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2019'01

 
31
読書
亜人ちゃんは語りたい5
ペトス (検索) <amazon> <楽天>
 ひかりの提案で夏のプール遊びに興じるデミの三人と先生たちの顛末。そして高橋の姪で、座敷童と住んでる陽子が登場する話。

 前半部分は何事もない学生生活が描かれる。デミとして色々不便なこととか勝手が違う事があるので、その違和感が面白い。
 まだ今巻では血縁である事は明かされていないが、主人公の高橋と同じ米粒みたいな目をした女子大生が登場。引っ越した部屋にいた座敷童との共同生活もあって、生活感が出ると、不便さも強調されてる。
 全般的にこう言う機長の話は結構好き。
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騎士竜戦隊リュウソウジャー

43話  プリシャスが作り出したドルイドンのガンジョージと戦うリュウソウジャー。だがかつて封印された記憶からプリシャスの姿を見たプテラードンは逃げ出してしまう。その時に聞いたエラスという名前をかつて聞いたことがあるバンバはセトーから真実を教えてもらう。

 敵はガンジョージ。プリシャスがエラスの力を使って作り上げたドルイドン。プリシャスに言わせると「我々の弟」で、命名もプリシャスによる。
 ドルイドンの首領となるエラスの復活が近づいてきたようだが、プリシャスが復活させようとしているエラスは意思を持たないドルイドンを生み出すための存在のようだ。そもそもリュウソウカリバーでエラスを封印していたのだが、その封印の力を吸収し始めたためにリュウソウカリバーを抜かねばならなくなったのだとか。それでエラスを倒す方法は現時点ではないとのこと。いよいよ最終章っぽくなってきた。
 今回はバンバの中心回。かつてバンバの師匠マスターブラックが突然郷を破壊し、「エラスを守らねば」と言って郷を出たのだとか。又マスターブラックはトワに特別な力があることを告げてもいた。
 前回で姿を消したワイズルーだが、プリシャスに封印された心臓は健在のようで、たまたまそこら辺に放置されていたカードをクレオンが回収していた。復活するんだろうか?
<バンバがリュウソウブラックとなって郷を出たのが数百年前。マスターブラックはそれ以前に郷を出た訳だが、ボタン付きの革ジャンを着こなしてる。江戸時代以前でこの格好ねえ。
 リュウソウブラックとリュウソウグリーンの心が離れており、更にプテラードンの恐怖も克服しないままで戦いに挑むリュウソウジャー。失敗の伏線だろうが見え見えすぎる。昭和の番組かよ。>
 
VOL.7
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蜜蜂と遠雷
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人間失格 太宰治と3人の女たち
<A> <楽>
30
映画
花火のシーン
第1位 ロード・オブ・ザ・リング ガンダルフが訪ねた村で上がる花火
第2位 ぼくの伯父さんの休暇 ホリデイホテルの隣で伯父さんがあげた花火
第3位 泥棒成金 リヴィエラで上がる花火
第4位 トイ・ストーリー ウッディを助けたバズが花火をくっつけて空を飛ぶ
第5位 ブギーナイツ 中国人の友人の元を訪れたときに上がる花火
第6位 裸の銃を持つ男 殺し屋から逃げ切ったドレビンの背後で上がる花火
第7位 スター・ウォーズ EP6 最後のお祭りで上がる花火
第8位 ブロークバック・マウンテン スタングが祭りで見ている花火
第9位 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ウェズリー家の双子が起こした悪戯
第10位 V フォー・ヴェンデッタ 列車に積んだ多量の花火が首都崩壊と共に上がるシーン
第11位 マンハッタン モノローグシーンでマンハッタンを彩る花火
第12位 ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜 カーニバルでの手持ち花火
第13位 メリー・ポピンズ 魔法の失敗で花火が顔を焼く
第14位 ミッドナイトクロス 独立記念日の花火
第15位 ケープ・フィアー レイとマックスが一緒に見る花火
第16位 HANA-BI 映画そのもの
第17位 ひかりのみち 週末の花火大会
第18位 フィッシャーキング 公園で寝転んで花火を見る
第19位 サンライズ 空中から観る花火
第20位 アンソニーのハッピー・モーテル アンソニーとディグナンの花火遊び
第21位 ファイナル・デッドコースター 花火の中で火が付く。
第22位 スーパー8 ケアリーの花火
第23位 スパイアニマル Gフォース ハムスターのスパイが花火大会に突っ込む
第24位 アドベンチャーランドへようこそ 7月4日に花火を見ている
第25位 ムーラン ロケットでシャン・ユーを倒すシーン
The 25 best firework movie moments to blow your mind
読書
火星の人 上
アンディ・ウィアー (検索) <amazon> <楽天>
 人類が有人火星探査を開始して二回目の探査が始まった。だが火星に吹く台風のために作戦は中止されてしまう。だが強風に飛ばされ、クルーの一人マーク・ワトニーが死亡してしまう。ミッション失敗で帰国の途につかざるを得なくなったが、実は死んだはずのマークは偶然が重なって生き残っていた。たった一人火星の上で生存をかけてのマークの戦いが始まる。

 オデッセイ(2015)原作。火星版ロビンソン・クルーソーとも言えるが、基本的に日記のみで綴られるのが面白い。なるほど映画的だが、これは小説の方が面白いな。
<A> <楽>
真実(2019)
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ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車
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28
映画
麻雀放浪記2020(2019)
 第三次大戦が起こり、日本はあっけなく敗北を喫してしまう。敗戦国として低迷する日本の中、麻雀は国民的娯楽として認知され、日本中で楽しまれていた。そんな中、突然この時代で目を覚ました坊や哲(斎藤工)。実は彼は1945年で命を賭けた麻雀をしている最中に、突然この時代にやってきたというのだ。戸惑うばかりの哲は、自称アイドル雀士のドテ子(もも)と出会い、その家に転がり込む。そこで元の時代に戻る方法を考える内、ある突拍子もない考えに思い至る。

 低迷期の80年代邦画界にあって、あたかも彗星の如く現れて新たな邦画の可能性を示してくれた麻雀放浪記(1984)。私にとって、80年代の邦画で最初に良かったと思えた作品だったし、以降原作者阿佐田哲也作品を読みふけることにもなった。あと、それまで単なるアクション俳優だとばかり思っていた真田広之を初めて本格的役者として認識した作品でもあって、思い出深い作品となった作品だった。
 本作はある意味そのリメイクのようなところもある。一応本作はSFという体裁を取っていて、1945年と2020年という二つの時代のタイムトラベルものとなっているが、戦後直後の日本で日本人の娯楽の最たるものは麻雀であるという認識で、似た時代の中で同じような勝負をするという意味合いがあるから。
 しかしこの設定を見るだけでも物語はかなり無理がある。2020年時点で何故世界大戦が起こり、現在日本はどんな状況にあるのかの情報だけでも膨大な設定量になるし、更に1945年の時代を描写するとなると、到底一本の映画に収められるような規模ではなくなる。しあも二つの時代を行き来するのだから、そこだけで話が終わりそうなものだ。
 ストーリーを進ませるためには敢えてその設定を無視して描かねばならないのだが、だとしたらその設定ほとんど無駄じゃね?
 だから最初から無理な企画だったのだ。できたものがちぐはぐなものになってしまったのは致し方なしか。
 よくそんなのを白石監督が受けたものだとは思うが、演ってることもかなり開き直りっぽさがあって、まるで70年代のバンカラ学生の日常を描くようなものになってしまった。ますます設定の意味が感じられない。
 ストーリーにしても松尾スズキ監督の恋の門(2004)のような描写が多く、わざわざ作った意味がやっぱり感じられないまま。
 せめて主人公の哲が何故麻雀を含む賭け事に命を賭けねばならないのかのモチベーションの説明があれば無理矢理にも納得させられたのだけど、そこが不十分だったために単なるバカ映画に終わってしまった。

 出演者に麻薬取締法違反で捕まってしまったピエール瀧がいて、その出演シーンをカットすることなく上映したとか、メカベッキーとかもいてそれなりに話題にはなったが、「だから何?」レベル。色々酷かった。

ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA

2話  ウルトラマンオーブとなったガイはベゼルブの一体を倒す事は出来たものの、他にも多数のベゼルブを擁するサイキに、ジャグラーは最低限の被害で戦いを終わらせるようガイに忠告する。一方サイキの元へと向かった親衛隊長のシンラは爆弾を脅迫に使い、サイキから譲歩を得る事に成功していた。

 敵は宇宙大怪獣ベムスター。ベゼルブによってクグツと化していた。飛行形態でオーブを翻弄する。
 ウルトラマンが異星の争いに介入するパターンで、作り方によってはあっという間に終わってしまうが、長引かせるために一旦交渉の場を持つこととなった。それで戦いは小競り合いで終わる。
 話は惑星カノンの上層部とサイキの交渉。カノンに来たガイとジャグラーの戦い。そして地球の人間の三つの場所でそれぞれ展開していく。
 女王アマテが戦神に変身しようとしないのは、戦神になった母が怪獣と戦って死んでしまったことを見たことから。その思いを知った親衛隊長のシンラはサイキと交渉し、アマテの血を差し出せば侵攻を止めるという言葉を信用する。だが、手渡された針にはクグツの毒が仕込まれていた。
 その下で小さな命を救おうとするガイと、大局を見ることの方が大切だというジャグラー。一応ガイはジャグラーのことを信用はしているが、言うことには従ってない。
 そして地球では海底から持ち帰った不思議な種を調べているところ。
<ストーリーののんびりさは別に良いが、戦いのシーンの特に特撮がちょっとチャチっぽいのが残念なところ。>
ORIGIN SAGA
VOL.1
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Blu-ray
ドクター・スリープ(2019)
<A> <楽>
仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ
<A> <楽>
27
読書
双亡亭壊すべし 10
藤田和日郎 (検索) <amazon> <楽天>
 双亡亭の主であり、侵略者を止めている坂巻泥努によって語られる恐ろしい真実。それは坂巻が会心の絵を描き上げた時、侵略者を受け入れてしまうというものだった。それを聞いた幽体となった凧葉は、なんとかして絵を完成させないよう他のみんなに訴える。一方、双亡亭の絵を見てしまったセイイチは他の人と同様絵に取り込まれてしまっていた。

 一段落した後は又一気に読ませる内容になってる。数巻で終わるかと思ったこの作品がまだまだ広がりを持っているのが面白い。古い少年漫画ノリは健在で、凄く安心して読める作品とも言えよう。
<A> <楽>

仮面ライダーゼロワン

20話  ヒューマギア対ザイアスペックの勝負の二戦目は住田スマイルの暴走と、ザイアスペックを駆使する荒屋敷有利のまま推移していた。そんな中、5億の仕事のコンペが始まった。この勝負で決まるとお互いに物件を出し合う。だがスマイルが選んだ家は数千万円の小さな物件だった。

 敵はマンモスタイプのアークマギア。新屋敷達己がストレスを与えたことで最強匠親方が変身してしまった。そしてスプラッシングホエールレイダー
 飛電対ザイアのコンペ勝負二戦目の決着編。第2クールになってから二話での話が展開中。色々工夫してるようだ。
 家を売るという今回のコンペでは、家を買う人の心を優先したというスマイルが家を売ること自体は成功した。人の心を受け止めてそれに寄り添ったのがヒューマギアの方で、人を考えてないのが人間の方だという逆転現象が面白い。ただ、心は売り上げには直結せずに勝負はザイアに敗北してしまう。
 ストーリー自体は良いが、初期と較べてアクションの方はあまり見所がなくなってきたような?
 大城銀之丞役は中田博久。「キャプテンウルトラ」をはじめとして多くの作品に出演。昔の東映特撮を知っている人には懐かしい人物。
<片田舎にあるスマイルが紹介した物件の前にたまたま通りかかる諌。一体なんの用があったんだろう?
 諌の前でレイダーに変身する新屋敷。勝負以前にその時点で犯罪者として逮捕されると思うんだけど?
 更に仮面ライダーサウザーに変身した垓は諌が変身したバルカンに剣を向けている。犯罪を放っておき過ぎなんじゃないか?>
VOL.4
<A> <楽>
ターミネーター:ニュー・フェイト(2019)
<A> <楽>
放課後さいころ倶楽部
<A> <楽>
25
映画
スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け(2019)
 ファースト・オーダーを掌握したカイロ・レン(ドライヴァー)は、内から湧き上がる衝動の源を探る内に、何者かによって呼ばれていることに気づく。その探求の末、シスの神殿を発見し、そこで死んだはずのダース・シディアスと出会う。これまでのすべてはシディアスの手引きによるもので、その後継者に選ばれていることを知らされたレンは、もう一人のフォースの使い手であるレイ(リドリー)を殺した時にシスのすべてを明け渡すというシディアスの申し出を受ける。一方、ほぼ壊滅状態に陥っていた共和軍は起死回生を図ろうとしていた。レイは独自にシスの根源の探索へと向かう。

 賛否両論を巻き起こした前作、サーガの中ではエピソード8となる最後のジェダイ(2017)だが、私はこの作品を諸手を挙げて大歓迎した。エイブラムズが監督したエピソード7のフォースの覚醒(2015)があまりにも型にはまりすぎた作品だったから、それからやっと脱却してようやくオリジナルストーリーへと移るのだろうと思っていたからである。

 しかし、最終作となる本作の予告で、妙に聞き覚えのある声が流れた途端に暗雲がたちこめた。まさかここで銀河皇帝?生きていてはいけないキャラが生き残っていたことで一気にテンション下がる。
 それでもダース・シディアスは狂言回しだという可能性もある。というか、お願いだからそうして。
 そんな思いで劇場に向かった。

 まずオープニングで脱力。前作ラストでファースト・オーダーまでも解体してしまい、一体何を目的とするのだ?と思ってたカイロ・レンが目標としていたのはシスの根源だという。
 …シスもジェダイも関係なく、ただ混乱を求めるためにやってたんじゃなかったの?単なるこれが目的だったらスノーク倒す必要も無かったし、ファースト・オーダーの成り立ちを調べるだけで分かることでは?
 そして困難の末たどり着いた星でシスの根源たる銀河皇帝と出会ったレンはあっけなくダース・シディアスの元にかしずく。前作であれだけのことをやっておいて、主人を変えるだけしか意味なかったの?
 更にシディアスからレイは実はその孫だと明かされた。この時点で最も愚かな選択をしたことが分かった。
 この選択の何が悪いかと言ったら、ジェダイVSシスの戦いワンス・アゲインということになる。それは既に二回りやってきたこと。今更同じ事やって何の意味があるのか?
 いや、少なくとも何らかの意味があるだろうと思ってEP7とEP8観てきたこちらとしては、脱力感でがっくりきてしまった。
 後はもうどうでもよかった。精神的に無になってほぼ死んだ魚のような目をしてストーリーを追うだけで作品が終わった。

 作品としても相当酷い。
 EP8でジェダイの後継者を育てられずに自責の念で引きこもっていたはずのルークが実はシディアスを追いかけていたと明かされていたが、どう考えてもそれ後付けだろ?そもそも唯一のジェダイの騎士が単身で探索する意味が説明されてない。
 誰も知らない空間にあるはずのシスの宮殿にあれだけのスターデストロイヤーがあって、それぞれにちゃんと兵士が乗ってる。これだけの兵器開発してたら流通経路でどこに星があって、何が作られてるか分かるぞ普通。ルークが半生をかけて追いかけて挫折した真相ってこの程度?
 往年の日本のRPGのようにあっちこっちに引き回されてヒントだけ与えられるレイ一行の大名行列。はっきり言ってこの描写完璧無駄。そのオチはエンドアの衛星に落ちたデススターの残骸に鍵があるのが分かるのだが、あの最後の戦いから数十年。その間デススターを誰も探さなかったとは思えないんだが?ジャンク屋にとっては宝の山だよ。
 そのデススターに降りるためには海を行くしかないというのだが、その説得力は全くない。実際カイロ=レンはタイファイターでやってきてた。
 前作であれだけレイアに疎まれていたポー・ダメロンが共和軍の将軍になったが、まっすぐ突入させる以外の戦術を知らない人間に将軍なんてやらせたらどうなるかは最初から結果は分かってる(そして事実そうなった)。
 前作で小型艇をワープさせて大型戦艦に突っ込ませるという戦術が有効だと分かったので、無人機を多量に作ってドロイドあたりに操縦させて突入させれば良いんだが、発案者であるポーを含めて誰もそれをやろうとしてない。お陰で最後の戦いは自暴自棄になって自殺行為を繰り返してるとしか見えなくなった。
 幾重にも罠を張っていたため、最後まで動じないシディアスだが、そもそもその罠ってのがカイロとレイの感情だけの問題になってる。スケールが小さすぎる。

 でもこれらの欠点以上にまずいのは、EP1からの物語にあったものを全く受け継がなかったこと。
 EP4〜EP5までの作品は一個のサーガとして成立しているが、背景を含む設定面に空きがあった。それを埋め合わせるためにEP1〜EP3があったのだが、色々新しい設定が出てきた。例えばシスは必ず二人組で行動すること、ジェダイは寺院の合議制によってなされ、決して正義を行使する機関ではないということ、そしてフォースとはミディ=クロリアンという因子によって発動すること。
 特に最後のミディ=クロリアンの概念は面白く、これによってフォースは発動するが、それだけでは単なる力に過ぎない。それを訓練によって制御するとジェダイとなり、奔放に使うとシスになるということになるのだが、それはあくまで便宜的なものである。ジェダイとシスの二つだけしか道がないわけではない。第三の道第四の道無数の道があって然り。そちらの方に話を持って行くことを期待していた。前作EP8で、レイはフォースの血統の生まれではなかったことが明らかにされ、ラストシーンで動物の世話係の子ども達が微かな光を見いだしたことから、混沌から新たな秩序を見いだす新しい世代が生まれてくることを期待させてくれたものだ。
 だが、見事にそれらはスルーされた。それどころかレイの出自が明らかになった時点で
 だが改めて振り返ってみるとEP7以降はミディ=クロリアンの言葉は全く出てこなかったことに気づく。お陰でフォースはジェダイとシスのいずれかしか選択ができないものになってしまった。
 EP6の終わりによって、最後のジェダイの騎士ルークはシスを滅ぼしすべてを解放した。ここで世界は変わったはず。ミディ=クロリアンの可能性は新しい道を示してよかったのだ。それが再びジェダイ対シスに戻ってしまうのは、これまでのシリーズに対する侮辱としか思えない。

 ただ、本作が本当に悪かったのか?と言われると、そういうわけでもない。ファンとしての感想を言えば、「ふざけんな!」だが、少なくとも売れる作品を作るという観点で考えるならば、本作の方向性は決して間違ってないのも確かな話。
 単純明快な二つの陣営、絶望的な状況の中での起死回生劇、クエストをこなす冒険譚。全てオリジナルのスター・ウォーズ(1977)にあったものをスマートかつ現代的にしたもので、見応えはあるし、何よりとてもわかりやすい。SF作品ではなくディズニー提供のプログラムピクチャーと割り切って考えてしまえば、これはこれで「あり」だろう。
 「スター・ウォーズ」という作品ではなく、「スター・ウォーズ」という名前を冠したフランチャイズ作品と割り切ることでヒット作品ができたと考えれば良い。これからその名を冠した作品は山のように出てくるので、その第一歩と考えれば本作は充分意味がある。商業的成功と、以降の作品製作に続く布石。エイブラムズ監督はその意味では見事に期待に応えてくれたと言っても良かろう(ある意味、この人のトレッキーぶりはこのレベルに達したかと感心すらできる)

 今更希望するのは、枝葉はどんな方向に行っても良いから、ハード路線を定期的に作って欲しいと言うことだろうか。長くファンを続けていたが、以降は期待しないから、時々で良いから「これは!」というのが出てくれるだけで満足しよう。

サンダーバード ARE GO(2nd)

7話  TV−21を奪って逃げたザ・メカニックを追うインターナショナル・レスキューの面々。だが周到に用意されていた罠にあい、1号は航行不能に陥ってしまった。更にGDFのイリジウム保管庫を奪うザ・メカニック。

 サンダーバードの試作機をめぐる話の後半。ザ・メカニックとインターナショナル・レスキューの戦いの他、ペネロープとケーヨの捜査もあってなんとかザ・メカニックを追い詰めるところまでが描かれる。2期になってからあまり目立ってなかったケーヨもようやく活躍出来たしかなりの力の入り方だった。ザ・メカニックが一体何を目的としてるのかはまだよく分かっていないけど。
 前回の4号に続いて1号までザ・メカニックに壊された結果、唯一ザ・メカニックを追えるのが3号だけになった。今期は3号の活躍が多いな。
 1号が攻撃されるきっかけはスコットの無茶な行動だった。オリジナル版では長兄としてかなり押さえた性格をしていたので、少々性格が異なって見える。父のジェフがいないからなのかもしれないが、リーダーとしてはちょっと暴走しすぎかな?。
 おばあちゃんからジェフ・トレーシーのサンダーバードに込められた思いが語られる。誰よりも早く現場に駆けつけることが重要と考えていたため、設計理念は1号がメインと説明される。確かに一貫してそのように使われている。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019)
<A> <楽>
VOL.4
<A> <楽>
24
読書
キノの旅17
時雨沢恵一 (検索) <amazon> <楽天>
 三つの旅人とその仲間達の物語。「旅人達の国」「自然破壊の国」「左利きの国」「割れた国」「貧乏旅行の国」(以上キノ)「楽園の国」(師匠)「恋愛禁止の国」「料理の国」「広告の国」「鉄道の国」「旅の終わり」「神のいない国」「私達の国」(以上キノ)「渡す国」(シズ・フォト)を収録する。

 ライトノベルとしては初の試みという新聞連載の話を収録し、ボリュームのある巻になっている。小ネタだが、いわゆるキノコタケノコ戦争を描く「割れた国」や民族のアイデンティティを問う「鉄道の国」あたりが面白かった。またここでフォトとシズ達の出会いとなる「渡す国」がなかなか。
<A> <楽>

騎士竜戦隊リュウソウジャー

42話  ドルイドンのアジトを見つけたバンバとトワの連絡を受け、現場に向かうリュウソウジャー。だがそこにはリュウソウジャーを待つワイズルーとファントムマイナソーによって不思議な空間に閉じ込められてしまう。そこではワイズルーのワンマンショーが繰り広げられていた。

 敵はファントムマイナソー。シナリオに書かれた物語の通りに実現させる能力を持つマイナソー。シナリオを無視することはできないが、ページが破られると、その効果は消える。
 ワイズルーの書いたシナリオ通りに動かされるリュウソウジャーの姿が描かれる。最後に死ぬシナリオが書かれた劇でカナロとアスナが毒を飲んで死んでしまう…という話。ワイズルーの悪ふざけに近いため、もっと前に作っておくべき話だったかな?
 唐突だがワイズルーとリュウソウレッドによる決戦となった。とどめを刺される前にクレオンに助けられたが、自らの意思で消滅してしまう。
 一応オープニングに出た、飲むと一度気絶してしまう毒のような栄養ドリンクが伏線になってるが、伏線と言うより余計な付加のようでもある。
<たまたま「ロミオとジュリエット」をあらかじめ読んでいて、この芝居の結末を知っていたカナロ。まだ最初の方を読んでいたようだが、何度も読み返してたのかな?随分読むのが早かった。>
VOL.7
<A> <楽>
EXIT
<A> <楽>
ロボット2.0(2018)
<A> <楽>
22
映画
大脱出2(2018)
 脱獄のプロフェッショナルのレイ・ブレスリン(スタローン)は自らの経験を活かした警備会社を設立し、その道のプロを養成しつつ、世界中から来る依頼をこなしていた。そんな時、レイが後継者と考えている優秀な職員シュー(ホアン・シャオミン)が何者かに誘拐されてしまった。社の全力を挙げてシューの行方を探るレイ。一方何処とも知れない刑務所に放り込まれたシューもここからの脱獄を試みていた。

 スタローンとシュワルツェネッガーの共演が売りだった大脱出(2013)の続編で、スタローン演じるレイが設立した会社の物語。一見前作と同じように見えるが、中身はだいぶ違う。
 さすがにスタローンももうだいぶお歳なのでアクションの主役を張ることはできないが、それでも“元凄腕の”サポート役として充分貫禄ある役どころで出演中。基本のアクションはホアン・シャオミンに任せ、美味しいところだけ出てきて締める。クリードの時と同じような役回りだが、むしろ雰囲気としては続・猿の惑星(1970)におけるヘストンや夜の大捜査線(1967)のスタイガーみたいな役回りだ。
 スタローンは存在感がありすぎるので、同じ時間の出演だったら、カメオ出演的な役割よりもいっそ主人公だと言って出す演出の方が正しい。それにサポートがしっかりしてるからlこそ、もう一人の主人公格がのびのび演技できる。なによりこの方法なら自然な形で東洋系主人公作品を作れるしちゃんとヒットできる構造を取れたことはありがたいところでもある。

 刑務所に出てくるキャラがちょっと変というか、テンプレのナショナリストみたいなのがちょっと気に入らんけど、平均以上のプログラムピクチャーとして観られるので、レンタルして観るには結構当たりの作品。

ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA

1話  クレナイガイが地球へとやってくる前。O−50の勇者クレナイガイとジャグラスジャグラーの二人は戦士の頂に同時に到達し、そこに輝くリングに手を触れる。そこでリングに選ばれたのはクレナイガイで、ウルトラマンオーブの力を手に入れる。そこで二人はカノンという星に飛ばされ、そこを襲おうとしている怪獣ベゼルブから星を守ることを命じられる。

 敵は宇宙悪魔ベゼルブ。昆虫型の怪獣で、大きさも様々。尻尾の針からクグツという毒を生物に注入し、意のままに操る事が出来る。ウルトラマンオーブとなったクレナイガイの最初の敵だった。
 「ウルトラマンオーブ」本編でも少しだけ触れられていたクレナイガイとジャグラスジャグラーの因縁が描かれるプリクエルのシリーズ。
 冒頭から既にクレナイガイがオーブに選ばれてしまっているのは仕方ない話だろうか?12話もあるんだから、数話後になっても良かった気はする。
 実質の話はガイの故郷O−50ではなく、別な星。そこでの戦いに巻き込まれるが、ウルトラマンになったばかりのガイは戦い馴れておらず、簡単に怪獣に敗北してしまう。ある意味ではここでの戦いは訓練となる。
 一方、地球でのストーリーもある。何故か惑星カノンの女王アマテと精神感応する青年が登場。結構複雑な物語になっている感じ。
<多分ツッコミどころではなく設定の中に含まれているのだろうけど、ガイがオーブになった時点での地球の科学力はだいぶ進んでいるように見える。ガイが地球に来たのはナオミのおばあちゃんの時代だから、だいぶ年代がずれる気がする。>
ORIGIN SAGA
VOL.1
<A>
Blu-ray
引っ越し大名!
<A> <楽>
pet
<A> <楽>
20
読書
アオイホノオ20
島本和彦 (検索) <amazon> <楽天>
 月刊誌連載もようやく軌道に乗り、少しだけ余裕ができてきたホノオは、新進気鋭の漫画家細野不二彦のアシスタントを経験したり、学校での映像作品の手伝いをしたり。一方新しい映像作品を作ろうとしている庵野秀明や赤井孝美の模索が続いていた。

 新しいキャラクターとして細野不二彦が登場。まさしくリアルタイムでサンデー読み始めた時期にぶつかり、本当に懐かしい。一方、「帰ってきたウルトラマン」および「愛国戦隊大日本」の制作に当たって、庵野対赤井の戦いまで勃発。なかなか読み応えあるものになってた。
 あとホノオのモテ期についても描かれていたが、トンコ先輩が卒業してしまった今、ホノオの恋心はどこに向かうのやら。
<A> <楽>

仮面ライダーゼロワン

19話  飛電インテリジェンスとザイアコーポレーションの勝負の二戦目は住宅販売勝負となった。二週間でどれだけ家を売るかの勝負に、飛電は住田スマイルを、ザイアはザイアスペックを装着したエリート販売員の新屋敷達己の戦いとなった。勝負は拮抗するが、焦る新屋敷の前にフードをかぶった人物が現れる。

 敵はネオヒタイプアークマギア。ストレスを感じた住田スマイルが暴走して誕生した。そしてスプラッシングホエールレイダー。新屋敷達己がプログライズキーを使って変身したクジラ型のレイダー。
 あれだけの物言いが付いていながらまだ勝負が続くという、はっきり言って正気を疑うような企業勝負が続いている。ゼロワンの方が負けっぱなしなので少々ストレスは溜まるが、カタルシスに至るまでにあと何回このパターンを繰り返すのだろうか?
 ヒューマギアにストレスを与えると暴走するということが分かった時点で既に飛電インテリジェンスは負けてるはずなんだけど、一方ではザイアスペックもかなり危険。どっちが勝つと言うより、どっちも駄目だろ。
 住宅販売の勝負で相手に勝つためには相手の売ろうとしている住宅を破壊すれば良い。実に分かりやすい。
<住田スマイルの営業で何故か仮面ライダードライブの効果音が鳴ってる。
 垓が登場する時は必ず逆光の光が出てくるのだが、だんだんそれが嫌味になってきた。というか、光源がはっきり見えるので、目が痛い。
 仮面ライダーサウザーの戦い方はゼロワンのプログライズキーをコピーすることでその能力を吸収するというもの。これってゼロワンの能力前提ということになるんだが、オリジナルで戦うと言う発想はないのだろうか?>
VOL.3
<A> <楽>
ブルー・ダイヤモンド
<A> <楽>
天気の子(2019)
<A> <楽>
19
映画
カツベン!(2019)
 日本がまだ「活動写真」と呼ばれる無声映画が華やかだった時代。映画の上映に合わせて声を当てる活弁士に憧れた青年染谷俊太郎(成田凌)だが、犯罪集団に巻き込まれてしまい、そこから脱走してある町にやってきた。そこには二つの映画館があり、大資本のタチバナ館の買収を受けている小さな小屋「青木館」に厄介になることになった。そこで弁士の仕事にありつく。たちどころに人気弁士となった。そこで染谷は偶然幼なじみの栗原梅子(黒島結菜)と再会する。

 割と寡作な映画監督周防監督だが、さすが日本を代表する監督の一人。豪華な役者を揃えての布陣で作られたコメディ作品。ノスタルジーを目一杯詰め込んだ楽しい作品に仕上がってる。
 大正期の日本にははっきりとした映画ブームがあったが、日本のみの独特の文化として育っていた。それが他の国にはなかった弁士の存在である。
 当時の映画はフィルムに録音した音声をかぶせる技術が確立しておらず、基本無声上映が前提としていた。音がないため、場を盛り上げるために楽士が映画館にいたりもしたが、基本的に会話などは役者の演技に任せるか、字幕を用いた。
 一方日本では字幕文化は入り込まなかった。その代わり劇場に常駐して映画の解説および音声の代わりをする活動弁士と呼ばれる人を用いた。弁士を必要とする映画も海外にはあったそうだが、この職業が大発展したのは日本の面白いところ。元々日本では人形浄瑠璃での太夫とか歌舞伎の出語りとかの文化があったのが大きいだろうが、恐らく早撮りだったため、字幕を作る時間が無かったからというのが大きな理由だったのではないかと思われる。ちなみに今も活動弁士をしている人がいて、定期的にサイレント映画の上映会で活躍してる。個人的には文化の一端を担う職業として、これからも生き残ってほしいものである。
 そんな中で日本固有の映画職として出た活動弁士をテーマにした映画が本作。これまでそれをモティーフにした作品はなかったように思うので、かなり面白い試みである。
 監督は周防正行というのもぴったり。この人、これまで日本固有の文化、特にサブカルチャー関係にスポットライトを当てて個性的な作品を作ってくれているから。

 そんな事で結構観る前には期待をしていたものだ。

 私が期待していたのは、活動弁士という職業にまつわる蘊蓄とか、その職業ならではのコメディ、あるいは当時の映画業界の裏話と言ったトリビアだった。
 残念ながら本作の物語は最初に思い描いていたようなものではなく、純粋なコメディで、ストーリー的にはスラップスティック的というか、ソープオペラのような雰囲気を持ったもので、大正時代〜昭和初期を舞台にした単純なコメディ作品になってしまった。しかもストーリーはかなり薄め。折角の舞台と設定を全く生かし切ってない。
 楽しく、そして勉強になるというものなら大歓迎だが、底の浅い薄味のコメディを見せられてしまうとちょっと期待外れと言った感じ。
 監督の実力なら充分それはできたはずだけに残念である
 コメディに徹するならばそれでも良いんだが、だったら活動弁士という特殊なシチュエーションを活かした謎解きとか、暗闇でのすり替えとかの推理要素などを盛り込んでくれてれば良かったんだけど、それも中途半端。ちょっとストレスが溜まるな。恋愛劇を絡めた割にはこれも展開があまり楽しくない。それに肝心の主人公のモチベーションがぶれまくるのでストーリーに一貫性がなくて雑多な印象しか持てない。

 このテーマで作るのであれば、創作で構わないから主人公は当時の映画界で起こる可能性のあった業界の裏話に巻き込まれてしまったとすべきだった。映画とは直接関係の無い犯罪ややくざ組織を入れてしまったお陰で話がぶれてしまった。

 文句は多いけど、ヴェテラン俳優陣によるスラップスティック作品と割り切ってしまえばそれなりに楽しいので、難しく考えずに観るのが正しい観方だろう。

サンダーバード ARE GO(2nd)

6話  マリアナ海溝で探索中の深海調査艇サーベイヤーが見つけたものは、サンダーバードの試作機だった。直後座礁してしまうサーベイヤーの報告を受けたインターナショナル・レスキューは出動し、サンダーバード2号と4号でマリアナに向かう。

 名前だけは出ていたが未だその姿を見せていないトレイシー一家の父ジェフに関する話。その試作機TV−21は試験飛行中にフッドの妨害に遭って墜落したとのこと。ジェフは乗っていなかったらしいが、ジェフとフッドのライバル関係はここにも現れている。その延長なのか、今期の作品はジェフの子ども達とフッドの手下ザ・メカニックとのライバル関係に力が入ってる。
 ザ・メカニックによってサンダーバード4号が破壊されてしまった。サンダーバードが破壊されるのは多分初めての描写だ。4号を失ったゴードンはTV−21を用いてレスキューを継続。無事救助はできたが、肝心のTV−21はザ・メカニックに奪われてしまう。なかなか見所多い話だった。
 サンダーバードと言ったら2号なのだが、2ndになってからここまで全く活躍出来てなかった。ようやくここで見せ場が出たように見えたが、実際の活躍は4号が担い、2号は上空で停止してるだけの役割だった。今期はゴードンとアランの二人のどちらかが活躍する話が多いな。ゴードンの無鉄砲ぶりが今回もよく現れてる。
 今回もペネロープが登場。今回に関してはパーカーよりも犬のシャーベットの方が活躍してる。
<故障したTV−21を直すための方法は殴ることだった。昭和の修理法だな。>
架空OL日記
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ゾンビランド:ダブルタップ
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17
読書
呪術師の指輪
ドナルド・J・ウォルシュJr. (検索) <amazon> <楽天>
 南米の未開の島に調査に向かったロバート・カールトンはそこに住む住民の祭りを見る機会を得た。だがそれは生け贄を伴うあまりにおぞましい儀式だった。

 踏み込んでは行けない領域に足を踏み入れてしまった人物の顛末を描く話で、これも定番ネタの一つ。名称としてシュブ・ニグラトが登場。この邪神も役割が定まってる感じだな。
<A> <楽>

騎士竜戦隊リュウソウジャー

41話  尚久が見たいというのでリュウソウカリバーを渡したところ、そのリュウソウカリバーが何者かに持ち去られてしまった。実はそれはオトの仕業で、昔からの知り合いである海のリュウソウ族のミヤに渡していたのだ。それを用いて映画の撮影が始まる。
 敵はサデン33話で倒されたウデンの色違いだが関係は不明。プリシャスに従っており、リュウソウカリバーを奪おうとする。
 オトが軽い気持ちでリュウソウカリバーを持ち出すという話。映画だかテレビだか分からないが撮影にかり出されるリュウソウジャーの姿もある。物語も単純に過ぎるし、ラスト近くになってこんなおちゃらけた話が出てくるのはさすが本作だ(全く褒めてない)。
 カナロの元婚約者が登場。海のリュウソウ族だったが、カナロの細かい性格に嫌気がさして50年前に地上に来たのだとか。
 一応クレオンがドルイドンを見限るという展開もあるのだが、伏線が効果的でなかったため、これも唐突すぎないかね?
<カラフルな格好をして使うとリュウソウカリバーはそれなりに見栄えするけど、普通の格好で持つとものすごく安っぽく見える。
 あれだけ大切大切言ってた割にリュウソウカリバーが放置されてる。危機感まるでない。>
VOL.7
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シャーロック
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アイネクライネナハトムジーク
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16
映画
貞子vs伽椰子(2018)
 女子大生の倉橋有里(山本美月)は、親友の上野夏美(佐津川愛美)から両親の結婚式のビデオのダビングを頼まれた。古いビデオテープを再生するためにまずリサイクルショップでビデオデッキを買うのだが、そのデッキには一本のテープが収められていた。面白半分に二人で観てみることにしたのだが、それは呪いのビデオと呼ばれるものだった。一方、入ると必ず死んでしまうと言う呪いの家の向かいの家に引っ越してきた女子高生の高木鈴花(玉城ティナ)は、呪いの家の敷地に子どもがいるのを見かけ、その子を追いかけている内に家に入ってしまう。呪いを受けてしまった二人の女性の前に、霊能者を名乗る常盤経蔵(安藤政信)が現れ、二つの呪いを衝突させることでどちらも消すことができるというのだが…

 いわゆるJホラーと呼ばれるジャンル作品は二つの作品から始まった。一つはリング(1998)であり、もう一つが呪怨(1999)である(異論は勿論あって、他にも例えばオーディション(2000)が入る事もあるが、いずれにせよ20世紀末の作品群)。
 この二作品は日本国内のみならず世界にも受け入れられ、リメイク作品が世界中で作られるようになったのみならず、Jホラーと呼ばれるジャンルを確立することとなった。
 日本には伝統的に怪談というホラージャンルがあったが、それを世界的に認めさせたのがこの二本の作品だったと言えるだろう。
 そのどちらも次々に続編が作られ続けているが、ここらで一度顔合わせをしてみようというコンセプトで作られたのが本作だと言えよう。
 ホラーの二大巨頭の激突。あたかもフレディVSジェイソン(2003)の日本版のようだが、そもそもホラーとしての系統がハリウッド作品とは根本的に異なるため、どう考えてもアクション作品にはならないし、たいして盛り上がるように見えないのが問題だ

 で、実際に作品自体もたいして盛り上がる訳ではない。何にも考えてない霊能力者が貞子と伽耶子が絡む二つの呪い案件をぶつけたら解決する(かもしれない)とぶつけてみただけの話だった。
 演出はこれまで使い倒したものをリピートさせて目新しいところは全くない。せいぜいいつもと違うのは、貞子がこれまで以上に金銭的な被害をもたらしてることと、呪いに関わった人間をことごとく殺害して、肝心な呪いの対象者だけ殺さないという訳の分からない行動を取ってることくらいだろう。
 肝心な貞子対伽耶子だが、二人ともうなりを上げてがっぷり四つに組み、そのままフェードアウトするだけ。糞ほど盛り上がらない。
 どうせ来るだろうと思ってた最後のオチも期待に違わずちゃんと落としてくれた。このオチ何度も観たので、いい加減飽き飽きしてる
 ということで、褒めるところはほとんどない。プログラムピクチャーとして楽しめればそれでいいのだろうから、真面目に考察すること自体がおかしい作品なんだろう。

サンダーバード ARE GO(2nd)

5話  火星に向かった宇宙船がエンジントラブルを起こしてしまう。スコットとアランがサンダーバード3号で救出に向かうが、その際引退したGDF宇宙飛行士テイラーを同行させることとなった。

 宇宙船の救出珍しくインターナショナル・レスキューが他のプロに助力を頼むという話。ちなみにそのテイラーは1stにも登場している。
 この時代は結構惑星開発も進んでいるようだが、火星はまだまだ荒野で少しずつ移民を運んでる状態。なんか西部劇っぽい雰囲気があるが、そもそもその移民ってのもヨーロッパから新大陸で一旗揚げようって感じなのでなおよし。
 特に2ndになってからサンダーバード3号の活躍が多くなったが、あの図体で精密な動きを演出してるので、なかなか見応えあり。ミニチュア操演が見事。
おっさんずラブ-in the sky-
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IT/イット THE END “それ"が見えたら、終わり。
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14
読書
月刊少女野崎くん10
椿いづみ (検索) <amazon> <楽天>
 相変わらず漫画一本で恋心にまで発展しない野崎と、そんな野崎のアシスタントをしながらそれなりにその生活に満足してしまってる佐倉。そんな時に学校の修学旅行で関西に行くことに。なんとかその間にアプローチしようとする佐倉。

 相変わらず楽しい漫画。今回の見所は修学旅行で一緒に行動する野崎と佐倉、そしてようやく鹿島に異性を感じ始めた堀先輩の心模様。少し人間関係変化したか?と言う気もするけど、そもそも10巻続いて、ほとんど人間関係に変化がないというのが凄い。コメディだから成り立つ方法論だな。
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仮面ライダーゼロワン

18話  暴走した一輪サクヨのデータを復元したところ、生け花勝負の前に生け花師匠の立花蓮太郎が悪意ある助言をしたために暴走を起こしたことが分かった。ザイア社長の天津垓もそれを認め、勝負のやり直しを命じる。

 敵はクラッシングバッファローレイダー。一輪サクヨとの勝負のプレッシャーに押しつぶされそうになった立花蓮太郎が何者かにもらったレイドライザーとクラッシングバッファロープログライズキーで変身する。
 飛電インテリジェンスとザイアとの勝負が続いている。その過程で飛電のヒューマギアだけでなく人間まで暴走するという事態に。意外な展開となった。何者か不明だが、マントをかぶった女性が人間を暴走させていた。
 とりあえず今回も仮面ライダーサウザーの圧倒的強さを見せつけていて、仮面ライダーゼロワンでは全く敵わない状態。暴走の主であった立花蓮太郎の命も考えない攻撃に、悪のヒーローっぽさが強調されている。
 ザイアを守る唯阿とエイムズとして不正を許さない諌の衝突もあり。垓の仮面ライダーサウザーが間に入って仮面ライダーバルカンを圧倒して終わった。
<前回殺し合いのような戦いをしたのに普通にお茶を飲んでる或人と垓。不思議な関係だが、そもそも企業のトップによる最大の不祥事では?垓は唯阿を守るために諌の仮面ライダーバルカンと戦うとか、ほぼ完璧な犯罪者なんだけど。>
VOL.3
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ブルーアワーにぶっ飛ばす
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グランメゾン東京
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12
映画
ドクター・スリープ(2019)
 オーバールック・ホテルの惨劇から生還したウィンディ・トランスとダンの母子。それから10数年後、ダン(マクレガー)はPTSDから逃れるために酒浸りの生活を送り、アメリカ中を彷徨っていた。そんなダンがたまたまバスを降りたニューハンプシャー州の小さな町フレイジャー。そこでダンほどではないが、“かがやき”を持つ年配者と知り合いとなり、彼の手助けもあって、アルコールを断ってホスピスでの仕事を得る。その町フレイジャーには更にダニーを超える“かがやき”を持つ少女アブラ(カラン)が生まれていた。その力に目覚めたアブラはダニーを察知し、メッセージを送る。だがアブラの行いは、“かがやき”を食料とする吸血鬼たちの察するところになってしまう。

 “ホラー会の帝王”スティーヴン・キングの生み出した大傑作「シャイニング」は二回映画化されている。一本目はスタンリー・キューブリックのシャイニング(1980)。数多くの映画で引用もされているホラー映画の傑作である(私の知る限りでも10本近く引用された映画があるが、近年でもレディ・プレイヤー1(2018)で重要なキーアイテムとして登場している)。
 もう一本はミック・ギャリスのシャイニング(1997)。これはキューブリック版にいたく不満だったキングが、作品を忠実に映画化するという条件で作らせたもの。一応小説の映画版としてはこちらが決定版と言って良い。

 それから更に20年が経過して、その続編が作られた。
 これはキングが書いた続編小説の映画化ではあるのだが、これも大変長い作品である。原作版の「シャイニング」よりも長いくらい。
 この作品も大変面白いのだが、キャリアを積んで円熟したキングが描いたこの作品は「シャイニング」と較べると、ぐっとホラー要素が少なくなり、その代わり一人の男の人生を描く骨太なドラマとしてしっかりした作品になっていた。正直な話、ホラー要素なしで、ダニーの立ち直りの物語だけでも充分読み応えあるし、それだけで終わっても良いくらいだった。突然出てきた吸精鬼の設定は唐突すぎる感もあるが、そちら側の物語も丁寧に描いていて、亜人として生きる上での生活の不便さとか、仲間意識の強さとかの描写もかなり好み。
 基本的には“かがやき”にまつわる物語だし、ホラー要素も加えた物語となるため、映画化が約束されたような作品で、事実そのまま映画になった。

 そして映画にするにあたり、一つの選択を余儀なくされる。
 一つは原作を素直に映画化するパターン。しかしこれはダニーが徐々に立ち直っていく生活描写が主になってしまってアクションシーンはほとんどなし。ホラー要素もあまりない。全部やると2部〜3部作になるだろう。
 一つはダニーの更生を軽く触れるだけにしてホラー部分をピックアップしてみるパターン。言うまでもなく映画としてはこちらを選択するのが正しく、その通りに作ってくれた。

 ただし、ここで重要になるのは、先行する映画が二つあるという事。ここではもう一つの選択、すなわちキューブリック版の続編として作るのか、それともギャリス版の続編にするのかを選ばなければならなかった。
 あまり過去に触れず、あやふやにすることもできただろうが、フラガナン監督ははっきりとさせた。明確にキューブリック版の続編として作ったのだ。
 これには原作者のキングの反発も予想されたのだが、ネットにあげられた事前のインタビューとか監督との対談を見る限り、原作者もそれに賛成しているとのこと。キングも丸くなったのか、それともあの時あんな反発してしまったことを反省して、こういう機会を狙っていたのかとも思う。なんにせよ原作者のお墨付きありで作られたことは幸いである。

 そして本作の出来だが、演出的には申し分ない作品になったと言えよう。映画としては大変長い三時間近い長丁場をほぼ飽きさせることなく見せきったし、マクレガーがダニーを好演。駄目人間役が上手い人だが、見事にはまった感じだ。
 それとやはりシャイニングという先行作品を上手く使っているのも特徴的だ。最後の舞台がオーバールックホテルで、ホテルの構造をきちんと把握して効果的に使っているし、あの映画に登場した人物のそっくりさんも出てくる(仮にギャリス版を元にしたらオーバールックホテルはもう存在せず、廃墟の上で戦う事になってしまっていた)。あの映画の怖さを知っている人だったら追体験もできるので、演出に奥行きが出ている。
 逆に言えばシャイニングをあらかじめ観ていないと本作の面白さは半減するという問題もあるのだが、当然観ていると言う割り切りで作られたのは正解だっただろう。

 と、言うところで褒めるところは大変多い作品で、映画としての出来も良いのだが、原作の立ち直っていくダニーの描写が好きだった身としては、そっちをもう少し丁寧に描いてほしかった感はあるな。そもそもそれがないと「ドクター・スリープ」というタイトルの意味がなくなってしまう。そうするとバランスが崩れるのが分かっていても、やっぱりそっちの物語を見たいと思ってしまう。テレビシリーズあたりでゆっくりやってくれないもんだろうか?

サンダーバード ARE GO(2nd)

4話  水に沈んだベイエリアで水中散歩を楽しんでいた家族はそこで何者かが建物の破壊行動をしている光景を目撃してしまう。崩れた建物の下敷きになってしまった家族を助けるためにインターナショナル・レスキューが出動する。

 前回に続きサンダーバード4号が活躍する話で、当然ゴードンが中心になる。今回はケーヨを相棒にして二人での活動となるが、1話に登場したザ・メカニックがちょっかいを出してくるため、救助が難航するという話になってる。事故ではなく誰かの邪魔で救助が遅れる話は新シリーズの特徴だろう。
 今回はペネロープも活躍している。万能車であるペネロープ号は空を飛ぶだけでなく水中も航行できるようだ。勿論運転するのはパーカーだけど。
 ザ・メカニックがやってることはフッドの収監されていた刑務所の設計図を手に入れることだった。やっぱり関係はあったらしい。
<ペネロープ邸にあった金庫の名前はTX−204。これはオリジナル版の「サンダーバード」の第1話にも同じ名前の戦闘機が登場してる。>
ツイン・ピークス Blu-ray ザ・テレビジョン・コレクション
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ジョン・ウィック : パラベラム
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10
読書
続・深海の罠
ブライアン・ラムレイ (検索) <amazon> <楽天>
 化け物のような貝にまつわる怪奇話をしたためたハリーに対し、手紙の受け取り主のジョージが返信した手紙。

 「深海の罠」の続編でもうひとつの貝にまつわる怪奇話。シンプルな怪奇作品に仕上がっている。
<A> <楽>

騎士竜戦隊リュウソウジャー

40話  世界が霧に覆われ、徐々に悪い変化が起こりつつあった。悪夢に苛まれるメルト、足が遅くなったトワ、太り始めるアスナ。実はそれはリュウソウカリバーに封印されていた何者かが目を覚ます兆しだという。
 敵はサタンマイナソー。人々に忘れ去られていた呪いの鏡から生まれた人の恐怖心を具現化させるマイナソー。
 これまで幹部しか出てこなかったドルイドンに首領が存在することが分かった。過去封印され、その要石としてリュウソウカリバーが刺さっていたそうだが、それが抜かれたことで封印が解け始めている。プリシャスは敢えてリュウソウジャーにリュウソウカリバーを抜かせたと嘯いてた。いよいよ最終回への伏線が始まったかのようだ。
 リュウソウカリバーは誰でも使えるようで、今回はリュウソウブルーがノブレスリュウソウブルーになっていた。
<最高幹部になれたと喜ぶクレオンだが、そうすると“最高”が付かない幹部って誰なんだろう?これまでのクレオンがそうなのかな?
 メルトに言わせると、サタンマイナソーは自分の悪夢から生まれたそうだが、ピンポイントでメルトを狙う伏線がこれまでなかったので、考えが飛躍しすぎなんじゃないかな?この脚本家はいつも細部が甘い。
 仲間を思う心が弱さになるというバンバ。ここまで話が進んでそれを言うのか?せいぜいポーズにしかならないので普通言わせないぞ。>
VOL.7
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台風家族
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死役所
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08
映画
バンブルビー(2018)
 惑星サイバトロンで起こったオートボットとディセプティコンの戦争は、ディセプティコンの圧倒的優勢で終わろうとしていた。その劣勢を立て直すため、オートボットリーダーのオプティマス・プライムはB−127に地球に向かい、そこをもう一つの拠点とすることを命じる。だがそれはディセプティコンの知るところとなり、B−127を追うブリッツウイングと地球上で激突する。その戦いがアメリカ軍に目撃されてしまい、なんとか勝利をもぎ取ったB−127は軍にも追われることになってしまう。ビートルに擬態してなんとかやり過ごすが、そのまま意識を失ってしまい、そのビートルは自動車修理工場に持ち込まれてしまう。そんな時、親からは反対されているが、車の修理工となりたいチャーリー・ワトソン(スタインフェルド)は高校卒業のお祝いにそのビートルを譲り受ける。

 マイケル・ベイによって世に送り出された『トランスフォーマー』はSF映画としてはスマッシュヒットとなってシリーズ化。既に5作が作られているが、本作はそこからのスピンオフ。シリーズ全作に登場するバンブルビーを主役として持ってきた。
 この作品を観るにあたり、オリジナルのベイ版とどのように関わるのかという興味があったのだが、オープニングで納得。設定が全く違うので、これは完全に別物として作られたものだ。『トランスフォーマー』は数百万年前にサイバトロン星での戦いの果て、トランスフォーマーが地球にやってきて休眠状態にあるという設定だったが、これはリアルタイムでサイバトロン星での戦いの真っ最中。その余波が現在の地球に及んだという事になる。一応並行世界的な考え方として捉えるべきだろう。そもそもトランスフォーマーという番組自体が別設定で山ほど作られてるため、その辺あんまり考えない方が良いのかも知れない。
 あとトランスフォーマーの造形も映画版ではなくアニメ版を踏襲してるのも特徴。バンブルビーは映画版のカマロではなくアニメ版同様のビートルになってるし、サイバトロン星に登場した戦士達も懐かしいデザインになってる。オリジナルのアニメに思い入れがある身としては、それだけでもかなり嬉しい。
 作品自体は宇宙生物と人類とのファースト・コンタクトものにトランスフォーマー同士の戦いを絡めるというもので、ベイ監督の『トランスフォーマー』の構造にほぼ同じ。ちょっとスケールは小さくなったが、その分手堅く作られてるという印象がある。
 主人公もちょっと複雑な家庭事情を持った女の子にしたことでバンブルビーとの相性が良かったし、ほのぼの感とサスペンス調の物語も手堅く作られた。

 そんなに個性は強くないけど手堅い作りとは言えよう。だから文句を言う筋合いはないのだが、先行するベイ版のむっちゃくっちゃな作品の後発にしてはあまりにスタンダードすぎるため、弾け足りなさを感じて仕方ないけど。

サンダーバード ARE GO(2nd)

3話  冒険家テレビで木星の衛星エウロパの取材をしていたバディとエリーの二人の冒険家がクレバスにはまって身動きが取れなくなってしまった。サンダーバード3号でアランとゴードンが救助に向かう。

 これまで宇宙での活動は宇宙空間に限られていたが、天体内での活動は初めて。しかしこのような話が続くとアランばかりが活躍することになりそうだ。
 今回はアランとゴードンが中心だが、そういえばゴードンは2期になってからこれまで全然出てこなかった気がする。3号にサンダーバード4号が搭載されており、久々に4号の活躍となった。
 三男のゴードンは何かと四男のアランを子ども扱いして、アランはそれに反発するという構図。最も子どものアランがゴードンと一緒だと責任感が強くなって見えるのが面白い。
 この作品では人類初のファースト・コンタクトを扱った作品でもある。
<ブレインズとの交信がリアルタイムだが、どんな通信機を使ってるんだろう?
 エウロパの16キロ下の水の中で活動しているが、アランが着ているのは普通の潜水服っぽい。圧力は大丈夫なのか?
 バディはサンダーバード3号の中で写真撮りまくってるけど、前シリーズでは写真は御法度だった。こちらは大丈夫なのかな?>
最高の人生の見つけ方
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そして、生きる
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07
読書
ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話2
清水めりぃ (検索) <amazon> <楽天>
 ある日突然猫になってしまったブラック企業戦士のモフ田。しかしそれから人生は一変した。パートナーを得て、会社も業績アップ。良いことが続いている。そんな幸せなモフ田の生活を描く巨大猫漫画の第2巻。

 ほぼ1巻でやるべき事は全部描いてしまったため、あとはほぼ惰性っぽい感じはあるが、それでもパラパラめくるにはぴったりの内容で、ついつい読んでしまうのも変わりない。なかなかに楽しい作品だ。この巻ではもう一人猫になってしまったスコさんのアメリカ旅行の顛末が描かれるが、こちらは更にスケールが大きかった。
<A> <楽>

仮面ライダーゼロワン

17話  飛電インテリジェンスの買収を宣言した多国籍企業ザイアのCEO垓は、自らの優位を示すために自社開発のウェアラブル人工知能ザイアスペックと飛電のヒューマギアの性能試験を申し出る。それを受け、五番勝負に挑む或人。一方エイムズに捕獲されていた滅が再起動し、諌は尋問を開始していた。

 敵はアークマギアオニコタイプ。ゼツメライズキーを経由せず、花屋型ヒューマギアの一輪サクヨが暴走して誕生したマギア。オニコマギアの同型。そして仮面ライダーサウザー。天津垓が変身する仮面ライダー。
 前回から話は飛電インテリジェンス対ザイアの話に移行。ザイアは眼鏡型の人工知能を作り上げていた。ロボットではなく人間のスペックを高めるというものになるが、このパターンはこれまで何度もやばい作品が出てきた。「ゴースト」のデミアとか。
 一方、滅亡迅雷ネットを経由せず暴走するヒューマギアも登場。これもザイアの差し金か?
 イズが自分からジョークを連発するようになっていった。この前壊れたのが変な影響起こしてるのか?
<勝手に暴走するヒューマギアの姿があったが、この時点でヒューマギアは危険と判断されなければおかしいのでは?
 仮面ライダーサウザーに変身した垓はゼロワンに襲いかかっている。これはライバル会社の社長の暗殺行為に当たるのでは?>
VOL.3
<A> <楽>
僕のワンダフル・ジャーニー
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トリプル・スレット
<A> <楽>
05
映画
ゲームで続編が作られた映画
バック・トゥ・ザ・フューチャー Back to the Future: The Game (2010)
ゴーストバスターズ Ghostbusters: The Video Game (2009)
ブレードランナー Blade Runner (1997)
007 James Bond 007: Everything or Nothing (2003)
エイリアン Alien: Isolation (2014)
遊星からの物体X The Thing (2002)
スカーフェイス Scarface: The World is Yours (2006)
フロム・ダスク・ティル・ドーン From Dusk Till Dawn (2001)
デルタフォース Stranglehold (2007)
ジョーズ Jaws Unleashed (2006)
エイリアン Aliens: Colonial Marines (2013)
11 movie sequels that only happened as video games
読書
盗まれた眼
ブライアン・ラムレイ (検索) <amazon> <楽天>
 兄弟作家のフィリップとジュリアン。そこそこ売れていたが、弟のジュリアンが小説のためと称して回帰的な書物を集めるようになってから生活は一変してしまう。やがて人格そのものまで変わってしまったジュリアンを心配する兄のフィリップは、ジュリアンを精神病院に連れて行くことにした。

 これも神話大系でありがちな精神転移もの。話そのものは典型的そのもの。
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アップグレード
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G線上のあなたと私
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04
映画
ターミネーター:ニュー・フェイト(2019)
 1994年にサイバーダイン社の破壊によって1997年に起こるはずだった「審判の日」を回避することができたが、その後サラ・コナー(ハミルトン)の息子ジョンは突然現れたもう一体のT-800型のターミネーターによって殺害されてしまった。それから20数年後の2020年。メキシコに二体の人型機械が送り込まれてきた。骨格と流体金属を合わせて一体の新型ターミネーターのRev-9(ルナ)と、全身をサイボーグ化したグレース(デイヴィス)という女性。二人は自動車工場で働くダニー・ラモス(レイエス)という女性の元へと向かう。何も知らないダニーはいつも通りの朝を迎え、出勤していたが、そこに突然現れた二人の男女の姿があった。

 映画史に残る傑作SFターミネーター(1984)およびターミネーター2(1991)の二作は映画だけでなくポップカルチャーに多大な影響を与えた作品で、ある種映画界における奇跡のような作品だったと思っている。絶対矛盾が生じるタイムトラベル作品でここまですっきり見せて傑作と言えるのはこの二作しかない。
 でも二作続けて傑作だったことがある種の不幸を呼んでしまった。
 その後、続編として3作品も作られたのに、そのどれもが中途半端に終わってしまったのだ。
 一応下記に時空列として置いておこう。
 ターミネーター3(2003):一応純粋な続編。結局審判の日がおこってしまったという前提で描かれる話。物語としてはすっきりしているし、アクションも良かったが、での努力は一体何なの?という脱力感にさいなまれる。
 ターミネーター4(2009):3の続編になるが、タイムトラベルについては一切言及せず、未来世界におけるジョン・コナーの活躍を描いた作品。これは色々微妙な作品で、作品単体としては完成度はそれなりに高いのだが、これはオリジナルシリーズでやるべき内容。ターミネーターを使う必然性はないし、それにキャスティングの失敗が尾を引いた。不完全燃焼でストレスが溜まっただけ。本来三部作と言われたけど、これは続編無理だと思えた。
 ターミネーター:新起動 ジェニシス(2015)全くの新規でのターミネーターを描こうとした意欲作。私自身は決して嫌いじゃないけど、さすがに続編作るほどのパワーは感じられず。

 …といった経緯を辿り、再びキャメロンが関わることでのまき直しを図ったのが本作となる。
 本作の特徴は、これまでの3作品に関わっておらず、完全新作で以降の世界を描こうとしたところに特徴がある。
 のT-800とコナー親子の活躍によってスカイネットが登場する未来は回避できた。ところが事前に送り込んでいたT-800によってジョン・コナーは死亡。更にスカイネットとは異なる機械が人類に反旗を翻す未来が待っていた。
 …設定が少々苦しい。設定があやふやなので、あんまり冒険して作れないような状況のような気がする。
 そしてまさに冒険はせず、実に無難なものを作ったという感じになった。

 やってることはほぼ若しくはと同じような感じ。ひたすら襲いかかるターミネーターから逃げ回り、時が来たら反撃するというだけの作品。これまでに作られてきた、それこそターミネーターで確立された物語の再生産である。
 だから物語としてはかなり弱い。そしてそれをカバーするために様々な工夫がなされている。

 工夫の一つとしてキャラクター。この世界にはもう一体のT-800が存在するとしてシュワルツェネッガーを再登場させたことと、これまで出演を拒んでいたリンダ・ハミルトンを再び物語に引っ張り出した。ここまでは予想の範囲内。それと新機軸として守られるキャラも守るキャラも女性にしたというのが特徴的だった。ポリティカルコレクトネスに配慮したこともあるだろうけど、なにより画面映えする。シュワルツェネッガーの活躍は後退してるけど、三人のマッチョ女性が活躍する作品。まさにキャメロンの趣味爆発。それだけでも良い。
 もう一つは新しいターミネーターの存在。シリーズでは毎回これは工夫がなされていて、今回は流体金属とフレームの合体した存在というのが面白い。時に一体で、時に二体で攻撃をしてくるが、それぞれに戦い方のスタイルがあるため、かなりメリハリの利いた演出が展開する。見栄えに関して言えば相当なレベルだろう。

 ただメリハリと言えるのはこれだけなのが寂しい。もう一枚二枚カードを重ねて面白くしてほしかった。なにより物語に際立ったところがないのが残念。

サンダーバード ARE GO(2nd)

2話  使用されていない人工衛星エデンをメンテナンス中のGDFのオバノンが何者かに襲われて衛星から放り出される。それを探知したサンダーバード5号のジョンが彼女を救出し、アランを含めた三人で人工衛星の調査を行う。
 ジョンとアランを中心にして、放棄されてしまった人工衛星を調査する話。その中はまるで幽霊船で、古き良き冒険小説を読んでる気分にさせられる。そういえば冒険小説の本場はイギリスだったな。ぴったりかも。
 ここに出てくる人工衛星エデンは元々太陽系外調査の中継地として建設されたもの。なるほどそんな時代になってたのか。
 何者かに人工衛星が乗っ取られたかと思ったら、実はリサイクル業者が廃品を回収しに来てただけというオチ。尤もちょっとやりすぎたせいで危機に陥る訳だが。
アス
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ジェミニマン
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