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31 |
映画 |
エジソンズ・ゲーム(2019) |
1880年代のアメリカ。少し前に発明された電気を全米に張り巡らそうとエジソン(カンパーバッチ)は自らが発明した長時間の使用に耐える電球を用いて全米の都市の市長に対して強烈な売り込みをかけていた。ただ、エジソンが売り込む直流電気は小さな発電設備をいくつも必要とすることから、交流電気の方が優れていると主張するジョージ・ウェスティングハウス(シャノン)が強烈な追い込みをかける。両者譲らないままアメリカ中の都市は二つの設備のいずれを採択するかで争いが続く。そんななか、エジソンの会社にニコラ・テスラ(ホルト)という一人の男が入社してきた。
2010年代のハリウッド映画界はヒーロー映画の台頭が目立った。マーベルやDCを初めとして、数々のヒーロー作品が作られたが、昔と違ってヒーロー映画の主役が無名俳優ではなく、それなりに芸歴のあるベテランが主役を張ったり、またヒーロー映画を足がかりにして他の映画に出演するような人も数多く現れた。ヒーロー作品が馬鹿にされてないことはまことに喜ばしいことである。
その結果、多くの作品でヒーロー作品出身若しくは出演中の役者がSFではない作品に出演することが多くなる。
実は本作こそそれを最も体現した作品とも言える。本作でエジソン役のベネディクト・カンバーバッチはドクター・ストレンジ(2016)の主役ストレンジだし、ライバルのウェスティングハウス役のマイケル・シャノンはマン・オブ・スティール(2013)のゾッド将軍(後にバットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016)でドゥームズ・デイの素体となった)、ニコラ・テスラ役のニコラス・ホルトは新X-MENシリーズのビースト役、そしてエジソンの秘書役のサミュエル・インサル役はスパイダーマン:ホームカミング(2017)のトム・ホランド…なんだこのヒーローのバーゲンセールは。
特にエジソンとインサルが力を合わせてウェスティングハウスに対抗する構図は、アベンジャーズ インフィニティ・ウォー(2018)における惑星タイタンでの戦いで、サノスがドゥームズ・デイに変わったようなもの、逆にバットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016)でバットマンとスーパーマンの代わりにドクター・ストレンジとスパイダーマンが出たようなもの。それが分かってしまうと、そうとしか思えなくなってしまう。
ただ、作品としてどうかと言われると、なんかギリギリ普通。正直もうちょっと面白くなって然りの話だったと思う。
この話は史実を元にしている。メインはエジソンとウェスティングハウスとステラの三つ巴の争いとなるのだが、全員が一堂に会するところがない。会わないならそれで良いのだが、その部分を強みにしてこそ物語は輝くはずだ。しかし本作はそれを意識することなく、三人が会わないことを単純に事実として描いてるだけで終わってる。
史実を忠実に描くよりも、キャラを大切にしてこそ特徴だろ。特に本作の場合は顕著にキャラに負ってるんだから、それを活かさなくてどうする。
なんかドキュメンタリーの再現フィルムをちょっとだけ重厚に作ってみたというくらいの物語なので、もう一押しほしかったところだ。 |
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16話 |
新たな邪面師マシュマロ邪面が現れ、女性達を次々にマシュマロに変えていった。すぐさま出動するキラメイジャーだが、マシュマロのようにダメージを受け流すマシュマロ邪面に全く攻撃が通用しなかった。しかもマシュマロにトラウマを持つ宝路は戦う事が出来ず、逃げられてしまう。キラメイシルバーが戦えるようにするため、宝路に理由を聞くのだが…
敵はマシュマロ邪面。地球のマシュマロを気に入ったクランチュラが作り上げた邪面師で、人間をマシュマロに変えてしまう。肉体もマシュマロのようで、ダゲキ攻撃を全てはじき返してしまう。体を凍らせて攻略する。そしてハッシャリガニー。11話のハッシャボタンリガニーの改良版。ボタンをなくしてミサイルを発射放題にした。
宝路の30数年前の甘酸っぱい思い出がトラウマとなってしまったという純情話。そのトラウマとなってしまったマシュマロを使って的を攻略するという昭和な物語が展開する。
今回は宝路と瀬名が絡むが、何事も心置きなく戦うことが一番という瀬名が宝路の心残りを解消するという話になってる。瀬名が人の恋心を応援することで輝くということも出てきた。
今回はお宝探しは小夜と時雨の二人で行い、新しいキラメイストーンを発見した。
<高校の頃に女性を振ったという宝路を「最低」と言っていたが、そこまで言われるほどのレベルだろうか?
EDで博多南無鈴と充瑠のかけあいでPPAPの音楽が流れていた。ちょっとだけピコ太郎になってる。> |
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29 |
読書 |
第五氷河期
平和を謳歌する日本。その中で氷河期がやってくると吹聴して誰からも煙たがられている北見博士は、擾乱剤で警視庁に出頭させられてしまった。そこでも自説を曲げずに呆れられてしまうのだが、この学説に耳を傾ける人も少しずつ増えていく。
極めて短い作品で、氷河期が実際にやってきた時点で話が終わるので、少々尻切れトンボな印象はある。しかし小松左京の「日本沈没」に先行してこんな作品を書いたという事実そのものが素晴らしい。パニック作品の名作と言えよう。 |
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7話 |
レディ・トリューの研究室でノスタルジアの治療を受けるアンジェラは、その研究室がドクター・マンハッタンとつながっており、しかもドクター・マンハッタンが地球にいることを告げられる。一方、捜査員の一人ウェイドの失踪を知ったローリーは、彼の失踪に第7騎兵隊が関わったと推測し、亡くなった警察署長のジャッドの家を訪れる。
祖父の記憶を封じたノスタルジアの影響で過去の自分を追体験するアンジェラは、かつて51番目の州となったヴェトナムでテロに巻き込まれて両親を失ったことを思い出した。それはとても辛い記憶だが、徐々に自分を取り戻していく。
今回ついにドクター・マンハッタンがどこにいるのかが明かされた。今まで火星で新しい人類を作っていたと思われていたのだが、人間に姿を変えて地球にいるのだとか。それはなんとアンジェラの夫カルだった。
実はアンジェラ自身自分の夫がドクター・マンハッタンという事を知っていた。カルは過去事故で死亡しており、同じ姿を取ったドクター・マンハッタンを夫として受け止めた。カル自身は記憶を消して自分がドクター・マンハッタンであることは忘れているが、この事態となってドクター・マンハッタンの知恵を借りるため、アンジェラが無理矢理その記憶を引き出した。
一方、前々回主役を張ったウェイドだが、第7騎兵隊に襲われた後、姿を消している。その際自宅で第7騎兵隊を迎え撃ち、相当な数の死傷者を出している。
そしてローリーはジャッドの妻ジェーンを訪ね、ジャッドがサイクロプスという組織の一員であるかと尋ねたが、その直後に捕らえられてしまう。そこでサイクロプスの本当の目的はドクター・マンハッタンを捕らえてその力を自分たちのものにすることだという。具体的にどうするのかは不明だが、少なくともこのタルサにドクター・マンハッタンがいることは認識していたようで、何らかの方法があるのかもしれない。
前回は出てこなかったが、エウロパではオジマンディアスの裁判が行われている。それは1985年のウォッチメン事件で大量虐殺をしたこと、エウロパに幽閉中にクローン人間を作り続けては殺し続けたことについて。この茶番はずっと続いているらしい。
<アンジェラがカルの頭をハンマーでぶったたくシーンがあるが、ハンマーを頭から引き抜くシーンが生々しい。> |
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27 |
映画 |
スマホを落としただけなのに(2018) |
派遣社員稲葉麻美(北川景子)が恋人の富田(田中圭)からかかってきた電話に出たところ、見知らぬ男の声が聞こえる。彼によればタクシーに落ちていた携帯を拾ったため、そこにあった電話番号にかけたのだと説明を受ける。待ち合わせをしてそのスマホを手渡しされて、それを恋人に渡して一件落着と思われたのだが、その日以来麻美の周りでおかしな事件が起こっていく。
落としたスマホが解析されて、犯罪に巻き込まれてしまうと言う現代的なテーマで展開する作品。未読ながら原作はそれが上手くいったらしく、ベストセラーとなったらしい。
ただ、恐らくその新しさの部分がうまく映像化出来なかったという印象。
多分元の原作の内容が相当に詰まっていたのだろう。それは物語としても、又知識としても。それを映像化する際、省略しなければならないところが多すぎて、結果スッカスカな内容になってしまった感じ。
これは多分映画ではなくテレビで10時間ほど使って作るべき作品だったのだろうと思う。簡単に言ってしまえば、話が駆け足過ぎるのだ。事件の発端となるスマホを忘れた事件が一切の伏線なく冒頭で起こっているし、そこからの展開も早すぎる。言い方を変えれば「スピーディ」とも言えるだろうけど、長い物語を消化するために駆け足になってしまった。物語が都合良く展開しすぎるので、なんの感慨も持てない。
メインの北川景子と田中圭、それに成田凌の物語があまりにあっさりしすぎ。一方で犯人の割り出しを担当する警察の方が個性的で、こっちの方が特徴あったのだが、それが本編にあまり関わってこないので、バランスが悪いまま終わってしまった。
近年中田監督の劣化具合が激しいが、本作もその象徴的な物語とも言えるかな?続編が出てるのだが、バランスの悪さが解消されていることを望む。 |
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40話 |
ゼロワンドライバーを奪われ、それを介して惑星ゼアまで手中に収めたアークは、完全なる勝利を得るために或人を襲い、その命を奪う。死の直前或人はイズに何事かを指示していた。それに従うように或人への声かけを繰り返すイズ。
敵は仮面ライダーアークゼロ。
前回はゼロワンドライバーを奪われただけだったが、今回で或人の命まで奪われてしまった。実はこれは或人がイズに仕掛けたシミュレーションで、或人の死という悲しみをいずに与えることでイズを変化させようとしたことがわかる。
惑星ゼアはアークに乗っ取られたが、その機能の一部はイズの中にあり、イズが何度も自らの機能をリブートさせることで完全に一致。ゼアの全能力がイズの中に入った。それでイズも創造の力を得る事となったためにゼロツードライバーおよびゼロツープログライズキーを創造したという事になる。
新しい仮面ライダーはゼロツーという。基本デザインはゼロワンと同じで大変シンプルな姿の仮面ライダーとなる。
この作品のテーマである機械と人間の和解ということはイズによって叶えられることになった。
<何十億通りのリブートというのはまるで「エンドレスエイト」。
新しい仮面ライダーの名称はゼロツー。てっきりゼロ若しくは零になると思ってた。> |
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threezeroX 大山竜 バルタン星人 ABS・PVC・POM 1/6スケールフィギュア |
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読書 |
半神
著者によるSF短編集。タイトルの「半神」を含め10編を収録する。
SFがアイディアで作られるというなら、著者の作品はまさに一級品のSFと言えよう。タイトルの「半神」は何度読んでも心揺さぶられるし、シェイクスピアのSF翻案である「夏の夜の夢」なんかも、シェイクスピアが現代でもしっかりエンターテインメントとして機能してることが分かる。まあ、これはほんとにSFなの?と言うのもいくつかあったりもするが、その辺ひっくるめて面白かった。 |
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6話 |
セブンガーとウインダムの模擬戦闘中に宇宙から機械生命体が落下してきた。だがその直後、その機械生命体を追って新たなウルトラマンも落下してきた。ひとしきり戦った後、逃げる機械生命体ギリバリスを追ってそのウルトラマンジードも姿を消す。
敵はラストジャッジメンターギリバリス。文明破壊のプログラムを組まれた機械生命体。本体は赤いコアで、これが残っていればすぐに肉体も再構成できる。
最初から予定されていたウルトラマンジードの登場。その姿は随分カラフルになっており、ギリバリスとガチンコで勝負している。ジードもゼットライザーを使うことでパワーアップしたのだとか。でも登場が少し早すぎたかな?前半はゼット単独で戦わせて後半で出した方がバランス良いのでは?
非常に強力なギリバリスを倒すために、ギリバリスにクイズを出してそれを解析している内に物理的に破壊すると言う方法を使っている。コンピュータに問題を出して混乱させるのは映画『ウォーゲーム』以来の伝統か。
デビルスプリンターがなんであるかが明らかになった。なんでもあれはベリアルの細胞の一部だそうだ。それでジードが責任を感じている訳か。
ジードはやはり浅倉リクとなっているが、そこにヘビクラが絡んでいる。実はこの二人はテレビ本編ではなく劇場版で絡んでる。ジャグラーが防衛軍の隊長をしてると知って、とっても胡散臭そうな目で見ているリクが印象的。
あとゼロは1話でゲネガーグが作ったブラックホールに今も飲み込まれたままだとか。「ウルトラマンジード」でゼロがベリアルを閉じ込めたのと同じ状態だな。時代は巡る。
<浅倉リクとハルカが出会ったが、出会った直後に二人ともゼットライザーを見せ合ってる。迂闊すぎないか?
ゼットはやっぱりジードのことを先輩呼ばわりしてる。ゼットの方が5万年ほど先に生まれてるんだけど。
ギリバリスを破壊した際、振り向いてポーズを決めるゼットとジード。もしコアが破壊されてなかったらお間抜けだな。> |
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24 |
映画 |
ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語(2019) |
ニューヨークで家庭教師をしながら作家を目指すジョー・マーチー(ローナン)は、ようやく雑誌掲載が決まり、これからと言う時に、ペンシルヴェニアの故郷に残した妹のベス(スカンレン)の病気が重いという手紙をもらう。一度家に帰ることにしたが、そこで昔暮らした家のことを思い起こす。しっかり者だが結婚を急ぐ姉のメグ(ワトソン)、頑固なもう一人の妹エイミー(ピュー)と共に暮らした日々。その中にはお隣さんの幼なじみローリー(シャラメ)の姿もあった。
アメリカの女流作家の先駆けオルコットによる小説「若草物語」はこれまで何度となく映画化されたり、テレビドラマ化されたり、日本ではアニメにまでなるという大人気の作品である。
私自身も原作は読んでいるが、多分読んだのは小学生の時だったかと記憶してる。ほとんど記憶から抜けているけど、内容はとても他愛のない物語だったはず。むしろ後書きの説明の方を読んで「そう言う事だったのか」と思った記憶があった。
その内容は、この作品はアメリカの田舎のノスタルジーとして受け入れられたという事と、著者のオルコットが子どもの頃、妹を病気で失ったことから、その悲しみを癒やすことも含めて妹が生きている物語を描いたという事。それでこの作品の意味合いを知ったという記憶がある。
ここで重要なのは、原作はオールコット自身の思い出話がベースである事と、本当は死んでしまった妹のベスが作品ではちゃんと回復しているという事。更に言うなら、オールコットは生涯独身を貫いたという事実も抑えておく必要はある。
これを前提にして本作を観ると、色々頭が混乱する。
まず本作はメインとして少女時代とジョーの作家時代の二つの時代にいくつかの時代を足して様々な時代をザッピングしているが、全く説明なしに時間と空間が飛ぶので、それについて行くだけでいっぱいいっぱい。でもそんな混乱を脳内で色々つなぎ合わせていくと観てるだけで楽しい。時代の飛び方もちゃんと計算されていて、物語の進行のために使われているので、様々な伏線が劇中で解きほぐされていくのも脳が喜ぶ。
使い古された物語をそのまま映画にするのではなく、こんな工夫をして飽きさせない物語に仕上げてくれたのはとてもありがたい。
ただそれは良いのだが、観続けているといろんな違和感が生じる。
まずベスの死について。「若草物語」自体オルコットが妹の死を乗り越えるためにベスを生き残らせることを目的として描いたもののはず。しかし本作ではベスはなくなってしまい、実際にオルコットが体験したように描写される。
この時点で創作の「若草物語」と実際にオルコットに起こったことが融合している。
ではそのまま融合するのか?というとそうではないところがややこしい。
原作にはない恋愛話に時間が取られ、更に現在進行形で本の出版のための交渉が続く。ジョーはオルコットの分身として考えるならば、これは「若草物語」の舞台を借りてオルコットを描く話になるのだが、オルコット自身は独身を通してきたはず。
ここで重要になるのが出版社の担当の台詞である。彼は「売れる」ことのみを重要視するので、事実よりも創作、もっと言えばハッピーエンドを求める。
その結果、なんとジョーは、突然出てきた男と突然結婚してしまう。これまで本当に好きだったローリーに向かって「絶対結婚しない」と主張していたのは一体何だったの?というレベルの唐突さである。
しかしここで私は心の中で大笑いしてしまった。
とってつけたような都合の良すぎるラストシーンに覚えがあった。そう。これはアルトマンのザ・プレイヤー(1992)だ。物語にリアリティではなく、スポンサーと大衆迎合のプロデューサーの意向によって物語は簡単に変えられ、無理矢理のハッピーエンドに押し込まれる皮肉がそのままラストシーンになってる。
なるほど今更古い作品を作ることの意味合いを変えるために敢えて皮肉を込めたか。なかなか監督やりおる。
この皮肉なラストあってこそ、本作は実に映える作品だとよく分かった。 |
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15話 |
晴れてキラメイジャーの仲間となった宝路だが、妹のマブシーナは宝路を拒否し、宝路の言葉はまるで届かなかった。そんな時に外出したマブシーナはヨドン軍幹部クランチュラのゲームに巻き込まれてしまう。
敵はクランチュラ。ヨドン軍幹部で退屈だったために地上に降りて人間を自分のゲームに巻き込んだ。そしてワナゲヒルドン。巨大な輪投げを敵にかぶせて輪を縮めて敵を輪切りにする邪面獣。
宝路と時雨、それにマブシーナの三人が中心となったはなし。宝路とマブシーナは兄妹だが、クリスタリア崩壊の際に地球でお宝探ししていたことを今も恨んでいる。二人にはテレパシーがあるが、それが通じないと宝路が悩んでいる。一方、時雨はぐいぐい来る割に適当に離れてしまう宝路に戸惑いっぱなし。昭和の価値観の宝路は時雨を軟弱ものと断定して話を聞こうとしない。
結果として宝路とマブシーナ、宝路と時雨どちらも認め合うという話になってる。マブシーナが宝路を認めるのは随分早かった。
今回の敵は幹部のクランチュラで、初めての直接対決となったが、別段幹部が出る必要はなかったような?
<ワナゲヒルドンの顔の形が…どうでも良いか。> |
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23 |
読書 |
三体
ナノカーボンの専門家汪森は突然政府直属の警察組織から呼び出しを受ける。世界的な科学者が次々に自殺している事実を告げられ、知り合いの大学教授を見張るよう依頼を受ける。スパイのような真似を嫌でも従わざるを得ない汪森だったが、調査対象の家からVRゲームを発見する。そのゲーム「三体」は三つの太陽のある惑星を舞台に、ここで生き残る術を見つけるというものだった。難解なそのゲームを繰り返しプレイしていく内にコツを掴み、次のステージに進むことが出来た直後に、ある組織から連絡を受ける。
ヒューゴ賞を受賞した初の東洋作品というので興味を持って読んでみたが、内容は大変なものだった。一応SFジャンルとしてはファースト・コンタクトになるのだろうが、中国人しか描く事が出来ない現実の歴史の重みというものがある。さすが文化大革命のただ中に生まれた著者だけあって、そこでのサバイバル術がリアルすぎる。 |
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39話 |
サウザーの加勢によって再び立ち上がったゼロワンは、なんとかアークゼロの攻撃をしのぎ、衛星ゼアを守り切る。このままではアークゼロには勝てないと、更なるパワーアップをゼアに要求するが、アークが仮面ライダーになったという想定外の事態に対処できないと言われてしまうのだった。
敵は仮面ライダーアークゼロ。
パワーアップを繰り返すアークゼロに対処できないゼロワン側。だが衛星ゼアの回答は、これ以上のパワーアップは出来ないという。それを自分自身の力でパワーアップしようとする話となる。しかし現時点ではそれは雲を掴むような話。ただ或人が焦っているだけ。
人間の心を取り戻した天津垓が謝罪するが、そんな垓に対して諌も唯阿も許さないという。意外なことに或人も垓を許さないと言っている。ヒーローがこんなに頑ななのは結構珍しいが、この事態を引き起こした張本人だからねえ。そんな中で誠意がどこまで通じるかという、垓の物語も進行中。
その背後でアークによる世界支配は着々と進行中。物理的に是Aを破壊することは阻止されたため、今度はゼロワンドライバーを使ってゼアにアクセスして乗っ取ろうとする。それで雷を使って或人を呼び出した上でゼロワンを圧倒し、ゼロワンドライバーまで奪ってしまった。
<さうざーの言うことだけは聞くようになった垓。さうざーってAIBOそのものだが、表情も良いね。なんか欲しくなってきた。
エイムズのリーダーは今も刃唯阿っぽくなってるが、既に解任されてたんじゃなかったっけ?> |
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21 |
映画 |
クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!(2013) |
春日井市で毎年行われているB級グルメカーニバルを楽しみにしていたしんのすけだったが、親の予定が合わずに行くことが出来なくなってしまう。それが不満のしんのすけはカスカベ防衛隊のメンバー全員で内緒でカーニバルに乗り込むことにした。その途中、しょうがの紅子と名乗る謎の女性から、ソースをカーニバルに出店しているソースの健に届けることを頼まれる。調子よくそれを引き受けて大きな瓶を転がしながら会場に向かっていく。だが、その会場には不穏な空気が流れていた。
前作嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス(2012)は家族の物語で、順番通り本作はカスカベ防衛隊の話になる。
本作の見所というか特徴は、話をあまり大きくしなかったということに尽きるだろう。話はカスカベ市内で全て完結しているし、敵も存在はするが、世界を巻き込むほどの巨大な組織ではない。これまでのシリーズの中で言うなら、嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード(2003)と並ぶ小規模な話になる。
世界が小さいから小ネタに走ることになるのだが、むしろその小ネタが本来のこのシリーズの面白さになってる。
このシリーズで一番面白いのは、しんのすけの暴走と変わり者の敵との丁々発止のやりとりとなるため、それをきちんと抑えていれば面白くなる。その一番面白いところをしっかり抑えているため、本作はとても安心して観ていられる作品になっていた。出てくる変わり者キャラが魅力的で、次々に立ち塞がっていくのが死亡遊戯(1978)っぽさに溢れてるし、その襲撃のかわし方がそれぞれ個性的。
それにテーマであるB級グルメが良い具合。子どもも大人も大好きなジャンクフードを主題にしてるお陰で食の楽しみみたいなものもあって、観てると楽しくなってくる。ラストの大団円は気持ち的には少々引いたけど、そこに至るまでが楽しかったからこれで良し。
テーマの取り方と舞台の設定で充分に面白いものが作れることをきちんと証明した作品と言えるだろう。 |
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6話 |
ローリーによって逮捕されそうになったアンジェラは祖父ウィルの残した薬ノスタルジアを飲み下す。その洗浄を行う行っている間、アンジェラの意識は1930年代のアメリカへと飛んでいた。それはニューヨーク初の黒人警官となったウィルが見たミニッツメンの一人、フーデッド・ジャスティスの取り調べ風景だった。
アンジェラが祖父ウィルの記憶を追体験する話。1921年のタルサ虐殺事件から、ウィルが関わったウォッチメンの前身であるミニッツメンの話となり、その中でメンバーの一人フーデッド・ジャスティスの正体が明らかになる。原作では格好とちょっとしたエピソードだけの登場だったが、それを相当に掘り下げた。記憶の中でウィルが突然アンジェラに変わったりするのが面白い。
オープニングでフーデッド・ジャスティスの本物の顔が登場。仮面の下から現れたのはマッチョな白人だった。
…と思ったら、実はウィルこそがフーデッド・ジャスティス本人。マスクヒーローの孫がやはりマスクヒーローをやってるという皮肉。フーデッド・ジャスティスがあんな格好をしているのは、仲間の警官連中からの制裁で縛り首の真似事をされたことが元だという。
正体を隠して活動するフーデッド・ジャスティスに同じく仮面ヒーローであるキャプテン・メトロポリスが目をつけてチームに誘った。実は実はオープニングに登場したフーデッド・ジャスティスの中身こそがキャプテン・メトロポリスの中身であるネルソン・ガードナーだった。
フーデッド・ジャスティスが本当に追っていたのはサイクロプスという謎の組織。KKKと関わりがあり、洗脳によって黒人に対する憎しみを演出した組織。実は2019年タルサの警察署長のジャッドこそがその一員だった。これに関してはミニッツメンもノータッチで、それがフーデッド・ジャスティスがミニッツメンのメンバーと距離を取った理由とされる。
1930年当時の黒人の扱いが酷く、観ていて気分悪くなるが、それがこの話の肝だろう。警官であるウィルは仮面をかぶることで法の遵守者ではなく、犯罪に対する超法規の執行者となった。
ところでウィルは1話でタルサ事件で生き残った少年だと分かるが、その時に一緒に連れてきた少女がどうやらウィルの妻になったらしいことも分かった。
<元々のフーデッド・ジャスティスがやってたのは積極的平和主義そのもの。これは原作にあったロールシャッハと同じ事をやってるのだが、これは狙ってのことだろうな。> |
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ウルトラマンTHE LIVE ウルトラヒーローズEXPO 2020バトルステージ 光の勇者たち |
<A> |
<楽> |
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20 |
読書 |
アオイホノオ21
月刊サンデーでの連載で着々と実力を上げていくホノオ。一方、そのホノオの同級生庵野、山賀、赤井が関わったというSFアニメ「超時空要塞マクロス」の放映が始まり、そのオープニングを観てしまって打ちひしがれてしまう。
時代的には1982年。「超時空要塞マクロス」が始まった時となる。実際にあの作品は凄い作品だったのだが、40年も経ってあのオープニングを丁寧に解説されると、そこまで凄かったのか!と目から鱗状態となった。それに対して激しい嫉妬心を燃え上がらせる著者は、まさにルサンチマンこそが原動力だったと分かる。それに完全変形バルキリー。タカトクトイス製で後に金型から「トランスフォーマー」のスカイファイアーとして売られたという曰く付きのオモチャ。あれ欲しかったんだよなあ。
他にも、連載当時は全く描けなかった描写を今なら渾身の描写で描けると、妙に力のこもった「風の戦士ダン」とか、ようやく同級生で後のボンズ社長となる南雅彦が登場したりと、とにかく見所満載。 |
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5話 |
アラスカから超古代文明の痕跡が発見された。大学研究室の調査隊がその石碑を日本に持ち帰るが、石碑のあった地下から怪獣ペギラが現れた。そしてペギラは石碑のある日本を目指し飛来する。ウインダムが出動するが、ペギラの冷気攻撃を受けてしまう。
敵は冷凍怪獣ペギラ。アラスカから現れた怪獣で、自分を封印していた石碑を破壊するために石碑が保管されている日本を目指す。そして合体魔王獣ゼッパンドン。ヘビクラがゼットン、パンドン、マガオロチの三つのメダルをダークゼットライザーに装着して登場した怪獣。
前回ラストでヘビクラ隊長がなんか不穏な独り言を言っていたかと思ったら、本当にジャグラスジャグラーが登場してた(ヘビクラとは蛇(ジャ)+倉(グラ)なのだそうだ)。「ウルトラマンオーブ」の次元を経てこれまでいくつかの次元を渡り歩いていたようだが、現在はこの世界にいるってことか。一体何でストレイジに入ったかとか、ヘビクラという名前になったとかはこれから明かされていくのかな?ハルカを助けたと思ったらゼッパンドンになってゼットを攻撃するとか、なんだか分からない行動をしてる。ゼット曰く「ウルトラヤバイ闇の波動」だそうで、改心してる訳でもなさそうだし、本人もゼットにやられた後で「面白い」とか言ってたから、それが目的なのかも知れない。
変身アイテムを宇宙人に奪われるというのは「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」で多用された話で、今も時々やってる。ちゃんと伝統になってるんだな。
ミニカーの中に小型カメラを仕込んでペギラに蹴飛ばさせて撮影するという面白い撮影方法も試みてる。
<ウインダムが不稼働になった時、ハルカはすぐにセブンガーを出しているが、そんな勝手してもいいのかね?…と思ったら、ラストでちゃんとツッコミ入ってた。
人の命を守るためには自分の命を省みないのがプロだというハルキ。違うよ。
変身の台詞はモロにクレナイガイのもののパクリだった。
ハルキ曰く「俺たちは怪獣退治の専門家」だそうだ。
予告でゼットはジードのことを「先輩」と呼んでいたが、ジードは一番若いウルトラマンだぞ。それともここに来るまでに数万年も経験積んでるのか?> |
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18 |
映画 |
三大怪獣グルメ(2020) |
元超理化学研究所員で、来たるべき食糧危機に備え生物を巨大化させる薬を開発した田沼雄太(植田圭輔)は、研究費の使いすぎのために研究所を首になってしまった。しかたなく実家の寿司屋を手伝っていたが、ある日神社に奉納するタコとイカとカニを何者かに盗まれてしまい、直後巨大なタコとイカの怪物が東京湾から出現する。これは自分が開発した薬品を何者かが悪用したのではないかと、防衛隊に直訴する。防衛隊隊員となっていた田沼の幼なじみ星山奈々(吉田綾乃クリスティー)は、昔田沼にネチネチと嫌がらせをされたことを覚えていて、生理的に受け付けないと田沼の主張を無視しようとする。防衛隊隊長の響指令(木之元亮)はその熱意を買い、准隊員として田沼を受け入れる。だがタコとイカに続き、今度はカニの怪物まで出現してしまう。
昔からひたすら特撮にこだわる河崎監督の最新作。
特撮にこだわる映画監督は他にもいるけど、基本的にそういう人たちは“映画を撮ること”を目的としてる。それに対して映画以前に“特撮を撮ること”を目的とするのが河崎監督の最大特徴。プラットフォームも物語もほぼ関係なく、とにかく特撮が作れればハッピーという人なので、ほぼゴミみたいな物語でも、それが特撮メインであれば楽しく作ってくれる。
こう言う姿勢こそが特撮ファンにとってはとても嬉しい。真面目な話、河崎監督が作品を作り続けてくれるだけで我々には大きな勇気をもらえてる。
で、本作も見事にそういう意味で“勇気をもらえる”作品だった。
それ以上を求めてないのだからこれで良い。
それに監督の作る作品は主人公は素人に毛が生えたようなものであったとしても、脇を固めるキャラが往年の特撮の登場人物を多数配置するので、それを発見できた時の眼福感も嬉しい。
本作においても例えば「ウルトラマンダイナ」のヒビキ隊長役の木之元亮。ウルトラマンシリーズの常連堀内正美、「帰ってきたウルトラマン」ではウルトラマンの中の人だったきくち英一が出たり、カメオで武田康廣っぽい人がいると思ったら、本人だったりとか。とにかく昭和の時代の特撮ファンにはとても嬉しい。
物語自体は低予算のゆる〜い特撮作品なので、その辺割り切って観る必要はあるが、昔からの特撮ファンであれば絶対楽しめる作品には違いない。 |
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読書 |
銭形平次捕物控14 たぬき囃子
平次の先輩の岡っ引き石原利介の娘お品が平次を訪ねてきた。石原の管轄で連続した盗みが入っているのだが、当の石原が体を壊して動けないという。そこで知恵を借りに来たというお品を手伝うことになった平次は、盗みがおこった日には必ず祭り囃子の音が聞こえていたことが分かる。
これまで何度か登場した先輩岡っ引きの石原と和解する重要な話。この話から登場したお品は以降の常連となる。話自体は結構純粋な推理ものになってた。 |
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17 |
映画 |
ベクデル・テストを通過した映画 |
第1位 |
マッド・マックス 怒りのデス・ロード |
第2位 |
エイリアン2 |
第3位 |
ワンダーウーマン |
第4位 |
ブラック・スワン |
第5位 |
リトル・ミス・サンシャイン |
第6位 |
ディストピア パンドラの少女 |
第7位 |
スクリーム |
第8位 |
スター・ウォーズ 最後のジェダイ |
第9位 |
ディセント |
第10位 |
17歳のカルテ |
第11位 |
テキサス・チェーンソー(2003) |
第12位 |
千と千尋の神隠し |
第13位 |
28日後… |
第14位 |
エクソシスト |
第15位 |
ヴァージン・スーサイズ |
第16位 |
ゴーストバスターズ(2016) |
第17位 |
ハンガー・ゲーム |
第18位 |
ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン |
第19位 |
ドリーム |
第20位 |
ゴースト・ワールド |
第21位 |
キル・ビル VOL.1 |
第22位 |
トゥモロー・ワールド |
第23位 |
シカゴ |
第24位 |
アナと雪の女王 |
第25位 |
ベッカムに恋して |
ベクデル・テスト(映画における女性の扱われ方を測定するための簡単なテスト) |
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14話 |
お宝探しに邁進する宝路に勝手に押しかけて宝探しを手伝う充瑠。宝路が最初に探し当てたのは地球で眠っていた新しいキラメイストーンだった。宝路はこれは目的のものではないと探索を続け、充瑠はそのキラメイストーンを仲間にすべく連れ帰る。そんな時、SL邪面が現れ、キラメイジャーとキラメイシルバーが出動するが、キラメイシルバーの独断専行に他のメンバーが苛つく。
敵はSL邪面。魔方陣を描くために走り回る邪面師で、まっすぐ走るしか出来ないが、立ち塞がる者をまるごと巻き込んで走り回る。そしてディーゼルバスラ。ディーゼル列車をかぶった邪面獣。
ようやく宝路に充瑠が絡む。通常追加戦士は真っ先にレッドと絡むのに、登場から3話もかかってしまった。この話で簡単にレッドをリーダーとして認めてた。展開が早すぎる気がするな。
クリスタリア時代の宝路の姿があった。実はその当時はガルザに憧れていて、その助言を受けて何事も一人でやろうとしていたが、実はそれを反省していて、仲間を作ろうとも考えていたそうな。全部口で言ってしまってるのが少々興ざめだが、中断を経ているので仕方ないか。
今回キングエクスプレスはキラメイシルバーが使うことになったようだが、前回出てきた超重機ドリジャンも変形することになると思うので、やっぱりキングエクスプレスは浮いてるな。
<今時SLモティーフの怪人?と思ったら、案の定機関車仮面の真似してる。観た途端に分かったよ。ついでにゴレンジャーハリケーンの真似までしてた。
これまで5人の登場ポーズで一人だけあぶれていたレッドにシルバーが絡んでポーズを取ってる。しかしなんだろうこのセクシーポーズは?
結局今回SL邪面が魔方陣を書き終えたらどうなるのかが全く分からなかったが、引きかな?> |
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15 |
読書 |
パタリロ!3
マリネラに中国雑技団がやってきていた。それに影響されたかパタリロは夢遊病で功夫の達人になってしまい、周囲にえらく迷惑を掛けていた。そんな中、マリネラで発掘されたダイヤが何者かによって盗まれる事件が起こる。
四つの物語が収録されているが、パタリロや他のキャラの愛情物語に無理矢理こじつけてるのが少女漫画らしい。パタリロの変態性が抑え気味なので、ちょっと普通っぽい話だな。 |
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5話 |
タルサ警察を掌握したローリーは署員に第7騎兵隊のアジトを特定するよう指令する。そして行動がおかしいアンジェラとウェイドに盗聴器を仕掛けて監視する。そんな中、ウェイドは第7騎兵隊の真実へと近づいていく。
タルサ警察の一員であるウェイドが中心となる話。ウェイドというのは鏡面のようなマスクをかぶったキャラ。1985年にウェイドは終末時計の予言を携えた伝道団の一員としてニュージャージーを訪れ、そこでイカの襲撃に出くわす。偶然が幸いして生き残ったが、それがトラウマとなっていた。他の人と違うマスクをかぶっていたのも、実はこれがアルミ製だからという(いわゆるティンホイル・ハット(wiki)というやつ)、アンジェラが祖父のウィルの持っていた薬を手に入れ、その分析をウェイドに頼んでいたことで、ローリーの不信を招いてしまう。
そしてウェイドは罠にはめられて第7騎兵隊の本拠地に招き入れられ、そこでジョン・キーンJr.と出会って、異世界から来たとされるイカが実は大富豪のエイドリアン・ヴェイト=オジマンディアスが遺伝子操作によって生み出したモンスターである事が発覚した。
更に、タルサの真実が明らかになる。レイシスト集団である第7騎兵隊と警察のぶつかり合いは全部慎重に計算された茶番だった。殺された署長もそれに関わっていたとのこと。
1992年にスピルバーグが『ペイルホース』なる映画を作ったという。それは1985年のイカの襲来をモティーフにした映画らしいが、白黒映画で赤い服を着た女の子だけがカラーの作品だそうだ。シンドラーのリスト(1993)を監督する代わりだな。
オジマンディアスがいる場所は、実はなんと地球ではなく木星の衛星エウロパだった。ここのある空間を湖水地方のような土地に変えて、そこで小規模な共同体を作っていたらしい。
<若き日のウェイドはコートを着て伝道に出かけるが、そのコートの中はパンツ一丁だった。そういう教義なんだろうか?
ルッキングラスのマスクはオリジナル版のロールシャッハのものとよく似ているが、口のところだけたくし上げて缶詰のビーンズ食ってるシーンは実際にロールシャッハがやっていたシーンと全く同じ。
しこたま酔ったウェイドはそのまま車を運転していた。警察が飲酒運転か。> |
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14 |
映画 |
翔んだカップル(1980) |
九州から上京して高校に入学した田代勇介(尾美としのり)は晴れて叔父の家で下宿生活を送ることとなった。ところが同居人として下宿にやってきたのは、クラスメイトの山葉圭(薬師丸ひろ子)だった。慌てる二人だが、圭が新しい下宿を見つけるまでと言う期限を切って一つ屋根の下で暮らすことになった。
それまでアダルト作品での下積み助監督を続けてきた相米慎二の監督デビュー作。薬師丸ひろ子の主演第一作で石原真理子も女優デビュー作と、80年代の映画界を牽引するキャストとスタッフがここから始まった記念碑的な作品でもある。
私がこれを観たのは他の作品をだいぶ観てからとなり、だいぶ後になってからなのだが、前半のシーンに見覚えがあったため、恐らく昔テレビで放映したのを観たことがあったのだろう。だから観たのは二回目になるはず。
他の作品を観た後で本作を観てみると、非常に面白いことに気づく。
後のヒットメーカーとなって作った作品と同じ手法が本作でも採られている。それは男女のバストショットの一発撮りや、監督の個性とも言われる独特なワンショット長回しの撮影とか。監督、下積み時代に「俺だったらこう撮ってやる」という、相当強い思いを持っていたんだろうな。一作目から監督の個性が出まくってる。
それと、何故この作品最初に観た記憶がないのかというのもよく分かった。
単純な話だが、かなり恥ずかしい。「初々しい」とも言える薬師丸ひろ子や石原真理子の演技も、その当時は凄く痛々しく感じてしまって、観続けられなかったんだろうと思う。あれを余裕もって観るだけの目が当時は無かった。
今となっては普通に見られるようになってるけど、その当時の思春期の自分自身についても思いを馳せる。決して羨ましくはない。ただアニメーションだったらスルーできる描写が実写だとこんなに恥ずかしいものなのかという思いが凄く強かったように思える。
今観てみると、自分自身の思春期時代が透けてくるので、別な意味で恥ずかしい気になるけど。 |
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38話 |
自分の汚職をばらされることを恐れた天津垓は社長室に立てこもって全ての汚職データを消去していた。更に事実を知る福添副社長らを抹殺しようと迫ってきた。福添から連絡を受けた或人は飛電インテリジェンスへと向かい、そこで垓と戦う事に。一方、滅亡迅雷ネットを完全掌握したアークは
敵は仮面ライダーサウザー。そして仮面ライダーアークゼロ。
天津垓がアイちゃんによって改心する話。もうちょっと引っ張るべき話だったと思うので、やっぱりコロナ禍は残念な結果になってしまったな。
データの改ざんやパワハラを普通に行っているどこかの国を皮肉っぽく扱ったようでもあって、時事的にぴったりな話でもある。
天津垓は子どもの頃父親に愛されず、唯一さうざーという犬型ロボットと心を通わせていたという。それを自ら封印したことで1000パーセントにこだわるばかりになってしまったという。アイちゃんによって心が溶け、ようやく仮面ライダーとしての使命を意識したようだ。
一方アークは自分に対抗できるAIのゼアを恐れ、物理的にゼアを破壊しようとする。ずっとゼアのメンテナンスを弟と共に行ってきた雷が軽く拒否感を覚え始めてる。
<天津垓の行動が見事にゲンムコーポレーション社長になっている。
垓が福添に振るった暴力をパワハラと認定するイズ。それはその通りなんだけど、これまで仮面ライダーになってやってきた暴力は見逃しか?
天津垓が子どもの頃友だちだったという犬型ロボットの姿は…「ドクター・フー」に出てくるK9だな。さすがに新型出てくるとフォローできない。
登場する人たちみんなの心を溶かすアイちゃんは凄いAIだな。まるで星新一のショートショートみたいだ。> |
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ポン・ジュノ 傑作選 Blu-ray BOX |
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12 |
読書 |
在りし日の歌
著者の死後発見された遺稿からの詩を収録した、いわば遺稿集。山羊の歌と双璧をなす著者の代表作でもある。
これを読んだのが大学時代だったから、今からもう何年前やら。久々に読みたくなったのだが、これはやっぱり良いね。私がよく聴く、割と電波入ったような歌詞にはここから取ったものが多く、その意味でも楽しめるし、どれだけ愛されてるのかが分かるところでもある。 |
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4話 |
ストレイジでは新しい二号ロボの開発が進められていた。だがエネルギー充電に問題が生じ、起動に失敗してしまう。そんな時地底から新たな怪獣テレスドンが出現する。
敵は地底怪獣テレスドン。地底から現れた怪獣で、ジオフロントの工事の音に向かって進んだことから、不快な音に我慢できないらしい。謎のパワーを受けてエリマキテレスドンにパワーアップした。そして強化地底怪獣エリマキテレスドン。テレスドンが謎のパワーを受けてジラースの襟巻きを纏った姿。光線技を受け止めて矢のような光線に変えて撃ち返す。
当初から予定されていた新たな二号ロボが登場。セブンガーに続くのは、やはりロボット怪獣のウインダムだった。これを待っていた人も多かろう。不具合が多いロボットをちゃんと動かすまでを丁寧に描く脚本は、やはり「パトレイバー」に通じる。ちなみに辻本監督も実写版『パトレイバー』には関わっている。前回登場したネロンガは電気を溜める器官を持っていたから、それを組み込むという方法で電力供給を行うという。二期シリーズの伝統はここにも活きている。
味方のロボットに怪獣のパーツを組み込むのはアイディアの勝利だが、後で危険な事が起こる伏線だろうか?
今回はウインダムが中心となるため、ウルトラマンゼットが基本的に引き立て役。こう言うのも良い。
ウルトラマンメダル以外に怪獣メダルというのも出てきた。これを使うと、メダルの怪獣の力を
ウインダムの起動が遅れるのは、パーツ毎に他の会社が作っているからだとか。現実に即した設定だな。実際日本の工事は公平を期してこのような発注が多い。
しかしこの話で一番の驚きは次回予告だろう。ラストシーンでヘビクラ隊長が妙な笑みを浮かべた後で、突然予告でジャグラスジャグラーの姿が…ひょっとしてヘビクラって本人だったの?次回が気になる。
<テレスドンの体内には火炎袋なる器官があるらしい。怪獣図鑑見てるとお馴染みの器官だが、
多分このスタッフの中で焼き芋焼いた人はいないな。あの焼き方ではあの焼き具合にはならない。
エリマキテレスドンの襟巻きを引きちぎるテレスドンの姿を見ると実に楽しい。> |
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11 |
映画 |
閉ざされた森(2003) |
パナマのクレイトン基地から特別訓練に出たレンジャー部隊7名が密林の中で行方不明となる。捜索の末、三人を発見するが、その現場ではお互いに殺し合いをしており、一人は捜索隊の目の前で死んでしまった。残されたダンバー(ホルト)とケンドル(リビシ)の二人に事情を聞くが、要領を得ず、麻薬捜査官のトム・ハーディ(トラボルタ)に調査が依頼された。結果、それは巨大な麻薬組織にまつわることと分かるのだが、二人の証言は食い違っていた。尚二人から話を聞き出すトム。
マクティアナン監督とトラボルタが組んだとなれば、当然アクション映画を予想するのだが、本作は意外なことにメインがスペンス映画になっている。アクションもあるがだいぶ抑え気味で、基本的に密室での会話がメインとなる。
当初期待していたものとだいぶ違っていたので結構戸惑ってしまった。
ただ、純粋なサスペンス映画として考えると、この作品はちょっと出来がよろしくない。
どんでん返しに次ぐどんでん返しが本作の売りだったが、その演出がくどすぎて、単に意外な物語が続くだけだし、登場するキャラが多すぎて、「これ誰だっけ?」と思わせるところが多すぎ。悪い部分は他にもあって、全般的に室内での会話が中心なのだが、暗い密室の中で次々人が入れ替わるため、誰が誰だか。結局何が言いたかったのか、真実は何なのかという興味が薄れて、「早く終われ」としか思えなくなってしまう。
多分かなり緻密なプロットがあるとは思うのだが、前述のように背景もキャラも理解出来ないうちに話が展開するために混乱するだけ。ソフトや配信で観る場合、後で観直さないと理解出来ないが、そもそも観返す気になれない。
せめてもう少しキャラを絞ってくれればとは思うし、シンプルにしてくれれば観やすくなったものを。
やっぱりマクティアナンはアクション監督だと再認識した。それが分かっただけでも良かろう。 |
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13話 |
キラメイシルバーのクリスタリア宝路はクリスタリアに養子に行った地球人で、マブシーナによれば、宝探しにしか興味がない男だという。宝路はキラメイジャーの仲間になる気は無いと言って
敵はハエジゴクシェルガ。邪面師の力なしに現れた邪面獣で、本体は地下にいてハエジゴクのような触手で人間を捕らえてエネルギーにしていた。
新メンバーとなるクリスタリア宝路について。マブシーナの兄と言われていたが、実は地球人。丁度地球に来ていたオラディン王と共に宝石発掘中に掘り当てたモンストーンを取り込んでしまい、その力を抑えるためにキラメイストーンを体に埋め込んでクリスタリア人となったのだとか。実は博多南無鈴の実兄で、クリスタリア人となったことで寿命が延びたのだとか。それがばれた時に「8時だョ!全員集合」のギャグをかましていた。
今はお宝探しだけが目的という宝路に、クリスタリアの裏切りだと言うマブシーナ。一方、宝路の行動には何かの目的がある事を推測する充瑠。現時点ではその目的は不明。
前回に続いて、宝路は何故か小夜ばかりにちょっかいを出してくる。小夜も宝探しに付き合う内に楽しくなっているみたいで、抱きつきながら一緒に探索しているシーンもある。
<博多南無鈴の開発したドリジャンは三連ドリルが特徴。100メートルを一分で掘り進めるそうだが、物理的には不可能に見える。
前回に続き昭和ギャグが炸裂。一体誰をターゲットにしてるんだろう?> |
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09 |
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読書 |
仮面ライダークウガ12
研究室でガリマの抜け殻と戦った五代は自分の感情の持って行き場に困り、バイクを駆って東京を後にする。一方、妹の香里奈を連れ、自分たちのよく知る孤島へと行った一条は、そこでバラのタトゥーの女と鉢合わせしてしまう。
一応話は三分割。五代はパワーアップを果たしたものの、感情の持て行き場がなく、東京から逃げ出す。これは本当に逃げ出しただけで、活躍は次巻以降へと持ち越し。一条は妹の精神を壊した張本人であるバラのタトゥーの女、ラ・バルバ・デと再会。何の因果か彼女と協力して先代のバルバを倒す。そしてもう一人の津上翔一だけが東京に残り、駿河と行動を共にするが、五代がいなくなった今、東京で活動するのは一人になってしまう。
しかし何というか、私もいい加減付き合いが良いな。 |
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S.H.フィギュアーツ MARVEL スパイダーマン(「スパイダーマン」東映TVシリーズ) |
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08 |
読書 |
銭形平次捕物控13 美女を洗い出す
疾風の綱吉という遊び人が殺された。検分した平次は凶器がノミによるものと見立てた。それを聞いたガラッ八は大工の棟梁を捜し回り、辰五郎という男を捜し出す。一方の平次は綱吉が足繁く通っていた水屋に顔を出し、そこの看板娘のお常に入れ込んでいく。
平次の夫婦仲の危機というあまり例を見ないパターンの話。それに合わせるように愛憎問題で犯人が発覚してしまう。 |
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4話 |
タルサに住むクラークス夫妻の元を億万長者のレディ・トリューが訪れ、この土地を買い取る代わり、彼らのDNAから作り出したという赤ん坊を与える。そして彼らの土地に何かが落下した。一方、アンジェラの祖父ウィルを乗せて飛び立ったアンジェラの車が市街地に突然現れる。
話がよく分からないところに来ている。アンジェラのルーツはやはりウィルだと分かったが、血縁は他にもいるらしいことが分かる。そしてアンジェラは何者かにつけられている。
何かとアンジェラにちょっかいをかけるローリーは警察に入り込んでアンジェラの上司気取り。
ここで新しく登場したのがレディ・トリュー。エイドリアン・ヴェイトの会社の後継者のヴェトナム人の億万長者で、アンジェラの車を奪ったのは彼女らしい。宇宙から何かを受け取っているようだが、そうなるとオジマンディアスとドクター・マンハッタンのどちらからも何かの関係を持つようだ。もう一つの事実として、アンジェラもヴェトナムの出身と分かった。
そのオジマンディアスだが、クローン人間を作っているのオジマンディアス本人で、元となる人間の胚は湖から回収していた。
全般的にこの話は何が何だか全く分からない。とにかくタルサに蔓延るレイシズムと死んだ警察署長の関係というメインストーリーからぶれないように見守っていこう。 |
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世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ |
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06 |
映画 |
大脱出3(2019) |
脱獄のプロとして著名なレイ・ブリスリン(スタローン)の元に中国系のシェン・ロー(チャン)が現れ、ローの雇い主の社長令嬢ダヤ・ジャン(ジョー)が数日前に誘拐されてしまい、彼女を守り切れなかった自分と共にダヤを救い出してほしいと依頼される。調査の結果、何者かの情報からダヤは誰一人脱走できないとされる“悪魔砦”と呼ばれる刑務所にいることを突き止める。その情報主は悪魔砦の詳しい見取り図も持っていると言い、胡散臭いものを感じつつも彼の元に向かうことになる。
スタローンとシュワルツェネッガーの共演で話題になった大脱出(2013)。これは未だにアクション俳優として第一線で活躍出来ていて驚かされたものだ。
その後に出来た続編の大脱出2(2018)ではスタローンは若いシャオミンのサポートに回っていて、さすがにもうこう言う位置づけでいくのかと思っていた。
本作もおそらくは2と同じような話になるかと思ったのだが、意外や意外。再びバリバリのアクションに挑戦していたのが意外だった。
1作目が割と交渉術とパズル的な楽しみに溢れていて、2作目はある意味リモート的な面白さがあったので、結果として3作全部が違った作りになっているのが面白い。
ただ、3作目に当たる本作はとてもストレートなアクションになっていて、全く個性を失ってしまってるのが問題。老人がアクションに体を張る痛々しい作品に見えてしまった。
今のスタローンだから出来る事を工夫してやってくれれば良いのだが、それを勘違いしたのだろうな。あるいは2で活躍出来なかったスタローンが駄々をこねたのか?さもなくば来たるべきランボー続編の体慣らし? |
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37話 |
滅の肉体を乗っ取って変身した仮面ライダーアークゼロにゼロワンとバルカンは圧倒されてしまう。間に入った迅の助言で一旦逃げて再起を図る或人。一方レイドライザーの売り上げを図る天津垓の前にアークの意思を受けた雷と亡が現れた。
敵は仮面ライダーアークゼロ。そして初登場の仮面ライダー亡を含めた滅亡迅雷ネットのライダー達。
アークが変身したアークゼロの圧倒的強さを示した話になった。メタルクラスタホッパーとランペイジバルカンをあっけなく一蹴しただけでなく、ザイアスペックを乗っ取って暴走させてしまう。あまりに圧倒的な力に心折れてしまう或人が再び立ち上がると言う話。メタルクラスタホッパーだとなんとか少しは戦えたが、それもアークゼロの中身が迅で、そこでも抵抗していたから。負けはしたものの、或人の心は折れなかった。
飛電インテリジェンスの副社長福添が或人の元へやってきた。天津垓の横暴に腹を据えかねたとのこと。副社長用ヒューマギアのシェスタを復元させ、垓の不正を暴く。こんなに簡単に暴けるなら、もっと早くやっておけば強迫に使えただろうに、それが出来ないのが副添ということか。
<仮面ライダー亡と垓との戦いでは、デモンストレーションでその服を切り去ってしまう。「ZAIA」のロゴが入ったパンツ一丁で格好付けてる垓の姿は、過去にいた社長の姿とも重なる。> |
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05 |
読書 |
ルパン三世1
神出鬼没の大泥棒ルパン三世と、ルパン追う警視庁の銭形警部。様々なところに首を突っ込んでは命がけの盗みを繰り返すルパンに、周囲はすっかり引っかき回されてしまう。そんなルパンの活躍を描いた作品。
今頃になってようやく読み始め。実は小学校の頃に何冊かは読んだ記憶があるのだが、この中には私の記憶にある話はなかった。良く言えばスタイリッシュだが、描写の省略が多いため、コマをちゃんと読み込まないと意味が取れないところも多く、その分読むのに時間がかかる。
次元大介も登場してるが、話によってはルパンの幼なじみでルパン帝国の重鎮であったり、銭形の部下の刑事であったりと、立場が一定してない。 |
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3話 |
頻発する怪獣出現にセブンガーで対応するストレイジ。ハルキもセブンガーを駆り戦いを繰り返していた。そんな中、対怪獣ロボットであるセブンガーのプレゼンのため、活動停止中のゴモラを輸送する作戦が提示された。
敵は冷凍怪獣ギガス。地下から現れた怪獣で、ストレイジのセブンガーによって退治される。そして古代怪獣ゴモラ。活動が停止しており、ゴモラ岩と呼ばれていたが、セブンガーによる移送中に目を覚ます。
ストレイジが日本の政治的な部分でどのような扱いかを示した話で、話としてはモロに「機動警察パトレイバー」である。脚本が伊藤和典だったらもっと良かった…まあ、既にそれは田口監督が関わった「MM9」でやり尽くされているという話もある。特に対怪獣ロボットのセブンガーについては対費用の面で厳しい目が注がれていることが分かる。「エヴァ」でちょっとだけやったことだな。セブンガーが外部電源とバッテリーの併用というのも「エヴァ」そのまんまだ。どっちかというと本作の主役はクリヤマの方だな。
ウルトラマンゼットの新しい力ベータスマッシュが登場。ウルトラマンのメダルはヨウコが持っていたことが分かったので、それをもらおうとしてボディランゲージでメダルをもらおうとしてる。
又、ストレイジの中でのハルキの立ち位置というのもよく示されている。それこそ「パトレイバー」における太田の立ち位置そのまんま。
ゴモラの目が開くシーンは「ウルトラマン」オープニングタイトルの音がちょっとだけ使われていて、かなりニヤニヤ出来る。
今回は舞台が町中で、民家も多い。電線が映ってると単純に嬉しい特撮脳。あと、セブンガーの運用のために多数の裏方の姿が映されているのも嬉しい。
<セブンガーの中にも花粉が入り込んでいる。この手のロボットは何より機密性が重要だと思うのだが、その辺どうなってるんだろうか?
事務次官がゼットを見た時の台詞は「ウートアマーン」だった。やりすぎ。それよりなんでウルトラマンのことをあらかじめ知ってるんだ?
今回ベータスマッシュの変身は良いのだが、すげえ滑舌が悪い声で「うるたーまーん、べーーーた、すまーーーーしゅー」とかゼット自身が叫んでる。聞き直さないと分からないような台詞だった。
しかし何度観てもベータスマッシュの姿ってマッチョなウルトラマンがレッドマンの真似をしてるように見える。中身は「ウルトラマンタイガ」に出てきたタイタスっぽい。> |
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03 |
映画 |
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス(2012) |
妹のひまわりに楽しみにしていたプリンを食べられてしまったしんのすけは、ひまわりのおやつを全部食べてしまって母のみさえから怒鳴られてしまう。思わず「妹なんていらない」と言って家から逃げ出すのだが、そんなしんのすけの前に二人の男が現れ、ひまわりを明け渡すと書かれた書類をつきつける。その契約書に思わずサインしてしまうしんのすけだが、なんとこの二人組はヒマワリ星という星からやってきた宇宙人で、宇宙の平和のためにひまわりを王女として迎えに来たのだという。しんのすけの目の前で宇宙船に連れ去られるひまわり。
既にシリーズも20作を数えたシリーズだが、本作は最も多いパターンの家族の物語が展開する。
それで特徴を出すためか、今回の中心をひまわりにして、他の家族がそれに引きずられてしまうという話に仕上げた。
ただストーリーとしては一本調子な上にぐだぐだで感情移入しにくいのと、赤ん坊のひまわりも単に勝手なだけなキャラになってたし、更に相手にしてるのが宇宙の平和を願うだけの人というオチが付き、ラストの盛り上がりが尻つぼみ。全体的に主題がぼやけてすっきりしない終わり方だったという。
シリーズ全体でみるなら、かなり外れの部類になるだろう。
一応評価すべきところは、家族というのは勝手になるのではなく、自分の意思で家族となるということを強調してるところだろうか。親に関してはともかく、これまで親の寵愛を一身に浴びていた子どもが妹が出来た途端お兄ちゃんとして自覚を持つのは難しいということがテーマになってる。このテーマは親の側では既に嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲でやられてるが、お兄さんとしてのしんのすけの自覚を促すところが特徴と言えるだろうか?あんまり上手くいってない気がするけど。 |
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12話 |
医師として遭難者を助けるために山奥に向かった小夜。救助者は無事送り届けることが出来たが、小夜自身が滑落してしまって遭難してしまう。そんな小夜の前に一人の男が現れた。お宝を求めて冒険中というクリスタリア宝路に助けてもらうことになったが、二人はモンスターと出会ってしまう。
敵はインセキ邪面。隕石を落とす能力を持つ。モンストーンと合体することで巨大隕石を落とせるほどのパワーアップを果たした。
キラメイシルバーという追加戦士が現れる話。コロナ騒ぎで遅れてしまった分、速やかに仲間になっているようだが、偶然に頼りすぎる話なのでかなりいい加減なメンバー追加になってしまった。メンバー全員の前に現れるのではなく、メンバーの一人だけと会うというのは珍しい。
追加戦士はクリスタリア宝路というが、実はマブシーナの兄。つまりクリスタリアの王子のはずだが、ヨドン軍襲来の際留守にしていたそうで、マブシーナは怒っていた。
地球に来たのはキラメイストーンだけでなくモンストーンという石もあることが分かった。邪面師と合体することで邪面師をパワーアップさせる。
以下小ネタばかりだが、今回は凄く古い映画や番組から山ほどネタ取ってる。
<小夜は自分を背負ってもらっても平気で山歩きする宝路のことを「ユカイツーカイ怪物くん」と言っている。さすがに子どもには分からないネタだろう。
インセキ邪面が隕石を落とす際のかけ声は「ベントラー、ベントラー、ベントラー」。これも年齢的に分からない人が多いだろう。昔流行った宇宙人を呼び出すための呪文だ。
魔進ジェッタは魔進ヘリコと共に空中静止してる。構造的に無理な気がする。
インセキ邪面のインセキ攻撃を食ったキラメイブルーは「姿なき狙撃者はいなかった」と言っている。これも年齢的に…そもそもこれが映画のネタだと知ってる人はどれだけいる?
モンストーンと合体してパワーアップしたインセキ邪面は「俺に触れると火傷するぜ」と言っている。小林旭か!(調べたら更に元ネタがあって、「君たちは、私の体にあたって暖をとろうというのか。忠告しておく、あまり近づいてはならない。さもないと手に火傷をしてしまうぞ。なぜって、見たまえ、私は、あまりに熱く燃えているのだから。全くやっとのことで、自分の炎が体の外に噴き出ないようにしているのだ。」というニーチェの言葉だそうだ。)
町中で戦っていたはずが、突然採石場に舞台を移してる。昔からの戦隊の伝統は今も息づいてる。
戦隊ものにしては極めて珍しいキスシーンあり。お互いのほっぺたにたいしてだが、というか初めてじゃないのか?> |
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02 |
読書 |
鬼物語 化物語11
夏休みが終わり、半ば思いつきでやってしまった時間旅行からようやく戻ってきた阿良々木暦は、いつものように八九寺真宵と軽口を言い合っていた。そこに突然現れた“くらやみ”に追いかけられてしまう。問答無用に触れるものを全て消してしまうと言う不条理なものに追いかけられた暦は、身を守るためになんとかその謎を探ろうとする。
10巻である「傾物語」の直後から始まる作品。始まりはいつものように軽いものだったが、内容はかなり重い。実質的には忍(キスショット)の過去の話から“くらやみ”の正体を探る話だが、結論が出た時点で八九寺が消えなくてはならなくなってしまった。代わりと言っては何だが、これまで何度も名前だけは出ていた臥煙伊豆湖が初登場してる。 |
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3話 |
過去2代目シルク・スペクターとして活躍し、今は対自警団部隊に属するローリー・ブレイクはFBIからの依頼でタルサ事件の調査に向かう。そこでアンジェラと死んだ警察署長のジャッドについて話し合う。
原作に登場したシルク・スペクターが登場。もう既に老人と言って良い年齢だが、現在も活動中。この時代では原作と同じくマスクヒーローは非合法化されており、彼らを捕らえることを仕事にしている。現在まで生き残っているヒーローはオジマンディアスに続いて二人目になる。彼女がこの30年間何をしてきたかは不明だが、劇中でナイトオウルとドクター・マンハッタンについて言及している。会って間もないFBI職員と寝ているシーンがあるが、この30年の間にナイトオウルとの間に何があったか不明。
そんなローリーがアンジェラと出会って、警察署長のジャッドについて調べるが、その間にも第7騎兵隊の襲撃があったりして話はうやむや。
ジャッドの葬式の際、自爆テロに現れた第7騎兵隊の男をローリーは簡単に撃ち殺し、みんなを助けるためにジャッドの棺で爆弾をふさいだ。結果として棺は爆破され、ジャッドの死体は…よくやるわ。
ジャッドの葬式に出たアンジェラは弔辞としてレイシストと戦うジャッドについて語るが、そんなアンジェラに対してローリーは彼の部屋で何を見たのかしつこく問いただしている。
1話から出演してる邸宅の主はエイドリアン・ヴェイトという名前である事が分かった。つまりやっぱりオジマンディアスだった。暇に飽かせて適当な発明をしたり戯曲を書いたりしてるだけの老人かと思いきや、ここには捕らわれているらしいことを漏らしている。。
ラストシーン。前回のラストでアンジェラの祖父ウィリアムを連れて空高く昇った車が今度はローリーの眼前に落下。ローリーはそれをドクター・マンハッタンからのメッセージのように受け取っているように見受けられる。
<ローリーがドクター・マンハッタンについて話をした時、「全身青くておちんちんをブラブラさせてた」と言っていた…間違ってない。
ローリーがホテルに持ち込んだのはドクター・マンハッタンサイズの張り型。男の腕くらいあるけど…> |
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貴族降臨-PRINCE OF LEGEND- |
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<楽> |
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S.I.C. 仮面ライダーファイズ |
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