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29 |
映画 |
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023) |
ブルックリンに住む配管工兄弟のマリオ(プラット)とルイージ(デイ)は、配管事故のニュースを見て名を売るチャンスだと勝手に地下に潜るが、水に流されて気がついたら全く別な世界に放り込まれていた。ルイージと離れてしまったマリオはキノコばかりのこの世界で出会った住民のキノピオ(キー)の案内でこの国の王女様ピーチ姫(テイラー=ジョイ)に会うことが出来た。彼女によれば、今この国はクッパ(ブラック)という亀の怪物が治める国の侵攻を受け、危機にある事、そして弟のルイージはおそらくクッパに捕らえられていることなどを告げられ、クッパと戦う協力をして欲しいと頼まれるのだった。ルイージを救うためにピーチ姫に協力することを決めたマリオだが…
1985年に発売され、世界で最も売れたゲームとしてギネスブックにも載っている他、オールタイムベストではほぼ確実にトップを取る化け物のようなゲームソフトである「スーパーマリオブラザーズ」。当時ファミコンを持っている人はほぼ確実に持っていたため、その世代の人には確実に思い出すし、続編やシリーズは今も展開中で、その度ごとに大ヒットするので、どの年代の人でもマリオの顔を知らない人はいないとも言える。任天堂のゲーム機を持ってる人だったら、ほぼ100%プレイしたことがあるシリーズである。
私に限って言っても、発売当時に友人の家に入り浸ってプレイしていたし、今でもswitchのアーカイブで時折遊んだりもしてるので、今でもお世話になってるゲームではある(新作は全くプレイしていないが)。
ただ、この作品、これまでなかなか映画化には至らなかった。なんか消防の教育用ビデオでマリオが出たアニメを観た記憶はあるが、一般用の作品としては実写で一回あったきりだろう。『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』(1993)というこの作品は、いわば映画における汚点の一つとまで言われるほどの出来で、大概のゲーム原作映画は『スーパーマリオ』よりはまし。という基準点を付けられるほど。ただ、これについて書くのは本稿の本意ではないので、本作のみについて書かせていただこう。
まず本作は実に見事な平均的な作品であると言うことは言える。基本的に観ている人が誰も傷つかないし、文句も言えない。これほど文句の言いづらい作品を作れたというその事実だけで本作は最高の作品と言っても良いくらいだ。
ゲーム原作の映画は漫画のアニメ化以上に難しい。漫画ほど明確なストーリーが無い上にプレイヤーが自分自身として操作する以上、自己同化が激しいため、思い入れが大変強いものになるから。同じゲームでも一人一人が違う印象を抱く。だからこそ主人公の個性を作るのは大変難しくなる。その中で最も無難な性格を選べたことは、それ自体がトピックとなる。これが出来たのは、何度も何度も大人数で推敲を重ねたためだろう。個性がないと言うのは全く文句に当たらない。平均的な個性を作り出せただけで成功なのだから。
それはマリオだけでなく、他のキャラにも言える。兄の陰に隠れがちで小心者の弟ルイージ。一見おしとやかに見えるが実は芯が強くお転婆なピーチ姫。極悪キャラに見えながら詰めが甘くて憎めないクッパというこの構図は長年のゲームの中で培われた平均的な性格で、これらを矛盾させることなくまとめてくれている。
その意味では物語も実に単純明快だが、盛り上げるところはしっかり盛り上げ、努力と友情と家族愛で乗り切る平均的な物語は本作にぴったり。単純だからこそ演出に力を入れて細かいところまで目が配られた話になってるし、精神的に盛り上がるのも良し。ピーチ姫を主人公側のアタッカーにし、ルイージを捕らわれ役にしたのも、キャラの性格を考えたらぴったり(私は初期のマリオしかやってないので、ピーチ姫は囚われの姫という印象があったが、今はむしろお転婆キャラで定着してるようだし)。個人的に言えば、必要以上のダレ場が無かったことと、精神的にきついシーンをいれなかったのが良い具合だったと思う。物語を深める要素はなくていいし、僅かでも落ち込みたくないという心情をしっかり受け止めてくれているのも良し。
全般的に平均点。しかしそれ故評価されるべき作品だ。
私は本作を字幕で観たが、これは吹き替えで観るのに適した作品ではある。画面の端々まで目を配って観たかった作品だな。 |
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2話 |
連邦の未踏区域であるモルガナ区域に向けて航行中のエンタープライズ号の前に正体不明の宇宙の穴を発見する。調査したところ、その穴はエンタープライズ号をすっぽり飲み込んでしまう。どうしても逃れられない中、艦内のクルーの精神に変調を来していく。
これも未知の生命体とのファースト・コンタクトを描いた話。高度に発達した好奇心だけの思念生物で、人類に興味を持って、エンタープライズ号のクルーを実験生物のように扱った。その解決のためにピカードは艦を爆破すると宣言して脅迫したことで解放された。ピカードの決意というか、覚悟が描かれる。命を的に駆け引きする人類に脅威を覚えていたようだ。
今回はウォーフが良い役をやっていた。オープニングで突然の危機的状況が展開する。ホログラムデッキでいつもの訓練をしてるだけだったようだが、見えない敵と殺し合いをしてるというのが凄い。訓練を見ていたライカーもドン引きしていた。それが伏線になってなかったのがちょっと物足りないが。
今回の異星人についてはクリンゴン人の伝承にあった生物で、ウォーフの助言が役に立っていた。ウォーフは単に暴力的なキャラではなく、哲学的に戦いを考察するキャラである事を強調していた。
今回もポラスキーがずけずけとした物言いをしているが、特に今回はデータをもの扱いしていたため、さすがにむっとした嫌な顔をしていた。
宇宙の穴では不思議なことばかりが起こるが、そこではロミュラン戦艦が突然現れたりと、割と条理に従ったものになっていた。
<それにしても偶然未知の生物と接触する確率が高すぎるな。
USSヤマトに向かっての通信でデータが「宇宙戦艦ヤマトへ」と通信してる。明らかに狙った台詞だろう。しかも声が新シリーズでの真田役だった大塚芳忠だから、感慨深い。> |
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27 |
読書 |
はじめの一歩132
S・ミドル級チャンピオンのキースと鷹村の対戦は、実力的には伯仲しているものの、キースの幸運によって鷹村のパンチは空を切る。徐々に追い詰められる鷹村が取った策とは。
勝負の行方が決まっているものを、いかにドラマチックに描くかに苦労しているのが分かる。相手がラッキーすぎる場合にどう対処するかという話。描写は丁寧なものの、内容はこんなものか。 |
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41話 |
大智によるパラサイトゲームは進み、人間に戻れないステージ2となってしまったジャマトも増加していた。それを救う手立てを見つけるまで攻撃が出来ないと逃げることしか出来ない英寿たち。一方沙羅を殺され絶望の淵に沈む景和の前に現れたケケラは、更なる力を約束する。
敵はポーンジャマト。
主人公の一人景和が悪落ちする話。細菌の仮面ライダーでは必ずやることなので、実は最初から景和がどこかで闇落ちするのは予想していた。
ケケラはほとんどダークメフィストみたいなことやってる…というか、絶対意識してるだろ。そして堕ちた中でタイクーンは最強のフォームを手に入れる。
一方、沙羅を殺してしまった罪悪感を胸に、より多くを救うためにジャマトを倒し続ける道長。しかし倒せば倒すほど虚しさが増していき、そんな道長をせせら笑うベロバという構図。いつまで経っても変わらない構図だな。
最後は景和の変身したタイクーンブジンソードとバッファがぶつかっている。
尚、ジャマトを倒すのに躊躇しているため、今回は英寿のギーツが何にもできていない。何でも出来る英寿が全くの無力というのは初めてのことだ。
<前に仮面ライダーを殺した時はなんの罪悪感もなかった道長だが、一般人を殺すと罪悪感に苛まれている。仮面ライダーは人間でないと認識してるんだろうか?> |
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25 |
映画 |
心に残る青春映画 |
第1位 |
ミーン・ガールズ |
第2位 |
クルーレス |
第3位 |
ブレックファスト・クラブ |
第4位 |
ヘザース/ベロニカの熱い日 |
第5位 |
天才マックスの世界 |
第6位 |
バッド・チューニング |
第7位 |
フェリスはある朝突然に |
第8位 |
恋のからさわぎ |
第9位 |
クルーエル・インテンションズ |
第10位 |
チアーズ! |
第11位 |
スーパーバッド 童貞ウォーズ |
第12位 |
セイ・エニシング |
第13位 |
グリース |
第14位 |
エンパイア レコード |
第15位 |
JUNO |
第16位 |
グーニーズ |
第17位 |
シーズ・オール・ザット |
第18位 |
Wet Hot American Summer(2001) |
第19位 |
初体験/リッジモント・ハイ |
第20位 |
BRICK ブリック |
第21位 |
ダーティ・ダンシング |
第22位 |
ウエストサイド物語 |
第23位 |
すてきな片想い |
第24位 |
小悪魔はなぜモテる?! |
第25位 |
ロミオ&ジュリエット |
第26位 |
ゴーストワールド |
第27位 |
ロストボーイ |
第28位 |
ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ! |
第29位 |
ラスト・ショー |
第30位 |
ときめきサイエンス |
第31位 |
プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角 |
第32位 |
わたしが美しくなった100の秘密 |
第33位 |
大人は判ってくれない |
第34位 |
待ちきれなくて… |
第35位 |
ヘアスプレー(1988) |
第36位 |
いまを生きる |
第37位 |
キャリー(1976) |
第38位 |
カラー・オブ・ハート |
第39位 |
セイブ・ザ・ラストダンス |
第40位 |
アメリカン・パイ |
第41位 |
スタンド・バイ・ミー |
第42位 |
ビルとテッドの大冒険 |
第43位 |
ナポレオン・ダイナマイト |
第44位 |
さらば青春の光 |
第45位 |
ヴァージン・スーサイズ |
第46位 |
セイブド! |
第47位 |
アメリカン・ピーチパイ |
第48位 |
今夜はトーク・ハード |
第49位 |
ロミーとミッシェルの場合 |
第50位 |
魔女は16才 |
第51位 |
グレゴリーズ・ガール |
第52位 |
サブマリン |
第53位 |
ランブル・フィッシュ |
第54位 |
バック・トゥ・ザ・フューチャー |
第55位 |
リリア 4-ever |
第56位 |
プリティ・プリンセス |
第57位 |
フィッシュ・タンク |
第58位 |
サーティーン あの頃欲しかった愛のこと |
第59位 |
トワイライト |
第60位 |
ザ・クラフト |
第61位 |
KIDS/キッズ |
第62位 |
フォーチュン・クッキー |
第63位 |
アウトサイダー |
第64位 |
ドニー・ダーコ |
第65位 |
ショー・ミー・ラヴ |
第66位 |
アメリカン・グラフィティ |
第67位 |
ウォーク・トゥ・リメンバー |
第68位 |
恋する人魚たち |
第69位 |
やぶれかぶれ一発勝負!! |
第70位 |
Rocket Science(2007) |
第71位 |
若草の頃 |
第72位 |
あの頃ペニー・レインと |
第73位 |
リバース・エッジ |
第74位 |
キャント・バイ・ミー・ラブ |
第75位 |
マイ・プライベート・アイダホ |
第76位 |
バトル・ロワイヤル |
第77位 |
恋しくて |
第78位 |
アタック・ザ・ブロック |
第79位 |
クライ・ベイビー |
第80位 |
ウォールフラワー |
第81位 |
ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー |
第82位 |
Beautiful Thing(1996) |
第83位 |
サマースクール |
第84位 |
Mystery Team(2009) |
第85位 |
ヴァレー・ガール |
第86位 |
アニマル・ハウス |
第87位 |
ウェルカム・ドールハウス |
第88位 |
プリンセス・ブライド・ストーリー |
第89位 |
レベルポイント |
第90位 |
アメリカン・ビューティー |
第91位 |
ぼくのエリ 200歳の少女 |
第92位 |
ラスト・サマー |
第93位 |
バーシティ・ブルース |
第94位 |
少女ムシェット |
第95位 |
彼女はハイスクール・ボーイ |
第96位 |
理由なき反抗 |
第97位 |
卒業白書 |
第98位 |
モテる男のコロし方 |
第99位 |
スコット・ピルグリム |
第100位 |
25年目のキス |
The 100 best teen movies of all time |
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10話 |
人類に対して宣戦布告した信彦を止めるために光太郎は一時的にパワーアップした自らの肉体を武器に五流護六本部へ乗り込む。創世王を巡って二人の後継者の戦いが始まる。
最終回。ブラックサンとシャドームーンの決着が描かれ、戦いの果てに二つのキングストーンは光太郎が手にすることになった。
ただし資格のあるものがキングストーンを二つ持つと言うことは、光太郎がそのまま創世王に変わっていくということだった。
そしてあらかじめ光太郎のアイコンタクトを理解していた葵は創世王を滅ぼすために活躍する。創世王は基本的に不死身で、それを殺すために必要なサタンサーベルを手にし、光太郎の元へと向かっていく。その際葵も変身ポーズを使って変身していた。
一方、前回国連で葵が明かしたように、日本政府が改人を作り出してきたということが明るみに出たことで堂波総理は窮地へと追い込まれる。そこで与党の重鎮は堂波を怪人に差し出して殺させてけじめをつけさせた。
そして新しくなった世界は、やはり怪人が蔑まれたままだが、葵を中心に少しずつ時代は変わっていくだろう事を予見させて物語は閉じられる。
オープニングが完全に「仮面ライダーBLACK」の構図のままだった。それで燃えるかどうかはともかくリスペクトは感じられる。「こうやったら受けますよ」というスタッフのサービスかもしれんが。
<根本的な問題としてサタンサーベルとはなんであるのかがあまりに急に説明されすぎ。もうちょっと伏線を張っていて欲しかったもんだ。> |
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23 |
読書 |
アザトース
魔道士の“わたし”が挑戦した異世界の扉を開く儀式の結果、ついに深淵にたどり着くことが出来た。しかしそこにいたのは、思いもしないものだった。
小説と言うよりはこれから描く作品の冒頭部分みたいな記述だった。実際その通りなのだろうが、後にダーレスによってまとめられたアザトースという名前は元ラヴクラフト自身によって創造されたことが分かった。 |
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16話 |
先代王カーラスが暗殺され、10歳でゴッカン国王兼チキュウ最高裁判長となったリタが、裁判長就任15周年を迎えようとしたその日。最初に裁いた王暗殺裁判で、犯人とされたカーラス王の夫のシロンを終身刑とした。そしてリタは今日、その日何が起こったのか真実にたどり着く。
敵はヲゲラジーム。オケラのBNAを持つ怪ジーム。穴掘りを得意とする。ゴッカンで15年前の事件の犯人とされたシロンを殺すために現れた。巨大化したがタランチュラナイトに倒された。
前回イシャバーナで15年前に起こった神の怒りの真実が語られたが、今回はほぼ同じ時に起こったゴッカンの前王暗殺について描かれる。暗殺されたという前王カーラスは実は死んでおらず、イシャバーナで起こった神の怒りの犯人を封印するために姿を消したのだと分かった。今もどこかで生きているらしい。つまり15年前に起こった事件はチキュウの各国に大きな影響を与えているという事になる。
ゴッカン王は前王の指定によって全国民の中から選ばれる。リタは10歳で選ばれたが、それは先代王のカーラスが、大切なところでは絶対に間違えないという確信を持っていたからだったという。そして15年前にリタが王殺しで終身刑に処したカーラスの夫シロンが黙っていたのは、カーラスだが、実はが犯人ではなく、本人もそれを知っていながら刑に服している。
前回ラクレスとデズナラク8世との間で語られた和平交渉の内容は謎だが、普通にバグナラクはチキュウに侵攻していて、今回はゴッカンとンコソパの両面攻撃だった。交渉の中身はなんだったと問い詰めるヤンマに対して笑うだけのラクレス。
カーラス役は「仮面天使ロゼッタ」神あすか役の吉井怜。もう30年以上も前の作品だったか。
<ツッコミではないが、ついに今回、ヲゲラジームという頭文字に「ヲ」を使うキャラが登場した。これまでの特撮の歴史上おそらく初。> |
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21 |
映画 |
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023) |
アベンジャーズとしての戦いが終わった後、かつてコレクターの保有していた巨大宇宙船ノーウェアを本拠地とし、そこで傭兵の仕事を始めたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々。しかし仕事がない時には、ガモーラを失った悲しみに囚われてしまって飲んだくれてしまうピーター(プラット)。そんなピーターを見守っている仲間達。だがある日、突如宇宙の彼方からやってきたアダム・ウォーロック(ポールター)がノーウェアを襲撃し、その際ロケットが重傷を負ってしまう。ロケットの命を救うためには一度彼の生体データを照合しなければならないことが分かり、ピーターらはかつてロケットが生まれたオルゴコープ社に向かう。ところがロケットの襲撃を依頼した張本人こそ、オルゴコープ社社長のハイ・エボリューショナリー(イウジ)だった。当然罠を張って待ち受けているのだが、ロケットを救うために敢えてオルゴコープ社に侵入を試みるガーディアンズ・オブ・ギャラクシーたち。
MCUシリーズの中でも唯一宇宙を舞台にしたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーも本作で三本目。他のシリーズとは異なり、この三部作は全てジェームズ・ガンが監督しているのが特徴なので、一貫性のあるストーリーとなってる。
この三作に登場するキャラはそれぞれみんなちゃんと見所があって、バランス良く描写されるのが特徴だが、その中でもやはり主人公であるピーターが間違いなく中心となっている。
ピーターは宇宙人の盗賊集団ラベジャーズに育てられた地球人で、他のキャラと較べて何の個性も持たないが、天性のリーダーシップと度胸そして仲間思いからガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダーとして活躍する。そして二作目の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』で、何故ラベジャーズに拉致されたのか、そして自分の正体について知らされることになるのだが、それは実はピーターは神とも言われる惑星生命体の息子であり、半分神であるという事実だった。
その後『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』において仲間の一人で恋人のガモーラを失って、精神的に参ってしまったところから本作が始まる。先に『ソー:ラブ&サンダー』(2022)に登場した時は傭兵としてきっちり仕事していたが、仕事がなくなると途端に無気力になってしまう。勿論これは最愛のガモーラの喪失感からだが、それだけでなく、ピーターは自らのアイデンティティーに悩んでいたことも大きい。惑星エゴの息子として神の一体としての自分が果たして人間として生きていけるのか、あるいはどう生きるべきかを考えているうちに頭の中がゴチャゴチャしてしまって、何かしてないと落ち着かないという状態になっていたのだろう。任務がある時は良いが、無い時は正気を失うまで酒を飲むしかないという状態だった。半神の宿命からは逃れられないが、その宿命からはなるだけ逃げていたいというのが本音だったと思われる。そんなピーターが自分自身を見つける話が本作のメインストーリーとなる。
ピーターは仲間のために働くだけでなく、みんなが守る宇宙の生き物たちを全部守り切り、更にラベジャーズに属するもう一人のガモーラを思い切ることが出来た。これによって新しい一歩を踏み出すことになる。まさしく本作はピーターの成長物語なのだ。彼はまず人間として生きる事を選択して地球に帰ったが、おそらくはその後でもう一つ冒険を行い、再び宇宙へと戻っていくことだろう。
その意味では一作目から三作目まで通してピーターの成長が描かれたわけだが、それだけでは終わらない。
本作のメインストーリーはむしろロケットにあった。アライグマの赤ちゃんが無理矢理知能を付けられてなってしまったことで、彼も又ずっとアイデンティティーに悩んでいた。これまではラクーン(アライグマ)と呼ばれる度にキレていたが、自らの出生を受け入れたことで、ロケット・ラクーンという名前を自らに付けるに至る。これによってロケットはこれまでの皮肉屋から一歩足を踏み出して新生ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダーとなった。彼もまた自らを受け入れ成長した物語となってる。
更にそれだけでなく、ドラックス、グルート、ネビュラ、マンティスのガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々それぞれに自分を受け入れる成長が描かれており、一人一人にちゃんと見せ場がある。二時間半という長い時間が必要だったのは、一人一人の描写をここまで深めたら当然のことだ。更に言うなら、今回初登場となったアダムも主人公クラスの見せ場をちゃんと作ってるし、なんだかんだでやっぱり出てきたロナンの存在感も含め、色々と遊びの要素も作ってるし、盛りだくさんの内容だったと言えよう。
意外性のある物語では無いものの、堅実にキャラクターを大切にした物語として質の高い物語に仕上げられた好作と言ったところだろう。 |
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1話 |
ラチェリス恒星系で発生した伝染病の治療のため細菌を受け取りにオデット9号星へと針路を向けたエンタープライズ号の中に正体不明の光が入り込んだ。その光は就寝中のディアナの中に入り、そこで胎児の形を取った。得体の知れぬ生物だが、ディアナは出産を決め、あっという間に子どもが生まれる。だがエンタープライズ号のコンテナに収納されていた危険な細菌が急激に繁殖していた。
第2期開始。いくつか変化がある。ライカーが髭面になったり、ウェスリーが士官として少尉待遇で航行に携わるようになっており、クラッシャーの姓で呼ばれている。母親のベバリーは既に艦を離れており、今回の航行でベバリーの元へと向かい、エンタープライズ号を離れるはずになっていたが、本人の強い希望で任務続行となった。
ベバリーの代わりに新しい医師プラスキーが着任しているが、何事にも動じないような堂々とした女性だった。ずけずけとした物言いだが、とても安心感がある。
光が女性の中に入って受胎と出産と言うことで、キリストの暗喩だろう。ディアナの出産に驚いて混乱するライカーが面白い。出産時に立ち会ったのはデータで、生命の誕生を興味深く見守っていた。一緒にいてほしくないな。
受胎から出産に掛かった時間は丸一日で済み、丸一日で四歳児くらいにまで育ち、最終的には八歳児くらいにまで成長していた。実は彼は光の生命体で、人間に興味があったので、人間を知るために生まれたとのこと。存在そのものが強いパワーがあるため、エンタープライズ号に搭載された致死性の細菌が異常繁殖してしまった。
ラウンジにいてピカードを案内する女性はウーピー・ゴールドバーグだった。ブレイク前にここにいたんだ。ラウンジで飲食を提供してるが、船のお母さんみたいな存在で、ディアナよりもカウンセラーっぽかった。
<明らかにおかしな子を産もうとしているディアナに対し、ピカードは全く動じることなかった。もっと警戒しようよ。
子どもが生まれるシーンでへその緒までついていた。リアルすぎるが、本当に出産を撮影したのか?> |
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ハリウッド映画の終焉(2023) |
<A> |
<楽> |
宇野 維正 |
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20 |
読書 |
パタリロ!34
思いつきでテレパシーを受信できる機械を発明したパタリロが、早速その機械を頭に付けたところ、何者かに呼びかけられ、いきなり見知らぬ場所へと飛ばされてしまった。戸惑うパタリロを前に、超能力を使える少年だけがここに来られると説明を受ける。
超能力少年を相手取った中編が一編と、いつもどおりのマリネラの日常を描く一編、ロンドンでヒューイットの手伝いをさせられる短編一編からなる作品。中編の方は、明らかにセオドア・スタージョンの「人間以上」だろう。ただ、ここまでに何人もの超能力者が出ているのに、超能力が使えるのは少年だけって設定は矛盾が生じてる。 |
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40話 |
人間に寄生するジャマトが増殖していた。景和は人々を救うため、道長はこの世界からジャマトを消して仮面ライダーの無い世界にするために新しいデザイアグランプリに参戦することを宣言する。一方ゲームマスターのジッドとサマスはケケラとベロバに接近し、打倒ギーツを持ちかけていた。
敵はマーレラジャマト。大智がジャマトの種を食ったことでジャマト化した姿で、三葉虫型のジャマト。
続々と新しいデザイアグランプリのエントリーが始まった。景和と道長の二人は決定したが、運営はギーツの対抗馬として景和にターゲットを定め、景和を追い詰めようとする。
大智を使ってジャマトを量産させ、人々をジャマト化させるのだが、沙羅までジャマトにしてしまい、そのジャマトを道長のバッファに倒させることで景和の怒りを誘う。
デザイアグランプリの記憶を持つ沙羅は生身でジャマトと戦うが、それを利用されてジャマトにされてしまった。
<景和は人を助けるために戦うと言ってるが、どんどん声が暗いトーンを帯びるようになってる。言ってることとやってることに相違がある。
キレちらかす景和の姿を見て、「これで本当の仮面ライダーになれる」と興奮気味のケケラ。前にも同じ事をやってたねこの人。> |
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17 |
映画 |
バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021) |
かつて製薬会社・アンブレラの本拠地で栄えていたが、アンブレラの撤退に伴って衰退してしまった街ラクーンシティ。その廃墟に不審なものがある事が分かり、政府より派遣した特殊部隊スターズ。その一員であるクリス・レッドフォード(アメル)とジル・バレンタイン(ジョン=カーメン)は、町外れの大きな家に足を踏み入れるが、そこに現れたのは、この世ならぬ化け物の群れだった。その頃、アンブレラから脱出した人間から、この街の真実の一端を聞いたクリスの妹クレア(スコデラーリオ)は、その事実を兄に伝えるべくラクーンシティへと向かっていた。
20世紀末。かつて日本ではゲームハード戦争と言われていた時代があった。それまでトップランナーだった任天堂に対し、セガがCDロムを使ってのゲームであるセガサターンを投入した。それだけでなく、それまでゲームのノウハウを持ってなかったソニーがプレイステーションを投入し、三つ巴の争いが始まったのだが、その中で抜きん出たのが意外なことにソニーのプレイステーションだった。
それにはいくつもの理由があるのだが、ゲーム後発だったため、ゲームに対するノウハウが少なく、それを逆手にとって既存のゲームに捕らわれないゲームをいくつも作った事が勝因の一つだと言われている。実際に映画を体験できるような映像体験を作り出すというコンセプトに、丁度発達したハード面が合致したからだ。
そこでその映像体験を一気に押し上げたゲームがあった。それが「バイオハザード」である。それまでにもホラーゲームはあったものの、これだけのリアリティと臨場感を与えてくれる作品は世界で初めてだった。「バイオハザード」はゲームという概念を一気に変えるだけの力を持ったソフトだったと言っても良い。
これは実感で、根っからのセガファンでスーパーファミコンすら買わなかった私がプレイステーションは買ってしまうほどだったから(言うまでもないがセガサターンの方を先に買ってた)。オープニング直後の緊張感とホラー演出は最高の映像体験だったと今でも思ってるし、この作品がはじめとして現代のアクションホラーゲームがあると考えれば、ゲームの歴史的にも重要な作品である。
そんな「バイオハザード」が映画になるというので、喜んで観に行ったのが『バイオハザード』(2001)だった。ゲームに登場する人物も出てくるが、主人公はゲームとは異なる人物で、更に独自にストーリーが展開してそれ自体でシリーズ化していった。それ以外にも日本でゲームをベースにした続編シリーズもあって、二つの映画シリーズがこれまで作られている。
そして2021年となり、今度は全く新しい作品として本作が投入された。
本作の特徴としては、今度はオリジナルではなくゲームのシナリオをベースにしていることで、具体的にはゲームの一作目と二作目をくっつけて、ゲームそのものを再現したものとなっている。そのため、実際にゲームをやって人には懐かしい雰囲気を味わえる作品になっていて、それだけでも結構嬉しくなる。特に最初の洋館の内部はゲーム一作目そのもので、警察署はゲーム二作目のものと同じ空間になっていて、これを観れるだけでも本作を観る価値はある。少なくともその描写は完璧なので、そこは感心出来る。
ゲームの方は1作目も2作目もやり始めたら10時間くらいはあっという間に過ぎてしまうので、それを二つ合わせて一本の映画にした時点で、全部描写するのは不可能。そのため、人間関係とかはドライにして、すっきりした物語にしていた。
そのお陰で描写除けば普通のアクションホラー映画っぽくなった。かなり単純なので、三分割くらいにしたら結構面白くなったかも知れない。出来ればこの作品もシリーズ化してほしいものだ。 |
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ディズニー・マニア! クイズで解き明かすディズニー映画の秘密(2023) |
<A> |
<楽> |
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16 |
読書 |
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン6 ワン・サマー・デイ
第3回SJ(スクワッド・ジャム)からヒトツ鬼が経過した。北海道に帰省中の蓮に対するメールで、GGO運営からテストプレイヤーに選ばれたと連絡が入る。あまり気乗りはしないが宿敵SHINCとの対決が出来るかも知れないと参加を決めた。今回のミッションはNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)が守る城の拠点攻略で、ミッションに集まったのは前回SJの決勝に残ったチームばかりだが、理不尽に強いNPCに攻略の糸口さえ見つからなかった。
初めてSJから離れた話となったが、兵士のリハビリのためにフルダイブシミュレーションを使うというのはありえることで、これはこの後の展開に関わってくるっぽい。 |
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15話 |
ジェラミーと会いたいというラクレスの言葉を受け、ジェラミーにお願いするカグラギ。その際カグラギは自分の妹スズメが人質同然にシュゴッダムにいると言ったことで、興味を持ったジェラミーはラクレスと会うことにする。
敵はバエジーム。蠅のBNAを持つ怪ジームで、高速飛行をして次々に人を襲う。慇懃無礼なものの言い方をするが、人に対しては容赦ない。
これまで謎の存在であったカグラギの秘密の一端が明かされる。実はカグラギには妹がおり、ラクレスが婚約者としてシュゴッダムにほとんど拉致している。それでカグラギはラクレスの言うことを聞かざるを得なくなったということ。
…と思ったのだが、そこには更に裏があるらしくスズメはラクレスにすっかり惚れ込んでしまってシュゴッダムに留まると主張して一筋縄には行かなかった。カグラギはトウフ国をシュゴッダムに差し出すとまで言っていた。しかしこれさえも嘘だという描写も…裏の裏の裏という複雑さ。
そんな中、ラクレスは突然バグナラクと人類は手を結ぶべきだと言いだし、一人でデズナラク8世との交渉に出かけている。
今回もギラは狂言回しで個性出せず。勝手にスズメを助け出そうとシュゴッダムの王城に潜り込むがスズメに拒絶されるだけの役回り。
ゴッドタランチュラが人型のタランチュラナイトに変形した。単独の大きさで巨大化した怪ジームと同じくらい。 |
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13 |
映画 |
AIR エア(2023) |
1984年。業績不振のナイキのバスケットボール部門を立て直すようスカウとされたソニー・ヴァッカロ(デイモン)は、起死回生の策に出る。それは才能ある高校バスケットプレイヤーのマイケル・ジョーダンに専用シューズを履いてもらい、それを売りにしようと言うのだ。これまでどの会社もやったことのない、のるかそるかの決断を下したCEOのフィル・ナイト(アフレック)から許可をもらい、マイケルの母デロリスと交渉を始めることになるが…
事実を再現する映画ジャンルは廃れることなく、それこそ映画の誕生から今まで数多くの実録ストーリー映画は作られ続けている。ただ基本的に創作なのだから、当然作り手の思いが込められることになる。その思いを受け止めるのが面白い。それは例えばデイモンが前に演じた『フォードvsフェラーリ』(2019)では、通常であれば悪人側にあるはずのフォード側に重点を置いて作ったが、それでもちゃんと美談のように作られている。企業倫理に従うなら、善悪とは売れた側にあるので、卑怯な手を使ったり、業界そのものの危機を招く行為をしながら一企業の儲けを上げるとか、どう見ても全体的にはマイナス行為をしてもそれを成功として描く事が出来るから。
さて本作はどうだろうか。一見これは美談のように見える。低迷したナイキが起死回生の手段を講じたことで業界トップに躍り出るという、ある種の奇跡の実話だから。しかし業界の慣例を破ったことにより、ヒーローとなるプレイヤーに莫大な金を掛けることになり、更にレアシューズの高騰によって経済にも多大な影響を与えていくことになった。一社が極端な儲けを出す構造が誕生したことで、たかが靴の一つで経済的政治的に大きなマイナスの影響を与えてしまったという事実も併せ持つ。
そのため見方によってはソニーとフィルがやってることは悪にもなる。その事を充分分かった上で、これを美談として作り上げた脚本は面白い(それが自覚的なのは、ちゃんと劇中その事を語ってることから分かる)。
スポーツを題材にしているくせにアクションシーンはほとんどないため、ストーリーは大部分会話と人間の存在感に負うところが多いのも特徴。ドラマチックな演出も多々あるが、その大部分は会話によるものである。会話のキャッチボールと緊張感の演出が良く、ぐいぐい見させてくれる。
配役も良し。特にデイモンがこれまで演じてこなかった中年太りと小市民的な欲望を出しているところ、微妙なリアリティがあった。全般的に細かいところまで目が行き届いていて、ちょい役もちゃんとキャラクターとして立たせているので、一々感心出来る配役だった。監督自身がナイキの社長も演じてるが、これは本当に出てるだけで充分。こう言っちゃなんだが、微妙な演技が必要な役は無理だと自分でも分かっているのか、決断だけする役を演じたのは見事な正解。
あと、これは極めて個人的なことだが、私は一度だけアメリカに行ったことがあって、その時オレゴン州のポートランドに滞在していた。画面に出てきた山(Mt.Hood)を観た瞬間、まさにこの作品の舞台がオレゴン州というのがぱっと分かったのがなんか嬉しかった。あの山の麓のレストランで食べたんだよ。思い出深い。 |
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39話 |
グランドエンドが発動されて滅ぶはずだった世界を新たな創世の力を用いて救った英寿は、自分のためにデザイアグランプリを開くと宣言し、ジャマトと戦い始める。そして仮面ライダーだった記憶を取り戻したデザイアグランプリ参加者達が英寿の元に戻ってくる。
敵はポーンジャマト。大智が育てた小さなジャマトが人に寄生して等身大のジャマトとなる。
前回終了したデザイアグランプリの優勝者である英寿はこの世界を存続させた上で新たにデザイアグランプリを開くと宣言する。英寿自身がもう一つ叶えたい夢があるらしいが、それについては今のところ不明だが、英寿本人に言わせれば「誰でも幸せになる世界」を作ると言っており、ウィンに運営を探らせている。
そして英寿主催でデザイアグランプリが始まるが、今度は一般市民が突然ジャマトに変化し人間を襲うというもの。ギーツはそれを狩り始めるが、これまでのジャマトとは何か違う。
戦っても自分の欲望が叶うわけではないが、目の前で人が襲われるのを見過ごすわけにはいかないと、記憶を取り戻した景和は戦いを選択する。何故かこの世界に残っているベロバにそそのかされて道長も参戦。他にもケケラやサマスがいるし、結構な数の運営とオーディエンスが残っているらしいことが分かった。
一方新しいジャマトを育てる存在として大智も登場している。小さなジャマトを育てて、それを人に寄生させてポーンジャマトに変えている。どうやらアルキメデルの後継者となったようだ。
<就職活動してる景和は職歴に「仮面ライダー」と書いている。あれって職だったのか?一応職歴としてそれを書ける人って、「仮面ライダー剣」の剣崎と橘くらい?
この作品食べるシーンが多いが、今回英寿はツムリに手伝ってもらってわんこそばを食べてる。良いんだけど、なんか見ようによっては女性差別に取られかねない気もする。
生身でポーンジャマトと戦う祢音はジャマトの股間にパンチ入れてる。確かにこれは効果的な攻撃手段ではあるが…
ジャマトに襲われ、仮面ライダーに救われて普通にお礼を言う人たち。随分馴れたもんだな。> |
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12 |
映画 |
オリジナルより優れたエンディング |
ブレードランナー |
逃亡シーンがデッカードの部屋から出るところで終わる。 |
ディセント |
サラが脱出したのは夢だったと気づいてしまう。 |
アイ・アム・レジェンド |
ロバートは理性を持つダークシーカーと対話し、自分自身が彼らにとって殺し屋である事を知らされる |
危険な情事 |
アレックスはダンに罪をかぶせて自殺する |
リトルショップ・オブ・ホラーズ |
シーモアは自らをオードリーIIに捧げ、オードリーIIは世界を征服する |
バタフライ・エフェクト |
エヴァンは最終的に母親の子宮に戻ってへその緒を使って自殺する |
ハンニバル |
レクターは腕を切り落とさずに悠々と逃げおおせる。 |
未来世紀ブラジル |
拘束されたサムは幸福な夢を見続ける |
28日後… |
ジムは死に、女性二人がこれからの運命に立ち向かう様子を描写する |
キャプテン・スーパーマーケット |
アッシュは元の時代に帰り、S−マートの店員に復帰する |
ランボー |
最後はトラウトマンとランボーが決闘する |
ドッジボール |
試合がどちらが勝ったか分からないままエンディングを迎える |
パラノーマル・アクティビティ |
ケイティが最後に自殺する |
スコット・ピルグリム |
ラモーナが元彼をまだ好きだと知ったスコットは彼女を解放してナイフと恋人となる |
エスター |
元々ははっきりエスターは死んでいるはずだった |
キャリー(2013) |
墓参りの替わりにスーの出産シーンを付け加える |
ザ・フライ |
ヴェロニカがハイブリッドの子どもを産むシーン |
ダイ・ハード3 |
マクレーンがヘリコプターを撃ち落とさなかった |
ターミネーター |
ラストにサイバーダインの社員が残骸をあさってるシーンがあった |
プリティ・ウーマン |
元はエドワードが金を渡して去るシーンだった |
RONIN |
ディアドルは姿を現さないはずだった |
スモーキング・ハイ |
二人は最後の最後まで生き続け、最後に倒れる |
ライオン・キング |
スカーが笑いながら死んでいくこと |
1408号室 |
マイクは最後まで逃げなかった |
クラークス |
元はいつもの一日が始まるという形だった |
25 alternate movie endings better than the original |
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読書 |
僕のヒーローアカデミア12
全国的なヒーロー仮免試験が行われる事となり、雄英は1年生全員が参加することとなった。全国の高校から集まった様々な個性を持つヒーローの卵の中で、全員合格を目標に挑む面々。しかし有名校である雄英は毎年真っ先に狙われる立場にあった。
前巻が重かったが、今巻はかなり軽く、命のやりとりとかはない視研の話になってる。様々な個性が表れ協議する光景はなかなか豪華で見応えあり。元々こう言う作品を読むつもりでいたんだけどね。 |
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10 |
映画 |
わんわん忠臣蔵(1963) |
森の動物たちを守っていた犬のシロは虎のキラーから恨みを買い、騙されて崖から突き落とされてしまった。シロにはロックという息子がおり、母の仇を取りにキラーに挑む。しかしその部下のキツネのアカミミにもまったく敵わず、捲土重来を期して町へと向かい、そこで野良犬の群れに混じって実力を付けていく。だがその間にも森は人間の手によって開発が進められ、キラーを含めた動物たちは町の動物園に送られてしまった。人間と取引したキラーは動物園でも我が物顔で君臨する。それから時が経ち、成長したロックはキラーの居場所を探り当て、野良犬の群れと共に動物園へと殴り込みをかける。
東映動画が東映アニメーション映画に改組されてから二作目に当たる作品。これまで文芸の方に向かいつつあった東映アニメをかなり子ども用に引き戻したもので、みんなが知っている忠臣蔵をベースに、擬人化した動物たちを主人公にして作られた。東映アニメとしては久々のヒットとなり、以降のアニメにも多大な影響を与えている。
アニメの歴史上、擬人化動物を登場させることはこれまでもやってきた。有名なのはディズニーだが、日本でも『桃太郎 海の神兵』(1945)という作品もあるし、決してこれが初めてというわけではない。しかし日本のアニメでは動物は人間の下位的存在で人間の言葉を理解はしているが、主人公をサポートする役割しか持たなかった。それを今度は極力人間を出さないようにして、動物たちを主人公にして作り上げた。
これは大変面白い効果を及ぼした。本作の設定は比較的重くて子どもにはきつい部分もあるのだが、それを動物にしたことでかなりマイルドな仕上がりになり、更に動物たちの行動をコミカルにしたことで、充分子どもに楽しめる内容になっていった。ハードなストーリーも子ども達に受け入れさせられるという効果が得られた。
単純に言うならば、『安寿と厨子王丸』(1961)に似たきつさがあるのに、全く重さを感じずに観ることが出来ると言うだけでもたいしたものだ。
後にこれらの手法は一部で「わんわん」と呼ばれるジャンルになったようで、ハードストーリーを緩和させる独特のアニメ手法としてかなり評価されている。 |
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14話 |
人間とバグナラクの和平を目指すため自ら王になると宣言するジェラミー。ジェラミーが使役するシュゴッドの中に、かつてイシャバーナを襲った災害を引き起こしたセミのシュゴッドがいたことに気づいたヒメノは怒りのままにジェラミーを追う。命からがらゴッカンに逃げたジェラミーは、そこでリタに捕らえられ、裁判を受けることとなった。
敵はアメンジーム。アメンボのBNAを備えた怪ジーム。昆虫界のカンフーマスターでバズナラクの長老と呼ばれる存在で、デズナラク8世の体術の先生。
今回もジェラミーの話で、かつてイシャバーナを襲った事件がジェラミーによってなされたと思い込んだヒメノがジェラミーを殺そうとして、最終的にそれが誤解だったことが分かるという話。反発しながら少しずつ受け入れ合ってるようで、70年代の青春群像ドラマを彷彿とさせる。
イシャバーナの災害が起きたのは15年前であり、その時はジェラミーは封印されていて牢の中にいた。自分が犯人ではないということはすぐに証明できるのに、「行間を読め」の一点張りのジェラミーが全部誤解を与えたばかりになった。
今回はヒメノのカマキリオージャーが大活躍するが、ギラの存在感がほとんど無かった。ジェラミー憎しで突っ走るヒメノを抑えようとして失敗しただけ。
ラストシーンでカグラギとラクレスの会話があるが、カグラギは自分の妹を通して弱みを握られていることが分かった。 |
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09 |
読書 |
転生したらスライムだった件8
聖教会との和解を果たしたテンペストは、リムルの魔王就任宣言と正式な国家樹立を宣言するべく大々的なお披露目式を行うことになった。これを機にテンペストを観光地として売り出そうとしたリムルによって新しい目玉企画が考えられた。国を挙げて娯楽施設作りのために努力する国民達。
最初に戻ったかのように国造りの楽しさを描く話となった。読んでいて楽しいのだが、話自体は全く進んでいないという問題はある。 |
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25話 |
ピカード艦長が会議のために不在状態のエンタープライズ号は、宇宙を漂う古い宇宙船を発見した。艦長帰還まで時間があるため、その宇宙船に興味を示したデータが調査を行ったところ、冷凍睡眠カプセルに三人の生存者がおり、エンタープライズ号に連れ帰り蘇生させた。そんな時に帰還したピカードは、連邦とロミュラン帝国の間に緊張が高まっていることを告げる。
第1期最終話。ここではっきりロミュランが登場してくる。これまでロミュランとは国交断絶状態だったそうだが、本作で最初に接触することとなり、以降の話はこの二つの連合国を中心に展開していくことになる。この話では連邦の基地が破壊されたことがロミュランの仕業と思われ、それを調査するという話。その際ライカーは戦闘態勢を取ることを進言するが、ピカードはあくまで調査である事を強調し、武装を許さなかった。
ただ、この二つの連合国家は、お互いに攻撃し合っていると思い込んでいたが、最後に別な存在が二つの連合に不和をもたらそうとしていることを匂わせ、一応協調を取ることで合意した。
最初に助けた古い宇宙船は20世紀の地球製だそうで、病気で死んだ人間を凍らせて未来の技術で病気の治療と蘇生を頼むというものだった。昔のSFではよくあった設定だ。これが今ひとつ本編の物語には関わってなかったのがちょっと残念だが、未来に来た現代人の戸惑いが結構面白い。この時代は人は完全に自分を律することを覚えており、財産や地位などに執着していないということを強調した。ちょっと遅くなってしまった感があるが、現代の価値観を持つ人々を登場させることで世界観をはっきりさせたという意味はあった。20世紀の価値観ではセクハラやら、株価を気にするとか、そこら辺がなくなった世界ってSFっぽさがある。
<ロミュランとは50年間国交断絶だったそうだが、13話で名前は出てきていて、既に連邦に干渉していたと言っていたので、ちょっと矛盾がある。> |
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07 |
映画 |
生きる LIVING(2022) |
1953年のロンドン。役所の市民課に勤めるウィリアムズ(ナイ)はこれまで仕事一筋で生きていたが、検査のために受診した医師から不治の病で余命半年と宣告されてしまう。自分自身の人生を振り返り、自分がやりたいことが何もないことに気づいたウィリアムズは、人生の意味を問い直していく。やがてそれまで誰からも顧みられることのなかった地域の母親たちからのある陳情と真剣に向き合おうとする。
黒澤明による映画『生きる』(1952)。これはトルストイの「イワン・イリッチの死」をベースに、一人の無名の男の生き様を描いた作品だが、作品自体の出来がとにかく素晴らしく、邦画としてのみならず、世界中に多くのファンがいる傑作だった。
このレベルになるとこの一本だけで充分で、リメイクされることはないと思われていたのだが、ノーベル文学賞受賞者カズオ・イシグロが興味を持って脚本を書くことでリメイクを作ることが決まった。
オリジナルが大変良く、そこに一流の脚本家が脚本を書く時点でほぼ当たりは間違いない。
そして事実本作の出来は素晴らしかった。全体的にはオリジナル版に忠実に、人間関係などにかなりの手直しと、何よりビル・ナイの演技力が良かった。
ただ逆に言えば、非常に優等生的なリメイクになっており、それ故に個性を持ちにくい。
良く出来たリメイクの典型で、評価は高いものの、作品単体として語る部分が少なくなってしまった作品だとは言える。
何かしらオリジナル要素でもう一押しだけ欲しかったかな。 |
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38話 |
創世の女神のカケラを手にした英寿は創世の力を手に入れ、新たなフォームへと変身した。だがそのパワーを扱いかね、母親を救えず倒れ伏した。そして夢の中で狐面の男から、本当に求めていたものとは何かを問いかけられる。一方、この世界から撤退しようとしている運営は、全てのライダーの記憶を消して創世の女神を破壊しようとするのだが…
敵は仮面ライダーゲイザー。スエルが変身したもので、全身が金色となっている。ギーツIXの力の前では全く敵わなかった。
デザイアグランプリ運営によってこの次元のゲームは終了とされ、撤収が決まる。その際力の弱った創世の女神は廃棄されることが決まる。その過程でデザイアドライバーは強制回収されたため、デザイアグランプリの出場者はみんな記憶を消されてしまった。このまま世界が消え去るところだったが、そこに英寿が現れた事で事態が急変する。
ギーツが最終的なパワーアップを果たす。その姿は九尾の狐をモティーフにした純白な姿だった。最初の変身シーンはすごい力が入っている。
運営の指令者であったスエルがギーツによって倒されたことで、グランドエンド後にギーツによって世界は再び復活した。この世界がどんな世界になるかは次回のお楽しみ。
尚、創世の女神は、ツムリがその後継者に指名されているが、ツムリ自身は初めてそれを聞かされたようで激しく動揺している。彼女もこれからの物語に深く関わってくる可能性が高い。
<前回ラストで新しいフォームであるブーストフォームマークIIIに変身しているのだが、冒頭であっけなく終わってしまった。変身してる時間にして五分もない。最も短いパワーアップフォームになってしまった。> |
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05 |
読書 |
うちの会社の小さい先輩の話6
先輩の妹である片瀬文が、姉に彼氏が出来たと察し、それが誰か探りを入れ始める。偶然から双子の弟章が篠崎と知り合いである事が分かり、そこから彼氏をたぐろうとする。一方篠崎の幼なじみの早川は、妙に主任を意識し始めて…
二つの恋物語が展開中だが、どちらもなかなか進展しないまま。このまま続いてくれても構わないのだが、そういう訳にもいくまい。むしろ展開を早めた方が良いかも。尚、七月からアニメが始まる模様。 |
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9話 |
五流護六を手中に入れた信彦は堂波総理を呼び出した上で日本は怪人に服従するよう脅迫する。一方、瀕死の重傷を負った光太郎は献身的なクジラ怪人と葵によって見事復活を果たす。
光太郎のパワーアップした復活と、信彦との決着に向かうまで。仮面ライダーシリーズではパワーアップは定番。しかしこのパワーアップって命を削ることでもあった。
信彦は五流護六のトップとなり、日本政府とは袂を分かつことを決定する。彼の決意とは、これまでのように怪人が細々と生き残ることではなく、滅ぶことを前提に、人間に対して最後の戦いを始めようとしてるらしい。
葵は現時点では目的が同じなため、宿敵であるビルゲニアと行動を共にしており、秋月博士から怪人と創世王の真実を聞き及んでいた。
信彦の父である秋月博士によって創世王の真実が語られる。第二次大戦中に生体兵器開発中に突然現れた創世王は、全く自分の意思を持たずにヒートヘブンのエキスを出すだけの存在だが、そこに意思があったのかどうかが分からないと言う。そこで意思を持つ創世王となると信彦は宣言していた。そしてそんな信彦を止めるために光太郎は決戦を挑むことになる。
そしてラスト。光太郎の決意を知った葵は自身も命を賭けて世界に怪人の真実を伝えようとし、そんな葵を殺そうと派遣された政府の実働部隊とビルゲニアが戦い、最後はビルゲニアも死を迎えた。
<部屋の外で総理のSPを惨殺するビシュムの光景があるが、吹き飛ぶちぎれた腕とかほとんどコメディの描写だった。> |
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フロンティアをこえて──ニュー・ウェスタン映画論(2023) |
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川本徹 |
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03 |
映画 |
悪魔のいけにえ ―レザーフェイス・リターンズ―(2022) |
かつてテキサスの小さな町に住んでいたメロディ(ヤーキン)は、寂れきった小さな街があることを聞き込み、妹のライラ(フィッシャー)や友人たちと共にそこをリゾート地に変えるビジネスを始めた。だが買い取った無人のはずの家には今も老婆と大男が住んでいたことが分かった。二人を追い出そうとしたところ、事情を知らなかった老婆は心臓発作を起こしてしまい、救急車を呼び、大男と共に病院に向かった。一方、仲間達と共に街に残ったライラだが、彼女は過去高校で襲撃事件に遭遇しており、そのトラウマから姉がいないと何も出来なくなってしまっていた。そんな彼女に影が迫る。
ホラー映画の金字塔として燦然と輝く『悪魔のいけにえ』(1979)は後に多くの派生シリーズを作った。シリーズの中にはオマージュ作もあるが、正当な続編としても何作かある。一応上げておくと、一作目の後、全員家族は生きていて、みんなで外に出て人殺しを続けているというのが『悪魔のいけにえ2』(1986)。一作目の直後に近くの街の人々によって家族の大部分が殺され、レザーフェイスだけがなんとか生き残って隠れ住んでいたというのが『悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』(2013)。 そして、同じくレザーフェイスだけが生き残って、記憶も失った状態で老婆に匿われていたというのが本作。結果として三つも別な続編があることになる。パラレルワールドっぽい。
それでどれが出来が良いかというと、どれもたいして良くはない。それでも『悪魔のいけにえ2』(1986)も『悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』(2013)の二つの未来は意外性があってそこそこ面白かったが、単なるスラッシャー映画になってしまった本作が一番くだらなかった。
本作の特徴は、伝説の殺人鬼が不死身になって襲ってくると言う、本当にただそれだけの内容で、個性も全くなく、レザーフェイスをジェイソンに変えたら『十三日の金曜日』だし、ブギーマンに変えたら『ハロウィン』になる。まあ実際『ハロウィン KILLS』(2020)とほとんど内容同じだ。
レザーフェイスが無敵な理由も明かされないし目的もなくて単に目の前の人を殺すことしかしてない。そして突然現れた一作目で生き残っていたというサリーも何のために出てきたのか全く分からない。仮にファンサービスだとしても、マリリン・バーンズじゃないから出てくる意味がない(2014年に亡くなってるから物理的に出演できないんだが)。
演出も悪く、レザーフェイスが持つチェーンソーの重さがまるでプラスチック製のように軽すぎるし、ノコギリの回転も不必要なくらいに人間の体をスパスパ斬るので、チェンソーの意味がない。あの力があったら撲殺になるはずだが、無理な切断を次々にやってくれる。
結局ほぼ何もかも褒めるべき所が無いが、一番つまらないのはラストシーンで、ホラーの定番をここでも使ってしまったため、個性が全くなくなった。 |
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13話 |
人間とバグナラクのかけ橋になるというジェラミーだが、その態度はデズナラク8世の怒りを買い、侵攻を早めてしまう。一方ジェラミーの装備品に興味を持ったヤンマはその装備を調べようとする。
敵はゲロウジーム。8話に登場したのと同一個体。誰からも期待されず、ゴッドタランチュラにあっけなく倒されたが、ジェラミーの計らいでジェラミーの部下となる。
人間とバグナラクの和解を薦めようとするジェラミーだが、まともに説得力ある言葉を使わないため、誰にもその真意が分からない。双方とも憎み合ってる仲のため、全く和解はできず。結局キレたジェラミーは無理矢理和解させるために自身がこの世界全体の王となろうとしている。人のことを全く考えず自分の考えを押しつけて、理解されないとキレるって、駄々っ子か?
ジェラミーは自身のシュゴッドであるゴッドタランチュラを呼び出した。
<壊れた傘を持ってゴミの山に佇む子どもの頃のヤンマの姿はどこかで観た気がする。
ヤンマはジェラミーのことを「マカロニ野郎」と言っていた。食べ物はこの世界と変わりがないのかな?> |
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ミスタームーンライト 〜1966 ザ・ビートルズ武道館公演 みんなで見た夢〜 |
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<楽> |
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02 |
読書 |
戦闘妖精雪風4 アグレッサーズ
雪風と共に一度地球へと戻り、地球が何も変わりがないことを確認した深井澪はフェアリーに帰還するが、何故か基地は無人と成り果てていた幻覚を見せられる。ジャムが人類に対して何を期待し、更に何をしようとしているのか。そのことを知るため、澪と雪風は仮想的であるアグレッサーとして他の機体の訓練を行う事となる。
前巻ラストで明かされたが、人類とジャムの戦いは大分観念的なものになっている。ジャムを理解するために自らがジャムとして振る舞うことで、何が分かるのか。話もとても分かりづらくなっているが、それでいて読みやすいというのが不思議なところだ。 |
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24話 |
美しい星海洋惑星パシフィカに向かうエンタープライズ号だが、突然ピカード宛ての緊急通信が入り、そこでかつての戦友のウォーカー大佐から、宇宙の危機が迫っていると告げられる。会って話すというウォーカーの言葉に、進路を変えて艦隊へと向かうことになるが…
宇宙の危機という大問題について描かれる事になるが、具体的には連邦内部の反乱の芽を摘む話になってる。
ピカードは旧友のキールからエンタープライズ号にも反乱の芽があることを示唆され、ライカーとデータとカウンセラーの三人以外の人間に伏せて調査を行うが、それが不信感をもたれてしまう。
オチとしては、人間ではなく寄生虫に寄生されたことで思考が凶暴になってしまったというオチ。ピカードも寄生されそうになったが、ライカーの機転で免れた。しかし話はこれで終わったようにも思えず、この話は後に引くことになるの可能性がある。ただ、ちょっと話自体が滅入るもので、あんまり続編は観たくない気もする。
この作品では初めて地球が出てくるが、連邦の中枢部ということが分かった。
18話で登場したレミック査察官が再登場する。18話のラストでエンタープライズ号への転属を希望しており、今は随分社交的な人物になっていた。そして同じく18話のクイン提督も再登場しているが、二人とも寄生虫によって支配されていた。かつては引退まで考えていたはずのクインがなんとウォーフを圧倒する体力を持ってしまった。
<寄生虫で人を支配するって、『スター・トレック2』かな?
地球での食事のシーンはなんと生きてる虫を手づかみで食べるというものだった。虫が駄目だとこれはきつい。また寄生虫本体の宿主とされたレミックの死もホラーテイスト。結構気持ち悪い描写が多い。> |
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現地発 韓国映画・ドラマのなぜ?(2023) |
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<楽> |
成川 彩 |
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