衆の一人一人であると言う形へと持っていった。それはこれまでにないジョーカー像であると共に、これまでにない、視聴者に対して「お前もジョーカーになれる」という無言のメッセージを受け取った人も多かろう。まさにこの作品のヒットは、リアルで受け取る側の人に影響を及ぼすほどだったと言うことである。
 誰もがアーサーのような凶暴性を心に秘めながら、黙って我慢して現実を生きている。そんな中で「本当の自分を解放しろ」と語りかけられた気分になるというのは、ある種悪魔の囁きに魅入られてしまうと言うことである。そしてそのような人たちは容易にアーサーと同じく犯罪へと向かう。彼らは無数のジョーカーとなっていく。それが映画の終わり方だったのだが、そのままこれを現実に持ち込んでくる人が出てきてしまった。
 そんな事態になってしまったことを受け、続編はかなり慎重にと言うか、下手にそれを拡大しないように作っていた。

 そのためか、本作は全く面白くないし、心も高揚しない。アーサーは一瞬ジョーカー化したものの、それはかなり無理をしてのことで、途中で心が折れてしまう。
 そんなアーサーを導く存在としてのリーも、やってることは中途半端で、もう一歩踏み出そうとしない。おそらく彼女はアーサーが本当にジョーカーとなることを選んでそれを貫くならば、命を賭けて彼のために働こうするだろうが、アーサーが心折れた時点で彼女も何もする気が起きなくなってしまう。
 思うに本作は失敗した「ファウスト」を目指したのではないかとも思う。メフィストフェレスとしての役割を担うリーは、ファウストのアーサーの心の闇を引き出し、欲望を満たそうとする。だが肝心なファウストが覚醒しなかったならば、メフィストはその力を振るえずに去るだけ。

 だが本来この物語は、本当に「ファウスト」の再現を目指したのではなかっただろうか?
 リーはアーサーを導いて本当にジョーカーを作り出し、無数の市民を導くカリスマとして存在するようになる。その結果仮に二人がいなくなったとしても、市民が数多くのジョーカーとして君臨する町へと変わっていく。ゴッサム・シティはまさしくバットマンの到来を待つ街へとはっきり変わっていくという形だと話はすっきりするのだから。
 だが一方で、『ジョーカー』の反省点から、そのオチに持っていくことを避けた結果が本作の完成となったのではないだろうか。確かに映画としてはバランスが悪いが、「本来あるべき物語」に収めようとしたスタッフの思いが込められた作品だと考えられるだろう。

仮面ライダーガヴ

11話  ヴァレンの正体が絆人である事が分かってしまったショウマ。自分だけ正体が知られたのは不公平だという絆斗に言われ、ショウマも自分の正体を明かす。一方、幸果はロマンス詐欺の犯人をネットで見つけ、その正体を探る。

 敵はアーリー
 前回ラストでヴァレンが絆人だと分かったが、すぐにショウマは自分がガヴである事を明かした。あっけない正体晴らしだった。正体がばれた途端に喧嘩を始めてしまうが、それで二人はバディとして認め合う。
 自分を助けるよりもグラニュートを倒せと言う絆人に対し、それでは犠牲者が一人増えるだけだというショウマ。ショウマの理屈の方が正しい。
 ロマンス詐欺の犯人を捕まえるために幸果が囮になるはずだったが、色々あってショウマが女装することになった。ちょっと無理があった。
 ガヴとヴァレンの連携では、ヴァレンの作ったチョコレートの沼にポテトチップスを浸して硬化させるという技も使っていた。そしてヴァレンはドーナツの力を使って新たな変身。ヴァレンの場合ベースとなるチョコレートは無くならないので、チョコがけのお菓子になる。
 一方、ストマック家の双子はついに基地から追い出されてしまい、それを恨みに思ってショウマに復讐を誓っている。
ビートルジュース ビートルジュース(2024)
<A> <楽>
WIND BREAKER
<A> <楽>
wiki
27
読書
パタリロ!49
魔夜峰央 (検索) <amazon> <楽天>
 パタリロの元に次々やってくる不思議な依頼。欲に目がくらんだパタリロはついつい面倒事に顔を突っ込んでしまうのだが、その度ごとに酷い目に遭わされる。

 いつもの短編集。江戸時代の旦那であったり、ロンドンで美術品を盗む仕事をしたり、アリバイ作りに巻き込まれたりと、話はあっちこっちに飛んでいるが通常運転。
<A> <楽>

ウルトラマンアーク

19話  次元の裂け目を塞ぐことは成功したものの、ウルトラマンアークは次元の向こう側に行ってしまった。なんとかしてアークを戻そうとするSKIPの面々。一方次元の裂け目の向こう側に行ってしまったユウマはそこでヘルナラクと戦うもう一人のウルトラマンを目撃する。

 敵はヘルナラク
 前作「ウルトラマンブレーザー」では用いられなかったウルトラマン客演がここでなされた。ただ、ここは厳密には「ウルトラマンブレーザー」の世界ではなく、アークの次元との並行次元にあるようだ。実はこの世界にもユウマは存在するが、ユウマ自身はウルトラマンではない。相変わらず野獣のような雄叫びを上げながら戦うブレーザーの姿が微笑ましい。
 別次元にはアースガロンがいたが、アークの次元ではそこまで科学力は進んでいない。この世界と較べるとだいぶ文明が進んでいるという設定だろうか?
 ブレーザーの次元ではヘルナラクは倒しきれず、ヘルナラクはアークの次元へと逃げていった。そこでアークは単独で戦うことになる。次元を超えたことでアークもパワーアップしており、ブレーザーキューブを生成。別次元からのパワーを受けてヘルナラクを打倒することが出来た。
<A> <楽>
ザ・キラー/ジョン・ウー 暗殺者の挽歌
<A> <楽>
続 荒野のライナーノーツ(2024) <A> <楽>
篠崎誠
26
映画
小エビを捕る子供たち
 別名「トゥルヴィルの海岸で遊ぶ子供」。海岸に集まった子ども達が潮干狩りで小エビを捕っている姿を映したドキュメンタリー。ただ遠目のため子ども達が何をやってるのかが今ひとつ分からず、エビも出てこない。
 全般的に動きがないため、写真よりはちょっとましかと言った風情の作品。

ウイングマン

5話  美紅と共に「宇宙刑事ギャバン」ショーを観に来た健太。だが舞台の上に突然美紅が現れ、そこで大暴れする。二人をつけてきたアオイから、それがポドリムスからの刺客だと告げられた健太は、ヒーローとしてやるべきことはみんなを無事に逃がすことだと考えるのだが…

 ウイングマンの存在はポドリムス人達も把握し始めており、美紅にも悪の手が伸びてくる。美紅の記憶を消すことで襲われた事実をなかったことにはしたが、周囲の人間に被害が及んでいることに、手を打たねばならなくなってきた。
 美紅に化ける敵のお陰でなんか変な恋愛関係になっていく。敵に煽られて美紅まで健太を好きだと言ってしまってるし。それで健太がウイングマンである事が美紅に完全にばれてしまった。
 新たな刺客として現れたポドリムス人は教育実習生として学園にやってきたが、北倉の正体キータクラーとはライバル関係にある存在だったらしい。そしてキータクラーは上梓を裏切って独自に動いているらしいことも分かる。なお今回登場したポドリムス人のティールは原作には存在しないがアニメ版には登場していたらしい。
 ギャバンショーで妙に存在感のあるスタッフがいたが、それ原作者の桂正和だった。
 正体ばれの是非を語る際、正体ばれしても問題なかった存在として「仮面ライダードライブ」を例に挙げていた。あれはバックアップ必要な公務員だったので、それは確かに。
憑依
<A> <楽>
VOL.7
<A> <楽>
24
読書
文月の使者
皆川博子 (検索) <amazon> <楽天>
 精神病院から退院し、行き場を失った“彼”はあてどなく街を彷徨い目に付いた店に入っていく。しかしそこにいる人間はおかしい人ばかりで、いつしか死者の声まで聞こえてくるようになっていく。

 不思議で不気味な不条理世界。全般的にファンタジックさと不穏さが良い感じ。
<A> <楽>

爆上戦隊ブンブンジャー

37話  射士郎の調査でISAがハシリヤンの交渉材料にブンブンを使おうとしていることが分かり、大也は恩のある内藤に警告に出向く。その間、射士郎はかつてスパイ仲間のステアを街中で見かける。

 敵はカメラグルマー。人間を撮影することで意のままに動くコピー人間を作り出す。サンシータではなく上層部の誰かによって作られたためか、他の苦魔獣と比べてシリアス。
 大也と射士郎との間の関係を描く。カメラグルマーによって完全にコピーされた射士郎を一目見た大也はそれが偽物だと気づく。大也に言わせれば、目を見れば分かるそうだ。
 射士郎はかつてのスパイ仲間に騙されてしまったようだが、実際は自らを囮にしてハシリヤンの動向を探っていたというのが実情っぽい。実際射士郎を的にしたスパイは人知れず始末されてしまったようで、ここだけシリアスになってる感じ。
 そんなシリアスな射士郎を上手く茶化す未来と、それにちゃんと乗ってくれる射士郎。この作品の中で一番成長してるのは射士郎っぽいな。本来はシリアスなストーリーなのを、メンバーの熱さでコミカルにしてしまってると言うべきか。
<巨大化戦でブンブンはカメラグルマーに対して「カメラを止めるぜ」と言っていた。例の映画のパロだとすれば、だいぶ時間が経過している。>
VOL.6
<A> <楽>
シング・フォー・ミー、ライル
<A> <楽>
僕の妻は感情がない
<A> <楽>
wiki
22
映画
千夜一夜物語(1969)
 貧乏な水売りアルディンはある日バグダッドの奴隷市場でミリアムという美女を見かけ、自分のものにしようとする。たまたまおこった竜巻騒ぎのどさくさで彼女をさらって、束の間の情事を楽しむ。やがて船乗りとなったアルディンはシンドバッドを名乗るようになり、旅の中でランプの魔神ジーニーと出会う。

 「千夜一夜物語」の中のシンドバッドの冒険をベースに、いくつかの物語を合わせて作られたアニメーション作品。 デザインはやなせたかし。手塚は旧知の北杜夫と小松左京にストーリーの手直しを頼んだとのこと。ようやく大人向けのアニメということでヒットを記録する。この年の邦画興行収入では3位に入る。
 日本初のテレビアニメ「鉄腕アトム」を皮切りに、切れ目なくテレビアニメ造りを続けてきた手塚プロだが、余力が出来れば劇場用アニメ作品も作っている。テレビ版のようなシンプルなものではなく、芸術的にも優れたものを作りたいという願いのようなものを感じさせるような作品を作る。
 これは虫プロの姿勢で、そもそも作りたいのは『ある街角の物語』のような芸術的作品だったが、それを作るために稼げるテレビアニメを作っていたということもあって、芸術を志向する作品は全く商業的な成功を考えていない実験性を高めた作品となっている。
 本作もそうで、主人公も自分の欲望のためだけに行動してるだけで、やってることは決して正しくないし、内容もかなりアダルティでインモラル性も高く、子どもに観せてはいけない内容だった。内容が内容だけに子どもどころか海外配信も考えていないだろう作品に仕上がってしまった。
 本作は全体的に観るならば、ビルドゥングスロマンと言っても良い。貧しい水売りが冒険を経て力を手に入れ、その力を用いてやりたい放題をしていくが、やがてその虚しさに気づいていく。とにかく人生を力いっぱいに生きる人で、自分の限界を考えない。もし失敗してもすぐに立ち上がるし、成功して頂点に立つとあっさりとそれを投げ出し、新たな冒険に出る。そういう人間は存在するが、その筆頭が誰かと考えたら、まさしく手塚治虫そのもの
 そう考えると、この作品は山本監督による手塚治虫に対する思いにあふれてるような気になってしまう。山本監督にとって手塚治虫は社長よりも父親みたいな偉大な存在だったようだが、同時に激しい反発心も持っていたそうだ(山本監督に限らず、手塚治虫の関係者の大部分は同じ反応をしている)。だからここのアルディンは、決して品行方正ではなく、自分勝手だし、人の迷惑も考えずに我が道を行く。憎みながら憧れる、山本監督から見た手塚の姿なのだろう。
 アルディンのイメージはジャン・ポール・ベルモンド。そこに声を当てた青島幸男の要素を加えたとのこと。これは後にそのままルパン三世のイメージになっていったのではなかろうか?
 作品自体の破天荒さが今ひとつ噛み合ってない感じもするが、本作がはっきり日本のアニメを一歩踏み出す手助けになったと考えるならば、大変重要な意味を持つ作品と言って良かろう。

仮面ライダーガヴ

10話  絆人はグラニュート絡み事件に首を突っ込んだばかりにロマンス詐欺の容疑者になってしまった。ショウマと幸果の協力を得て自分で真犯人を捕らえようとするが、そこに新たなグラニュートが現れる。

 敵はアーリー。ワニ型のグラニュート。子どもの姿でロマンス詐欺を行い、幸せを感じた女性をヒトプレスにしている。
 絆人が何故かロマンス詐欺師にされてしまった。本人は全くその意識がないので、当然罠にはめられたことになる。最初はグラニュート事件に関連するのかと思ったら、単純に詐欺事件に写真が使われただけなのだが、それに首を突っ込んでしまった。話が都合良すぎる。
 SNSでのやりとりで絆人の返事は歯の浮くような文章を書いており、みんなの失笑を買っていた。
 一方、ストマック家ではシータとジープは見捨てられてしまい、ストマック家の地位を固めるために有力者と結婚しろと命じられている。二人の代わりに現れたのはストマック家長男のランゴだった。ランゴの眷属はかなり強く、ガヴもかなり手こずった。
 そしてラストシーンでアーリーの一撃を受けたヴァレンが変身解除。その正体が絆人であることがショウマにばれてしまった。
悪魔と夜ふかし
<A> <楽>
全国 映画・ドラマ ロケ地事典2(2024) <A> <楽>
21
読書
アオイホノオ26
島本和彦 (検索) <amazon> <楽天>
 連載開始がなんと一月も早くなってしまった。焦る担当者三上と、状況が全く分かってないホノオ。だが徐々に状況が分かってくると、現在崖っぷちにある事が分かってくる。

 ここ何巻かホノオよりも担当の三上の方が目立ってるが、今巻でも何も知らないホノオにやきもきするばかりの三上という構図がメイン。後になって分かる担当の苦労話って感じだ。ただ、この当時連載していた「炎の戦士ダン」の無茶苦茶な作画に対して原作者の雁屋哲がノリノリでギャグ入れてるとか、裏話がかなり面白い。
<A> <楽>

ウルトラマンアーク

18話  次々とヘルナラクから来る怪獣達と他戦い続けるウルトラマンアーク。この終わりのない戦いを終わらせるため、シュウはSKIPと防衛隊との連携により次元の裂け目を封じる作戦を立案する。だがそれにはアークの協力が必須だった。

 敵はタガヌラーバザンガ。共にヘルナラクによって蘇った怪獣。そしてヘルナラク。別次元に存在し、次元を超えたアークの前に現れた。
 パワーアップしたアークによって次々に怪獣は撃退されていたが、ヘルナラクも馬鹿ではなく、物量を送りつけるだけでなく、手を替え品を替え地球の疲弊を狙っていたようだ。
 アークが目に見えて疲弊していることに気づいた防衛隊は次元の裂け目自体を防ぐことを目的にした。そのために必須なのがウルトラマンアークと交信を試みようとするSKIPの頑張りを描く話だが、その交渉相手にされたのがユウマという皮肉な話でもある。シュウも察してるのかどうか分からないが、妙にユウマに頼っていた。ユウマとしては仕方なくあっち行ったりこっち行ったりしてごまかしていた。
 アークの使うオニキシウム粒子を拡散させることで次元の裂け目を攻撃することには成功したものの、怒ったヘルナラクは自ら次元をこじ開けて出てこようとしていた。そのヘルナラクを押し返したところ、アーク自身が別次元へと入り込んでしまった。
 前回のザンギルとの会話で異次元には他のウルトラマンがいることが分かったが、アークが入った別次元でもう一人のウルトラマンと出会うようである。今回アースガロンが登場したので、出てくるウルトラマンはブレーザーとなるだろう。
<A> <楽>
あんのこと
<A> <楽>
VOL.6
<A> <楽>
19
映画
シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024)
 自らの権力を嵩に掛けてやりたい放題の大統領に反発した19の州が分離独立を表明し、アメリカ国内に内戦が勃発してしまった。連合を組んだ分離独立派はワシントンに向けて軍を進め、首都陥落は時間の問題だった。ベテラン戦場カメラマンのリー・スミス(ダンスト)と記者のジョエル(モウラ)と老記者サミー(ヘンダーソン)はそんなワシントンを初取材しようと、ニューヨークから車でワシントンへ向かう。途中リーに憧れる若いカメラパーソンのジェシー(スピーニー)を加え、寸断された州道を迂回してピッツバーグへ西進、ウェストバージニア州を通過して前戦のシャーロッツビルを経由する、およそ1400kmの旅を開始した。そこで彼らが目撃したのは、ガソリンスタンドを守る地元民と、私刑を受け晒されている瀕死の略奪者。政府軍の捕虜を処刑する民兵。家を追われた女子供が寄り集まる難民キャンプ。内戦に不干渉を貫いて安穏とした生活を続ける村。敵の正体も判らぬまま睨み合う狙撃兵たち。犠牲を出しながらワシントンに向けてワシントンへと突き進む。

 分断されたアメリカの中で移動するだけの映画が出来たということを聞いたのはちょっと前。単純な設定ながら、これは面白そうだと思っていたが、思った以上にヒットしたことを知って観に行ってきた。実際思った以上の出来だった。
 本作は前半と後半に分かれるのだが、前半は設定で見せるだけの話。主人公達が立ち寄る町で全く異なる反応こう言う極限状態になったらこういう人が現れるだろう。という人物が次々現れ、それに巻き込まれた主人公達が、それを通過したり切り抜けたりするというミニエピソードの繰り返しになる。
 前半部分に関してはなんとなく日本のアニメ作品「キノの旅」を思わせる設定で、一つ一つをテレビで作ってみても面白そうだとか考えていた。実際「ウォーキングデッド」など、文明崩壊した後の作品とかは実際こんな感じのストーリーもあるので、設定をこれにしてテレビドラマでも充分作れるはずだ。
 ただ、本作ではテレビではちょっとやりにくい映画だから出来る部分もちゃんと存在する。それは人の死に関してのドライな描写。登場するキャラの多くが他者の死に対してあまりに無関心すぎる。ドライな目つきで人の生死を決めてしまう設定は映画でこそ映える作りでもある。
 本作で最も特徴的なのは最後に立ち寄ざるを得なくなった名前も知らない小さな町で、そこでは真っ赤なサングラスをした軍人上がりらしい男のヴィジランテとの折衝は緊張感がありすぎて画面を正視できなかったほどだった。
 その男に限ったことではないが、本作では政府の混乱と警察組織の無力化によって、自分の信念だけが正義となる世界となっている。そこで銃が使えるアメリカにおいて、正義を執行するとは悪を殺す事に直結する。
 単純すぎて恐ろしいのだが、それはなかなか真に迫っているし、冗談抜きで本当に近未来のアメリカで起こりえる事態にも思えてくる。その意味では面白いと言うより薄らざむさを感じさせるところが良い。
 だから前半部分だけでも充分に面白かった。このまま終わってしまっても良いのでは?などと思っていたら、後半になってから全く様相を変えた。
 後半はワシントンを舞台にした内戦が描写されるのだが、細かく作られたワシントン市の上空を戦闘ヘリが滑空し、戦車が街中を走り、ホワイトハウスを砲撃するこれを映画でやるのか!なんとも言えぬ高揚感と、後ろめたさまで感じさせる描写に酔いしれる。
 かつて押井守は最も映える兵器描写とは、対比するもの、具体的には街と人を近くに置くことだと言っていた。それを実際に映像化したのが『機動警察パトレイバー2 THE MOVIE』(1993)であり、実写でやったのが『Avalon』(2001)だった訳だが、戦車の描写で最も必要なのは、そこに生身の人間がいるということだった。まさにそれが目の前に広がっていると思ったら、急に本作が愛おしくなった。
 設定上は前半の面白さが、描写上後半の面白さがあって、そのどっちも好き。やっぱこれは最高点差し上げなければならないだろう。
このろくでもない世界で
<A> <楽>
かつて魔法少女と悪は敵対していた。
<A> <楽>
wiki
17
読書
沈黙と叫び
フレドリック・ブラウン (検索) <amazon> <楽天>
 汽車の乗り換えで田舎の駅ですることがなくなってしまった“私”に駅長が話しかけ、おしゃべりで時間潰すこととなった。駅長によれば、この町には耳の不自由な男がおり、彼が犯した犯罪について説明を始める。

 人が一人死んだのは犯罪か事故かという事で、色んな推測混じりの推理を行う話で、芥川龍之介の「藪の中」っぽさはあるが、これはこれで随分毛色が違う。相変わらず面白い発想だ。
<A> <楽>

爆上戦隊ブンブンジャー

36話  ブンブンジャーとしての活躍のみならず、アルバイトにも全力の未来。そんな未来と一緒に働く友人の野木秋は、そんな未来が羨ましくなってしまい、自分もブンピンクになれないかと魔が差し、未来のブンブンチェンジャーを持ち帰ってしまう。そんな時に苦魔獣が現れ…

 敵はレイゾウコグルマー二台目ソウジキグルマー二台目。どちらも粗大ゴミから再生されたため、性格的にぶっ壊れている。
 未来の中心回で、端から見たら輝いて見えるが、未来自身は色々悩みも多く、むしろ友人の方を羨ましく思ってたりする。そんな等身大な女の子と言うことを強調しつつ、ブンピンクとして活躍する姿を描いた。
 未来はブンブンチェンジャーを親友に盗まれてしまうのだが、基本的にポジティブシンキングのために全くそれを恨んだりしていないのが彼女らしさ。
 一方、ハシリヤンの首領であるスピンドーが地球に興味を持っていることが分かり、地球に来ようとしているが、地球でもそのための準備が始まっており、ISAでも宇宙の事情に詳しい先斗や玄蕃に聞き込みを行っている。
<ブンブンチェンジャーは基本的に誰でも変身は可能。ただし、ちょっと操作に特徴があるので、正しい順番で操作する必要があるらしい。これまでになかった設定だな。>
VOL.5
<A> <楽>
マイ・スイート・ハニー
<A> <楽>
女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選(2024) <A> <楽>
北村紗衣
15
映画
シティーハンター(2024)
 シティーハンターと呼ばれる凄腕の始末屋冴羽獠(鈴木亮平)は相棒の槇村秀幸(安藤政信)と共に、数々の表沙汰にできない事件を解決に導いてきた。ある日、獠と槇村は、ナツミと名乗る女性から「妹のくるみを捜して欲しい」という依頼を受ける。くるみはネットでは有名なコスプレイヤーで、彼女が拉致される現場を発見した二人はくるみを解放するのだが、直後二人の前からくるみは姿を消す。槇村はその日、妹の槇村香(森田望智)の誕生日を祝い、その席で実は二人は血がつながっていないことを告白しようとしていたのだが、そのレストランに暴漢が現れ、人間とは思えない力で槇村に深手を負わせてしまう。

 かつて黄金期の少年ジャンプに連載され、多くのファンを獲得した「シティハンター」は、テレビアニメーション、アニメ映画を経て、何作かの実写映画も作られている。未見なのだがジャッキー・チェンが主演の『シティハンター』があるし、近年でもフランスで『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(2018)が作られた。これからも分かるとおり、この漫画は日本のみならず世界中にファンを獲得した作品でもある。特にフランスで作られたものは最高で、よくもまあ作品の本質を突いた見事な作品だったと感心していた。
 その後、満を持した感で、今度は日本から改めて「シティハンター」がNetflixで登場。流石にフランス版を超えることはなかろうという思いはあったものの、大変評判が良いので観てみた。
 しかし、どうやら私の認識が甘かったらしい。フランス版とは異なる部分だが、これは間違いなく「シティハンター」そのものだった。
 とにかく鈴木亮平の冴羽獠は本当にそのまんまだった。フランス版のラショーは顔と彫りの深さとコミカルさで冴羽獠っぽさを見事に演出していたもんだが、本作ではアクション面でしっかりそれっぽく仕上げてる。むしろフランス版より困難な部分を直球で演出してみた感じだった。
 徹底したアクション性の再現と、銃に対するマニアックなまでの描写。とてもストレートで、重要な部分を徹底的に純化して描いたこれは本当に素晴らしい。
 その中でも凄いのは銃を撃ってるときよりも排莢の時の方が格好良いという部分。拳銃を撃ち終わると全く銃を見ないまま両手を使って薬莢を取り出し、新しい弾を補充する。その一連の流れが綺麗な動きになってる。これまで多くの銃撃アクションの作品を観てきたが、これほど排莢シーンが綺麗なものは初めて観た。
 彫りが浅い日本人顔してる鈴木亮平はぱっと見冴羽っぽくないのだが、動いてるのを観てると、彼以外に冴場役は考えつかなくなるほどのはまりっぷりだった。
 本作は作品のオープニングのため説明が多くてストーリーが月並みになってしまったところが残念だが、構造上それは仕方がない。
 だから完全オリジナルで続編を望みたいところではある。エンジェルダストという伏線もちゃんと張っているので、これを膨らませて爽快な作品を期待したい。

仮面ライダーガヴ

9話  ケーキ屋こそがグラニュートであると睨んだ絆人だったが、店のある場所に行ったところ、店毎消えてしまっていた。手がかりを失って、消えたケーキ屋を探してくれと「はぴばれ」にやってくる。その依頼を受けショウマはゴチゾウを用いて探索を始める。

 敵はヤード。前回逃げ延びたケーキ屋の正体。
 前回に続いてのハロウィンネタ。お互い仮面ライダーである事を隠し合いながら一緒に行動するショウマと絆人の二人の凸凹コンビの活躍となる。
 話自体はあっさりしていたが、むしろショウマの兄の暗躍とか酸賀が妙に物知りだとか、背後の設定が面白くなってきている。
<ガヴのグルキャンフォームはかなり巨大なため、ガヴのハンドルを回すのにだいぶ苦労しているようだ。>
アビゲイル
<A> <楽>
VOL.5
<A> <楽>
13
読書
金色のガッシュ!! 2
雷句誠 (検索) <amazon> <楽天>
 ガッシュをこの世界に呼び出し、魔物を狙ってくる怪物を撃退することに成功した清麿。復活したガッシュから、魔界が何者かに襲われており、この世界に何人かの魔物が逃げてきていることが分かった。

 1巻のラストでガッシュの復活が出てきたが、2巻になると普通にキャンチョメが復帰している。このパターンでまだ何人かが登場してきそうだが、敵と言うのが今のところよく分かっていない。彼らも複数やってきており、魔物達と戦っているが、何故魔物を滅ぼしたがっているのかとか、常にパートナーと行動しているのかとか。この辺は追々分かってくることになるのだろう。
<A> <楽>

ウルトラマンアーク

17話  ユウマとシュウの前に現れた宇宙人はザンギルを名乗り、今地球に危機が迫っていると語る。その言葉の通り、空に開いた次元の裂け目から次々と怪獣が現れる。

 敵はタガヌラーゲードス。どちらも「ウルトラマンブレーザー」に登場した怪獣。ヘルナラクによって蘇った怪獣で、ヘルナラクに供給するエネルギーを求めて地球に来た。そしてザンギル。既に死んでいるのだが、ヘルナラクによって蘇らされ、そのヘルナラクを止めるために戦っている。
 地球の危機を告げに来たと言った割に変わった行動ばかりする宇宙人ザンギルを前に戸惑うばかりのSKIPの面々の戸惑いと、一方では地球は今異次元からの大進撃に遭う直前で危機に瀕していることの切実さというのが同時にやってきている。
 ザンギルと戦っているのは闇将軍と呼ばれる存在で、闇幕府を地球に作ろうとしているとか。なんだか時代劇っぽいぞ。異次元では他のウルトラマンが戦っているそうだが、ザンギルはそれをゲントと呼んでいた。なるほど客演のフラグか。
 ザンギル自身実は既に死んでおり、ヘルナラクで蘇ったが、ヘルナラクの危険を知り、ヘルナラクと戦っていたとのこと。残された命はさほど長くない。
 何故かコーヒーが大好きなザンギルに、シュウはすっかり心酔してしまう。コーヒーの味の分かる人に対しては完全にオタク口調で話している。
 アークは分身攻撃を手に入れ、ソリス、ルーナ、ギャラクシーの三つのアーマーを纏って多数の怪獣と戦っていた。ウルトラマンが分裂するのは「ウルトラマンマックス」以来か。
 結局今回の話はザンギルの強烈な個性を眺めるだけで終わってしまった感はある。ここまで個性出せるキャラは珍しい。
<ザンギルを見たリンはその姿のまま「包丁」と言っていた。その通りだが、そう呼ばれるのはギロン以外のキャラが出てくると寂しい。
 この世界でウルトラマンというのはシュウが命名したのだが、ウルトラマンは他の次元にもいるらしい。言葉の使い方がちょっと変な気もする。
 「ウルトラマンブレーザー」では串焼きにされたゲードスはここでは開きにされている。明らかに遊んでいる。
 ザンギルは斬鬼流星剣をユウマに託すると言っていた。しかし託されたのはウルトラマンアークで、ユウマの横にはシュウがいた。これでアークの正体が分からなかったら阿呆だろ。>
<A> <楽>
YOLO 百元の恋
<A> <楽>
ダンジョンの中のひと
<A> <楽>
wiki
11
映画
ビートルジュース ビートルジュース(2024)
 かつて死後の世界と関わってしまったために死者の魂が見えるようになってしまったリディア(ライダー)は、そんな体質と折り合いを付けるためテレビのインチキ霊能力番組に出演していた。それなりに成功も収めたが、霊なんて見えるはずがないと頑なに主張する娘アストリッド(オルテガ)との関係に頭を悩ませていた。そんな時、霊界ではビートルジュース(キートン)の元妻ドロレス(ベルッチ)が復活し、無理矢理結婚を迫っていた。それを嫌がったビートルジュースは、リディアと結婚して既成事実を作ろうと、地上のリディアとなんとかコンタクトを取ろうとする。一方、霊能力がないはずのアストリッドは一人の男の子と知り合い、ハロウィンを共に過ごすのだが、実はそれはアストリッドを生け贄に地上に戻ろうとしていた幽霊だった。罠にはまって魔界に落とされたアストリッドを救うためにリディアは仕方なくビートルジュースを呼び出す。

 2024年は映画的には面白い年になった。全く新しい本当に面白い作品もたくさん出ているのだが、同時に80年代から90年代にヒットした作品の続編が次々に投入されている。ちょっと数えただけでも『エイリアン:ロムルス』(最初は1979年だが、2が1986年)、『ゴーストバスターズ フローズン・サマー』『ツイスターズ』『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』など。どれも起源は80年代である。しかもそのどれも、ちゃんと続編になっていて、最終作品の直後に作られていても違和感がないような作りというのが面白い。実に40年後の現代の技術を使って渾身の力を込めて作られた続編で、見応えもストーリー仕立てもしっかりしており、とても心地良い思いを持たせてくれる。
 その延長線上というわけでもないだろうが、1988年に作られた『ビートルジュース』の続編が出来るという。
 この作品は思い出深い。CMでもバンバン流れていて、ヒットしてるからというだけの理由で観に行って、出来の良さに驚いた作品だったし、本作のお陰で以降バートン監督の作品は出来るだけ劇場で観るようになった。映画の楽しみを教えてくれた作品だし、当時のウィノナ・ライダーのファンにもなった。私にとっては恩人みたいな立ち位置にある。私にとっては劇場で観るべき作品だった。

 そして本作は少なくとも期待を裏切らない、期待通りの話だった。あれから40年近い歳月が経ったとは思えないほどに自然な続編で、物語もキャラの性格もそのまんま。90年代くらいに作られていたとしても全く違和感ない作りだった。
 嬉しいのはできる限り旧作からのキャラを続投させていることと、ギミックにCGではなく特撮を多用していること。この手作り感が実にたまらん。特にウィノナのリディアは一作目の性格そのまんま。あのまま大きくなったらこうなるだろうという造形がしっかりなされていたし、周りを固めるキャラたちも上手く立ち回ってる。
 少なくともこれに関して文句はほとんどない。
 ただ、文句があるとすれば、今の時代に作られる理由が分からなかったと言うことだろう。それこそ本作が90年代に作られていたらヒットしただろうし、更なる続編も可能だったが、流石に今は賞味期限切れっぽくなってしまった。何かしら現代に合わせたプラスアルファが欲しかったが、それは贅沢な願いだったろうか?

ウイングマン

3話  学校のみんなが急に凶暴化してしまった。これだけの影響を与えるのは実力のある異次元人だけだと言われ、その元凶を探す健太。そこにいたのは異次元人の最高幹部キータクラーだった。

 前回で初めての戦いだったが、次の回である本作で最高幹部との戦いとなった。更にキータクラーが生み出した三体の怪人とも戦い、更にその内の一体は巨大化。身体はボロボロだが、あらかじめドリムノートに書き込んでおいたお陰でいくつもの技が使えるようになっていたお陰で実力以上の力を出して戦っていた。
 学校全体がパニックに陥る中、美紅を助ける健太。更にウイングマンに変身するところをクラスメイトに目撃されるとか、話の展開も盛りだくさん。
 ただキータクラーとしてはこの戦いは小手調べみたいなもので、時間が来たらすぐに撤退していた。
 必殺技を叫ぶシーンが嫌味ないのは、技を出すときは名前を叫ぶものだと本人が自覚していたからで、自然と出てくるから。完全にメタ展開だが、なんか凄く良い感じ。
 アオイの都合の良い能力で学校のみんなの記憶を改変させ、目撃された戦いはなかったことにしていたが、スマホで録画されたものは消せなかったところが現代的な展開となる。
<一時撤退したとは言え、いつ狙われるか分からないキータクラーへの警戒を完全に解いてる。良いのかよ。>
トランスフォーマー/ONE
<A> <楽>
アメリカ映画史入門(2024) <A> <楽>
09
読書
濹東綺譚
永井荷風 (検索) <amazon> <楽天>
 小説家・大江匡は毎日東京をぶらぶらしつつ次作小説の構想を練っていた。そんな彼がふらっと入った玉ノ井の宿で出会ったお雪という女。なんとなく彼女が気になった大江は季節の変わり目になると度々彼女を訪ねつつ、小説を書き連ねていった。

 著者自身を投影した主人公の活躍というか行動を描いた半私小説のような作品で、不思議な恋愛小説のようで、むしろ自分のことしか考えられない男がひととき女と関わると言った方が良い。当時の東京の風景を切り取ったような描写はなかなか読ませる。
<A> <楽>
新規 レビュー 変身忍者嵐全話 事典 変身忍者嵐完了
エイリアン:ロムルス(2024)
<A> <楽>
MARVEL マーベルレジェンド・シリーズ キャプテン・アメリカ キャプテン・アメリカ
07
映画
アリスとテレスのまぼろし工場(2023)
 14歳になる中学生菊入正宗(榎木淳弥)の住む町で製鉄所の爆発事故が起こる。大爆発が起こるはずが何故か爆発は起こらなかった。しかしその時をきっかけに町は外界と完全に遮断されてしまう。それからは誰も歳を取らなくなり、変わらない毎日を送り続ける。そんな生活が続いていく内にやがて町の人たちは昨日と同じ時を過ごすことが自分たちの使命であると感じるようになっていった。正宗もそのような生活を送り続けていたのだが、ある日何故か嫌われてしまっている同級生の佐上睦実(上田麗奈)から誘われて、製鉄所の立入禁止エリアに向かう。そこには、言葉も話せない、野生の狼のような少女がいた。彼女は時が止まったこの世界で、ただ一人成長を続ける特別な存在だと聞かされる。

 近年のアニメ話題作の脚本には岡田麿里の名前が挙げられることが多かった。特に長井龍雪監督作品の脚本で有名になったが、自身での監督作品もあり、その第二作が本作となる。一作目の『さよならの朝に約束の花をかざろう』は自身も関わった漫画が原作となるが本作は完全オリジナルで、それ故全く予測も付かない物語となった。
 岡田脚本は基本的にはとても深いものを感じさせられるのだが、どうやら岡田の頭の中は相当なカオス状態というか、色んなアイディアが積層して存在するのだろう。原作や原案がある場合、基本部分は自分で考えない分、かなりマイルド化されている。それがむしろ作品を深める結果となるのだが、もし完全オリジナルの作品を書いた場合、それはまさにカオスに手を突っ込んで作品を作ることになる薄まってない原液からはとんでもないものが出てくる
 まさに本作はその現役から流れ出てきたものを映画にしたようなもので、圧倒的なパワーを持ちながら、何が何だか分からないと言うカオスな内容になってる。
 本作はSFだが、物語は決してすっきりしたものではない。設定的には、本作は本物のコピーの人間達が暮らしている町がメインとなる。彼らは状況から薄々これが不安定な世界である事が分かっているし、自分が実際の世界の人間のコピーである事も分かっている。もし誰かがこの世界を終わらそうと考えて、世界を破壊しようとしたら終わりとなる。それだけでなく、時の止まったこの町で新しいことをしようとするとその当人が消えてしまう。恋などして新しい人間関係を作ろうものならあっという間だ。
 そのため画面の端々に不気味さを内包し、いつそれが爆発するか分からない不安に包まれている。登場人物の全員がみんなこの世界はやがて終わることを知っていて、それでどう生きていくかを突きつけられているからに他ならない。やがて終わる世界だから、誰かがそれを終わらせてくれるのを心のどこかで願いつつ、一日でも長く生きていきたいと願う。
 そんな世界の中で、10数年が経過した中での出来事が本作の舞台。緊張したヒリヒリした時間の中で、たった一人成長する女の子が現れたことから世界は激変していくという物語。萩尾望都っぽい設定だが、それは実際意識にあったのではないかと推測する。
 彼女の存在はこの世界を終わらせかねないが、いずれにせよ終わる世界なら、彼女を使って終末を起こしてしまえと言う勢力の間でのやりとりがメインとなる。その狭間でまさしく思春期の中で世界を見させられ苦悩する少年少女の心をミサせられてる。
 だからこそ感情の波を真っ向から受ける。
 この感情に乗れるかどうかで本作の評価は変わるだろう。私はちょっと乗りきれなかったんだが、乗れていれば大傑作として受け取れたと思う
 物語自体はすっきりしないが、やりきれナイン感情のやりとりは見所が多い。特にお互い嫌い合っているはずの正宗と睦実の二人は外の世界では結婚し、その娘がこの世界に入り込んでいるのだ。その事実を前に二人の感情は錯綜していく。
 観終えてどっと疲れる作品だったが、アニメならではの快感を得る事が出来る作品で、お薦め度は結構高い。

ウルトラマンアーク

16話  オニキスの反応が消えたことで星元市の調査は終了し、シュウは防衛隊に帰ることになった。そんな時、星元市に怪獣が現れる。その手から放たれる光線を浴びてしまった人間は皆恐怖心が増幅してしまう。

 敵は幻視怪獣モグージョン。両手から人の恐怖心を増大させる光を出す。巨像と実体を自由に切り替えるため、攻撃を完全にすり抜け、一方的に攻撃できる。アークアイソードで幻影の光をはじき返して逆に自らの恐怖心を拡大させられて倒された。
 冒頭で出向期間が終わったシュウがSKIPから去る描写があったのだが、それを撤回することが本作の流れ。男二人のバディというのがこの作品の大きな特徴になっているが、それを大切にしているのがこの脚本でも分かる。
 最後に関わった怪獣の攻撃を受けたシュウが恐怖心を拡大させてしまって、それを乗り越えてSKIPとの共同作戦を展開。自身に与えられた危機も分析するあたり、良い味出したキャラだ。新しい危機が来たということで、分所での活動継続となった。
 そしてアークの危機に更なる新しい宇宙人が登場。その剣士姿は腑破十臓…ではなく「ウルトラマンブレーザー」に登場したザンギルだった。今回はラストにちらっと出ただけで思わせぶりな行動を取っている。 
 透明になった巨像への攻撃でちゃんと背後のビルが爆発してるのが芸細か。
<ストーリーの都合上構わないところではあるが、スマホを人に勝手に操作されるシーンあり。この世界はあんまりセキュリティを細かく言わないらしい…カネゴンの例もあったし、この世界はセキュリティにだいぶ問題があるようだ。>
<A> <楽>
search/#サーチ2
<A> <楽>
ばいばい、アース
<A> <楽>
wiki
05
読書
うちの会社の小さい先輩の話9
斎創 (検索) <amazon> <楽天>
 ついに正式にお付き合いを始めた篠崎と先輩。しかし同じ職場の二人はお互いに意識しあってしまい、ギクシャクしてしまう。そんな二人の様子を見ていた周りの連中は好奇心丸出しで二人を見ている。

 ここまでの展開で付き合いが始まったら作品も終わるかと思ったら、意外にもまだまだ続く。これまでのもどかしい展開とは違うが、だいぶ甘々の話になってる。
<A> <楽>

ウイングマン

2話  アオイを追ってこの世界にやってきた異形のモンスターに対し、初めてウイングマンとなって戦う健太。だが全く敵わず、アオイからドリムノートに詳しく能力を書かないといけないと言われ、慌てて書き足し、なんとか難を逃れた。その後、常識改変によって健太の従姉として家に居座るようになったアオイと共にドリムノートの能力を活かそうとする健太の努力が始まる。

 ヒーローとしての活躍の初めての戦いとなるのだが、勝手が分からないために非常に苦戦してしまった。
 怪人と戦う時は別空間になり、戦いが終わったら現状維持するなど、ヒーロー作品としては目を瞑ってきた部分をきちんと描こうとしてるのが面白い。そもそもそれこそが漫画の重要な部分だったので、それをしっかり演出してるのが良い。
 常識を改変する能力を持つアオイは、ちゃっかり健太の従姉になって広野家に居座ってる。なんか妙に世慣れてるアオイはクラスメイトの小川美紅が健太に興味を持っていることをこっそり告げてたりもする。
 そしてアオイの次元からの刺客として現れるキータクラーと、内容は盛りだくさんだが流れるようなストーリー運びでしっかり見応えもあり。健太の特撮愛で「宇宙刑事ギャバン」について熱弁してるシーンもちゃんとある。
 学校に新入生として赴任した北倉先生は宮野真守だった。ヒーロー声の人が悪役とは。
<ツッコミではないが、幼稚な趣味は辞めろというクラスメイトに対して健太が言った台詞は「特撮を愛する心に年齢は関係ない」だった。感涙ものの台詞だ。
 問題点としては、悲鳴を上げる高校生がわざとらしいことくらいか。>
ソウルの春(2023)
<A> <楽>
P.C.L.映画の時代 ニッポン娯楽映画の源流 1932–1937(2024) <A> <楽>
佐藤利明
03
映画
スオミの話をしよう(2024)
 著名な詩人寒川しずお(坂東彌十郎)の妻スオミ(長澤まさみ)が失踪した。寒川は、かつてスオミの夫だった刑事草野圭吾(西島秀俊)を密かに呼び、誰にも知られないようにスオミの行方を捜すように頼む。本来警察沙汰にしなければならないところだが、惚れた弱みでスオミの行方を探るのだが、何故かその度にスオミの夫達が現れてくる。なんとスオミは都合5人の夫を持つことが分かり、5人でスオミの思い出話をしていくのだが、それぞれの夫が知るスオミはまるで別人だった。そんな時、犯人から電話で身代金を払うよう言われるのだが…

 定期的にテレビと映画で作品を作り続けている監督の最新作。予告では「三谷幸喜最高傑作」と、何度目か分からないことが言われていた。その話は全く信じていないが、観てみるだけは観てみることにした。
 三谷幸喜は舞台演出家としてデビューしただけあって、こういう限定空間での会話劇がとても上手い。この作品も会話のキャッチボールが楽しい作品ではあった。そこにいない女性に対する欠席裁判を行うという内容は、飲みながら井戸端会議やってるみたいな不思議な心地よさはある。
 ただ、作品全体としてはどうだろうか。話自体が荒唐無稽だし、演出も妙。役者が上手い分、安っぽさが目立つという、金遣った駄作っぽさにあふれていて、概ね出来は微妙な感じ。
 何よりスオミという女性が持つモチベーションが薄すぎて説得力が無い。ここまで男達を手玉に取るのか、最後に理由を述べるが、それが納得いかない。もうちょっと強烈な、それこそ椅子からひっくり返るほどのとんでもないものが欲しかったとは思う

 本作のキャラの良さは前述したが、それ以上に特撮ファンとしては結構喜ぶ要素が大きかったりもする。なんせ「仮面ライダーBLACKSUN」「仮面ライダーキバ」「侍戦隊シンケンジャー」それぞれの主役と「忍者戦隊カクレンジャー」(あるいは「ライオン丸G」)の敵幹部が「シン・仮面ライダー」の怪人の夫というのだから、なかなかのカオスっぷりだ。

爆上戦隊ブンブンジャー

35話  かつてハシリヤンの一員であったことを隠していたブンブンを許せないビュンディ。そんなビュンディに話を聞いてもらおうとするブンブン。だがそのビュンディはディスレースに捕まってしまう。

 敵はディスレース
 前回ラストでブンブンが元ハシリヤンの一員だったことが分かったが、それはかつてBBGを追放されたブンブンに優しい声をかけたのがハシリヤンのスピンドーで、それでメカニックとして厄介になったという。しかし実はBBGを追放になったのはハシリヤンの陰謀だったことが分かって、スピンドーを警察に突き出して逃げたという。しかしハシリヤンは裏切りを許さず、これまでずっとブンブンを探していた。
 今回は名乗り口上にブンブンも参加。口上は「ブーンドリオ・ブンデラス」だった。
 そしてディスレース編も終了。これで玄蕃の復讐も終わり、改めてブンブンジャーの一員として、ハシリヤンと戦う事を決める。
 前回ラストに登場したのはスピンドー。幹部ではなくハシリヤンの走大将だそうで、おそらく『スピード』が元ネタだろう。これが最後の敵になりそうだ。
<人質を完全無視して攻撃するブンブンジャー。格好良いこと言っているが、要は見捨ててるのでは?>
VOL.4
<A> <楽>
SCRAPPER/スクラッパー
<A> <楽>
SAYING ZONE x 33 INDUSTRY 「一行千里」シリーズ 赤兎馬
01
読書
百物語
北村薫 (検索) <amazon> <楽天>
 人と一緒に眠りたくないという後輩の家に泊まることになった安西は、眠気覚ましに百物語をしてみようと提案する。それでお互いに一つずつ怪談を語り、灯りを消していくのだが…

 掌編だから許されるネタの話。長編の冒頭みたいだ。
<A> <楽>

仮面ライダーガヴ

8話  ハロウィンの日。何でも屋は子ども達にお菓子を配っていた。ショウマも子ども達にお菓子を配りつつ新しいお菓子をもらっていた。一方怪物の噂話を聞いた絆人は行方不明者を出しているダンススクールへと潜入する。

 敵はヤード。ヤドカリ型のグラニュート。ケーキ屋となり、ハロウィンにお菓子を配り、それを食べて笑顔になった子どもを襲っていた。
 時事ネタとなるハロウィンの話。怪物が出るには絶好のシチュエーションか。次々に子ども達が誘拐されて、次が自分かもしれないと怯えることも達を助ける話となった。
 今回は絆人の方が中心になっていて、子ども達を救うヒーローとなって活躍する話だった。一方のショウマの方は、兄弟に襲われ、危機の中でグルキャンフォームという重装甲に変身している。
 ストーリーは良いんだが、子役の演技がやや固いのが少々ネック。
ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン
<A> <楽>
推しの子(2nd)
<A> <楽>
wiki