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31 |
映画 |
アド・アストラ(2019) |
太陽系の中で多くの植民が開始されている時代。外宇宙に人類以外の知的生命体がいる可能性を求めて旅立った科学者達がいた。だが事故が起こり、彼らの生存が絶望的とされてしまう。そのリーダーであるクリフォード・マクブライド(ジョーンズ)の息子ロイ(ピット)は宇宙飛行士として研鑽を積んでいた。何事も冷静に対処できるが、父の事故が未だにトラウマとなり、適切な人間関係を築けないまま成長してしまう。そんな時、度々地球を含める惑星では宇宙からのサージ電流を受けるようになっていた。分析によると、かつてクリフォードたちが乗っていた宇宙船リマに積んでいた反物質によるものと推測された。父が生きている可能性を告げられ、そのままリマ探索を命じられるロイだが…
2019年にワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドで見事な演技を見せたブラッド・ピットはこの年、もう一本の映画の主人公を演じることになった。本作の方は製作も関わり、ほとんど出ずっぱりのSF作品。
あまり事前情報を入れる方では無いが、漏れ聞くところによれば、本作は地獄の黙示録(1979)の原作である「闇の奥」っぽさがあると言われたので、観る気になった。
確かにこれ「闇の奥」っぽさがあるのは確かだし、それを狙っているのは分かる。だけど、はっきり言わせてもらうと、「全く面白くない」。
「闇の奥」自体がよく分からないような不思議な作品だったが、それに輪を掛けてわかりにくくした上に、一時間程度の物語を無理矢理倍以上に引き延ばしてしまったお陰で、とにかく退屈。せめてオチはちゃんと付けるのかと思ったら、肝心のオチがたいしたことなかったので、結局徒労感のみ残った。
寝るぞこれ。
そして我慢できないのが設定のおかしさ。
ロイがクリフォードに会いに行くためには幾多の困難が待ち受けているのだが、その必然性が見えてこない。制作の側には筋の通った理屈があるのかもしれないけど、それが全く伝ってこない。
設定面で言っても何点か。まず月で襲われるシーンがあるが、月面車でのカーチェイスは見応えあるけど、単に宇宙服着て普通のカーチェイスやってるだけ。月だからこそこう言うシーンになるのだ!というのが全くなし。そもそもあの強盗団って何が目的なの?太陽系が壊れるかもしれない事態を前に、それでも強盗しなければならない何があるのかを見せてほしい。単に襲ってるだけだから説得力が全くなし。
宇宙に飛んだら今度は難破船が出てきた。そもそも難破船なんて設定必要なの?しかも太陽系の危機を前に、わざわざ助けに行く必然性は?(あの難破船の状態って筒井康隆の短編「たぬきの方程式」まんまなので笑ってしまったが)
根本的なのは、宇宙船リマに積んだ反物質が過剰反応してると言う設定。
そんな危険なのを推力に使うこと自体がおかしいのだが、反物質の原理は通常物質との対消滅。その際にエネルギーは放射線として放出される。それだけの放射線を浴びてなんでリマの乗組員はこれまで全員無事だったの?そして核爆弾でリマを破壊するんだが、それって反物質の過剰反応引き起こすだけにしか思えない。あれで太陽系は確実に滅んでる。
昔ハリウッドB級ホラーで顔のない悪魔(1958)と言うのがあったが、モンスターを出なくするために原子力発電所を爆弾で破壊するというオチだった。それにとっても近い。
正直、これを科学的にまともに観ようってのが無理。よくこんなアラだらけで脚本パスしたもんだ。 |
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17話 |
カナの昔からの知り合いの宇宙人セモン星人ミードがヴィラン連合に追われて保護を求めてきた。それを依頼として受け入れるイージスだったが、ヴィラン連合を前にしてミードは…
敵は溶鉄怪獣デマーガ。トレギアが地底から呼び出した怪獣で全身から炎を吐き、火山弾を連続発射する。
カナの知り合いという宇宙人にまつわる話。基本的には小悪党の宇宙人にまつわる小話なのだが、トレギアが関わって大事になっていく。トレギアはまだタイガのことを諦めてないようで、ターゲットをタイガではなくヒロユキに取り、仲間と大勢の人間のどちらを救うかを問いかけてきた。いわゆるトロッコ問題と言う奴だ。
カナの昔からの知り合いという宇宙人ミードはとにかく迷惑なキャラだが、憎まれないのはお笑いの人だからかな?カナもそれでほだされてるようで、どんなに裏切られても彼を守ろうとしてる。そんなお人好しがいてもいい。
<マーレの自称は「俺ちゃん」。どこかで聞いたような?> |
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Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~ |
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<楽> |
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S.I.C. 仮面ライダー龍騎 |
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30 |
読書 |
日本のいちばん長い日
1945年8月。日本は御前会議にてついにポツダム宣言を受諾し、無条件降伏を選択する。だがそれは、必勝を信じて疑わない郡部の激しい反発を受ける。特に陸軍大臣阿南惟幾の苦悩激しく、なんとか間を取り持とうと最後まで努力を重ねるが…
先日劇場で映画を観る機会に恵まれ、改めて映画の素晴らしさを実感したものだが、その勢いを借りて積ん読状態だった本作を手に取ってみた。結構時間かかってしまったけど、本作を読むことで映画版の補完が出来た。映画では書けなかった部分、あるいは演出のために派手にした部分など、様々考えを新たに出来た。
しかしこれを読んでようやく分かった事が一つ。軍の考えを本当に遂行したら日本は負けなかった。しかしそれは日本の人口を半分以下にして、国民の命をいわば人質にする方法で。それを本気で考えていたと、なんか納得できた。 |
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9話 |
仮面ライダー滅によって重傷を受けた不破諌は外科医ヒューマギアのDr.オミゴトが治療にあたるが、滅亡迅雷ネットワークによってヒューマギアは次々と汚染されていった。ヒューマギアの暴走を止めるためには全ての医療ヒューマギアをシャットダウンする必要があると言われた或人は悩むが、副社長の福添は強制シャットダウンを命令する。
敵はギーガー。元々はエイムズの作りだした対マギア用の兵器だったが、滅亡迅雷ネットにハッキングされ、巨大兵器として再利用された。
前回からの続きとなり、医療ヒューマギア絡みの話となる。暴走の可能性があるヒューマギアをシャットダウンするのは正しい判断だが、それによって逆に人が死ぬと言う事態にどう対処するかという、いわば究極の選択を強いられる。特撮ではこう言う究極の選択は何度もなされているが、今回のはかなり難しい。一応番組的には“ヒューマギアを信じる”のが正しいことになり、その選択をした或人が正しくなる。
巨大兵器ギーガーに対抗するためゼロワンは巨大ロボに乗り込む。
滅亡迅雷ネットの滅は実はかつてエイムズの使っていた機械だったという事実が発覚した。
諌がついにデレた。まあ時間の問題だと思ってたが、これからバディものへと移行していくのだろうな。
<全般的に移動が一瞬だが、時間の概念はどうなってるんだろうか?> |
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工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス) と呼ばれた男 |
<A> |
<楽> |
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27 |
映画 |
父親の鏡 |
第1位 |
96時間 |
ブライアン・マイルズ |
第2位 |
アメリカン・パイ |
ノア |
第3位 |
ザ・ロード |
マン |
第4位 |
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 |
ヘンリー・ジョーンズ・シニア |
第5位 |
ライオン・キング |
ムーファサ |
第6位 |
ゴッドファーザー |
ヴィトー・コルリオーネ |
第7位 |
アルマゲドン |
ハリー・スタンパー |
第8位 |
素晴らしき哉、人生 |
ジョージ |
第9位 |
ミスト |
デヴィッド・ドレイトン |
第10位 |
キック・アス |
デイモン・マクレディ |
第11位 |
バットマン・ビギニング |
トーマス・ウェイン&アルフレッド・ペニーワース |
第12位 |
ジュノー |
マック・マグフ |
第13位 |
ダイ・ハード |
ジョン・マクレーン |
第14位 |
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ |
ビッグ・クリス |
第15位 |
スター・ウォーズ |
ダース・ベイダー |
第16位 |
ファインディング・ニモ |
マーティン |
第17位 |
ジョンQ-最後の決断- |
ジョン・Q |
第18位 |
ミセス・ダウト |
ダニエル・ヒラード |
第19位 |
星の旅人たち |
トーマス・アヴェリー |
第20位 |
ホリデーロード4000キロ |
クラーク・グリスウォルド |
第21位 |
オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー |
ナイジェル・パワーズ |
第22位 |
ジョーズ |
ブロディ |
第23位 |
マイ・ライフ |
ボブ |
第24位 |
無ケーカクの命中男/ノックトアップ |
ベン・ストーン |
第25位 |
トゥルー・ロマンス |
ウォーリー |
The 25 best movie dads who become great father figures |
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読書 |
日本のいちばん長い日
1945年8月。日本は御前会議にてついにポツダム宣言を受諾し、無条件降伏を選択する。だがそれは、必勝を信じて疑わない郡部の激しい反発を受ける。特に陸軍大臣阿南惟幾の苦悩激しく、なんとか間を取り持とうと最後まで努力を重ねるが…
先日劇場で映画を観る機会に恵まれ、改めて映画の素晴らしさを実感したものだが、その勢いを借りて積ん読状態だった本作を手に取ってみた。結構時間かかってしまったけど、本作を読むことで映画版の補完が出来た。映画では書けなかった部分、あるいは演出のために派手にした部分など、様々考えを新たに出来た。
しかしこれを読んでようやく分かった事が一つ。軍の考えを本当に遂行したら日本は負けなかった。しかしそれは日本の人口を半分以下にして、国民の命をいわば人質にする方法で。それを本気で考えていたと、なんか納得できた。 |
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24 |
映画 |
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019) |
良家の女性のみが入学を許される孤島の女学校に入学したイザベラ・ヨークは、父親から教育係を付けられる。ヴァイオレット・エヴァーガーデンと名乗る彼女に反発を覚えながら貴族子女としての立ち居振る舞いを覚えていくイザベラ。最初は反発していたものの、やがてヴァイオレットに心を許し、自らの過去を語るようになるのだが…
日本アニメーション界にあって、最も美麗なテレビシリーズを作る会社と言われたならば、現時点では確実に「京都アニメーション」と答える。それだけ見事な作風を誇る会社である。
又この会社は今の日本のアニメーション業界にあって、最もチャレンジャブルな会社とも言われている。自社でキャラクターグッズを作って本来の儲けを自社のものにしたりしてのインフラ的なものもあるのだが、小説公募を行って、その小説でアニメを作ったりして新人発掘に余念が無いことなど(最小限の投資で囲い込みができる)、自分たちの中で出来る事を最大限行っているのが特徴。アニメを作る以外のことも目を配って、自社の社員にちゃんと給料を出すとかの優良企業として知られている。この流れが続くならば、京都アニメーションを手本にして多くの有料アニメ会社が現れてくることを期待したかった。
2019'7'18のあの事件さえ無ければ。
あの時は丁度PCの一部でリアルタイムニュースを流しながら仕事していたのだが、ニュース眺めていて変な声が出た。まさかという思いと、間違いであってほしいという思いでいっぱいになって、それが本当だと分かると、なんとも言えない辛い思いにさせられた。
その後、次々と犠牲者が出てきて、30人を超えるクリエイター達が亡くなったと報じられている。あれからもう3ヶ月になろうとしているが、日本のトップクリエイターが。と思うとため息しか出ない。
それで微々たるものだが再建のお手伝いの一助として本作を観に行ってきた。
本作はテレビシリーズ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の話の一編で、“外伝”とあるとおりで、主人公ヴァイオレットに関わる物語ではなく、ヴァイオレットと関わることになる二人の女の子の物語となっている。
作品そのもので言うならば、確かに良い話である。かなりストレートに泣かせにかかってきているのがよく分かるが、この辺のあざとさとかはいわずもがな。本作を観に来る人はテレビシリーズでそのことをよく知っているし、どんなにあざとくても、そもそもがそれを許せる作品なのだから、それで良いのだ(そもそも兵士としてのみ訓練されたヴァイオレットが社交儀礼をマスターしてるのがおかしいとか言うのもあるが)。
ある意味では視聴者が見たがっているものをストレートでたたきつけた作品だろう。しかも劇場用の大画面で泣ける作品がかかる。映画を観る動機はこれで充分だ。
それにテレビシリーズではあまり見られなかったフェティズムもかなり取り入れた感じがあって、その辺もちょっと頬を緩ませながら観させていただいた。
前半のヴァイオレットが男装の麗人を装うシーンなんかはフェティズムアイコンとしてはよく分かるが、後半の郵便配達人のベネディクトが良いお兄さんっぷりを見せながら、ハイヒールで駆け回ったり、背中空きの服をはためかせるシーンがやたら多いなど、双方向にサービスシーンが多い作品だった。
泣ける話とフェティズムを綺麗な画面で映し出す。まさにこれが京アニの底力だ。
あと願うのは、京アニが立ち直ってヴァイオレットに関する本編が作られることだろう。たとえ予定をどれだけ超過しても待つから。 |
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31話 |
ガイソーグに精神を支配され、コウを襲ったナダ。それでも襲われた当人であるコウはナダを信じたいと言う。そんな時、奏でる音楽で人を踊らせるフェアリーマイナソーが現れた。
敵はフェアリーマイナソー。空中に浮遊し、人に幸福感を与えて死ぬまで踊らせる曲を流し続ける。
メインの話としてはガイソーグに取り込まれたナダをどう助けるかを考えるだけの話。解決編は次かな?今回はコウとカナロ以外は使い物にならず、ほぼ二人だけで戦っていたが、最後だけ他のメンバーが出てくるといった風情。出てくるマイナソーがとても捻ったモンスターなので、そっちに力入れてほしかったかな?
空を飛ぶ敵を倒すために新たな力である騎士竜プテラードンが覚醒して新たな巨大ロボヨクリュウオーが登場する。その封印を解くために命の危機を与えるのだが、やってることは全部拷問みたいだった。ビルから落ちたオトを助けるために自ら封印を打ち破った。
<ピーたんはプテラードンになると声が渋くなるが、冗談好きは変わらない。「空を見ろ。鳥だ、飛行機だ」は中年以上の人のサービスか?
新型ロボの色はスカイブルー。何故レッドが操縦するんだ?
ヨクリュウオーの必殺技は周囲を氷結させる。街の人々はどうなってるんだか?> |
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23 |
読書 |
俺物語!!1
巨漢とごつい顔、不器用な性格が相まってこれまで一度も女の子と付き合ったことのない剛田猛男は、親友の砂川誠と一緒に電車に乗っていたとき、遅緩を受けていた女の子を助ける。そして翌日、なんとその女の子大和凛子はお礼を言いに猛男の家を訪ねてきた。そんな姿を見た猛男は猛烈に凛子のことが好きになるが、てっきり他の女の子と同じく彼女は砂川の方が好きだと思い込んでしまい…
不器用純情男が主人公という、今時大変珍しい恋愛ものの作品だが、読んでみて無茶苦茶しっくりきた。同じく不器用だが、時々思い切ったことをする彼女ととクールながらしっかりした親友に支えられてる安心感もあって、かなり読んでて楽しい。
もう連載は終了してるようだが、逆に安心して読み進められるな。 |
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16話 |
トレギアの罠にはまり闇に取り込まれてしまったタイガ。タイガのみならずタイタス、フーマとの絆も失ってしまった。すべての声が聞こえなくなったヒロユキも又悪夢の中にあった。そんな夢の中で響く声が…
敵はウルトラマントレギア。そしてヘルベロスとナイトファング。
試練を経て更なるパワーアップするというパターンに則った話で、特撮では定番話。特にウルトラマンシリーズは「ティガ」以降人間とウルトラマンの絆が起死回生の手がかりになる。割とあっさりと正気を取り戻したが、もうちょっと引っ張っても良かった気がする。
試練を乗り越えたことで、他の二人のウルトラマンとも合体。ウルトラマンタイガトライストリウムが誕生。姿は変わらないが、タイタスとフーマの力を使うことが出来るようになった。
ウルトラマン自身に闇の心があるというのがこれまでの作品にはなかった新しさとなるか…あ、劇場版の『ティガ』と「ウルトラマンネクサス」があったか。
面白いのだが、もう一手ひねりを入れてほしかったな。
<ヒロユキがタイガを諭すシーンがあるが、これまでになかった描写。でもやっぱり違和感ある。> |
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22 |
映画 |
モンスター映画 |
第1位 |
エイリアン |
第2位 |
遊星からの物体X |
第3位 |
キング・コング(1933) |
第4位 |
フランケンシュタイン(1931) |
第5位 |
狼男アメリカン |
第6位 |
ゴジラ(1954) |
第7位 |
吸血鬼ノスフェラトゥ |
第8位 |
魔人ドラキュラ |
第9位 |
ジョーズ |
第10位 |
大アマゾンの半魚人 |
第11位 |
ザ・フライ |
第12位 |
ディセント |
第13位 |
ジュラシック・パーク |
第14位 |
プレデター |
第15位 |
ブロブ |
第16位 |
狼男 |
第17位 |
クローバーフィールド |
第18位 |
The FEAST/ザ・フィースト |
第19位 |
キャビン |
第20位 |
モンスターズ |
第21位 |
グレムリン |
第22位 |
パシフィック・リム |
第23位 |
トロール・ハンター |
第24位 |
トレマーズ |
第25位 |
リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1986) |
The 25 best monster movies that will have you grabbing your pitchfork |
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読書 |
Re:ゼロから始める異世界生活11
ロズワール邸で旧知の殺人鬼エルザに殺され死に戻りしたナツキ・スバルは、試練の間に戻される。試練に失敗したエミリアを連れて外に出るのだが、そこで聖域の連中の反応が前とは違っていることに気づかされる。
再び死に戻りによるループの始まり。これが四回目になるので、ちょっと飽きが来た感じがある。前と異なるのは、ナツキの事情を分かっているキャラが存在すると言うこと。
スバルを死に戻りさせたのは、現在唯一生き残っている嫉妬の魔女だが、嫉妬の魔女に殺された他の六人の魔女の思念が入れ替わり立ち替わりスバルの前に現れる。全員幼女なのは著者の趣味か? |
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21 |
映画 |
ロケットマン(2019) |
愛情を持たない両親に育てられたレジナルド・ドワイトは音楽の才能を認められ、11歳で王立音楽院に入学した。やがて既存の音楽に飽き足らなくなったレジナルドは在学中にロックバンドを結成し、いくつものコンサートをこなす内、バーニー・トーピン(ベル)という作詞家と出会う。彼の作る詩に曲を付けたところ、それが音楽界に認められるようになっていった。エルトン・ジョン(エガートン)と改名し、スターダムへと駆け上がっていくが、有名になればなるほど孤独感は増していく。アルコールと薬物、そしてセクシャリティに逃避するようになっていくのだが…
2018年のクイーンを描いた『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)の大ヒットが記憶に新しいが、それを当て込んだか、製作者のフレッチャーは今度は監督としてエルトン・ジョンの伝記を作り上げた。
『ボヘミアン・ラプソディ』のラストステージはバンドエイドだったが、その時多くのイギリス人を中心とするアーティストが参加しており、その目玉がクイーンとエルトン・ジョン。その二大ブリティッシュロッカーがそろい踏みとなった。
『ボヘミアン・ラプソディ』は2018年末の作品だったが、2018年の最初の映画で『キングスマン:ゴールデン・サークル』(2017)があり、そこでエルトンが出演していたのを私はしっかり覚えており、『ボヘミアン・ラプソディ』観終えたときに、「同じバンド・エイドに出演した二人がだいぶ違った方向に行ったもんだ」と妙な感心をしたもんだが、本作の製作を知ったとき、エルトンにも意地ってもんがあったんだと妙な感心した。
そしてエルトンの伝記として作られたのが本作となる。
エルトンに関しては色々とニュースになっていた。若くしてスターダムにのし上がり、出す曲出す曲がヒットするというだけでなく、割と初期からゲイである事を公言したり、麻薬依存症で何度も逮捕されたりと、何かと話題に事欠かない人物だった。
そんな人物だから伝記映画になりやすいと思ってたし、ようやく映画になったかという思いもある。
実際に観てみたところ、『ボヘミアン・ラプソディ』とは質的にも構造的にも似ている。
天分の才能が認められない事へのコンプレックス。一旦栄光を手に入れるとトントン拍子に行き過ぎて本人が図に乗ってしまうこと。極端な忙しさと莫大な収入を同時に手に入れた末に行き着く先はアルコールと薬物に溺れることとなる。フレディとエルトンの場合はセクシャルマイノリティということもあって、そっち方面にも溺れることになる。そして常軌を逸した行いがやがて人気の陰りと共に罪に問われることになっていく。
この2作品、構造だけ観ていればほぼ同じ事をやってることになる。
これに限らず、主に70〜80年代のポップスターを描いた作品はほとんどが同じパターンになる。それは例えば伝記であるウォーク・ザ・ライン 君につづく道(2005)であったり、ドキュメンタリーのジョージ・マイケル 〜素顔の告白〜(2005)、はたまた完全フィクションのスパイナル・タップ(1984)だったり。年代を広く取ればスタア誕生(1954)だってまさにそのパターン。
そんなたくさんの作品に埋もれないためにどうすれば良いのか。『ボヘミアン・ラプソディ』はその辺上手くクリア出来ていた。
だが『ボヘミアン・ラプソディ』ほど本作はそれが上手く出来ていない感じ。
それは音楽による陶酔があったかどうかで言い表せると思う。
『ボヘミアン・ラプソディ』での二度にわたるボヘミアン・ラプソディのフルコーラスは陶酔の域にあった。その演出力に打ちのめされるからこそ、あれは名作と呼べた。
では本作はどうか?
確かにエルトン・ジョンのナンバーはいくつも出ていた。だがすべての曲はフルコーラスではなく細切れで、喜んで口ずさもうとすると曲が途中で切れてしまう。これだけでストレスが溜まる。
折角エルトン・ジョン本人が製作をしてるんだから、自分をもっと誇れ。一曲だけでも「これ!」という曲をフルで情緒たっぷりに歌い上げろ。そこだけエガートンではなく本人が出ても良いから。その演出があれば心地よく映像に酔えたはずだ。
という事で、決して悪い作品ではないのだが、もやっとした不満が残る作品になってしまった。 |
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8話 |
医療ヒューマギアの視察を兼ねて病院に健康診断に行った或人はそこで白衣の天使ましろちゃんに癒やされながら、これが本来のヒューマギアの用い方である事を実感する。だがその病院に暗殺ヒューマギアが忍び込んでいた。
敵は仮面ライダー滅。滅がスティングスコーピオンプログライズキーを用いて変身する仮面ライダー。
滅亡迅雷ネットがエイムズに対する直接攻撃している。現時点で組織を守るのは仮面ライダーバルキリーだけで、仮面ライダー迅とドードーマギアの両面攻撃では建物を守り切ることが出来なかった。ちなみに諌は定期検診で病院にいたため出遅れてしまった。
これまで何体ものヒューマギアについて描いていたが、本来的なヒューマギアの用い方は医療用にあることを再認識しつつ、ヒューマギアに自我が生じることを確認する話となった。これまでのマギアは自我を得たヒューマギアが暴走していたが、それはシンギュラリティを起こしたヒューマギアを狙っていたということらしい。
前回破壊された暗殺ちゃんは普通に復活していた。データのバックアップがあるなら、空のヒューマギアと接続して何度も復活可能とのこと。そして迅を作ったという滅もやはりヒューマギアだったことが発覚。過去のデイブレイクも滅によるもので、仮面ライダーに変身出来る。
<唯阿がボロボロになってるのに対して全くねぎらうこともない諌。それが諌らしいところだが、徐々に態度が乖離しはじめたな。
飛電インテリジェンスの社長室に乗り込んで銃を構える諌とそれを放置する唯阿。エイムズってどんな組織なんだ?> |
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HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ |
<A> |
<楽> |
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19 |
読書 |
僕のヒーローアカデミア2
雄英高校に入学した緑谷出久は、早速多くの試練に直面する。それでもこれを超えることでヒーローになれると信じて授業を受ける出久はその中で理解者も得られていく。そんな中、救助訓練の授業中、事件が起こる。
緑屋出久と爆豪勝己のライバル関係を主軸に、クラスメイトの個性を少しずつ見せていく。思った以上にテンポが良く、その中での説明が結構上手。かゆいところに手が届く作りで、改めて上手い作品だと思う。 |
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7話 |
フレベット先生から呼ばれてダンスパーティへと向かうブランディ。だがそれはブランディとアッシュを分断させようとするルビーの罠だった。一方悪霊の魂を入れられてしまったケリーの体はアッシュの家に戻ってくるのだが…
前回ケリーが死んで、その体に悪霊が乗り移っているのだが、ブルホとなったパブロは死んだケリーの声を聴くことができる。この作品、生きてても死んでてもやってることは同じだけど。
ルビーの目的はアッシュのコピー体の子どもを成長させ、アッシュの代わりにすることだった。悪霊を従えるために
前回まで赤ん坊だった子どもは既に成長し、アッシュと同じ姿になってる。その姿で仮装パーティーに登場し、パーティーに参加してる高校生を惨殺して回ってる。そこに本物のアッシュがやってきて…という話になってる。結局ブランディの前で対決してるから、ブランディを騙すことは出来なかったんだけど。
<今日のアッシュが変だというケリー。いつも変だけど。
自分のコピーを見たアッシュは一言。「又俺が出てきた」だった。これまで散々出てきてるからね。
コピー体のことをアッシュは「イケメン悪魔」と言いつつ、「その顔をぶっ潰せ」とも言ってる。それで実際頭部をぶっ潰してた。有言実行。> |
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17 |
映画 |
サスペリア(2018) |
1977年。東ドイツのベルリンにある舞踏学校にアメリカ人女性のスージー・バニヨン(ジョンソン)が入学した。亡くなった母の遺志で、そこで教えられている暗黒舞踏を学ぶことにしたのだが、この学校の寮はいくつもの不審な出来事が起こっていた。精神科医のジョセフ・クレンペラー(エバースドルフ)は、病院に入院した寮生のパトリシア(モレッツ)から、寮で夜な夜な悪魔崇拝の儀式が行われており、既に生け贄として犠牲者も出ていると聞かされ、独自に調査を始めていた。
1977年。折しも日本では海外のホラー映画ブームが起こっており、主にアメリカ産のホラーが次々と入ってきていたが、全く毛色が違い、本気で怖い作品がイタリアからやってきた。それがダリオ・アルジェント監督のサスペリア(1977)。これまでに観てきた作品とは一風変わった雰囲気と残酷描写は大受けして大ヒット。特に「決して一人では見ないでください」のキャッチコピーは日本中で大ブームを引き起こした。これを引き金にイタリアのマカロニホラーは一時期日本中で大いに受け入れられたものだ。
オカルトホラーの代表作とも言えるサスペリアから実に40年の歳月を経てついにリメイク作品が登場した。
過去大ヒットした作品のリメイク作品は何本も作られている。中にはオリジナル版を超えようという意識で作られたものもあるが、そのほとんどは意識は高くてもオリジナルのヒットにあやかるものばかりで、オリジナル版には到底敵わないものばかりになってしまう。
そんな中に作られたのが本作で、正直これも観る前は観る前はオリジナルには到底敵わないと思ってたが、実際に観てみたら意外にも好作。
元々のサスペリアは確かにホラー作品の中では名作と言われるが、なんせ元がイタリア製のホラー。低予算だし決して脚本が練れてる訳ではない。悪く言えば突出した雰囲気の演出だけで名作になったとも言える。
それで本作が目指したのは二つ。
一つはオリジナルに匹敵する雰囲気作り。ここでグァダニーノ監督を選んだのは見事な采配と言えよう。監督は『君の名前で僕を呼んで』で名を上げたが、現時点で最も耽美系作品を上手く作れる監督といえる。しかもイタリア人。この人が作れればねっとりとした雰囲気のオカルトホラーが生まれるのは間違いないし、まさにサスペリアはぴったりな素材だった。
二つ目として、オリジナル版では少々いい加減なところがあった設定の見直しと、つじつまの合った脚本。
ホラーは多少脚本につじつまが合ってなくても受け入れられるし、そっちの方が面白いと言うのもあるし、実際オリジナルは結構つじつま合ってないところもあったが、それをきちんと分かりやすく整理した。普通のバレエ学校を暗黒舞踏を教える学校に変えたのもオカルトホラーとして正しい選択だ。
この一点目に関してはともかくとして、本作の最大の功労点は二点目にある。
まず舞台を冷戦下のベルリンに定めたことで、ぐっと閉塞感が高まったことがある。閉塞感が強い中でマイナーな暗黒舞踏学校を舞台にすることで、更に閉塞感が高まってる。精神的な圧迫が強いので、ホラーの舞台としては最高になってる。
オリジナル版サスペリアは恐怖演出を優先するあまり、脚本に結構穴が多く、犯人とは無関係と思えた人が全くの伏線なしに実は…というのが唐突に出てきたりもした。そのあたりは恐怖演出のスパイスとして考えれば良いのだが、納得いかなかったのはラストシーンとなる。
ラストですべてが終わってバレエ学校を出た時のスージーは、未だ混乱の際にある学校を背にしたまま明らかに笑顔を浮かべていたのだ。
あれほど恐怖のどん底にたたき落とされ、それこそ命からがらで、しかも他の人たちを放って逃げ出したスージーに笑う要素はないはず。この点に関して色々と議論を呼び、その真実は分からないままだった。勝手な推測だが、あれは作り手側ももあまり意味考えずに作ったのだと思うのだが、あの違和感があってこそ作品は名作たり得た。
この点をはっきりさせたのが本作の最大の特徴点と言える。オチは敢えてここでは言わないけど、スージーがまさにこの学校に入ってきた理由と、この儀式において彼女がどんな立ち位置にあるのか。まさにこの結論を出すためだけに本作は作られた意味がある。
本作のラストがあったお陰で、オリジナル版が私の中でストンと納得いくようになった。オリジナル版を補完するという意味だけでも本作は観ておくに値するし、演出の妙な淫靡さがオリジナル版よりもねっとりした感触で楽しめる。
オリジナル版を観ている人にこそ観て欲しい作品だし、これを観るとオリジナル版の良さも再認識できる。 |
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30話 |
ガイゾーグの正体がナダであると発覚した。だがナダを信じるというコウの思いを受け、トワはナダに話を聞くことにする。そんな時に現れたデュラハンマイナソーはこれまでのマイナソーより遙かに高スペックで、リュウソウジャーでは全く歯が立たなかった。
敵はデュラハンマイナソー。外科医のプリンスと呼ばれる三浦敦史から生まれたマイナソー。女性の目を開かなくさせてしまう光線を放つ。両腕に装着された刃で衝撃波を起こす。
前回ガイゾーグの正体が発覚したが、果たしてリュウソウジャーにとって仲間なのか敵なのか不明のまま。そんな中でも敵は襲ってくるので、それに対処しながらなので、結構長引いてる。ガイソーグの鎧はリュウソウジャーの一族が装着できるが、それを装着すると精神が冒されてしまう。具体的には強い敵と戦うことだけをひたすら求めるようになってしまう。
前作となる「スーパー戦隊最強バトル」のラストシーンでガイソーグの兜を手にしたのがナダだったことも分かった。
カナロが結婚についてのアドバイスをしてるシーンもある。自身が結婚できない理由を的確に指摘してた。
新しい騎士竜が登場しているが、現時点では出てきただけ。実質的には次回以降に変形するのだろう。
結婚アドバイザーとして「忍風戦隊ハリケンジャー」野乃七海役の長澤奈央が登場してる。 |
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わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray BOX |
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<楽> |
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ART MASTER 3D ディケイド ガラモン |
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16 |
読書 |
蠅男
大阪に旅行に来た名探偵帆村荘六は、翌朝町中が火葬場の臭いに満たされていることを知る。その謎を解き明かしてみようと臭いの元凶を探ったところ、一軒の洋館にたどり着く。呼んでも誰も出てこない館に、警察の助けを借りて入ってみるのだが、そこで彼らは何者かに襲われてしまう。
著者の創造した名探偵帆村荘六の活躍を描く話だが、とんでもなく型破りな探偵小説だった。主人公の帆村からして倫理観ぶっ飛んでて行動が読めないが、犯人の蠅男の設定がSF過ぎて驚かされる。
なんか京極夏彦が大好きそうな話だった。 |
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15話 |
イージスにやってきた子どもがモコという怪獣の子どもを探して欲しいと言う。昔の自分を見るような気になったヒロユキは率先してその依頼を受けようとするが、突如ヒロユキの頭の中にタイガの怒る声が響いてくる。少年の友だちを探すことには成功したものの、そこはチブル星人の生命創造のラボだった。
敵はチブル星人マブゼ。地球で新たな生物を作り出そうとしており、スカルゴモラを完成させる。そしてスカルゴモラ。チブル星人マブゼによってゴモラ、レッドキング、ベリアルの遺伝子情報から新たに作り出した怪獣。
前回から始まった始まったタイガの不調はヒロユキにも影響を及ぼし、些細な言葉で苛ついたり怒鳴ったりと言った症状を発し、更に頭の中ではタイガの怒る声が鳴り響く。
そして現れたウルトラマンタイガはどんどん凶悪になっていき、ヒロユキや他のトライスクワッドの二人の声も聞こえなくなっていく。
そしてまさにそれがトレギアの目的で、怪獣の指輪を使うほどタイガの魂は闇落ちする。麻薬みたいなものだが、それにまんまとはまってしまう未熟なウルトラマンというのが本作の最大の特徴。若すぎるキャラなのだ。それで闇落ちした状態で、闇のエネルギーを得てタイガはヒロユキと分離してしまい、そのまま話は終わる。
<チブル星人の個体名はマブゼ。怪人マブゼ博士(1932)か。分かる人間には分かるネタだ。
マブゼは新たな怪獣としてスカルゴモラを作ったが、既に「ウルトラマンジード」で作られていた。同じものなの?> |
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14 |
映画 |
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019) |
1969年。かつての西部劇のテレビスターだったリック・ダルトン(ディカプリオ)は今やテレビ映画の悪役として細々と仕事をこなしていくだけになっていた。自らのスタントマンであるクリフ・ブース(ピット)を伴い、与えられた仕事を淡々とこなす日々だったが、このままではいけないとも考えていた。一方相棒のクリフはこのパートナー生活ももう長続きはしないことを半ば諦めの境地で受け入れながら、今日もダルトンの運転手のようなことをしながら日銭を稼いでいた。そんなある日、リックは起死回生の映画出演に挑み、同じ日、クリフは一人のヒッチハイカーからおかしな農場に連れて行かれる。
生涯10本の映画を撮るというタランティーノ監督は、これまでほとんどジャンルが重ならない作品を作ってきた。
そして今回もこれまでの作風からガラッと変え、古き良き時代を切り取ることに注意を傾けた作品になってる。
本作の最大特徴は、本当に時間を切り取った感じに作られていると言うこと。主人公二人にとってはそれなりに人生の転機とはなるが、基本路線として劇的な展開はなく、いつものような一日が続くだけの日。ラストはともかく、そんなに大きな出来事は起きてない。
だけど、本当に実際にそれがあったように思えるリアリティが本作にはある。
なぜなら“1969年”を再現することこそが本作の最高の目的だから。確かにラストにあるシャロン・テート襲撃事件は実際にあったことだが、それを再現するために、何よりまず1969年の一面を徹底して描いた。
当時はヴェトナム戦争真っ盛りで、1965年に参戦したアメリカは泥沼のような戦争に嫌気がさしていた。そんな中で起こったのがヒッピーブームで、戦争に嫌悪する若者達が自由を求める運動を始めていた。
彼らは保守的な文明を嫌いつつ、貪欲にカウンターカルチャーを摂取しつつ、全く新しい価値観を創出しようとした。
結果、自然回帰の半裸文化と電気的なケバケバしい文化が共生するようになった。ヒッピー文化というのはとにかく矛盾だらけなのだが、その矛盾こそが新しい価値観を作り出してきたのだ。最も熱い時代だからこそ、新たな文化が生じる。そんな時代が1960年代の後半だった。そしてその渦中にいた人たちこそ文化の担い手だった。
そして映画やテレビはまさにその直撃を受けていた。
具体的には60年代初頭の映画やテレビ俳優が居場所を失ってしまったということ。古き良き伝統の上に立ったヒーロー達は、カウンターカルチャーの波をモロに受けてしまい、居場所を失ってしまった。まさに本作の主人公リックが味わっている状態である。
そんな主人公達がまさしく1969年という時代で生き残る道が提示されている。
それは二つ。国内に残るか、イタリアに渡るか。
国内に残る場合、当時作られていた低予算のテレビドラマに活路を見いだすこと。オープニング時のリックはその立場だった。
だがこれは新しく登場するヒーローに道を明け渡す役割しか持たない。過去の栄光にすがって自分を貶めることしか出来なくなるから新たな魅力も出せないし、先細りになるだけだ。
そんな役ばかりですっかりクサって酒浸りになってたリックだが、途中で起死回生。これまでのヒーローのカウンターではない本物の悪役として開き直ったことで、新しい活路を見いだした。
もう一つはイタリアに渡ること。1960年代中期からイタリア(およびスペイン)で起こった新たな西部劇の流れは世界で受け入れられるようになっていった。過激な描写と多量の血糊を用いた作風は伝統的な西部劇の世界から亜流とされて嫌われた。アメリカの西部劇スターがマカロニに出ると言うことは、自分のキャリアを捨てることにつながるため、嫌がる人も多かったし、多くのスターは実際に渡伊することを拒否した。
だが、それを敢えて行った人もいた。
リックはこの二つを同時に行った人物になるが、この二つは根は一つだ。
それまでのリックはかつてのヒーローだった自分を捨てることが出来なかった。自分はハリウッドのウエスタンスターであり、そこにしがみつかねばならないと思い続けてきたが、そのプライドを一旦リセットすることで完全に新しい自分になることを決意したことで、役者として生き残ることが出来た。
だからリックにとってこの映画の舞台となった3日間は、ある種の立ち直りの物語として観る事が出来る。
リックを中心に物語を考えるならば、それで充分に映画としては成り立つ。
だが、本作の主人公はもう一人いる。というか作品として中心となってるのはもう一人のクリフの方。これが本作の特徴であり、大変ユニークな点となっている。
映画スターという顔を持つリックと違ってクリフは複雑である。
オープニングでは傍若無人なリックに従っている理由はビジネスパートナーとしてだけのものかと思うのだが、徐々に何故クリフはリックから離れられないのかが会話の端々から推測できるように出来ている。
完全に分かっている訳ではないが、会話の中から推測されるのは、クリフも元は役者志望だったが、非常にプロデューサー受けが悪いこと。役者からも見下げられているのに、それでも媚びないこと。そしてそんなクリフのために尽力しているのがリックだと言うことが分かる。
それはクリフは過去妻を事故死させたことがあって、それがクリフが殺したという噂があるためらしい。それでも役者を続けているのは、自分のために尽力してくれるリックのためだし(これも推測でしかないが、リックはその真相を知っているためではないかと思える)、ぼやきつつもリックの家政婦のようなことまで続けてる。彼にとっては生きている意味なんてそれだけで良いんだろう。死ぬこと自体をあんまり気にしてないことも分かってくる。
この描写も三日間という時間軸の中で少しずつ分かってくること。
更にもう一つ。ここには三人目の主人公が存在する。
シャロン・テート。実在の女優である。伸び盛りの映画監督ポランスキーと結婚した彼女は毎晩のようにパーティに明け暮れ、日中時間ができると自分の出ている映画がかかってる映画館で自己顕示欲を満たす。決してお友達にはなりたくないような身勝手な描写だが、彼女が時折画面に出ると、観ている側はとても緊張する。何故なら彼女が最後にどうなるかを観てる側は分かってるのだから。
二日目にクリフが出会ったヒッピー連中がチャールズ・マンソン・ファミリーであることはなんとなく推測できて、彼らがポランスキーの留守中に自宅に押し入り、シャロンを殺害することは歴史的な事実。彼女が馬鹿っぽい行いをすればするほど、観てる側は後のことを先回りして考えてしまい、後に起こるであろう悲劇に身構える。
この映画で描かれている三日間をまとめてみよう。
初日は悪役ばかりしか来ないでクサってるリックとそれを宥めるクリフの立場。この時点でリックは典型的な駄目人間で、クリフはよくこんなのに付き合ってると思う。一方、リックのお隣さんであるシャロンは二人のことが眼中になく、夜な夜なのパーティにいそしむ。
二日目。リックは駄目な自分を反省し、悪役としてでも自分のできる渾身の演技を見せたことで役者人生の新しい段階に入り、これまでアメリカン・スターとして拒否していたイタリアに渡る決意を固める。一方リックと離れたクリフはどれだけ業界人から嫌われているかを強調した後でヒッピーの女の子を拾って危険区域に入ってしまう。一歩間違えれば死につながる綱渡りのような会話を飄々とこなす。ここで本当に危ないのはリックではなくクリフの方だと気づかされる。そんな中、シャロンは自分が馬鹿っぽい役で出てる映画館に入り、自己顕示欲を満足させる。
それから半年ほど経過した後の三日目。イタリアでそれなりの成功を収めたリックはクリフに解雇通知を突きつける。これまで共依存状態だったが、自分はもう立ち直ったという確信と共に、クリフにも自由になってほしいという友情から出たものに感じられる。だからクリフもその決定に対してなんの異議もなく受け入れる。
こう見てみると、何事もないような日常を描いてるように見えて、立派に友情と自立の物語になっているのだ。上手く作られてる。
更にそこにシャロン・テートが加わるのだが、基本的に彼女は出てるだけで何もしない。最後まで本当に何もしないが、中心であり続けるのは、最後の悲劇のためだった。ところが、その最も重要な三日目の晩。彼女は友人達と自宅でパーティを開いて騒いでるだけである。
なんとマンソン・ファミリーは家を間違えてリックの自宅に押し入ってしまったのだ。
結果は推して知るべしだが、マンソン・ファミリーにとっては不幸な出来事になってしまった。まさかこのようなオチが待っていようとは思いもよらず、唖然とさせられた。
考えてみるとタランティーノは過去イングロリアス・バスターズでモロに歴史改変やってるわけだから、ここでやって悪くない。それに映画史においても、もしこうであれば良かったのに。というものの筆頭なので、映画を愛する人にとっては大変溜飲の下げる展開でもある(火炎放射器はやり過ぎだが)。
それにこの事件はクリフにとっても大きな転機である。リックから解雇通知を受け、それを素直に受け入れたものの、これまで10年以上も一緒にいたリックから離れて自分の人生が始められるのか?という不安もあっただろうが、この事件で大怪我を負ったことで吹っ切ることが出来たんじゃないだろうか?一度死に近い経験をしたことで生まれ変わって、今度は自分の人生を歩める確信を得たのではないかという思いにもさせられる。
これをリアルタイムで見た当初、思いっきり肩透かしを食った気分になったために、本作を観た瞬間の私の感想は「なんだこれ?」だったんだが、少し時間が経つと、意外に受け入れられているのが面白い。 |
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7話 |
体育教師型ヒューマギアをリセットしてほしいという依頼を受け、事情を見に来た或人。あまりの熱血指導にバスケットボール部の練習時間を大幅に超過しているというのだが、その実態はかなり理論的で生徒との関係も良好だった。そこに現れた
敵はマンモスマギア。体育教師型ヒューマギア坂本コービーをベースに作られた哺乳類の絶滅種「マンモス」のデータイメージから生まれた。そしてドードーマギア。暗殺ヒューマギアがドードー」のデータイメージのゼツメライズキーを用いて変身したマギア。
今回は体育教師型ヒューマギアの話。理論的思考の上に能力を引き出すというキャラで、近年の突出したプロスポーツ選手のようだ。松岡修造か?
滅亡迅雷ネットは自我を持ったヒューマギアを暴走させてきたという事が発覚した。視聴者は大体分かっていたことだが、これで或人たちもそのことを理解した。
諌はだいぶ或人のバディっぽくなってきたが、今度は唯阿の方が不穏な動きを見せ始めている。今回捕獲した暗殺ヒューマギアを再起動させて敢えてゼロワンにぶつけていたし、マンモスゼツメライズキーを回収していた。 |
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13 |
読書 |
デキる猫は今日も憂鬱2
仕事はバリバリこなすものの、日常生活能力が壊滅的に無い飼い主の福澤幸来と、人間大まで成長し、幸来の世話すべてを引き受ける黒猫の諭吉。一人と一匹のゆるやかな日常を描く第2巻。部長の姪である優芽の誕生日会に招かれた二人。諭吉は着ぐるみという事にしてお宅を訪れるのだが…
読んでいてなんかとても癒される気にさせられるので、すっかりお気に入り。1巻と2巻共にリビングに常備して、パラパラめくるのが日課みたいになってる。こんな猫欲しい。 |
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29話 |
廃品回収で知り合った優衣という女性と真剣に結婚を考えるカナロ。だが優衣の結婚の条件は危険な事をしないこと。結婚のためにはリュウソウジャーとして戦えなくなることに悩むカナロだが、そこに現れたナダはリュウソウジャーを止めれば良いとアドバイスする。
敵はポルターガイストマイナソー。攻撃されると毒ガスを出すマイナソーで、ゴミを吸収することで成長する。人間全部を滅ぼすほどの毒ガスを溜めようとする。
これで何度目か分からないカナロの結婚話。これまでで一番良い感じまでいったが、平和が訪れるまでリュウソウジャーを止められないことから今回の結婚話もお流れとなる。
バキガルーのドッシンソウルは三人のリュウソウジャー共通装備となったが、現在リュウソウブラックはディメボルケーノのメラメラソウルの装着訓練中。これも共通装備になるかな?
最後にガイソーグの正体が明らかになった。これまでの経緯でなんとなく推測は付いたが、やはりその中身はナダだった。 |
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11 |
映画 |
驚きのラブストーリー |
ラースと、その彼女 |
プリティ・ウーマン |
マペットの夢みるハリウッド |
トワイライト |
アバター |
ゴースト NYの幻 |
ハワード・ザ・ダック |
チャイルド・プレイ チャッキーの花嫁 |
The Time Traveller's Wife
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シュレック2 |
潮風のいたずら |
スーパーマン |
ヴィーナス |
ハロルドとモード |
リトル・マーメイド |
キングコング(2005) |
マックス、モン、アムール |
ビッグ |
スター・ウォーズ |
ハート・オブ・ウーマン |
この胸のときめき |
ウルフマン |
PLANET OF THE APES |
アンダーワールド |
スターマン |
美女と野獣 |
ときめきサイエンス |
シザーハンズ |
ジョー・ブラックによろしく |
ギャラクシー・クエスト |
30 Weirdest Love Stories |
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読書 |
呪いの銀簪 銭形平次捕物控4
銀の簪を目に突き立てる連続殺人事件が起きていた。平次はこれが過去平次と因縁のあった銀流しのお六の仕業と推測し、首尾良くお六を捕まえたのだが、彼女は犯人ではなかった。
推理ものとして考えるならば絶対犯人はわからないが、最初から推理ものとして作られた話じゃないのでそれでいいんだろう。 |
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09 |
映画 |
魂のゆくえ(2017) |
ニューヨークにある小さな教会で牧師を務めるエルンスト・トラー(ホーク)はある日、数少ない信徒の一人メアリー(セイフライド)から、過激な環境保護運動に傾倒する夫のマイケル(エッティンガー)と面談してくれるよう頼まれる。そこでマイケルの持論を聞いている内に、自らの息子を戦地に送り出して死なせてしまった自分自身の過去と直面させられる。それでもマイケルを諭すエルンストだったが、次に会う約束の当日にマイケルは自殺してしまう。
常に観ている側の精神を逆なでするような作風で知られるシュレイダー監督の最新作は牧師を主人公にしたもので、これまでの作品以上に観ていてきつい作品になっていた。
この作品のきつさは、何もかも出口が見えないと言うところにある。
単純に企業が悪いとか拝金主義が悪いとかではない。それを糾弾しても何も変わりがないという事実を眼前に突きつけられるからなのだ。
正直な話、なんでこんなきついのをわざわざ金出して観ないといかんのだ?という気分にさせられるのだが、逆に「だからこそ、これが映画だ!」という思いもある。
そこであのラストシーンは映画としてこうあるべきことなのだろう。社会的にも人生においても行き詰まりの中、そこで情という部分に訴えたのは、僅かでも希望を提示するためだし、その希望なしでは物語として成立しないから。
とにかく精神にどすっと来る作品を劇場で観られた充実感でいっぱいとなった。無茶苦茶きついけど。 |
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14話 |
ヒロユキは最近妙に頭痛を覚えていたが、イルトと名乗る男によって拘束されてしまう。タイガアクセサリーまで奪われてしまったが、
敵は惑星守護神ギガデロス。かつてイルムという科学者によって作られた強力な防衛機能を持った機械。制御出来ずに暴走してしまい、その内の一体が地球で眠っていた。強さ自体はウルトラマンでも充分戦えるが、光線技を受けて破壊されるほどのダメージを受けると分裂するという厄介な特徴があり、タイガの攻撃で三体に分裂した。実は過去の暴走はトレギアによるものだった。
ヒロユキと邪悪ではない宇宙人との接触。本作はこのパターンが多いが、今回はウルトラマンという力を持ってしまったヒロユキは、本当にそれを制御出来るのかという疑問が呈されている。本来ウルトラマンは完全なる善として設定されているが、この作品ではその根本的な部分をも疑っているのが特徴。ウルトラマンシリーズにおける脱構築を目指した作品と言えるかもしれない。
怪獣を倒すために怪獣の力を使うタイガだが、その力を使う度にタイガは少しずつ悪い方向に変化していくようで、それがトレギアの狙いだったことが分かる。今回ナイトファングの力を使ったら怒りが抑えられなくなっていた。徐々に不穏になってきたな。
<霧崎が人を馬鹿にするとき、海老反りになって人を見下ろす。いわゆるシャフ度というやつ。実写に逆輸入かよ。
ギガデロスの分裂のトリガーは光線技。だったらタイタス出せば良かろうに、なんでフォトンアースになる?> |
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07 |
読書 |
くさったよめがあらわれた!
腐女子と結婚した著者と、常に妄想全開で会話する嫁との間の日常を描いた嫁観察日記。というより、腐女子の頭の中をチラ見する作品。
Twitterで毎日のようにマンガを上げ、多くのフォロワーを持つ著者だが、一巻通して読んだのは初めて。しかも著者のメインであるホラーコミックでなく、コミカルな日常作品を最初に読むことになったのが面白い。
パターンとしては「となりの801ちゃん」タイプというか、「気分は形而上」っぽさがある嫁観察日記だが、単に観察すると言うより、嫁さんの妄想に付き合ってる著者の精神を楽しんで読む作品だろう。 |
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6話 |
エイムズの諌の依頼で声優事務所にやってきた或人とイズ。この事務所には声優型ヒューマギアの香菜澤セイネが勤めており、彼女の変幻自在の声にすっかり喜んでしまう或人だが、諌は声優事務所の社長多澤青次を逮捕すると宣言する。多澤が自分の娘そっくりなヒューマギアを作った事が罪だというのだが、その時ヒューマギアの暴走が起き、セイネが汚染されてしまう。
敵はガエルマギア。両生類の絶滅種「イブクロコモリガエル」のデータイメージから生まれたマギア。声優型ヒューマギアの香菜澤セイネが滅亡迅雷ネットに汚染されて誕生する。そして仮面ライダー迅。滅亡迅雷ネットの一員迅がプログライズキーを用いて変身したマギア側の仮面ライダー。
今回は声優のヒューマギアが登場。今回もクリエイティブな職業がモティーフ。人間をモデルにヒューマギアを作るのは罪であることが示された。
新しい仮面ライダーが登場したが、それはゼロワンからフライングファルコンプログライズキーを奪った滅亡迅雷ネットの一員の迅が変身したもので、明確にゼロワンと敵対する存在。ゼロワンが使う複数のプログライズキーはベルトさえあればヒューマギアを仮面ライダーにすることが出来るのか?
今回も1話で終わらせるには勿体ない内容だが、強力な敵の誕生とほろ苦い終わり方とで、なかなかにしっかりした物語になってる。
<そもそも声優に人型の存在が必要なのかという根本的問題がある。
ラストシーンで社長は人型をしてないヒューマギアの発する娘の声だけで満足してる描写もあったが、罪に問われるのは容姿だけなの?> |
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05 |
映画 |
心地よくさせる映画 |
第1位 |
フェリスはある朝突然に |
第2位 |
ファインディング・ニモ |
第3位 |
恋はデジャ・ブ |
第4位 |
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー |
第5位 |
ホーム・アローン |
第6位 |
クルーレス |
第7位 |
モアナと伝説の海 |
第8位 |
ピッチ・パーフェクト |
第9位 |
エルフ 〜サンタの国からやってきた〜 |
第10位 |
プリンセス・ブライド・ストーリー |
第11位 |
シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア |
第12位 |
シング・ストリート 未来へのうた |
第13位 |
チアーズ! |
第14位 |
スクール・オブ・ロック |
第15位 |
デンジャラス・ビューティー |
第16位 |
ベイブ |
第17位 |
ホリデーロード4000キロ |
第18位 |
キューティ・ブロンド |
第19位 |
リストラ・マン |
第20位 |
グランド・ブダペスト・ホテル |
第21位 |
スターダスト |
第22位 |
ナニー・マクフィーの魔法のステッキ |
第23位 |
ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル |
第24位 |
ロック・オブ・エイジズ |
第25位 |
パディントン |
The 25 best feel good movies to take you to your happy place |
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6話 |
ブランディの助力で警察の事情聴取から逃れたアッシュは自宅に籠もるが、そこにダルトンの仲間達が訪ねてくる。一方ケリーはカンダリアンのナイフを手にルビーの元へと向かう。
物語は三人の主人公がそれぞれに。まずケリーが最初にルビーの元へと向かうがあえなく敗退。その後アッシュがシュメール騎士団と接触してから父の店へと向かい、パブロと合流後にそこに描かれた魔方陣から地獄の通路を開く。ただ、通路を開いたら悪魔が出てきてシュメール騎士団の大部分が殺されてしまう。
ルビーを殺しに行ったケリーは返り討ちに遭って逆に殺されてしまうのだが、ネクロノミコンの力で復活。ルビーの仲間にされてしまった。
それぞれ自体解決のために動いていたはずだが、すべて裏目。現時点では何もかもがアッシュにマイナスに働いてる模様。
<地獄に行きたくないアッシュが言った言葉は「俺は充分世界を救ってきた」だった。実際その通りなんだが、やる気の無さは筋金入りだ。> |
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03 |
読書 |
キノの旅16
キノとシズ、師匠に加えフォトの物語。「死人達の国」(キノ)、「育てる国」(シズ)、「飲酒運転の国」(師匠)、「見えない真実」(フォト)、「残された者」(フォト)の短編に何編かの掌編を収録する。
昔の作品と較べると全体的に視線が柔らかくなってる印象があるが、フォトの存在が一つの転機になったのかもしれない。それが良かったのか悪かったのかは判断付かないが、作品自体は安定してる。 |
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28話 |
突然現れたクレオンによってクラッカーの紙吹雪を浴びてしまったコウとアスナ。その時は何でもなかったのだが、その夜にアスナが突然苦しみだしてしまう。実は紙吹雪の中にはベルゼブブマイナソーが紛れ込んでおり、それをアスナは吸い込んでしまっていたのだ。コウとメルトはチーサソウルを使って小さくなってアスナの中で戦う事にする。
敵はベルゼブブマイナソー。ミクロサイズのマイナソーでアスナの中に入り込んで苦しめる。
主人公がミクロ化して怪物と戦う話。映画では『ミクロの決死圏』があるが、特撮では「ウルトラセブン」31話のダリー話だろう(「ミクロ決死隊」というのもある)。コウの責任感の強さが表れているが、仲間を守ろうという気持ちが強すぎて思い切った攻撃が出来ないと言う。そんなコウにアスナが命を預けて見事作戦成功する話になる。
コウは歴代レッドの中では最も慎重派かもしれないが、ワイルドな性格が出たり、元々は自分勝手な性格だったりしてなんか性格に一貫性が無い気もする。
そんなコウを指導するナダだが、何か含むところがあるようでもある。
ブルー、レッドに続いてピンクもドッシンソウルを装着できた。ディメボルケーノとは
<今回も女性の願いで戦うカナロ。いつも通りだが、いつもなら罠にはまってるのに、今回は本当だったらしい。なんでわざわざその女性がカナロに助けを求めたのか不明。
チビガルーが最後に言ったのは「燃えたぜ。真っ白に」だった。ネタにしかならない。> |
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02 |
映画 |
止められるか、俺たちを(2018) |
1969年。学生運動が激しく巻き起こっている中、何事にも夢中になれない吉積めぐみ(門脇麦)は、過酷な環境に自らを置くことで自分探しをしようと、若松孝二監督の事務所の戸を叩く。貧乏製作会社の若松プロはポルノを撮って資金集めをして、自主製作の映画を作っていたが、そのスケジュールは殺人的で、更に若松孝二(井浦新)や足立正生(山本浩司)らは自らを都会のアンダーグラウンドに身を置こうとするため、様々な苦労が助監督には降りかかってくる。次々に逃げ出すスタッフの中、一人屋台骨を支えることになるめぐみだったが…
日本で最も過激な映画プロダクションという伝説の若松プロの過去を描いた作品で、登場する人物のほとんどは実在する人物。そんな彼らが学生運動華やかな1969年という時代に一体何を行ったのか。
まずなによりこんなワイルドな現場が実際にあったことという事実が凄い。
特に映画制作という側面で考えると、当時の独立系プロはどうやって映画を作っていたかがはっきり示されていることと、映画作るためになりふり構わずあらゆるものを犠牲にする覚悟がここには表されている。
映画を作るために一体どこまで妥協するのか。ポルノを作って制作費を得ることで、尊厳のようなものを失ってもいい。自分勝手な発言を繰り返すことで信用をなくしてもいい。過激派と付き合って社会からドロップアウトしてもいい。言われるだけなら犯罪者と言われても良い。
ただ、自分の思ったとおりの映画が作れるならばそれでいい。
それこそが至上の目的であり、目的を果たせるならば、その過程を問わないことが若松プロのやり方だったのだ。
一体どこまで堕ちたところで誇りは持続できるのか?そんなことを問われているような話になってる。
これは主人公のめぐみが自分探しに来たという事から始まる物語だから、それを貫いたものとして考えるべきなのかもしれない。
彼女が若松プロの扉を叩いたのは若松孝二の映画にパワーを感じたからで、それだけの求心力のある映画が作られたからなのだが、実際にその世界に飛び込んでみると現実は過酷すぎた。
若松孝二であれ足立正生であれ、とにかく過激。スタッフに対しては人格攻撃までして責めまくり、映画を作ってないときは酒を飲むか女の家にしけこむか、事務所にいても適当な命令を下しまくり、それに反抗を許さない。これに似てるのは、大学とか高校の先輩後輩の間柄。丁度当時のことを描いた嗚呼!!花の応援団(1976)のバンカラな世界である。
そんな中で率先してその世界に入り生き抜こうとした一人の女性というところに目を付けたのは慧眼だった。
主人公が例えば男であれば、70年代にそういう作品は結構作られていて、目新しさは感じられなかっただろうが、主人公を女性にしたことで視点がぐっと現代的になった。
現代の目から見る限りでは、理不尽な物事も、率先して女性が行うことで「よくやってくれた!」という賞賛に変わるし、リアリティよりは一種のファンタジー的なものとして受け入れられる。
だからこの時代になって作られる意味は確かにあったと思う。一見間延びしたような印象もあるが、間の悪さも含めてビルドゥングスロマンとしてきちんと機能してるし、意外なラストにも驚かされた。
ただ、一つ勿体なかったことは、若松孝二が作った最大の問題作赤軍派-PFLP 世界戦争宣言(1971)がどれだけやばい作品だったのかが本作だけでは全く伝わってこなかったことだろう。この製作現場だけで映画一本作れるほどだし、それでよく完成まで持って行けたという苦労話が出ていたら。とは思うんだが、これはここで語るには重すぎるネタだったかな?これから別な形でこれを描く作品が作られるのかもしれない。 |
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読書 |
JJM 女子柔道部物語2
相手がたった一人しかいなかったとは言え、旭川の柔道大会で勝利を収めた神楽えもは気を良くし、すっかり柔道をやる気になった。自慢の髪も切り、厳しい練習にも耐えるが、どこかちぐはぐさも感じられてきていた。
「1、2、の三四郎」あたりにつながる昔のスポ根漫画のような展開になってきてるが、その辺はさすがに現代に描かれたものらしく、単純な練習だけで終わらない。いろんな可能性を模索してる感じもあって、やっぱり楽しい。相変わらずあっという間に読み終えてしまうので一巻まるごと読んでも読み足りないのだが。 |
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01 |
読書 |
ぼぎわんが、来る
幸せな結婚生活を送り、愛娘も手に入れた田原秀樹。イクメンとして幸せに暮らしていることを日々発信している秀樹だが、彼には一つ心配事があった。自分の家系田原家は代々何者か得体の知れない存在に取り憑かれていると言われている。娘を守るため、調べていく内、それは“ぼぎわん”と呼ばれるものである事が分かった。だが対処方法が見つからないまま、田原家は何者かの来訪を受けてしまう。
角川ホラー小説大賞の受賞作。確かにこれは小説として実に怖い。怖いけど読み進めずにはいられなくなる面白さを持った作品だった。既存のホラー小説の怖さとはちょっと違うのだが、こう言う怖さのアプローチもあるのかと感心出来た。月並みな言い方をすれば、人間の業とはなんとも恐ろしいものである。 |
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13話 |
イージス所長のカナが突然ウルトラマンをイージスのイメージキャラクターにしたいと言い出す。だが職員の3人はそれぞれ推しのウルトラマンが異なり、いつしかプレゼン大会になってしまう。
第1クールの最終話となる話で、これまでの戦いを振り返る編集話。
地球防衛組織イージスでは日々任務をこなしつつ、なんとか会計をやりくりしていた。そんな中でのプレゼン大会で燃え上がっている。尤も目的は社長賞という金一封で、三人のウルトラマンもヒロユキの中で言い合いをしてる。再編集作品にしてはかなり楽しい話になってる。
ちなみに私自身の押しを言わせてもらえれば間違いなくタイタス。というか、ニュージェネレーションの中では一番好きかもしれない。敵に尻を向けて攻撃を受けるとか、ネタとしても最高なキャラだ。
タイガが父のタロウを紹介するシーンもあったが、そこに何故か霧崎が現れて会話してる。
<ところでヒロユキはともかく、他のメンバーはウルトラマンたちの名前をどうやって知ったんだろう?> |
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遠藤憲一と宮藤官九郎の勉強させていただきます |
<A> |
<楽> |
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