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30 |
読書 |
こぐまのケーキ屋さん そのよん
こぐまのケーキ屋さんも繁盛し、こぐまのてんちょうとじゅうぎょういんさんも忙しい日々を送っていた。そんな二人の当たり前でちょっと違った日常を描く第四巻。
三巻読んでからだいぶ経ってしまったが、内容は相変わらずのほわほわ系でパラパラめくるのにはぴったりで、何回でも読めるのが流石。ただこの手の作品は大きなトピックもないので、語る事が少ないのが問題か。 |
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37話 |
再び人類の前に現れた赤石は、人々にギフに従うよう呼びかけていた。そんな中、多量に出現するギフジュニアたちと戦い続ける五十嵐兄弟。徐々に精神をすり減らしていく大二。一方取り込まれたギフデモスから一瞬正気を取り戻した朱美の言葉に攻略の糸口を見つけた一輝。
敵はギフジュニア。そしてギフデモスとヘルギフテリアン。
絶望的な戦いの中で消耗していく五十嵐兄弟。特に大二は無力感が強くなっていき、目の前のギフジュニアを倒す以外のことを考えなくなっていた。
そんな中で再びギフデモスから朱美を解放しようとする一輝の努力が描かれていくが、努力の甲斐無く朱美は消滅してしまう。それを一輝が朱美を殺したのだと勘違いした大二は一輝を攻撃してしまう。
ウイークエンドでは狩崎親子が多少の和解をなしている。真澄は顔に激しい火傷を負っていて、それを隠すために仮面をかぶっていたが、それはむしろ人に不快感を与えないためらしい。息子のジョージの方は、未だに父を恨んでいるが、今は謝罪を受け入れている。未だ量産は出来ていないまでも、仮面ライダーアギレラと仮面ライダーオーバーデモンズが稼働しているため、ギフジュニアはなんとか倒せているが、それ以上になると全く歯が立たない。
<すっかり精神をすり減らしながら、それでも戦い続ける大二はもはやブラック企業の社員にしか見えない。
ジョージ狩崎の少年時代はでっかく派手な眼鏡を付けていた。誰の趣味だ?> |
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28 |
映画 |
ナイトメア・アリー(2021) |
1939年。唯一の肉親父親が亡くなり天涯孤独の身になったスタン・カーライル(クーパー)は移動サーカスのオーナークレム(デフォー)の目にとまって、見世物小屋のスタッフとして働くことになった。そこでサーカスの中で透視の手品をするジーナと夫ピートと知り合う。ピートの使う読心術の手品に興味を持ったスタンはピートのノートを奪い、それを元に自らを霊能者を名乗ってニューヨークで一儲けを考える。サーカスから連れ出したモリー(マーラ)を助手に、金持ち相手に順調に稼いでいたが、そんな時、心理学者のリッター博士(ブランシェット)の目にとまる。彼女と組んで大儲けを狙うことにした。
ウィリアム・リンゼイ・グレシャムによる同名小説の映画化でデル・トロ監督が映画化を切望していた作品だという。ただし本作は既に『悪魔の往く町』(1947)として映画化されている。邦題のタイトルが違うため、知らないで観始めたら、「あれどっかで観た記憶があるぞ?」と思いついたものの、それが何だったか全く思い出せないまま映画観終えて、帰って調べてようやく分かった次第。少なくともこの作品に関しては事前情報を入れておくべきだった。デル・トロ監督の作品は問答無用で観ることを決めていたりすると、こういうことになる。
しかし作品としては「いかにも」という感じではある。見世物小屋とピカレスクを合わせて更にフリークスをあてはめるなんて、デル・トロが作りたかった訳だわ。実によく分かる。
ただストーリーはちょっと弱め。設定も詰めて欲しかったところも多々。演出面を含めて全体的な質が高い分、ちょっとリアリティのなさが目立った。この辺は逆に原作に忠実なのかもしれない。
キャラの良さは特筆すべきところがあって、特に女性の描写が際だって良い。見世物小屋に住む人々の粗野な生き方から上流階級の人々の物腰まで、どれもはまりにはまった描写が際立つ。しかもここに出てくる女性達はみんな何らかの形で主人公によって表面の取り繕いを引っぺがされて本性が出てきて、そのギャップが映像にはまる。主人公が胡散臭い催眠術師というのも上手い具合のはまり方だ。
ただ、観ている内に『悪魔の往く町』以外の別な映画を思い出させた。それはこれまたカルト作の一つとされる『フリークス』(1932)なのだが、見世物小屋ならではの連帯感と、引き離された仲間を救うために身を張る姿勢はまさにそのもの。ここではロン・パールマンの熱演もあって、まさにそれっぽい。確信は無いけど、デル・トロが本当に作りたかったのは、こっちのほうでなかったかと邪推している。
いろんな意味で一般受けの良い作品とは言いがたいが、こう言う胡散臭い話はとても面白いので、時々で良いから作り続けてほしいもんだ。 |
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12話 |
喫茶「どんぶら」に新しいバイト吉良きららが入り、先輩として指導することになったはるか。外面が良く性格の悪いきららに手を焼くはるか。一方、嘘がつけないために同僚の秘密を喋ってしまった桃井タロウは同僚達から嫌われてしまった。他のドンブラザーズの面々はタロウに嘘のつきかたを教えようとする。そんな時、アイドルばかり狙う宇宙鬼が現れる。
敵は宇宙鬼。アイドルオタクから生まれたヒトツ鬼で、アイドル追い回しては吸収することを繰り返していた。そして宇宙鬼ング。そしてちらっと獣人。
井上敏樹脚本で、一年作品だったら絶対一話は入ってくると思ってたアイドル話がここで入ってきた。尤も井上脚本ではアイドルそのものよりもそのストーカーのようなファンを描く方が多いのが特徴で、本作も見事にそのパターンに則ってる。今は地下アイドルもいるので、話にも幅が出てきたな。
犬塚翼以外のメンバーの内四人が正体をばらしたため、急に仲間意識が上がってしまったようでもある。それで嘘がつけない桃井タロウに嘘のつきかたを教えることになった。ちなみにタロウは嘘をつくことが出来ないが、嘘をつこうとすると心臓が止まるという性質があったが、嘘は人を傷つけないためにあるということは一応理解したらしい。そして相手がどんなに嘘をついてもその度ごとに信じてしまうという性質もあり。
ソノイとタロウが妙に仲が良くなってる。お互いの正体を知らないが、どちらも獣人と敵対する立場にあるために、通じる部分があるようだ。お互いに相手を探したらすぐに出会えてしまったが、これは井上脚本の最大特徴。
ついに合体巨大ロボであるドンオニタイジンが登場。ロボット状態になった本人達が合体してるんだが、一々それぞれが自分の状態を解説するので、合体と戦いが鬱陶しい。
<宇宙鬼のアイドル吸収のやり方がどこかで観たと思ったら、「超光騎士シャンゼリオン」7話と酷似してる…と言っても、これ反応出来る人は相当限られるけど。> |
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ナチス映画史 - ヒトラーと戦争はどう描かれてきたのか -(2022) |
<A> |
<楽> |
馬庭 教二 |
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26 |
映画 |
女性キャラクター |
第1位 |
「ハリー・ポッター」シリーズ |
ハーマイオニー(エマ・ワトソン) |
第2位 |
「スター・ウォーズ」シリーズ |
レイア姫(キャリー・フィッシャー) |
第3位 |
バフィー/恋する十字架 |
バフィ・サマーズ(サラ・ミシェル・ゲラー) |
第4位 |
プラダを着た悪魔 |
ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ) |
第5位 |
X-ファイル |
ダナ・スカリー(ジリアン・アンダーソン) |
第6位 |
30 Rock |
リズ・レモン(ティナ・フェイ) |
第7位 |
パーク・アンド・レクリエーション |
レスリー・ノープ(エイミー・ポーラー) |
第8位 |
ゲーム・オブ・スローンズ |
デナーリス・ターガリエン(エミリア・クラーク) |
第9位 |
キューティ・ブロンド |
エル・ウッズ(リース・ウィザースプーン) |
第10位 |
メリー・ポピンズ |
メリー・ポピンズ(ジュリー・アンドリュース) |
第11位 |
フレンズ |
フィービー(リサ・クドロー) |
第12位 |
「エイリアン」シリーズ |
リプリー(シガニー・ウィーバー) |
第13位 |
「ハンガー・ゲーム」シリーズ |
カットニス(ジェニファー・ローレンス) |
第14位 |
スター・ウォーズ フォースの覚醒 |
レイ(デイジー・リドリー) |
第15位 |
ARROW/アロー |
フェリシティ・スモーク(エミリー・ベット・リッカーズ) |
第16位 |
ゲーム・オブ・スローンズ |
アリア・スターク(メイジー・ウィリアムズ) |
第17位 |
スキャンダル |
オリビア・ポープ(ケリー・ワシントン) |
第18位 |
ハウス・オブ・カード 野望の階段 |
クレア・アンダーウッド(ロビン・ライト) |
第19位 |
チャームド/魔女3姉妹 |
プルー、フィービー、パイパー(シャナン・ドハティ、アリッサ・ミラノ、ホリー・マリー・コムズ) |
第20位 |
ギルモア・ガールズ |
ローレライ・ギルモア(ローレン・グレアム) |
第21位 |
アイ・ラブ・ルーシー |
ルーシー(ルシル・ボール) |
第22位 |
マッドマックス 怒りのデス・ロード |
フュリオサ大隊長(シャーリーズ・セロン) |
第23位 |
ミーン・ガールズ |
レジーナ(レイチェル・マクアダムス) |
第24位 |
キル・ビル
キル・ビル Vol.2 |
ザ・ブライド(ユマ・サーマン) |
第25位 |
羊たちの沈黙 |
クラリス・スターリング(ジョディ・フォスター) |
第26位 |
Veep/ヴィープ |
セリーナ・マイヤー(ジュリア・ルイス=ドレイファス) |
第27位 |
アニー・ホール |
アニー・ホール(ダイアン・キートン) |
第28位 |
ジェシカ・ジョーンズ |
ジェシカ・ジョーンズ(クリステン・リッター) |
第29位 |
フレンズ |
レイチェル(ジェニファー・アニストン) |
第30位 |
ヴェロニカ・マーズ |
ヴェロニカ・マーズ(クリステン・ベル) |
第31位 |
ストレンジャー・シングス |
イレブン(ミリー・ボビー・ブラウン) |
第32位 |
ムーラン(1998) |
ムーラン(声:ミンナ・ウェン) |
第33位 |
ジーナ |
ジーナ(ルーシー・ローレス) |
第34位 |
ゲーム・オブ・スローンズ |
サーセイ・ラニスター(レナ・ヘディ) |
第35位 |
セックス・アンド・ザ・シティ |
キャリー・ブラッドショー(サラ・ジェシカ・パーカー) |
第36位 |
キャッスル |
ケイト・ベケット(スタナ・カティック) |
第37位 |
風と共に去りぬ |
スカーレット・オハラ(ビビアン・リー) |
第38位 |
ゲーム・オブ・スローンズ |
タースのブライエニー(グウェンドリン・クリスティー) |
第39位 |
ティファニーで朝食を |
ホリー・ゴライトリー(オードリー・ヘプバーン) |
第40位 |
高慢と偏見
プライドと偏見 |
エリザベス・ベネット(グリア・ガーソン、ジェニファー・イーリー、キーラ・ナイトレイ) |
第41位 |
ゴーン・ガール |
エイミー・ダン(ロザムンド・パイク) |
第42位 |
となりのサインフェルド |
エレイン・ベネス(ジュリア・ルイス=ドレイファス) |
第43位 |
LAW & ORDER:性犯罪特捜班 |
オリビア・ベンソン(マリスカ・ハージティ) |
第44位 |
ゲーム・オブ・スローンズ |
サンサ・スターク(ソフィー・ターナー) |
第45位 |
殺人を無罪にする方法 |
アナリーズ・キーティング(ビオラ・デイビス) |
第46位 |
サウンド・オブ・ミュージック |
マリア(ジュリー・アンドリュース) |
第47位 |
フレンズ |
モニカ(コートニー・コックス) |
第48位 |
オズの魔法使 |
ドロシー(ジュディ・ガーランド) |
第49位 |
マッドメン |
ペギー・オルソン(エリザベス・モス) |
第50位 |
JUNO ジュノ |
ジュノ(エレン・ペイジ) |
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読書 |
ワーニャ伯父さん
田舎の村に、大学を引退した教授一家が引っ越ししてしばらく経った。マイペースな一家に土地の人々は少しずつ反発を覚えていた。教授に心酔しているワーニャことイヴァンは教授をかばっていたが、自分が教授から馬鹿にされていることを聞かされてしまい、急に反発を覚え始める。
ロシアの田舎町を舞台にした戯曲で、土地とインテリを巡る人間関係を描く話。舞台では大変有名なので、いつか観てみたいと思ってる。
ちなみにこれを読んだのは『ドライブ・マイ・カー』(2021)のお陰。 |
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24 |
読書 |
うちの会社の小さい先輩の話4
会社の行うコンペに出品することとなった篠崎拓馬。人と競うことが苦手な拓馬はすぐにプレッシャーで押しつぶされそうになってしまう。そんな拓馬を見かねた片瀬詩織里は、持ち前の親切心から何かと世話を焼こうとする。
今巻はほぼ仕事絡みで、あんまり強烈なキャラも出てない分話菜はおとなしめ。際どいギャグもなしなので、するっと読んでしまう感じ。それでも二人の距離はぐっと近づいているはず…なのだが、遅遅として進んでいない。 |
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7話 |
宇宙に行きたいとフェイを訪ねてきたのはフェイのIDを持ち、彼女の過去を知るクリスティンだった。自分の過去を知りたいフェイはジェットとスパイクに取り入ってビバップ号を動かしてもらう。
フェイの過去についての物語で、過去を知る女性が登場。ただ、彼女の職業は詐欺師のため、なかなか真実を語ろうとせずにビバップ号の面々を面倒毎に巻き込むばかり。
フェイ自身コールドスリープ前の自分が全く分からないので、文字通り自分探しの真っ最中で、弱みがあるためどうしてもクリスティンには強く出られず、結局スパイクとジェットはその巻き添えを食ってしまう。話術の巧いクリスティンだが、ジェットもスパイクもあまりに信用しすぎる。これに限らずクリスティンの話術はあまりに底が浅くて何かの冗談にしか見えないのがちょっと残念な部分。
クリスティンはフェイの母親を名乗っているが、ジェットの方も家族問題でゴタゴタ中。変則的だが、今回は家族の話になってる。ちなみにクリスティンは武器商人のミンクから逃げ回っていたが、それは夫婦のゲームの一環だったというオチが付いた。
最後にフェイが受け取ったのはIDではなく一本のVHSビデオテープだった。そこに映っていたのはローティーン時代のフェイだった。原作のアニメでも描かれていたシーン。
一方ではヴィシャスが組織を裏切る計画を着々と進めていて、それを横目にジュリアはヴィシャスを裏切ろうとしてる。
<ヴィシャスが味方に引き入れたサンティアゴだが、竹中直人にそっくりだな。ブレッシング・モッゴーロアという役者らしい。
フェイが自分のビデオレターを見つけるのはオリジナル版でもあったが、あれはVHSでなくベータマックスだったから面白かったんだがな。> |
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シン・論 おたくとアヴァンギャルド(2022) |
<A> |
<楽> |
大塚 英志 |
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23 |
映画 |
妖怪大戦争 ガーディアンズ(2021) |
20XX年。日本列島を南北に縦断する大地溝帯・フォッサマグナから妖怪獣が出現し始めた。彼らは日本を完全に分断してしまうことで、妖怪界と日本を破壊しかねなかった。まとまりを欠く妖怪たちは、妖怪の住処を奪った人間が滅びるのは構わないとする一派の力があり、まとまりを欠いてしまった。それでも人間と日本を守ろうとする穏健派は伝説の武神を復活させる計画に乗り出す。そのために伝説の妖怪ハンター・渡辺綱の血を継ぐ者を捜し、そこで選ばれたのは、心優しい小学生の渡辺ケイ(寺田心)だった。
『妖怪大戦争(1968)のリメイクである『妖怪大戦争』から更に15年が経過し、その続編というかリブートが三池監督本人によって作られた。なんと大魔神が登場すると言うことで事前にはそれなりに盛り上がっていたが、『妖怪大戦争』を全く評価してない私は、その続編と言うだけで劇場で観る気を失っており、これもレンタルで拝見。
『妖怪大戦争』は面白くなかったが、本作はそれに輪を掛けてつまらなかった。
面白くない理由は簡単で、敵と戦ってないからである。
この手の作品で重要なのって、明確でわかりやすいストーリーである。特に子どもにわかりやすくするのは必須とも言える。
そして分かりやすいというのは、敵が明確であり、敵との戦いをクライマックスに持っていく事になる。単純だが、本作の作りはプログラムピクチャーで構わない。特に本作はこども向けに作ってる訳だから、余計な事を考えないで観たかったところ。物語をこね回した結果、正直全くカタルシスを感じるところがなかった。
話を複雑にする場合、それなりのお膳立てと、対象者をはっきりとさせる必要があるのだが、事前情報ではこども向きの単純明快さで売ってた分、詐欺のようなものになってしまった。
あと、キャラがまずすぎた。前作の神木隆之介は子役時代からとても器用で、凜々しい役もちゃんと出来たが、本作の主演寺田心は出来る役がとても狭い。基本可愛い役しか出来ない子なので、それを無理に凜々しい役を演らせようとすると相当な無理が生じる。本作の場合それは独り言という形で出てきていて、何をしようとしているのか全部独り言の台詞で言ってしまうので、全編を通してブツブツブツブツ喋りっぱなしだったので、それが観ていてストレスだった。
アクション作品と思って観たら、ずっと子どもの独り言に付き合わされてしまった感じ。
心くんを主役にした時点でこの作品は失敗したとしか思えない。心くん自身は子役として実に良いところあるのだが、役のベクトルが全く違う。
それで肝心の売りだった大魔神ことブジンサマだが、大きくて凶暴なだけであれば何でも良かったので、別段大魔神でなくてもストーリーに変化は無い。大魔神を出すんだったら必然性が欲しいし、この扱いをされてしまうと悲しくなってしまう。
結果として、観るに堪えないものが出来上がってしまい、ほんとうにきつい。劇場に観に行かなくて良かった。観ていたら怒り狂って「金返せ」言ってただろうから。 |
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11話 |
刑事の狭山に追われる犬塚翼はこれまでのように異空間に逃れるが、なんと狭山は異空間にまで追いかけてくる。怪我を負いつつもなんとか逃れた翼は知り合いの雉野つよしに助けを求める。
敵は手裏剣鬼。忍者道を極めようとしていた大野という男が変化した。自分の忍者道を馬鹿にしたと思い込んだ桃井タロウを狙って攻撃をかけてくる。分身の術が使える。倒された際アバターギアを落とした描写がなかったようだが、おそらくニンニンジャーのギアを落としているのだろう。
今回は犬塚翼が危機に陥る話で、脳人とは違った世界からやってきた怪人によって襲われて寝込んでしまった。それで介抱を頼まれた鬼頭はるかと猿原真一も、やっと雉野つよしがキジブラザーだと分かった。ちなみに未だ犬塚翼のことは知らないまま。更に介抱と戦いを行ったり来たりしてるので、大変鬱陶しい戦い方になってる。
脳人が憂いていたのは、この世界とも脳人の世界とも異なる世界の住人である獣人という存在のことだった。前々回でバスの失踪事件に巻き込まれ、現実に戻ってきた人たちが獣人になったらしい。ソノイたちに獣人のことを告げたのは
ここでついにつよしの妻みほが翼と出会う。みほとしては面識は無いが、翼の顔を見た途端に人格が入れ替わったようで翼の口の中にあった折り紙を取り出し、不気味な笑いを見せていた。どうやら獣人となんらかの関わりを持つようだ。
<宅配便の中には鎖鎌がそのまま入っていた。よく段ボール破けなかったな。それ以前に凶器を送るのは禁止事項。
相変わらずだが、ちょっと探せばドンブラザーズの面々はすぐに現れる。
翼の代わりに薬をもらってくるつよし。それ無理だろ?…と思ったら、自分のための下剤をもらっただけだった。
その下剤飲ませたら一瞬で翼は腹を壊したが、早すぎないか?> |
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読書 |
異世界食堂4
七日に一度開く異世界の扉を通ってやってくる人々を受け入れる異世界食堂。続々と集まってくる面々にも顔なじみが出来て、徐々に世界規模での交流が進んでいく。その中で黙々とただ料理を作り続ける店主。
パターンそのものは全部同じだが、少しずつ設定ばらしも行われており、二つの世界の接点とか、誰が異世界食堂を作ったのかなども語られている。
ちょっと面白いのは、数十年前に現実世界からたまたま持ち込まれたジャガイモの種芋が異世界の勢力図を丸ごと書き換えてしまったというところだろうか。文化の接触って、思わぬところで大きな影響を与える。それを考えてると楽しい。 |
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11話 |
刑事の狭山に追われる犬塚翼はこれまでのように異空間に逃れるが、なんと狭山は異空間にまで追いかけてくる。怪我を負いつつもなんとか逃れた翼は知り合いの雉野つよしに助けを求める。
敵は手裏剣鬼。忍者道を極めようとしていた大野という男が変化した。自分の忍者道を馬鹿にしたと思い込んだ桃井タロウを狙って攻撃をかけてくる。分身の術が使える。倒された際アバターギアを落とした描写がなかったようだが、おそらくニンニンジャーのギアを落としているのだろう。
今回は犬塚翼が危機に陥る話で、脳人とは違った世界からやってきた怪人によって襲われて寝込んでしまった。それで介抱を頼まれた鬼頭はるかと猿原真一も、やっと雉野つよしがキジブラザーだと分かった。ちなみに未だ犬塚翼のことは知らないまま。更に介抱と戦いを行ったり来たりしてるので、大変鬱陶しい戦い方になってる。
脳人が憂いていたのは、この世界とも脳人の世界とも異なる世界の住人である獣人という存在のことだった。前々回でバスの失踪事件に巻き込まれ、現実に戻ってきた人たちが獣人になったらしい。ソノイたちに獣人のことを告げたのは
ここでついにつよしの妻みほが翼と出会う。みほとしては面識は無いが、翼の顔を見た途端に人格が入れ替わったようで翼の口の中にあった折り紙を取り出し、不気味な笑いを見せていた。どうやら獣人となんらかの関わりを持つようだ。
<宅配便の中には鎖鎌がそのまま入っていた。よく段ボール破けなかったな。それ以前に凶器を送るのは禁止事項。
相変わらずだが、ちょっと探せばドンブラザーズの面々はすぐに現れる。
翼の代わりに薬をもらってくるつよし。それ無理だろ?…と思ったら、自分のための下剤をもらっただけだった。
その下剤飲ませたら一瞬で翼は腹を壊したが、早すぎないか?> |
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映画 |
シン・ウルトラマン(2022) |
突如日本だけに地中から巨大生物が現れるようになった。通常兵器では太刀打ち出来ないその生物は禍威獣と呼ばれるようになり、様々な形態の禍威獣が現れた。それらに対応するため、日本政府はスペシャリストを集結させ、禍威獣特設対策室専従班、通称“禍特対”を設立した。そして新たな禍威獣出現と共に出動するが、電気を吸っては周囲にまき散らす巨大禍威獣通称ネロンガを相手に、全く手が出せなかった。そんな時、空から光が落ち、そこから禍威獣と同サイズの人型の巨大生物が出現し、瞬く間にネロンガを退治して姿を消した。禍特対班長田村君男(西島秀俊)は、禍威獣以外にもウルトラマンと呼称されるその巨大人型生物の調査を始めることとなった。そんな時、ウルトラマン調査のため禍特対に分析官浅見弘子(長澤まさみ)が赴任し、隊員の神永新二(斎藤工)とバディを組むこととなる。秘密主義で打ち解けない神永にいらだちを感じる浅見だったが、そんな時に又新たな禍威獣が出現する。
かつてオタクのアイコン的存在だった庵野秀明は、2010年代に入ってから新しいコンセプトとして「シン」を冠する作品をこれまで二作世に出した。一つは世界に認められる日本のアイコンともなっているゴジラをリブートした『シン・ゴジラ』(2016)であり、もう一つが、これも世界的に認められた大ヒットアニメの完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』(2020)である。どちらも庵野秀明の思い入れがたっぷり詰まった好作だった。監督が本気で作ると、ここまでのものが出来るという実力を遺憾なく発揮した二作だった。この二作品で間違いなく庵野は日本のトップクリエイターとなったことを内外に広く認めさせた。
この「シン」シリーズは四作が予定されており、本作『シン・ウルトラマン』は三作目に当たる。
ただし庵野は企画脚本に回って、盟友である樋口真嗣に監督を任せた。
樋口真嗣はある意味とても不遇な監督でもある。実力はあるのに、何故か作る作品がみんなぱっとせず、樋口監督を応援する人たちも、「またか」と思わされ続けていた。樋口監督の場合、脇に回って技術的なことや折衝などをやらせるときっちりやるのに、監督という責任のある立場はどうも苦手らしい。おそらく人が良すぎて他人の言うことを最大限叶えようとした結果、本来持つソリッドな演出が出来ないまま映画が完成してしまう結果を呼んだからだろうと思っている。それでも例えば『シン・ゴジラ』なんて樋口監督のサポート無しでは完成出来なかったというのだから、サポート役に徹すれば良い役割を果たす。
それで今回は監督として表に出ているので、実は本作は観るのが少々怖い部分もあったのだが、初日にいそいそと観に行ってしまった。
一見してからの感想を言おう。
まず本作は色々細かいところで問題点はある作品だが、全体的には私は肯定する。パーセンテージで言えば、否定20%。肯定80%と行ったところか。でも否定の部分もちゃんと意味は受け止められるので、そこも含めて肯定しよう。
ここからが本文になるが、あらかじめ言っておくとだいぶ長文になる。
まずそもそもから「ウルトラマン」というコンテンツの映画にはいくつかの種類がある。
一つには、その時テレビ放映していた作品を映画にするパターン。なんせリアルタイムで観ているウルトラマンを劇場で観られるので、確実な集客が望める。過去『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』(1998)から始まったこの手法は途中の休眠期間はあるものの、伝統的に続いている。今はこれがメインで作られている。
二つ目に、似たパターンではあるが、ウルトラマンの集合としてのドラマを作るもの。旧作から新作まで登場したウルトラマン達が大挙して出演し、同じく大挙して現れる怪獣と戦うものとなる。最初に出したのが『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』(1974)で、それから長らく作られていなかったが、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(2006)で復活。このヒットによって以降は定期的に作られるようになった。この場合劇場オリジナルの新しいウルトラマンを出演させてウルトラマンゼロのように重要なキャラを作ったりもしているので、コンテンツとしては重要なものになっている。
三つ目に、完全オリジナルのウルトラマンを突然劇場に投入する方法もある。これまでに『ウルトラマンゼアス』と『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』(2001)と『ULTRAMAN』(2004)の三本が作られた。これらはこれまでテレビで登場したウルトラマンは登場しない(若しくはフィクションとして解釈されている世界)世界観の中の完全オリジナルで、劇場後に照れ秘シリーズが作られたことも共通している。ただし、これは当たり外れがとにかく激しいため、相当な賭けであり、かなりの覚悟が必要となる(実際にコケた『ULTRAMAN』は危うく円谷の身売りまでささやかれていたほど)。
四つ目の方法として、テレビシリーズの再編集版というのもある。『ウルトラマン』(1979)、『ウルトラマン物語』(1984)、『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』(1984)の三作が作られているが、テレビの再編集版に少しの新作映像を入れれば済むため、コスパは良いものの、多用すると視聴者にそっぽ向かれてしまうため、多用は出来ない最終手段みたいな方法となる。
さて、それで本作はどのパターンに入るのかというと、全く新しいパターンとして作られたものとなる。四つ目の方法に近い部分もあるものの、全てが新作映像なので、やはり当てはめることは出来ないだろう。
本作の特徴。それはテレビシリーズ「ウルトラマン」のリメイクという点である。リブートであれば、毎年テレビシリーズでもやってるし、新解釈という意味でなら劇場版なら既に『ULTRAMAN』でやっている。だが本作はリブートではない。オリジナル版の「ウルトラマン」の再解釈である。ここにきて五つ目のパターンが作られることになった。
リメイクと言うことであって本作は基本的に「ウルトラマン」の文脈に沿った物語展開をしているし、出てくる禍威獣(怪獣)や外星人(宇宙人)も「ウルトラマン」に登場したものばかりになってる。明らかに「ウルトラマン」の再解釈若しくは新解釈を目指している。
しかし最も難しいものに手を突っ込んでしまったものだ。
特撮オタクであればやってみたい夢ではある。しかしこれをやる場合、ほとんど全員、文章で行うだろう。「私はこう思う」というエクスキューズを付けて文章で開陳するなら、それを読む人は温かい目で見てくれるし、時として褒めてもくれる。
だが、それを映像でやるのは暴挙である。
映像とは同じ土俵であり、作ってしまったら多かれ少なかれオリジナルに傷を付ける。
ウルトラマンはオリジナルのテレビシリーズの出来の良さもあるが、不出来な部分も含めて大変愛されている作品であり、その愛されているものに敢えて新しい解釈を加えるならば、旧来のファンの恨みを買うのは必至である(現にその発言はネットで結構大きくなってる)。これに手を突っ込む勇気にはまず最大限リスペクトしたい。
では一体何をリメイクの肝にしたか。ここが重要になるのだが、それはこれまでのウルトラマンシリーズで、できるだけ見ようとしなかった部分。つまり、「何故ウルトラマンは人を守るか」という点である。
ウルトラマンは神ではないが、かなり全能に近い高位次元的存在である。それが何故人間というちっぽけな存在を気に掛けて守ろうとするのか。これに関しては解釈では数多く見られている。前述のように文章であれば、可能性としていくつかの解釈は私も目にしている。でもこれは深く考えないようにしてることが多い。人間には分からない何らかの理由があるとか、ひたすら善意でという解釈で思考を止めてしまった方が良い。そもそも作り手自身が考えてないことの方が多いのだから。
本作は敢えてそこを描写することで、ウルトラマンの行動様式に解釈を付けてみた。
高位次元的存在にとって人類などは知能を持った動物のようなものだ。何もしないなら放っておいても良いが、もし宇宙の秩序に手を出すようならば、抹殺の対象となる。本作に登場するウルトラマン個体名リピアも、あくまで観察対象として人類を眺めるために地球に来ていたようだ(この辺は「ウルトラマン」ではなく「ウルトラセブン」の設定に近いし、ほぼ『天元突破グレンラガン』の設定と同じだ)
ただ、リピアはその任務に彼なりの嫌気を感じていた。それは任務の退屈さではなく、人類とは距離を置いて、心情を理解しないように務める任務に、人類を害獣扱いして檻から出ようとしたら抹殺するという任務自体にストレスを感じていたのだろう。
しかも人類は後に彼らウルトラマン達のような進化を遂げる可能性さえ持っていたことが暗示されており、そのような存在を抹殺することに相当なストレスを感じていたようだ。
そしてリピアは禁断の方法。人類の一個体と融合することで、人類を理解しようと考えた。
これによって人間の感情が入り込む。融合元の神永のパーソナリティを受け入れることで、深い人類愛を理解するようになった。
本来冷徹に人類の危険性を観測する側が、人間と融合することで今度は人類を守ることを選択するようになる。高位次元的存在の特権的立場を捨てて、死の可能性を持つようになったとしても、それ以上の満足を得ている。
この点が本作の再解釈のメインとなる部分。
ウルトラマンが人類を守るのは、人類を守ろうと思う人の意思を取り込んで、それに共感したからということになる。しかしラストでゾーフィによってその方法は重大な犯罪である事が示されているので、地球人に肩入れするというのは、宇宙の秩序の面からするなら、最大級の裏切りである。言うなれば、檻に閉じ込めた害獣を愛してしまって、それを命を賭けて守ろうとするようになってしまったようなものだから。
そう考えると、手っ取り早く人類抹殺を考えたザラブの方がむしろ宇宙の秩序を守る側に立っているし、人類に利用価値を付け加えて生き延びさせようとするメフィラスの方が遥かに現実主義である。
リピア=ウルトラマンはそのような外星人の考えではなく、人類を愛するという純粋な愛情で地球を守ることを選択した。
これがウルトラマンが人類を守る理由である。これまで触れてこなかった解釈をここでぶつけてきた。
尤もこれは解釈としては新しいものではなく、西部劇では既に『シェーン』(1953)で使われているし、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990)や『アバター』(2009)などで多く使われているパターンだ。だが、それを明確にしたことによって、「ウルトラマン」のシリーズは完全に再解釈されてしまったことになる。
これを書いている時点で劇場公開から一週間。初日の熱に浮かされたように褒めちぎっていた論調が徐々に薄れ、批判が上がってきている理由の一端は、これに危機感を覚える人が大変多いからだと思っている。
その上で私はどうこれを感じているかというと、「全部受け入れる」に近い。良いじゃんその解釈で。
尤もこれに関しては、劇中避難をかわす言動もあって、これを受け入れにくい人は、これは「マルチバースだから」と思うとダメージも軽減する。ウルトラマンの世界は「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」以降、並行世界の物語として全ての作品を一つの世界観で見るようになった。その一つの宇宙ではウルトラマンはこう言う解釈で存在するのだと思えば良い。 |
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読書 |
反逆コメンテーターエンドウさん
忖度と弱いものいじめに彩られるテレビにあって、ひたすら正論を述べ、人気を誇るコメンテーターのエンドウさんの活躍を描く連作四コマ漫画。
本書の扉に「こんなコメンテーターがひとりぐらいいてもいいのでは」と書かれているが、まさにこう言うのを読みたかったというのを読ませてくれるので、読んでいてとても心地が良い。しかし一方では、こんなことで気持ちよくなってしまっては駄目だという思いもあって、色々複雑な思いにさせられる一冊。
著者は本来ホラー作家で、ネットなどでは普通に読んでいるが、買うのはホラーから離れたものばかりというのも面白いところだ。 |
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湯浅政明のユリイカな日々(2022) |
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湯浅 政明 |
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18 |
読書 |
怪夢
日常に紛れ込む怪奇な夢のような出来事の掌編集。
掌編の詰め合わせだが、基本的にオチもなく、本当に思いついたことを書き留めただけと言った感じの作品。でもそれが悪夢っぽさでもあり、著者っぽさは満点。 |
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6話 |
ビバップ号の修理費を稼ぐためにカウボーイの仕事をしなくならなくなったスパイクとジェット。神出鬼没の新興宗教教祖のドクター・ロンデスを追うが、そこでスパイクは洗脳装置に掛けられてしまい、別れたはずのジュリアと出会う。
新興宗教の教祖を追う話で、そうとは知らずに洗脳装置にかけられてしまって意識だけがループする世界に放り込まれるという話。まるで『うる星やつら ビューティフル・ドリーマー』だが、今やかなりありがちな話となってしまった。
夢の中でスパイクはジュリアと再会するが、何度会っても殺されてしまうことになる。その中で自分のトラウマと直面させられるが、組織を裏切った理由が少しだけ垣間見える。組織に忠実な
スパイクは夢の中のため、ジェットは暴走して人間のコントロールを受け付けなくなったAIを破壊しようと四苦八苦してる。スパイクのためにビバップ号を壊す羽目に陥るが、それでも相棒のために努力するジェットの姿が良い。
この作品には登場しないエドだが、ここでラディカルエドなるハッカーの名前だけ出てきた。
あと、整備士として登場したメルという女性がフェイが深い仲になってしまうが、これもオリジナルにはない要素で、評価分かれるんじゃないかな?
<ドクター・ロンデスの本体は地球にあるそうだが、タイムラグ無しで太陽系全体に洗脳装置にデータ送れるほどの時代になってるのか?アナログなカウボーイの活動と随分開きがある。> |
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海洋堂 アートプラ ARTPLA ゆるキャン△ |
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16 |
映画 |
モービウス(2022) |
先天性の血の難病を持ちながら、持ち前の天才的頭脳によって世界的な医師となったマイケル・モービウス(レトー)は、自らの病を治療すべくコスタリカの死の山と呼ばれる場所で蝙蝠達を捕獲し、それを用いて研究を行っていた。同じ病を持つ大金持ちの親友のルシアン(マイロ)の援助の元、着々と研究は進み、ついに同僚のマルティーヌ・バンクロフト(アルホナ)と共にキメラ血清を完成させたが、その血清を自らに打ったところ、血を求める吸血鬼のようなクリーチャーに変貌してしまうのだった。このままでは人を襲う怪物となってしまうと、この状態の治療法を探し求めるモービウス。しかしルシアンはそのような肉体になっても健康になることを求めていた。
現在同時並行で動いているマーベルシリーズは、MCUシリーズを擁するパラマウント、X-MENおよびデッドプール(およびファンタスティック・フォー)を擁する20世紀スタジオ、そしてスパイダーマンを擁するソニーがある。現在活発に動いているのはパラマウントとソニーで、特にスパイダーマンはMCUの中に組み込まれるなど、積極的に世界観を共有している。
そう言った流れとは別に、ソニーはスパイダーマンの独自シリーズ化も進めている。一つはマルチバースのスパイダーマン達が一堂に会する『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)で、もう一つが『ヴェノム』(2018)のシリーズとなる。特にヴェノムの世界ではスパイダーマンが存在しないという特殊な世界観の話となる。
そしてどうやらこのヴェノムの世界で、一つのシリーズものを作る事にしたらしい。二人目のヴィランにしてヒーローであるモービウスが誕生した。ヴェノム自身は現れていないが、モービウスが自分自身をヴェノムと称しているシーンがあるので、この世界にヴェノムが存在することは推測出来る。更にラストでヴィランがまた一人加わることで、スパイダーマン抜きでヴィランばかりが跋扈する世界になっている。ヒーロー不在のヒーロー映画という面白い設定が展開しつつある。
本作の主人公であるモービウスも吸血衝動を抑えられずに人間を襲わずにはいられないキャラだが、それでもその行為自体に嫌悪感を抱き、更なる災厄に立ち向かうというパターンとなる。ただ、このパターンは既に『ヴェノム』(2018)でやったパターンのため、目新しい訳ではない。設定自体もそこまで面白いというものでもなし、「こんなもんかな」という位の作品だった。
良かったのは演出で、コウモリの能力を持つモービウスは目だけでなく、音で周囲を見ることが出来るというのが面白かった。音が視覚に変わって見えるのは目新しい描写。そこは本作のオリジナルの特徴だろう。
後はラストでヴァルチャーが現れたことで、この世界には三人のヴィランが登場したことになり、この三人が一堂に会する物語展開を期待したいところだ。望むべくは、あと三人が登場して『シニスター・シックス』という題で一本映画作ってほしいものだ…多分予定に入ってるはずだと思う。 |
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35話 |
ギフデモスとベイルの両面攻撃に為す術もない五十嵐兄弟。まだ兄弟には利用価値があると解放される兄弟。一方、ついに本性を現した赤石は、人類はギフに従うべきだと全国民の前で宣言する。
敵はギフデモスとギフテリアン。そして一瞬ながらギフも登場。
敵の力がますます強大となり、もはやリバイスの力でも敵わなくなってしまった。着々と地球をギフに差し出す用意を進める赤石は、次々とギフテリアンを呼び出し、仮面ライダーでも敵わないことを強調しつつ、日本全土に対してギフに降参すべきだとアジテーションしている。そして次元の間を開いて少しだけギフを世界に顕現させた。
ベイルに、悪魔のように生きろと言われたバイスが、自分はどうやったら悪魔のようになれるか悩むシーンがある。大変シュールな光景だが、一輝に、バイスはバイスのままでいいと言われて納得するシーンがある。
一輝は、まるで取り憑かれたように赤石を倒そうとする大二の姿に危機を覚えるが、大二は表面的には一輝の言葉に従うものの、赤石を前にするとすぐに熱くなってしまう。狩崎によれば、大二はカゲロウを失ったため、悪のバランスを欠いて、正義が暴走しているのだとか。
絶望的な状況の中、僅かな希望として、ウイークエンドが新たな仮面ライダーを開発した。その第一号として牛島光が仮面ライダーオーバーデモンズに変身する。
<赤石が最後に言った言葉は「一将功なりて万骨枯る」だった。これは一人の英雄を作るためには多数の犠牲者が必要だという意味だが、ここではそぐわない台詞に思える。> |
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ミニバスト ディズニー ミッキーマウス(ラブ・ハンド) |
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14 |
読書 |
パタリロ!21
パタリロが過去のフランスに行き、そこでとある有名人物と出会う話や、タマネギ部隊の子ども達の話など、短編6編を収録した作品。
ほぼ全部単話のコメディ作品で、いつもどおりパタリロに振り回される面々の話。ただし最後の話だけはマライヒの過去に関わるもので、マライヒには兄弟がいたという事実が発覚した。
丁度この辺りは友人の家でリアルタイムで読んでた話ばかり。とにかく懐かしい。 |
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ジョン・コルトレーン チェイシング・トレーン |
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13 |
映画 |
銀魂 THE FINAL(2021) |
永遠の命に飽きた虚が自殺するために地球を滅ぼそうとした事件から二年が経過した。生まれ変わり、子どもの姿となった虚を巡ってそれを最終兵器として使おうとしている奈落と呼ばれる組織の者達と戦い続ける銀時だったが、ついに虚の肉体が奪われてしまった。その肉体を奪い返すべく江戸へと戻るが、そこには銀時の帰りを待っていたかぶき町の面々がいた。それぞれがそれぞれの理由で銀特に合流していく。
2006年から開始され、断続的に中断を繰り返しながら続いてきたテレビアニメ「銀魂」は、2017年に「完結編」を銘打って最後のテレビシリーズが始まった。この作品はこれまでの流れとは大きく異なり、これはこれまでにいくつも張らされていた伏線の回収も含めているし、これまで登場していたキャラが次々死んでいくと言うかなりショッキングな内容だった。そもそも本作はコメディ作品なので、笑いのために出されていたはずのキャラが劇的な死を遂げていくのだから、かなり気合いが入っていたし、それだけ話も盛り上がった。
物語としてはこれまでシルエットとかでちょっとだけ登場していた銀時らの先生が実は全ての黒幕であったという話だった。いくつもの人格を持つ虚は全ての記憶を受け継ぎつつ非常に長い間生き続けてきた。地球が壊れない限り死ぬことが無いため、死ぬためには地球を壊さねばならないと考えたため、自殺のために着々と計画を進めてきたというものだった。江戸時代の地球に突然宇宙人である天人がやってきたのも実は虚の手引きであり、彼らの力を使い幾重にものセーフティをかけてきた。ただ一つだけ、気まぐれで育てた弟子達を放置したのは、唯一の良心だった。そして最後の希望が彼ら弟子達となったというものだった。
虚は死にたがっているが、地球を壊したくもないというアンビバレンスな思いを持っていることを知ったため、銀時らは地球最大の危機に次々仲間達を失いながらも戦い続ける。その戦いは大いに盛り上がり、いくつもの幸運が重なった結果虚を封印。見事に完結した…と思ったら、後日譚のような形で原作が進んでしまい、結果原作にアニメが追いついてしまって途中で終わってしまうと言うグダグダな展開になってしまった。
それで連載終了を待ち、残りの部分は映画で公開することとなり、本作が作られた。
経緯はそれで良いのだが、問題としては本作がかなり蛇足感が強かったという事だろうか。既にテレビの中で虚との戦いは完結しているので、その後の話だとどうしても盛り上がりに欠ける。取り残した設定の回収以上の役割はない感じだった。
演出的には盛り上がるのだが、物語は今ひとつ。
作らないと完結しないけど、作っても盛り上がらないという痛し痒しの作品だった。 |
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10話 |
喫茶「どんぶら」のマスターからポイントが貯まったため、本来の人生を送ることが出来ると言われたはるかは高校生漫画家としての人生を取り戻し、華やかな人生を送ることになった。ところが丁度そんな時に漫画家達が次々に行方不明になる事件が起こる。はるかも何者かに狙われている事に気づく。
敵は海賊鬼。漫画家志望をこじらせて人気漫画家を憎むようになった男が変化した鬼。倒されるとゴーカイジャーのアバターギアを落とした。
井上敏樹脚本だと大概アイドル女性をネタにした話が一話くらいあるのだが、主人公のはるか自身が売れっ子漫画家ということで、アイドル的な立場にあるのが面白い。ただし、それは彼女が本来の自分を取り戻した時だけで、基本的には戦士として戦う役割だが。
漫画家としての人生を取り戻すと、他の誰かがドンブラザーズの一員になってしまうということが分かった。それで前田真利菜という女性がオニシスターになるが、それは自分の生き甲斐を失ってしまったからだという。はるかはそれに責任を感じてしまって再びオニシスターに戻ることで一件落着。ドンモモタロウに次いでオニシスターもオニロボタロウに変化した。そしたら他のメンバーも全員ロボット化した。
この設定だったら、やっぱりどこかでメンバーチェンジ起こるんじゃ無かろうか?
真利菜と真一が付き合っていると勘違いしたはるかは「戦隊内恋愛燃える展開」と言っていたが、そもそも戦隊内恋愛を取り入れたのは「鳥人戦隊ジェットマン」から。つまり井上敏樹本人である。
一方、別口で謎の失踪事件が起こってしまい、脳人の面々はそれを憂いていた。脳人が世界を滅ぼそうとしているのではないのか? |
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スター・ウォーズ ブラックシリーズ アーカイブコレクション 第501軍団 クローン・トルーパー F1911 |
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11 |
読書 |
デューン 砂漠の異端者2
ゴーラとなって再生したダンカン・アイダホは予定通り生前の記憶を取り戻したが、それを待っていたベネ・ゲセリットによってラキスへと連れられていく。一方ラキスに住む砂虫を操る少女シーアナも何かを感じ取っていた。そんな二人を巡って銀河系のほとんどの組織が注目していた。
丸々一巻使ってほとんど動きはない。ただ、本作の醍醐味は会話の中で腹の探り合いと、突発的な小さな事件の積み重ねなので、まさしくシリーズの面白さが詰まった話だったと思う。 |
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5話 |
囚人護送船がエウロパに墜落した。カウボーイの仕事だと色めき立つスパイクだが、ジェットは自分は動かず、フェイとコンビを組んで言ってこいという。実はその犯人達の中にはジェットが過去因縁を持つ男ウダイがいたのだ。かつての相棒を呼び出して、彼と二人でウダイを探すことにしたジェット。
キャラが一応揃って三人と一匹のカウボーイ生活になって、今回はスパイクとフェイのコンビの話となるが、それより今回はジェットの単独主演回と言って良い。なかなか渋めの話に仕上がってる。ただ、単純な話なのに一々格好付けすぎて話が間延びしてしまったし。
一方無理矢理組まされてやる気が起きないスパイクとフェイはお互いにグダグダ言い合いながら何もしないまま。この辺は原作アニメっぽさはある。
一方ではヴィシャスが組織を裏切る用意を着々と進めている。やってることが小者っぽいのがなんともはや。 |
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MARVELマーベルレジェンド・シリーズ ソー:ラブ・アンド・サンダーグルート |
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09 |
映画 |
遊星王子2021(2021) |
銀河連邦から太陽系にやってきた宇宙船。ところが事故によって宇宙船は地球に墜落してしまう。それから200年後の日本の下町。長い眠りから覚めた王子(木川明彦)は、偶然悪漢に襲われていたパン屋の娘・君子(織田奈那)を助け、そのパン屋に居候することになった。記憶の一部を思い出せなくなっていたが、別段宇宙人である事を隠す気も無い王子は地球人と触れ合い、時にはトップアイドルと入れ替わって地球暮らしを満喫していた。ところが君子は何者から付け狙われ続けるのだった。
1958年は日本において初のテレビ特撮ヒーロー「月光仮面」が登場した年だった。これが社会現象が起きるほど大ヒットしたお陰で、ヒーロー作品は売れる!と考えたテレビ局は次々と仮面ヒーロー作品を投入するようになった。「月光仮面」追従で最も早く作られたのが「遊星王子」という作品だった。東京にもまだこんな田舎っぽい風景があるのかとか。、都会の喧噪との対比とかの描写がリアルで、未だ第二次大戦の傷が残りつつ、復興から右肩上がり経済に移行中のアンバランスな世相の中にあって、まさにこの時代だからこそ出来た作品だった。
その後劇場版にもなって、こちらはなんと梅宮辰夫がヒーローを演じるという、ある意味貴重すぎる作品になっていた。一応観てもいるが、出来はまあ「月光仮面」の二番煎じと言ったところ。主人公が宇宙人と言うことがあって、月光仮面よりは強く、乗り物も格好いいが、違いはそれくらい。SF風味の少々しょぼいアクション作品だった。
そういうわけで古い特撮作品という認識だけで終わる訳だが、なんとそれを60年も経ってからリブートさせた監督がいた。それが河崎実だった。かつてギララを復活させたように、これも又復活させ、丸ごとコメディにしてしまった。
ただ、この辺は流石河崎実監督で、とにかく話が緩く、いつの間にやら町内に受け入れられてる遊星王子とか、碌々王子を活躍させないままなし崩しにストーリーを閉じるとか、どっちかというと「サンダーマスク」を思わせる設定とか、とにかくゆるゆるなまま。メインキャラも演技が固いのとわざとらしさ満載と、ほぼ良いところはない。
しかしそれでも許してしまえるのが河崎監督の人徳というものだろう。監督の作る作品は、新作ではあるものの、むしろ昔の特撮の出演者を多数登場させることによって、古い特撮ファンをしっかり取り込んでいるのだから。
…いや、むしろこの作品の最も重要なところはそこかもしれない。往年の特撮ヒーローで今は半引退してる人も多いが、そう言う人が今も演じてますよということをアピールすることを目的にしてるのかもしれない。その意味では古い特撮ファンのファンサービスそのものの作品になってるのは確かだ。 |
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34話 |
時が満ちたことを確信したフェニックスの赤石長官はついにギフの存在を国民に明かす。一輝と大二は唯一対抗できるウイークエンドに共闘を持ちかける。そしてバイスはベイルから、やがて悪魔は人類に不必要とされると聞かされる。
敵はギフデモス。ギフの力によって朱美が変身させられた姿。そしてベイル。ギフテリアン。
人類の危機が近づいていることが赤石によって明かされることで話は一輝に緊張度を増す。。まるでクライマックスのようだが、これも二回目。このようなクライマックスが三回続くと言うことか。
ベイルとバイスが会話しているが、ベイルは自分は父親だと言っている。これは一輝の父元太に憑いていたからなのか、本当の父親なのかは不明。悪魔はやがて人類に不必要とされると言われて、一輝と別れなければならないことを指摘されて激しく動揺している。
前回ちらっと話が出たが、赤石はギフと契約して数千年も生きているのだとか。人類が生き延びる道を模索していたが、人類はギフに従い、家畜として生きるしかないという結論に至ったとのこと。
<悪魔が分離したとたん、普通の女の子になってしまったアギレラ。変わり身が早すぎないか?更にそれをストーキングする光と玉置の描写がかなり病的。> |
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東宝空想特撮映画 轟く 1954-1984 |
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小林 淳 |
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07 |
読書 |
新九郎、奔る3
将軍後継者の足利義視の元で仕えていた新九郎の兄八郎が京に戻ってきた。だが将軍義政は義視を冷遇したため、自らの身の危うさを感じた義視は西軍に走る。それに従う八郎を止めようと馬を走らせる新九郎。
東軍と西軍の争いは伊勢家にもおよび、仲の良い兄弟だった八郎と新九郎も又分断されてしまう。更に身内から裏切り者扱いされた八郎は新九郎の目の前で殺されてしまうと言うきつい物語が展開する。お陰で伊勢家の家督は庶子である新九郎に行くことになるのだが。 |
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9話 |
突然街中で「だるまさんが転んだ」をやろうと言って勝手にゲームを始めてしまう子どもが現れる。特命鬼というその鬼と戦うドンブラザーズだが、何故かドンモモタロウは気力を失っており、更に特命鬼は実体を持たないために全く歯が立たなかった。
敵は特命鬼。井沢太一という老人が誰も相手にしてくれない寂しさから鬼となった姿。元となった人間から切り離されているため、実体を持たない。だるまさんが転んだのゲームが終わると成敗完了する。倒されてゴーバスターズのアバターギアを落とした。
ドンモモタロウが数年に一度力を失うという日の話。都合良い話で、まるで「犬夜叉」みたいな話だ。きびだんごを食べないと力を失ったままと言うが、桃太郎はきびだんごをくれる側では?色々と複雑な作り方をしないといけないため、なかなか復活出来ないという問題があって、真一とはるかが奮闘する話になってる。
きびだんごを300個食べないと復帰出来ないというドンモモタロウだったが、一個足りない299個のきびだんごを食べてオニシスターの力を借りてドンロボタロウに変身していた。
何をやっても上手くいかない二人の代わりにきびだんごを用意したのは「どんぶら」マスターの五色田介人で、更に今回はみんなの目の前でゼンカイザーブラックにも変身してる。
つよしが人間体のソノザと遭遇したが、ソノザは笑いを学んでいる最中。誰彼なく笑いかけるために不気味がられている。一方なにかに怯えるソノイの姿もある。
<だるまさんが転んだのゲームで空中にいたアノーニが止まっていた。
だるまさんが転んだは動いてはいけないはずだが、細かく動いていても大丈夫らしい。> |
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スター・ウォーズ ブラックシリーズ アーカイブコレクション 第501軍団 クローン・トルーパー F1911 |
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05 |
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読書 |
裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ
「ヤマノケハイ」新しく手に入れたAP-1を使って裏世界探検の幅を広げようとする“私”空魚と鳥子。移動中目に付いた建物に入って一服してから外に出ると、世界が一変していた。
「サンヌキさんとカララカさん」大学の後輩の空手家瀬戸茜理の強引な願いでまたもや怪事件に首を突っ込むことになってしまった“私”。証言から、過去ネットのどこかで見た記憶を思い出して調べてみるが…
「ささやきボイスは自己責任」小桜の家に向かう途中で変な女性に声を掛けられる鳥子。それを無視したのだが、その後“私”、鳥子、小桜は何者かによってさらわれてしまう。
お気楽ピクニックの話と、現実世界での怪異、そして裏世界絡みのカルトとの戦いと盛りだくさんの話だった。ただしこれら全てにおいて鳥子が探す冴月の影が登場している。 |
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03 |
映画 |
僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション(2021) |
個性を暴走させることで個性持ちの人間を殺してしまう恐ろしい兵器<個性因子誘発爆弾イディオトリガーボム>を開発した謎の組織“ヒューマライズ”は、世界中に爆弾を仕掛けた。世界中から選抜されたヒーローが爆弾を設置された各国に派遣され、隠された爆弾を探すことになった。で“個性”を暴走させ崩壊に導く爆弾を仕掛けた。人々を救うため世界選抜ヒーローチームが結成され、エンデヴァーのヒーロー事務所でインターン中だった緑屋出久、爆豪勝己、轟焦氷の三人もエンデヴァー事務所の面々と共にイタリアへと向かった。そこでヴィランによる宝石強盗事件を見かけてしまい、三人でヴィランを追うのだが…
アニメ版の「僕のヒーローアカデミア」もだいぶ年月が経過したが、テレビ版に並行して公開された映画も三作目になった。ただしこの三作品に関しては、結構時間に開きがある。一作目の『2人の英雄』はまさにリアルタイムの一年生の夏休み。二作目の『ヒーローズ:ライジング』は少しテレビよりも先に行ったところ。そして三作目となる本作は、更に先に行った感じで、ひょっとしたらテレビ版の物語終了後なのかもしれないくらいの未来を舞台にしている。
この三作はそれぞれにちゃんとした個性があるのも特徴。一作目が出久と師匠であるオールマイト二人の物語で、二作目が同級生の話だった。そしてこの三作目にようやく出久単独での物語となっていく。
正直前2作はストーリーが今ひとつ乗り切れなかったが、本作は普通に楽しむことが出来た。前二作はテレビ版で登場させたキャラたちをみんな活躍させようとしたために時間がそっちに取られてしまって、メインの物語が縮小しなければならなくなってしまったせいだ。結果として、見栄えはするもののとても薄い物語になってしまった。
それに対して本作は主人公出久に集中させることで、新キャラの描写もしっかりしているし、話にもちゃんと幅を持たせることが出来た。
特に新キャラであるロディとの逃亡劇は昔懐かしいバディ・ムービーそのものを思わせてくれた。50年代のハリウッド映画っぽさを狙ったのだろうが、懐かしい作りであると共に、一回り回って若い人たちにも新しさを感じさせてくれるだろう。それにキャラを絞った分、アクションも充分時間を取れているし、とにかくバランスがとても良い。
難点を言えば、あまりにもバランスが良すぎて、プログラムピクチャーっぽくなってしまったことと、もうちょっと燃えたかったという気もするが、それはこの物語と相容れないものなので、望みすぎというものだろう。これで充分だ。 |
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13話 |
成体となったループと戦う零の絶狼だが、パワーの差は明らかで、絶対に勝てないと悟らされる。そこで零は最後の手段に出ることに。
敵はループ。成体となった竜は一人の魔戒騎士の手に負えるようなものではなかった。
最終回。ループを倒すために零が鎧の耐久時間を超えて自ら暴走することで竜を滅するという話。心滅獣身状態になったのは一作目「牙狼 GARO」の鋼牙以来となる(アニメ版では他にもあったが)。この状態になると肉体そのものが獣に変化してしまうが、その威力は絶大で、更に竜の血を飲んだことで更にパワーアップ。最終的には竜と同じ姿になって圧倒的な力でループを滅ぼしてしまった。
このままだと竜を倒しても世界を滅ぼしに向かってしまうのだが、最後に覚醒したアリスによってループによって鎧が強制解除されて助かった。
まだエデルは生き残っていたが、もはや力は無く、零に斬られて消滅。
ループと一体化してしまってたアリスはもはや救う事は出来なかったが、最後に正気に戻って零の腕に抱かれて消滅した。
ラストシーンで零の相棒シルヴァが突然「銀牙」と呼びかけていたが、それは零の夢の中の出来事。 |
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MARVEL マーベル レジェンド・シリーズ ソー:ラブ・アンド・サンダー ラベジャー ソー |
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02 |
読書 |
ショートショートショートさん2
アラサーでそれなりのオタク気質の通称ショートさんが、日々の生活の中でちょっと起こしてしまった恥ずかしい事件や、友人達と繰り広げる日常生活。
基本的に1巻と変わらず、日常的にある、人に見られてちょっと恥ずかしい事件などを中心に展開するが、その恥ずかしい事件というのが身に覚えがありすぎるもんで、読んでいて痛々しさが全部自分に返ってくるという問題。だからこそ読んでいて面白い。
大半はネットで読んでいたものだが、蛇足となる一コマページが付け加えられていて、それが良い味出してる。 |
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33話 |
相棒のラブコフに諫められ、自らアギレラとの決着を付けることを選択したさくら。一方ギフの力を使ってベイルを実体化させた赤石は五十嵐一家を抹殺するようベイルに命じていた。
敵はベイル。赤石がギフの力を借りて呼び出した悪魔で仮面ライダーベイルの素体。バイスの色違い。そして赤石。ギフの力を借りているため、人間の姿ながら仮面ライダーをも圧倒する。そしてクインビー・デッドマン。アギレラの変身するデッドマンで、さくらの仮面ライダージャンヌによってアギレラから分離させられた。
ラブコフがへそを曲げてしまって仮面ライダーに変身できなくなったさくらだが、ラブコフはさくらにはまだ足りないものがあると言っている。相手がバイスだとなんか普通にしゃべっていた。
アギレラと戦う理由付けとして、アギレラに思い出を作ってあげようとするさくら。なんかよく分からない理論だが、それでラブコフは力を与え、ついにアギレラから悪魔を分離させた。
アギレラの本当の名前は花という。クインビー・デッドマンの力を失った後でウイークエンドの一員となった。なんかさくらとは友達になったようだ。
ベイルによれば、リバイスにはまだ進化の余地があるのだとか。少なくとももう一段階はパワーアップするようだ。
<赤石はいにしえの昔にギフと契約を結び、人類の進化を見守ってきたという。ギフの棺を発見する前から契約していたということだろうか?もしギフの棺を見つけた時点で契約していたら50年だから、それほどの時間は経ってない。
アギレラにびんたくった玉置の頬には見事に真っ赤な手形がついてる。アニメか?
ベイルとリバイスの戦いが展開している中、普通に遊んでるさくらとアギレラ。この世界はおおらかだな。> |
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ネオレアリズモ――イタリアの戦後と映画 |
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岡田温司 |
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