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29 |
読書 |
銭形平次捕物控5 幽霊にされた女
近江屋の娘の雛が突然行方不明となった。全く手がかりのないまま日ばかり経過するが、そんな折、近江屋の家族に娘の声が聞こえるようになる。自分は既に死んでしまって、自分の葬儀を挙げるように語る声が江戸中の噂となる。そこに違和感を覚えた銭形平次は自ら進んで調査に乗り出す。
幽霊話のからくりを平次が暴く話。罠が二重に張られていて、平次もあわやという緊張感ある話に仕上がっていた。 |
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47話 |
この星を作り直すというエラスの意思によって地上の破壊が始まった。全人類は眠りに落とされ、眠っている内にすべてが終わるとされるが、エラスに取り込まれたクレオンがリュウソウジャーをたたき起こすのだった。
敵はエラス。人間のような姿を手に入れ、巨大化した。先に取り込んだプリシャスの声で喋っている。
物語冒頭ではリュウソウジャーそれぞれが穏やかな生活を送っている。そこには既に亡くなったはずのナダが生きていたり、リュウソウジャーの面々も自分の事をリュウソウジャーである事を忘れてたりする。
そんな彼らを起こしたのはクレオンだった。さらに生きていたワイズルーも新しい世界になるとはくだらないと、リュウソウジャーと共に戦う事になる。敵と味方が協力するというのもある意味燃える展開ではある。
眠ったまま滅びを迎えられるならそれで幸せではないかというカナロ。なにその『マトリックス』世界。いまどきこのネタ使うの?一気に気持ちが冷める。
<キングキシリュウオーが盾になっただけでリュウソウジャーだけは荒野の中で助かってる。なんて都合の良い破壊だ。
リュウソウジャーと喋るためだけに破壊を停止するエラス。なんでその程度で破壊を止める?リュウソウジャーの一人一人の独り言を言い終わるまでちゃんと待っててくれるので、結構良い奴だ。> |
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27 |
映画 |
フォードvsフェラーリ(2019) |
1963年。資金難のために身売り先を探していたイタリアのフェラーリ社の買収に乗り出したアメリカのフォード社だが、寸前でフィアット社に取られてしまう。フェラーリにダシに使われたことを知ったフォード社二代目社長のヘンリー・フォード二世はその恨みをル・マンの24時間耐久レースにフェラーリに完勝することで晴らそうと考えた。そのためにかつてル・マンでの優勝経験のあるキャロル・シェルビー(デイモン)を監督に雇う。シェルビーは自ら天才レーサーであると認めたケン・マイルズ(ベイル)をレーサーとして雇った。マイルズの助言を取り入れたフォードはル・マン用のレースカーを急ピッチで作り始める。
一瞬の気の緩みが大事故を引き起こすカーレースにあって、耐久を加えたことで過酷な24時間耐久レースとなったル・マン。世界最高峰と言われるこのレースはこれまでに3回映画化されている。一本目は実際にレーサーでもあるスティーヴ・マックィーン主演の栄光のル・マン(1971)であり、二本目はフランスで製作されたアニメーション『ミシェル・バイヨン』。意外に少ないが、耐久レースは実際のレースを見ること自体がドラマだからなのかもしれない。
それをレースだけでなく、レースの企画から始まっての壮大なドラマに仕立てたのが本作で、かなり満足度の高いものになっていた。
レースとフレネミー(Friend,Enemyの合成語)の関係、企業の内幕話から家族愛まで、詰め込むだけ詰め込んでおいて、ほどよいバランスで仕上げたマンゴールド監督の手腕は賞賛されるべきだろう。
それに何より、本作の面白いところは、二人の主人公が大企業側に付いているという点。
いわゆる“燃える”作品というのは、金で頬をひっぱたくような大企業に対して弱小ながら天才のいるチームが勝利するというパターンである。ところが本作はその逆。主人公達は通常叩かれる側である大企業側に立って行われる。
これは実話を元にしているためにそうせざるを得ないのだが、だからこそ企業内の軋轢とか開発の遅れとかをドラマ化できた。王道ではない作品だからこそ、そういう搦め手が使えたのだし、視点が変わったから面白い作品ができたとも言える。
シェルビーもマイルズも、それぞれの分野の腕は一流だが、決して企業向きの性格をしていない。理想を定めたら金や人間関係なんか無視して自分のやりたいことに向かって突っ走るタイプだ。そんな二人が大企業のお抱えとなった時、当然企業とはぶつかり合いが生じる。この部分を強調することで本作はちゃんとチャレンジャブルな話に仕上がっている。
金だけは出すものの、会社の方針に迎合しない二人に冷ややかな企業と共に戦っていかねばならない。しかもお互いに腕を認め合いつつ、友だちにはなれない主人公二人の軋轢もある。企業内での一匹狼というだけなら主人公を一人にしても良かっただろうけど、二人いることで相乗効果を生んでいる。この辺りの設定が絶妙である。
それを受けるデイモンとベイルの立ち位置も良い。レースに全力集中したいマイルズはそれ以外のことを雑事として全く見ようとしないキャラだが、ベイルがしっかり役を演じていた。そもそもベイルは元々狂気をはらんだ役が似合ってるので、こう言う役にはぴったり。しかも姿形まで実際のマイルズに合わせていたことがラストシーンのスチール写真からうかがえる。役者魂ここにありって感じだ。一方、商売人としての側面も持つシェルビーは上手く立ち回ることもできるのだが、肝心なところで熱くなりすぎてしまう。二人とも性格は違うが、この「熱くなりすぎる」ところが似ていて、それで共感したり反発したりする。そんなバディを描いたことが本作の成功と言えるだろう。
後はやっぱり演出だろう。レーサー視点で展開するレース風景が凄い臨場感あり。スピードが速くなればなるほど視野は狭くなり、危険度が増すが、それを映像でやると、どれだけレーサーが危険なことをやってるのかが見てるだけで分かる。これを大画面で観てると、かなり興奮する。
ビデオで観るのは勿体ない。できれば大画面と良い音響の設備の中で観てほしい作品である。 |
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5話 |
戦神になることを拒否するアマテ。だがサイキの操るベゼルブの侵攻は止まらない。惑星アーダナを救うため次元を超えてやってきた春野ムサシはアマテと語らう。
敵は一角超獣バキシムとミサイル超獣ベロクロン。二体ともクグツ化されている。
アマテが何故戦神にならないのかは、過去の言い伝えによればクイーンベゼルブと戦神は同じ根から生まれた存在であったため、この二人が出会ってしまうと恐ろしい事が起こると推測したからとのこと。だがそれを聞いて尚将軍のライゴウはこの星を救うために戦神に変身することを求めた。
ウルトラマンコスモスとなった春野ムサシが惑星アーダナに現れ、アマテと戦いについて語ってるシーンがある。コスモス一人ではクグツ化された怪獣を浄化できないため、あまり積極的に戦いに参加しようとしてない。そしてアマテは戦神となる決心を固める。
一方、オーブとなったガイの能力は増しており、これまで敵わなかったジャグラーをも超える力を持つようになった。 |
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26 |
映画 |
ドリンキングゲーム |
第1位 |
ロード・オブ・ザ・リング(シリーズ) |
第2位 |
マーベル・シネマティック・ユニヴァース |
第3位 |
ビッグ・リボウスキ |
第4位 |
ウィズネルと僕 |
第5位 |
シャイニング |
第6位 |
レザボア・ドッグス |
第7位 |
バッド・チューニング |
第8位 |
スター・ウォーズ(旧三部作) |
第9位 |
エイリアン |
第10位 |
インディ・ジョーンズ(シリーズ) |
第11位 |
ジュラシック・パーク |
第12位 |
ラスベガスをやっつけろ |
第13位 |
バック・トゥ・ザ・フューチャー |
第14位 |
ショーン・オブ・ザ・デッド |
第15位 |
ラビリンス |
第16位 |
ダイ・ハード |
第17位 |
グレムリン |
第18位 |
ウルフ・オブ・ウォールストリート |
第19位 |
エルム街の悪夢 |
第20位 |
ズーランダー |
第21位 |
ハングオーバー |
第22位 |
スクリーム |
第23位 |
トップガン |
第24位 |
ゾンビランド |
第25位 |
俺たちニュースキャスター |
The 25 best movie drinking games to PLAY RESPONSIBLY |
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読書 |
美少女同人作家と若頭1
ふざけてつけたペンネームのバナナウンコパクパクという名前で初めての同人誌のサークル参加をした主人公。美少年の被虐漫画をなんと千部も刷ってしまったが、誰も客が付かなかった。そんな彼女の前に現れたのは、見た目からかなりやばそうな中年男だった。プリチィ♥ヘッドなるファンシーな名前のその男は200冊もの本を買ってくれたが、その後サークル参加する度に顔を合わす羽目となる。
変態ものの同人作家と反社会的勢力のおっさんが交流するという、ある種ファンタジックで、生々しい作品。ストーリーがやけに面白く、常にニヤニヤしながら読める。
著者はTwitterをフォローしていることもあって、この作品はネットでは読んでいたために本を購入するまでに随分時間がかかってしまった。でも紙の漫画はやっぱり手軽で良い。 |
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25 |
読書 |
Re:ゼロから始める異世界生活12
今回の死に戻りでロズワール邸の書庫の主ベアトリスの過去を垣間見たナツキ・スバルは、死ぬ前にロズワールに真意を問いただす。そこで語られたロズワールとベアトリスの関係とは。そして再び招かれる魔女のお茶会では恐るべき体験を味合わされる。
ロズワールとベアトリスの関係、スバルの死に戻りの理由だけでなく、七人の魔女の総出演で本書の設定にぐっと踏み込んだ内容になってる。意外な展開に驚かされた。なんだかんだ言って本作を読み続けているのは、これが快感だからなんだよな。
スバルの方もこの巻ではイッパイイッパイで、エキセントリックなところがなくなってるので読みやすいというのもある。 |
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24話 |
アークの意思を受けたメタルクラスタホッパーの力に翻弄されて暴走する或人。サウザーの一撃によってようやく変身は解除されたが、垓の「あなたはヒューマギアによって破滅する」という言葉にショックを受ける。そんな或人のために全てのヒューマギアに呼びかけるイズ。
敵はアルシノマギア。前回同様松田エンジが変身するが、この変身は自分の意志に従ってで、仮面ライダーサウザーと戦った。そして仮面ライダーサウザー。
或人がようやくメタルクラスタホッパーの力をコントロールした。そのためにイズの呼びかけで、これまで或人に関わってきたシンギュラリティを得ている全てのヒューマギアの善意をメタルクラスタホッパーに力を注いだため。まるで最終回前のような出来だ。いや実に特撮らしい良い話だ。
そしてゼロワンが新しく得た能力は、暴走したマギアを元のヒューマギアに戻す能力。ウルトラマンコスモスみたいな能力だな。
メタルクラスタホッパーの力をコントロールすることでサウザーさえも圧倒できるようになった。これまでずっと敵わないままで話が展開していてストレスが溜まっていたが、これでやっと溜飲を下げた。ここまで引っ張るとはなかなかやるな。まだサウザーの方は隠し球を持っていそうだが、ザイアとの勝負もそろそろ終わる感じになった。
滅は諌に対して「(俺たちと)同じだ」と言ってるシーンがあった。深読みは当たっていたのかもしれない。
<これまで登場したヒューマギアが全員登場…あれ?腹筋崩壊太郎は?> |
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超激造シリーズ ゴジラ 2019 |
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22 |
映画 |
ピーターラビット(2018) |
イギリスの片田舎湖水地方にあるマクレガー氏(ニール)の庭にはイタズラ好きの兎が住んでいた。今日もマクレガーの目を盗んで農作物をしこたま盗んだのは良いのだが、リーダーのピーターがマクレガーに捕まってしまう。だが殺される直前マクレガーは心臓発作を起こして亡くなってしまった。そして家を受け継いだ甥のトーマス(グリーソン)が家財処分のためにやってくる。近所にいる画家のビア(バーン)と意気投合するのだが、ビアを慕うピーターはそれが面白くなく、トーマスを追い出そうと兄弟達と一緒に悪戯を仕掛けるのだった。
ベアトリクス・ポターによって創造され、世界中にファンを作り続けている絵本「ピーター・ラビット」。かくいう私も幼稚園の時分に家に置いてあったので、繰り返し読んでいた。
「ピーター・ラビット」の魅力というのは、絵の可愛さもあるが、意外な残酷さというのが子供心に刺さるということがあったかと思う。野生動物として生きる兎は命がけで生きていていて、命がけさが文章からにじみ出てくるような感触もあったのだろうと思う。子供心に響く作品というのは、実はそんなところにあったのかもしれない。
それで「ピーター・ラビット」を映画化するには、そう言った残酷性というか、サバイバル的なものがほしくなっていく。単なる優しげな絵本の作品で終わってほしくない。
…と、言うのが元々あって、まさにその理想的な作品が目の前に出てきた。まさにここに展開するのは兎たちの生き残りを賭けたサバイバルであり、人間との間の戦争だった。
しかしなんだろう。この強烈な「コレジャナイ」感は。
いや、「なんだ」ではない。最初から分かってる。この作品、絵本から明らかに逸脱してるのだ。この物語は絵本の後日譚みたいな話になっていて、本編には全くない話になっているので、正確には本作は絵本の映画化ではなく、キャラクターを使って好き勝手にやってるだけのアクション作品である。よくもまあこれを堂々と「ピーター・ラビット」と言えたもんである。
しかし作品自体は確実にヒットして、続編も作られることが決まったそうなので、映画としては成功だろう。それにそもそも本作を「ピーター・ラビット」として観ないでアクションコメディ作品と観られるならばそれで良い。
ストーリー自体を言えばノートルダムの鐘(1995)の変調と言った感じで、一人の女性に恋したピーターがライバルの男の恋路を邪魔していく内に友情が生まれるというパターン。それをイギリス流の諧謔趣味で仕上げた感じ。
後半になるとむしろピーターのライバルとなるトーマスが自分自身を取り戻していく話になっていて、アクション部分の派手さに隠されてはいるが、物語はしっかり定番を踏襲してる。このバランスが本作をヒットさせたのだろう。
それも理屈では分かってるんだが、思い入れのある作品を蹂躙された思いってのも確実に存在しており、なんとも観てる間、心があっちこっちに跳んでしまうような気になる。
明確に駄目作品とは言えないのだが、心のどこかで「これを認めるな」と激しく抵抗している。なんとも心騒ぐ作品である。 |
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11話 |
世界の食糧危機を救うため、フィシュラーインダストリーは気象用ドローンを作り上げた。だがドローンが暴走を起こし、コントロールセンターを攻撃し始める。SOSを受けて出動するインターナショナル・レスキュー。
9話で大騒ぎを起こしたフィシュラーが再登場。今期はラメアーとフィシュラーのお騒がせ二人の話が多いのが特徴か。ジョンに言わせると「おなじみのフィシュラー」だそうだ。
そのフィシュラーの監視のために向かっていたペネロープが大変な目に遭うが、ペネロープとパーカーのコンビはこういうのも楽しめてしまうところが良い。
今回はスコットが休暇を取っていたため、サンダーバード1号の代わりをS号が担っている。2期でも結構出てくるんだが、S号の実際の活躍は久々だ。実際のレスキューはゴードンが担ってるけど、危機の連続とフィシュラーの身勝手でで相当苦労してた。
レスキューのはずがドローンの破壊が必要になって、破壊兵器を持たないサンダーバードが苦労するという話になってる。結局S号の音波攻撃で全部たたき落としたが。 |
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ |
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20 |
読書 |
銀河鉄道999 6
アンドロメダに向かう999の前に現れる幾多の星々。「球状住宅団の大酋長」酋長と呼ばれる絶対君主が全てを統括する小さな星々の世界、「C62の反乱」突然コースを外れようとする999の行状。「フィメールの思い出」車掌の思い人が現れる話。「ワルキューレの空間騎行」人間全てを滅ぼそうとするワルキューレが999を襲う話。戦場を見世物にする星、「嵐が丘のキラ」強風が常に吹く星で鉄郎のパスポートが盗まれる。「これからの星」高度成長時代を思わせる日本のような星。「永久戦闘実験室」戦争を見世物にする星。を収録。
全般的に話はあんまり変わりがないが、鉄道規則を何より重要視するはずの999が暴走する話が多かった感じ。働けば働くほど世界は良くなると信じる「これからの星」は今読むとうらやましい話だ。 |
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46話 |
リュウソウジャーのみならずドルイドンまで攻撃し始めたヤバソード。その真意をエラスに問いただすプリシャスは衝撃の事実を知ってしまう。一方ティラミーゴは、前のように騎士竜の力を用いてエラスを封印すべきではないかと提案する。
敵はガンジョージ。
ラストに向けての疾走開始。リュウソウ族とドルイドンの関係についての秘密が明かされる。実はリュウソウ族を生み出したのもエラス。そもそも地球を守るために生まれたリュウソウ族が愚かな争いを繰り返したため、リュウソウ族を滅ぼすためにドルイドンを生み出した。だがドルイドンが暴走して地上を支配しようとしたため今やリュウソウ族もドルイドンも地球のためにならないためにどちらも滅ぼしてしまおうとしているとか。そして新たな秩序を作り出そうとクレオンを取り込んで一度世界を滅ぼそうとする。
セトーがリュウソウジャーに変身し、リュウソウブラウンが登場。ただし、ギリギリ変身出来るくらいの力で、足止めくらいにしかならないそうだ。それで力を使い果たしてセトーは退場。 |
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仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション |
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映画 |
アナと雪の女王2(2019) |
エルサがアレンデール王国の女王となってから3年。エルサと妹のアナは国民に支えられながら仲良く暮らしていた。そんなある日、自分を呼ぶ声が聞こえるようになっていくエルサ。その謎は祖父の代に仲違いを起こしてしまったノーサルドラの国にあることがわかり、ノーサルドラに向かって旅立つ決意を固める。そんなエルサに押しかけるようについて行くアナ。そしてアナに結婚を申し込もうと悩んでいるクリフも同行することとなる。そこで三人はアレンデールとノーサンドラの仲違いの真実を知らされることになる。
アナと雪の女王の大ヒットから六年。それまで短編はいくつか作られてきたが、はっきりとした続編が作られるまでこれだけ時間がかかったのは、それに見合うだけの脚本を待っていたからなのだろう。
前作で家族愛を確認し、自分の力の使い方を覚えたエルサが、自分の力の根源を探るという作品のプロットは納得いくものだったし、作品の出来自体も上手く作られていた。
実際続編としての出来は充分だと思うのだが、多方面に対して納得いく作品を作った結果、なんだか印象が薄い感じになった。
確かに単体の作品としては隙の無い作品には違いない。
前作の物語は氷の力を持つエルサが自らの力を押さえられなくなったことが発端で、押さえられなくなったエルサの魔法の話だけで一本分を作られたが、肝心のエルサは何故魔法を使えるのかという点に一切の言及がなかった。
妹のアナは力を使えないのにエルサだけが使える理由。そしてもう一つ二人の両親が旅に出たのは、エルサの魔法がらみらしいが、具体的に何をしようとしたのか、どこに向かおうとしていたのかも不明のまま。
この二つの答えを出すことが本作の目的となる。更にエルサを再び悪の女王のようにはしないで姉妹愛を強調する。その結果、具体的な敵を出さずに和解の物語として作って、その辺をきちんとクリアできているのが本作の良いところだろう。
エルサの力は元々は魔法を使える種族ノーサンドラから来ているが、アレンデールとノーサンドラが交わって子どもができた時、それは新しい世界の秩序が誕生する。エルサは世界をあるべき姿に変えるために生まれた子だった。その力自体は母親がそれを抑えていたが、その母親が亡くなった時、力のみが暴走してしまった。それが前作のアナと雪の女王の話となる。ただ、その試練を通してエルサは家族愛に目覚めて自らを受け入れた。
両親がなそうとしていたことはアレンデールとノーサンドラの完全な和解であり、その任務が自らに託されている事を知ったことでエルサは、この世界をあるべき姿にするという本来の使命を果たすこととなった。
それで真の意味での成長を成し遂げるのが本作の目的となっていくのだが、ちゃんとアナと雪の女王を過程の物語として、本作こそが本当になすべき事だったと言う物語に持って行ったおかげで、前後編としてきちんとした終わり方ができた。
お陰で上手く出来た作品だとは思うのだが、それが分かっていても点数が今ひとつ伸びないのは、物語に興奮が感じられないから。ピースがピタッとはまっていく事はとても面白いのだが、意外性がないことと、あるべきタイミングであるべき出来事が起こるのがあまりに完璧すぎたので、なんとなく観終わってしまった感じ。もうちょっと意外性のある物語を期待していたんだがな。
隙の無い物語を作った結果、少々個性の足りないものになってしまった感じ。隙がなさ過ぎるってのも考え物だ。
続編としてこれ以上のものは求められないだけに、望みすぎなのかも知れないけど、やっぱりちょっと残念かな?改めて思うにブレードランナー 2049(2017)の時と同じような思いをさせられた。 |
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4話 |
加勢に来たウルトラマンダイナと共闘し、ジャグラーのサポートでなんとかベゼルブを撃退できたオーブ。一方、惑星ザインへの侵入を果たした親衛隊のミコットとリッカ、そしてジャグラーがそこで見たものは。
敵は火山怪鳥バードン。クグツ化されたバードンで、ベゼルブ達と共にオーブを襲った。ダイナのデコピンで逃げ帰った。
他のウルトラマンとの共闘となり、前回ラストで登場したウルトラマンダイナはやはり人間体はアスカ・シンだった。そして新しくコスモスも参戦。
近衛隊長シンラの真意を確かめるために惑星ザインへとやってきた親衛隊員の立ミコットとリッカは、一応シンラからの言質を取り、惑星カノンへと戻ることになった。シンラによれば、サイキの目的はアマテが変身した戦神をクグツ化することだと分かった。そしてアマテを戦神にしたくないシンラは将軍から疎まれてアマテ暗殺の濡れ衣を着せられたのだとか。
その際ジャグラーが一度クグツ化されてしまったが、なんとか解毒できた。命の樹から取れる種子はその能力があるらしい。
<宇宙船の中で缶詰を食べているシーンがある。アスカは「懐かしい味」と言っていたが、あんまりにも普通の缶詰なので、ちょっと違和感はある。> |
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超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! |
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16 |
読書 |
響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部・決意の最終楽章 後編
関西大会で金賞を取り、二回目の全国大会への出場が決まった北宇治高校。だが部長として多忙を極める黄前久美子は関西大会のソリストから外されてしまい、わだかまりを覚えていた。それが元で親友の高坂麗奈とも口喧嘩をしてしまい、部の空気も悪化していった。そんな中でも着実に技術は上がっていく吹奏楽部。
これまでサポート役相談役に徹してきた久美子個人の物語となっており、これまでよりもだいぶシリアスな物語展開となっている。部長としての使命と思い通りにならない人間関係、そして自身の進路への不安など、様々な要素が重なりつつ結末へと向かって行く。
でも最後歯かケアしすぎた感じもあって、もう一巻ほしかったかな? |
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23話 |
全開の裁判勝負で知り合った海老井千春が社長室に乗り込んできた。榊との婚約を解消したので、新しい相手を探してほしいと言うのだ。戸惑う或人にイズは結婚相談ヒューマギアの縁結びマッチを紹介する。それはなんと天津垓だった。そのお見合い当日に、ストーミングペンギンレイダーが現れる。
敵はストーミングペンギンレイダー。海老井千春の幼なじみの二階堂輝男がお見合いを邪魔するために変身した。局所的なハリケーンを生じさせてしまう。そしてガエルタイプのアークマギア。縁結びマッチが暴走して変身した。
今回は飛電対ザイアの勝負からは離れるが、やっぱり或人と垓の勝負へと持ち込まれる。
垓がやたらいじられていて、コミカル色の強い話だった。ヒューマギアに恋してしまう女性なんてのも出てきてしまうが、これは実際にあり得る事だろう。結婚式の新婦役で俳優型ヒューマギアの松田エンジも登場。
戦い自体はハードなもの。或人が変身出来るゼロワンのモードがメタルクラスタホッパーのみになってしまい、これに変身してしまうと見境無く周囲にいるライダーを攻撃してしまう。
垓はアークを使って何かをしようとしていたようだが、アークは垓の考えの上を行っていたようで、垓のもくろみが少しずつずれを生じさせている描写もある。明らかにメタルクラスタホッパーの方がサウザーより強くなってる。
メタルクラスタホッパーの強さは、無数のバッタ型モジュールを組み替えて防御や攻撃に用いることだった。なんかバイオライダーっぽくもあるが、むしろ鋼鉄ジーグだな。
お見合いの席で垓の経歴を語る唯阿がモロ棒読み。これは一体何を意味してるやら。
<名前だからそれで良いんだが、「マッチ、マッチ」と連呼されると40年前くらいに思考が戻る。
お見合いの場に偶然のように現れる諌。垓を監視してのことだろうが、なんか或人の為にいるような感じもある。
それにしても飛電の社長室って、一般人入りすぎ。> |
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ |
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15 |
映画 |
マイティ・ソー(2011) |
人類世界(ミッドガルド)より遥かに強大な種族が住むアスガルド。ここではミッドガルドの人類を含めた世界を守るために、ヨトゥンヘイムをはじめとする他の世界からの侵攻を守り続けることを使命とした一族が存在した。その王オーディン(ホプキンス)は老い、息子であるソー(ヘムズワース)に位を譲ろうとしていた。だがヨトゥンヘイムの巨人族軍勢が押し寄せてきたとの報を受けたソーは仲間達と弟のロキ(ヒドルストン)と共に巨人族を迎え撃つ。しかしなりふり構わぬ戦い方を見たオーディンはソーへの王位継承を延期。罰として力を奪ってミッドガルドに追放してしまう。地球に落下したソーは天文学者のジェーン・フォスター(ポートマン)によって発見されて保護され、地球での生活を始めねばならなくなる。
アイアンマン(2008)から始まったMCUシリーズも四作目。既に3年が経過しているので、初期段階ではかなりのんびりした展開でもある。
このソーというヒーローはアベンジャーズの中では相当変わった存在となる。他のほとんどのキャラが人間ベースだが、このキャラだけは北欧神話における神であるトールそのもので、別次元の存在となるし、人類とは隔絶した強さを持つ存在である。
そんなのを劇中に登場させるとバランスが壊れてしまう。だからその力を制限させるために本作は必要だったと言えよう。
この作品でのソーは力の源であるトールズ・ハンマーであるムジョルニアとの絆を失い、無茶苦茶に強い人間という程度の力に抑えられていて、本当の力を取り戻すための物語となっていく。作り方としてはそれで間違ってない。話自体はシンプルだが、こう言うシンプルさも悪くない。外連味の強いブラナー監督がこんなシンプルな作品作れるのにも意外だった。
シンプルにしたのは良いが、この作り方をちょっと間違えるとスーパーマンそのものになってしまうという危険性がある。スーパーマンとソーは同じく神に等しいパワーがあって、弱点を突かれると人間と同じ程度の力になるという共通項が多いため、かなりその辺は慎重に作られている。
スーパーマンとソーの大きな違いは人間性にある。
スーパーマンの力は人類に対する無償の愛情から来るものであり、スーパーマンの神性というのは愛の具現化となるのだが、ソーの場合はあくまで人間的に自分の欲望をさらけ出すし、善悪の基準も極めて恣意的。要するに身勝手という事だが、そこを強調することによってスーパーマンとは違った魅力を作り出すことができた。
既にスター・トレック(2009)でのカーク役として評価を受けていたヘムズワースも新たな魅力を出すことができたのも大きいだろう。典型的なアメリカン・ヒーローだけでなくこう言う邪道なヒーロー役もちゃんと演じられる上手さが良く出ていた。
ただ、ある意味ヒーローとしては邪道キャラなので、単体での話の展開は少々難しいか?と思っていたのだが、そのままMCUキャラ入りして他のヒーローと共演させたり、邪悪な弟神であるロキに人気が集まったりしたことで息の長いヒーローキャラになってるのが結構意外。 |
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10話 |
未確認高高度気球が南アルプスに落下しようとしていた。それを察知したジョンはインターナショナル・レスキューに緊急発信し、スコットのサンダーバード1号が急行する。
8話に登場した迷惑なラメアー夫妻が又してもやらかした。迷惑がってはいるが、それでも放っておく訳にはいかずに苦笑しながらレスキューに向かってる。これからもこう言うこと繰り返すキャラなんだろう。それでも今回は危険な状況を配信しようとはしておらず、それを不審に思ったケーヨが調査したところ、ラメアー夫妻は豪華客船で船旅中。実はラメアー夫妻の助手が勝手にやってたことが分かった。
このブランドンというのは危険に関しての回路がぶっ飛んでるようで、自分が死にそうになってもはしゃいでる。なるほどラメアーの助手をやるだけのことはある。どんな危機に際しても配信を止めようとしないあたり、現代っぽさがある。
今回はスコットが最初に1号で現場に行き、その後バージルが2号でブレインズが開発した機械を載せて出動。実に懐かしい定番物語だ。 |
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フィギュアライズスタンダード 仮面ライダークウガ マイティフォーム |
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14 |
読書 |
シドニアの騎士15
恒星レムに向かう移民船の前に現れる融合個体の落合。一方シドニア本体には大シュガフ船が接近しており、人類は最大の危機を迎える。シドニアに留まった長道は瀕死のつむぎを救うため、そして落合と決着を付けるために飛び出した。
最終巻となり、一応きちんと終わりを迎えた。ただ、後半は端折り方が激しく、特に人間ドラマがちょっとあっさりしすぎの感がある。ハーレム状態だった長道は結局星白の姿をしたつむぎを選んだのは納得いくとして、女性化したイザナが男性化した纈と付き合うようになったって、なんだそれ?
一応続編は考察の中にはあるらしい。 |
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45話 |
サデンは実はバンバの師匠マスターブラックだった。セトに会わせろというマスターブラックの言葉に、龍井家に連れてきたが、尚久の中からセトは出てこようとしなかった。そこでマスターブラックによって300年前に何が起こったのかが語られる。
敵はヤバソードとプリシャス。
マスターブラックから、300年前に何があったのかを語られる。プリシャスがリュウソウ族の郷を攻撃し、そこで実は郷の中にエラスがいたことが分かった。リュウソウカリバーがエラスを封印していることと、プリシャスがその封印を解きたがっていることを知ったマスターブラックは、リュウソウカリバーを抜かせないようにサデンに化けたとのこと。
そしてプリシャスに心臓を握られているマスターブラックのため、コウがサデンの格好をしてプリシャスを騙して見事心臓を取り戻した。
エラスは地球のエネルギーを吸収していることで破壊は不可能とのこと。それでアスナの提案で、地面から引っこ抜いたらどうなるのか?ということを試すことになった。
そしてエラスから生まれた、プリシャスに忠実なはずのヤバソードが突然暴走。リュウソウジャーもドルイドンも見境なしに攻撃し始めた。
<サデンの中には人間が入れる。そういうデザインなんだけど、他のドルイドンも実は中に人間がいたりして?
しかし300年も一緒にいて、中身が違う事に気づかないとか、プリシャスも相当な間抜けだ。> |
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12 |
映画 |
ヒックとドラゴン2(2014) |
ヒックとドラゴンのトゥースがパートナーとなって5年が経った。ヒックの努力も実りバーク島は人間とドラゴンが平和に暮らすようになる。そんな時、偶然からドラゴンに乗った母のヴァルカと出会う。ヴァルカはかつてドラゴンライダーを志していたが、ドラゴンを嫌う夫のストイックから逃げて、自らドラゴンとパートナーとなったことを知らされる。ヒックは父が考えを改め、バーク島でドラゴンと仲良く暮らしているという話をした。母は父と再会し、文句を言うも家族で住もうと決心するのだが、その時に巨大なドラゴンが海から出現する。
ヒックとドラゴン(2010)はドリームワークスのアニメーションとしてスマッシュヒットを飛ばした。私も噂を聞いて観に行って、その出来の良さに感心した口。
その続編だから公開されたら当然観に行く予定だったのだが、何故か劇場にはかからずビデオのみとなってしまった。劇場に行けなかったのは残念だが、折角だから先行するテレビシリーズをレンタルで観てから鑑賞させていただいた。
正直な感想を述べると、一作目と較べてだいぶ小粒になってしまった。
単体のアニメーション作品として悪い訳ではない。家族愛の物語としてそれなりにきっちり作られてはいる。
前作で父が口を濁していた母が現れ、ぎこちない関係から、家族として打ち解ける過程とか、父の覚悟とか、ファミリー映画としての完成度は悪くない。
だけど、本作はそもそも家族愛の物語に優先すべきものがあっただろう。
前作は人間とドラゴンの関係を根本から変えてしまう衝撃的な展開だったのだが、それはあくまでバーク島という小さな空間のみの話。実は既に人類とドラゴンの歴史において通り過ぎてきたものであり、単にバーク島と周辺の島々が遅れていただけだと分かる。
第一作の出来事は非常に狭い世界の話に過ぎなかったのだ。お陰で前作の衝撃的なパラダイムシフトがかなり小さなものになってしまった。
それが悪い訳ではないのだが、そこでもうちょっと人間とドラゴンの関係を丁寧に描いてほしかったところだ。
新参者のドラゴンライダーとして仲間入りしたヒックとトゥースが彼らの中で頭角を現していくとか、他の島々が交流する別種のドラゴンがバーク島の仲間になっていき、交流によってお互いが高めあうとかのところで話を盛り上げてくれれば、別な意味での世界が広がる展開となったはず。
敢えてそれを採らなかった理由が分からない。
突然登場したヒックの母親のお陰で話は家族限定の物語となってしまって、とても小さな意味での家族の話、そしてドラゴンとの心の絆で話は終わる。
本来本作でやるべきは、世界が広がった分、人間とドラゴンの共生も新たな局面に入り、その中でヒックはどう決断をするかという方向性だったはずだ。それがならず、極端に矮小化された形で終わってしまうので少々据わりが悪い。折角世界を広げておいて、話をこぢんまりまとめてしまった
ただ、ドラゴンライダーという魅力的な設定を全く活かせなかったし、一作目の後でこの出来では欲求不満になる。 |
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3話 |
クグツ化されたベムスターを撃退したガイは、大部分のパワーを使ってしまう。一方、別次元のウルトラマンであるウルトラマンダイナとウルトラマンコスモスは、次元を超えた機器を探知して惑星カノンへ向かっていた。又地球では森脇翔平が惑星カノンを幻視していた。
敵は宇宙大怪獣ベムスター。そして宇宙悪魔ベゼルブ。
ガイとジャグラーが惑星カノンから来た二人の戦士と接触。そこで女王アマテが戦神に変身出来ることを知らされるが、一方で彼女が戦神になろうとしない理由は、一度戦神になってしまうと、人間としての精神が消えてしまい、戦う事しか考えなくなることからだとか。平和を求める女王が戦いを好むようになりたくないという思いがある。
そしてガイとジャグラーの行動原理がだいぶ異なっていることが分かる。何事かを成し遂げるためには犠牲が付き物というジャグラーと、未だに何故戦うのかを迷っているガイ。オーブの力がガイを選んだのかは、ここに理由があるようだ。だがオーブに選ばれなかったジャグラーは未だにそこにこだわり続けている。
惑星カノンだけでなく地球の男森脇翔平がアマテ精神感応を起こしてしまい、それで二つの世界が徐々につながってきた。
一方、オーブを救うためにダイナとコスモスが参戦。ラストシーンで突如ダイナが現れていた。
<惑星カノンに置かれていた刀は日本刀だった。並行進化って奴だろうか?ジャグラーも日本刀の使い方に慣れてるみたい。> |
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11 |
読書 |
響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部・決意の最終楽章 前編
三年生となり、吹奏楽部部長となった黄前久美子は正式にサポート役となった塚本秀一と高坂麗奈の二人と共に大所帯となった吹奏楽部を切り盛りしていく。実力のある新入部員も入って演奏も底上げし、一見順調のように見えていたが…
前巻ラストで久美子が部長になることは既定路線で、立場が変わって部長として皆を引っ張っていく立場になったが、なんとも歯ごたえのない転校生とのユーフォニアムコンテストや、厳しすぎる麗奈の指導について行けなくなる部員が出てきたりと、少しずつ軋みが増している状態。ほとんどの解決は後編の方になるが、まとめきれるか? |
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22話 |
弁護士ビンゴの暴走を招いてしまい、更にゼロワンアサルトホッパーのデータもコピーされてしまった或人。決着は法廷勝負だと豪語する垓に劣勢を強いられる飛電インテリジェンス。一方垓は背後でゼロワンを完全に封印する作戦を唯阿に指令していた。
敵はダイナマイティングライオンレイダー。警視庁の刑事鳴沢益治が検挙率を上げるために変身していた。
飛電対ザイアの五番勝負もこれで三戦目。なんとザイアスペックを使った市森直人の方が自分の間違いを認めて真犯人逮捕の糸口を作った。これでなんとか飛電が勝利を得たが、まだ二勝一敗。
ライダーシステムについてもいくつかの進展があった。まずゼロワンはアークが生み出したシステムである事。ゼツメライズキーもアークが生み出したが、何らかの目的あってのこと。その目的とは異なる使用をザイアはしているという事など。
滅亡迅雷ネットを作り出したのは、天津垓が人間の悪意をアークに教え込んだためというのも発覚。結構話は複雑化している。
そして新しいゼロワンの形態であるメタルクラスタホッパーに変身。垓に対する悪意によって変身したためか全く制御出来ず、暴走状態のまま周囲のライダーやレイダーを次々に破壊する。更にそのデータを用いて或人を離れて勝手に実体化している。
かなり重い話になってたが、最後にイズが或人にギャグをリクエスト。二人でいつものポーズして締めてる。バランス取ってる。 |
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション |
<A> |
<楽> |
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09 |
映画 |
アナと世界の終わり(2017) |
イギリスの地方都市リトル・ヘイヴンに住む高校生アナ・シェパード(ハント)は、この田舎町にだいぶ飽き飽きしているものの、世界旅行を目指してアルバイトしつつ高校生活を思い切り楽しもうとしていた。幼なじみのジョンともこれで晴れて恋人となれると思っていたのだが、そんなある日、町の様子が一気に変化していた。なんとゾンビの群れがこの町を襲い始めたのだ。アナとジョンはクラスメイトと合流し、学校にいるはずの生徒達を守るために学校に向かう。
ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド(1968)から始まったリビングデッドものの作品は、特に21世紀になってから一気に増えて立派な一ジャンルを構成するようになっていった。パターンは基本同じで、何らかの原因で知性を失って人間を襲い始めた人の群れから逃げたり戦ったりする。基本設定が同じのため、作品は似たものになりがちで既に飽和状態にある感じもあるが、スターも必要無いし低予算でそこそこ見栄えする作品が作れるため、今も尚世界中で作られている。
それでも時折面白い切り口から作られてスマッシュヒットとなる作品もいくつかできている。本作もその内の一本に数えられる。
本作のヒットはひとえにトレーラーの面白さにあった。今も動画サイトで無料で観られるが、軽快な音楽に乗って主人公の女の子アナが歌いながら登校するミュージカル風の描写の背後でリビングデッド化した人間が町の人を襲っているという極めてシュールなもの。歌と踊りに夢中のアナはそれに全く気づかず、ニコニコして歩いている風景が大受けしたお陰である。
基本的な作品路線は他のリビングデッド作品と変わらないが、トレーラーにあるように、ミュージカルと高校の青春ものを取り入れたことで、あっけらかんとした明るい作品に仕上がったのが特徴となった。
一見相容れないリビングデッドと高校生活の楽しさ。極限的状況にありながらも高校生活を満喫しようとするのは日本の映画がっこうぐらし!(2018)にも通じるものがある。日英でほぼ同時期に同じような作品が作られたのは興味深いところだ。
全般的に安っぽい雰囲気はあるものの、悩みながらも健気に明るく振る舞う主人公のアナが上手く画面映えしてるのがポイント高い。ただ、明らかに一人だけ演技の質が高いので、他の俳優がそれについていけなかったのが残念だった。
怖さはないが、基本を押さえつつにシュールさを主軸に据えた出来で、一見の価値はある。 |
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9話 |
巨大彗星の軌道が変わり、地球に向けて落下し始めた。それをいち早く知ったサンダーバード5号のジョンはインターナショナル・レスキューに出動要請し、バージルとアランが3号で出撃する。
今回も舞台は宇宙で、宇宙ステーションに彗星の欠片が落下するという話。雰囲気としてはまるで『ゼロ・グラビティ』。極めて珍しくジョンがアクション担当。2話に登場した宇宙ステーション勤務のリドリー・オバノンを救うため、ジョンがサンダーバード5号で向かうという展開がある。基本観測のみを行う5号のアクションは恐らく初。一応5号も推進力あったのね。あっという間に燃料が尽きてしまうけど。
宇宙だけに当然3号が出撃する。前作でもかなり迷惑を掛けたランストロム・フィシュラーが又々大騒動を起こすという話。フィシュラー自身は何の悪気もないのだが、いい加減な性格をして、安全確認を怠ってなんでもやろうとするため、周りがとても迷惑罹るというパターン。今期は人災が凄く多いが、通常運転と言うべきか。 |
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07 |
読書 |
僕のヒーローアカデミア3
雄英高校を突如襲ったヴィラン連合はオールマイトと出久達一年生たちの努力で辛くも撃退することができた。しばしの平和が訪れた雄英では恒例の体育祭が行われることとなり、複数ある一年生クラスは全員参加で競技に挑む。
死柄木弔率いるヴィラン連合との戦いはオールマイトの登場で一気に片が付いたが、オールマイトも大ダメージを食い、首謀者は全員逃亡という結果となってしまった。挨拶代わりと言ったところか。そしていかにも高校生活と言った体育祭が始まったが、普通体育祭って秋にやらないか?
相当内容詰まってるが、この話は主人公の出久よりも爆豪勝己が自分の実力を思い知らされるということで、こっちの方が成長していくような雰囲気はある。 |
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44話 |
プリシャスの元へと向かうリュウソウジャー。その前にプリシャスが作り出した新しいドルイドンが待ち受けていた。次々に襲い来る敵に分断を余儀なくされるリュウソウジャー。
敵はヤバソードとガンジョージ。どちらもプリシャスがエラスを用いて作られたドルイドンで、幹部クラスの実力を持っている。そしてサデン。実はその正体はマスターブラックだった。
リュウソウジャーの絆の強さを強調する話で、二人以上が揃うと実力は増すが、それを察知され、分断されてしまい、一人で戦わざるを得なくなる。
サデンの正体も発覚する。実はリュウソウ族の郷を襲ったマスターブラックだった。プリシャスを倒すためにサデンに化けていたとは本人の言。
一応盛り上がってはいる。
ヨクリュウオーは何故か「マーク・ダカスコス」を連呼してるけど、あのマーク・ダカスコスのことだよな?なんで?
<リュウソウジャーを巻き込んで自爆しようとしたガンジョージの爆弾を射貫くことでリュウソウジャーを守ったサデン。でも爆弾は爆発してるんだから、巻き込まれてないとおかしいのだけど。> |
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06 |
映画 |
ハロウィン(2018) |
40年前イリノイ州ハドンフィールドのハロウィンの夜に起こった連続殺人事件を取材するテレビクルー。だが精神病棟に入れられたマイケル・マイヤーズ(キャッスル)はどんな問いかけにも何の反応もせず、殺人事件の生き残りローリー・ストロード(カーティス)は、一人片田舎に住んで家族とも顔を合わせないままだった。だが実はローリーはブギーマンの復活を信じており、そのために用意をしていたのだ。そしてハロウィンの前日。マイケルを乗せた警察の護送車が突発的な事故で横転し、マイケルがそこから這い出していた。
後に多くの著名なキャラクターを輩出し、多くのシリーズを作ることとなったスラッシャー映画は本作のオリジナルであるハロウィン(1978)から始まった。これらのスラッシャーシリーズに共通するのは、殺人者は超常的な力を持ち、誰か特定の人間を追いかけて殺そうとするということで、理屈や謎解きは二の次。どのように犠牲者を追い詰めて殺すかが主題となる。
ハロウィンはそのフォーマットを作り上げた記念すべき作品だが、他のスラッシャー映画同様に多くの続編を作り上げることになった。私の知る限りでは8作作られているが、それぞれに同一人物としてマイケル・マイヤーズが登場する(ハロウィン III(1982)だけは全く違うが)。
それで本作はまず最初に一作目のハロウィンおよびその直接の続編となるブギーマン(1981)の続編となり、以降の作品は全て無視。例えばハロウィンH20(1998)にもローリー役としてジェイミー・リー・カーティスは登場しているが、それはなかったことになってる。
それは全く問題なし。むしろゴチャゴチャした続編の設定引きずると整合性が付かなくなるので、最もシンプルに原点のみの設定を使えばそれでいい。実際その後ターミネーター:ニュー・フェイト(2019)でも全く同じ事をやっていた。
そう言えばターミネーター:ニュー・フェイトは本作と随分共通項がある。殺し屋に殺されそうになって、最後は反撃してなんとか生き残ることができた女性主人公が、後の人生を全て棒に振った上で老人となっても殺し屋が再び来るのを待ち望むという構図はまんま同じだ。一年ほどの期間で同じ設定の作品ができたのも奇しき縁というやつだろう。そしてこれも共通するのは、世間的には嫌われ者のマッチョなおばあちゃんが大活躍するというもの。リンダ・ハミルトンであれジェイミー・リー・カーティスであれファンが多いので、昔からのファンには楽しめる作品とは言える。
ところで本作の内容はどうかと言うと、マイケルの殺人シーンなどは型どおりでさほど語る事はないけど、やっぱりジェイミー・リー・カーティスの存在感と、あとはオリジナル版でマイケルを演ったミック・キャッスルの復帰ということで、これまでのシリーズ中最高のキャラ立ちとは言えよう。
それとやっぱりローリーが40年間貯めに貯め込んできたという銃器と家の仕掛けがオモチャっぽさを感じさせて実に素晴らしい。そのトラップを乗り越えてくるマイケルの姿も勿論見所。
あと、なんか昔懐かしい感じのする音楽も良い具合。まあなんせ、このベンベン節はね。
とにかくオリジナル作品に思い入れがある人には是非観てもらいたい作品でもある。 |
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10話 |
地震によってエーゲ海の海底から古代遺跡が発見された。失われたアトランティスの古代都市の可能性があり、早速探検家達が集まってきた。アトランティスで作られたと言う人類最初のコンピュータ、ソーラキセラを探すためサンダーバード4号で向かうが、そこには真っ先にたどり着いた探検家のラメアー夫妻が遭難していた。
今回はブレインズが活躍する話。アトランティスで作られたソーラキセラを見るためにサンダーバード4号に乗り込むと言う話になってる。船酔いに弱くても、好奇心の方が
今回も海底のためゴードンが中心になる。オリジナル版ではほとんど活躍の場が無かったことを考えると、随分変わったもんだ。勿論6話で真っ二つにされたサンダーバード4号は元通りになってる。
ゴードンの危機に颯爽と駆けつけるペネロープ(とパーカー)の姿も良い。4号を輸送して上空待機してるバージルは全然目立ててない。
ちなみにラメアー夫妻は1stにも登場しており、インターナショナル・レスキューに迷惑かけるのも同じ。それでも憎めないのは、性格が子どもみたいで悪意が全くないからだろう。
<アトランティスはギリシア文字が使われている。この文字の年代が合っているかどうかは不明。なんせ古代ギリシアの時代だからね。> |
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04 |
読書 |
火星の人 下
火星に取り残されたマーク・ワトニーは救援が来るまで一人で生き残ることを決意する。幸い生きていたことは地球にも伝わって通信が回復することで、地球からの司令を受けることができるようになる。更に地球でもそのことがニュースとなり、救援物資を満載したロケットが打ち上げられるのだが…
通信が復帰したら順調になるかと思ったらそんな事は無く、ギリギリの救出劇が展開する。既に映画の方でオチは分かっていたとはいえ、これはやはり小説ならではの面白さが満載。SFは映像化が難しいな。 |
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20話 |
次なる飛電インテリジェンス対ザイアの勝負は裁判で行われる事になった。詐欺罪に問われた榊という男を有罪にしようとするザイアは検事を派遣し、無罪を証明しようとする飛電側はヒューギアの弁護士を立てることに。そこで選ばれたのは弁護士型シューマギアの弁護士ビンゴだった。
敵はダイナマイティングライオンレイダー。ライオン型のレイダーで、全身に爆弾を搭載しており、それを用いて攻撃する。そしてビカリアマギア。挑発に乗って暴走しかけた弁護士ビンゴに垓がゼツメライズキーを取り付けた。
ザイアに二敗を喫してる勝負で、今度は裁判勝負となる。知識と嘘発見ができるヒューマギアの弁護士は結構あり得る。裁判
イズの「あなたはゴリラですか?」という問いに対して激しい怒りを発する諌の姿がある。なかなか可愛い。一方で或人の無理なお願いも聞いてくれる当たり、ちゃんとデレてる。
<ザイアが検事で飛電が弁護士。これははっきり言って勝負にならない。圧倒的にザイアに有利。と思ったらイズがちゃんと突っ込んでた。
結婚詐欺程度で警察の出動が派手すぎるが、子ども達にやってはいけないことを知らせるためにはこれくらいやった方が良いのかも知れない。
お笑いライブを見ていた榊は飛んできた腹筋をゲットしている。このヒューマギア、やっぱり腹筋崩壊太郎なんだろうな。
ザイア側の検事がやってることって、弁護士がやることなのでは?
名誉毀損について語る垓が平気で或人を殴ってる。暴力行為の方が罪になると思うけど?それに他社の機材を破壊するのも器物破損罪。> |
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02 |
映画 |
テッド・バンディ(2019) |
1975年。ユタ州で恋人のエリザベス・ケンドール(コリンズ)と暮らしながら大学の法学部を目指す青年テッド・バンディ(エフロン)に突然逮捕状が出された。エリザベスはこれが何かの間違いだと主張するが、実はテッドは全米に渡る連続殺人事件の容疑者となっていたのだ。逮捕後次々と証拠が暴かれていく中、当初無罪を信じていたエリザベスにも徐々に疑問が生じていく。
元恋人のエリザベス・ケンドールによる回顧録「The Phantom Prince: My Life with Ted Bundy」そ下敷きに、世界で最も凶悪と呼ばれたシリアルキラー、テッド・バンディについて描いた作品。
ハリウッド映画の特徴の一つに実在の犯罪者の実録ものが好まれるというものがある。俺たちに明日はない(1967)に代表されるボニー&クライドはその代表だろうけど、意外にもシリアルキラーの作品がかなり多い。エド・ゲインを描いたエド・ゲイン(2000)やアイリーン・ウォーノスを描いたモンスター(2003)、未解決事件だがゾディアック事件を描いたゾディアック(2006)など。本作の主人公となるテッド・バンディも例外ではなく何作も作られてる(日本未公開のが多く、一本も観てないが)。
そんなテッド・バンディの裁判の様子を中心に描いたのが本作。連続殺人事件については言葉と状況証拠のみで実際の行為は一切挿入されないため、基本誰でも観られる。
わたしはよく分からないけど、恐らくこれは実際に行われた裁判を元にして作られたものなのだろう。とてもリアリティがある。
映画にリアリティがあるという事は、時として退屈さを感じる側面もあるのだが、本作はそれもなかった。劇中いくつもの山場を作り、ちゃんと盛り上げるべきところで盛り上げているし、誇張されている部分が割とユーモアあって、それが効果的に使われている。
なにより芸達者な役者によって上手い演出がされているので、その演技だけで画面映えして全く飽きさせない。ザック・エフロンがこんな見事な役者になるとは初期の頃の演技観てたら全く予想もできなかった。作品の中では終始笑顔を見せているのだが、それがかなり怖く感じるシーンも多々あり。脇も上手く、特に最後の裁判長演じたジョン・マルコヴィッチは単調になりそうな裁判風景をきちんとコントロールしていて、さすが芸達者を感じさせてくれる。あと、リズの新しい恋人があまりに意外な人物が演じているのでびっくりした(スタッフロールで名前見かけて「どこにいた?」と考えていたのだが、一緒に映画観た同行者が教えてくれた)。
あと、本作で大変感心したのがもう一点。70年代の雰囲気というのも実によく出ているという点。ヒッピー文化の中での自由奔放さ、その弊害として悪意持つ人に対する防御の無さなども画面を通して見られる。テッド・バンディの犯罪成功の高さは70年代という時代にも理由があったことがはっきり伝わる。しかもそれを密室中心の映画の中でそれをはっきり分からせたのだから、見事な描写であると言えよう。 |
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8話 |
地震によってエーゲ海の海底から古代遺跡が発見された。失われたアトランティスの古代都市の可能性があり、早速探検家達が集まってきた。アトランティスで作られたと言う人類最初のコンピュータ、ソーラキセラを探すためサンダーバード4号で向かうが、そこには真っ先にたどり着いた探検家のラメアー夫妻が遭難していた。
今回はブレインズが活躍する話。アトランティスで作られたソーラキセラを見るためにサンダーバード4号に乗り込むと言う話になってる。船酔いに弱くても、好奇心の方が
今回も海底のためゴードンが中心になる。オリジナル版ではほとんど活躍の場が無かったことを考えると、随分変わったもんだ。勿論6話で真っ二つにされたサンダーバード4号は元通りになってる。
ゴードンの危機に颯爽と駆けつけるペネロープ(とパーカー)の姿も良い。4号を輸送して上空待機してるバージルは全然目立ててない。
ちなみにラメアー夫妻は1stにも登場しており、インターナショナル・レスキューに迷惑かけるのも同じ。それでも憎めないのは、性格が子どもみたいで悪意が全くないからだろう。
<アトランティスはギリシア文字が使われている。この文字の年代が合っているかどうかは不明。なんせ古代ギリシアの時代だからね。> |
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