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2020'10

 
31
映画
ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020)
 C.H郵便社で自動手記人形として働くヴァイオレット・エヴァーガーデン。高い能力を持ち、多くの人々から頼りにされていた彼女だが、その心は過去自分を人間として扱ってくれたギルベルト少佐のことを慕う気持ちであふれていた。そんな時、ギルベルトが生きているかも知れないと知らされたヴァイオレットは社長でギルベルトの親友クラウディアと共に、少佐がいると思われる島へと向かう。

 質の高いアニメを量産することで定評のある京都アニメーションが2018年に制作したテレビアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。これは京都アニメーションの全力を挙げた作品だった。そもそも原作自体が京都アニメーションが主催したコンクールで入賞した作品で、完全囲い込みで作られた、オリジナル作品に近い。テレビアニメが作られる以前に京都アニメーションのイメージキャラとしてヴァイオレットをいろんなところで用いて、期待を高めるような手法も使っていた。ある意味これまでに無かった新しいアニメの商業モデルとなるべき作品だった。
 そして満を持して作られたテレビアニメは大変好評だった。美麗な画面と泣かせ要素たっぷりのストーリー展開。こう言うのが好きな人であれば本当にたまらない作品となった。

 本作の骨子は単純である。たった一人の愛する人を慕う感情の起伏の少ない女性の物語で、彼女にとって自分を人間に戻してくれたギルベルトが生きる全てという健気さで、しかも肝心のギルベルトが生死不明のため、どう生きて良いかが分からない女性が、人の心を代弁する代筆屋という職業で人々と接していくというものである。
 そこで触れあう人々は様々だが、中には葛藤を抱いている人もいるし、人に対して好きという言葉を口に出来ない者もいる。そんな人々の心の内を代弁して手紙を出すのだが、それには心の内まで推測しなければならないということもあって、人の心というものを学んでいくというのがテレビシリーズの骨子。
 前作の映画ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019)は外伝的な立ち位置にあるが、ヴァイオレットは既にテレビシリーズからは一皮むけて、成熟した女性として振る舞っていた。そこを経て本作となる。
 本作ではヴァイオレットは既に自立した女性として振る舞っているが、その心の内は今も尚ギルベルトを慕い続け、彼のいない人生を埋められずにいるということから話が始まる。

 テレビシリーズを観る限り、てっきりギルベルトは死んだのだと思っていたのだが、実は生きていた。それで何故家に帰らなかったかというと、戦争の後遺症と、戦争に加担して多くの人々を殺傷したことを悔やんでモラトリアム状態だと分かった。
 それに合わせてこれまで無表情のままのヴァイオレットもこの作品では顔をぐちゃぐちゃにして涙流してたりもする。
 そしてこの時点で分かった。
 この作品、全力で泣かせにきたものだと。
 これまで京都アニメーションが培ってきたテクニックを総動員して泣ける作品を作る。これが本作の本気というものだ。

 その狙いは上手かったと思う。実際に映画館の中はクライマックス近くになるとすすり泣きの声があちこちから聞こえてくる。これこそ本気の作品だ。

 ただ、ここで大変残念なのが、私自身が乗り切れなかったという点。泣く機会を失ってしまって、作品を醒めた目で見るのはとても心苦しい。後半は半分苦痛のまま観終えることとなった。最も重要な部分で泣くより赤面して体に痒みを覚えてしまう。
 それなりに映画には感情移入しやすいタイプだけに残念。

 ところで本作は面白い試みがなされてる。
 京都アニメーションの作品は一言で言えば美麗な作画が特徴である。テレビシリーズなど、テレビレベルとは思えないほどの鮮明かつ美しい風景を描き出しているのだが、一度その鮮明な作画を行った上で、映画用にソフトフォーカスをかけてる。映画鑑賞に堪える作品なのだから、シャープな画像でも良かったと思うのだが、これは画面ではなく感情に訴えかけるものを演出するためなのだろう。
 このソフトフォーカスも敢えて濃淡を加えることで磨りガラスの向こう側みたいな見え方にしてる。これもチャレンジなのだろう。意図的に濃淡が付けられているのだが、それはいったい何の意味があるのだろうか?後半はそっちばかり気になってた。上手くいったかどうかはともかくとして、そのチャレンジ精神には敬意を払おう。

サンダーバードAREGO(3rd)

8話  地球軌道上で二隻の貨物輸送船が接触事故を起こしてしまう。すぐに出動するアランの3号だが、接触した二隻の貨物船のパイロットが口論を始め、更に飛行禁止区域に入り込んでしまう。

 今期は宇宙が舞台が多いため、必然的にアランの活躍の話が多い。この話も救助そのものはアランが行う。この話に関してはむしろサポートのジョンの方がむしろ中心。事故で3号まで燃料不足に陥ってしまった時、ジョンの機転でわざと爆発を起こしてデブリとの衝突を避けている。かなり無茶な作戦で、貨物船は破壊されてしまったが、パイロットは二人とも無事。
 救助される側がずっと口論してるために救助活動がままならない。こう言うのは現実世界では往々にしてあるものだ。ストーリー上ずっといがみ合ってはおらず、むしろ吊り橋効果で仲良くなってる。
 最後にちょっとだけブレインズが登場。スコットと共にザ・メカニックをフッドの支配から解放する手段について話し合っていた。
<船内の空気がなくなったという貨物船のパイロットジュリエット。この場合すぐにヘルメットをかぶらねばならないはずだが、顔むき出しのまま死を待ってる。>
スーパーロボット レッドバロン Blu-ray
<A> <楽>
平成仮面ライダー怪人デザイン大鑑 <A> <楽>
30
読書
サイボーグ009 5
石ノ森章太郎 (検索) <amazon> <楽天>
 世界的な冷戦構造が成立しつつある時代。兵器商人達がビジネスを継続させるためにサイボーグの開発に乗り出す。そこで世界中から科学者と、手術のための被験者を集めていた。孤児で犯罪を繰り返していた島村ジョーは何者かに拉致されてしまい、目が覚めると自分の体が改造されてしまったことを知らされる。

 5巻になってやっと最初の話に戻った。これがサイボーグたちの始まりの物語となる。昔の私の記憶とちょっと違ってるのだが、どうやらアニメ版とかの記憶がごっちゃになってたらしい。003もフランソワではなく名字のアルヌールで呼ばれているのもなんか新鮮。
<A> <楽>

魔進戦隊キラメイジャー

29話  輝きを失った魔進たちを救うため、聖地アタマルドに行こうとするキラメイジャー。しかしハコブーによればアタマルドは中心にあるミラクルストーンが本来の輝きを失っており、魔進の輝きを取り戻すことが出来ないという。しかし充瑠は夢でオラディン王から託された鍵を使えばミラクルストーンを復活させられると考える。宝路を除くキラメイジャー全員でまずアタマルドに行くことになった。

 敵はプロジェクターゴモリュウ。空を飛んで逃げようとしたところをグレイトフルフェニックスに粉砕される。
 敵がパワーアップしているのに合わせ、キラメイジャーの側も更なる戦力増強。死んだはずのオラディン王だが、実はその魂は肉体から分離されており、その魂を取り戻すことで魔進オラディンとなった。
 その場所へと向かうため、キラメイジャーには試練が与えられる。それは正しい扉を通ってオラディン王の下へと行くというものだったが、充瑠だけがその扉の秘密を探り当てた。
 キラメイストーンを魔進にする能力を持つオラディン王は、自らが魂を転送させたミラクルストーンを魔進にしたが、それは不死鳥の姿だった。本人が一番なりたいものになった訳か。
 キラメイレッドが乗った魔進オラディンと魔進ハコブーが合体することで新兵力グレイトフルフェニックスとなった。いつも一緒に戦う訳じゃないらしいが、大変燃える展開ではある。
<魔進ハコブーと魔進オラディンの合体。それは稲田徹と杉田智和の合体。デカマスターとオラディン王か…別に変な意味ではないぞ。>
VOL.4
<A> <楽>
プラド美術館 驚異のコレクション
<A> <楽>
カセットテープ・ダイアリーズ
<A> <楽>
28
映画
TENET テネット(2020)
 ウクライナでテロリストによるプルトニウム奪取が計画されたと聞かされたCIAの男(ワシントン)はオペラハウスを襲撃したテロリストからプルトニウムを守ろうとするが、彼が手にしたアタッシュケースの中にはおかしな機械のパーツだけしか入っていなかった。直後気絶させられた男はどこかの施設に監禁され、そこである男から「テネット」というキーワードだけを頼りに未来からきた敵と戦って世界を救えと命じられる。パートナーとなったエージェントのニールと共に世界中を飛び回り、セイター(ブラナー)という男が黒幕であると突き止める。だが男が思っていた以上に世界の危険は近づいていた。

 2000年代以降に最も台頭した映画監督の筆頭に上がるクリストファー・ノーラン最新作。2020年に公開された本作は公開前から何かと話題を振りまいていた。時間を用いた面倒くさい作品だとか、IMAXを前提に、しかもデジタルではなくフィルム撮影だとか、小出しにされる情報に私自身もワクワクさせられた。2020年の作品の中で「大作」と呼べるものも少なかったこともあって、これこそ期待の超大作だった。
 ところがいざ2020年になったら、今度は新型コロナウイルスの蔓延によって公開延期。それ以前に映画館が軒並み封鎖されてしまうと言う異常事態となってしまった。
 世界中で死者が出ており、外出自粛の事態である事は分かっているが、映画館に行けないのはやっぱり辛かった。
 そんな中、公開されたら絶対に観る作品の筆頭へと本作は変わっていった。自粛期間中も観たい観たいという気持ちがどんどん膨れ上がる。

 それで公開した時は、当然の如くIMAXで観に行った。さすがIMAX前提の作品。きちんと計算されたド派手さ。本物へのこだわりは、実物大のジャンボジェットを作ってそれを激突させて壊すとか、フィルム逆回しのみ用いて時間順行と時間遡行のキャラの絡みでアクションシーンを撮るとか相当面白いアイディアにも溢れてる。それをアクションとしてきちんと映像化するのもたいしたものだ。観てる間脳の処理能力をぶん回してる感じがあって、実に濃密な時間だったし、「気持ちよく頭使ったわ」としみじみ思える話だった。

 演出部分に関しては言うなら、近年希に見る迫力で、大満足である。
 ただ、それだけで終えてはいけない作品でもある。SF作品として本作を見るならば、設定上いくつもの考えるべきところがある。ストーリー自体を理解するのが困難なのだ。

 本作を緻密なSFとして観る向きもあるだろう。ただそれは緻密というか、なんとなく面倒くさいことを言ってるから、なんか凄く細かい設定があるような気がするというレベルのことである。むしろSF作品として本作を観るならば、大味だしいろんなほころびも多いというのが本音だ。私はかなり好きな作品だが、監督の出世作メメントにあった矛盾点があんまり改善されていない印象を持つ。

 本作の概ねは把握できる。
 そんなに遠くない未来で世界を破壊する破壊兵器が作られてしまうのだが、未来では何らかの要素でそれを発動させられない。だからそれを作った未来人は、同じく未来で作られた時間遡航装置の中にそれを入れ、過去に送り込む。この際、時間遡航を止め時間巡航にするため、もう一つの小型の時間遡航装置と、それを操作する人間を同時に送り込むことになったはず。ただし過去に向かったこの人間が誰かは明らかにされておらず、登場もしない。ただこの装置を使わせるためにセイターに向けてメッセージとマニュアル、そして未来に何が起こるかを記した記録書を残した人物だろうと思われる。
 そのメッセージとマニュアルを駆使することによってセイターは未来予測によって、時には時間遡航の能力も用いて大金持ちとなる。
 そしてセイターの目的は自分の寿命が近々尽きるので、それに合わせて世界も滅ぼそうとする。短絡的な思考だが、手塚治虫の漫画「MW」の主人公結城美知夫もそんな感じだった。宗教も倫理も持たないサイコパスが考えることはこう言うものだと受け取るしかない(MW-ムウ-(2009)は映画にもなってるけど、その肝心なサイコパス部分が上手くいってなかった。本作のセイターの方がむしろ結城に近い)。そんなセイターに従う部下達も気の毒だが、騙されたか莫大な金積まれたか、それともカルト宗教のように世界の終わりを思い描いていたか。
 対してそれを防ごうとする人も未来にいた。そして恐らく先行する時間遡行人物とは違った形でメッセージを過去に送った。それは複数いたかもしれないが(立派な時間遡行装置が存在することから、設計図を送った人物がいたとも思う)、少なくとも本作の主人公の名の無い男がその一人である事は確かだ。彼は過去にいる自分自身へのメッセージを、未来で知り合ったニールという男に託して過去に返す。
 そしてニールは数年の遡行期間を経て通常の時間に戻り、いくつかの用意をした上で名のない男の前に現れ、何も知らないふりをして彼を導いていく。


 これが大きな流れになる。劇中の時間の中で装置が何カ所か使われているために話はややこしく見えていくし、一見失敗に見えることも最終的な成功に至るための伏線となっていく。それらは全て事情を知っているニールによってコントロールされていたことが分かる。
 結果として名のない男はニールによる正しい選択に導かれて世界を破滅から救う。

 この大きな流れを把握していくと、概ねここまでは分かるのだ。しかしあくまで概ねであり、きちんとストーリーを把握するためには何度か繰り返して観る必要がある。私には映画館でそれをやる根性もないので、後はネットでの情報と、あるいはソフトを購入して補強してみることにしたい。

 現時点ではまだまだ疑問点が山ほどある。
 未来は確定しているのか、それとも違っているのか、地球が滅ぶ時間軸があったとしたら、滅んだ地球からどうやって過去に戻ったのか、その明確な答えが見えていない。
 あと、主人公たちは同一時間上に二人は存在するのだが、正しい選択を探すという作品の都合上で言うならば、更に多くの本人が登場して然りである。その辺の整合性がどうなってるのかとか、まだまだ疑問は多い。
 時を遡行する人は温度が逆転すると言うが、どの温度が起点になるのか分からない。摂氏0度が中間点だと、遡行する人にとってこの世界の温度はマイナス20度程度になるし、爆発に巻き込まれたら一瞬で絶対0度に到達するため生きていられない。ここは私の理解不足だろうか?
 更に根本的な問題だが、誰がセイターにそのメッセージを送ったのかが分からない事がもやっとする。前述の通りその人物は恐らくこの世界の時間軸にいるはず。そしてこの一連の事件をコントロールする本当の黒幕のはずなのだが、彼が一体何を思って世界を滅ぼそうとしているのか全く不明だし、ひょっとしたら登場人物の中にその人物は存在したのかもしれないのだが、匂わせるところが全くないので正体が分からないまま。
 そしてその人物が登場せず、説明してくれないため、未来ではなく過去で地球を滅ぼす意味がはっきりと説明できない。逆にもし未来が確定しているのならば、当然世界の破滅は阻止されることが前提である。ならば阻止された上で何を求めているのかというのが問題になるのだが、説明が無いので、それも分からないまま。

 そのあたりが心の中に落ち着いていないので、点数があと一歩伸びない。

 解決編というか、続編が欲しくなる作品だ。

ウルトラマンZ

19話  桐本市に怪獣パゴスが現れ、出動するウインダムとキングジョーストレイジカスタム。だがその前でパゴスが消失してしまう。一体何が起こったのか分からず付近の調査へと作戦を切り替えるストレイジだが、調査に出たハルキの前に不思議な女性カオリが現れた。

 敵は地底快獣パゴス。特殊な音波に惹かれて桐本市に現れた怪獣で、ケムール人によって邪魔だからと消去される。地上に戻されてからはすぐに地中に逃げ去った。そして誘拐怪人ケムール人。地球人の生態サンプルを集めに来た宇宙人で、カオリという女性と精神を融合しており、時折人格が交代する。
 ウルトラQ19話「2020年の挑戦」の続編のような作品。そういえば確かにあの作品、2020年からケムール人がやってくる話だった。この作品は「ウルトラQ」とはつながった世界らしい。
 今回は最初からゼットはデルタライズクローで登場してるが、その際にベリアロクと会話してる。こうやってコンセンサスを取ってから登場するのが定番になるのかな?今回のベリアロクは結構良い奴で、ケムール人とカオリを分離させてくれた。
<ケムール人は「ウルトラQ」のケムール人と似せた走り方をしているが、実際に走っているために、単に走りにくそうに見える。
 人間を転送させる液体を雨に混ぜて降らせるという計画だが、それって昔映画でやってたぞ。『バタリアン』という作品なんだが。>
2分の1の魔法
<A> <楽>
押井守のニッポン人って誰だ!? <A> <楽>
27
読書
シャフト・ナンバー247
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 トンネルの管理会社のドリスコルは、少し前に同僚が行方不明になって以来精神が参ってしまった。それでも淡々と仕事をこなしていくのだが、その同僚が消えたトンネルのことが気になって仕方なくなり、その場所にどうしても行ってみたくなる。

 かなり観念的な話で、様々な解釈が出来る話で、この舞台自体が本当に地球なのかどうかというところから考えていかないといけなくなる。ある意味現代的に翻案された神話大系と言ったところ。
<A> <楽>

仮面ライダーセイバー

8話  アーサーの力に認められ、パワーアップを果たしたセイバーだが、アーサーのワンダーライドブックには真の意味では認められてないことを感じる飛羽真。そんな中でもメデューサメギドによる世界侵略は続いていく。

 敵はメデューサメギド。三体の同じ姿のメギドで、三体全部を倒さないと世界は解放されない。
 前回でキング・オブ・アーサーの力を手に入れて再びセイバーに変身が出来るようになったものの、力の一部しか使えず、力に振り回されっぱなしだった。
 ただ、その力を引き出すことばかりを考えていたらキングオブアーサーには認められず、そのことを考えずに仲間と共に戦う事に専念したら力が発動された。これで全員がチームとなって一丸となれた。なんだかほんとに戦隊ものっぽい。戦隊だったら3話くらいで終わる話を8話まで引き延ばした感じだな。
 それにしても飛羽真の察しの良さはすごいもんで、普通考えつかないような結論を、ちょっと悩むだけですぐに思いついてしまう。脚本の問題だろうな。
 キングオブアーサーの真の姿とは、巨大化して人型になることだった。やっぱりまんま戦隊だな。セイバーを剣にして振り回した。
 メデューサメギドによって石にされた一般人、かつてドリアンとドングリの仮面ライダーだった。「カメンライダー鎧武外伝」の番宣のために登場したようだ。
<キングオブアーサーの力に振り回されてるセイバーだが、普通に戦ってるだけにしか見えない。中の人が残念ながら練れてない。高岩成二だったら…と言ってはいけないのだが、本作の魅力の無さはそれも一つの理由。
 倫太郎はともかく蓮はこの前初めて仮面ライダーの姿を見たはずなのに、飛羽真はえらく信用してる。
 飛羽真の悩みが主体だが、もう一人悩んでいたはずの賢人はいつの間にか悩みを超えたことになってた。
 ラストで初めてチームになったと言っていたが、尾上と大秦寺のライダーは無視か。>
VOL.1
<A> <楽>
ぐらんぶる
<A> <楽>
S.I.C. 仮面ライダーファイズ
25
映画
クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 〜サボテン大襲撃〜(2015)
 突然会社命令で部長就任とメキシコへの出向を命じられた野原ひろし(藤原啓治)。妻のみさえ(ならはしみき)に相談したところ、一緒について行くと言ってくれた。かくしてメキシコに引っ越すこととなった野原一家。息子のしんのすけ(矢島晶子)は友だちとの別離を済ませ、出向先のマダクエルヨバカに乗り込むのだが、そこは思いもしない大田舎だった。そこで健康に良いというサボテンの実を買い付ける仕事を始めるひろしだが、村の長老はのらりくらりと質問をはぐらかすばかりで一向に仕事は進まない。一方あっという間に現地に溶け込んだしんのすけは幼稚園先生カロリーナに夢中。そんなしんのすけを何かと構うフランシスカに囲まれ、生活を満喫していたが…

 毎年公開される「クレヨンしんちゃん」の映画。出来が良いのもあればさほどでないものもある。前年のガチンコ!逆襲のロボとーちゃんは大当たりだったが、この年の作品は、「まあ並か」というレベルの作品。ストーリーは悪くないが、なんせ20作以上も作られているので、上位に食い込むには相当な良作でないと無理。薄味の本作ではそこまでいくことはない。
 これまで旅行で海外に行く話はいくつかあったものの、生活するのは初めてだったかもしれない。そこでカルチャーギャップなども描けて行ければ良かったのだが、尺が短いために割とすんなりメキシコに馴染んでしまってた。
 舞台が海外のため、目先は変わっているが、テレビ版から登場するキャラは家族に限られてしまうので、逆に世界が狭まった感がある。新キャラも言うほどアクが強くないので、するっと観られてしまう。あんまり心には残らなかった感じだ。
 メキシコにいるのだから、カルチャーギャップをもっと前面に押し出すか、新キャラであるフランシスカがもう少し個性見せていれば違った形で見所もあったと思う。結局しんのすけの個性に全部持って行かれてしまったので、いつもの作品と言った風情だし、家族の結束もそんなに強調されていない。結果薄味の作品だった。
新規 レビュー トリプルファイター全話 事典 トリプルファイター完了
透明人間
<A> <楽>
押井守監督が語る映画で学ぶ現代史 <A> <楽>
24
読書
仮面ライダークウガ13
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 赤ん坊を守りながら400人の人間を殺すというゲゲルを行うゴ・ジイノ・ダ。次々に惨殺死体の山を築き上げるジイノの前に立ち塞がるのは駿河だった。人間の力では到底敵わないはずのグロンギに対し、様々な手段を駆使して迫る。そしてそんな駿河を師と仰ぐ翔一=アギトは、地下アイドルのさやかと交流を深めていく。二重人格を持つさやかに手を焼きながら、逆に彼女に惹かれていく。

 五代が戦いを放棄して放浪生活に入ってしまった時点でもはや「クウガ」らしさが全くなくなってしまうのだが、それはアギトを描くための措置だったらしい。前巻後半辺りから翔一の方にウェイトが移った。祥一自身の戦いだけでなく翔一以外のアギト達の暗躍にやっと焦点が移った感じ。
 とは言ってもたいして面白くないというのが根本的な問題だけど。
<A> <楽>

サンダーバードAREGO(3rd)

7話  ペネロープとパーカーが参加するラリーレースでレーサーのハントが運転するFAB−1は順調に勝ち上がっていく。だがこのレースには最新型の車載型コンピュータを狙ってカオス・クルーの妨害が入る。

 三期になって初のペネロープとパーカーのコンビ回。FAB−1(ペネロープ号)を駆ってラリーレースに参戦するが、レースのためにはプロのレーサーが必要で、そのためにハントというレーサーを雇う。そのハントというのがかなりの傲慢な人間で、FAB−1を馬鹿にするし、ペネロープをお邪魔扱いしてる。それはともかく、パーカーを馬鹿にするのは大問題。プロのドライバー程度なら一蹴できる実力者。後半はレースではなく人助けとカオス・クルーとの一騎打ちのカーチェイスになってる。
 今回はカオス・クルーの方もコメディ担当っぽく、ドジを繰り返して危機をあおる。
 無茶な運転のためにFAB−1は故障してしまったが、流石万能車で、頑丈に出来ていたらしい。まだまだ現役であり続けるらしい。
zk/頭脳警察50 未来への鼓動
<A> <楽>
狂武蔵
<A> <楽>
22
映画
イコライザー(2014)
 マサチューセッツ州ボストン。この町でホームセンターで働きながら穏やかな生活を送っているロバート・マッコール(ワシントン)。ある夜、馴染みの店で読書をしていたところ、顔なじみの娼婦アリーナ(モレッツ)がトラブルに巻き込まれてしまったことを知る。ロバートの助力を拒み、自分で決着を付けると店を後にしたアリーナだが、病院送りにされてしまった。そこでこの町のコールガールを仕切るロシア系マフィアのボスのスラヴィ(ムニエ)のところに出向くロバート。

 監督の出世作であり、私的にも傑作と思ってるトレーニング デイから既に20年近くが経った。それからも何作かの映画を作ってきたが、これまでなんかぱっとしないものばかりだった
 私に言わせれば監督は「やればできる子」なので、どこかで歯車が噛み合ったら又ヒット飛ばすだろうと思っていたのだが、ようやくその日が来た。やはり監督はワシントンとのかみ合わせが良い。

 本作は基本的にとても単純な話である。引退して身分を隠していたエージェントが自分の正義のために悪人と戦うというもので、アクション映画のパターンとしてはとても多く存在する。恐らく世界中で年に10本以上は作られているだろう。アクション映画としては最も多いパターンの話と言える。
 そんな多数の作品の中で個性を出すのは大変難しいのだが、それを見事にやってのけたのが本作の面白いところ。
 それが出来たのが一つにはデンゼル・ワシントンの存在感となる。だいぶ老齢になってしまったが、まだまだアクション第一線で活躍出来てる。この人の良いところは演技派でありながら、一度アクションとなると見事に映える動きを見せてくれることで、基本いい人なのに、一旦戦闘モードになると眼光が一気に鋭くなる。そのオンオフの切り替えが見事で、この手のキャラを演じるにはうってつけ。キャラが突出して良い
 もう一つが特徴のある戦闘シーンが挙げられる。この作品ではロバートは特殊な戦い方をする。敵を前にした時に、瞬間的に何秒使ってどのように動けば敵を倒せるかが頭に入っていき、アクションに入る前に高速で理想的な戦いが展開され、その後実際に同じ戦いが実際に行われる。他にはないその描写が観ていてとても心地良い。それが何カ所かあるので、それを観るのが目的になって、戦闘シーンの間のよくあるストーリーも楽しめたりする。
 特徴としてはほぼこの二点に集約されるのだが、それだけで本作を特徴付けるに充分
 すかっとしたアクションを観たいという人には自信を持ってお薦めできる作品である。

魔進戦隊キラメイジャー

28話  CARATでうたた寝していた充瑠は夢でオラディン王と会う。そして夢から覚めるとその手にはクリスタル製の鍵があった。そんな時、正体不明の崩壊が地上の各地で始まっていた。見えない敵によって翻弄されるキラメイジャーと、敵の攻撃を受けきらめきを失ってしまう魔進たち。そのきらめきを取り戻すためには、地球にあるキラメイストーンのハコブーの助力が必要だという。

 敵はプロジェクターゴモリュウ。ヨドンナがパワーアップさせた邪面獣で、クランチュラの作り出したプロジェクションマップで姿を消していた。
 強大な力を持った目の見えない敵と戦わねばならないキラメイジャーの活躍を描く話。敵によってキラメイストーンが不稼働になってしまったため、部隊を二つに分けて充瑠と時雨の二人が解決策を求め、残りのメンバーは見えない敵を見えるようにする工夫を探す。
 キラメイストーンを復活させるにはハコブーというキラメイストーンの力を必要になったのだが、そのために時雨と充瑠がハコブーの感情を取り戻すためにエンターテインメントを提供しようとする。具体的には二人で漫才をしてるんだが、それでは全く感情を揺り動かすことが出来ない。感情を取り戻したのは時雨の嘘泣きによるものだった。実は事前にハコブーは悲しみの感情に同化しやすいという情報をもらっていたからで、時雨のファインプレー。
 そして新しい戦力として魔進ハコブーが参戦。
 今回手持ちカメラで戦いを切れ目無く映しており、かなり凝った撮影方法を用いている。
<ハコブーの元に連れて行った魔進ザビューンだが、島に着いた時に帰ってしまった。後でキングエクスプレスザビューンになるためだったが、充瑠達の帰り道はどうするんだよ。>
VOL.4
<A> <楽>
思い、思われ、ふり、ふられ
<A> <楽>
VOL.1
<A> <楽>
21
読書
暗黒の復活
フランク・ベルナップ・ロング (検索) <amazon> <楽天>
 海に遊びに来た“わたし”は二人の子連れの魅惑的な女性と出会う。彼女の気を引くつもりもあって子ども達と遊んでいる内、浜に打ち上げられた難破船に子どもが入ってしまう。追いかけた“わたし”はそこで子どもを見つけるが、様子がおかしいことに気づく。

 神話大系の一角を担う著者だけにしっかりしたゴシックホラー的作品に仕上がってる。実際には何かが起こる訳でなくて予兆だけで終わるのだが、それが良い雰囲気になってる。
<A> <楽>

ウルトラマンZ

18話  メツボロスを倒した直後宇宙から落下したのはかつて倒したバロッサ星人の二代目だった。ゼットから奪ったベリアロクを使いゼットを追い詰める

 敵は海賊宇宙人バロッサ星人(二代目)。かつてゼットに倒されたバロッサ星人の弟。自分で喋ることが出来て、お宝としてベリアロクを狙う。
 バロッサ星人との再戦。ベリアロクをめぐってゼットとジャグラスジャグラーを巻き込んでの三つ巴の争いとなる。
 ジャグラスジャグラーの目的も少し分かってきた。彼にとってヘビクラとしての活動も一種の暇つぶしで、この世界がどうなろうと気にしてないが、斬りたいものがあるので、それを斬れるものを探しているのだとか。そこで目を付けたのがベリアロクだった。さて、これからどうするのかね?
 自分の好きな奴の元に行くというベリアロクだが、それなりにハルキを買っているらしく、これから面白いものを見せてもらう代わりにゼットの元に戻った(ゼット自身にはあまり興味が無いらしい)
 そしてカブラギシンヤの肉体が限界だと知ったセレブロは肉体を変える。
 バロッサ星人は宇宙人役が妙にはまる関智一が声を当ててる。外連味たっぷりのしゃべり方もなんか聞き慣れた声になってしまった。「戦いに綺麗も汚いも無い」と言った直後に「汚いぞ」とか文句垂れてるとか、定番の「卑怯もラッキョウもあるか」も披露してる。
<ウインダムの右手にパワーを集めてバロッサ星人の頭部を掴んでいるのだが、その際関智一の声で「頭部を破壊するのは止めてくれ」と叫んでる。無茶苦茶メタな話だな。「ば〜〜くねつゴ〜〜〜ッド〜〜〜」かよ。
 「卑怯もラッキョウもあるものか」は「ウルトラマンタロウ」の二代目メフィラス星人の台詞として有名だが、他にも「ウルトラマンゼロ」に登場したメフィラス星人スライも同じ台詞を言ったり、「仮面ライダーディケイド」に登場した仮面ライダーシザースが喋ったりと、なかなか頻度が高い。
 ベリアロクの必殺技は巨大な真っ黒いベリアルの顔が敵を噛み千切るという描写。到底ヒーローの必殺技に見えない。>
石原プロモーション58年の軌跡 石原裕次郎・渡哲也全作品 <A> <楽>
コンフィデンスマンJP プリンセス編
<A> <楽>
19
映画
ウィッチクラフト 黒魔術の追跡者(2019)
 代々黒魔術を操る家系に生まれ、魔女として生きるセレナ(リバス)。彼女はできる限り魔術を私欲には使わず、娘のベレンと共に慎ましやかな生活を送っていた。そんな折、貧乏暮らしを嫌う娘のベレンは割の良いアルバイトを友人から紹介してもらって出かける。ところがそれは人身売買組織の罠で、友人共々ベレンは監禁されてしまう。魔法の通信を用いてベレンの危機を知ったセレナは、町の人々に協力を呼びかけるが、魔女として嫌われていたセレナの声に耳を傾ける人はいなかった。

 これまでほとんど知られてなかったアルゼンチン産の映画(ラテンアメリカの中ではかなり良質な映画を作っているとも言われるが、なかなか世界に出してこない)で、設定の良さによって全世界的にヒットを記録した作品。
 黒魔術というと、概ねは邪悪なものというイメージがある。特にキリスト教圏では悪魔に魂を売った人間として、反社会的な存在として考えられるため、私利私欲に駆られ、邪悪な力を行使して人々を襲う固定イメージがあるだろう。
 しかしこれが社会学的見地から言うならば、黒魔術というのは概ね村社会に一人くらいいるものである。概ね精神的疾患を持つ人が社会から養われる見返りとして、占いを行ったり薬を作ったり、時に呪いを掛けたりもする。ある意味では社会の中では必要不可欠な存在となる。地位的にはとても不安定で、村に何かがあれば真っ先に見捨てられる立場とは言え、医者のない共同体の中でそれなりの地位を持っているものだ。世界中でそういう文献は見られる。
 そんな意味で今も細々と魔女をやってる人はいるもので、実際に(日本にも)そういう家系の人もいると聞いたことがある。
 本作の主人公セレナもそういう家系に生まれ、細々と知識を継承していたらしい。実際に超常的な力も使えるが、それは自分の能力と言うよりは先祖から受け継いだ知識の方が優先されるようだし、共同体の中でできるだけ浮かないように、人に迷惑を掛けないようにと慎ましく生きている。その意味では実際に即した魔女という存在である。
 その設定に着目したというのが慧眼だと言えよう。多少オーバーなところはあるものの、限られた能力を用いて魔術を行い、探索したり戦ったりする。
 ここで重要なのはセレナの使う能力はかなり限定されているということ。それが絶妙なレベルで自分一人で何でも出来る訳ではないので、科学の力や人の協力を用いてやっと使える。しかも対価を必要とするので、徐々に肉体にダメージを受けていく。途中で他の黒魔術師による魔術の妨害を受けたりしながら、真実に近づいていく過程がなかなか良い具合だ。
 強いて言うならキャラが今ひとつというのがあるが、その拙さが逆にホラーっぽさを上手く演出できていた感もある。

仮面ライダーセイバー

7話  封印されたセイバーの力を解放するためにはアヴァロンを見つけ出さねばならないと言われ、飛羽真はその手がかりを見つけアヴァロンへの旅に出ることを決意する。一方自らの力を高めるため、危険な修行場リベラシオンへと向かう倫太郎。

 敵はメデューサメギド。蛇のような姿をして、人を石化させる能力を持つ。その力を使って三つの世界を次々に征服した。
 誰もたどり着けないと言われたアヴァロンにたどり着いてパワーアップする話なのだが、この話だけでパワーアップを果たしている。一方、倫太郎も修行とか言って、あっけなくパワーアップしてる。スピーディというか、あっけないというか。
 キャラがたくさん出てきて、それぞれにドラマが用意されているのは良いのだが、話が分散されすぎて全部軽く見えてしまうのが問題だろう。多分この展開に至るまで本来半年くらいかけねばならないはず。
 ようやく賢人が変身したエスパーダが戦っている。カリバー相手では全く通用しなかった。
 飛羽真のブレイブドラゴンワンダーライドブックとカリバーのドライバーが共鳴することでアヴァロンの扉が開いた。同じ力を持つドラゴンらしいので、これがライバルキャラとなるのか?他にも敵方の仮面ライダーが出そうだけど。
イップ・マン 宗師
<A> <楽>
CCP 1/6特撮シリーズ ウルトラマンCタイプ アドベント Ver.
17
映画
マーベルの一発芸
シビル・ウォー キャプテン・アメリカ "Hey everyone!"スパイダーマン
アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン "You get hurt, hurt 'em back. You get killed... walk it off."キャプテン・アメリカ
アントマン "Oh, no no. Daddy don't get scared."ルイス
スパイダーマン:ホーム・カミング "Activating instant kill."カレン
ドクター・ストレンジ "Teach me!"ストレンジ
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー "I'm sorry. I took it too far. [pause]. I meant trash panda."ピーター
アントマン "He just kicked your ass, full-size. You really want to find out what it's like when you can't see him coming?"ハワード
マイティ・ソー バトル・ロイヤル "We know each other! He's a friend from work!"ソー
シビル・ウォー キャプテン・アメリカ "I don't know if you've been in a fight before but there's usually not this much talking."ファルコン
アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン "That's not a question I need answered."ブラック・ウィドウ
アイアンマン "How ironic, Tony! Trying to rid the world of weapons, you gave it its best one ever! And now, I'm going to kill you with it!"オバディア
インクレディブル・ハルク "I don't know what you've got inside you already. The mix could be... an abomination."サミュエル
アイアンマン2 "If you could make God bleed, people would cease to believe in Him, there will be blood in the water,
the sharks will come. All I have to do is sit back and watch as the world consumes you."イヴァン
アイアンマン2 "If it were any smarter, it'd write a book - a book that would make Ulysses look like it was written in crayon."ハマー
アイアンマン "I do anything and everything Mr. Stark requires. Including occasionally taking out the trash."ペッパー
アイアンマン2 "Sir, I'm gonna have to ask you to exit the donut."ニック
シビル・ウォー キャプテン・アメリカ "I can do this all day."キャプテン・アメリカ
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー "Finger on throat means death! Metaphor!"ドラックス
スパイダーマン:ホームカミング "Just a typical homecoming, on the outside of an invisible jet, fighting my girlfriend's dad."スパイダーマン
アイアンマン3 "You walked right into this one. I've dated hotter chicks than you."トニー
アベンジャーズ "No hard feelings Point Break, you've got a mean swing."トニー
アベンジャーズ "There's only one God, ma'am, and I'm pretty sure he doesn't dress like that."キャプテン・アメリカ
アイアンマン2 "I told you, I don't want to join your super-secret boy band."トニー
アイアンマン2 "Drop your socks and grab your crocs, we're about to get wet on this ride."トニー
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー "That's for when things get really hardcore... or if you wanna blow up moons."ロケット
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス "Well, dying is certainly better than having to live an entire life as a moronic shitbag who thinks 'Taserface' is a cool name."ロケット
アベンジャーズ "You mewling quim!"ロキ
アイアンマン3 "As always sir, a great pleasure watching you work."ジャーヴィス
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー "Well now I'm standing. Happy? We're all standing now. Bunch of jackasses, standing in a circle."ロケット
キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー "I'm sorry, did I step on your moment?"ブラック・ウィドウ
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー "You said it yourself, bitch! We're the guardians of the galaxy!"ピーター
キャプテン・アメリカ "Geez, somebody get that kid a sandwich!"ブラント
アイアンマン2 "Funny how annoying a little prick can be, isn't it?"スターン
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー "I know who you are, Peter Quill, and I am not some starry-eyed waif here to succumb to your... your pelvic sorcery!"ガモーラ
アベンジャーズ "Let me know if 'real power' wants a magazine or anything."ニック
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー "Filthy? Oh, she has no idea. If I had a blacklight, this would look like a Jackson Pollock painting."ピーター
アイアンマン2 "One thing I've proven is that you can count on me to pleasure myself."トニー
キャプテン・アメリカ ファースト・アベンジャー "He will be the first in a new breed of super-soldiers. And they will personally escort Adolf Hitler to the gates of Hell."フィリップス
キャプテン・アメリカ ファースト・アベンジャー "So are you two... do you... fondue?"スティーヴ
アベンジャーズ "Dr. Banner, your work is unparalleled.
And I'm a huge fan of the way you lose control and turn into an enormous green rage monster."トニー
アベンジャーズ "Shakespeare in the park? Doth mother know you weareth her drapes?"トニー
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー "Can you believe they call us criminals when he's assaulting us with that haircut?"ロケット
アイアンマン3 "What are you waiting for? It's Christmas. Take 'em to church!"トニー
ソー ダーク・ワールド "I can feel the righteousness surging!"ロキ
キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー "Hey fellas, either one of you know where the Smithsonian is? I'm here to pick up a fossil."ブラック・ウィドウ
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー "Asleep for the danger, awake for the money, as per frickin' usual."ロケット
アイアンマン2 "If you try to escape, or play any sort of games with me,
I will taze you and watch Supernanny while you drool into the carpet."コールソン
マイティ・ソー "I need a horse."ソー
アベンジャーズ "Genius. Billionaire. Playboy. Philanthropist."トニー
アイアンマン "I am Iron Man."トニー
The 50 best Marvel movie one-liners
読書
銀河鉄道999 7
松本零士 (検索) <amazon> <楽天>
 鉄郎とメーテルの旅は続いていく。「亡霊トンネル」「透明海のアルテミス」「鏡の星の鉄郎」「終わりなき夏の物語」「冷血帝国」「足音村の足音」「夜のない街」を収録する。

 999の航路に予定外のことが起こり続け、トラブルに巻き込まれていく。これまでと違うのは、メーテルの想定を超えた事態に対して鉄郎の判断が全員を救うパターンが増えてきたこと。確かに旅の間に成長しているという事だろう。どれも基本的に身を捨てる可能性を飲み込むというところなので、危うい判断には違いないけど。
<A> <楽>
赤い闇 スターリンの冷たい大地で
<A> <楽>
filmmaker's eye : レンズの言語 映画に学ぶ画作りとストーリーの伝え方 <A> <楽>
15
映画
肉体の悪魔(1947)
 第一次大戦中のフランス。17歳の青年フランソワ・ジャベール(フィリップ)は病院で看護し見習いとして働く女性マルト・グランジェー(プレール)と知り合う。二人はお互いに好意を持つようになるが、マルトには軍人の婚約者がおり、心残して結婚する。その半年後、二人は学校で再会し、その思いを抑えられなくなってしまう。

 レイモン・ラディゲによる文学小説の映画化。作品そのものはかなりドロドロした不倫ものとなる。原作が文学にまで昇華されたのは、丁寧な心理描写と、人間の心の自由はどこまで許されるのかという社会的な問題に切り込んでいたためだった。
 本作はこの原作を映画化にあたり、フィリップの格好良さをあまり強調せずに、そう言った社会的な挑戦を強調しているのが特徴だろう。
 不倫というのもある意味では道徳的な社会に対するアンチテーゼと考えられる。人間の好きという気持ちは止める事はできないが、それを社会倫理や法律と戦うのか。精神的肉体的な戦いをどう描くかが重要になる。
 本作の主人公二人は完全に無自覚でありながら、そう言ったものと戦っている戦士として描かれる。
 そして逆に抑えた演技だからこそフィリップの上手さが光る。フィリップを強調しない作りだからこそその魅力を出せたのが本作の最大の魅力だ。

 その意味では大変立派な作品なのだが、肝心な部分で問題がある。私は不倫ものが苦手で、どう説明しようとも点数が上がらない。これは純粋に私自身のツボの問題だ。

魔進戦隊キラメイジャー

27話  スプリントの記録が伸び悩んでいる瀬名はスポンサーであるスクラッチ社の母子社員美希となつめの協力でサポートギアを装着してトレーニングを開始した。だがキョウリョクセッチャクザイ邪面によってサポートギアが外れなくなり、更に時速15キロ以下になるとギアが爆発してしまうという事態に。

 敵はキョウリョクセッチャクザイ邪面。セッチャクザイ邪面の弟で、更に強力な接着剤を振りまく。ヨドンナの作戦のサポートで瀬名以外のキラメイジャーを足止めする。そしてキョウリョクセッチャクザイシェルガ
 「激獣戦隊ゲキレンジャー」客演回で、ゲキレンジャーのサポーターでスクラッチ社社員の真咲美希と娘のなつめが登場。2007年の作品だから、もう13年前の戦隊だ。元々が戦隊のサポートだったので、瀬名の活動にも理解があるとか。ジャン語を操り、それが攻略の鍵となった。
 今回はヨドンナが主導した作戦で、人間の限界を知るために瀬名を体力の限界まで走らせることにした。全く音を上げない瀬名に苛ついて爆破しようとしてるけど、それじゃ試験にならんだろうに。
 ゴーキラメイジャーの必殺技スパーリングフェニックスはキラフルゴーアローを持つメンバーにキラメンタルを送って発射する。それが激気注入ににているとなつめが言っていた。それで客演だったのか?
<ツッコミどころでは全然ないのだが、マスター・シャーフーの声を聞くだけで泣きそうになる。
 「ゲキレンジャー」放映当時子どもだったなつめを先輩呼ばわりする瀬名。これだけでちょっとショックがある。
 ショックを受けた宝路の台詞は「なんじゃー、こりゃ」だった。この台詞はもはや定型句だな。>
VOL.4
<A> <楽>
一度も撃ってません
<A> <楽>
岩井俊二: 『Love Letter』から『ラストレター』、そして『チィファの手紙』へ <A> <楽>
夏目深雪
13
読書
下のほうの兄さん
安永航一郎 (検索) <amazon> <楽天>
 普通の高校生根持はしけは、ある日親友の百年橋千景の股間に男のものが生えていることに気づいてしまった。千景はあっけらかんとこれは死んだ兄のものを移植したのだと言う。親友のためになんとかそれがばれないよう周りに気を配るはしけだったが…

 一体何年ぶりの単行本だ?というくらいの久々の著者の単行本。
 内容は相変わらずの酷さ。まるごと全部下品な話ばかりで、昔より更に下品さが増した気がする。下品な事を描くためにストーリーまで犠牲にする姿勢はたいしたもんだ。万人受けはしないというより、誰にもお薦めできない下品作品なんだが、それが著者らしさだ。
<A> <楽>

ウルトラマンZ

17話  古文書を調べていたユカは今日が伝説のホロボロスの復活の時だと主張し、勝手に調査に出かけてしまう。ヘビクラから押される形でハルキもユカに付き合うことになり、ハイテンションのユカに引っ張られていく。

 敵は豪烈暴獣ホロボロス。この世界では昔から地球にいた怪獣で、子どもの頃にオオタユカが遭遇したという。瞬間移動のようなスピードで動き回る。そして寄生破滅獣メツボロス。カブラギシンヤが投げたメダルをホロボロスが吸収して凶暴化した。荷電粒子砲を使う。
 オオタユカが中心となった話で彼女が子どもの頃に遭ったというホロボロスを探しに来る話。自分ならホロボロスをおとなしくさせられると思い込んでいたのが失敗してへこみ、それを乗り越えていくという成長物語になってる。
 ベータスマッシュはコメディ路線で用いられることが多いが、今回完全にモブ扱いされている。
 それぞれの話ごとに何かしら特撮部分にこだわりがあるが、今回はホロボロスの咆吼時に手前にスーパーカブが置かれていた。特撮と言うより昭和から続く懐かしい描写。
<冒頭カブラギシンヤが何かの機械を回してメダルを出していた。一つ出る度に「持ってる」「持ってない」と叫んでいたが、これってソシャゲのガチャなんじゃないか?
 スピードのあるホロボロスに対してなんでパワータイプのベータスマッシュ形態で戦うんだ?
 カブラギシンヤはベリアルメダルをハルキに渡したことを後悔してるらしく、「借りパクしやがって」とか言ってる。この言葉は将来使われなくなるだろうから言わない方が良いのに。>
Blu-ray2
<A> <楽>
ステップ
<A> <楽>
12
映画
ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986)
 夏の暑さから逃れるため、どこでもドアで北極に行ってきたのび太は、落ちてきた巨大な金属の塊を発見し、調べるためにドラえもんと一緒にそれを家に持ち帰る。ところがその日から次々に金属の塊が庭に落ちてくるようになった。それを組み立てると巨大なロボットになることを知った二人はそれをザンダクロスと名付け、人間が誰もいない鏡面世界の中でロボットを完成させる。そんなのび太の前に一人の少女が現れ、ロボットのことを聞いてくる。

 1986年邦画興行成績4位。かなりの好成績をあげた作品。
 80年代の劇場版「ドラえもん」は大部分原作者の藤子不二雄(当時)が脚本を書いているのだが、その中で最も著者らしさが出たのが本作だと思っている。
 実はこの作品の設定は相当に複雑な上にほんのちょっと選択を間違えただけでキャラだけでなく地球そのものが滅ぶような綱渡りの攻防戦が描かれている。これまでの作品の中で最もタイトな話になった。
 本作は地球に対する異星人の大規模侵略が描かれている。これまでの、そしてこれ以降の映画版では最もスケールの大きな話なのだが、それが町外れの一角だけで完結してしまう。地球人のほとんどが気づかれないままに終わらせるところに特徴がある。
 終わってみるとスケールが大きいんだか小さいんだか分からなくなってしまうと言うのが面白くて、昔のジュブナイルってこんな感じだったと、当時のSFマインドをくすぐられる。これこそ私の世代にとってのSFなのだ。
 この作品のSF設定でも、大変な分量が入っている。
 一応数えてみると、宇宙からの侵略。ロボット帝国の存在。鏡像世界。創造時間に遡る時間ネタ。そして創造主の存在。特にこの世界と全く同じで生物だけはいないという鏡像世界の設定は大変興味深い。
 これらはどれも60〜70年代の定番SF小説ネタで、多くの小説などで遣われているのだが、どれ一つ取っても一本映画が撮れるほどのボリュームのある設定で、それをまるごと全部放り込んでしまったここまで大盤振る舞いしたSF作品は他に考えられないくらいだ。
 正直この設定使えば三本くらいの映画作れそうなボリュームがあって、到底一本の映画では収めきれない分量があるが、これだけのネタを一時間半に押し込めてさらりと受け流してしまうところに本作のスケールの大きさがある。
 ただ、それだけ多量な設定の割に物語をすっきりまとめるのは無理で、物語が収め切れてないのだが、それは正しい判断だろう。
 どんな物語持ってきても設定負けしてしまうし、複雑にすれば対象とする子どもが付いてこない。ジュブナイルに収めるためにはこの辺がギリギリだろう。深読みするとどこまでも深く潜れるが、表層だけでも充分楽しめる。SFマインドを受け取れればそれで良いし、そのマインドこそが新しい創造へと向かうものだ。

 そして今振り返って思うのは、実写でもアニメでも良いから、こう言うSFマインドを持った作品を数年に一度で良いから作って欲しいと言うことだな。

仮面ライダーセイバー

6話  新しい剣士緋道蓮を加え、更なる戦いに赴くこととなる飛羽真。又しても現れたピラニアメギドとデザストと戦うこととなるが、一般人のふりをしたストリウスに騙されてセイバーの力を奪われてしまう。力を取り戻すにはアヴァロンに行かねばならないと言われる。

 敵はピラニアメギド。そしてズオスデザスト
 新しい仲間緋道蓮が登場。とにかく脳天気で強さだけを求めるキャラで、全く空気を読まない。そのためみんなが持て余しているようだが、特に飛羽真とは相性が悪い。変身する仮面ライダーは剣斬。バスター同様巨大な剣とワンダーライドブック一冊で変身してる。
 一方飛羽真は火炎剣烈火を封印されてしまったためセイバーに変身出来なくなってしまった。
 ワンダーライドブックは世界を創った本から生まれた大いなる力で、カリバーらが創っているのは危険な世界を創るアルターブックだと説明された。
 敵も味方もキャラが増えすぎて何が何だか分からなりつつある。それぞれが個性的なのは良いけど、会話が噛み合わないことが多く、ストーリーが分からなくなるほど。ここまで収拾付かなくして大丈夫か?
<この作品は背後がCGらしいが、時々キャラと背景が浮いてしまう。別段細かく言う必要はないだろうけど。>
WAVES/ウェイブス
<A> <楽>
そして映画館は続く <A> <楽>
フィルムアート
10
読書
不知火
アルフレッド・アンジェロ・アタナシオ (検索) <amazon> <楽天>
 ギャングから麻薬を盗み出したヘンリーだが、逃走中に事故を起こして沼地に転落してしまう。そこでおかしな石を拾ってしまったことから不思議な世界へと足を踏み入れてしまう。一方そんなヘンリーを追うラプフというギャングも追いかける内に周囲に異変を感じていく。

 二人の視点で物語が展開していく。文体自体が新しいので、相当近年(と言っても80年代以降)の作品だろう。これもゴシックホラーではなくモダンホラーにカテゴライズされるはず。
<A> <楽>

サンダーバードAREGO(3rd)

5話  北極圏にある世界種子保存庫がカオス・クルーに狙われている情報を得たGDFの要請に応じ、ケーヨはシャドーで北極に向かい、GDFのリグビーと共にセンターへと向かうが、既にそこにはカオス・クルーのハヴォックが侵入していた。

 ケーヨを中心にした話。1話であれだけ仲悪かったリグビーと良いコンビぶりを見せている。そのサポートで地上にやってきたジョンとEOSが活躍する。ジョンが地上でアクション見せる話は結構珍しい。
 妨害電波のせいかEOSの調子が悪く、何故かクシャミを連発。ジョンの居場所がばれてしまった。結構ドジな機械だ。
 1stで2回に渡って登場したネッドが再登場。何故か事故を起こす施設で働くと言う悪い星の巡り合わせキャラ。グラディスと名付けた花を大切にしてるのも同じ。
 2nd17話で登場したムロカンバから持ち帰った成長促進剤が現在GDF管理下で研究されている。研究でかなりやばい試薬も作られてるらしく、容器が割れた時には「バイオハザード発生」とアナウンスが入っていた。ちゃんと話に整合性があるのが良い。
 サンダーバードシャドーのコクピットは分離式で、今回はバイク型になってる。こう言うギミックは流石河森メカ。今回の発進シーンはシャドーのみになってるが、その分たっぷりワンダバが楽しめる。
<字幕ではEOSは「くゃみ」と言っているが、実際は「しゃっくり」。
 バイオハザードが起こっているとアナウンスされているのにマスクなしに研究室に入るケーヨ。危ないことしてる。>
ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN
ストライクウィッチーズ(4th)
<A> <楽>
劇場上映版「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」 Blu-ray BOX
<A> <楽>
08
映画
アントラム 史上最も呪われた映画(2018)
 1970年代のどこかの時代。撮影者も監督も知られてない一本の映画あった。『アントラム』という映画は、観た者が必ず不幸に見舞われるとされて、封印されてしまうのだが、1988年にハンガリーのブダペストで初上映される。すると映画の上映中に火災が起きて映画館は焼失し、56人もの犠牲者を出す大惨事となった。それを検証したところ、この映画にはいくつかのサブリミナル効果が入っていることが分かったが、一体誰が何のためにそれを入れたのかが分からなかった。その内容を検証するための解説と、本編を収録する。

 前に雑誌でこの映画の紹介を読んでいて、東京では実際に公開もされた。興味はあったものの、ホラーを劇場で観るのはきついので、レンタルが出るまで待ってから視聴。
 本作は結構面白い構造を取っていて、本編となる『アントラム』の前後にこの作品がいかにおかしな作品なのかを説明する。作品自体はありきたりなホラー作品で、画面も荒いが、画面の端々におかしな映像が挿入されていること、そしてそれを踏まえて死ぬ可能性を顧慮して観続ける覚悟があるのかと問いかけてから本編が始まる。

 そして本編。冒頭から思わずにやける。
 70年代に撮られた作品と銘打った作品なので、撮影はフィルムによるものであるはずである。そしてフィルムで撮られた作品というのは、例えば光のハレーションとかものの輪郭がちょっとぼけるとかの特有のエフェクトがあるものだ。画面をざらつかせていかにも古いフィルムに見せているものの、本作の描写はとてもかっちりしてる。ぱっと見だけでこれがデジタル撮影だって事は分かる。
 他にも説明では悪魔が付けたという光のエフェクトが普通にパソコンで出来そうな光にしか見えない。いかにも今の作品を古く見せてるだけというもの。流石に笑える。

 でも、私がここで書いてるのは作り手は織り込み済み。本作で大切なのは、嘘がばれることでは無い。「これは最初から嘘ですよ」ということをちゃんと見てもらえること。それで話題になれば良いのだ。最初から隠すつもりがないのも頷ける

 なんせ本編の中身があまりに薄いので、こうやって話題作りをすることが必要だったのだ。それに狙いがちゃんと当たって、世界中で劇場公開されたのだから、狙い通りと言えよう。

 本編の中身については語る必要もなかろう。ルチオ・フルチのホラー作品の設定を使ってブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999)を撮ったと言うくらいのもので、全般的にチープすぎる。パンツ一丁でブツブツ呟きながら主人公に迫る男とか、突然日本語で謝り続ける男が出てくるのを温かい目で見守るくらいが見所だろうか?

 ちなみに主人公オラーリー役のニコール。トンプキンスは2019年のゲーム「バイオ・ハザードRE:3」主人公ジルのモーションキャプチャ元で、そっちの方が有名かも知れない。

魔進戦隊キラメイジャー

26話  ヨドン皇帝の秘書ヨドンナによってヨドンヘイムと地球をつなぐトンネルが作られようとしていた。しかもパワーアップしたベシャットの大群にも敗北を喫してしまうキラメイジャー。カナエマストーン・エネルギアでパワーアップすべきだという意見が多数となったキラメイジャーだが、充瑠だけがそれに反対する。

 敵はバクダン邪面。ヨドンナによって五体に分裂し、無差別爆破によってヨドンヘイムと地球を結ぶトンネルを作ろうとする。
 キラメイジャーのパワーアップして五人がゴーキラメイジャーとなる話。前回取ったカナエマストーン・エネルギアの力を使ってパワーアップしようとするのだが、その前にパワーアップしすぎたベシャットが自壊するのを目にしていたため、極端なパワーアップを避けることになった。これまでの戦隊作品の中で、パワーアップに制限を加えたのは初めてかも?「限界は超えるためにある」ではなく、「限界は超えないためにある」という概念が面白い。具体的には100秒だけパワーアップするというもので、それ以上は肉体が保たないので強制解除される。
 それを教えてくれたのは、今回もクリスタリア王オラディン王だった。
 ヨドンナに惚れていた為朝は失恋。それを充瑠に慰められて逆にキレていた。無理もないか。
<今回の充瑠のひらめきは「限界は超えないためにある」だったが、全く逆のことが前作騎士竜戦隊リュウソウジャー1話で言われていたのが皮肉。
 キラメイゴーアローは一本しかないので、全員で使いまわし。ちょっと効率が悪い。>
VOL.4
<A> <楽>
レイニーデイ・イン・ニューヨーク
<A> <楽>
高倉健からアホーと呼ばれた男 <A> <楽>
山平重樹
06
読書
亜人ちゃんは語りたい6
ペトス (検索) <amazon> <楽天>
 座敷童のいる部屋に引っ越してしまった高橋陽子の家に叔父の高橋鉄男がやってきた。何人もの亜人と交流を進めている鉄男は、自分では“ざしこ”と名付けられた座敷童は見えないまま、陽子の話を聞く。

 これまで登場した亜人は妖怪の類いばかりだったが、実は亜人とは、ちょっとだけ一般の人間と違う感覚器を持った存在というのもいるということで、なるほど納得。ここに登場する陽子が人には見えないものが見えるのは、別次元を重ねて見ていると言うことで、これも又亜人の一種と分かる。
 この巻ではサキュバスの佐藤先生の話が結構多く、これがなかなか面白い。なかなか進まぬ恋話もラブコメっぽくて良し。
<A> <楽>

ウルトラマンZ

16話  宇宙を監視していた浅倉リク=ウルトラマンジードからゼットに緊急連絡が入った。この次元に全てを無に帰す虚空怪獣グリーザが現れるというのだ。

 敵は虚空怪獣グリーザ。生命エネルギーを狙って無に変換してしまう。目には見えるし、物理的な破壊も行うが、工学的な探査機械には全く関知されない。かつて「ウルトラマンX」では最強の敵として現れた。
 唐突に全てを虚無に変換する怪獣が現れてしまい、これまた唐突に次元そのものの消滅の危機に陥ってしまう。展開が突然すぎるし、突然ジードも命の危機を迎える。展開があまりに早すぎる。
 この危機を越えるためには存在しないはずのウルトラマンベリアルのメダルが必要だとされ、なんかあっけなく手に入れてしまう。流石にベリアルのメダルは簡単にコントロール出来ないが、本来3話くらいかかるものを無理矢理一話に押し込んだ感じで展開が早すぎだ。ウルトラマンオーブの時でもベリアルの力制御するのに三話かけたし、ウルトラマンジードでは26話全部使ってコントロールしたのだが。
 そして現れる新しい形態デルタライズクローはベリアルのメダルを用いているため、闇の力を使うことが出来る。
<ヘビクラがファイブキングに変身する際、「闇の力、もうちょっとお借りするゼーット」とか叫んでる。その言い方が遠藤正明じゃなくて水木一郎的。
 ユカに言わせるとウルトラマンジードは「目つきの悪いウルトラマン」だそうだ。確かにその通りではあるが、もうちょっとオブラートに包むとか。
 ハルキとゼットのこそこそ話を立ち聞きしていたジャグラスジャグラー。「あの声って聞こえたっけ?」というハルキの驚きに、「あいにく地獄耳でな」と答えてる。答えになってない。
 それでジャグラスジャグラーを車に乗せてハルキが運転してドライブしてる。なんともシュールな光景だ。
 ベリアルの顔が付いたベリアロクは喋ることが出来るが、ハルキと会話してるのは生首と喋ってるみたいでかなり不気味。>
アストロガンガー [Blu-ray]
<A> <楽>
がんばれいわ!!ロボコン ウララ~! 恋する汁なしタンタンメン! ! の巻
<A> <楽>
05
映画
ルパン三世 THE FIRST(2019)
 フランスの博物館で開催されたブレッソン回顧展に予告状を送りつけ、まんまとブレッソン・ダイアリーをせしめたルパン三世(栗田貫一)だが、それを警備員に化けた女性レティシア(広瀬すず)に奪い取られてしまい、更にそこに現れた峰不二子に奪われてしまった上に銭形警部に逮捕されてしまった。すぐに脱獄したルパンはレティシアがブレッソンの血縁である事を知り、彼女の行方を追う。

 最初のテレビシリーズ放映から既に半世紀近く。今も尚作られ続けている偉大なシリーズ「ルパン三世」。最近は劇場公開ではなくテレビスペシャルの方がメインになっていて、他にもオリジナル作品が時折作られるが、実際に劇場版として作られるのは久しぶりだ。
 そしてシリーズとしては初となる3Dで作られること、監督は山崎貴が務めるとのこと。

 これを知った時に思ったことは「無難すぎる」だった。最近昔のマンガとかテレビシリーズを映画化することが増えたが、その監督は三池崇史か山崎貴しかいないし、山崎監督が作る場合はそれなりのものを実に無難に作り上げる。

 多分この程度の「無難」なものが出来上がるだろうとは思っていたが、思った通りのものが出来上がった。
 これはどこからどう見てもルパン三世だし、作品に破綻もない。文句を言う筋合いはない。
 文句を言う筋合いはないが、金出して観る価値があるのかどうか?というのが問題だ。
 金かけて3Dにしたのは良いんだが、それに見合うだけの物語を用意できなかったことが一番の問題だ。毎年のようにやってるテレビムービーと同程度かそれ以下の脚本でしかないのに、それを見せられても何にも感想が出てこない。
 3D描写もたいして印象に残らない。良く言えば自然だが、これも印象が薄い。

 「無難」と「薄い」。結局これは「感想がないのが感想」という位の作品だろう。

仮面ライダーセイバー

5話  仮面ライダーカリバーの出現によって、これまでの動きとは異なることを察知したブックオブロゴスは敵の動向を探りつつワンダーライドブックの探索を行う事になった。これまで同様ワンダーライドブックの探索班に回された飛羽真は賢人と共に行動を開始する。

 敵はピラニアメギド。「ピラニアのランチアルターライドブック」から生み出されたメギド。悪食な紙製のピラニアを使役してあらゆるものを侵食する。そして仮面ライダーカリバー。セイバーのワンダーライドブックと火炎剣烈火を奪おうとする。
 新しい展開が始まると冒頭で言っていたが、何が起こっているのか今ひとつ分からない話。まだ世界観がつかめてない。だんだん他のライダー達から認められている飛羽真の姿があるくらいか?味方も敵も次々に新しいのが出てくるので混乱しっぱなし。
 先週現れた悪っぽいライダーは賢人の父だった。セイバーに刃を向け、ワンダーライドブックと火炎剣烈火を渡すように強要する。そして自分たちを裏切った父を許すことが出来ない賢人は、カリバーが登場すると頭に血が上ってしまう。
 一方ブックオブロゴスには又新しいキャラが登場。仮面ライダーではなくワンダーライドブックを調整する鍛冶屋のような役割らしい。あと賢人が仮面ライダーエスパーダに初変身。
<基本的に仮面ライダーシリーズの特徴として、敵が出現したのに対処するのがメインだが、いざ探索をしろと言われると、そこら中をぶらつく以外何も出来ないというのが問題。もうちょっと明確な目的を与えてくれないと、観ていても分からない。>
男はつらいよ 全50作ブルーレイボックス
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夢みる部屋 <A> <楽>
リンチ(デヴィッド)
03
読書
クラウチ・エンドの怪
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 ロンドンの外れにあるクラウチ・エンドの交番に配置されたばかりのファーナムは、アメリカ人旅行者から、通りの向こう側で夫が消えたという話を延々と聞かされうんざりしていた。先輩の巡査によると、この通りでは時折このようなことが起こるという。それを一笑に付すファーナムだが…

 著者が挑んだ神話大系作品。いつものモダンホラーの作風を捨ててゴシックホラーにこだわって描いたが、当然質は高い。もうちょっと長ければ良かった。
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サンダーバードAREGO(3rd)

4話  水星での鉱物発掘作業の採掘マシンが故障してしまった。日の出が来ると丸焼けになってしまう事態に陥った乗組員達はインターナショナル・レスキューに救助を要請する。

 アランとブレインズの二人が乗ったサンダーバード3号で救出に向かうという話で、本来のサンダーバードらしい話となってる。場所が水星というので規模が大きいが、水星の自転周期が二ヶ月もあるから出来る話(正確には58日)。
 珍しくブレインズが弱気で、それを励ますアラン。ここでは本当にアランは良い子。一方のブレインズだが、職員に信用されないままで的確な指示を行って信用を得るというエンジニアあるあるの話。
 地球から持ってきた機材の多くが使えない状態で、職員と協力してあるものでなんとかするというのは映画『飛べ!フェニックス』なんかでも使われた話で、うまくはまってる。
 手持ちの機材だけでなんとかするという場合、一番使い勝手が良いのがサンダーバード3号というのが面白い。3号で巨大クロウラーを押すことでエンジンを起動させるとか、バイクの押しがけみたいなことをやってる。
 サンダーバード3号はああ見えてかなり細かい動きが出来る。逆噴射とかもあって、いろんな機能が見えてくる。
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私がモテてどうすんだ
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02
映画
ミッドウェイ(2019)
 1941年12月7日、日本軍は戦争の早期終結を狙う連合艦隊司令官・山本五十六(豊川悦司)の命により、真珠湾のアメリカ艦隊に攻撃を仕掛ける。大打撃を受けたアメリカ海軍は、兵士の士気高揚に長けたチェスター・ニミッツ(ハレルソン)を新たな太平洋艦隊司令長官に任命。日本軍の侵攻時にハワイに着任していた戦闘機乗りのディック・ベスト(スクレイン)は、以降太平洋戦線で連戦することになる。

 新作映画として、ミッドウェー海戦が作られると知ったのは2019年のこと。一瞬どんなのが出来るのか?と思って監督の名前を見たら、期待はあっけなく消えた。
 もし史実をモティーフにした映画を絶対に作らせていけない監督というのを挙げさせてもらったら、その筆頭にあげるのがマイケル・ベイとエメリッヒになる。ベイ監督についてはパール・ハーバーで散々書き散らしたが、実は最近は結構質の高い映画を作っており、見直してるところで、最近はこの人が作っても、場合によっては面白いものが出来るかも?と思ってるけど、少なくともエメリッヒだけはない。
 エメリッヒ監督は基本SFおよびディザスター映画を得意とする監督だが、基本は全部一緒。
 概ね地球規模の大災害なり、宇宙からの侵略が起こり、それに応対する人間達を描く群像劇になるが、その中心になるのは家族持ちの中年男性で、家族とか仲間とかが危機に陥ったのを助けようとする。無謀と言われようが何だろうが、とにかくがむしゃらに危機に立ち向かって、大切な人を守り切って生還する。全部これで終わる。
 群像劇だから死ぬ人もいるけど、誰か一人か二人くらいは、他の人が生還するための道造りのために進んで死んでいく人が出てくる。
 この二つの要素を入れて、あとは演出力でそれなりに見せる。
 基本エメリッヒの作品は全部これ。
 こんな単純なのばかり作っていてもこの監督が重宝されるのは、演出力が良くて大画面向きのスペクタクルが上手いのと、ポリティカルコレクトネスには充分配慮して、その面では文句を言わせないものを作る事が出来るからだ。

 そこそこスペクタクルとしては見栄えがするものを作るものの、内容が薄いものを量産するというのが私なりのエメリッヒの評価となる。

 そしてまさにそのエメリッヒそのものの作品ができあがってしまった
 最初から期待はしてなかったが、最低限の期待を下回るものを作ってどうする?
 あらかじめ期待はしてなかったとは言え、たった一つだけ期待できるものがあった。それは映画紹介にあった「日米双方から描く」という点。ビッグバジェット作品になると第二次大戦の作品はアメリカ側の視点のみで作られるものが多いが、それでも人種問題については配慮できるエメリッヒのこと。日本側の視点も入れてくれるかも知れないと思っていたが、特にそこの点が全然駄目だった。一応日本側にも大局を見て行動できる人がいるという視点はあっても、それを全部山本五十六たった一人に負わせて、「力及ばず戦いを止める事が出来なかった」というエクスキューズを何度も入れるだけ。これでは日本側の視点とは言えない。単なる個人的言い訳だ。インデペンデンス・デイに出てくるエイリアンの中で一体だけ地球侵攻を反対する個体を加えたくらいの要素
 結局パール・ハーバーからミッドウェーに至るまで連戦した飛行機乗りのディックばかりが中心になる、実にいつも通りのエメリッヒ作品ができあがった。
 なんのことはない。日本軍の襲撃の現場にいた人間が日本憎しをこじらせて連戦して勝ち続けると言うだけの話である。メインの話はそれで終わる。
 肝心な戦略レベルの話では、アメリカ側ではかなりしっかりと歴史を振り返っている。太平洋戦線の中でニミッツやハルゼーといった提督たちがどのように取り組んだかなどはしっかり描いているし、暗号探査についてもちゃんと描いている。ただ、これは基本的にアメリカの国内だけの話であり、日本との兼ね合いがまるで無い。しかも前述の通り日本ではほぼ山本五十六だけしかまともな人間がいないため、日本側は本当に僅かしか描けてない。相手あってのことなので、どちらも描いて欲しかったことと、何事もスムーズに行かないなら、それを語る会議とか、妨害するものとかを丁寧に描いて欲しかった。
 それにパール・ハーバーからドゥー・リトル、太平洋諸島の連戦とかそんな範囲広げないで、そちらはさくっと描いてミッドウェー海戦に注力してほしかったところだ。
 理想を言うならば、主人公は前線ではなく作戦を立てる側。ミッドウェーの直前の描写を中心にしてくれれば良かったんだが、そちらより戦闘描写ばかりが目立つ結果となる。アメリカの一方からだけ観た歴史そのものだ。
 これでは戦争物としての魅力はほぼなし。SF作品そのものになってしまう。

 戦闘描写についても困ったことがある。
 最初のパール・ハーバーの奇襲では日本の攻撃では機銃掃射だけで戦艦が次々に炎上してるのに、日本の空母を攻撃するのには爆弾を落とすしかないという描写だけでおなかいっぱい。日本の艦艇はアメリカのものの数十倍程度の強度を持つ事になってしまう。エメリッヒの好きな特攻も日米双方で多数行われるし、それをやる度に心が冷える。

 この辺の描写が、まだ笑えた分パール・ハーバー(2001)の方が増しだと思えた時点で駄目だろ。

魔進戦隊キラメイジャー

25話  マブシーナの呪いは解けたが、今度はカナエマストーンを使ってクリスタリアそのものを復興させたいという願いを持って、新たなカナエマストーンを探し始める宝路。次の目的地は充瑠の知っている神社と知り、宝路に付き合う充瑠と為朝は、そこで美しい巫女を見かける。

 敵はバクダン邪面。頭部に巨大なバクダンを付けたじゃ面師。クランチュラから独特の美学を与えられ、ボーリングのピンに見立てた10人の人間を爆弾で転がした時に爆発させる爆弾を転がす。尚、初見の瀬奈からは「丸めた消しかす邪面」と呼ばれたが、本人曰く「爽やかバクダン邪面」だそうだ。そしてモンストーン。カナエマストーン・エネルギアを取り込み、ギガントドリラーさえも圧倒した。
 三つ目のカナエマストーンの探索で、カナエマストーン自体はすぐに見つかった。今回の中心は為朝で、神社にいた巫女に心引かれるが、実はそれはヨドン皇帝の秘書ヨドンナだったというオチ。そういえば男性のイエローは惚れっぽいキャラが多いような?
 そしてこの回からヨドン皇帝の秘書ヨドンナが登場。ベチャットをパワーアップさせる能力を持つ。今回はベチャットだけだが、当然ベチャットから生み出される邪面師もパワーアップできるはず。
<為朝の一目惚れを知った宝路は「一目会ったその日から、恋の花咲くこともある」とか言っている。昭和だなあ。>
VOL.4
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水曜日が消えた
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ドキュメンタリー・ストーリーテリング[増補改訂版] <A> <楽>