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31 |
読書 |
風速40メートル
特車二課への出向を終え、アメリカへ帰国する香貫花クランシーを見送った特車二課の面々。だが次々に起こるレイバー暴走事件にてんてこ舞いの日々を送るようになってしまう。その中で篠原遊馬は、これが新しいレイバー用OSによるものではないかと推測し、独自に調査を始めた。それはレイバーをこよなく愛する同僚泉野明に心配を掛けまいとしてという側面もあった。
脚本家による映画機動警察パトレイバー 劇場版(1989)のノベライズ版。教科書的に素直なノベライズと言った感じだろうか?外連味を失うとこんなに単純なのかと逆に驚く。 |
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22話 |
巨大な地下廃棄物収集所に忍び込んだゴミ収集家が暴走した巨大ゴミ再生マシンによって地下に閉じ込められてしまう。それを救出に向かうスコットとバージルとゴードン。一方、ザ・メカニックの脳内にあるコントロール装置を無効化しようと努力するブレインズだが…
シリーズ定番の救助活動が展開する話。登場するサンダーバードも1号と2号という、実に定番中の定番。
この時代は完全リサイクルでゴミは出ないようになっているが、21世紀初頭までに人類が放出したゴミは一つところに集められ、ゆっくり処理されているとのこと。こんな社会が来れば良いな。20世紀の遺物は高値で取引されているらしく、トレジャーハンターの格好の獲物となっている。ちなみにゴードンもこっそり集めており、トレジャーハンターの名前も知っていた。
それと同時にフッドによるコントロール装置をザ・メカニックの脳内から取り外そうとするブレインズの頑張りもあり。コントロール装置を外そうとしたことをフッドも感知して、ザ・メカニックの脳内でコンピューターを使っての戦いが展開される。まるでゲームのようだが、『トロン』を彷彿とさせる。あるいは「ミクロ決死隊」とか…
<命がけの逃走の中でお宝フィギュアを見つけて、それを取りに戻るスクラップス。本来怒らないといけないゴードンが一緒になってはしゃいでいた。マニアって怖い。未開封のフィギュアをスコットに開かれて二人して落ち込んでしまっていた。> |
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30 |
映画 |
ビルとテッドの地獄旅行(1991) |
未来の救世主となることを約束されたビル(ウィンター)とテッド(リーヴス)は、タイムマシンを使って現代に連れてきた恋人と共にハッピーに暮らしていた。ところが二人を快く思わない未来の悪の権化デ・ノモロス(アックランド)は2人そっくりのロボットを送り込み、2人を殺してしまう。地獄に落ちてしまった二人だが、そこで“死神”グリム・リーパー(サドラー)をボードゲームで打ち負かして仲間に引き入れ、生き返るために様々な世界を巡ることにする。
ビルとテッドの大冒険(1989)の続編。キャラは相変わらずお調子者で後先考えずに行動するお馬鹿コンビが大活躍するのは同じ。一作目で綺麗にまとまっていたため、続編は蛇足っぽいイメージがあったが、このノリ観てたら、そんなことどうでも良くなった。世界を救う運命にある二人はたとえ殺されても必ず復活する。それが前提のために安心して観ていられる。
今回は一作目とは異なり明確な悪人が登場するものの、ほとんど出てるだけ。最後にちょっとだけ存在感見せてとってつけたようなバトルがあるだけ。それでも作品自体がアクション作品ではないため、二人の無軌道なノリを観るだけで楽しいのだからそれで良い。
今回はその二人に死神が加わって、トリオで旅をするのだが、その死神も善人だし二人のロック魂に感化されて自分もロッカーになってる。結局ラストは死神も加えたワイルド・スタリオンが結成されてそのまま現世でコンサート。無茶苦茶なノリが健在でなにより。
ラストでちょっとだけ使われるビルとテッドのロボットのノリも好きだぞ。あれだけのためにすげえ金かかってそう。
小ネタだが、スター・トレック20話の「怪獣ゴーンとの対決」で使われた岩地に行くシーンがある。観る人観たら一発で分かるネタが微笑ましい。これがいわゆる「聖地巡礼」の走りとなるんだろう。 |
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40話 |
宝路から奪ったカナエマストーン・イリュージョアを使うと絶望に落ちた人間を邪面獣に変える事が出来ることに気づいたクランチュラはハリガネ邪面を作り、人間を騙すよう命じる。一方、ネットで見た絵の上手い絵師と知り合った充瑠は小学生だったその絵師から絵のコツを学ぶことになった。彼によれば絵の先生がいるとのことで、充瑠も会いに行く。
敵はハリガネ邪面。頭がハリガネで出来ており、それでどんな人間の顔にも化けることが出来る。人を絶望に落として邪面獣にするために生まれた。そしてジイシキシェルガ。カナエマストーン・イリュージョアによって人間が変形させられた邪面獣。
充瑠を中心に、もう最終回近いのに、まるで番組序盤で扱うような話が展開する。これが初期にあれば、邪面獣になった人間を戻すというテンプレもできたものを。カナエマストーンは一回使用したら効力なくすという設定は有効らしい。
ネットで誹謗中傷を受けることでダメージ受ける人物が登場。自意識ばかりが肥大して引きこもりがちという、テンプレのオタクだが、地味に観てる側がダメージ受ける。
基本的にポジティブシンキングな充瑠が珍しく本気で怒りを見せているが、人の中にあるキラメキを消そうとする存在が許せないらしい。
ハリガネ邪面が誰に変身したか分からないので、仲間内で疑心暗鬼になるキラメイジャーの面々のコミカルな描写もあり。
<引きこもりがちの男の名前は八太三郎。戦隊ものの原作者(?)八手三郎が元ネタか?
八太の家にある漫画とかアニメとかは全部架空のものだが、タイトルで元ネタが分かるものばかりなのが凄い。中にはデカレッドのまがい物のようなものもあり。鉄拳だけは本物っぽいな。そういえば前に為朝がeゲームでやってたのも鉄拳だったから、コラボでもしてたのかな?
八太の部屋はオタクの部屋にしては小綺麗すぎる。潔癖症なのかな?
八太は「漫画賞に応募することにした」と言っていたが、いつ送ったんだ?その日のうちに結果発表になってるぞ。> |
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ドクター・デスの遺産-BLACK FILE- |
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ノーラン・ヴァリエーションズ クリストファー・ノーランの映画術 |
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トム・ショーン |
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28 |
読書 |
新九郎、奔る2
応仁元年。一色義直邸が襲撃されたことで京の都に大混乱が起こる。父備前守盛定邸に住まう千代丸も否応なしに戦乱に巻き込まれてしまう。この戦乱の中、何か出来ないかと考えた千代丸は一日も早い元服を願う。
応仁の乱が本格的に始まった。実は応仁の乱に関してはテレビで知った程度の知識しか無く、人間関係が把握できてないのが悔しい。少し勉強が必要のようだ。 |
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5話 |
地下から毒ガスを吐く怪獣バランガスが現れ、UMAがその対処に当たる。だが現場に現れた一人の男によって怪獣は倒される。その男こそ、火星で行方不明となっていたジャックの同僚スタンレー・ハガードだった。UMAへの入隊を希望するスタンレーに危惧を覚えるジャック。
敵は毒ガス幻影怪獣バランガス。赤い毒ガスを吐く怪獣で、実はそのガスこそが本体。ガスが固化して姿を取っている。世界中あらゆるところに出現可能。スタンレーと共謀してスタンレーのUMA入隊を手助けし、スタンレーの正体がばれてからは同化する。
1話目でジャックを見捨てて逃げたはずのスタンレーが現れる。実はスタンレーは火星で死んでおり、ゴーデスによって新しい命を与えられていた。ジャックにはそれを隠していないが、ジャックはそれを説明できないため、危機に陥る。
誰にも説明しないままスタンレーを排除しようとするジャックだが、その姿を見とがめられて営倉に閉じ込められてしまう。
ゴーデスのスポークスマンとなったスタンレーによってゴーデスの目的が語られた。ゴーデスは宇宙全てと融合し、宇宙全体を自らとするという。
<ジャックが営倉に送られる際、隊長のアーサーによってペンダントを奪われている。わざわざペンダントのことを口にしたことから、これが何か超常的なものであると薄々感じていたのだろう。
ジーンがゴーデス細胞が詰まった穴に落ちているが目の前にいるジャックは助けようともしてない。せめて努力くらい見せろよ。> |
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27 |
映画 |
初恋(2019) |
プロボクサーの葛城レオ(窪田正孝)は、格下の相手との試合でKO負けを喫してしまう。ラッキーパンチにしてはダメージが大きく、病院で診察してもらった結果、医者から頭部に癌があり、余命幾ばくもないと告げられてしまう。自暴自棄となった葛城は夜の町を彷徨っていたところ、男に襲われそうになっていた少女モニカ(小西桜子)を見かけ、彼女を助けるために思わず男を殴り倒してしまう。ところがこの男は大伴(大森南朋)という刑事だったことから、とんでもない事件に巻き込まれてしまう。
いろんな作品を作る職人監督三池崇史。漫画原作、特にSFなどが多いが、その中で最も個性が出るのは現代劇で、更に裏社会の暴力描写主体の作品という特徴がある。監督が作る暴力映画は単なる暴力ではなく、非人道的でサイコパスなキャラがわんさか出てきて、人の尊厳とか全く考えない無茶苦茶なもので、この監督にしか作れない個性的なものが出来上がる。
本作はまさにその三池監督の魅力が爆発したような作品になってる。
メインストーリーそのものは大変単調で、暴力団と警察のどちらからも追われることになった男女の主人公が逃げ回るのと、反撃するという、実に単純なものだ。
しかし、本作の面白いのは主人公の側ではなく、主人公達を取り巻く悪人の側の魅力になる。実際本作に登場するのは主人公の二人を除くとみんな悪人ばかりだ。主に金銭関連だが、自分が儲けを独り占めしようとしてる奴らばかりだし、儲け話を独り占めするために人を殺すことをなんとも思ってないサイコパスだらけ。
それぞれが自分の都合だけで行動するため強調が全くなく、あっという間に人間関係が破綻し、企みも全部ばれる。そしてばれたらばれたで開き直って周囲を巻き込んで自爆しようとする。どうしようもない刹那的な奴らばかりで、よく今まで生きてきたもんだというレベルのキャラばかり。
だから物語そのものが行き当たりばったりなのだが、ここまでぶっ壊れたキャラが次々出てくる映画作れるのは三池監督しかおらんし、下手に物語の整合性を考えるより、ぶっ壊れたまま突っ走る方が三池監督らしい。これだけ暴れまくる映画なので、観ていてとても心地良い。
キャラも濃い。当初は主人公二人こそ、そこそこまともだが、周囲のキャラがぶっ壊れていくので、それに合わせて本人達も壊れていく過程が面白い。何よりその狂気を引き出す周囲が凄い。準主役の 大森南朋と染谷将太も良い役やってるけど、ベッキーにここまでの演技引き出したのが凄い。あまりのはまりぶりに、これからこう言う役しか回ってこないんじゃないか?と心配になるほどの壊れた暴力機械っぷり。ベッキー観るだけでも本作を観る価値があろうってもんだ。
観ていて気持ちいい。それだけが本作の評価の全て。そんな映画があっても良いのだ。 |
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19話 |
今やソードオブロゴスこそが危険であると飛羽真に告げるユーリ。剣士をあるべき姿に戻すために当面ユーリと協力することにした飛羽真。
敵は王様メギド。トランプのキングのような顔をしたメギド。ズオスによって飛羽真に憧れを持つ高校生来島慎吾によって変えられてしまったメギド。
ユーリを使えばメギドとなった人間を救えることが分かったため、以降は普通の戦いへと話は移っていくが、ソードオブロゴスと飛羽真のわだかまりは深まっている。
ユーリによればかつて本の中に消えた少女ルナは世界をつなげる力を持った存在だったそうだ。やはり飛羽真とは運命で結びつけられた存在のようだ。
飛羽真のテンションの高さが鬱陶しくなってきた。
<王様メギドの描写はトランプのキング。昔「らんま1/2」にそんなのが出ていたな。
今さっきあったばかりの高校生の名前を連呼しながら戦うセイバー。「君」付きで叫ぶとなんか妙な感じだ。> |
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押井守原作・総監督 西村純二監督作品 『ぶらどらぶ』 解体新書公式コンプリートガイド |
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25 |
読書 |
大江戸恐龍伝3
源内が設計したゑれき丸が完成し、源内や杉田玄白らを乗せ、ニルヤカナヤ探索に向かう。その手がかりを求めて琉球で聞き込みを始めるのだが、そこで江戸学者を名乗る牧志朝典という老人と出会う。
江戸の話から離れ、琉球を舞台に探索の旅が始まった。何かを行えば必ず手がかりを得られるんで都合良く話が展開していく。その分軽快に読める訳だが。 |
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21話 |
ジェフの救出のために必要なTドライブの設計に手間取るブレインズはTドライブの基礎理論を作ったザ・メカニックの協力を必要としていた。そのためペネロープはGDFのケーシー大佐にザ・メカニックの居場所を尋ねるのだが、その会話は盗聴されており、フッドもその情報を得ていた。
ジェフ救出のために重要な話として、2ndに登場したザ・メカニックをまず仲間に引き入れる話となる。
ザ・メカニックが収監されているのは宇宙空間にある牢獄で、1話でケーヨと腐れ縁となったリグビー大尉が管理していた。
そんな訳で今回はケーヨが一番活躍してる。今回はフッド一味と全面対決となる。ザ・メカニック自身はフッドの元に戻ることを拒否しているが、フッドは手元に置きたがっていて、カオス・クルーに無理矢理にでも連れてくるよう命じていた。ザ・メカニックの技術力を必要とする何かがあるらしい。
結果として危機に陥ったケーヨを助けたのがザ・メカニック。そしてフッドの洗脳を解くことを条件としてインターナショナル・レスキューに協力することを約束する。
ちなみにオリジナル版の設定ではフッドの洗脳下にある人物はミンミンの父キラノ。本シリーズでミンミンの立ち位置にケーヨがいるとすれば、ザ・メカニックとも何らかの関係があることになるのだが、それはどうなるやら? |
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海洋堂 Character Classics ウルトラマン Cタイプ |
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24 |
映画 |
一作目より良かった続編 |
第1位 |
スター・ウォーズ EP5 |
第2位 |
ターミネーター2 |
第3位 |
ゴッドファーザー PART2 |
第4位 |
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 |
第5位 |
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 |
第6位 |
羊たちの沈黙 |
第7位 |
エイリアン2 |
第8位 |
ダークナイト |
第9位 |
トイ・ストーリー2 |
第10位 |
スター・トレック2 |
第11位 |
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 |
第12位 |
キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー |
第13位 |
ロッキー3 |
第14位 |
スパイダーマン2 |
第15位 |
死霊のはらわた2 |
第16位 |
ジョン・ウィック チャプター2 |
第17位 |
シュレック2 |
第18位 |
007 ゴールド・フィンガー |
第19位 |
ワイルド・スピード6 |
第20位 |
リーサル・ウェポン2 |
第21位 |
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 |
第22位 |
メン・イン・ブラック2 |
第23位 |
スーパーマン2 |
第24位 |
28週後… |
第25位 |
キル・ビル VOL.2 |
25 movie sequels that are actually better than the originals |
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読書 |
銀河鉄道999 8
「交響詩(魔女の竪琴)」200年間も星の女王として搾取を続けてきた女王の正体。「宇宙僧ダイルーズ」999に乗り込んできた僧形の乗客が手持ちの鐘を鳴らす度に999に異変が起こる。「心やさしき花の都」花が咲き乱れる星で、その花を燃やし尽くそうとする家族と出会う。「大暗黒星雲アフリカ」暗黒星雲の中に入り込んでしまった999は未知の生物と接触する。「水の国のシャイアン」999に強制介入して水の惑星に誘導する種族があった。自分たちを宇宙に連れ出すよう頼まれる。「喰命聖女」滞在中大嵐で避難した鉄郎とメーテルは、人の命の炎を食べて長命を保つ女王に捕らわれてしまう。
この辺になるとアニメ版にあったかなかったか記憶に薄いのも多い。最後の「喰命聖女」なんかはアニメ版の方をかなり強烈に覚えているけど。 |
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特撮の空 島倉二千六、背景画の世界 |
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<楽> |
島倉二千六 |
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22 |
映画 |
ビルとテッドの大冒険(1989) |
カリフォルニアに住む仲良し高校生のビル(ウィンター)とテッド(リーヴス)は、二人揃ってのロックスターを夢見ていた。しかし二人とも高校の成績は最悪で、特にお堅いテッドの父は今度の歴史のレポート発表で赤点を取ったら、全寮制の高校に入れてしまうと宣言されてしまう。さりとて全く歴史のレポート案を思いつかない二人の前に突然電話ボックスが現れ、そこから出てきたルーファス(カーリン)と名乗る男から、これはタイムマシンであり、好きなところに行って歴史を学べと言われるのだった。突然の事態に、それでも脳天気な二人は電話ボックスに入り込んで時空の旅に出る。
アクション俳優としていくつもの代表作を持つトップ俳優キアヌ・リーヴスは基本的にシリアスな役が得意で、淡々と無表情に任務をこなす役が当たり役だが、実はデビュー当時はコメディ作品もいくつかあって、最初のヒットとなった本作もコメディ作品である。
一応これはSFコメディ作品なのだが、他の作品と較べても際だった個性がある作品だった。一言で言えば、一風変わった感じ。
SFとコメディを合わせた作品は数多く作られているが、多くの場合は、事情を知らない主人公が変な行動を取ってしまったために危機を迎えてしまって、その危機をいかに面白く解決するかがパターン。話の乱高下を加えてコメディタッチでそれをどう笑わせるかが脚本の腕の見せ所となるだろう。
ところが本作の場合、主人公の二人は何をやっても咎められない。突然タイムマシンを与えられた二人だが、二人が行うことについて、どんな行為も許されてるというのが大きな特徴になっている訳だ。それこそ歴史を遡り、過去の人を殺したり、例えば偉人をいないものとしてしまうことも可能。小さな事であれば、知っている未来の出来事を使って今の自分に大金をもたらすことも出来る。
こうなると別な意味でのコメディの方向性も出てくる。どんなとんでもないことをしても、ちゃんと歴史に組み込まれているというパターンで、本作はそちらの方向で話が展開していく。ただし、主人公の二人がお馬鹿であってもとことん善人のため、どんなに馬鹿げたやりたい放題やっても、たいして大事にはならない。しかもわざわざいろんな時代の偉人を連れてくるとかとんでもないことをやっておいて、歴史のレポートの手伝いをさせるだけというオチも素晴らしい。
結果的にこの作品、誰一人悪人が登場しないまま終わる。得体の知れない未来人も全員二人を祝福してるし、タイムマシンを与えたルーファスにしても、好きなことをしろと言ってる言葉に裏がない。本当に純粋にただやりたいことをやらせてるだけだった。
何故そんなやらせたい放題やらせたかは最後のオチで分かるのだが、そこで全てが腑に落ちる。未来のビルとテッドが作る音楽こそが世界を救うことになる。だからその音楽を作らせることこそが何よりも至上命題であったのだ。ここで「なるほど!」と思えたところで本作の評価は跳ね上がった。
よくこのネタ考えついた。それで充分。
ところで最近知ったのだが、脚本家のクリス・マシスン。名字が特徴的なのでひょっとしたら?と思って調べたら、やっぱりリチャード・マシスンの息子だった。ジャンルは違えどやっぱりSF作家なのね。 |
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39話 |
ヨドン皇帝はガルザにキラメイジャーの抹殺を命じるが、その際皇帝の別人格シャドンを同行させる。そんな時、クリスタリアの成人のお祝いキシンジーセでマブシーナに宝石を贈ろうとする宝路。そんなマブシーナをスナイパーが狙っていた。
敵はシャドン。ヨドンナに続くもう一人の皇帝の別人格で、影に隠れての狙撃を得意とし、撃たれた人間は泥団子にされてしまう。キラメイジャーを一人一人狙撃するためにマブシーナをまず狙う。そしてキババスラ。かみつき攻撃を得意とする邪面獣で、キラメイストーンの表面を削る。
もう一つの皇帝の人格が登場。広島弁を使うスナイパーという、かなり狙ったキャラだが、流石に強かった。話自体はだいたいいつも通り。為朝の機転でキラメイストーンの光を集めて影をなくすという方法で逆転勝利を得た。
<シャドンの最初の狙いがはずれたのはわざとだったが、その際姿を見られていた。そっちの方が問題だ。
シャドンは影のあるところどこでも出現する。しかし影というのはどのレベルなんだろうか?雲で隠れても影は影だ。
シャドンの決め台詞「往生せいや」は元ネタパトレイバーだろ?> |
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21 |
読書 |
Re:ゼロから始める異世界生活16
聖域の解放から一年が経過した。この間にエミリアの女王戦のための用意を着々と進めるナツキ・スバル。そんな時エミリアのライバルであるアナスタシアから水の都プリステラへの招待状が届く。その真意が分からないままパックの呼び戻し可能性をちらつかされて、招待に応じることとなった。
第五部の開始。内容自体はラノベらしく軽快に進むが、ラストで驚きがあった。やっぱりこれがないと本作の特色が無くなってしまう。 |
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4話 |
オーストラリアの奥地で突発的な竜巻が発生し、犠牲者が出た。たまたま撮影されたそのビデオから、これが超常現象である可能性を考えたUMAのジャックとロイドが出動する。
敵は風魔神デガンジャ。アボリジニの伝説にある風の神がゴーデスの細胞と融合して実体化した。犬のような姿が特徴だが、元ネタはタスマニアデビルだそうだ。特撮では唯一のモティーフだろう。
電灯を忘れた若者に天罰が下るという、古式ゆかしい特撮の典型的な話。ウルトラマンシリーズでは今でも作られ続けている。
UMAは金がないらしく、資金稼ぎのための晩餐会にアーサーとジーンが出席したり、出動には飛行機じゃなくて車を用いるとか、色々大変のようだ。
<冒頭に風の神を祀った石が登場するが、全然風化してないな。さっき詰んだみたいな色合いだ。
竜巻が発生するが、時にタイヤのように縦回転で迫ってくるシーンもあった。
グレートがいなくなった直後にジャックが車の影から出てくるが、空の彼方に消えた直後だけに無理がある気がする。空に飛んでいったのはダミーなのか?> |
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19 |
映画 |
薄桜記(1959) |
旗本の子息丹下典膳(市川雷蔵)は、まさに今高田馬場の決闘へ向かっていた中山安兵衛(勝新太郎)と知り合い、彼を決闘の場に向かわせる。しかし安兵衛を見逃したことで同門の知心流を見捨てる形になってしまい、師匠の知心斎に破門されてしまう。これを機に江戸を離れて仕官の場を求める典膳と、彼を慕いついてくる安兵衛。そんな中、かねてより言い交わしていた上杉家の家老の娘千春と祝言を挙げ、上杉家に入ることとなった。だが典膳と安兵衛に恨みを持つ知心流の生き残りが二人を狙っていた。
五味康祐原作の時代活劇の映画化作品。丹下典膳という実在の侍をモティーフに、当時の事件であった高田馬場の決闘や、後に起こるであろう忠臣蔵に登場するキャラクターも加えて描く一種のファンタジー作品。
本作はチャンバラを主体とした剣豪映画のようではあるのだが、美術的に大変優れた作品でもある。特にラストの典膳対多数の戦いは、映画史上最も優れたチャンバラシーンとも言われている。雪の舞うさなか、片手を失い地に伏しても尚戦い続けるのを引きで撮影するシーンは息を飲む美しさと言えよう。
主役を演じる市川雷蔵も本作が頂点とも言える凜々しさと、立ち居振る舞いは本当に見事。
実は典膳は後に隻腕の剣士として忠臣蔵にも登場する。ただし吉良上野介の用心棒として。忠臣蔵の赤穂浪士とは仇となるのだが、それを念頭に置いて本作を観ると味わいが増す。 |
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18話 |
人間が変化したメギドを斬ることが出来なかった飛羽真はユーリから甘さを指摘され、自らの力の無さを痛感する。一方、飛羽真がソードオブロゴスの裏切り者だと断じるノーザンベースの面々は、飛羽真がメギドを斬れないことを裏切り者の証と考え…
敵はイェティメギド。
セイバーが新たな力として金剛剣最光を使えるようになった。
人間が変化したメギドは分離出来ないと言っていたが、実は金剛剣最光を使えば人間とメギドを分離出来るというオチ。ユーリは飛羽真の覚悟を見定めるためにそのことを言ってなかったそうだ。
ユーリ曰く、「今のソードオブロゴスに正義はない」そうで、実際サウザンベースの玲花はメギドと通じてるのが分かってる。お陰で飛羽真とノーザンベースの面々とのわだかまりは解消されないまま。 |
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映画人が語る 日本映画史の舞台裏[撮影現場編] |
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谷川建司 |
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18 |
読書 |
パタリロ!8
少しだけ未来の話。パタリロの息子パタリロ・ド・マリネール9世と幼なじみで言語学の天才ルル=ベルが遭遇した宇宙人の話。ロンドンにやってきたラシャーヌとパタリロが鉢合わせする話。パタリロ流忠臣蔵の話。恋をしたいと願う高性能ロボットプラズマXの話。全て短編。
まだまだ話は続くはずなのだが、話にまとまりが全くなく、既にネタ切れのように見える。ギャグ漫画家って、本当にいろんなところからネタ引っ張り出さねばならないことをうかがわせる。 |
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20話 |
ペネロープの招きでワールド・エア・ショーに参加するトレイシー一家。そこでショーの目玉である超高速機イカロスの飛行実験が行われ、速度の世界記録を樹立するものの、コントロールが利かなくなってしまった。ペネロープは主催者にインターナショナル・レスキューに全てを任せろと言い、トレイシー一家は救出方法を考えていく。
トレイシー一家がショーに参加し、人前に姿を現す。オリジナル版では絶対にしなかったことをしているが、本作の場合インターナショナル・レスキューの役割はGDFとの連携が主なので、正体を現すこと自体に問題はない。ただ特にスコットは人前に出るのを嫌がっていたりするし、宇宙にいるジョンは声さえ出してない。こう見てみるとトレイシー一家も全員個性が違う。
今回の任務は世界最速の航空機を救う方法だが、その方法というのが一旦宇宙にまで出てもらい、そこで3号で救助すると言う方法。実はこれトレイシー一家の父ジェフが宇宙に飛び出したのと同じ方法で、ちゃんと伏線になってる。
今回恥ずかしがり屋の少年トムが登場。インターナショナル・レスキューの大ファンと言うが、イカロスを宇宙に飛ばすアイディアを出したりと凄い才能の持ち主だった。
今回サンダーバードシャドウのステルス性能の凄さも出ていた。目の前にいるのに肉眼で見えない。正直それってあり得るか?というレベルだが、未来には本当にそうなる可能性もある。 |
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16 |
映画 |
ワンダーウーマン 1984(2020) |
1984年。裏ではワンダーウーマンとして、表ではスミソニアン博物館でキュレーターとして働くダイアナ・プリンス(ガドット)は、新しく博物館に入ったバーバラ・ミネルヴァ(ウィグ)と知り合う。不器用で心優しいバーバラと友人関係を築いていくが、ワンダーウーマンがある時壊滅させた裏の故買所から出てきた不思議な石をダイアナが鑑定していたところ、事業家のマックス・ロード(パスカル)が現れ、スミソニアン博物館に多額の寄付をする代わりにその石のことを教えて欲しいと言ってくる。実はこの石は石に手を触れて願ったことが何でも叶うというものだったのだ。半ば冗談でかつて愛したスティーヴ・トレバー(パイン)と会いたいと願ったダイアナの前に、本当にスティーヴが現れてしまう。思わぬ再会に喜ぶダイアナだが、一方でその石が世界の破滅を呼び込む可能性を感じ取る。その頃、まんまとその石を手に入れたマックスは自分自身をその石と同じ力を持つようにと願っていた。
ワンダーウーマン(2017)のスマッシュヒットを受け、同じ監督主演で送る続編。本来ならばもっと早く公開されるはずの作品だったが、新型コロナウイルスの世界的な蔓延によって公開が引き延ばされ、当初予定されていた公開時期が大幅にずれ込んで2020年の年末公開になってしまった。
女だけの島セミッシラからやってきたワンダーウーマンが悪人をなぎ倒すという基本路線は前作を踏襲しているが、前作とは質的には随分違う。
前作の時代は第一次世界大戦下だった。この時代の男女の性の格差は激しく、その中で女性として前戦で戦う女性という明確なテーマがあった。これは過去こう言う時代があったということだけでない。今もやはり格差があるということをほのめかすことで現代の陸続きを感じさせ、作品に奥行きを持たせた。
対して本作の時代はどうかと言うと、1984年。先進国の消費文化の頂点の時代である。戦争の恐ろしさは過去に。ものがあふれかえる時代を(金を持つ人は)謳歌していた。日本でもバブルが始まった時代で、リッチな生活への憧れと、それに手が届く幻想をもたらしていた時代となる。一作目とは何もかも違う。
演出においても一作目の画像は全般的にかなりくすんで色調を押さえたものだった。まるでモノクロ映像のようだ。一方本作は色調がかなり鮮明で、まるで80年代のテクニカラー時代を思わせる色調になり、色彩に合わせるように物語も明るく仕上がってる。
これが現代とどう結びつくのかというと、行き過ぎた全能感と欲望を肯定する時代を舞台にすることによって、現代アメリカの置かれている状況と言うものを端的に示したものとなっているのだ。
全能感と欲望肯定とは、2017年に大統領に就任したトランプの存在なしに語る事は出来ない。これまで豊かな国に生まれた自分たちだからこそ節度が重要だとして、率先してポリティカル・コレクトネスを推進していたアメリカが、自らを縛る常識に窮屈さに反発したことが一つの原因だろうと思うのだが、そういう人の代表となったのがトランプ大統領という存在だった。
彼の主張するアメリカ・ファーストは耳障りが良い言葉で、アメリカ国民は、もはや節制を誇らず、持っているものを存分に味わうべきだとした。欲望を肯定することによって国民の信頼を勝ち得たのがトランプという存在なのだ。
アメリカ人として生まれたからには欲望を解放せよ。その負債は他の国が負ってくれるとした主張は国民にはよく聞こえるのだが、実際に欲望を解放したらどうなるか?その部分を強調して描いたのが本作である。
ラストの狂乱部分は決して誇張ではない。人が節制を捨てて欲望を解放したら、地球はその思いを受け止めきれずに崩壊する。当然の話である。トランプ大統領が言っていることは、まさしくアメリカ人の欲望を肯定することだった。本作は見事な現政権に対するアンチテーゼとなっているのだ。
前作同様本作も、過去を描くことによって今の世相を斬るような内容になっている。
その部分は大変面白いし評価したい。それに欲望肯定によって、前作で死んだはずのスティーヴが復活したこともちゃんと物語に織り込んで展開もする。
それを踏まえて言うなら、ストーリーの弱さが際立つ。ひねりがなさ過ぎるため、物語全般が平板になってしまい、プログラムピクチャー的になってしまった。こうなるしかない結論に向かって粛々と物語が進んでいるような感じで、あっさりしすぎの感あり。なんかスーパーマン II 冒険篇(1981)を今の時代の演出で作った感じか?
それこそ80年代の作品じゃないのだから、もう少し脚本を詰めても良かったんじゃないかな?
充分に面白い作品ではあるが、もう一踏ん張り欲しかった。 |
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38話 |
残った最後のカナエマストーンの発掘に出た宝路は、そこでガルザとい出会う。かつてクリスタリアの真の剣士を決めるグラジュエルのやり直しを申し出るガルザの申し出を受ける。一方、現れたムシバ邪面と戦う残ったキラメイジャーたちは、全員虫歯にさせられてしまった。
敵はムシバ邪面。人間の歯をムシバにしてしまう邪面師。顔は極めて硬く、ほとんどの攻撃を防いでしまう。弱点は頭頂部にある虫歯菌。「歯」をネタにしたダジャレを連発する。
宝路中心の話で、かつてクリスタリアで中断させられた決闘を続けるという話。その試練中に幻覚を見せられ、キラメイジャーの方が敵に見えてしまう。その試練を越えて最後のカナエマストーンであるカナエマストーン・イリュージョアを手に入れるのだが、折角発見したキラメイストーンをヨドンナにかっさらわれてしまった。
<宝路本人を前にすると呼び捨てなのに、他の人に宝路のことを語る時には「さん」付けだった。どんなルールがあるんだろう?> |
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S.H.フィギュアーツ (真骨彫製法) 仮面ライダーBLACK |
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14 |
映画 |
ワンダーウーマン 1984(2020) |
1984年。裏ではワンダーウーマンとして、表ではスミソニアン博物館でキュレーターとして働くダイアナ・プリンス(ガドット)は、新しく博物館に入ったバーバラ・ミネルヴァ(ウィグ)と知り合う。不器用で心優しいバーバラと友人関係を築いていくが、ワンダーウーマンがある時壊滅させた裏の故買所から出てきた不思議な石をダイアナが鑑定していたところ、事業家のマックス・ロード(パスカル)が現れ、スミソニアン博物館に多額の寄付をする代わりにその石のことを教えて欲しいと言ってくる。実はこの石は石に手を触れて願ったことが何でも叶うというものだったのだ。半ば冗談でかつて愛したスティーヴ・トレバー(パイン)と会いたいと願ったダイアナの前に、本当にスティーヴが現れてしまう。思わぬ再会に喜ぶダイアナだが、一方でその石が世界の破滅を呼び込む可能性を感じ取る。その頃、まんまとその石を手に入れたマックスは自分自身をその石と同じ力を持つようにと願っていた。
ワンダーウーマン(2017)のスマッシュヒットを受け、同じ監督主演で送る続編。本来ならばもっと早く公開されるはずの作品だったが、新型コロナウイルスの世界的な蔓延によって公開が引き延ばされ、当初予定されていた公開時期が大幅にずれ込んで2020年の年末公開になってしまった。
女だけの島セミッシラからやってきたワンダーウーマンが悪人をなぎ倒すという基本路線は前作を踏襲しているが、前作とは質的には随分違う。
前作の時代は第一次世界大戦下だった。この時代の男女の性の格差は激しく、その中で女性として前戦で戦う女性という明確なテーマがあった。これは過去こう言う時代があったということだけでない。今もやはり格差があるということをほのめかすことで現代の陸続きを感じさせ、作品に奥行きを持たせた。
対して本作の時代はどうかと言うと、1984年。先進国の消費文化の頂点の時代である。戦争の恐ろしさは過去に。ものがあふれかえる時代を(金を持つ人は)謳歌していた。日本でもバブルが始まった時代で、リッチな生活への憧れと、それに手が届く幻想をもたらしていた時代となる。一作目とは何もかも違う。
演出においても一作目の画像は全般的にかなりくすんで色調を押さえたものだった。まるでモノクロ映像のようだ。一方本作は色調がかなり鮮明で、まるで80年代のテクニカラー時代を思わせる色調になり、色彩に合わせるように物語も明るく仕上がってる。
これが現代とどう結びつくのかというと、行き過ぎた全能感と欲望を肯定する時代を舞台にすることによって、現代アメリカの置かれている状況と言うものを端的に示したものとなっているのだ。
全能感と欲望肯定とは、2017年に大統領に就任したトランプの存在なしに語る事は出来ない。これまで豊かな国に生まれた自分たちだからこそ節度が重要だとして、率先してポリティカル・コレクトネスを推進していたアメリカが、自らを縛る常識に窮屈さに反発したことが一つの原因だろうと思うのだが、そういう人の代表となったのがトランプ大統領という存在だった。
彼の主張するアメリカ・ファーストは耳障りが良い言葉で、アメリカ国民は、もはや節制を誇らず、持っているものを存分に味わうべきだとした。欲望を肯定することによって国民の信頼を勝ち得たのがトランプという存在なのだ。
アメリカ人として生まれたからには欲望を解放せよ。その負債は他の国が負ってくれるとした主張は国民にはよく聞こえるのだが、実際に欲望を解放したらどうなるか?その部分を強調して描いたのが本作である。
ラストの狂乱部分は決して誇張ではない。人が節制を捨てて欲望を解放したら、地球はその思いを受け止めきれずに崩壊する。当然の話である。トランプ大統領が言っていることは、まさしくアメリカ人の欲望を肯定することだった。本作は見事な現政権に対するアンチテーゼとなっているのだ。
前作同様本作も、過去を描くことによって今の世相を斬るような内容になっている。
その部分は大変面白いし評価したい。それに欲望肯定によって、前作で死んだはずのスティーヴが復活したこともちゃんと物語に織り込んで展開もする。
それを踏まえて言うなら、ストーリーの弱さが際立つ。ひねりがなさ過ぎるため、物語全般が平板になってしまい、プログラムピクチャー的になってしまった。こうなるしかない結論に向かって粛々と物語が進んでいるような感じで、あっさりしすぎの感あり。なんかスーパーマン II 冒険篇(1981)を今の時代の演出で作った感じか?
それこそ80年代の作品じゃないのだから、もう少し脚本を詰めても良かったんじゃないかな?
充分に面白い作品ではあるが、もう一踏ん張り欲しかった。 |
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38話 |
残った最後のカナエマストーンの発掘に出た宝路は、そこでガルザとい出会う。かつてクリスタリアの真の剣士を決めるグラジュエルのやり直しを申し出るガルザの申し出を受ける。一方、現れたムシバ邪面と戦う残ったキラメイジャーたちは、全員虫歯にさせられてしまった。
敵はムシバ邪面。人間の歯をムシバにしてしまう邪面師。顔は極めて硬く、ほとんどの攻撃を防いでしまう。弱点は頭頂部にある虫歯菌。「歯」をネタにしたダジャレを連発する。
宝路中心の話で、かつてクリスタリアで中断させられた決闘を続けるという話。その試練中に幻覚を見せられ、キラメイジャーの方が敵に見えてしまう。その試練を越えて最後のカナエマストーンであるカナエマストーン・イリュージョアを手に入れるのだが、折角発見したキラメイストーンをヨドンナにかっさらわれてしまった。
<宝路本人を前にすると呼び捨てなのに、他の人に宝路のことを語る時には「さん」付けだった。どんなルールがあるんだろう?> |
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S.H.フィギュアーツ (真骨彫製法) 仮面ライダーBLACK |
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12 |
映画 |
ミッドサマー(2019) |
アメリカで大学に通うダニー(ピュー)は、昨年家族が心中してしまい、以降パニック障害が悪化してしまっていた。そんな彼女を支える恋人のクリスチャン(レイナー)は、彼女を持て余し気味。そんなクリスチャンは修士論文の作成のため、友人のペレ(ブロングレン)の故郷であるスウェーデンのホルガの夏至祭に行くことを決めており、ダニーも旅行に誘うのだった。そして向かった白夜の中で行われる夏至祭はまさに奇祭と呼ぶに相応しいものだった。
ヘレディタリー 継承でスマッシュヒットを飛ばしたアスター監督の新作はやっぱりホラーだった。前作が一風変わったホラー作品だったが、本作もそれに劣らず変わった作品に仕上がってる。
本作の最大の特徴は“明るさ”に尽きるだろう。
基本人が怖がるのは暗闇であり、闇を払う日光は救いを意味することがホラーの定番である。しかしながら本作は太陽の沈まない世界の出来事。全く闇がない。最初から最後までずっと陽光の下で話は展開していく。これまでのホラーでは全くなかった演出だし、そもそもそれを考えつきもしない。
お陰で大変不思議な雰囲気の話になった。
基本的なストーリーで言えば、本作は大変平板な物語である。作品を通してちょっと変わったお祭りシーンが延々続くだけの話となる。周囲の人たちが訪問者を受け入れ、ふんだんにサービスする。基本みんな和やかとなる。こちらは最初からホラーだと身構えているので、最初から不穏な雰囲気を感じ取り、その笑顔の奥にある悪意を感じ取ってくる。
その和やかさがずっと続くのだが、終始和やかなお陰で、観てる側は大変疲れる。
正直ホラーだったら、もう少しサービス心旺盛にショックシーンを次々に出してくれた方が気持ち的にはすっきりするのだが、とにかくただ和やかに迫ってくるのでどうにも落ち着かない。
時折ショックシーンは存在するが、次の瞬間にはこれまで通りの和やかな雰囲気に飲み込まれてしまい、ますます落ち着かない気分にさせられる。
怖いようなそうでないような、不安定な心を抱いてずっと見ていくことになる。正直苛々していく。
主人公達の仲間達が徐々に減っていき、どうやら殺されているらしいことも分かってくるのだが、その真相は誰も語らないので、そこも苛々する部分。
その苛々が解消するのかというと、実は最後まで解消されることがない。ずっと苛々した気分を抱えて、最後までモヤモヤした気分で終わる。
掻きたいところに手が届かないというか、「もういっそ化け物出てくれ!」と言いたくなる展開にすっかり疲れてしまう。その落ち着かない心こそが本作の最大の特徴だと言えるだろう。これこそが本作のユニークな部分で、これがあるからとても面白く感じるのだ。
これに似た作品と言うことを考えると、ウィッカーマン(1973)が近いように思えるが、そう考えると、物語の展開や設定とかも結構似たように思える。ヘレディタリー 継承がローズマリーの赤ちゃん(1968)を参照したように、本作もそこからかなり継承してるのかもしれない。 |
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17話 |
仲間のはずのノーザンベースの仮面ライダーから攻撃を受けてしまった飛羽真は思い悩む。そんな飛羽真を守ったユーリはこの世界を案内してくれるよう頼む。一方飛羽真を裏切り者だと思い込んだノーザンベースの中で倫太郎は、裏切りを信じられないでいた。そんな倫太郎の前に新たなメギドが現れた。
敵はイエティメギド。芽衣の上司の白井ゆきが無理矢理変化させられたメギド。冷気を操る
悩む面々の描写が延々と続く話。全知全能の書を開くというメギドの目的は変わらないが、方法を変え、人間をメギドに変え、その人間が変化したアルターブックを回収することで全知全能の書を開くのだとか。アルターブックを作らせないためにはメギドを斬らねばならないが、そうなるとその人は死んでしまう。そこでどうすれば良いのかが飛羽真の悩み。現時点ではその答えは出ていない。
一方、玲花から飛羽真の裏切りを告げられたノーザンベースの面々は、本当に飛羽真が裏切ったのかどうかで悩んでる。
新しく登場したユーリは人間の姿をしているが、その本質は剣。千年封印されていたそうで、少々ずれたところのある飛羽真の相棒となった。 |
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10 |
読書 |
地獄とは神の不在なり
破壊と奇跡を同時に起こす天使が定期的に顕現し、死後に行く別世界が垣間見られるようになった世界。かつて天使顕現の場に居合わせた妻を失い、その喪失感を埋められない男ニールは後の人生は神への復讐に生きる事を心に決め、天使を殺す方法を探していく。その探索の果てにあるものとは。
不思議な世界観の不思議な世界の話。ファンタジックな物語だが、この舞台を使ったらマンガやテレビドラマなんかが作られそうだ。強いて言えば「ヘルブレイザー」から善悪を抜き取ったような設定でとても興味深い。 |
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19話 |
ペネロープとパーカーは新造ボートFAB−2の試運転を行っていた。そんな時に大津波が起こり、近くにいた大型タンカーを襲う。救助に向かったペネロープだが、一緒に横転したタンカーに閉じ込められてしまった。
ペネロープの新装備FAB−2初登場。これもパーカーが操縦するが、会場は勝手が悪いらしく、船酔いしていた。
逆さになった巨大船から逃れるということで、設定は『ポセイドン・アドベンチャー』みたい。ペネロープが船のコックの少年と共に乗組員の救出と脱出を一気に行っている。
舞台が海という事もあって、ゴードンの4号が活躍する話。ゴードンによれば「最近船を失った」とのことなので、この4号は新造船なのだろう。ゴードンが愛機である4号に乗るのは久々となる。
怪我をした乗組員が移動できないため、ひっくり返ったタンカーを元に戻す必要が生じ、ワイヤー付けた2号が海に潜る。このシーズンで2号が海に潜るのは二回目。
ちょっとゴードンとペネロープが良い雰囲気になったが、コックさんとパーカーが間が悪い闖入してるがこう言うのもコミカルで良い。その後ちゃっかり二人でキスしてた。
特撮部分で水の表現がとても良い。しぶきが大きくなるのはミニチュアでは仕方ないところなのだが、そこが愛おしい昔懐かしい特撮って感じで素晴らしい。 |
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大江戸グレートジャーニー ~ザ・お伊勢参り~ |
<A> |
<楽> |
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09 |
映画 |
BOLT(2019) |
episode1.BOLT:大地震により原子力発電所のボルトがゆるみ、冷却水が漏れ始める。五人の作業員達が冷却水のボルトを締めるため、決死の覚悟で炉心近くへと歩みを進める。
episode2.LIFE:原発事故後の避難指定地区に独り住み続けた老人が亡くなり、その遺品整理に遺品整理に向かう二人の男。
episode3.GOOD YEAR:人の少なくなった町で車修理工場に暮らす男がクリスマスの夜に、立ち往生してる車を見つける。車の中には女性が一人眠っていた。
原子力発電所の事故にまつわる三つの短編作品を一本の映画にした作品で、同一人物かどうかは不明だが、三本共に永瀬正敏が主人公を務めている。
劇中では一切言っていないが、これが2011年に起こったいわゆる311を主題にしているのは明らかで、今になってもその爪痕は克明に残っていることは分かっている。それを改めて映画として残すことには意味があるだろう。
事故当時の話、事故後に無理矢理危険地域に住み続けた人の心、そして事故後時間が経過して、そこに済む人の孤独と、きちんとテーマを決めてストーリーを構築しているのが分かる。
ただ、些かそれには時機を逸してるというのが感想である。作り方によってはまさに“今”の物語として作れたはずの作品が、随分古い物語に思えてしまう。このレベルだとドキュメンタリーに負ける。それに特に二作目などは内容的にも園子温監督の希望の国(2012)とかぶるところもあって、見慣れてしまったのも残念だ。
それになにより、本作の公開時期が悪い。無理してでも2019年の内に公開しておくべきだった。2020年になると新型コロナウイルスの蔓延でそれどころでなくて心の余裕が持てない。こんな時に公開となってしまったことが不幸と言えば不幸な話だ。 |
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2話 |
ジャックと合体したウルトラマンより、宇宙生物ゴーデスの細胞は大気圏内に広がっており、次々に怪獣が誕生するようになってしまうという。当のジャックは古巣である宇宙開発事業団に復帰することにした。
敵は古代怪獣ギガザウルス。南極大陸で発掘された巨大な恐竜のミイラでスタンレーによって甦らせる。ゴーデスの細胞とは融合しないが、それだけで強力な怪獣となった。口から吐くアイスガスを武器とする。
ウルトラマンの二度目の戦いとなる。「帰ってきたウルトラマン」同様ジャックの命が危機になると登場するというパターンで登場した。
ジャックが宇宙開発事業団復帰し、ウルトラマンによって助けられた事を強調するジャックだが、誰もそれを信じようとしなかった。結局ここでは戦う事が出来ないと、UMAに入隊することとなる。
ただ、ジャックのこの行動は融合したウルトラマンには好ましくない状況らしく、その決断には反対しており、ジャックはそれを無視した結果となる。これまでのウルトラマンが万能のキャラだったのに対して、随分人間的な考えを持つ存在と分かる。ウルトラマンのしゃべり方はかなり威圧的で、無理矢理ジャックを従わせようとするようなところもある。
<ギガザウルスは怪獣とされているが、純粋な恐竜なんだけど。
UMAの専用車は三菱らしいが、三菱製は珍しいんじゃないかな?
1話に続き2話までもウルトラマンは気絶してる。脳のダメージに弱いのか?> |
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映像編集の技法 傑作を生み出す編集技師たちの仕事術 |
<A> |
<楽> |
スティーヴ・ハルフィッシュ |
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07 |
読書 |
トクサツガガガ8
数少ない休みを使って仲間内で海に行くことにした仲村さんたち。目的は海水浴ではなく撮影会。しかし運悪く雨交じりの曇り空で、決して撮影には好条件ではなかった。他に日本特撮の原点『ダゴン』の新作映画を観に行った仲村と、古いダゴンファンとの口論。
年代的には丁度『シン・ゴジラ』が公開された時に重なっており、本作に登場する『ダゴン』はそのオマージュとなっている。ゴジラは古参の特オタよりも更に古い世代に当たるため、これを観ていた世代は既にお爺ちゃん。主人公の仲村さんとは三周り程度の世代のズレがあって、その辺のすりあわせが面白い話だった。 |
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18話 |
冒険ブロガーのブランドンが雪山スノーボード配信中に雪崩に巻き込まれてしまう。ブランドンのファンのアランは率先して救出を名乗り出る。
サンダーバード1号と2号が活躍する黄金パターンの話。ただアランがそこに出張ってきて引っかき回す。今作兄弟で唯一のやんちゃ坊主であるアランが良い味出してる。指揮を執るおばあちゃんも凜々しいこと。
相手が新雪ということもあって、慎重な救助が必要となり、緊張感溢れた演出になってる。軽く何度も失敗してたスコットを喜んで撮影してるブランドンという面白い構図もある。
アランはブランドンのファンだが、ブランドンはアランを無視する。理由は単純で、アランを撮影したら自分が霞むからというだけ。最終的に誤解は解けたが、今度はジョークでアランの姿を敢えて消していた。
<オリジナル版ではインターナショナル・レスキューは正体を知られないことがプライドだったが、このシリーズでは別にそんな事は無く、普通にみんな撮影に応じているのがちょっと違和感ある。> |
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アート・ストーム Action Toys 特撮合金 大鉄人18 |
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05 |
映画 |
ドラえもん のび太のパラレル西遊記(1988) |
ある日のび太は自分が孫悟空になって妖怪を倒す夢を見た。翌日学校の劇の会議があり、のび太の提案で「西遊記」をやることになった。孫悟空を演じたかったのび太だが、孫悟空役は出木杉が演じることになり、のび太は村人その一になってしまう。夢で自分が孫悟空だったことを忘れられなかったのび太はドラえもんのタイムマシンを使って唐の時代の中国へと飛ぶ。そこで確かにのび太そっくりの孫悟空が空を飛んでいるのを目撃する。
これまで昔懐かしいSF作品モティーフの作品が続いてきた本シリーズだが、ここでちょっと違った方向性の物語が投入された。
本作はSFではなく過去の文学作品がモティーフとなった。そこで選ばれたのは西遊記。これは絶妙の選択だろう。西遊記は様々な作品が作られており、中にはSFもある。孫悟空が使う術が魔法のようで、それがSFっぽさを持つので、ファンタジーとSFを融合させたものが作れる。ドラえもんのシリーズにはうってつけの題材と言えよう。
この作品では基本的に本当の魔法や魔神は存在しない。ただ、ドラえもんの出した道具とタイムマシンの相乗効果で、機械が時を経ることで自我を持ち、妖怪としてのアイデンティティを持ってしまったという設定が科学的で面白い。機械が自我を持つのかどうかというテーマは古典SFでの定番の一つで、それを出したのは面白い。
ただ、西遊記というテーマにとらわれすぎたためか、その設定がやや伸び足りず、単なるモンスターになってしまったのが残念と言えば残念である。脚本が藤子不二雄やってればそっちの方でも伸びたかも?
あと歴史をテーマにしているが、割としっかりした考証がなされてるのも面白い点かな。こども向きだからと言って、いい加減な時代考証ではなく、七世紀という時代だからこその描写を試みたのは良かった。
ストーリーにひねりが少なかったのと、テーマの割に小さくまとまってしまったので、もうちょっと外連味を伸ばして欲しかった感じはある。 |
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1話 |
火星探索中の宇宙飛行士のジャック・シンドーとスタンレー・ハガードの前に突如現れた宇宙怪獣。更にその怪獣と戦う銀色の巨人を目にする。その戦闘に巻き込まれてジャックは負傷してしまう。
敵は邪悪生命体ゴーデス。火星に飛来した謎の宇宙生物で、ウルトラマングレートと交戦し破壊される。ただしその細胞は生きており、地球に飛来して、地上で数々の生物と融合して怪獣化させる。全ての怪獣の元となった怪獣。そして双脳地獣ブローズ。ゴーデスの細胞が地球地下の生物と融合して誕生した怪獣。体の上と下に頭部を持つ。頭部の触手で敵を絡め取った後、毒ガスを吐いて敵を苦しめる。
「ウルトラマン80」以来実に10年ぶりという実写版作品。日本ではなく円谷プロの全面バックアップでオーストラリアで作られた作品となる。
ここでのウルトラマンは火星に登場。そこで怪獣と交戦したが、そこにたまたま居合わせて怪我をしてしまったジャック・シンドーと融合する。
ジャックは火星で死んだ事になってるが、ウルトラマンと融合したことで突然地球にやってきてしまう。知り合いと出会って混乱したりと、怪獣よりも人間ドラマの方に強調点をおいてる感じはある。
地球での特撮シーンは迫力はあるものの、ちょっともったりした感じ。人間ドラマに力を入れた結果、特撮と遊離してしまった感じだ。
<グレートを見つめるジャックの目は恍惚としていた。なんか違和感があるな。> |
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04 |
サイト再開。今年もよろしくお願いいたします。
私的2020年ベスト映画
1位この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019)
2位ウルフウォーカー(2020)
3位羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019)
4位ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語(2019)
5位パラサイト 半地下の家族(2019)
6位T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018)
7位TENET テネット(2020)
8位ペイン・アンド・グローリー(2019)
9位アルプススタンドのはしの方(2020)
10位8日で死んだ怪獣の12日の物語 −劇場版−(2020)
特別枠としてビューティフルドリーマー(2020)とテリー・ギリアムのドン・キホーテ(2019) |
読書 |
人類科学の進化
人類が超科学を手に入れ、しかも人としての自我を保っている時代。人類はどう進化していくかの考察を交えて描くエッセイ風作品。
未来科学のまっただ中で人間の進歩を考察する作品として「攻殻機動隊」があるが、本作はそれとは違い思考実験的な話になってる。どこまで行っても人は人であり続けるという観点で見ると、人としての限界というものを否応なく突きつけてくる。 |
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37話 |
ヨドン皇帝からオラディン王に会いに行けという命令を受けたヨドンナは瀬名の前に現れてオラディン王の居場所を聞く。その際鞭で瀬名を打ったところ、キラメイグリーンが五人に分裂してしまう。それぞれ瀬名の様々な性格から生まれた五人は全く性格が変わってしまう。その中で一人後ろ向きな性格の瀬名がいた。
敵はヨドンナとスモッグジョーキー。
瀬名が五人に分裂してしまった。前回クランチュラが倒されても生きていたのは、この方法を用いて1/5だけが倒されたのだという。
分裂した瀬名は基本的にこれまでのポジティブな性格を引き継いだ四人の瀬名と、全く性格が違う一人ネガティブな瀬奈がいる。最後の一人だけが戻ることを拒否してしまう。しかし実はこの後ろ向きの性格こそが瀬名の慎重さを形作っており、彼女がいないと暴走しっぱなしになってしまうという。実際そうでないとろくでもない人間になってしまうのは確か。面白かったんだが、これって『インサイド・ヘッド』の設定そのまんまだ。
ヨドン皇帝から指令を受けたヨドンナはオラディン王に会いに行く。そこで分かったのは、ヨドンナこそがヨドン皇帝だったということ。精神が別なので、ヨドンナ自身はそのことを知らない。「ジョジョの奇妙な冒険」のディアブロみたい。
<この作品、男同士で妙に仲が良い話が多いが、女性同士でもそうなってる。任務ではなく感情で仲良くなる作品って結構珍しかったりする。> |
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