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30 |
映画 |
ザ・フラッシュ(2023) |
超常的なスピードを武器にジャスティス・リーグの一員となった“フラッシュ”バリー・アレン(ミラー)は、妻殺しの汚名を着せられた父親の無罪をなんとしても証明しようとしていたが、それが絶望的だと知らされてしまう。ついにバリーは危険を承知で超スピードの先にある過去への旅を行い、母の命を救うことを決意する。その結果母の命を救うことには成功するのだが、これによって世界は大きく変わってしまう。学生時代の自分自身と出会ったアレンは、彼を自分と同じ能力を持たせて二人で世界を元に戻そうとする。だがズレはますます大きくなっていくばかり。この時代のバットマンに会いに行ったところ、ブルース・ウェイン(キートン)が全くの別人になっていたり、この世界にはスーパーマンが存在せず、代わりにスーパーガールがいること、そしてクリプトン星からゾッドがやってくることなど。何度やっても最悪の結果しか出すことが出来ず、その度ごとに時間を遡る二人のバリーだが…
アメコミの二大巨頭MARVELとDCの二つはそれぞれに映画化され続けているが、そのどちらも複数の次元を舞台にヒーローが活躍するというマルチバースシステムを用いている。二つのマルチバースには微妙な違いがあるが、コミックスとアニメーションの垣根を越えて何でもありで展開中のMARVELに対し、実写映像化されたものだけでマルチバースシステムを使っているDC。
それが可能なのは、一つにはDCには長い歴史があるからである。
最初のバットマンが登場したのが1949年。そこから遅れて1952年にはスーパーマンが登場し、大ヒットを博した。以降テレビや映画でこの二つを中心に数多くのヒーロー作品が作られ続けている。これまで作られてきた作品は多く、それぞれに個性と設定が異なっているが、そのどれもが正史として用いられている。
もう一つが、完全に全ての作品を統一しようとするMARVELに対して、同時並行に違う世界観の話を入れても気にしないというのがDCの特徴である。ちなみに現在も『ジャスティス・リーグ』(2017)の流れと『ジョーカー』(2019)の流れ、そして「スーパーマン&ロイス」および「ザ・フラッシュ」という別企画のテレビシリーズがあって、現時点では四つの別な世界観の話が同時並行で作られ続けている。更に言うなら、ノーランによる一連の「ダークナイト」シリーズも、続かせることは充分可能なポテンシャルを持ってるし、あの悪評高い『グリーン・ランタン』(2011)だってまだ企画が完全に潰れたわけではない。それらのいくつもの流れが全く統一されてないため、かなりカオスな状況だが、これまでそれをまとめようとする流れはなかった。そもそもそんな無謀なことをやろうと考える人もいなかった。
その火中の栗を拾い、全ての世界を統一しようという、大変無謀な企画が立ち上がり、そして作られたのが本作である。その結果で言うなら、「とにかくよく作った」と褒めてやりたくなる。
本作の直接の流れは『ジャスティス・リーグ』(2017)の世界であり、フラッシュのバリーはジャスティス・リーグの一員として働いている。登場するヒーローについても『ジャスティス・リーグ』と同じ役者が演じていた。ところがバリーが時を超えて歴史を変えたことで様々な可能性が混じり合った世界が誕生した。その理論は分かるような分からないような変なものだったが、少なくともこれによって、これまで作られてきたDCヒーロー達が一堂に会する豪華なものが出来上がった。
バットマン役にベン・アフレックとマイケル・キートンが出ると言うことは知っていたが、それだけでなく、色々混じり合った世界の仲ではジョージ・リーヴス(1952年のテレビシリーズでのスーパーマン)、クリストファー・リーヴ(『スーパーマン』(1978)のスーパーマン)が出てきてた。更に更にそれに加えてまさかのニコラス・ケイジまであの格好で出ていたのには吹き出した(かつてケイジ主演での映画が企画されたが、紆余曲折あって駄目になったという事実がある。かつてスチールでケイジのスーパーマン姿を見て「これないだろう」と思っていたのを懐かしく思い出す)。バットマン役にしてもアダム・ウエスト(テレビシリーズバットマンでのバットマン)や、ラストでジョージ・クルーニーが出るサービスっぷり。スーパーガール役にヘレン・スレイター(『スーパーガール』(1984)のスーパーガール)と、とにかく懐かしい顔が次々出てきて、それを観てるだけでワクワクしてきた。それだけで楽しい。
キャラだけで充分って感じだ。新キャラのスーパーガール役のサッシャ・カジェが凄く良かった。
他に、DCは何故かクライマックスに画面の色調を抑える傾向があるのだが、本作では基本的に明るいまま
問題として、過去に行く理論が今ひとつ分かりづらかったというか、訳が分からなかったこと。ドーム球場みたいな演出もCG丸出しで変な感じ。そしてゾッド将軍があまりに強すぎたこと。既に『マン・オブ・スティール』(2013)で倒されたシーンを観ていたので、まさかこんなに強いとは思いもよらず。結局一矢も報いられずに逃げ帰るしかないというオチは情けなくて、これで良かったのだろうか?という疑問も多々。何かしら救いを与えても良かった気がする(それでも逃げるしかない程度の強さのヒーローって考えるとフラッシュって適任だったとも思うが)。
色々あったが、キャラの良さだけで高得点上げたくなる作品ではある。 |
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21話 |
ラクレスとの決闘裁判に勝利し、正式にシュゴッダム王となったギラ。しかしまだその覚悟を決めかねていた。そんなギラに対し、他の四人の王と勝負することを提案するジェラミー。そこで一人一人と勝負をするが…
敵はダイゴーグ。
ギラが自分が王としての自覚を持つという話で、他の王たちのプロフィールを辿りつつ勝負する。半分総集編。
全員が得意分野で勝負するため、ギラはあっけなく全敗。それぞれのキャラの個性が良く出た話となった。ちなみにヤンマはクイズ、ヒメノはピアノ、カグラギは料理、そしてリタは意外にもにらめっこ。それぞれがちょっとだけ卑怯な方法を使っている。その結果、シュゴッダムの何もかもが他の国の管理下に置かれてしまった。それでギラはとにかくまず名前だけの王となることとなった。
ギラは他の王と違い王としての振る舞いを何も分かっていないので、とりあえず全員でサポートするという構図になったようだ。
バグナラクに王宮が占領されたとき、いち早く逃げ出したドゥーガが他の国で就職活動をして全部失敗し、シュゴッダムに戻ったところ、ギラに採用されるという話もあり。その際、ギラは何をなす王になりたいかとと問われ、その答えを出すのが最初の王としての任務となった。その答えは「貴様(バグナラク)の野望を踏みにじり、子ども達に夢を与える王」だそうだ。
<ダイゴーグが襲ってきた際、シュゴッダムの住民はみんな逃げてしまったが、子どもが一人だけ残っていて、しかもダイゴーグの衝撃波の正面にいた。不自然すぎないか?> |
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劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』 |
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<楽> |
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寅さんの「日本」を歩く 一番詳しい聖地探訪大事典 増補新装版(2023) |
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岡村 直樹 |
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28 |
読書 |
パタリロ!35
フランスからイギリス旅行にやってきた少年クリスティは、何故か行く先々でパタリロとマライヒと出会ってしまい、その度ごとに酷い目に遭わされる。そんなクリスティが巻き込まれた事件とは…
短編集で、珍しくパタリロが脇役となって初めて出た少年が主人公になる物語や、パタリロに化けた宇宙人の話、某国大使の娘に惚れられてしまってパタリロを頼らざるを得なくなったバンコラン、パタリロが開発した顔面入れ替え期で混乱するなど、まとまりがない短編集。 |
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45話 |
ナーゴが千戦線復帰し、強い願いを持つ者は仮面ライダーになれることを確認した英寿は、多くの正しい願いを持つ人をライダーに出来れば、その願いの力で世界を変えられるのではないかと考える。だが一方では逆にこの世界に恨みを持つ人間を仮面ライダーに変えようとベロバが暗躍していた。
敵は仮面ライダーダパーン。
世紀末ゲームが継続中。もはや滅びが決まったこの世界で、オーディエンス達は破壊を楽しみ始め、破壊的な仮面ライダーを作り出して混乱を進める。一方でこの世界を救うために正しい願いを結集しようとするギーツも仲間達を集めて対抗しようとしている。
そのキーとなるのがこの世界を作った景和で、その正気を取り戻すために英寿は景和の直接対決で雌雄を決しようとする。
そしてギーツIXとタイクーンブジンソードの直接対決となるのだが、事ここに至って、まだ隠し球を持つ英寿。自らが創世の女神の力を用いて世界を作り替えると宣言。頑なな景和を説得しようとする。
謎の黒いギーツがちょっとだけ現れた。これがラスボスになるのかな?えらく軽薄な喋り方をしてるけど。
<英寿が景和を説得して言った台詞は「信じることに根拠はいらない」だった。言葉に何の裏付けもない。ただこの言葉は主人公にだけは許される。
タイクーンが変身したときに手にできる刀だが、変身を解いても刀が残っていた。都合良い話だ。> |
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26 |
映画 |
池袋母子死亡事故 「約束」から3年(2022) |
2019年4月19日に起こった東池袋自動車暴走死傷事故を3年にわたり追い続けたドキュメンタリー。
本作はTBSの取材班が3年にわたって被害者の家族と、事故を起こして現在服役中の加害者の双方にインタビューした記録を元に映画化した作品となる。三年間もインタビューをして、豊富な資料映像があってこそ作られた作品とは言える。
ただ、これを映画で作る理由って一体何だったんだろうか?とは思う。
別段企画自体が挑戦的でもないし、流れてる映像に衝撃があるわけでもない。そもそもがわかりきってる結論に向かって、当たり前のことが語られてるだけの内容に過ぎない。テレビで二回か三回にわたって放映した方がまだ良かったのではなかろうか?
この撮影者が監督だと思うのだが、最初から結論ありきでカメラを回しているとしか見えないし、被害者目線で「あーかわいそーかわいそー」の連呼と、轢いた加害者の方はよぼよぼの老体を虐めるのか?とかいう目線で展開する。
結局この作品を通して語られるのは「事故はこんなにみんなを不幸にするんだよ」ということだけで、その結論を語るためだけに最初から作られていた。
そんな結論言われるまでもなく分かってる。啓蒙にもなってない。
何より腹が立つのは、インタビュアーの言葉が聞いてるこちらを苛つかせるということ。最初から偏見丸出しで語ってるのはともかく、自分自身を正義の側において語るその口調は聞いていて苛々させられっぱなし。
ドキュメンタリーというのも、作り方によって全く合わないものってのがあるもんだ。 |
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読書 |
鬼桃太郎
かつて桃太郎によって散々蹂躙されて廃墟と化した鬼ヶ島では、桃太郎に対する恨みが高じてついい最強の鬼苦太郎が誕生した。一気に成長した苦太郎は自らの力を試すように次々と魔物達に力比べを挑む。
鬼の側から見た桃太郎の物語。形式として長編っぽく作られてるのだが、何もかも中途半端にあっけなく終わってしまう。この視点は面白いと思ったら、意外にこの形式で桃太郎を再構築してる人って多い。桃太郎ってイメージをかき立てられるんだろうな。 |
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25 |
映画 |
オールタイムベスト |
第1位 |
2001年宇宙の旅 |
第2位 |
ゴッドファーザー |
第3位 |
市民ケーン |
第4位 |
ブリュッセル 1080 コメルス河畔通り 23番地 ジャンヌ・ディエルマン |
第5位 |
レイダース 失われた聖櫃 |
第6位 |
甘い生活 |
第7位 |
七人の侍 |
第8位 |
花様年華(かようねんか) |
第9位 |
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド |
第10位 |
雨に唄えば |
第11位 |
グッドフェローズ |
第12位 |
北北西に進路を取れ |
第13位 |
マルホランド・ドライブ |
第14位 |
自転車泥棒 |
第15位 |
ダークナイト |
第16位 |
街の灯 |
第17位 |
大いなる幻影 |
第18位 |
ヒズ・ガール・フライデー |
第19位 |
赤い靴 |
第20位 |
めまい |
第21位 |
Beau Travail |
第22位 |
捜索者 |
第23位 |
ペルソナ |
第24位 |
ドゥー・ザ・ライト・シング |
第25位 |
羅生門 |
第26位 |
ゲームの規則 |
第27位 |
ジョーズ |
第28位 |
深夜の告白 |
第29位 |
大人は判ってくれない |
第30位 |
スター・ウォーズ EP4 |
第31位 |
裁かるるジャンヌ |
第32位 |
ウエスタン |
第33位 |
エイリアン |
第34位 |
東京物語 |
第35位 |
パルプ・フィクション |
第36位 |
トゥルーマン・ショー |
第37位 |
アラビアのローレンス |
第38位 |
サイコ |
第39位 |
山椒大夫 |
第40位 |
アンドレイ・ルブリョフ |
第41位 |
シェルブールの雨傘 |
第42位 |
チャイナタウン |
第43位 |
第七の封印 |
第44位 |
ロスト・イン・トランスレーション |
第45位 |
タクシー・ドライバー |
第46位 |
千と千尋の神隠し |
第47位 |
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド |
第48位 |
戦艦ポチョムキン |
第49位 |
モダンタイムス |
第50位 |
勝手にしやがれ |
第51位 |
博士の異常な愛情 |
第52位 |
M |
第53位 |
ブレードランナー |
第54位 |
ペトラ・フォン・カントの苦い涙 |
第55位 |
Rome, Open City (1945) |
第56位 |
吸血鬼ノスフェラトゥ |
第57位 |
フライング・ハイ |
第58位 |
アンダー・ザ・スキン 種の捕食 |
第59位 |
マッド・マックス 怒りの地獄ロード |
第60位 |
地獄の黙示録 |
第61位 |
ブロークバック・マウンテン |
第62位 |
我輩はカモである |
第63位 |
ブレア・ウィッチ・プロジェクト |
第64位 |
大統領の陰謀 |
第65位 |
サタジット・レイ三部作 |
第66位 |
キートンの大列車追跡 |
第67位 |
エターナル・サンシャイン |
第68位 |
悪魔のいけにえ |
第69位 |
炎628 |
第70位 |
ヒート |
第71位 |
シャイニング(1980) |
第72位 |
トイ・ストーリー |
第73位 |
Killer of Sheep (1977) |
第74位 |
こわれゆく女 |
第75位 |
アニー・ホール |
第76位 |
お熱いのが好き |
第77位 |
メトロポリス |
第78位 |
マルタの鷹 |
第79位 |
スパイナル・タップ |
第80位 |
或る夜の出来事 |
第81位 |
ダイ・ハード |
第82位 |
暗殺の森 |
第83位 |
遊星からの物体X |
第84位 |
自由への旅立ち |
第85位 |
バリー・リンドン |
第86位 |
レイジング・ブル |
第87位 |
セブン |
第88位 |
アギーレ |
第89位 |
アルジェの戦い |
第90位 |
神経衰弱ぎりぎりの女たち |
第91位 |
6才のボクが、大人になるまで。 |
第92位 |
ブルジョワジーの秘かな愉しみ |
第93位 |
突撃 |
第94位 |
秘密と嘘 |
第95位 |
成功の甘き香り |
第96位 |
カリガリ博士 |
第97位 |
ナッシュビル |
第98位 |
赤い影 |
第99位 |
俺たちに明日はない |
第100位 |
ゲット・アウト |
The 100 best movies of all time |
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3話 |
最後のメンバーとなるヤスノブを加え、スカードが結成された。ヤスノブの調整した巨大ロボットアースガロンを用いて訓練が開始された。そんな中、世界中の新エネルギーティーテリウム貯蔵庫からキーテリウムが抜かれるという事件が起こっていた。
敵は甲虫怪獣タガヌラー。世界中のティーテリウム貯蔵基地からティーテリウムを抜き出してきた虫型怪獣。吸収する度に巨大となり、最終的には60メートルクラスとなった。空に向かってエネルギーを放出させた上で倒してる。
前半はアースガロンを主軸にした戦略を元にした訓練風景が描かれる。訓練というのも地道な体力作りと戦略を練るシーンが相互に描かれるため、地に足をつけた描写になってる。
今回はアースガロンが中心になる話で、その整備をするバンドウヤスノブと、操縦士となったミナミアンリの二人が話の中心になる。
そして後半は独自発進したスカードと航空隊との折衝を行うという話になる。縦割りを無視して独自出撃するため、現時点でスカードはかなり嫌われている。これが将来どうなっていくかも興味あるところ。そしてその縦割り制度に馴れていたアンリが色々戸惑ってしまうとか、そこら辺の微妙なリアルさが面白い。
充分アースガロンの戦いを描いた上で、最後にウルトラマンが登場してる。見せ方も分かっておられる。
アースガロンの発進シーンがエヴァンゲリオンっぽい。元々エヴァ自体が特撮描写を真似ていたので、面白いフィードバックになってる。
今回の敵タガヌラーはエネルギーを溜め込みすぎて爆発の危険があるということで、話自体は「帰ってきたウルトラマン」8話のゴーストロンの話に近い。
最後はみんなが自主的に訓練してるところで終わる。使命感を持つってことはこういうことだな。
<ブレーザーのかけ声は少し独特だが、熱いものに触った時、「あーちあち」はやり過ぎだろ。> |
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ニューメディアの言語 ――デジタル時代のアート、デザイン、映画(2023) |
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<楽> |
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23 |
読書 |
アオイホノオ23
北海道の自宅で短期連載のための原稿書きを続けるホノオ。その息抜きで、丁度公開された『うる星やつら オンリー・ユー』を観に行き、そこで衝撃を受ける。
今回はなんと半分くらいの紙面を使って『うる星やつら オンリー・ユー』(1983)の映画レビュー漫画になってしまった。書かれていることには一々頷けるのだが、私はここまで衝撃を受けるようなことはなかったので、それが新鮮だった。
時は1983年。私もこの年に「うる星やつら」を自覚して観るようになった。その延長線上での『オンリー・ユー』だったが、その翌年にこそ、本当の衝撃が待っていることなど知らずに過ごしていた時のことだ。私にとってリアルタイムな時間なので、共感度が高すぎる。 |
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20話 |
バグナラク撃退後のシュゴッダムではラクレスとスズメの結婚式が行われ、国民は祝福モードにあった。しかし王としては形の上とはいえ、ラクレスに王である猶予を与えてしまったことでギラに対して非難が集まる。そんな中、ギラとラクレスによる決闘裁判が行われたが、オージャランスを持つ側が絶対的優位に立つため、決闘の背後で皆の暗躍が始まった。
敵はオオクワガタオージャー。
8話に続き二回目の決闘裁判。前回はラクレスが勝利し、ギラは死んだものとされていたが、今回は全国民に放映された正々堂々の戦いとなるはずだった。ただしラクレスがシュゴッダムの王である以上、オージャクラウンはラクレスの側にあり、ギラの方が不利な状況での戦いだった。ただしオージャクラウンの真の力はオージャランスが必要で、それを取ることが勝利の鍵となる。
オージャクラウンなしでもなんとかラクレスを追い詰めることが出来たギラは、もし本当の優しい王になってくれるなら自分は負けても構わないと語っていた。しかしラクレスの方は卑怯な方法を用いてギラを殺そうとしたため、結局誰からも信用を失ってしまって最終的にはギラに斬られてしまう。
実はラクレスの側近であるボシマールはカメジムの変装だったことが発覚した。長年にわたってラクレスを騙していたわけで、ラクレスが変わったのもカメジムのせいだった可能性もある。
決闘裁判でラクレスを下したことで、ついにギラはシュゴッダムの王となった。王として何を為すのかは次回以降。
<シュゴッダムの国民ってみんな単純すぎる。自分でものを考えないように躾けられていたということにしておこう。> |
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The Flash ザ・フラッシュ バリー・アレン シグネットリング プロップレプリカ |
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21 |
映画 |
岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023) |
常に本物を体験することで漫画を描くと言う異色漫画家の岸辺露伴(高橋一生)は、ある日偶然から日本のオークションで真っ黒い絵が出品されることを聞く。その絵のことはかつて青年時代にある女性から聞いたことがあったためかねてから興味を持っていたため、自らオークションに参加してその絵を落札する。だがそれには元絵があって、それはルーヴル美術館に所蔵されていると知り、いても立ってもいられなくなって編集者の泉京香(飯豊まりえ)とともに一路フランスに向かう。その絵が存在するのは、美術館の奥にあるまるで迷路のような場所だというのだが…
元々は「ジョジョの奇妙な冒険」の一キャラクターで、その後スピンオフで「岸部露伴は動かない」として漫画化。更にその外伝的な意味合いで「岸部露伴ルーヴルへ行く」が漫画で作られ、それを映画化するという、なかなか複雑な経路を経て作られた映画版。主人公の岸部露伴は特殊能力の持ち主で、原作版ではスタンドという能力だったのが、映像版ではギフトという名前に変わっていることが違い。
「岸部露伴は動かない」の方は、漫画原作は読んでいて、どれもショートショートのようなオチの付け方が面白い作品だった。映画の原作は読んでいないが、これもそんな感じだろうと思っている。
それを長編にするのはどうだろうか?元々意外なオチこそが身上の作風なので短編向きの作品だし、それを単に長くしただけでは映画にならないだろう。それでも色々テクニックを駆使して面白くなる可能性もある。
という事で観に行ってきたわけだが、当初考えた悪い部分が見事に全部はまってしまった。
まず露伴の過去を描くことによって、露伴の特別性というのがかなり減じてしまった。何故今のような傍若無人というか、唯我独尊になる前の単なる神経質なだけのキャラはあんまり見たくなかった感がある。嫌なヤツは最初から嫌なヤツとして描く方が良い。それに過去を長く描写すると、どうでも良い部分が長くなりすぎる。
そして一番の問題は、長さにある。「岸部露伴は動かない」の魅力は、一話を短くすることで、強烈なオチを持ってくるところにあった。極論を言えば、物語の内容云々よりも最後のどんでん返しこそが魅力なのだ。そこをこそ強調すべきなのだが、長くすることでオチまでが長くなってしまって魅力が減ってしまった。
映画になったことで、物語を単純に長くしたのが一番の問題だろう。
強いて言うなら、過去編は物語にせずにショットのつながりだけで構成した方が観やすかったし、いくつかの章に分けて一つ一つにオチをつけるとかしたら大分良くなった気がするが…そもそも原作読んでない人間がこんなことを言う資格はないのだが。 |
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4話 |
オメガ・サジタリウス恒星系を航行中のエンタープライズ号は誘導装置が故障した貨物船アーストワイル号を発見し、修理を手伝うことにした。艦長のオコーナーは気さくな人物でクルーともすぐに打ち解けたが、そこにやってきた二つの惑星の宇宙船が、犯罪者オコーナーを引き渡せと言ってくる。
一人の男性に振り回される話で、あわや惑星間戦争という危機はあったものの、たまたま二つの惑星の権力者の子ども達の結婚にまつわるもので、小品感溢れる話となった。みんなのびのび演技してるため、こう言う話こそ面白かったりもする。今回に関してはピカードもちょっと勘が悪く、ちょっとずれた発言をしてるし、結婚話の決着は当事者に押しつけて逃げてしまってる。
オコーナーは女癖は悪いもののとても気さくな人物で、とても良い感じ。運が悪いらしく、一つ所にいると必ずトラブルに巻き込まれるので、一人で旅をするしかないのだとか。どこかで観たと思ったら『ロケッティア』のビリー・キャンベルだった。確かにヒーロー顔してるよ。
オコーナーと会話してるとジョークが理解出来ないため、データが大変悩んでしまった。このキャラ良い味出してるが、特にこう言う小品にはぴったりだ。意識してジョークを言うと誰も反応しないが、ジョークを理解するためプログラムから選んだコミックという人物はジェリー・ルイスの物真似をしていた。結構似てる。役はジョン・ピスコポ。「サタデー・ナイト・ライブ」のコメディアン。あら。『ゾンビ・コップ』のビグロー役か。何気に今回はゲストが豪華だ。
<エンタープライズ号に初めて来たクリンゴン人が目の前にいるのに全くどうしてないオコーナー。もう少し驚いても良いと思うぞ。> |
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20 |
読書 |
現実主義勇者の王国再建記3
網戸にあの侵略を食い止め逆に攻勢を掛けて首都を占領したエルフリーデン王国。王であるソーマは直ちに住民救済のための食料配布と宝珠を用いての娯楽放送を始める。その後帝国の仲介で和平交渉が行われる事になったが…
動きの激しかった2巻とは異なり、一巻まるごと戦後の調整だけで使っている。丁寧に細かい描写はむしろこっちの方が楽しい。この作品の面白さは事務的な部分にあって、合間合間に戦争があるって感じ。 |
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44話 |
仮面ライダーギャーゴに変身した光聖によって助けられた祢音は再び戦いに身を投じる覚悟を持つ。一方、姉の沙羅を取り戻したい景和は他の仮面ライダーを抹殺しようと道長のバッファに詰め寄っていた。
敵はベロバプレミアム。
ギーツ、タイクーンに続きナーゴもパワーアップする。自分が作られた人間だと劣等感を抱いていた祢音だが、父の光聖から感謝の言葉と、愛しているという言葉を聞いて吹っ切れた。そしてナーゴファンタジーフォームへと変身したことで、ベロバも撃破した。
一方、自分が運営によって利用されていることを薄々感じながらそれでも戦い続ける景和。やっぱこのキャラは常に騙されやすいキャラなんだな。
ナーゴのファンタジーフォームはベロバプレミアムを圧倒するほどに強かった。ナーゴのパワーアップはギーツとタイクーンのようなベルトそのものが変化したわけではなく、強力なレイズバックルによるもの。つまり他のキャラもファンタジーフォームに変身出来るっぽい。
今回もギーツは全く戦ってなかったが、祢音によると、ID変化の奇跡はギーツによってなされたものだとか。ギーツの創世の力はまだ消えたわけではないらしい。
<前回ラストで登場した仮面ライダーギャーゴはあっという間に退場。時間にして10分ほどしか出てこなかった。
ファンタジーフォームは動きとかエフェクトよりも音がハープのようで、なんか魔法少女っぽい。バッファが使うと面白そうだが。> |
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テレビマン伊丹十三の冒険: テレビは映画より面白い?(2023) |
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<楽> |
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17 |
映画 |
はりぼて(2020) |
2016年。富山市議会に激震が走る。議員報酬の増額を求めた議員の動議が市議会にかけられて可決されたのだが、そこに不自然さを感じたローカルテレビ局のチューリップテレビの調査で、不正が発覚したのだ。そのスクープ報道を皮切りに議員たちの不正が次々と判明し、半年間で14人もの議員が辞職する事態に。それから三年が経過した今、議会はどうなっているのかを、チューリップテレビのキャスターだった監督が描くドキュメンタリー。
2020年にtwitterを中心に話題になった映画があった。映画に前後して監督がtwitterに投稿したものがバズるとか、そちらの方でも話題になっていたし、私も監督のアカウントをリストに入れたりしてかなりリスペクトしていた。
ただ映画の方を観なかったのは、上映していた映画館を知らなかったのと、低予算ドキュメンタリーというハードルに躊躇したからだった。映画館で観られなかったら、後は見る機会無いだろうと思っていて、必ず観ようと思いながら、結局見逃してしまった。
ところが意外にもすぐに観る機会が巡ってきた。配信として簡単に観られる状況だったのだ。これはありがたい。
はっきり言えば、これはなかなかもって面白い。
議員というのはある種の特権階級であり、庶民とは違う常識の中で生きていく。そこには前の議員から継承していく習慣がある。その習慣はやがて伝統となり、議員でいるからにはその伝統に従って生きていくことになっていく。
一般人から見ての違和感も、それが議員の側からすれば伝統で行っていることであり、ずっと前の先輩達から連綿と続くことを踏襲しているのに過ぎない。悪いことをしているなんて事は全く考えず、「こう言うもんだ」で続いていく。
これはどんな共同体でも起こることで、どんな小さな共同体でもそこには社会があり、その社会習慣というのが常識である。議員も然りで、当然その社会習慣で生きていく。
しかし、議員の社会習慣の問題点が一つある。それは、仮にそれが法に触れることであれば、いつかは必ず裁かれるということである。
前述したようにどんな共同体でも社会習慣があり、そこには方をちょっとだけ逸脱したものもある。しかしそれらの多くはごまかすことが可能である。
しかし法を施行する立場にある議員の場合、法を絶対に守らなければならないというドグマに縛られる。法から外れてしまい、それが発覚した場合、必ず処分を受けねばならない。
いくら伝統であったとしても、法の方が強いのだ。
ところが、多くの人は方よりも伝統の方が強いと勘違いする。これまで上手くやってきたのだから、これからも上手くやっていけるだろうと考えるし、時に大物ぶりたいという理由で殊更それを強調して吹聴したりもする。
しかし、法を守る立場にある事を忘れた時、どんでん返しがやってくることになる。それがいつ来るかは賭けのようなものだが、必ず来る。
そしてそれが来たのが2016年の富山市だったと言うことである。
それは運が悪かったとも言えるが、その運を運んだのがチューリップテレビだった。明らかにおかしい議員提案を報道したことから始まった。悪いことをしてるつもりがなかった議員達が、これはしまったと狼狽し、慌ててごまかそうとし、ごまかしきれずに議員を追われてしまう。しかもそれで終わらず、新たに選ばれた議員まで同じ轍を踏む。
これはなにも富山市だけでは無い。どの自治体でも多かれ少なかれ必ず起こっていることだ。同じ事はどこでも起こるし、その度毎に同じように議員が辞めていくことになる。
本作はほぼ全編インタビューで構成されるが、そのインタビューに答える議員の表情を見てると、ものすごいものを観させられた気になる。それは悪趣味とも言えるが、表情の変化が本当に面白い。
その表情の変化を作り出すものは、自分自身の持つ常識が壊されていく過程だから。
最初何が悪いのか全く理解出来ず、「俺は正しい」とふんぞり返っていたものが、周囲の指摘を受け、しょげた顔で謝るようになる。そして一旦悪いことを認めたならば、後は坂を転がるように転落する。議会のみんなから糾弾され、ほとんど逃げ出すように議員辞職を決め、後はもう目を伏せたまま、気力を失って何も喋れなくなっていく。
その過程が克明に描かれることが本作の醍醐味である。フィクションで作った顔では無く、本当にショックを受けた顔が拝めるのだ。これを映像で見られるだけでも凄く面白い。まさにドキュメンタリーの最大の魅力を発揮した作品と言える。
正直それを観ていて楽しいかと問われると、「悪趣味だけど楽しい」と答えてしまう。実際役者でも無い人を見て笑うというのは悪趣味だ。しかしだからこそ、議員の人は自らを戒めるものとして本作を観て欲しいとも思う。 |
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2話 |
ウルトラマンブレーザーによってバザンガ撃退に成功した防衛軍隊長であるヒルマゲントは、新たに新設されたスカード(SKaRD)の隊長に任命される。早速隊員達と面会するが、合流したのは癖の強い隊員ばかりだった。まだ立ち上がったばかりのスカードにすぐさま出撃命令が下る。
敵は深海怪獣ゲードス。深海から現れた巨大怪獣。海を荒らすと出現すると漁師の間では伝説になっていた。地上でも行動できるが、廃熱を必要とする。
スカードの誕生を描く話。前回の特殊部隊は防衛軍のものだったが、今回から新設されることになった。現在の所実働隊員はたった四人。男二人女二人の部隊は初めてだな。
前回が全編戦いだったが、ここで日常生活とかも少し描かれていく。一人一人のキャラを丁寧に描いているのも良い感じ。ただ確かに癖が強いが、反抗的なキャラはいないところが今風な感じで凄く見やすい。
スカードの戦いも力押しではなく、まず徹底的に観察と分析を行っているのも良い具合だ。『シン・ウルトラマン』の禍特対に近いが、それなりにコミカル描写も出ている。
まずはそうやってスカードの活躍を丁寧に描いた上でウルトラマンの登場。何故かウルトラマンの方が弱いというのも面白い感じだな。戦いもメリハリというか、ちょっとコミカルで、光線で吊りをやったり、怪獣を串刺しにしたら焼き魚みたいになったり。
前回ラストでバザンガを狙撃した女性アオベエミがスカードの一員となって、軽いノリでゲントと会話している。前回あれだけ冷たい目つきをしていたのに、妙に人懐っこいので、何か隠してるのは見え見えだ。
カメラアングルが凝りまくってるけど、これを実相寺アングルではなく、今は樋口アングルと思う人が多いだろうな。
<ゲードスはかまぼこ工場を襲ってた。マグロばっか食べてる訳では無いか。
魚タイプの怪獣に馬乗りになって肘で攻撃するシーンを見ると、複雑な気分になるが、監督の趣味が入っているに違いない。> |
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16 |
読書 |
BEASTARS3
ルイ先輩のお陰で演劇祭もなんとか無事終了したが、ベンガルトラのビルとレゴシの間は険悪感が漂っていた。そんな中、街の大きな祭り隕石祭が近づき、その手伝いのために演劇部の面々は外に出る。少し羽目を外した彼らは、気がつくと草食動物の肉を売り買いするという裏市に来てしまっていた。
前半はハルと食事しながらの会話が見所。お互いを恐れながら、表面的には余裕ぶっているのが読んでいてヒリヒリくる。そして後半は、初登場のパンダの医者ゴウヒンから食肉衝動がどこから来ているのかという根本的な問いが投げかけられる。
好きだという感情と殺して食ってやりたいという感情が表裏一体なのか。その問いにこれからレゴシは直面していかねばならなくなった。 |
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19話 |
ギラとラクレスが争っている間にシュゴッダムはバグナラクに占領されてしまった。戦いに敗北しシュゴッダムに戻ったラクレスは捕らえられ、傀儡王としてバグナラクのために働くことを強要されてしまう。このままではシュゴッダムが完全にバグナラクに乗っ取られてしまうと、出撃を決める王たち。その中心となったのは、ギラだった。
敵はダイヤモンドダンジーム。強化装甲を持つダンジーム。トンボオージャーとハチオージャーの両面攻撃にも全く動かなかった。そしてダイゴーグとデズナラク8世とカメジム。
人類の仲間内でやり合ってるうちにバグナラクによって占領されてしまうと言う体たらくだったが、そこに現れた五人の王様と一人によって再び虫たちを追い落とす。何話か使うかと思ったら、たった一話で解決してしまったので、相当展開が早い。
王様達がついに名乗りを上げた。「王様戦隊キングオージャー」が結成されたが、19話まで引っ張ったか。ちなみに正式な名称は「五王国異様事案対策用戦略救命部隊」で王様戦隊だとか。
結局シュゴッダムの王位はこれで空位になってしまったので、これをどうするかという議論が始まり、ギラがラクレスと決闘裁判をすることとなった。
<未だに重傷のまま伏せってるヤンマ。もっとダメージが大きいはずのギラがなんでこんなに元気いっぱいなんだろう?
ヤンマが「俺のこと散々ブッチしやがって」とラクレスに迫っていた。「ブッチする」って、ここでは「潰す」という意味で使ってるようだが、普通は「サボる」という意味だ。
デズナラク8世がシュゴッダム国民は全員人質だと言っていたが、既に全員が避難済みだったという。一体シュゴッダムの国民って何人くらいだ?> |
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14 |
映画 |
クリード 過去の逆襲(2023) |
世界最高のヘビー級チャンピオンと称されたアドニス・クリード(ジョーダン)は、現役引退試合も見事な勝利で幕を閉じ、それからジムのアドバイザーをしながら愛する妻と娘と穏やかな日々を送っていた。そんなある日、幼馴染のデイム(メジャース)という男が姿を現す。アドニスが原因で長い刑務所暮らしを強いられたというデイムだが、刑務所の中でもトレーニングを続け今でも現役プロボクサーとなる夢を諦めていなかった。デイムに対する弱みから、プロとなる手助けをすることになったアドニスだが、デイムの本当の狙いは、アドニスに地獄を見せることだった。
ロッキーシリーズの続編となるクリードのシリーズももう三作目。合計六本あったロッキーの半分の数だが、この三作、どれもロッキーシリーズの倍数に対応している。
例えば一作目の『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)は『ロッキー』(1976)と『ロッキー2』(1979)で、無名のボクサーが幸運と良き指導者を得てチャンピオンになるまでを描いていた。
それに対して二作目の『クリード 炎の宿敵』(2018)はチャンピオンから引きずり落とされることと、宿敵との戦いがあるため、『ロッキー3』(1982)と『ロッキー4 炎の友情』(1985)に対応している。
そして三作目となった本作は、『ロッキー5 最後のドラマ』(1990)と『ロッキー・ザ・ファイナル』(2006)に対応することとなった。
ストーリー的にもこの二作がちゃんと機能している。『5』の場合、後身となる新しいボクサーが現れ、彼をボクサーとして一本立ちさせたが、チャンピオンには相応しくない人間である事が分かって諫めるという話。『ファイナル』の方は引退したロッキーがマスコミに煽られたことと、現チャンピオンの挑戦を受けて復帰するという話。この二作のトピックを並べただけで、そのまんま本作になってしまう。
そう考えると、本作は作られるべくして作られた作品だとも言えるだろう。
ただ単になぞっただけでは無く、クリード自身の過去に関わる物語を挿入し、クリードならではのコンプレックスやそれを受け入れて乗り越えていくという、ビルドゥングスロマン的な物語展開で仕上げているので、作品そのものの出来はきちんとしている。肝心なボクシングのシーンはちょっと端折り方が少々目立つものの、描写的には無理に盛り上げなくても良いので、これはこれであり。
概ねウェルメイドなストーリーとして良く出来ているし、文句を言う筋合いでは無い。高得点上げても良いくらいの作品だと思う。
ただ、問題があるとすれば、アドニスよりも年上のボクサーが第一戦目に世界チャンピオンに挑むってのは流石に無理があるということ。ボクシングの漫画とか映画とかを観てると、重要なのは試合そのものよりもそこに至るまでの訓練や葛藤にあるはずなのだが、それが全くないのが違和感として残る。設定にもう少し説得力が欲しい。
後はスタローンが折角製作で入ってるんだから、ちょっとだけでも顔見せてくれて良かったんじゃないかね?『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023)で元気な顔見たばかりだから、こっちでも顔見せてほしかった。 |
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読書 |
噂
都内で若い女性だけを狙い、必ず足首を切り落とすという連続殺人事件が起こった。新しい事件現場である目黒署の刑事小暮は警視庁のエリート警部補の名島と組んで聞き込みを行う事になった。そこで分かったのは、この事件は若者の間で既に都市伝説として噂が広まっていたという事実だった。そんな小暮の元に、この噂を広めた張本人だと名乗る広告代理店の西村という男が接触してくる。
ネットで「後味の悪い小説」として紹介されていた作品だったが、確かに凄く後味が悪い作品だった。一見無駄のように見える伏線が次々にはまっていくスタイルが見事だが、すべてが終わったと思った瞬間に驚きの展開が待っていた。 |
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13 |
映画 |
LGBT映画 |
第1位 |
ブロークバック・マウンテン |
第2位 |
ボーイズ・ドント・クライ |
第3位 |
ブエノスアイレス |
第4位 |
マイ・プライベート・アイダホ |
第5位 |
オール・アバウト・マイ・マザー |
第6位 |
甘い抱擁 |
第7位 |
ぼくのバラ色の人生 |
第8位 |
ミルク |
第9位 |
とても素敵なこと 初恋のフェアリーテール |
第10位 |
オルランド |
第11位 |
マイ・ビューティフル・ランドレット |
第12位 |
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ |
第13位 |
プリシラ |
第14位 |
ウィークエンド(2011) |
第15位 |
愛の唄 |
第16位 |
自由の代償 |
第17位 |
めぐりあう時間たち |
第18位 |
乙女の祈り |
第19位 |
真夜中のパーティ |
第20位 |
パレードへようこそ |
第21位 |
キッズ・オールライト |
第22位 |
モーリス |
第23位 |
スコピオ・ライジング |
第24位 |
トランスアメリカ |
第25位 |
Go!Go!チアーズ |
第26位 |
バウンド |
第27位 |
ベニスに死す |
第28位 |
フィラデルフィア |
第29位 |
ペトラ・フォン・カントの苦い涙 |
第30位 |
The Terence Davies Trilogy(1983) |
第31位 |
ピンク・フラミンゴ |
第32位 |
エドワードII |
第33位 |
サテリコン |
第34位 |
狼たちの午後 |
第35位 |
ピンクナルシス |
第36位 |
マイ・ブラザー・ザ・デビル |
第37位 |
ロングタイム・コンパニオン |
第38位 |
By Hook or By Crook(2001) |
第39位 |
Parting Glances (1986) |
第40位 |
オズの魔法使 |
第41位 |
ハイ・アート |
第42位 |
真夜中のカーボーイ |
第43位 |
パリ、夜は眠らない。 |
第44位 |
ストレンジャー・インサイド |
第45位 |
テオレマ |
第46位 |
Pariah(2011) |
第47位 |
アデル、ブルーは熱い色 |
第48位 |
ショー・ミー・ラヴ |
第49位 |
バッド・エデュケーション |
第50位 |
噂の二人 |
The 50 best gay movies: the best in LGBT film-making |
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43話 |
デザイアグランプリの勝者となった景和は全てのデザイアグランプリで死んだ人間を生き返らせた世界を創造し、新たなデザイアグランプリを開幕させるが、新しくなった世界はこの世界を滅ぼそうとする運営によって汚染されており、ベロバの宣言によりライダーも人間もひっくるめたサバイバルゲーム“世紀末ゲーム”が開幕する。ゲームマスターのジットによって、ギーツを倒せばリセットされると聞かされた景和は、ギーツを倒す事を心に決める。
敵は仮面ライダーターボンと仮面ライダーブラーリ。かつてデザイアグランプリで退場した人間が変身した仮面ライダー。
前回のゲームで優勝した景和は平和な世界を作るつもりだったが、結果はまるで異なり、全ての人間が殺し合う世界を作ってしまった。この世界では強く願うと、誰でも仮面ライダーになれる世界とのこと。「仮面ライダーエグゼイド」の仮面ライダークロニクルに近い世界かも。これはゲームマスターのジットがこの世界を滅ぼすためにゲームを行うからだとか。結局グランドエンドは今も続いている。
この世界はデザイアグランプリで退場した人間が全員登場するが、その多くは犯罪者であり、ライダーとなって好き放題しようとしていた。仮面ライダー達は彼らと戦うが、次々と新しいライダーが生まれていく状況。
自分の望んだ世界とは違うという景和に対し、ギーツを倒せば世界はリセットされると語られ、この世界を糺すために景和は英寿を倒そうと心に決めるが、ベロバとケケラにそそのかされてギャングライダーズのリーダーにされてしまう。
景和が悪落ちしてしまったため、結果として道長が人を助けようとしていて、立場は完全に逆転している。
一方変身する能力を失った祢音は過去鞍馬あかりを誘拐した男に誘拐されてしまう。その祢音を救うため父の鞍馬光聖は力を願い、仮面ライダーギャーゴに変身する。 |
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SAYONARA AMERICA サヨナラ アメリカ |
<A> |
<楽> |
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映画史の論点:映画の〈内〉と〈外〉をめぐって(2023) |
<A> |
<楽> |
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11 |
読書 |
定額制夫のこづかい万歳4
少ない小遣いでやりくりしつつ、しっかり自分の楽しみを見つけていく人々をインタビューする漫画で、ちょっと著者自身の生活も描きながら、多くの工夫を紹介していく。
この作品ですっかり有名になったため、著者の元に日本各地から小遣い運用の情報が入るようになり、その中には本当に面白い使い方をしてるのもあり。あと、ちょっと感動させようとしてる話もいくつかあって、その辺は長く続けるコツかな? |
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1話 |
怪獣被害が続く地球に、巨大怪獣が現れるようになった。50メートルを超える怪獣に果敢に立ち向かう特殊部隊スカードを率いるヒルマゲントだが、部隊は全滅に直面してしまう。部下を助けようと飛び出したゲントの腕に突然ブレーザーブレスが出現した。
敵は宇宙甲殻怪獣バザンガ。宇宙から飛来した固い外郭を持つ怪獣で、初めて現れた50メートルを超える怪獣。
新しいウルトラマンの第一話だが、最初から飛ばす。一切の伏線なしに現れた怪獣に対抗する特殊部隊と、街を破壊する怪獣。まるで『シン・ウルトラマン』と『ガメラIII』を一緒に見せられてる気分。
主人公のヒルマゲントがウルトラマンになるのも、伏線なしの突然。きなり腕に変身アイテムが現れ、それに触れたら変身してしまう。本人は全く知らないまま、ウルトラマンにされてしまった存在といった感じ。そう言うヒーローとして考えられたのは、これまでの作品では「ウルトラマンジード」および「ウルトラマンR/B」と似た感じだろうか?
主人公が部隊の隊長というのは初めてのことだが、かなり機転が利いて面倒見が良く、部下からも信用厚い人物として演出されていた。短い時間でよくここまでキャラを立たせた。
怪獣の迫力もたいしたもので、巨大感と圧倒的な力の演出も上手い。
そして時間いっぱいまで人間対怪獣を描いた上で突然現れるウルトラマン。しかし戦い馴れてないため、戦いには苦戦する。これでウルトラマンの意識はゲントのものである事も分かる。
ウルトラマンの力がまだ発揮されていないため、最後は人間側の特殊部隊がサポートするのも面白い。ここから、ブレーザーのことを知っている人間が存在し、連携を前提に戦いを考えていたことが推測される。
すげえ。この第一話、戦い以外全く描いてない。
<スカードはいかにも特殊部隊っぽくて良いのだが、軽口が多すぎるのが難点だな。ちょっと気持ちが削がれる。> |
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09 |
映画 |
血ぃともだち(2019) |
私立来栖学園高校では、生徒達のたっての希望で「献血部」という部活が認められていた。その一員であるマキは、日課にしている献血ルーム見学中、全身黒づくめの美少女マイと出会う。血を抜かれようとしたその子は怪力で看護師たちをなぎ倒して気絶してしまう。彼女が気になったマキは思わず献血部の部室へと連れてきてしまった。マイと名乗るその美少女は、実は自分がバンパイアであることを明かし、気の弱さで人を襲うことが出来ない落ちこぼれと語る。そこでマキは献血部の仲間仁子、ナミ、カオルと語らい、の4人は、献血部として彼女を救おうと考える。
2010年代になって突然数人の監督によって、新しいATG的な企画が立ち上がった。具体的には押井守と本広克行の二人で、低予算でまず映画を作り、それを継続させることを目指した、新人登竜門的なものを目的にしたものだった。色々ケチが付いてしまって完成したのは本作と『ビューティフルドリーマー』だけになってしまったが、企画自体はおそらくまだ終わってないので、まだ続きを期待したいところではある。
前述の「色々ケチが付いた」というのは実は本作での出演者が芸能界での不倫事件のスクープにあってしまったこと。細かくは描かないものの、そう言う事が起こると映画はお蔵入り若しくはほとぼりが冷めるまで封印となる。一応本作は存在自体をなき者にされるまではいかなかったものの、約三年の間放置されてしまった。
それでもこの放置期間中に本作絡みで動きもあった。
本作をベースに、テレビシリーズのアニメが作られたのだ。「ぶらどらぶ」というテレビアニメは押井守久々のテレビアニメ復帰とされて、古参の押井ファンには概ね好評だったし、私も同人誌に一文書いたようなこともあって、思い出深い作品ではある。
正体を知られてる吸血鬼が学園生活を送るという無茶な設定ながら、後発である「ぶらどらぶ」はアニメと言うこともあってやりたい放題やっていたが、その中でマイの過去を探る多少シリアスな物語のパートは映画由来である。
設定はともかくとして、本作のストーリーは非常に単純であり、起伏もない。吸血鬼の少女を拾って、それと友だちになって学園生活を送るという、それだけの話。ドラマチックな部分は最初に吸血鬼のマイと出会うところくらいで、後はだらだらと会話劇が続くばかりである。
でもそれでつまらないわけでもない。会話の一々が外連味あるものなので、その奥を考えるのは結構楽しいし、その無為に近い仲間達の行動を眺めているだけでも良い。不条理劇としても楽しめるので、どっちかというと舞台演劇を見てる気分にもなる。
あと個人的な好みにも合致してるのもあった。私はかなり献血マニアなところがあって、献血するのが大好きだが、なかなかそれを共感してくれる人が少ない。本作ではそんな少女達がたくさん出てくるので、まあなんとも趣味が合うもんだと楽しくさせてくれる。 |
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19話 |
ラクレスとダイゴーグによって絶体絶命の危機に陥ったヤンマを救ったのは、これまで死を偽装してきたギラだった。しかし逆にラクレスはシュゴッダム王家に伝わるオージャクラウンを用いてキングオオクワガタオージャーに変身し、圧倒的な力を持ってギラを退ける。他のキングオージャーたちの力を借りなんとか逃げることには成功したギラだが…
敵はダイゴーグ。そしてキングオオクワガタオージャー。
シュゴッダムに伝わる伝説の力オージャクラウンにまつわる話。突然出てきて話の中心になったが、シュゴッダム王家のものだけが使える最強の力。最初ラクレスが使っていたが、カグラギによってそれが奪われ、その力はギラのものになる。
これまでラクレス側に付いていたと思われたカグラギは、実はこれまで真の力を手に入れるためひたすら従順を装っていたとのこと。オージャクラウンこそがその力である事に気づき、その使い方を覚えた上で奪っていた。
これによって晴れてキングオージャーは五人プラスアルファで戦う事になった。18話まで引っ張ってしまった。
最強の力を手に入れたギラはついに全てのシュゴッドを合体させ、エクストリームキングオージャーを誕生させた。まだストーリーは1/3程度。これが最強というわけでもなかろう。
ギラがラクレスに勝利したことでめでたしめでたしとはならず、シュゴッダムは既にバグナラクの手に落ちていたという落ち。
<最強の力で斬られていたにも関わらず、イシャバーナの医師達によって簡単に傷は治っているギラ。最強の力ってその程度のものか。
エクストリームキングオージャーはあまりにたくさんの合体のため、普通にしてるだけで装飾がゆらゆら揺れてる。これは動きにくそうだ。> |
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07 |
読書 |
蜘蛛ですが、なにか?8
世界の危機を救ったことで神化したのは良いが、今度は力の使い方を忘れてしまって無力になってしまった“私”。それでも魔王領への旅を続けるのだが、その途上で強力な力を持つオーガによって滅ぼされたという村を目撃する。実はそのオーガは“私”同様この世界にやってきた転生者のクラスメイト笹島京也だった。
神化したのは良いが、今度は何の能力も持たなくなってしまった主人公の苦難を描く話となるかと思ったら、話の半分以上は初登場となったクラスメイトの話だった。主人公と同じく魔物に生まれてしまったため、何度も命の危機に陥り、その度毎に強くなったという存在。 |
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3話 |
次の任務であるビクトリー号とのランデブーまでしばしの時間が出来たエンタープライズ号のクルーは、各自休日を楽しんでいた。その中でデータとラフォージはそれぞれシャーロック・ホームズとワトソン博士になりきってホログラム・デッキで探偵ごっこに興じるのだが、全ての作品を完璧に記憶しているデータはあっという間に謎を解いてしまうため、二人は全く新しい謎を作るようコンピュータに命じる。ところが完璧に作り上げられたホームズの宿敵モリアーティは完全な人格を持ち、コンピュータを騙してしまう。
データとラフォージを中心にしたホロデッキネタ。新しいシャーロック・ホームズの話を作り上げた。ついでにその世界に付き合ったポラスキーだが、彼女が酷い目に遭わされてしまう。
詳細に作られたプログラムのモリアーティ教授が人格を持ってしまったことから、命とは何であるかという結構深い哲学的問題になってる。データの推察力を上回るキャラを繕うとして、人間にあってデータに無いものは意識のため、その意識を持たせてしまった。
そこでピカードが出張ってモリアーティと交渉し、彼を生命体として認めた上で意識を保存することになる。今は意識を無くしてエンタープライズ号のコンピュータの中で眠っている。再登場の機会はあるか?
相変わらずずけずけとした物言いをするポラスキーは、データは記憶だけしかないから、新しい謎には対処できないと言い切っている。またプログラムであるモリアーティに対しても全く怯えることなくやりあってるのが面白い。
ラフォージは模型の趣味を持っていることが分かった。作るという行為そのものに意味を見いだすというラフォージの性格をよく表したエピソード。特に膨大なデータを用いて瞬時に答えに行き着こうとするデータとは良い対比になっていて、良いコンビぶりを見せている。
<データが「ベイカー街に知らせてくれたまえ」と言っていたが、この言い回しは宮崎駿の『名探偵ホームズ』のもの。狙ったな。
プログラムで生命体を作り出してしまうのは面白い考えだが、それが簡単にできてしまうというのが問題ではなかろうか?> |
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05 |
映画 |
TAR/ター(2023) |
ベルリンフィル首席指揮者リディア・ター(ブランシェット)は、妥協のない音楽への取り組みと、常に努力を忘れない姿勢によって世界随一の指揮者と見られていた。私生活では同性愛者としてパートナーでソリストののニーナ(グッドナウ)と共に娘を育て、自伝や新曲の作曲、これまでの集大成としてマーラーの交響曲五番の録音など、多くのストレスを抱えていた。そんな時、かつてターが指導した若手指揮者の自殺が明らかとなり、その原因がターにあるとタブロイド誌にすっぱ抜かれてしまう。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)に席巻された感のある2022年のアカデミー賞で、主演女優賞もミシェル・ヨーが獲ったが、主演女優賞に関しては本命視されたのは実は本作のブランシェットだった。その意味では主演女優賞が一番盛り上がったとも言える。実際この二作品を見比べてどっちの方が女優賞に合うかと考えると、私だったら確実にブランシェットの方を選ぶ。それほど圧巻の演技力を見せつけてくれた。
そもそもケイト・ブランシェットの演技の巧さはとんでもないレベルで、20年前からもう分かっていた。この後10年はこの人が女優賞を席巻するだろう。2000年から2001年までに『ギフト』(2000)、『ロード・オブ・ザ・リング』(2001)、『シッピング・ニュース』(2001)の三作を立て続けに観て、もうすっかりファンになってしまったから。全部全く違う演技をしっかり個性出して演じきってるもんだから、こんなのがいるんだとほとほと感心したものだ。『アビエイター』(2004)のキャサリン・ヘプバーン役なんて、この人以外できる人はいないとまで思う人だったし、『アイム・ノット・ゼア』(2007)では中性的な男子役までこなしてる。
そんなブランシェットの集大成と言っても良いのがこの作品。なんでもトッド監督は最初からブランシェットの当て書きでターを創造し、ブランシェットが拒否したら作品そのものをお蔵入りさせるつもりだったそうだが、脚本を読んだブランシェットは即座に快諾。二年を掛けて役作りをしていたという。
ほんとに演技に関してだけ言うなら、圧巻過ぎて他の追従を許さない。私だったら今年の演技賞は絶対ブランシェットに与える。
ただ、ここで問題が一つある。
物語が分かりづらいのだ。一見これは完璧主義で、自分が天才である自覚のある人物の生き様を描いた作品とは言える。自分が天才であることを知っているので、それに見合うだけの地位と尊敬を受けるに値することを本人も自覚しているし、そこに留まる努力を続けられる努力もある。
ただ、それ故に完璧で無ければならないという生き方を自分に強い、更に周囲の人々にもそれを求めてしまう。勿論自分ほどの天才はいないということは分かっているので、大分優しくはなるものの、いい加減さを認めるつもりも無く、そう言う人間には制裁を与えてしまう。
結局この他者への不寛容が彼女を追い詰め、スキャンダルを作り出してしまう。
そして天才は足をすくわれるとあとは転落するのみ。厳しすぎる生き方は、誰も助けてくれる人がいない生き方だった。
それでも尚音楽に執着しつづける凄まじいまでの生き方を描く。
…ということが一通りの作品の評価となる。だが、おそらくこれは表層的なもの。なんというか非情に暗喩的なものがありそうなのだが、それが現時点では推測できない。もう少し時間が経って、他の人の考察を読んでから、改めて評価する必要があるだろうと思ってる。 |
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42話 |
景和の怒りは姉を殺した道長に向かい、完膚なきまでに叩き伏せる。そしてケケラの助言を受け、ツムリを創世の女神にして自らの願いを叶えてもらおうとする。そして姉を殺す直接原因となった大智を殺しに向かうのだった。
敵はマーレラジャマト。そしてベロバプレミアムとケケラプレミアム。
完全に闇落ちし、世界をひっくり返してでも姉を復活させようと考える景和と、そんな景和に最強の装備を与えるケケラ。力を手に入れた景和は憎悪の感情を露わにして次のデザイアグランプリでその願いを叶えようとする。
そんな景和を追い込んだのは大智だが、彼としてはベロバとケケラが後押ししてくれると思っているために余裕を持っていた。結局裏切られるだけの存在だが、タイクーンブジンソードの力も知らずに挑発する大智の小物っぷりが強調されていた。
そんな景和を説得するしかない英寿と祢音は、何も出来ないままだった。
<何度でも言うが、最強の仮面ライダーを生み出して恍惚とした顔をしてるケケラの姿はまんまダークメフィストなんだって。特に今回、景和に大智を襲わせてる姿はダークファウストを生み出してネクサスを取り込もうとしてる姿そのものだった。
ブジンソードの必殺技は月をバックに剣を円を描くように回転させてる。眠狂四郎か?> |
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03 |
読書 |
俺物語!!9
ケーキ屋でアルバイトをしている大和は、天才パティシエの一ノ瀬に惚れられてしまった。猛男のことしか見えていない大和はそんなことも全く気づいていなかったが、猛男の目には、この二人がお似合いに見えてしまって気が気でなかった。
パワー系でなんでも怪力で押し通す猛男がこと恋愛に関しては完全に身を引いてしまいがちというギャップが楽しい話。恋愛の方にウェイトを掛けると猛男はあくまで普通の高校生。まだこの話は終わってないので、それをどう料理していくかだろう。
しかしこの表紙見て少女漫画と分かる人はいないんじゃ ないか? |
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映画 |
アカデミー賞にノミネートされなかった傑作 |
ビッグ・リボウスキ |
勝手にしやがれ |
赤ちゃん教育 |
オーソン・ウェルズのフォルスタッフ |
地球の静止する日 |
赤い影 |
我輩はカモである |
フランケンシュタイン(1931) |
群集の中の一つの顔 |
怪物団 フリークス |
恋はデジャ・ブ |
ハロルドとモード 少年は虹を渡る |
「ヒート |
ヒズ・ガール・フライデー |
回転 |
花様年華 |
大砂塵 |
カインド・ハート |
キング・コング(1933) |
キッスで殺せ! |
上海から来た女 |
忘れじの面影 |
ローカル・ヒーロー 夢に生きた男 |
ロング・グッドバイ |
M |
天国への階段 |
ミーン・ストリート |
ミラーズ・クロッシング |
モダン・タイムス |
狩人の夜 |
ウエスタン |
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ |
結婚五年目(パーム・ビーチ・ストーリー) |
パララックス・ビュー |
突撃 |
スリ |
リオ・ブラボー |
天才マックスの世界 |
捜索者 |
シャイニング |
桃色の店(街角) |
スターダスト・メモリー |
成功の甘き香り |
スリー・キングス |
東京物語 |
黒い罠 |
極楽特急 |
美しき冒険旅行 |
おかしなおかしな大追跡 |
ゾディアック |
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HAF グリッドマン Universe Fighter |
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01 |
読書 |
マリアビートル
不運続きで何もかも上手くいってない何でも屋の七尾が今回引き受けた依頼は、東京発の東北新幹線に乗り、そこにあるバッグを盗んで上野で降りるというものだった。ところがそのバッグを持っていたのは七尾も知っている二人組の殺し屋だった。更にこの新幹線には、人を支配することに長けた中学生の王子と、王子の脅迫を受けて無理矢理乗り込まされていた木村という男が乗っていた。全員が予定外の事態に巻き込まれ、新幹線の中は大混乱を呈する。
映画『ブレット・トレイン』(2022)の原作にして、「グラスホッパ」の続編。何人か「グラスホッパ」から登場する人物もいて、混乱する群像劇という構成も同じ。物語の完成度としてはこっちの方が上だった。しかし改めて思うが、これは映像化不可能な作品だったな。 |
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17話 |
ンコソパで暴れ回るバグナラクから国を守るためにラクレスとの会談に応じるヤンマ。だがチキュウを守るのはシュゴッダムだけで、他の国はシュゴッダムに跪けと語るラクレスとは交渉の余地はなかった。更にラクレスは大昔のバグナラクの英雄ダイゴーグを蘇らせる技術を提供したと宣言する。
敵はダイゴーグ。古代のバグナラクの英雄で、最強の守護者。ラクレスの情報でデズナラク8世が復活させた。復活後、トンボオージャーとスパイダークモノスを一撃で粉砕した。
前々回のラクレスとデズナラク8世との会談の内容が明らかになった。その内容とは、地上は人間が生きていて良いが、バグナラクの配下になることと、シュゴッダムだけが生き残るというものだった。ラクレスは地上の王となるためにその屈辱的な取引を受け入れている。
当然ながら他の王たちとジェラミーはそんな条件を飲めず、ラクレスと戦おうとするが、ラクレスはバグナラク最強の戦士を復活させてキングオージャーの相手をさせている。
ジェラミーがラクレスと戦うため、レジェンドキングオージャーにタランチュラナイトを合体させた。ほぼ全部のシュゴッドが合体したが、この形に名前は無く、蜘蛛の糸を使って無理矢理合体させただけの形態らしい。
ここしばらく全く目立った活躍をしてこなかったギラは瀕死のヤンマを助け、ラクレスの前に姿を現した。現したところで次回に続くため、今回も全く活躍の機会はなかった。
<ンコソパからシュゴッダムへ一瞬でやってきたギラ。時間の経過が分かりづらいな。> |
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